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日録2009年5月 


31 mei 2009(日) ※ 雨の日曜日は居室に立てこもりつつ

◆午前5時半起床.この季節にしては珍しく深い霧の朝だった.東風が涼しいが湿度は高め.

◆週末のトド撃ちは続く —— 東大の専攻研究会議に提出する昨年度の業績リストをつくり終える.弥生キャンパスの担当者にメール送信してこの件は終了.午前11時./秋の統計研修の事務担当者からカリキュラム編成に関する質問を受けていたので,その回答を送る.「エクセル統計学」はまあそれなりにということでよろしく./計算センターへの ftp が機能していない…….

◆昼前にいったん天気は回復し,空が明るくなってきた.しかし,午後になってまた曇天に戻り.3時過ぎには本降りの雨になった.

◆午後のトド撃ち顛末 —— 進化学会ニュースへのカマジン本の紹介文を書き上げる.ふかつ編集長にメール送信して,この件も完了.午後3時半./中止になった計量生物学会要旨集とチュートリアルテキストを断裁廃棄処分してもらうよう創文印刷の担当者に連絡する.先月はこの件のせいでバーンアウトしてしまったが,これでやっと立ち直れそうだ./メーリングリストのアドレス登録作業など小一時間.

◆雨が小降りになった午後5時過ぎに撤収.気温は19度台で涼しいといえば涼しい.しかし,夜になって再び雨足が強くなり,ざあざあ降り続く.今月後半は,まだ梅雨時ではないというのに,「五月晴れ」とはほど遠い天候不順が連日続いた.

◆明日からは6月 —— 今月は毎週月曜午後が農大での「生物統計学」講義,そして,木曜の午後には東大農学部での「保全生態学特論(という名の系統学講義)」が集中で始まる.そして,第一週の6月3日(水)〜5日(金)は中央農研センターでの〈First International Symposium on Biological Shape Analysis〉がある.南保くん,講演準備は大丈夫ですか? 他にも,ぽつぽつと単発の所用がカレンダーに挿入されているが,シンガポールでの〈Hennig XXVIII〉をキャンセルしてしまったので,時間的・精神的には余裕がある.しかし,原稿執筆のスケジュールはあいかわらず厳しいぞ.

◆本日の総歩数=4372歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜○.計測値(前回比)=83.1kg(+0.5kg)/26.7%(+0.2%).


30 mei 2009(土) ※ 月末の週末はトドかため撃ちします

◆午前4時起床.曇りときどき小雨.その後も,終日,ちょっと晴れてみては,また曇って小雨が降るといううっとおしい空模様が続く.涼しい.

◆農環研の午後 —— 午後2時前に農環研に入る.霧雨が降り続き,涼しい東風が吹く.気温18.9度.大小取り混ぜていったい何頭のトドがのたうっていることやら.とりあえずは差し迫っている東大の研究会議の提出資料と進化学会ニュースのカマジン本の紹介記事を片付けないことにははじまらない.午後5時までがんばってみる.

◆昨日の日帰り旅の疲労がまだ残っているらしく,イマイチ立ち居振る舞いにキレがない.〈松緑・ふなくち〉を呑んでゆるゆるしているうちに,あえなく睡魔の餌食になってしまった.

◆本日の総歩数=5569歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=82.6kg(−0.2kg)/26.5%(+0.1%).


29 mei 2009(金) ※ 日帰り大垣出張で雨空と青空を往復

◆午前5時起床.風雨が強い.気温は低め.午前7時過ぎにはいったん曇り空になったが,なおぽつぽつと降り続いている.

◆大垣への往路 —— 今日の講義用の支度をして,7:56発のTX快速に乗る.都内は雨が降り続いていた.やや蒸し暑さが加わって快適ではない.9:47発の「のぞみ221号」で名古屋に向かう.浜名湖を通り過ぎる頃に空は明るくなって,名古屋に着いたら初夏の青空が広がっていた.極度に蒸し暑く感じてしまうのは,関東との天気の落差のせいか.車中では,現代新書の原稿読みがなお続く.

名古屋で,東海道線11:45発の新快速・大垣行きに乗り換える.約半時間で終点の大垣に到着した.駅北口の巨大な商業施設にともなう再開発はまだ進行中だ.駅北口ロータリーでは,情報科学芸術大学院大学(IAMAS)の関口敦仁さんが車で待っていた.そのままIAMASへ直行.晴れて暑いなあ.名古屋とか岐阜とか,中部地方は「蒸し暑い」という印象と記憶しかない.

◆「形態測定学高座」イン・大垣 —— 今日の仕事は,IAMASで「芸術情報学演習」を担当する.関口さんはこの4月からIAMASの学長になったので,講師控え室代わりに広い「学長室」を使わせてもらい,午後1時50分の開始時刻まで,講義の準備をした.IAMASはもともと小規模な大学院大学なので,構内も校舎内も他の大学では考えられないほど静かだ.筑波大学のような“北京的”自転車軍団も,駒場のような高密度学生フラックスもない.

午後2時前に教室に向かう.IAMASでのこの講義を引き受けて今年でもう3年目になる.今日の受講生は10名ほどだった(学長さんの話によると,年によってアート系と音楽系の学生の比率が変動するためらしい).スライドでの解説とデモをまじえて計3時間の講義を務めた.ケンドール形状空間の数学と統計学についてははしょりながら話しをしたので,とくに駆け足にならずに,定速走行で走り続けて予定通り午後5時前に講義終了.また,JR大垣駅まで学長さんに送っていただいた.

◆大垣からの帰路 —— 17:24発の新快速・浜松行きに乗り,名古屋まで30分.18:30の「のぞみ40号」に乗り込むころには西空に夕陽が沈みはじめていた.本でも読もうかと思っているうちについうとうとしてしまってですね…….午後8時過ぎに東京着.ふたたび曇り空に帰ってきた.つくば到着は午後9時半.曇天から小雨がぽつりぽつりと.東風が涼しい.

—— 今回の低気圧はよほど動きが遅いのか,東の低温風雨と西の高温夏日との間をめまぐるしく往復移動してしまった.

◆今日は日帰り鉄路旅でとても疲れました…….しかし,情け容赦のない「加圧」メールがふたつ届いていた.進化学会ニュースの原稿はワタクシ以外ぜんぶそろったとか(圧力とても高し).もうひとつは,来週の東大・専攻研究会議に出す業績リストの提出.いずれも5月27日が締切だったので「ぐぅ」の音も出ません.週末にケリをつけます.

◆本日の総歩数=7621歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=82.8kg(−0.6kg)/26.4%(−0.1%).


28 mei 2009(木) ※ 風雨が強まる中の所内高座と旅支度

◆午前3時半起床.曇り,東風が強い.気温17.3度.

◆未明のこまごま —— 明日の情報科学芸術大学院大学での「芸術情報学演習」の講義準備.久しぶりに形態測定学ネタを高座にかける.ハンドアウトを用意して,ウェブサイトにアップする.相手方に連絡完了.デモに必要なRと tps 系ソフトウェアはすでに用意してある.講義のタイムテーブルは午後のふたコマのはずだが,時間帯はどうなっていたっけ?

◆空模様はしだいに下り坂で,午前9時には雨が降り出した.気温は低めだが,湿気があるのでべたべたする.

◆朝のこまごま —— 東大の専攻研究会議に提出する業績リストがまだできていない.来年度の委員選出の投票用紙は各連携教員に配布した.来週中に集計して,専攻に連絡する./6月16日(火):農環研・構内清掃,午後./6月23日(火):農環研「さなぶり」,昼休みに.

◆昼前になって雨足はさらに強まり,風も出てきた.午前11時の気温は19.3度.

◆昼下がりの所内統計高座 —— 13:30〜15:30.本日のお題は「統計学概論」と「確率分布」だった.いつもの噺をふたつ合体させて,ときどきRコマンダーのデモを交えつつ,2時間の高座を務めた.受講生は40名を越えた.講義時間が長く,しかも高密度圧縮バージョンだったので,とても疲れました.次回6月3日(金)は「Rを用いた分散分析」です.

◆午後も雨は降り続き,そのまま夕方へ.午後5時前に,明日の講義の機材一式をもって撤収する.

◆夜の「加圧」ふたつ —— 勁草書房の生物学哲学論文集:松本俊吉(編)『生物学の哲学における論理と倫理』への寄稿について.6月中旬に脱稿すると宣言してしまった./講談社サイエンティフィク編集部から連絡あり.『Shall We 生物統計学?』の出版企画は正式にゴーサインが出たとのこと.

◆明日の講義のしたくをしながら,もう寝るべき時間がやってきた.朝が早いのできっちり寝ないともちませんわ.

◆本日の総歩数=8749歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜○.計測値(前回比)=83.4kg(0.0kg)/26.5%(−0.2%).


27 mei 2009(水) ※ そよ風に乗って本郷に吹き寄せられ

◆午前6時起床.晴れ.今日も東風が涼しい.

◆大量のトドが発生 —— しばらく農環研を放置していたせいで,大量のトドが居室に発生してしまった:進化学会ニュースのカマジン本の紹介記事原稿の締切は今日までだった.まったく書いていないので,何とかしないと.ふかつ君,すまぬ./大垣行きの新幹線チケットの確保は明日.授業準備はこれから./明日の所内・統計高座の準備もあった./進化学会札幌大会(→大会サイト)の参加登録と演題申込は6月16日までに./来週の形態測定学会議のトーク準備.南保さん,進んでます?

◆東京へ逃避する —— 今日は出張扱いなのでのたうつトドを蹴散らして東京に向かう.正午過ぎに根津に到着.雲が広がってやや蒸し暑い.〈芋甚〉を経由して,東大農学部へ.午後1時から専攻教員会議.大学院入試の出題とか配点とか,見学旅行のスケジュールとか,研究会議のこととか.いつものようにたくさんの議題が並ぶ.

6月3日(水)の「専攻研究会議」がらみのトド出現 —— 各教員の業績リストの提出は今日の正午までだったらしい.この日から形態測定学会議がつくばであるため研究会議は欠席するので,すっかり失念していました.もうひとつ,来年度の研究会議担当委員の投票用紙をあずかってきた.連携講座に配布しないといけない.投票は郵送にて.

—— 午後3時半に会議終了.実験圃場で経塚さんに会う.近刊情報:チャールズ・ダーウィン[渡辺政隆訳]『種の起源(初版)』(2009年近刊,光文社).お疲れさまでした.

◆つくば直帰.午後5時過ぎにはつくばセンターの地上に上がっていた.曇り.風は吹いているが,蒸し暑さが残る.

◆本日の総歩数=7937歩[うち「しっかり歩数」2343歩/22分].全コース×|×.朝○|昼−|夜△.計測値(前回比)=83.4kg(+0.3kg)/26.7%(+0.2%).


26 mei 2009(火) ※ 駒場ガイダンスを終えて夜の巷へと

◆午前5時起床.快晴.東風が涼しい.

◆朝のこまごま —— 所内・統計高座.次回の担当は7月3日(金),13:30〜15:30.Rを用いた実験計画法と分散分析./農大かもし高座(7)の三点セットを準備する.

◆駒場での進学ガイダンスへ —— 15:00発のTX区間快速に乗る.晴れて日射しが強い.気温は24度台.渋谷から駒場東大前へ.久しぶりの駒場キャンパスは新緑が鮮やかだった.午後6時から12号館の1212号室で,専攻の進学ガイダンスの開始.参加者は去年よりも少なかったが,よく聞いてくれた.午後7時に終わる.

◆夜の巷へと融けていく —— 山手線のこのエリアで呑むのは久しぶりだ.午後8時過ぎに店にたどりつく.

この日のメニューは:春野菜の発酵バター炒め;ジャガバターのゴルゴンゾーラ和え;八丁味噌風味のビーフシチューなど.こんな洋風の肴に日本酒を合わそうというのだからたいしたもの.今夜の日本酒のラインナップは,静岡の〈開運〉の「無濾過純米吟醸」を皮切りに,石川の〈宗玄〉の純米吟醸,そして鳥取〈諏訪泉〉の「満天星」(おりがらみ).「サメの心臓の刺し身」なるものもいただいたのだが,「モツの刺し身」と同じくらいあっさりした味わいで美味でした.酒も肴もあんまりうまかったので写真を撮りわすれてしまった…….

◆つくばに帰り着いたのは日が変わってすぐのこと.プチ午前様.

◆本日の総歩数=12303歩[うち「しっかり歩数」1022歩/11分].全コース×|×.朝○|昼○|夜×.計測値(前回比)=83.1kg(+0.3kg)/26.5%(−0.2%).


25 mei 2009(月) ※ 経堂を経由し神保町から本郷へ転戦

◆午前4時半起床.曇りときどき晴れ.東風が吹き抜けて涼しい.空気が乾いているせいか.

◆午前中は現代新書の改訂作業に従事.リンネ分類体系の歴史に関する参考文献をふたつ追加した:

  1. James L. Larson (1971), Reason and Experience: The Representation of Natural Order in the Work of Carl von Linné. University of California Press, Berkeley, viii+171pp.
  2. 木村陽二郎 (1980), 自然誌の系譜と分類体系. Pp. 31-64 所収:村上陽一郎(編)『生命思想の系譜』(1980年2月25日刊行,朝倉書店[知の革命史4])

ふうふう,それにしてもエンドレスやなあ…….

◆手始めに経堂に出撃 —— 晴れてはいるが雲の広がる正午前につくばを出発.経堂着は午後1時過ぎ.空気は乾燥し,日射しはきつくて当たるとぴりぴりする.14:40から,農大かもし(第六しぼり).今日は,実験計画法の続きで,乱塊法について説明する.分割区法と細分区法は来週まわしになった.講義後はもたもたせずに,経堂から神保町に直行する.新御茶ノ水の小川町交差点に立ったのは午後5時前だった.

まずはベルギービールをば —— 待合せ時刻は午後6時だったので少し時間がある.前から狙いをつけていた〈ブラッセルズ〉に立ち寄って,一階のスタンドバーで,「セゾン・ヴォアザン(Saison Voisin)」(→ Brasserie Des Géants)の生ビールをいただく.アルコール度数は5%というから,ベルギービールにしては低い.エール系の味わいで,ふらっと立ち寄って飲むにはちょうどいい軽さだった.ほんの一杯だけいただいて,ここはおしまい.

次は餃子だ —— 神保町一帯を睥睨する超高層ビルのロビーにて相手と待合せて合流する.そのまま,小川町オールドタウンの一角にある〈天鴻餃子房〉にて,焼きたての餃子とビールなど(ただのおっさんでんがな).餃子いろいろあります.安いです.いやあうまいなあ.うぐうぐ.

いよいよ本命のシングルモルトへ —— 今日の主たる目的地は,神保町高層ビルの一階にある〈カラコルム〉でのシングルモルト会.松戸市民オケの元締のお世話になりました.まずは,「Cragganmore」からはじまって,アイラの「Port Ellen」に「Bowmore」,さらにローランドの「Auchentoshan」へ,最後は「Macallan」だったかな.カスクストレングスの60度台のシングルモルトがどんどん出てきて,午後9時過ぎにはかなりまわってしまった.

最後の転戦地は本郷のジャズライヴ —— しかし,この夜はまだ続きがあった.元締の意向により,タクシーで本郷三丁目に向かう.とあるビルの二階にある店にて,ジャズボーカルの生演奏.すばらしい.午後10時半にやっと解散.どうもありがとうございました.

◆本郷三丁目から新御徒町経由でTXへ.短時間のうちに4軒もハシゴしてしまったにもかかわらず,日が変わらないうちにつくばに帰り着くことができた.実に充実したナイトライフだった.

◆本日の総歩数=13228歩[うち「しっかり歩数」3856歩/39分].全コース×|×.朝○|昼○|夜×.計測値(前回比)=82.8kg(−0.2kg)/26.7%(+0.2%).


24 mei 2009(日) ※ 雨降る涼しい日曜日はビタープリン

◆午前5時起床.涼しい東風が吹き抜ける.早朝は曇りだったが,午前6時過ぎにいきなり雨がざあざあ降り始め,その後は降ったり止んだりがずっと続く.

◆午前中は『分類思考の世界』の原稿の手直し作業の続き.きりがない,きりがない.

◆新緑のランチ —— 久しぶりに吉瀬のレストラン〈nachu café〉でランチをば.昼になってもあいにくの空模様で,ときどき雨が降り続いていたが,逆にそれが幸いしたのかどうか,待つこともなくテーブルに通された.先月5月号の『Oz マガジン』に載ってからというもの、これまで以上の人気店になってしまったらしく,客の待ち時間が長くなっていると聞いていたので,今日はラッキーだった.

本日のランチのひとつは「ホウボウのロースト」.牛や馬や犬の肉ばかりではなく,たまには淡白なお魚も食べないとね.もうひとつのランチは「ナスのはさみ揚げ」.野菜の旨味がしっかり味わえる.そろそろ夏野菜のラタトゥイユの季節がやってくる.そして,デザートはビターなプリンをひとつ.新緑の季節にはこういうナチュラルなランチも健康的だ.

◆午後も雨が降ったりやんだりで気温はかなり低かった.午後3時に農環研に行ってごそごそする.気温は19.8度.少し蒸し暑くなってきた.午後4時には空が明るくなり,午後5時には青空が広がってきた.東風が涼しい.やっと前線が通過したようだ.明日の農大かもし(第六しぼり)の三点セットをそろえて帰宅する.

—— 夜遅くなってまた雨がぱらぱら降ってきた.

◆本日の総歩数=3723歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=83.0kg(0.0kg)/26.5%(+0.6%).


23 mei 2009(土) ※ 原稿を抱えながら引きこもる土曜日

◆午前4時半起床.夜明け前は雨がぱらぱら降っていたが,その後は曇りのち晴れ.東よりの涼しい風が通る.昨日吹き荒れた南風で,家の内外あたりかまわず砂塵がざらざらしていた.

◆今年後半のトドたち —— 秋の予定が確定しはじめたのでカレンダーに記入する.駒場での生物統計学講義が木曜5限に入ることはすでに確定している.11月はとりわけ忙しい.農林交流センター〈分子系統学〉ワークショップ(4〜6日)を皮切りに,翌週からの二週間は恒例の数理統計研修だ.最終週は今のところ空いているが,ひょっとして大分湯煙巡業がこの期間に詰め込まれたりしたら,マジで高座に始まり高座に終わる月間ということになる.

◆新書の原稿を抱えつつ週末を過ごす —— 『分類思考の世界』の原稿に関して,連載中に越中の殿から指摘のあった,リンネ分類体系と命名システムの歴史についての記述をもういちど検討してみる.Scott Atran『Cognitive Foundations of Natural History: Towards an Anthropology of Science』(1990年刊行,Cambridge University Press, ISBN:0-521-43873-3 [hbk] / ISBN:0-521-43871-3 [pbk] → 目次)をもういちどひもとくと,「二名法」に基づく命名は,リンネに先立つ Andreas Cesalpino(1519-1603)や Joseph Pitton de Tournefort (1656-1708) がすでに用いていたと記されている.彼らの延長線上にリンネの「二名法」があるということ.

もちろん,Cesalpino や Tournofort の前にも「二名法」らしき命名システムはいくつか提唱されていたというが,そういう西洋本草学における“民俗分類”の「二名法」を,のちのリンネ分類における「二名法」と同一視すべきではないと彼は言う(Atran 1990, p. 131).そのような民俗分類での「二名法」は folk species とその下位にある folk variety の間にあるネーミングの体系であって,generic-specieme のレベルでのネーミングではないからだ.ついでに,Marc Ereshefsky『The Poverty of the Linnaean Hierarchy: A Philosophical Study of Biological Taxonomy』(2001年刊行,Cambridge University Press, ISBN:0-521-78170-1 [hbk] → 目次・部分書評)も参照しつつ,原稿の修正をちくちくと進める.付箋紙の「幟」がぱらぱらと立つ.

◆午後も東風が強く吹いて晴天が続く.でも,今日は湿度が比較的低いので不快ではない.

◆もうひとつの原稿の再起動 —— 今年の一月に本文を15枚ほど(400字詰にして)書いて以来,今までパーフェクトに放置してしまった勁草書房の生物学哲学論文集:松本俊吉(編)『生物学の哲学における論理と倫理』の原稿の件.ここのところ有形無形の「加圧」が著しいし(たいへんご迷惑をおかけしてます>元締はじめ関係者諸氏),また現代新書の原稿が何はともあれ大団円を迎えようとしているので,タイミングとしては今が「再起動」のときだろう.あ,ワタクシの寄稿の題名は:三中信宏「系譜学的思考の起源と展開:系統樹の図像学と形而上学」です.当初考えていた「種問題」からずらしましたので,これで他の寄稿との内容的な重複はもうなくなるでしょう.議論の「土俵」をつくるために(文章を書くときのいつもの定石),いま文献リストを整備しています.

◆明日も引きこもりは続く(だろう).心身ともに不健康のきわみだ.夜,GWに笠間の笹目宗兵衛商店で買った〈松緑・純米吟醸ふなくち〉を開栓することにした.旬の酒ということで,きりっと冷やしてから賞味賞味.ん,ちょっと甘めではあるな.

◆本日の総歩数=450歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=83.0kg(+0.2kg)/25.9%(−0.3%).


22 mei 2009(金) ※ 暖かい南風が吹き荒れて土埃が舞う

◆午前4時前に起床.曇りときどき小雨,のち晴れ間が広がる.南風が強く気温19.9度.午前10時前,気の早い夏空の下,強い南風が土埃を巻き上げる.気温24.4度.湿度が高いせいか蒸し暑い.

◆午前のこまごま —— 東大の専攻学部3年生の見学旅行は7月16日(木)〜17日(金)で,17日に農環研が見学コースに入っている(15:00〜16:00)./6月分の出張伺(7件)・兼業申請(6件)・年休届(5件)を書いていたら,昼休みにまで突入してしまった.一日の勤務時間が「7時間45分」になってからというもの,年休届の残日数計算がとてもめんどうになってしまった(要するに計算力が低下したということ)./中央ろうきん関係の準備はほぼ完了した.

◆いただきもの —— 東浩紀・北田暁大(編)『思想地図 vol.3:特集〈アーキテクチャ〉』(2009年5月30日刊行,日本放送出版協会[NHKブックス別冊],291 pp., 本体価格1,300円,ISBN:978-4-14-009344-3 → 版元ページ).ひさしぶりに「セミラティス」というキーワードを目にしたな.系統学の世界では当たり前の概念で,「セミラティス」に制約を与えた特殊なグラフが「ツリー」ということになる.しかし,本書に出てくるようなクリストファー・アレグザンダーの「セミラティス」論はもっと“テツガク”的な意味を帯びつつ半世紀も生き延びている.10年も前の『生物系統学』では,これらの学問領域をまたいで議論したのだが(4.7節「系統はツリーではない」),「セミラティス」や「リゾーム」に過度の思い入れをすることは無意味ですね.

◆午後のこまごま —— 今年の「数理統計短期集合研修」の日程は,「基礎編」が11月9日(月)〜13日(金),「応用編」が11月16日(月)〜20日(金)と確定した.中国からのご帰国早々,講師お引き受けの返事をいただきありがとうございました.研修カリキュラムはこちらから働きかけをしないかぎり,前年踏襲という悪しき風習が続いてしまいますので,機会を見つけてはできるかぎりアップデートした内容に改訂したいと思っています./6月3日(水)〜6日(土)に中央農研センターで開催される第1回国際形態測定学会議の暫定的タイムテーブルを見せてもらった.近日中に公開されるだろう.6日(土)はエクスカージョンに当てられている.南保くんは発表準備をがんばってください./来月下旬にシンガポールで開催される〈Hennig XXVIII〉の参加キャンセルを届け出た.今年は海外に出る機会はもうないだろうな.

◆午後5時過ぎに撤収.気温23.6度.まだ南風が吹き荒れている.

◆今週はいろいろとすり減ることが多かったので,週末はゆっくり休む時間がほしい.来週はほぼ連日の東京方面プチ出張が続き,最後に大垣への日帰り旅行あり.

◆本日の総歩数=7236歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜○.計測値(前回比)=82.8kg(+0.8kg)/26.2%(−0.3%).


21 mei 2009(木) ※ ほぼ燃え尽きながら原稿をものして

◆午前4時半起床,晴れ,気温16.2度.南風が吹き抜ける.

◆朝のこまごま —— 大垣の情報科学芸術大学院大学から,来週金曜の集中講義「芸術情報学演習」の出講依頼がやっと農環研に届いた.もちろん承認して返信.日帰りだが,新幹線チケットを事前に取っておかないと./分会の部屋で,中央ろうきんに提出する書類を用意する.印鑑を再提出とのこと.

◆NHK Books の原稿を進めようとするものの,なかなか進捗がよろしくない.文章を書くときは“その場の勢い”みたいなものがあって,それによって効率がかなりちがってくるが,ここ数日は低調だ.その原因ははっきりしていて,学会中止にともなう突発的雑務と燃え尽き症候群というやつですな.ちくちくと書き進めて,何とか6〜7枚は書けたのだが,たった一節分にしかならない.低調すぎるぞ.

午後2時に NHK Books の井本さんが来室.とりあえず「年貢」を少しだけ“分納”した.わざわざ来ていただいて申し訳ありませんでした.次回6月10日(水)(本郷〈ルオー〉,14:00)にはもっとたくさん納税しますので.

◆午後2時半,晴れて日射しが強い.気温28.8度.

◆午後のこまごま —— 7月9日(木)の計量生物講演会(京都大学・紫蘭会館)の日は〈ホテルフジタ京都〉に泊まる.オンライン予約完了.

◆午後4時過ぎに力尽きて撤収する.湿り気味の南風が強い.夜になって,風はさらに強くなってきた.

◆夜の密議 —— 6月に入っていずれかの月曜に,池袋某所で「犬鍋」を囲む黒ミサを企画せよとの八岐大蛇からのミッション指令が届く.ラジャー.今度の会では,「低度」ではなく,「高度」の酒にしましょーね.

◆本日の総歩数=6553歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=82.0kg(−1.0kg)/26.5%(0.0%).


20 mei 2009(水) ※ 九段下に緊急招集されて闇から闇へ

◆午前4時半起床.朝日がまぶしい.晴れ,気温15.0度,日射しは強いが,東風が通って涼しい.

◆午前のこまごま —— 所内・第四部会は6月2日(火)13:15〜15:00に開催される.プレゼンするの?/農大かもし高座(6)の三点セットを用意する.ウェブサイトに公開完了./中央ろうきんには5月21日(木)に提出./NHK Books の原稿にやっと着手.

◆午前10時,快晴.気温は早くも25.0度に達している.今日は予報通り真夏日かも.正午には26.8度に.

◆午後のこまごま —— 出張届の追加(5月26日と6月10日:いずれも東大)

◆昼下がりの東京から夕暮れの九段下へ —— 初夏の日射しの中を東京に向かう.炎天の弥生坂を這い上がり,東大農学部にたどりついて,隠れ部屋の整理と休憩.午後4時過ぎに東大前から神保町に出る.すずらん通りをしばし探索してから九段下の専修大学横にある「(財)統計情報研究開発センター」に入る.午後5時半から計量生物学会の緊急理事会.

議題はもちろん,インフルエンザの発生により中止になってしまった年次大会の善後策について.まずは「中止」かそれとも「延期」かという点については,今回の大会は中止し,9月の統計関連学会(同志社大学)に年会として参加するという方向で折衝することになった.また,評議員会と総会は7月9日(木)に京都大学・紫蘭会館で開催される計量生物講演会に併せて開催することで決定.

すでに印刷製本がすんでしまった大会予稿集はすべて廃棄処分,チュートリアルテキストについては講師の取り分を除いてこれまた廃棄処分ということで合意された.会計的にはもちろん「赤字」になってしまうのだが,すでに振込まれた参加費は全額返却することになった.

—— そんなこんなで先日来かなりのエネルギーを注いだ印刷物は日の目を見ることなく闇から闇へと葬られる結末となった.合掌.

◆午後7時に理事会は終わり,とぼとぼと九段下まで歩いて都営新宿線で岩本町まで.秋葉原からTXに乗りつくばに帰り着いたのは午後8時だった.東風が涼しいが,徒労感が色濃い.

◆本日の総歩数=14783歩[うち「しっかり歩数」1274歩/13分].全コース×|×.朝○|昼○|夜−.計測値(前回比)=83.0kg(+0.1kg)/26.5%(+0.8%).


19 mei 2009(火) ※ 空白日が瞬時に埋まる雑用テトリス

◆前夜から続く夜なべの仕事 —— 夜中に原稿をものしていると,順調にキーボードを叩いているときはハイになれるのだが,ときどきふっと意識が途切れたり,書棚の暗がりがかすかにざわめいたりとか,隣室でかたかた音がしたりとか.ま,こういう時間帯なので何があってもおかしくないでしょ.それでも,NHK Books にはとても手が回らないことがわかったので,本日午後2時の来室を延期してもらう.瞬時に先方から返信メールがあり(びっくり),明後日21日(木)の午後2時に変更確認(ドタキャンしてすみませんでした).午前2時頃にいちど仮眠して,午前4時前に再び目覚める.原稿のあちこちを手直ししつつ夜明けを迎える.『分類思考の世界』の節構成は修正の上,確定です.

机の横には,中止になった計量生物学会大会の講演予稿集とチュートリアルテキストの仕上がり見本が並んでいるが,今となってはこんなものはすべてムダになってしまった.今後,大会を中止するか延期するかという議論を,学会理事会で一両日中にすることになる.このまま開催中止となれば,今回つくった印刷物はそのまま参加予定の会員に配布できるので「生きる道」は残される.しかし,開催延期となれば再び予稿集を組版することになるだろうから,今回つくった旧・予稿集はすべて闇から闇への断裁廃棄処分の運命をだどるだろう(だって,年一回のはずの年次大会なのだから,旧予稿集がオモテに出れば研究発表成果の「二重カウント」になってしまうでしょう).いずれにしてもむなしいですなあ…….

—— 午前5時過ぎに農環研を撤収.快晴.気温15.5度.東寄りの涼しい風が吹く.朝日を浴びて灰になるワタシ.

◆再出勤の朝 —— 今日も日射しが強いが雲も多そう.乾いた南風に変わり気温が急上昇.午前10時,分会室にて,中央ろうきんの諸手続きをすませる.急ぎなのでその場で提出書類を書きまくる.意外に時間がかかってしまった./明日からの出張届けのキャンセルをする./計量生物学会事務局より連絡.大会中止に伴う善後策を議論する緊急の理事会を開催するというので,その日程調整.明日っすか?(マジ?)/アンケートをがりがり書いて返信封筒に入れる.

◆あいまの原稿書きはなお続く.『分類思考の世界』の書き残しの節を加筆する.David Hull と Susan Gelman との対決です.心理的本質主義は進化生物学によってはたやすく「矯正」できないだろうという結論.あとは,リンネ分類体系のこまごましたところの表現をチェックをしないといけない.

◆午後のこまごま —— 東大農学部の来年度シラバスに掲載する連携講座の紹介文をメールで送る./計量生物学会の緊急理事会はあす5月21日(木)午後5時半から,神保町の「統計情報研究開発センター」にて開催されることになった.出席の返事を送り返す./秋の統計研修のカリキュラム案についての打診.新設講義「ベイジアンMCMCによる統計モデリング」の講師予定者はいま中国に国外逃亡していますので,四川の隠れ家を急襲して確実に身柄を確保していただきますようお願いします.

◆大会中止でカレンダーに「空白ニッチ」がぽっかり空いたはずなのに,もう予定が次々に侵入してきて,完全に埋め尽くされるのも時間の問題だろう.明日は,NHK Books の原稿をものする予定.章立ての順ではダーウィンだが,まずはヘッケルからにしようかな.

◆午後5時過ぎによろよろと撤収する.薄曇り,気温は21.2度.連日の不規則な生活が祟って,夜になると断続的に睡魔が降臨してきた.午後10時過ぎに降参してベッドにもぐりこむ.

◆備忘メモ —— 5月25日(月)午後6時,神保町〈カラコルム〉にてシングルモルトを呑む会あり.農大かもし高座からの帰り道に新御茶ノ水で途中下車して立ち寄る予定.その翌日は駒場での専攻ガイダンスがあるので深酒厳禁.この点,要注意です.

◆本日の総歩数=7955歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝△|昼○|夜○.計測値(前回比)=82.9kg(−0.3kg)/25.7%(−1.0%).


18 mei 2009(月) ※ 近未来予定がつぶれて深夜の物書き

◆前夜からそのまま続く夜なべ仕事 —— すべては計量生物学会大会が,新型インフルエンザ発生による「休校」措置(→5月17日付:「大阪府下での新型インフルエンザの発生に伴う大阪大学の行動指針」)のあおりで,直前になって開催中止(→5月18日付:「5月20日(水)〜22日(金)の年次大会・チュートリアル講演の中止について」)が決定されたため.まずはじめに,創文印刷に明日(というか今日)の発送を停止してもらう連絡をする.ついで,京都の宿泊先ホテルのキャンセルも.農環研に提出した出張届のキャンセルは明日まわし.大会中止の余波は大きく,こんな夜中に学会役員からのメールが何通も届く.

◆時ならぬ夜中のこまごま —— 来月の所内第四部会の日程調整.プレゼンするんですか?/その他,堆積していた質問メールに答えたりとか./本日の午後使う農大三点セットを忘れずに./今月28日(木)の所内統計講習会のアナウンス文面のチェックをする.

◆窓の外では風音がごうごうと鳴っていたが,午前1時には風はやんだようだ.夜中なのに気温が21.1度もあってやや蒸し暑く感じる.午前1時半に農環研を撤収し,午前2時前に帰宅.3時間ほど寝る.午前5時過ぎに起床.乾いた南風がゆるりと吹き込み,快晴.日射しが強く気温が上がりそうな気配だ.夜中よりも湿度が低くなってきたのが救い.

◆午前中は「現代新書」原稿のさらなる revision をする.明日わたすことになっている NHK Books の原稿はいったいどの時間帯に書けばいいんでしょうねえ?

◆農大かもし高座(第五しぼり) —— 11:25発のTX快速で経堂に向かう.天気は快晴,日射しはぎらぎらし,湿度は低い.農大通りは路面からの照り返しで暑かった.14:40〜16:10まで講義.今日は実験計画法の初回で,完全無作為化法を例にして説明する.外も暑いが,室内も暑かった.その後はつくばに直帰し,午後7時につくばセンターの地上に出た.

◆今日も夜なべが続く —— 夕食後,午後9時から10時半まで仮眠を取り,その後はまたしても農環研に出勤.今夜も原稿書きの長い夜が始まる.

◆本日の総歩数=11271歩[うち「しっかり歩数」4058歩/38分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=83.2kg(+0.2kg)/26.7%(+0.1%).


17 mei 2009(日) ※ 雨の温泉街から強風のつくばへ帰還

◆午前5時起床.外は小雨が降り続いている.まずは誰もいない内湯でひと風呂.その後,雨に煙る早朝の温泉街に傘をさして出かけ,朝市を一回りした.涼しいのは標高が高い山間だからだろう.ここ湯河原温泉は今はややさびれ気味な気配が漂っているが,熱海のような大温泉地でさえあんなに不景気なのだから,湯河原温泉や湯ヶ島温泉などのもっと奥にある温泉地の客足が減っているとしてもぜんぜん不思議ではない.

ホテルにもどって,午前7時半から昨夜と同じ大広間でそろって朝食.みなさん,二日酔いで死ぬこともなく時間通りに登場する.午前2時頃から新たなステージに移行したらしい.「正しい温泉旅館の正しい朝食」をお膳でいただき,あとはもうチェックアウトするだけだ.

午前8時半にホテルを出て,近くのバス停から乗車,午前9時前にはJR湯河原駅に着いていた.東海道線で東京へ.雨は上がって空が明るくなってきた.そのままつくばに帰り着いたのは正午前だった.つくばは雨まじりの南風が吹き付ける台風のような荒れ模様の天気だった.午後になって雨足はさらに強くなってきた.

◆復路の車中読書 —— Robert J. Richards『The Tragic Sense of Life: Ernst Haeckel and the Struggle over Evolutionary Thought』(2008年5月13日刊行,The University of Chicago Press, Chicago,xx+551 pp. with 8 color plates,ISBN:978-0-226-71214-7 [hbk] → 目次版元ページ著者ページ).しばらく放置していたが久しぶりに百ページまで読み進む.Carl Gegenbaur と Ernst Haeckel は同志だったにもかかわらず,ダーウィン理論の受容に関しては「温度差」が著しかったという.新婚ほやほやの Anna Sethe ,かわいい.

その後,『分類思考の世界』を再度通し読み.最後に「謝辞」を付けないとね

◆夕方,雨風ともに強まり,傘のホネが折れてしまった…….五月なのになんちゅう空模様かっ.

◆明日からは怒濤の一週間が始まる.「高座+原稿+大阪行」であっという間に来週末だ.関西では新型インフルエンザが蔓延しつつあるというが,ワタクシ,大丈夫でしょーか?(いささか心配).でも,計量生物学会の大会会場は,曲がりなりにも「大学病院」なのだから,万一“発症”しても大丈夫にちがいない(ですよね?).

◆新型インフルエンザは国内学会も吹っ飛ばす —— そんなこんなで旅帰りの疲れを癒そうと思ったのにそうは問屋がおろさなくなってしまった.神戸や大阪で新型インフルエンザ患者が急増しているなあ,と思いつつ,ウェブメールを開いてみたら,「年会の中止について」という予想外のメールが飛び込んできた.今回の計量生物学会大会は阪大で開催されるのだが,インフルエンザ患者の発生により本日から21日(木)まで阪大が閉鎖されることが確定したとのこと.大会会期は「20日〜22日」なので,当然の帰結として大会もまた中止ということになった.ちょっとまったれやあ.講演要旨集などなどの印刷物は明日阪大に発送する手はずになってるんですけど…….

予想外の展開で,とりあえず午後10時過ぎに農環研に直行する.台風のような南から吹きつける強風で街路樹の小枝が道路に散らばっている.気温は20.9度もあってやや蒸し暑い.印刷業者に発送停止の連絡をして,関連する通知メールを方々に出す.メキシコの国際会議〈ICSEB-VII〉が開催中止に追い込まれたのはまあしかたがないだろうとは思ったのだが,まさか国内の学会大会までインフルエンザ騒動のあおりで中止に追い込まれるとは考えていなかった.おそらく今後の蔓延のしかたによっては他の学会でも同様のことが起こると危惧されます.

—— そんなこんなで,これからは夜なべでいくつかの対応をしないといけなくなった.どーしてこーなるの…….自分の予約したホテルもキャンセルしないといけない.新幹線チケットをまだ取っていなかったのはよかった.

◆本日の総歩数=7482歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼−|夜△.計測値(前回比)=未計測/未計測.


16 mei 2009(土) ※ 湯河原温泉にて農大の湯煙新歓合宿

◆午前5時起床.曇り,涼しい.朝のうちに農環研に行って現代新書の原稿のプリントアウトをする.湯河原への往復車中でのチェックのために.午前8時,気温15.8度.

◆来週にかけての緊急トドたち —— 5月18日(月)の農大講義三点セットは月曜早朝に取りに行くべし./5月19日(火)までに NHK Books 原稿.ぐ./新幹線チケットの購入:5月20日(水)と5月23日(土)は京都往復(計量生物学会大会).5月29日(金)は大垣往復(IAMAS集中講義)./事務所類とか原稿とか微小な文章書きがいくつかある.何がどーだったかとか締切がいつだったかとか,まったく覚えていない…….

◆すべてを放り出して湯河原へと現実逃避行 —— 11:25発のTX快速に乗る.曇り.JR東京駅で東海道線に乗り換え,湯河原駅に着いたのは午後3時すぎだった.曇り.PASMOが使える路線バスで温泉街に向かう.小雨がぱらぱら降ってきた.十分ほど坂道をのぼり続け,川沿いに広がる湯河原温泉の中心部に入った.藤木橋停留所で下車,さらに徒歩数分で目的地の〈光陽館〉に到着したのは午後3時半だった.

今夜はここで東京農大の昆研の新歓合宿をする.要するに泊まりがけで呑みまくるというシンプルな目的のために毎年のこの時期に開催される.当然だが「蟲屋」の集まりなので,できればついでに昆虫採集もということで,新歓合宿は「山」で開かれることが多いという.しかし,今年の湯河原の近くは“自然度”が高くないそうで,呑みにくるだけという参加者が高率だそうだ.

玄関ロビーで参加受付をすませる.今日は歓迎対象の学部三年生は全員来ることになっていて,それ以外の研究室所属の教員・院生・上級生を含めると60名弱が集結すると受付で言われた.それでも例年よりOBの参加者が少ないのは,宿泊代がやや高いためらしい.集合時刻が午後5時なので,内湯が空いているうちに温泉に入らせてもらうことにした.大浴場はそれほど大きな湯船ではないが,かけ流されているので気持ちがいい.ここ光陽館の泉質は「含石膏−弱食塩泉」だが,臭いはほとんどしない.そのうち参加者が続々と集まってきて,教員トリオも勢揃いしたところで,勝手に焼酎のお湯割りをつくってしまう教授(兼農学部長),勝手にビールを注文してしまう准教授,勝手に日本酒を開栓してしまうワタクシと嘱託助教…….その後,定刻になったので5階の大広間にしつらえられた宴会場に向かう.

◆午後6時から宴会.これだけの人数がいれば大広間といえども手狭に感じる.ひとりひとり膳が置かれるという「正しい温泉旅館の夕食」スタイルだ.いつもの年はもっとアバウトなので,いささか農大らしくないかもしれない.

日本酒はいずれも一升瓶で,大阪の〈秋鹿〉の純米吟醸原酒と,鳥取の〈日置桜・青水緑山〉の特別純米酒の二本を呑んだ.〈秋鹿〉は圧倒的なインパクトで,常温での香りの立ち具合といい,奥深い旨味と深み.そして呑んだ後にのこる味の豊かさで,「さすが」との声が上がった.ほぼ19度という日本酒としては高いアルコール度数だが,しっかりした「肉」の肴を合わせれば言うことなしだろう.

もう一方の〈日置桜〉の「青水緑山」は,先日の試飲会で呑んだ同じ〈日置桜〉の「山滴る」とは別の意味で,新緑の今のためにある日本酒だった.飲み口こそ軽く感じられるが(〈秋鹿〉のあとに呑めばそれが当たり前だ),すっきりした旨味がのどごしの良さが印象的だった.アルコール度数は対照的に15度台という低さで.今回の二本は際立つちがいがあった.

最近の学生さんは基本的に「呑まない」人が多いようで,最初からご飯が運ばれてきたのには驚いたが,ごく一部の「呑みサークル」(including me)だけは最初から最後まで一升瓶を抱えて離さなかった.(だからご飯を食べ損ねた……)

—— 新入三年生の自己紹介を含め,およそ3時間ほどで,大広間での一次会はお開きとなった.その後,それぞれの部屋に分散展開して二次会(+α)とあいなった.ぼくは日が変わったころにふとんに潜り込んだが,さらにエンドレスな宴は続いていたようだ.

◆往路車中での仕事 —— 『分類思考の世界』のプリントアウトを通読する.細かいところが気になるので,明日もどったら再改訂が必要だろう.

◆ホテルの外でざあざあ音がするが,その95%は下を流れる渓流の水音としても,残り5%は雨が降る音にちがいない.

◆本日の総歩数=10992歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜×.計測値(前回比)=83.0kg(+0.1kg)/26.6%(−0.6%).


15 mei 2009(金) ※ 温泉行前日は諸方面の段取りをする

◆午前4時起床.夜明け前から雲ひとつない快晴.気温8.4度とは涼しいというよりも寒い.乾いた東風が吹く.

◆午前のこまごま —— 交流センターより電話連絡あり.今秋の交流センター〈分子系統学ワークショップ〉の開催日は「11月4日(水)〜6日(金)」と暫定的に決まりました.講師になりそうな方,そして今年こそは受講するぞと意気込んでおられる方,予定を空けておいて下さい./源泉徴収票の発行申請.何をやるにも「申請書」なるムダ紙を提出しないといけない./State University of New York at Stony Brook で開催されるダーウィン・フェストは講演者がビッグネームばっかり!

◆午前9時.快晴.気温15.5度.湿度が低くて快適.

◆所内講習会のしたく —— 〈農環研・統計/GISコース〉の名目で,今日から所内講習会が開催される.その準備をする.ぼくの担当はRのイントロ説明.ハンドアウトはすでに公開しているので,RとRコマンダーの動作確認.そして,講義の流れのイメージを思い描く.午前10時半からは,領域長の三輪さんがRのインストールについて解説している.ぼくの担当時間は午後1時半からだ.テストデータを用意しパッケージを更新する.

◆現代新書『分類思考の世界』の出版は「8月」ころを予定しているとの連絡が音羽から入った.原稿提出が遅くなったので妥当な線だと思います.まだこれから,文献リストやら索引づくりやらの残務がある.本文の読みやすさも検討しないといけないし

◆所内R高座 —— 定刻の午後1時半から講義開始.20名ほどの受講生が集まってくれた.最初に,RのパッケージをUSBスティックで配布してインストールしてもらおうとしたところで,またしても「世にも不幸なVistaユーザーたち」がわらわらと.とにかく,全智全能?の“神様”としてログインしてね,と言うのだが,なかなか進捗せず,ここでかなりの時間を盗られてしまった.(あとで聞いたところではRを起動するときに右クリックして「管理者権限で起動」という立ち上げ方をするとシアワセになれるとのこと.要確認)

そんなこんなで,なかなかスムーズにはことは運ばなかったが,それでもRを用いてのグラフィクスなどテストデータを用いた講義を2時間ほどこなして,午後4時前に終了した.次回は5月28日(木)13:30〜15:30で,統計学概論と確率分布についての話をします.

◆夕方のこまごま —— 創文印刷から計量生物学会予稿集の刷り上がり見本が届けられた.オンデマンド印刷の鮮明さはオフセットとは格段のちがいがある./来週の大阪(京都)行きに関わる段取りをいろいろつける.その他,もろもろの予定を詰める.〈英勲〉の洛中での入手先について ngt さんから情報をいただく.百万遍を襲撃したときにはよろしく.

◆午後6時過ぎ,遅めの撤収.秋空のような筋雲が上空を流れている.五月の空の顔つきではない.気温も低いし風も冷たい.

◆夜のこまごま —— 新たな〈カラコルム計画〉の立ち上げ.よろしゅうに.〈犬鍋〉を囲む聴聞会も近いみたいだし……./現代新書の方がやっと大団円を迎えるその絶妙なタイミングを見計らって,岩波書店から久しぶりに例の「形態測定学本」の加圧メールが.NHK Books のダーウィン本のこともあるのですが.世の中の「多作なサイエンティストたち」は,いったいどうやって執筆時間をひねり出しているのか,フシギでしかたがない.妙技・秘技があるのでしょーか?(教えてっ)

◆明日と明後日は,東京農大の昆虫研究室が毎年行なっている「新歓合宿」で,伊豆の湯河原温泉〈光陽館〉に泊まりがけで呑みに行く.一研究室とはいえ70名もの人数がいる大きな研究室なので,ほとんど貸し切り状態になるのではないかな.気力ではなく体力をつけて行かないと.

◆本日の総歩数=8609歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜○.計測値(前回比)=82.9kg(−1.2kg)/27.2%(+0.6%).


14 mei 2009(木) ※ 二日続きの夜なべ仕事でやっと完結

◆午前零時半に農環研に到着した.夜空に雲が点々と浮かんで,半分ほど欠けた月が輝く.気温13.9度で涼しい.

◆今夜もセイレーンと親密なお話しを —— 昼のお仕事と夜の原稿書きというダブルな生活は二日目に突入した.こういう高密度なことをしていると反動があるだろうけど.『分類思考の世界』の「インテルメッツォ」に進む.この節は,4年前に北大出版会から出た『中尾佐助著作集・第V巻:分類の発想』の「月報5」に寄せた:三中信宏(2005)「書かれなかった「最終章」のこと:中尾佐助の分類論と分類学について」(pp. 1-4)をアップデートしたもの.要は,中尾佐助の「分類論」の基盤は早田文蔵の「動的分類」であるという話題.その本論をはさむ前後に,ニューオーリンズとカルガリーのエピソードを付けておしまい.北大出版会からはすでに文章そのものの転載許可を得ている(引用した中尾佐助の未公刊資料については大阪府大にも申請しないといけないか).

◆午前5時半にいったん帰宅する.心身ともにほぼ限界状況かも.追いつめられるといつもこうなる.気温12.2度,南風が涼しい.青空に点々と雲が浮かぶ.のぼる朝日に向かって「scala Iacob」が幾条も空に伸びている.午前9時半,気温19.3度.爽快.湿度が低いからだろう.

◆すべて終了 —— 『分類思考の世界』の最後に残った「エピローグ」に取りかかる.【種】と「分類」について語り続けてきた内容を締めくくるための総論を置くために,それまでの連載記事の構成を少しずつ変更する.午後4時,「エピローグ」を脱稿.これまでの各章のテキストファイルをすべてそろえて(400KBほどになった),音羽にメール送信したのが午後4時半.現代新書に関わる執筆作業は,これにてすべておしまいです.

◆意識に“霞”がかかりつつあるので,もう今日は使い物にならないと判断し,午後5時前に農環研を撤収した.突風が吹いて空模様が不穏な感じ,ニュースを見たら茨城県南部に「竜巻注意報」が発令されている(初めて見た).しかし,それ以上に荒れ狂うことはなく,夜になって平穏に戻った.東風が冷たい.

◆夕食後,午後9時過ぎにそそくさと寝てしまった.心身が疲れているときは四の五の言わずに寝ればいいのだ.おやすみなさい.

◆本日の総歩数=9544歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜○.計測値(前回比)=84.1kg(+0.2kg)/26.6%(+0.4%).


13 mei 2009(水) ※ 夜なべの机のまわりに魍魎が飛んで

◆前夜の9時過ぎに農環研にたどり着いたときには,ぽつりぽつりと小雨が降り出していた.気温20.6度.その後,窓の外で雨音がしたのでまとまって降ったのだろうか.

◆真夜中の原稿仕事 —— 『分類思考の世界』の中の,書き残していた章を手がける.まずは第6章の「コーダ」から.午前1時から一時間ほど意識がなくなっていたようだ.睡魔が降臨したか.その後,「コーダ」とともに,他の章のこまごました修正をする.午前5時に「コーダ」を書き終える.たった原稿用紙6枚分にえらく時間がかかってしまった.

◆午前5時半.外に出たら雨はもう上がっていたが,路面は濡れたまま.その後,天気は急速に回復し,朝のうちに雲間から日射しがまぶしく射し込む.気温も高いが,湿度も高い.午前9時の気温は20.6度.暑い.快晴の青空が広がる.

◆朝のこまごま —— 農環研分会に出向く.明日14日の午前10時ころに再度来ないといけない./遅滞なく,次週の農大かもし高座(第五しぼり)の「三点セット」を用意する.ハンドアウトは〈租界R〉で公開しています./ついでに,今週の金曜からはじまる〈農環研統計GISコース〉の配布資料も租界からもっていって下さい.所内受講生のみなさん,よろしく.受講生はすでに10名ほど集まったそうだ.順調な集客ですな./ブラジルのパラナへ別刷りを発送する.海外郵便というのは久しぶりだ./ほぼ二週間遅れでメーリングリストの月例アナウンスを出せた.遅すぎ./今年の個人業績評価は「A」でした.

◆午前10時を過ぎて雲がしだいに厚くなってきた.天気が下り坂だとの予報だが,いつから降り出すのだろう.湿度が高くてよくないぞ.昼前にいったん雨は降り出したものの,すぐ小止みに.

◆長い名前の長い会議 —— 午後1時15分から4階の会議室にて:次期研究構想検討委員会・専門検討部会第4部会(知的基盤研究)の初回会議.来るべき「三法人統合」に向けての準備会議みたいなもの.寝不足なので,つい口がべらべらとものを言う.午後3時前におしまい.睡魔が忍び寄ってきた./音羽から電話があったらしい.いよいよ追いつめられてきた.

◆不穏な夕方の空 —— 西日が射し込んで室内の気温が高くなる.この時間帯の居住性がこれから夏にかけてはどんどん悪化するので,避難場所を確保しよう.午後4時半に撤収.気温は22度もあって暑かったが,やや冷たい東風が不穏な吹き方をしてきた.アヤシい雲が空に広がり,遠雷が轟く.前線でも通過しているのだろう.西の空で雷鳴.一雨来るのかと身構えたが,そこまでにはいたらず,夜はまた静かになった.

◆夕食後,午後9時から日が変わるまで寝てみる.その後,農環研に再出勤.二晩連続の夜なべ仕事に突入する.

◆本日の総歩数=7613歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜○.計測値(前回比)=83.9kg(+0.1kg)/26.2%(−0.5%).


12 mei 2009(火) ※ 深夜に始まり明け方へと続く長い日

◆午前3時起床.曇って涼しい.気温16.9度.地表近くに霧が薄くかかっている.

◆日中のドロナワ —— 創文印刷の担当者が来室.あるページ範囲のみヘッダ・フッタのフォントが他とちがうとの指摘.付加するときのフォント指定を誤ったにちがいないので,ちくちくと訂正して,午後1時にpdfファイルをメール送信.プリントアウトは再校ゲラの返却時に付けて返すことにする./たくさんのトドどもがGW後何日間も放置されていて手の付けようがない…….困ったな.

◆ドイツから着便本 —— Ferdinand Wüstenfeld『Genealogische Tabellen der arabischen Stämme und Familien: In zwei Abtheilungen. Mit historischen und geographischen Bemerkungen in einem alphabetischen Register』(1852年刊行[1966年復刻], Otto Zeller, Osnabrück, no pagination).この三月にうっかりミスにより,Register のみを買ってしまったが,やっと本論の Tabellen が届いた.

横長大判のサイズで,アラブの家系図がたくさん載っている.冒頭の2図版にはアラビア文字でカリグラフィー的に描かれた“家系樹”が集録されている.Arthur Watson『The Early Iconography of the Tree of Jesse』(1934年刊行, Oxford University Press, London, xiv + 197 pp. + 40 plates → 目次)の Plate XXXIV にもアラビア文字による“家系樹”が載っているが,当時の定着した描画スタイルだったのだろう.なお,Register はもっと新しいのがやってきたので,つごう二冊になってしまった:Ferdinand Wüstenfeld『Register zu den genealogischen Tabellen der arabischen Stämme und Familien』(1853年刊行[1966年復刻], Otto Zeller, Osnabrück, xvi+476 pp. → 紹介Google Books).

◆いったん撤収してから,午後9時過ぎに再出勤.これから朝まで現代新書の原稿を書く.

◆本日の総歩数=9482歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜○.計測値(前回比)=83.8kg(−0.2kg)/26.7%(−0.2%).


11 mei 2009(月) ※ 午前のすべりこみと農大かもし高座

◆午前4時起床.薄曇り.東風が涼しい.その後は晴れたり曇ったり.湿度がやや高い.午前10時半.曇り.気温19.2度.蒸し暑い.

◆滑り込みセーフか本塁憤死か —— じたばたはなお続く.印刷所に入稿する予稿集原稿の確認をしていた午前10時すぎ,学会事務局から「急遽差し替えを」との連絡があった.この期に及んで,講演者のひとりが「改訂版にしてほしい」などとふざけたことをほざきやがって,新しい予稿原稿を送りつけてきたそうな.創文印刷の担当者が研究室に来るまであと一時間もないじゃないか! 「くたばりやがれ,地獄に落ちろ」とあらんかぎりの呪いをつぶやいてみる.しかし,印刷物の「クォリティ最大化基準」を置くかぎり,最後まで努力をするしかない.差し替え原稿にヘッダ・フッタとノンブルの付加し,全体の再確認をして,午前11時直前に,返却するゲラと,変更ページのハードコピーを用意した.ワタシの仕事はここまで.あとは業者が受け取って,印刷・製本・発送までやってくれる段取りになっている.あとは野となれ山となれ,となるはずだったが,今度は創文印刷からメールがあり,変更ファイルの一部がメール添付されていないとのこと.昨日,巨大なpdfファイルをいくつも添付して送信したので,サイズ制限にでも引っかかってしまったか.あわてて空のUSBスティックに該当ファイルを入れて,受け取ってもらうようにするしたく.

—— 最後の最後まで,気が抜けない編集作業だった.

◆だだ遅れでトドが押し寄せる —— そんなこんなの予稿衆どたばた劇のおかげで,トドが大繁殖・急成長してしまい,明日来てもらうはずだった NHK Books の井本さんには,「な〜んにも進捗していないので来週に」と延期してもらった.すみません.その前に現代新書の最後のツメをしないといけないので.

◆いただいた本 —— 石浦章一(監修)/生化学若い研究者の会(編著)『光るクラゲがノーベル賞をとった理由:蛍光タンパク質GFPの発見物語』(2009年4月20日刊行,日本評論社,4 plates+iv+194+4 pp., 本体価格1,700円,ISBN:978-4-535-78628-8 → 版元ページ).ありがとうございました.

◆午前11時過ぎにそそくさと撤収準備.11:55発のTX快速に乗りこみ,経堂に向かう.はーとふる農大通りは薄曇りで蒸し暑かった.農大かもし(四番しぼり)は分散の導出と正規分布の性質について.これまでになく多くの数式を出したが,生存率が高かったのは幸いだった.午後4時20分に経堂駅に戻り着く.つくばには午後7時すぎに帰り着いた.

◆車中読書 —— 今福龍太 『身体としての書物』 (2009年3月31日刊行, 東京外国語大学出版会[Pieria Books],318 pp., 本体価格1,600円, ISBN:978-4-904575-02-4 → 目次版元ホーム)を読了.ベンヤミンのこと,そして前衛書道のことなど./小川糸『喋々喃々』(2009年2月5日刊行,ポプラ社,ISBN:978-4-591-10840-6 → 版元ページ特設ページ)の無料パンフレット〈喋々喃々マップ〉が配られていた.さすが.

◆夜は涼しい東風が吹き抜ける.イランの Magid さんから共著論文がやっと電子出版されたとの連絡を受ける:Majid OLIA, Wasim AHMAD, Masaaki ARAKI and Nobuhiro MINAKA 2009. Molecular characterisation of some species of Mylonchulus (Nematoda: Mononchida) from Japan and comments on the status of Paramylonchulus and Pakmylonchulus. Nematology, 11(3): 337-342. (→DOI:10.1163/156854109X446935).出版されるまでたいへん時間がかかりましたな.次の共著論文のことなど.

◆本日の総歩数=14472歩[うち「しっかり歩数」5470歩/51分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=84.0kg(−0.1kg)/26.9%(−0.4%).


10 mei 2009(日) ※ 真夏日のつくばにジャンベが響いて

◆午前5時半起床.快晴で日射しが強い.南寄りの微風が吹いている.予報によると今日の関東地方は広く真夏日になるらしい.

◆午前の段取り —— 修正済みの予稿集ファイルをまとめて創文印刷にメール送信を完了./気の早い話だが,9月末の横浜国大での生物統計学「道場」のための宿の手配を完了した.去年と同じく〈ホテルニューグランド〉に./進化学会ニュースレターの原稿依頼あり.カマジン本の紹介文をとのこと.はいはいと二つ返事で.

◆炎天下の〈つくばフェスティバル〉 —— 昨日と今日の二日間は,センター広場で〈つくばフェスティバル〉が開催されている.暑そうだったので敬遠していたのだが,昼食の調達を兼ねてひとまわりしてきた.ケバブやクスクスなど.イベントやらバンド演奏もあったが,この真夏日ではさぞやつらいことだろう.長居は無用ですぐに撤退する.

◆午後3時半に農環研に潜入する.初夏の日射しが照りつける.この時刻でも気温28.5度ということは,やはり真夏日になったのだろう.

◆午後の段取り —— 予稿集ファイルの変更部分のプリントアウト.これを印刷業者に明日手渡せばすべての仕事は完了する./ソーバー本の郵送準備.時間がかかってしまってもうしわけありまへん./メーリングリストの雑用.ほんとうはGW前にしておくべきことだったが,もう5月に入って10日が過ぎようとしている.午後6時にすべての処理を完了した.月例アナウンスは明日やっと出せる.万事遅すぎ.

◆豚インフルエンザは国際会議もふっ飛ばす —— かねてより「7月開催」が危ぶまれていたメキシコでの第7回国際系統進化生物学会〈ICSEB-VII〉は,正式に「開催中止」がアナウンスされた.参加者はもちろん基調講演者まで来そうにないとのこと.運悪く新型インフルエンザの発生国を会場に選んでしまって,タイミングも最悪だし,こればっかりはしかたないよねえ.

◆明日の農大かもし三点セットを手に,午後6時すぎに撤収する.気温はまだ24.8度もあって,やや蒸し暑いかも.

◆夜になって東寄りの涼しい風が通り抜けるようになった.昼間がめっちゃ暑かっただけに快適快適.しかし,肝心の原稿仕事の進捗がイマイチで…….

◆本日の総歩数=9662歩[うち「しっかり歩数」987歩/11分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=84.1kg(+0.1kg)/27.3%(+1.8%).


9 mei 2009(土) ※ 燃え尽きた次の日は夏日でへたばる

◆午前5時起床.晴れて朝日がまぶしい.この週末は[真]夏日になるという予想だ.暑い季節がやってきた.

◆備忘メモ —— 〈笠真〉での「府中誉を愛でる会」は一週間早まって「6月20日(土)」に変更されるとのこと.

◆朝のうちは東風が吹いて涼しかったが,そのうち日射しが強くなって気温はぐんぐん上昇し,暑くなってきた.日のあるうちはまったく外に出なかったのでわからないが,上層階でこの気温だと地表近くでは夏日を越えたにちがいない.

◆直前のじたばた仕事 —— 計量生物学会のゲラ読みは完了して,あとは明日の午前中に創文印刷に返却すればいいかとほっと一息ついたところで,いきなりの卓袱台返しが.学会事務局より,最後に届いた二つの講演については,講演要旨ではなく,講演予稿と差し替えてほしいとのことで,計10ページの分量がある予稿pdfが添付されてきた.要旨だけならノンブルを変更せずにコッソリ挿入できたのだが,予稿となるとノンブルを通して付け替えないと印刷物としてみっともない.そんなこんなで,もういちど全体のヘッダ・フッタをちくちく付け直す作業に取り組む.午後5時にやっと作業完了.業者に明日わたすには該当ページをプリントアウトしておかないといけないが,それは月曜早朝にやろう.学会の講演要旨集をつくるという仕事は時間との競走になることが多い.しかも,飛び込みの入稿がまれではないので,いつでも対応できる体制が必要だ.なんだかとても疲れた.

◆夕方になってちょっと買いもの.夜は原稿書きの続き.がんばらないと.時間差で今日になって膝が痛くなってきた.

◆本日の総歩数=2678歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼△|夜○.計測値(前回比)=84.0kg(−0.5kg)/25.5%(−2.1%).


8 mei 2009(金) ※ 空は荒れまくり試飲会は呑みまくり

◆午前4時半起床.曇り.夜中に雨が降ったらしい.東風が涼しい.気温は15.2度.そのうち遠雷がとどろき,横殴りのスコールがざーっと降りはじめた.その後,晴れてみたり,曇ってみたり,また降ってみたりと落ち着きのないことはなはだしい.

◆日中のこまごま —— 計量生物学会の講演要旨がいきなり追加となり,ばたばたと版下の修正を迫られる.午前11時に創文印刷が打ち合わせに来る直前まで,その作業に追われ,滑り込みでなんとか間に合う.印刷見本をもらって週末にチェックする.月曜の昼までに返却とのこと.あわただしいな./筑波大学御用酒〈桐の華〉の販売開始.ただし学内では大学会館UTショップのみ,学外では竹園のたがみ酒店のみの販売らしい.当面のこととはいえ商売下手すぎ./農大かもし用のハンドアウト類をつくり終えた.

◆午後になっても荒れ模様の天気は続き,雷雨が降ったかと思えば,からっと晴れたり.

◆新緑の〈試飲会〉 —— 夕暮れ迫る東大農学部に着いたのは午後4時半だった.小雨がぽつぽつと降り続いている.7号館の〈試飲会〉会場の厨房では,専属調理師(ほんとうに)がすでに料理をつくっている最中だった.ふと外を見たらいつのまにか晴れ間が広がり,夕陽に照らされて大きな虹がかかっていた.さらにその外側には,もうひとつの薄い虹がかすかに見えた.

セミナー後の午後6時過ぎに〈試飲会〉の会場設営.水利工学の偏微分方程式が書きなぐられたアカデミックなホワイトボードは跡形もなく消されて,本日の出品酒がずらりとテーブルに勢揃いする.真っ暗な窓の外では,また激しいスコールがざーっと降ったり止んだりしている.

出品された一升瓶は酒田の〈三十六人衆・あらばしり〉とぼくが持参した鳥取の〈日置桜・山滴る〉のふたつ.あとはすべて四合瓶で,福井〈花垣・純米吟醸〉・埼玉〈神亀・活性にごり酒〉・富山〈若鶴・雄山錦〉・富山〈三笑楽・純米〉・新潟〈霧の塔・純米吟醸〉・埼玉〈東力士・洞窟酒〉などなど.いつもながら,十数名の参加者が,これらの日本酒をすべて呑み尽くすのはぜったいにムリだろう(と言いつつ,実は空になったりする……).

料理は,専属調理師の尽力により,「蒸ししゃぶ」をはじめとして,鰹のたたき・鯖の立田揚げ・筍の煮物・筑前煮・野菜スティックなどがテーブルにずらりと.これだけの日本酒ラインナップとうまい肴があれば,そのへんの飲み屋に行こうという意欲はまったくなくなる.「飲み屋に行くくらいなら試飲会」.今回もこのテーゼは裏切られなかった.すばらしい.

—— まだ試飲会は続いていたが(今夜もまたきっとエンドレスだろう),前回のように,つくばに帰り着けなくなって7号館で土曜の夜明けを迎えることだけは避けたかった.すでに遅くなってしまったが,がんばって帰る努力をして,けっきょく午前1時過ぎにつくばセンターに到着.今夜も真っ白に燃え尽きました.

◆本日の総歩数=13033歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜×.計測値(前回比)=84.5kg(−0.3kg)/27.6%(+0.5%).


7 mei 2009(木) ※ 連休明けでもまだ社会復帰できない

◆午前4時過ぎに起床.曇り.気温15.8度.東風が吹いて涼しい.

◆社会復帰への道は遠い —— 堆積した雑用の処理をのろのろ始める朝.受信箱にあふれている未処理メールの返事をひとつひとつ書いたりする./ソーバー訳本の注文が3冊も.ありがとうございます.明日には一括して発送しますので.しばしお待ちを./契約職員の予算予定について届け出を出す./計量生物学会の要旨集原稿のひとつを差し替える連絡を印刷会社に通知する./うっかり忘れていた計量生物学会大会の参加費振込も完了.

◆午前11時.曇りときどき晴れ.気温20.1度.湿度が高い.午後になってもはっきりしない空模様が続く.

◆午後のこまごま —— 農大かもし高座(4)の三点セットを用意する.次回のキーワードは「分散」だ.プリンターの調子がイマイチで,紙をだいぶムダにしてしまった.午後3時にしたくは終わった.ハンドアウトは〈R-statistiker〉に公開した./音羽から加圧電話あり.週明けに耳を揃えよとのこと./農環研R講習(2)「統計学概論」は5月28日(木),13:30〜15:30.今のところ3名の参加予定者がいるらしい.もっと増えますか?/6月27日(土)は〈笠真〉にて〈府中誉〉を愛でる「笠真の会」があるとのこと.「渡舟」と「太平海」が好きなアナタはどーぞ.※どんどんディープになっていくな.

◆かくのごとく時間がみじん切りのように刻まれてなくなり,午後5時過ぎによろよろと撤収する.東風が吹いて気温は17.6度.ちっとも五月らしくない涼しい天候が続いている.

◆夜のこまごま —— 計量生物学会の大会参加の事前申し込みが締め切られた.これでやっと年次大会とチュートリアルの印刷部数を創文印刷に連絡することができる.確定した事前申込者数に加えて,過去の年次大会のデータから予想される当日参加者数を加算した要旨集の最適発注部数をベイズ推定するどんぶり勘定する論議がしばし続く.ま,こんな線でいきましょーか,ということで.

◆本日の総歩数=7972歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=84.8kg(−0.6kg)/27.1%(−0.2%).


6 mei 2009(水) ※ 燃え尽きた翌日は引き蘢り原稿書き

◆午前6時前に起床.前夜のパーティの影響が少し残っている(アタマ痛い……).空ははっきりしない曇天で,強い東風が吹き抜けて涼しいが湿度は高い.

◆本日は外出も徘徊もなしにして,『分類思考の世界』の原稿を書いた.〈生物の樹・科学の樹〉の連載原稿については,いちおう最後までチェックして,必要な箇所については文章の修正や節の入れ替えをした.「前口上」と「プロローグ」はすでに書き上がっているので,あとは「インテルメッツォ」と「エピローグ」,そしてとても長い「文献リスト」だけ?だ.

◆午後になっても,曇りを基調にして,たまに明るくなってみたり,また思い出したように降ってみたりと落ち着かない空模様が続いた.日中の気温はこの時期にしては低めだった.

◆夜になっても星は見えない.さらに原稿を書き続ける.今日は「原稿をものした」の他に書き記すことがほとんどない,実にシンプルな連休最終日だったなあ.

◆本日の総歩数=0歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜○.計測値(前回比)=85.4kg(+0.9kg)/27.3%(+0.2%).


5 mei 2009(火) ※ こどもの日は原稿を書いて笠真の夜

◆午前5時前に起床.晴れたり曇ったりする.涼しい東風が吹いているが,湿り気が多い.

◆早朝から現代新書の原稿を書き続ける.連載各回の原稿テキストファイルを見直し,ダブり部分を削ったり,新たに加筆したり.十数回も連載を重ねたので,あとからまとめて読み返すと同じ話題が再度登場したりしていることに初めて気づくこともある.

◆こどもの日のご出勤 —— 午前10時過ぎに農環研に侵入する.追加の資料を開きつつ,原稿書きの続き.曇って入るがときどき日射しがさし込み,気温は19.2度で地表近くはほぼ無風.湿度が69.2%もあるのでやや蒸し暑い.連休中も居室に降り続いていた火山灰がときどきぶわっと舞い上がったり,人気のない部屋の隅にじっと潜んでいたトドたちが人の気配に気づいて頭をもたげて示威しているが,GWのワタシはここにいるけど実はいないのよ(だから無視する).正午前まで居室でごそごそする.

◆昼過ぎには曇り空から小雨がぽつぽつと降り出した.農環研を撤収し,いったん帰宅してから,天久保のロシア料理〈薔薇絵亭〉にてボルシチとピロシキのランチセットをば.ここのピロシキは油で揚げたものではなく,中の具は同じでもこんがりと熱々に焼いたのがテーブルに運ばれてくる.その後,吾妻の〈Fresson〉に先日頼んでおいた「こどもの日特製アップルパイ」を引き取る(なんと鯉のぼり型をしている).そうこうするうちに,雨足がしだいに強まってきた.天気予報通りだ.

◆ご指摘ありがとうございます —— 京都在住の初めての方からオランダ語文法についてのご教示あり.これまで,この日録の「過去アーカイヴ」へのリンクには「oude dagboek」というフラッグを立てていたのだが,「dagboek」は中性名詞だから,オランダ語の場合,単数中性名詞を修飾する形容詞に語尾「-e」は不要だろうとのご指摘だった.ぼくの間違いはさっそく修正し,上記フラッグは複数形の「oude dagboeken」としました.ご教示感謝いたします.

◆こどもの日の〈笠真の会〉顛末 —— 夕方にかけて雨足はますます強くなり,気温も徐々に下がってきた.すでに暗くなった午後6時過ぎ,傘をさして雨の中を歩き始める.午後6時半に〈笠真〉に到着したが,まだ早かったせいか店主と来福酒造の藤村さんと龍ヶ崎の飯野屋酒店さんしかいなかった.8日発売予定の筑波大学御用酒〈桐の華〉の実物を初めて手にした(来福酒造でつくったもの).聞いたところでは四号瓶は出すが,一升瓶では売らないとか.また,来福でいま造っているという驚異の「9%精米」の酒米サンプルを見せてもらった(ほとんど「けし粒」のごとし).

その後,続々と予約客が集まり全部で20名ほどになった.定刻午後7時から貸し切りの〈笠真の会〉の始まり.今夜は「茨城県の日本酒を味わう」という趣旨で,超上等の純米大吟醸から蔵元自白の“失敗酒”まで十数本の一升瓶と四号瓶が林立した.まずは柏餅をいただきつつ,〈郷乃誉〉の純米大吟醸「花薫光」で乾杯.一升瓶の市販価格が2万円を越える超高級酒なので(四号瓶で1万円),日常的に呑める銘柄ではけっしてない.かく言うワタクシも「花薫光」を味わうのは今夜が初めてだ.文字通り,花開くようなフレーバーがふわっと立ち上る(さすが).今回の出品酒(→リスト)の中でおりがらみは,〈来福〉の純米吟醸「愛山うすにごり」と〈大観〉の特別吟醸酒のみ.個人的には〈来福〉が微炭酸が効いていて好ましかった.ほかには,〈来福〉の大吟醸「雫」と〈霧筑波〉の「知可良」がとくに印象に残った.

「料理はしょぼいですから」と店主は言っていたが,〈笠真〉の場合「しょぼい」とは「常陸牛とかアンコウとか馬肉がない」という意味であって,この夜も筍の煮物に始まり,春野菜やら焼きそば,お好み焼き,カラシ蓮根などなど,テーブルに乗り切らないほどずらっと大皿が並んだ.午後11時前によろよろと解散し,車で送ってもらった(飲酒運転ではありません).どうもごちそうさまでした.

—— ああ,今宵も燃え尽きてしまった…….

◆本日の総歩数=9733歩[うち「しっかり歩数」2153歩/19分].全コース×|×.朝○|昼○|夜×.計測値(前回比)=84.5kg(−0.4kg)/27.1%(0.0%).


4 mei 2009(月) ※ 今日こそは原稿を書くぞ,と連休中

◆午前5時前に起床.曇りときどき晴れ.薄曇りの向こう側に朝日がのぼる.冷え込みまったくなし.南風がやや強いかな.

◆早朝の喪失と復活 —— 昨日分の日録を書き記していて,ついうっかり保存し損ねてしまった…….すべてが電子の泡と消えて,しばしボー然とする.このやるせない虚脱感は経験者なら誰しも共感してくれるにちがいない.問題はそのあとの立ち直り方だ.人によっては気分的に落ち込んでしまって,書いた内容だけではなく,執筆意欲まで喪失してしまうこともあるだろう.ぼくの場合は「転んでもタダでは起きない三倍返し」を宗旨としているので,書いたものがアクシデントで消えてしまったら,それ以上に“書き返して”おけばリカバーできるだろうと考えることにしている(実際,十分にリカバーできた).実際,消えた直後ならば,まだ記憶が残っているので,そういう“報復行為”もできるわけだ.ただし,よけいなエネルギーを消費することなので,できればこまめに複数のバックアップを取っておくにかぎる.

◆天気予報では今日から明日にかけては曇りから雨になると言っていた.しかし,午前中は薄曇りながら,ときどき日も射す穏やかな日和で,高層階では吹き抜ける南風が涼しい.

◆明け方の「三倍返し」のためにはみ出してしまった書評の一部分 —— 杉本つとむ『蘭学三昧』(2009年4月10日刊行,皓星社,iv + 533 pp., 本体価格4,800円, ISBN:978-4-7744-0434-9 → 目次版元ページ).「まえがき」からしてすでに十分おもしろい.著者は,日本の蘭学史を再考する過程で,江戸時代にオランダ語と日本語のインターフェイスを担った当時の蘭学者や「通詞」の役割を見直そうとしている.「まえがき」の中で著者は,象徴的な地位を占めている『解体新書』の翻訳についてこう述べる:

[原書では]〈人体の精緻なる臓器,運用のメカニズムを授け給う神〉の存在,叡智を学ぶことが,すなわち人間の,人体の本質を見究めることになるということです.しかしこの解剖の哲学,思想,学びとるべき〈神,神の叡智の認識〉は玄白の訳文から完全に欠落しました.解剖の第一義は失われました.(p. 1)

幸か不幸か蘭学は,〈目賭親験・実測究理〉の科学精神,技芸を学びとることができましたが,そのあまりに急で,大切なところは見失ったといえます.(p. 2)

解剖学を支える「哲学」の基盤が翻訳された『解体新書』からは抜け落ちてしまったという著者の指摘は,オランダの科学の伝統を考えると興味深い.たとえば:K・ファン・ベルケル[塚原東吾訳]『オランダ科学史』(2000年10月5日刊行,朝倉書店,東京, xii+229pp., 本体価格4,500円, ISBN:4-254-10573-8 → 書評目次)を読むと,オランダ科学の伝統はもともと「実用的性格」(p.5)が色濃く,それは「哲学的次元の欠如」(p.194)と裏腹の関係にあることがわかる.杉田玄白ら当時の蘭学者は,それでなくても稀薄な原書の「哲学」的濃度を,さらに東アジア的に稀釈してしまったという可能性はないだろうか.その意味では彼らはむしろ「正直」だったのかもしれない.

◆蘭学ついでに,手元にあるもう一冊の蘭学史本:緒方富雄『蘭學のころ』(1950年10月10日刊行,弘文社,大阪,4 + 492 + 14 plates)をひさしぶりにめくってみた.敗戦直後の紙事情が悪かった時代の出版物で,藁半紙のようなごわごわした紙はすでに赤茶けている.この本におさめられている蘭学史の諸論考はさておき,巻末に置かれた「科學史のために」という節に,「科學史研究の機構について:わが國における困難とその克服」(pp. 475-488)という論考がひとつ所収されている.初出は,まだ戦中の1942年の『科學史研究』第2号だ.この中で,著者は,科学史研究の基本となる文献等資料の保管・保存が日本ではまったく論議されておらず,そのためにせっかく個人が収集したひとそろいの資料が公開されずに私蔵されてしまったり,あるいは没後ばらばらに散逸してしまう現実を憂えている.60年以上も前の指摘がいまだに未解決のまま放置されているというところが問題だろう.そして,根本的な解決のためには資金が必要だという彼のもうひとつの提言もまた同じ運命をたどっている.

◆午後になっても晴れたり曇ったりのはっきりしない天気.湿った南風が通り抜け,いまひとつ快適ではない.

◆今日の日中は比較的まじめに原稿を書いた(と自己申告する).しかし,もっとまじめにやりなさいとの天の声あり(空耳か……).夜も原稿書きの続き.夜中に【種】をいじっていると禍々しいことがおこりそうなので,夜更かしはやめようね.>ぼく./明日の〈笠真の会〉のリマインダーを流す(→ 出品酒リスト).夜7時からですのでお忘れなきように.今回は「茨城産日本酒を飲み倒す会」だそうで./さ,原稿原稿.

◆本日の総歩数=1140歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜○.計測値(前回比)=84.9kg(+0.5kg)/27.1%(−0.3%).


3 mei 2009(日) ※ 性懲りもなく近場を徘徊する逃避日

◆午前5時起床.早朝は晴れたり曇ったりしていたが,そのうち快晴になった.気温はずっと高め.日射しとても強し.

◆午前の徘徊 —— つくば中央公園で月イチ開催されている〈つくいち〉に顔を出してみる.『Oz Magazine』最新号(2009年5月号)に載ってしまったものだから,のけぞるほど長蛇の待ち行列がのたうっていたり,さっさと売り切れになってしまった店もあったり.今日は五月晴れで朝から天気がよかったので,よけいに客の出足がいいのだろう.まずは,〈nachu café〉にてバゲット・サンドイッチ,ついで〈もっくんカフェ〉にて飲み物を.新緑の公園をそぞろ歩いて帰る.

◆メモクリップ —— 〈TNT wiki〉が開設されたとのアナウンスが Hennig Society から届いた.ユーザーが[中南米で]ものすごく増えているので必要性が高まったということだろう.クラディストたちは科学政治的に最適な戦略をつねに見いだすものだ./『生物科学』の最新号(Vol. 60, no. 4, May 2009)が届いた.特集〈生物哲学から見た進化と系統〉.関係者のみなさんにはご迷惑をおかけしました.ぼくの寄稿は:三中信宏「生物学哲学は生物学にとって探照灯たりえるか」(pp. 194-196).ごく少数のメンバーが機動的に動くことが,研究者コミュニティの動態にとって大きな推進力になるというもうひとつの実例にこれからなるのかな(Hull さん,喜ぶ?).

◆午後になってしだいに南風が強まり,空気の湿り気がやや増してきた.不快指数はいやでも上昇中.

◆午後の徘徊 —— ちょっと足を伸ばし,笠間の笹目宗兵衛商店まで.〈松緑〉という銘柄の日本酒をつくっている蔵元だ.観光客で賑わう笠間稲荷の門前にあり,ロケーションのよさから店内の人口密度はとても高い.昔からの造り酒屋の風情がある古めかしい店構えだが,この連休に合わせて古書市などのイベントが催されていて,併設されているレストランも満員だった.昼下がりの店内はさまざまなリソースが明らかに枯渇しつつあったが,日本酒の展示販売はもちろん大盛況だった.迷い道しつつわざわざここまで来たので,新酒の「純米吟醸ふなくち」四合瓶を買うことにした.試飲させてもらったが,やや甘めかな.由来書きを見て,この〈松緑〉が笠間稲荷の献上酒であることを初めて知った.

それにしても,こんな人ごみにもまれているようでは,酒瓶を満足にチェックすることもできやしない.同じ笠間の来るのなら,次回は少し離れた須藤本家に出向いて,〈郷乃誉〉をゆっくりじっくり選びたいものだ.

◆とても遅い昼食 —— 観光客と車で混雑した笠間神社界隈をとっとと抜け出ようとしたものの,運悪くつつじ祭りにぶつかって山道は渋滞しまくり.往路ではつい油断して常磐道に入ってしまったために,誰もが予想した「高速道料金値下げ渋滞」にはまりこんでしまった.帰路はもちろん下の道だ.国道50号から南に折れてやっとつくば方面への帰路につくことができた.

つくばにたどり着いてから,金田の手打ちそば〈いちい〉で,とてもおそい昼食をば(午後3時を過ぎて蕎麦をたぐるのを「昼食」と呼ぶべきかという問題はある).店を取り囲む水田は見渡すかぎり田植え一色の景色で,筑波山の遠景と組み合わせれば,文句なしの「茨城の原風景」の絵になる.金田の古い集落には,広大な敷地に樹齢何百年かの大木が枝葉を繁らせている,武家屋敷のような立派な門構えの農家がいくつもある.昔からこの地に根付いた豪農の系譜なのだろう.

—— 学園都市のエリアと近在の集落とのちがいは昔から際立ったまま今日にいたっている.両者は互いに混じりあってしだいに溶けこんでいくという傾向がまったくなく,いつまでもちがいを残しつつ,地図上の「市松模様」のパターンがどんどん細かくなっていくという表現の方がむしろあたっているだろう.

◆そんなこんなで,結局「よそ見」の一日が終わろうとしている…….

◆本日の総歩数=9723歩[うち「しっかり歩数」1088歩/11分].全コース×|×.朝○|昼○|夜○.計測値(前回比)=84.4kg(−0.2kg)/27.4%(+0.4%).


2 mei 2009(土) ※ 徹夜明けは新緑の新酒に染まりつつ

◆前夜はめっちゃ早寝をしてしまったために,丑三つ時に変に目が冴えてしまい,周囲を飛び交う生霊やら地を這う式鬼たちと語りつつ,東の空が白み始めるまでうつらうつらと.今日も晴天.明け方は涼しい.

◆段取りのワルさはいかんともしがたく —— 学部生や院生のころは「徹夜」などという愚かしいことはいっさいしなかった.将来すすむべき道はまったく不透明だったが,その分だけ自由な時間に恵まれていたのだろう.もともと朝型の生活リズムだったこともあり,よほど不節制でもしないかぎり,夜はたいてい日が変わる前にふとんに入り,夜明けとともに起きだすという自然なリズムにしたがっていた.ところが,今からちょうど20年前に就職してからというもの,なし崩し的な「業務上午前様」とか「不可避的徹夜仕事」がぽつぽつとあらわれはじめ,そういう不自然な仕事の日数は減るどころか年ごとにむしろ増えてきている.段取りよくやれば,そういう追い込まれの窮地に立つことはきっとないのだろう.実際,計画的に仕事をこつこつとこなしている人は確かに周りに実在するので,ぼくの段取りのワルさは個人的資質によるところが大きいと推測しつつ,なかばあきらめている.他力観音にすがりつつ,有能な付き人でもいれば,もう少し効率的な業務消化が望めるのかもしれない.どなたか奇特な方がワタクシの「専属秘書」になってくれはらしまへんやろか……(ムリか).

◆そういう妄想に耽っている間にもトドどもはかまわず攻め込んでくる —— 計量生物学会の要旨集の印刷サイズは「A4」で発注する旨メールをした.あとは発注部数が確定する来週木曜まで待つしかない.要旨原稿のひとつを訂正する必要があるがそれも後回しだ.カラー印刷の件は見本刷りができてから決めよう./つくばで開催される〈First International Symposium on Biological Shape Analysis〉(3-6 June 2009)での和文講演要旨が南保くんから届いたので,さっそく英訳要旨に翻訳した.チェックしたのち,さっそくオーガナイザーの Pete Lestrel さんにメール返信する.たいへん遅くなってすみませんでした.

◆日中は南風が吹き込み,地表近くは夏日になったようだが,上層階は乾いた風が通り抜け,体感的にはむしろ涼しかった.湿度が低いのがなによりだ.

◆それにしても,この連休はずっと引きこもって原稿をちぎっては書きまくるという予定ではなかっただろうか.一刻も早く性根を入れ替えないと.

◆新緑の山々を歩く余裕がないのでせめて「新緑の生酒」をば夕餉に一献 —— 鳥取の山根酒造場が出している〈日置桜〉の季節限定・特別純米生酒「山滴る[やましたたる]」.まずデザインが魅力的.ラベルも新緑なら,瓶も新緑にコーディネートされている.題字もまさに新緑の森から湧き水が滴り落ちるかのようだ.味わいはやや軽めだが(アルコール度数は15度台),あとから旨味と甘味が浮き出てくる.もちろんきりっと冷やした方がうまいだろう.特筆すべきは飲んだあとに漂う残り香の豊潤さで,「新緑の生酒」と呼ぶにふさわしい森の香りのフレーバーがいつまでも残響する.すばらしい.

◆夜になってもあまり気温が下がらない.明日からはGW後半の四連休だが,原稿を書くのみのシンプルな日々が続く予定(ときどきよそ見あり).

◆本日の総歩数=3246歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=84.6kg(+0.7kg)/27.0%(+0.7%).


1 mei 2009(金) ※ メーデーもふっ飛ぶすべりこみ土煙

◆前夜からそのまま切れ目なく農環研にてごそごそしているうちに,いつの間にか月が変わってしまった.クラい夜なべ仕事はなお続く.

◆深夜のよそ見 —— 渦中のメキシコでの国際会議〈ICSEB-VII〉のトップページに,豚インフルエンザに関するメッセージが朱書きされていた.開催時期の7月にはこの「騒動」もおさまっているにちがいないから,めげずに registration してね(締切は1ヶ月延長された)とのこと.ちがうだろ,それ…….少なくとも日本では,メキシコにかぎらず,公費での海外出張それ自体が制約されつつあるというのに.大丈夫かと思っていた来月のシンガポールでの〈Hennig XXVIII〉も,ウィルスの伝播状況によっては断念するしかないかしれない.なんてこったい.今年は海外にはもう行けませんか?

◆午前1時半に,やっとチュートリアルのテキスト編集を終え,pdfで出力した(60ページあまり).内容と体裁のチェックしてもらうために,大会企画委員にファイル安置場所のURLを知らせる.その後は,大会予稿集の編集作業に移行.午前3時半に目次部分の組版が終わる.あとは,ちくちくと InDesign のマスターページをいじり,各講演者から送ってもらった pdf をAcrobat で束ねて,ヘッダ・フッタを追加し,講演要旨にノンブルを付ければいい.午前4時から1時間ほど床で仮眠を取る.すっかり明るくなった午前5時過ぎに起床し,いったん帰宅.今朝もよく晴れて,気温は7.9度.気持ちよい涼しさだ.

◆でもって,再出勤し,ねちねちと編集作業をさらに続ける.午前10時の気温は10.0度.昨日よりも暑くなるという予報だ.今ごろつくばの中央公園では「中央メーデー集会」をしているにちがいない.自宅からすぐ近くなのでほぼ毎年行っていたのだが,今回はこういう追い込まれ状況なので,メーデーどころではない.メーデーに参加する職員が多いせいか,今日の農環研は静かだ.

◆予想外のつまずきとじたばた対処 —— ばらばらの要旨pdfファイルを束ねて必要な編集処理をすませ,午前11時に作業完了.厚さは130ページほどになった.再び内容チェックのために他の企画委員に見せたところが,「数式記号が散発的に欠損しています」との思わぬ指摘が返ってきた.自分でチェックしてみたところ,確かに全編にわたってそういう「欠損」が散在している.ふしぎなのは,講演者から送られてきたpdfではパーフェクトに出力されているのに,Acrobat で束ねると「欠損」が生じるという病状だ.それも,ある原稿では数式中のマイナス記号(「−」)のみがすべて欠落していたり,別の原稿ではギリシャ文字のシータ(「θ」)のみが全部消失していたりと,不規則かつシステマティックな「欠損」が起こっている.ぜんぜんわけがわからない.埋めこまれたフォントのせいかもしれないし,Acrobat で束ねたせいかもしれない.

原因はどうであれ,このままでは夕方4時に来ることになっている印刷業者に渡せないので,急遽すべてのファイルひとつひとつに対して,ヘッダ・フッタ追加とノンブル付加を施すという処理をじたばた進める.これらの処理では数式の「欠損」はまったく生じない.ところが,試しにそれらを Acrobat で束ねてみると,「欠損」が再現されることがわかった.要するにワルイのは Acrobat オマエだったのかっ.

もう一つの問題点は「奇数頁原稿」だ.すべての要旨を「奇数起こし」にするために,講演要旨は「偶数頁」にするように(つまり2・4・6ページのいずれか)執筆依頼してあったのだが,奇数ページのまま送られてきた要旨が二つあった.そのうちひとつは執筆者の関係者から「偶数ページにした改訂版を送ります」と言ってきたので,「午後3時までによろしく」と返信した.もうひとつのは一方的な強権発動でワタシが5ページを4ページに組み直した(>大東くん,そういうことです).そして,タイムアウト直前の午後3時前に最後の改訂要旨が滑り込みで届き,これでようやくすべてのパーツがそろった.企画委員にはそれらのパーツ数十個を別々に閲覧してもらうことになったが,かんべんしてください.

—— 最後に,チュートリアルと要旨集のプリントアウトを用意し,全ファイルをUSBメモリーに格納して,午後4時すぎに創文印刷の担当者に手渡した.これにて昨日からのじたばた仕事はやっとケリがついた.最後の本塁突進で,土煙がもうもうと舞ったままだ./計量生物学会事務局から,ぼくの大会参加費がまだ振り込まれていないとの連絡あり.ここ数日のスクランブル発進で,送金どころではなかった.連休明けに送ります.

◆午後2時には25.1度に達した気温は,午後4時になってもあまり下がっていない.西日が射し込んでとても暑いので,ぐずぐずせずに撤収することにした.さすがに限界ですな.帰宅後,冷蔵庫に残っていた〈新政〉の「佐藤卯兵衛」(純米大吟醸うすにごり)をうぐうぐと呑みほし,喰うもん喰って,はい,おやすみなさい,と午後9時には早々と寝てしまった.あとは野となれ山となれ.

※五月五日の〈笠真の日〉,ちゃんと予約いたしました.>ikushimo さん.折り返し店主からメールがあり,今回は茨城産の日本酒を片っ端から飲み倒す会につき,肴はあまり出ないので,空きっ腹で来ないようにとのこと.あと,チクナミ大学のフラッグがはためく日本酒〈桐の華〉は5月8日にたがみ酒店に入荷するそうです.学内では常備されるのでしょうか?

◆本日の総歩数=9910歩[うち「しっかり歩数」1809歩/19分].全コース×|×.朝△|昼○|夜△.計測値(前回比)=83.9kg(−0.2kg)/26.3%(−0.7%).


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[sinds 19 april 2007] 無料アクセスログホームページ 素材集