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THE BOOK OF TREES — 系統樹大全

知の世界を可視化するインフォグラフィックス

マニュエル・リマ[三中信宏訳]

2015年3月19日第1刷刊行
(3月10日頃から書店に並ぶでしょう)

ビー・エヌ・エヌ新社, 東京, 215 pp.
本体価格3,800円 [B5版変型・ハードカバー]
ISBN:978-4-86100-956-3

版元ページ|正誤表|書評等

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The Book of Trees: Visualizing Branches of Knowledge
Manuel Lima (2014)
Princeton Architectural Press, New York, 208 pp.
ISBN:978-1-61689-218-0 [hbk]
版元ページ著者サイト






目次

 口絵 2
 序文(ベン・シュナイダーマン) 6
 日本語版へ寄せて 8
 まえがき 10
 謝辞 13

 序章 15
 重要人物年表 44

 Chapter 01:象徴樹[figurative trees] 48
 Chapter 02:垂直樹[vertical trees] 78
 Chapter 03:水平樹[horizontal trees] 96
 Chapter 04:多方向樹[multidirectional trees] 110
 Chapter 05:放射樹[radial trees] 122
 Chapter 06:双曲樹[hyperbolic trees] 134
 Chapter 07:矩形樹マップ[rectangular treemaps] 144
 Chapter 08:ヴォロノイ樹マップ[Voronoi treemaps] 158
 Chapter 09:円環樹マップ[circular treemaps] 170
 Chapter 10:多層同心円マップ[sunburst] 178
 Chapter 11:階層懸垂マップ[icicle trees] 190

 注釈 198
 参考文献 198
 図版クレジット 201
 訳者解説:知識の大いなる樹 ― 千年の時を超えて 202
 索引 208
 著者プロフィール 214



口上

本書は,知識の体系化にとって樹形図は不可欠であるという観点から,古今の樹形ダイアグラムを総覧した他にほとんど類のない本である.著者マニュエル・リマはデジタル・デザイナーとしての経歴と関心を最大限に発揮して,最先端のコンピューター科学における情報視覚化のさまざまな技法とそれが目指す目標が古代末期から中世初期にまでさかのぼれる深いルーツをもつことを数多くの美麗な図版とともに示す.

2012年に翻訳出版されたリマの前著『ビジュアル・コンプレキシティ:情報パターンのマッピング』は,日々増大し続けている「情報」をいかにして “見る” かに焦点を当て,数々のカラフルでみごとな図版を通してデータ可視化と情報視覚化の最前線を論じた.データ解析の立場から言えば,統計計算やモデリングの前に,生の情報をきちんと “見る” ための統計グラフィックスをうまく利用することが肝要である.リマは,最先端のコンピューター・グラフィックスの多くの技法を紹介しながら,大量かつ複雑な情報の可視化という,いまもっとも注目されている分野に読者をいざなった.

そして,今回,縁あって私が翻訳を担当することになった本書『THE BOOK OF TREES — 系統樹大全:知の世界を可視化するインフォグラフィックス』は,前著では十分に踏み込めなかった歴史的なルーツとその知的系譜を中心として編まれている.中世の初期から現代にいたる800年もの年月の間に,われわれ人間はさまざまな可視化のための表示ツールを繰り返し発明してきた.その代表が本書の主役である「樹形ダイアグラム」である.リマは,21世紀のいま,インフォグラフィックスの興隆とともにふたたび熱い視線を浴びている情報可視化ツールとしての樹形ダイアグラムの長い歴史をたどり,さまざまなタイプの樹形ダイアグラムのカテゴリー分類を通して,人間が情報を “見る” ための普遍的な共通要素はどこにあるかを探り出そうとしている.

一千年をまたいで生き続ける樹形図の世界は,確かにリマが言うとおり「知識の大いなる樹」にほかならない.視覚的動物であるヒトは今も昔も獲得した知識を自分の目を頼りにして体系化してきた.本書を手にされる読者のみなさんにはさまざまな枝ぶりの「知識の樹」が鬱蒼と生い茂る密林の奥深くに分け入って存分にお愉しみいただきたい.

[三中信宏記:2015年3月3日]


Last Modified: 7 March 2015 MINAKA Nobuhiro