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日録2010年5月 


31 mei 2010(月) ※日射しが暖かく世田谷に向かう

◆午前5時起床.今日は快晴だ.しかし,アメダスを見ると午前4時の最低気温は7.7度と季節外れの冷え込み.いまも8度台を推移して寒いほど.今日は午前中,農環研に顔出ししたのち,午後は二週間ぶりの東京農大世田谷高座.お題は「乱隗法とその応用」です.

◆帰国後始末┣┣" 撃ち備忘メモ —— キャリアアップ・レポートの提出は6月15日(火)が締切.書式はガルーンへ逝け……(orz)/復命書やら立替払関連やら,提出書類┣┣" がわんさか(orz)/ハワイに逃亡していた間は組合関連┣┣" たちは「源泉掛け流し状態」だった.しかし,帰国するとそうはいかない.先ほど何頭かの┣┣" を農環研分会に引き込んだ.伊香保温泉の石段街でガラス窓越しに覗きこめる源泉の各旅館への「分流」を連想した.

◆生き物文化誌学会『ビオストーリー・第13巻』(2010年6月1日発行,誠文堂新光社,東京,112 pp.,本体価格1,500円,ISBN:978-4-416-21009-3 → 生き物文化誌学会公式サイトバックナンバー).特集〈生き物の多様性と日本文化〉(pp. 6-57)に寄稿した(→特集目次).締切に大幅に遅れて編集部には迷惑をかけてしまったが,こうやって本になるとやっぱりうれしいな.こういう切り口の“生物多様性”論はもっと増えてしかるべきだと思う.学会も版元もこの新刊情報をまだアップしていないので,目次だけでも入力することにしよう.

◆とても爽快な天気なので農環研にちょこっと顔を出してきましょうかねー.今日は振替休日なので出勤する必要はまったくないんだけど,そーだそーだ,件の非常勤講師の件,灯台下暗しだった! いずれにせようまく決まりそうでよかったです(先ほど直に問い合わせあり).というか,ワイキキビーチでその「講師候補者」に思いいたらなかったワタクシがおバカでございました.あきちゃん,ごめんねー.

◆昼前にいったん帰還して,午後は二週間ぶりに経堂に出撃.12:25発のTX快速に乗りこむ.晴れて暖かくなってきた.午後2時前に経堂到着.日射しが強く暑いほどの快晴だったが,講義が終わる夕方になって雲が湧いてきた.農大高座を終えて経堂から帰りの小田急に乗る.昨日よりはだいぶ気温が高く暑かった.さて帰宅だ.二週間ぶりの高座はいささか疲れ気味.

◆勁草書房本の人名辞書の件.人名の「読み(カタカナ表記)」は一筋縄ではいかないことが多い.たとえば,生物体系学業界のビッグネーム「Willi Hennig」はドイツ人なので「ヘニッヒ」と表記したくなるが,実はご本人(+ドイツ人たち)は「ヘニック」と発音している.もちろん,英語圏での多くの論文や著書で「Henning」と誤記され,日本語で「ヘニング」と誤って書かれることがあるが,それは問題外の外.もうひとり,汎生物地理学の主唱者「Leon Croizat」.イタリア人なのだが,かつて柴谷篤弘は「レオン・クロワザ」とフランス語風にカタカナ表記していた.しかし,1930年代にハーバードで Croizat と同僚だった原寛によると,本人は「クロイツァ」と発音したとか.とくに非英語圏のなじみのない人名を「カタカナ」で表記するとき(しかもその実際の発音を聞いたことがないとき),十分すぎるほど些末な問題であるとは自覚していても,なおどきどきしてしまう.人名索引にかぎらず「索引づくり」はやっかいな仕事だと思います.

◆[分類思考]本日の残響:趣味いろいろ「分類思考の世界」(2009年12月13日)※拾い忘れていたかも.

◆[系統樹思考]本日の反響:熊本県立大学文学部と静岡理工科大学の2大学から,「『系統樹思考の世界』を今年の入試問題に出題したので著作権関係の手続きを」という連絡があった(それぞれ「小論文」と「国語」).『分類思考の世界』は連載〈生物の樹・科学の樹〉時の記事が2008年の帝京大学入試問題「国語」に出題されたことがある.入試問題に使ってもらえるということがいいことか否かはよくわからないが,出題委員のみなさん,どうもありがとうございます.入試出題ってたいへんな作業だもんね.しかし,出題された設問を自分で解いてみると,簡単に解けなくって冷や汗をかくことがある.「ヘンな文章を書きやがって」と毒づいても,書いたのはほかならないワタクシだし…….受験生諸氏,ごめんなさいごめんなさい.

◆┣┣" 撃ち追加項目 —— 東大の専攻修士論文中間発表会は9月29日(水)に決定となった.横国〈統計道場〉の最終日で欠席することになる./6月9日(水)は慶應義塾大学(三田)の図書館に〈荒俣コレクション〉を見に行くか.

◆夜,東風が涼しい.明日は農環研に終日実在します.

◆本日の総歩数=9830歩[うち「しっかり歩数」3205歩/34分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=89.2kg(+0.2kg)/28.4%(+1.1%)


30 mei 2010(日) ※半袖で歩き回るマイノリティー

◆午前5時起床.曇り.東風が強くて肌寒い.気温10.5度! いったいいま何月ですかっ.昨夜ついスペアリブを焼き過ぎて肉の臭いが染み付いた.朝イチで筑波大方面に徘徊ウォーキング,〈Brotzeit〉にてパンをゲット.今日は朝一時間のウォーキングの他は,終日お出かけもなく引きこもる.午前中は「本録」の追っかけ,何とか今日の分まではアップできそう.日録,まだまだぁ.こんな涼しい日本で常夏のハワイ日録を書き続けているというのは,文字通りの「場違い」なんだけど…….午後は〈たがみ酒店〉にて「ゆきの美人・活性にごり酒」をゲット.朝からずっと曇り空.東からの冷たい風が吹き続ける.

◆ベルリンから隕石着弾! —— Max Fürbringer『Untersuchungen zur Morphologie und Systematik der Vögel』(1888年刊行).昨日,農環研に行ったら無事に届いていました.送金でさんざんじたばたしたがブツが届いて一安心.この本,もともと紙質も造本も堅牢ではなかったと見えて,そうとう「崩壊」が進行している.たかだか120年前の本なのにこんなふうになってしまうのは年月だけが理由ではなさそう.背の拡大画像を見ると,造本はすでに完全崩壊していて,上下巻計1800ページの紙の「束」がずっしりと.一部,天がアンカットなので,最初どういう状態だったかが興味深い. 紙自体も酸性化でぼろぼろに…….表紙画像はいちおうまっとうに見えるが,下巻の表紙拡大画像からわかるように,破れ目のウラには漆喰のようなぼろぼろの厚紙が顔をのぞかせている.触るだけで崩れる状態の粗悪な紙質.

—— いずれにしても,これからの保管に注意しないといけないが,それでも巻末30葉の石版画図版の美しさはさすがにオリジナルのことだけはある.入手したい本ほど手間ひまがかかっているような記憶がある.それだけに無事にはるばる極東まで旅してきた本書は大切に思える.

◆ハワイからの機中で読み進んだ本:平出隆『鳥を探しに』(2010年1月24日刊行,双葉社,東京,660 pp.,本体価格3,800円,ISBN:978-4-575-23685-9 → 紹介版元ページ).出版後もう半年になろうという大著なのに,ほとんど書評を見ないのはどういうことだろう.対馬の絶滅動物であるキタタキとツシマヤマネコを追う祖父の人生を通奏低音とする本書は著者を含む三代にわたる物語を並走する複数の「タイムライン」により描き出している.ナチュラル・ヒストリーがテーマであり,しかも実験的な構成の本書(660ページもある!)は,ツイッターに慣れている(自然や思想に関心のある)読者ならばムリなく苦もなく読めるはず.

◆来月の┣┣" 撃ちカレンダー —— 国内外の長距離出張は向こう二ヶ月は皆無だが,東京への出張が毎週二回はある勘定だ.来月早々,東大農学部某所にて開催されるヒミツの「試飲会」.元締より檄文がメールで届いた:「命を懸けて選りすぐりの日本酒を持ち寄るべし!」「試飲会」元締曰く:「前回(昨年の霜月)の試飲会では途中で日本酒リソースが尽きてしまうという大失態があった.飲むべき日本酒を率先して持参するのが「試飲会」の鉄則なり.それゆえ他人に甘えることなく,日本国の日本酒文化の興隆を目指さざるべからず」.試飲会では,過去に飲んだ日本酒をすべてデータベース化している.そして,毎回,新たな日本酒を持参することが会員に求められる.この数日の間に,「おお!」という銘柄をセレクトしないとイノチがない.この┣┣" 撃ちは大仕事になるかも.

◆今夜の夕餉 —— 冷やご飯で単純なカレー炒飯,余ったスパゲティーでドライトマトの単純パスタ.残り物のスモークサーモンはそのまま単純に食卓へ.昨日のスペアリブの残りは単純にそのままローストする.きわめて最節約な夕餉の風景.非最節約的なのは日本酒の顔ぶれ:王祿・手取川・ゆきの美人(発泡).スペアリブ,焼き開始! これから一時間,焼き加減を見ながらじっくりローストすることになる.「手取川・大吟醸 酒魂」,本番を前にして早くも空いてしまうっ.て,スペアリブもいい具合に焼けてきたころあいを見計らって,「ゆきの美人・活性にごり酒」を開栓.ガス抜き栓ではないので,ぶわっと吹き出さないように注意しないと.やはり焼き肉には活性にごり酒ですな〜.

◆夜遅く,勁草書房論文集の「人名索引」原稿の修正箇所がいくつか.返送完了.よろしくねー.

◆本日の総歩数=9759歩[うち「しっかり歩数」5292歩/58分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=88.4kg(−0.6kg)/27.3%(−0.5%)


29 mei 2010(土) ※性懲りもなくスペアリブを焼く

◆午前5時半起床.曇り.気温は13.3度で肌寒い.うーむ,違和感があるなぁ.もっとhumidであってほしいような…….ワイキキ日録を書き進めているところ.写真がありすぎてありすぎて.十日間の不在中に┣┣" がわんさか増殖しているわけではなかった.いまは繁殖期ではないのか? 朝イチで榎戸のクロネコヤマト営業所に走り,勁草書房論文集の再校ゲラを返送完了! 帰国さっそくの┣┣" 撃ち第一弾完了.明日には着弾するとのこと(>仕掛人さま).帰りしな,農環研にそっと忍び込んだら,新たな┣┣" たちが寝息を立てていた….そろそろ6月の┣┣" 撃ちリストを更新しないと.来月は遠出することはないが,原稿┣┣" が何頭か蠢いている.

◆[欹耳袋]Togetter - まとめ『takey_y さんの「数学書の読み方」』/Togetter - まとめ『人文学の世界で「テクストが読める」ということはどういうことか?

◆午後,夕食用のスペアリブの仕込み完了.今夜の下味は:濃口醤油+赤ワイン+生七味唐辛子+味噌+つぶしニンニク+玉葱すりおろし+岩塩.二時間ほど味をなじませてから,オーブンで焼き上げる予定.スペアリブには「ビールだあっ!」と延髄反射的に叫ぶのはワイキキ生活の後遺症かも…….

◆[蒐書日誌]塚原仲晃『脳の可塑性と記憶』(2010年5月14日刊行,岩波書店[岩波現代文庫・学術237],東京,口絵2 + x + 216 pp.,本体価格960円,ISBN:978-4-00-600237-4 → 版元ページ).献本,どうもありがとうございました.著者が日航機事故の犠牲者だったとは知りませんでした./黒岩比佐子『古書の森 逍遙 —— 明治・大正・昭和の愛しき雑書たち』(2010年6月下旬刊行予定,工作舎,東京,392 + 口絵4 pp.,本体価格3,200円,ISBN:978-4-87502-430-9 → 版元ページ).「村井弦斎」やら「楽天パック」やら,明治から現代にいたる本のこと.買わないと買わないと./フランセス・イエイツ[前野佳彦訳]『ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス教の伝統』(2010年5月18日刊行,工作舎,東京,880 pp.,本体価格10,000円,ISBN:978-4-87502-429-3 → 版元ページ).ヘルメス主義・カバラ・魔術とくれば,これもまた買うしかないよねー.電話帳みたい…….

◆夕食は予定通りのスペアリブ —— すでに「焼き」に入っている.220度でまずは30分,焼け具合を見て,今回は引き続き200度で30分焼くことにした.付け合わせのジャガイモは皮付きのまま二つ割りにして,スペアリブの周囲を取り囲むようにオーブン皿に配置.豚肉の脂が焼ける匂いは原初的食慾を激しくそそる.今夜はうまく焼けたようだ! さて,やっぱりお供はビールかなー.今日の日本酒は「王祿」と「手取川」だからスペアリブにはちょっと合わないかもしれないし…….オーブンで一時間も焼くと丸のままのジャガイモでもしっかり火が通る.たくさん焼いてもどんどん消費される快感はつくり手の専有物.

◆本日の総歩数=4074歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=89.0kg(+1.2kg)/27.8%(+0.2%)


28 mei 2010(金) ※季節が逆戻りしていたニッポン

◆午後5時過ぎ,成田空港・第二ターミナルにつつがなく到着.重すぎるスーツケースをひきずって外に出る.超過料金50ドルを取られたほどの異常な重さとバソコンが二台も入っていたせいか,案の定,ホノルル国際空港で積み込まれる際に徹底的に調べられた形跡あり.

◆フライト中の読書(その二) —— 野間秀樹『ハングルの誕生:音から文字を創る』(2010年5月14日刊行,平凡社[平凡社新書523],東京,368 pp.,本体価格980円,ISBN:978-4-582-85523-4 → 目次版元ページ).ハワイ旅行からの帰国の途中の機内読書本として選んだ.ハングル文字体系の成立史をたどる新書.情報量が多すぎて快楽.ちっとも新書らしくないところに書き手として共感! これだけの充実したコンテンツを「新書」というフォーマットにぎゅっと詰め込んでくれてありがたい.とくに,15世紀に人造文字として出現したハングルの成立史が書かれている.文字としてのハングルがつい最近(2009年)インドネシアのある少数部族の「公式文字」として採用されたという話はとても興味深い.ハングルの語学書は世の中にたくさん出回っているが,こういう内容の本が新書で読めるというのは新鮮な驚きだ.巻末の文献リストと索引の充実ぶりは書き手として共感を覚える.

◆出国するときは真夏日で暑すぎたのに,帰国してみれば気温は18度台.日本,これでは寒すぎる〜.もっと暖かくなりましょう.しかし,そんなことより,つくばセンター行きのバスが一時間後の午後6時45分までないとは.つくばって,陸の僻地ですな,やっぱり.

◆午後8時につくばセンターに到着.十日ぶりに帰宅.これでやっと国内外を駆け回る生活から,やっと脱却できるかと思うと正直ほっとする.

◆本日の総歩数=7979歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼×|夜△.計測値(前回比)=未計測/未計測


22 mei 2010(土)〜28 mei 2010(金)
      ♪ 常夏のワイキキ・ビーチにて東風とフラの日々 ♪

   → Hennig XXIX Diary(Hilton Waikiki Prince Kuhio, Waikiki, Hawaii)


22 mei 2010(土) ※立川お座敷からハワイに向かう

◆午前4時半起床.晴れ.昨日に続き,今日も真夏日になったら,きっとへばるだろうなあ.昨夜は立川駅近くの〈餃子天国〉で予期せぬ「地獄」を見た(ニンニクこわい……).きょうはおとなしい食生活に徹しないと,今夜の成田からのフライトにさしつかえる.昨日までの日録をアップした.

—— 午前9時を過ぎたので,そろそろチェックアウトの準備にとりかかろう.まずは荷物のパッキングだ! 外気温は早くも夏日ラインに接近しつつある.

◆計量生物学会年会(最終日) —— 午前10時前にチェックアウト.ほどなく車が来たので,後部座席に大きなスーツケースを詰め込んだ.そのまま統数研へゴー! 昨日ほどではないが,それでもすでに夏日の暑さがじわじわと攻めてくる.統数研の巨大な建物に入ってしまえばこっちのものだが,そのまま会場に入り込むわけにはいかない.何としても出国する前にカタをつけないとどうしようもなくなった,東京化学同人の『生物学辞典』のゲラ読みをしあげるため,休憩室にひとり入り込んで作業を進めた.正午前になんとか終わったので,返送用封筒に封緘して,すぐ近くの市役所のポストに投函完了.「ホモプラジー」の新規項目も書き足しましたので,あとはよろしくお願いいたします.

真夏日だった昨日ほどではないが,それでも夏日にはなっているようで,外は充分に暑い.ゲラ読みという大┣┣" は撃ち果たしたものの大会会場に入るヒマはまだない.そろそろ集まるはずの午後の特別セッション講演者たちを受付で待ち受けて確保するという役目があるからだ.ひとりまたひとりと“ターゲット”がやってくるので,そのつど受付にて謝金の手渡しと領収書の受け取りをする.シアワセいっぱいの導師も遠く札幌からの登場だ.天王台からやってきた最後のひとりをお迎えして,これでベイズ特別セッションの講演者はほぼ全員すでに身柄を確保した.

昼下がりのベイジアンの饗宴 —— 正午からの総会ののち特別講演.そして休憩後の午後2時半から特別セッション〈農学,生態学,進化学でのベイズ統計手法の応用に関する諸問題〉の始まり.オーガナイザー兼司会としては,いったい何人の聴衆が集まるかが関心時だった.さいわい,大会最終日の午後という時間帯にもかかわらず,当日参加を含め多くの聴衆が集まった.今回のベイズ特別セッションは,一人の持ち時間が20分(+質疑時間)という短時間で計六人もの講演者が次々にしゃべりまくるというとてもハードなシンポジウムで,話すほうも聴く方もさぞや疲弊したのではないかと思う.しかし熟練した噺家が高座を勤めると,何の予備知識がなくてもいまのベイズ統計学が目指すところが「わかったり」ときには「笑えたり」するのはフシギなことだ.

これだけ高密度なシンポジウム構成を組むとたいていの場合,時間がどんどんずれ込んでしまってタイムテーブルが破綻するものだが,これまた幸いなことにいずれの講演者も実に punctual なトークを心がけてくれたおかげで,最後の総合討論を午後5時の定時に終えることができたのはおかげさまだ.特別セッション終了後,そそくさと統計数理研究所をあとにして,成田空港に直行.中央道・首都高・湾岸道・東関道のすべてのルートをほぼ渋滞なく走ることができ,午後7時半に成田空港第二ターミナルにたどりつけた.講演者ならびに聴衆のみなさん,そして @Lopnorshinobu さん,ありがとうありがとう.

◆成田空港の搭乗ゲートにて —— JALカウンターでチェックインをすませたのち,出国審査をすませて,すぐ搭乗ゲート「61番」に向かったところ,同じハワイでの Hennig XXIX に参加する茨城大のワルい人と久しぶりに出くわしてしまった.同じフライトでハワイ行きか.これでまたホノルルでの楽しみが増えるというもの.搭乗する「JO 027」便は午後10時ちょうどのフライトだ.ブレスケアはすでに服用完了.これで機内のメイワク者になることはないだろう(と本人だけは信じ込んでいる).国内でのワルいことはこれにておしまい.次はワイキキビーチでのお楽しみだ.

—— ハワイに着いてからの悪事の数々は〈Hennig XXIX Diary〉をごらんあれ.

◆本日の総歩数=6838歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=未計測/未計測


21 mei 2010(金) ※真夏日の未明のクラスタリング

◆午前1時半に起床.疲れ果てていた昨夜は午後8時ころに寝入ってしまった.旅先での「非日常」は生活リズムを大きく乱す.日中は小降りだったが,夜になってまた本降りの雨になり,一時はざあざあ降っていた記憶がある.数時間後に統数研である計量生物学会チュートリアルのしたくをこれから始める.真夜中の┣┣" 撃ち開始.午前5時前,夜半の雨はもう上がって朝日がまぶしい.今日はよく晴れそうだ.予報では今年一番の暑い一日になるらしい.未明からのクラスタリング講義準備はかなり進んで,Rスクリプトもだいぶ書き上がった.しばらくクラスター分析のスクリプトをチェックしていなかったのだが,関数の形式が少し変わっている.午前8時前,朝食をすませて部屋に戻る.外は晴れて暑くなる気配が濃厚.夜中から約6時間かかった高座準備もやっとゴールが見えてきた.Rスクリプトの動作確認はすみ,スライドファイルもセットした.あとは…とキー入力したらGoogle日本語入力システムはすかさず「あとは野となれ山となれ」を変換候補の筆頭にあげやがった.すばらしい!

◆二時間半の統数研お座敷 —— 午前9時前に統数研に到着.JR立川駅まで歩いて多摩モノレール立川北駅からさらに一駅の高松で下車.てくてく歩いてかなたに見える統数研への長い道のり.二階の大会議室はまだ人がほとんどいなかった.定刻の午前9時半から計量生物学会チュートリアルが始まった:三中信宏「統計思考と分類思考:Rを用いた分類パターンの認識」.チュートリアルは当日参加者が予想よりも多く20人あまりいたらしく,参加者総数は76名とのこと.お座敷がいったん始まってしまえばあとは自然に流れるのみ.正午少し前にとくに大きな問題もなくチュートリアルはつつがなく終わった.クラスター分析に未来はあるのか?

◆昼休み時間は休むことなく学会の理事会に向かう.午前11時半からすでに始まっていたので途中参加.

◆真夏日の昼下がり —— 朝の二時間半の長丁場は昼下がりの心安らかな安眠を誘う.午後1時から計量生物学会年会が同じ会場で始まった.外は晴れてものすごく蒸し暑そう.それもそのはず.午後1時に練馬で31.3度,八王子で30.3度のいずれも真夏日,都心も正午に29.4度でほぼ真夏(大手町では真夏日ラインを突破).立川も似たり寄ったりでまちがいなく真夏日だろう.統数研から高松駅までの日なた道がことのほか消耗的で,ほんの十分弱の道のりなのに,炎天下にここを歩いて往復するのは「試練の道」というしかない.その試練を乗り切って疲労回復のためわざわざホテルに戻ったら,ゴルゴな仕掛人氏から勁草書房論文集ゲラがみごとに着弾していてあとかたもなく玉砕…….┣┣" としてハワイに引き連れていくことが確定した(orz).

◆午後4時半,再びホテルを出て統数研に向かう.午後5時半からの評議員会に参加するための逆コースだ.一時間で会議は終わり,本日の長丁場からやっと解放された.

◆天国の地獄 —— 今日もまた〈marumi-ya〉にふらりと立ち寄り,よなよなエールとともに鶏もも肉のごぼう巻の玄米定食をいただいたところまではとてもヘルシーでよかった.ふと女主人に「このビルの一階にある〈餃子天国〉という店がありますね」と訊いたところ,「昔からある餃子屋さんらしいですよ」との答え.それに誘引されてふらりと立ち寄ったのが運命の変わり目だったのかもしれない.階下に降りてみると客が次々と〈餃子天国〉に吸い込まれていく.こんなわかりづらい場所にある人気店なら試しておくかと軽い気持ちで店に入ってみた.

意外に客席が多く広い店内だった.厨房の真ん前のカウンター席についてメニューを見て仰天.「餃子」と「冷やしトマト」と「お新香」しかない! ライスすらない.「餃子とお酒」のみというのはウソではなかった.しかも“星一徹”のごとき風貌の親父さんがもくもくと餃子を詰めているのだが,そのサイズは空前絶後かもしれない.何十年も前に上野の〈昇龍〉のジャンボ餃子に圧倒された経験があるが,〈餃子天国〉の餃子はさらに大きかった.

人気メニューらしい「ニンニク餃子」を注文したのだが,厨房をじっと見ていると餃子の“餡”の中に大量のニンニクスライス(もちろん生!)を詰め始めていた.アレを食べたらきっと明日は「社会のメイワク」になるだろうなぁと呆然とする間もなく,巨大な餃子が眼前に到着.箸でつまむのも苦労するサイズで,一皿5個とはいえ完食したらご飯なんか入る余地がないのもよくわかる.ニンニク餃子は「840円/皿」で最初は高いなと思ったのだが,これってふつうの餃子の軽く三倍はある.むしろ安いのかもしれない.カリッとしたタイプの餃子ではないが(蒸し焼売のような食後感あり),しっかり味わいがあって酒に合うかもしれない.焼酎や日本酒など飲み物のメニューはたくさんあった.この夜は岡山の〈竹林〉をいただいた.それにしても,このニンニクの量はハンパではない…….

—— 餃子の「天国」で食欲の「地獄」を味わった一夜だった.明日は「社会のメイワク」と化すこと必定.万全の消臭対策をとらないとエラいことになる…….

◆さて,明日の計量生物学会大会は,午後の特別セッション〈農学,生態学,進化学でのベイズ統計手法の応用に関する諸問題〉のオーガナイザー兼司会というお仕事がある.終わったらすぐに成田空港に直行だ.忙しいぞー.

◆本日の総歩数=11777歩[うち「しっかり歩数」3213歩/31分].全コース×|×.朝○|昼○|夜×.計測値(前回比)=未計測/未計測


20 mei 2010(木) ※中央線沿線を激しく行き来する

◆午前4時によろよろ起床.外は曇っていてときおり雨が降るという梅雨時のような空模様だ.昼前までホテルで┣┣" 撃ちの続き.旅先に┣┣" を連れ歩くと自由がなくなる.東京化学同人の生物学辞典ゲラだけは何としてもケリをつけて,心安らかに出国したいものだ.しかし,なかなかその時間がとれないので,こうやって旅先にまで連れ回しているていたらく.サイアク,成田空港で投函という滑り込みをしないといけないかもしれない.※本塁憤死という可能性はまだ念頭にない…….問題なのは「でも,その前に〜」という但し書きとともにやってくる┣┣" たちだ.チュートリアル準備こそ「その前に」仕留めるべき┣┣" の筆頭であることはまちがいない.

◆立川ランチ —— 本日のランチは,中央線沿いのとある古ぼけたピンク色のサンパークビルの二階にある食堂〈marumi-ya〉にて.玄米定食をいただきました.高野豆腐のはさみ揚げをごま味噌ダレにつけるととっても美味.道をはさんで向かい側には線路が走っている.窓越しに「オニ公園」の新緑が鮮やか.築30年以上も経つというこのマンションの一室がお店だが,他にもおもしろそうな店が入っている.巨大な代ゼミビルとホテル街の一角に隠れてこういう場所があるとは立川は侮り難し.駅から近いにもかかわらずアクセスしにくい(説明しづらい)位置にある.ワタクシも「ピンク色のビル」を手がかりにかろうじてたどり着けたようなものだ.玄米ご飯をいただきつつ,〈系統樹曼荼羅〉プロジェクトの図版集をめくってみる.

◆雨のそぼ降る新宿にてヒミツ会議 —— 午後になっても天気はいっこうによくならない.ときどき小雨が降り,しかも蒸し暑いという個人的にはもっとも歓迎すべからざる空模様だ(あとでアメダスを見たら気温は21度だが湿度が87%もあったという).さて,これから新宿〈中村屋〉本店にて〈系統樹曼荼羅〉プロジェクトのヒミツ会議に向かう.午後3時過ぎに新宿東口に出て,新宿中村屋本店の地下一階にある喫茶店〈マ・シェーズ〉に.柴さんと杉山さんはすでに来ていた.一時間ほど今後のタイムスケジュールと作業予定について打ち合わせを進める.シリーズもの(〈系統樹曼荼羅〉叢書)としてとりあえず3冊を予定し(「系統樹」で2冊,「分類」で1冊),来月いっぱいをめどに図版のセレクションをするということになった.

—— ヒミツ会議が終わり,立川に戻ったのは午後6時前だった.立川に来たらラーメンでしょう!となぜだか〈さっぽろ純連〉立川店で味噌ラーメンを食べてホテルに戻る.

今日は疲労がべったりと貼付いていたようで,ホテルに帰ったとたんそのまま寝落ちしてしまった.

◆本日の総歩数=9158歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝−|昼○|夜△.計測値(前回比)=未計測/未計測


19 mei 2010(水) ※まずは国内でのワルいことから

◆午前4時半起床.晴れ.昇る朝日.南風が吹き込み,気温はすでに18.2度もある.今日も当然の夏日なのか.昨夜からの旅支度の続きが出発当日も続く.スーツケースへのパッキングはまだ終わっていないので,最後の「最密パッキング」への最適化はまだまだ.PCを二台もっていくので電源まわりのこまごましたものを忘れないよう要注意.

◆[分類思考]本日の残響:Mochi's-Multitasking-Blog「初校校正」(2010年5月18日) ※どのあたりを引用していただいたのか気になる.どこのジャーナルに載るのかも気になる.教育心理系の雑誌はいろいろありそうだし.※雑誌『高次脳機能研究』とのこと.ご教示感謝.

◆旅立ちの昼下がりは雨混じり —— 朝のうちは晴れていたのに,雲が厚くなってきた昼下がり.スーツケースのパッキングを終えていよいよ出発.本やらパソコンやら書類やらでずっしり重くなってしまった.13:30発のTX区間快速に乗る.あたふたとつくばを旅立ったものの,日本を脱出するまでにケリを付けるべきことども,とりわけ計量生物学会関連の┣┣" どもがひしめいている.連れ┣┣" も数頭.こいつらはハワイに行くまでに返送したいなあ.立川の計量生物学会大会がすんだら,その場ですかさずよけいなものたちはつくばに返送しないと!

午後になってすぐにも雨が降りそうな曇り空.湿度が高く蒸し暑くなってきたが,秋葉原某所に潜伏してしばし┣┣" 撃ちに励むことにする.あ,雨がぽつりぽつりと降ってきたぞ.予報よりも少し雨雲の動きが速いのかもしれない.夕方近くになって,さらに蒸し暑くなってきた.さらに移動して目的地に到着する.長い旅の始まりは都内をうろうろすることから.

◆立川での宿泊先はJR立川駅の南側にある〈ザ・クレストホテル立川〉.ここを根城にして統数研との往復をすることになる.

◆本日の総歩数=3519歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜×.計測値(前回比)=87.8kg(−0.2kg)/27.6%(−0.1%)


18 mei 2010(火) ※旅立ちの前日なお目まぐるしく

◆午前4時半起床.きょうもいい天気.気温12.5度で南風が吹いている.朝日を拝んで一日が始まった.国内外の旅支度が間近に迫った今日が最高潮で,大きなスーツケースにいろいろ詰め込むのは楽しい.しかし,楽しいことばかりではない.国内の本務である立川チュートリアルのRスクリプトはまだ確認が終わっていない.立川→成田空港の移動はどうするか? もちろん,ハワイでの口頭発表の準備もまったく進んでいない.にもかかわらず,Hennig Society 大会本部からは「ワイキキで遊びましょ! See you soon. Mahalo」などというメールが届いていたりする.まったくもう.クラディストたちに未来はない?

◆明け方の「超法規的」な車たち —— 農環研に向かう午前5時前に東新井の交差点にて.青信号だったので安心して直進したら,直行する西大通りを北上する猛速トラックが「ブレーキを踏むそぶりすらなく」交差点に突入しようとしてきた.「アンタの信号は“赤”でしょっ!」と文句を垂れることができるのも,幸い事故に巻き込まれなかったからでして.信号が変わるか変わらないかの“グレーゾーン”ではなく,すでに直進が「青信号」になってすでに数秒が経っているのに,対向車線から突っ込んできたわけで(大汗).つくばあたりだと夜中や明け方はそういう「超法規的車両」がよくある.とくに要注意エリアは側道と本道の交差点.本道を高速運転する車は目前の信号の「色」に関係なく突っ込んでくる確率が高い.農林団地入り口のT字路は白昼でも無法状態.けさはつくば中央署前の交差点でさえ信号無視する車が一台いました.みんなみんな「天誅」を受けるがいい.

◆午前8時,日射しはさらに強くなり,気温は20.7度.さらにぐんぐん気温は上がって,正午には25度の夏日ラインを突破した.暖かい南風が風速5メートル.ここのところ雨が降っていないのでホコリっぽい.

◆旅支度は進む(1) —— 海外旅行保険の証書が郵送で届いた.これで一安心.どこで何があるかわからないしね./海外出張のトラベラーズチェックをもたなくなってからもう何年にもなる.お金はすべてカードと現ナマでという主義.かつてはまじめにTCを用意していたが,学会に参加していると銀行で換金するヒマがない./カナダドル→日本円→米ドルという換金作業は実にめんどうなことだ.

◆[宣伝]計量生物学会大会とチュートリアルの当日参加は可能かという問合せあり.はい,「当日参加OK」です.参加料金は大会とチュートリアルそれぞれにつき「正会員・賛助会員3,000 円|非会員 5,000 円|学生[正会員・非会員問わず]1,000円」です.ぜひご参加ください.詳細については,計量生物学会サイトの大会プログラム(→pdf)とチュートリアル・プログラム(→pdf)をご覧ください.

◆夏日になった昼下がりの┣┣" 撃ち —— 学会ジャーナルのJ-Stageでの電子公開に向けて申請手続きを進めてきたのだが,昨日,J-Stage 側からリジェクトされた.理由はひとつ:「ISSNをもっていないから」.そりゃそうだよねぇとうなずきつつも,事前に言ってくれよとやや呆れているところ.印刷業者は廃業し,J-Stage からはリジェクトされるとはなかなか運に恵まれていないなあ.しかし,めげる間もなくさくさくと対応に追われている.見積もり依頼メールを出した./┣┣" 撃ちのあいまに昨日の日録をアップ完了./先月から実に一ヶ月間もすったもんだした PayPal での支払いが先ほどやっと完了し,めでたく:Max Fürbringer (1888), 『Untersuchungen zur Morphologie und Systematik der Vögel』が発送されてくることになった.長かったなあ./さて,月半ばにして「┣┣" 撃ちリスト」を更新した.今日,出勤簿にハンコを押したが,次回は6月1日(火)まで出勤簿を見ることはない.旅から旅への生活が始まる.何頭かの┣┣" たちは国内外を連れ歩くが,微小┣┣" は二週間ほど放置することにしよう./交流センター分子系統学ワークショップの講師候補者からの命中返信はすでに5名.うち4名は「OK」だが,ひとりは都合がつかないとのこと.ピンチヒッターを探さないと.未返信は2名.よろしくね.

◆旅支度は進む(2) —— 海外旅行用の変圧器を買いたいのだが,クレオに入っていた旅行用品店は昨年なくなってしまった.つくばセンターあたりでそういう旅行用品をどこで買えばいいのか途方に暮れているところ.「ケーズデンキつくば研究学園店」に行くしかないのかぁ……. ※でもよく考えてみれば,ハワイ(というかアメリカ国内)の場合,変圧器なんてそもそも必要ないじゃん.プラグ形状も同じだし.毎年毎年,“地の果て”を旅することがほとんどなので,国外旅行と言えば延髄反射的に「電圧は?/プラグは?」と自問自答する習慣が身に付いてしまった.しばらく前は,それに加えて「電話回線の特性とアダプター形状は?」という疑問もあったのだが,最近はどこに行ってもLAN接続がほとんどなので,質問項目そのものが削除されている./旅先洗濯セットは成田空港で買おうかな.

◆西日がまぶしい夕方の┣┣" 撃ち —— 東大の研究会議資料提出は5月26日まで.間に合うか?(日本にいないぞ)/印刷業者からの見積もりは明日にも出せるとの連絡あり.よろしく./生物学辞典の追加ゲラがメールされてきた.このゲラ読みも日本にいる間にケリをつけないと,ワイキキビーチでくつろげないぞ,と./計量生物学会の理事会と総会の資料が送られてきた.企画理事と編集理事を兼任しているので,もうたいへんなんです.ほんとうは広報理事(学会ML担当)でもあるのだが./交流センター分子系統ワークシッョプのもう一人の講師から「OK」の返事あり.よかった.残るは“杉並のシェフ”おひとりです!

◆旅支度は進む(2) —— 夜,帰宅してから,本格的にスーツケースへのパッキング作業に入る.最低限,「パスポートと航空券と現金(カード)」の三点セットがあれば何とかなることはわかっているので,それ以外はいかなるも物品もしょせんは付けたしにすぎない.※あ,パソコンはあった方が仕事にはなるな.

—— 最終的な詰めは明朝すませることにして,今日は早めに寝ることにしよう.

◆明日からは10日間ほどつくばには実在しません.ワタクシを探さないでください

◆本日の総歩数=6969歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=88.0kg(−0.3kg)/27.7%(−0.4%)


17 mei 2010(月) ※夏日の週明けは南寄りの温風が

◆午前4時半起床.晴れ,気温10.9度.昇る朝日を拝む.週末二日間を┣┣" 撃ちに費やして,少しだけ身軽に週明けを迎えられたかもしれない.今日から月末にかけての二週間は「非日常」な日々が続くので,楽しくかつ忙しいといえば確かにそう.長期展望はその日その日をこなすことから始まる.まずは日録から.今日の関東地方はストレートに「夏日」になるようだ.早朝からすでに走り回っている.今週の学会大会のアルバイト配置はすべて確定したので,大会実行委員たちに通知をする.午前9時から企画理事の電話会議が あるので,それまでにはすべてカタをつけたい.交流センター分子系統ワークショップも「OK」の返事がひとつ返ってきた.弥生キャンパスに向かって一礼.

◆[直前宣伝]5月21日(金)〜22日(土)に統数研(立川)で開催される計量生物学会大会は「当日参加可能」です.詳細は学会サイトをごらんください.参加費は会員3,000円/非会員/5,000円/学生[会員・非会員ともに]1,000円.22日(土)14:30〜17:00には特別セッション「農学,生態学,進化学でのベイズ統計手法の応用に関する諸問題」が開催されます.また,5月21日(金)9:30〜12:00にはチュートリアル:三中信宏「統計思考と分類思考:Rを用いた分類パターンの認識」が開催され,こちらは別料金:会員3,000円/非会員5,000円/学生(会員・非会員)1,000円となっています.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 午前9時から約一時間の企画理事電話会議.用件は大会運営に関する実務的な詰め.まあ駆け抜ければなんとかなるでしょう.ワタクシは大会運営よりも,チュートリアルの中身と特別セッションのオーガナイズの方がはるかに大きな関心事だが./外はとてもいい天気で,気温はすでに20度を越えている.再び┣┣" 撃ちにもどり,新しい学会誌印刷業者の選択.見積もりを出してもらうこと.できれば大会の理事会・評議員会・総会の前に./農大高座の仕度もしないと.DELL Inspiron mini くんが桜丘初登場./昨日の日録をアップ.ぱらぱらと五月雨のような┣┣" 撃ちメールのやり取り.東大の専攻研究会議の提出資料フォーマットが送られてきた.5月26日(水)までに提出とのこと(ワイキキ・ビーチで弾けているときなんだけどな……).

—— お,そろそろ経堂に向かうしたくをしないといけない時刻だ.

◆経堂でのゲラ読みと高座 —— 11:55発のTX快速に乗る.晴れあがった青空から初夏の日射しがさんさんと降り注ぐ.これはもう夏の暑さだ.午後1時過ぎ,経堂に到着.時間があったので,〈いまあじゅ〉にて水だし珈琲をいただきつつ,遅れまくりの東京化学同人『生物学辞典』ゲラ読みに入る.項目の統合とか,なかなか難物かもしれないことが判明しガクゼンとなる.がんばらないと.午後2時前に農大に向かう.今日は正値の夏日.青空が広がっている.いまは経堂に向かっている途中の千代田線車中です.この暑さだと農大通りをてくてく歩いていくのがつらいなあ.本日の農大高座は「実験計画法」の前半.完全無作為化法による実験計画と分散分析について,背後の線形統計モデルの説明時間がやや不足したかもしれない.次回の講義で補足しよう.

◆経堂から神保町へ転戦する —— 午後4時過ぎ,講義終了とともに農大通りを戻って16:25発の急行に乗る.表参道で半蔵門線に乗り換え,神保町交差点に午後5時ちょうどに立った.岩波書店ビルのゴージャスな地下会議室にて,『生物学辞典・第5版』の項目執筆に関する打合せをば.今回の改訂ではだいぶ変わるようだ.午後8時過ぎに帰宅.今日もあちこち動き回りました.帰ったら本格的に旅支度をしないと!

◆「ツイートに換算すると」 —— 某月刊誌から執筆依頼あり.分量はたかだか3KBほどなので何とかなりそうだが,お題が「自由 」ということで,はたと困ってしまう.「自由に書け」と言われて,「はい,じゃあお言葉に甘えて好きにします」とほいほい書ける人はそういないのではないか.日録の続きでも書けばいいのかな.ところでテキストファイルにして「3KB」の分量は,ツイッター的にはほぼ「10ツイート」に相当する.「10ツイート」などと表現すると,フシギにことにすぐにでも書けてしまいそうな気になるのは単なる錯覚だろうか? この換算基準にしたがえば,平均的な新書一冊(=400字詰め原稿用紙にして250枚前後)ならば,「700〜800ツイート」ということになる.毎日毎日つぶやき続けているツイッタラーだったら,新書の一冊や二冊,あっという間に書けるではないかっ.

◆新たな┣┣" が誕生寸前 —— 〈生物学哲学曼荼羅〉を描きなさいという「天の声」あり.さて“絵師”としてこの仕事をどうするべきか.

◆本日の総歩数=10001歩[うち「しっかり歩数」4981歩/50分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=88.3kg(+0.3kg)/28.1%(−0.1%)


16 mei 2010(日) ※月と金星がペアになった日曜日

◆午前5時過ぎ起床.朝日がまぶしいな.今日もよく晴れるにちがいない.しかし早朝の気温は8.3度と冷え込んでいる.湿度も低く高原の朝のよう.こういう日が続いてくれるとありがたいのだが,蒸し暑いシーズンが遠からずやってくるかと思うと憂鬱になる.

◆爽やかな日曜の朝の爽やかではない┣┣" 撃ち序奏 —— 一昨日から火山灰のごとく堆積している日録書きをしている日曜の早朝のひととき.午前中は来週末に迫ってきたハワイ出張の旅支度を始めつつ,溜まっていた日録を書いてアップ完了.正午過ぎに農環研に到着.日曜の昼下がりは┣┣" 撃ちの再開.青空と涼風.気温20.7度.昨日よりも暖かく行楽日和.今日もまたはとてもいい天気なのに,農環研にて引きこもりつつ,┣┣" 撃ちに専念している.立川やハワイの学会講演準備はまだ何も手つかずだが,それはいつものことだ.トークの準備はたいてい学会開催地への移動の途中,あるいは開催地についてから,場合によっては大会会場でプランを練ることが最近多くなってきた.国内学会・国際学会の別を問わない.

◆ダーシー・トムソン関連 —— Ruth D'Arcy Thompson『D'Arcy Wentworth Thompson: The Scholar-Naturalist 1860 - 1948』(1958年刊行,Oxford Univeristy Press, London, xii+244 pp. → 目次).目次の入力を完了した.

この伝記,Webcatで見るかぎり国内の公的機関には「一橋大学」と「科博・上野益三文庫」にしか入っていないようだが,オンライン古書店だとたった20ドル〜30ドルも出せば簡単に入手できるみたい.けっして稀覯書ではないはずなのにどうして国内所蔵があまりないのかフシギではある.1958年の出版だから,第二次世界大戦直後のときみたいに紙不足で品薄というわけでもないだろうに./数学者列伝サイト:Robert Nowlan〈A Chronicle of Mathematical People〉.ダーシー・トムソンもちゃんとエントリーされていた.pdfで3ページ分も記載されていて役に立つ.

◆昼下がりの┣┣" 撃ち —— 午後2時,文化系統学の論文集構想について関係者にメールする.うまく進めばいいですねぇ./進化学会東京大会で申請していたふたつのワークショップのうち,ひとつは採択されたが,もうひとつは不採択だった.今年の進化学会は例年よりも申請企画が多かったか./統数研のプレゼン機器が大会中に“突然死”するかもしれないという緊急通報あり./午後3時,組合メールを乱射する.ワタクシ自身は来月はじめまで,もうつくばには実在しないので,リアル会議の出席はすべて丸投げに継ぐ丸投げ.イベントなどはすべて欠席ということになる./午後4時半,来週の計量生物学会大会の前日準備に関する事務連絡メールの乱射.とくにアルバイト学生の配置とか,未確定部分が残っている.

—— 風もなく穏やかな西空に沈みゆく夕陽がまぶしいな.今日は外を出歩くことがまったくなかった.

◆金星からぶらさがる三日月 —— 午後から始まった日曜┣┣" 撃ちもすでに7時間を過ぎようとしている.組合関連の分会室使用届出書類について執行委員会MLに投げたところで,今日のところはそろそろ撤収しようかな.外はもう真っ暗だし.カエルの合唱が実験圃場から聞こえてくるし.大物 ┣┣" が三頭ほど吠えているが,帰宅して「あも」をいただいて一休みしてから決着をつけることにしよう.研究所から見た西の空に,糸のように細い三日月が輝く金星からぶら下がっているように見えた.とてもめずらしい光景だった.

◆夜遅くまで続く┣┣" 撃ち —— 午後11時すぎ,農林交流センター主催ワークショップ〈分子系統樹推定法:理論と応用〉の講師候補者たちに白羽の矢を放った.昨年の講師陣を標的にしたので,ぜひ潔く矢に当たってくださいね! 今年の開催時期は8月23日(月)〜25日(水),場所は筑波事務所・電農館です.三年続きの企画./午後11時半をまわって,東大農学部の専攻研究会議(という名の研究設計会議)に提出する資料フォーマットについての質問を投げる.東大学内のサイボウズには学外からは入れないんですよね.昨年までの文書フォーマットのままだったらそれを流用します./午前零時過ぎ,5月22日(土)14:30〜17:00に統数研(立川)で開催される計量生物学会大会特別セッション〈農学,生態学,進化学でのベイズ統計手法の応用に関する諸問題〉の講演者に直前総決起メールを送った.よろしくお願いしますね.

—— そんなこんなで,せっかくの日曜なのに夜なべをしてしまった.

◆明日の月曜は午前9時から電話会議,午後は世田谷で農大高座,夕方は神保町の岩波書店で『生物学辞典・第5版』の項目執筆に関する打ち合わせあり.あいまに立川とハワイの学会準備と旅支度.きりきりと締め上げられるような感覚が再びもどってきた.

◆本日の総歩数=2394歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=87.9kg(−0.3kg)/28.2%(+0.5%)


15 mei 2010(土) ※こんないい日になぜ┣┣" 撃ち

◆午前6時過ぎにのろのろ起床.気温10.5度.明け方の最低気温は9.2度まで下がっていた.よく晴れて日射しは強いが北東風も強い.体感的にとても寒い早朝.ずいぶん久しぶりに洞峰公園まで朝のウォーキングを.池のまわりをひとまわりして帰ってきた.みずみずしい新緑が平地の公園であっても山笑っている.日射しで上昇気流が強まったのか,早朝よりも雲が広がってきた.朝イチで「あも」を賞味する.ほのかに甘い小豆ととろけるような求肥のコンビネーションが絶妙だった.うまいうまい.

◆「分類」と【種】をめぐる発言から —— Daily Life「科学的な分類」(2010年5月14日):「「科学的な分類」って一体何なのか,そもそも分類というのは「科学的」であることが求められるような分野なのか」.思うに,分類学に関して言えば,時代によって「科学的」の意味が変わってきたということですね.分類が「科学的であること」を求めるようになったのは,19世紀末からの半世紀にわたって実験形生物学の陰になって経験した“暗黒時代”に,分類学者が「臥薪嘗胆の精神」をいやおうなく叩き込まれたからだと推測しています.もちろん,大多数の“実践的”な分類学者にとってはそんなことはどうでもよかったのかもしれません.しかし,一部の声の大きな分類学者たちはそうではなかった.たとえば Ernst Mayr が進化学の最前線に分類学を置こうとしたこと,Robert R. Sokal が数量分類という数値的客観性を求めたこと,あるいは“Popper”がクラディストたちの看板となり得たことの深層動機は一世紀前の「不遇の時代」にあったのでしょう.

関連してもうひとつ —— Terra Incognita 地球のつぶやき「100 検証不能の過去を分ける:自然分類」(2010年5月1日):「種は,人間が間違いを犯そうが,どんな分類をしようが,ア・プリオリに(a priori,先験的に)存在するものなのです」 ※信じる者(ビリーバー)は救われない.

◆午後から┣┣" 撃ち —— 午前中はイマイチ生産的でない時間を過ごしてしまった.心を入れ替えて午後1時前に農環研に到着.雲の多い晴天.これから┣┣" 撃ちまくりの午後が始まる.まずは,緊急のラベル印刷と往復はがきのコピーを百数十枚.コピー機はつまり印刷ずれで三時間ほど費やして,午後4時半にやっと一頭目の┣┣" を攻略./次いで,農大三点セット.週明け早々の分とハワイから帰ってきた翌週分の二回の講義のハンドアウトをつくり,週明けの分については人数分の印刷も必要だ.午後5時半に出力完了.午後6時にpdf公開と印刷も完了./合間に,中央農研センターの「統計解析相談グループ」への参加承諾メールを返す.もう外は暗くなってきた.

◆[蒐書日誌]奥平俊六・関口敦仁(監修)『パソコンで旅する江戸時代の京都 デジタル洛中洛外図屏風[島根県美本]』(2009年11月30日刊行,淡交社,京都,64 pp.,本体価格3,800円,ISBN: 978-4-473-03607-0[DVD添付]→ 版元ページ).昨日の大垣IAMAS講義のおり,関口敦仁学長からいただいた本.

◆[欹耳袋]東京農大・昆研からメールあり.6月20日(日)13:00〜15:00の昆研OB総会は厚木キャンパスではなく世田谷キャンパスとのこと.場所は生協食堂のカフェテリア〈グリーン〉.ここ評判いいですね./東大オケのサマコン情報.お,精ちゃんだ,精ちゃん! 期日は7月11日(日)午後5時半からノバホールね.自宅から歩いて三分.ぜひ聴きに行こう. メインの「チャイ4」をいつもの“超速”で吹っ飛ばされたら第4楽章のシンバルが必ずや息絶えるにちがいない(合掌...).「だったん人の踊り」も世界最速かな.

◆夜も┣┣" 撃ち —— 居室内の転倒防止措置がまったく手つかずだった.週明けの月曜午後に所内安全委員会の見回りがあるという.しかし,この日は農環研にいないので今日のうちにすませておかないといけない.超強力粘着剤のついた転倒防止ベルトで書棚をすべて壁面に密着固定する.あまり深く考えないままそこら中べたべたと貼付けて午後7時半に作業終了.書棚を固定しても「中身」が重いからあまり効果はないようにも思うが,とりあえず検査をパスすればそれでよしとしよう./火山灰┣┣" のメーリングリスト登録など午後8時まで.

—— 昼過ぎに農環研に潜入してからすでに8時間が経過した.緊急┣┣" 撃ちはすませたのだが,もっと巨大な┣┣" どもが本棚の向こうでせせら笑っている.大物┣┣" はまだ他にものたうっているが,今日はここまでとしよう.残りはあしたの日曜仕事とするしかない.外はもう夜の闇が支配しているし.ということで,午後9時前にやっと撤収.気温12.5度,北東の風が涼しい.

◆予定と脱力 —— 5月20日(木)15:30〜,新宿中村屋本店B1〈マ・シェーズ〉にて「系統樹曼荼羅」本に関する打ち合わせをば./[組合]5月20日(木)12:20〜12:50,委員長・書記長会議.※つくばにいません./[組合]5月24日(月)17:30〜18:30,研究職対策委員会.※ 日本にいません./昼間三時間あまりかけたラベルとハガキの印刷作業は結果としてムダ仕事に終わってしまった(orz).

◆そうか,今日と明日の二日間は〈つくばフェスティバル2010〉が新市庁舎前でやってるんだ! しかしそれどころではなかったので,すっかり失念していた.この分じゃ明日も行けそうにないな…….

◆本日の総歩数=11911歩[うち「しっかり歩数」7391歩/73分].全コース×|×.朝○|昼−|夜△.計測値(前回比)=88.2kg(−0.8kg)/27.7%(−0.7%)


14 mei 2010(金) ※いい日旅立ち,大垣にて高座を

◆午前4時起床.雲間から橙色の朝日がきらりと輝いて,気温は10.6度.予報通り冷え込んでいる.さて日録を書き終えたら,本日の日帰り出張の旅支度をしないと.泊まりではないのでリュックサック一つですむことだが,高座の持ち物だけは忘れてはいけません.DELL Inspiron Mini を初めてプレゼン用に登壇させる日でもある.

◆いい日,旅立ち.大垣へ —— 朝イチで昨日分までの日録をアップ完了.旅支度も完了.今日は朝から晴れ上がって,絶好の旅行日和だ.これで仕事がなければ言うことないのだが.9:00発のTX区間快速に乗る.地上は乾いた涼しい風が吹いていた.東京着は午前10時.やや気温が上がってものの,プラットホームを見回すと長袖の人がほとんど.10:20発の「のぞみ223号」に乗る.正午過ぎ,新幹線は定刻に名古屋に着いた.晴れ上がって風が吹き抜けている.東海道線の新快速に向かうが車両トラブルでちょい遅れ.午後1時前にJR大垣駅に到着した.よく晴れて陽射しは強く,西風がとても強い.障害物がまったくない平地なので山から風が吹いてくると逃げ場がない.JR大垣駅北口の再開発は昨年来たときよりもさらに一段と進んでいて駅舎が新しく増築され,北側に広がる複合大型商業施設〈アクアウォーク大垣〉につながるペデストリアンデッキが長く伸びていた.

◆駅まで迎えに来てもらった学長の関口さんの車に乗って,今日の目的地である情報科学芸術大学院大学/岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー(IAMAS)に着いたところ.ここはメディア・アーツに特化した異色の大学院大学.この季節にIAMASでの「芸術情報学演習」スポット講義を引き受けるようになってもう四年目だ.構内の静けさはいつ来ても印象に残る.13:50から講義開始.いつもどおり形態測定学に関する講義とデモを行なった.16:30に予定通り終了.講義中は西風がごうごうと吹き付けていた.その昔,この一帯は広大な湿地帯で,いたるところに湧水があったという.今でも水路がそこかしこに走っているのはその名残だろう.

—— 午後5時過ぎ,ふたたび関口学長の車でJR大垣駅もらい,午後5時半発の名古屋行き新快速に乗る.予定では来年もまた5月に来ることになるだろう.午後は西風が強かったが,夕方になって風はおさまり雲ひとつなく晴れ渡っている.気温が下がってきたようだ.

◆JR名古屋駅で途中下車し,隣接する名鉄百貨店の最上階にある〈矢場とん〉に入る(駅地下街エスカにも支店があることをあとで知った).もちろん味噌カツが目的だ.数年前,名古屋大学に集中講義に来たときに,「味噌カツ」はもちろん,「手羽先」,「ひつまぶし」,「味噌煮込みうどん」,「シロノワール」,「小倉トースト」と名だたる“必修科目”はすべて履修をすませた.今日は遠距離日帰り出張だからと味噌カツの「黒豚わらじとんかつ定食」を奮発してしまった.夕方のこの時間帯は客がどんどん席を埋めて,巨大なわらじトンカツが運ばれていく.名古屋人は味噌カツが好きなんだなあ.

—— 帰りしなに名鉄百貨店の地下でお土産をと探していたら,たまたま〈叶匠壽庵〉の「あも」があった.あのやわらかい求肥の触感を思い出したとたん“パプロフの犬”に変身し,即決で買ってしまった.県内品の〈青柳ういろう〉ではなくってごめんなさいね(>ナゴヤのみなさん).

◆往復車中読書 —— 車内では,前から気になっていた(が長らく放置してあった)ダーシー・トムソンの伝記を読み始めた:Ruth D'Arcy Thompson『D'Arcy Wentworth Thompson: The Scholar-Naturalist 1860 - 1948』(1958年刊行,Oxford Univeristy Press, London, xii+244 pp. → 目次).ダーシーの娘による父の伝記.ダーシーは北欧ヴァイキングの末裔だそうで,祖先たちは「海に生きる一族」とのこと.イングランドではなく,スコットランドを活動の拠点としたのは当然のことかも.それにしても,幼少のみぎりから「変わっていた」だったようで,後年はナチスと共産主義が大好きな人だったというからよほどの奇人変人だったんだろうなあ.去年から今年にかけて「D'Arcy Wentworth Thompson」名で復刻版が何冊か出ている.しかし,変人の息子とその父がミドルネームまで含めて「完全一致」というレアケースなので,名前に釣られて購入するととても痛い目に遭う.父親もまた古典文学の先生だった.

◆午後10時半につくばセンター広場に立つ.陸路日帰り出張のぎりぎりリミットという感じ.風が冷たく肌寒い.気温12.0度.一日放置したメールボックスを見たら,新着┣┣" がうようよいて気持ち悪くなった…….明日の土曜は研究所にて出国前の┣┣" 撃ち三昧が決定.日曜はハワイ旅行のしたくの開始.

◆帰宅したら,音羽から『系統樹思考の世界』(2010年5月10日・第四刷)が届いていた.今回の重版ではソーバー『過去を復元する』の復刊情報を更新しました.

◆本日の総歩数=8016歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜×.計測値(前回比)=89.0kg(−0.4kg)/28.4%(+1.2%)


13 mei 2010(木) ※新たなるビッグウェーヴの予兆

◆午前4時過ぎに起床.からりと快晴,昇る朝日がまぶしい.その分よけいに冷え込んで,午前5時の気温は10.2度.春先のような肌寒さだ.明日の大垣 IAMAS出張の新幹線の往復チケットはきょう確保する.講義ハンドアウトはすでにpdfで用意して先方にURLを通知してある.他にも┣┣" どもはのたうっているのだが,ぜんぜん手が回らない.今日はとても快適な気候なのに.

◆午前のこまごま —— 来週からのハワイ出張の航空券が届いたとの事務からの連絡あり.これでオアフ島での「宿」と「足」は確保した.あとはトークの中身だけだ!(順番が逆だろっ).ひとつ問題があるとしたら,午後5時の時点で立川の統数研にいて,午後10時の成田からのフライトに間に合うかどうかという点./IAMASへの講義資料(改訂版)の通知と配布依頼.大垣までの乗車券と特急券を確保.

  • 往路:つくば [つくばエクスプレス区間快速]9:00 − 9:52 秋葉原 10:01 − 10:05 東京[のぞみ223号]10:20 − 12:03 名古屋[東海道本線]12:15 − 12:46 大垣着
  • 復路:大垣[東海道本線]17:44 − 18:16 名古屋[のぞみ388号]19:13 − 20:56 東京 21:00 − 21:03 秋葉原[つくばエクスプレス区間快速]21:12 − 22:04 つくば着

◆〈R〉まわりのトラブルたち —— 形態測定学用のRパッケージ「shapes」は最新版の R 2.11.0 では動かないことが判明.あわてて古いR 2.9 をもう一度インストール中.よくこういうことがあるので,ワタクシのPCの中には新旧取り混ぜて「Rの系統樹」が繁茂している.バグが取れて枯れ上がる前に新バージョンがどんどん出るからこうなるのか.来週の計量生物学会のクラスター分析チュートリアルもRパッケージとスクリプトの動作確認を事前にしておかないと危ないな.そういえば「Tinn-R」との相性はどうなったんだろう.以前は最新バージョンでスクリプトをRに送れなくて,わざわざ古いTinn-Rを使っていたのだが.RとTinn-Rが仲違いしているみたいで,ぜんぜんうまく連動してくれない.いま試してみたところ Tinn-R の version 2.x はもちろん今まで通りスクリプトを送れないし,version 1.x では「クリップボード」エラーが出てしまう.前からあまり他人に Tinn-R をお勧めできないのは,こういう操作手順以前のつまずきが頻発するからだ.またしても Tinn-R に愛想を尽かしたので,Rがもともともっているスクリプト・エディターに復帰した.安心こそ第一.

◆[欹耳袋]〈BioSystematics Berlin 2011〉のシンポジウム企画の締切は今月末.さあ2月のベルリンで凍りつこう! ワタクシは彼の地で Geburtstag を迎えることになりそうだ.

◆[蒐書日誌]月曜にキクマル父からいただいた本:長谷川眞理子(監修)・北村雄一(シナリオ)・松田辰彦(まんが)『小学館版 学習まんが人物館 ダーウィン』(2010年5月2日刊行,小学館,東京,159 pp.,本体価格900円,ISBN:978-4-09-270024-6 → 版元ページ).キャラクターの設定が難しかったろうなあ./朝倉書店から近刊の連絡あり:『古生物学事典・第2版』は6月上旬に刊行予定とのこと.古生物学会大会には間に合うらしい.「B5判584頁(口絵2頁)」で旧版のおよそ倍の項目数.本体価格15,000円./これまた近刊:北ヒーリングス優美『楽しいがいっぱい!:オランダ・パスカルさん家の手づくり生活』(2010年6月10日刊行予定,SHC出版部,本体価格1,500円,ISBN:9784863110410 → 版元ページDriehoek).たまにはダッチ.

◆午後のこまごま —— ハワイ出張のもうひとつの事前作業はアメリカ入国にともなう事前審査システム〈ESTA〉.実は初めてインターネットで手続きをしてみたのだが,意外にさくさく手順が進み,無事に「入国OK」との返事あり./次は海外旅行保険.インターネットで「損保ジャパン off!」を契約完了./ハワイ旅程表,作成完了./海外レンタル携帯,ありゃりゃ,うまく予約できないぞ,と./東京からの「成田エクスプレス」の指定席は後ほど確保する.

—— 来週の国内外出張のしたくを始めたとたん,隠れていた┣┣" どもが間歇泉のように吹き上がりはじめた.遠くで眺めている分にはいいが,ヨコで湧き上がられている身になれば笑ってはいられない.しばらくは細かい ┣┣" 撃ちが続く.生物学辞典ゲラは三日分の日録とともに放置プレイ中.

◆本日の残響:たいやきさんは本を読む「[58冊目]三中信宏『分類思考の世界 なぜ人は万物を「種」に分けるのか』☆☆☆」(2010年5月5日).※「一番気に入ったことば「時空的同一性」」− とてもキケンな場所ですから良い子は近づいてはいけませんよ./最適化計算+ロジスティクス工学 研究日記「Gurob」(2010年5月12日).※お,東大オケの関係者の方でしたか!(どーもです)/「色々見習いたいと思った」−− 悪行もまた多し.

◆夕方の組合┣┣" 撃ち —— 17:40から半時間,筑波事務所にて全労済共済の契約変更に関わる説明会に分会会計長とともに出席.こういう会議にも出ないといけないのですよ.直帰.雲間から夕陽が輝いていた.夜になって気温が下がり始めた.このまま寒さで風邪をひきこむと,明日の大垣行きにさしつかえるので,迷わず〈王祿〉の超辛純米を開栓した.いつ飲んでもうまいねぇまたしても溜まっている日録を書き始める.

—— さて,明日の日帰り高座のために今日はもう寝るのだ.┣┣" くんたち,おやすみなさい.

◆本日の総歩数=7070歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=89.4kg(+0.5kg)/27.2%(−0.4%)


12 mei 2010(水) ※すっかり燃え尽きてペリパトス

◆昨夜は高座後にハシゴ不摂生しまくりで,午前6時に起きたもののまったく使いものにならず,午前中はクマムシのように行動がのろのろしていた.午前10時半から領域内会議が一時間ほど.昨夜から降り続いていた霧吹きのような細かい雨は昼休みになってやっと止み,今は晴れ間がのぞいている.

◆存在の連鎖ならぬお座敷の連鎖 —— 土曜の秋葉原戦,月曜の世田谷戦,そして昨日のつくば戦(ダブル)という高座の連続がやっと終わり一息ついているが,金曜は大垣のIAMASにて午後の集中講義がある.そして,来週以降のビッグウェイヴはいまはあまり考えたくないな…….

◆〈バイオeカフェ〉がらみ —— Ustream 録画公開 —— 昨夜の〈バイオeカフェ〉の録画が公開された:「バイオeカフェ:2010/05/11 於筑波大学大学会館総合交流館」.始まりから終わりまで「127分間」も公開!

反響もいくつか:KBTの茨城暮らしブログ「筑波大学バイオeカフェ」(2010年5月11日).※ご参加,ありがとうございました./かたち屋メモ帳 — 軟体動物編 —「ハンター×ハンター」(2010年5月11日).※あの質問をされた方でしたか.

◆昼下がりのR講習会 —— 午後3時から所内「R講習会」の真っ只中.ひさしぶりに「生徒席」に座っている.三輪センセ,熱講中.ついでに,所内での無線LAN接続を構築完了.R最新バージョン導入とパッケージの更新をすべて完了.年度末に買ったまま放置していた DELL Inspiron mini 鍛錬中.

◆夕方の大┣┣" 出現 —— 学会誌の印刷業者がトツジョとして廃業すると言い出したため,学会の編集担当者はてんやわんや.それにしても天気が急速に回復した午後は,空気がすっかり入れ替わったようで,快適な涼風が窓越しに通り抜けている.午後5時の気温は16.4度といい具合.BGMはバッハのカンタータ39番(BCJ).

—— 明日からはまた復活して┣┣" 撃ちに励もう.

◆本日の総歩数=4258歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜○.計測値(前回比)=未計測/未計測


11 mei 2010(火) ※雨中バイオ座敷から深夜の徘徊

◆午前4時過ぎ起床.曇りのち雨.霧吹きのような細かい雨なので傘をさしていても濡れてしまう.気温16.3度.起き抜けで,今日が締切(実は昨日だったようだ……)の書評本をまだ読んでいたりする.どろなわどろなわ〜.早く読んで書くべし.数年前までは,もっと書評を書く時間があったはず.最近はそういう“のりしろ”タイムがどんどん削られている.

◆農大まわりのみ —— [休講通知]5月24日(月)はハワイ(オアフ島)出張中につき『実験データー解析概論』は休講です.追って教務から掲示があります./[補講通知]休講する5月24日(月)の補講は7月23日(金)4限(14:40〜16:10)に同じ112教室にて開講します.追って教務から掲示されるでしょう.

◆午前の所内┣┣" 撃ちひとつ —— 朝から小雨が降り続き,やや蒸し暑い.気温は16度台なので昨日の同じ時間帯よりも5度ほど高い.湿度が高い日は,たとえ気温がどんなに低くても,通気性の良い半袖を着るにかぎる.さまざまな密室状況でサウナ状態になる可能性が高いから.蒸し暑さを極度に毛嫌いするワタクシは,そのためだったらあらゆる手段をとってもいいと思っている.午前9時半から所議での研究報告(「生命の巨大系統樹」)があるので,その準備を直前になってしている.BGMはバッハ〈無伴奏チェロ〉を,復元された「ヴィオロンチェロ・デ・スパッラ」を用いて演奏したもの.チェロではなく肥満したビオラみたい.

所議での研究報告はさくっと終わった(9:35〜10:00).ワタクシは一度きりの登壇なのでいいけれども,所議メンバーはこういうフォーマルな会議を毎回やっているんですなぁと感心したり.雨は本降りになっていて,ざあざあと降り続いている.さて,午前中に件の料理本の書評一本しあげますっ.午後はプチ接待.夕方は筑波大学で〈バイオeカフェ〉だし.今日も余裕なくフラッグが立つ.

◆本日の残響:Library 地質学者の書庫「034(605)分類思考の世界」(2010年5月11日) ※読了までものすごく苦労されたそうです./「Togetter【緩募】高校生に薦める本」 ※「整理し理解するとはどういうことか」という観点はもっともですが,高校生に読んでいただくというのは読者死亡率がかなり高そうだけど…….

◆雨が降り続く昼休みに書評依頼本:リチャード・ランガム著[依田卓巳訳]『火の賜物:ヒトは料理で進化した』(2010年3月31日刊行,NTT出版,東京,本体価格2,400円,ISBN:978-4-7571-6047-7 → 版元ページ)の書評原稿をメール送信完了.時事通信社から本日中に配信されることになっている.とてもいい本.ヒトとしてちゃんと進化するためにはきちんと料理しないと! 

◆雨降る午後のこまごま —— 午後2時半に隣りの畜産草地研究所にて,客人を迎えに行き,農研センターと農環研の実験圃場などをひとまわり案内した.その後,いったん帰宅して,夜の高座〈バイオeカフェ〉のしたくなど.

◆筑波大学〈バイオeカフェ〉の夜は長い —— 霧雨のような雨はずっと降り続いている.午後5時過ぎ荷物を持って傘をさし筑波大を目指す.気温は高めで歩いているうちに蒸し暑くなってきた.半時間後に大学会館に到着.

告知:筑波大学生命環境科学研究科〈第41回バイオeカフェ〉:三中信宏「系統樹曼荼羅:自然観と思考法としての分類と系統 」,18:20〜20:00,筑波大学大学会館総合交流会館多目的ホールにて.土曜の秋葉原と同じく「高座+Ustream+ツイッター」という三点セットが再び.今日はバックチャンネルも映せるようだ(よろしくよろしく> @TTD_ さま).Ustream 配信は,本日18:20からの予定.

会場ではすでにスタッフと参加者がだいぶ集まっていた.この大学会館には何度か来たことがあるが,大ホールのうしろにこういうフリースペースがあるとは知らなかった.聴衆は五十人ほどかな? プレゼン機器の設定を始める.@TTD_ さんはすでに Ustream 配信の準備をしていた.定刻の18:20に開始.演者であるワタクシの噺と参加者同士のテーブルタイムを交互にはさみつつ,ワタクシは勝手に〈ロシュフォール10〉を飲みつつ,オーディエンスはお茶とドーナツを片手に時間が過ぎていく.スライドのスクリーンの横には,Ust+ツイッターのバックチャンネルが映し出されている.外からのぞいている人も少なくないようだった.

こういうサイエンス・カフェにはいろいろな形式があっていい.ただし,演者がエンターテイナーである(ことを意識する)かどうかはたいせつな要素なんだろうと思う.フォーマルな講演会とただの雑談会との間でサイエンス・カフェとしてかたちをなすためには,高座にあがっている噺家本人が場の“形成体”として積極的に機能しなければならないということ.

そんなこんなで午後8時半,今夜の〈バイオeカフェ〉は終わった.たくさんのお客さんが来られました.本もよく売れてよかったよかった.外はなお霧雨がざあざあ?と降り続いている.天久保の〈三浦飲食堂〉にて打ち上がり,日が変わるころ竹園に転戦し,〈Bar United〉にて午前2時過ぎまで飲み続ける.パーフェクトに真夜中.

—— 今回の〈バイオeカフェ〉でのツイッター発言は「バイオeカフェ 筑波大学 2010・05・11」としてトゥギャッターされている.リアルに参加していた聴衆は60名弱,加えて Ust+ツイッターでも数十名の参加者があったとのことで,参加者ならび実行委員のみなみなさまどうもありがとうございました. @TTD_ さんにも感謝! 今夜の Ustream 配信は追って録画として一般に公開されます.

◆本日の総歩数=11724歩[うち「しっかり歩数」3325歩/36分].全コース×|×.朝○|昼○|夜×.計測値(前回比)=88.9kg(+0.2kg)/27.6%(−0.2%)


10 mei 2010(月) ※原稿と高座とキクマルの週明け

◆午前4時起床.雲は多いが晴れている.朝日を拝みつつ活動開始.気温11.0度.今日から天気は下り坂だという.まずは原稿です.原稿あるのみ.6時間後には経堂にて NHK Books の井本さんと対面していることになるので,それまでが勝負.その後に桜丘にて高座.農大三点セットはすでに準備完了している.さらに夕方からは駒場(長谷川♂研究室)にて修士の学生さんとの文化系統学研究のヒアリング.会食もありという.昨日のゆるゆる日録をアップした.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 原稿書くしかないっしょ!

◆転戦,転戦また転戦 —— 自宅でけっきょく6枚ほどひねり出したので,そろそろ経堂に出撃.あとは車内執筆ということで,経堂到着時にはそれなりの分量になっていてほしいな…….外は曇り.予報通り夜は雨になるのだろうか.傘もたないと.11:25発のTX快速に乗る.晴れてはいるのだが,湿度が高くてやや蒸し暑い.つくばエクスプレスから千代田線の車中では原稿書きまくり.小田急・経堂駅に着くまでに10枚あまり書けたけど,経堂の“独房”にてもう一踏ん張りの対面執筆をしたいところ.

曇って蒸し暑い午後1時過ぎ,経堂駅前,すずらん通りのビル二階(〈食べログ〉の地図,まちがってるぞー)にある炭火焙煎珈琲〈いまあじゆ〉にて,井本さんを前にさらに対面執筆は続く.水だし珈琲をいただきつつ原稿年貢14枚を手渡し,本日の原稿納税はおしまい.次回はハワイから帰国した6月2日(水)14:00に本郷〈ルオー〉にて.

経堂駅前にて井本さんと別れ,農大通りを下って農大キャンパスに向かう.本日の農大高座 —— 前回に引き続き,分散(variance)の導出の続き.データ解析での「偏差→平方和→分散」という数値化の流れを説明する中で統計量の「自由度」という概念が登場.さらに確率分布での偏差平方の期待値として分散パラメーターを定義する.正規分布に関する話をして,正規性の保存・関連確率分布の導出・中心極限定理と正規分布帝国を支える基盤の解説.いつも思うが,Rコマンダーのプラグイン「TeachingDemos」に入っている中心極限定理のビジュアライズ機能は傑出している.あれを見て中心極限定理の真意を理解できない学生はどこにもいない.

夕方の桜丘.蒸し暑い空からぱらぱらと小雨が降り始めた.農大での講義ののち,とんぼ返りで経堂駅にもどって駒場に転戦する.下北沢でうっかり急行に乗ってしまうという新入生並みの初歩的まちがいをしてしまって,渋谷で即Uターン.駒場東大前に到着し,二号館の長谷川寿一研究室を襲撃.日本の方言の系統発生をベイズ推定している修士の学生さんとのミーティングを一時間ほど.久しぶりの再会した駒場の名物犬キクマルくんは長谷川研究室の“主”としてキクマル父とともにいた.御年6歳のスタンダードプードル.体重25キロというのは巨大だな.ミーティング後,代々木公園駅前のオイスターバー〈Tarlum〉 富ヶ谷本店にて,生牡蠣と白ワインとキクマル(同伴可能)の夜を堪能した.

—— つくばに帰り着いたのは日が変わる直前のこと.富ヶ谷某所にて撮られたキクマルくんとのツーショット写真はすぐアップされているにちがいない

◆本日の総歩数=11784歩[うち「しっかり歩数」3797歩/39分].全コース×|×.朝○|昼○|夜×.計測値(前回比)=88.7kg(−0.7kg)/27.8%(−0.6%)


9 mei 2010(日) ※燃え尽き週末は束の間の凪の日

◆午前5時半にいちおう起床したものの半ゾンビ状態.午前5時の気温は11.5度と涼しかったが,外は朝日がかんかん照りつけている.南風のち北寄りの風が強まってきた.気温はぐんぐん上昇し,午後2時にはマックス25.1度の夏日に.乾いた空気と焼けるような日射しは日本的ではない.しかし,上層階では風が吹き抜けて体感気温はもっと低かった.

◆「Social reading」あるいは読書履歴の共有 —— ワタクシはもっていないがアマゾン Kindle では読書したときに引かれた「電子傍線」を公開共有する新機能が付いたらしい(→ 元ツイート記事画像).ワタクシはもともとリアル本の「傍線読書派」なので,私物の既読本はどれもこれも「線引き/付箋紙」だらけになっている.あとで「資料」として読み返すときにそういう「タグ」が付いていないとものすごく情報検索効率が悪くなる.古書価格はゼロだろうがそんなこと知ったことではない.古書であっても,「真っ白」な本より嬉しいこともある.数年前,〈トゥーランドット〉の総譜をドイツの古書店から取り寄せたら,どこかのオケでこのオペラをやった指揮者の私蔵本だったらしく,全巻にわたって演奏上の細かい書き込みが残されていて自分自身が演奏するのに勉強になった.本への書き込みはケースバイケースで役に立つ.ただし,よく知っている故人の蔵書が処分され,やがて古書店の棚で見慣れた書き込みのある本を手にするとき,とてもフクザツな気分になる.故・太田邦昌さんの大量の蔵書が神保町の明倫館書店に並んだことがあって,関係者の間で話題になったことがあった.故人の供養のためにも,見つけたらそのままレジにお連れするのが礼儀だろう.電子書籍の「読書共有」はワタクシには実感できないが,読書の「社会化」が public reading であることを要求するなら,private reading も確保してほしい.

◆太田さんの名前を久々に出したので,いくつか関連する自分の記事へのリンクをつけておこう:

  1. 三中信宏「太田邦昌氏の系統分類学理論:体系学史における位置づけと限界」『生物科学』55巻4号(2004年5月1日発行),pp. 229-233.
  2. 三中信宏「太田邦昌氏の【真正分類系統学】再考」昆虫分類学若手懇談会会報 『Panmixia』16号(2005年6月30日発行),pp. 12-19.
  3. 鈴木邦雄・三中信宏「太田邦昌(1944.1.28〜2003.3.8)著述目録」オンライン公開(2005年8月17日最終更新)

—— 去る者日々に疎しという格言はときどき反証しておいた方がいい.

◆今日は事実上の休養日になってしまった.午後6時すぎ,やっと昨日分の日録を書き終えて公開完了.秋葉原〈知識のコズモロジー〉研究会のようすなど.午後6時の気温は18.1度だが北風が強いので寒く感じる.さて,今夜はチャーハンをつくろう.

◆レタスが冷蔵庫の野菜室を占拠していたので,今夜は「丸ごとレタスチャーハン」をば.そのレシピ(3人分)は下記の通り:1)レタス丸ごと一個を手でちぎる;2)卵3個はかき卵に;3)チャーシューとナルトをさいの目切り;4)中華鍋で人数分のご飯を強火で炒め,2と3を合わせる;5)岩塩で調味する;6)レタスをイッキに炒めあわせてすぐ火を止め食卓へ直行させる.

「丸ごとレタスチャーハン」の要点は,

  1. レタスをケチらず丸ごと一個使うこと(驚くほどかさが減る)
  2. レタスは火を見せれば十分なので炒めすぎないこと(レタスから水が出てしまうから)
  3. 調味の塩はゼイタクしましょ(岩塩系が味わいがあってよろしい)
に気をつけるだけ.単純この上ない.調理時間は10分もあれば十分.しかも,大量のレタスが摂取できてとってもヘルシー.ぜひお試しを!

◆明日,経堂で手渡す NHK Books の原稿がまだ書けていないが,今日はダメっぽい…….朝イチで書き始めるしかないか.お,集合場所は,経堂駅前の炭火焙煎珈琲〈いまあじゆ〉ですか.了解./そういえば,きょう初めて Facebook からの“お友達申請”がありました.

◆本日の総歩数=3147歩[うち「しっかり歩数」2008歩/20分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=89.4kg(+1.1kg)/27.2%(−0.5%)


8 mei 2010(土) ※秋葉原の高座でダダ漏れ懇親会

◆午前5時起床,昨夜の雨はもう上がっていて,早朝から青空が広がっている.気温は13.4度で湿度が低い.東寄りの微風が心地よい.昨夜のうちにフォロワーが一挙に20名ほど増えたので計1200名を越えた.フォロー,ありがとうございます.

◆出撃前のこまごま —— 昨日の日録を午前8時にアップ完了./進化学会ワークショップ二件はいずれも大会事務局への届出を完了とのこと./統数研での年次大会の段取りメールを出しまくり.そろそろ疲れてきた……./角川ソフィア文庫に入った『桃山人夜話:絵本百物語』はさっそく買わないと.同じ文庫に入っている鳥山石燕『画図百鬼夜行』は国書刊行会の元本が座右にある.水木しげるはソフトガレージ刊行の『妖鬼化:水木しげる画業五十周年記念原画集』(全8巻)が最高.その後,縮刷版が出たようだが,元本はずっしりと大判.妖怪画はいろいろ見たい.

◆秋葉原へ出撃! —— 10:55発のTX快速に乗り込む.快晴だが日射しがとても強い.またしても夏日になる気配が濃厚だ.正午少し前に秋葉原到着.持参した参考資料のたぐいがずっしりと重い.

◆[蒐書日誌]竹原春泉『桃山人夜話:絵本百物語』(2006年7月25日刊行,角川書店[角川ソフィア文庫・335],191 pp.,本体価格705円,ISBN:978-4-04-383001-5 → 版元ページ).秋葉原についてすぐ,ヨドバシAKIBAの有隣堂書店にてゲット.

◆筑波大学プレ戦略イニシアティブ〈知識のコズモロジー〉2010年度第1回研究会 —— このプロジェクトの初めての研究会:「遡るデザイン:過去を復元する」は,神田郵便局の隣りのビル(オークプラザ)に入っているヴィジョンセンター秋葉原で開催される.こんなところにこんなイベントスペースがあるとはぜんぜん知らなかった.秋葉原から神田に向かう途中,〈肉の万世〉本店でハンバーグサンドを調達してから,午後1時前に二階に上がると,すでに関係者と思しきみなさんが集まり始めていた.しばし名刺交換タイム.勁草書房の仕掛人氏も展示即売のためソーバー本をスーツケースに詰めて登場.もし売れなかったら死刑……(冷汗).

このプロジェクトを主宰する筑波大学の鷲津浩子さんもほどなく登場.今回の研究会には鷲津さんから第二部「読書会」のコメンテーターとして呼んでいただいた.かつて,鷲津さんの著書:鷲津浩子『時の娘たち』(2005年4月1日刊行,南雲堂,東京,328 pp.,本体価格3,800円,ISBN:4-523-29297-3 → 目次書評)の書評を書いたことがあったが,それが遠い縁になったということだ.

研究会会場である「Hall B」は収容力は20〜30名か.奥行きが浅いのでディスプレイがよく見えるだろう.仕掛人氏は室内に蕎麦本の直売ブースを設営中(おお,鼻息がっ).午後1時半から「第I部:研究発表」の始まり.最初は,山口敬雄 (東京福祉大)さんの発表:「古代エジプトのデザイン — ヘンリー・デイヴィッド・ソローとワシントン・モニュメントをめぐって」.ソローの作品を手がかりにして当時の「古代エジプト観」について論じた発表.個人的には19世紀前半に活動したソローが,どのような生物学の知識を持っていたのかに関心があった.代表作『ウォールデン:森の生活』に見られる「発生説(developmentalism)」は Peter J. Bowler だったら大喜びするにちがいない(Peter J. Bowler『The Non-Darwinian Revolution: Reinterpreting a Historical Mith』1988年刊行,Johns Hopkins University Press, Baltimore, xii+238pp.).もうひとつ,『コッド岬』の中に,アイルランド難破船から漂着した外来植物がどのように在来の生態系に入り込んでいくかを描いた箇所があるそうだ.

続いて,松田幸子(筑波大・外国語センター)さんの講演:「『妖精の女王』における中国という「往古」:「正統な起源」を求めて」.作者不詳のオペラ〈妖精の女王〉に登場する中国人キャラクターを手がかりにしてして,当日のイギリスからみた「起源」としての「中国」についての話.中国の漢字を普遍言語(完全言語)とみなす説が17世紀にはあったとのこと.第I部のゲスト・コメンテーターは橋本順光(大阪大学)さんだったが,勤務先では金水敏さんの同僚だと知らされた.世の中はとても狭い.

—— 途中,@Lopnorshinobu さんご夫妻が第II部の Ustream 中継のためにつくばから登場.セッティング開始.新書2冊も販売開始.

休憩後,午後4時から「第II部:読書会」の始まり.参加者はあらかじめ課題文献として『分類思考の世界』と『系統樹思考の世界』を事前に読んでくることが求められている(ありがたやありがたや).指定討論者はワタクシと鷲津さんと横山幹子(筑波大学図書館情報メディア研究科)さんの三人.この第II部でのやりとりについては Ustream でインターネット中継された.いくつか興味深い意見あり.オーディエンスに宗教学の研究者がいたので,フォーロングの宗教学の研究について逆に質問してみた.エリアーデの研究と同じく,こういう継時的な宗教史はその後は流行らなくなったそうだ.

—— 午後5時半に研究会は終了した.『過去を復元する』は8冊も!売れたそうだ.新書もお買い上げありがとうございます.たくさんサインをしたような気がする.

研究会の打ち上げ懇親会は,午後6時過ぎからアキバトリムの中にあるイタリアンバール〈del-iil〉にて.およそ20名が集結した.今日の研究会にはツイッターのフォロワーさんが実はたくさんいたことを知った.懇親会ではビールとワインをさんざんいただき,午前さまでご帰還というゴージャスな夜だった.

◆なお,本日の〈知識のコズモロジー〉研究会・第二部の映像については @Lopnorshinobu さんご夫妻のご尽力により早くも公開されています:Ust 録画(101分)/ togetter もどーぞ!:「<知識のコズモロジー>研究会:2010/05/08「系統樹思考」と「祖先遡行」の領域横断的な特徴とその系譜について」/お,ハッシュタグもあった:「#Lynxx」.

—— 今日は昼過ぎから真夜中まで駆け抜けた一日だった.明日は燃え尽きてもいいよね.

◆本日の総歩数=7056歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜×.計測値(前回比)=88.3kg(+0.1kg)/27.7%(+0.7%)


7 mei 2010(金) ※雨が降っても地は固まらない日

◆午前5時起床.雲間から朝日が見える.晴れたり曇ったりの一日の始まり.昨夜も南風が強くてて,室内は砂埃でいたるところざらざらしている.午前8時の気温は20.8度.南風なお強し.研究室の窓は換気のためとりあえず全開放にしているが,昨日みたいに砂塵が降り積るようならまた締め切らないと.

◆朝のこまごま —— きのうは学会大会運営の調整が難航して疲れた.その続きの段取りメールを関係各方面に向けて乱射する.大会開催場所の「なかのひと」を実行委員会に入れなかったのがそもそもの敗因だと思う.最低限の段取りだけつけて,あとは関係者におまかせしよう.前日準備は5月19日(水)午後4時から統数研(立川)にてということで確定させた.あとは東京理科大のアルバイト学生が確定すればよし(浜田知久馬さん,よろしく)./辞典ゲラ┣┣" は放置プレイ中./8月末の農林研究交流センター「分子系統学ワークショップ」の人選を考えている.今年は車輪樹の人をお呼びするかな.

◆[欹耳袋]D'Arcy Wentworth Thompson 生誕150年祭〈D'Arcy 150 Anniversary〉については,すでに公式サイトが開設されている.記念論文集とか出版されるのだろうか.手元にある D'Arcy Thompson 関連書を目につく場所に並べておこう.そういえば,『On Growth and Form』の初版(1917年)はまだ手にしたことがないな.改訂版(1942)はもちろんあるのだけれど.

◆[系統樹思考]本日の反響:『系統樹思考の世界』の伊勢田書評がここのところ急に方々で言及されているように見受けられる.何かきっかけがあったのかとアブダクションしてみたりして…….

◆所内ガルーン関連 —— 農水省研究独法で使用されている「ガルーン」は,保存文書を全体としてブラウズすることができず,ひとつひとつ開いてみないことには中身が見えません.これは事務効率を著しく低下させます.検索能力の低さも顕著で日々探しまわっています.日常的にガルーンを使いながら事務作業をすることが多いのですが,今年度になって,メーリングリストなど他の広報ツールを廃止してガルーンのみという事務通達があり,職員(とくに研究員)は苦労しています —— とつぶやいたところ,ガルーン開発に関わる「なかのひと」からツイートあり.勝手なことをいろいろと申し上げてすみませんでした.

◆昨日のような熱風ではなく,今日は涼しい南風が吹いている.砂塵も飛んでいないようだ.午前9時の気温は22.7度.体感的にはもっと涼しい.しかし,午前10時の23.3度をピークにして気温はしだいに低下.雲が厚くなってきた.昼休みになっていきなり雨がざーっと降り出す.予報どおりか.春雨ではなく梅雨のような本降りの雨だ.正午の気温は 21.4度だったがまだまだ下がりそう.南風はすでに止んでいる.昨日の日録をアップ完了.今月に入ってからは連日マジメに更新している.

◆[蒐書日誌]ぜんぜん知らなかった!:高橋信『マンガでわかる統計学』(2004 年7月刊行,オーム社,東京,ISBN:4-274-06570-7 → 版元ページ)の独語訳が出ていたなんて!:Shin Takahashi『Mathe-Manga Statistik』(2008年11月6日刊行,Vieweg+Teubner,ISBN:978-3-8348-0566-9 → 紹介書誌情報).「Sogenannten "Educational Mangas"」というからには「教育マンガ」というこの表現が定着しているのか.一方で,本書は「Das erste deutsche Mathematiklehrbuch als Manga」だそうなので,むしろこの方向で宣伝を新たに打っていこうということなのかもしれない.いずれにしても「マンガ系」の統計学本は国際的に通用するという証し.

◆これまで累積した「書評頻度分布」を眺めると,『系統樹思考の世界』の方がスジが一本通っていて,読んでいるうちに迷子にならないという感想をもつ読者が多いみたい.一方,『分類思考の世界』の方はランダムウォーク的,あるいは burn-in が長過ぎるMCMCであることは確か.多くの読者は『分類思考の世界』を読んで,八幡の藪知らずに迷い込む感覚をもつみたい.青木ヶ原の樹海ともいう…….生きて帰っておいで.書き手自身がつらかったのだから,さぞかし一般読者もつらいだろう.いたるところで妖怪は出る,亡霊は彷徨う,魑魅魍魎は跋扈するという新書なので,読者側に遊び心と体力がないと登攀途中で行き斃れると思います.そもそも,こんな内容の本を新書で出すなよ,という「残響」は数知れず……(かんにんしてや).

◆[予告]筑波大学〈第41回バイオeカフェ〉:三中信宏「系統樹曼荼羅:自然観と思考法としての分類と系統 」,18:20〜20:00,筑波大学大学会館総合交流会館多目的ホール(ハッシュタグ:#e_CAFE)では,ワタクシのトークの合間に参加者が議論する「テーブルトーク」の時間を二度設けるという.最後に総合討論もあり.噺家から議論のネタを三つ出してほしいと事務局から依頼あり.噺家が客から題を三つもらって即興で高座を勤めるのが“三題噺”だから,今回のはまさに“リバース三題噺”か.

  • 【お題1】「分類」は「分類学者」の専売特許ではなく,日常生活を送るすべての生活者すなわち「分類者」にとって身近な行為であると考えられます.みなさんにとって「分類」とはどのような意味を持っていますか? できるだけ具体的なイメージを描きながら議論してください.
  • 【お題2】「系統樹」と言えば生物の進化を表す図であるという一般的認識があります.しかし,系図による表現はもっと古くからある思考法の反映であるといえそうです.身のまわりにある身近な系統樹について具体例を挙げ,なぜそのような思考スタイルが広まったのかについて議論してください.
  • 【お題3】「分類思考」と「系統樹思考」はたとえ同じオブジェクトを対象としていても,相異なる視点から世界と自然と人間を体系化するまなざしであると考えられます.私たち人間はこれらふたつの思考法を意識的に使い分けられるものなのでしょうか? みなさんのご意見を聞かせてください.

—— ということで,来週の〈バイオeカフェ〉に外部からツイッター参加される方は,以上のリバース三題噺を念頭に置いてくださいねー.なお,当日の会場の学内マップはこちらをご覧あれ.

◆夕方から夜にかけての┣┣" 撃ち —— 明日土曜から来週火曜までの間に高座が四つと原稿が一つある.相当な加圧状態であることは確かだ.その一つである火曜朝イチの農環研所議での研究報告「生命の巨大系統樹」(9:30〜10:00)のプレゼン用スライドを夕刻ちくちくと作り上げた.プレゼン用は51枚,配布用は18枚となった.企画戦略室に置き場所のURLを知らせて,ハイおしまい.午後7時半に撤収,外に出たら雨がしとしと降っていた.気温19.2度で涼しい./夜,『思想地図bis』から正式な執筆依頼状が届いた.よろしくよろしく.6月末締切.

◆[予告]明日!(参加無料・申込不要):筑波大学〈知識のコズモロジー〉の2010年度第1回研究会「遡るデザイン — 過去を復元する」2010年5月8日(土)13:30〜17:00,ヴィジョンセンター秋葉原(Hall B).Ustream 放映(@TTD_ live at http://ustre.am/g5YN)もあります.※最近「高座+Ust+ツイッター」という“黄金トリオ”が定着しつつあるような.

◆さて,明日のために今日も寝るのだ.

◆本日の総歩数=5131歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=88.2kg(−0.5kg)/27.0%(−0.2%)


6 mei 2010(木) ※南風に乗って砂塵が降り積もる

◆昨夜の〈霧筑波の会〉の余韻がアタマの中でがんがん鳴り響くという軽度のアルコール液浸状態のまま午前5時半に起床する.薄曇りの空模様.やや湿気があるのかな.窓全開の居室を暖かい南風が吹き抜ける.午前8時の気温はすでに20.4度もある.

◆新緑が日に日に濃くなってきた朝の┣┣" 撃ち —— 今月の出張伺5件を提出完了.5月は兼業申請や年休届を出さなくても振替休日のみで何とかなるのはありがたい.時間単位年休の取得制度が変わりそうなので,今後は細切れの年休は取れなくなる(ほぼ確実な状況)./いつも以上に方々での高座の予定が立て込んでいて,そのしたくがたいへんだ.「段取り」という言葉があまり効き目をもたない人間としては「ドロナワ」という切り札とのうまい併用が必要になる./遅れて健康診断希望調査票を提出.例年欠かさず人間ドックを受けていたのだが今年はその調査が来ないのでフシギに思っていた.いま厚生担当に確認したところ.例年のようなメールではなく,年度始めに所内ガルーンに掲載したとのこと.そりゃあ見逃しますって!/先月の農環研「一般公開」の写真が公開されました(→『農業と環境 No.121』2010年5月1日発行).お,フォーロングの「生命の河」だ!

◆[蒐書日誌]Andrew Polaszek (ed.)『Systema Naturae 250 : The Linnaean Ark』(2010年2月26日刊行,CRC Press/Routledge,London,ISBN:978-1-4200950-1-2 → 版元ページ).要チェック.確かに:Quentin D. Wheeler (ed.)『The New Taxonomy』(2008年4月9日刊行,CRC Press[Systematics Association Special Volume Series 76],xii+237 pp.,ISBN:978-0-8493-9088-3 [hbk] → 版元ページ紹介・目次)に通じるものがある.

◆初夏の陽気のつくば —— 午前11時には早くも25.8度の夏日になった.正午の気温27.2度.昼休みに日録を書く.いくらたくさんあるからといって,お弁当のおかずで蕗の煮物を山のように食べるのはどうかと思う…….フキヨトウやフキノメイガじゃあるまいし.昨日の日録をアップして,ついでに放置していたメーリングリストのトップページをすべて更新した.

◆献本感謝!:柏野牧夫『音のイリュージョン:知覚を生み出す脳の戦略』(2010年4月23日刊行,岩波書店[岩波科学ライブラリー 168],東京,vi+115+4 pp.,ISBN:978-4-00-029568-0 → 版元ページ).コンパニオンサイト〈イリュージョンフォーラム〉がとっても楽しそう.「錯視」と「錯聴」の両方の例がたくさん挙げられている.「おススメの錯覚」って言われましても……(笑).有名な〈北岡明佳の錯視のページ〉のほかにもこういうサイトがあったとは!

◆午後になって南風がしだいに強くなってきた.昼下がりのがっぱし —— サッポロの導師がついに年貢を納めたというニュースを知る.「ぎょーむ _ラブラブ_ 日誌」をちら見したり.二週間後の立川ベイズシンポでは「祝賀ワルダクミ」を何か考えましょうね.

◆[蒐書日誌]ウラジーミル・ナボコフ[沼野充義訳]『賜物』(2010年4月30日刊行,河出書房新社,東京,ISBN:978-4-309-70962-8 → 版元ページ).まだ買っていないけど,「…亡命した青年が,世界的な蝶の研究者である偉大な父への追憶を抱きつつ作家として自立…」と書かれると気になる.

◆砂嵐が吹き荒れる夕方 —— 強い南風に乗って砂塵が室内に降り積もるようになった.あわてて窓を締め切ったら西日の直撃で室温はすぐ30度超に.この季節,集中空調はまだ入らない.これから夏を迎える農環研では,午後と時間外は暑くて仕事にならないので避暑地を求めて右往左往する宿命が待っている.

◆ガマン大会の居室にて┣┣" 撃ちは続く —— 二週間後に迫ってきた計量生物&応用統計の統数研年会準備の件.アルバイト学生の手配と前日準備の段取りメールを出しまくる.とりあえず大丈夫かな.あとは宿泊ホテルを決めないといけないな,と./来週5月11日(火)9:30〜10:00に予定されている所議での報告について,プレゼン用ファイルを事前にいただきたいと事務から連絡.そんなもん,まだ影も形もないですって!

◆進化学会ワークショップ関連 —— 明日が企画申込締切の進化学会WSの企画書が確定した:1)WS〈階層性の起源:進化学と哲学の接点〉.演者は:佐野明子・西脇与作 ・三中信宏・中島敏幸・Pierre-Alain BRAILLARD・森元良太.司会は田中泉吏さん.オーガナイザーは田中さん&森元さん.;2)WS〈Phylogenetic methods and thinking in cultural evolutionary studies〉.演者は:Tom Currie・中谷礼仁・三中信宏・矢野環・中尾央.オーガナイザーは中尾さんとワタクシ.

◆夜の┣┣" 撃ち —— 暗くなってきたのにまだ帰れない.統数研から「大会前日の19日(水)は午後に教授会が入っているので午後4時以降にしてほしい」との申し入れがあった.これで関係者の時間調整はフリダシにもどった(orz).諸方面にもう一度メールを出したり./学会期間中,立川で滞在するホテルは〈ザ・クレストホテル立川〉を確保した.とりあえず,これで難民になる心配はなくなった.やっかいなことは,22日の夜には成田からハワイに飛び立つはずなのだが,その旅程がきっちり決まっていないという点.

◆午後8時前にやっと撤収.少し“ぼろ切れ”化してしまったかもしれない…….

◆本日の総歩数=6469歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=88.7kg(+1.3kg)/27.2%(+0.1%)


5 mei 2010(水) ※立夏の子どもの日は霧筑波の会

◆昨夜は夜中まで巨大┣┣" を追いかけ回していたので,今朝は午前6時前まで寝坊.薄曇りのベールの向こうから初夏のような太陽がすでに高くのぼっていた.午前4時の最低気温は 14.8度でいまもぐんぐん上昇中.午前7時にはすでに18度近くに達している.今日も夏日ライン突破は確実だろう.

◆チュートリアル原稿┣┣" 撃ち顛末 —— 朝イチで読み直し,一カ所まちがいがあったので,該当ページのpdf差し替えをする.かつてお世話になった Adobe PageMaker から InDesign に移行してもう十年以上経つが,まだ version 2.0 で頑張っていたりする.さすがに CS に代えないとダメかも.昨日の編集作業でとんでもなく時間が盗られまくったのは,MS Word から InDesign への文書インポート.doc や rtf で読み込ませただけでは,段落の書式設定がどうしようもなく見にくく(=醜く),しかもどう頑張っても変更不能というのは話にならない.結局,Word からシンプルなテキストファイルに落とした上で,再度の書式設定をイチからやり直すはめになった.なんという回り道か.ひょっとしたら「Word → InDesign」のウラ技があるのだろうけど,そういうことに時間を盗られたくないので,卓袱台返しをしてしまった…….

—— そんなこんなの山あり谷ありを乗り越えて,午前8時過ぎ,ようやく計量生物学会チュートリアルテキストpdfの完成版を〈租界R〉に置いた上で,発注先の印刷会社にそのURLを連絡した.連休前から引きずっていた巨大┣┣" だったが,連休最終日にやっと征伐完了の大団円を迎えられた.これで,ようやく遅めの朝ご飯のテーブルに直行だ.

◆むかし語り(其の壱) —— かつてはメーリングリストが唯一の電子コミュニティの形式だったので,どうすればその「社会」をうまく切り盛りできるかがリストオーナーの手腕の見せ所だったと実感しています.その後はメーリングリスト以外にあまりにもたくさんの形式の電子コミュニティができてしまいました.だから,『生物科学』最新号(vol. 61, no. 3)の巻頭言「学術系インターネット:ML・ブログ・ツイッターの私的体験から」(p. 129)で書いたように,時代とともに電子コミュニティが推移していくのは当然のことだろうと思います.ただし,メーリングリストという古い形式の電子コミュニティは,確かに「成長量(=アクティヴ投稿数)」は鈍化していますが,開設以来ずっと蓄積されてきた「現存量(=過去ログ)」を無視することはできません.その意味でメーリングリストは続けることそれ自体に意味があるのだろうと思うことがあります.EVOLVEのように親子二代の会員も中にはいるわけだし.ですから,メーリングリストも含めて電子コミュニティの管理人は,文字通り「資産を管理し続ける」ことを旨として,それこそ「桜守」のように,長年にわたって堆積してきた過去ログを将来にわたってきちんと維持管理していくのが「終身の勤め」ではないかと思います.閉設されるたびに,コミュニティだけでなく過去の資産までひっくるめて“電子の藻屑”にされてしまうのはどう考えてももったいない.

◆南風が吹く午前11時の気温は25度の夏日ラインを突破した.午後はさらに暑くなりそうだ.昼前に昨日の日録をアップした.これから農環研に向かう.午後は引きこもりあるのみ.

◆むかし語り(其の弐) —— 今から10年ほど前に八王子大学セミナーハウス(改修前)でセミナーを実施し,その後『生物科学』誌の特集「科学論は科学の敵なのか?」として活字になったころの活動を掘り起こされてしまった.ムカシの“悪事”が日にさらされるとどきどきしますなあ(汗).このころ「とんがって」いたのは金森修『サイエンスウォーズ』書評掲載がもめたりしたこともあったからだろう.件の岩波『科学』書評文は,証拠保全のため改訂履歴を付けてワタクシのサイトに置いてあります(→ 書評).この本がサントリー学芸賞を受賞したことは「なかのひと」にとってはたいへん重要な意味を持つと駒場の知人から聞いたことがあります.「そと」と「なか」ではかくも位置づけがちがうのかとくらくらしたしだい.半年ほど塩漬けにされたが,書評本文そのものへの“修正意見”はことごとく突っぱねました.「なか」ではなく「そと」から飛び込んできた横槍はテポドン攻撃並み.上を下への大騒ぎ……と書くと誇張ですけど,半分くらいは真実だったりします.

◆昼前に昨日の日録を公開したので農環研へ向かう.午後はいったいどこまで暑くなるのか.農林団地は,春ではなくもう初夏の日射しと空の表情で,桜並木は新緑がみずみずしくなってきた.ツツジもそこかしこで花が開き始めている.午後3時の気温は26.8度.そして午後3時に本日の最高気温27.2度を記録した.ゴールデンウィーク前から放置していた東京化学同人『生物学辞典』のゲラ読みあるのみ.午後2時半,まずは『生物学辞典』の「遺伝子系図学」の項目原稿を編集部に返送.人気のない昼下がりの研究所にて生物学辞典ゲラのチェックを進める.よく読まなかったのだが,編集部から連休前に細かい問い合わせが五月雨のように届いていた.すでに書いた項目との擦り合わせと調整が大半.昔からある「〜ゲネシス」系の賞味期限が切れた“亡霊項目”にまとわりつかれる:アナゲネシス・カタゲネシス・クラドゲネシス・スタシゲネシス…….夕方になるとともにしだいに西日が射し込む居室は居住性が悪化してきた.午後4時にさくっと撤収.東風の吹き抜ける自宅でゲラ読みの続き.

◆ついでの┣┣" 撃ちとして,進化学会東京大会関連のワルダクミふたつ —— 進化学会東京大会WS〈階層性の再考察:生物学にとっての哲学,哲学にとっての生物学〉での演題:三中信宏「忍び寄る実在論:第一種過誤をいかに回避するか」.いつもながらアヤシいタイトルですなあ./進化学会東京大会のもうひとつのWS(英語)は文化系統学について:Nobuhiro Minaka「The roots of cultural phyogenetics and the universal tree-thinking」

—— その他,Hennig Society の役員選挙投票をすませて,久しぶりに受信箱の未処理メール┣┣" が一掃処分され,メールボックスがすっからかん.気持ちいいなあ.※たとえ一瞬のこととはいえ.

◆[蒐書日誌]本をいただきました!:入江正之『図説 ガウディ:地中海が生んだ天才建築家』(2007年7月30日刊行, 河出書房新社[ふくろうの本],東京, 144 pp., ISBN:978-4-309-76097-1 → 版元ページ).過剰形成された“うねうね曲線”が個性的.エクトル・ギマールを連想してしまう.

◆〈笠真・霧筑波の会〉顛末 —— 午後6時過ぎに徒歩出撃.今夜は〈笠真〉にて「霧筑波の会」がある.つくば市吉沼にある〈浦里酒造店〉の代表銘柄「霧筑波」だけを飲もうというシンプルな会.夕闇迫る店内に一人また二人と今夜の参加者が集まり始め,午後7時を少し過ぎて開始.今回は十数名という比較的小さな会にしたとのこと.用意されたテーブルのうしろには,すでに今夜開栓されるはずの「霧筑波」の銘柄がずらっと勢揃いしている.浦里社長の話を聞きながら「霧筑波」を飲みまくるのが今夜の趣向だ.飯野屋さんご夫妻も登場.まずは今朝しぼってきたばかりという「霧筑波」の純米大吟醸おりがらみ(ラベルも貼っていない一升瓶!)でもって乾杯.

乾杯の後は,最高ブランドの「知可良」を含め,「大吟斗瓶」・「本生大吟」・「純米大吟」と頂上をきわめる.ついでに「特純しずく」の四合瓶もあり.チェイサーのしこみ水がうまい.肴は,地場野菜の煮物と和え物そして筍ご飯.移転した桜の〈ル・パン・グリグリ〉のあとに入った中華料理屋で調達してきたという,ホネ付きぶつ切りの鶏肉ローストもうまかった.浦里社長が言うには「知可良」を出荷するまでにかけた手間ひまを考えれば“安すぎる”と.今年のゴールデンウィークはけっきょくどこにも遠出せず,近場をうろうろ徘徊するだけだったが,連休最後の夜は心ゆくまで飲ませていただきました.

—— 予定では10時半にお開きになるはずが,気がついたらもう11時半を回っていた.浦里社長のベンツで家まで送り届けられて,何とか日が変わらないうちに帰宅できた.

◆本日の総歩数=7202歩[うち「しっかり歩数」2154歩/19分].全コース×|×.朝○|昼○|夜×.計測値(前回比)=87.4kg(−0.1kg)/27.1%(−1.1%)


4 mei 2010(火) ※夏日の休日に┣┣" を撃つ稼業

◆午前5時起床.曇り.暖かな南風が吹き抜ける.気温12.5度と昨日の暖気がそのまま居座っているようだ.連休後半も残すところ二日かぎりだが,今日も┣┣" 撃ちは続くのだった.午前10時に昨日分の日録を公開完了.キリアコフ先生は筆がとっても速いことを認識する.研究者は「しつこさ」と「身軽さ」を兼ね備えていないと生き残れないのかもしれない.さて,遅い朝食をすませて,これから農環研にて連休前からずっと追いかけているチュートリアルテキストの原稿を仕上げることにする.テキスト原稿は印刷製本を発注している久留米の印刷会社にpdfでダイレクト入稿することになった(要するに時間切れだ…).

◆本日の残響:Not Less Human Than Human「分類思考の世界−三中 信宏 著」(2010年5月4日) ※「超越論的客体ェ…」.早田文蔵も三浦梅園も「超越論的」であることは確かですね.

◆本日の影響:ECONO斬り!!「勁草書房4月の4冊」(2010年5月2日) .※『過去を復元する』を取り上げていただきありがとうございます.

◆広報感謝! —— 〈サイエンスカフェ・ポータル〉:「第41回 バイオeカフェ(生命環境科学研究科サイエンスカフェ)」「系統樹曼荼羅(けいとうじゅまんだら)〜自然観と思考法としての分類と系統」(2010年5月11日).

◆農環研ひきこもり同盟 —— 好天に恵まれた今年のゴールデンウィークにあえて世間に背を向けて暗い研究所に吸い込まれていく「農環研ひきこもり同盟」の面々.実際,盆暮れ正月であっても誰かしらは“出勤”している.研究者に世間的な休日の観念はないのかもしれない.さて,午前11時前,気温はすでに23度を越え夏日目前の日射しの中,居室の「本の城」はよどんだ黴臭い(=ほっとする)空気が漂っていた.

おもむろにチュートリアル原稿を用意し始める.今回引き受けた計量生物学会チュートリアル:三中信宏「統計思考と分類思考:Rを用いた分類パターンの認識」2010年5月21日(金)9:30〜12:00(統数研,立川 → 案内pdf)は,「分類」をキーワードにして,われわれヒトのもつ原初的思考様式と統計学における多変量解析の一手法としての「クラスター分析」とを同時に解説しようという,ある意味では無謀なチュートリアルとなるにちがいない.テキストとしては「分類思考」と「統計曼荼羅」に関わる科学史・科学哲学の内容をもつ部分と,Rを用いたクラスター分析のスクリプトを書いた部分に分けられる.二時間半のチュートリアルの中で,どのように時間配分をしながら高座を勤められるかがポイント.

Rスクリプトについてはこれまで統計研修や講義などで用いてきた資料があり,それを拡張すれば40ページくらいは何とかなる.あとは,概論部分と参考文献リスト,そして全体のアップデートだ.InDesign をちくちくいじりながら組版していく作業はけっして嫌いではないのだが,どんどん時間が背後に飛び去っていく.気がつけばもう午後5時になろうとしていた.テキスト原稿はほぼ仕上がったのだが,MS Word からインポートした原稿だけはまだ及第点を与えられない.夜の仕事か.

—— 今日は薄曇りの空模様が続いた.つくばでは午後2時に最高気温25.7度を記録していたようだが,室内に引きこもっているかぎり外気温などどうでもいいことだ.夕方になっても南風が暖かい.メーリングリスト作業をいくつかすませて撤収.

◆[欹耳袋]漫画『美味しんぼ』のデータベース〈美味しんぼ塾ストーリーブログ〉 —— これは原作者・雁屋哲さんのブログ〈美味しんぼ日記〉から派生したデータベースで,全巻全話が所収されているだけでなく,人物・食材・料理別に検索できるという.この漫画の後半はまったくフォローしていなかったが,ちょっと見てみようかな.

◆夜の┣┣" 撃ちはナイター —— 帰宅後,チュートリアルテキストの作業はなお続く.テキストの全体構成は下記の通り:

  1. 「分類・系譜・体系化:パターン認識と視覚化の基礎について」(pp.1-20)
  2. 「クラスター分析の光と闇:なぜヒトは分類に憑かれるのか?」(pp.21-38)
  3. 「Rでくらくらクラスター」(pp.39-60)
  4. 「Rでブーツ」(pp.61-73)

2と3は午後8時半には仕上がったのだが,MS Word から移植した1に手こずってしまい,瞬く間に午前さま.4のRスクリプトを加筆したのが午前1時で,それからpdf出力をすませ,午前1時半にやっと作業終了.表紙を別につくって本文が計73ページとけっこうな分量になった.今回の大┣┣" は攻略がほんとうにたいへんだった.明朝チェックして印刷所に入稿する.

—— ということでグッドナイト!

◆本日の総歩数=3079歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜○.計測値(前回比)=87.5kg(+0.2kg)/28.2%(+0.8%)


3 mei 2010(月) ※連休中日は初夏の陽光と暖かさ

◆午前5時起床.今日もすっきり青空が広がり,東の空からのぼってくる朝日を拝むことができた.午前5時の気温は8.9度だったが,その後も順調に暖かくなり,午前7時には14.4度に.今日の関東地方は広い範囲で夏日になるとの予報.確かに朝から初夏の日射しが照りつけている.絶好の行楽日和(わが辞書にはない言葉……).

◆早朝の┣┣" 撃ち —— 昨日分の日録は午前7時に早々と更新をすませた(心を入れ替えたか?>ワタクシ)./来週火曜の筑波大学〈バイオeカフェ〉ポスター用にいくつか画像を事務局宛に送った.遅くなってごめんなさいねー.

◆〈春の試飲会〉 —— 毎年恒例行事となった東大農学部構内某所での〈春の試飲会〉のチラシが,昨夜ひっそり届いていた.選りすぐりの日本酒を各自がもちこみ夜を徹して飲みまくる壮絶な会.日本酒以外を持ち込む輩はその場で死刑になる.調理師の免許をもつ大学院生がつくる料理は絶品.去年は鳥取〈日置桜〉の「山滴る」を持参した.さて今回はどの日本酒をセレクトしようか.

◆ライデンから着便本 —— ライデンの Backhuys 書店からフラマン語の生物体系学の本が着便した.長年探しまわっていた稀覯書だったのでうれしいな:Sergius G. Kiriakoff『Beginselen der dierkundige systematiek voor hoogstudenten en biologen』(1956年刊行, Uitgeverij De Sikkel, Antwerpen, xii+167 pp.).『生物学を学ぶ者のための動物体系学入門』.古ぼけたペーパーバック版だが活字の印字圧がしっかり実感できる.半世紀前の第二次世界大戦終戦前後に出版された本は紙質がきわめて悪く,またいずれも入手しにくい.さいわい本書は造本もまだ崩れていないので,安心してページをめくることができる.

Kiriakoff の前著:Sergius G. Kiriakoff『De huidige problemen van de taxonomische terminologie in de dierkunde』(1948年刊行,Paleis der Academiën[Verhandelingen van de Koninklijke Vlaamse Academie voor Wetenschappen, Letteren en Schone Kunsten van België, Klassen der Wetenschappen, Vol. 10, No. 27], Brussel, 50 pp. → 目次)の内容と比較してみると,おもしろいことがわかる.『動物学における分類用語の現代的問題』と銘打たれたこの本では,20世紀前半の種概念論議,とくに1930〜40年代の「現代的総合」の洗礼を受けた直後のありようが感じ取れる.とくに,【種】の生物学的概念を分類学の中にどのように取り込んで,分類体系や命名をしていけばいいのかが本書の中心テーマだった.

一方,今回届いた本では,Willi Hennig の系統体系学の直撃弾を受けた影響がはっきり見られる.本書は「de “vader” van de moderne fylogenetische systematiek」たる Hennig に献呈されているのだが,前著では見られなかった系統的分類体系の解説に多くのページが割かれている.ざっとブラウズしたかぎりでは,Willi Hennig『Grundzüge einer Theorie der phylogenetischen Systematik』(1950年刊行,Deutscher Zentralverlag, Berlin, vi+370pp.)を踏まえた説明のようだ.Kiriakoff の本書は Hennig 理論のもっとも初期の波及の様相がどのようなものだったかを知る手がかりを与えてくれる.

◆フラマン語やオランダ語はいまの日本ではマイナーな言語なので(江戸時代には国としてお世話になったのに),こういう言語圏の書籍の入手が困難である以上に,辞書の入手にまず手こずる.かつて駒場にいた頃は第三外国語にオランダ語がなく,当時神保町交差点の信山社近くにあった辞書専門の進海堂書店で『Cassell's Dutch Dictionary』(1963年刊行,第6版)を買った.その後,戦前の日本の旧領土だった南方の蘭印地域での使用を背景にして出版されたと思われる二冊の辞書:南親会編『蘭和大辞典』(1943年刊行|1986年復刻,第一書房)/P・A・ファン・デ・スタット編『日蘭辞典』(1934年刊行|1989年復刻,第一書房)を復刻本で入手した.それぞれ二万円近くする高い本だった.だから,1994年に日蘭学会が『講談社オランダ語辞典』を出してくれたのはまさに「天の恵み」を実感できるほどうれしかった.10年前のことだが,Hennig Society Meeting がライデンの naturalis で開催されたおり,現地で Van Dale の三巻本の蘭語大辞典をはじめ,主だった蘭語辞典を買い尽くして,積年の“飢餓感”からようやく解放された.

◆近場を徘徊する昼下がり —— 連休中日は初夏の日射しが照りつける.苅間の〈La Maison de Campagne〉にてシューファルシ(ひき肉とライス入りロールキャベツ)のランチをいただく.半時間ほどかけてひとつずつオーブンで調理され,Staub のお鍋に入って熱々のままテーブルに運ばれてきた.見るたびに Staub がほしくなる.「みなかさんは本さえ買わなければ,Staub だって Le Creuset だって,いくらでも買えますよ!」と杉並のシェフからはかねがね言われている.しかし,「鍋か?/本か?」と二択で迫られれば,迷わず「本」を買ってしまうので,「鍋」の方がついついおろそかになる…….

ランチの後は,連休なのに(連休だから?)混み混みの〈iias〉と〈みずほの村市場〉を経て,松代に新しくできた評判のベーグル店〈つくばベーグル〉に立ち寄った.アーモンドのベーグルにサーモンとクリームチーズをはさんでもらった.ここのベーグルのもっちりした触感は,京都・北大路通りに面している〈ブラウニー〉を連想させる.焼け付くような強い日射し午後2時,つくばの最高気温は23.7度だった.都内では予報通り夏日になったらしい.

◆夕方の┣┣" 撃ち —— 〈Hennig XXIX〉事務局にメールをして,セッション座長を引き受けると返事した.5月24日(月)の朝の一般講演セッションの希望を出した./PayPal 送金の件,まだ引きずっている.ベルリンの古書店に事情説明のメールを送る.ごめんなさいごめんなさい.

◆夜は〈Maredsous 8〉を飲みながら筍の煮物と蓮根の揚げ焼きなどをいただいた.季節の味わいですな.明日からの休日┣┣" 撃ちのための気力と体力を養わないといけないが,のどが痛かったりするのはよくない徴候だ.

◆本日の総歩数=1593歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼△|夜△.計測値(前回比)=87.3kg(−0.1kg)/27.4%(+0.2%)


2 mei 2010(日) ※行楽日和は近場でうろうろする

◆午前4時起床.晴れ.気温+7.9度.季節を問わず,東の地平線からのぼる朝日を拝むのが正しい一日の始まり.

◆月をまたいだ“不良債権”の決着 —— 先月からずっと積み残してきた日録の残りを早朝から書き続けている.このゴールデンウィークは外出の予定がぜんぜんないので,基本は「書く・飲む・寝る」の三つの動詞しか必要ない.ここ何日かのがんばりが功を奏し,4月の最終一週間分を下記終え,午前8時半,やっと4月分の日録全体を公開完了した.毎日書くべきものを溜め込んではいけません.しかし,これでようやく心置きなく「つくいち」に出かけることができる!

◆〈つくいち〉は大混雑 —— 快晴の午前9時,気温はすでに14.5度まで上がっている.毎月第一日曜日につくば中央公園で開催されている〈つくいち〉はイベントとして定着してきたようだ.今日は連休中でしかも好天に恵まれたせいか,今までで最高の人出だった.出店している店舗はいずこも人だかりがしていて,とくに〈ナチュカフェ〉,〈david pain〉,〈Bäckerei Brotzeit〉は長蛇の列がいつまでも短くならなかった.〈もっくんカフェ〉の「マーマレードの炭酸割り」がとても美味.今日は公園遊びと野外ランチには最適な天候だった.気温も朝のうちに20度を軽く突破していた.

◆PayPal のナゾ(未完) —— 先月からの続きで,なお引きずっているドイツへの送金問題の件.使えるはずのクレジットカードがことごとく拒否されて,最後の頼みの綱の「PayPal」.カード認証に数日かかりイライラしたが,先日ようやくカード登録を完了しプレミア認証もすませた.いざ送金する段になってまた難問が発生.今回,送金すべき金額は6万円を越えていたのだが,いっぺんに送ろうとしたら「そら,あきまへんで!」と拒絶.利用限度内なのにダメとは.よく調べてみたら一回の送金額の上限は「5万円」以内らしい.そこで総額を分割し「5万円リミット」の範囲内にした上でもういちど送金してみたところ,前半の2/3の金額については無事に送金できた! 「やったね〜」と喜んだのも束の間,残額1/3を送金しようとしたら,「すんまへんなぁ」とまたまた拒絶.なんでやねん! けっきょく総額の2/3を送った段階でストップし,残金は送金未了.ひょっとして PayPal での送金の場合「5万円/回」のほかに「5万円/日」みたいな別の上限があるのかと疑心暗鬼になりつつあるところ.とりあえず半分送金できたからいいんだけど.

—— ケリがつかず中途半端なまま,月をまたいでしまった(……).連休明けまでには決着をつけようね.

◆ゆるりと昼下がり —— 今日はとても心地よい日和だった.午後3時の最高気温は22.3度.雲ひとつない快晴の空のもと,乾いた南風が吹いてとても爽快.しかも日録┣┣" を仕留めることができたのがことのほか達成感ありまくり.先月からの残務┣┣" どもはまだいるけれど,これから一頭ずつしとめていけばよし.そのためにも今月の┣┣" 撃ちリストを更新し,カレンダーに狩猟予定を記入した.ゴールデンウィークが入る月でもともと労働日は少ないのだが,カウントしてみたら,農環研実在率は「6日/17労働日 ≒ 0.35」で三日に一日しか実在しないことになる.とくに月末の十日間は日本にさえ実在しない.メーデーがきのう終わったので,今期の組合┣┣" の大物はこれで去ったはずだが,不在の間,放置された小物┣┣" が大きく育つことが危惧される.

◆今月の新着┣┣" たち —— 東京農大の休講届:5月24日(月)※ハワイ出張のため./5月の出張伺・年休届・兼業申請./計量生物学会大会の前日の段取り(→応用統計学会)とアルバイト手配(→東京理科大へ).

◆今夜はローストチキン(半身)をオーブンで焼くことになり蕎麦蜂蜜の下味を付けて,これからこれから一時間じっくり焼くことになる.皮がカリッと焼ければよし.たがみ酒店で石川〈手取川〉の大吟醸「酒魂」を薦められた.「たがみ酒店おすすめ品」というラベルが貼られた限定酒なので,これはもう買うしかないでしょ.「これは蔵元が直接持ち込んできて,ほんとうにおいしいよ,買うしかないよ」とたがみのおかみさんの折り紙付き.実際,飲んでみると,北陸の蔵元〈手取川〉だし,もっとあっさり軽やかな辛口系の風味かと思いきや,意外なほど味わい深く,のどから鼻の奥に抜けるほのかな吟醸香は料理との相性がとてもよかった.

◆性根を入れ替えて,昨日の「メーデー日録」をさくっと公開.なお,ご指摘のあった先月分の修正箇所を直したものもすでに公開しました(ご確認を.ごめんなさいねー).明日はチュートリアル原稿づくりに邁進するぞ.ついでに,生物学時点のゲラ読みも.

◆本日の総歩数=1806歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼−|夜△.計測値(前回比)=87.4kg(−0.1kg)/27.2%(−0.8%)


1 mei 2010(土) ※絶好のメーデー日和で歩き回る

◆午前4時半起床.晴れ.昨夜は雨がぱらついていたのに,さすがメーデーは晴れの特異日.月初めの朝日を拝む.今日は行進するにはいい日和になるにちがいない.気温+6.4度.いま日の出を拝んでいる.月が変わらないうちに残務┣┣"を片付けないとと思いつつ,放牧場にたくさん放し飼いにしたままゴールデンウィークに突入してしまった.

◆ハッシュタグ登録完了 —— 昨夜のうちに「#e_CAFE」:筑波大学〈バイオeカフェ〉のためのハッシュタグを登録した.5月11日(火)の筑波大学〈第41回バイオeカフェ〉:三中信宏「系統樹曼荼羅:自然観と思考法としての分類と系統 」(18:20〜20:00,筑波大学大学会館総合交流会館多目的ホール)の宣伝はすでに流されている.当日は,Ustream 中継とともにツイッターでのバックチャンネルもあります.よろしく.

◆「第81回研究学園都市圏統一メーデー集会」顛末 —— 分会の資材は前の日に車に積み込んだままにしておいた.朝7時過ぎに会場のつくば中央公園に車でいの一番に乗り込み,農環研分会のブルーシートを敷いて,分会旗をはためかせた.もちろんほかにはメーデー関係者は人っ子ひとりいない.いったん帰宅してしたくをする.午前8時半にメーデー本番に出発.午前9時半からつくば市中央公園にて第81回メーデー集会の始まり.今日は南寄りの風が吹いている.湿度が低く爽快だが,日射しがとても強く紫外線で突然変異しそう…….新緑のなか,色とりどりの組合旗が林立している.すでに五百人を越える参加者が集まる中,ただいま演説の真っ最中.おお,機械研の分会委員長は自分で和太鼓を張り,それを演奏するのか.たいしたキャラクターだ(拍手).その後,10時半から参加組合がそれぞれプラカードをかかげてつくばセンターエリアをぐるりと練り歩いた.地本メーデー前夜祭は出品に間に合わなかったが,農環研分会から出品した5件のプラカードから,優秀賞1件と佳作1件が選ばれた.

—— デモ行進ののち昼過ぎにイベント終了.ケータリングのお弁当は筑波西武の〈New York Deli〉に注文した.なかなか充実した内容で満足度高し.メーデー集会後,公園を撤収し,荷物やゴミ類を農環研に持ち帰って,捨てるべきゴミは捨て,保管すべき物品は分会室に格納した.本日のメーデー関連の仕事はこれにてすべて終了だ.

◆午後はそのまま農環研に居残り,日録の続きを書いているところ.4月17日〜23日までの一週間分を公開完了.残りはあと一週間分だ.傍らでチュートリアル原稿┣┣" はすくすくと成長中.夕方,研究室を撤収する前にメーリングリストの月例アナウンスを流しておいた.

◆さて,今月の┣┣" 撃ちリストをつくらないといけないな.前月からの積み残し┣┣" はもちろんいるが,新着┣┣" もすでに成長を始めている.

◆気分はもうハワイ?! —— 〈Hennig XXIX〉事務局から,ハワイ滞在に関するさまざまな情報が届いた.タイムテーブルを見ると,連日連夜飲むことになりそうだ.今から肝臓をしっかり鍛えておかないと息絶えるかもしれない.国際会議に行くと,夜中まで飲んでも朝はちゃんと定時に大会会場に顔がそろっている(中には出てこれないビッグネームもいるが).しかし,Hennig Society は,バンケット本体が午前さまになることもある札付き?の学会なので(二次会以降ではなく),くれぐれも気をつけよう.大会会期中の公式の飲み会は「22日:opening reception」;「23日:sponsered party」;「25日:banquet」の三つだけだ.しかし,空いている日であってもなんやかんやで飲み続けることになるだろう.「仕事に行くのだから,飲み食いはどうでもいい」ということには決してならない.ごく短期間であっても,「生活の場」が非日常にならざるを得ないのだから,“飲み食い”の問題はとても重要であるということ.ハワイ料理は「豚肉」と「シーフード」が主体だと書かれている.ちょっと調べてみよう.あ,その前に,講演スライドのしたくもぼちぼち始めないとね(本務だし).

◆その他,すでに確定しつつある新たな┣┣"たち —— 農林交流センターワークショップ〈分子系統樹推定法:理論と応用〉は今年で三度目になるが,実施期日が大幅に早まり,「8月23日(月)〜25日(水)」の三日間に開催されることが確定している.それに合わせて,講師の確定と受講生募集を前倒しで始めないといけないとの連絡あり.掛け値なしの大┣┣"./夏の進化学会大会.今年は生物学哲学と文化系統学でひとつずつトークをする予定.タイトルを連休中にひねり出せとの指令あり./6月4日(金)19:00から,毎年恒例の〈春の試飲会〉です.東大農学部の某所にて.この日程でけっこうです.よろしくお願いいたします.

◆今日は,日なたでの行進をしてしまったので,なんとなく全身から疲労感がにじみ出ている.早く休んで復活しよう.

◆本日の総歩数=8302歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=87.5kg(−0.3kg)/28.0%(+0.6%)


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[sinds 19 april 2007] 無料アクセスログホームページ 素材集