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日録2016年5月 


31 mei 2016(火)※雨上がりの新緑の月末

◆午前4時半起床.雨上がりの曇り空.見下ろす下界はまだ濡れている.気温15.3度.観音台は今はすっきり青空が広がってきた.午前8時の気温は18.4度,今日は夏日ラインを超えるとの予報.朝イチの BGM はマーラー〈大地の歌〉から.

◆[蒐書日誌]パウル・クレー[土方定一・菊盛英夫・坂崎乙郎訳]『造形思考(上・下)』(2016年5月10日刊行,筑摩書房[ちくま学芸文庫・ク25-1, ク25-2],472+350 pp., 本体価格1,600+1,500円, ISBN:978-4-480-09601-2 [上巻] / ISBN::978-4-480-09602-9 [下巻] → 版元ページ:上巻下巻)※40年ぶりの文庫復刊.早々と身柄を確保した.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 今月の「勤務状況報告書」作成.おそろしく記入しにくいネ申エクセル様式でつくられていて虫の息になった.こんなことでは仕事の支障になるので,来月からはいったん印刷して手書きで提出することにする.こんな書類にお付き合いするヒマはさすがにありまへんわな./水無月お座敷の紙芝居づくりに余念がないお昼前.満を持して妖怪博士・井上圓了センセイが登場.

◆薄曇りの昼休み,ショートコース徘徊だん.いまの最高気温は23.1度ではあるが,湿度が高くて蒸し暑い.山本紀夫(編著)『トウガラシ讃歌』(2010年4月25日刊行,八坂書房,東京, 16 color plates + 294 pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-89694-954-4 → 目次版元ページ)を歩き読んだらますます暑くなってしまった.午後イチの BGM は元気になるマーラー〈巨人〉を.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 新作紙芝居を40枚ほどつくったところで,そろそろ撤収の時間かな.

◇本日の総歩数=10800歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 91.9kg(−0.2kg)/ 31.4%(+0.7%)


30 mei 2016(月)※社会実装が充満する日

◆午前5時前起床.予報通り雨が降りだした.午前4時の気温18.7度.小雨に濡れる観音台は北風が涼しい.明け方は本降りだったが,いまは小止みになっている.予報では夕方まで降ったりやんだりするらしい.気温は16.3度.

◆[欹耳袋]Science AAAS | In dramatic statement, European leaders call for ‘immediate’ open access to all scientific papers by 2020 | 27 May 2016 DOI: 10.1126/science.aag0577 ※「論文発表後すぐさま open science 化」— その経費をいったい誰が負担するんだろうという問題が急速浮上.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 水無月お座敷の紙芝居はやっと骨組みができあがったかな.ワタクシの黒歴史とか『役者論語』とか教壇藝の噺をすることになっている.井上圓了妖怪博士が張った結界には心して立ち入らないといけない.評判高い学生食堂でうはうはしていたら足をすくわれる.真怪おそるべし.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 所内ノックアウト・ミーティング開幕が刻一刻と近づいている.アロハ・はだし・雪駄という農環研クールビズは問題なし.13:15に始まったノックダウン・ミーティングは16:10に終了した.KOだ,KOだ.

◆昼間の気温15〜16度というひんやりした一日だった.夕方になっても小雨がぱらつく空模様だったが,だんだん回復してきたようだ.分厚いポークソテーには冷たい赤サングリアを.

◇本日の総歩数=2912歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.1kg(−0.1kg)/ 30.7%(−0.6%)


29 mei 2016(日)※日曜も終日引きこもり

◆午前5時半起床.晴れ.気温13.2度.

◆[蒐書日誌]保全生物学と系統体系学(オープンアクセス論文集) —— Roseli Pellens and Philippe Grandcolas (eds.)『Biodiversity Conservation and Phylogenetic Systematics: Preserving Our Evolutionary Heritage in an Extinction Crisis』(2016年刊行, Springer-Verlag[Topics in Biodiversity and Conservation: 14], Berlin, xviii+390 pp., ISBN:978-3-319-22460-2 [hbk] / ISBN:978-3-319-22461-9 [online] → 目次版元ページ | pdf [open access])※系統体系学と保全生物学に関する最新の論文集.400ページまるごと一冊フリーでダウンロード可能.系統学的多様性(PD)がキーワード.気になる人は直行せよ.

◆午前のうちから別件の紙芝居づくりのため観音台へ.朝から乾いた青空が広がり,初夏の日差しがたっぷり.気温はすでに24.5度まで上がっている.ごそごそと紙芝居づくりに勤しみ,午後4時過ぎに撤収.今日の最高気温は28.0度.夕方になっても蒸し暑さがじっとり淀んでいる.

◇本日の総歩数=4011歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.2kg(−0.3kg)/ 31.1%(+0.3%)


28 mei 2016(土)※紙芝居づくり格闘週末

◆午前5時半起床.曇り.気温14.0度.段雷とその反響が方々から聞こえてくる午前6時.朝のうちは涼しく心地よし.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「東大大学院教授の金森修さん死去 科学思想史」(2016年5月27日)※享年61歳って早過ぎるだろ.故・金森修の業績と著作を振り返る企画が同時並行で進行するだろう.ワタクシ的には彼の主著:金森修『サイエンス・ウォーズ』(2000年6月30日刊行,東京大学出版会,東京,458+xxxiii pp.,本体価格3,800円,ISBN:4-13-010085-8)がいまどのように再読され得るのかがヒソカに気になっていたりする.15年前の!ワタクシの書評(2001年1月12日)はすでに公開している.金森ファンの逆鱗に触れるだろうけどね.金森修はこの本さえ書かなきゃよかったのになぁと今でも思う.著者本人と担当編集者,そして書評公開までのごたごたはまだ昔話になるほど乾いてはいない.

—— 埋もれないうちにメモクリップ:黒木玄「金森修によるサイエンス・ウォーズ・キャンペーンの実態」(2000年8月23日).

◆お昼前,薄曇りの観音台へ.せっかくの週末なのに,週明け早々のノックアウト・ミーティング用の “PoorPoint” 紙芝居をつくれという無理無体なユニット長┣┣" を背負って El Capitan に登攀するのはそもそもムリというもの.

◆[欹耳袋]R package — rotl: Interface to the 'Open Tree of Life' API.Cf: Michonneau, F., Brown, J. and Winter, D. (2016), rotl, an R package to interact with the Open Tree of Life Data. Methods Ecol Evol. Accepted Author Manuscript. doi:10.1111/2041-210X.12593 abstract. /MIT Technology Review | A search engine just for science visualizations.Cf: Viziometrics: Analyzing Visual Information in the Scientific Literature arXiv:1605.04951 [cs.SI] .

◆午後4時前,PoorPoint 紙芝居づくり終了.真っ白い “灰” 化となる.撤収.夜,四合瓶は空っぽになるためだけに存在する.飲み屋ではないはずの自宅だが,一升瓶が「縦置き」できる保冷庫が必要かも.

◇本日の総歩数=3924歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.5kg(0.0kg)/ 31.0%(−0.1%)


27 mei 2016(金)※プアーポイントの不幸

◆午前5時半起床.雨.気温20.7度.雨足が強まってきた観音台.実は前から “通行禁止” だったという稲荷川側道は崩落がさらにひどくなってきたので(先日ここで脱輪した車があったとのこと),遠回りながら布袋池(Futai-ike)交差点まで回り込んで農環研へ.気温21.6度.じめじめした朝.しだいに土砂降りになる.

◆[欹耳袋]Colorless Green Ideas「Rのプログラミング言語的側面を学びたい人のための『みんなのR』」(2016年5月27日)※のちのち何かのための「資料」として使うつもりがあるなら,翻訳本だけでなく原本が手元にないと心もとない.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 来週早々のノックアウトちゃうキックオフ・ミーティングに向けた対策を練り練り./数理統計研修の胴元お仕事.TAの配置案など.

◆[蒐書日誌]みすず書房新刊2冊 —— レイチェル・ローダン[ラッセル秀子訳]『料理と帝国:食文化の世界史 紀元前2万年から現代まで』(2016年5月25日刊行,みすず書房,東京, 本体価格6,800円, ISBN:978-4-622-07960-6 → 版元ページ)/ジャン=マルク・ドルーアン[辻由美訳]『昆虫の哲学』(2016年5月20日刊行,みすず書房,東京, 本体価格3,600円, ISBN:978-4-622-07988-0 → 版元ページ).

◆午後の┣┣" 撃ち —— 週明け早々のノックアウトもといキックオフ・ミーティングに使う PowerPoint 紙芝居をつくらないといけないんだけど,あまりに編集操作がわからなさすぎて呆然としている.最後にPowerPoint に触ったのはいったい何年前のことだったろうか.十年ほど前になかば強制的につくらされた記憶はあるが,おそらくそれ以来のことだ.いつスライド紙芝居づくりに使っている InDesign みたいにレイアウトグリッド編集とかオブジェクト位置の1/1,000mm調整とかしたいんですけど(ムリ〜).やっとこさ紙芝居の「見出し」を入力したところで,あえなく絶命しそうになった.とりあえず InDesign 別宅に逃避するん.本宅よりも別宅の方がくつろげる.

◆[蒐書日誌]数学と考古学 —— J. A. Barceló and I. Bogdanovic (eds.)『Mathematics and Archaeology』(2015年6月刊行, CRC Press, Boca Raton, xiv+514pp., ISBN:9781482226812 [hbk] → 目次版元ページ).ちょうど一年前に出版された論文集が届いた.考古学研究への数学・統計学・形態測定学の適用.単行本の場合,単著なら著者の執筆歴を見ればおおよその予想はつくが,複数の寄稿者による論文集だと目次情報がないと皆目見当がつかない.本論文集もまた版元サイトに目次情報がなかったので手間がかかってしまった.日本も出版社も販促のためにも目次情報をぜひよろしく.

◆[欹耳袋]学会発表のとき,何らかの原因で突然スライドが使えなくなっても自分の “お座敷” をちゃんと務め上げられるかどうかは考えるに値する.昔々その昔,35mm スライドでの学会プレゼンが当たり前だった時代には,スライドの上下逆転とか逆順のマウント事故がときどきあったし,スライドプロジェクターの冷却ファンが故障して,講演中にスライドが燃え上がったこともあった.われわれ研究者に災厄をもたらす “PoorPoint” とか影も形もなかった古き良き?時代のことである.

◆夕方になってやっと西日が差してきた.蒸し暑さはすでになく,東風が涼しい.

◇本日の総歩数=3634歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.5kg(0.0kg)/ 31.1%(+0.7%)


26 mei 2016(木)※蒸し暑さから風の森へ

◆午前5時半起床.曇り.気温20.7度.曇りときどき日が差す観音台は午前8時の気温22.6度.湿った南風が吹き込んでいる.ユニット長┣┣" が健やかに成長していた.

◆[欹耳袋]参加者絶賛募集中 —— 第2回〈つくば横の会〉【日時】2016年6月18日(土)14:00〜18:00【場所】筑波大学春日エリア・情報メディアユニオン2F・メディアホール【入場】無料:上記ページで「参加」ボタンを押すだけ.第2回〈つくば横の会〉の登壇予定者はすでに公開されています.※あのバッタ博士も登場するぞ.ワタクシも末席を汚すぞ.

◆午前の┣┣" 撃ち —— なろ様に出張伺を提出するための「作成マニュアル」なるものを事務がつくってくれたので一安心.初めてデスクネッツの会計システムから「出張命令伺」を提出できた!

◆[欹耳袋]10+1 website | 中野豪雄「〈インフォグラフィックス〉──都市と情報を可視化する」(2016年5月)/NIWA | Critter of the Week: The occlupanid – a member of the phylum Plasticae ※ニュージーランドで “パン袋クリップ” の「新種」が発見された.

◆農環研の温度計では夏日ライン超えの昼休み.今日は徘徊お休み.観音台はやや蒸し暑く晴れている.南風が吹いている分,体感的にはマシではある.

◆[欹耳袋]統計的因果推論の領袖 Judea Pearl は顔立ちがワタクシに似ていると言われるんだけどそれはちがうね.むしろ Pearl は「なぎら健壱」あるいは「夢枕獏」に似ていると言うべきだろう.お間違いのないように.

◆午後の┣┣" 撃ち —— デスクネッツに磔になった生贄 iMac が終日なろ様情報を流し続けてくれるのだが,そのほとんどは “源泉かけ流し” になってどんどん流されて見えなくなってしまう.

◆[欹耳袋]外務省〈海外安全ホームページ〉によると,「シャルル・ド・ゴール空港及び同空港とパリ市内を結ぶRERのB線では,旅行者をねらった置き引き,ひったくり,強盗事件が発生しています」と記されている.五年前にパリに立ち寄ったときは(→ 2011年7月27日),CDGに着いてからRERのB3に乗ってパリ中心のシャトレ・レアール駅まで移動した.RER車内と沿線の治安はとても悪いのでドア近くに立つなと忠告されたことを覚えている.パリ市内から RER に乗って CDG に向かう帰路の方がヤバかったかもしれない.夜遅かったし.

◆蒸し暑さをひきずる夕餉は〈風の森〉27BY純米大吟醸秋津穂笊籬採りを抜栓.四合瓶じゃあっという間に空瓶になる.秋津穂を呑むたびに,天満駅前・前田酒店で店主が「〈風の森〉いうたら秋津穂にきまってるやんけ」との名言を思い出す.

◇本日の総歩数=5197 歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.5kg(0.0kg)/ 30.4%(−1.4%)


25 mei 2016(水)※サングリア太郎の冒険

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温20.5度っていったい何,この高さ.薄曇りの観音台は湿った南風が強く吹いている.気温は21.8度とかなり高め.今日は不快指数が高くなりそうだ.朝イチの BGM は Keith Jarrett Trio の〈The Cure〉から.

◆午前の┣┣" 撃ち —— オンラインで人事推薦状をアップできる時代になったんだ.それにしても「締切前であれば内容を修正・更新することができます」とは,どこぞの学会の講演要旨登録サイト並みの “お手軽” さ.署名とかハンコとかまったくいらない./推薦状アップロード./「可及的速やかに対応します」という文言を棒読みする機会が所内的に増えてきた./所議報告&領域会議 10:00〜11:10 だん.雲がだんだん厚くなってきた.

◆[欹耳袋]サングリア太郎の分類学島征伐譚 —— 〈あなたのツイートから桃太郎を書いたらこうなった!〉によると,次のような物語ができあがった:

 昔々ある所に高野秀行と本郷が住んでいました。
 高野秀行はつくばへ農研機構しに、本郷は観音台へ真夏日しに行きました。
 本郷が観音台で真夏日をしていると、ユニットユニットと、大きな入試問題が流れてきました。
 本郷は良い土産ができたと喜び、それを拾い上げて家に持ち帰りました。
 そして、高野秀行と本郷が入試問題を食べようとすると、なんと中から元気の良い書影が飛び出してきました。
「これはきっと、神様からの授かり物にちがいない」
 書影のなかった高野秀行と本郷は大喜びし、入試問題から生まれた書影をサングリア太郎と名付けました。
 サングリア太郎はスクスク育ち、やがて強い研究員になりました。

 そしてある日、サングリア太郎が言いました。
ぼく、分類学島へ行って、悪い分類学を退治してくるよ
 本郷にリケジョを作ってもらった彼は分類学島へ出発しました。
 サングリア太郎は旅の途中で若冲に出会いました。
「サングリア太郎さん、どちらへ行くのですか?」
「分類学島へ、分類学退治に行くんだ」
「それではお腰に付けたリケジョを1つ下さいな。お供しますよ」
 若冲はリケジョをもらい、サングリア太郎のお供になりました。
 そして今度はスライドに出会いました。
「サングリア太郎さん、どこへ行くのですか?」
「分類学島へ、分類学退治に行くんだ」
「それではお腰に付けたリケジョを1つ下さいな。お供しましょう」
 そして今度は大図鑑に出会いました。
「サングリア太郎さん、どこへ行くのですか?」
「分類学島へ、分類学退治に行くんだ」
「それではお腰に付けたリケジョを1つ下さいな。お供します」
 こうして仲間を手に入れたサングリア太郎はついに分類学島へ到着しました。

 分類学島では分類学たちが近くの村から奪ってきた宝物や御馳走を並べて「独法の宴」をしていました。
「よし、かかれ!」
 若冲は分類学に噛み付き、スライドは分類学をひっかき、大図鑑は分類学を突きました。
 そしてサングリア太郎もオッカムをふり回して大暴れしました。
 すると、とうとう分類学の親分が泣きながら降参を宣言しました。
 サングリア太郎と若冲とスライドと大図鑑は分類学から取り上げた独法を持って家に帰りました。
 そしてサングリア太郎たちは独法のおかげで幸せに暮らしましたとさ。

 めでたしめでたし。
[太字:みなか加筆]

日頃からろくなツイートをしていないことがバレバレなのはこっちに置いといて,ところどころリアルっぽいストーリー断片(太字箇所)が出現するのがすこぶるおもしろい.

◆薄曇りの昼休み.ショートコース徘徊だん.正午の気温は23.5度と夏日ラインにも達しない.しかし,湿度が高くなってきたので,うろうろすればそれなりに蒸し暑い.歩き読み:高野秀行『謎のアジア納豆:そして帰ってきた〈日本納豆〉 』(2016年4月25日刊行,新潮社,東京, 8 color plates + 351 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-10-340071-4 → 目次版元ページ)の第11〜12章読了.豪雪に閉ざされた岩手の山奥で「雪納豆」に出会い,納豆汁のルーツをもとめてはるか中国南部の苗族自治区を旅する.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 昼下がりの削岩機ががが(階下)./先方からの依頼文書フォーマットが例によって本宅わーどで,息苦しい三つ指をつかれたり,余計なインデントを付けたりされるのが嫌さに,別宅(mi)での〜びのびしている./秋口の高座の演目についてメール送信.

◆夜,湿った南風が吹き抜ける.涼しいように感じるのは錯覚で,実はジメッとしている.

◇本日の総歩数=8459歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.5kg(+0.3kg)/ 31.8%(+1.0%)


24 mei 2016(火)※真夏ですかそうですか

◆午前5時起床.日の出.今朝も晴れ.気温13.0度.午前7時にはすでに気温20度を超えている.今日も真夏日になるのだろう.

◆[欹耳袋]日刊ゲンダイ「大学は狭き門に 農業を学ぶ女子「ノケジョ」はなぜ増えた」(2016年5月22日)※「東京農大の昨年度の合格者数に占める女子の割合は47.6%」「帯広畜産大の入学者に占める女子の割合は……新入生の56%」— それはそれとして「ノケジョ」って「リケジョ」以上にセンス悪いっす.オコジョみたい.

◆午前の┣┣" 撃ち —— ユニット長┣┣" ,朝の征伐開始./果てしなく続く小課題打ち合わせ(10:00〜11:00)./ユニット長┣┣" がまとわりついてくるのを振り払うのが一苦労./来週の中課題・ミーティングに向けて,小課題説明用のぱわーぽいんとスライドをつくるという “罰ゲーム” が突如として自然発生し,うろたえている.ppt なんてここ何年も使ってない./あるオファーに対する前向きな返信.

◆[蒐書日誌]記載分類学のいま —— Mark F. Watson, Chris Lyal, and Colin Pendry (eds.)『Descriptive Taxonomy: The Foundation of Biodiversity Research』(2015年刊行,Cambridge University Press[The Systematics Association Special Volume Series: 84], Cambridge, x+324 pp. with 8 color plates, ISBN:978-0-521-76107-9 [hbk] → 目次情報版元ページ)※去年のはじめに出版された論文集.ダイレクトに『記載分類学』と銘打つ本は実はほとんどない(初めて?)かも.生物多様性の一次情報としての記載分類の現代的意義が中心テーマ.書き手は狭義の分類学者だけではなく,科学出版・データベース・野外ガイドなど多岐にわたる.イギリスの AMM Books に私費注文したのだが,ハードカバー版なのにたった £8.99(1,500円弱)だったのは,造本が物理的にやや崩壊していたからだろう.しかし,読む分にはぜんぜん問題なし.

◆昼休みのショートコース徘徊.所内の温度計は30.1度を表示.湿度高め暑い.歩き読み:高野秀行『謎のアジア納豆:そして帰ってきた〈日本納豆〉 』(2016年4月25日刊行,新潮社,東京, 8 color plates + 351 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-10-340071-4 → 目次版元ページ)の第10章.納豆汁のルーツを求めてミャンマー奥地へ.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 一節分2,893字だん.

◆[欹耳袋]かつて途中まで読んだのに(何らかの理由で)そのまま放置してしまった本の “社会復帰” をどうすればいいかという緊急案件.措置1)そのまま何事もなかったかのように先を読み進む;措置2)心機一転,最初から読み返す;措置3)そんな本はなかったものとして個人的に抹殺する.おそらく「措置1」はないだろう.読んだ記憶は揮発しているだろうし.マストであることが再認識された本だと「措置2」だが,これはそうとうつらい(「フリダシに戻る」感満々).

◆夕暮れてもなかなか暑さが和らがない.明日はもっと不快に蒸し暑くなるとの予報.今日の夕餉は涼しさを感じる食卓にしよう.ということで,白のサングリアは冷蔵庫へ直行.そして定番のラタトゥイユを仕込む厨房作業の真っ最中.白ワインのサングリアはアルコールが染みこんだフルーツがまいう〜.今宵は炭酸の1:1割りでしゅわぁ〜.しかし,しゅわしゅわ清涼飲料水ではいつまでたっても埒が明かないので,やっぱりしっかりした “お水” が必要.奈良は吉野の美吉野醸造〈花巴〉27BY山廃純米吟醸無濾過生原酒.酵母無添加.この独特の酸味と甘味のハーモニー.

◆蒸し暑いイヤな季節の到来が間近だ.

◇本日の総歩数=10643歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.2kg(−0.1kg)/ 30.8%(−0.3%)


23 mei 2016(月)※真夏日ライン飛び越え

◆午前5時半起床.晴れ.気温11.8度.観音台は朝から日差しが照りつけているが,今のところ西寄りの風が涼しいので心地よし.午前8時の気温は21.4度.しかし,予報では関東地方は余裕で真夏日ライン突破とのこと.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 週明け早々,新規┣┣" が次々に飛び込んでくる./秋口の情報機構高座,お引き受け./式神を放てとのご依頼,お引き受け./箱崎からの,いや,伊都からのご質問への返答メール./438字だん./野良┣┣" 個体数がやや減少した./窓の外で “削岩機” ががが.

◆[蒐書日誌]新刊ご恵贈感謝しまくり —— パトリス・ブシャー総編集[丸山宗利 @dantyutei 日本語版監修]『世界甲虫大図鑑』(2016年5月20日刊行,東京書籍,東京, 本体価格6,500円, ISBN:978-4-487-80930-1 → 版元ページ)※ずっしり重くて巨大なフルカラー甲虫図鑑.650ページ超.美麗写真.昨年2月,九州大学総合研究博物館公開講演会〈科学描画:科学と芸術のはざま〉に登壇した際に @dantyutei さんから,本書の翻訳が進んでいると伺った.これだけ大部の本の翻訳出版はさぞや大仕事だっただろうと推測する.

◆お昼前に最高気温は28.2度に達した.昼休み徘徊はショートコース.湿度が高めなのでややきつかった.歩き読み本:高野秀行『謎のアジア納豆:そして帰ってきた〈日本納豆〉 』(2016年4月25日刊行,新潮社,東京, 8 color plates + 351 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-10-340071-4 → 目次版元ページ)の第9章.日本納豆のルーツは秋田か? 午後1時,最高気温は29.3度と真夏日ライン寸前.

◆午後の┣┣" 撃ち —— VIP┣┣" がご到着./やや大きめの┣┣" さんを何とかしないと./プロフィールとかシラバスとか先方にメール送信./ユニット長┣┣" のお世話.なかなか退治できない.課題エフォートのキーワード「社会実装」は考えようによっては簡単なことで,研究活動に基づくアウトリーチや研修,シンポジウム,執筆活動はすべて「実装」と呼ばれる.一方,原著論文はまったく評価されないようになった.この点について明記された財務大臣と農林水産大臣名の文書が昨年度末に農研機構に降臨していたようで,水産庁と林野庁も含めて農水の全独法研究機関も横並びだろう.

◆[欹耳袋]宣伝工作の秘密指令:〈ムカシのミライ:プロセス考古学×ポストプロセス考古学〉【日時】2016年6月5日(日)11:00〜14:30【場所】一橋学術総合センター特別会議室(千代田区一ツ橋)【演者】阿子島香・溝口孝司・中尾央.※そういえば,10年前の本書は第2章まで読んだのにまだ読了していない.何とかしたいものだがなあ:Michael J. O'Brien, R. Lee Lyman, and Michael Brian Schiffer『Archaeology as a Process: Processualism and Its Progeny』(2005年刊行,The University of Utah Press, Salt Lake City, x+350 pp., ISBN:0-87480-817-0 [hbk] → 目次版元ページ).

◆午後3時,本日の最高気温30.5度.室温は28度.適当なところで切り上げて撤収しないと西日直射攻撃されてしまう.

◇本日の総歩数=8130歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.3kg(−0.6kg)/ 31.1%(+0.4%)


22 mei 2016(日)※薔薇の園で天日干しに

◆午前4時半にいったん起床して米とぎ.二度寝して午前6時にふたたび起床.朝日がぎらぎらと.気温は14.5度.北風.Amazon.de へ発注.

◆[欹耳袋]Togetter -「「きらめく昆虫学」実況中継

◆[蒐書日誌]〈若冲展〉に入るのに延々5時間も並ぶくらいだったら,詳しい若冲本を買ってしっかり読んだ方がきっとシアワセになれると思う.ところで,ワタクシの本録に大山甲日『若冲八百八考』(工作舎刊行予定)という本が2010年にエントリーされてるんだけど,これ出版されたの? 工作舎の刊行予定リストからピックアップしたので,ガセではないはずなんだけど.「初公開となる若冲の貴重な画も加わり、1000頁にわたる空前絶後の若冲論」と宣伝文には書かれていた.大ザッパな情報ですまん.誰か事情を知っていたらプリーズ.

◆お昼過ぎ,炎天下の古来〈藤澤邸ローズガーデン〉を一周りした.今年のバラの季節もそろそろ終わりかな.その後,昼下がりの観音台へ.午後2時に最高気温28.4度まで上がった.しかし,空気が乾いているので許容範囲内.

◆一夜のうちに,なろ様の生け贄になった iMac は Yosemite から El Capitan への登攀はつつがなく完了していた.付随するアップデート実行.とりあえず,プリンターとかスキャナーとか周辺機器につながったのでよしとしよう.

◆[欹耳袋]ウラゲツ☆ブログ「『季刊哲学』11号=オッカム 」(2016年5月20日)※1990年代はじめにオッカムとか中世形而上学について知ろうとしたとき,この特集号はとても役に立った.これを足がかりにして稲垣良典や清水哲郎へ入っていった.たとえば,ワタクシが20年前に訳したソーバー『過去を復元する』の「訳者あとがき —— 「かみそり」を系統学的に鍛えること」にはその影響が残されている.

◇本日の総歩数=3136歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.9kg(+0.2kg)/ 30.7%(−0.4%)


21 mei 2016(土)※初夏の祭典は生贄儀式

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温9.5度.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「伝統ブランド「畜大牛乳」 牛育て製造・販売、半世紀超 帯広畜産大」(2016年5月21日)※「うしぶ。」! 次回また帯広に行く機会があったら,今度は「畜大アイス」を体験しないと.

◆朝のうちにまずは〈モルゲン〉にて食パンを確保した後,〈コーヒー・ファクトリー〉にてブラジルのフレンチロースト豆をゲット.ほどよい陽気の週末は焙煎機のリズミカルな振動音が心地よい.その後,観音台へ.日差したっぷり.気温は21度台.いつもなら週末でも “出勤” している(エラい)みなさんがいるはずなのに,今日に限ってはワタクシが一番乗り.いったいどうしたことか.新年度になってからの右往左往で真っ白に燃え尽きてしまったのだろうか.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「「ノーベル賞、45歳までの業績が大半」 科学技術白書」(2016年5月20日)※「全員が20代から30代に任期付きではない安定したポストに就いていた」— 今の御時世には当てはまらないよねえ.ワタクシの場合は20代後半は “オーバードクター” で研究費はアルバイト頼みだったし,31歳で就職してからも,最初のうちはおとなしく実験圃場で大麦の育種とかやってたもんねぇ.人間,変われば変わるもの.その後,33歳くらいから蕎麦教授『過去を復元する』を訳し始めて苦闘の日々,さらに35歳の頃に東大出版会から「本を書きませんか?」とのお誘いを受けて『生物系統学』の執筆開始.生物学哲学と系統推定論を好きなようにさせてくれた当時の農水国研はフトコロが深かった.

◆昼下がりの┣┣" 撃ち —— 向こう一ヶ月の┣┣" 撃ちカレンダー更新./若衆の協力を得てすったもんだしたのち,なろ様へのお供え iMac がやっと生け贄になる観念をしてくれたらしく,ようやくMAFFIN ネットにつながった.長い道のりだった./デスクネッツにも無事に入れてしまった./Java を8.0に更新して,会計システムに入ったものの,ここからあといったいどうすんのん?(教えて君が自然発生)./さて,Yosemite から El Capitan への登攀開始./そんなことより,原稿を書きませう.

  • [つくば]初期値8,640字.登攀開始. posted at 15:50:09

◆[蒐書日誌]書影がやっと公開された —— David M. Williams, Michael Schmitt, and Quentin D. Wheeler (eds.)『The Future of Phylogenetic Systematics: The Legacy of Willi Hennig』(2016年6月刊行予定, Cambridge University Press[The Systematics Association Special Volume Series: 86], Cambridge, ca. 500 pp., US$155.00 / £99.99, ISBN:978-1-107-11764-8 [hbk] → 目次|版元ページ [UK | USA]|情報)※来月末に刊行予定.この論文集は500ページ超の大冊で,The Systematics Association Special Volume Series の中でも異例の分厚さになるようだ.ワタクシはたった20ページしか書かなかったが,大御所の中には70ページ超書きまくった人もいたりする.

◆今日の最高気温は午後の23.5度.東風が涼しい一日だった.まぶしい夕焼けに照らされて雲間から雨粒が落ちてくるフシギな空.春秋恒例〈試し会〉の通知が届いた.

◇本日の総歩数=2387歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.7kg(−0.6kg)/ 31.1%(+1.3%)


20 mei 2016(金)※所内会議は踊りまくる

◆午前5時前起床.朝日が昇る.今朝も青空.気温13.0度.薄曇りの観音台は乾いた涼しい風が吹いている.午前8時の気温は16.1度.毎日こういう天気が続けば申し分ないのだが.

◆[欹耳袋]小林えみ|note「校正、締切、書籍のルールについて」(2016年5月18日)※MS Word や pdf の校正機能は使わないように,と書かれている.確かにWordの注釈機能は可読性が低い.pdf はいいんじゃない? ゲラに “自筆” で書き込みをするというのがハードル高いので,何とかしてそこのところを回避したいのがホンネ.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 支出担当「発注品目の予算コードを連絡せよ」下々の者「JAVAの不具合で会計システムに入れません」支出担当「予算コード一覧を送るので該当するものを選ぶように」下々の者「該当する予算コードが二つあるんですけど」支出担当「それは なろ様も筆の誤り である」←いまココ./新法人になってからそろそろ2ヶ月近くになるのだが,研究推進はもちろん事務手続きもまったく整理体系化が進んでいない.前年度のうちから “見切り発車” が懸念されていたが,それどころか上モノのない “台車” だけが走っている感がぬぐえない.法人移行直後のごたごたが過ぎれば少しは “澄んで” くれるだろうという儚い期待は潰え,いつまで経っても “どぶろく” のように濁ったまま視界がないも同然.風のウワサでは,“澄み切る” まで座して待っていたら一年があっという間に過ぎ去ってしまうとか./というか,新年度以降よくみんな五里霧中の日々を凌いでいるなあとヘンに感心する.研究員はもちろん進むべきベクトルが見えなくて右往左往してるし,事務は事務で大幅人員削減なのに業務は減ってないわけで竹槍で戦うしかない.

◆薄曇りの観音台.直射日光に炙られることもなく,お昼休みのショートコース徘徊.正午の気温は18.6度.歩き読み本:高野秀行『謎のアジア納豆:そして帰ってきた〈日本納豆〉 』(2016年4月25日刊行,新潮社,東京, 8 color plates + 351 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-10-340071-4 → 目次版元ページ)の第7〜8章読了.信州からネパールへ.

◆[欹耳袋]時事ドットコム「国家公務員、若手が大幅減=中長期で人材確保を-人事院報告書」(2016年5月20日)※「「このままでは現在の中高年層が退職する20年後に経験豊かな管理職やベテラン実務者が少なくなる恐れがある」と警鐘」.さっき終わった今期中期計画の小課題ミーティングにて,某 “若手” が「ここにいる小課題リーダーでこの中期計画の最後(最期)を見届けるのは私だけなんですよねぇ」とつぶやき,該当する領域長も含めて皆が深く深く頷くしかなかった.ハイドンの交響曲45番〈告別〉終楽章みたいな近未来の観音台を思い描く.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 来月の白山@文京区でのお座敷の瓦版が撒かれたそうだ./またしても小課題の打ち合わせ(13:30〜15:00).霧の中をエンドレスに続く会議また会議.今月末に予定されている中課題キックオフ・ミーティングまでずるずると引きずるにちがいない.

◆[蒐書日誌]Routledge の〈生物学史・生物学哲学〉叢書がバクハツだ! —— Catherine Kendig (ed.)『Natural Kinds and Classification in Scientific Practice』(2016年刊行,Routledge[Series: History and Philosophy of Biology], London, xx+247 pp., ISBN:978-1-84893-540-2 [hbk] → 目次版元ページ)※着便.現代科学における自然種(natural kinds)と分類の効用.個別科学分野について具体的な事例が論じられているようだ./Maurizio Esposito『Romantic Biology, 1890–1945』(2014年刊行,Routledge[Series: History and Philosophy of Biology], London, ISBN:978-1-84893-420-7 [hbk] → 版元ページ)※19世紀末のロマン主義生物学./Adam M. Ferner『Organisms and Personal Identity: Individuation and the Work of David Wiggins』(刊行予定,Routledge[Series: History and Philosophy of Biology], London)※『生物と個体同一性:ディヴィッド・ウィギンズと個体化について』というタイトルに惹かれる.David Wiggins について書かれるとなればまたいで通り過ぎるわけにはいかないだろう.

◆たそがれる観音台とはまったく別の「横」のワルダクミが足下で進行しつつある.夜遅く,別件の都内ワルダクミが秘密裡に進んでいることも知った.ワルいことはワクワクする.

◇本日の総歩数=8865歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.3kg(0.0kg)/ 29.8%(−0.2%)


19 mei 2016(木)※盛り下がれるなろりん

◆午前4時半起床.日の出と米とぎ.気温は9.8度まで下がっている.昨日の都内は最高気温27.6度まで上がったので,朝晩の気温差が大きすぎる.昨夜着便した奈良の美酒たちの段ボール箱を解体しようとしたら,側面にこんなラベルが.〈春鹿〉おそるべし.今朝の最低気温は夜明けの9.4度だった.非の打ち所のない青空が広がる観音台.気温はすでに19.9度まで急上昇している.居室の窓を全開し,マーラーの〈復活〉をBGMにワタクシも復活しよう.

◆[欹耳袋]logmi「【全文】蓮實重彦氏「私を不機嫌にさせるのでお答えしません」最後まで噛み合わなかった三島由紀夫賞受賞会見」(2016年5月16日)※方々で高座を務めると,それはそれはさまざまな質問が飛び出るわけで,なかには「馬鹿な質問はやめていただけますか」的なものも確かにある.ただ,そういう場合でさえ,その質問に答えるフリをして,実は自分の言いたいことを話してしまう裏ワザはもっていて損はないはず.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 朝の儀式でしかたなくデスクネッツを開いたら,新着情報の筆頭「【なろりんブログ】更新しました」だったのでヤル気が有意に盛り下がった.おむすび【なろりん】よりもわんわん【のうかんけん】の方がマシじゃね?/東大農学部生のつくば研修旅行の連絡.

◆[欹耳袋]これはもう晒すしかないな —— 農研機構男女共同参画推進サイト・おむすびなろりんオフィシャルホームページ〈おむすびなろりんの丘〉※二度と積極的に踏むことはないにちがいないURL./ゆるキャラのみならず,コミックまで連載されている:〈農研機構ガイドコミック〉※下々のワタクシたちには想像もできない世界が雲の上では広がっているようで.

◆昼休みショートコース徘徊.正午の気温は22.3度.陽光は惜しみなく降り注ぐ.吹きわたる乾いた東風が快い.歩き読み:高野秀行『謎のアジア納豆:そして帰ってきた〈日本納豆〉 』(2016年4月25日刊行,新潮社,東京, 8 color plates + 351 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-10-340071-4 → 目次版元ページ)の4〜6章読了.ミャンマー納豆旅.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 小課題案をひねり出したところで,今日は撤収しよう.

◆煮っころがす夕方 —— 新ジャガ煮っころがしは速攻メニュー:

  1. 小ぶりの新ジャガ500グラムを皮付きのまま水洗いして,約5分間電子レンジで加熱して固茹でにする.
  2. 厚手のフライパンを熱して油を大さじ1投入.今宵は南米のナッツ油とごま油をミックス.ジャガイモを投入して強火でしっかり焦げ目をつける.
  3. 2のフライパンに濃口醤油4+味醂2+砂糖2(すべて大さじ)を投入,さらに水300ml を加えて強火で煮立てる.
  4. 水分がなくなってきたら,焦がさないようにゆする.タレが粘るほどになったらできあがり.好みでバターを少量加えると風味が出る.

—— 初夏らしく東村山〈屋守〉の純米中取り直汲みのブルーボトルが登場.夏酒の季節が到来だ.

◇本日の総歩数=10019歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.3kg(+0.1kg)/ 30.0%(−0.6%)


18 mei 2016(水)※青空本郷のち麦酒の夜

◆午前4時半起床.霧筑波.気温12.5度とやや冷え込んでいる.米とぎ.午前8時,明け方の濃霧は消え,すっきり青空の観音台.気温は12.9度.朝日を浴びてもひんやりしている.今日は朝のうちだけ実在し,いつの間にか姿を消すことになっている.

◆[蒐書日誌]ナボコフ本もう1冊着便 —— Stephen H. Blackwell『The Quill and the Scalpel: Nabokov’s Art and the Worlds of Science』(2009年刊行,The Ohio State University Press, Columbus, ISBN:978-0-8142-1099-4 [hbk] / ISBN:978-0-8142-5225-3 [pbk] → 目次版元ページ | pdf).

◆午前の┣┣" 撃ち —— 予算コードの問い合わせが闖入してきたので,即座に観音台に弾き返す.それにしても,予算コードとその内容(課題)との対応関係がわからないのは困ったことだ.みんなちゃんとやってるのか? 

◆[欹耳袋]旺文社「入試問題のPDF保管に係わる著作権法上の不備について」(2016年5月16日)※「原本を破棄しPDFデータを保存するという「媒体変換」の行為が、著作権法上の複製権に抵触する恐れがある」— 何にでもあてはまりそう.それはそれとして:「過年度の入試問題については、大量の紙の入試問題を安定的に保存する目的で、PDF化し保管、元の紙の入試問題を破棄するという運用をしていました」がダメになったので,「本件PDFデータを削除」だと,あとには何も残らないわけね(マジか).

◆初夏の本郷出撃 —— 午前11時,つくば駅.初夏らしいからっとした陽気.気温は20度ちょい超え程度で,これまた快適.お昼前,弥生キャンパス着.不忍通りから弥生坂を這い上がる.無慈悲な日差しが暑い.都内の気温は夏日ライン目前の24.7度.農学部3号館の隠れ部屋に潜り込んで一休み.昼下がりの都内は軽やかに夏日ラインを飛び越えて,いま25.9度.ただし湿度は20%台.午後1時,そろそろ専攻教員会議の時間だ.

◆[蒐書日誌]昆虫学者 Harrison Dyar の最新刊伝記 —— Marc E. Epstein『Moths, Myths, and Mosquitoes: The Eccentric Life of Harrison Dyar』(2016年3月刊行,Oxford University Press, Oxford, ISBN:978-0-19-021525-5 [hbk] → 版元ページ).昔々,Harrison Dyar の蛾の幼虫形態の論文を読んだことがあった.ユニークな公的・私的人生を送った研究者だったようだ.Cf: Unbound | #DigIntoDyar: Discover the secrets of Harrison Dyar | 13 May 2016.

◆[欹耳袋]Slideshare | 清水裕士「Stan超初心者入門」.ソースコード:Sunny side up! 「Stan超初心者入門」(2016年5月16日).

◆専攻教員会議と専攻会議が午後3時に終了.続いて,学会紹介パンフレット会議が終わったのが午後4時過ぎ.乾いて暑かった都内を脱出.新規┣┣" を引き連れて速攻でつくば直帰.午後6時から東新井の〈三浦飲食堂〉にて麦酒の夜は更けゆく.

◇本日の総歩数=10007歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 93.2kg(−0.1kg)/ 30.6%(+0.1%)


17 mei 2016(火)※┣┣" 大暴れの雨模様

◆午前4時半起床.曇り.気温18.9度.南風.前線接近.ほどなく雨音が.G7警備網をかいくぐって早めに観音台へ.本降りの雨.昨夜の地震で居室本棚の “崩落” が懸念されていたが,幸いアジア納豆本とトウガラシ本が横倒しになっただけですんだ.棚そのものが崩壊したのが前の震災だった.気温は18〜19度で締め切ると蒸し暑い.雨足がどんどん強まってきた.

◆[蒐書日誌]生物分類学の哲学 —— Richard Richards『Biological Classification: A Philosophical Introduction』(2016年9月刊行予定,Cambridge University Press[Series: Cambridge Introductions to Philosophy and Biology], Cambridge, ISBN:978-1-107-06537-6 [hbk] / ISBN:978-1-107-68784-4 [pbk]).

◆午前の┣┣" 撃ち —— 午前11時からユニット会議を半時間.エフォート怪獣の傾向と対策について.農水独法研究員たちが,さまざまな必然的 and/or 偶然的要因に翻弄されながら,最後にはどこかの「小課題」に無慈悲に振り分けられていくようすを一世紀前の慧眼なフランシス・ゴルトンは予言していた:YouTube | Galtonboard / Galtonbrett Simulation (or Bean machine or quincunx or Galton box) .ときどき枠外にはじき出される「玉」はシアワセなのかフシアワセなのか.

  • [つくば]527字だん. posted at 09:28:16
  • [つくば]619字だん. posted at 10:06:19
  • [つくば]158字だん.以上で,第6章計13,279字だん. posted at 10:17:54

◆午後の┣┣" 撃ち —— なろ様への生贄用 iMac をお供えしようとしたら,必死で抵抗してまふぃんネットに全然つながらない.そりゃあ,つながれたくないわなぁ…….打開策は後まわしにしよう.

◆[欹耳袋]デイリー新潮「英語での講義は内容のレベルを落とさざるを得ない 明大教授がグローバル教育のおかしさを指摘」(2016年5月11日)/Togetter -「路上の謎」※トマソン集会所

◆夕方になってもまだ小雨が降り続いていた.北東からの夜風が涼しい.

◇本日の総歩数=3164歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.3kg(−0.2kg)/ 30.5%(−0.1%)


16 mei 2016(月)※週明け超厳重警備態勢

◆午前5時半起床.雲が多め.気温13.3度.薄曇りの観音台は湿った南風が吹き込んで朝から爽快ではない.午前8時の気温は17.0度.ワタクシの塒の界隈はいま昼夜を問わず超厳重警戒態勢が敷かれていて,安全面では最高ランクなのだが,不審者職質ラインが下がりまくっているので,アノあたりをうろうろするときはくれぐれも言動に要注意を.捕虫網とか “如意棒” とか毒瓶とか吸虫管とか振り回すときっとヤバイ.太鼓を叩いたり,放歌高吟したり,大道芸を披露するのもやめた方がきっといい.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 小課題に関するミーティング(9:00〜10:20).前年度末に超重要文書がいつの間にか財務省・農水省の大臣名で降臨していて,またまた小課題設計書を書き換えることになった.ユニット長┣┣" がはてしなく凶暴化している.

◆[蒐書日誌]横山智『納豆の起源』(2014年11月25日刊行,NHK出版[NHK Books 1223],東京, 8 color plates + 317 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-14-091223-2 → 目次版元ページ)のコンパニオンサイトには本書では白黒写真として掲載されていた図版のカラー写真が公開されている.著者からのご連絡.情報ありがとうございます.

◆薄曇りところどころ晴れ間がのぞく昼休み.気温は23度台.湿気のある南風に吹き流されてロングコース徘徊だん.別の納豆本を歩き読む:高野秀行『謎のアジア納豆:そして帰ってきた〈日本納豆〉 』(2016年4月25日刊行,新潮社,東京, 8 color plates + 351 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-10-340071-4 → 目次版元ページ)の前半3章読了.『納豆の起源』の調査地域とほとんど重なるので,事前知識がある分だけよくわかる.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 明日のユニット会議配布物のコピー./原稿をもぞもぞ書いてみたりする./〈仙太郎〉の水無月.今年初.拍手.

◆[蒐書日誌]昨年末にスタートした CRC Press の新しい叢書〈Species and Systematics〉から生物体系学本3冊の刊行が予告されている —— Olivier Rieppel 『Phylogenetic Systematics: Haeckel to Hennig』(2016年6月刊行予定,CRC Press [Series: Species and Systematics], ISBN:9781498754880 [hbk] → 版元ページ)※20世紀初頭にまで遡って,観念論形態学と系統体系学との対決を考察する本らしい./Brent D. Mishler 『What Are Species?』 (2017年刊行予定,CRC Press[Series: Species and Systematics], ISBN:9781498714549 [hbk] → 版元ページ)/Nico M. Franz 『Knowledge Representation in Systematic Biology』 (2017年刊行予定,CRC Press[Series: Species and Systematics], ISBN:9781498725231 [hbk] → 版元ページ)※生物多様性情報学とかオントロジーの話みたい.

◆午後9時過ぎに地震.震源は茨城県南部.しかし,震度4の揺れで,室内落下物はなし.一升瓶も大丈夫.研究室の本棚が崩落しているかもしれないが.

◇本日の総歩数=11520歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.5kg(+1.2kg)/ 30.6%(−0.6%)


15 mei 2016(日)※登山客に混じって下山

◆宴の夜が明けて午前6時過ぎ,ウグイスの掛け合いに目が覚める.うう…….山並みの向こうに下界が見える.気温は10度を下回っているようだ.夜更かしした学生たちが,広間やロビーで累々と “撃沈” している.どの部屋も谷に面して窓があって,灯火採集にはもってこいのはずだが,あまり収穫はなかったらしい.午前7時半から朝食.そこかしこで “撃沈” していた学生たちもみごとに復活している.さすが.

◆山の上から下界への帰還 —— 午前9時過ぎ,チェックアウト.ケーブルカー駅にいたる表参道沿いにかの矢島稔が〈邯鄲の会〉をここで毎年開いた記念碑があった.ケーブルカーで下山して滝本にて御嶽駅行きの路線バスを待つ.下界では御嶽山を目指す登山者で大混雑.薄曇りながら涼しい天気なので山歩きにはいいかも.JR御嶽駅から乗ったら奥多摩からの帰りの登山者でけっこうな車内混雑だった.しかも,中央線の車両点検の影響でダイヤが遅延していたので,立川で途中下車して駅前の〈レインボウ・スパイス〉にて昼食.今月のマサラカリーは大根とパクチーをトッピングしたポーク・ビンダルーだった.これにて今年の山上修行は終わりとなった.

◆[蒐書日誌]Stephen H. Blackwell and Kurt Johnson (eds.)『Fine Lines: Vladimir Nabokov’s Scientific Art』(2016年3月刊行,Yale University Press, New Haven, xvi+318 pp., ISBN:978-0-300-19455-5 [hbk] → 目次情報版元ページ)の Introduction(pp. 1-28)を山の上で読み進んだ.ナボコフが,1940年代のハーヴァード比較動物学博物館のなかで,まさに同時代的に進行していた「進化的総合」をどのように見ていたかとか,それに続く生物分類学論争の中でどんなスタンスだったかがうまくまとめられている.

◆遅れながらも,午後2時前にはつくば帰還.青空.東風が涼しい.気温は20度ラインを上下している.警察官が辻ごとに集結していたが,幸い職務質問されたり身柄確保されるよーなことにはならなかった.

◇本日の総歩数=7372歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 未計測/ 未計測


14 mei 2016(土)※御岳山への修行の登攀

◆午前5時半起床.晴れ.気温14.5度.プチ旅支度の朝.

◆[欹耳袋]『科学基礎論研究』での統計学関連特集 —— Vol. 19, No. 2 (1989) の統計的推論特集.寄稿者:林知己夫・松原望・鈴木雪夫・赤池弘次.[J-Stage: open access] /さらにさかのぼって,Vol. 5, No. 1 (1960) の統計的方法特集.寄稿者:林知己夫・石田正次・青山博次郎・松下嘉米男. [J-Stage: open access].

◆東京農大昆研新歓は修行の登攀 —— 午前10時,つくば駅.よく晴れて気温は21度台だが,強い東風が吹きつけている.TX駅構内の自販機はすべて閉鎖されていることを確認だん.G7なんちゃら会議の警備上のつごうだろう.職質されることもなくTXに乗り込めたのは幸いである.お昼前,東京駅.ふつうの土曜とはいえ,東京駅構内はけっこうな混雑ぶりだった.グランスタにて一升瓶を2本ゲットした.もうどうしようもない重さ.中央線・青梅特快に乗って西へ西へ.終着駅の青梅からさらに奥多摩方面へ.この路線に乗るのはいったい何十年ぶりかと記憶をたぐったら,修士の頃に鳩ノ巣で生態学勉強会合宿に来たとき以来のことだった.

◆御嶽駅にて下車.いかにも山間なロケーション.下車したのは登山靴なみなさんがほとんど.一升瓶をぶら下げているのはワタクシだけ.路線バスでケーブルカーの出る滝本駅まで運搬される.さすがこの地形だと,坂道の傾斜がハンパない.一升瓶をもって這い上がるのは修行というしかない.ケーブルカーはぐんぐん登り,あっという間に標高831メートルの終着駅に到着.ヤマツツジと藤が満開.まわりは登山客ばかりで,一升瓶をぶら下げたワタクシは場違い感があふれまくる.

◆本日の潜伏先は〈憩山荘〉という旅館.ケーブルカーを降りてから,御嶽神社への表参道の急坂をさんざん昇降してやっと到着.WiMAX はあっさり絶命したが,Y mobile はちゃんと電波を受け取ってくれる.えらいぞ.午前中から虫捕りに励んだ,いささか大きくなりすぎた昆虫少年たちはすでに広間で展翅展足に励んでいた.そして,昆虫少年のなれの果てのセンセイたちは裏高尾を攻めているらしく,いつここに到着するのか誰も知らないとのこと.展翅展足作業が終わった(元)少年たちがヒマそうにしていた.訊けば,虫捕り以外のものをぜんぜん持参していないので,虫の仕事が終わったら何もすることがないとのこと.ゲームも何ももってこないとはさすが昆研である(ヘンなところで感心してしまった).捕虫網や “如意棒” を手にした(元)昆虫少年&(元)虫愛ずる姫君たちが集まり始めた.

◆午後5時前にセンセイたちがそろったので飲み始め.学生さんたちはあんまり呑まないそうだが,到着したセンセイたちはハイペースで呑みまくり,栃木〈モダン仙禽〉BY2016無垢がほとんど空っぽに.予想通りのフルーティさ.しかし,まだ外は明るい! 

◆ウグイスのさえずりが山々に反響する夕暮れ.午後6時半から懇親会の本番が始まる.総勢50人超とのことで,毎度の大所帯.久保本家〈生酛のどぶ〉と泉橋酒造〈黒とんぼ〉生酛仕込みが快調に減っていく.しかしワタクシは途中退場で沈没したみたい(記憶がないんですけど……).

◇本日の総歩数=7086歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 92.3kg(−0.1kg)/ 31.2%(+0.7%)


13 mei 2016(金)※初夏の陽光に炙られて

◆午前5時半過ぎ起床.雲間から朝日.気温13.0度.薄雲がかかる観音台は穏やかに晴れている.午前8時の気温は19.1度.今日も夏日になるとの予報.爽やかな朝の BGM は鈴木雅明のハープシコードで〈ゴルトベルク変奏曲〉から.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「紀伊国屋新宿南店、事実上の撤退へ 売り場を大幅に縮小」(2016年5月13日)— あわわわ.

◆午前の┣┣" 撃ち —— けっして爽やかではない所内┣┣" どもが蠢き始めている./農水法人統合後の新年度以降,さらに “混迷” が深まっているようで,五里霧中・流言蜚語・魑魅魍魎・疑心暗鬼などの四文字熟語が跳梁跋扈する真っ昼間.一昨日辺りから「エフォート怪獣」が大発生ちう.同音異義であることがますます混乱に拍車をかけている.法人統合の〈いぎ〉はない.

  • [つくば]1,616字だん. posted at 11:40:46

◆正午の気温は24.5度.ショートコース徘徊.頭上から直射日光が降り注ぐ.空気がからっとしてようがいまいが暑いものは暑い.歩き読み本:横山智『納豆の起源』(2014年11月25日刊行,NHK出版[NHK Books 1223],東京, 8 color plates + 317 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-14-091223-2 → 目次版元ページ)の第5章「納豆の聖地へ — ミャンマー」では,東南アジアの納豆文化圏の中心地のひとつを踏査してレポートする.最終章で著者が提示する食物としての納豆の「発展段階論」は,食文化系譜の transformation series の構築にほかならない.本書では直線的な “変換系列” が示されているが,おそらく実際には分岐的なものになるのだろう.著者は暫定的結論として「発展段階論をベースに考えると,納豆の起源地は一元論ではなく,おのずと多元論になる」(p. 291)と主張する.東南アジアの納豆文化圏では,いろいろな納豆食文化が系譜的に入り混じっているようである.このエリアのヒト集団の遺伝的な系統関係と地理的分布との関連性を調べると手がかりが見つかるのではないだろうか.食文化はそれを伝承してきたヒト集団とともに変遷してきただろうから.読後感を一言でまとめるなら,詳細なデータに基づいて見通しよく書かれた良書である.読み進むうちにしだいに “納豆慾” が亢進するのを抑えきれなくなる.掲載された数多くの “納豆写真” をカラーで見てみたいと希望する読者はワタクシだけではないだろう.

◆[蒐書日誌]ナボコフの蝶の図版集 —— Stephen H. Blackwell and Kurt Johnson (eds.)『Fine Lines: Vladimir Nabokov’s Scientific Art』(2016年3月刊行,Yale University Press, New Haven, xvi+318 pp., ISBN:978-0-300-19455-5 [hbk] → 版元ページ)※昆虫分類学者だったころのウラジーミル・ナボコフが描いた “Blues” の図版が満載+エッセイ10編.ずっしり重い大型本.図版のほとんどはゲニタリア(交尾器)なので,ビギナーにもわかるように冒頭にチョウの雌雄ゲニタリアの構造模式図とラテン語の術語がまとめられている.彼の名を一躍有名にした『ロリータ』の学名が付いたシジミチョウもいる.

のちに作家に転身する前のナボコフは,アメリカ自然史博物館,ハーヴァード比較動物学博物館,そしてコーネル大学に在籍し,プロの蝶類学者として翅の斑紋とゲニタリアの計測を詳細に手がけた.彼の研究活動を物語る本書で初公開された図版も数多いとのこと.

なお編者のふたりはそれぞれナボコフの昆虫学者・芸術家としての足跡をたどる本を別に出版している:

  • Stephen H. Blackwell『The Quill and the Scalpel: Nabokov’s Art and the Worlds of Science』(2009年刊行,The Ohio State University Press, Columbus, ISBN:978-0-8142-1099-4 [hbk] / ISBN:978-0-8142-5225-3 [pbk] → 版元ページ | pdf
  • Kurt Johnson and Steve Coates『Nabokov's Blues: The Scientific Odyssey of a Literary Genius』(1999年刊行, Zoland Books, Cambridge, xii+372 pp., ISBN:1-58195-009-8 [hbk])

◆午後の┣┣" 撃ち —— 数理統計研修カリキュラム調整は続くよどこまでも.

◆[蒐書日誌]岡西政典『深海生物テヅルモヅルの謎を追え!:系統分類から進化を探る』(2016年5月近刊,東海大学出版会,東京, ISBN:978-4-486-02096-7→ 著者サイト)※「系統分類学」がキーワードみたいなのでテヅルモヅルのように触手が伸びてしまう.版元ページはまだ開設されていない.Cf: Togetter -「祝・テヅルモヅル本出版!キョクヒャーおよび生物クラスタによる歓喜のツイートまとめ(テヅルモヅル画像・動画あり)

◆今週末は御岳山に籠る.

◇本日の総歩数=9571歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.4kg(−0.2kg)/ 30.5%(+0.3%)


12 mei 2016(木)※蝙蝠が飛び回る観音台

◆午前4時半起床.日の出.気温14.5度.今朝もつくバス出勤.昨日の雨空とは一転して青空が広がる観音台.気温はすでに20度ラインを超えているが,空気が乾いているので比較的しのぎやすい.朝イチの BGM はバルトーク〈中国の不思議な役人〉.

◆[欹耳袋]「尤度」概念の初出 —— Ronald A. Fisher 1921. On the 'Probable Error' of a Coefficient of Correlation Deduced From a Small Sample. Metron, 1: 3-32. http://hdl.handle.net/2440/15169

◆午前の┣┣" 撃ち —— 日常的な「忘れ物」や「なくしもの」を防ぐには,あたこち移動せずいつも定位置にあるようにする.場所に覚えさせるのは “記憶術” の基本./ワタクシの旧サイト http://cse.niaes.affrc.go.jp/minaka/ は向こう一年間に限り新サイト http://cse.naro.affrc.go.jp/minaka/ に自動転送設定されている.しかるべき理由があれば農林水産研究情報総合センターに申請して個別対応してもらえるようだ./ユニット長┣┣" 退治.小課題案の加筆./所議報告&領域会議 10:00〜11:20 ./数理統計研修のカリキュラム調整.

◆[欹耳袋]Seymore Epstein 1994. Integration of the cognitive and the psychodynamic unconscious. American Psychologist, 49(8): 709-724.

◆初夏の日差しがまぶしい昼休み.今の最高気温は24.9度.ショートコース徘徊だん.からりとしてはいたがけっこう暑かった.歩き読み:横山智『納豆の起源』(2014年11月25日刊行,NHK出版[NHK Books 1223],東京, 8 color plates + 317 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-14-091223-2 → 目次版元ページ)の第3章と第4章読了.この本には,東南アジア現地調査を踏まえた詳細なデータ(場所・納豆型・調理法など)の図表が載っている.炎天下で読むには不向きなことこの上ないが,納豆の地理的分布と伝搬経路を推定する上では興味深い情報源である.本書のような食文化民族誌の分野でも「再現性問題」があると著者は指摘する:

「とくに菌の研究をメインにしている理系の研究者の情報は偏っており,どの民族が納豆をつくっているのかといった情報はほとんど記されていない.さらに村の位置などの空間情報もあいまいである.科学の世界では,リピータビリティ(再現性)が重視されているにもかかわらず,第三者が同じ村を訪れて,納豆の生産を確認することができないような論文の書かれ方である.(中略)これは,非常に残念なことである」(p. 155)

◆午後の┣┣" 撃ち —— ユニット長┣┣" が急速凶暴化しているとの速報あり./延々と続いた小課題会議 16:00〜19:00./ここ数日,いろんな所内┣┣" どもが突如として凶暴化してほとほと困っている.

  • [つくば]2,261字だん. posted at 15:56:16

◆コウモリが飛び交う暗闇の構内道路をてくてく歩いて,つくバスで帰宅.日が暮れると農林団地全体が真っ暗になるので,魑魅魍魎妖怪変化奇人変人の天国.今日はかなり疲れた.

◇本日の総歩数=12107歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.6kg(−0.5kg)/ 30.2%(−0.2%)


11 mei 2016(水)※雨上がりの蒸し暑さが

◆午前5時前起床.風雨強し.気温14.9度.午前9時半,つくバスに乗って重役出勤.雨上がりの観音台は曇り空がだんだん明るくなってきた.しかし,気温はすでに24.0度まで上がっていて,蒸し暑い南風が農林団地の圃場を吹きわたる.こういう湿った日に居室の窓を開放すると本が湿気を吸ってタイヘンなことになるので密閉のままにする.

◆[欹耳袋]NHK NewsWeb「給付型奨学金 導入判断先送り方向で最終調整 政府」(2016年5月11日)※「高校卒業後に働く人との公平性や、奨学金を給付する対象者をどのように選定するかなど課題が多いとして、創設に慎重な意見」— 個人的な “受益” という観点でしかものを見ていないことがわかりすぎて.

◆午前の┣┣" 撃ち —— Word を開くたびに「お帰りなさい」と三つ指をつかれるので,足が遠のいていた “本宅” に帰ってきた息苦しさと真綿で首を絞められる窒息感がハンパない./今日だと思い込んでいた所議報告&領域会議が実は明日だったという脱力感./年次計画小課題の素案をばらまいて逃げる.

◆[欹耳袋]Hennig XXXV — 5-8 October 2016, Buenos Aires, Argentina ※今年は行かないとねー.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 所内のユニット長会議 13:30〜15:30.延々とエフォート配分とそれに伴う “お金” の議論ががが.隠れて生きよう./新規ユニット長┣┣" が発生した.

◆[欹耳袋]昆虫亀「「おける論文」、「横のものを縦に研究」への批判について」(2016年5月10日)※「よほど能力の有る人でない限り、文献を網羅的に読む作業ができていない」「「文献バリバリ読む系」の研究を若手がやらねばならない状況」— ワタクシの過去の悪行を振り返ってみても,ある分野を落ち着いてきちんと読み込める時間が無制限にあったのは,大学院からオーバードクターにかけての10年間くらいで,それ以降は走りながら読み散らしているような日々が続いた覚えがある.前世紀末までの話.「おける論文」という表現は伝統(=数年前から)ある言葉であることを初めて知った.Cf: 「おける君」と「おける哲学」— 村上祐子 2012. 応用哲学は学ぶものか? 科学哲学 46(1): 69-76 [CiNii: open access]

◆梅雨時のような蒸し暑い夕暮れ.農研センター圃場のライ麦が南風に揺れる.つくバス帰宅.夜8時を過ぎても気温は20度を下回らない.生活クラブの合い挽き肉(牛7:豚3)が届いたのでひさしぶりにハンバーグを焼いてみた.湿っぽい夜は泡々系が好ましい.海南市・平和酒造の〈紀土〉純米大吟醸スパークリング・山田錦を抜栓.即空っぽに.

◆[欹耳袋]TechCrunch Japan「「Helix」は論文を書いているそばから関連文献を提示するプラグイン」(2016年5月10日)※「Helixを使うことでより素早い検索が可能になり、研究者は邪魔されずに物書きに集中できる」— 書くことに集中できないこのツールはワタクシ的にはムリ.

◇本日の総歩数=7755歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.1kg(−0.1kg)/ 30.4%(0.0%)


10 mei 2016(火)※梅雨前線もフライング

◆午前5時起床.風雨強し.気温16.2度.午前8時,霧雨の観音台.気温は16.7度.湿った北風.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「桜井委員の経歴、日銀「詐称に当たらず」・菅長官「表現の問題」」(2016年5月9日)※「単位取得退学などの場合は「博士課程修了」とのみ記載している」— ぜんぜん問題なし.詐称ではない.「博士課程修了」と書かれていて,「〜博士学位取得」と書かれていなければ,「ああ,単位取得満期退学ね」とふつうは推論するでしょ.よくあることだし.正確を期すのであれば書き分ける必要があるだろう.ただし,今回の日銀の件はそこまでこだわって誰の得になるの?的な虚しさが漂う./NEWSポストセブン「日銀審議委員の修論はペラ4枚で「こんなの見たことない…」(2016年5月10日)※「博士課程を出たことと、論文を書いて博士号を取ることは全く別物と考えるのが、この世界の常識だとわかる」— マジで週刊誌ネタになってしまったねー.

◆午前の┣┣" 撃ち —— ユニット長┣┣" 一頭がおぶさってきた./目次案をいじりたおす./邪悪なるデスクネッツの会計システムが Java エラーで動かない.出張伺が書けないじゃないか.◯ね◯ね◯んでしまえ! 

◆そんなこんなで本日の徘徊はなし.腹が立ったら腹が減った.

◆[欹耳袋]ICIJ — The Panama Papers

◆午後になって,雲間から日が差してきた.原稿書くん〜♫•*¨*•.¸¸♪

  • [つくば]とりあえず2,673字分を整えた. posted at 12:41:23
  • [つくば]1,402字だん. posted at 14:30:08
  • [つくば]1,059字だん. posted at 14:50:27
  • [つくば]1,703字だん. posted at 15:11:14
  • [つくば]1,487字だん. posted at 15:52:33

◆走り梅雨のようにぐずついた空模様の一日だった.今宵は大倉本家〈大倉〉15BY「秘蔵酒」山廃純吟・山田錦・秘蔵瓶囲い熟成酒(瓶燗火入れ).もちろん燗酒で.この色合いを見よ.古酒の悦楽.

◇本日の総歩数=2499歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.2kg(−0.6kg)/ 30.4%(+0.4%)


9 mei 2016(月)※連休明けのフライング

◆午前5時起床.曇り.気温15.6度.薄曇りの観音台.雲間から朝日が差し込んでいる.予報では天気は下り坂で夕方には雨が降るとのこと.午前8時の気温は20.0度.朝イチの BGM はマーラー〈夜の歌〉.ジンマン/トーンハレ・チューリッヒ.

◆[欹耳袋]絶賛フライングである —— 『心理学評論』第59巻1号・特集〈心理学の再現可能性:我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか〉掲載予定論文(著者最終稿)の早期公開サイト.2016年8月予定の本誌出版までの時限付き公開.特集論文ならびにコメントはすべて pdf でダウンロード可能.企画趣旨には「再現可能性,統計の問題,QRPsから研究不正まで,という相互に密接に関連しあうこれらの問題に対する現状の認識と展望について,忌憚のない議論を進めるべく本特集号を企画した。これらの議論を通して,心理学が今よりさらに一歩前に前進するこ とを強く期待する」とある.「p値ハッキング問題」を含む統計データ解析の今日的問題が議論されている.まずは特集論文とコメント論文の一括ダウンロードしてから,関連メーリングリストに宣伝ビラを大量投下する.Cf: Togetter -「『心理学評論』第59巻1号・特集「心理学の再現可能性:我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」」.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 今年度の小課題研究計画書提出./白羽の矢が届いたかな? これもまた興行主のお仕事なり.

◆曇り空の観音台をロングコース徘徊.正午の気温は21.6度.湿った南寄りの風が吹いている.今日の歩き読み本:横山智『納豆の起源』(2014年11月25日刊行,NHK出版[NHK Books 1223],東京, 8 color plates + 317 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-14-091223-2 → 目次版元ページ)の第1章と第2章読了.中尾佐助の「納豆の大三角形」仮説.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 大型連休中ずーーーっと休業していた NSS がいつの間にか店開きしていたようなので,堆積していたメーリングリストのアドレス登録処理./さっそく『心理学評論』のワタクシの特集コメント記事への反応が返ってきた.

◆[蒐書日誌]ただいま着便:高野秀行『謎のアジア納豆:そして帰ってきた〈日本納豆〉 』(2016年4月25日刊行,新潮社,東京, 8 color plates + 351 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-10-340071-4 → 目次版元ページ)※納豆本は納豆本を誘引する./これまた同時着便:山本紀夫(編著)『トウガラシ讃歌』(2010年4月25日刊行,八坂書房,東京, 16 color plates + 294 pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-89694-954-4 → 目次版元ページ)※着便本棚が一挙に鮮やかに色づいた.納豆ではなくトウガラシだったらすでに予習はすませた:山本紀夫『トウガラシの世界史:辛くて熱い「食卓革命」』(2016年2月25日刊行,中央公論新社[中公新書・2361],東京, 8 color plates + x + 234 pp., ISBN:978-4-12-102361-2 → 書評目次版元ページ).

◆[欹耳袋]他山の石とせよ —— エピジェネティクス記事:The New Yorker | Same but Different: How epigenetics can blur the line between nature and nurture. 2 May 16 By S. Mukherjee./反響:Evolution is True | The New Yorker screws up big time with science: researchers criticize the Mukherjee piece on epigenetics. 5 May 2016 By Jerry Coyne. /反響の反響:Vox | Why scientists are infuriated with a New Yorker article on epigenetics. 7 May 2016 by Brian Resnick.

発端となったニューヨーカーの記事を読むと「Lamarck is being rehabilitated into the new Darwinx」などと書かれている.要するに地雷をうっかり踏んでしまったわけね.しかし,ワタクシ的により関心を惹いたのは,著者がインド系ライターのせいだろうが,エピジェネティクスのたとえとしてヒンズー教の「jaal」すなわち「インドラの網(indra jaal)」(→ 画像検索)への言及がある箇所だ.遺伝子のネットワーク的関連をこの図的比喩で表現しようとした日本人植物分類学者が80年前にいたが,今でもこの比喩が有効であるとは知らなかった.

◆小雨降る夕方.気温がだんだん下がってきた.冷凍ご飯があったので,今宵は「レタス炒飯」をつくった.具は卵としらすのみ.中華鍋を熱して油を引き,卵→ごはん→しらすの順で炒める.味は中華スープの素で.たっぷりのレタスを最後に投入して,塩胡椒で調味.たった数分で完成.夜が更けて,雨はしだいに本降りになってきた.前線が南岸に停滞するとの予報で明日もぐずついた空模様になるらしい.

◇本日の総歩数=9522歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.8kg(+1.1kg)/ 30.0%(−1.4%)


8 mei 2016(日)※今日も自主的軟禁執筆

◆午前5時半過ぎ起床.晴れ.気温12.3度.

◆[自然を名づける]Quotes「Carol Kaesuk Yoon 「自然を名付ける」」(2014年3月25日)

◆お昼前に観音台へ.昨日と同じく乾いた陽気.初夏の日差しが眩しい.気温はすでに23.1度に達している.さて,今日も “独房” にて自主的軟禁執筆の時間だ.

  • [つくば]2,450字だん.増補された第5章は計10,676字で了. posted at 13:54:07
  • [つくば]第4章の初期値12,702字,第6章の初期値10,483字. posted at 15:24:01

◆[欹耳袋]居室の本棚を掘り起こしていたら,“カンブリア紀” 最古層から1996年に神戸で開催された国際分類学会連合大会(IFCS-96)の要旨集が “出土” した.ワタクシにとって「Data Science」なることばの初見だった.最近では「データ・サイエンス」は流行語になってしまったが,ワタクシにとってこの言葉を聞けば必ず「林知己夫の〜」という枕詞を無意識のうちにくっつけてしまう.確かに,1980年代〜90年代にかけて,その言葉は南部坂の上でしか耳にしなかった.神戸の国際分類学会連合大会の事務局長だった統数研の大隅昇さんが,ワタクシに「今大会ではあえて Data Science という言葉をお披露目した」と言った記憶がある.それくらいサーキュレーションの悪い新造語だった.もう20年も前のルーツが現在用いられている「データ・サイエンス」とどんな関係にあるのかはワタクシにはよくわからないが,個人的にはあまり気軽に口にしたくない言葉ではある.言霊言霊.

せっかくの機会なので,これまた書棚の “ジュラ紀” 地層に埋もれていた林知己夫著作集編集委員会(編)『林知己夫著作集(全15巻)』(2004年11月30日刊行,勉誠出版,東京,ISBN:4-585-05100-7 [set]→ 版元ページ)の第4巻『現象を探る:データの科学』(2004年11月30日刊行,勉誠出版,東京,iv+283 pp., ISBN:4-585-05144-9 → 版元ページ)を開いたら,1980年代後半に統数研・林知己夫グループはフランスの Jean-Paul Benzécri らとともに新たなデータ解析の方法をつくるべく「Data Science」という新造語を編み出したと書かれていた.そして林知己夫はIFCS-96大会委員長講演でその言葉を演題にした.出典:林知己夫「データ解析からデータサイエンスへ:科学としてのデータを語る」(1996)『現象を探る:データの科学』pp. 255-267.

◆午後の最高気温は25.6度だった.夕方帰宅して厨房にて作業開始.前日,生活クラブの牛肉が届いたので,ひさしぶりにローストビーフに(500g×2).前夜から醤油・三河味醂・ニンニクと玉ねぎのすりおろしという和風の下味をつけた緊縛肉塊を常温に戻し,温度設定150度で45分焼くとちょうどミディアム・レアに焼きあがる.赤身肉はうまいねぇ.そして,夕餉の最後は満を持してローストビーフ丼.端っこのウェルダンの部分を薄切りにして,温ごはんの上に並べ,黒胡椒をぱらりと,最後に熊本の豊前屋本店「阿蘇丸吉醤油復刻ラベル」を一回し.

◆明日からはストレートな平日労働日がずっと続く.

◇本日の総歩数=1966歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.7kg(+0.1kg)/ 31.4%(−0.2%)


7 mei 2016(土)※夏日の土曜は独房幽閉

◆午前6時前起床.雲間から朝日.気温17.9度.

◆[欹耳袋]AFPBB News「全長62.4センチのナナフシ、世界最長の昆虫か 新華社」(2016年5月6日)※学名 Phryganistria chinensis. /The Bookseller | Elsevier defends its value after Open Access disputes | 28 April 2016.

◆人気のない観音台へ.気温は正午前に23.9度まで上がってきた.しかし,意外に湿度が低いので,からりとした暑さ.居室の邪気を吹き払う南風がとても心地よい.

  • [つくば]2,529字だん. posted at 15:39:26
  • [つくば]第5章の計8,198字だん. posted at 16:14:16
  • [つくば]318字だん.西日攻撃が激化してきたので,そろそろ撤収しようかな. posted at 16:42:15

◆[欹耳袋]どんな鳥も「irisの正体 (R Advent Calendar 2012 6日目)」(2012年12月6日)※ワタクシも頻繁に用いている「iris」データの歴史的背景.確かにふつうはそこまで考えないよね.植物学者 Edgar Anderson の「iris」属の内花弁・外花弁に関する形態計測データが,1930年代に R. A. Fisher が「判別分析」を開発したときのテストデータだったことはもちろん科学史的に重要だ.しかし,それだけではない.Edgar Anderson は1950年代に John W. Tukey のもとで研究を続け,データを図的に表示する「イデオグラフ(ideograph)」という新手法を提案した.統計データ解析での視覚化の重要性に Tukey が目覚めたのはそれがきっかけだという.Tukey の主著である “オレンジ本” 『Exploratory Data Analysis』(1977,Addison-Wesley)がほかならない Edgar Anderson に献呈されている事実のもつ意味をもっと掘り下げるべきだろう.

—— 統計学をめぐる Edgar Anderson, Ronald A. Fisher, そして John W. Tukey の関わりについては数年前の日録にまとめて書いたので,下記に再掲載:Inleiding tot de R-statistiek「探索的データ解析(EDA)に関連して」(2016年5月6日)

◆夕方帰宅.今日は最高気温24.6度の割りには過ごしやすかった.湿度が低いと万難を隠す(何それ).車検が来月に迫ってきたので,その日程調整.夜風が涼しい.

◇本日の総歩数=1710歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.6kg(−0.5kg)/ 31.6%(+1.2%)


6 mei 2016(金)※掘り返すナボコフ鉱脈

◆午前5時前起床.米とぎ.晴れ.気温11.6度.薄曇りの観音台.午前8時の気温18.5度.湿度が高いせいか,あまり爽やかな朝ではない.

◆[欹耳袋]函入りのハードカバー高級和書に今なお薄っぺらい「グラシン紙(パラフィン紙?)」のカバーをかける積極的意義はどこにあるのか — ぜひ教えていただきたい.出し入れするときにビリビリと破る快感に浸るため,急速に経年劣化する紙の特性を活かして古書値踏みを容易にするため etc. かつての岩波文庫や岩波新書にかけられていたグラシン紙カバーが本棚で日焼けした挙句たどる悲惨な「末路」は誰もが知っているだろうに.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 最新バージョン R-3.3.0 for Mac OS X は特段のフシアワセもなく,するっとインストール.アイコンが平べったい “二次元” になってしまったのが,やや残念ではあるが.R のメジャー・アップデートのときは,パッケージを再度インストールしないといけない.OS X でオフラインでパッケージをインストールするとき,以前から不便だったのは,.tgz ファイルを一括インストールできない点.100個あれば100回操作を繰り返す.パッケージインストーラのメニューには「パッケージディレクトリ」を指定すれば一括してインストールできるように書かれているのだが,成功した試しがない.Windows なら一括インストールできるのに,この点だけがどうしてもクリアできない.ま,とりあえずエラーメッセージの弾幕に立ち往生するようなフシアワセがなかったことは幸いである.

◆薄曇りの観音台の昼休み.ロングコース徘徊.気温は21度台だが,空気が湿っているせいでうろうろすると蒸し暑い.周辺の集落では田植えがほぼ終わっていた.これからは蛙の合唱が響くだろう.予兆の “ブルー” こそいなかったが,鮮やかな “レッド” がひらひら草むらの上を飛んでいた.歩き読み本:上原善広『被差別のグルメ』(2015年10月20日刊行,新潮社[新潮新書・640],東京, 218 pp., ISBN:978-4-10-610640-8 → 目次版元ページ)読了.北はサハリン,南は琉球の離島へ.最後は大阪.部落差別・民俗差別と食卓の関わりあい.良書.

◆ナボコフの昼下がり —— アメリカ鱗翅学会(the Lepidopterists' Society)の会報である The Lepidopterists' News の古い号(1950年代)を探索していたら,Yale University の Peabody Museum から全巻が電子化公開されていることを知った.ポータルサイトから入ると1958年以前の巻が見えないけど,キーワード検索するとちゃんと1947年創刊号以降のpdfにたどりつける.少なくともワタクシが探していた1950年の第4巻はOKだった.ターゲットは下記の一連の記事:

  1. F. Martin Brown 1950a. Measurements and Lepidoptera. The Lepidopterist's News, 4: 51-52. pdf
  2. Vladimir Nabokov 1950. Remarks on F. Martin Brown's 'Measurements and Lepidoptera'. The Lepidopterist's News, 4: 75-76. pdf
  3. F. Martin Brown 1950b. In reply to Prof. Nabokov. The Lepidopterist's News, 4: 76. pdf
Nabokov が前年に出した “ブルー” のモノグラフ:Vladimir Nabokov 1949. The nearctic members of the genus Lycaeides Hübner (Lycaenidae, Lepidoptera). Bulletin of the Museum of Comparative Zoology, 101(4): 477-541 → Biodiversity Heritage Library に対して,Martin Brown がゲニタリアの計測データをちゃんと統計分析していないじゃないかと指摘したことが論争の始まりだった.Nabokov は反論して,もともと分類学的にめんどうな群なんだから,いくら統計学をもちだしたってムダじゃんと言ったところまではよかったのだが,うっかり筆を滑らせて「とどのつまり,自然科学にとって哲学は重要だけど,統計学はそんなことないよね」(p. 76)などと書いてしまった.おかげで,Martin Brown からは「そんな哲学なんか豚に喰われりゃいいんだ.分類学や統計学はそれ自身が目的じゃなくって,自然科学にとってのツールでしょ.分類学者や統計学者はそこんところをわかってないみたいだけど」(p. 76)と倍返しされる始末.Martin Brown は正論を言っただけなのにね.

◆予報通り,夕方は本降りの雨になった.気温が高くてむしむしする.近場に買い出し.

◆[蒐書日誌]エンドレスなナボコフ —— Stephen H. Blackwell and Kurt Johnson (eds.) 『Fine Lines: Vladimir Nabokov’s Scientific Art』(2016年3月刊行,Yale University Press, New Haven, ISBN:9780300194555 [hbk] → 版元ページ)※最新刊.蝶の図版が満載./Stephen H. Blackwell『The Quill and the Scalpel: Nabokov’s Art and the Worlds of Science』(2009年刊行,The Ohio State University Press, Columbus, ISBN:978-0-8142-1099-4 [hbk] / ISBN:978-0-8142-5225-3 [pbk] → 版元ページ | pdf)※作家ウラジーミル・ナボコフはハーバード大学比較動物学博物館とコーネル大学でキュレーターを務めたプロの昆虫学者なので,専門であるシジミチョウ類( “ブルー” )の数多くの形態図・解剖図を残している.分類手法的には分岐学派に近かったと言われている.

◆またしても原稿そっちのけで “ナボコフ鉱脈” を掘り返した一日になってしまった.今週末は性根を入れ替えて書かないといけない.

◇本日の総歩数=11405歩. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 93.1kg(0.0kg)/ 30.4%(−1.2%)


5 mei 2016(木)※夏日の立夏は軟禁執筆

◆午前5時半起床.米とぎ.記憶11.0度とやや低め.立夏.もちろん五月晴れ.朝から初夏の日差しがさんさんと降り注ぐ.

◆[欹耳袋]Bean machine [Wikipedia] ※外部リンクの the Galton box(quincunx)の実演動画がおもしろい.これまた統計教材に使えるかも.

◆お昼前の観音台は雲一つない青空.初夏のまぶしさと木立ちの緑陰.気温はすでに25.3度.こどもの日はもの書く日.

  • [つくば]754字だん. posted at 12:38:59
  • [つくば]2,589字だん. posted at 15:13:57
  • [つくば]1,792字だん. posted at 15:32:05

◆午後の最高気温は27.7度まで上がった.そろそろ西日の直射攻撃を浴びる時間になったので観音台を撤収.

◆立夏のつくばは夏日ライン超え.夜になってやっと涼風が吹き抜ける.今宵は御所の〈篠峯〉伊勢錦の純米無濾過生酒うすにごり.ああ,微炭酸がしゅわしゅわ〜.大洗の釜揚げしらすと京都の九条葱のきつね丼.シアワセな連休のエンディング.

◆[蒐書日誌]発注 —— 高野秀行『謎のアジア納豆:そして帰ってきた〈日本納豆〉 』(2016年4月刊行,新潮社,東京, ISBN:978-4-10-340071-4 → 版元ページ)と山本紀夫(編著)『トウガラシ讃歌』(2010年4月刊行,八坂書房,東京, 本体価格2,400円, ISBN:978-4-89694-954-4 → 版元ページ)※食欲全開.

◆明日は谷間の平日労働日なり.

◇本日の総歩数=4002歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.1kg(−0.2kg)/ 31.6%(+1.1%)


4 mei 2016(水)※嵐が通過して熱狂の日

◆午前5時半起床.風雨強し.気温20.8度.ベランダが水浸し.午前9時,やっと雨上がり,雲間から日が差してきた.しかし,気温はすでに20度ラインを超えている.夏日要注意か.青空が急速に広がっている.こりゃ暑くなりそうだ.

◆[欹耳袋]CNN「機内で暴れる乗客、ファーストクラスの存在が原因?」(2016年5月3日)※「人は貧しさや不平等を感じると行動に出る傾向が強まる」.元論文: Katherine A. DeCelles and Michael I. Norton 2016. Physical and situational inequality on airplanes predicts air rage. PNAS. Published online before print May 2, 2016, doi: 10.1073/pnas.1521727113.

◆春の嵐が駆け抜けた午後の都内は最高気温が27.0度まで上がり,丸の内・東京フォーラムの〈ラ・フォル・ジュルネ〉会場へ.今年の基調テーマは「自然」.去年同様,初夏の陽射しの木陰でワインボトルを林立させているグループがそこかしこに.呑むか聴くかどっちかにしなはれ.

◆[欹耳袋]形態測定学二題 —— Fred L. Bookstein 2016. The Inappropriate Symmetries of Multivariate Statistical Analysis in Geometric Morphometrics. Evolutionary Biology, pp. 1-37. DOI: 10.1007/s11692-016-9382-7 html | pdf [open access] /Fred L. Bookstein 2016 (in press)『A Course in Morphometrics for Biologists: Basics of Geometry and Statistics for Studies of Organismal Form』. 今年中に Cambridge University Press から出版されるらしい.

◆巨大な Hall A を満席にした小曽根真の手にかかればサン=サーンスの〈動物の謝肉祭〉もジャズになってしまう.タブレット楽譜を初めて見た(譜めくり役が不要).コンサート終了後,東京フォーラム内にある〈La Mére Poulard〉で遅めのランチ.このオムレツはけっして軽食ではない.帰りしなに卵を何個使うのかと訊いたら「企業ヒミツですが,実は……」との答えに驚倒する.かのモン・サン・ミッシェルの本店ではこーいうのをいつも食べているのかと思うと「フランス人(と観光客)おそるべし」というしかない.しばらくは卵を摂取しない方がきっといいだろう.

◆午後5時過ぎにつくば帰還.つくばも夏日になったようで,夕暮れても熱気がなかなか去らない.さすが熱狂の日である.明日は原稿仕事が待っている.

◇本日の総歩数=11470歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.2kg(+0.2kg)/ 30.5%(−1.0%)


3 mei 2016(火)※空模様が怪しくなって

◆午前5時半起床.薄曇り.気温14.7度.天下公認の連休にもかかわらずお昼前には観音台.南風が吹き込んでおだやかな晴天.気温は23.4度まで上がってきた.飛行場橋から見下ろす常磐道下り線は数珠つなぎの渋滞中で,ぴくりとも動いていなかった.大型連休後半の遠出はタイヘンそうだ.

◆[欹耳袋]Togetter -「【童貞の機関車】昭和6年の本の広告、凄まじすぎる文面に一同ア然「中身想像すらできない」気になりすぎて調べる人々」※姉妹本『貞操の洗濯場』もただごとではない.いずれも四六判500ページの “大著” .貴重な大型連休の気持ちのよい朝を,こんなことで国会図書館 NDL-OPAC をあちこち検索しているワタクシはよほどの暇人だと思われるのがとてもカナしくてしかたがない.本書の著者「島洋之助」の著作一覧

◆観音台の昼下がり,余裕で夏日ライン超えの25.8度.研究室に吹き込む南風がだんだん強まってきた.

◆原稿を書くしかない午後. —— プロローグから第5章半ばまでで計53,714字.これを “初期値” として登攀を再開する.新書サイズで一冊書くときの分量は400字×400枚がワタクシ的基準なので,まあ1/3は書けているのか./1,452字だん./章構成をあれこれ組み換えたところで,そろそろ撤収タイムだ.

◆曇り空の夕暮れ時.南からの強風にあおられて,教員も研究員も科学もすべて吹き飛んでいく.

◇本日の総歩数=3694歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.0kg(−0.1kg)/ 31.5%(0.0%)


2 mei 2016(月)※連休隙間的快適出勤日

◆午前5時起床.曇り.気温11.3度.曇り空が広がる観音台は涼しい北東風が吹いている.気温は13.3度.まだ日差しは差し込まない.周辺の雑木林では垂れ下がる藤の花の紫色が鮮やかになってきた.大型連休の谷間の平日は通勤道路も研究所も密度が低くてとてもよろしい.

◆自宅ベランダで数年間育っている多肉植物のひとつがアロエ類で学名 Haworthia obtusa と判明した.直射日光が実はよくないことも知った.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 舞台裏の “工場” ではおそるべきスピードで原稿pdf改訂版が生産されている.連休明けには最終稿の provisional PDF が早期公開されるとのこと.

◆薄曇りの昼休み.ロングコース徘徊.昨日のようなカンカン照りではなく,気温は19度台.東風が涼しかった.繁みのキジがけたたましい.ほとんどの田んぼは灌水が終わって田植えのスタンバイ状態.歩き読み本:上原善広『被差別のグルメ』(2015年10月20日刊行,新潮社[新潮新書・640],東京, 218 pp., ISBN:978-4-10-610640-8 → 目次版元ページ)の第1章「路地」と第2章「アイヌ料理」読了.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 数理統計研修の基礎編カリキュラムのリストラ./Microsoft Office for Mac 2016 の超弩級アップデート(約900MB)は昨夜の睡眠中にすませておいてよかった./ふたたび動かし始めた.いったん止まってしまうと,再開がタイヘンで.

◆[蒐書日誌]Robert R. Rosen and Fred M. Snell (eds.)『Progress in Theoretical Biology, Volume 2』(1972年刊行,Academic Press, New York, xvi+350 pp. → 目次)※Better World Books から着便.Indiana Purdue Library, Fort Wayne からの除籍本(QH301.P75.V2).古書価格はたったUS$3.11.むしろ送料の方が高い.しかし,国内所蔵館はほんの数館だけなので,ないと困る.George F. Estabrook の論文「Theoretical methods in evolutionary studies」(pp. 23-86)が所収されている.

◆意外と涼しい一日だった.笠間の〈陶炎祭〉で〈長嶺陶房〉で買った深皿に合う料理を考え,今宵は速攻チキンカレーをつくった.ビーフやポークとはちがって煮込む時間がかからないのがありがたい.冷凍してあった過去の「カレーソース資産」を放出すれば,たった一時間余りでちょい辛のチキンカレーになる.ライスは冷凍ご飯を解凍して無塩パターで炒める.“お水” は赤のサングリアの炭酸割り.めっちゃ安い赤ワインに季節外れのリンゴ,レモン,イチゴ,そしてシナモンスティック一本を加えて一晩置くだけ.炭酸で割ればノンアルコール(嘘言え).

◆明日からまた怠惰な連休後半が始まる.

◇本日の総歩数=13120歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.1kg(−0.4kg)/ 31.5%(−0.5%)


1 mei 2016(日)※メーデーとシエスタと

◆午前5時半起床.晴れ.気温9.4度.月始めなのでメーリングリストへの月例アナウンス送信.続いて昨日の怠惰日録をアップロード.さて,メーデー@つくば中央公園へ出撃だ.午前10時からイベント開始.各組合の決意表明などなどののち,つくばセンター周囲を一周りした.太秦〈穂久彩〉のお弁当をもって正午前に帰宅.

◆五月晴れのからりと乾いた陽気の午後は南東からの風が吹き抜けるシエスタの時間.最高気温は24.4度まで上がった.今日の虫養いはいただきものの文京区西片〈アトリエ・ド・マヌビッシュ〉の洋梨タルト.ゆるりと寝読みしてから夕餉の買い出しに行く.

◆せっかくのゴールデンウィークだというのに,遠くに旅行も行かず近場でだらだらしていて日録に書くことが何もない.こんなことではお天道様に顔向けできないな.明日は連休の谷間の平日労働日.まったくもう.

◇本日の総歩数=13336歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.5kg(+0.1kg)/ 32.0%(+0.9%)


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