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日録2010年3月 


31 maart 2010(火) ※トド襲来で疲弊する弥生晦日

◆午前4時半起床.午前4時の気温はマイナス1.4度.快晴.昨夜は「神楽坂・夜桜・満月」という和風三点セットをしばし楽しんでしまったので,心地よくご就寝できた(寝るなぁ).当然の報いとして,明け方,トドに叩き起こされる.本日は領域内会議と筑波地本会議がひとつずつ.合間に緊急トド撃ち三件.外はきれいな朝焼けが広がってきた.

◆朝からトド撃ち —— 組合トドが多過ぎてどうしようもない.片っ端から撃っていく.分会ツイッターに流したり./領域内会議,10:30〜11:00.5月11日(火)の所議で業績報告として系統的多様性に関するプレゼンをすることになった.トド一頭増えました……./RP設計会議は4月15日(木)9:00〜11:30に開催することで日程確定.トドもう一頭増えました……(orz)

◆自然史系博物館での「系統樹」展示 —— いま国立科学博物館では床一面にLED照明を利用した「系統樹」が展示されているそうだ.十年あまり前にライデンに行ったとき,国立自然史博物館(naturalis)の生物多様性の展示が三次元系統樹(stamboom)だったことを思い出した.パリの国立自然史博物館のひとつの施設で,旧・王立植物園の広大な敷地の中にある〈大進化館 Grande Galarie de l'Evolution 〉の系統樹展示もこれまたとてもいいセンスだった(→2004年に訪問したときの日録).こういう自然史系博物館での「系統樹」の展示スタイルはもっといろいろな可能性があるはず.一般の観客が「ほお〜」とリクツ抜きで感動できる系統樹表現様式はまだ開発途上だろう.なおライデンの naturalis は,今年1月に「生物多様性年」を記念して,オランダ国内の他大学との共同で,〈NCB naturalis〉という生物多様性研究センター(コレクション体系化)を開設したそうな.

◆昼休みの組合活動 —— 今日はやや春霞っぽいが,朝からいい日和で晴れている.日録の滞留分が12日分ある.しかし,そのトドを追っかけていると,もっと緊急の方がおろそかになるので,とりあえず放牧しておくか.月をまたぐようでは日記の意味がないのは重々承知しているのだが,一日24時間は動かせないしね.外は天気がいいな.中央農研センターの菜の花畑が今年も見頃になってきた.毎年,4月の一般公開日に合わせて「菜の花迷路」がつくられる.まだ咲き始めだが,真っ黄色にむせ返るようになるのも間もなく.農林団地の桜並木はまだまだつぼみが堅い.昼休みは筑波事務所にて筑波地本の第7回分会委員長書記長会議(12:20〜13:00).時間単位の年休取得に関すること.またまたやっかいな問題が浮上してきたな.

◆午後のトド撃ち —— 来月の出張伺・年休届・兼業申請などもろもろの事務書類をまとめて提出する時期がやってきた.まだぜんぜん手をつけていない.トド撃ちリストの更新とともにやってしまおう./[組合]対面の執行委員会は4月2日(金)の昼休みに開催.新旧分会役員送別会は4月7日(水)の昼休みになりそう.場所未定.

—— つくばに実在するかぎり自由時間はまったくない.

◆工作舎新刊ニュースから —— F・イエイツ[前野佳彦訳]『ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス教の伝統』は2010年5月刊行予定だそうな.「A5判上製/880頁予定/税込10,500円」というゴージャスさも,「だって工作舎だもん」のひとことで納得するワタクシ./仕事に直結しそうな論文集:『Estimating Species Trees: Practical and Theoretical Aspects』はこの2月に出版されているはずなのに,版元ページ(Wiley-Blackwell)はリンクが切れ,アマゾンは近刊予約状態でどーしようもない.

◆午後7時に撤収して即帰還.今月ももう終わりか…….

◆本日の総歩数=6081歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜×.計測値(前回比)=86.3kg(−0.5kg)/27.1%(−0.5%)


30 maart 2010(火) ※神楽坂の夜の桜を照らす満月

◆ナイターでトド撃ちすべく午後11時に早寝したはずなのに,ふっと気がつけば午前4時半.いつもと同じとは…(orz).外はすでに明るくなっていて快晴.ぐぐっと放射冷却したらしくきびしい冷え込みで,午前5時の気温はマイナス2.8度と真冬並み.明後日はもう4月なのに,とても元気な霜柱が立っていた.トド撃ち指令の超高加圧状態はなにも変わらないので,ぐずぐずせずに研究所に向かう.前夜からナイターで泊まり込んでいたとしたら,きっと居室で凍死でしたな(空調切れてるし…).

◆本日の残響:つぶやきログ「メモ2」(2010年3月22日) ※「この人分類学者?なんだが」−− ちゃうちゃう!

◆早朝のちくちく仕事 —— 遅れまくりどやされまくりの業績報告書をちくちくとつくる早朝.BGMはユゲット・ドレイフュスのバッハ〈フランス組曲〉.「研究管理データベース」ってどこにあるんやろ? ああ,ここか,ガルーンなんか,ぜんぜん見てへんもんな.結局,今年の会計システムも自分ではぜんぜんオープンしてへんかったし(どーせ残金ないもん).所内ネットワークからどんどん疎遠になる.とりあえず「業績報告書」トドの方は仕留めた.A4で5枚.事前に業績アイテムを提出して企画戦略室でデータベース化し(マニュアル作業),その後に各研究者がデータベースからカット&ペーストで MS Word 文書ファイルに貼り込む(マニュアル作業)という実に迂遠な作業なり.しかも,登録したはずのアイテムがデータベースに反映されていなかったりとかざらにあるし…….信頼できるのは自分でつくってきたアウトプットリストだけなので,それと照らし合わせて,所のデータベースを修正要求するという二度手間を延々と…….引き続き「業績報告票」トドを仕留める.研究成果/所内貢献/所外貢献ごとにアウトプットを点数化するという作業.研究所に実在しない日が多いから「所内貢献」は例年どおりミニマムですな.「所外貢献」 −− ううむ,昨年は講義時間と通勤時間をすべて合計すると「410時間」か.この「所外貢献」のほとんどすべては大学への非常勤出講だが,「410時間」を計8校にかけていても業績評価の上からはたった「4点」にしかならないという不条理.大学など計8校での講義がスコア的には口頭発表4件と同一のスコアにしかならないのは変だろうといつも思う.これじゃ,独法から大学に行かないって.単行本はどんなに厚い本を書いても「上限10点」という天上がある.トップオーサーでの査読論文1本と同じスコアということだ.独法研究者がまとまった「本」を書こうというインセンティヴとしては弱すぎるだろうね.というか,「本は書くな」ということね.

—— 要するに,自分にとっての研究活動の力点は現行の所内評価基準とは大きくズレているんだということであっさり割り切って自分の道を進み続けるしかない.相手に合わせてあげる義理はないと思う.この点での「fidelity の低さ」は農環研に就職して以来この20年間ずっと堅持してきた.

◆“ちくちく”作業はまだ延々と続いている —— Willi Hennig Society の庶務幹事からアナウンスあり.「ワイキキ・ビーチでの年会に早く登録を!」と.早割は今週金曜まで.「冬」のつくばでちくちくしているくらいだったら,ハワイで弾けた方が精神衛生上よろしいかも.

◆午前11時,外は快晴,気温は+6.7度.とにもかくにも業績報告関連トドをすべて討伐し,メール添付で領域長にテポドンした.追加提出の業績アイテムはコピーしてもらっている.ここ何日かリア充すぎて,やや燃え尽きているところ.

◆午後のトド撃ちと放置プレイ —— 領域内会議は3月31日(水)10:30〜./系統樹曼荼羅プロジェクトのためのスキャン作業の日程が確定した.とりあえず,来月はじめの数日間,農環研にカンヅメとなり,ぐぐっと詰め込みで原図からのスキャンと画像データベースをつくることになる.よろしくお願いいたします.原本はすでに準備完了でずらっと並んでいます./4月6日(火)に統数研@立川への会場下見に行くとなると,NHK Books の原稿納税は別の日にずらさないといけないな./放置プレイ中:原稿図表トド,用語解説トド,非常勤出講書類トド他.

◆春の宵闇の神楽坂へ —— さて,突発的ワルダクミにより不穏な空気が漂いはじめたつくばをささっと離れ,神楽坂に向かう午後.15:25発のTX快速に乗る.快晴の青空,空気が冷たい.午後5時前に飯田橋に到着.夕闇迫る神楽坂の細い路地をゆるゆる散策したのち,こんなめぐまれた場所にキャンパスを構えるシアワセな東京理科大にて,計量生物学会の対面理事会に出席.一号館の最上階17階で夜景を眺めながらの会議は午後7時前に終わった.神楽坂キャンパスから見えるお濠の土手は満開の桜がライトアップされていた.夜桜に染まる神楽坂の料亭,雲一つない空には大きな満月が浮かぶ.絵になりますなぁ.

—— しかし,一時の夜桜見物をする余裕もなく,早くもつくばに向かう帰路につく.夜はまたトド撃ちの続きが待っているから.

◆仕掛人さまよりメールあり,勁草書房から復刊される『過去を復元する』は,4月8日(木)に見本刷が届き,翌週の14日(水)に書店配本となるそうです.書店さま,なにとぞよろしくお願いいたします(よく見えるところに置いてくださいっ).ということは,次なる「売れ売れトド」が出現するのか…

◆本日の総歩数=7383歩[うち「しっかり歩数」1775歩/19分].全コース×|×.朝○|昼−|夜△.計測値(前回比)=86.8kg(+0.1kg)/27.6%(+0.5%)


29 maart 2010(月) ※トド狩りは果てしなく続いて

◆午前5時半起床.雨.気温プラス2.6度.この時期にしてはとても寒い明け方だ.昨夜は午後7時過ぎに16時間ぶりに帰宅した.単に職場に行っていただけだが,日帰り出張したような疲労感が.にもかかわらず,トド撃ちが捗っている気がぜんぜんしないというのは状況としてとてもまずいな.雨だと思ったら,なんと雪が混じっているではないか! 午前7時の気温はさらに低下してプラス1.8度.また「冬」に逆戻りしたかのようだ.朝早くから,すでに組合トドどもとの格闘中.今日は一日ずっとトド撃ちが続く運命にある…….

◆統計学を拓いた“変人”たち —— デイヴィッド・サルツブルグ[竹内惠行・熊谷悦生訳]『統計学を拓いた異才たち:経験則から科学へ進展した一世紀』(2006年3月23日刊行,日本経済新聞社,ISBN:4-532-35194-4 → 書評目次).カール・ピアソンやロナルド・フィッシャーら統計学史を飾るビッグネームたちは性格的にやや難ありが多かった.しかし,科学史の人間模様がもっと一般に周知されれば,科学もまた人間の営為にほかならないというごく当たり前の認識が広まると思う.「科学者=ヘンな人たち」みたいな偏見を否定するでもなく肯定するでもなく,どこにでもヘンな人たちはいるということ.もちろん,データ解析のツールとして「統計学」をとらえているかぎり,その背後にある「科学史・科学哲学」を意識することはあまりないだろう.そういう実用的かつ中立的な解析方法は「テツガク的に無色透明である」というナイーヴな考えをもち続けるとしたら大いに問題がある.「マッド」なのは科学者たちだけで,一般人はそうではないというような偏見を排するためには,科学史をもっと広めて,「一般人と同じ程度に科学者もまたマッドになり得る」という自然な認識を広める必要があるだろう.科学者/一般人という「分類」はかなり恣意的に乱用されていると感じる.広い意味でとらえれば「科学的思考」の萌芽は万人に備わっているはずで,両者の間にはちがいはない.その芽を育んでいけるかどうかがその後の当人の環境(教育も含めて)の問題にすぎない.この点で「科学」はできるだけ広くとらえた方が誤解がなくていい.科学史の「偉人伝」的な物語は本来の科学史的コンテキストからの勝手な切り出しをしてしまう危険性がある.でも,もっと邪悪な姿勢は,コンテキストも含めて過去をすべて切り捨ててしまうことだ.

◆午前10時過ぎ.雨はやんで曇り空がだんだん明るくなってきた.朝からずっとトド撃ちまくりで,すでに十頭ほど仕留めた(まだいるけど).研究室への「長期貸出図書」の確認なる依頼が広報情報室から届いている.それもたった二冊だけ(平嶋学名辞典と一般化線形モデル本).年に何十冊もの公費購入図書があるのに,どうしてこの二冊だけが“存在確認”を求められるのかよくわからない(があまり深く問いかけない).10:29に地震あり.ただし,書棚から本が崩落するほどの大きさではなかった.朝の時点で40頭近くいたトドがすでに10頭あまりまで激減している.組合関連トドが次々に視界から消えていくのは快感だ.しかし,頭数で安心してはいけない.後回しになるのは大物トドだから…….

—— そんなこんなで午前いっぱいはトド撃ちが続いた.

◆[欹耳袋]農環研の一般公開は4月16日(金)〜17日(土)の二日間.来てね来てね.

◆午後もトド撃ちは続く —— また曇ってきた昼下がり,追いかけ回している頭数は組合トド2頭+質問トド2頭+原稿トド2頭+書類トド1頭.組合トドがとりわけやっかいで組織強化活動と称して未加入者・脱退者を純減させよとの指令.そんなこといったって去る者を振り向かせることはムリ./計量生物学会の電子ジャーナル化(J-Stage)の段取り.4月13日(火)午後に J-Stage から説明があるとのこと./別件の大会会場(ISM@立川)の下見は4月6日(火)に実施する予定で確定か./今年の分子系統ワークショップは前倒しの8月23日(月)〜25日(水)になる予定./『ビオストーリー』の図版と文献リストと自己紹介文(150字)を早く./勁草書房論文の用語解説がまだできていない……./統計質問への返答完了./系統樹曼荼羅プロジェクトのスキャン作業は来月初めの1日(木)・5日(月)・7日(水)の三日間.いずれも午後に.杉山さんがスキャナーを抱えてつくばに来られるという.

—— ちぎっては投げ,丸めては捨てているうちに,ほんの一瞬だけメール受診箱からトドどもがいなくなった! すっからかん(拍手).しかし,メールボックスにいなくても,真っ白な書類の上にいたりするので油断は禁物.日録トドも成長を再開した.午後2時.風強く,気温は+4.4度.

◆[欹耳袋]新たなるリン・バーバー —— かつて読んだ:リン・バーバー[高山宏訳]『博物学の黄金時代』(1995年10月30日刊行,国書刊行会[叢書〈異貌の 19世紀〉],431+21+xiv pp.,ISBN:4-336-03493-1 → 目次)は博物学史の名著だと思う.しかし,彼女の自伝(L. Barber 2009. 『An Education』)に基づく映画『17歳の肖像』が来月日本で封切られるとはまったく知らなかった./オランダは光の国 —— 〈オランダの光〉(2003年発売,DVD,REDV-00147).5年ほど前に東京都写真美術館で〈オランダの光〉という記録映画が上映されたのを見に行ったことがあるが,それがいつの間にかDVDになっていた.オランダの元サイトがある. /オランダ博物館のツイッターの一覧

◆組合トドと取っ組み合うおやつ時 —— 農対部ツアー企画は5月29日(土)に北茨城へ.ハワイ帰り直後なので行けないです./宿舎問題に関する緊急転送アナウンス.公務員宿舎がどんどんなくなります./午後4時からの当局との事務折衝がある.その後またトド撃ちに復帰することは必定.夕陽がまぶしいぞ.組合の事務折衝が小一時間.次期の研究職員採用計画のこととか,分会室の使用契約のこととか,その他もろもろの案件.他の分会執行委員にミーティング顛末を報告して,やっと一心地.大会会場の下目の段取りも着々と進みつつある.日録トドが夕陽を浴びて巨大化中…….

◆油断大敵.大トド出現 —— 年度末に提出するはずの業績報告書がまだ出ておらんぞ!と領域長からめいっぱい加圧された.「出さないとほんとうにD評価になる」というのは圧力としては最高かもしれない.今夜から明け方にかけてのナイター勝負の始まりか.明け方は冷え込むだろうなぁ(ぽつり).

◆本日の総歩数=3801歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=86.7kg(−0.7kg)/27.1%(−0.3%)


28 maart 2010(日) ※夜中から夜中まで一日回峰行

◆午前3時起床.曇り,気温は+4.6度.北東風が冷たい.いよいよ「追いつめられどろなわモード」になってきたので,今日も集中してトド撃ちに専念しますっ.すでに未明の農環研にて臨戦態勢に入っている.時間内の職場では仕事ができないが,時間外の職場は誰もいないので仕事が進む.メールボックスに巣食っていた微小トドども(MLアドレス変えてトド,書類読め読めトド)など二十頭ほどを一網打尽にした.さて,大きめのトド撃ちに向かうところ.

◆[組合]春闘の統一要求回答交渉が先週金曜に農環研であり(ワタクシは飯田橋でtsudaっていたので欠席),その回答書が筑波地本から送られてきた.次は,職場諸要求の当局提出と回答交渉というのが残っている.年度末の大トドの一頭だ.春闘・職場要求書の文面をチェックしているところ.当局の労務担当は実に“詳細”に見てくれているので,こればかりはええかげんに対応できない.ワタクシが出張不在の間は副委員長さんがこの大トドと格闘してくれていたので,今日はワタクシが代わって調教してみる.

◆午前11時過ぎ,外は晴れたり曇ったり.未明からすでに8時間が経過して,トド撃ちにやや疲れています…….曇り空が続く.冷たい東風がやや強め.リヒテル〈平均律〉を流しつつ,果てしなくトド撃ちは続く.ただいま,非常勤出講書類と兼業申請書類の作成中:九州大+東京農大+玉川大+横浜国大(+他にもあったか……).すでに,漏れ落ちの懸念が浮上中(汗).

◆[欹耳袋]第7回国際系統進化生物学会(ICSEB-VII)のファーストサーキュラーがカウンシルメンバーに配信された.同時に大会サイト〈BioSystematics Berlin 2011〉もすでにコンテンツが整いつつある.

◆正午過ぎ,平日ならばまったり昼休みタイムなのだが,週末なのでエンドレスでトド撃ちが続いている.ちょっと一休みして日録続きを書いたりしている.BGMはシギスヴァルト・クイケン(Vn)のバッハ無伴奏.燃えるシャコンヌ!

◆直感的集合論に基づく生物体系学 —— Nelson Papavero, Jorge Llorente-Bousquets, and Jair Minoro Abe『Fundamentos de biología comparada (a través de la Teoria Intuitiva de Conjuntos). Volumen I: De Platón a Haeckel』(1997年刊行,Universidade Nacional Autónoma de México, Ciudad Universitaria, México, vi+301pp., ISBN:968-36-5833-4).前半の120ページを割いて,「直感的集合論」の理論を解説している.その上でプラトンとアリストテレスに始まる生物体系学(比較生物学)の歴史を論じる.第1巻はヘッケルまでの時代を対象とする./Nelson Papavero, Jorge Llorente-Bousquets, and Jair Minoro Abe『Fundamentos de biología comparada (a través de la Teoria Intuitiva de Conjuntos). Volumen II: El Siglo XX』(2009年11月30日刊行,Universidade Nacional Autónoma de México, Ciudad Universitaria, México, iv+251pp., ISBN:978-607-02-0990-1).つい先日,Jorge Llorente さんから献本されてきた新刊.第1巻が出版されたのが1997年のことだったから,実に13年ぶりに第2巻が出たことになる.「直感的集合論」(本書の30ページに要約されている)を踏まえた生物体系学(比較生物学)の歴史と論理の再検討.集合論を含む離散数学を知っていないと読むのはつらいだろう.

◆午後3時過ぎ,もう12時間あまりトド撃ちが続いているぞ……(『老人と海』の心地ぞする).BGMはグスタフ・レオンハルトによるバッハのパルティータ(チェンバロ編曲)./非公開フォロワーさんのフォローがぽつぽつあるが,相手の顔がよく見えないかぎり,フォローはしないので,ごめんなさいね.

◆午後5時過ぎ,気温は+4.1度.トド撃ちしつつも日録を書き続けている.午後6時までに3月17日分までをアップ完了.さらにトド撃ちを続け,午後7時半にやっと帰宅.いったい何のための日曜なんだかという感じ.疲労困憊.

◆本日の総歩数=2266歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝−|昼−|夜 △.計測値(前回比)=87.4kg(+0.1kg)/27.4%(+0.2%)


27 maart 2010(土) ※すっきり青空,暗くトド撃ち

◆午前6時半起床.「絶望の朝」とはまで言わないが「背徳の朝」くらいの寝坊ではある.気温+1.7度.冷え込む晴天.昨夜は朝から大学の成績入力,午後はシンポで東京往復と加圧された一日だったので,夜はえいやっと〈どピンク〉の残りをすっからかんにしてしまった.だから廃人と化した.朝のうちに雲一つない快晴の真っ青な空が広がる.

◆本日のトド撃ち予定 —— 1)非常勤出講事務書類ぜんぶ,&対応する所内人事書類(兼業申請);2)組合トドたくさん(地響きがする…);3)日録まる二週間分(放置状態続く);4)勁草書房の論文用語集(ごめんなさい);5)『ビオストーリー』図版;6)計量生物学会関連で「大会会場下見日程調整」と「講演要旨集印刷見積」;7)来月のトド撃ちプランの策定.とりあえずこんなところか.今日だけではとうてい終わらないことは確実.明日もまた狩りに出かけないといけないな.

◆先のことだが,〈バイオeカフェ〉でのトーク「系統樹曼荼羅:自然観と思考法としての分類と系統 」(2010年5月11日[火]18:00〜20:00,筑波大学大学会館総合交流会館多目的ホール)の講演要旨は下記の通り:

【演者】三中信宏(農環研/東大・院・農生)
【演題】系統樹曼荼羅:自然観と思考法としての分類と系統
【要旨】生物体系学(systematics)とは生物多様性をわれわれ人間が理解するための素朴な認知行為の延長線上にある.身のまわりのさまざまな生き物をどのように整理して理解するかという問題意識は分類学者だけの専有物ではない.一般人の視点から見たとき,われわれ人間自身をも含めた生物がどのように分類体系化されてきたのかをたどることにより,近代科学が登場する以前の心理的・認知的ルーツがサイエンスの発展する方向性をどのように規定し制約しているかを考えるひとつのケーススタディーとなり得る.アリストテレス以来の生物体系学の長い歴史をたどることは,「分類される物」ではなく,むしろ「分類する者」の心の中をのぞき見ることになるだろう.現在,グラフィック・デザイナーとのコラボレーションとして〈系統樹曼荼羅〉という出版企画を進めている.その過程で浮かび上がってきた素朴な分類学と系統学に秘められた世界観のありようをみなさんにご紹介したい.

◆昨日の往復車中にて,平井浩(編)『ミクロコスモス:初期近代精神史研究・第1集』(2010年2月25日刊行,月曜社,東京,ISBN:978-4-901477-72-7 → 版元プログコンパニオン・ブログ)所収の小川浩史「ハプスブルク宮廷におけるディーとクーンラントのキリスト教カバラ思想」を読了.ジョン・ディーのモナド(単子)記号体系による化学物質の分類(1719 by Etienne Francois Geoffroy)は『分類思想の世界』p.88の図にあります.カバラおそるべし.

◆[欹耳袋]小野蘭山没後200年にちなんで,今年6月に記念論集『小野蘭山』(八坂書房)が刊行予定だそうだ./Ian Hacking の確率論史本『The Emergence of Probability』(1975年刊行,Cambridge University Press)が現在翻訳中だという.Hacking は個人的には科学哲学者ではなく今も統計学者というイメージがある.

◆献本感謝 —— 東浩紀・北田暁大(編)『思想地図 vol. 5』(2010年3月25日刊行,NHK出版[NHKブックス別巻],東京,410 pp.,本体価格1,400円,ISBN:978-4-14-009348-1 → 版元ページ).特集は〈社会の批評〉.

◆快晴の気持ちよい日和だったが,トド撃ちはいっこうに進んでいない.とりあえず,夕暮れまで頑張ってから,深夜作業に突入する予定.懸案だった文化系統学の論文集はハイパーアクティヴな若手研究者が奔走してくれたおかげで,短期間のうちに現時点では理想的な執筆者陣をそろえられそうだ.

◆本日の総歩数=1156歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=87.3kg(−0.7kg)/27.2%(+0.1%)


26 maart 2010(金) ※小雨降る飯田橋ピストン往復

◆午前4時半起床.曇り.気温+4.0度.これから農環研にて東大の生物統計学の成績処理と UT-mate への打ち込みをする.組合トドが数頭暴れまくっているのでその調教もしないといけない.午後は春闘統一回答交渉があるんだけど,ワタクシは東京に遁走して飯田橋に潜伏する予定.ふと職場から筑波山を見たら,山頂あたりがうっすらと白くなっているのですが,ひょっとして昨日と一昨日は雪が降ったんでしょうかね? 午前8時の平地の気温は+7.3度,薄曇り.東大の成績評価集計続く.午前中にこのトド撃ちは完了の予定.

◆来月の悪ダクミ予定です.加担されたい方はぜひどーぞお越しを! —— 1) 三中信宏:「分類と系統:人間・自然・世界を見るまなざしについて」(2010年 4月13日[火]19:00〜21:00,つくば市民大学,ろうきんビル五階,東新井)/2) 悪ダクミはエンドレス!:〈バイオeカフェ〉三中信宏:「系統樹曼荼羅:自然観と思考法としての分類と系統」(2010年5月11日[火]18:00〜20:00,筑波大学大学会館総合交流会館多目的ホール).こちらでは現在進行中の〈系統樹曼荼羅〉プロジェクトのお話をします.

◆献本ありがとうございます —— ゲルト・ギーゲレンツァー[吉田利子訳]『リスク・リテラシーが身につく統計的思考法:初歩からベイズ推定まで』(2010年2月15日刊行,早川書房[ハヤカワ・ノンフィクション文庫〈数理を愉しむ〉シリーズ],東京,397 pp.,ISBN:978-4-15-050363-5 → 版元ページ).2003年9月刊行の旧版の文庫化.

◆巨大トドを仕留める —— 正午前,東大「生物統計学」の成績登録(UT-mate)のオンライン入力を完了.これで大トドのうちの一頭を撃ち果たしたので,心置きなく東京に向かうことができる.午後2時から計量生物学会の企画理事会が飯田橋であるのだが遅刻することは確実なので電話連絡しておかないと.成績登録中も組合トドが頭上から数頭降ってきたが,ごめん,すべて放置します.今夜また農環研での深夜作業がいくつかあるにちがいないので,そのときに何とかできれば何とかします.できなかったらそのままスルーかな.ごめんごめん.次のトド撃ちがあるので.

◆曇り空の飯田橋にて —— いったん帰宅して支度.13:55発のTX快で飯田橋に向かう.晴れときどき曇り.気温は低いが日射しは暖かい.午後3時前に今日の会場であるホテル・メトロポリタン・エドモントに到着した.シンポ前の企画理事会議は最後の10分だけ参加できた.

丹後俊郎(国立保健医療科学院)さんの定年記念の生物統計学シンポジウムが午後3時半から始まる.まずは山岡和枝さんが開会あいさつ.続いて農環研の三輪哲久さんが「生物統計学の将来展望」という招待講演.低レベルの統計学教育は百害あって一利なし.これは丹後さんのことば.三輪さんは農学における統計学のレベルが低いのではないかと懸念している.計算ツールが進歩しても理論的な理解が覚束ないと危なっかしい.つくばでの数理統計研修について.受講者は後進の指導に当たってほしい.毎回同じような講義を繰り返しているようでは将来性がないだろう.大学の統計学教育もまた同じだ.統計学者と生物学者は今後さらに連携する必要があるが,統計学の古典をもう一度学ぶ必要があるだろう.最近はデータから出発する統計手法が流行っているが,そもそもデータの取りかたにもっと注意を. —— 三輪さんは生物統計学のまとまった教科書を一冊書くべきだろう.

◆今日のシンポジウム,さすがに医学・薬学の参加者が大半のせいか,かなりハードルの高いドレスコードがあるようで,周囲はみんなスーツとネクタイを着用されているんですけど.

◆本日の主役である丹後さんのトークの始まり.医学統計学の研究教育の問題について.学生は死ぬほど勉強すべきだし,教員は基礎を徹底的に叩き込むべきだ.生物統計学のテーマ曲として絢香の「みんな空の下」が会場に流れている! 生物統計学のこれからを語る.まだこれからも頑張るぞ,と.退官後のプランなど.汐留に医学統計学研究センターを開設するとのこと.

今日の退官シンポジウムで著者自身が出版予告していた近刊本 —— Toshiro Tango『Statistical Methods for Disease Clustering』(2010年4月刊行, Springer-Verlag[Series: Statistics for Biology and Health], Berlin,viii+240 pp.,ISBN:978-1-4419-1571-9 [hbk] → 版元ページ).

—— 午後5時半に会場の外に出たら,灰色の空から小雨がぽつぽつと降り始めていた.

◆つくば直帰.なんだか疲れているみたい……>ワタクシ.

◆本日の総歩数=8065歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜○.計測値(前回比)=88.0kg(−0.8kg)/27.1%(+0.6%)


25 maart 2010(木) ※冷たい雨がなお降り続く一日

◆昨夜は飯田橋での東大専攻送別会のため夜更かし.つくばに帰宅したのは日が変わる直前だった.午前5時半起床.雨に雹に霙にといろいろな「雨」が降った昨日の東京だったが,今朝は冷たい霧雨が降り続いている.気温は午前7時に+3.0度,午前8時になっても+3.5度.日中も真冬並みの気温で推移するらしい.

◆不良債権トドたち —— 日録の不良債権?が実に半月分も溜まっている.昨夜,とある知人から「日記に書けないようなことをしているのでは?」という痛くもない腹を開腹手術されてしまった……(いたた).けっしてそういうことはありませんので,農環研に実在にする今日のうちには必ずや巨大化した日記トドを成敗.とりあえず3月11日まで書き進めて公開完了./しかし,本日まずはじめに成敗すべきは「成績報告トド」でありまして,駒場の生物統計学の成績約80人分を今日中に UT-mate に入力しないといけない.名目上の締切は明日なのだが油断するとうっかりスルーしてしまいそうなので,念のため今日中に./組合トドも鼠か兎なみにたくさん繁殖していて,今朝久しぶりに来てみたら足の踏み場がどこにもなくなっている./その他の微小トドどもはどんどん退治中.

◆「論文」の寿命について —— 生物学の中でも分子生物学は一論文が「短命」ですが,生物体系学だと一世紀以上の「長命」な論文もちらほらある.研究分野ごとに「文献寿命(賞味期限)」は大きなちがいがある.生物体系学の場合,分類方法論とか「種」や「系統」の概念論議が不可欠なので,手に届くところにある文献のタイムスパンは19世紀から21世紀までの約2世紀にわたる.まあ,過去の議論の経緯を常時ひもとく必要のある分野だと,「論文平均寿命」は有意に長くなるのだろう.

倉谷滋さんに学会で対面すると,たいてい,昔の形態学や系統学の本について語り合うことが多い.ジョフロワ・サンチレールやリチャード・オーエンの話題で盛り上がれるような生物学者って,いまではほとんどいないのかもしれないけれど.だいいち英語以外の言葉を知らない生物学者が増えすぎて.考えてみればすぐわかることだが,翻訳書と原書とは基本的に「別の著作」なので,翻訳書だけを頼りにして議論をしていると,足下からひっくり返される危険性がある.「この翻訳書のどこそこにこう書いてあって…」といわれても,「それがどーした」というくらいの批判的姿勢が必要.

Willi Hennig の『Phylogenetic Systematics』なんか,1966年に英訳が出て英語圏での体系学論争につながっていったわけだが,元のドイツ語原稿(1982年に出版)が要所要所で“誤訳”されたおかげで,振り返ればまったくムダな論議に時間を浪費されてしまったことを考えれば,この問題はけっして些末なことではない.

◆「文化系統学」の論文集プロジェクト始動 —— 文化系統学の本は日本ではきっと初めてでしょうから,この機会を活かして,できるだけいい論集にしたいと思っています.仕掛人さんがうまく取り仕切ってくれるにちがいない.そうそう,同志社の文化情報学部の某氏にメールを出さないと.かつて『生物系統学』を書いたとき,日本文学の写本系統の研究者を探したのだが戦中の池田亀鑑(源氏物語の系統)のあとは皆無であることをあとで知った.某氏はサプライズ.まさか数学者が写本系統をやるとは思わなかったし.

◆[欹耳袋]日本社会学会による若手会員を対象としたアンケート調査の報告書(→ pdf)/系統樹の新しい視覚化ツール〈iEvoBio〉.

◆ハッシュタグ「#ToDoShoot」の登録完了 —— ツイッター界に急速?に浸透しつつあるハッシュタグ「#ToDoShoot」の公式登録がまだ完了していないとの指摘があり,さっそく〈hashtagsjp〉に申請.すぐに認可された:

#ToDoShoot の説明
  やるべき仕事(「ToDo」)の処理に邁進する人たち(=「トド撃ちハンター」)を
  エンカレッジするためのハッシュタグ

—— というわけで,#ToDoShoot は公認されましたので,ぜひどんどん使ってツイートしてください〜.>世の中のトド撃ちハンター諸氏.

◆午後になっても雨は降り続き,新着トドも降り続く.明日はまた東京に出かけるのでできるだけトド撃ちを進めておきたいのだが —— まずは必修トドから(オンライン成績登録と学会下見アレンジ).日録書きはいまだにぜんぜん進まぬ…….どうしようもない./たまには喜びトドも:DELL のノートパソコン一式が納品された.これで,Mac も Win の機種一新でめでたしめでたしなのだが,この二頭の「喜びトド」たちと遊んでいる時間はいまはぜんぜんなかったりする./来月始めの4月2日(土)の午後,立教大学(池袋)で開催される日本生物地理学会のミニシンポジウム(参加自由) では,野中健一さんによる昆虫食に関する講演 プラス 試食!ができるそうな.「虫」を食べたい人はどーぞ!/[組合]先週の東京動員の報告を分会執行委員に流す./3月30日(火)に神楽坂の東京理科大で開催される計量生物学会理事会への参加返信をする./勁草書房の論文用語解説を早く早くとの加圧.

◆宣伝宣伝 —— 農業環境技術研究所の一般公開[4月16日(金)研究所/17日(土)筑波事務所] の案内ページが公開されました.

◆献本感謝:フィリップ・プレイト[斉藤隆央訳]『宇宙(そら)から恐怖がやってくる!:地球滅亡9つのシナリオ』(2010年3月25日刊行,NHK出版,東京,414 pp.,本体価格2,000円,ISBN:978-4-14-081418-5 → 版元ページ).「杞憂」という故事を連想してしまう.

◆本日のトド撃ちに疲れ果てて午後10時に就寝.おやすみなさい.

◆本日の総歩数=3544歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼−|夜○.計測値(前回比)=88.8kg(+0.1kg)/26.5%(+0.4%)


24 maart 2010(水) ※雨の中の卒業式はめずらしい

◆昨夜は都内で弾けてしまって午前さまだった…….この時期,方々で飲む機会が多過ぎてどうしようもない.それも,謝恩会とか送別会など「トド化」した飲み会なので断ることはほぼ不可能.今日も東大農学部の専攻送別会で飯田橋へゴー! あ,その前に大学院の学位授与式だ(こっちが本務).いいわけはともかく,ぐでぐでで午前8時起床.小雨が降り続き,気温は低い.

◆今日も小雨降る本郷へ —— 12:25発のTX快速で東京に出る.肌寒い.午後1時過ぎに根津に到着.午後1時半には東大農学部の大学院学位授与式の場にいた.雨足がしだいに強まる中,隠れ部屋にて日録を三日分書き続ける.一時,ぱらぱらと音がしていたが霰か雹が混じっていたようだ.荒れ模様の昼下がり.

◆夕暮れの神保町から飯田橋へ —— 午後5時過ぎに東大を出て,冷たい雨が降る神保町の〈ブラッセルズ〉にてビールなど.その後,飯田橋の和彩〈かくや〉にて,専攻送別会が午後9時半まで.冬のような寒さだったが,あとで調べたらこの夜は午後8時に+1.1度という最低気温を記録していた.道理で.

—— 降り続く雨の中をつくば直帰.午後11時半帰還.

◆本日の献本 —— ジョン・ヴァンダーミーア&イヴェット・ペルフェクト[新島義明訳/阿部健一解説]『生物多様性〈喪失〉の真実:熱帯雨林破壊のポリティカル・エコロジー』(2010年4月20日刊行予定,みすず書房,東京,ISBN:978-4-622-07528-8).非売品プルーフ版の着便.先日の生態学会駒場大会で宣伝ビラをいただきました.

◆本日の総歩数=13138歩[うち「しっかり歩数」2068歩/20分].全コース×|×.朝−|昼○|夜×.計測値(前回比)=88.7kg(−0.1kg)/26.1%(−1.4%)


23 maart 2010(火) ※小雨降る本郷で原稿納税する

◆午前4時半起床.外は曇り,午前5時の気温プラス6.6度.やや寒い.竹園あたりで毎朝6時に聞こえてくる鐘の音はどこから? 一の矢の八坂神社から? 日録書きの続きを書いているところ.まるまる二週間分のツケを払うのは容易なことではない.

◆今日のトド撃ち —— 本日の原稿納税は,午後4時,いつもの本郷〈ルオー〉にて.でも,ぜんぜん書けてない……./溜まっている日録も./しかし,もっとキビシい締切は東大「生物統計学」の成績報告(3月26日)だが./事前に「暦」をもっとちゃんと見ておかないと,公式行事のダブルブッキングが多発しかねないのだが,所属している組織の数が増えてくるとどうしても見落としが出てしまう.非常勤で行く大学などからも分厚い便覧やシラバスのたぐいが年度始めにどさどさと送られてくるが,ちゃんと目を通したためしがない.

◆曇天の東京へ出撃 —— 12:30発のTX区快にて出発.卒業式を迎えようとする東大構内を抜けて午後1時半に〈ルオー〉着.気温は低めで今にも雨が降り出しそうだ.二階の片隅でNHKブックスの原稿を書き始める.午後4時前に井本さんが到着してもさらに書き続けて,午後5時過ぎにやっと第4章を書き終えた.即,納税完了.次回は4月6日(火)午後4時に〈ルオー〉にて.

◆夕暮れの本郷通りは雨がぽつぽつと降り始めていた.今夜も飲み過ぎてしまったかも…….

◆「つくばスタイル」という生き方? —— 最新刊:『つくばスタイル No. 10』(2010年3月20日刊行,エイ出版社[エイムック1909],ISBN:978-4-7779-1573-6 → 版元ページ).今号の特集は〈つくばブランドの“食”案内〉.前号までのバックナンバーの刊行履歴を見ると,ここ数年は半年に一冊ずつのペースで出るつくば情報誌として地元では知られるようになった.でも,すでに知っている店が多いような気もする…….

◆本日の総歩数=16782歩[うち「しっかり歩数」6552歩/66分].全コース×|×.朝○|昼−|夜×.計測値(前回比)=88.8kg(−0.8kg)/27.5%(+0.7%)


22 maart 2010(月) ※ゆるゆる過ごす三連休最終日

◆昨日は,昼間から飲み会をふたつ続けてハシゴするという背徳行為をしてしまったので,今朝の起床はなんと午前8時.背徳の極み・悪徳の栄えというしかない.もちろん外はすでに明るくなっている.今日は朝から快晴,空気は冷たいが,日射しはすでに春だ.黄砂はもう飛来していないらしく遠景まですっきり見渡せる.乾いた空気に入れ替わったようだ.溜まっている日録を書く.

◆本日の残響:望湖庵日記「分類と人間の知性の複雑で深い関係」(2010年3月21日) ※「醜い家鴨の仔の定理」は13年前に引退済みでしょ.

◆[欹耳袋]Brian Ogilvie や Staffan Müller-Wille も —— 〈In Kind〉という初期近代の「自然史」関連の国際会議の情報.

◆本日ツイッターのフォロワー数が「900名」を突破した.昨年夏の開始から平均すると「4人/日」という増加率だが,年明けからはもっと急速にフォロワーが増えているようだ.たいへんありがとうございます〜./遅延日録,書いてます書いてます(エラい分量になりそう……)

◆今日はだらだらな一日だったな.

◆本日の総歩数=1806歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜○.計測値(前回比)=89.6kg(+1.4kg)/26.9%(−0.1%)


21 maart 2010(日) ※春の嵐の小田急沿線飲み歩き

◆午前5時半に起床.春分の日.外は強風がごうごうと音を立てて吹いている.久しぶりに体験する「春の嵐」というやつかも.雨雲が低空を駆け抜け,ときどき小雨が混じる.気温は高く午前5時に18.3度.風速は10メートル程度.午前8時,あれほど吹き荒れた春の嵐も,一転して急速に天候回復中.まぶしい朝日がさんさんと.乱れている鉄道ダイヤも徐々に復旧するにちがいない.

◆トドの成育状況をコッソリ見に農環研に潜入したところ,あまたの新生トドどもに混じって四冊の献本が微笑んでいた.どうもありがとうございます.

◆小田急沿線飲み歩き(新百合ケ丘の巻) —— 11:55発のTX快速に乗る.強風は止んだが,今度は遠景が真っ黄色だ.黄砂が飛来しているのだという.新百合ケ丘到着は午後2時前.駅から数分歩いたところにあるイタリアンレストラン〈IL GIRASOLE〉にて,昨年に続く二度目の「“のぐっちゃん”を囲む会」という名の大学オケ打族同窓会.主賓はとてもお元気そうで何よりでした(お敬さん,年取らない).午後5時まで歓談など.白昼のワイン飲みまくりは背徳の味わいがある.とってもいいですなあ.来年もまた.何年(何十年)ぶりかで,明大オケのOBにして「鉄」のアイドルとなった今尾恵介さんに再会した.新刊の鉄道地図本を見せてもらう.

◆小田急沿線飲み歩き(本厚木の巻) —— 新百合ヶ丘での大宴会がお開きになり,次なる宴会場所である本厚木に向かう.まだ明るい夕方だけどすでにでき上がりつつあるかもしれない.農大の凶悪なる教員諸氏に謝恩会会場に乗り込むタイミングの確認メールを出す.東京農大の昆研卒業謝恩会は,午後6時過ぎから本厚木駅前の〈村さ来〉にて.とにかく大所帯なので(70人くらいいた?),外での飲み会となると民族大移動しなければならない.午後9時までよく飲みました.これからつくばに帰ると考えるだけで十分なほど萎えるのだが,丘の上の昆研に泊まるわけにはいかないし,頑張って2時間の帰路に耐え抜くしかない.

—— 昼間から夜遅くまで小田急沿線を飲み歩くという背徳(=蜜の味)の一日を過ごし,午後11時半すぎにつくばに帰還した.昼間がどんなに暖かくても,さすがに夜になると気温が下がってくる.今日はもうこれで廃人として寝るしかないでしょうな.飲みのハシゴをすればその報いは甘受すべし.

◆本日の総歩数=9431歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼△|夜○.計測値(前回比)=88.2kg(−0.1kg)/27.0%(−0.5%)


20 maart 2010(土) ※本郷にて強い南風に吹かれる

◆午前5時半起床.晴れて日射しがまぶしい.連日「非日常」な生活が続いている.学会期間中はたいていこんなものだが,東京ピストン往復というのがよくないのだろう.都内の長期出張の際に宿泊を認めないという伝統的な悪しき事務慣習が疲労度をさらに高めるようだ.東京農大(厚木),玉川大学(町田),日大・生物資源(藤沢)など,つくばから見て「地の果て」でも日帰りのみ.つくばは十分に遠隔地なのだから,関東圏内であっても場合によっては宿泊出張を認めようよ.

◆生態学会最終日 —— 11:02発のTX区快にて東京に出る.今日は駒場キャンパスではなく,本郷キャンパスに場所を移す.湯島で下車して,龍岡門から本郷キャンパスへ.午前中は保全生態研究会(関係ないな),午後は安田講堂での公開講演会.しかもこれらの公式行事と並行してフットサルの〈エコカップ2010〉が! パラレルでやるんですか.エコカップも進化したものだ.南風が吹き荒れる総合図書館前のベンチにて,ダーウィン夫人の「お料理レシピ本」を読み耽る私はアヤシいひと.チャールズ・ダーウィンは「甘いもの」が大好きで,エマ夫人のレシピ本にはスイーツ系プディングがたくさん載っていた./エコカップ,みなさん大奮闘でした!(学会よりも……)

◆ソーバー本も作業は大詰め —— 『過去を復元する』のカバージャケット図案が仕掛人さんから三つ送られてきた.どうもありがとうございます.ワタクシ的な嗜好ランキングとしては「1>2>3」ですねー./奥付に記される発行年月日は「2010年4月20日」で確定とのこと.書店に並ぶのはもう少し早くなるらしい./着々とコトが進んでいるようですなー.

◆本郷通りの〈ルオー〉にてしばし日録をものしたあと,午後6時前につくばに直帰.夜になって南寄りの強風が吹き荒れた.

◆本日の総歩数=9710歩[うち「しっかり歩数」4253歩/42分].全コース×|×.朝○|昼△|夜○.計測値(前回比)=88.3kg(+0.1kg)/27.5%(+0.6%)


19 maart 2010(金) ※一日中あちこち都内徘徊する

◆午前3時にいったん目が覚める.雨が降っている気配がする.二度寝.午前4時半によろよろと起床.やはり小雨だった.気温は午前4時プラス3.9度.昨日,生態学会大会休憩室で仕上げた『ビオストーリー』誌への寄稿原稿をやっと編集部に送信完了.締切までマイナス三週間で間に合った!(拍手) で,農環研に来てみたらトドだらけ…….朝のうちに雨は止んで,曇りのち晴れ.

◆駒場通いも五日目に —— 9:55発のTX快速に乗って渋谷へ.昨日と同じく松濤から駒場に入る.

◆本日の残響:クルルカレーさんの日記(mixi)「本を買いました」(2010年3月18日) ※「結構実用書としても,趣味的書物としても面白そうです」.ありがとうございます.

◆夜の第二弾 —— 午後5時半,駒場から竹橋に移動して,〈如水会館〉にて,この三月をもって東大農学部を定年退官する横山伸也さんの祝賀パーティに参加.若い学生たちに食べ物を食い尽くされて何も残っていない.よくある学会の懇親会のような資源枯渇状態.残るはアルコールのみとなった.午後8時におしまい.

—— そのまま,寄り道せずにつくばに直帰.午後9時半にはつくばセンターに立っていた.晴れて気温が低い夜.

◆車中読書 —— 澁澤龍子(編)・沢渡朔(写真)『澁澤龍彦 ドラコニア・ワールド』(2010年3月22日刊行,集英社[集英社新書ヴィジュアル版017],東京,235 pp.,本体価格1,200円,ISBN:978-4-08-720535-0 → 版元ページ).この得体の知れない蒐集慾の発露がすばらしいなぁ.即座に読了.『澁澤龍彦 ドラコニア・ワールド』で撮影されている澁澤邸のコレクション陳列のようすが,京都・寺町の〈アスタルテ書房〉の店内に再現されているのだろう.四谷シモンのドールとか,金子國義の作品とか.4年前に出た:国書刊行会編集部『書物の宇宙誌:澁澤龍彦蔵書目録  Cosmographia Libraria』(2006年10月20日刊行,国書刊行会,東京,ISBN:4-336-04751-0 → 目次)が手元にある.こんな本を私費で買うのはすでにどうかしているのかもしれないが(汗),ときどき読めば現実逃避できる.

◆本日の総歩数=19320歩[うち「しっかり歩数」3500歩/39分].全コース×|×.朝○|昼△|夜×.計測値(前回比)=88.2kg(0.0kg)/26.9%(+0.4%)


18 maart 2010(木) ※休憩室にて原稿を書きまくる

◆今朝は午前5時半起床.曇っていたがしだいに空が明るくなって晴れ間が見えるようになった.「非日常」である学会が始まると,ふだんの生活リズムが乱れまくる.研究所ではトドたちがすくすくと成長しているようすが遠目に見えるのだが,なるべく近寄らないように心がけている.遠隔射撃で小トドどもはとりあえずぜんぶ撃ち果たしたが,学会中ずっと連れ歩いている原稿トドがわが世の春を謳歌している.着実に肥大化しつつある日録トドにいたっては十日分も更新できていない(前代未聞のことだ).しかし,まずは駒場に出撃しないわけにはいかないのでその支度中.今日こそは駅で職務質問されないような風体でお出かけしようか,と.あるいは,もっとアヤシい風体の方々と行動をともにすればいいかな.ひとまとめに御用とか…

◆出奔前のこまごま —— 組合関連のトドを数頭処理する.ちゃんと向き合う時間が取れないというのが最大の難点だろう.大会が終わって一息つかないことにはどうしようもない.

◆[蒐書日誌]献本感謝 —— 渡辺政隆『ダーウィンの夢』(2010年3月20日刊行,光文社[光文社新書451],東京,228 pp.,本体価格740円 → 版元ページ).光文社広報誌『本が好き!』連載記事の新書化.どうもありがとうございます.

◆頭強日帰り四日目 —— 10:00発のTX区快に乗る.雲はの隙間から日射しが射し込む.渋谷で降りて,松濤を抜けて駒場キャンパスまで歩く.晴れて気温が高くなってきた.ポスター会場をひとまわりする.全部貼り変わっていてくらくらする.

◆[蒐書日誌]鵜飼保雄『統計学への開かれた門』(2010年2月15日刊行,養賢堂,東京,本体価格4,200円,ISBN:978-4-8425-0463-6 → 版元ページ著者サイト).生態学会の書店ブースで見かけた.農学データを実例にとって統計手法の解説をしている.かつてのスネデッカー&コクランの教科書『統計学的方法』(岩波書店)を思い出した.

◆加圧執筆の昼下がり —— 午後,駒場エミナースの喫茶店で原稿書きを2時間ほど.さらに,学会会場の休憩室に場所を移して書き続ける.夕方になってもなお書き続ける.人気も少なくなった大部屋でワタクシはいったい何しにきているんだか.午後7時半,小集会が終わるころになって,やっと本文7.3KB(原稿にして18枚ほど)を書き上げた:三中信宏「生物多様性と「種」問題:分類する者と分類される物のはざまで」(『ビオストーリー』2010年5月号の特集〈生き物の多様性と日本文化〉に掲載予定).

—— TX最終でつくばに帰宅した.う゛〜〜.ほぼ廃人.

◆本日の総歩数=7460歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜×.計測値(前回比)=88.2kg(−0.3kg)/26.5%(−1.0%)


17 maart 2010(水) ※本郷にてホネ,北千住で職質

◆昨日は健康的な帰宅をしたので,午前4時半に起床できた.雲が多い晴天.空気が冷たい.日中の最高気温は昨日よりも10度ほども低くなるらしい.

◆朝のこまごま —— 農林団地一般公開の件で連絡あり.そろそろ準備の心づもりをしないといけないか./4月6日(火)の夕方,東大農学部の進学ガイダンスに続いて,例年通り中央食堂にて歓迎パーティがある.参加申込を完了した.

◆都内三日目 —— 9:55発のTX快速で今日は本郷へ.曇って北風が冷たい.11:00には東大総合研究博物館にたどり着いた.特別展示〈命の認識〉と常設展示〈キュラトリアル・グラフィティ —— 学術標本の表現〉をひとまわりする.一面に「ホネ」だらけだ.しかも,遠藤大人の意図だろう,解説ラベルなどいっさいないシンプルな展示スタイルなので,来館者はただひたすら「ホネ」と向き合うしかない.生と死の対話.

◆午後1時からは,農学部の専攻教員会議.今年度最後の会議なので,話題はすでに新学期以降のことに傾く.4月6日(火)の農学部ガイダンスの日程は,学部が14:30〜15:45,大学院が16:00〜17:15ということ.そして17:30からは中央食堂での歓迎パーティとなる.

—— 根津の坂はもう辛夷の白い花が満開となっていた.

◆なかなか大会懇親会にあぶれたメンバーをゲットできなかったので,これもまた天命と納得し,ひとりでつくばへの帰路につく.北千住駅に向かったところ,駅構内で久しぶりに警官の職質にとっつかまってしまった.例によってリュックサックの中身の細かいチェック.前もこの駅で捕まったことがある.やはり何かしらぼくはアヤシイ雰囲気を醸し出していたりするのだろうか? たくさん乗降客が行き来しているのに,なぜワタクシが!?という疑念は消えず. 官憲の職質を受けやすいタイプとはいかなる人物なのかしら〜(ぷち怒).服装という点から言えば生態学会はドレスコードなんかないも同然.もちろん,学会ごとに文化はちがっていて,農学・医学・文系の学会はスーツ率が高いみたいだが,野外生物系の学会は…(以下略)「ひげ」&「リュックサック」&「正体不詳」がアヤシい要因三兄弟かもしれない.いくつかの「職質されやすい疑惑属性」の組み合わせを統計的にチェックした方がいいかも.

◆[欹耳袋]おお,本だらけで実にすばらしい図書館の光景! —— オランダ最古の博物館〈Teyler Museum〉のライブラリーの光景.歴史を感じさせる書棚の風格というものが伝わってくる.

◆本日の残響:WaWa-moon「分類思考の世界」(2010年3月15日)

◆本日の総歩数=9451歩[うち「しっかり歩数」2535歩/23分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=88.2kg(−0.3kg)/27.5%(+0.1%)


16 maart 2010(火) ※雨のち曇って暖かい生態学会

◆午前5時半起床.夜中は雨がずっと降っていたが,先ほどようやくあがった.曇り空.今日もまたコマバに出撃しないといけないんだけど,細かいトドどもがメールボックスの中でにやにやしていて気分的によくない.新年度の設計会議日程調整トドとか,組合会議出ろ出ろトドとか,即座に蹴散らしてオシマイにする.ML登録作業トドはあとまわしか….やっかいなことに,遅れまくり原稿トドがぜんぜん進んでいない.昨日も車中執筆してしまったのだが,今日はコマバのどこかに陣取って原稿を書き続ける必要があるかも.そうこうしているうちに,日録の更新延滞がまる八日分を越えた.新記録.このトド危険につき.

◆[欹耳袋]素人だが科学哲学に関心のある科学者のための交流出会い系サイト〈隠れカルテジアン〉./ミネルヴァ書房より研究者の自伝を集めた〈シリーズ「自伝」〉が4月から刊行開始されるという.初回刊行は:木村敏『精神医学から臨床哲学へ』と毛利秀雄『生物学の夢を追い求めて』の二冊とのこと.

◆今日も駒場へ —— 朝から晴れて気温が高い.10:25発のTX快速に乗る.車中ではもちろん原稿を書いてます〜.昼前に駒場に到着し,第二体育館のポスター会場に向かう.会期中,連日300あまりものポスター発表があり,しかも毎日張り替えるというから,もうくらくらしてしまう.おそるべし.ずっとポスター会場にいたら高密度人口に当てられてしまった.

◆[欹耳袋]第二体育館に遭遇した駒場博物館の館長さまから伝言あり:東大駒場博物館〈種生物和文誌:イラスト原画展〉.そうでしたか,この画家さんは奥方でしたか.

◆夕暮れ,午後6時前にポスター会場をあとにしてつくばへ.気温降下中.午後7時半に帰還.

◆本日の総歩数=6818歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜○.計測値(前回比)=88.5kg(+0.5kg)/27.4%(−0.3%)


15 maart 2010(月) ※駒場への日参ウィークの開始

◆午前4時半起床.気温プラス4.6度.曇りときどき晴れ.

◆朝のこまごま —— 先週金曜からまる三日間,居室を放置していたら,数頭の新着トドたちが産声をあげていた.フレックスタイム申請トドと出張清算報告トドはピンポン返しで即座に退室してもらった.献本一冊,それとDVD〈21世紀ノアの方舟・生物多様性〉も.今日から一週間は生態学会大会ウィークだが,非会員のワタクシは駒場でトドの海に溺れる必要はない.今日は午後からゆっくり出かけて,夕刻からワルい人による拉致が決まっている.午前のつくばで原稿トドと格闘する予定が,春闘組合トド(春闘要求書の内容とか4月異動者のこととか)が暴れたりしてもうたいへん.

◆アヤシい音楽たち —— 以前からメシアン『トゥーランガリーラ交響曲』の電話帳みたいな総譜を入手したいと思っている.ヤマハでたまに入荷しているのをみかけるのだが(そういうときにかぎってフトコロが暖かくない…),次に行くときれいに売却済になっている.あんな4万円近くもする総譜を誰が買うんだろう? 神秘的といえば,スクリャービン第5交響曲〈プロメテウス〉の総譜を本郷のアカデミアで買ったのだが,総譜の最上段に「色光(luce)」というパートがあって,いきなりアチラの世界に引き込まれそうになった記憶がある.天上から神の光が降り注ぐシンフォニーだが金管が咆哮しまくる.

◆昼前のこまごま —— 計量生物学会のジャーナル電子化の件で連絡あり.著作権上の問題はないので(copyright transfer が明記されているから),あとは「紙」→「pdf」という肉体作業のみとなる.したがってマンパワーがどうしても必要になり,それにともなう経費もかかる.理事会で討議した上で,総会にかけて作業をすすめることになる.

◆さて,昼を過ぎたし,そろそろコマバに出撃しましょうかね.では,生態学会大会参加者のみなさん,コマバのどこかでお会いしましょう! —— ということで,13:25発のTX快速に乗り東京に出発し,午後3時前に駒場に到着.春霞.曇って気温は高め.車内では『ビオストーリー』原稿を書き始めてみた.あまり進まず…….駒場での生態学会大会は何度目の参加だろうか.受付で当日参加の申込をした.大会プログラムは参加費に含まれているが,講演要旨集は別売ということらしい.電話帳みたいな要旨集を持ち歩くくらいだったら,こういうシステムの方がいいかもしれない.

午後の統計ワークショップに顔を出し,かすや師の法話を拝聴したのち,駒場キャンパス正門に午後4時半に向かう.ワルい人が予定通りパンクチュアルに登場したので,もうひとりのワルモノと待ち合わせ,前もって予約してあった〈神田新八〉に入った.9月に岐阜大学で開催される哺乳類学会大会での悪だくみをひそひそと謀議しつつ飲む.人間,ワルいことを考えるといきいきしてくるのかもしれない.いずれにせよ,悪だくみの件はよろしくお願いいたしますね(>ワルモノたち).

—— ご帰還は日が変わる直前だった.初日からこんなに飲んでどーするよ.

◆本日の総歩数=10498歩[うち「しっかり歩数」3273歩/50分].全コース×|×.朝○|昼○|夜×.計測値(前回比)=88.0kg(−0.3kg)/27.7%(+0.3%)


14 maart 2010(日) ※揚げ雲雀が飛ぶと花粉の来襲

◆午前5時半起床.快晴で日の出がみごとだった.今日は所用があって午前中から両国へ.研究者に見切りをつけて力士に転職するわけではありません.昨日ほどではないものの,日射しが心地よかったけど,この花粉の飛び方だけは何とかしてほしい.ランチは,丸ビル最上階の〈Mango Tree Tokyo〉にてアジアンにすませた.

◆揚げ雲雀は今の季節の風物詩 —— 夕方,暗くなってから車検がすんだ車を回収にいく.昼間が暖かかったせいか,日が陰っても少し前までのような寒気に包まれることはもうない.昼だけでなく朝晩も「冬」は遠くなりつつあるのだろう.

◆今日は外出・外食しまくりのわりにはぜんぜんトド撃ちに邁進できなかった.日録,またしても一週間分の放置プレイ中.明日(今日)からは住所不定(主として駒場が活動中心)で仕事と飲みが反復されることになっている.明日からは駒場で生態学会大会.非会員のままずっと大会にだけは参加しているというのもヘンといえばヘン.昔からの知り合いもたくさんいるのにねぇ.生態学会大会に参加される方,駒場でリアルにお会いしましょう.

◆[欹耳袋]駒場での「生態学若手研究者の会合」が企画されているとのこと.水曜のオフィシャル懇親会のあとにやるそうです:2010年3月17日(水)21時〜23時,つぼ八(渋谷中央店) ※当日20:30に懇親会会場(セルリアンタワー東急ホテル)1Fメインロビーで集合とのこと.

◆本日の総歩数=16095歩[うち「しっかり歩数」5432歩/50分].全コース×|×.朝○|昼○|夜○.計測値(前回比)=88.3kg(+0.7kg)/27.4%(−0.8%)


13 maart 2010(土) ※大地が揺れてどピンクを賞味

◆午前4時半にいったん目が覚めたが,ダメだったので二度寝したら,午前8時半だった(orz).昨夜書き上げた生物地理学会の講演要旨は事務局にメール送信したのでもう安心:三中信宏「科学分類と民俗分類:鳥類学のエピソードから」.外は,暖かく晴れわたっている.でもって,これから何をすればいいんだろ.またしても溜まっている一週間分の日録書きか? それとも朝ご飯でもつくろうかな.

◆[欹耳袋]日本進化学会第12回大会:2010年8月2日(月)〜5日(木),東京工業大学(大岡山キャンパス)→ 大会サイト.これから,シンポジウムやワークショップの企画募集が始まる.

◆春から初夏の陽気へ —— 前夜の鯨飲が祟って朝のうちは半廃人だったが,車検のため車をもっていった帰り道ぽかぽか陽気のなかを歩いて帰ってくるうちに,まっとうな人間に生き返った感がある.とても暖かし.午後2時には気温は20.6度に達した.それとともに花粉飛散量もすごい.締切までマイナス半月の原稿トド撃ちを何とかしないといけないのだが,ぐでぐでに緩んでいて日中はけっきょく何も仕事が進まなかった.夕方になって風がやや強くなってきた.

◆夕暮れのたがみ酒店にて驚愕の「どピンク」純米にごり酒をゲットしたことをきっかけに,ひさしぶりに「肉じゃが発展進化バージョン」を仕込む気力が湧いてきた.この「どピンク」は,秋田の山本合名会社が出している〈白瀑〉の「ど」の発展進化形.たがみ酒店のおばちゃんも「ね,飲みたくなっちゃうでしょ!」と大はしゃぎだった.桜色のにごり酒は初めて.このほんのり桜色に度肝を抜かれないのんべはいないにちがいない.こういう発泡性にごり酒は肉料理との相性がことのほかよろしい.白瀑〈どピンク〉はソフトな飲み口に炭酸がプチッと弾ける心地よさ.さいわい,白瀑〈どピンク〉は穴あき栓なので噴き出す心配はなかった.〈獺祭〉シャンパン瓶入り発泡酒みたいな,密閉栓の発泡にごり酒は何が起きても保証できないけど.21:47にゆらっと揺れたが,飲んでいたのでぜーんぜん何ともなかった.

◆本日の総歩数=9951歩[うち「しっかり歩数」5745歩/59分].全コース×|×.朝○|昼○|夜○.計測値(前回比)=未計測/未計測


12 maart 2010(金) ※霞ヶ関の組合集会と原稿納税

◆午前4時半起床.外は真っ暗.きりりと冷え込み,午前6時にプラス0.1度.これからの隙間時間に追いかけるべき原稿トドが二頭.ほんとうは三頭いるんだけど,三トドを追う者は二トドを得ずというから,ここは一頭放置するしかない.午前8時台のTXに乗って霞ヶ関に向かう予定.その後も隙間時間の内職原稿に励むことになる.

◆[欹耳袋]東大総合研究博物館の特別展示〈命の認識〉は今月28日まで.忘れずに見に行こう.同時開催されている常設展示〈キュラトリアル・グラフィティ —— 学術標本の表現〉もついでに./ジョン・ケージ作曲の「4分33秒」ライブ動画:〈Did you catch that? John Cage's 4'33" performed live〉.ピアノ独奏の動画は見たことあるけど,フルオーケストラでのライヴ動画は初めて.

◆東京にて組合活動をば —— 晴れて涼しい朝のつくば.9:34発のTX区快に乗るも,車両故障のトラブルがめずらしく発生し20分弱の遅延.霞ヶ関にたどり着いたのは午前10時前.官庁街の端にある全日通霞ヶ関ビルの8階大会議室に飛び込んだときには,すでに国交労連・春闘総決起集会が始まった直後だった.今日は午前も午後も組合の集会に駆り出されている(振替休日を取っているのでヤミの組合活動ではない).正午まで講演と各単組の決意表明を聞いた後,昼食.その後,国会議事堂の向こう側の歩いて15分ほどのところにある,社会文化会館の大ホールにて,公務員連絡会中央行動が午後1時半から1時間ほど.全国から組合代表が参集する大集会で,ホールは人とはためく組合旗で埋まる.組合とはこういう「人力パワー」が最後のよりどころなのだろうと実感する.午後2時半からは人事院前でのデモ行動があるのだが,ぼくは別件があるので,ここで抜けた.外は晴れて日射しが暖かく,午後3時の気温は14.9度もあった.虎ノ門に向かって下る昼下がり.

◆虎ノ門にて加圧的原稿執筆 —— 虎ノ門駅前の地下に潜りカフェ〈フーガ〉の一角を占拠したのは午後3時半だった.パソコンを取り出してすぐさま執筆開始.午後5時前に NHK Books の井本さんがやってきて,さらに1時間ほど書き続けた.午後6時に15枚を納税し,今日はこれにて放免となった.毎度毎度の対面執筆が今回も再現されてしまった.

◆小トド出現 —— 先日撃ち果たしたはずの某辞典編集部から,「遺伝子系図学」の項目執筆を新たに依頼された.200字程度だというから,ま,負担にはならないでしょう.それよりも,進化学会編集の辞典の方がはるかに大トドか.字数のケタがちがう:8000字,4000字,2000字って……(滝汗).

◆本日の残響:水槽と家具「「分類思考の世界」を読んで,思考ツールとしての進化生物学を考える 【読書メモ】」(2010年3月12日) /ブッコさんの日記(mixi)「分類するは人の常」(2010年3月8日)

◆夕闇迫る根津で下車.待ち時間があったのでカフェ〈Amber〉にて生物地理学会のアブストラクトを仕上げることができた.だいぶ飲んだな.つくば着は午前1時だった.

—— 本日は三トドのうち,NHKブックス原稿トドと講演要旨トドの二匹についてはちゃんと仕留めたのでよしとしましょう.

◆本日の総歩数=9878歩[うち「しっかり歩数」1177歩/12分].全コース×|×.朝○|昼○|夜×.計測値(前回比)=87.6kg(−0.3kg)/28.2%(+0.4%)


11 maart 2010(木) ※出口が見えないトド撃ち三昧

◆午前5時半起床.久しぶりのすっきり快晴! 空気がきりっと乾いて冷たい.気温は午前6時に+3.5度.

◆「♪あ〜た〜らし〜い〜ト〜ドが来た〜♪」 —— ここのところ花粉症がひどくて,ぜんぜん使い物にならないワタクシは,撃ち果たせていない講演要旨トド,締切までマイナス一週間の原稿トド,影も形もない原稿トド……など,トド園のように身のまわりを取り囲まれている./微小トド駆除中(ML雑用とか,アンケート返信とか).9月の某学会大会でワルいことをしようという犯行教唆メールをやりとりしている.学会でワルいことをぶちかますのはいつでもどこでも蜜の味.闇元締との秘密会議は生態学会大会期間中のとある夜に,都内某所にてじっくりと./計算センターへの年度末利用報告書,所内のPCアドレス確認,交流センターのアンケート調査.組合関連の交渉予定の調整など,有象無象のトドどもを一網打尽に.これで,やっとアブストラクト書きに復帰できる……(まだかいな).

◆ソーバー教授に「4月に日本語訳が復刊されますよ」メールを送信完了.印税関係の相談もすんだし,これで『過去を復元する』関連のこまごまトド撃ちはようやく終わりでしょうか? え,一冊残らずちゃんと売りつくせって? そんな巨大なトドをワタクシにテポドンしないでくださいな.

◆午前10時に+9.6度,11時には+11.2度.西北西の風が吹いて肌寒い.

◆午後のトド撃ち —— 昼休みも気持ちいい青空だが,窓を全開にするようなイノチ知らずなまねは慎もう.進化学会会計関連の一ヶ月遅れのリプライ完了.進化学辞典の年越し項目執筆の遠雷が轟く.来週,都内でのヒミツ会議の場所決めは本日夕方.ただいま統計コンサルタント業務中./某学会ジャーナルの電子化作業に向けての段取り調整.J-Stage も最後はマンパワーでがーっとやるしかない.出張届けを再提出しなさいという教育的指導が事務からあった.とある学会(「と学会」ではない)での陰謀イベント起案書がヒソカに出回っている./3月15日(月)の午後5時半から〈神田新八〉を予約完了.

—— ほんの一瞬のことにちがいないが,メールボックスに溜まっていた「未処理案件」がきれいさっぱりすべて消えてなくなった.実にめずらしいことだ.本日のトド撃ちは順調なり,といいたいところだが,原稿トドが背後で吠えまくっている.トドが吠えると地響きがする…….

◆降り積もるものたち —— 年度末に発注したマックの周辺機器が次々に着弾.Time Capsule に CS4,Air Mac やらいろいろと.しかし,こういうお楽しみトドにかまけていると,また修羅場がそこかしこに出現することになる.現物を確認した上で,しばし安置あるのみ./車検は3月13日(土)朝に出して,翌日の夕方に引き取ることになる.

◆原稿トドと取っ組み合う夜.NHK Books 原稿は明日の夕方5時に虎ノ門にて搾り取られることになった(これから書かないと orz).アブストラクト,書いてます…….某誌原稿は,うーん,困ったなぁ〜.おまけに,明日の日中はずっと組合で拘束される.ぱーっと開き直るか.ちなみに納税場所は,虎ノ門〈フーガ〉にて,午後5時.

◆午後5時前に撤収.

◆本日の総歩数=3449歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜○.計測値(前回比)=87.9kg(+0.5kg)/27.8%(+0.5%)


10 maart 2010(水) ※はてしない泥濘はどこまでも

◆午前4時半起床.昨夜の名残か霧吹きシャワーのような雨が降り続いていたが,夜明けとともに止んで,雲の隙間から青空がのぞいたり.その後また曇天に.昨夜,雪が降っていた午後8時は+0.7度まで下がったが,今日はそんな低温の心配はなさそうだ.しかし,体調ワルいです.花粉と頭痛.

◆トド撃ち連射中 —— 春闘関連の組合トド:1)ストライキ批准投票終わり(午後開票);2)回答交渉の参加者.飛び込み図書貸出し要請.探索の末,書棚最上段から発見の末,ブツを引き渡し完了.『生物科学』誌ゲラ到着,読了.現在,生物地理学会要旨作成中……. /『生物科学』誌のゲラ返信完了. 春闘統一要求回答交渉への分会執行委員参加者の件,最低ラインの「1名」は確保できた(現在2名).来週の生態学会駒場大会への参加者からさっそく「飲みましょう」コールあり(学会はどうするねん!).講演要旨なお作成進行中./午後1時からストライキ批准投票の開票作業と筑波地本への報告書作成.それと並行して,コマバ「生物統計学」の成績評定開始(いよいよ!).おお,学会アブストラクトがまだ書けてへんがな〜.午後も忙しいのお./全農林ストライキ批准投票の開票作業は半時間でケリがついた.現在,筑波地本への報告書作成中.やっかいなのは「無投票」の理由探索.「なぜ投票したか?」は深く問われないが,「なぜ投票しなかったか?」はキビシく問われるのが組合の論理というものか?

◆[欹耳袋]来週の生態学会大会に合わせて【駒場進化セミナー THE FINAL】:2010年3月19日 (金) 16:00〜19:00,東大駒場15号館1階104号 ,細将貴「右利きのヘビと私と,次世代型生態学者について」

◆夕闇迫る農環研で,トド撃ちは本日の終盤戦を迎えつつある.ストライキ批准投票報告書は今しがた筑波地本にメール送信したので,大トド一匹はこれにて退場.しかし,なんのかんのでアブストラクトが未完成…….でも,そろそろ撤収しようかな,と./うう,加圧満点.アブストラクトを書きつつ(まだ終わらんのかっ),メーリングリストの雑用トドを追い散らしたりしている.小人多忙でも不善をなす.ツイッターの背景画像をコッソリいじったりしていることを誰も知らない.見ない見ない.

◆午後7時に撤収.外に出たら路面が濡れていたのだが,いったいいつ降ったのか? トド撃ち三昧で外を見ているヒマがなかったにちがいない.

◆本日の総歩数=5711歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜○.計測値(前回比)=87.4kg(−0.2kg)/27.3%(0.0%)


9 maart 2010(火) ※またしても雪が舞う昼下がり

◆今朝は午前4時半起きの正しい起床.朝からどんより冬色の曇り空で,最低気温は+2.3度.吹く風がとても冷たい.

◆午前のこまごま —— 今日は午前11時から5時間あまりにわたって,農水ネットワークがメンテ停止になる.メーリングリストにアナウンス完了.止まる前にいろいろすませておかないと./組合メールあれやこれや./東大の専攻がらみの連絡./車検の連絡./アカデミア洋書への支払いの連絡.明日.

◆午前11時近いこんな時刻になっても4.0度どまり.雪になるかもという予報はあながちハズレではないかも.

◆エマ夫人はだんなさんにどんな料理を出していたか! —— Dusha Bateson『Mrs. Charles Darwin's Recipe Book: Revived and Illustrated』(2008年刊行,Glitterati → 書評).ダーウィン家のレシピ本.やっと発注.ダーウィン家レシピ本の書評がおもしろい.ウェッジウッド家出身のエマ夫人がダーウィン家の日常の食卓に並べた料理55品目を実際につくって賞味した復元レシピ集.写真入りのレシピ本だそうなので柴田書店あたりから翻訳がでないかな〜? ご飯を炊く進化論の父.

◆午後のトド撃ち —— わ,大トド,降り注ぐ! 速攻で講演の演題と要旨を送らないと〜.一時間勝負っ. /わわ,もう一頭,先週から成長し続けたトドが暴れはじめたっ! 某誌編集部より加圧電話あり.

◆また雪ですかっ —— 午後4時過ぎ,窓越しに外を見やると,お,確かに粉雪が舞っているではないか.粉雪降っても,トド去らず…….トド降り積むばかりなり.外は雪が降り続く.気温は+2.4度まで下がってきた.雪中トド撃ちはつらいなぁ…….でも,ゴールは見えてきた気配あり.ニューギニア鳥類相をめぐる科学分類と民俗分類との絡み合いについて.かつてのScience誌はこういう「博物学」な論文が割によく載ったものだ.

◆[欹耳袋]COP10がらみの生物多様性国際シンポジウム:〈Genome, Evolution, and Environment〉(ISBDS2010) 7月31日〜8月3日,名古屋. /賀茂街道から2「鎌倉期の源氏の写本を読む」.

◆午後7時過ぎの撤収時,気温は+0.8度まで下がっていた.寒過ぎます.夜になって,雪からみぞれへ.結局,本日のサーバー停止は午後10時過ぎまでもつれこんだ.

◆本日の総歩数=4590歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜○.計測値(前回比)=87.6kg(−0.1kg)/27.3%(+0.2%)


8 maart 2010(月) ※晴れてもなお小寒い駒場にて

◆午前5時半起床.気温はプラス1.8度(午前5時)で,なお冷え込み中.午前6時にはプラス1.5度の最低気温になった.夜明けの雲は晴れ,朝日がまぶしい.それにしても諸事がぜんぜん捗っていなくてよろしくない.日録がまだひな祭りにも達していないというのが暗雲漂うところではあるのだが…….今日は農環研にちょいと顔を出して何頭かのトド撃ちに従事したのち,夕暮れの駒場に出撃することにしようかな.

◆午前のトド撃ち —— 3月3日までの日録をアップ完了./明日3月9日(火)に農林団地のネットワークが停止する件につきMLにアナウンス./生物地理学会大会シンポジウムのタイトルと要旨の準備./正午までに3月5日までの日録をアップ完了.

◆昼過ぎに撤収する.晴れているが空気は冷たい.昨日分までの日録をようやく書き終えて更新完了.あわてて出発のしたくをする.

◆本日の残響:モナドの方へ「これまで読んだのをまとめだし part2」(2010年3月7日)※「そういうテイストが好きな自分にはドンピシャであった」.ありがとうございます〜.

◆14:25発のTX快速で駒場へ.晴れときどき曇り.空気は乾いて冷たい.午後4時前に駒場東大前に降り立つ.今日ここに来た目的は〈駒場進化セミナー〉に参加するため.ツイッタラー諸氏数名のご尊顔を拝みつつ,岩崎渉さんの興味深いレクチャーをば.新開発の「車輪樹(centroid wheel tree)法」は系統樹ビジュアライザーだった.

—— 午後8時過ぎにつくば帰還.雲間に星空が覗いている.気温は低くて寒い.

◆いかに知り合いのツイッタラー諸氏が,日々あまたのトド撃ちのため身を粉にして格闘しているかがよくわかる.トド撃ちハンターのためのハッシュタグ「#ToDoShoot」のデビューだ.

◆本日の総歩数=4596歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜○.計測値(前回比)=87.7kg(−0.4kg)/27.1%(+0.2%)


7 maart 2010(日) ※冷雨が降り続いて春なお遠し

◆深夜の現実逃避読書が祟り,午前6時まで寝続けてしまった.外はまた小雨がしとしと降っていた.気温はプラス6.7度.風が冷たい.それでも雨が小ぶりなので月イチの〈つくいち〉 は何とか大丈夫かな.

◆雨降る日曜にこまごま —— 午前10時半に農環研へ潜入し,正午前までこまごまをこなす.帰路も雨は降り続いていた.午後〈つくいち〉を少しだけ覗いた.さすがにこの時間帯だと店じまいの直前のようす.〈ナチュカフェ〉でソーセージサンドを買い,〈david pain〉でいくつかパンを購入する.ジャムを二瓶ゲットしてから帰宅した./農林研究交流センターの分子系統ワークショップの開催に向けて所内起案書を企画戦略室に送った.三年連続の開催となる.秋を予定している.

◆今日は一日中冷たい雨が降り続いた.気温は朝から下がり続け,午後5時にはプラス3.6度に.寒いはずだ.活動も今ひとつ低調な日で,書くべき原稿はぜんぜん進まず,一週間分遅れまくりの日録をぽつぽつと書いたりしていた.

◆ぼくのツイッターのフォロワー数は順調に伸びて,今日の夕方に「800名」の大台に乗りました! ありがとうございます〜.とりわけ食べ物と酒ネタで激しくツイートする傾向強し.

◆[欹耳袋]「昆虫食」に関心のある向きに来月の公開講演会のアナウンス:野中健一「虫を‘食べる’目に学ぶ」.日時:2010年4月3日(土)15:00から.場所は立教大学(池袋)14号館D301号室.※日本生物地理学会の年次大会イベントの一つで入場無料./ニフティー記事:「日本の科学誌が消える」(AERA 2010年3月8日号掲載) .エンディングに,「いわば,日本では文化としての科学が消えつつあるということ.科学にはボディーブローのように徐々に効いてくるのではないか」と書かれている.確かに,そういうことなのだろう.

◆本日の総歩数=5538歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=88.1kg(+0.2kg)/26.9%(−0.3%)


6 maart 2010(土) ※週末はまたもや雨空にもどる

◆午前5時半起床.あいかわらず怠惰な遅起きが続いている.曇っているけど今日は雨になるのか.夜明けが日に日に早くなってきた.

◆「エッサイの樹」vs.「人間の綱」 —— 昨日の“系統樹博物館”構想委員会で手渡されたスペイン語の関連文献を眺めはじめている:Justyna Olko「Genealogías indígenas del centro de México: raíces prehispánicas de su florecimiento colonial」(→ pdf).マヤとアステカ先住民の系図描画スタイルの変遷について,キリスト教が浸透する前のことを思いやる.とくに,キリスト教が「エッサイの樹」の図像学的制約,つまり直系偏重の「直線系譜(linea rectia)」のイメージで系譜を描いたのに対し,先住民的な思考体系では分岐的な「人間の綱(tlacamacayotl)」が基調になっているという指摘はたいへん興味深い.

◆週末のこまごま —— 研究室で(というか個人で)購入予定の和雑誌リストを用度係に返信する.去年と同じということで,よろしく./東大農学部での特論で来年度使用する予定の教室について教務に返答する./3月9日(火)に田町で文化系統学本の打ち合わせをする件について,ちょっと行けそうにないと返事する./計量生物学会の講演要旨フォーマットに関する事務連絡があった.年会シンポジウムの講演予定者に連絡しないといけない.

◆午前中は何とか持ちこたえていたが,午後になって雨が降り出し,すぐ本降りになった.日ごとにくるくる季節がトグルで入れ替わっている心地がする.お昼は,久しぶりに竹園の〈Ben-Bella〉で「特製トマトラーメン」と「つるんこ水餃子」をいただいた.寒い日にはこういうぴりっと辛いラーメンがうまいな.

◆午後5時を過ぎて雨は小止みになった.またしても日録が6日分も溜まりつつある.今日中に書いてから,明日はトド撃ちを再開をしたいものだ.また,明けに向けて春闘関連イベントの日程調整をしないと.学会大会の下見の段取りもしないと〜.

◆現実逃避の真夜中読書 —— 熊沢誠『働きすぎに斃れて:過労死・過労自殺の語る労働史』(2010年2月18日刊行,岩波書店,東京,xii+386 pp.,本体価格3,200円,ISBN:978-4-00-024456-5 → 版元ページ)を午前1時半に読了した.ルポルタージュ記録をもとに一工程の編集と解説をつけてあるのは,客観的に全体像を見渡せるという意味ではプラスだが,地べたの現実から離れたという点ではマイナスなのかも.こういう社会問題を論じるときの著者の立ち位置のあり方はたいへん難しいかもしれない.“野帳”のようでは可読性に書けるし,編集しすぎると現実から離れてしまう.

◆本日の総歩数=1517歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼△|夜△.計測値(前回比)=87.9kg(+0.5kg)/27.0%(+0.5%)


5 maart 2010(金) ※春本番の昼下がりに密談する

◆午前5時起床.すっかり寝坊癖が身に付いてしまったか…….外は雨が続いている.日の出が早くなってきたことを実感する.午前7時には雨はあがり空は明るくなってきた.その後,快晴の青空が広がる.

◆ユウウツじゃのぉ! —— 非常勤先から届いたシラバス作成依頼とか事務手続き書類の束を前に呆然とたたずむ夜明け前.やっぱり締切日が集中していてユウウツ.兼業すれば会議も書類も整数倍で増えていく.にもかかわらず,収入は整数倍で増えはしない…….

◆午前中は,午後の密議に向けての資料取り揃え.あれこれ書棚から引っ張りだしてみる.

◆めでたいことじゃ! —— 『系統樹思考の世界』の「第四刷」重版が決定した! 音羽からの連絡では「5月10日刊行」とのことなので,その直前に出版される予定のソーバー『過去を復元する』の復刊情報を文献リストの該当項目に記すことにした(→ 第四刷訂正箇所).ご愛読感謝!

◆暖かな昼下がりは密議日和 —— 春の日射しに気温がぐんぐん上がってきた.風もなく春の日射しが暖かいぽかぽか陽気.午後2時から4時までは,来室したNTT出版の編集者さんと共著者になるグラフィック・デザイナーさんをまじえて,いま起案中の『系統樹図鑑』の企画会議.オランダ語とスペイン語の文献がどさどさと積み上がった.ビジュアルにはとてもおもしろい素材がたくさんあることで意見が合致する.とりあえず,4月になったらワタクシの手元にあるアヤシい系統樹たちを画像データベース化するということになった.Another TreeBASE かも./午後3時に気温18.5度に達する春のぽかぽか陽気.

◆突如のトド —— 生物地理学会年次大会シンポジウムで噺をせよとの依頼あり.頼まれれば断らないのは芸人の仁義なので,二つ返事でお引き受けする.題目ももらっているので,タイトルとアブストラクトを週明けに送ることにした.

◆[組合]第3回全分会執行委員セミナー,17:30〜,筑波事務所3F展示会議室にて.春闘がらみの講演会.企業の「内部留保」の放出について.午後6時半まで.直帰.

◆春の「さくら酵母」の新酒 —— 地元の来福酒造が春先にだけ出す「さくら酵母」の純米酒の生原酒をたがみ酒店でゲットした.去年も買ったのだが,あっという間に売り切れて店頭からなくなってしまった.ラベルも桜色なら瓶も桜色.お酒はほんのりうすにごり.酒米は五百万石.春の今宵にいかがですか?  おりがらみのまろやかさ.うすにごりでとってもマイルド.でも生原酒なのでアルコール度数はきっちり「18度」ある.あぶないあぶない.

◆本日の総歩数=4181歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=87.4kg(+0.3kg)/26.5%(−0.6%)


4 maart 2010(木) ※またしても寒の戻りで陰鬱に

◆午前5時に起床.今日もまた寝坊か〜(orz).春眠暁を覚えずとはよく言ったもの.今朝は曇り空.午前5時の気温プラス3.9度.湿度が高いせいか染み入る寒さだ.予報では午後から雨になるらしい.日録トドはまだ仕留めきれていない.その他,組合関連では巨大な「春闘トド」の征伐に出ないと.

◆先日,神保町の岩波ブックセンターでゲットした新刊:平井浩(編)『ミクロコスモス:初期近代精神史研究・第1集』(2010年2月25日刊行,月曜社,東京,ISBN:978-4-901477-72-7 → 版元プログコンパニオン・ブログ).ニコラウス・ステノ,マルシリオ・フィチーノ,パラケルスス,ノストラダムス,etc….論文集全体のテーマ設定も,図版も,印刷インクの色や装幀も私的には命中です.

◆午前のトド撃ち —— [組合]全農林の「春闘ストライキ批准投票」について筑波地本から加圧あり.投票率を上げるべしとのお達し(セールス売り上げ向上命令みたいなものか).投票締切は3月9日(火)なり.その他,執行委員セミナーやら集会やら.すでにオーバーフローしていて“源泉掛け流し”状態……./今月のトド撃ち予定リストへの書き込みがしだいに「殴り書き」みたいになってきた.提出した出張伺がまた日付記入ミスで突っ返されてきた.こういうことはこれまでも数限りなく繰り返されているので,事務書類がきちんと書ける人がうらやましくてしかたがない.

◆ライトニングトークの効用 —— かつて植物分類学会大会ではポスター発表者全員に対して「2分以内」でポスター内容を口頭発表させる場が設けられていた.あれって,今にして思えばARGカフェでの「ライトニングトーク」に相当する試みだったのだろうなとふと思った.他学会でも同様の試みがあるのか? 最近の大きな学会大会だと,オーラルではなくポスターが主体になる.しかし,ポスターの中身をタイトルから判断するのは困難だし,かといって電話帳みたいな要旨集をすみずみまで読むのも不可能.ポスター発表者は事前にその内容をツイッターで「140字以内でつぶやけ」と義務づけるのも一案かも.

◆もうすぐ出る『生物科学』最新号(61巻3号)の「巻頭言」を〈leeswijzer〉に載せました:三中信宏「学術系インターネット:ML・ブログ・ツイッターの私的体験から」/ついでに,第1回ARGカフェでのライトニングトークも:三中信宏「学術系メーリングリストのライフステージ:〈EVOLVE〉15年の軌跡から」.メーリングリストの開設を思い立ってからはや16年という年月が流れてしまった.月日の流れを感じる今日この頃.どんどん流れていく感じ.

◆午後のトド撃ち —— 「シラバス出せ出せ」コールが方々の大学から聞こえてきた.こりゃ,たまらん! 記入すべき書式が大学ごとにちがっていて,しかも締切がほぼ同時期というのは最悪のめぐりあわせかもしれない…….

◆オランダがらみ —— 〈オランダの光〉というドキュメンタリー映画がある.ぼくは5年ほど前に恵比寿にある東京都写真美術館で上映を見たが,すでにDVDでも売られていることを知った.さっそくオンライン発注完了.オランダは「光の国」だと感じる. /もうひとつ,オランダの風景写真家 Martin Kers のサイトもすばらしい.10年前にライデンに滞在したときに買った写真集:Martin Kers『Natuur in Holland: natuurmonumenten in beeld』(1999年刊行,Terra / Vereniging Natuurmonumenten,ISBN:90-6255-6302)ともう一冊の姉妹本が手元にある.

◆トド撃ちの合間に日録トドを追い回している…….昼前にやっと「2月26日」まで追いついたか.六本木アークヒルズの〈医学と芸術展〉のことなど.でも,まだ5日分もあるんですけど(汗).午後もトド撃ちの合間に日録書き.「2月27日」までアップ完了.でも,まだ残りがある.放置しても利子はつかないが借金地獄みたいなものかも.

◆[欹耳袋]〈Okumura's Blog〉の記事「Webで数式を簡単に使う方法」(2010年3月4日付).ウェブでも美文書! /「R」な結社がツイッターにも〜. 「#rstatsj」ハッシュタグ.他にも「#NagoyaR」,「#TokyoR」,「#OsakaR」などなど.

◆[蒐書日誌]きょう届いた工作舎新刊ニュースによると:メアリー・カラザース[別宮貞徳監訳]『記憶術と書物:中世ヨーロッパの情報文化』(1997年刊行,工作舎,東京,ISBN:4-87502-288-3 → 版元ページ)が今月復刊されたとのこと. 初版をすでにもっているからいいんだけどね.フランセス・イエイツ『記憶術』とともに読むべき本.

◆午後7時撤収.小雨混じりの寒い夜.近づいた春がまた遠のいた.

◆本日の総歩数=3287歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=87.1kg(−0.3kg)/27.1%(−0.3%)


3 maart 2010(水) ※ひな祭りはやっと春めく陽気

◆午前4時半起床,曇り,気温はプラス2.9度.冷え込むひな祭りの未明.しかし,朝日がのぼるとともに急速に暖かくなってきた.オフィシャルな名刺がついに尽きてしまった.4月からは肩書きの数も変わるので新しい文面を考案中(これがまた楽しい).紙はこれまでと同じ.みなさんはツイッターのアカウントを名刺に記入しているんだろうか?

◆午前のこまごま —— 出張届けを出す:3月8日(月)駒場進化セミナー(駒場)&3月26日(金)丹後俊郎リタイア記念講演会(飯田橋)/計量生物学会の大会会場下見の調整をしないと./領域会議,10:30〜11:30.消防訓練の分担.年度末の業績報告の締切など.

◆春先の愉しみ —— 牧園の〈ダヴィッドパン〉に登場した「苺のタルト」.かっちり焼かれた台とカスタード&チョコクリーム,そしてフレッシュ大粒イチゴのコンビネーション! 美味.

◆良きことと悪しきこと —— シアワセは朝イチで:発注してあった MacBook Air(13.1" / 2.13 GHz / 2GB / 128GB SSD)が朝イチで納品されましたー.「わくわくトド」だが,いまここでお相手したり調教したりしているヒマはぜんぜんない…….しばらくは「箱入りトド」のままおとなしくしてもらおう./「どんよりトド」は昼下がりに:午後になって先月26日までに提出するはずだった生き物文化誌研究会の原稿がまったく書けていない.編集部からとてもさわやかな電話がかかってきて,この上もなくさわやかに加圧されてしまったので,つられてさわやかにどんどん書き進められる……はずもなく.

◆[欹耳袋]系統樹思考ブログ〈Dechronization〉のツイッターが始まった(@dechronization).tree-thinker のひとりとしてちゃんとフォローしないと./博物学関連の図版が売られているサイト:〈Classic Nature Prints〉.原図版を買う嗜好はないので眺めるのみ.

◆午後のこまごま —— 日付記入ミスした出張伺の再提出.その他二件の出張伺とともに提出完了./東大理学部「生物統計学」の成績報告は3月26日(金)が締切.同じ大学でも農学部は締切がもっと早い.

◆午後7時に撤収.晴れて星空が.夜は,生活クラブの豚肉が届いたので,久しぶりに厚切りポークソテーを焼いた.室温にもどした肉をしっかり塩胡椒して,学生時代から30年以上も使い込んできた厚手の鉄のフライパンをしっかり熱しさえすれば,失敗はありえない料理.厚さ3センチまでだったらフライパンで十分に焼くことができる.肉!/[欹耳袋]「生活クラブ」のハッシュタグは「#clubseikyo」だった.知らなかったー.

◆本日の総歩数=5294歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=87.4kg(−0.2kg)/27.4%(+0.6%)


2 maart 2010(火) ※なかなか春がやってこないな

◆午前5時半起床.またしても寝過ごしたか.曇り,東寄りの風が強くて寒い.午前6時にプラス3.3度.今日は昨日とは一転して終日低温らしい.季節は行きつ戻りつしているが,振れ幅がいささか大きすぎるかも.午前8時になってもほとんど上がらずに寒いまま.dagboek の堆積はもう8日目に突入している.今日は 日録トドの退治が先決だが,生き物文化誌研究会の寄稿も締切までマイナス4日だったりする.

◆午前のこまごま —— 領域会議は明日3月3日(水)10:30から./駒場進化セミナー,16:20〜17:50,東大・駒場15号館104教室.行く予定.

◆[蒐書日誌]熊沢誠『働きすぎに斃れて:過労死・過労自殺の語る労働史』(2010年2月18日刊行,岩波書店,東京,xii+386 pp.,本体価格3,200円,ISBN:978-4-00-024456-5 → 版元ページ)は読むべき本.個別事例の積み上げは事実のみがもつパワーがある.働き過ぎて死んだ本人よりもむしろ遺族が長期にわたって苦労するんだからね.勘違いしないよう.本書のタネ本のひとつ:全国過労死を考える家族の会(編)『日本は幸せか — 過労死・残された五〇人の妻たちの手記』(1991年刊行,教育資料出版会 → 版元トップページ)は品切れのようだが基礎資料として大事らしい.

—— 〈背後からハミング〉の投稿「死ぬ気と擬音と二つの葬式」(2010年2月25日付).たまたま引っかかってきた記事.

◆教壇と教師あるいはお座敷と芸人 —— 次年度もまたいくつかの大学の教壇に上がることがすでに確定している.しかし,方々から「お座敷」の声がかかるうちが「教壇芸人」としての華だろうと思う.この自覚は予備校に勤めていた頃にしっかり身についた.現在のポスドクのような「有給PD」という制度がほぼなかったワタクシたちの世代の大学院生の基本的ライフスタイルは,週の半分はアルバイトで働いて,週の残り半分で研究をするのがふつうだった.毎日,大学に来ている方がむしろ少数派.教壇に立つとは「客」から講義分の時間をもらって「芸」をさせてもらうということ.しかし,その「芸人」としての自覚のない大学のセンセイがいまでも多すぎるように思われる.たとえば,学期末に実施される「学生による講義アンケート」は,教師に芸人としての自覚を促す役割を果たせるのではないか.予備校だったならば,受講生が来なければ即クビになるわけだし.「公的」には何の威力もないのかもしれないが,ぼく個人としては「私的」にとてもアンケート結果が気になる.「客」の目が気になる「芸人」の自覚のある教員はいい授業をする素質があると思うから.もう15年近く前の文章だが,プレゼンに対するワタクシの基本スタンスは:三中信宏「実践プレゼンテーションテクニック−講演はショータイム!−」に書いた通りです.非売品だが,むかし予備校していた勤め先の校長が配った『講師心得』の要点は数年前に dagboek(→ 2006年3月6日付)に抜き書きしたことがある.講義名人を聴くべし.

—— 芸の道を考えるとき『役者論語』は隠れた名著だ.この本は今は岩波文庫([黄266-1])に入っているが,東大出版会から詳しい注釈の付いた「正・続」の二冊として出版されている:守随憲治(編)『役者論語(正・続)』.

◆午後のこまごま —— 東大・専攻送別会.今年は横山さんと蔵田さんが退職するので,専攻としての送別会.場所は未定だが,日時は3月24日(水)午後6時から.専攻福祉担当からのメール.所属大学が複数あると,参加すべき会議もイベントも単純な整数倍で増えていく./[組合]17:15から,農環研の労務担当者より懸案の長期病休者に関する当局折衝.説明を受けた.副委員長も同席して.

◆午後7時半に撤収.今夜は気温が低い.

◆本日の総歩数=2214歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼−|夜○.計測値(前回比)=87.6kg(−0.4kg)/26.8%(−0.2%)


1 maart 2010(月) ※霧雨に濡れる弥生三月の初日

◆午前4時半起床.霧雨が降っている.気温はプラス5.0度(午前4時).さて,今月も新たなトド撃ちの一月のスタートだ.まずは,月初めのメタなトド撃ちとして「トド撃ちリスト」を更新しないといけない.幸い先月や先々月みたいなドロナワ滑り込みはなさそうな気配だが,その分,春闘がらみで組合トドどもの狼藉が強く懸念される.大口の出張は駒場の生態学会大会以外にはない.しかし……またしても dagboek が一週間分も滞っているじゃないか! 何日も溜めては残務処理しているようじゃ「日記」の意味がぜんぜんない.小学生の夏休み日記並みかもしれない.記録断片だけは紙メモと Twilog にしっかり蓄積されているのだが,その編集時間がぜんぜんないということだ.

◆[蒐書日誌]お,かの“解剖男”からのサイン入り献本が着便した.どうもありがとうございます:遠藤秀紀『ニワトリ:愛を独り占めにした鳥』(2010年2月20日刊行,光文社[光文社新書445],284 pp.,ISBN:978-4-334-03549-5 → 版元ページ).どーもありがとうございます.「注目の遺体科学者が〜」って書かれてるし./国会図書館〈カレントアウェアネス・ポータル〉の記事「中世・ルネサンス時代の欧州の写本をデジタル化するプロジェクト“Europeana Regia”」(2010年3月1日).フランス国立図書館が中心となってこれから進めるプロジェクトだそうだ.ぼくの仕事の上で,直接の関係はないかもしれないが,いざというときに頼りになるかも.

◆午前のトド撃ち —— メーリングリストの月例アナウンスを流した./午前9時半から,計量生物学会企画理事による1時間半におよぶ電話会議.もう十回目になるが,長時間にわたって受話器を握り続けていると握力がしだいに弱まっていく…….今月中に立川(ISM)への大会会場下見の連絡調整をしないといけない.来るべき大トドだ.次回は3月26日(金)の計量生物講演会(飯田橋)の前,午後2時からということになった.その出張届も必要か./電話会議のあいまに全農林のスト批准投票という小トドが闖入してきたがすぐ去っていった./4月9日(金)午後4時半から,東京農大(世田谷)のグリーンアカデミーホールにて,生物応用化学科の懇談会とパーティ.いよいよ新学期の世田谷通いがまた始まる./3月12日(金)夜に同じく農大(厚木)で「教授の会」が予定されているが,別件がすでに入っているので,こちらは欠席の返事を出した./生物地理学会評議員会の出席返信を完了./3月19日(金),18:00〜20:00,竹橋〈如水会館〉での東大専攻送別会(横山伸也さん)への参加返信を完了.

◆[ソーバー]速攻掲載感謝! —— 『過去を復元する』 の目次を bk1 の予約サイトに転載してもらった.

◆午後のトド撃ち —— [組合]午後イチで長期病休者の件で情報収集.組合の執行部にいるとさまざまな個人情報に接する機会がどうしても多くなる./農環研の入館カード用の写真撮り./来年度の大学への非常勤出講に関する人事からの問合せが連日ある.4月以降に予定されているのは,生物統計学が東京農大(世田谷)+東大・理(本郷)+首都大学東京+横浜国大+九大・比社文,分子系統学が玉川大・農,そして形態測定学が京大・霊長研とスポットで情報科学芸術大学院大学(岐阜).これらすべてを兼業として引き受けるので,その申請がおのおの必要になるが,そのトド撃ちはぜんぜん完了していない./農林水産研究交流センターから,次年度もまた〈分子系統ワークショップ・秋の学校〉を開校してほしいとの依頼あり.もともとそのつもりですので,よろしくという返事をするが,これまた「申請書」を提出しないといけない.モノ言うたびに書類をちまちま書かせる風習はぜんぜんなくならない./先日来の懸案事項だった特論の成績評定変更処理は無事に完了したと農学部教務から連絡あり.他の連携教員に周知した.

◆[欹耳袋]生態学会駒場大会・3月16日(火)9:00-12:00(J会場)〈「生態リスク」にどう向き合うのか?2:データ解析からリスク解析へ〉.アブダクション,モデル選択,ベイジアン.→ 連携サイト /今月で終わりになる〈駒場進化セミナー〉の最後を飾る「大団円イベント」は予定されていないの? 次回のセミナーは:岩崎渉(東大)「1000ゲノム時代に進化を読み解く」3月8日(月),16:20-17:50,東大駒場15号館104教室/寄生生物保全ネットワーク〈PARACON〉.トロント大学の Dan Brooks が1990年代に『Parascript』という systematic parasitology の本を出した.寄生生物が生物進化を語る「言葉」は宿主が絶滅することにともなって消えてしまうことになる.

◆午後7時半撤収.曇り.強い東風が冷たい.夜になって本降りの雨になる.

◆アスパラクラブのネタふたつ —— お,「種」はありまへんで〜という主張にみごとに?「バッテン」が付いた朝日新聞の記事が〈asPara〉クラブに載っていた:「21世紀序奏 その後 (6)」 /網一つ,分類学関連でのアスパラクラブの記事は植物分類体系の移行のはなし:「DNAもとに植物の新しい仲間分け」.

◆本日の総歩数=5038歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=88.0kg(−0.2kg)/27.0%(0.0%)


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