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日録2017年2月 


28 februari 2017(火)※研修虎の穴に放り込み

◆午前6時起床.雲が多い.気温2.3度.薄曇りの観音台.午前8時の気温は4.1度.今日も朝からなんちゃら研修の会場に直行.なろ様は研修がたいそうお好きなようで困るなあ.午前9時,さあ二日目の研修開始だ.日録を書くヒマもなし.研修は続くよ,どこまでも.

◆[蒐書日誌]リチャード・ドーキンス[垂水雄二訳]『ドーキンス自伝 II ― ささやかな知のロウソク:科学に捧げた半生』 (2017年2月25日刊行,早川書房,東京,629 pp., 本体価格3,700円,ISBN:978-4-15-209671-5 → 版元ページ)※ご恵贈まことにありがとうございます.三年前に翻訳された上巻:リチャード・ドーキンス[垂水雄二訳]『ドーキンス自伝 I ― 好奇心の赴くままに:私が科学者になるまで』 (2014年5月25日刊行,早川書房,東京,431 pp., 本体価格2,800円,ISBN:978-4-15-209457-5 → 版元ページ)に続く下巻がやっと出版された.上下巻を合わせれば1,100ページという重量級だ.Cf: HONZ「『ささやかな知のロウソク ドーキンス自伝2 科学に捧げた半生』訳者あとがき by 垂水雄二」(2017年2月25日).

◆昨日午後からの一日研修は正午過ぎにやっと終わり,ひさしぶりの〈おはん〉にてラマダン明けの「マコガレイ煮付け定食」を完食して,のうかんけんへ.日射しも花粉もたっぷりの昼下がり.午後は別件の┣┣" 撃ちである.

◆[蒐書日誌]矢原徹一『決断科学のすすめ:持続可能な未来に向けて、どうすれば社会を変えられるか?』(2017年3月20日刊行,文一総合出版,東京, 381 pp., ISBN:978-4-8299-7106-2 → 版元ページ)※これまたご恵贈ありがとうございます.約400ページもあるっ.

◆明日は西方浄土への移動日だ.旅とお座敷の支度の夜.

◇本日の総歩数=6,257歩. 朝◯|昼△|夜△. 計測値(前回比)= 93.2kg(−0.2kg) / 30.5%(+1.6%)


27 februari 2017(月)※またひとつ馬齢を重ね

◆午前6時前起床.曇り.気温3.9度.観音台は曇り空.午前8時の気温は4.7度.北東の風がひんやりと.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 明日の午前中に “恐怖の大王” がつくばに降臨するとの連絡あり.いったい何ページになるんだろうか.遠くへ逃げる支度をしないと.しかし,逃げる先でも着々と迎撃態勢が整っていると予告されている.逃げ場なし.

◆[蒐書日誌]馬齢を重ねた日に本が届くのはもっと学べという天の声か —— 山田俊弘[ヒロ・ヒライ編]『ジオコスモスの変容:デカルトからライプニッツまでの地球論』(2017年2月25日刊行,勁草書房[bibliotheca hermetica叢書],東京, xii+256+xxvii pp., 本体価格4,800円, ISBN:978-4-326-14829-5 → 版元ページ)※これまたいただきもの(感謝感謝)/アレックス・ラインハート[西原史暁訳]『ダメな統計学:悲惨なほど完全なる手引書』(2017年1月20日刊行,勁草書房,東京,xii+185 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-326-50433-6 → 目次版元ページ)※統計学を知ったつもりの読者にはとてもいい “気付け薬” になるだろう.

—— 立て続けに勁草書房が攻め込んできたところでワタクシは心安らかにお昼休みへと引きこもるしかない.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 午後半日は筑波事務所(今の名前は覚えてまへん)の展示会議室に幽閉されることになっている.「農研機構グループ長・ユニット長研修」という名の “虎の穴” に放り込まれ,明日の正午までは囚われの身をかこつしはかない.それにしても研修参加者たちの「ネクタイ率」が異様に高いんですけど…….次々に講義を受け,ナマ農研機構理事長を初めて見たりとかあって,午後5時過ぎ,終業のチャイムとともに筑波事務所から直帰.“恐怖の大王” 計280ページ様が夕闇の中を降臨.うわ〜

◆馬齢を重ねし夜は更けゆく.

◇本日の総歩数=5,963歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 93.4kg(+0.1kg) / 28.9%(+16.5%)


26 februari 2017(日)※春めいて鼻はぐすぐす

◆午前5時半起床.晴れ.今の気温は1.2度とやや寒い.朝イチから鼻ぐすぐす.

◆[蒐書日誌]本川達雄『ウニはすごい バッタもすごい:デザインの生物学』(2017年2月25日刊行,中央公論新社[中公新書・2419],東京, vi+321 pp., ISBN:978-4-12-102419-0 → 版元ページ)※ご恵贈ありがとうございます.をを,「サンゴのタンゴ」,「マイマイまきまき」,「群体マーチ」……,あの歌が帰ってきた〜♫•*¨*•.¸¸♪ (ひさしぶりだ)

◆正午前,〈モルゲン〉で最後の食パン3斤をゲットして,観音台へ.昨日と同じく暖かい日差しと南寄りの風.気温はすでに10度を超えている.

◆立て続けに「私の番号」くれくれリクエストが届いて辟易している.しかも,最近は「簡易書留」で返送せよという要求が多くなってきた.あのね,農林団地は郵便局がなくなってしまって,簡易書留を提出する “窓口” がないのね.谷田部とか小野川とか松代までわざわざ行く時間もないのね.だからといって,簡易書留用の返信封筒をそのへんのポストに放り込むと郵便局のみなさんにメイワクがかかるとのこと.局所最適戦略としては,簡易書留の封筒をさらに普通郵便の封筒に入れて,切手を貼ってポスト投函するしかないかなあ.それなりに手間かかるし,簡易書留料金もムダになるけど.大域的最適解はもちろん「私の番号」そのものがなくなってくれること.

◆[蒐書日誌]リチャード・ドーキンス[垂水雄二訳]『ドーキンス自伝 II ― ささやかな知のロウソク:科学に捧げた半生』 (2017年2月27日刊行,早川書房,東京,431 pp., 本体価格2,800円,ISBN:978-4-15-209671-5 → 版元ページ)※三年前に翻訳された上巻:リチャード・ドーキンス[垂水雄二訳]『ドーキンス自伝 I ― 好奇心の赴くままに:私が科学者になるまで』 (2014年5月25日刊行,早川書房,東京,431 pp., 本体価格2,800円,ISBN:978-4-15-209457-5 → 版元ページ)に続く下巻がやっと出版された.Cf: HONZ「『ささやかな知のロウソク ドーキンス自伝2 科学に捧げた半生』訳者あとがき by 垂水雄二」(2017年2月25日).

◆圏央道のつくば中央—境古河インター間が午後3時に開通したとのことで,夕暮れのこの時間帯になっても,まだ数珠つなぎの混雑が続いていた.

◇本日の総歩数=4,003歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.3kg(−0.3kg) / 12.4%(−15.7%)


25 februari 2017(土)※盛大なる花粉の祭典が

◆午前6時過ぎ起床.晴天と曇天が半々.気温2.6度.朝から「花粉の祭典」が華々しく挙行されている.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「「毒毒毒毒毒毒毒毒毒展・痛」 東京・池袋で3月から」(2017年2月24日)※『毒毒生物』とか漢字「毒」を列挙する流行りがあるのか.

◆昼下がり,暖かい春の日差しの観音台.気温は正午前に10.7度まで上がっている.南風に乗って埃や花粉が襲来しているらしく,朝から “生体花粉センサー” がアラームを鳴らしまくっている.

◆[蒐書日誌]Michael J. Crawley著[野間口謙太郎・菊池泰樹訳]『統計学:Rを用いた入門書(改訂第2版)』(2016年4月10日刊行,共立出版,xviii+362 pp.,本体価格4,600円,ISBN: 978-4-320-11154-7 → 版元ページ)※十年ほど前に出た:Michael J. Crawley著[野間口謙太郎・菊池泰樹訳]『統計学:Rを用いた入門書』(2008年5月10日刊行,共立出版,xiv+344 pp.,本体価格4,300円,ISBN:978-4-320-01857-0 → 目次版元ページ)の改訂版./辻和希(編)『生態学者・伊藤嘉昭伝 — もっとも基礎的なことがもっとも役に立つ』(2017年3月近刊,海游舎,東京)※発注.生態学会大会会場(早稲田大学)にて受取ることにした.

◆Dropbox が巨大化したので,いろんなものを放り込む.夕日を浴びて真っ赤に染まるスウェーデン語辞書.さあ,そろそろ撤収しよう.

◆[欹耳袋]神話の系統樹 —— J. デュイ 2017. 神話の進化.日経サイエンス2017年4月号, pp. 46-55.神話の物語単位(mytheme)の “系統発生” を距離法など統計学的系統推定法を用いて復元するという文化系統学の研究.神話の物語単位(mytheme)の “系統発生” を距離法など統計学的系統推定法を用いて復元するという文化系統学の研究の紹介記事だ.引用文献をたどると,著者によるこんな論文がオープンアクセスで読める:Julien d'Huy 2016. Première reconstruction statistique d'un rituel paléolithique: autour du motif du dragon. Nouvelle Mythologie Comparée / New Comparative Mythology, (3) abstract | pdf [open access].民話と同じく神話にも系譜がある.文化系統学の裾野がどんどん広がっている感じがする.

◆明日の日曜も逃げ場はない.それが月末の宿命.

◇本日の総歩数=4,663歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.6kg(0.0kg) / 28.1%(−3.4%)


24 februari 2017(金)※ブレミアムフライデー

◆午前5時過ぎ起床.気温6.4度.今日は観音台実在日.午前8時の気温は5.1度.雨模様の昨日とは一転して朝から冷たい北風が吹く青空が広がっている.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 農水では虐げられているMac環境で「業績評価基礎票」のエクセル「xls」ファイルを編集したときは,マクロ機能が有効となる「xlsm」形式で保存すること.さもないと「ファイルが壊れて云々〜」と雲の上から大魔神が降臨しMacな衆生は全員フシアワセになるらしい.Excel 2003 以前の「.xls」形式を共通祖先として,2007以降のExcelでは「マクロ機能喪失」という派生的形質状態をもつ「.xlsx」と,「マクロ機能保持」という原始的形質状態をもつ「.xlsm」に “種分化” したとのこと.本件についてはつい先ほどデスクネッツで公開された「業績評価に関するQ&A(0224)」に書かれていますので,Macなみなさんはこれでシアワセになれるでしょう.

◆日経サイエンス最新号2017年4月号着弾.ワタクシの書評記事もちゃんと載ってます.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 管理下のメーリングリストへの配信管理一時停止予告メール.今月末から一週間ほどご不便をおかけします.すまんすまん.この期間中はaffrcメールもダメなら,オモテのウェブもダメらしいけど,ま,それはワタクシには実害ないから関係なしということで.

◆プレミアム・フライデーはたくさん “お水” を摂取しても誰からも怒られない特別な日らしいので,“お水” の種類がいつもより多い! 大田原の〈天鷹〉純米大吟醸,秋田〈山本〉純米吟醸7号酵母,そして滋賀〈喜楽長〉活性純米にごり生酒.そして今宵のアテは生活クラブから届いた鶏手羽元の炊いたん.ゆで卵と皮付き馬鈴薯とともに.“お水” のアテにもごはんのおかずにもなって,いつも重宝する.

  1. 厚手のフライパンを強火で熱し,サラダ油大さじ2を引いて,鶏手羽元15本(約1kg)にしっかり焦げ目を付ける.トレイに入れて馬刺し醤油(大さじ2)をまわしかける.
  2. ゆで卵4個の殻を剥いて馬刺し醤油(大さじ1)をからめる.
  3. じゃがいも4個は皮付きのまま.
  4. 圧力鍋に水100cc,日本酒200cc,みりん60ccを煮立たせて,1 の鶏手羽元,2 のゆで卵, 3 のじゃがいもを投入する.馬刺し醤油の残り,きび砂糖小さじ2,そして鷹の爪1本を入れて圧力鍋の蓋をする.
  5. 高圧設定で圧力弁が動き始めたら中火にして15分.その後,火を止めて自然減圧する.
  6. 蓋をはずし,焦げ付かないように弱火で加熱して水分をさらに飛ばしてできあがり.

—— 今回は熊本の馬刺し醤油に頑張ってもらった.甘みのあるコクがいい感じ.

◇本日の総歩数=6,935歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.6kg(0.0kg) / 未計測


23 februari 2017(木)※エポカル裏方お仕事日

◆午前6時前起床.雨.気温4.9度.午前9時半,雨に濡れるエポカルへ.今日は第7回農業環境インベントリー研究会にて裏方に徹する.

◆[蒐書日誌]嶋田正和・阿部真人『Rで学ぶ統計学入門』(2017年1月27日刊行,東京化学同人,東京, xii+281 pp., 本体価格2,700円, ISBN:978-4-8079-0859-2 → 版元ページ)※ご恵贈感謝.駒場の大御所もついにR陣営に./岩波データサイエンス刊行委員会(編)『岩波データサイエンス・Vol. 5』(2017年2月15日刊行,岩波書店[岩波データサイエンス(第I期)],東京, 144 pp., 本体価格1,389円, ISBN:978-4-00-029855-1 → 版元ページコンパニオンサイト)※またまたご恵贈ありがとうございます.今回の特集は〈スパースモデリングと多変量データ解析〉./網谷祐一『理性の起源:賢すぎる、愚かすぎる、それが人間だ』(2017年2月28日刊行,河出書房新社[河出ブックス101],東京, 232 pp., 本体価格1,700円, ISBN:978-4-309-62501-0 → 版元ページ)※ありがたやありがたや.第5章「科学を生み出した理性」がピンポイントで参考になりまくり.

◆[欹耳袋]農林水産省農林水産技術会議事務局「日本の農業研究者リスト」— ワタクシはもちろん「その他」という心地よいカテゴリーに放り込まれているのだ.

◆午前11時過ぎ,エポカルでの設営作業は終わった.巨大なモノリスの “山鉾” が屹立する中ホールを見上げつつ,ワタクシは受付の番台に座り続ける.午後1時開会なので,参加者が集まり始めるのはお昼すぎからだろう.一仕事が終わった裏方たちはそれぞれの “サラメシ” へと散っていった.スタミナが必要ななかのひと数人は,いつも行列のできる〈麺や 蒼/AOI〉へと満を持して出撃していった.健闘を祈る.ワタクシはひさしぶりにひとり〈活龍〉竹園店にてまぜそばの濃い世界へ一直線.この魚粉系のまっくろけ太麺は独特の味.〈活龍〉といえば濃厚つけ麺の店だが,つけ汁がしだいに冷めていく感じがあまり好ましくないので,このまぜそばはとてもいい.

◆午前中はときおり雨足が強まったが,午後は曇り空になり気温は14.5度まで上がった.夕方はときどき晴れ間がのぞいていた.午後1時に始まった研究会は午後5時半に終了.最後の片付けを終え,運搬物を車に押し込んで,本日のお役目はおしまい.

◇本日の総歩数=8,895歩. 朝◯|昼△|夜△. 計測値(前回比)= 93.6kg(+0.1kg) / 31.5%(+0.5%)


22 februari 2017(水)※寒暖の日較差ありすぎ

◆午前6時起床.晴れ.気温は氷点下3.9度まで下がっている.朝からよく晴れて空気が乾ききっている.今朝の最低気温は氷点下4.5度だった.ここのところ気温の日変動と日較差が大きすぎてもうなすすべなし.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 所議報告&領域会議を華麗にうっかりスルーしてしまった件(ごめん).

◆[欹耳袋]星の系統樹(イギリスの王立天文学会の月報記事関連) —— University of Cambridge | Mapping the family tree of stars | 20 February 2017 ※Circle tree 表示は “紙面” を有効利用できるダイアグラム様式だし.この論文では星間距離に基づいて MEGA による近隣結合法で系統樹をつくっている.元論文:Paula Jofré et al. 2017. Cosmic phylogeny: reconstructing the chemical history of the solar neighbourhood with an evolutionary tree. Monthly Notices of the Royal Astronomical Society, 467 (1): 1140-1153. DOI:10.1093/mnras/stx075. htmlpdfarXiv:1611.02575.元論文著者らは次のように結語する:

These rich data sets are on the verge of putting us closer to finding the one tree that connects all stars in the Milky Way.

—— 夢があるなあ.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 起動し始めた案件の文献資料発掘.

◆[欹耳袋]根絶やし —— 日本経済新聞「希少水生昆虫の標本売買 警視庁、容疑の男逮捕」(2017年2月22日)※「シャープゲンゴロウモドキは体長約3センチの水生昆虫で、現在は全国で2000匹未満しか生息していないという」./FNN「希少昆虫の標本販売の疑い 標本商の男逮捕」(2017年2月22日)※「千葉県などでは、現在も生息が確認されているが、島根県では、山本容疑者らの採集で、ほぼ絶滅したという」— 全部採るなよ./朝日新聞デジタル「絶滅の恐れあるゲンゴロウの標本、販売した疑いで逮捕」(2017年2月22日)※「現在は千葉県内で100匹ほどの生息が確認されているだけという」— うわぁ,これで世代維持できるんだろーか.

◆明日はエポカルにて裏方仕事を丸一日.

◇本日の総歩数=4,006歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.5kg(−0.1kg) / 31.0%(+0.2%)


21 februari 2017(火)※吹く北風が冷たすぎる

◆午前5時過ぎ起床.気温2.2度.朝の観音台に乾いた北風が吹きつける.午前8時の気温は4.1度だが,体感的にはもっと寒い.静電気びしびし.

◆[欹耳袋]作品メモランダム「「フンボルトに現代科学は何を学ぶのか」ブックリスト」(2019年2月19日)

◆午前の┣┣" 撃ち —— 明後日の外勤届とか来月の不在申請書とか来年度の兼業申請書とか某年会の参加申し込みとか,いろいろと./何ヶ月もの間,絶対零度下に “封印” したはずの案件が動き始めている.いま再起動されると災厄がもたらされるんですけど.

◆毎年この時期になると「業績報告」出せ出せ指令が飛ぶ.そのときになってあたふたと捜索するムダをしないためには,平時から “自己出力リスト” を網羅的につくっておくのがベスト.論文・著作はもちろん講演要旨・雑文・書評にいたるまですべてをリストにしておくこと.ワタクシは1993年5月10日から「三中信宏:全出力リスト(1980年以降)」というテキストファイルを作成開始しました.現時点で119,770字のサイズがあり,それこそピンからキリまで “すべて” の研究アウトプットをリストアップするように心がけています.この全出力リストのまえがきには,そもそもワタクシがリストづくりを思い立った動機として「ここでは川那部浩哉氏(京大生態研究センター所長:1992年5月)の意見と実践にしたがい、裾野を広くひたすら網羅することをモットーとしてリスト作りをしました」と書かれています.この出典は:川那部浩哉 1992. はじめに. 京都大学生態学研究センターニュース No.7[京都大学生態学研究センター業績目録第1巻]pdf.川那部は「第1は業績の範囲は一切限定せず,また,評価にあたるようなことは一切しませんでした.つまり,完全な自己申告制としました」(p. 2)という生態研センター業績リストの基本方針を設けています.とにかく何でもありの業績リストは異論もあったようです.しかし,網羅的にリストアップしさえすればあとは絞り込むだけの作業なので,「私の「業績リスト」(その定義が何であるにせよ)を作るとすれば、ここに作成した全出力リストの"真部分集合"となることはまずまちがいありません」と書いたワタクシの立場は今でも正しいと思っています.

◆[欹耳袋]Togetter -「『ダメな統計学』のまとめ」.

◆夕方の┣┣" 撃ち —— 来月始めの入洛の段取り./某学会大会参加の手続き./今年の確定申告はオンラインでやってみることにした.

◇本日の総歩数=7,018歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.6kg(−0.1kg) / 30.8%(+0.3%)


20 februari 2017(月)※週明け┣┣" 撃ち連射

◆午前6時前起床.曇り空.気温は氷点前後をうろうろしている.明け方の雲はすでに消えて,春先らしい霞んだ青空が広がる観音台は早くも生体花粉感知器が警報を発令している.午前7時の気温は氷点下0.6度とやや冷え込んでいるが,予報によるとこれから強い南風とともに暖気が流れ込んできて雨になるらしい.ホンマかいな.

◆[蒐書日誌]もうすぐ刊行されます —— 三中信宏『思考の体系学:分類と系統から見たダイアグラム論[仮題]』(2017年刊行予定,春秋社,東京 → 目次最終案はてなブックマーク).あとは初校ゲラを待って索引項目のピックアップか.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 業績評価基礎票の作成はお昼前まで予想通りまる3時間もかかってしまった.ネ申えくせる様にさんざん蹂躙された午前が終わろうとしているので早めのお昼休みにする.

◆[欹耳袋]東京新聞「ニュートンプレスが民事再生申請 元社長らの出資法違反事件」(2017年2月20日)

◆午後の┣┣" 撃ち —— 三中信宏『みなか先生といっしょに 統計学の王国を歩いてみよう:情報の海と推論の山を越える翼をアナタに!』(2015年6月5日刊行,羊土社,東京,191 pp., 本体価格2,300円, ISBN:978-4-7581-2058-6 → 目次版元ページコンパニオン・サイト)の増刷にともなう要修正箇所(40匹あまり)のリストを小川町にメール送信./いくつかの本の仕事が “並走” しているので,その段取りがタイヘンだったりする.

◆雨に濡れる夕暮れのつくばセンター.午後は最高気温19.2度まで上がったが,南からの強風は吹かなかったし,砂嵐も襲来しなかったようだ.北西風に変わり始め,気温降下中.こういうアヤシイ空模様の日はお肉をしっかり食べて元気になろう.今宵は生活クラブの豚ロース塊があったので迷わず厚切りポークソテーに.1枚200グラム(厚さは2センチあまりある)でも,厚手の鉄フライパンを使って,ていねいにアロゼしながら焼き上げればたった15分で完成.外はきっちり焼き色が着き,中はしっとりジューシー.脂身の甘み満喫.

◆今回のポークソテーのレシピはこんな手順だった:

  1. 豚ロース肉塊(600グラム)を冷たいうちに1枚200グラムに切り分けて,しっかり常温に戻す.
  2. 焼く10分ほど前になったら岩塩と黒胡椒を強めに振る.
  3. 厚手の鉄フライパンを強火にかけ,熱くなったら側面の脂身から焼き始める.
  4. 数分でフライパン全体に油がまわったら,並べて表面から焼き始め,ガラス蓋をして5分ほど焼く.
  5. 裏返してさらに5分ほど焼く.途中,たまった油をていねいに肉にまわしかけること(アロゼ).
  6. 皿にクレソンなど青野菜を添えて熱いうちに食卓へ.わしわし食べよう.

—— 今夜の “お水” は東出雲〈王祿〉の27BY「丈径 純米無濾過本生 Blue」.王祿酒造にしてはスマートでおとなしめだが,豚ロースの脂をさらりと流す心地よさ.

◇本日の総歩数=6,790歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.7kg(+0.1kg) / 30.5%(+0.3%)


19 februari 2017(日)※観音台の残雪のフシギ

◆午前6時過ぎのっそり起床.晴れ.最低気温は氷点下2.6度まで下がっている.

◆[蒐書日誌]倉谷滋『分節幻想:動物のボディプランの起源をめぐる科学思想史』(2016年11月20日刊行,工作舎,東京, 862 pp., 本体価格9,000円, ISBN:978-4-87502-478-1 → 目次版元ページ)※ワタクシの書評記事「「観念は細部に宿る」 比較形態学の格闘の歴史」は日経サイエンス2017年4月号(p.111)に掲載されます.

◆お昼前に冷たい北風が吹きつける観音台へ.駐車場の木陰に白く雪が残っていたんだけど,いったいいつ降り積もったんだろうか?午前11時の気温は8.1度.今日は不在中にこれまた残雪のように積もっている┣┣" どもを征伐する. まずは年度末の某報告書を事務に送信.続いて,日本生物地理学会第72回大会シンポジウム〈言語進化学と言語地理学の研究最前線:人類集団の言語・文化・遺伝子の時空変遷〉の講演要旨一式を印刷にまわす段取り.そして,業績評価基礎票をつくる段になって立ち往生(泣).さ,帰ろうか(おいっ

◆[欹耳袋]エモこそすべて「World IA Day 2017 Tokyo 記録」(2017年2月19日)

◆夕暮れの薄暗がりのなか,おふぃす様の「更新の祭典(計1.6GB)」が粛々と執り行われている.今月のお座敷は昨日でおしまいになったが,来月がちょっとまたいろいろとあってその連絡があれこれと.

◇本日の総歩数=2,596歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.6kg(−0.4kg) / 30.2%(+1.6%)


18 februari 2017(土)※恵比寿の奥座敷で一席

◆午前7時のろのろ起床.曇り.気温5.6度.今日の World IA Day 2017 Tokyo のスライド差し替えじたばた.slideshare 用のファイルも替えないと.

◆[欹耳袋]World IA Day 2017 Tokyo は本日開催.今年のテーマは「いま改めて考える『分類』」—ということで,ワタクシも話題提供者のひとりとして「ダイアグラム思考:分類と系統の世界観」という噺をさせていただきます.YouTube ライヴ中継あり.

◆午前10時,つくば駅.曇り.気温6.6度.昨日に比べれば格段に “冬” 的な空模様.これから恵比寿方面に進撃する.恵比寿という街はほとんど一度も行ったことがないことを再認識.土地カンなし.正午,日比谷線の恵比寿駅で地上へ出て,起伏のある坂を登り降り.ちょっと奥まった〈amu〉到着.ここが午後の World IA Day Tokyo 会場だ.事務局のブースにて一休み.

◆一昨日の富山での研究会とは対極的に,スーツ&ネクタイ姿が皆無である.ぎょーかいがちがうと “ドレスコード” はかくも別世界だ.

◆午後6時過ぎからの懇親会.タクソノミストたちはよく呑む.午後8時に解散.つくば直帰.

◇本日の総歩数=5,961歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 94.0kg(+1.2kg) / 28.6%(−3.6%)


17 februari 2017(金)※春一番が吹く雪の立山

◆当然の報いながら「うう……」の朝を迎え,午前5時半起床.雨.昨日の最高気温はなんと16.1度.午前6時前のいまも10.3度.つくばよりもはるかに暖かい.連夜の乱行が殿様の耳に入り,うむをいわさず,雪の壁の立山方面に拉致された.しかし,雪山に登っても気温は5度.雪ならぬ雨がぼとぼと降ってきた.

◆午後,鱒寿しを小脇に富山駅へ.強い南風に雨がまじる富山の街をあとにして,北陸新幹線かがやき528号の車中快楽は青山總本舗の鱒乃寿し(はんぶんこ)と〈睡龍〉15BY純米生詰古酒の残りを.トンネルを抜け続けて関東平野に入ったとたん,まぶしい日差しが窓越しに差し込む.つくばの午後の最高気温が20.2度ってありえへんでしょ.上野で乗り換えてからも,暑すぎるので長袖を腕まくり.午後5時前,春一番の余韻が吹きつけるつくばに到着.強風でベランダでいろいろなものが吹き飛ばされたり吹きちぎれていたりしてタイヘンなことに.

◆夕餉は,立山の寿し工房〈大辻〉の「幻のます寿し」はたっぷりの鱒の生っぽさがとても美味だった.こういう鱒寿しがあるとは知らなかった.ばくばく喰ったので写真も何もないけど.もうひとつは七軒町の元祖〈せきの屋〉の二段重ねの鱒寿し.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「富山大の志願者、過去最多のワケは?」(2017年2月17日)※「センターの失敗を2次で十分挽回(ばんかい)できる形になっているのが特長だ」— 富山すごい.

◆明日は渋谷のお座敷へ.休みも週末もお構いなしに西へ東へ.

◇本日の総歩数=5,893歩. 朝◯|昼△|夜△. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


16 februari 2017(木)※高座のあとの連続宴会

◆午前5時過ぎ起床.気温2.7度.真っ暗.ホテルのすぐ近くから午前6時の時の鐘.

◆[欹耳袋]富山名物「ますのすし」はどこがオススメかという重要案件が浮上.昨夜,越中の御大は甲高い鶴の一声で「みなかくん,それはね七軒町の〈せきの屋〉しかないだろう」と断言されていたのだが,実は「せきのや」という読みの店は市内に二つあることが判明し,さらに作り方と味わいの多様度も無視できないことが明らかになってきた.明日までの短期決戦でどこまで「ますのすしの謎」に迫れるか.

◆本日の越中お座敷 —— 日差しが暖かすぎる昼下がり.立山連峰の稜線がくっきりと.富山駅北口の再開発ゾーンに立つ県民共生センターへ.この再開発ゾーンは富山湾につながる親水公園を中核として大々的に広がっていた.日本一景色がいいスタバもあるらしい.今回お声がかかったのは:北陸病害虫研究会・第69回研究発表会(→開催案内 [pdf]),2017年2月16日(木)13:00〜17日(金)12:30@富山県民共生センター〈サンフォルテ〉2Fホール(富山市).しょっぱなに大仕事:三中信宏「分類学と系統学:われわれは多様性をどのように可視化してきたか」13:10〜14:05(→講演要旨 [pdf]).県の農試からの参加者が多かったせいか,つくばでの数理統計研修を受講しましたという声多し.

◆あいまの内職 —— 文献リスト約290項目チェック完了.初校ゲラ段階で追加修正する予定.さらに,図版クレジット一覧表も編集部に送った.

◆一時間弱の特別講演をつつがなくお務めして,一般講演を拝聴して,午後6時半から同じ建物の巨大なホールで懇親会.北陸エリア4県から百数十人が集まって,例年になく盛会だそうな.害虫・植物病理関係の会合なのでネクタイ率がおそろしく高かった.特別講演招待講演者の誰かさんがもっともラフな服装で…….五箇山の〈三笑楽〉をはじめとして,富山の銘酒がずらりと勢揃い.二次会は場所を移して,駅南口近くのイタリアンレストラン〈Gozzone〉にて熟成肉のステーキを.続いての三次会は,同じ新富町の〈barbanco〉にて濃い目のビールをいっぱい.そして最後にたどり着いた四次会は連夜の〈dobu6〉にて〈達磨正宗〉の色の着いたのとか〈秋鹿〉12BYの純米古酒を.ホテルに帰り着いたのは午前1時の午前さま.富山の夜はすばらしすぎる!

◆お仕事が終わればフリーダム!

◇本日の総歩数=10,673歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


15 februari 2017(水)※越中富山にて雪中行軍

◆午前5時半起床.気温は氷点下3.2度.旅支度.

◆[蒐書日誌]ヤマザキマリ,とり・みき『プリニウス・V』(2017年2月15日刊行,新潮社[バンチコミックス45プレミアム],東京,ISBN:978-4-10-771954-6 → 版元ページ特設サイト)/井上章一『京女の嘘』(2017年1月20日刊行,PHP研究所[〈京都しあわせ倶楽部〉],東京, 198 pp., ISBN:978-4-569-83475-7 → 版元ページ)/佐藤康宏『湯女図:視線のドラマ 』(2017年2月10日刊行,筑摩書房[ちくま学芸文庫・サ-37-1],東京, 1 color plate + 200 pp., ISBN:978-4-480-09767-5 → 版元ページ

◆進撃の北陸新幹線 —— 午前10時,つくば駅.つくばセンターは乾いた青空と冷たい北風.しかし,これからの雪中行軍に比べればたいしたことではない(にちがいない).お昼前,東京駅にて「はくたか561号」に乗車.北陸新幹線は初乗車.これから越中へ向けて進撃だ.上州を駆け抜けた北陸新幹線は長いトンネルを抜けて信州へ.雪景色がしだいに広がる.東京駅グランスタの築地〈松露〉のだし巻き卵には,久保本家酒造〈睡龍〉の純米生詰古酒15BYを合わせる.さすが15年物の古酒ともなると風格がぜんぜんちがいますなぁ.車中呑みの快楽.

◆北陸新幹線はトンネルが長すぎて車窓風景を楽しむどころじゃないが,「長いトンネルを抜けると雪国であつた」を実感できるのでよしとしよう.またまた “国境” の長いトンネルを抜けると日本海が目の前に.波しぶきが見える.反対側の遠景には立山連峰の稜線が雲間に見渡せる.どこまでも続く雪景色.日常にして非日常.

◆午後2時前,富山駅着.今回もまた富山に着くやいなや射水市の御大に連れ回されて神通川沿いの岩稲温泉〈楽今日館〉にて温泉三昧.昨日までの寒波で雪が降り続いたそうだ.市街地はそれほど気にならなかったが,一歩郊外に出て,山間に入れば数十センチの積雪が残っていた.その後,夕暮れに呉羽丘陵からの夜景とか,おそるべき “本の城1と2” を拝見してからホテル帰還.

◆いま確認したら,最後に富山に行ったのは,2004年6月の富山大学理学部(基礎動物形態学)集中講義のときだったので,実に13年ぶりのことであると知った.過去の悪行録はきちんと残しておくものだ.

◆富山・荒町の夜は更けゆく.今宵は泊まっているホテルのすぐ近くにある日本酒バー〈dobu6〉へ.全国区的には品薄の〈羽根屋〉だが,地元ではさすがにいろいろそろっている.〈勝駒〉はどういうわけだかいつも熊本の某店でしかのまないのだが,ここにはちゃんとメニューに載っている.そして,上市の蔵元・有澤酒造店の〈白緑〉本醸造のぬる燗とともにげんげ一夜干しの素揚げを.この蔵元は後継者難で存亡の瀬戸際にあるらしい.ほかの “お水” は全国区でもう有名になってしまったが,ここでしか味わえない銘柄がある.ああ,富山.

◆たとえ越中に逃亡しても,┣┣" どもは雪中を追尾してくる.

◇本日の総歩数=8,042歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.8kg(+0.1kg) / 32.2%(+0.9%)


14 februari 2017(火)※ザッハトルテの幸福夜

◆午前6時前起床.晴れ.気温は氷点下3.9度まで下がっている.連日の冷え込み.朝日が差す観音台は乾燥した青空が広がっている.午前8時の気温は1.6度.最低気温4.1度の冷え込みからまだ抜け出ていない.今日はつくばのなかをうろうろする予定.

◆正午の気温は7.9度とやや低めながら,陽光はすでに春の暖かさ.昼休みはとある用件で警察署へ.初回のトライは書類不備ということであえなく退散,二度目はあまりに間違いが多すぎるとのことで書き直し,三度目にしてようやく受理された.事務書類にイッパツ受理はない.

◆午後の┣┣" 撃ちはとある成績評価を今日中に UT-mate に入力しないと成敗されることになっている(二号館コワい)./UT-mate 成績登録完了.ついでに来年度S1-S2セメスターの「生物統計学」シラバス登録も完了.

◆「増刷」とは「シアワセ」の同義語 —— 三中信宏『みなか先生といっしょに 統計学の王国を歩いてみよう:情報の海と推論の山を越える翼をアナタに!』(2015年6月5日刊行,羊土社,東京,191 pp., 本体価格2,300円, ISBN:978-4-7581-2058-6 → 目次版元ページコンパニオン・サイト)が増刷されるとの連絡あり.さっそく訂正箇所一覧表を小川町に送らないと.

  • [つくば]最後の「あとがきにかえて」6,150字だん.ふう〜.あとがきなのに図版が5枚もある.残務の文献リストは束ねるだけだが,図版クレジットのリストづくりがちょいめんどうかも.あ,索引項目ピックアップという┣┣" もいたか. posted at 23:31:52

◆シアワセな夜は〈シーゲル〉のザッハトルテ(生クリーム付き)を. そして,旅支度しないと.

◇本日の総歩数=6,667歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.7kg(−0.2kg) / 31.3%(−1.0%)


13 februari 2017(月)※週明けの一日は短くて

◆午前5時起床.気温は氷点下4.0度.さっぶ〜.朝日が差す観音台は霜が降りて,まだ冬の真っ只中.今朝の最低気温は氷点下4.9度まで下がった.週明け早々のさわやかな?┣┣" 撃ちが始まる.

◆本日の┣┣" 撃ち —— 某書評記事のゲラ修正の案件で pdf が飛び交う.この件は夜遅くなってやっとケリがついた.観念は細部に宿る./そしてまた書き続ける日々がしずかに始まっている.遠くを見てはならぬ;足元だけを見よ.

  • [つくば]エピローグ加筆1,170字だん.計16,501字でもうケリつけよう. posted at 13:41:00

いま,最後の長い「あとがき」を書いている.ドイツ語の病的に長ったらしい単語やスパゲッティみたいな節の修飾関係を読むのは愉しい(かもしれない).

◆[欹耳袋]春の興行の宣伝スタート:


日本生物地理学会第72回大会シンポジウム:
言語進化学と言語地理学の研究最前線:人類集団の言語・文化・遺伝子の時空変遷
 【日時】2017年4月9日(日)15:00〜17:30
 【場所】東京大学農学部フードサイエンス棟中島薫一郎記念ホール
 【オーガナイザー】三中信宏(農研機構/東京大学大学院農学生命科学研究科)
 【演者・演題】
  1. 15:00〜15:05 三中信宏
     「趣旨説明」
  2. 15:05〜15:50 濱田武志(京都大学大学院文学研究科)
     「手段としての系統樹:「粤語」から漢語系諸語の言語史を考える」
  3. 15:50〜16:35 Sean Lee(早稲田大学アジア太平洋研究科)
     「中国大陸の言語文化史をめぐる謎」
  4. 16:35〜17:20 斎藤成也(国立遺伝学研究所)
     「DNAにもとづく集団の系統関係と言語の系統関係との差異について」
  5. 17:20〜17:30 総合討論

◇本日の総歩数=5,064歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.9kg(−0.1kg) / 32.3%(70%)


12 februari 2017(日)※日差しに春を感じつつ

◆午前5時過ぎ起床.気温0.8度.今朝は氷点下2.6度まで冷え込んだ.

◆[蒐書日誌]Manuel Lima『The Book of Circles: Visualizing Spheres of Knowledge』(2017年5月刊行予定, Princeton Architectural Press, New York, ISBN:978-1-61689-528-0 [hbk])※前著:Manuel Lima『The Book of Trees: Visualizing Branches of Knowledge』(2014年4月刊行,Princeton Architectural Press, New York, 208 pp., ISBN:978-1-61689-218-0 → 目次版元ページ著者サイト『系統樹大全』サイト)の続編.リマさん自身のツイートから知った.いったい誰が訳すのかなぁ?

◆今日のランチは,もうすぐ恵比寿に移転してしまう〈本橋ワイン食堂〉にてサンデーブランチを.前菜は大粒の牡蠣グラタン,メインはラムのステーキ,そしてデザートはニューヨーク・チーズケーキ.午後はあれこれと用事をすませ,夕刻,西日がまぶしい観音台へ.午後は11.5度まで気温が上がり,あたたかい日差しが春を感じさせてくれた.野暮用の┣┣" 撃ちで居室に潜伏.西の空が夕焼けグラデーションで染まるにつれて仄暗くなってきた.速攻で書評ゲラが届いたのでチェックしてから撤収.東の空に巨大な満月が浮かんでいた.

◆明日からは旅立ち直前のじたばた対応が待ち構えている.

◇本日の総歩数=8,895歩. 朝◯|昼△|夜△. 計測値(前回比)= 93.0kg(−0.6kg) / 31.5%(+0.5%)


11 februari 2017(土)※あら炊きのシアワセよ

◆午前6時起床.朝焼けグラデーション.最低気温は氷点下5.0度まで下がった.寒波なお元気.

◆水曜の夜に仕込んだブリのあら炊きがまだ残っていたので朝餉のメインに.四日目ともなると真っ黒な大根にも照りと風格がにじみ出る.皿に盛りつけたブリの目玉の眼光が鋭い.夜ならもちろん躊躇なく “お水” を用意するのだが,朝日がまぶしいので米の飯.ささやかなシアワセの土曜の朝.魚屋であらに出会えるかどうかは偶然のできごとなので,たまたま出会ったら買うようにしている.今回の天然ブリのあらは500グラムでたった250円だった.レシピはこんな感じ.

  1. ブリのあらに塩をたっぷりすりこむ.熱湯をかけてから,冷水下で血合いを取り除く.
  2. 平鍋に 1 のあらを入れ,純米酒300ccと水1リットルを入れて火にかけ,沸騰したら中火にして,浮いてくるアクをすくう.
  3. 大根1/3本は皮を剥いて乱切りにし,米のとぎ汁で下茹でする.
  4. 2 にみりん100ccと土生姜薄切り(1個分)を加えて,3 の大根を投入し,煮立ったら弱火にして,蓋なしで煮込み続ける.
  5. 濃口醤油50ccを加えて,弱火のまま1時間ほど炊く.水分が少なくなってきたら純米酒を適宜継ぎ足す.
  6. そのまますぐに食卓に出してもいいが,火を入れながら二三日炊き続けるとさらにまろやかな味になる.

いいみりんと日本酒をふんだんに使うのがポイントかもしれない.今回は愛知の三州三河みりんと新潟・朝日酒造の〈朝日山〉純米酒を調理に使った.たとえワタクシは呑まなくても,ブリが〈朝日山〉純米酒を大量摂取している.

—— レシピ→ het dagelijkse keukenleven「ブリのあら炊きの四日目」|クックパッド「ブリと大根のあら炊き」※たとえワタクシは呑まなくても,ブリが〈朝日山〉純米酒を大量摂取している.

◆正午前,観音台へ.午前11時の気温は6.5度.日差しは暖かいが乾いた北風が冷たい.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 活字の海を泳ぎきり,解剖図版の山を踏破して,件の書評記事にケリを付けた.これでやっと重い “紙のカタマリ” を持ち歩かなくってすむぞ./来週の越中巡業と渋谷トークの紙芝居をそれぞれ事務局に送信./では,そろそろ撤収だ.

◆明日は明日の┣┣" が待つ.

◇本日の総歩数=5,388歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.6kg(−0.4kg) / 31.0%(+0.2%)


10 februari 2017(金)※雪舞う朝から天候回復

◆午前4時過ぎ起床.気温1.5度.レポート到着確認をしてから二度寝るん〜♫•*¨*•.¸¸♪

  • #TodaiStat 課題レポートの受領返信メールはすべて返しましたので,ご確認を.おつでした. posted at 04:28:17

◆午前6時前,再起床.気温1.5度.北西の風.雨上がりの曇り空,と思ったらいきなり雪が降る.午前8時すぎの観音台は湿って冷え冷え.朝方の通り雨ならぬ通り雪はすぐに上がり,いまは曇り空が広がっている.午前8時の気温は1.5度と低いまま.予報では日中もときどき雨または雪が降るとのこと.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 領域長室にて次年度の契約職員雇用手続きに関する打合せを1時間ほど.

◆[蒐書日誌]いただきもの —— クリスティー・ウィルコックス[垂水雄二訳]『毒々生物の奇妙な進化』(2017年2月15日刊行,文藝春秋社,東京, 278 pp., 本体価格1,600円, ISBN:978-4-16-390601-0 → 版元ページ)※「毒々生物」って……(汗)./豊田秀樹編著『実践ベイズモデリング:解析技法と認知モデル』(2017年1月25日刊行,朝倉書店,東京, viii+208 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-254-12220-6 → 版元ページ)※心理統計学への応用例多し.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 860ページ完読.お願いだからこーいうアヤシイ組版でワタクシを悩ませないでほしいとポーアイ方面に向かって強く叫びたい.しかし,ワタクシの身の回りには “魔除け” の絵図があるので,邪悪(=快楽)なる観念がいくら降臨してきてもだいじょーぶ./来週の越中巡業の事前連絡.はたして “殿” はお出ましになるのかどうか.

◆今宵はきりたんぽ鍋と秋田〈山本〉純米吟醸生原酒・6号酵母(from〈新政〉).とってもフルーティな酸味がよろし.同7号酵母(from〈一白水成〉)は先日の熊本迎撃時にいただきました.いくら余寒とはいえこんなに冷え込む夜はこーいうもんをいただかないと凍死しまっせ.

◆[欹耳袋]読売新聞「各地に「日本一低い山」、2万人以上「登頂」も」(2017年2月9日) ※国土地理院は「「山であるかないかをこちらで決めることはない」と、山の定義まではしていない」— To classify is human.

◆向こう一週間は連日のように〆切のフラッグが筑波颪にはためいている.

◇本日の総歩数=6,011歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 94.0kg(−0.7kg) / 30.8%(+0.5%)


9 februari 2017(木)※雪積もらず雑事積もる

◆午前6時前起床.雨か雪か暗くて見えない.気温2.1度.しだいに明るくなってきて,降っているのは雪であることがわかった.午前8時,観音台は本降りの雪が降りしきる.午前8時の気温はさらに下がって0.7度と氷温すれすれ.局所的足元暖房オン.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 居室の机に積み上がっている┣┣" どもの仕分け真っ最中.

◆某有名私立中学校から事後連絡あり.ワタクシの『分類思考の世界』を入試の国語問題のひとつとして使わせてもらったとのこと.いくら才媛たちが結集するとはいえまだ小学生なのにアノ文章を読ませたんですか……(絶句).書いている本人が言うんだからまちがいないけど,ああいう “鵺” みたいな晦渋な文章っていうのは,書き手だけが楽しいのであって,読者のことはすっぽり抜け落ちているわけね.でも,ワタクシの場合,昔から自分のためだけに本を書いているので,自分がわかればそれでいいのだ.『分類思考の世界』はこれまで大学入試や高校入試の国語問題として過去に10校で出題歴がある.受験での出題歴はワタクシのサイトですべて公開しているので,どの章(節)が出題されやすいかの “頻度分布” はわかっている.今回も最頻値分野だった.設問文の行間を読みながら,出題された先生方はさぞかしタイヘンなことだったんじゃないかと想像する:設問「筆者の考えに合うものを選びなさい」— あ,ここはワタクシなんにも考えていないんですぅ./設問「「カモノハシ問題」となんですか」— ウンベルト・エーコを読んだ小学生ならわかるはず!(おいっ)受験生のみなさん,ごめんなさいごめんなさい.国語をキライにならないでね.

—— 入試シーズンが終わればこういう “事後報告” がきっと他校からも届くだろう.それはそれでありがたいことではある.

◆お昼前,雪はいったん止んでいるけど,西からはまた新たな雪雲が接近しているよーな.正午の気温はちょっと上がって2.6度.みぞれ(のようなもの)が降ってきた.

◆[蒐書日誌]白上謙一『現代の青春におくる挑発的読書論』(1976年9月5日刊行,昭和出版,東京, 2 plates + 285 pp.)※いままで入手する機会がなかった本が札幌の古書店からやっと届いた.函入りのとてもいい感じの触り具合.晩年の白上謙一は:白上謙一『生物学と方法:発生生物学とはなにか』(1972年2月29日刊行,河出書房新社,東京, 220 pp.)ののち,翻訳書である:G・G・シンプソン[白上謙一訳]『動物分類学の基礎』(1974年12月18日刊行,岩波書店,東京,x+272 pp.)の出版を待たずに1974年に逝去した.したがって,本書は没後の出版ということになる.のちに文庫化された版:白上謙一『ほんの話:青春に贈る挑発的読書論』(1980年4月30日刊行,社会思想社[現代教養文庫・1017],東京, 306 pp.)は,正確には,昭和出版本のリプリントではない.もとになった山梨大学学生新聞の連載記事を修正加筆したものを底本として,さらに番外の「追補 — J・H・ウッジャー先生訪問記」を追加して文庫化されたのが社会思想社本ということになる.

◆夜になってもみぞれが降り続いている.気温は1度台.夕餉にはしっかり温かくなれるものをいただかないと.ぱらぱらと届くレポートに応答する夜.

◇本日の総歩数=4,439歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 94.7kg(+2.1kg) / 30.3%(−1.3%)


8 februari 2017(水)※辛子蓮根もって帰路に

◆午前5時半起床.気温は1度台の冷え込み.日に日に寒くなってきた.今日はつくばに帰るだけなので朝からゆったりしている.

◆あとかたもなく解体された熊本交通センターからバス乗車.午前11時に,阿蘇くまもと空港着.曇り空.風がやや冷たいかも.からし蓮根とお馬さんをゲットして機中の人となる.お昼過ぎのフライトで,午後2時には羽田に降り立った.東京はよく晴れている.タイミングよくつくばへの高速バスに乗れた.午後4時半につくばセンター着.さっそく晩ごはんのしたく.

◆[欹耳袋]Nicola Parkin | Publishing Your Doctoral Thesis [pdf]

◆明日からはまたもや日常に連れ戻される.

◇本日の総歩数=7,927歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 未計測/未計測


7 februari 2017(火)※熊本巡業大団円の迎撃

◆午前5時過ぎ起床.気温1.5度.十分に寒い.

◆合志にて統計研修二日目 —— 午前8時過ぎに熊本農試着.研究センター本館.バブル真っ只中の時代に建てられた “御殿” である.冷え冷えとした曇り空.このあたりは市内よりも気温がかなり低いらしい.

  • [合志]講義室なう. posted at 08:52:08
  • [合志]完全無作為化法説明の真っ最中 posted at 09:48:25
  • [合志]実験計画法 R実習やってます. posted at 10:58:39
  • [合志]一要因乱塊法まで説明してお昼休みなう.午前中はフシアワセはまったく降臨しなかった.善哉善哉. posted at 12:07:40
  • [合志]さて,午後の高座へ. posted at 12:54:01
  • [合志]二要因乱塊法の解説と演習だん. posted at 13:57:30
  • [合志]研修だん. posted at 16:35:31

—— 今回は実験計画法に限定して徹底的に演習したせいか,今日の午後はけっこう充実した質疑タイムだった.

◆[蒐書日誌]熊本でも探書怠らず —— 『月刊みすず(59巻1号[no. 656]2017年1-2月合併号)』(2017年2月1日発行,みすず書房,東京,本体価格300円 → 版元ページ)※つくばにも届いているはずだが,巡業先の熊本市〈長崎書店〉にてゲットした.ワタクシの寄稿は pp. 85〜86 に載っている.今回の読書アンケートでワタクシが挙げた本のリスト:leeswijzer「『月刊みすず』「読書アンケート」用セレクション5冊+次点5冊(2016年)」(2015年12月26日)./田中康弘『山怪〔弐〕』(2017年2月7日刊行,山と渓谷社,東京,255 pp., 本体価格1,200円, ISBN:978-4-635-32008-5 → 版元ページ)※一昨年出た:田中康弘『山怪』(2015年6月16日刊行,山と渓谷社,東京,254 pp., 本体価格1,200円, ISBN:978-4-635-32004-7 → 版元ページ)の続編.同じく〈長崎書店〉にて./今江祥智『私の寄港地』(2002年1月15日刊行,出版工房原生林,東京,367 pp., ISBN:4-87599-085-5)※熊本市上通アーケード街を出てすぐのところに新しくできた古書店〈汽水社〉にてたまたま見つけたイラスト入りエッセイ集.

◆今回の熊本旅行のお供には,倉谷滋の必殺電話帳『分節幻想:動物のボディプランの起源をめぐる科学思想史』(2016年11月20日刊行,工作舎,東京, 862 pp., 本体価格9,000円, ISBN:978-4-87502-47801 → 目次版元ページ)を選んできた.連日,筋力トレーニングのように持ち歩いては読み進んでいるのだが,総862ページのファットな厚みはなかなか消化できない.喫茶店〈アロー〉で超浅煎りコーヒーとともに読むだけではぜんぜん足りず,夜の熊本繁華街でも〈新政〉のグラスを片手にさらに読み進む.しかし,さすがに〈山本〉が登場するようになれば,心を入れ替えて真剣に呑み進むしかない.

◆当然の報いのうう…….しかし,明日はつくばに帰るだけの簡単なお仕事である.

◇本日の総歩数=5,950歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 未計測/未計測


6 februari 2017(月)※合志にて統計巡業初日

◆午前5時半起床.気温6.8度.外は真っ暗.午前7時過ぎ,曇り空の熊本城下.では,そろそろ出撃時刻である.

◆熊本への旅路にお連れしたとある殺傷力の高い本を街ナカのとある喫茶店で読み進んでいるのだが,読んでも読んでもまだ先が途方もなく続く徒労感を誰か@ポーアイに強く訴えかけたい. Stephen Jay Gould 亡きいま,こんなに分厚い本を書く研究者はもういないだろうと油断したのが敗因だったと痛感する夕暮れの熊本.でも,これくらいではへこたれない — と思われているからこそ某誌編集部はワタクシに振ってきたにちがいない.この『分節幻想』はワタクシが担当するので,『新版 動物進化形態学』とか『ゴジラ幻論』とかはどこかの誰かが担当してほしい.マジで.熊本滞在中に書評原稿を仕上げるん〜♫•*¨*•.¸¸♪

◆合志にて統計研修初日 —— 午前8時過ぎ,熊本県農業研究センター着.青空が広がる圃場.プロジェクターとの接続が調子よくない.けっきょくHDMI はダメだった(orz).暗雲が広がる.

  • [合志]統計学概論だん.休憩後にR起動チェックへ. posted at 09:50:34
  • [合志]Rによるデータ可視化演習だん.今年はフシアワセは少なめ. posted at 11:24:17
  • [合志]分散概念を導出したところでお昼休みなう. posted at 12:03:25

◆熊本農試新品種のイチゴ〈熊紅【ゆうべに】〉をいただくお昼休み.

  • [合志]ふたたび講義室へ. posted at 12:55:07
  • [合志]統計研修初日だん.午後はRStudioの「マルチバイトの呪い」が多くの受講生を苦しめた. posted at 16:26:05

◆午前は平穏だったが,午後は方々で haunted Fujistu が諸悪の根源となった.昨年もこういうことがあって,RStudio がぜんぜんダメだったことを思い出した.すり減りつつ帰路に.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「非常勤講師「労働者と認めて」 東京芸大は「業務委託」 救済申し立て」(2017年2月6日)※「文科省は、契約形態について大学に通知は出していない。個別の大学の状況も把握していない」「業務委託では基本的に、大学側は非常勤講師の社会保険料を負担する必要がなく、福利厚生の提供も求められない。5年以上働いた有期雇用の労働者を無期雇用に転換できるルールの対象外で、契約も打ち切りやすい。賃金は外部への支払いになるため、消費税の控除もできる。雇用契約を結ぶより大学側の負担は少なくて済むといえる」.

◆今宵も夕闇の薄暗がりのなか藤崎宮前のエリアを探検してきた.町家がショップ化しつつある京都の洛中みたいな,あるいはブエノス・アイレスのパレルモ・ソーホー地区みたいな,どことなくアヤシく,しかも野望が秘められている感じが漂う.熊本の中ではワタクシ的にはとても好ましい一帯.〈まつむら〉にて創作おでんをいただいたあと,藤崎宮から上通りと下通りのアーケード街をたどって,もっと街ナカへ.とある地下に潜って,地震後のご挨拶をば.やはり飲食店街のダメージはそうとうなものだったらしい.

◆統計研修は明日も丸一日続くのだ.

◇本日の総歩数=11,980歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 未計測/未計測


5 februari 2017(日)※雨上がりの熊本城下へ

◆午前6時半起床.曇り.気温0.5度.旅支度の朝.

◆[欹耳袋]金子みすゞの「みんなちがって,みんないい」ってよく引用されてるけど,「みんなちがって、みんな【どうでも】いい」とちょこっと脳内変換するだけで,いきなり夢見るポエマーから冷徹な社会派になれるぞ.昔あるとき,亡き母がひとりごとのように「「それええなぁ,ホンマええなあ」て言われても喜んだらあかんで.「それ【どうでも】ええなぁ,ホンマ【どうでも】ええなぁ」いう意味やねんし」と言い諭されたとき,ワタクシは京都の真の “底冷え” を実感したのだった.

◆西方浄土へ —— 午前9時,つくば駅.曇り.気温5.9度.北風なく寒くない.では,一路,雨降る火の国へ.浜松町にてモノレール乗り換え.都内は曇り空.気温8.0度.浜松町にてモノレール乗り換え.都内は曇り空.気温8.0度.

◆羽田空港に雨雲がやってくる前に軽やかに離陸したものの,アナウンスによれば,熊本行きは視界不良のため福岡に向かう可能性もあるとのこと.そーですか,中洲に連れていってくれるんですか.そりゃあ,願ったり叶ったりという不純な望みは当然のごとくハズれ,定刻通りに雨上がりの熊本空港に着陸した.

◆空港から街ナカに入ってくる途中,青シートやら白ネットでくるまれた建物が点在していた.熊本城も崩落箇所が遠目にもわかる痛々しさ.地震の被害の痕はまだそこかしこに残っている.熊本新市街の定宿にチェックインしてからは,マジメなことにホテルで原稿書き.エピローグを3,000字余り増量して本文全体で計203,494字(508.7枚/400字)になった.

◆そして,熊本最初の夜はすごくディープな藤崎宮前の暗がりへ沈み込む.まずは〈コルリ〉にて「花陽浴」の純米吟醸うすにごり.そして二階の〈瑠璃庵〉にて「産山村」とか「泰斗」とかいろいろと.「+旭日」の燗酒でお馬さん.うまかった〜.

◆明日から二日間は合志市の熊本県農業研究センターにて統計研修高座のお務め.

◇本日の総歩数=9,786歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 92.6kg(−0.5kg)/ 31.6%(+0.9%)


4 februari 2017(土)※めでたい立春の大団円

◆午前7時過ぎにのっそり起床.朝日がまぶしい.気温は氷点下2.7度と冷え込んでいる.

◆[蒐書日誌]立て続けの統計本新刊たち —— アレックス・ラインハート[西原史暁訳]『ダメな統計学:悲惨なほど完全なる手引書』(2017年1月刊行,勁草書房,東京,本体価格2,200円, ISBN:978-4-326-50433-6 → 版元ページ)/嶋田正和・阿部真人『Rで学ぶ統計学入門』(2017年1月刊行,東京化学同人,東京,本体価格2,700円, ISBN:9784807908592 → 版元ページ).

◆最後のあがきの観音台 —— お昼前,春めく日差しの観音台へ.午前11時の気温は8.5度.北風はあっても痛くない.これから旅立つ直前の binge writing の時間である.その前に,大御所さまから「balmer が絶命したので良きにはからえ」との御下命があり,メーリングリストのアドレス変更という微小┣┣" 撃ち.

  • [つくば]エピローグ2,911字だん. posted at 15:17:37
  • [つくば]エピローグ2,007字だん. posted at 16:19:57
  • [つくば]エピローグ1,390字だん. posted at 17:03:05
  • [つくば]エピローグ769字だん. posted at 17:19:07

◆[蒐書日誌]Gerhard Heberer (Hrsg.)『Die Evolution der Organismen: Ergebnisse und Probleme der Abstammungslehre』(1943年刊行,Verlag von Gustav Fischer, Jena, X+774 pp. → 目次)※Darmstadt の〈Martin Döbert〉書店から着便.第二次世界大戦まっただ中のドイツでこれだけ大きな進化学・系統学の論文集が刊行されたことにまず驚く.同名タイトルで戦後に改訂版が出され(増補改訂第2版: 1954-59|完全改訂第3版: 1967),日本国内の大学図書館などに所蔵されている.しかし,この初版だけはどこにも入っていないようだ.W. Zimmermann の系統学方法論,Werner Zündorf の観念論形態学,そして Konrad Lorenz の比較行動学系統論あたりに要注目.

◆夜更けの大団円 ——

  • [つくば]エピローグ1,609字だん.これにてエピローグは計11,489字でおしまいっ. posted at 23:27:35

プロローグ〜エピローグの総計で199,866字(499.7枚/400字)+図版115枚.本文はこれをもってすべて脱稿.あとは謝辞・文献リスト・索引を残すのみ.担当編集者に「脱稿完了」の喜びメールを送信.その勢いで,次の本とその次の本の担当編集者ふたりにも進捗連絡.複数の本の仕事が “直列” で並んでいるので,こういうことになる.

◆今夜は枕を高くして心地よく寝るん〜♫•*¨*•.¸¸♪  明日は起きたらすぐに旅支度だ.

◇本日の総歩数=3157歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.1kg(−0.2kg)/ 30.7%(0.0%)


3 februari 2017(金)※太巻き喰って原稿書き

◆午前6時前起床.気温3.6度.朝焼けグラデーション.空気が乾いて埃っぽい観音台は午前8時の気温5.4度と冷え込みなし.さぁ,今日もぱあ〜っと書きましょうか.

◆午前の┣┣" 撃ち ——

  • [つくば]第6章2,202字だん. posted at 11:43:02

◆午後の┣┣" 撃ち ——

  • [つくば]第6章1,855字だん.以上,第6章は計33,642字でおしまい. posted at 14:21:03
  • [つくば]でもって,担当編集者に「書けました」メール送信だん. posted at 14:31:52

ここまでの集計をすると,プロローグから第6章までで計188,377字(470.9枚/400字)および計114図版.残るはエピローグ(30枚予定)と謝辞・文献リスト・索引.

◆午後5時,夕焼けグラデーション.冬至から比べると昼がずいぶん長くなったねぇ.日中の最高気温は12.2度,夕方になっても8.5度と冷え込みはまったくない.今日はせっかく上等な具が巻かれた太巻きが方々で売られているんだから,太巻きは太巻きらしく適切に切り分けて,お醤油を垂らしていただきましょう.それにしても太巻きにするとありえへんくらい大量のご飯が食べられるのはどーしてだろうか.お茶碗だと同量はムリでも,太く巻かれていると完食できる.鯖寿司とかレギュラーサイズ1本でも余裕でオッケー.太巻きエラい.

◆夜,最後に残った「エピローグ」の構想を練っている.というか,書くコンテンツはもう決まっているのだが,それをどう目次の見出しに反映させるかをああでもないこうでもないと遊ぶのは書き手ならではの愉しみのひとつ.今の本は,昨年8月のお盆過ぎに書き始めてから,目次構成だけでもこれまで16回改訂した.最初にこの本の企画の打ち合わせを担当編集者としたとき,「ところで目次はどうされますか.私どもでおつくりしましょうか?」と訊かれ,最初は何のことかわからなかった.先方の話では,著者によっては編集サイドに目次案をつくらせて,それに沿って書き進める人もいるとのこと.想像を超える世界だ.もちろん,「目次づくりはワタクシの愉しみですのですべておまかせを」と返事をした.

最初の目次案はおおまかな素案ですらないのがふつうで,書き進めていくうちにいつのまにか少しずつ方向が確定していく.今まで書いてきたどの本も最初のうちはエンディングがわからない.自分の意志で自発的に書いているようでいて,その実は “自動筆記” のようにいろんなものが “憑依” してくるので,執筆中のワタクシにはあまり近づかない方が身のためだろう.顔を上げて行き先を見やるのではなく,足元だけを見て書き続けていくのがワタクシの基本スタイル.

—— 「エビローグ」の目次で遊んでいる今も,いろんなモノが “降臨” している.

◇本日の総歩数=4,744歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.3kg(+0.1kg)/ 30.7%(−0.2%)


2 februari 2017(木)※北風に巻き上がる砂嵐

◆午前5時半起床.気温0.9度.昇る朝日が眩しく冷たい北風が身を切る観音台は冬に回帰した.午前8時の気温は2.1度でも体感気温は氷点下.mac OS Sierra が 10.12.3 に変身した朝.

◆午前の┣┣" 撃ち —— ┣┣" 閉じ込め用の共有 Dropbox 新規作成./文献探しの “旅” に出ているうちに午前中がもう過ぎようとしている.窓の外を見やると,瞬間的に風速15メートル超の北西風がごうごうと吹き荒れていて,砂塵嵐で筑波山の輪郭がぜんぜん見えなくなっている.農林団地も土煙(と花粉?)で茶色く濁って遠景がかすんで見えない.これから春先までは埃だらけのイヤな季節の到来である.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 本日の進捗:

  • [つくば]第6章4,414字だん. posted at 16:54:17

◆真っ赤な夕日がまぶしいからもう帰ろう.最近は雨も雪も降らず,空気が乾ききっているので,日の出と日の入りのグラデーションが鮮やかだ.

◆[欹耳袋]NHK ブラタモリ「#62 別府温泉~別府はなぜ 日本一の温泉に?~」【放映日】2017年2月4日(土)19:30〜20:15 ※をを,見ないと!

◆夜更けの┣┣" 撃ち —— 朝も昼も夜もなく:

  • [つくば]第6章1,717字だん. posted at 23:56:21

  —— 今日は計6,131字書いたので寝るん〜♫•*¨*•.¸¸♪

◇本日の総歩数=3,583歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.2kg(−0.4kg)/ 30.9%(−0.1%)


1 februari 2017(水)※月が明け〆切に追われ

◆午前5時過ぎ起床.気温1.5度.メーリングリストへの月例アナウンスを送信する夜明け前.青空が雲の隙間からのぞく観音台は午前8時の気温1.8度.風がないのでそれほど寒くない.今日は書きます(キリッ).

◆[蒐書日誌]スエズ=マダガスカル東方地域の生物地理学 —— Leon Croizat『The Biogeography of the Tropical Lands and Islands East of Suez-Madagascar: With Particular Reference to the Dispersal and Form-making of Ficus L., and Different Other Vegetal and Animal GroupsAtti dell'Istituto Botanico della Università e Laboratorio Crittogamico Pavia, Serie 6, IV: 1-400. ※著者からの署名入り献呈本(1969年8月付).東南アジアの鳥類相を研究したイギリスの鳥類学者 Edward C. Dickinson 旧蔵書.見返しには,同じ地域で共同研究をした Herbert Girton Deignan(1906-1968)の没後に,妻 Stella Leche Deignan から譲り受けたと記されている.さすがに国内所蔵館はゼロ.旧農環研の図書室の一角にあった個人寄贈文庫で見かけたことはあるけど.分量こそ400ページもあるがもともとは雑誌論文.しかし,ちゃんと図書館所蔵用に堅牢なハードカバー製本がされている.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 新年度S1タームの「保全生態学特論(という名の生物体系学特論)」の日程調整を弥生キャンパスと詰めている.でもって日程確定.

  • [つくば]第6章1,493字だん. posted at 11:55:54

◆[欹耳袋]Carlo Ginzburg 1979. Spie. Radici di un paradigma indiziario. Pp. 59-106 in: Aldo G. Gargani (ed.), Crisi della ragione: Nuovi modelli nel rapporto tra sapere e attività umane. Giulio Einaudi editore, Torino. pdf [open access] ※この論文はワタクシがいま書いている本のキーペーパー.

◆午後の┣┣" 撃ち —— セグメント会議対応のどたばた./生物地理学会大会シンポジウム〈言語進化学と言語地理学の研究最前線:人類集団の言語・文化・遺伝子の時空変遷〉の演者がやっと確定した./ついでに大会アルバイトの手配の連絡.

  • [つくば]第6章946字だん. posted at 15:42:39

◆夜更けの┣┣" 撃ち ——

  • [つくば]第6章1,877字だん. posted at 23:36:17

  —— 計4,316字書いたところで寝るん〜♫•*¨*•.¸¸♪

◇本日の総歩数=3,378歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.6kg(+0.2kg)/ 31.0%(+0.6%)


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