images/image1.jpg

Home
oude dagboeken

日録2020年2月


29 februari 2020(土)※うるう年の御利益なし

◆午前6時半起床.曇り.気温5.2度.北東風.

◆[欹耳袋]上方日本酒ワールド「延期のお知らせ」※来月だけではなく4月以降の学会大会開催にも暗雲が広がってきた.

◆四年に一度やってくる「時間的余裕のある二月」のはずなのに,観音台に駆り出される土曜日.ランチは〈コワタイ〉にて春雨スープのスキナーム.あっつ〜.

◆午後の┣┣" 撃ち —— ティモシー・チルダーズ[宮部賢志監訳|芦屋雄高訳]『確率と哲学』(2020年1月30日刊行,九夏社,東京, 325 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-909240-03-3 → 目次版元ページ)の大評原稿完成.二月中に書き上がってよかったよかった.

◆ワタクシがまだ “本書きビギナー” だったころ,初校ゲラのある節の「まるごと差し替え」を依頼したところ,担当編集者にかなり強く叱られたことがあった.いったんゲラが出始めたらそういう “無作法” をしてはならない.ていねいに朱を入れるのが正道.過去にたった一度だけ,ある大部の翻訳原稿がゲラになったあとで初めて “共訳者” として関わりをもったケースがあった.初校ゲラのほぼ全ページにすべて大きく「×」を付けて欄外余白にさながら “耳なし芳一” のように細かく朱で訳文を書き込む日々は苦行そのものだった.要するに,元の翻訳草稿(ワタクシは関知せず)のレベルにかなり問題があったにもかかわらず,それを初校ゲラに組んでしまったものだから,ほんとタイヘンだった.その教訓があったので,それ以後翻訳をするときは十分注意している.基本的に素人の研究者や大学院生に翻訳を任せてはいけない.

◆今宵はほぼシーズン最後のきりたんぽ鍋と “常備水” の〈風の森〉純米しぼり華・秋津穂65.

◆[蒐書日誌]厨房立ち読み本:クリスチャン・メルラン[藤本優子・山田浩之訳]『オーケストラ:知りたかったことのすべて』(2020年2月17日刊行,みすず書房,東京, vi+541+55 pp., 本体価格6,000円, ISBN:978-4-622-08877-6 → 版元ページ)の第2章「さまざまな型」にはさらなるエピソードがぎゅっと詰め込まれている.ベルリン・フィルのある入団候補者の話:「トロンボーン奏者のトーマス・ホルヒが正式採用されなかったのは,ラヴェルの〈ボレロ〉で音をはずしてしまったからだ.……ホルヒはその後,バイエルン放送交響楽団の輝かしいトロンボーン・ソロになったが,彼の傷口が塞がる気配はない」(p. 105).とてもコワい逸話だが,ワタクシはトロンボーンがソロをめっちゃはずしまくったベルリン・フィル〈ボレロ〉のライブ録画をこの目で見た記憶がある.その後,風のうわさにくだんのトロンボーン奏者は自殺したのなんのと囁かれていたが,バイエルンのトップになったのならよかったよかった.

◆天災と人災が入り混じったまま弥生三月に突入する.

◇本日の総歩数=4,528歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 84.90kg(−0.30kg) / 29.7%(+0.3%)


28 februari 2020(金)※余寒の明け方にポトフ

◆午前5時半起床.夜明け前の東の空で推移するグラデーションを眺めつつ,厨房でポトフの仕込みに余念なし.今朝はきりきり冷え込んで最低気温は氷点下4.6度まで下がった.朝日が差す観音台もまだ冷気が残り,午前8時の気温は2.3度.北北西の乾いた風が冷たい.

◆[欹耳袋]Togetter -「全卓樹「銀河の片隅で科学夜話」読者の感想

◆午前の┣┣" 撃ち —— 本郷の某大学のシラバス登録は例年2月末のはずなのだが,今年はぜんぜん連絡が来ないのはどーしてだろう.来年度に出講することは確定済みなんだけど.念のため UTAS にログインしようとしたら,案の定,前のパスワードが使えなくなっていてにっちもさっちも……./二号館に訊いてみるか……./質問メールを送った./昨年度のシラバス画面をpdfで送ってもらい,ちょこちょこ修正した上でUTAS入力を教務に依頼して一件落着なう.

◆[蒐書日誌]さっそく『発酵する日本』をABCに予約してしまったぞ.

◆午後の┣┣" 撃ち —— そういえば,南大沢の方は今年度をもってクビになったのだが,同じ南大沢の別のワルイ某センセイから別口の依頼があるかも.一方の常盤台の方は,来年度の外部非常勤講義は皆無とのことで道場を開くことはダメっぽい.大学もいろいろタイヘンだ./いろんなイベントが中止やら延期になってしまい,ほんとうにヒマになったんだか,空きニッチに新規┣┣” が攻め込んでくるんだかわからない現状.

◆今宵は実に健康的にお野菜たっぷりのポトフが食卓に登場した.

◇本日の総歩数=4,211歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 85.30kg(+0.20kg) / 29.4%(−0.8%)


27 februari 2020(木)※またひとつ馬齢を重ね

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温1.4度.北北東の風.またひとつ馬齢を重ねてしまった夜明け前.晴天の観音台はひんやりしている.今朝の最低気温は氷点下0.6度まで下がった.午前8時の今は5.1度.北西風.

◆[蒐書日誌]ティモシー・チルダーズ[宮部賢志監訳|芦屋雄高訳]『確率と哲学』(2020年1月30日刊行,九夏社,東京, 325 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-909240-03-3 → 目次版元ページ)読了.確率の哲学本はワタクシにとって高確率(主観的に)で “致死的” なのだが,本書は最後まで読破できた.その点だけでも特筆に値する.

本書を手に取ればこんな御利益が ——

  1. ドナルド・ギリース[中山智香子訳]『確率の哲学理論』(2004年11月,日本経済評論社[ポスト・ケインジアン叢書・第33巻])でかつて息絶えた読者でももう一度蘇生することができる.
  2. 著者チルダーズの指導教官だったハウソン&アーバックの “べいづ結界本” :Colin Howson and Peter Urbach 2006. Scientific Reasoning: The Bayesian Approach, Third Edition. Open Court を手に取る引導が渡される.実は第2版の方がベターということもわかる.
  3. ワタクシがかつて何度か登攀を試みては “滑落” した John Earman 1992. Bayes or Bust? : A Critical Examination of Bayesian Confirmation Theory. The MIT Press は掛け値なしに難しいことが判明して心安らかになれる.
  4. 致死率の高い数学的基礎についてはすべて巻末の「補遺」に “瓶詰め” されているので,本分を読んでいていきなり硬い数式にどつかれてケガをせずにすむ.ただし,数式をまたいで通れるわけではないので油断すると痛い目に遭う.
  5. 最後に,確率の哲学論議はぜんぜん結論に到達してはいないみたいなので,本書『確率と哲学』を読んで最終解決を知りたいと期待する読者はみごとに裏切られるだろう.確率という “謎” とともにどこまでも生きていこうという諦観が必要かもしれない.

◆[蒐書日誌]登攀生活はさらにはてしなく続く.次なる “山” は:志村真幸『南方熊楠のロンドン:国際学術雑誌と近代科学の進歩』(2020年2月20日刊行,慶應義塾大学出版会,東京, viii+280+6 pp., 本体価格4,000円, ISBN:978-4-7664-2650-2 → 版元ページ)だ.熊楠センセイ本なので関連資料本が次々と書棚から転がり出てくるのはもうどうしようもない.

◆[欹耳袋]日本経済新聞「確定申告、4月16日まで延長 新型コロナ拡大で国税庁」(2020年2月27日) ※「ちゃんと〆切を守ったときほど〆切が延長される」説は今回も corroborate されたな.

◆馬齢を重ねた夜はいちおう祝宴ということで,東出雲〈王祿〉30BY純米吟醸「渓」にごり仕込18号と奈良・大倉本家の〈大倉〉30BY「源流」水酛純米・生を抜栓.アテは天久保〈蛇の目寿司〉.このとても印象的なグラスは〈琉球ガラス村〉の友利龍さんの作品.

◆[蒐書日誌]Michael Ohl『Die Kunst der Benennung』(2015年刊行, Matthes & Seitz, Berlin, 318 pp., ISBN:978-3-95757-089-5 [hbk] → 目次版元ページ) ※第9章「ないものに付く名前(Namen für nichts)」(pp. 263-295)読了.架空の事物に学名が付く逸話の数々.ハナアルキとかネッシー以外に,精神疾患による妄想もある.「種を認識して記載する分類学のプロセスと命名のプロセスとは密接に絡み合っているので,このふたつのプロセスを別々に切り分ける必要はないだろう.分類と命名はともに同一の対象物すなわち種あるいは他の生物学的実体に着眼し,それらを記載して名を付ける」(p. 294).続いてエピローグ「ラベルからわかること(Vom Etikettieren)」(pp. 297-298)読了.これでやっと最後まで読み終えた.ようやく本書の英訳本:Michael Ohl[Elisabeth Lauffer 訳]『The Art of Naming』(2018年3月刊行, The MIT Press, Massachusetts, xvi+294 pp., ISBN:978-0-262-03776-1 [hbk] → 目次版元ページ)を心安らかに手に取ることができるぞ.

◇本日の総歩数=3,426歩. 朝◯|昼○|夜×. 計測値(前回比)= 85.10kg(+0.15kg) / 30.2%(+0.1%)


26 februari 2020(水)※雨に濡れる朝の観音台

◆午前5時起床.雨上がりの曇り空.気温7.0度.北東の風.小雨が降り続く観音台はしっとりひんやりしている.午前8時の気温は6.6度と下がり気味.しめっぽい空気を吹きはらう平均律/アファナシエフ.

◆[蒐書日誌]空模様がイマイチなので引きこもる昼休みに格好の本:クリスチャン・メルラン[藤本優子・山田浩之訳]『オーケストラ:知りたかったことのすべて』(2020年2月17日刊行,みすず書房,東京, vi+541+55 pp., 本体価格6,000円, ISBN:978-4-622-08877-6 → 版元ページ)※これさえ読めば誰でもヨーロッパ圏のオケ事情にとっても詳しくなれる.

  • 「オーケストラにしてみれば,定期的にモーツァルトを演奏すれば……響きを『クリーンにする』ことができる.マーラーばかり弾いていると音が重くなり,繊細なニュアンスが失われかねないのだ」(p. 15)—— そーかそーか.
  • 「ソリストのあとに続くのがトゥッティスト,つまりは『一般』の楽団員であるが,彼らは歩兵隊の兵卒のようなもので,大砲の餌食となりながらもつねに最前線で戦う存在だ」(p. 38)—— “大砲” って(ぎくぅっ……)
  • オーケストラでは位置的な面から,弦楽器と管楽器とにも分けられるのだ.そもそもメンタリティーからして大きく異なっている.……弦楽器奏者たちが騒ぎはじめたことに業を煮やしたオーボエ奏者が『いいかげんに黙ったらどうだ,一人では何もできないくせに』」(pp. 40-41)—— それを言っちゃあ…
  • 「オーケストラには典型的な職業病がいくつもある.背中の痛みや腱炎のほかに難聴の問題がある.……2008年にはEU〔欧州連合〕指令によって,オーケストラの発する音量が85デシベルに制限されるにいたった.これでは気弱なフォルテですら危うい」(p. 53)—— その制限音量は破られるためにある!
  • 「スクリャービンの〈交響曲第4番〉『法悦の詩』でコンサートホールの客席の壁を揺るがしたエフゲニー・スヴェトラーノフは,さしずめアウトローそのものだった」(p. 53)—— ちょっと聴いてみたかったかも.

果てしなく続くオーケストラ裏話の数々.まだまだ先が長い本.

◆夜になっても湿っぽい.今宵は里芋の煮っころがしをつくってみた.トッピングはネパール山椒の Maricha「Timur di Tarai」.見た目は黒胡椒みたいでも香りは山椒.

◇本日の総歩数=2,491歩. 朝◯|昼○|夜○. 計測値(前回比)= 84.95kg(−0.10kg) / 30.1%(+0.3%)


25 februari 2020(火)※年に一度だけの大仕事

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温1.5度.ほぼ無風.おだやかな晴天の観音台.連休明けの早朝は0.5度まで下がったが,午前8時には6.5度.北東の風.

◆[蒐書日誌]読売新聞大評が公開された:三中信宏「ワインづくりの地質学」(2020年2月16日掲載|2020年2月25日公開)※書評本:※書評本:アリス・ファイアリング,パスカリーヌ・ルペルティエ[小口高・鹿取みゆき(監修)|村松静枝訳]『土とワイン』(2019年12月28日刊行,エクスナレッジ,東京, 471 pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-7678-2651-6 → 目次版元ページ).ビール本を訳し,ワイン本を書評したからには,あとは日本酒本だけかなあ.

◆今日は確定申告というここ数日引きずってきた大仕事をやっと完了したのでスッキリ爽快.ワタクシのように本務以外の兼業や副業がたくさんあると関連書類を漏れ落ちなく耳を揃えるのもタイヘン.申請書の書式が毎年ちょこちょこと変更され,しかも年に一度の慣れない会計計算をするので,湯水のように時間が流れ去っていく.今年はこれで終わったが,来年はまた一からジタバタすることになるだろう.

◆しとしと雨夜は湿っぽい.

◇本日の総歩数=4,476歩. 朝◯|昼○|夜○. 計測値(前回比)= 85.05kg(−0.80kg) / 29.8%(−0.1%)


24 februari 2020(月)※連休最後は紙魚になり

◆午前5時半起床.晴れ.気温3.8度.西風.花粉の祭典は盛大に続く.

◆連休に紙魚は大きく成長する —— お休みなのをいいことに『SS先史遺産研究所アーネンエルベ:ナチスのアーリア帝国構想と狂気の学術』(約800ページ)と『オーケストラ:知りたかったことのすべて』(約600ページ)を代わる代わる寝読みするのは,確かに腕力増強には効果的だろうが,ときどきうつらうつらして顔の上に “岩石” がまともに落ちてくるので超キケン.

◆ちゃんと人間に戻らないと明日から出勤できないではないか.

◇本日の総歩数=1,906歩. 朝◯|昼△|夜○. 計測値(前回比)= 85.85kg(+0.45kg) / 29.9%(+0.3%)


23 februari 2020(日)※北風に乗って花粉の宴

◆午前6時起床.晴れ.気温8.2度.北西風強し.

◆[蒐書日誌]読売新聞大評が本日掲載されました:三中信宏「現代生態学の〝戦記〟— 利己的遺伝子の小革命 岸由二著 八坂書房」(2020年2月23日)※書評本:岸由二『利己的遺伝子の小革命:1970-90年代 日本生態学事情』(2019年11月18日刊行,八坂書房,東京, 278 pp., 本体価格3,500円, ISBN:978-4-89694-174-6 → 目次版元ページ).昨年,本書を読了したときのワタクシの感想(というかツイート束)はこちら → 三中信宏「『利己的遺伝子の小革命:1970-90年代 日本生態学事情』感想」(2019年11月22日).最初の書評原稿に対しては読売新聞文化部から「当時の生態学が置かれていた政治的背景についてもっと詳しく」との “査読コメント” が付いた.確かに,ルイセンコや今西への言及は今の若い読者にとっては補足説明が必要だろう.

◆北風が猛然と吹きつける昼下がり.こんな花粉の祭典の日にうろうろ歩き回れるわけがない.連休中日の午後はマテ茶の気分で TWG Black Tea にボンビージャを突き刺してみた.

◆[蒐書日誌]ミヒャエル・H・カーター[森貴史監訳|北原博・溝井裕一・横道誠・舩津景子・福永耕人訳]『SS先史遺産研究所アーネンエルベ:ナチスのアーリア帝国構想と狂気の学術』(2020年2月29日刊行,ヒカルランド,東京, 797 pp., 本体価格9,000円, ISBN:978-4-86471-827-1 → 版元ページ)※やっと第5章まで読了.まだ半分にも達していない……

◆読んで喰って寝るという連休中日.気がつけば今日は一歩も外に出ていなかった.

◇本日の総歩数=0歩. 朝◯|昼○|夜○. 計測値(前回比)= 85.40kg(−0.15kg) / 29.6%(−0.4%)


22 februari 2020(土)※春一番に吹かれて本郷

◆午前6時起床.雨.気温7.5度.北西風.雨上がりの青空が広がってきた.朝日がまぶしい.午前7時の気温は7.3度.南西の風.三連休初日の朝餉はミネストローネの成れの果てのスープパスタ.パルミジャーノ・レッジャーノをやけくそのようにすりおろしてトッピング.

◆[蒐書日誌]ティモシー・チルダーズ[宮部賢志監訳|芦屋雄高訳]『確率と哲学』(2020年1月30日刊行,九夏社,東京, 325 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-909240-03-3 → 目次版元ページ)の読売大評は予定が繰り上がって3月8日(日)に紙面掲載の予定.べいづの章でたたずんでいるヒマはないぞ>ワタクシ.

◆午前10時半,つくば駅.雲が広がるセンター広場.気温11度.これから本郷出撃.曇り空の本郷通りを湿った南風が吹きわたる.この南風は関東の「春一番」とのこと.正午の気温は16度.ひさしぶりの〈ルオー〉の窓際席でゆったりくつろぐひととき.

◆午後は進化学会理事会がある理学部2号館第4講義室へ.午後4時過ぎ終了.暖かい南風の湯島天神は梅祭りで賑わっていた.午後6時前,夕暮れつくば帰還.午後6時の気温16.2度.湿度70%.南南西の湿った風強し.これは蒸し暑いかもしれない.

◆夜の通り雨.明日からの連休は確定申告に追いまくられる.

◇本日の総歩数=7,567. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 85.55kg(+0.60kg) / 30.0%(+0.2%)


21 februari 2020(金)※徹夜明けに花粉の祭典

◆ひさしぶりの夜なべ仕事.そして,深夜の研究室に響きわたるマーラー.

◆真夜中の┣┣" 撃ち —— 岸由二『利己的遺伝子の小革命:1970-90年代 日本生態学事情』『利己的遺伝子の小革命:1970-90年代 日本生態学事情』(2019年11月18日刊行,八坂書房,東京, 278 pp., 本体価格3,500円, ISBN:978-4-89694-174-6 → 感想目次版元ページ)の大評ゲラを大きく手直し.これで現代の読者にも歴史的文脈がはっきり見えるようになったかな.大手町にメール送信だん.

◆おだやかな日差しが降り注ぐ昼下がり.気温は13.0度まで上がっている. “空白の数時間” ののちやっと再起動だ.

◆[蒐書日誌]先日の大手町漁港の水揚げが届いたのでさっそくリストづくり.今回は進化本が多かったなあ.

  1. クリスチャン・メルラン[藤本優子・山田浩之訳]『オーケストラ:知りたかったことのすべて』(2020年2月17日刊行,みすず書房,東京, vi+541+55 pp., 本体価格6,000円, ISBN:978-4-622-08877-6 → 版元ページ)※ワタクシ的にはこの新刊本こそ “むっちゃおもろい” 気がするぞ.この内容なら600ページ/6,000円はぜんぜん高くない.

  2. 千葉聡『進化のからくり:現代のダーウィンたちの物語』(2020年2月20日刊行,講談社[ブルーバックス・B2125],東京, 262 pp., 本体価格1,000円, ISBN:978-4-06-518721-0 → 版元ページ)※早くも話題になっている進化本.「誰もがダーウィンに!」という惹句が秀逸.某読書委員が「むっちゃおもろい!」と断言したのでおもろいにちがいない.

  3. リチャード・O・プラム[黒沢令子訳]『美の進化:性選択は人間と動物をどう変えたか』(2020年3月10日刊行,白楊社,東京, 16 color plates + 462 pp., 本体価格3,400円, ISBN:978-4-8269-0216-8 → 版元ページ)※やっぱり鳥類の性淘汰は彩りのある進化本になるなあ.

  4. 内田亮子『進化と暴走:ダーウィン『種の起源』を読み直す』(2020年1月25日刊行,現代書館[いま読む!名著],東京, 243 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-7684-1018-9 → 版元ページ)※内田さんの単著ってひさしぶりじゃないか.

  5. 海部陽介『サピエンス日本上陸:3万年前の大航海』(2020年2月12日刊行,講談社,東京, 335 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-06-518554-4 → 版元ページ)※これまたTVや新聞で知られまくりの南シナ海を手漕ぎ船でわたる原始航海復元プロジェクト.カラー写真いっぱい.

  6. 志村真幸『南方熊楠のロンドン:国際学術雑誌と近代科学の進歩』(2020年2月20日刊行,慶應義塾大学出版会,東京, viii+280+6 pp., 本体価格4,000円, ISBN:978-4-7664-2650-2 → 版元ページ)※この新刊は狙っていた.ロンドン滞在中の南方熊楠は Nature 誌と Notes and Queries 誌に山ほど投稿した.本書はこれらの科学雑誌の変遷に焦点を当てる.

  7. 全卓樹『銀河の片隅で科学夜話:物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな驚異』(2020年2月10日刊行,朝日出版社,東京, 190 pp., 本体価格1,600円, ISBN:978-4-255-01167-7 → 版元ページ)※大手町で釣り上げた本書は別途ご恵贈いただいた.科学エッセイ新刊.このちょっとフシギな読後感とカラーイラストとの絶妙な混ざり具合は既視感があるなあ.本書はワタクシが20年も前に読んだクラフト・エヴィング商會の一連の筑摩書房エッセイ集:『どこかにいってしまったものたち』(1997年),『クラウド・コレクター』(1998年),『ないもの、あります』(2001年)を思い出させる.

◆午後の┣┣" 撃ち —— なろ城下町の「出張禁足令」は4月末まで続くとのこと.したがって,新年度早々の学会や会議などもワタクシたち下々は一律に出られないということになりました>関係者諸氏.中止になった学会は自分のところだけではない./着信メールと “同一分内” で返信メールを送れれば勝ち.

◆前夜から生活リズムが崩れっぱなしなので,今宵は清く正しい「せり鍋」を用意して清く正しい日常に戻ろうとするも,引き連れてきた “お水” やら “お湯” がまっとうなラインから踏み外れている.いつもの常備水〈風の森〉純米大吟醸しぼり華・秋津穂50に加えて,〈日置桜〉27BY生酛強力純米と〈玉川〉山廃白ラベル23度の飛び切り燗を燗冷ましにした.

◆夜の┣┣" 撃ち —— 岸由二『利己的遺伝子の小革命』の書評修正ゲラのさらなる修正.夜中からのエンドレス作業はなお続く.何度かのやり取りを経て大評原稿はやっと校了が見えてきた:三中信宏「現代生態学の〝戦記〟」2月23日(日)紙面掲載予定.

◆明日からの三連休は静かに静かに過ごしたい.

◇本日の総歩数=5,969歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 84.95kg(−0.25kg) / 29.8%(−0.1%)


20 februari 2020(木)※またしても夜なべ仕事

◆午前5時過ぎ起床.曇り.気温1.7度.微風.晴れところどころ薄曇りの観音台は 空 模 様 だ け は穏やかな好天に恵まれている.夜明け前は氷点寸前の0.1度まで冷え込んだが,午前8時の気温は4.0度.北西風.昨日は血圧が上がることが多かったので,気分を鎮めるためにマーラーの交響曲第6番の緩徐楽章をゆっくり聴くのが精神衛生上よろしいにちがいない.うん,そーだそーだ.しかし,結局フィナーレも聴いてしまったので,またまた打ちひしがれている.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 生態学会名古屋大会出張命令伺の取り下げ完了.

◆薄曇りの昼休み.正午の気温は12.2度.北寄りの微風.まだ花粉の祭典は本格的には始まっていなさそうだったのでショートコース徘徊だん.歩き読み本はご恵贈本:全卓樹『銀河の片隅で科学夜話:物理学者が語る、すばらしく不思議で美しいこの世界の小さな驚異』(2020年2月10日刊行,朝日出版社,東京, 190 pp., 本体価格1,600円, ISBN:978-4-255-01167-7 → 版元ページ).

◆午後の┣┣" 撃ち —— 昼休み徘徊から帰ってきたら大手町よりメールあり:「書評原稿が届いていないんですが……」.そんなバナナ,とチェックしてみたら,案の定,2週間前に脱稿していたのにメール送信していなかったことが判明.【教訓】「書いても送らない原稿は存在しないも同然」.注意注意./大手町から大評原稿の major revision 指令あり.日本生態学界のかつての “黒船” 戦記物語をいかに “いま” の読者に伝えるかということ.

◆[欹耳袋]日本生態学会「第67回日本生態学会名古屋大会における参加費のキャンセルポリシーについて」(2020年2月20日)※「大会を開催するか、中止するかについては再度、2月25日に危機管理委員会を開いて、方針を協議する予定です。」

◆午後11時過ぎ,観音台再出撃の夜.農環研は人気なし.気温は7.5度と冷え込みなし.凍える心配はないだろう.まずは忘れないうちに,名古屋のホテル予約キャンセル.もちろんキャンセル料は発生せず.

◇本日の総歩数=8,117歩. 朝◯|昼○|夜○. 計測値(前回比)= 85.20kg(+0.30kg) / 29.9%(−0.1%)


19 februari 2020(水)※なろ城下は出張禁足令

◆午前5時半起床.晴れ.1.2度.朝から厨房を走り回った.青空の観音台.午前8時の気温は3.7度.休む間もなく,とある本を探して本の “地層” をざくざく掘り進まないといけない.

◆午前の┣┣" 撃ち —— _・) 。oO (掘っても掘っても見つからず……) /まったく見つからないので,同じ本をもう1冊発注した.どこまで探書し続けるかは入手可能性と価格で決まる.今回はしつこく探すコストよりもさくっと買うコストの方が小さいと自分会議で決議された./北青山からの問い合わせ対応.

◆「青天の霹靂」というかなんというか…….学会大会が開催されるかどうかだけ気にしていたら,出張そのものが禁止されることになろうとは.

  • @Ohr_wurm え,大会開催中止ですか? posted at 17:05:26
  • @Ohr_wurm あーーーー,わかりましたあ(泣 MeToo) posted at 17:06:57
  • @Ohr_wurm これはもう泣くしかないですなぁ…… posted at 17:07:18
  • [つくば]はいはい,ということで,ワタクシの生態学会大会出張はなくなりました…….なろ城下町の下々の民はみんなダメでしょう. posted at 17:09:34
  • 続)_・) 。oO (ひつまぶしだけ喰いに行くか……) posted at 17:12:27
  • [つくば]なろ城下町には “出張禁足令” が本日発令されましたので,たとえ学会大会が開催されたとしてもワタクシたちは公費出張できません状態なう. posted at 17:21:02
  • 続)懸念されるのは,この “禁足令” がいつまで続くのかということ.3月中だけでなく4月までもつれこむと,さらに “被害” が広がるかも. posted at 17:27:34
  • @asarin 御触れに背くとタイヘンなことに……. posted at 17:28:08
  • @Ohr_wurm ワタクシも “足抜け” してコッソリ行けばいいだろうとも考えたのですが,それをやらかすとユニットごと蟄居閉門,当人は “座敷牢” に幽閉されるという格好の見せしめになりそうで……. posted at 17:32:35
  • @Ohr_wurm おーどーこんになろから参加がなかったらそれこそタイヘンなことに. posted at 17:33:34
  • @Ohr_wurm うわぁ…… posted at 18:14:44
  • @atsushitoyoda “同調圧力波” のみごとなるシンクロですねー. posted at 18:15:32
  • [つくば]そんなこんなでナゴヤには行けなくなったけど,合同祝賀会は盛り上がってください. posted at 20:39:59

◆験直しの夕餉はシンプルに焼き肉.酒精強化粕汁とにごり酒(瓶底沈殿部)があれば十分すぎる “呑むごはん” なので,あえて “食べるごはん” は不要かもしれないが,やはり〆に一膳喰ってしまった.

◇本日の総歩数=3,852歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 84.90kg(−0.30kg) / 30.0%(+0.1%)


18 februari 2020(火)※北風の大手町漁港にて

◆午前5時半起床.雨あがりの曇り.気温1.5度.北東風.観音台はすっきり青空.雨上がりの通勤路は朝日が濡れた路面に照り返されてまぶしかった.最低気温は0.1度まで下がったが,午前8時の気温は4.7度.西風.

◆[蒐書日誌]昼休みの引きこもり読書:ティモシー・チルダーズ[宮部賢志監訳|芦屋雄高訳]『確率と哲学』(2020年1月30日刊行,九夏社,東京, 325 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-909240-03-3 → 版元ページ)※さすがに北風が吹きすさぶ中を歩き読むわけにはいかない.フォン・ミーゼスの相対頻度解釈,コルモゴロフの公理論,ポパーの傾向性解釈まで読了.良書.

◆午後の┣┣" 撃ち —— ここ数日,「"学会" "中止" -rt」でツイート検索するとあちこちから悲鳴と願望が入り混じって聞こえてくる.これからの状況が読めないだけに右往左往するのも仕方がないのかも./生態学会名古屋大会は,懇親会は中止だが,大会そのものは実施されると広報されている.となると,あとはなろ天守閣が学会出張を許可するかどうかだけか.

◆[蒐書日誌]ミヒャエル・H・カーター[森貴史監訳|北原博・溝井裕一・横道誠・舩津景子・福永耕人訳]『SS先史遺産研究所アーネンエルベ:ナチスのアーリア帝国構想と狂気の学術』(2020年2月29日刊行,ヒカルランド,東京, 797 pp., 本体価格9,000円, ISBN:978-4-86471-827-1 → 版元ページ)※寝読み本としてじわじわ読み進んでやっと第3章まで読了.アーネンエルベを創立したナチス親衛隊ハインリヒ・ヒムラーは十分すぎるほどぶっ飛んでるけど,ヒムラーと対立したアルフレート・ローゼンベルクはもっともっとキケンな思想の持ち主だった.あの時代のドイツを生き抜いた科学者たちがオモテにならない “ウラ歴史” の連続だったのもむべなるかな.確かに本書は貴重な資料なので,腕力が要るけど,どんどん読み進む.なお,ヨーロッパを文化的に蹂躙した全国指導者ローゼンベルク特捜隊(ERR)については:アンデシュ・リデル[北條文緒・小林祐子訳]『ナチ 本の略奪』(2019年7月16日刊行,国書刊行会,東京, 431 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-336-06321-2 → 書評目次版元ページ)にくわしい.

◆夕方の大手町にて地引網を引く.今回の読書委員会は全体的に新刊の冊数が多く,豊漁だった.そのせいで読書委員会が長引いてしまったので,終了後はふらふらと神保町に流されてヒミツ部屋にて淀んだり爛れたりせず,つくば直帰というマジメな夜.

◇本日の総歩数=6,720歩. 朝◯|昼○|夜○. 計測値(前回比)= 85.20kg(0.00kg) / 29.9%(−0.2%)


17 februari 2020(月)※学会蹴散らすウィルス

◆午前5時過ぎ起床.雨上がりの曇り.気温8.5度.北東風.曇りときどき霧雨の週明け観音台は朝からじめじめしている.午前8時の気温は9.4度.北東の風.しかし暖房が必要なほどの冷え込みではない.

◆[蒐書日誌]読売新聞「2月23日(日曜)朝刊で紹介する予定の本」(2020年2月16日)※ワタクシの大評担当本: 岸由二『利己的遺伝子の小革命:1970-90年代 日本生態学事情』『利己的遺伝子の小革命:1970-90年代 日本生態学事情』(2019年11月18日刊行,八坂書房,東京, 278 pp., 本体価格3,500円, ISBN:978-4-89694-174-6 → 感想目次版元ページ).包括適応度と社会生物学の “黒船” がやってきた時代のこと.

◆午前の┣┣" 撃ち —— とうの昔に〆切が過ぎていた出張伺を 今 頃 に な っ て 出そうとするワタクシ……./なろWebメールの受信箱やゴミ箱に何千通もの未読メールが堆積していたので,そっくりそのまま消去処分した.いやぁ気持ちええわぁ〜./遅れまくりの出張伺はなろ様のお情けにより提出できることになった.ありがたやありがたや.それにしてもこの出張関連提出書類の新書式はいったい……(言うてはならぬ

◆[蒐書日誌]昨日 TMMF2020 でゲットしたオライリー・ジャパンの “お料理本” たちがあまりに重すぎるので早めに整理することにした.

  1. Sandor Ellix Katz[水原文訳]『発酵の技法:世界の発酵食品と発酵文化の探求』(2016年4月26日刊行,オライリー・ジャパン[Make: Japan Books],東京, xxiv + 16 color plates + 483 pp., 本体価格3,600円, ISBN:978-4-87311-763-8 → 版元ページ

  2. Jeff Potter[水原文訳]『Cooking for Geeks:料理の科学と実践レシピ[第2版]』(2016年12月16日刊行,オライリー・ジャパン[Make: Japan Books],東京, xii + 490 pp., 本体価格3,400円, ISBN:978-4-87311-787-4 → 版元ページ

  3. Lisa Q. Fetterman, Meesha Halm, and Scott Peabody[水原文訳]『家庭の低温調理:完璧な食事のためのモダンなテクニックと肉、魚、野菜、デザートのレシピ99』(2018年11月2日刊行,オライリー・ジャパン[Make: Japan Books],東京, 290 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-87311-862-8 → 版元ページ

これら3冊はまぎれもない “お料理本” だが,造本の基本スタイルが同社がお得意のコンピューター言語やアルゴリズムの解説本にそっくりで,まだその “違和感” がぬぐえないでいる.いずれにしても,ワタクシの居室本棚の一角がある明確な “意思” を持ち始めたことはまちがいなく,これからも「類は友を呼ぶ」にちがいない.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 出張伺と立替払伺にハンコを押してやっと提出.午前を費やした案件はこれにて一件落着〜(ため息)

◆もっと気温が上がるかと思ったのだが,今日の日中は11.9度止まりで北東風が冷たい一日だった.冷えるなあという口実で,夕餉は粕汁(酒精強化バージョン)と卵とじカツ丼,そしてバクハツ系にごり酒という大学前の食堂みたいなメニューになってしまった.

◆[欹耳袋]某兇悪ウィルスのせいで,今月末の2月28日(金)にエポカルでの開催が予定されていた〈第10回インベントリー研究会:AI・スマート農業のための病害虫基盤情報の活用〉は開催中止になりました.関係者のみなさんには追って連絡があるでしょう.年度末開催の学会中止が他にも多々ありそうな気配.さて,生態学会大会どーなるの?(ワタクシの今日のじたばたはムダになる?)

◇本日の総歩数=4,252歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 85.20kg(+0.15kg) / 30.1%(−0.6%)


16 februari 2020(日)※雨に濡れてカピオ参上

◆午前6時過ぎ起床.曇り.気温6.7度.ほぼ無風.さて,小雨の中を今日もカピオのお勤めだ.

◆カピオをいったん退出.雨脚が強まってきた.午前10時の気温は10.6度とさほど寒くはないが,あまり薄着をしているとよくないかも.お野菜食べまくりランチへ.

◆[蒐書日誌]読売新聞大評が紙面掲載されました:三中信宏「ワインづくりの地質学」(2020年2月16日)※書評本:アリス・ファイアリング,パスカリーヌ・ルペルティエ[小口高・鹿取みゆき(監修)|村松静枝訳]『土とワイン』(2019年12月28日刊行,エクスナレッジ,東京, 471 pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-7678-2651-6 → 目次版元ページ).書評の中では,ほぼ同時に出版された:ディヴィッド・バード[佐藤圭史・村松静枝・伊藤伸子訳]『イギリス王立化学会の化学者が教えるワイン学入門』(2019年12月23日刊行,エクスナレッジ,東京, 502+ix pp., 本体価格2,700円, ISBN:978-4-7678-2651-6 → 版元ページ)にも言及している.まとめて読むとこの二冊の表紙並みにワイン色に染まる.

◆夕方は冷たい小雨に濡れる観音台でごそごそ.今日の最高気温は11.2度どまり.快適とはほど遠い日曜だった.

◇本日の総歩数=4,943歩. 朝◯|昼○|夜○. 計測値(前回比)= 85.05kg(−0.70kg) / 30.7%(+0.7%)


15 februari 2020(土)※カピオでの裏方お仕事

◆午前5時半起床.晴れ.気温4.5度.北西の風.今日は〈Tsukuba Mini Maker Faire 2020〉がカピオで開催される.オープン直前の11時から会場内覧ツアーに立ち会うという裏方のお仕事がまずはじめ.

◆薄曇りの午後はカピオ会場をあとにして洞峰公園方面へてくてく.まずは〈コーヒー・ファクトリー〉にて珈琲豆をゲットしたのち,タイミングを見計らってとなりの〈モルゲン〉へ突撃を敢行し,ひさしぶりの食パン3斤を身柄確保した.

◆[欹耳袋]朝日新聞GLOBE+「工事現場看板の「オジギビト」、実は名前があった 上目遣いの笑顔にも理由が」(2020年2月14日).

◆今日も暖かい一日だった.午後の最高気温は15.9度.コートなしでもまったく大丈夫.夜は解凍したローストビーフに合わせて,〈三井の寿〉の冬純米活性にごり「NeVe」を抜栓.今年は暖冬過ぎてこのラベルが似合わなくなってしまったが,お肉にはピッタリの “炭酸水” だ.

◆[蒐書日誌]アリス・ファイアリング,パスカリーヌ・ルペルティエ[小口高・鹿取みゆき(監修)|村松静枝訳]『土とワイン』(2019年12月28日刊行,エクスナレッジ,東京, 471 pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-7678-2651-6 → 目次版元ページ)の大評はやっと校了.新聞書評原稿の改訂の嵐は短期決戦.昼も夜もなし.

◆明日もカピオ詰めのお勤めだ.

◇本日の総歩数=10,429歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 85.75g(+0.15kg) / 30.0%(−0.1%)


14 februari 2020(金)※非日常的な高層ケーキ

◆午前5時起床.霧筑波.気温8.1度.南東風.朝霧の底に沈む観音台は視界が効かない.午前8時の気温は7.7度.北東風.日中は昨日みたいに暖かくなるとの予報なので,服装がいきなり春めいてしまった.朝イチの BGM は John Coltrane Quartet の〈Crescent〉から.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 空飛ぶ教授を遠くへ飛ばす某会の参加費を〆切(旧)までちゃんと振り込んだワタクシ./〆切間際にあわてて参加費を振り込んだり要旨を投稿したりすると,きまって〆切が延長される “自然現象” に名前を付けたい./JALマイレージ削除案件がもう一つ浮上した.もう手慣れた作業なのでさくさく削除.画面を貼り付けて会計担当にメール返信.

◆[蒐書日誌]クリスチャン・メルラン[藤本優子・山田浩之訳]『オーケストラ:知りたかったことのすべて』(2020年2月17日刊行予定,みすず書房,東京, 本体価格6,000円, ISBN:978-4-622-08877-6 → 版元ページ )※厚さが600ページもあってお値段6,000円とはまたまた攻めまくられてるけど,これはきっと “地引網” にかかるだろうなあ.

◆薄曇りの昼休み.正午の気温は15.6度と昨日よりもさらに高い.南東からの生暖かい風に吹かれてショートコース徘徊.歩き読み本:加藤政洋『酒場の京都学』(2020年1月30日刊行,ミネルヴァ書房,京都, xiv+232+ii pp., 本体価格2,500円, ISBN:978-4-623-08802-7 → 版元ページ)の第3章「洋食酒場と花街」読了.古川ロッパが大活躍する.適役適役.

◆飛び石連休中に積み上がった新刊たちはまだまだあったりする.以下はいただきものの数々.

  1. 石田紀郎『消えゆくアラル海:再生に向けて』(2020年2月10日刊行,藤原書店,東京, 8 color plates + 342 pp., 本体価格2,900円, ISBN:978-4-86578-251-6 → 版元ページ)※中央アジアの巨大な “アラル海” が急速に消滅した歴史をたどる.

  2. 敷田麻実・湯本貴和・森重昌之編著/ドウノヨシノブ漫画『はじめて学ぶ生物文化多様性』(2020年2月6日刊行,講談社,東京, x+213 pp., 本体価格2,800円, ISBN:978-4-06-518722-7 → 版元ページ

  3. 外山美樹『実力発揮メソッド:パフォーマンスの心理学』(2020年2月10日刊行,講談社[講談社選書メチエ・721],東京, 172 pp., 本体価格1,350円, ISBN:978-4-06-518695-4 → 版元ページ

  4. 冨田恭彦『詩としての哲学:ニーチェ・ハイデッガー・ローティ』(2020年2月10日刊行,講談社[講談社選書メチエ・722],東京, 220 pp., 本体価格1,700円, ISBN:978-4-06-518746-3 → 版元ページ

  5. 髙木佐保『知りたい! ネコごころ』(2020年2月7日刊行,岩波書店[岩波科学ライブラリー・292],東京, iv+116+4 pp., 本体価格1,200円, ISBN:978-4-00-029692-2 → 版元ページ

いただきものは以上です.ご恵贈どうもありがとうございました.

◆湿っぽい夜.今日の最高気温は16.6度.午後9時を過ぎたというのにまだ10.7度という高値を維持している.今宵は「彩りにんじん土鍋炊き込みご飯」をつくってみた.この季節は地場のカラフルなにんじんが出回っているので,こういうご飯が食卓に乗る.ほんでもって今夜のデザートは非日常的にそびえ立つケーキ.松代の某有名店が出血大サービスしてくれたという逸品.おいしく美味しくいただきましたでございます.ピサの斜塔みたいにあやうい傾斜でした.

◆[蒐書日誌]あさって紙面掲載予定のアリス・ファイアリング,パスカリーヌ・ルペルティエ[小口高・鹿取みゆき(監修)|村松静枝訳]『土とワイン』(2019年12月28日刊行,エクスナレッジ,東京, 471 pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-7678-2651-6 → 目次版元ページ)の大評ゲラ三訂修正確認.これで一件落着かな.

◆週末は下界の直近カピオで開催される〈Tsukuba Mini Maker Faire 2020〉での裏方お仕事に勤しむ.

◇本日の総歩数=9,030歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 85.60kg(−0.60kg) / 30.1%(+0.3%)


13 februari 2020(木)※雨が降って暖気が充満

◆午前5時半起床.ひさしぶりの雨.気温4.6度.無風.観音台は曇りときどき小雨.ここのところまったくお湿りがなかったのでちょうどよかったかも.午前8時の気温は6.0度.北東風.これから天気は回復して,日中の予想最高気温は17度とのこと.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 航空券のマイレージ削除処理が終わったので,削除証拠画面キャプチャーを添付して事務にメール返信.公費出張時の航空券マイル削除手順(備忘):

  1. 各航空会社のマイレージサイトを確認して該当フライトのマイル画面をキャプチャー.
  2. マイレージセンター窓口に電話をして該当フライトのマイル削除を依頼.一両日で削除作業がすむ.
  3. マイル削除が完了したマイル画面をキャプチャー.
  4. マイル削除前後の画面キャプチャーとともに事務方に完了連絡すれば一件落着.

航空会社によってマイル削除のやり方がちがっているので,削除前後のウェブ画面を両方とも画像保存しておかないとダメ.

◆雨上がりの昼休み.正午の気温は11.1度.日差しと南風が暖かい.ショートコースを一回り徘徊してきたが,コートはぜんぜん必要なかった.真っ昼間から背徳な歩き読み本:加藤政洋『酒場の京都学』(2020年1月30日刊行,ミネルヴァ書房,京都, xiv+232+ii pp., 本体価格2,500円, ISBN:978-4-623-08802-7 → 版元ページ)の第2章読了.さすがは九鬼周造だ.

◆午後の┣┣" 撃ち —— うっかり忘れていた SSB と WHS の年会費振込./統計コンサルティング業務一件./オーガナイザー業務./某学会理事会の欠席連絡と委任状送付./またしても「マイルをすぐ消せ!」指令が飛び込んできた.JAL でも ANA でも “マイル削除慣れ” してしまって,遅滞なくすいすい消せるようになった.すいすい./平林克己(写真)|宮西建礼・岡田裕子(文)『京大吉田寮』(2019年12月6日刊行,草思社,東京, 79 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-7942-2425-5 → 版元ページ吉田寮記録プロジェクト)のヴィジュアル評原稿を書いた.いま大手町漁港が立て込んでいるみたいなので,掲載は来月になるかもなあ.

◆午後3時過ぎに本日の最高気温17.1度を記録した.暖かいというより,日なたでは暑いと表現したい.

◆午後8時を過ぎても気温は11.4度というこの季節にはありえへん暖かさ.今宵は塩豚のポークソテーをさくっと焼いた.付け合せはクレソン,余ったクロテッドクリームをたっぷり投入したポテトサラダ,そして群馬県産フルーツトマト「甘しずく」.

◇本日の総歩数=9,238歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 86.20kg(+0.45kg) / 29.8%(+0.6%)


12 februari 2020(水)※連休明けに加圧の加圧

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.最低気温は氷点下3.2度.北西の微風.観音台は日差しが暖かい.今日は方々からの加圧案件をなぎ払う一日.

◆新雑誌〈iDarwin〉がチャールズ・ダーウィン生誕日の本日2月12日に創刊されました:iDarwin — Journal for any study on evolution(ISSN 2435-4635).

◆午前の┣┣" 撃ち —— 週末の Tsukuba Mini Maker Faire 2020 15-16 February 2020 のカピオ会場になろ紹介パンフレットを山積みする案件をさくっとなぎ払う./JALとANAのマイレージ窓口にそれぞれ連絡し,出張フライトにうっかり付けてしまったマイルの削除依頼.一両日中にウェブサイトに反映されるとのこと.

◆[蒐書日誌]先週の大手町漁港の水揚げリストをやっとつくり終えた.

  1. デイヴィッド・スローン・ウィルソン[高橋洋訳]『社会はどう進化するのか:進化生物学が拓く新しい世界観』(2020年1月29日刊行,亜紀書房,東京, 326+21 pp., 本体価格2,300円, ISBN: 978-4-7505-1629-5 → 版元ページ)※D・S・ウィルソンの一般向け書籍はわりによく翻訳されている.

  2. 野口久光・油井正一・植草甚一・清水俊彦・相倉久人・平岡正明『昭和ジャズ論集成』(2020年1月22日刊行,平凡社,東京, 428 pp., 本体価格5,800円, ISBN:978-4-582-83823-7 → 版元ページ)※二段組400ページ超の昭和ジャズ論議.

  3. ティモシー・チルダーズ[宮部賢志監訳|芦屋雄高訳]『確率と哲学』(2020年1月30日刊行,九夏社,東京, 325 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-909240-03-3 → 版元ページ)※確率の科学哲学本といえば,ワタクシの手元にはドナルド・ギリース[中山智香子訳]『確率の哲学理論』(2004年11月15日刊行,日本経済評論社[ポスト・ケインジアン叢書・第33巻],東京,xiv+343 pp., ISBN:4-8188-1703-1)しかないので,ほんとうに久しぶりの新刊ということになる.

  4. ドン・クリック[上京恵訳]『最期の言葉の村へ:消滅危機言語タヤップを話す人々との30年』(2020年1月25日刊行,原書房,東京, 329 pp., 本体価格2,700円, ISBN: 978-4-562-05720-7 → 版元ページ)※絶滅言語の最期の姿は20年ほど前に読んだ:ダニエル・ネトル,スザンヌ・ロメイン[島村宣男訳]『消えゆく言語たち:失われることば,失われる世界』(2001年5月29日刊行,新曜社,東京,xii+330+38 pp., ISBN:4-7885-0763-3 → 書評・目次)にも活写されていた.

  5. ピエール・アド[小黒和子訳]『イシスのヴェール:自然概念の歴史をめぐるエッセー』(2020年1月27日刊行,法政大学出版局[叢書・ウニベルシタス 1109],東京, xx+383+89 pp., 本体価格5,000円, ISBN:978-4-588-01109-2 → 版元ページ)※第VI部「オルフェウス的態度──言論、詩、芸術による秘密の発見」(pp. 179-269)がワタクシ的には興味あり.

  6. 加藤政洋『酒場の京都学』(2020年1月30日刊行,ミネルヴァ書房,京都, xiv+232+ii pp., 本体価格2,500円, ISBN:978-4-623-08802-7 → 版元ページ)※京都の酒場文化のなかでもとりわけ “仄暗い” エリアである「裏寺町」がクローズアップされていて,ワタクシ的にはあっという間に惹き込まれるのだった.

  7. 落合仁司『構造主義の数理:ソシュール、ラカン、ドゥルーズ』(2020年1月30日刊行,ミネルヴァ書房,京都, vi+165 pp., 本体価格2,400円, ISBN: 978-4-623-08816-4 → 版元ページ)※たとえ構造主義の “数学” 的体系が構築できたからと言って, “ソーカル事件” の顛末がひっくり返るわけではないでしょう.

先週の大手町での水揚げは以上.“読売湾” 内に追い込まれた “魚群” を前にして読書委員がそれぞれ “地引網” を投げる.ときどき,湾外で “一本釣り” された魚が市場の “せり” にかけられることもあり.自発的に “湾内” に入ってくる魚たちはいいとして, “湾外” を回遊する魚たちをいかに釣り上げるかもまた読書委員の “眼力” の見せどころかもしれない.「ここぞ」という本屋の the wall を探書して「これは」という本を見つける愉しみは “渓流釣り” ならではかも. “読売湾” の “地引網” とは別世界.

◆三時のむしやしないには剣崎〈微笑庵〉の「ちごもち」をいただく.大きないちごにまるごとかぶりつく快楽.Cf: YouTube「微笑庵 ちごもち編」.

◆[蒐書日誌]ミヒャエル・H・カーター[森貴史監訳|北原博・溝井裕一・横道誠・舩津景子・福永耕人訳]『SS先史遺産研究所アーネンエルベ:ナチスのアーリア帝国構想と狂気の学術』(2020年2月29日刊行,ヒカルランド,東京, 797 pp., 本体価格9,000円, ISBN:978-4-86471-827-1 → 版元ページ)※昨日つくばに着弾した “破格” のブツ.よくぞ出したなあ.ナチス親衛隊(SS)の国家的研究機関〈アーネンエルベ〉は第2次世界大戦中のドイツでの進化生物学の歴史をたどるときには方々で出くわす.たとえば,ドイツ版進化的総合を成し遂げた論文集『生物の進化(Die Evolution der Organismen)』(1943)の編者ゲルハルト・へベラー(Gerhard Heberer)は〈アーネンエルベ〉所属だった.本書は厚さ800ページで9000円.挑戦的な価格設定ではあるがけっして高くはないだろう.さて,誰がこの本を手にするのだろうか.参考情報:ななつのほしぞら「学術と妄想が融合するとき何が起こるか?2月6日新刊『SS先史遺産研究所アーネンエルベ』ご紹介!」(2020年1月18日).

◆夜の┣┣" 撃ち —— アリス・ファイアリング,パスカリーヌ・ルペルティエ[小口高・鹿取みゆき(監修)|村松静枝訳]『土とワイン』(2019年12月28日刊行,エクスナレッジ,東京, 471 pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-7678-2651-6 → 目次版元ページ)の大評二訂ゲラを確認して大手町にOKを送る.

◆明日は雨になるとの予報.

◇本日の総歩数=5,227歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 85.75kg(+1.15kg) / 29.2%(+0.1%)


11 februari 2020(火)※箍が外れて呑んだくれ

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温は氷点下2.3度.北風.夜明け前のロースト作業がやっと終わった.タコ糸での緊縛に始まり,表面の焼入れを経て,150度設定のオーブンで35分間きっかりのロースト.内部温度は49度と理想的なミディアムレアに焼き上がった.ホイルでくるみ粗熱を取ってから,今日食べる予定の一本は冷蔵庫へ,残る一本は冷凍庫へ.ローストビーフの焼き立てをカットしてしまうとせっかくの肉汁が流れ出てしまうので,ローストしたらまずは冷やす.できればいったん冷凍してから解凍すると “流出事故” は防げるとの杉並の某シェフの教えを忠実に守っている.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 岸由二『利己的遺伝子の小革命:1970-90年代 日本生態学事情』『利己的遺伝子の小革命:1970-90年代 日本生態学事情』(2019年11月18日刊行,八坂書房,東京, 278 pp., 本体価格3,500円, ISBN:978-4-89694-174-6 → 感想目次版元ページ)の大評原稿を書き上げた.「黒船」も入れたしこれで大丈夫かな.2月23日紙面掲載予定.

◆[蒐書日誌]スティーブン・R・バウン[小林政子訳]『青狐の島:世界の果てをめざしたベーリングと史上最大の科学探検隊』(2020年1月24日刊行,国書刊行会,東京, 291 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-336-06386-1 → 目次版元ページ)を読了.

さて,本書の主人公っていったい誰だろうか? 歴史と地名に名を残したヴィトゥス・ベーリング? 実はそうではないかもしれない.確かに,18世紀前半にサンクトペテルブルクの威光のもとに莫大な資金と膨大な人力を投入して北太平洋探検隊を編成したのはベーリングの功績かもしれない.しかし,探検踏査中はベーリングはほとんど病床に臥せっていたみたいで,本文中でも影がどんどん薄くなっていく.

ベーリングに代わって存在感をしだいに増していくのは,第二次カムチャツカ探検に同行した博物学者・医者のゲオルク・シュテラー —— 絶滅したステラーカイギュウの発見者.本書の後半ではこのシュテラーがベーリング亡き後の探検隊のロシア生還に大きな役割を果たすことになる.主役級の大活躍.

さらにいえば,本書全体を通じて暗躍する “闇の主役” がいる.それは「壊血病」だ.船上の探検隊員の命を奪った元凶は壊血病に罹ったこと.シュテラーは博物学者として壊血病に効くフレッシュな薬草あるいは肉の摂取を隊員たちにアドバイスしたとのこと.シュテラーと壊血病の一騎打ち本かも.

◆芦花公園通りの昼から夜へ —— 午後は毎年恒例の都内宴会のため都内へ出撃した.千歳烏山駅前の〈南蛮茶館〉にてパプア・ニューギニアのシグリとともに一休み.

その後,芦花公園通りの某所へ移動.モエ・エ・シャンドンに続いてバクハツ系の “お水” として〈鶴齢〉のにごり酒,さらにイタリア製の “フルーツ爆弾” として〈I Balzi〉の Rosso Toscano(Governo 製法),さらに厚木〈サンクトガーレン醸造所〉の濃厚ビールを小脇に芦花公園へ.もちろん,700gのオージー肉弾ローストビーフもある.これだけ武器がそろっていれば負けることはない.

◆午後9時過ぎ,つくば帰還.当然の報いの うう……

◇本日の総歩数=7,425歩. 朝◯|昼○|夜×. 計測値(前回比)= 84.60kg(−1.40kg) / 29.1%(−0.3%)


10 februari 2020(月)※追い込まれて書評書き

◆午前5時起床.晴れ.気温は氷点下5.3度.北西風.夜明け前からオージービーフのもも赤身しめて1.4kgと格闘している.月曜の出勤前なのにワタクシは厨房でいったい何をしているのだろーか.今朝の最低気温は氷点下6.1度と冬が気張っている.冬の本分を思い出したかのような冷え込みだ.飛び石連休のスキマは日常と非日常が交差する.農林団地中央の交差点で軽い衝突事故を見かけたが,今のところ渋滞にはいたらず.午前8時の気温は氷点下2.0度.

◆午前の┣┣" 撃ち —— コワい本を1冊発注してしまった……./そんなことより書評加圧が容赦なし.

◆[蒐書日誌]読売新聞大評が公開されました:三中信宏「変幻自在のネットワーク —— マツタケ 不確定な時代を生きる術 アナ・チン著」(2020年2月2日掲載|2020年2月10日公開)※書評本:アナ・チン[赤嶺淳訳]『マツタケ:不確定な時代を生きる術』(2019年9月17日刊行,みすず書房,東京, xiv+441+xxiv pp., 本体価格4,500円, ISBN:978-4-622-08831-8 → 目次版元ページ).

◆午後の┣┣" 撃ち —— ┣┣" は┣┣" を呼ぶ.いつの間にか差し迫っている案件を見ないふりしていたらそうもいかなくなってですねー.

◆[蒐書日誌]アリス・ファイアリング,パスカリーヌ・ルペルティエ[小口高・鹿取みゆき(監修)|村松静枝訳]『土とワイン』(2019年12月28日刊行,エクスナレッジ,東京, 471 pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-7678-2651-6 → 目次版元ページ)の大評原稿を大手町にメール送信.テロワールとフルーツ爆弾から身を守るため,ディヴィッド・バード[佐藤圭史・村松静枝・伊藤伸子訳]『イギリス王立化学会の化学者が教えるワイン学入門』(2019年12月23日刊行,エクスナレッジ,東京, 502+ix pp., 本体価格2,700円, ISBN:978-4-7678-2651-6 → 版元ページ)にも言及した.

◆今宵の夕餉はシーフードパスタとミネストローネと “フルーツ爆弾” な葡萄水だったので,ま,呑んだうちには入らないだろう.

◇本日の総歩数=4,358歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 86.00kg(−0.30kg) / 29.4%(−0.1%)


9 februari 2020(日)※本をだらだら読んだり

◆今朝は午前7時過ぎにのろのろ起床.最低気温が氷点下3.9度というきびしい冷え込みもお布団がしっかり防御してくれた.からっと青空.北西の風.朝ごはんはカレー風味のオムライス.

◆[蒐書日誌]読売新聞「2月16日(日曜)朝刊で紹介する予定の本」(2020年2月9日)※ワタクシの大評担当本:アリス・ファイアリング,パスカリーヌ・ルペルティエ[小口高・鹿取みゆき(監修)|村松静枝訳]『土とワイン』(2019年12月28日刊行,エクスナレッジ,東京, 471 pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-7678-2651-6 → 目次版元ページ)とディヴィッド・バード[佐藤圭史・村松静枝・伊藤伸子訳]『イギリス王立化学会の化学者が教えるワイン学入門』(2019年12月23日刊行,エクスナレッジ,東京, 502+ix pp., 本体価格2,700円, ISBN:978-4-7678-2651-6 → 版元ページ)の2冊.

◆明日こそは書評加圧本の一掃処分だ.

◇本日の総歩数=2,074歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 86.30kg(+0.95kg) / 29.5%(−0.1%)


8 februari 2020(土)※四川餃子と毛蟹の週末

◆午前6時半のろのろ起床.薄曇りの青空.気温は氷点下2.1度.西風.正午前の気温は11度台.今日もよい天気である.そろそろ動き出さないと.書評書け書け加圧本が目の前に堆積している.

◆うちの近くで本格四川料理といえば研究学園エリアの〈Ainey’s〉に収束する.真っ赤な四川水餃子とさらに真っ赤な四川麻婆担々麺.真っ赤っか〜.餃子は見た目ほど辛くはない胡麻風味だが,担々麺はトッピングされた麻婆豆腐の下に灼熱の麺がぁ.これはキケン.

◆夕方から東川口に出撃し,某学会の役員投票開票作業ののち,駅前の寿司割烹〈秀〉にて毛蟹の夜.〆は上にぎり.気分よくつくば駅まで帰還したら,迂闊にも “例の場所” にトラップされてしまって純米吟醸3点セットが並ぶことに.

◇本日の総歩数=7,679歩. 朝◯|昼○|夜×. 計測値(前回比)= 85.35kg(−0.50kg) / 29.6%(−0.6%)


7 februari 2020(金)※寒気の底で震え上がる

◆午前6時起床.晴れ.朝焼けグラデーション.気温はなんと氷点下7.9度の厳しすぎる冷え込み.もちろん今季最低気温を大きく更新.内陸の笠間は氷点下9.1度まで下がり,まれに見る寒気の襲来だった.寒い寒い.朝は豚まん蒸すぞ〜.霜柱の立つ観音台は,午前8時になっても氷点下3.1度の冷え込みが続き,青空から降り注ぐ朝日の暖かさはまだぜんぜん実感できない.午前9時になってようやく氷点0.0度まで気温上昇.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 統計コンサルティング業務ひとつ.

◆青空に薄雲がかかる昼休み.正午の気温は4.6度.西寄りの風はまだ冷たいが,日なたは暖かく感じる.ゆるゆるとショートコース徘徊.歩き読み本:ディヴィッド・バード[佐藤圭史・村松静枝・伊藤伸子訳]『イギリス王立化学会の化学者が教えるワイン学入門』(2019年12月23日刊行,エクスナレッジ,東京, 502+ix pp., 本体価格2,700円, ISBN:978-4-7678-2651-6 → 版元ページ)の後半章へ.酒精強化ワイン.

◆そして,今日のランチは香辛料たっぷりのカオソーイ(ข้าวซอย)を.今日はこれくらい辛いのを摂取しないと陋屋研究室で凍えるからね.

◆今日の日中の最高気温は6.1度.今はまた氷点近くの0.7度まで下がってきた.寒気の底の夕餉はしっかりきりたんぽ鍋.鶴岡・冨士酒造の〈栄光富士〉純米大吟醸無濾過生原酒「Snake Eye 2018」ワイン酵母仕込を抜栓.この酸味とのどごしは白ワインそのもの.

◆[蒐書日誌]大手町で網にかかったある翻訳書では,「資料・文献について」という付録とともに「参考文献」という名の注釈リストは訳されているのに,原著にはある「文献リスト(Selected Bibliography)」が省かれてしまって資料的価値が大きく損なわれている.たった5ページなんだし翻訳の必要ないんだしそのまままるっと訳本に入れてくれればよいものをなんでこーなった?

◆明日は必死のパッチで書評原稿を書きまくらないといけない.

◇本日の総歩数=7,586歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 85.85kg(+0.15kg) / 30.2%(0.0%)


6 februari 2020(木)※窓から冷たいすきま風

◆午前4時前起床.晴れ.気温2.2度.北西風強し.朝日がまぶしい観音台.午前8時の気温は1.7度.昨日のような氷点下ではないが,西風が吹きつけて体感的に寒すぎる.午前9時の気温は3.1度.体感気温は氷点下.今日は朝から北西風が強く,陋屋の居室は窓からのすきま風が寒すぎてどうしようもない.

◆朝イチの BGM はチャイコフスキーの幻想曲〈フランチェスカ・ダ・リミニ〉.ストコフスキー/ロンドン交響楽団.総譜では「p」のはずの銅鑼が「ff」で鳴り響く稀有の演奏.〈フランチェスカ・ダ・リミニ〉は総譜通りに演奏すればおとなしめなのだが(YouTubeにもたくさんアップされている),ストコフスキー版は例によってぜんぜんちがう演出.最後のコーダにいたっては〈春の祭典〉のような打楽器の使い方で,最後は銅鑼のみ klingen lassen で残響がいつまでも残る.

◆[蒐書日誌]斎藤成也・太田聡史『ラリルレロボットの未来:5分類からみえてくる人間とのかかわり』(2020年1月20日刊行,勁草書房,東京, xii+228+xxix pp., 本体価格2,700円, ISBN: 978-4-326-05018-5 → 版元ページ)※ラボット,リボット,ルボット,レボット,ロボット —— 攻めてる攻めてるロボット本.三島からのご恵贈感謝です.

◆午前の┣┣" 撃ち —— もう二十年も前からワタクシが高座で使うPCの壁紙はコントラストを下げたモノクロ画像の「般若心経」だ.あと,紙芝居用のPCではデスクトップにはできるだけ何も置かないように心がけている.必要なファイルとかアプリはすべてランチャーから起動するように設定.ちょっと見には真っ黒な “黒板” にしか見えない.

◆[蒐書日誌]亀田尚己・青柳由紀江・John Martin Christiansen|成瀬宇平(編集協力)『和食の英語表現事典』(2016年10月10日刊行,丸善出版,東京, xviii+320 pp., 本体価格3,800円, ISBN:978-4-621-30066-4 → 版元ページ)※先週末に高座に上がった下北沢・本屋B&Bには食べものと旅行の本がたくさんあった.とある書棚から呼び止められた1冊がこれ.

◆正午の気温4.7度.北西風強し.とても徘徊できるような天気ではないので,ひっそり引きこもる.大手町から届いたばかりの新刊:野口久光・油井正一・植草甚一・清水俊彦・相倉久人・平岡正明『昭和ジャズ論集成』(2020年1月22日刊行,平凡社,東京, 428 pp., 本体価格5,800円, ISBN:978-4-582-83823-7 → 版元ページ)を手に MJQ を聴く昼下がり.

◆鮮やかな夕焼けグラデーション.今日の最高気温は5.7度どまり.今はもう1.9度まで下がっている.あいかわらず北西風が吹きつけて,今宵から明朝にかけてはきびしく冷え込むにちがいない.

◆午後9時には早くも気温が氷点下3.3度になり,これから明け方にかけてワタクシたちはいったいどーなるんでしょうか状態.夕餉には宇和島風鯛めし+けんちん汁+〈玉川〉山廃白ラベルの7:3加水の熱燗を用意したので,耐寒処理と保温措置はいちおう万全なはずなんだけど.いずれにしても,明朝はとんでもない冷え込みになるような気配が濃厚.

◇本日の総歩数=3,459歩. 朝◯|昼○|夜○. 計測値(前回比)= 85.70kg(0.00kg) / 30.2%(+0.1%)


5 februari 2020(水)※立春らしく暖かすぎる

◆午前5時半起床.晴れ.朝焼けグラデーション.気温0.8度とやや冷え込む.南西の風.青空が広がる今朝の観音台は寒気が身にしみる.最低気温は氷点下1.9度まで下がり,ひさしぶりに霜が降りていた.午前8時の気温は2.0度.北西の風.朝イチの BGM はメシアン〈夜の終わりのための四重奏曲〉.Vn+Vc+Pfのトリオにクラリネットが絡みつくといういささか “変態的” な編成.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 「私の番号札」の「申請・取得状況調査」なる事務連絡が届いたので,即座に「交付申請を行わない」にチェックを入れて事務室に届けた.理由も書けとのことなので「本制度そのものが業務の支障となるから」と明記した.

◆ぽかぽかと暖かな昼休みはショートコース徘徊.気温は13度近くまで上がり,コートは不要だったかも.やっと届いた:『月刊みすず(62巻1号[no. 689]2020年1-2月合併号)』(2020年2月1日発行,みすず書房,東京,本体価格300円 → 版元ページ)をざっと読了.毎年のことながらお腹がいっぱいになる.ワタクシの寄稿は pp. 61-62.今回の読書アンケート用選書リスト:leeswijzer「『月刊みすず』「読書アンケート」用セレクション5冊+次点5冊(2020年)」(2020年1月1日).

◆午後の┣┣" 撃ち —— macOS Catalina 10.15.3 への更新の祭典.

◆[蒐書日誌]陰翳礼讃で思い出した昔の1冊:乾正雄『夜は暗くてはいけないか:暗さの文化論』(1998年5月25日刊行,朝日新聞社[朝日選書600],東京,vi+235pp., 本体価格1,300円,ISBN:4-02-259700-3 → 目次書評)※ワタクシの居室は必要がないかぎり照明はすべて落としている.ドアは開けっ放しですが,部屋は暗いしアヤシイ BGM がいつも流れているので,近寄る人はふだんめったにいない.憑依したり吸血したりはしないが,ときどき部屋の中から悲鳴が聞こえるとか,ラップ音がするようになったら,きっと誰も邪魔しに来ない理想的に静かな仕事環境になるだろう.

◆明日からは今季一の大寒波が襲来するとの予報.立春を過ぎてからまた寒くなるというフェイントは毎年あるけどね.

◇本日の総歩数=8,281歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 85.70kg(+0.05kg) / 30.1%(+0.5%)


4 februari 2020(火)※大手町漁港でビラまき

◆午前4時過ぎ起床.晴れ.気温5.9度.北西風.厨房仕事をしているうちに鮮やかな朝焼けグラデーションに.

◆[蒐書日誌]メアリアン・ウルフ[大田直子訳]『デジタルで読む脳 X 紙の本で読む脳:「深い読み」ができるバイリテラシー脳を育てる』(2020年2月20日刊行,インターシフト,東京, 293 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-7726-9567-1 → 版元ページ)※ご恵贈ありがとうございます.

◆夕暮れの大手町.読書委員会の夜が来た.まずはシラフで網を引く.しかし,〈今半〉のお弁当を開けたらビールがすぐさま憑依した.もちろんビール本の販促も怠らなかった.

◆[蒐書日誌]ミヒャエル・H・カーター[森貴史監訳|北原博・溝井裕一・横道誠・舩津景子・福永耕人訳]『SS先史遺産研究所アーネンエルベ:ナチスのアーリア帝国構想と狂気の学術』(2020年2月6日刊行,ヒカルランド,東京, 本体価格9,000円, ISBN:978-4-864718271 → 版元ページ)※ワタクシの『系統体系学の世界』にもアーネンエルベは登場している.第1章「第一幕:薄明の前史 —— 1930年代から1960年代まで」の「第四景:ドイツ体系学の系譜 —— 体系の重み 1931〜1966」でナチス・ドイツ時代の進化生物学を論じた(pp. 97-101).アーネンエルベ所属の進化学者たちの話.

◆今日は夜明け前から始まるとても長い一日だったので,読書委員会後は神保町に流されることもなく,まじめにつくば直帰した.

◇本日の総歩数=6,841歩. 朝◯|昼○|夜○. 計測値(前回比)= 85.65kg(−0.10kg) / 29.6%(−0.4%)


3 februari 2020(月)※全日本的太巻き完食日

◆午前5時前起床.曇り.気温3.8度.北西風.ビール明けの観音台は薄曇り.午前8時の気温は3.9度.西風.朝イチの BGM はマーラー交響曲6番.アバド/ベルリン・フィル.ドカンと2発!

◆正午の気温は11.2度.南西からの微風.春めく日差しの昼休みはショートコース徘徊.歩き読み本:ディヴィッド・バード[佐藤圭史・村松静枝・伊藤伸子訳]『イギリス王立化学会の化学者が教えるワイン学入門』(2019年12月23日刊行,エクスナレッジ,東京, 502+ix pp., 本体価格2,700円, ISBN:978-4-7678-2651-6 → 版元ページ)の続き.発酵の化学.

◆一昨日の本屋B&Bでのイベント:三中信宏×吉澤和徳〈ビールの道は森羅万象に通ず!〉 でのワタクシのトーク:三中信宏「Beers be ambitious! — ビールの快楽と科学について」のタイトル・スライド.MORISAWAからフリーで配布されているユニヴァーサルデザイン・フォント(BIZ UDP ゴシック)を初使用(上).

試しに,フォント書体をこれまでワタクシが使ってきた「メイリオ」に一括変換したのが下の画像(サイズや字詰はそのまま).「メイリオ」に比べて「BIZ UDP」の方が日本語の漢字と仮名の「点」がよく目立つし,英数字の可読性は格段に上回っているようだ.

◆[欹耳袋]毎日新聞「【終わらない氷河期~疲弊する現場で】空いたポストは若手に…「はしごをはずされた」 50歳大学非常勤講師の絶望」(2020年2月3日)

◆今日は何だか太巻きを食べる夜だった(切ったらアカンらしい).〈東洋美人〉の純米大吟醸・特吟・播州愛山なるいただきものの上等な “お水” とともに.でも足りなかったので,抜栓後ひと月経った〈玉川〉自然仕込(山廃)白ラベルを6:4に加水し飛び切り燗の “お湯” にした.

◆明日は大手町漁港へ.販促ビラまきもしないと.

◇本日の総歩数=8,808歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 85.75kg(+0.55kg) / 30.0%(+0.1%)


2 februari 2020(日)※大塚で目覚めて銀座へ

◆午前8時前によろよろ起床.晴れ.気温6.6度.乾いた北西風やや強し.下北沢でビール漬けになった昨夜のダメージがまだ残っている.うう……

◆[蒐書日誌]読売新聞大評が掲載されました:三中信宏「変幻自在のネットワーク —— マツタケ 不確定な時代を生きる術 アナ・チン著」(2020年2月2日)※書評本:アナ・チン[赤嶺淳訳]『マツタケ:不確定な時代を生きる術』(2019年9月17日刊行,みすず書房,東京, xiv+441+xxiv pp., 本体価格4,500円, ISBN:978-4-622-08831-8 → 目次版元ページ

◆大塚駅前のホテルをチェックアウトしてから有楽町へ.カリヨンが鳴り響く数寄屋橋交差点にたたずむ.その後,銀座界隈をうろうろしてつくばへ.昼下がりにはポカポカ陽気のセンター広場を横切っていた.

◇本日の総歩数=9,325歩. 朝◯|昼−|夜○. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


1 februari 2020(土)※ビールに溺れる下北沢

◆午前6時半のろのろ起床.晴れ.気温1.6度.西風.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 今夜の下北沢高座の紙芝居をさらに増強.これでもう大丈夫.

◆昼下がりの都内出撃.とりあえずホテルにチェックインして荷物を置いて,と.ひさしぶりのJR大塚駅前北口側は駅ビル以外はほとんど何も変わっていない.用意を整えて早めに下北沢へ出撃.

  • [下北沢]〈本屋B&B〉なう! pic.twitter.com/Mqz8SlwprW posted at 16:52:35
  • [下北沢]さてさてどれくらい山が低くなるだろう? pic.twitter.com/B14DGAHfUX posted at 17:02:22
  • [下北沢]イグノーベル賞受賞者登場なう。 posted at 17:31:01
  • [下北沢]今夜の本屋B&Bイベントのハッシュタグは「 #beerbb 」です.来られる方も来られない方もツイートよろしく! —— 三中信宏×吉澤和徳〈ビールの道は森羅万象に通ず!〉『ビールの自然誌』(勁草書房)刊行記念.2020年2月1日(土)19:00~21:00 (18:30開場) bookandbeer.com/event/20200201b/ posted at 18:04:05

◆ひとりまたひとりと集まり始め,午前7時前には25名のお客様がご来場.

◆今宵は『ビールの自然誌』関係者全員が初めて一堂に勢揃いした夜だった.お座敷がはけてから,場所を移して〈うしとら〉にて打ち上げ〜午後11時過ぎに下北沢を脱出し,満を持しての午前様が大塚駅に帰り着く.うう……

◇本日の総歩数=7,952歩. 朝◯|昼○|夜×. 計測値(前回比)= 85.20kg(−0.45kg) / 29.9%(−0.7%)


--- het eind van dagboek ---