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日録2017年8月 


31 augustus 2017(木)※夜明け前に鈴虫が鳴く

◆午前5時半起床.涼しい北東風.夜中に鈴虫が鳴いていた.秋が来た.気温22.5度.曇りだったが,雨が降り出した.本降りの雨が降り続く観音台.気温はさらに下がり続けていま20.4度.8月の終わりに夏から秋への急転直下.

◆[欹耳袋]前日宣伝(残席わずか!):三中信宏×山本貴光×吉川浩満「分ける、つなぐ、で考える——分類と系統樹から見える世界」2017年9月1日(金)19:00〜21:30@ゲンロンカフェ(五反田)→ ニコニコ生放送※[追記]その後,席数が増やされた.

◆雨が降り続く昼下がり.気温はなんと18.7度まで下がっている.もう秋ですかそうですか.

◆本日の執筆進捗 ——

  • [つくば]第3章1,906字だん. posted at 15:48:11

◆晩夏の夕餉 —— ひとつは「瓜の塩もみの紫蘇大葉和え」.最近は瓜を食べる機会があまりないが,たまたま手に入ったらこういう一品をつくると夏らしい気分になれる.【食材】瓜(1本)・紫蘇大葉(10枚)・岩塩(粉末小さじ1).レシピ → クックパッド「瓜の塩もみの紫蘇大葉和え」:

  1. 瓜は縞に皮をむいてから,縦に二つ割りにして種をスプーンでかきだす.
  2. 薄切りにしてボウルで岩塩をふり,少し揉み込んでから冷蔵庫でしばらく冷やす.
  3. 瓜から水が出てきたら軽くしぼって,千切りの紫蘇大葉を投入.食卓に運ぶ直前まで冷蔵庫で冷やす.
  4. また水が出てきたら強めに水切りして皿に盛る.

もうひとつは「真あじの梅生姜煮」.【食材】真あじ(切り身小8枚)・梅干し(大1個)・生姜(1片)・日本酒(大さじ4)・醤油(大さじ2)・みりん(大さじ2)・だし昆布(10センチ).レシピ → クックパッド「真あじの梅生姜煮」:

  1. 平鍋に水1カップを火にかけ,だし昆布で濃い目のだし汁をつくる.
  2. 1 に梅干し・生姜(薄切り)・日本酒・醤油・みりんを入れて煮立てる.
  3. 2 に真あじを1枚ずつ並べる.ふつふつしてきたら落し蓋をして中火で15分炊く.
  4. 水にさらした針生姜をお好みでトッピング.

まだときどき雷が鳴る晩夏の夕餉に合わせる “お水” は久留米・山口酒造場の〈庭のうぐいす〉の純米吟醸「いなびかり」.

◆来月はいきなり東奔西走の日々が始まる.お呼ばれするお座敷も数知れず.

◇本日の総歩数=3,580歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 95.4kg(+0.4kg) / 23.5%(−0.7%)


30 augustus 2017(水)※曇り空ときどき雷雨も

◆午前6時過ぎ起床.曇り.最低気温26.0度の熱帯夜だった.蒸し暑さが淀む曇り空の観音台.午前8時の気温はすでに28度を超えた.今日はところどころで雷雨があるとの予報.

◆[蒐書日誌]宮田昇『昭和の翻訳出版事件簿』(2017年8月10日刊行,創元社,大阪, 256 pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-422-93076-3 → 目次版元ページ)※第二次世界大戦をはさむ時代の翻訳出版とエージェンシーの逸話が散りばめられていてとても読み応えがある.

◆お昼休みは分会定期大会.豪勢なお弁当が出た.

◆[欹耳袋]第11回生物学基礎論研究会【日程】2017年9月10日(日)~11日(月)【場所】北海道医療大学札幌サテライトキャンパス.詳細は研究会サイト

◆午前中にちょっとだけ真夏日になったが,午後は雲が広がるとともに気温が下がり始めた.夏日ラインを下回った夕方になって雨がぽつりぽつりと.

◆本日の執筆状況 —— ひさしぶりに再起動.

  • [つくば]第3章836字だん. posted at 11:56:27
  • [つくば]第3章1,021字だん. posted at 22:33:44

◇本日の総歩数=4,682歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 95.0kg(−0.2kg) / 24.2%(−2.3%)


29 augustus 2017(火)※一週間ぶり出勤簿押印

◆午前6時起床.薄曇り.気温24.4度のやや蒸し暑い朝.NHKがエンドレステープみたいなことになっていて,ほかの情報が何一つ流されていない.ひたすらリピートすりゃいいってもんじゃない.薄曇りの観音台は朝から蒸し暑い.午前8時の気温は27.4度.また夏が戻ってきた.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 所内の某エラい人がいきなり来室:エライ人「毎年やっている統計研修って将来的にどうなる?」下々「なろ天守閣で統計人材バンクをつくるって話だったのでは」エラい人「進んでいないみたいだが」下々「数年は枯れ木も山の賑わい」エライ人「そのうち天守閣から召喚……」下々「やめて〜」.

◆正午の気温が32.4度しかもカンカン照りなので昼休み徘徊はあっさりスルー.残暑の昼下がりはクセナキスをBGMにして.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 来年3月という遠い未来に札幌で開催される日本生態学会大会に申請する予定の自由集会の演題を早々と送ってしまったが,きっと忘却の彼方に消えてしまうにちがいない(だからメモしまくった).非会員のくせに毎年毎年よく行くなあ./よく見直したはずの事務書類がそれでも “リジェクト” されて戻ってきた.いつもながらとてもきびしい “査読” である.

◆午後5時,つくば駅.よく晴れた午後の最高気温は32.8度.午後5時近いこの時間帯になっても真夏日ラインを割らない.今宵は湯島の路地裏の某店にて.午後10時半,つつがなくつくば帰還.

◇本日の総歩数=7,281歩. 朝◯|昼−|夜×. 計測値(前回比)= 95.2kg(0.0kg) / 26.5%(+1.3%)


28 augustus 2017(月)※振替休日はゆるゆると

◆午前5時半起床.雲間から朝日が見える.気温19.2度と秋めく涼しさの早朝.今日は京都修行の振替休日ではあるが,堆積┣┣" どもの確認のため観音台へ.薄雲が広がる農林団地は気温こそ25.1度の夏日ラインを超えてはいるが,乾いた涼しい北西風が吹き込んでいるおかげで快適.全館空調は止まっているけど愚痴らなくてもすみそう.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 京都修行の復命書と来月の不在届一式を提出.10不在日/20労働日=50%不在率なので,ちょうどいい感じの影の薄さ./いつの間にか全館空調が稼働していた.

◆[蒐書日誌]宮川公男『統計学の日本史:治国経世への願い』(2017年9月下旬刊行予定,東京大学出版会,東京, 本体価格2,800円, ISBN:978-4-13-043039-5 → 版元ページ)※社会・経済寄りの統計学史かな?

◆ツクツクボウシが合唱する昼休みはひさしぶりにロングコース徘徊.気温は28度台.日差しはまだ強いが,空の表情は秋めいている.近隣の田んぼの稲はもう穂先が重く垂れていて,早くも刈り取りが始まっていた.歩き読み本:林健太郎『薫風のトゥーレ』(2017年8月15日刊行,幻冬舎,東京, 256 pp., 本体価格1,300円, ISBN:978-4-344-91259-5 → 版元ページ)を第6章まで読了.動物小説というか極地動物譚みたいな読み心地あり.

◆午後3時半にサクッと撤収.帰れば厨房仕事が待っている.

◇本日の総歩数=14,187歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 95.2kg(+0.9kg) / 24.2%(−1.7%)


27 augustus 2017(日)※いきなりお祭り最前線

◆午前7時半のろのろ起床.薄曇り.気温23.6度.今朝の朝ごはんは寺町二条〈末廣〉の鯖寿司.竹皮の包みをほどく開封の儀式.ご飯よりも分厚い脂の乗った鯖,ほんのり薄味の酢飯.昨日の午後6時にお店でつくってもらったが,ぜんぜん日持ちしないので保冷剤が付いていた.「本日中にお召し上がりを」という鯖寿司はめずらしいのではないか?

◆お昼ごはんは下界の〈まつりつくば2017〉へ直行.こういうときだけは地の利がよろしい.会場を一周りしてきたが,どこもかしこも浴衣姿の人だらけで相転移しそう.タテに巨大化した羊さんとか,LEDがきらめく「電球ソーダ」とか,発展系のかき氷とか,非日常なものがいろいろ出現している.

◆土浦学園線を通行止めにしてパレードが始まる.今年のまつりつくばの目玉イベントは「東京ディズニーリゾート・スペシャルパレード」.そのせいで例年以上に混雑しているようだ.こんな日に茨城県知事選挙とかやられてもねぇ.午後4時半からのディズニー・パレード.下界は文字通りの “人海” となった.その後も例年通りのねぷたのパレードがあったりして,夜9時近くまで笛や太鼓が鳴り響いた.

◆今日の最高気温は昼下がりの28.7度.日差しは強かったが,東風が意外に涼しく感じたのは湿度が低かったせいだろう.残暑にはこのまま退場していただきたい.〈まつりつくば〉が終わってしまって,つくばの夏は過ぎ去っていく.さて,来月の┣┣" 撃ちカレンダーを記入しようか.

◇本日の総歩数=6,051歩. 朝◯|昼△|夜◯. 計測値(前回比)= 94.3kg(0.0kg) / 25.9%(+3.2%)


26 augustus 2017(土)※京都残暑修行から解放

◆午前8時になってよろよろ起床.前夜のご乱行の報いで「ここはどこ? 私はだれ?」な朝を迎えたが,やっと本調子に戻ってきた.京都に来て以来,連日の猛暑日と連夜の熱帯夜によるダブル攻撃にさらされたが,今朝の最低気温は一転して22.8度.午前9時を過ぎても25.2度という別世界な涼しさ.今日は進化学会大会の最終日.

◆進化学会(最終日) —— 正午前,京大時計台ホール.ポスター発表パネルが林立している.正午の気温は28.2度と真夏日ラインにも届かない.湿度はまだ高いが,湯気が立つ蒸し器に放り込まれたような “灼熱地獄感” からはとりあえず解放された.

◆進化学会会場で「本書いてぇ」┣┣"が新規に2頭も覆いかぶさってきたが,いずれも仕掛け人は今年度の教育啓発賞受賞者だったりする.ま,向こう一年間はすべての “執筆ニッチ” が埋まっているので,その先のことになるだろう.つい最近出たある進化本の著者とも会場で立ち話をしたが,最初の一冊さえ書いてしまえば,二冊目以降はハードルが有意に低くなるので,どんどん書きましょう,と.本を読んで感銘を受けたことがあるなら,今度は自分が本を書いて “お返しをする” のはごく自然な流れ.

◆夕方,京都駅.時計台ホールにて今年度の日本進化学会賞受賞者・河田雅圭のスーツ&ネクタイ姿(!)を見届けた後,帰路へ.夕暮れの涼風が吹き抜ける寺町二条の〈末廣〉でお土産用に鯖寿司をつくってもらった.新幹線の待ち時間に地下街ポルタの〈イノダコーヒー〉へ.当然ハムサンドの一択である.今日と明日はつくば駅周辺で〈まつりつくば2017〉が開催されるが,ワタクシがつくばに帰り着く時間帯にはお祭り初日の雑踏はきっと消えているにちがいない.

◆日が変わる直前につくば帰還.涼風が吹くセンター広場にエンマコオロギの鳴き声が響く.数日いなかった間に秋の気配が.

◇本日の総歩数=15,712歩. 朝◯|昼−|夜◯. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


25 augustus 2017(金)※高座がはけて酒宴の夜

◆午前6時過ぎ起床.晴れ.洛中は気温28.7度の熱帯夜.本日の紙芝居やっと完成.よい子の研究者はこんなドロナワをしないように.

◆進化学会(二日目) —— 午前9時半,京大吉田キャンパス着.外は暑すぎるので,シンポジウム〈系統関係推定研究の現在〉の講演会場に逃げ込む.午前10時から開始,ワタクシの噺:三中信宏「分岐学的最節約法の系統推定法としての位置づけと今後の可能性」は最初だったのだが,持ち込みのMacBookがディスプレイに映らないというこれまで遭遇したことのない最大のフシアワセが降臨.ディスプレイ設定を変更してもダメ.講演順序の変更を余儀なくされた.けっきょく,代替PCに紙芝居pdfを移してやっと高座を務め上げた.あせりまくり.MacBookでプレゼンする人はくれぐれも要注意.

—— 正午過ぎにシンポジウム終了.みんな,言う言う(笑).

◆雲が多いせいか,今のところ最高気温は32.4度と猛暑日になった昨日に比べたら格段におとなしめの空模様.しかし,夕立の予報が出ている.時計台下のタリーズでランチ.呪われし吉田キャンパスに戻ってきたなう.時計台ホールのプレナリー講演会場へ.気温は34.4度まで上がっているが,日差しがないだけ昨日よりも “必殺的” ではない.

◆[欹耳袋]Tamura et al. 2017. Theoretical foundation of the RelTime method for estimating divergence times from variable evolutionary rates. bioRxiv. RelTime の理論.

◆午後6時から時計台のポスター会場で懇親会. “リソース” の分布を確認した上で,失敗なく確保することは懇親会参加者の基本の心得である.当然の報いの うう…….

◆明日は大会最終日.その最後に総会があるので早抜けできない.

◇本日の総歩数=8,784歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


24 augustus 2017(木)※洛中は熱帯温室みたい

◆午前6時過ぎのろのろ起床.晴れ.気温26.8度.しっかり熱帯夜やん.外をうろうろするなという神様のお告げだと向かってに解釈する.今日の午前は進化学会評議員会があるので京大吉田キャンパスに実在しないといけないのだが,午前8時前なのにすでに気温29.0度だそうで,出撃意欲が閾値を大きく下回っている.しかし蒸し暑すぎて行けませんでしたとか言えないしねぇ.

◆[欹耳袋]勁草ビブリオフィルのウェブサイトで,中尾央・松木武彦・三中信宏(編著)『文化進化の考古学』(2017年8月,勁草書房)の「はじめに」「おわりに」がpdf公開されています.まだ手にされていない方はこの機会にぜひ立ち読みを.

◆昨日の京阪電車運休(守口変電所での落雷事故)にともなうプレミアムカー指定席の払い戻しが完了したとプレミアムカークラブから連絡メールあり.ネット予約したので,わざわざ駅まで行かなくてもすんでよかった.プレミアムカーに乗る機会を逃したのはちと残念だが.

◆進化学会(初日) —— 午前9時過ぎ,京大吉田キャンパス.時計台が真夏の日差しに輝いていた.吉田キャンパスの建物ってこんな凱旋門みたいな巨大なウツワだったっけ? 気温はすでに30.5度.

午前9時半から評議員会スタート.いつもの議題に加えて,学会法人化がらみの案件がずらり.正午前までかかった.外はうだるような暑さと真夏の焼けつく日差し.トロピカル過ぎて声もなし.大会受付をすませる.昼下がりの気温は猛暑日ライン超えの35.3度.これはきびしい修行や,残暑の京都の学会参加は修行と思うしかないやんか.

◆本日の最高気温は36.2度だった.夕暮れても蒸し暑さがじっとりへばりつく午後6時過ぎ,「進化学 夏の学校:加速する分類学と系統学」の涼しい会場へ早々とチェックイン.吉田キャンパスのうだるような暑さに死んでいるみなさんは「夏の学校」で蘇生しましょう.ほぼ満席御礼やな.

◆午後8時過ぎに「夏の学校」の放課後となり,街ナカへ戻る.フリーダム.しかし,夜になっても気温32.2度と真夏日ラインを上回っている.こういう暴力的な熱帯夜には,徹底的な “水冷” で対抗するしかないやんか.

◆[欹耳袋]アジア圏の進化学会議:The 1st AsiaEvo Conference, April 18-20, 2018 China National GeneBank, Shenzhen.開催時期が時期だぞとのやりとりしばし.

◆明日は朝イチのお座敷がある.

◇本日の総歩数=6,466歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


23 augustus 2017(水)※暑さと雷雨と運休の京都

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.日の出.気温23.6度.旅支度の最終チェック.

◆京都残暑巡業 —— 午前9時前,つくば駅.晴れ.気温はすでに27.0度.では,さらにさらに蒸し暑い西へ向かって進撃だ.東京駅,コンコースは蒸し暑さと人いきれでむんむんしている.新幹線車内に逃避.名古屋.雨がしっかり降っている.午後1時半,京都着.青空に雲が点々と湧き上がっている.どうしようもなく蒸し暑い.

◆とりあえず烏丸仏光寺のホテルにチェックインしてひと休み.真綿を喉に押し込まれるようなこの蒸し暑さの中を百万遍まで再出撃する意欲がすでになくなっているのだが.午後2時半,北白川方面へタクシー出撃.この蒸し暑い洛中をてくてく歩くほど素直ではない.

◆今出川通りを東進し,百万遍を過ぎて京大理学部2号館着.どこに移動しても蒸し暑さから逃れられない.午後4時から日本進化学会の役員会.法人化の段取りをめぐるあれやこれや.午後5時前に途中退出して,出町柳へてくてく歩いた(タクシーを使うべきだったか).さて,わざわざプレミアムカーのネット予約まですませて,どんな新車両かとわくわくしながら出町柳の地下ホームへ降りていったら,何だか改札前が大混雑している.駅アナウンスによると,大阪の守口変電所への落雷事故により京阪線は全線不通とのこと.うわぁ〜などとのけぞっている余裕はない.大阪のお座敷が待っている.

◆即座に地上に逆戻り,タクシーに飛び乗った.京阪が不通なので阪急の四条河原町へと言ったら,運転手が「京阪からあふれてきた乗客が阪急に流れ込むのできっと大混雑でしょう」と.けっきょくJR京都駅まで行って,姫路行きの新快速に乗れた.大阪駅着は午後6時,タクシーで中之島の大阪市中央公会堂にたどり着いたのは午後6時半.ぎりぎりセーフだった.

◆歴史的建造物に指定されているこの中央公会堂は外観も内装もレトロそのもの.その3F小集会室での今宵のお座敷は,アントニオ・シニョレッロさんのテノールリサイタル〈空と海〉:アントニオ・シニョレッロ(テノール)・仁戸田敦子(ピアノ伴奏)・三中信宏(司会噺役)— 「噺役」はイタリア語では「voce narrante」ワタクシは,昨年同月同日に高輪区民ホールで開催された〈イタリアから愛と光の歌声を♪〉に続いて,今回も司会と噺役を務めた.始まるまでは落雷事故でヒヤヒヤしたが,約一時間のリサイタルをつつがなく終え,懇親会は曽根崎新地へ.

◆午後10時半,酒池肉林ののち,熱帯温室のような梅田駅から阪急の快速急行に乗って烏丸までトラブルなく帰り着いたものの,どこもかしこも熱帯夜で逃げ場がなくてどうしようもない.そして当然の報いの うう…….もう寝るしかない.

◆明日からは進化学会大会が始まる.午前中は評議員会があるので,誰も油断してはならぬ.

◇本日の総歩数=14,612歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 94.3kg(−0.5kg) / 22.7%(−2.8%)


22 augustus 2017(火)※直前のじたばた旅支度

◆午前5時過ぎ起床.薄曇り.気温23.5度.日がまた陰って薄曇りの観音台は昨日よりも蒸し暑い.午前8時の気温は26.4度.毎度毎度のことながら旅先での紙芝居づくりがまだ終わらない.

◆[欹耳袋]毎年つくばで開催している分子系統ワークショップを今年も開催します.第207回農林交流センターWS「分子系統学の理論と実習」の受講生募集は本日から.応募〆切は一ヶ月後の2017年9月21日(木)ですので周知宣伝よろしく〜.ポスター→jpg | pdf

◆午前の┣┣" 撃ち —— 運営しているメーリングリストの会員名簿がごっそり(うっかり)削除されてしまったが,Time Machine からサクッと復活できた.バックアップはしつこいほどしておいて損はなかったというシアワセをかみしめる.

◆本日の執筆進捗 ——

  • [つくば]第3章1,672字だん. posted at 12:57:29

◆午後の┣┣" 撃ち —— 【訓練】セコム安否確認サービス報告./京都紙芝居の表紙ができたからとりあえず一安心(おいっ /茨城県知事選挙の事前投票.つくば駅前BiVi内に事前投票所があるのはとても便利.わざわざ竹園公民館まで出向く必要がない.

◆[欹耳袋]中国の “長い腕” は届かない —— 日本経済新聞「中国からの閲覧遮断撤回 英ケンブリッジ大」(2017年8月22日)※何ともあわただしいことで.Cf. The Guardian の記事:Cambridge University Press backs down over China censorshipCambridge University Press faces boycott over China censorship(21 August 2017)

◆夜,旅支度はできたが,紙芝居はできていない.

◇本日の総歩数=5,285歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 94.8kg(+0.1kg) / 25.5%(+0.3%)


21 augustus 2017(月)※週明け原稿書きまくり

◆午前5時過ぎ起床.雨上がりの曇り空.気温23.2度.通勤混雑が戻ってきた観音台は朝から蒸し暑い曇り空.午前8時の気温は25.1度.全館空調が稼働しているので許す.

◆[欹耳袋]shorebird 進化心理学中心の書評など「シンポジウム:先史文化進化の展望:考古学から行動実験まで その1」(2017年8月18日)|「シンポジウム:先史文化進化の展望:考古学から行動実験まで その2」(2017年8月21日)※今月上旬の品川での先史文化進化シンポジウムのレポート.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 何の気なく進化学会京都大会の日程を確認したら,おいっ,総会って最終日の夕方? そうかい(とか◯◯並みのダジャレではなく)などと言っているヒマもなく,新幹線のチケット変更とかじたばたしている.例年だったら公開講演会が最終日だったのに,えらい番狂わせ.【教訓】大会日程を読み飛ばすべからず.

◆[欹耳袋]毎日新聞「英ケンブリッジ大 天安門事件など論文300点 接続遮断」(2017年8月20日)※「ウェブサイトに掲載されている天安門事件など中国関連の論文300点について、中国からの接続を遮断した」— 削除じゃないんだ.

◆本日の執筆進捗 ——

  • [つくば]第2章2,487字加筆だん. posted at 13:33:04
  • [つくば]第3章1,062字だん. posted at 14:53:00

◆蒸し暑い曇り空の夕方,所用をすませて帰宅.竹園のカスミにハナダイが横たわっていたので身柄確保.まる一尾だから,今宵は土鍋で尾頭付きハナダイの鯛めしを炊いた.だし昆布と鯛の風味がしっかり染み込んだ白米(玄米を混ぜて)はふっくらと炊き上がる.鯛づくしの夜には久留米・山口酒造場〈庭のうぐいす〉の季節もの純米吟醸「いなびかり」を抜栓.鯛と鶯のデュオ.ひさしぶりに土鍋で尾頭付きハナダイの鯛めしを炊いた.だし昆布と鯛の風味がしっかり染み込んだ白米(玄米を混ぜて)はふっくらと炊き上がる.鯛づくしの夜には久留米・山口酒造場〈庭のうぐいす〉の季節もの純米吟醸「いなびかり」を抜栓.鯛と鶯のデュオ.

◆明日は旅支度しまくりである.

◇本日の総歩数=3,917歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 94.7kg(−0.7kg) / 25.2%(+1.2%)


20 augustus 2017(日)※終日引き籠りお絵描き

◆午前5時半起床.曇りところどころ青空.気温22.1度.湿っぽくなくてよろしい.

◆[蒐書日誌]日経サイエンス2017年10月号予告※ショーン・B・キャロル[高橋洋訳]『セレンゲティ・ルール:生命はいかに調節されるか』(2017年6月,紀伊國屋書店)の書評を書きました.

◆お昼前の観音台は蒸し暑い薄曇り.今日もまた絵師のお仕事のため締め切った居室でごそごそと.

◆本日の執筆進捗 ——

  • [つくば]図版のレイヤー化だん.第1章278字加筆だん. posted at 15:16:27
  • [つくば]第2章と第3章も同様に図版の差し替えと該当箇所レジェンドを加筆だん.プロローグから第3章(未了)までで計582.36枚/400字なう. posted at 15:37:20

◆午後5時,密室作業を終え,観音台を撤収.今日の午後の最高気温は28.0度とまだ許容範囲だった.週明けは旅支度のじたばたがまたもや始まる(学習せよ).

◇本日の総歩数=2,432歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 95.4kg(+0.1kg) / 24.0%(−0.3%)


19 augustus 2017(土)※絵仕事の夜は雨が降る

◆午前6時半起床.曇り.気温24.2度.夜中に雨雲が通ったらしい.午前8時,また雨が.朝から梅雨みたいな空模様.

◆[欹耳袋]Fallen Physicist, Rising Engineer「72人の統計学者が連名でp値の閾値を0.05から0.005にしようと言っている。」(2017年8月6日)※気休めにすぎない気がするが.元記事:Nature | News | Big names in statistics want to shake up much-maligned P value | 26 July 2017.そして元論文:D. J. Benjamin et al. 2017. Redefine statistical significanceNature Human Behaviour 誌に掲載予定.

◆お昼前,曇り空の観音台へ.午前11時の気温は夏日ラインをやや超えた25.8度.蒸し暑さは今のところ許容範囲.

◆[欹耳袋]Quartz | Forced to comply or shut down, Cambridge University Press’s China Quarterly removes 300 articles in China | 18 August 2017 ※長腕暴力

◆雷雲が通り過ぎ,やや濡れて帰宅.北東風が涼しい夕暮れ時.しかし,また雨また雨.夜遅く,本日の絵師のお仕事が終わった.レイヤー化は明日考えよう.

◇本日の総歩数=2213歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 95.3kg(−0.1kg) / 24.3%(+1.2%)


18 augustus 2017(金)※蒸し暑さが戻ってきた

◆午前5時半起床.曇り.気温23.3度.曇り空の観音台.午前8時には25.0度と夏日ライン超え.今日はちゃんと全館空調が稼働しているので長居してあげよう.

◆[欹耳袋]来月早々の「ニコニコ生放送」お座敷 —— 【ニコ生(2017/09/01 19:00開始)】【生放送】三中信宏×山本貴光×吉川浩満「分ける、つなぐ、で考える——分類と系統樹から見える世界」/ゲンロンカフェ:三中信宏 × 山本貴光 × 吉川浩満「分ける、つなぐ、で考える──分類と系統樹から見える世界」2017年9月1日(金)19:00~21:30(開場18:00)※リアルなカフェもまだ余裕で入れまっせ〜

◆午前の┣┣" 撃ち —— ひさしぶりにロットリング・ペンの出番である./ロットリング・ペンの出番終了.

◆雨雲の到来もなく,午後になって雲間から青空が見えてきた.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 昼下がりの絵仕事は下絵デッサン描きから.

◆[蒐書日誌]マルク・ブロック[高橋清徳訳]『比較史の方法』(2017年7月10日刊行,講談社[講談社学術文庫・2437],東京, 130 pp., ISBN:978-4-06-292437-5 → 版元ページ)※十年も前に読んだ:マルク・ブロック[松村剛訳]『新版・歴史のための弁明:歴史家の仕事』(2004年2月20日刊行,岩波書店,東京, xxviii+216 pp., ISBN:4-00-002530-9 → 書評)でも,著者が歴史言語学や本文批判における「比較法」を取り上げて歴史学の基本的方法であると論じていたことを思い出す.

◆午後4時過ぎ,今日もサクッと撤収.今日の最高気温は29.5度だった.

◇本日の総歩数=3,640歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 95.4kg(−0.3kg) / 23.1%(−1.0%)


17 augustus 2017(木)※ひさしぶりに夏空復帰

◆午前5時過ぎ起床.曇り.気温21.5度.朝から蒸し暑い曇り空の観音台だが全館空調は稼働していない.働かずともよろしいと利己的に解釈して早めに撤収しようか(おいっ).

◆[蒐書日誌]Beiträge zur Entomologie 誌のヘニック論文ふたつ —— 『Beiträge zur Entomologie, Band 4, Nr. 3/4, pp. 245-484, 1954』※ベルリンの Fundus 古書店から届いた.Willi Hennig の双翅目昆虫の翅の形態に関する論文「Flügelgeäder und System der Dipteren unter Berücksichtigung der aus dem Mesozoikum beschrebenen Fossilien」(pp. 245-388)の掲載号./『Beiträge zur Entomologie, Band 8, Nr. 5/6, pp. 505-764, 1954』アムステルダムの古書店 Antiquariaat A. Kok & Zn. BV から届いた.Willi Hennig の双翅目昆虫の系統体系学論文「Die Familien der Diptera Schizophora und ihre phylogenetischen Verwandtschaftbeziehungen」(pp. 505-688)の掲載号.第二次世界大戦後の古い雑誌のバックナンバーもこつこつ蒐めることができるのは幸い.

◆午後になってひさしぶりの晴れ間と陽光.居室気温はすでに28度を超え,さらに上昇しそうなので,撤収準備.居住性の悪い農林団地に長居は無用.つくバスにて帰宅.

◆[蒐書日誌]同じフロアからのいただきもの:林健太郎『薫風のトゥーレ』(2017年8月15日刊行,幻冬舎,東京, 256 pp., 本体価格1,300円, ISBN:978-4-344-91259-5 → 版元ページ)※なろ城下町から新進小説家がデビューしたぞ.北極圏の動物物語.ご恵贈感謝./これもいただきもの:土松隆志『植物はなぜ自家受精をするのか』(2017年8月31日刊行,慶應義塾大学出版会[遺伝子から探る生物進化・5],東京, 2 color plates + xii + 152 pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-7664-2299-3 → 版元ページ)※本シリーズも残るはあと一冊で完結(頑張ってかいてね〜).

「現役の研究者が本を書く」という風潮がもっと広がってほしいとつねづね思っている.専門的な論文とは異なる読者層にアピールすることは書き手と読み手の双方にとってまちがいなく得るものが大きいから.本を書くのは引退してからなどと考えているうちに気力も体力も知力もなくなってしまうから.

◆明日はまた雨が降るそうな.どうやらこのまま夏は幕引きになるとの長期予報.

◇本日の総歩数=5,525歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 95.7kg(+0.2kg) / 24.1%(−1.5%)


16 augustus 2017(水)※雨の都内あちらこちら

◆午前5時過ぎ起床.小雨.気温21.5度.小雨に濡れる通勤路はガラ空きでまだお盆休みから目覚めていないようだ.午前8時の気温は21.8度なので全館空調は稼働しないだろう.今日は午前中だけ実在して,お昼前にはさくっと撤収する.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 昨日あえなくリジェクトを喰らった共済関係書類を supplementary materials とともに再投稿した.今度こそ受理されますように.

◆[蒐書日誌]ブルターニュの Hermann L. Strack 書店から届いた生物地理学本:René Jeannel『La genèse des faunes terrestres: éléments de biogéographie』(1942年刊行, Presses Universitaires de France [Bibliothèque de l'Institut maritime et colonial], Paris, viii + 514 + 8 plates → 目次)※昆虫の地理的分布に関する知見を踏まえて,陸上動物相の生物地理学への一般化を探究する.第二次世界大戦中の早い時期にゴンドワナ大陸の “分断” が生物地理学的要因として重要であると喝破した点に注目したい.原書は小豆色のカバージャケットのペーパーバック版だが,マーブル柄の堅牢なハードカバーに製本し直されている.しかし,図書館の除籍本ではなく個人所蔵本のようだ.

◆[欹耳袋]幾何学的形態測定学「tpsデータファイル」作成時の注意点:改行コードはMac標準の「CR」ではtpsSplinやtpsRelwでは読み込めない.Windows標準の「CR+LF」改行コードにすれば大丈夫.UNIX標準の「LF」でもいけるかどうかは未確認.

◆雨降る都内をあちこち —— 午前11時,つくば駅.気温22.4度.雨はなおしとしと降り続いている.午後は都内をあちらこちら徘徊する.雨が降り続く都内を御茶ノ水から代々木へと転戦し,やっと日暮里の夕焼けだんだんまでたどり着いた.谷中銀座はひさしく来ていなかったが,外国人観光客がひしめいている.ずいぶん様変わりしたものだ.一休みして今夜の再出撃に備える.午後6時,夜の出撃.日暮里駅の東側エリアは大規模に再開発され,巨大ビル群が林立していた.かつての昭和的な町並みの面影はどこにもない.午前零時,つくば帰還.うう……

◇本日の総歩数=14,077歩. 朝◯|昼−|夜×. 計測値(前回比)= 95.6kg(−0.1kg) / 25.6%(+1.1%)


15 augustus 2017(火)※十日ぶりの出勤簿押印

◆午前5時過ぎ起床.梅雨時のような雨.気温22.3度.夏休み明けの観音台は雨がしとしと降り続いている.気温は22.7度.ワタクシがいない間に庶務に届いていた本たちやあえなくリジェクトされた事務書類(共済検印関係とか)が山積みされていた.今朝の気分は Arvo Pärt まっしぐらなので〈Tabula Rasa〉をBGMに.

◆[欹耳袋]Nature | Editorial | Budget cuts fuel frustration among Japan’s academics | 14 August 17※「過去の栄光よりも科学の未来を見据えよ」

◆午前の┣┣" 撃ち —— ご報告:農林団地内をずっとさまよい続けたと思しき『文化進化の考古学』2冊は今朝やっと本来の目的地に着便いたしました.

◆[蒐書日誌]夏休み中に積み上がっていた本たち —— 田中純『歴史の地震計:アビ・ヴァールブルク『ムネモシュネ・アトラス』論』(2017年7月31日刊行,東京大学出版会,東京, 8 color plates + 315 +43 pp., 本体価格4,800円, ISBN:978-4-13-010132-5 → 目次版元ページ)/トッド・E・ファインバーグ,ジョン・M・マラット[鈴木大地訳]『意識の進化的起源:カンブリア爆発で心は生まれた』(2017年8月11日刊行,勁草書房,東京, x+356 pp., 本体価格4,000円, ISBN:978-4-326-10263-1 → 版元ページ).

◆本日のお昼休みのBGMは Arvo Pärt の〈ヨハネ受難曲〉.ヒリヤード・アンサンブル.

午後の┣┣" 撃ち —— 書評の再校ゲラをチェック./とある選定作業を終え,降りしきる雨の中を撤収.

◆[欹耳袋]ITmedia NEWS「76歳の編集者挑む“科学古典のデジタル文書化”――現役時代に夢見た「科学知識を万人へ」」(2017年8月11日)※自然科学書の “青空文庫” プロジェクト.

◆終日雨が降り続いた夜は千葉の寺田本家〈香取〉「純米自然酒90」を抜栓.琥珀色.あてはスペイン風オムレツ(ケチャップ)とチキンカツ(中濃ソース)そして昨夜のカレー.常温だと「古式生酛」の乳酸風味が口いっぱいに広がるが,それがまた “ラッシー” みたいで意外にも合う.

◆本日の最高気温は23.9度.日差しが戻らないまま残暑が過ぎていく.明日は都内を西へ東へ.あいかわらず雨になるらしい.

◇本日の総歩数=3,106歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 95.7kg(+0.8kg) / 24.7%(−1.0%)


14 augustus 2017(月)※雨降る夏季休暇最終日

◆午前7時前のろのろ起床.本降りの雨.気温23.1度.雨は降ったり止んだりと夏らしからぬ空模様.

◆[欹耳袋]大学ジャーナルオンライン編集部「ポストドクターから大学教員への道険しく、文部科学省調べ」(2017年8月14日)/ASCII.jp「PCブラウザー版Gmailは相手によって署名を変更できる」(2017年8月14日)※をを,長年の疑問のひとつがやっと解決.

◆夏休みの┣┣" 撃ち —— 遅くなってしまった書評原稿を編集部に送信./ええかげんな書評記事を見ると “闘志” が湧いてくる./速攻で弾き返されてきた書評ゲラをチェック.修正箇所とともに編集部へメール送信.

◆今宵は,残りもののカレーソースやラタトゥイユそしてスペアリブや鶏手羽元のホネが冷凍庫に何袋もあったので,それらを総動員して即席の混成カレーをつくった.【食材】合挽肉200グラム・ニンジン4本・玉ねぎ大2個・キャベツ1/2個・ニンニク1玉・缶詰カットトマト1缶・カレー粉・サラダ油.

  1. スペアリブや鶏手羽元のホネとざく切りキャベツ・にんじん丸ごとそしてニンニク1玉丸ごとをかぶるくらいの水とともに高圧設定の圧力鍋で半時間加熱して自然減圧する.
  2. 深鍋にサラダ油をひいて合挽肉を炒め,串切り玉ねぎを投入した後,カレー粉適量で調味.さらに缶詰トマトを炒め合わせる.
  3. 1 の圧力鍋の中身をざばっと移して,冷凍の余りものカレーソースやラタトゥイユなどを解凍後に投入して煮込めばもうできあがり.

速攻で完成型のカレーに仕上がるのがありがたい.ネーミングがやや難関.「キャベツ+夏野菜+ポークカレー」というハイブリッドな名前が適切か.玄米&雑穀ごはんとともに.清涼飲料水はコロナビールね.

—— レシピ → クックパッド「残りもの総動員の速攻カレー」.

◆食後のお茶請けには〈紫野和久傳〉の「希水」を.冷蔵庫でひんやり冷やした水菓子は笹の葉とオオバコが原料という京菓子の中でも変わり種.蓮根からつくる「西湖」は年中買えても,この「希水」は夏だけの季節もの.

◆夏季休暇も今日でおしまい.明日からは平常労働の日々がまた始まる.

◇本日の総歩数=0歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 94.9kg(−0.5kg) / 25.7%(−0.7%)


13 augustus 2017(日)※京都へ直行直帰の墓参

◆午前5時半起床.晴れ.気温21.4度.いちおう旅支度.

◆[欹耳袋]Togetter -「この打ち水をする女性の素晴らしい写真だが昭和29年の撮影でもなく撮影者不明でもなかった。このツイートは良い写真を紹介したが、情報は虚偽しか書いてなかった。」※画像検索サービス:TinEye: Reverse Image Search

◆京都ピストン往復の日 —— 午前7時半,つくば駅.秋のような筋雲が流れる青空.正午前,京都着.蒸し暑さで死むかと思ったら,意外にも今日はたいしたことなかったようだ.京都駅の伊勢丹地下で “阿闍梨餅行列” が常態化していることは知っていたが,よもや “出町ふたば豆餅行列” が複線発生しているとは知らなかった.新幹線コーナーに新設された〈出町ふたば〉の豆餅コーナーでサクッとゲットできたので,わざわざ来た甲斐があった.〈SUVACO〉の隅っこまで人がみっしり詰まっていて身動きが取れない.それでも〈和久傳はしたて〉のランチ行列に参戦する.約50分の持久戦の末,夏の限定ランチメニューに梅素麺の爽やかさ.おみやげには〈希水〉を.致死的な真夏だからこんなところには誰も来なくてもいいのにと思うのだが,現実はどこもかしこも観光客の行列が伸びまくっている.行列して入った〈イノダコーヒ〉にてマロンクリームあんみつ豆とアラビアの真珠(全部入り).

◆[欹耳袋]オスカル・モンテリウス昔話 —— 先日出た中尾央・松木武彦・三中信宏(編著)『文化進化の考古学』(2017年8月5日刊行,勁草書房,東京, xii+224 pp., 本体価格2,600円, ISBN:978-4-326-24845-2 → 版元ページ)に所収されているワタクシの章:三中信宏「考古学は進化学から何を学んだか」(pp. 125-165)には,考古学における「型式学(typology)」の起源と同時代の進化生物学との関係を考察した考察した節「オスカル・モンテリウスの型式学と比較形態学」(pp. 136-145)が含まれている.もともとワタクシが型式学の “祖” とされるオスカル・モンテリウスの名前を初めて知ったのは今から14年前のことだった.

〈Res:もの研究会〉第5回研究会(2003年10月12日)での発表:大賀克彦「「起源」の a priori」の講演記録をたまたま読み,考古学におけると分類と系統についてのコメントを evolve 宛てに投稿した(→ 2003年11月19日 日録).そうしたところ,翌日に〈Res:もの研究会〉を主宰する佐藤啓介さんから連絡があり,evolve 投稿内容を転載させてほしいと要請された(→ 2003年11月20日 日録).その転載に際しての佐藤さんの追加コメントの中に「モンテリウス」の名前が出てきた(→ 2003年11月21日 日録).ワタクシがその名前を知ったのはこのときが初めてだった.その後,さらにコメントのスレッドが伸び(→ 2003年11月22日 日録),大賀さんからの反論:大賀克彦「三中信宏氏への反論」があったことも思い出した.

—— “仲介者” である佐藤啓介さんには,その後,2004年8月に駒場で開催された日本進化学会第6回大会シンポジウム〈非生命体の進化理論2〉に登場していただいた(→ 佐藤啓介「ものといきもの:進化学会シンポジウム「非生命体の進化理論2」参加記」).

◆午後7時半,つくば帰還.弾丸往復と言いたいところだが,けっこう喰ったり買ったりしてきた.〆切様おひとりがコワい顔をして待ち構えていた(スマン).

◇本日の総歩数=13,718歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 95.4kg(0.0kg) / 26.4%(−0.2%)


12 augustus 2017(土)※お盆休みでも休みなし

◆午前6時起床.本降りの雨.気温20.7度の涼しすぎる朝.わざわざ遠くまで避暑に行く必要なし.

◆[欹耳袋]JST>野依良治の視点「(17)研究の評価、研究者の評価(その2) 論文引用数は信頼できる評価指標か」(2017年8月10日)※「誠実な著者たちは、この溢れる情報の渦の中で、いかに適切に先行文献を選択しているのだろうか」— 研究分野によって先行論文の “読み方” に大きなちがいがあるだろうと推測する.「方法と材料」と「結果」だけさくっと目を通せばいいこともあれば,ワタクシのように「謝辞」で誰が誰に意見を求めたかという点がとても重要な場合もある.同じ論文でも何を読み取るかは人それぞれ.

◆午後,ようやく夏日ラインを超えたものの,今の季節らしからぬ元気のない暑さだ.飛行場橋の真下で常磐道上り方向が大渋滞としていたが,事故でもあったのだろうか.人影もなくひっそりとした観音台.しばしごそごそしてから撤収する.

◆[欹耳袋]自分の書いた文章に対してどれくらいの “対価” が支払われるかは,長年のいろんな執筆経験で,だいたいの “頻度分布” はわかる.世の中の相場にしても,長期的逓減というトレンドは確かにあるが,急に増減するようなことはない.バカ高い報酬あるいは買い叩きみたいな安値はキケン.

◆明日はまた旅の空の下.

◇本日の総歩数=1,543歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 95.4kg(+0.9kg) / 26.6%(+0.8%)


11 augustus 2017(金)※白孔雀がはばたく会津

◆午前5時半過ぎ起床.湯宿での目覚めは遅い.まずは内湯の外の露天風呂へ.川沿いに靄がかかっていて対岸がぼやけている.気温は15度くらいだろうか.朝食後もまだ “水没” をエンジョイしている.

〈大丸あすなろ荘〉といえば甌穴の岩盤から源泉が足元湧出する「自噴岩風呂」がとても有名だ.暗くて見えづらいが甌穴の底は水深1.5メートルほど.でこぼこの岩盤でうっかり滑らないよう要注意.

◆午前10時前にチェックアウト.今日のランチは会津若松の宮町にある〈白孔雀食堂〉へ.いわゆるひとつの “聖地巡礼” みたいなもの.今回の旅路の大団円にふさわしい.丼からはみ出てオーバーハングするソースカツを見よ.うますぎてどうしようもない.

◆今回の湯けむり旅は,お盆休みをかわしたので,帰路も民族大移動の大波が押し寄せないうちに磐越道〜常磐道を爆走できた.しかし,東北道も常磐道も下り方面は車が動いていなかったので,これから移動されるみなさんは要注意.午後5時,つくば帰還.

◇本日の総歩数=7,619歩. 朝◯|昼△|夜△. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


10 augustus 2017(木)※南会津の山ふところへ

◆午前5時起床.夜明け前のおひとりさま露天風呂へ.山間の涼気と酸性硫黄泉.対面の山腹から煙が上がっているのは源泉か.標高1000メートルの奥塩原新湯温泉は明け方の最低気温が15度を下回る.ここ〈渓雲閣〉に朝日はまだ届かない.

◆旅館の周囲をぶらぶら散歩.道路を挟んで真向かいにある新湯爆裂噴火跡から源泉が湧いている.もちろんそのあたりは立ち入り禁止エリア.源泉直下にあるのは外湯〈寺の湯〉.とても熱そう.同じく外湯は〈むじなの湯〉は源泉が湯船の底から湧出しているというので朝イチで出撃したもののあまりの “熱湯” にあえなく敗退.これまで最強だった明礬温泉の外湯〈鶴寿泉〉でさえ加水すれば入れたのに,〈むじなの湯〉は二十分ほど山水をどばどば注いでも入れなかった.むじなに負けた朝.

◆午前9時半にチェックアウト.日塩もみじラインを上がったところの〈ハンターマウンテンゆり博〉は広大な “百合だらけ” の遊園地ね.その後,山を下って那須へ.お盆休みの入り口の那須は行楽客で大賑わい.混雑がピークにならないうちに,〈Cheese Garden〉の〈しらさぎ亭〉にてランチを.黒カレーが有名な店だが,今日はビーフシチューを.まいう〜.

◆温泉進撃の旅は二日目へ.那須から白河を抜けて北上を続ける.羽鳥湖の脇を抜けて南会津の二岐温泉〈大丸あすなろ荘〉へ.渓流沿いの豪快な露天風呂で水没した.今の季節は虻がぶんぶん飛ぶので気をつけないと.夜遅く,自噴甌穴岩風呂へ.暗がりの中を湯船の岩盤のでこぼこを手探り(足探り)で入湯.甌穴の底はかなり深い.二岐温泉は泉質がカルシウム-硫酸塩泉,pH8.9のややアルカリ性.奥塩原新湯温泉とは対極的.すっきり透明で底までくっきり見える.

◆明日は会津若松をまわってからつくばへ帰還する予定.

◇本日の総歩数=7,297歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


9 augustus 2017(水)※猛暑からの逃避湯煙旅

◆午前5時前起床.台風が通り過ぎた翌朝はすっきり夏空.気温24.8度.夏季休暇中だけどいつも通り観音台へ.夏真っ盛り.午前8時前の気温は29.3度で,真夏日から猛暑日を狙っている気満々.しかし,ワタクシは午前中だけちょっと実在して,午後からは|彡サッ 今日は居室ぼっちなので,ひさしぶりにニールセン〈不滅〉をBGMにしよう.ブロムシュテット/サンフランシスコ交響楽団の30年前の録音.

◆[欹耳袋]師走のお座敷に呼ばれた:日本歴史言語学会公開シンポジウム〈言語系統論の過去と未来〉【日時】2017年12月9日(土)午後【場所】大阪学院大学(吹田市)※大会サイトのカレンダーがとても心臓に悪いぞ(秒単位にしなくても!).

◆猛暑から逃げまくる —— 気温35.0度.猛暑日の昼下がり.ガソリンはすでに満タンにした.さて出発だ.午後2時につくばを出て,圏央道からさらに東北道を爆走して,西那須野塩原インターでおりる.農研機構の某出先研究所を横目にひたすら山へ.塩原の温泉街を華麗にスルーしてさらに奥へ.日塩もみじラインを這い上がり,奥塩原新湯温泉〈渓雲閣〉に到着したのは午後5時過ぎだった.

◆[蒐書日誌]松木武彦『縄文とケルト:辺境の比較考古学』(2017年5月10日刊行,筑摩書房[ちくま新書・1255],東京, 247 pp., ISBN:978-4-480-06961-0 → 版元ページ)※品川の〈先史文化進化の展望:考古学から行動実験まで〉会場にて松木さんからいただきました.ありがとうございます.

◆まずは大浴場へ.内湯ながら谷に面したフォレストビューがすばらしい.泉質は酸性硫黄泉(pHは2台),70度の源泉が注がれていてけっこう熱い.ちゃんと “湯もみ” しないと.宿の話では泉温はプラスマイナス5度くらい変化するらしく,適温になるようにこまめに調節しているとのこと.

◆湯上がりに温泉ビールをいただいて,あとは爆睡あるのみ.

◇本日の総歩数=4942歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 94.5kg(−0.7kg) / 25.8%(+0.2%)


8 augustus 2017(火)※台風一過の青空と熱波

◆午前5時半起床.曇り.気温27.8度の蒸し風呂モーニング.最長寿台風ノルーはまだ北陸をうろうろしているのか.ときおり雨が降っては止み,強い南風がホテル敷地の木々をゆさぶっている.午前7時の気温は27.2度.

◆午前10時前,ホテルをチェックアウトして,シンポジウム会場へ.台風がどんどん運び込んでくる南からの熱波で蒸し風呂な品川駅前をスーツケースをごろごろ転がして歩く.

◆ランチタイム.お弁当が配られた.知らないうちに台風は通り過ぎたらしく,都内は青空が広がってきた.

◆夕方になっても都内は真夏日ライン超えの蒸し暑さが淀んでいる.昨日と今日のお座敷を無事に務め上げたので,やや肩の荷が軽くなった.午後6時,ひぐらしの鳴くつくばに帰還.午後6時の気温は28.7度.どこに行ってもただ蒸し暑いだけの関東地方.

◆[欹耳袋]ggplot2をGUIで操作する —— ggplotgui ※昨夜の懇親会で北大の竹澤正哲さんに教わった./こんなのも:R-statistics blog | ggedit 0.0.2: a GUI for advanced editing of ggplot2 objects | 17 Jan 2017

◆明日からは♨三昧の夏休み.

◇本日の総歩数=5,771歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


7 augustus 2017(月)※品川高座で燃え尽きて

◆午前5時過ぎ起床.曇り.靄がかかっている.気温25.6度.曇り空の観音台はじっとり蒸し暑い.午前8時の気温は28.0度.ほんの2時間だけここに実在したのち,さっと姿を消す.世間的にはもう夏休みなのだろうか.通勤路も農林団地も人口(自動車)密度が低いようだ.

◆けっきょく,中尾央・松木武彦・三中信宏(編著)『文化進化の考古学』(2017年8月5日刊行,勁草書房,東京, xii+224 pp., 本体価格2,600円, ISBN:978-4-326-24845-2 → 版元ページ)のブツは週が明けても観音台には到着していなかった.つくばはゆうパック僻地だ.

◆午前11時,つくば駅.台風が接近しているとは思えない本格的な真夏日になり,気温はすでに33.6度まで上がっている.ワタクシはこれから品川のお座敷に向かい,内外のワルい人たちにもまれて,けちょんけちょんにされる運命にある.お手柔らかに〜.正午過ぎ,品川着.駅前の京急2ビル10階の〈AP品川〉へ.都内の気温は32.9度.外は極度に蒸し暑くて死む.シンポジウム会場にて一休み.やっと『文化進化の考古学』のブツを目撃できた.山口には一昨日着便したらしい.つくばは地の果てであることを再認識.

◆会場にはすでに人が集まっていた.午後1時半,国際シンポジウム〈先史文化進化の展望:考古学から行動実験まで〉の開会.

◆懇親会は,足を踏み入れたことのない品川駅港南口側の繁華街へ.高輪とはぜんぜんちがう雰囲気だ.夜遅くホテルにチェックイン.忙しい一日だった.当然の報いの うう……

◆シンポジウムは明日も続く.

◇本日の総歩数=11,353歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 95.2kg(+0.2kg) / 25.6%(−0.4%)


6 augustus 2017(日)※〆切様が迫りくる日曜

◆午前6時前起床.曇り.気温25.6度の蒸し暑い朝.

◆午前の┣┣" 撃ち —— マンション自治会9:00〜12:00.薄曇りの蒸し暑い昼下がり.

◆[欹耳袋]前日のダメ押し宣伝:国際シンポジウム〈先史文化進化の展望:考古学から行動実験まで〉【日程】2017年8月7日(月)〜8日(火)【場所】AP品川(JR品川駅至近)※最新刊『文化進化の考古学』(勁草書房)が平積みだ!

◆午後から夜の┣┣" 撃ち —— 明日の品川お座敷での紙芝居38枚がやっとしあがったので,枕を高くして寝るん〜♫•*¨*•.¸¸♪

◇本日の総歩数=588歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 95.0kg(+0.2kg) / 26.0%(+1.2%)


5 augustus 2017(土)※蒸し暑さが戻ってきた

◆午前5時半起床.曇り空の隙間からのぞく朝日がまぶしすぎる.気温23.9度.蒸し暑い曇り空.この湿気さえなければいいのになあ.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 秋の分子系統ワークショップの講師陣はすべて確定しました.受講生は8月下旬から募集開始です./進化学会大会の担当報告文を事務局に送信.

◆[蒐書日誌]ご恵贈感謝2冊 —— 崎尾均『水辺の樹木誌』(2017年7月25日刊行,東京大学出版会,東京, viii+267 pp., 本体価格4,400円, ISBN:978-4-13-060235-8 → 版元ページ)/デイヴィッド・R・ビガン[馬場悠男監訳|野中香方子訳]『人類の祖先はヨーロッパで進化した』(2017年8月30日刊行,河出書房新社,東京, 321 pp., 本体価格2,500円, ISBN:978-4-309-25370-1 → 目次版元ページ)※「出アフリカ」と「入アフリカ」の繰り返し.

◆お昼前.薄曇りの観音台.午前10時の気温は27.3度.湿っぽい南風がぜんぜん心地よくない.ほとんど誰もいないのうかんけん内でドロナワ週末のお仕事が続く.そして,突発的統計質問対応タイム.

◆[欹耳袋]数式文字化け百態 —— 数式リッチな本を読んでいるとたまに「あれれ」な文字化けに遭遇することがある.たとえば,Julian J. Faraway 2004. Linear Models With R. Chapman and Hall / CRC の p.189 の数式(左)はギリシャ文字「α」と「β」が重なっている.これはまだ「文字重なり」が判別できるので許容範囲だが,同書の p. 191 の組版ミス(右)はかなり手痛い.というのも,この式だけを見て完全に重なっている「α」と「φ」を見分けるのはまずムリだろう.TeXによる数式組版であっても相当気をつけないとこういうことがあるという教訓だ.

しかし,これらの Faraway センセイの災難は顰蹙モノではあるがまだ笑ってすませることができる.ワタクシが過去にもっと狂暴な「TeX文字化け」の事例に出くわした経験があるからだ.数理系統学者 David Penny らのある論文:David Penny, P. J. Lockhart, M. A. Steel and M. D. Hendy 1994. The role of models in reconstructing evolutionary trees. Pp.211-230 in: R. W. Scotland, D. J. Siebert and D. M. Williams (eds.), Models in Phylogeny Reconstruction. Oxford University Press はこんな数式組版だった(p. 216: 上図).式の意味はわかるのだが,数学記号がほとんどすべて文字化けしていてエニグマ暗号解読みたいで,逆説的ながら今までにない緊張感とともに “精読” しまくった記憶がある.Penny センセイたちが生み出したこの最強TeX魑魅魍魎を知っているワタクシにとっては,その他の数式組版ミスはすべてかわいいモノである.微笑んで許してあげて〜.

◆午後2時過ぎ,居室気温が30度になったから撤収だ〜.

◆先日の長野みやげの〈信州ハム軽井沢工房〉のソーセージが食卓にどーん!と登場する夕餉.Weißwurst が主役.ソーセージといえば,昔々,銀座にあったビヤホール〈ピルゼン〉で,Weißwurst をちまちまとナイフで切っていたら,隣の席のドイツ人に「ヴルストは切らずに丸かじりするんだ」と断固たる “教育的指導” をされたことを今でも思い出す.

◆[欹耳袋]エキサイトニュース「時間を奪う「Excel方眼紙」問題を公開討論へ! 生産性の低下に本当につながるのか」(2017年8月4日)※その公開討論会→〈Excel方眼紙公開討論会〉.

◆〆切様がぁ〜(はよせい)

◇本日の総歩数=2,652歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 94.8kg(−0.5kg) / 24.8%(−1.8%)


4 augustus 2017(金)※品川お座敷のしたくを

◆午前6時過ぎ起床.曇り.気温22.0度.涼しい北東風が吹き抜ける朝.霧雨が降る観音台は朝から湿っている.次に出勤簿にハンコを押すのは10日後の8月15日.午前8時の気温は22.9度.台風様が週明けにかけてどう進むのかも心配だ.所内でもそろそろ夏季休暇組がいるようで.みなさん,長く休みましょう.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 秋の分子系統ワークショップは講師陣が埋まり始めた.今年は要望の多かった「種間比較法」がカリキュラムに新たに加わりました.

◆[蒐書日誌]中尾央・松木武彦・三中信宏(編著)『文化進化の考古学』(2017年8月5日刊行,勁草書房,東京,本体価格2,600円, ISBN:978-4-326-24845-2 → 版元ページ|〈歴史科学諸分野の連携による文化進化学の構築〉ポータル)※いよいよ来週なかばには書店に並ぶとのこと.徹底的に販促に努めよとのヒミツ指令が昨夜のうちに夜陰に乗じて届いた.見本刷りはすでに発送したとのことだが,僻地のつくばには今日になってもまだ届かない(泣).目次を見ればすぐわかるように,『文化進化の考古学』の半分の章は幾何学的形態測定学(標識点ベースと輪郭線ベース)の考古学への適用事例(二次元土器形状と三次元古墳形態)なので,たとえ考古学に関心がなかったとしても形態測定学に関心があれば本書を手に取らざるをえないという知能犯的著作だ.そんなわけで,書店で『文化進化の考古学』に出会ったら,またいで通りすぎず,ぜひ手にとってくださいなくださいな.

◆夏日ラインは軽やかに超えているのに全館空調が恣意的に止められた.したがって,居住閾値を下回るようならワタクシも恣意的に帰宅しよう.

◆居室の蒸し暑さが閾値を超えたので午後3時半に恣意的に撤収.どうせ仕事にならないから長居は無用.ときどき小雨でも降ったのか,地面やフロントガラスが濡れていた.夕餉の買い出しをすませて一息つく.今宵の夕餉は,常備菜の鶏手羽元の炊いたんと小布施ワイナリー〈ソガ・ペール・エ・フィス〉ル・サケ・エロティーク・ヌメロシス2016の残り.抜栓してから時間が経っているせいか,6号酵母由来の甘酸っぱさがよりまろやかになったような.

◆[欹耳袋]こんなお座敷からもお呼びがかかりまして —— 関西学院大学手話言語研究センター @shuwagengo1講話会(東京)「手話を使う唖者はいつからいたのか」【日時】2017年10月15日(日)13:00〜16:30【場所】東京コンベンションホール中会議室Ⅱ【演者】末森明夫(日本手話学会会長・産業技術総合研究所)・三中信宏(農業環境変動研究センター)※ワタクシは手話言語の歴史に関する対談のお相手という役回りの予定.Facebook

◆週末は必死のパッチのお座敷準備である.ドロナワの尻尾に火が着いたようなもの.ワタクシだったら,“勝負高座” の前にはリヒアルト・シュトラウス〈英雄の生涯〉の山場である「英雄の戦場」をオススメしたいところ.出番が終わったら,結末の「英雄の隠遁と完成」を味わいつつ真っ白に燃え尽きることができる.おひとりさま研究者はぜひ.

◇本日の総歩数=4,867歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 95.3kg(+0.1kg) / 26.6%(+0.9%)


3 augustus 2017(木)※秋のように涼しい早朝

◆午前5時起床.すっきりした青空とまぶしい朝日はいったい何日ぶりだろう.しかも気温は17.8度と秋口のような季節はずれの涼しさ.夏空が戻り蝉の大合唱が反響する観音台.午前8時の気温は23.2度.今日は夏日になるとの予報だが,意外にしのぎやすいのは湿度が低いせいだろう.全館空調稼働.

◆[欹耳袋]第207回農林交流センターワークショップ〈分子系統学の理論と実習〉【期日】2017年10月25日(水)~10月27日(金)【場所】農林水産省農林水産技術会議事務局情報通信共同利用館(電農館)3階セミナー室(つくば市観音台)※受講者募集は今月下旬開始です.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 高座紙芝居のタイトルページができてしまうともう半分以上はできあがった気になってしまうワルい癖.本論部分を早くつくれ.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 霜月の数理統計研修テキスト原稿を早々となろ様の事務局に送信.

◆[欹耳袋]Firefoxでhtmlファイルを印刷するとき「ヘッダ」と「フッタ」を印刷させない方法:ファイル>プリントで「詳細を表示」ボタンを押す.「ページヘッダー」と「ページフッター」の各項目をすべて「なし」に設定する.以上.

◆[蒐書日誌]デイヴィッド・R・ビガン[馬場悠男監訳|野中香方子訳]『人類の祖先はヨーロッパで進化した』(2017年8月30日刊行,河出書房新社,東京, 321 pp., 本体価格2,500円, ISBN:978-4-309-25370-1 → 目次版元ページ)※ご恵贈ありがとうございます.

◆13:45 ズシンと地震.ここのところよく揺れている.

◆[欹耳袋]東大論文不正関連 —— Nature | Breaking News | University says prominent Japanese cell biologist committed misconduct | 1 August 2017.Y!ニュース(榎木英介)「東大研究不正調査、医学部教授おとがめなしのカラクリ」(2017年8月2日)|日本の科学と技術「東京大学が分子細胞生物学研究所の論文不正を認定、医学系5研究室については不正はないとする」(2017年8月1日).

◆週明けの品川お座敷の(心の)準備とか.(さくさく紙芝居つくれ)

◇本日の総歩数=4,804歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 95.2kg(0.0kg) / 25.7%(+1.0%)


2 augustus 2017(水)※真夏らしくない涼しさ

◆午前5時過ぎ起床.雲間から朝日が.気温20.8度とひさしぶりに涼しい朝.くりかえし ゆらゆらゆれる つくばかな.薄曇りの観音台はめずらしく涼風が吹きわたる.午前8時の気温は22.0度.居室の窓を全開にして淀んだ毒気を追い払う.昨夜の地震で立てかけてあった写真集『ジ温泉カタログ(九州編)』が棚から落下していた.ちょっと涼しくなるとすぐに全館空調を止めてしまうなろ.

◆[欹耳袋]植物体系学者は昔から「groundplan」が大好き —— Science Magazine | The world’s first flower may have looked like this | 1 August 2017※元論文:Hervé Sauquet et al. The ancestral flower of angiosperms and its early diversification. Nature Communications, 8, Article number: 16047 (2017) doi:10.1038/ncomms16047 cf: eFLOWER – A framework for understanding the evolution and diversification of flowers.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 〈プロジェクト撤収〉進捗状況:紙=1山.紙も積もれば山となる./某評議員選挙投票./所議報告&領域会議 10:00〜10:30.

◆[蒐書日誌]Joe Cain and Michael Ruse (eds.)『Descended from Darwin: Insights into the History of Evolutionary Studies, 1900-1970』(2009年刊行, Transactions of the American Philosophical Society, New Series, vol. 99, no. 1, American Philosophical Society, Philadelphia, xxvi+360 pp., ISBN:978-1-60618-991-7 → pdf [open access]|JSTOR

◆昼休み.今のところ最高気温は24.8度どまりで日差しもない.全館空調が止まったままなので,居心地が悪くなったら即座に撤収しようと待ち構えているのだが,室温も28.5度と激昂するほどの蒸し暑さではない.しばし,このまま居てやろうじゃないか.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 某査読┣┣" をレフリー報告書とともに岸壁から見送る昼下がり./査読┣┣" が去っていったので,次は品川高座スライド┣┣" か./雑用を生みだすことにかけてはバツグンの才能があるなろ様からの「Researchmap更新しろしろ」攻撃を華麗にかわす.しかし,か,かわせなかった……(修行が足らんぞ)/「学会参加伺」って何やねん.そんなもん出したことないぞ.新たなる雑用様の登場か.学会参加の立替払伺は出したった./白羽の矢を放ちまくる夕方.今年もよろしく〜./夕日を浴びてなお白羽の矢は飛び続ける.

◆ここのところ原稿仕事が増えているが,「アレを調べないとわからないなあ」と頭をよぎった本が書棚でごそごそ動いたり,「あのコピーはどこだったっけ」と探そうとした論文が手前に出てきてくれたりと,向こうの方から自発的に姿を現してくれるのはとてもうれしい.

◆[欹耳袋]livedoor NEWS「論文海賊版サイト「Sci-Hub」学術論文全体の約3分の2が閲覧可能状態」(2017年8月2日)※「残りの31%とは「誰にも求められていない論文」であり」— グサグサ刺さるん(痛).

◆今夜は涼しいので窓全開放で寝るん〜♫•*¨*•.¸¸♪

◇本日の総歩数=3,899歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 95.2kg(−0.4kg) / 24.7%(+0.6%)


1 augustus 2017(火)※月初めに本降りの雨が

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温25.5度の蒸し暑い朝はミンミンゼミの合唱.真っ赤なピンポイント兇雲が北側を通過していった.蒸し暑い曇り空の観音台.午前8時の気温は26.3度.これから雨になるとの予報.

◆[欹耳袋]Togetter -「Excelで印刷すると、何度やっても見切れてしまう現象に怒りが爆発!どうすればいいの?「何度ムダ紙を製造したことか…」※「見切れる」という表現とその語義の両義性を初めて知った.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 各メーリングリストに月例アナウンス送信./先月の勤務状況報告書提出./「私の番号」くれくれ要求への対応.一社はレターパックで投函よろとのこと(許す).もう一社は簡易書留で送れだと(怒).〒窓口に行くヒマないんだってば.ということで,返信封筒の「簡易書留」を “墨塗り” してポストに投函する./今月の不在届一式提出.今月は「実在日/全労働日=15日/22日=68%」というおそるべき優良勤務率.こんなことではいけない./共済組合員証の牽引手続きの方がやっかいかも.すぐにはどうしようもなし./月初めの事務書類を書きまくっているうちにもう午前が終わってしまった.

◆外は曇り空.気温は25.2度.雨雲がことごとく観音台をよけて通過しているようで,朝からぜんぜん降ってない.

◆午後の┣┣" 撃ち —— お隠れになっていた論文コピーの一揃いが “出土” した.予想通り,新規堆積物の下敷きになっていた./ひさしぶりに会計システムに入ったら,予算科目コードが行方不明というオチでした(orz)./今年から外部資金については会計システムの “入り口” が別になったとのこと./結局,会計システムとの取っ組み合いで午後は終わってしまった(orz).

◆[蒐書日誌]Joe Cain (ed.) 『Regular Contact With Anyone Interested: Documents of the Society for the Study of Speciation, Second Edition』(2007年刊行, Euston Grove Press, London, vi+103 pp., ISBN:78-1-906267-00-1 [pbk] → 目次版元ページ)※第二次世界大戦中のアメリカでたった3年間だけ存在した種分化学会(SSS: the Society for the Study of Speciation)のドキュメント.表紙には遺伝学者テオドシウス・ドブジャンスキーが買ったばかりの新車に腰掛けご満悦.どう見てもギャングの大ボス.SSSの後継組織は The Committee on Common Problems of Genetics, Paleontology, and Systematics(CCPGPS)1942〜1949 で,1946年に創立されたアメリカ進化学会(SSE)の母体となった.SSS→CCPGPS→SSEという系譜は進化理論の「現代的総合」を制度的に支えた人脈ネットワークでして,ドブジャンスキー,マイア,シンプソンはもとより「え,あの人まで!」と驚くほどの裾野の広さ./Giovanni Boccaccio[Edited and translated by Jon Solomon]『Genealogy of the Pagan Gods, Volume 1(Books I–V)』(2011年5月刊行, Harvard University Press[The I Tatti Renaissance Library 46], Cambridge, xviii+887 pp., ISBN:978-0-674-05710-4 [hbk] → 版元ページ)※ボッカチオの本書『異教の神々の系譜』は確かに羅英対訳本だった.図版は訳者序論の系図が1枚だけ.しかし,作品全体としては950葉の系図が含まれているとのことなので,これから出る続巻に所収されるのだろうか./Shanti S. Guputa and James Yackel (eds.)『Statistical Decision Theory and Related Topics: Proceedings of a Symposium Held at Purdue University, November 23-25, 1970』(1971年刊行,Academic Press, New York, xiv+383 pp., ISBN:0-12-307550-5 [hbk])※統計的意思決定理論の論文集.Jerzy Neyman による分子進化の統計学に関する論文:Jerzy Neyman「Molecular studies of evolution: A source of novel statistical problems」(pp. 1-27)が載っている.Rio Hondo College Library, California からの除籍本.

◆夕方,格闘が終わってふと気がつけば,外は本降りの雨.あわてて撤収.午後の気温は24〜25度と8月とは思えなかった.もちろん,湿気は十分すぎて蒸し暑いことには変わりはないけど.

◆今日のじたばたは駆け回る月のスタートにふさわしい.

◇本日の総歩数=3,565歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=95.6 kg(0.0kg) / 24.1%(−1.5%)


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