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◆午前5時過ぎ起床.曇り.気温18.4度.南東の風.風が通れば涼しいような気がするが,湿度が高いので,朝の観音台はむしむししている.
◆午前の┣┣" 撃ち —— 来月の┣┣” 撃ちカレンダー記入./日本計量生物学会ニュースレターの巻頭言(1,533字)を書き上げた.
◆正午の気温は22.4度.薄曇りの昼休みは蝉時雨.今日のお弁当は昨夜炊いたちりめん山椒を一面に広げた.しかし,夏越の祓なのに水無月も茅の輪もない.ミニトマトの真ん中をくぐるわけにもいかない.さて,困った.
◆本日の進捗 ——
◆水無月最後の日は湿っぽかったが,最高気温は24.0度止まりだった.夜になっても湿って涼しい.今宵の〈みなか食堂〉は夏越の祓の水無月を食後のデザートにご用意しています.関東はもともと水無月不毛の地で,例年は月末になって水無月禁断症状でジタバタするのですが.今年は段取りよく確保いたしました.どーぞいくつでもお召し上がりを.
◆明日からは梅雨本番の降り方になるとの予報.傘は手放せない.
◇本日の総歩数=2,166歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 86.50kg(+0.80kg) / 30.0%(+0.7%)
◆午前5時起床.本降りの雨.気温19.4度.北北東の風.梅雨らしい雨が降り続く観音台.午前8時の気温は20.0度.北北西の風が吹いて体感的には涼しいが,湿度満点でぜんぜん快適ではない.
◆午前の┣┣" 撃ち —— Teams ミーティング 10:00〜12:00.
◆[蒐書日誌]雨が降ろうが槍が降ろうが百鬼園先生はゆうゆうとやって来る ——
山本一生『百間、まだ死なざるや:内田百間伝』(2021年6月25日刊行,中央公論新社,東京, vi+567 pp., 本体価格3,600円, ISBN:978-4-12-005439-6 → 版元ページ)※内田百閒の初の “評伝” だそうだ.著者は数年前に古川ロッパの評伝も出している:山本一生『哀しすぎるぞ、ロッパ:古川緑波日記と消えた昭和』(2014年7月15日刊行,講談社,東京,8 color plates + 446 pp., 本体価格2,400円,ISBN:978-4-06-218980-4 → 版元ページ).
内田百閒『東京焼盡』(1955年4月20日刊行,大日本雄辯會講談社,東京, 261 pp.)※たび重なる大空襲で “帝都” がいかにして灰燼に帰したかを日記として書き綴った記録.古書で買ったのだが,状態のいい本はなかなか見つからないようだ.のちに文庫本で再刊されたが,ワタクシ的には元本があれば言うことなし.
戦火の中あえて疎開することなく,東京に留まり続けた百鬼園先生は,冒頭の「序ニ代へる心覺」で,「何ヲスルカ見テヰテ見届ケテヤラウト云フ氣モアツタ」(p. 2)と記している.自宅も焼夷弾で焼けてしまい,十年経っても「邊リ一面ノ燄ノ色ヲ思ヒ出ス」(同)ほどのトラウマになってしまった.それにしても,空襲下というとんでもない状況なのに,百鬼園先生はなぜこれほど余裕をもって周囲を観察できたのかというのはフシギだ.古川ロッパに相通じる姿勢を感じる.『古川ロッパ昭和日記』では敗戦日前後の日記が欠けているので,内田百閒の『東京焼盡』はそれを補う資料になる.
最後の1945年8月21日には:「濡れて行く旅人の後より霽るる野路のむらさめで,もうお天氣はよくなるだらう」(p. 254)と記す.翌日から『戰後日記』へと切れ目なく続く.
—— これでもう百鬼園先生がつくばに新規来訪されることはないだろう.
◆午後の┣┣" 撃ち —— Skype サッポロ首脳会談 13:00〜15:00.
◆雨がしとしと降り続く夜.今宵の〈みなか食堂〉は野菜中心の健康メニューを用意しました.蒸し暑かった一日の終りの “お水” は〈風の森 Alpha〉の「Type-1:夏の夜空」をぜひお試しください.
◇本日の総歩数=3,550歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.70kg(+0.35kg) / 29.3%(−0.1%)
◆午前5時起床.晴れ.気温17.9度.西からの微風.朝日がまぶしい.日中は暑くなりそう.
◆〈みなか食堂〉の朝ごはんは〈トレイルベーカリー〉のコーン・チャバタでサンドイッチをご用意しました.中身は,ハムときゅうりとポモドーリ・ペラーティ,そしてバジルをトッピングしました.
◆[蒐書日誌]いただきもの1冊 —— エイドリアン・ウォールワーク[前平謙二・笠川梢訳]『ネイティブが教える 日本人研究者のための英文レター・メール術 日常文書から査読対応まで』(2021年6月25日刊行,講談社サイエンティフィク,東京, xvi+319 pp., 本体価格2,800円, ISBN:978-4-06-523920-9 → 版元ページ)※前著:エイドリアン・ウォールワーク[前平謙二・笠川梢訳]『ネイティブが教える 日本人研究者のための論文の書き方・アクセプト術』(2019年12月19日刊行,講談社サイエンティフィク,東京, xviii+493 pp., 本体価格3,800円, ISBN:978-4-06-512044-6 → 版元ページ)の姉妹本.ご恵贈ありがとうございます.
◆夏の青空が広がる朝の観音台はじっとり蒸し暑い.蝉の合唱団が朝練に励む農林団地は午前8時の気温がすでに夏日ライン超えの25.2度まで上がっている.先週は「試験運転」と言いながら怠けてぜんぜん稼働しなかった全館空調は,週明けの今朝はまじめに “勤務” に励んでいるようだ.これから夏場の二ヶ月間あまり,平日定時の勤務時間帯(だけ)は涼しくなる.
◆本日の進捗 ——
◆明日は午前午後にオンラインミーティングが予定されている.
◇本日の総歩数=2,514歩. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 85.35kg(−0.10kg) / 29.4%(0.0%)
◆午前5時起床.台風がかすめているはずだが,ぜんぜんその影響はなく,多少雲がある程度.
◆今日は日帰り上州ミッションなので,関東平野を縦横に駆け抜ける.高崎は蒸し暑い曇り空.ミッションはつつがなく完了し,蒸し暑い昼下がりに観音山裏の〈いしだ〉にてランチ.まずは前菜のラタトゥイユのキッシュ.グリーンピースの冷製スープに続いてメインはメインは牛肉のラグーと鯛とホタテ.最後にデザート.
◆逆コースで駆け戻り,まだ明るいうちにつくば帰還とあいなった.けっきょく今回の台風は空振りで,風雨も何もやってこなかった.
◇本日の総歩数=1,770歩. 朝◯|昼△|夜◯. 計測値(前回比)= 85.45kg(−0.30kg) / 29.4%(+0.7%)
◆午前5時起床.晴れ.気温19.2度.東風.夏の日差しが降り注ぐ観音台は人気がない(当たり前か).午前11時の気温はすでに27.0度まで上がっていて,予報通り真夏日ライン超えもきっとあるあるな空模様.小人閑居して原稿を書くしかない.
◆[蒐書日誌]暑かろうが寒かろうがおかまいなしに本はいつでも降ってくる.今日は “百鬼園先生” の大挙ご到着だ ——
—— 以上,百鬼園先生御一同様の紹介まで.
◆薄暗い居室で鳥山石燕『画図百鬼夜行』をめくる昼下がり.
◆本日の進捗 ——
◆しだいに雲が厚くなってきた.
◇本日の総歩数=2,586歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.75kg(+0.20kg) / 28.7%(−0.3%)
◆午前5時起床.晴れ.気温18.9度.北東の風.
◆[欹耳袋]Togetter -「評論家の切通理作氏、『ウルトラマンの「正義」とは何か』の中で、切通氏自身が大江健三郎批判で書いたことが大江健三郎自身が書いたものと記述され驚愕。→著者の花岡敬太郎氏がTwitterで切通氏に直接弁明・謝罪。自身の誤解を周知へ→出版元の青弓社、本を販売停止・回収の措置を執る」.
◆ワタクシは文献リストに挙げる雑誌論文の「誌名」はすべて略さずに書くように心がけている.たとえば,「PNAS」と “業界内” では略記されるジャーナルは「Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America」と書く.ひとえに自分のための備忘メモなので.各専門分野の “なか” にいるかぎりきっと気づかないだろうが,アウェイな分野で誌名を略記されるとまったく参照できないことがある.部外者をはねつけるきわめて排他的な文化的悪弊だとワタクシはつねづね苦々しく感じていたので,少なくともワタクシの本はそうならないよう気をつけている.自分自身をふりかえっても,略記された誌名から元のジャーナル名を正確に “解凍” できる自信はぜんぜんない.だから,利己的に考えても略記しない方が利得はきっと大きいだろう.
◆[欹耳袋]ゲンロンカフェ:三中信宏×山本貴光×吉川浩満「理系研究者が指南する本の遊びかた――『読む・打つ・書く』刊行記念」2021年7月2日(金)19:00開始 ※しゃべくり倒しまっせぇ〜
◆本日の進捗 ——
◇本日の総歩数=2,418歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.55kg(−0.05kg) / 29.0%(+0.2%)
◆午前5時起床.晴れ.気温18.7度.東北東の風.なんだか曇ったり雨が降ったりと落ち着きのない空模様.ときどき雷鳴ごろごろ.
◆[蒐書日誌]出版四年目にしてやっと重版出来!—— 三中信宏『思考の体系学:分類と系統から見たダイアグラム論』 (2017年4月25日刊行,春秋社,東京, 6+316+23 pp., 本体価格2,500円, ISBN:978-4-393-33355-6 → コンパニオン・サイト|版元ページ)※第2刷は今月末に出るとのこと.数式まわりと文献リストはかなり “蟲捕り” した.
◆午後の┣┣" 撃ち ——
◆雨が降ったり止んだりの蒸し暑い一日が暮れ,今宵の〈みなか食堂〉の前菜は「水なすと焼きトマトのロースト」を用意しました.水に浸けた水なすをじっくり焼く傍らで,Lasserra の〈ポモドーリ・ペラーティ〉をローストしてトッピング.岩塩とEVオリーブオイルで熱々のうちにどうぞ.
そして,メインは,粗挽き合挽肉のラグーです.所定よりも長めの15分かけてゆっくり茹で上げたパッケリ・ディ・トゥミニアに絡めてお出しします.とても肉々しい表情ですが,ラグーは肉料理そのものなので,メンドーサのマルベックの赤ワインがぴったりです.
◆本日の進捗 ——
◇本日の総歩数=3,078歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.60kg(−0.75kg) / 28.8%(−0.7%)
◆午前5時起床.曇り空.気温19.8度.北北東の弱い風.やや蒸し暑い.今朝の〈みなか食堂〉のポテトサラダはキタアカリでつくりました.ベランダに生えている “草” をあしらって.空が暗くなってきたてと思ったら,いきなりスコール@観音台.なんのかんのと言ってやはり梅雨時.
◆午前の┣┣" 撃ち ——
◆[蒐書日誌]雨降る朝のいただきもの3冊 ——
—— 蒐書メモを書いているうちに通り雨は去っていった.
◆日暮れて夜風が涼しくなりました.今宵の〈みなか食堂〉は今季初の “ペンギン” さんのご登場です! やや涼しいですが,ここはやはりオンザロックで歓迎するしかありません.アイス・ブレークよろしく.
◆本日の進捗 ——
◇本日の総歩数=3,042歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 86.35kg(+0.90kg) / 29.5%(+0.1%)
◆午前5時起床.晴れ.気温17.5度.北東の風が涼しく心地よし.観音台の穏やかな朝.午前8時の気温は22.2度.東風.
◆今日の進捗 ——
◇本日の総歩数=3,233歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.45kg(−0.10kg) / 29.4%(−0.3%)
◆午前5時起床.雲は多めながら朝日が差し込む夏至の朝.気温17.4度.北北東の風が涼しい.斑雲の観音台の朝.空を見上げる.午前8時の気温は21.1度.東風.
◆なろ城下町の民よ,全館空調がすでに試験稼働しているぞ! シアワセな日々が始まるぞ.ひんやり〜
◆[蒐書日誌]植木朝子『虫たちの日本中世史:『梁塵秘抄』からの風景』(2021年3月1日刊行,ミネルヴァ書房[叢書〈知を究める〉・19],京都, vi+327+11 pp., 本体価格3,000円, ISBN:978-4-623-09058-7 → 目次|版元ページ)※引き続いて後半章へ.
第5章「中世の子ども・武将・芸能者たちと遊ぶ虫 ── 蜻蛉」はトンボの話題だ.ここでも「あきづ」「とうぼう」「かげろふ」という名前の問題はある(pp. 192-3).それよりも,子どもの遊び相手として愛されたトンボの役割(「とんぼ捕り」「とんぼ釣り」)がクローズアップされる(pp. 198 ff.).また,トンボの「勝虫」としての縁起を担いで戦国武将たちの甲冑にも用いられたという(pp. 216 ff.).ワタクシ的に印象に残った記述は,蹴鞠の名手として知られた平安貴族の藤原成通が今で言う “オーバーヘッドシュート” を決めて,そのわざは「とんぼうがえり」と呼ばれるようになったという逸話だ(pp. 225-226).その後の歌舞伎でも軽業としての「蜻蛉返り」が流行したという(p. 235).
第6章「中世の意匠と巣を編む虫 ── 蜘蛛」の主役は蜘蛛だ.第4章のチョウが凶兆であったのに対し,日本文化のクモは逆に吉兆だったという(p. 237).現在のチョウとクモの持つイメージとは正反対であるのに驚いてしまう.ギリシャ神話のアラクネはアテナに罰せられてクモの形に変えられたわけだから,西洋文化とも正反対のイメージをもつことになる(p. 242).ときには妖怪の “土蜘蛛” に变化したりすることはあっても,人間(親族・愛人・友人など)同士のつながりと絆を象徴するクモは,当時の日本社会の中では現在よりももっとヒトに身近な生物だった.クモに幸あれ.
第7章「中世人が聞いた秋に鳴く虫 ── 松虫・鈴虫・轡虫」は鳴く虫のオンパレードだ.最近だとマツムシよりもスズムシの鳴き声の方が耳にする機会が多い.しかし,著者はかつての嗜好は逆だったと言う:「松虫と鈴虫は並び称されるが,たとえば和歌に詠まれるのは,松虫の方が多く,用例数からいえば,鈴虫の用例の三倍近い」(p. 298).もちろん,清少納言のような熱烈な鈴虫ファンも少なくなかったようだ.これらに比べればかしましい轡虫(クツワムシ)は人気がなかったらしい(p. 302).
最後の終「豊かなミクロコスモス」では,全体の総括として『梁塵秘抄』やその他の今様に謡われた “蟲類” の特徴を同時代の和歌などの文学作品と比較して考察する.まず際立つ特徴として著者が挙げるのは “蟲類” の行動と動作への注視だ.著者は和歌と今様では注目される “蟲類” が異なるという:
「これらを概観して気づくのは,ほとんどの場合,「遊ぶ」舞う」という言葉がともに使われているということであり,こうした語は『梁塵秘抄』今様の虫の把握を端的に示すものと思われる.すなわち,「遊ぶ」舞う」の語は虫の動きに注目することによってこそ選び出されるものであって,虫の芸能化を媒するものといえるのではないか.こうした今様の特徴は,伝統的な文芸たる和歌と比較することでより際立つ.和歌においては,蛍や蜘蛛を除いては松虫・鈴虫・蟋蟀・蟬・蜩など鳴く虫を取り上げることが圧倒的に多い.(中略)鳴かない虫であっても,その虫の動きそのものを捉えて歌うことはまずないといってよい.和歌の鳴く虫と今様の舞う虫は対照的な様相を示していよう」(pp. 320-1)
著者の指摘する「虫の芸能化」は本書の重要なメッセージだ.虫の見せる動作と行動の特徴を人間が模倣してなぞらえることで, “蟲類” は益虫・害虫という実利的な対置を超えるもっと近距離の存在感を平安時代の日常生活の中で示すことができた.本書に登場する以外の “蟲類” もまた日本各地で人間社会と密接につながっていたことは:野本寛一『生きもの民俗誌』(2019年7月30日刊行,昭和堂,京都, xviii+666+xxiii pp., 本体価格6,500円, ISBN:978-4-8122-1823-5 → 読売新聞書評|目次|版元ページ)にも膨大な事例を踏まえて考察されている.
—— 中世文芸史研究から広がるのは予想外の昆虫民俗学への視界だった.日本の歴史的文脈(中世文学・芸能)をたどれば, “蟲類” がどのような存在として捉えられてきたかの手がかりがつかめるというのは意外や意外と言うしかない.
◆曇り空の昼休みは蒸し暑い.正午の気温は23.8度.農林団地の木立から聞こえるニイニイゼミ合唱団の初鳴きに送られてショートコース徘徊.
◆本日の進捗 ——
◆日中はいちおう夏日ラインを越えたが,日暮れて風が涼しくなってきた.今宵の〈みなか食堂〉はじゃじゃ麺と水餃子という軽めのメニューをご用意しました..
◇本日の総歩数=8,063歩. 朝◯|昼△|夜◯. 計測値(前回比)= 85.55kg(+0.85kg) / 29.7%(+0.3%)
◆午前6時起床.昨日からの雨はまだ止まない.気温19.1度.北北東の風.
◆[蒐書日誌]植木朝子『虫たちの日本中世史:『梁塵秘抄』からの風景』(2021年3月1日刊行,ミネルヴァ書房[叢書〈知を究める〉・19],京都, vi+327+11 pp., 本体価格3,000円, ISBN:978-4-623-09058-7 → 目次|版元ページ)※寝読み本としてゆるゆる読了.日本人と “蟲類” との関わりを平安時代末期の『梁塵秘抄』を含む当時の「今様(歌謡)」から見たユニークな本.
冒頭の「序」で著者は言う:
「虫は気持ち悪い,苦手だという声がある一方で,たくさんの人が虫に惹かれるのはなぜなのだろうか」(p. 1)
「私自身を含め,現代の人々の持つ,虫への矛盾した思いは,過去とどのようにつながっているのか,多くの先達に導かれながらたどってみたい」(p. 2).
ワタクシは,12世紀の歌謡文化などぜんぜん知らなかったし,もちろん『梁塵秘抄』を読んだこともなかった.しかし,『鳥獣戯画』並みに歌い踊る “蟲類” の姿が平安の昔に活写されていたことが本書からわかる.ジャンル的には日本史の本なのだろうが,内容は “民俗昆虫学” とみなされるべきだろう.
第1章「中世芸能に舞う虫 ── 蟷螂・蝸牛」では,舞い踊る “蟲” が登場する.カマキリ(蟷螂)は当時の芸能や猿楽に登場する滑稽者だったという.著者は「攻撃性に注目されることの多い蟷螂を,人間と調和的な存在とし,舞う者と捉えた今様の精神」(p. 17)と指摘する.カタツムリ(蝸牛)もまた舞い踊る “蟲” とみなされていた.著者は『堤中納言物語』に所収される有名な「虫めづる姫君」を例に挙げて(p. 18),蝸牛をめぐる中国由来の伝承に言及するとともに,踊るカタツムリの物語は日本・朝鮮・中国から欧米さらにはロシアまで広範に分布しているという.
第2章「中世の信仰と刺す虫 ── 蜂・虱・百足・蚊」の冒頭では, “虫めづる姫君” の父親とされる太政大臣・藤原宗輔が「蜂飼の大臣」として登場する.さまざまな逸話が示されるが,とりわけ興味深いのは,社会性昆虫としての蜂の行動・生態的な特徴が “虫の智恵” として一般に周知されていた点だ.シラミ(虱)・ムカデ(百足)・カ(蚊)と聞けば現代人ならば血相を変えて叩き潰すところだが,第2章に登場するこれらの “刺す蟲たち” は,今様や能に擬人化されて出てくるほど身近な生きものたちで,必ずしも排除されてはいない.これらの害虫ですら現代人とは異なる付き合い方があったようだ.
第3章「中国文芸と鳴く虫・跳ねる虫 ── 機織虫・蟋蟀・稲子麿」の最初は “鳴く蟲” だ.その実体と名称との対応が時代的変遷し,現在の「キリギリス」「コオロギ」「カマドウマ」はかつてはそれぞれ「はたおりめ」「きりぎりす」「こほろぎ→いとど」と呼ばれた(pp. 108-9).こんがらがる…….「鳴く虫」の代表であるコオロギは同時に「闘う虫」でもあった.本章で言及される中国由来の「闘蟋」の遊びは本書でも引用されている:瀬川千秋『闘蟋:中国のコオロギ文化』(2002年10月10日刊行,大修館書店[あじあブックス・044],東京, 4 plates + viii + 255 pp., ISBN:4-469-23185-1 → 書評・目次)に詳しい.
次の第4章「王朝物語から軍記物語へ飛び交う虫 ── 蝶・蛍」は熟読する価値が高い.とくに蝶(チョウ)をめぐる昔と今のちがいについて,著者はこう指摘する:「花園に飛び交う蝶は,現代人の感覚からすれば,美しく優雅であって,賞美の対象としてなんら違和感のないもの」(p. 146)だった.しかし,「『万葉集』には蝶は詠まれず,中古・中世の和歌においても,生物としての蝶が正面から取り上げられ,愛でられることはほとんどなかった」(p. 146).その理由は「蝶はむしろ不吉なものであった」(p. 157)という連想が強かったからだ.美麗にして凶兆という蝶のもつ二面性に納得する.蛍(ホタル)は蝶よりも不吉かもしれない.なぜなら,「日本の古典文学の中で,蝶に代って霊魂を表す虫 —— それは,蛍である」(p. 166)から.和泉式部の恋情,源三位頼政の亡魂,「腐草為蛍」の言い伝えなど当時の作品を挙げながら,生と死の变化を暗示する無常観の存在を著者は指摘する.
—— 後半章はまた明日にでも.
◆今日は予定外のエアコン取替工事立ち会いで,お昼どきを挟んで現場の片付けやら後始末やら掃除で拘束されてしまった.〈みなか食堂〉日曜夜のメニューは「とんてき(ハニーマスタードソース)定食」です.厚みのあるロース肉と甘みのある脂身をしっかり食べて明日からも頑張りましょう.常陸野ネストビール「クラシックエール」といっしょにいかがですか.
◆明日からは性根を入れ替えてまた書かないと.
◇本日の総歩数=1,053歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 84.70kg(−0.05kg) / 29.4%(+0.4%)
◆午前6時半のろのろ起床.予報通り雨が降っている.ひさしぶりに梅雨らしい振り方なので許そう.気温20.6度.南東の風.
◆フェンネル豊作の年,近くのスーパーの野菜売り場に二三日前からフェンネルの大きな株が鎮座しているのを見かけた.さすがにいつもいつもフェンネルを抱えて帰るのもどうかと思い通り過ぎていた.昨日になって「お買い得コーナー」に移動させられ,ふてくされている風だったので連れ帰った.
いつもどおり,フェンネルの鱗茎と茎と葉は別々に刻んでミネストローネに変身.それ以外の野菜はズッキーニ,完熟フルーツトマト,小かぶ,パプリカ,新じゃが,そして玉ねぎ.野菜以外はベーコンとペコリーノ・ロマーノ.もちろん EV オリーブオイルはたっぷりと.
ミネストローネはたとえ具だくさんでもスープにすぎない.今日の〈みなか食堂〉の朝餉はフェンネルとアンチョビのパスタを用意した.EV オリーブオイルとにんにくをゆっくり炒めてから,アンチョビーと赤唐辛子を投入.パスタの茹で汁で乳化してから,フェンネルのみじん切りを混ぜて,パスタと和えて完成.
—— フェンネルは外見が巨大なので,レジに連れて行くのに二の足を踏みそうだが,一株ゲットすれば,一家族分の健康的なスープとおいしいパスタが「たった200円(←安売り価格)」でつくれてしまう.こんなお得なハーブはない.
◆今日は雨の中をあちこち買い物に回った一日だった.
◇本日の総歩数=1,750歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 84.75kg(−0.35kg) / 29.0%(−0.4%)
◆午前5時起床.晴れ.気温は14.6度とひんやりしている.南南西の微風.
◆午前の┣┣" 撃ち —— 『読む・打つ・書く』の販促メールを各メーリングリストに送信.
◆本日書店搬入とイベント —— 三中信宏『読む・打つ・書く —— 読書・書評・執筆をめぐる理系研究者の日々』(2021年6月15日刊行,東京大学出版会[東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+349 pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5 → コンパニオン・サイト|版元ページ)の奥付には「6月15日刊行」と書かれているが,本日6月18日が書店搬入日とのこと.売れ行きドキドキ.
◆蒸し暑い昼下がり,諸方面へのバクダン発送ミッション完了.
◆本書刊行に合わせて,来月はじめに五反田のゲンロンカフェにて下記イベントが開催される:三中信宏×山本貴光×吉川浩満トーク:『読む・打つ・書く』刊行記念(仮).2021年7月2日(金)19:00〜@ゲンロンカフェ(五反田)※〈シラス〉と〈ニコニコ生放送〉からオンライン配信.
◆なお,『読む・打つ・書く』はジャンル的には「自然科学本」なので,書店のみなさん,そこんところよろしく.
◇本日の総歩数=5,647歩. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 85.10kg(−0.20kg) / 29.4%(+0.3%)
◆午前5時起床.雲間から朝日がのぞく.気温19.0度.北北東の風.薄曇りの観音台は朝から空気が淀んでいる.午前8時の気温は21.3度.外だと北北東の風が心地よいのに,農林団地に入るとほぼ無風で蒸し暑い.
◆午前の┣┣" 撃ち —— 東大出版会『UP』8月号の再校ゲラをチェック完了.このままで大丈夫でしょ.『読む・打つ・書く』の書店配本は今週金曜とのことなので,それまでにできる販促ミッションはすべてこなしておかないと.
◆午後の┣┣" 撃ち ——
◆昨日つくった牛丼の具はすべて消え去ったが,残りのおつゆがたっぷりある.いい味が出ているのでこれを再利用しない手はない.そこで,今夜の〈みなか食堂〉は「肉じゃが」ならぬ「肉なしじゃが」を試作してみました.皮付きメークインと焼き豆腐,そして半熟卵にしっかり味を染み込ませて.
◆本日の進捗 ——
◆明日は『読む・打つ・書く』の書店配本日だ.販促ミッションが本格化.
◇本日の総歩数=3,209歩. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 85.30kg(−0.05kg) / 29.1%(−0.3%)
◆午前5時起床.曇り.気温19.9度.北東の風が吹き抜けて涼しい早朝.ベランダのバジルが成長してきたので,〈みなか食堂〉の朝ごはんには大きめの葉っぱが “船” になってやってきた.
◆ 曇り空の観音台は朝から蒸し暑さが充満している.午前8時の気温は22.3度.湿度84%.いきなり雨が降り出す不安定な空模様.
◆午前の┣┣" 撃ち ——
◆昼休み.水気たっぷりの空には雲がひしめく.正午の気温25.0度の夏日ライン真上.ひさしぶりにショートコース徘徊.湿った南寄りの風でも吹けばそれなりに涼しく感じるが,止むととたんに蒸し暑くなる.昨日の雨を吸ってやわらかくなった臨床の土をモグラどもがいたるところ掘り返している.
◆日暮れて涼しい夜風が吹き抜ける.この季節にほんの少しだけ出回る「さや大根」つまり「大根の実」が手に入ったので,今宵の〈みなか食堂〉ではさくっと炒めて塩を振ってお出しします.さや大根は茨城以外では見たことのない食材ですが,もともと流通するほど収穫されていないのでしょう.一期一会の幸運を利用しない手はない.青臭さが残るピリッとした辛味はビールのアテにぴったりです.
そして,当店の夕餉はひさしぶりに牛丼定食をご用意しました.かなりのつゆだくでお出しします.炒めたさや大根には常陸野ネストビールの Session IPA をどうぞ!
レシピ → het dagelijkse keukenleven —〈みなか食堂〉のお品書き「さや大根の炒めもの」.
◇本日の総歩数=7,783歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.35kg(+0.30kg) / 29.4%(+0.2%)
◆午前5時起床.晴れ.気温17.3度.西北西の風.早朝の〈みなか食堂〉は野菜の一皿を. 梅雨入り宣言した途端に晴れ上がる観音台.午前8時の気温は22.5度.西北西の風.今日もきっと蒸し暑くなるだろう.
◆午前の┣┣" 撃ち —— 某人事書類を書いているのだが,元号って使ったことないので,進捗がおそろしくワルい.いちいち元号換算表を開いて確認している.きっとどこかで間違うと思うけど,気にしない気にしない.
◆[欹耳袋]ワタクシのクックパッド・レシピ「皮付き新じゃがの山椒風味煮っころがし」が「じゃがいも煮っころがし」の人気検索でトップ10入りしたとのアナウンス.「つくれぽ」が続いたのはそのせいか.小粒の新じゃがは皮むき不要でそのまま調理できるのがありがたい.
◆午後の┣┣" 撃ち —— とりあえず某人事関係書類を阿見の方へ投げた.
◆本日の進捗 ——
◆夕暮れ時になって,西から遠雷とともに兇相の黒雲が接近し,雷雨が襲来.稲妻が光るのは夏の到来.
◇本日の総歩数=2,620歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.05kg(+0.90kg) / 29.2%(−0.4%)
◆午前5時起床.小雨.気温20.7度.西北西の風.週明けの観音台は蒸し暑い曇り空.早朝の雨雲は通り過ぎたようだが,今日は一日中よくわからない空模様で,日頃の行いが悪いと雷雲がやってくるらしい(知らんけど).とりあえず,居室のお掃除をして,扇風機をぶん回している.
◆午前の┣┣" 撃ち —— 週末は太鼓を叩きながら『読む・打つ・書く』の “蟲捕り” をした.案の定,文献リストにまだ潜んでいたが,本文も含めて両手で数え切れるくらいの捕獲数だったので,よしとしよう.
◆お昼前,雨は降ったり止んだりしている.いままた雨足が強まってきた.関東もやっと梅雨入りしましたか.全開放した窓から押し寄せる湿気を吸って膨らんだのか,書棚が “内部崩落” してしまった…….
◆やっとこさ梅雨入りしたと思ったら終日じめじめと蒸し暑く,一年中でもっともイヤな季節に突入してしまった.今宵の〈みなか食堂〉夜のメニューは冷やし茶蕎麦の全部乗せです.筑波山麓・稲葉酒造の発泡うすにごり純米吟醸生酒〈男女川つくば浪漫 あわい恋〉を抜栓しましたのでご賞味を.
◆[蒐書日誌]東京大学出版会〈UP選書〉が Kindle 本で復刊.オススメ本は:ダーシー・トムソン[柳田友道・遠藤勲・古沢健彦・松山久義・高木隆司訳]『生物のかたち』(1973年7月20日刊行,東京大学出版会[UP選書・121],東京, x+215 pp., ISBN:4-13-006021-X → 版元ページ).版元品切れで古書価格高騰中だが,アマゾンから Kindle 版が入手可能.
◆明日からはまた原稿を書く日々に復帰する.
◇本日の総歩数=2,661歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 84.15kg(−0.10kg) / 29.6%(−0.2%)
◆午前5時半起床.晴れ.気温20.1度.東風.今日も朝から松戸へ.太鼓叩きの本番日なので,粗相はできない.
◆午前9時半,森のホール21着.10時からステージ・リハーサル.チャイコフスキー4番では盛大にコケたので,本番で雪辱を果たすしかない.
◆昼休みは松戸の森の公園を一周りしてきた.蒸し暑い曇り空でも,遊びに来た家族連れがテントをそこかしこに張っていた.
◆松戸シティフィルハーモニー管弦楽団ファミリーコンサートの本番は,松戸・森のホール21(大ホール)にて午後2時から開演された.一席おきの自由席.前半は出番なく涼しい控室でゆっくりし,休憩後にやっと舞台へ.第1〜3楽章はじっと待機し続けて(打族は待つのもお仕事),第4楽章でようやく立つ.ぐわっと燃え上がる本番が終わり,打族は疲れ果てて真っ白い灰と化す.
◆夜になっても燃え尽きた “灰” のまま.利き腕の右手がまだだるいのは革を強めに張った大太鼓を sempre fff の連打でどつき倒したからだろう.今日のチャイコフスキー4番のエンディングはまれに見る速さだったので,最後は自分の叩く大太鼓と隣りで鳴り響くシンバル以外何も聞こえなかった.
◆休むヒマなく明日は平日労働日.
◇本日の総歩数=11,568歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 84.25kg(−0.90kg) / 29.8%(−0.1%)
◆午前5時起床.気温17.4度.東南東の風.ここのところ,日中は蒸し暑い夏日だが,朝晩はそれなりに涼しい風が吹き込んでくる. “熱帯夜” なる忌まわしい言葉とはまだしばらくは無縁でいられる.
◆松戸の森の太鼓叩き —— ひさしぶりに朝のTXに乗って,南流山経由で松戸へ.新八柱駅前に降り立つ.朝から蒸し暑いな.今日は朝から松戸シティフィルハーモニー管弦楽団のファミリーコンサートのゲネプロが松戸・森のホール21(小ホール)である.乗り番はチャイコフスキー交響曲4番の大太鼓なので,まあ,譜面を見なくても大丈夫とは思うが,指揮者が “爆走” すると息絶えることになる.いずれにしても,エンディングは大太鼓とシンバルがすべてを破壊するのだ.
◆しかし,意外にもあっさり出番が終わってしまった(これで大丈夫なのかか……).オーケストラ練習がさっさと終わったので,早めのランチは新八柱に戻る途中の常盤さくら通り沿いにあるレストラン〈ワン・テーブル〉に初めて立ち寄ってみた.パキスタン風プラオとジンジャービール.店内BGMのセレクションがとても上質.たまにはこういう週末もいいものだ.
◆[蒐書日誌]自分の本でジタバタしている間に新刊本が堆積していた.まずはいただきものから ——
引き続きお買いもの ——
今回の増補版では,松王政浩・谷村省吾の「『科学を語るとはどういうことか 科学者、哲学者にモノ申す 増補版』への提題」が公開され,それを踏まえた増補対談(pp. 309-342)が追加されている.科学と科学哲学との関係の親疎は分野ごとにぜんぜんちがう.そこのところを考えないと論議がすれちがうとワタクシは考える.2019年にゲンロンカフェで伊勢田さんと話をする機会があった:Togetter -「【ゲンロンカフェ】伊勢田哲治×三中信宏 司会=山本貴光「科学と科学哲学――はたして科学に哲学は必要なのか?」」※そのときにも科学哲学との “付き合い方” の多様性を感じた.
ワタクシの場合は,生物体系学理論という “特殊なサイエンス” を生業としていたので,科学哲学は “となりのトトロ” みたいな身近な存在だったのだが,他の自然科学分野だとそういう親近感はないようだ.科学哲学を必要とする科学と必要としない科学がはっきり分かれている状況だ.しかも,科学者コミュニティーが直面する問題状況が変化するとともに,科学哲学との付き合い方の濃淡も変動する.
◆昼間はもちろん夏日だったが,夜になっても蒸し暑い空気が淀んでいる.夕方からしっかり冷房しないと夜がつらくなってきた.
◆今宵の〈みなか食堂〉はシーフードのビリヤニをご用意しました.海老・帆立・烏賊のだしがたっぷり出た辛めのビリヤニで,早くもバテ気味の体調を回復させましょう.
◆明日は早くも松戸のホンバン日.あわただしいことこの上なし.ビリヤニの残りをお弁当に詰めて持参することになっている.
◇本日の総歩数=10,276歩. 朝◯|昼△|夜△. 計測値(前回比)= 85.15kg(−0.05kg) / 29.9%(+0.5%)
◆午前5時起床.晴れ.気温18.8度.南南東の風.朝から湿気が押し寄せてくる.午前8時の観音台.気温はすでに22.8度と上がる気満々.全館空調がまだ稼働しないので,窓を全開にして扇風機をブンブン回すしかない.
◆蒸し暑い朝の〈みなか食堂〉はフェンネルのミネストローネを使ったパプリカの牛ひき肉みっしり詰めをご用意しました.新玉ねぎと牛ひき肉とバスマティ生米を炒めてあっさり塩胡椒して,パプリカにぎゅうぎゅう詰め.弱火のミネストローネで一時間ほどふつふつ炊けばできあがり.煮崩れ注意.
「パプリカ肉詰めのフェンネル煮込み」 ——
バスマティライスは軽めに茹で上がるので,いつものジャポニカ米に比べれば重くない.レシピ → het dagelijkse keukenleven —〈みなか食堂〉のお品書き「パプリカ肉詰めのフェンネル煮込み」.
◆午前の┣┣" 撃ち —— 『UP』誌2021年8月号の初校ゲラが届いたので,さっそくチェック中.ここ数日は息をするように原稿を書いている./『UP』誌初校ゲラ返送.
◆[欹耳袋]〈translatE〉プロジェクトのアンケート調査に答えた.英語を第一言語としないことが研究者のキャリア形成にどのような影響があるかを調査するのが目的とのこと.
◆パプリカの肉詰めは煮込むほど美味しくなります.今宵の〈みなか食堂〉は,煮崩れ寸前の青ピーマン詰めをお出しします.〈玉川〉のぶくぶく純米にごりとともにどうぞ.
◇本日の総歩数=2,411歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.20kg(−0.05kg) / 29.4%(0.0%)
◆午前5時前起床.晴れ.気温17.0度.北東の風.薄曇りの観音台は朝から蒸し暑い.午前8時の気温は19.9度.東風.湿度73%.
◆午前の┣┣" 撃ち —— 先日査読した寄稿論文が minor revision で決定したとのエディターからの報告が届いた.
◆[蒐書日誌]『みなか先生といっしょに 統計学の王国を歩いてみよう〜情報の海と推論の山を越える翼をアナタに!』 →本が好き!|拾得「王国を逐われた民はどう生きるべきか?」(2021年6月9日).
◆午後の┣┣" 撃ち —— 『思考の体系学』第2刷重版の “紙焼き” が届いたので,修正箇所チェック./ちゃちゃっとチェック完了.これで責了かな.
◆お座敷前のむしやしないは水戸の洋菓子店〈シュール〉のアーモンドケーキ.
◆[蒐書日誌]来た!見た!読んだ! ——『読む・打つ・書く』の見本刷30冊がドカンと着弾した.ハードカバー上製本だとやはり重みがちがうな.ブツが届いたからには販促ミッションに俄然パワー注入だ.
◇本日の総歩数=3,825歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.25kg(−0.01kg) / 29.4%(+0.9%)
◆午前5時前起床.今朝もカンカン照り.気温15.7度.弱い西風.早朝はそれなりに涼しいが,日中はまた暑くなりそう.今年はほんとうにフェンネルの当たり年で,近くのスーパーの野菜売り場を通りかかるたびに連れ帰ることが多い.こんな巨大なハーブを株ごと連れ帰る客は少ないはずなんだが,フェンネル大好き常連客がこの界隈に他にもいるのか.とりあえず生け花ならぬ “生けフェンネル” にしてみた.
◆観音台は朝から蒸し暑い.午前8時の気温はすでに23.5度.夏日はもちろん,昨日並みの真夏日になるかもねー.
◆午前の┣┣" 撃ち ——
◆午後の┣┣" 撃ち —— 『読む・打つ・書く』の「見本刷」がもうできたとの連絡あり./『読む・打つ・書く』の新刊アナウンスを各メーリングリストに配信.連日攻めまくる販促ミッション./拙著『分類思考の世界』が2020年度国家公務員試験(文章理解)に出題されていたとの連絡があった.そーなんだあ.
◆連日,浮かされたようにバタバタと走り回っている.ブツがつくばに着弾すれば少しは落ち着くかも.
◇本日の総歩数=2,687歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.35kg(+0.30kg) / 28.5%(−0.2%)
◆午前5時前起床.晴れ.気温16.5度.南東の風.朝からカンカン照り.朝から日差しが強い観音台は早くも気温24.0度.今日の関東地方は真夏日になるところも多いとの予報.
◆宣伝(其一) —— 今月号の東大出版会広報誌『UP』2021年6月号に『読む・打つ・書く』の全面広告が載りました.売るぞ〜売るぞ〜スイッチがオン!
◆正午過ぎに30.2度と真夏日ライン突破.午後はもっと暑くなる?
◆宣伝(其二) —— 三中信宏「 孤独で快適なサード・プレイス」東京大学出版会 note(8 June 2021)※『読む・打つ・書く』の宣伝打ちまくり第一弾.
◆午後の┣┣" 撃ち —— なろ城下町では「スクラップ」するだけで一仕事と評価されても,手間のかかる「ビルド」は誰も手を出さない.そのうち廃墟になって「ヴァニッシュ」してしまってぺんぺん草も生えなくなる.ワタクシの『読む・打つ・書く』にはそういう事例報告もコッソリ含めた.
◆宣伝(其三) —— 三中信宏×山本貴光×吉川浩満トーク:『読む・打つ・書く』刊行記念(仮).2021年7月2日(金)ゲンロンカフェ(五反田).
◆本日の進捗 ——
◆今日の最高気温は昼下がりの30.5度だった.真夏日のバテ気味に打ち勝つにはしっかり食べるしかない.今宵の〈みなか食堂〉はひさしぶりに巨大な太刀魚のアクアパッツァをご用意しました.こういう洋風の煮魚にはキリッと辛口のスパークリングワインが相性よろし.続いて,完熟フルーツトマトをアマトリチャーナ風ソースに仕立て,生タリアテッレと絡めたり.
◆立て続けに販促宣伝活動に駆り出された一日だった.
◇本日の総歩数=3,744歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.05kg(+0.05kg) / 28.7%(−1.1%)
◆午前5時過ぎ起床.曇り.北北西の微風.気温18.4度.朝から蒸し暑いな.はい,〈みなか食堂〉の朝定食はメークインの新じゃがをローストし,野菜とフルーツを盛り合わせました.日頃の罪滅ぼしの一皿をどうぞ.
◆曇り空の観音台は湿気がよどんで蒸し暑い.午前8時の気温は21.9度.北風.そろそろ全館空調が稼働してほしいのだが,毎年 “試験稼働” をやりだすのは6月の下旬になってからだ.それまではじっとガマンするしかない.
◆午前の┣┣" 撃ち —— 『読む・打つ・書く』の出版日が近づいてきたので,駒場から販促ミッションの指令が次々に飛んでくる.いまや著者は本の書き手であるばかりでなく,出たら出たで,次は売り手としての宣伝活動も要求される.
◆『読む・打つ・書く』の執筆中さんざん探し回っても身柄確保できず,しかたなくもう1冊買ったのに,今朝になって手元の本の山のうしろに潜伏しているところを発見即逮捕.こんなところにいやがったか.ただいま取調室にて,今度また逃亡罪を犯したら書棚に鎖で拘束するぞときびしく説教中.お仕置きとして,本書:ピエール・バイヤール[大浦康介訳]『読んでいない本について堂々と語る方法』(2008年11月25日刊行,筑摩書房,235 pp.,本体価格1,900円,ISBN:978-4-480-83716-5 → 書評|版元ページ)は,『読む・打つ・書く』の中ですみずみまでしっかり精読するようにオススメしておいたからな.これは本気で読書するための教科書なので,誰も書名に惑わされてはならぬ.
◆午後の┣┣" 撃ち —— 販促活動の一つ目 ——『読む・打つ・書く』東大出版会サイトで公開予定の内容紹介文 2,242 字.駒場にメール送信完了.
◆[蒐書日誌]五年前にワタクシが訳した:マニュエル・リマ[三中信宏訳]『The Book of Trees — 系統樹大全:知の世界を可視化するインフォグラフィックス』(2015年3月19日刊行,ビー・エヌ・エヌ新社, 東京, 215 pp., 本体価格3,800円, ISBN:978-4-86100-956-3 [hbk] → コンパニオン・サイト|版元ページ)はすでに在庫僅少.オンライン書店では2〜3万円というとんでもなく高値の出品価格が付いている.版元の在庫本もどうやら “汚損本” らしい(→ 版元ページ).本書『系統樹大全』の重版はされないと数年前から予想しているので,何かの機会にどこかで見かけたら手に取ってくださいな.系統樹はインフォグラフィック・ツールであることを実感させてくれる本.
◆〈みなか食堂〉食後のデザートは「まるごとみかん大福」@翁屋.
◇本日の総歩数=3,892歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.00kg(−0.05kg) / 29.8%(+0.3%)
◆午前6時前起床.曇り.気温18.6度.北東の風.
◆小雨に濡れる静けさの観音台.人気がない研究所はまことに心地よき “サード・プレイス” なり.日曜日のカプサイシン修行.激辛のカノムチン・ナムギャオ(ขนมจีนน้ำเงี้ยว)〜
◆午後の┣┣" 撃ち —— 強烈カプサイシンのパワーに押されて懸案の査読報告書をアップロードだん.これで一仕事はおしまい.世界中の論文査読者を日夜監視し続ける “スカイネット” からやっと逃れることができた./担当編集者の指摘にしたがい,第2章の数カ所を改訂した.
◆[欹耳袋]旧・蒼樹書房の本はどの本も今では入手困難になっている.同社が閉業するとき在庫はすべて断裁したと聞いたので,古書流通ルートにも乗っていないはず.別の出版社が引き継いでくれればよかったのだろうが.人文系だと,創文社が解散したときのように,他の出版社が肩代わりして出版を引き継ぐという可能性もある.しかし,自然科学系の本だとそうはいかないかも.出版社が倒産して在庫が “ゾッキ本” として古書店ルートに流出するのに比べたら,閉業→断裁というのは潔い結末だとワタクシは考える.
◆今宵の〈みなか食堂〉はアスパラガスの豚ばら肉巻きをメインに,焼き野菜などを取り巻きにしました.230度設定のオーブンでいっぺんに焼き上げるととても簡単.今の季節はにごり酒の炭酸水割りが手放せません.
◆[欹耳袋]かつてはローカルな出版社であっても,今ではグローバル大企業になってしまった巨大出版社(たとえば Springer Verlag)だと,いったいどこが “出版地” なんだかぜんぜんわからない.奥付に「Berlin, Heidelberg, London, New York, Calcutta, Tokyo」とかあっても,どおせえ言うねん.筆頭地名だけ拾って,あとは無視するしかない.
◇本日の総歩数=2,621歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.05kg(0.00kg) / 29.5%(0.0%)
◆午前6時前起床.曇り.気温19.0度.東風.
◆半月後には店頭に並んでいる拙著:三中信宏『読む・打つ・書く —— 読書・書評・執筆をめぐる理系研究者の日々』(2021年6月15日刊行予定,東京大学出版会[東京大学出版会創立70周年記念出版],東京,xiv+349 pp., 本体価格2,800円(税込価格3,080円), ISBN:978-4-13-063376-5 → 目次|版元ページ)コンパニオン・サイトを開設した.書誌情報と目次そして “勧進帳” を公開した.それとあわせて文献リスト(ウェブ版)も公開し,オンラインリソースのURLなどへのリンクを追加した.今後も必要に応じて改訂を重ねていく予定だ.ひょっとしたら英文タイトルの方が和文タイトルよりもカッコいいかも —— Nobuhiro Minaka 2021. Climbing the Impossible Mountain: Reading, Reviewing, and Writing for the Bookworm-Scientist. University of Tokyo Press, Tokyo, xiv+349 pp., ISBN:978-4-13-063376-5 [hardcover]. Published in June 2021.
◆自主研究・自主執筆・自主休息 —— 午後は八郷〈いばらきフラワーパーク〉へ.うららかな日和の山里から帰還.
◆今宵の〈みなか食堂〉は「新じゃがとアボカドの味噌グラタン」を用意した.新じゃがのスライスを電子レンジで硬めに加熱し,アボカドのスライスとともに耐熱皿に詰め込む.マヨネーズ・味噌・はちみつ・柑橘ジャムをよく混ぜて上から流し込み,最後にシュレッドチーズをトッピングして,15分オーブン加熱すればできあがり.熱々をどうぞ.
◇本日の総歩数=4,090歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.05kg(+0.25kg) / 29.5%(+0.5%)
◆午前5時過ぎ起床.曇りときどき小雨.気温20.5度.湿った南南東の風.通勤時間帯は本降りになってきた.このジメジメ感はいよいよ梅雨の到来か.
◆今年はフェンネルの “当たり年” のようで,昨日も近所のスーパーをうろうろしていたら野菜売り場から抗えない “磁力” が遠隔作用してきた.巨大フェンネルを株ごと抱えて帰宅し,鱗茎・茎・葉を総動員してミネストローネづくり.ポテトサラダもフェンネルだらけ,それでもまだ葉っぱが残る.
◆午前の進捗 ——
◆しとしと雨が降り続く農林団地にカエルの鳴き声が響きわたる.のどかすぎる.
◆午後の進捗 ——
◆朝から降り続いた雨は,夜になっても降ったり止んだりしている.そこらじゅうが湿気でべたべたしている.今宵の〈みなか食堂〉は烏賊と新じゃがの煮物をはじめ,絵に描いたような飲み屋メニューをご用意しました.〈シン・ツチダ〉は抜栓してだいぶ経っているのに,まだしっかりした味わいです.常温でどうぞ.
◆[蒐書日誌]『生物の科学 遺伝』2021年第3号〈特集:お酒の生物学[日本編]〉※熟読しないと!
◇本日の総歩数=2,311歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 84.80kg(−0.20kg) / 29.0%(+0.3%)
◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温17.2度.東北東の風.〈みなか食堂〉は朝からオムライスです〜
◆午前の┣┣" 撃ち —— またしても某本を求めて書庫を掘り返していた.探しものは最下層から “出土” し,関連本も発見できた.そのとき必要な本ほど奥深く潜って見えなくなるフシギな “自然現象” に名前を付けたい.ときには,探している本が自分から声をかけてきて存在をアピールすることがあって,それは “ネゲントロピー” なんだろうか.シュレーディンガーの本.原稿を書いている間はいくら探し回ってもぜんぜん姿を表さなかったくせに,責了して手を離れてしまったとたん,にやにやしながら目につくところに出てきやがる本の “超常現象” にも注目したい.本は逃げたり隠れたりできないよう,鎖で書棚にしばりつけておくのがいいかも(中世の修道院かい).
◆[蒐書日誌]須藤靖・伊勢田哲治『科学を語るとはどういうことか:科学者、哲学者にモノ申す[増補版]』(2021年5月30日刊行,河出書房新社,東京,342 pp., 本体価格2,000円,ISBN:978-4-309-25427-2 → 版元ページ)※出たばかりのこの改訂版が届いた.旧版:須藤靖・伊勢田哲治『科学を語るとはどういうことか:科学者、哲学者にモノ申す』(2013年6月30日刊行,河出書房新社[河出ブックス・057],東京,301 pp., 本体価格1,500円,ISBN:978-4-309-62457-0 → 目次|版元ページ)旧版の書評:三中信宏「科学と科学哲学との重層的すれちがい」(2013年7月19日)|三中信宏「科学と科学哲学との重層的すれちがい(続)」(2013年7月20日).
今回の増補版では,松王政浩・谷村省吾の「『科学を語るとはどういうことか 科学者、哲学者にモノ申す 増補版』への提題」が公開され,それを踏まえた増補対談(pp. 309-342)が追加されている.
科学と科学哲学との関係の親疎は分野ごとにぜんぜんちがう.そこのところを考えないと論議がすれちがうとワタクシは考える.2019年にゲンロンカフェで伊勢田さんと話をする機会があった:Togetter -「【ゲンロンカフェ】伊勢田哲治×三中信宏 司会=山本貴光「科学と科学哲学――はたして科学に哲学は必要なのか?」」※そのときにも科学哲学との “付き合い方” の多様性を感じた.ワタクシの場合は,生物体系学理論という “特殊なサイエンス” を生業としていたので,科学哲学は “となりのトトロ” みたいな身近な存在だったのだが,他の自然科学分野だとそういう親近感はないようだ.科学哲学を必要とする科学と必要としない科学がはっきり分かれている状況だ.しかも,科学者コミュニティーが直面する問題状況が変化するとともに,科学哲学との付き合い方の濃淡も変動する.
◆午後のお座敷 ——
◆夜遅くタイタンを聴く:「【ベルク、マーラー】東京交響楽団 特別演奏会 Live from MUZA!~指揮:ジョナサン・ノット~≪ニコ響≫ 」※ベルク:室内協奏曲-ピアノ、ヴァイオリンと13管楽器のための/マーラー:交響曲 第1番 ニ長調 「巨人」.タイタンのエンディングを聴いたからには原稿書くしかないわいなあ.
◇本日の総歩数=3,505歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.00kg(+0.45kg) / 28.7%(−0.8%)
◆午前5時起床.薄曇り.気温16.3度.北東の風.薄曇りの観音台.午前8時の気温は21.3度.南風.ちょっと蒸し暑いかも.やっかいな季節が近づいている.
◆[蒐書日誌]水島昇『科学を育む 査読の技法+リアルな例文765』(2021年6月21日刊行予定,羊土社,東京, 本体価格4,200円, ISBN:978-4-7581-2113-2 → 版元ページ)※英題は〈The Art of Referee〉の方がいいんじゃないかと一瞬思ったが,それじゃ格闘技になってしまうか.
◆正午の気温は24.1度.南西の風.蒸し暑い薄曇りの昼休みはひさしぶりにショートコース徘徊.歩き読み本:イェンス・ピータ・ヤコブセン[奥山裕介訳]『ニルス・リューネ』(2021年6月8日刊行,幻戯書房[ルリユール叢書],東京, 353 pp., 本体価格3,600円, ISBN:978-4-86488-220-0 → 目次|版元ページ)の第3章を読み進む.
◆午後の┣┣" 撃ち —— 非会員である某学会に「名誉会員」として大会参加登録せよとのヒミツ指令が届く昼下がり.何かしらワルいことをコッソリしているような快感あり./昆虫学会大会の講演要旨完成版をメール送信.よろしくお願いいたします.
◆本日の進捗 ——
◇本日の総歩数=6,810歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 84.55kg(−0.10kg) / 29.5%(+0.1%)
◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温15.8度.北東の風.水無月最初の観音台は青空に雲が点々と湧き上がる.湿気が多いせいか.午前8時の気温は18.3度.北北東の風.
◆午前の┣┣" 撃ち —— 月例アナウンスを各メーリングリストに送信.
◆[蒐書日誌]着便本2冊 ——
イェンス・ピータ・ヤコブセン[奥山裕介訳]『ニルス・リューネ』(2021年6月8日刊行,幻戯書房[ルリユール叢書],東京, 353 pp., 本体価格3,600円, ISBN:978-4-86488-220-0 → 目次|版元ページ)※著者イェンス・ピータ・ヤコブセン(1847-1885)はチャールズ・ダーウィンの『種の起源』と『人間の進化と性淘汰』のデンマーク語訳を手掛けた淡水藻類学者でもあった.彼の小説『サボテンの花ひらく』はアルノルト・シェーンベルクの大作〈グレの歌〉の原作である.ワタクシはつねづね小説は読まないことにしているが本書は別格かな.巻末の訳者による註とヤコブセン年譜そして解題がとても充実している.
小松亮太『タンゴの真実』(2021年4月5日刊行,旬報社,東京, 431 pp. + 10 color plates, 本体価格4,000円, ISBN:978-4-8451-1679-9 → 版元ページ)※従来の “タンゴ” のイメージを切り崩す偶像破壊本かも.ワタクシ的にはアコーディオン/バンドネオン/コンサーティーナの楽器解剖学と系統発生論の章がおもしろそう.バンドネオンは実はドイツ由来だったのか.本書にはさまざまなバンドネオンの歴史的楽器がカラー図版で載っている.ワタクシがコンサーティーナなる小ぶりの楽器を初めて見てその音を聞いたのは,最初の読売新聞読書委員会に出たあと,神保町某店の二次会での加藤徹さんの試奏だった.読売にはヘンな読書委員がいるなあと思った夜だった.
◆午後の┣┣" 撃ち —— MET の〈トゥーランドット〉を横目に査読レポートを書くのはムリ〜
◆今宵の〈みなか食堂〉はシンプルに茄子とズッキーニの完熟トマトソースを幅広のリングイネに合わせました.酸味のある野菜系なので〈風の森〉秋津穂807とともにどうぞ.
◆本日の進捗 ——
◇本日の総歩数=1,928歩. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 84.65kg(+0.20kg) / 29.4%(+0.2%)