【講義の目的】科学の歴史は,「科学」という時空的に変遷を遂げるオブジェクトが軌跡として残す系譜のパターンをたどり,その因果的プロセスを進行させる要因と制約条件に関する推論を要求する.「科学」そのものは定義不能な知的営為であり,グローバルに「科学とは何か」を問うこと自体が不毛な論議を招く.むしろ,科学者コミュニティが実際に行っている「科学」とは何か,そのパターンとプロセスを科学的に推論することが科学史の根幹である.したがって,グローバルな論議ではなく,ローカルな個別科学に入り込んで,その中でどのように「科学」が営まれているのかを考察する必要がある.オブジェクトとしての個別科学がたどる系譜は一般化された進化学的思考に基づく推論の対象である.科学史から得られた科学に関する知見は科学哲学に反映される.現実の科学がたどるパターンの記載に基づく科学哲学は,科学というプロセスに関する規範となり得る.そして,その規範は現場の科学者にとっての武器となる.科学はたとえ進歩しなくても変遷する.その足取りを追跡するのが科学史に科せられた仕事である.
四日間にわたる集中講義の予定は下記のとおり:
→ slide_intro.pdf
今回の講義はすべて zoom ミーティングとして開講する.zoom URL は教務を通じて別途アナウンスした.講義の録画は受講生に限定公開する.
上記のシラバスに沿った講義スライドなどは slack 会議室から事前に配布する.受講者への slack 招待通知はすでにアナウンスした.
レポート課題は下記の通りである:
提出締切は「2021年9月24日(金)」とする.作成レポート(テキストファイルあるいはWordファイル)は,氏名と学籍番号を明記の上,Slack 会議室〈#自然科学史〉に提出すること.
スライド:minaka20201119PM.zip
スライド:minaka20201120AM.zip
スライド:minaka20201120PM.zip
レポート課題:「hokudai2020report.pdf」※提出〆切2020年11月30日(月)
※講義時間は毎週木曜第3〜4限(11:00〜12:50),教室は大学8号館325教室.
※毎回の講義ではパソコン(Windows PC)を用いた実習を行なう.実習で用いるソフトウェアやデータはUSBメモリーで配布するが,学内無線LANが利用できる設定をしておくこと.
※講義時間は毎週木曜第3〜4限(11:00〜12:50),教室は大学8号館326教室.
※毎回の講義ではパソコン(Windows PC)を用いた実習を行なう.実習で用いるソフトウェアやデータはUSBメモリーで配布するが,学内無線LANが利用できる設定をしておくこと.
※講義時間は毎週木曜第3〜4限(11:00〜12:50),教室は大学8号館322教室.
※毎回の講義ではパソコン(Windows PC)を用いた実習を行なう.実習で用いるソフトウェアやデータはそのつどUSBメモリーで配布する.
※本講義に関する質問回答と情報提供にはツイッターのハッシュタグ #tmgw_evolve を用います.受講生はツイッターのアカウント取得の上,三中信宏( @leeswijzer )のフォローをしてください.
※講義時間は毎週木曜第3〜4限(11:00〜12:50),教室は大学8号館221教室.
※毎回の講義ではパソコン(Windows PC)を用いた実習を行なう.実習で用いるソフトウェアやデータはそのつどUSBメモリーで配布する.
※本講義に関する質問回答と情報提供にはツイッターのハッシュタグ #tmgw_evolve を用います.受講生はツイッターのアカウント取得の上,三中信宏( @leeswijzer )のフォローをしてください.
※講義時間は毎週木曜第3〜4限(11:00〜12:50),教室は大学8号館324教室(10月13日以降は大学2号館406教室に変更).
※毎回の講義ではパソコン(Windows PC)を用いた実習を行なう.実習で用いるソフトウェアやデータはそのつどUSBメモリーで配布する.
※本講義に関する質問回答と情報提供にはツイッターのハッシュタグ #tmgw_evolve を用います.受講生はツイッターのアカウント取得の上,三中信宏( @leeswijzer )のフォローをしてください.
【講義の目的】 科学の歴史は,「科学」という時空的に変遷を遂げるオブジェクトが軌跡として残す系譜のパターンをたどり,その因果的プロセスを進行させる要因と制約条件に関する推論を要求する.「科学」そのものは定義不能な知的営為であり,グローバルに「科学とは何か」を問うこと自体が不毛な論議を招く.むしろ,科学者コミュニティが実際に行っている「科学」とは何か,そのパターンとプロセスを科学的に推論することが科学史の根幹である.したがって,グローバルな論議ではなく,ローカルな個別科学に入り込んで,その中でどのように「科学」が営まれているのかを考察する必要がある.オブジェクトとしての個別科学がたどる系譜は一般化された進化学的思考に基づく推論の対象である.科学史から得られた科学に関する知見は科学哲学に反映される.現実の科学がたどるパターンの記載に基づく科学哲学は,科学というプロセスに関する規範となり得る.そして,その規範は現場の科学者にとっての武器となる.科学・科学史・科学哲学の三者が入り交じったところに出現する科学のありさまを,生物科学と地球科学の実例をいくつか取り上げながら説明する.科学はたとえ進歩しなくても変遷する.その足取りを追跡するのが科学史に課せられた仕事である.
四日間にわたる集中講義の予定は下記のとおりである:
講義時間は「午前(9:00〜12:10)」と「午後(13:00〜16:10)」である.講義場所は理学部多目的ホール(A棟1階).
上記のシラバスに沿ったハンドアウトは講義日に配布する.
参考文献リストは本講義に深く関係する文献であるが,教科書として指定するものではない.比較的入手しやすい日本語文献を中心として,ダウンロード可能なドキュメントもあるので,図書館などを利用して事前に目を通しておくと講義の理解がより深まるだろう.
*new* レポート課題は下記の通りである(提出締切は「2012年1月12日(木)」):
※講義時間は毎週木曜第3〜4限(11:00〜12:50),教室は農学部8号館221教室.
※本講義に関する質問回答と情報提供にはツイッターのハッシュタグ #tmgw_evolve を用います.受講生はツイッターのアカウント取得の上,三中信宏( @leeswijzer )のフォローをしてください.
※本講義に関する「学生による授業評価アンケート集計」を公開しました(2011年10月14日).