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◆午前5時前に起床.夜降った雨はもう上がり,夜明け前の朝焼けほんわかグラデーションなう.霞んだ青空が広がる朝.今朝の最低気温は+1.6度だった.今週は春らしい陽気になるという予報.昨夜は早く寝て,超早起きして年度末ぐたぐだ┣┣" を仕留めるつもりが,単なる長時間惰眠≠エンジョイしただけだった(orz).その┣┣" をふたたび追いかけるのが今日のお仕事.
◆[蒐書日誌]アモン・シェイ[田村幸誠訳]『そして、僕はOEDを読んだ』(2010年12月1日刊行,三省堂,東京,ii+304pp.,ISBN:978-4-385-36469-8 → 版元ページ).とても人間業とは思えない.『諸橋大漢和』とか『日国』を通読すると,こういう本が書けたりするのかな.
◆[欹耳袋]震災関連 —— IAEA: Fukushima Nuclear Accident Update Log (29 Mar 11) ※「SIROCCO」なる研究グループ名が意味深だ./フランス放射線防護原子力安全研究所(IRSN)による放射性セシウム137(Cs137)の大気拡散シミュレーションの動画が公開されている:元記事「Evaluation des conséquences environnementales et dosimétriques au Japon dues aux rejets radioactifs émis depuis le 12 mars 2011 par la centrale nucléaire de Fukushima Daiichi」|動画「La dispersion des rejets radioactifs dans l’atmosphère - 22 mars 2011」(2011年3月22日).
—— 政府も東京電力も言うことがまったく信用できないので(「どの口がそういうことを言うてんねん.この口かあっ!」という感じで),“外”からの情報を個人が積極的に収集するしかない状況になってきた.
◆よく晴れた昼下がり.午後2時の気温は15.0度と暖かい.空調が止まりそこはかとなく冷え冷えした館内でウツウツと┣┣" を追いかける.震災堆積物の「山」を掘り起こしてブツを探し続けるのは先が見えない作業.おまけにBGMはシェーンベルクの〈浄夜〉だったりする.いよいよあとがなくなってきた.
◆[欹耳袋]プラハにあるストラホフ修道院(Strahov Monastery)の図書室を「360度写真」として撮影したとのこと:TechCrunch Japan「40ギガピクセルの驚異−世界最大の室内写真か」(2011年3月30日).書棚を埋め尽くす古書の書名まで全部読める〜 .参照→元記事:Wired「360-Degree Panorama Takes You Inside Prague’s Off-Limits Baroque Library」(2011年3月29日).
◆震災に伴う出張届の「取消届」の記載が元と合わないということで,再提出せよとの声が二階から聞こえてきた.いつも手書きでちゃちゃっと書いては出しているので,文面の完全一致性を求められても困るんだけど…….微小┣┣" がまた増える〜.かつて倫理規程がもっとキビシかったころ,学会の懇親会に出ようとしたら,事務から「懇親会出席者のリストを出せ」と言われて卓袱台返し≠オたことがあったなあ.事務の立場としては「官学民の参加」について知りたかったらしいが.すでにそういう非現実的な運用はなくなったが,一時期は「民」が混じっている学会懇親会には出るなのどーのとわけのわからないしばりがあった.官民の贈収賄事件が華やかだったころのハナシ.
◆[欹耳袋]Systematics Association Biennial Meeting, 4-8 July 2011, Queen's University, Belfast, Northern Ireland. /日本進化学会ニュース vol.12, no.1 が届いた.RAxMLの紹介など.そのうち学会サイトでpdf公開されるだろう./先日,京都でいただいた別刷:網谷祐一「『連続と離散』の対立はどのような意味で種問題の存続の原因か」科学哲学科学史研究, (5): 1-20 (2011).
◆午後4時半から二階大会議室にて,佐藤洋平理事長の退任挨拶あり(行ってないけど).今日も真っ赤な夕日が西の空に沈んでいく.┣┣" の「部分」ごとに制覇しつつあるが,「部分」をいくら集めても「全体」にならないというメレオロジー的難問に直面している.ちょい大きめの┣┣" は仕留めたが,まだまだ先は長いぞ.外が暗くなってきたので,とりあえず撤収することにして,夜中に再起動をかけるという動議を自分会議で即決した.
◆本日の総歩数=3837歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=92.8kg(−0.2kg)/30.0%(+0.5%)
◆午前5時起床.気温は+1.9度.東の空はうっすらと朝焼けグラデーション.その後,昇る朝日から陽光がさんさんと降り注ぐ.今月も残すところわずか.月末┣┣" 征伐に今日も向かうのであった.
◆[蒐書日誌]地震発生の確率モデル(続) —— BPT 分布(Brownian Passage-Time distribution)の元になっている「逆ガウス分布」については単行本が何冊かあることを知った.よく引用されているのは Vanamamalai Seshadri の本だ:Vanamamalai Seshadri『The Inverse Gaussian Distribution: A Case Study in Exponential Families』(1994年,Oxford University Press, New York, xii+256 pp., ISBN:0198522436 → 版元ページ)|Vanamamalai Seshadri『The Inverse Gaussian Distribution : Statistical Theory and Applications』(1998年刊行,Springer-Verlag[Lecture Notes in Statistics 137], Berlin, xii+347 pp., ISBN0387986189).
◆午前の┣┣" 撃ち —— 午前10時半から領域会議を小一時間ばかり.震災後の“非常時”とのことで,海外出張はなお御法度.国内出張であっても但し書きがいろいろと付いている.がんじがらめ〜./ATOK 2010 for Mac と ATOK 2011 for Windows が届いた.Google 日本語入力との競わせてみるか.
◆[蒐書日誌]生命の水二冊 —— 山岡秀雄(文)・渡辺裕之(写真)『シングルモルトのある風景:アイラ、それはウィスキーの島』(2010年7月21日刊行,小学館,東京,48 pp. with DVD-ROM,ISBN:978-4-09-480308-2 → 版元ページ).いま読んでいる:スチュアート・リヴァンス[北代美和子訳]『ウイスキー・ドリーム:アイラ島のシングルモルトに賭けた男たち』(2011年1月刊行,白水社,東京,ISBN:978-4-560-08110-5 → 版元ページ)の物語の背景を“見る”ためのDVD本.
もう一冊は:三鍋昌春『ウイスキー:起源への旅』(2010年4月25日刊行,新潮社[新潮選書],東京,267 pp.,ISBN: 978-4-10-603656-9 → 版元ページ).ウイスキーの「系統発生」をたどる本.ざっと見るかぎり,とても専門的でしかもおもしろい.最初はビールとワインなどの醸造酒から始まり,アイリッシュやスコッチの蒸留酒に移っていく.そういえば,アイラ島からは対岸の北アイルランドが見えるらしい.
◆[欹耳袋]メーリングリストの「アーカイヴ」がたどる運命について —— 昆虫学メーリングリスト TISA が閉鎖されるとの連絡があったので,過去ログの保全と公開を提言した.国内のアカデミック・メーリングリストを見回すと,投稿頻度は確かに単調減少だが,長年にわたって蓄積されてきた膨大な投稿ログのアーカイヴは大きな知的財産であると考えられる.メーリングリストの果たす役割は徐々に小さくなっていくのはしかたがないが,知的財産としての過去ログのもつ価値は別物だろう.できるならば,過去ログは将来にわたってきちんと保管され,同時に利用可能な形式で公開されるのが望ましいにちがいない.
たとえば,1990年代前半に Darwin-L という進化学メーリングリストを主宰していた Robert J. O'Hara は今でも彼のサイトの中に〈The Darwin-L Archives on the Historical Sciences〉という過去ログのアーカイヴを保管していて,インターネット公開している.同様に,TaxaCom という生物体系学メーリングリストでも〈The TaxaCom Archives〉としてアーカイヴを一般公開している.
もちろん,もともとクローズドに運営されてきたメーリングリストの過去ログをインターネット上で一般公開するというのは問題があるかもしれない.だからといって,メーリングリストの閉鎖とともに過去ログをすぐさま消去するのは適切ではないだろう.しかし,メールのやり取りを交わす機能をもたず,「過去ログ保存に特化」することは,少なくともMAFFIN上の FML を利用するメーリングリストでは可能だ.管理者ウェブからは会員の「投稿」と「配信」を自由にオン/オフできる.現時点では全員が投稿「オン」だが,これを一括して投稿「オフ」にするという手がある.
この措置をとれば,メーリングリストとしての本来の機能はなくなるが,会員限定でこれまで通り過去ログを参照することができる.MAFFINの過去ログ検索機能はとてもよくできているので,それだけを利用して,過去ログ参照に特化するという選択肢だ.この選択肢だと,過去ログを削除することなく,かといって無制限に一般公開もせず,今後も保全・活用できると思われる.
管理者としての最後の一仕事は,全会員のステータスを「投稿オフ」に一括変更することだけだ.残された問題があるとしたら,常時だれかひとりはMAFFIN傘下のメーリングリスト管理者である必要があるというだけだ.しかし,会員の出入りはもうなくなるので,管理者とはいえ実質的な負担はないも同然だろう.
—— EVOLVE や BIOMETRY をはじめ,もう二十年近くさまざまなメーリングリストの運営をしてきたワタクシにとっても,蓄積された過去ログをどのようにしてアーカイヴ保存・公開していくかは関心をもっている.近いうちに何らかの方針を出したいと思う.
◆晴れたり曇ったりの昼下がり,この期に及んで,すでに締切を過ぎてしまった所内兇暴┣┣" の「業績報告書・業績評価票」を追っかけ回している.研究管理データベースからの転記を要求されるのだが,おおもとのデータベースがまったくもって虫食い状態で.登録申請フォームからやり直そうとしたら,講演要旨集などの証拠文書類が大震災で行方不明.そんなわけで,書棚発掘作業→成果登録申請→業績報告書→業績評価票という千里の道をとぼとぼ歩いているなう.会発表の講演要旨は確かに成果登録申請したはずなんだけど,データベースに反映されてないし……(ぼそ) とぼとぼと歩き続けているがまだ先は長い.崩落堆積物の「山」から目指す書類を引っ張り出すには神の手≠ェどうしても必要だ.
—— ※領域長,すまぬ.許せ…….
◆気晴らしにぱーっと花見≠ナもするか〜.そういえば〈来福〉の桜酵母の桃色瓶がたがみ酒店に並んでいたな.辛夷はそこかしこでまっ白な花を咲かせているが.残念ながらリアル桜はまだぜんぜん咲いていない.う〜ん,ちょっと停滞しているので,とりあえず撤収しようかなあ.
◆明朝は早起きして┣┣" 撃ちのケリをつけないと…….とぼとぼ.
◆本日の総歩数=3008歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼△|夜△.計測値(前回比)=93.0kg(−0.2kg)/29.5%(−0.3%)
◆久しぶりに午前5時前に起床.霞がかった朝焼けグラデーションなう.最低気温はマイナス0.4度まで下がった.日に日に早まっていく日の出.震災後どうも寝起きのリズムがおかしくなってしまったらしく,それまでの朝型ライフパターンが崩れてしまった.新学期に向けて立て直しをはからないといけない.
◆[欹耳袋]東大農学部は例年通り≠フ講義日程で来月スタートするとアナウンスされている:「平成23年度農学生命科学研究科・農学部の授業等日程について」(pdf: 2011年3月25日)※4月6日(水)の農学部入学式は挙行するが,例年,中央食堂で大々的に行われている農学部全体の歓迎会は延期とのこと./小田急・経堂駅前に建設中の〈経堂コルティ〉は4月26日にオープンするらしい.来月以降,農大(世田谷)に毎週通う愉しみが増えた.二階に三省堂書店の大店舗が入るらしい.
◆地震発生の確率モデル —— ある震源における地震発生の確率モデルの基礎は「BPT分布(Brownian Passage-Time distribution)」という確率分布である.同義的に,「逆ガウス分布(inverse Gaussian distribution)」(→ Wikipedia)あるいは「ワルド分布(Wald distribution)」という名称が使われることもあるらしい.統計学者必携の〈確率分布曼荼羅〉を参照すると,これらの確率分布はいずれも正規分布(ガウス分布) \(N(\mu, \sigma^2)\) :
\[\frac{1}{\sqrt{2\pi}\sigma}\exp[{-(\frac{x-\mu}{\sigma})^2}]\]
と近縁な位置にある.逆ガウス分布 \(IG(\mu, \lambda)\) の確率密度関数は:
\[\sqrt{\frac{\lambda}{2\pi x^3}}\exp[-\frac{\lambda (x-\mu)^2}{2\mu^2 x}]\]
によって与えられる.逆ガウス分布を決定する二つのパラメーターは「\( \mu \)」と「\( \lambda \)」であり,それぞれ平均パラメーターと形状パラメーターにあたる.\( \lambda \to \infty \) のとき逆ガウス分布は標準正規分布 \(N(0, 1)\) となる.また \( \mu = 1 \) の逆ガウス分布をワルド分布と称する.
地震の発生確率を逆ガウス分布と結びつけ,地震研究の分野で「BPT分布」という名称を広めた元論文は:M. V. Matthews, W. L. Ellsworth, and P. A. Reasenberg 2002. A Brownian model for recurrent earthquakes. Bulletin of the Seismological Society of America, 92(6): 2233-2250 → pdf だった.この論文の著者らは上の確率密度関数における変数 \( x \) と \( \lambda \) を \( t \) (地震が起こるまでの経過時間)と \( \displaystyle \frac{\mu}{\alpha^2} \) ( \( \alpha \) はブラウン運動における変動係数の逆数で「非周期度(aperiodicity)」と呼ばれる)にそれぞれ置換することにより,次のBPT分布の確率密度関数を得た:
\[\sqrt{\frac{\mu}{2\pi \alpha^2 t^3}}\exp[-\frac{ (t-\mu)^2}{2\mu^2 \alpha^2 t}]\]
このように,地震の発生までの経過時間をブラウン運動の仮定のもとでBPT分布によってモデル化するというのがスタンダードな解析方法になっていることを知った.
◆[蒐書日誌]Adolf Naef『Die individuelle Entwicklung organischer Formen als Urkunde ihrer Stammesgeschichte (Kritsche Betrachtungen über das sogennante „ biogenetsche Grundgesetz “)』(1917年刊行,Gustav Fischer Verlag, Jena, iv+77 pp./2011年2月27日復刻,The University of Michigan Library, Ann Arbor → 公式サイト|書籍ページ).ヘッケルの生物発生原則に関する考察.同時に復刻された:Adolf Naef『Idealistische Morphologie und Phylogenetik: Zur Methodik der systematische Morphologie』(1919年刊行,Gustav Fischer Verlag, Jena, vi+77 pp./2011年2月27日復刻,The University of Michigan Library, Ann Arbor → 公式サイト|書籍ページ)と並び,本書も超稀覯書だが,これまたたった「US$ 9.90」で入手できる!
◆[蒐書日誌]R. M. Mohan (ed.) 『Research Advances in Systematic Biology』(2010年刊行,Global Research Network, Trivandrum, India)※書誌情報が乏しく,入手方法も不明.phyloinformatics 関連の論文が所収されているらしい.
◆真っ赤な夕日が沈んでいく春の夕暮れ.もうすぐ四月だというのに,朝晩はまだ氷点下の冷え込みが続いている.日の出と日の入りは目の保養になるが,花粉の祭典で鼻がぜんぜん利かない.沈丁花,それなんですかって感じで(香りのイメージは浮かぶんだけど).
◆[欹耳袋]年度替わりは人事異動シーズン.お,農環研の役員人事が内定したか.アルコール濃度が高くなりそ(ぼそ)./明日3月30日(水)10:30から領域会議./4月8日(金)13:00に新宿西口交番前にて技術評論社担当者と統計曼荼羅本の打ち合わせ./「電力需要の時空間シフト」は柱≠ノなるだろうねえ:化学工学会「大震災による東日本の電力不足に関する緊急提言:短期的には電力需要の時空間シフトが必要不可欠」.
◆とってもヤバい┣┣" が一匹放置されたままだ…….今日明日中にトドメを刺さないと.
◆本日の総歩数=2716歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=93.2kg(−0.9kg)/29.9%(−0.1%)
◆午前6時前にのろのろ起床.外は朝日がさんさんと降り注ぐ快晴の青空だ.気温は+0.1度とやや冷え込んでいる.今週は「不要不急の出張」がないので,つくばにずっと実在することになるだろう.囲い込んだ┣┣" ちゃんたちとの年度末シアワセたいむ.しかし,久しぶりに出勤した農環研の居室は目も当てられない┣┣" 充で……(orz).大┣┣" の隙間に小┣┣" どもが最密充填だし……(orzorz).今の気分としてはBGMにはあの世≠フショスタコーヴィチ15番が最適だが,やせ我慢をして平均律を流す.
◆[欹耳袋]震災関連(1) —— 方々の大学から新学期スタートの変更通知が届いている.東京農大は前期授業開始を十日ほどずらすとのこと.玉川大学は変更ないようだ.東大農学部はまだ不明…….しかし,いずれの大学も前期講義のスタートが遅くなったとしても,その分,夏休みが遅くなったり短くしたりということはない.東京農大の場合「鉄則・全15回」の講義回数を「14回」にする.他の大学もそういう例外措置を設けるしかないだろう.文科省,ごめんねー.夏学期の緊急措置は夏学期の中でケリをつけたいとの大学側の意向だろう.そんなこんなで来月以降の┣┣" 撃ちカレンダーを書き込んでいたら.┣┣" のダブルブッキングが方々で発生することが判明した./東京大学では在学生に対して課外活動の無期限自粛≠フお達しが出されていたとは知らなかった:「課外活動の自粛について【第2報】」(pdf:2011年3月25日).夕刻以降の歓迎会やイベントすべてを含むって,マジですか…….学生には「言うこと聞くなよ」と裏声で言いたい.思考停止で横並びに自粛≠キることは偽善にすぎない.だからワタクシは服従しない.
◆原稿┣┣" 一頭がいま増殖した…….いや,正確には,長らく休眠していた原稿┣┣" が大震災とともに絶対零度から覚醒したと言うべきか.他にもそういうアキラ≠ンたいな原稿┣┣" がいるのだが,コワいので封印したまま(口外無用).
◆[欹耳袋]震災関連(2) —— 連日の東京電力や政府の「大本営発表」のプレゼンぶりはゼツアク.学生たちには反面教師≠ニして例示したいくらいだ.放射能データは多変量的変動と経時的変化を伴うので,しかるべき「データ視覚化」のツールが威力を発揮するケースだと思う.たとえば,放射能汚染の時空的変化をアニメーション化したドイツの Deutscher Wetterdienst の記事:「die Ausbreitung radioaktiv belasteter Luft」はとても印象的なデータ可視化だ.しかし,「説明書き」をよく読まないと誤読≠ウれる気がする.もうひとつのデータ可視化の事例は:micro sievert「関東各地の放射能値の可視化」だ.放射性降下物の飛来≠「雨」にたとえてアニメーション化するというのは直感に訴えかける有効な手法だと思う.しかし,この図もまたキャプションをきちんと書きこんで,どんなデータを視覚化したのかを読者に説明しなければ,単に「コワいイメージ」だけが巷に流布してしまうおそれがある.
◆ひさしぶりに研究所に出てきたものの,小┣┣" どもを追い回しているうちに夜になってしまった.今日はこれにておとなしく撤収だ.
◆[欹耳袋]Rによる系統解析パッケージ —— K P Schliep 2011. phangorn: phylogenetic analysis in R. Bioinformatics, 27 (4): 592-593 → pdf (open access).R パッケージ〈phangorn〉はすでに CRAN で公開されている .依存パッケージは quadprog / ape / igraph の三つ./ついでに,「R」で実行できる系統解析の一覧リストもクリップ:「CRAN Task View: Phylogenetics, Especially Comparative Methods」.
◆今夜の夕餉のお供は秋田〈白瀑〉の特別純米生原酒「六号酵母」をば.南国果実のような香りと濃厚にしてさらりとしたのどごしが絶品.飲み比べるために「七号酵母」も買っておくべきだったかと今になって後悔している.つい飲み過ぎ〜.
◆本日の総歩数=2238歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=94.1kg(+0.4kg)/29.9%(0.0%)
◆午前6時前にのろのろ起床.この時期に放射冷却なのだろうか.いまの気温はマイナス3.7度まで下がっている.雲ひとつない青空に朝日が射しこむ.え,もう月末で年度末ですか,そうですか.いろいろと追い込まれている気配が濃厚だ.午後になって雲が空に湧き出てきたが,まだ青空が続いている.午前中は宇治の実家の両親用にゲットした「らくらくホン」二台の設定でてんてこ舞い.かたや耳が遠いので音量を大きめに設定したり,かたや目ぇがイマイチなので表示を大きくしたり.その他ワンタッチダイヤルとかてんやわんや.その後,日差しが降り注いだ昼下りは千現の〈千年一日珈琲焙煎所〉にてウルトラ・マンデリンとともにバタートーストをかじっていた.珈琲充のお供はスチュアート・リヴァンス[北代美和子訳]『ウイスキー・ドリーム:アイラ島のシングルモルトに賭けた男たち』(2011年1月刊行,白水社,東京,ISBN:978-4-560-08110-5 → 版元ページ)なり. みごとな夕日を拝みつつ歩いて帰宅.
◆[欹耳袋]柴谷篤弘さんが3月25日に逝去(享年90歳) —— 訃報:朝日新聞「「生物学の革命」 元京都精華大学長・柴谷篤弘さん死去」(2011年3月26日)と毎日新聞「訃報:柴谷篤弘さん 90歳=元京都精華大学長、同大名誉教授、生物学専攻」(2011年3月27日).
実を言えば,ここ十年あまり「柴谷篤弘」の動静がまったく伝わってこなかった.彼の最後の著作は前世紀末に出た:柴谷篤弘『構造主義生物学』(1999年10月20日刊行,東京大学出版会,東京,viii+237+20pp. ,ISBN:4-13-063318-X ※絶版品切れか)だったと思う.その後,彼がいったいどこで何をしているのか(そもそも生きているのかどうかさえ)の情報は,誰に訊いても確たるよりどころはまったく得られなかった.逝去の報をツイッターで知って初めて新聞訃報記事をたどった.
今にして思い起こせば,大学院を出てすぐ,かつてあった『AIジャーナル』誌に(生まれて初めて)生物分類学の連載記事を書く機会をもったのは,柴谷さんが同誌編集部に「おもしろい若手がいるから書かせてみたらどうか」とワタクシを紹介してくれたからだ(担当編集者だった田柳恵美子さんから聞いた話).柴谷さんとの面識はそれまでまったくなかったが,前年に『生物科学』誌に書いた cladistics に関する総説記事を読んでくれたのではないかと推察している.
その後,柴谷さんはいわゆる「構造主義生物学」を標榜するようになった.1980年代に大阪で開催された構造主義生物学国際シンポジウム(柴谷篤弘編 1989『構造主義をめぐる生物学論争』吉岡書店)にも参加するよう誘われたのだが,けっきょく行かなかった.構造主義生物学については,柴谷篤弘や池田清彦ではなく,ニュージーランドの Robin C. Craw らから情報を得ていたので,日本国内での動向については敬して遠ざけていた.『生物系統学』では構造主義分類学についてはバッテンをつけている.
しかし,そういう過去の話はもうどうでもいいだろう.構造主義生物学については EVOLVE でさんざん議論したことだし.そして,柴谷さんは幽冥境を異にする向こう側≠ノ逝ってしまった.北大にいた頃の河田雅圭くんが主宰した『Network(s) in Evolutionary Biology』誌(1980年代)で,柴谷さんが自然淘汰に関する長文の記事を寄稿してきたのも今となっては懐かしい想い出の一コマである.日本語変換ができないからといって,柴谷さんがローマ字でメールしてきたこともあったけど,あれはどのメーリングリストのことだったろうか.
—— ご冥福をお祈りいたします.けっきょく生前には一度もお目にかかることはかないませんでしたが.
◆本日の総歩数=2994歩[うち「しっかり歩数」1354歩/14分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=93.7kg(−0.4kg)/29.9%(+0.2%)
◆前夜は旅の疲れからかぐっすりと寝入ってしまい,とってもみごとな日の出に照らされて目が覚めた.今朝の最低気温は+1.2度とやや冷え込んだ.いまはすっきりと青空が広がり,朝日とともに気温上昇中.京都行の後始末と後片付けをすませる.花粉警報が真っ赤で,今日は終日引き籠りがリーズナブルな選択肢かもしれない.京都に遁走していた間に┣┣" 放牧場が窮屈になっていた件.かなり育ちすぎという見解もあり.もっと広い放牧場を探すとするか.お昼前になって雲が出てきた.気温11.8度,西風4.8メートル.
◆[欹耳袋]〈Phyloinformatics Summer of Code 2011〉.こういう若いテーマにどんどんチャレンジしたい./放射能温リスト:新潟県・村杉温泉〈角屋旅館〉の「ラジウム温泉の広場」.日本全国のラジウム・ラドン温泉の一覧表が公開されている./東大駒場寮同窓会ニュース:今年8月20日(土)に同窓会懇親会が開催されるらしい.
◆午後はヤマダ電機とケーズデンキにて携帯電話の新規契約.まるまる数時間がつぶれてしまった.週末にするものではないな.夕焼けグラデーションの中,赤塚公園から洞峰公園まで歩いたら北風がとても寒かった.今日は8メートルを超える冬の寒風が吹き荒れて,土ぼこりやら花粉やらで外歩きはタイヘンだった.引き蘢っているべきだったと大反省.
◆本日の総歩数=4676歩[うち「しっかり歩数」1735歩/20分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=94.1kg(+1.9kg)/29.7%(−0.7%)
◆午前6時起床.朝風呂.外はよく晴れて青空が広がっている.気温は+0.7度.今日の予定は宇治に立ち寄ってから,夕方つくばに帰還するのみ.〈コープイン京都〉は全館で井戸水使用.朝食は和食バイキングでコストパフォーマンスがとてもいいので,最近はもっぱらここが定宿となっている.いわゆる「おばんざい」.万願寺とうがらし,おかぼの炊いたん,お豆さん,だし巻き,水菜他お漬物など十品あまり.朝食後,しばし洛中散歩.寺町二条の〈紙司柿本〉に立ち寄る.ここで名刺の印刷を依頼するときは,原稿を Adobe Illustrator の「CS3」で入稿すること.
◆[欹耳袋]Getting Genetics Done「RStudio Keyboard Shortcut Reference PDF」(2011年3月21日).RStudio のキーボード・ショートカット一覧が Scribd で公開された(→ pdf).
◆昨日の勉強会では,いつも行列ができる〈出町ふたば〉の看板商品である豆大福と三色団子が並んだ.この色合いが食欲をそそる.つくばではけっしてゲットできないのでときどき禁断症状が出る.いつでも買えるというのは羨ましいかぎりだ. そういえば大徳寺横の〈松屋藤兵衛〉の「紫野味噌松風」をいつも買っていたのだが,最近とんとご無沙汰している.切り落とし(「福耳」)がとりわけ美味.たまにゲットできるとシアワセいっぱい.残念ながら今回は買いに行けない.
◆そういえば,〈味ほんざわ〉での懇親会の席で,明らかに「イカ」にしか見えない生物を「タコ」と断言されて,認知的分類世界が危うく崩壊しそうになる経験をしたことをいま思い出した.※京都のみなさん,たいへんお世話になりました.
◆午前11時にホテルをチェックアウトする.錦市場で押し寿司を買って,御蔵山の実家にて両親の生存確認≠する.とりあえず大丈夫か.今日の京都や宇治は曇りときどき通り雨が降ったりまた晴れたりとせわしない空模様だった.午後4時にタクシーで京都駅に向かう.一保堂の煎り番茶をおみやげに買ってから,のぞみの自由席で東京へ.新横浜あたりは雨が降り出していた.夜9時前に小雨のそぼ降るつくばに帰り着く.
◆本日の総歩数=4727歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝△|昼○|夜△.計測値(前回比)=未計測/未計測
◆午前7時にのろのろと起床.昨夜は京都経済をしっかり飲み支えてしまった…….今朝の京都は曇り空.明け方の気温は+0.8度まで下がった.春は遠い.高座のしたくをすませて,午前11時前にホテルを出る.寺町通りをぶらぶらと北上.市内は穏やかに晴れているが北風がやや冷たいかも.
◆正午過ぎ,荒神橋で鴨川を渡り,川端通りに面する京都大学稲盛財団記念館に入る.竹林の生垣が和風な趣を醸し出す館内はひっそりと静かで,大学であることを忘れてしまう.今回の京都行の本務は,京都大学こころの未来研究センターでの第2回進化と文化とこころワークショップ 〈文化系統学への招待〉.3階の大会議室ではホストの平石界さんがすでに準備を始めていた.
[第一部]公開講座 —— 三中信宏「文化系統学と系統樹思考:進化するオブジェクトの多様性と系譜 」(12:30〜13:30).公開高座は一時間のトークと質疑の後,終了.いまは第二部のクローズドな「勉強会」に突入している.おやつに〈出町ふたば〉 の豆大福やら三色団子が並んでいる!/公開高座の内容に関してはハッシュタグ #minaka を見るべし.
[第二部]『文化系統学への招待』勉強会(14:00〜18:00).この本の各章原稿を読んだ上での議論.文化系統学におけるパターン/プロセスの問題.言語系統樹を前提にした文化進化プロセスの推定について.平石担当:アビ・ヴァールブルクの系譜学的思考について.自動車デザインの話題が沸騰しているなう.飯島担当:G・クブラーの systematic age について.シーケンス複合体としての事物連鎖.おお,クブラー本はもう訳されてるのか:G・クブラー『時のかたち:事物の歴史について』(中谷礼仁訳).もう一冊:和田幹彦『家制度の廃止:占領期の憲法・民法・戸籍法改正過程』(2010年10月刊行,信山社[学術選書35],東京,本体価格12,000円,ISBN:9784797254358 → 版元ページ) .網谷担当:百鬼夜行絵巻の系統.写本系統図の価値.祖本を復元することは「完全無欠」への道.錯簡はいっぺんに生じるので,写本系譜を「編集距離」によって定量化するのは不適切ではないかとの指摘(By 矢野環).
小森担当:漫画家の「系統関係」について.幾何学的形態測定学の方法を使って,漫画家が描くキャラクターの「顔」の形状に関する系統ネットワークを推定する.小澤一雅(1978)前方後円墳の形態研究とその計数的方法の試み.考古学研究, 25(2): 29-46. 横田担当:Thom Currieの章.ヒトの集まりはいかにして「集団」とみなされるか? 心理的本質性か.あるいは心理的凝集性をもつという条件を満たすときか.指定討論:内田由紀子.文化心理学とのかかわり.Rogers & Ehrlich, PNAS, 105: 3416-3420 (2008).Jaccard distance をもって「文化距離」を計測する.symbolic traits の方が functional traits よりも早く進化した.
—— 予定よりも一時間ほど遅く,午後7時過ぎに勉強会は終了.懇親会は,荒神橋の向こう際にある〈味ほんざわ〉にて,鍋物をたっぷりいただきました.ごちそうさまでした.
◆午後11時過ぎに御池通りまで下って,その後はゆらゆらとホテルまで歩いて帰る.
◆本日の総歩数=4939歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝△|昼○|夜×.計測値(前回比)=未計測/未計測
◆午前5時過ぎに起床.灰色の曇り空.気温は+4.0度.北東風がごーごーと音を立てて吹き渡る.ぜんぜん春めかない早朝.この分だと日の出も望めないだろう.昨夜は旅支度を途中で放棄してしまったので,その続きをごそごそ進める.午前7時に余震あり.高層階が揺れると風の音が微妙にバイブレートしていとをかし.大震災以後,震度3とか4程度ではぜんぜんびっくりしなくなった.しかし,周囲にはいわゆる「地震酔い」を発祥してしまった人もいる.
◆「そうだ 京都へ行こう」 —— 午前10時の気温は7.1度.スーツケースを転がしてTXつくば駅に向かう.正午に東京駅を出発するのぞみに乗るので余裕をもって出てきた.駅で待ち行列ができていたらどうしようかと思ったが,上りの各停列車はがらがらだった.震災後初めてつくばエクスプレスに乗った.車窓からは晴れときどき曇りの穏やかな青空が眺められる.車内は肩透かしな空き具合だったが,駅の照明が節電のため半分以下に落とされていた.とくに,秋葉原地下ホームはプダペスト中央駅のような仄暗さで,日本の駅らしからぬ薄暗さだった.
都内は薄曇りで気温9.0度,寒からず暑からずほのかな暖かさ.正午発ののぞみ227号に乗り込む.車中読書はスチュアート・リヴァンス[北代美和子訳]『ウイスキー・ドリーム:アイラ島のシングルモルトに賭けた男たち』(2011年1月刊行,白水社,東京,ISBN:978-4-560-08110-5 → 版元ページ)をぐいぐい飲み進む.
京都駅には午後2時過ぎに着いた.日射しは春めいていても洛北からの冷たい風が町家の間を吹き抜ける昼下り.気温9.3度.地下鉄で市場まで出てから,錦市場を横断し,柳馬場蛸薬師の〈コープイン京都〉にチェックイン.まずは MacBook Air を立ち上げてメールチェックなど.来年度の東大農学部(生圏システム)で担当する「保全生態学特論」の日程が確定したという連絡メールが届いていた:6月23日(木)/6月30日(木)/7月7日(木).時間帯は13:30〜16:00,場所は弥生講堂アネックス1階講義室.※「保全生態学特論」の前半3回は高橋誠さんが担当.後半3回をワタクシが受け持つことになる.「保全〜」というタイトルが付いてはいるが,ワタクシの担当講義は体系学と統計学のハナシ.
—— かように,遠く洛中に身をひそめても┣┣" はおかまいなしに追いかけてくる.鍾馗さまをもってしても退治できひんやろか〜.
◆伏見の夜 —— 夕闇迫る午後6時半,伏見の小料理〈花吹雪〉にて,すぐ近くの蔵元・藤岡酒造の〈蒼空〉を飲み倒す.午後10時過ぎに店を出た.
◆明日は公開高座と勉強会の一日だ.
◆本日の総歩数=7336歩[うち「しっかり歩数」1038歩/10分].全コース×|×.朝○|昼○|夜×.計測値(前回比)=92.2kg(−0.6kg)/30.4%(+0.7%)
◆午前4時半に起床してごそごそする.外はまだ雨が降り続いている.気温は+5.3度と肌寒い.明日からは京都に旅立つので今日は貴重な平日労働日.観音台は気温+4.9度と冷え込んでいる.連休中ずっと放置していた居室では,カール・オルフの〈勝利三部作〉のCDが週末の余震で棚から落下して床にばらまかれていた.井上円了全集の第六巻も再落下.『妖怪学雑誌』を読んでもっと科学精神を身につけろとの御神託か?
◆[欹耳袋]震災中止イベントたち —— 来月はじめに開催予定だった生物地理学会年会もどうやら中止の可能性が.会場である立教大学がにっちもさっちもいかないらしい.明日,大学側の正式決定を受けて学会として決断することになる./これまた来月開催予定の「農環研一般公開中止」が決定された.農林研究団地全体の〈一般公開〉にも暗雲が立ちこめる./今週金曜に予定されていた東大農学部の生物・環境工学専攻謝恩会(3月25日予定)は中止との連絡が届いた.
—— やむを得ない理由で中止や延期はしかたがないが,便乗して脱論理的にイベント自粛する動きが多すぎて気が滅入る.
◆[蒐書日誌]スチュアート・リヴァンス[北代美和子訳]『ウイスキー・ドリーム:アイラ島のシングルモルトに賭けた男たち』(2011年2月15日刊行,白水社,東京,244 pp.,ISBN:978-4-560-08110-5 → 版元ページ).アイラ島のモルト醸造所〈ブルイックラディ〉の物語.京都往復の車中読書本にするか.
◆午前の┣┣" 撃ち —— 京大の公開高座で使うスライド(計128枚)と会場配布用のハンドアウト(計32枚)をつくった.午前の仕事はここまで./案の定,原稿┣┣" どもが迫ってきた……./どういうわけだか「3月23日締切」の┣┣" が何頭も群れている件.
◆[欹耳袋]震災関連 —— サイエンス・メディア・センター「リスクコミュニケーションの前提議論:津田敏秀・岡山大教授」(2011年3月21日)※「自然現象(実在世界)の観察から一般法則(言語世界)を導く」ねー./大震災の映像を見ていて思い出したのはニューオーリンズを水没させたハリケーン「カトリーナ」災害の顛末:Douglas Brinkley『The Great Deluge : Hurricane Katrina, New Orleans, and the Mississippi Gulf Coast』(2006年刊行, William Morrow, New York, xx+716 pp., ISBN:0-06-112423-0 [hbk] → 書評|目次).700ページもあるが「事後」のことが参考になる.
◆揺れる昼休み.12:39に余震あり.Francfrancの新しいケータイから地震速報が直前に流された.福島震源とのメッセージつき.見た目はややチャラい感じのする機種だが(ごめん),けっこう役に立つ.京大公開高座用の追加ハンドアウトの原稿完成.
◆震災┣┣" が無限増殖する昼下り —— 外は冷たい雨が降り続き,気温は6.8度どまり.震災後,全館暖房が止められているので,居室の個別暖房のみ.寒いなあ.午後2時過ぎ,「東北地方太平洋沖地震にかかる出張の取り扱い」に関する臨時の領域会議があった.当面の間,農環研では「出張禁止」とのことで,明日からの京都行が「年休」で行けるのかどうかが問題になった.最初は「こんなときに京都に行くのはいかがなものか」というもっとめんどーな声もちらりとあったのですが,それは掻き消え,けっきょく京都は年休で行くということで所内決着した.その後,出張伺を再提出して取り消し願を同時に出したり,大震災がらみの年休届とか,出張を年休に変更したり,さらに来年度のフレックスタイムの申請書などなど,震災┣┣" どもがいきなり増えててんやわんや.すねこすりのように絡みつく小┣┣" どもを一網打尽だん.それでも3月28日(月)の出張取り消し┣┣" を一頭撃ち損ねたり.
◆午後3時過ぎ,クリストファー・チャブリス , ダニエル・シモンズ[木村博江訳]『錯覚の科学』(2011年2月10日刊行,文藝春秋,東京,374 pp.,本体価格1,571円,ISBN:978-4-16-373670-9 → 目次|版元ページ|特設ページ|原書公式サイト)の書評原稿を時事通信社文化部に送った.
◆午後5時前に撤収し,雨上がりの夕方,三井ビルのJTBでやっと京都行きの新幹線チケットをゲット.夜になってまた雨足が強くなってきた.景気づけに「どpink」を空っぽにしたのが敗因だったのか,ナチュラルに寝落ちしてしまう.あわてて明日からの旅支度なう.
—— 〈そうだ 京都,行こう〉なるサイトがあったりする.
◆本日の総歩数=4721歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=未計測/未計測
◆午前5時前起床.曇り.気温+9.9度.禍々しい北東の風が吹いている.昨日はケータイ絡みで午後の時間が潰れてしまった.今日は春分の日の祝日だがいつもどおりの┣┣" 撃ちの予定.雨が降るなら外出は控えた方が安全かな.午前七時を過ぎて,すでに雨が降り始めている.気温はいまは+9.0度だが,もっと下がり続けるのかな.本日は外出を控えるとするか.午前9時には,雨がざあざあと降り続いている.気温はさらに下がっていま+7.4度.
◆[蒐書日誌]【種】を追い求めた人々 —— Richard Conniff『The Species Seekers: Heroes, Fools, and the Mad Pursuit of Life on Earth』(2011年刊行,W. W. Norton, New York, xii+464 pp.,ISBN:978-0-393-06854-2 [hbk] / ISBN:978-0-393-34132-4 [pbk] ).リンネやビュフォンをはじめ西洋近代の博物学を築いたナチュラリスト伝.知らない名前もたくさんあるな.
◆[欹耳袋] \( \TeX \) を用いてウェブで数式を表示するワザ —— 黒木玄「MathJaxの使い方」(2011年3月20日):〈MathJax〉はウェブ上で「数式表示」をするための方法.いま世界的なスタンダードになりつつあるらしい.組み込む作業はとても単純で,html ファイルのヘッダーにほんの数行を挿入するだけでよい.首尾よく準備ができれば,たとえばこんな感じで数式表示ができる:
\[\int_{-\infty}^{+\infty}\frac{1}{\sqrt{2\pi}\sigma}\exp[{-(\frac{x-\mu}{\sigma})^2}]=1\]
$$ \newcommand\C{{\mathbb C}} \newcommand\np[2]{{#1}#2{#1}} \C[y_1,\ldots,y_n]\to {\mathcal A}, \quad a\mapsto\np{:}{a} $$
\[ \begin{pmatrix} a_{11} & \ldots & a_{1n} \\ \vdots & \ddots & \vdots \\ a_{m1} & \ldots & a_{mn} \end{pmatrix}. \]
改行せずに地の文の中であっても, \( y=ax^2+bx+c \) とか \( \displaystyle \sum_{n=1}^\infty \frac{1}{n^2} = \frac{\pi^2}{6}\) のように,自由に数式を書き込めるのは重宝する.はてなダイアリーだと MathJax は機能しないようだが,この日録だといまのところ問題なく使える.今後,役に立つかもしれないので,機会があれば積極的に使ってみよう.※ブラウザーのうち IE だけは表示の点でちょいヤバいとのこと.
◆午後になっても本降りの雨が降り続いている.気温は8度台を推移していて昨日とは大違い.今週,京都で開催される:第2回進化と文化とこころワークショップ 〈文化系統学への招待〉のタイムテーブルが送られてきた.スライドをちゃちゃっと用意してハンドアウトをつくらないと.京都のワークショップのあとは懇親会が予定されている.あれやこれやの店選びは楽しいな.さて新幹線のチケットを買いに三井ビル内JTBに出かけないといけないのだが,気分的にはこのまま冬眠したいような…….あ,でも祝日は休みじゃん…….〈えきねっと〉は再トライしてもまだパスワード新規登録を拒否ってるし(orz).
◆[欹耳袋]大震災関連資料 —— 最相葉月「中井久夫「災害がほんとうに襲った時」電子データの公開および無償頒布につきまして」/田口ランディ「「最悪のシナリオ」という脅しに騙されないために。」(2011年3月21日)
◆夜になっても冷たい雨がしとしと降り続いている.MacBook Air の移行アシスタントでクローン完成と油断していたら,InDesign のフォントのいくつかがコピーされていなかったり,ツールを別途ダウンロードしないといけなかったり,あたふた.
◆明日はたいへんだぞー.
◆本日の総歩数=0歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=92.8kg(−0.2kg)/29.7%(−0.1%)
◆午前4時半起床.夜明け前の薄曇り.昨夜のスーパーフルムーンの残照で夜明け前の空がほのかに明るい.よく晴れた朝の最低気温は+2.5度.震災後ひさしぶりに天久保の〈Brotzeit〉にパンの買出しに行く.いつものレバーペーストのバゲットサンドなど.焼き立てのオニオン・キッシュが運ばれてきたのですかさずゲット.空気はまだ冷たいが日射しは暖かい.〈Brotzeit〉のマスターから聞いた話では,天久保あたりの飲食店街は軒並み震災の被害を受けていて,しかもこんな非日常モードのせいで外で飲食する客がずいぶん減ってしまったそうだ.大震災からすでに一週間が過ぎ,そろそろパニックもどきの騒ぎも遠のきつつある.非日常はまだ当分は続きそうだが,心して近場でしっかりお金を使うこともまた復興の一助となるにちがいない.遠くへの助け合いと近くでの支え合いは等価だと考える.
◆[系統樹思考]本日の反響:柳に燕「3冊目『系統樹思考の世界』」(2011年1月17日) .
◆午前に余震あり.それでも地道に┣┣" 撃ち.まだゆらりゆらりと揺れている.朝から柔らかな日射しの連休中日.午前10時の気温は15.0度まで上がっている.花粉プラスαが気がかりなので,ずっとひきこもっていると,〈ロバのパン屋〉のメロディーが歌詞付きで聞こえてくるのはきっと幻聴だろうな.あの独特のリズムが耳の奥で〜.地震酔いと幻聴でアブナイぞ.
◆[蒐書日誌]Winfried Krakau『Ernst Haeckel: Der naturwissenschaftliche Monist und Philosoph, evolutionäre Humanist und Kirchenkritiker im » Gespräch « mit Winfried Krakau zu Fragen unserer Zeit』(2011年2月3日刊行,Karin Fischer Verlag, Aachen, 112 S., ISBN:978-3-8422-3916-6 [pbk] → 版元トップページ). ヘッケルとの架空対話.薄い本だがいったいどんな内容だろう?
◆ケータイを機種変更するだけでもうタイヘン —— 穏やかな午後はケーズデンキ研究学園店で実に6時間も過ごしてしまった,ケータイの機種変更やら何やらかにやらで.おかげで古くて重いケータイは,薄くて軽い最新機種になったけど,こんなに時間がかかるもんかい? Francfranc のオシャレなケータイだけど使いこなせへんがな……./ケータイを開くたびにクレオ西武のネオンのようにぴかぴかと点滅してまぶしいったらありゃしないっ.厚さも1センチあるかないか.薄べったすぎて頼りない.ケータイは石塊のようにごっつい方がええな.ケータイの画面を“執事”のヒツジさんが意味もなくうろうろする./背景画面がいきなり変わったり./キーに触れるたびにあちこち点滅するパチンコ屋のよーなケータイ./いきなりテロップでニュース速報や渋滞情報が流れる気ぜわしい画面.見ているだけで疲弊しそう.ましてや取説なんか開く気になれん.
—— そういえばケータイを買い換えたのは4年ぶりだったりする.しかも,袋にくるんで持ち歩いていたので「キズがぜんぜんありませんね」とdocomo担当者に驚かれた.
◆[欹耳袋]iPhylo「VIZBI 2011」(2011年3月20日).ボストンで開催された生物学データの可視化に関する学会.系統樹可視化のトピックスもあり.
◆「大震災シフト」が深く静かに始まっている —— 各地の大学が卒業式を中止したりするのはまだ序の口にすぎなかった.早稲田大学が来月の入学式を中止するとともに,前期の授業開始をゴールデンウィーク後にずらす決定をしたとのこと:「2011年度入学式の中止および授業期間の変更について」(2011年3月18日).大震災の直撃を受けた東北大学だけのことかと思ったらちがうのか.もし他の大学も同調するとしたら,前期の出講計画が一から変わることになるだろう.大学の学年暦は前年度から相当時間をかけて組み上げている.それを急に変えるとなると諸方面にこれから影響が出てくるにちがいない.たとえば,夏休みはいったいどーなる? 大学の新学期をひと月遅らせて,その分だけ夏休みを短縮し,後期は例年どおり開始してもとの学年暦に戻すということになるのかな.とくに,ワタクシのように非常勤の講義を担当している場合“しわ寄せ”がきっとあると思う.出講している複数の大学からそれぞれ“しわ寄せ”されたとしたら,どこかで自由度がなくなってにっちもさっちもいかなくなるんじゃないかという懸念が出てきた.
—— 今後,ほかにもポスト《3.11》の影響がいろいろと現れてくるだろう.向こう一年ですむか,もっと長期化するのか.
◆本日の総歩数=2892歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=93.0kg(−0.4kg)/29.8%(−0.2%)
◆午前6時過ぎ,のそのそと起きだす.曇り.気温は+2.5度とビミョーに寒い.《3.11》以来,どうも寝起きのリズムが本調子ではない.あ,また日録の更新が滞っているし.そうこうしているうちに,晴れてきたみたい.朝日がさんさん.
◆この一週間というもの,日々迫り来る兇悪震災┣┣" どもにかまけてしまって,それ以外の┣┣" がどうでもいいように見えるのはたいへんよろしくない.例年ならば三月は春の学会シーズン真っ最中のはずなのに,大震災地域だけでなく日本全国から「大会中止」の連絡が届き,予期しない「巨大空白」がカレンダーにできてしまった.学会大会だけでなく,オーケストラの演奏会も同様に中止になっているようだ.できる範囲でイベントは実施した方がいいのに.
◆[蒐書日誌]観念論のアラシが吹き荒れる —— Adolf Naef『Idealistische Morphologie und Phylogenetik: Zur Methodik der systematische Morphologie』(1919年刊行,Gustav Fischer Verlag, Jena, vi+77 pp./2011年2月27日復刻刊行,The University of Michigan Library, Ann Arbor → 公式サイト|書籍ページ).Adolf Naef の有名な観念論形態学本.学生時代に故・太田邦昌さんのコピーからの孫コピーとして本書を持っていたが,このたび復刻された.ミシガン大学図書館の原本からスキャンされたもの(書籍電子化を大規模に進めている Google Books が関わっているようだ).国内の公的機関にはほとんど蔵書がない本なのに,ペーパーバック版がたった US$9.90 で入手できるというのは驚きだ.
◆[欹耳袋]エビログ「twitterのデマ発信源はつきとめられる」(2011年3月17日).デマ・ツイートは「棒の手紙」以上に系統解析が容易かもしれない:「タイムライン」をさかのぼって,あるデマを最初に流した「祖先ツイート」が特定できれば,中間段階の「子孫ツイート」は自動的に「系譜」を形成する.partial order ならではの特性.あとは,逆方向にたどることで,どこで分岐したかを確認するという作業が残る.タイムラインは tree partial order の時間軸に対する「射影」なので,もとの分岐的系譜は推論しなければならない.あるツイートに対する非公式リツイートは“突然変異”あるいは“転写過誤”を誘発する可能性があるのに対して,公式リツイートは原理的にコピーをばらまくだけである.したがって非公式リツイートの系列を追うことが重要となる.
◆暖かな日射しが降り注ぐ昼下がり,昨年11月以来およそ4ヶ月ぶりに断髪したのち,農環研にてごそごそする.気温は+17.9度.南風4メートル.何匹かの小物┣┣" を追いかけまわした.所内ガルーンに「地震関連勤務時間処理」に関する事務通知が掲示されていた.要するに交通事情で出勤できない場合は「年休」または「特別休暇」または「欠勤」として扱うらしい.どういう条件でどの「休み」に振り分けられるかの検索表はめんどくさいのでまだ読んでない.法律や規則は運用しだいでいくらでも生きやすくなるだろう.それをまずはじめに考えることが今回のような非日常の状況では優先されるにちがいない.
◆午後5時前に撤収.夕焼けグラデーション.夕餉にはピンクの白瀑・純米にごり〈どpink〉をば.空を見上げれば真ん丸のスーパームーンが.
◆何事もなければ,今頃は来週から方々で連続する高座に向けてしたくに余念がなかったにちがいない.しかし,こうもお座敷が次々にキャンセルされてしまうと,いまひとつ身が入らないのも事実.原稿┣┣" の追っかけも不完全燃焼だし,ちょいアパシーになっているのかもねー.
◆JR東日本の〈えきねっと〉に登録しようとしたら,何度トライしてもパスワード新規登録を受け付けてくれないので,未来永劫にわたり〈えきねっと〉は利用しないことを自分会議で即決した.さようなら〜.
◆本日の総歩数=2324歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=93.4kg(−0.3kg)/30.0%(+0.6%)
◆午前5時起床.朝風呂.快晴.今朝の最低気温はマイナス5.1度まで下がった.厳冬期並み.遅ればせの原稿┣┣" 撃ちなう.うわ〜ごめんごめん.ホントにすまぬすまぬ.
◆[蒐書日誌]Bruce M. Hood『SuperSense: Why We Believe in the Unbelievable』(2009年刊行,HarperOne, New York, xvii+302 pp.,ISBN:978-0-06-145264-2 [hbk] → 著者ブログ).ブルース・M・フード[小松淳子訳]『スーパーセンス:ヒトは生まれつき超科学的な心を持っている』(2011年2月20日刊行,インターシフト/合同出版,東京,408 pp., ISBN:978-4-772-69522-0 → 目次|版元ページ)の原書.2010年にタイトルを変えてペーパーバック版が出版されている:Bruce M. Hood『The Science of Superstition: How the Developing Brain Creates Supernatural Beliefs』(2010年6月29日刊行,HarperOne, New York, xvii+302 pp.,ISBN:978-0-06-145265-9 [pbk] → 版元ページ).翻訳書では索引が削られているので要注意.「解説」よりも「索引」の方が大切なのに.
ついでに,関連するもう一冊:Hank Davis『Caveman Logic: The Persistence of Primitive Thinking in a Modern World』(2009年刊行,Prometheus Books, New York, 298 pp., ISBN:978-1-59102-721-8 [pbk] → 版元ページ).フランシス・ベーコンの言う「洞窟のイドラ」をもじったタイトル.
◆日中の小┣┣" 撃ち —— 筑波事務所の研究交流課と次年度に開催する分子系統ワークショップに関する打ち合わせ.開催時期はこれから調整するとのこと.基礎編・応用編を日程的に分けること,パソコン実習のためのTAを配置してはどうかとの提案.そして,テキストを事前配布できるかどうか.とりあえず,開催日程(案)は「10月26日(水)・27日(木)・28日(金)」で申し込んだ.正式には来週の打ち合わせで確定するらしい./よく晴れた午後,居室に新しい電話機が届いたので設置作業なう.家電製品もどんどん新しくなっている.最近の固定電話はファクス画像や留守録音声をSDメモリーにファイルとして保存するんだ! ミニカセットテープとか紙とかいらんのかっ!(←いつの時代のハナシやな……)
◆[進化思考]雪国はつらつ製作所「読書録:『進化思考の世界』三中信宏」(2011年3月18日)※「┣┣”という言葉を生み出した偉大なる業績」.そーか,所の「主要成果」として申請してみるかなあw.
◆[分類思考]日本著作権教育研究会から通知あり.今年の和光大学(一般入試・前期)の国語〈問題1〉として『分類思考の世界』の pp.66〜& pp.108〜 から出題されたとのこと.
◆[欹耳袋]震災関連 —— 3月26日(土)〜(日)に赤坂で開催が予定されていた,仮想制度研究所(VCASI)公開研究会〈言語×政治:系統樹的時空間スケールから〉は4月末に延期になってしまった.次年度も当面の間,東京財団のサポートが受けられるとのことだ./東京農大は卒業式が中止になってしまった(→通知).ついでに,謝恩会も自粛せよとのことで,3月21日(月)に厚木キャンパスに行くこともなくなってしまった./東京大学も全体としての卒業式は大幅に縮小されるとの連絡あり(→通知)./来月の「農林研究団地一般公開」も開催が危ぶまれている./まだ決定ではないが,農林団地にある筑波事務所宿泊施設の一部を震災避難民用に開放するという案が出されている.研究交流課との電話連絡で小耳に挟んだ話.
—— いろいろな行事がどんどんなくなっていくのは,現実問題としてはやむを得ない事情があるのだろうが,心理的には冷え込み効果の弊害が無視できない.やれるものはやれる範囲で開催したほうがプラスになるのではないか.
◆《3.11》のあと,あたりが暗くなってくる前にさくっと撤収する習慣がついてしまった.夜の闇の中,またぐらぐら揺れて書棚がつぎつぎに崩落するなんぞ nightmare だもんね.夕焼けを背にしてさくさく帰ろう.やや PTSD 気味なのか.>ワタクシ
◆[欹耳袋]Mac OS X Rosetta のインターネット・ダウンロード URL ってどこにも書かれていないのね.フシギ.
◆本日の総歩数=3447歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=93.7kg(+0.9kg)/29.4%(−0.6%)
◆午前4時過ぎ起床.気温はぐっと冷え込んで最低気温は−1.7度だった.冷たい西風が吹きわたり体感気温が低すぎる.「冬」の再来か.こういう日にノーカー出勤だときっとつらいなあ.《3.11》以後,昨日までの「非日常」の記録は,ツイートの積み重ねとして日録として残した.今日からは通常形式に復帰する.
◆[蒐書日誌]献本感謝 —— 斎藤成也『ダーウィン入門:現代進化学への展望 』(2011年3月10日刊行,筑摩書房[ちくま新書892],東京,235+ xvii pp.,ISBN:978-4-480-06597-1 → 目次|版元ページ).前著:斎藤成也『自然淘汰論から中立進化論へ:進化学のパラダイム転換』(2009年12月28日刊行,NTT出版[叢書コムニス10],東京,XII+228+vi pp.,本体価格2,500円,ISBN:978-4-7571-6045-3 → 版元ページ)と重なるテーマでより一般向けに.
◆[欹耳袋]震災関連トピック —— つくば市内の公共交通のいまの状況下で,つくばセンターから農林団地にたどりつくベストの選択肢は:つくバス「地域循環12コース」に乗って「谷田部車庫」下車ということになりそうだ.なお,つくバス「地域循環12コース」で農環研に到達するには,谷田部車庫ではなく,その次の高野台児童公園の方が近いだろう.いずれにしても発着時間帯はややビミョーだが.うちの研究所でもすでに“出勤困難”となっている職員がちらほらいる.交通機関が寸断されていることに加えて「ガソリン不足」という別要因が大きな原因だ.つくば市内のどこのガソリンスタンドも開店前から長蛇の列が伸びている.需要に供給が追いついていないのは流通が滞っているからで,その品薄感が買いだめ心理をあおっている.こういうときこそ公共交通の出番にちがいないが,今回のような非常時への対応がいまひとつ見えてこない.
◆昼休み.薄曇りで正午の気温+7.5度だが,北西の風8メートル! きっと外は花粉の祭典にちがいない.引きこもり引きこもり.ネット接続がおかしくなって復旧中.これで大丈夫かな.
◆[欹耳袋]農環研からアナウンスあり.大震災で学会大会などが中止になっても「エビデンス(講演要旨等)」があれば研究職員の業績評価対象とするとのこと.
◆[蒐書日誌]買わないと! —— 中川純男・田子山和歌子・金子善彦(編)『西洋思想における「個」の概念』(2011年3月25日刊行,慶應義塾大学出版会,東京,ISBN:978-4-7664-1808-8 → 版元ページ).「類(class)」ではなく,あえて「個(individual)」の形而上学的問題に着目している点で気になる論文集.
◆呑んで支える地域経済っ! —— 午後5時すぎにさくっと撤収.午後7時半,つくば駅上の〈白木屋〉にてぱーっと飲み始め,気がついたら午後11時を回っていた…….
◆本日の総歩数=3654歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜×.計測値(前回比)=92.8kg(−0.5kg)/30.0%(−0.1%)
◆東北関東大震災のツイッター記録 ——
◆夜になって冷え込みが厳しくなってきた.冬型の気圧配置になるらしい.つくば近辺の市町村では,ガソリンをはじめとしてトイレットペーパーやティッシュペーパーなどの日用品,ミネラルウォーター・カップ麺・・パンなどの食料,さらには調味料にいたるまで店先から消え失せつつある.政府が「買占めするな」と号令をかけることがかえって市井での買い占め騒ぎを助長しているように見えることは皮肉としかいいようがない.“目に見えない何か” — それは“遺伝子”だったり“放射能”だったり“【種】”だったり“場の空気”だったりする — が,われわれの知らないところで不可避的な力をもって支配しているという「迷信」は心理的本質主義の産物であり,それだけにふつうの人間からやすやすとはぬぐい去れない.店頭からどんどんモノがなくなっていく光景を目の当たりにしたとき,われわれの心理的帰納は「今日なければ明日もないだろう」というナチュラルな“推論”をしてしまう.それが人をして買い占めにはしらせる強力な動機付けとなる.《3.11》以後の一週間の「非日常」の間に実感として学んだ点はこのことだった.
—— 明日からはいつもの形式の日録に復帰するという動議が自分会議で議決された.
◆本日の総歩数=1607歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=93.3kg(−0.1kg)/30.1%(+1.0%)
◆東北関東大震災のツイッター記録 ——
◆本日の総歩数=1666歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=92.9kg(+0.2kg)/29.1%(+0.1%)
◆東北関東大震災のツイッター記録 ——
◆本日の総歩数=2884歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=92.7kg(+0.4kg)/29.0%(+0.1%)
◆東北関東大震災のツイッター記録 ——
◆本日の総歩数=3544歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜○.計測値(前回比)=未計測/未計測
◆東北関東大震災のツイッター記録 ——
◆本日の総歩数=0歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜○.計測値(前回比)=92.3kg(−0.7kg)/28.7%(−0.2%)
◆午前5時起床.今朝はきびしく冷え込んで,いまの気温はマイナス2.3度.久しぶりにみごとな朝焼けグラデーションなう.今朝のBGMはブルックナー9番から.アイヒホルン/リンツ.外は雲ひとつない青空.今朝はマイナス2.8度まで冷え込んだせいか,この時間帯になっても+2.6度と寒い.乾燥して静電気飛びまくりで,冬に逆戻りしている.
◆新年度の┣┣" 撃ち予定メモ —— そろそろ次年度の高座のお囃子が遠くから聞こえてきた:東京農大・教育懇親会.生物応用化学科の教員顔合せ.2011年4月8日(金)16:30〜@農大グリーンアカデミーホール.ひょっとして生物統計学の講義初日か./生物地理学会大会:2011年4月9日(土)〜10日(日)のプログラムが確定した.近日中に学会サイトで公開.その前にここからもリンクを張っておく(pdf)./もうすぐ高座がある VCASI が活動を休止するとの風評がある.今度行ったときに情報を取ってこよう.
◆[蒐書日誌]ココロがややささくれ立つ昼前だったが,この本が着便したのでかなり癒されているランチタイム:駒井古実・吉安裕・那須義次・斉藤寿久(編)『日本の鱗翅類:系統と多様性』(2011年2月20日刊行,東海大学出版会,東京,ISBN:978-4-486-01856-8 → 版元ページ).蝶の写真がない! すばらしい.
◆事務に放流した出張伺┣┣" が今しがた遡上してきた.昨年11月から書式が変更になったので書き直せとのこと.すべての書類┣┣" は一度で通過したことがない.フシギなのは旧書式で過去数ヶ月にわたって出張伺を出し続けてきたのに,書式のお咎めがあったのは今日が初めてだったこと.要するに,出張伺のこまごました変更なんか所詮どうでもいいトリヴィアということですな.突っ返されてきた出張伺の新フォーマットをサルベージする作業しばし.入りたくないガルーンをこじ開けて,検索しづらいサイト内を探して(サブジェクトくらい全文表示しろよっ),やっと該当ファイル(もちろん!「.jtd」と「.xls」しかない)をダウンロードだん.よしよしと件のエクセル・ファイルを開こうとしたら,やたらめったらメタファイル変換で時間を盗ったあげく,「ご利用できないマクロが使用されています」とのエラーメッセージを吐きやがったのでそのまま放置なう.似たようなことが以前にあったときは,「そっちで好きなように修正してください」と遡上してきた文書ファイルをそのまま事務に突っ返したことがあったけど(もう時効のハナシ).
◆東北関東大震災のツイッター記録 ——
◆本日の総歩数=6553歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜○.計測値(前回比)=93.0kg(−0.1kg)/28.9%(+0.9%)
◆午前5時前起床.朝焼けグラデーションなう.気温+0.2度.昨夜はやや飲み過ぎたかもしれぬ.今朝の最低気温は−0.1度で,たいした冷え込みではなかった.そのわりにびしびし寒いのは冷たい西風が吹きつけるからだろう.空は快晴.昨日,都内で極悪花粉をたっぷり浴びたせいか,今日は「ふんが〜」度が極大だ.目鼻ゼツアク.新しい┣┣" と本が同時に着弾していた.┣┣" を見ないように向こうに押しやって,本を開封するなう.
◆強い北西風が吹き渡る昼下がり.気温は10度に達しない.今日は花粉症のせいでぜんぜん仕事が捗らないことを思い知る.まったくダメ〜(orz).よく晴れて西風が吹き続けているおやつタイム.ティッシュ箱を連れ歩きつつ,ときどき目をごしごしと.
◆先日,いかにも営業マンらしき慇懃無礼な声で「東京の◎◎ですが,ミツナカさんという方は〜」という電話がかかってきたので,「ミツナカはすでに懲戒免職になりました.もう電話はかけないでください」と丁寧に対応してあげた.また,あるときは「都内の一戸建てマンションで家賃収入と資産運用としませんか?」という営業電話がかかってきた.「そんなに儲かるんだったら,こんな電話をかけてないでアナタがやれば?」とこれまた丁寧に応対してあげた.しかし,もっとせっぱつまってくると,電話口で「都内の〜」とか「株の〜」というリリーサー単語を耳にした時点で,即刻,受話器の「開線放置プレイ」を小一時間するというさらなる丁寧な措置をしてあげることになる.要するに,居室に実在すると,闖入セールスマンやらトツゲキ営業電話に悩まされる.部屋は消灯閉鎖し,電話は回線を引っこ抜くのがシアワセになれるただ一つの方法かもしれない.
◆夕方の┣┣" 撃ち —— 東京農大の次年度連携大学院教員委嘱.了承./次年度,人間犬になるための申し込み./横浜国大・統計道場の次年度シラバス.未了./東大農学部・保全生態学特論の日程調整の件.調整中.
◆日が変わって外はすでにマイナス0.7度にまで気温が下がってきた.花粉の祭典の日々はぜんぜん仕事にならない.今日も微小┣┣" どもを叩くだけで終わってしまった.
◆本日の総歩数=3524歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=93.1kg(+0.3kg)/28.0%(−0.9%)
◆午前5時過ぎ起床.気温はマイナス1.6度とやや冷え込む.夜明け前の薄明.東の空にうっすらと雲がかかっている.今日は昼過ぎから夕方まで池袋にて〈J-Stage3〉の公開説明会に出席する.今朝の dagblad はジンマン「マーラー交響曲全集」とオッカム哲学がトップ記事.今朝の最低気温はマイナス1.7度だった.朝日とともに暖かくなり始めている.今日はいいお天気のようだ.さて,原稿┣┣" くんのごきげんはいかがかな,と.
◆[欹耳袋]Mac OSX だと〈RStudio〉の R はもともと英語モードで起動するから文字化けも何もない.しかし,Windows 環境だと日本語が化けてしまうが,「.Rprofile」に「Sys.setlocale("LC_CTYPE", "C")」を書き込めば解決できるとの情報を RjpWiki で得た.あとで試してみよう.
◆昼下がりの池袋にて —— 10:55発のTX快速に乗る.正午過ぎに池袋に到着.ホテル・メトロポリタンにて,午後1時過ぎから電子ジャーナルシステム J-Stage の次期システム「J-Stage3」に関する公開説明会に計量生物学会の代表として参加する.現システム(J-Stage2)は独自フォーマット BIB によるドキュメント・データベース化を進めてきた.来年4月からスタートする次期 J-Stage3 では世界標準の XML(NLM-DTD version 3.1-draft)によるデータベース化に全面移行するとのこと.これにともなって,学協会が担当するデータ作成作業も大きく変更されることになるらしい.より便利になる代償は,学協会担当者の負担増かも.
◆夕方から飲み会.まずは,石川〈宗玄〉の「にごり酒」.あまりにも濃厚すぎて,すでに「液体」のカテゴリーからはずれつつある.たとえていえばマックシェイクみたいな粘度の高さで,グラスを傾けてもなかなか流れ出さない.発泡にごり酒のひとつの極致かも.
次は,大阪〈秋鹿〉の「霙もよう」.これまた発泡性の純米吟醸にごり生酒.最初に飲んだのは一升瓶の最後に残った一合だったのでややおとなしくなっていたが,二度目はその場で一升瓶を開栓してもらったせいか,ぷちぷちと泡がはじけるやんちゃな若さがあった.
—— 午後11時過ぎにつくばに帰り着く.
◆本日の総歩数=7945歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜×.計測値(前回比)=92.8kg(−0.7kg)/28.9%(+0.2%)
◆午前5時前起床.下界の地面が濡れているところを見ると,雨が降り続いていたのかな.気温は+0.6度とやや冷え込んでいる.湿度の高い冷え込みは骨身にこたえる.雨上がりの曇り空.遠景が霧に霞む.昨日の雪がところどころ融け残っていたが,幹線道路は凍結もなくまったく問題なし.夜中に最低気温+0.1度まで下がったようだが,いまは+1.8度まで上がってきた.霧はしだいに晴れてきたが,朝日はまだ射し込まない.
◆事務書類フォーマットの“定向進化”について —— 公費出張のこまごまとした制約がきびしくなってきたのは独法化してからのことだ.たとえば,農環研の場合,国内の遠距離出張(原則1000キロ超)の場合,強制的に往復「空路」を指定される.かつて,岐阜大の植物分類学会と熊本県立大の生態学会の大会をハシゴしたときは,岐阜−熊本間の距離がぎりぎり990キロだったので,大手を振って今は亡きブルトレの寝台列車で熊本駅に乗り込んだものだ.いまだとそういう「鉄」な愉しみは研究交流法による自費出張以外はムリだろう.全般的に出張伺の書式は改訂されるたびにひたすら複雑化している.しかも,独法ごとにある有形無形のローカル・ルールやら運用方針が刻々と変化し,それこそてづるもづるでようわからんので,最近では出張伺の記入がかなりアバウトになっている.ウソは書かないけど,まあこんな感じでいいんじゃないか,という自分基準で提出しているということ.
◆[欹耳袋]国立大学職員日記:「国立大学における旅費について(その1)」(2011年3月1日)/「国立大学における旅費について(その2)」(2011年3月7日)※独法研究所もきっと不知八幡森なのかも.
◆気温+7.2度.春霞の昼休みだが花粉の祭典が心配で,外に出られない.では,〈かつ吉〉の「ヒレ勝つサンド」,いっただきまーす.ここのところ,しばし┣┣" 撃ち最前線から遠ざかっていてよろしくないな.毎月「三万字」書き続ける生活が送れたとしたら,たいていの原稿┣┣" はみごとに消え去ることにはたと気づいた.三万字/月=千字/日≒7ツイート/日.よし,これからは毎日「7ツイート」だけ書かないようにしよう!(決意表明)
◆[欹耳袋]ををっ!:Togetter - 「┣┣"の多様性」.いつのまにかツイッター界でその生息域を拡大してきた「┣┣" 」の生態と進化について.この記事を参考にして,┣┣" クレードの系統推定をしてみた:
【┣┣" の系統樹(案)】(6 March 11 version)なお Shift-JIS では正しく表記できない┣┣" もいるので,正確にはツイッター検索が必要.この考察で浮上してきた諸問題は下記の通り:
—— ┣┣" 学の基本文献は以下のとおり:Kalessin Action : Tales from Mid-Ocean Ridges「┣┣"学の現在」(2010年6月30日)|「新明解┣┣"辞典」(2011年3月7日).※┣┣" は増えては困るのだが,これだけ適応放散してしまった“生物”を果たして根絶する権利が人間にあるのかという悩ましい問題.ちょうど,最強の病原菌であっても絶滅させていいのかどうかという問題に通じるものがある.
◆飛び込み┣┣" 一件:計量生物学会第二回理事会,東京理科大・神楽坂校舎・3号館5階354教室(第2演習室),17:30〜19:00(地図)./午後5時前に撤収完了.今日は終日「花粉の祭典」だった.ふんがー.
◆本日の総歩数=4337歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜○.計測値(前回比)=93.5kg(+0.3kg)/28.7%(−0.6%)
◆午前4時半過ぎ起床.外は雨か.気温は+6.2度.今日は農環研に実在するする.おお,本日の dagblad は赤池弘次センセの“御真影“とモデル選択の話がトップ記事になっているっ(高尚すぎっ).その後も本降りの雨.気温は+4.2度と下がり続けている.八王子はすでに雪になっているそうだ.そのうちつくばも霙から雪に変わるのだろう.週明けのBGMはマーラー〈復活〉の「原光(Urlicht)」から始まる.ディヴィッド・ジンマン/トーンハレ・チューリヒ.
◆[欹耳袋]2011年度日本計量生物学会年会ならびにチュートリアル実施要領: html|pdf.2011年6月2日(木)〜3日(金),大阪大学吹田キャンパス銀杏会館.
◆降水の相転移劇 —— 関東全域で今日は「雪」になりそうな気配が濃厚.午前8時過ぎ,みぞれが降り出した.気温+3.4度.午前9時,気温+1.3度.パーフェクトにぼたん雪に変わり,あっという間に雪が積もりはじめた.午前10時の気温はなんと0.3度.窓越しに見るとあたりは一面の雪景色.視界がぜんぜん利かない.真冬に戻ったみたい.アルンクールの〈マタイ受難曲〉をBGMにしつつ,しんしんと降り積もる雪を眺める午前のひととき.午前11時の気温は+0.1度でこの日の最低気温.昼前にはすでに数センチの積雪になっている.車に降り積もった雪は5センチほど.ブレーキがきかないな.この分だと夕方の道路状況がとてもヤバいかもしれない.午後になってやっと小降りになり,午後2時には小雨に変わった.気温は+1.2度と低いままだが,積もりはじめた雪がどんどん融ける融ける.
—— 以上,たった6時間の「上演」だった.
◆[蒐書日誌]献本感謝! —— Derek A. Roff[野間口眞太郎訳]『生物学のための計算統計学:最尤法,ブートストラップ,無作為化法』(2011年3月10日刊行,共立出版,東京,xvi+411 pp.,本体価格5,500円,ISBN:978-4-320-05714-2 → 版元ページ).サブタイトルに含まれていない章のトピックスには,ジャックナイフ・モンテカルロ・ベイズ法・樹木モデルがある.計算に用いられたS-Plus のスクリプトは付録(130ページもある)にすべて載っている.Rでもほぼこのまま使えるとのこと.ついでに,同じ共立出版のシリーズ〈Rで学ぶデータサイエンス〉の続刊ラインナップを確認してみたら:粕谷英一『一般化線形モデル』とか,山本義郎・飯塚誠也・藤野友和『統計データの視覚化』とか北門利英『生物資源解析(仮)』というタイトルがエントリーされている.要チェック.
◆[欹耳袋]地球外生命体についての最新ニュース:Richard B. Hoover (2011), Fossils of Cyanobacteria in CI1 Carbonaceous Meteorites. Journal of Cosmology, Vol 13, March 2011.隕石にシアバクテリアがいたという論文.地球外生物学は特殊な科学ニッチなのかもしれない.NASAの地球外知能探索のための〈SETI〉プロジェクトが中止されたのもその嵐のひとつだった.また,Simon Conway Morris が「宇宙人はいない!」と断言するのは(→「宇宙人は存在するのか? 英国王立協会が大まじめな会議を主催」)彼の宗教的信念だろう.地球外知能についてのある論文集(書名失念)に寄稿者として Ernst Mayr と Jared Diamond の名前が並んでいて驚いたことがある.
—— なお,地球外生物学の現代史については:Steven J. Dick『The Biological Universe: The Twentienth-Century Extraterretrial Life Debate and the Limits of Science』(1996年刊行,Cambridge University Press, New York, xvi+578 pp.,ISBN:0-521-34326-7 [hbk])に詳述されている.
◆[欹耳袋]R package :DEMEtics.Nei の Gst (1973)と Jost の D-value (2008)を計算するためのパッケージだそうな./下平英寿「なぜサンプルサイズを負にするとベイズが頻度論に変わるのか?」(pdf: 日本統計学会春季集会・研究業績賞記念講演,6 March 2011) /Togetter -「教育としての科学史・科学哲学議論」.
◆午後5時前に撤収.路傍にはまだ雪が残っていたが,道路はさほど心配するまでもなかった.明朝の凍結の方が心配かも.
◆本日の総歩数=3911歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=93.2kg(+0.1kg)/29.3%(−0.2%)
◆ちょいと遅めの午前5時半起床.気温は氷点下1.7度と今朝も冷え込みが強い.夜明け前のグラデーションは東の空の薄雲に隠れている.その後は順調に暖かくなってきた.今日は花粉の祭典が盛り上がるのだろうか.摘んできた菜っ葉からアリが這い出てきた.啓蟄だなあ.午後から六本木に出かける予定.
◆[蒐書日誌]陳恒安『20世紀後半葉臺灣演化學普及知識的思維樣式』(2009年6月刊行,記憶工程[本土文化實踐系列:9],臺北,ISBN:9789868482548 → 版元ページ)※台湾での進化学普及をたどった本らしい./湯川恭敏『バントゥ諸語分岐史の研究』(2011年2月刊行,ひさじ書房[ひつじ研究叢書(言語編):第92巻],東京,本体価格8,900円,ISBN:978-4-89476-532-0 → 版元ページ)./近刊情報:クラフト・エヴィング商會『おかしな本棚』(2011年4月7日刊行予定,朝日新聞出版,東京).
◆[系統樹思考]本日の反響:what_a_dudeの日記「良いモデルとはなにか−予測としてのモデルと説明としてのモデル」(2011年3月4日)※AICに基づくモデル選択はアブダクション./ある生物系博士課程大学院生の日記「フェアな推論」(2011年2月24日)※アブダクションを行なう「文脈」はとても大切だということ.
◆[欹耳袋]「日本顕微鏡学会」なる学会を初めて知ってかなりショックを受けた.「日本双眼鏡学会」とか「日本望遠鏡学会」はないのに「日本顕微鏡学会」だけはあるフシギ.なお,「日本眼鏡学会」は実在する(「日本虫眼鏡学会」はない).「と学会」はあっても「┣┣" 学会」はまだない.
◆昼下がりの六本木アークヒルズにて —— 11:25発のTX快速で東京に出る.新橋で乗り換えて溜池山王で下車し,13番出口から地上へ出て,午後1時前に六本木ヒルズのサントリーホールに到着.暖かくていい日和.さて,午後1時半から江東フィルハーモニー管弦楽団のマーラー〈復活〉演奏会がある.auferstehen するぞー! チケットはいただきもの.開場前,すでにカラヤン広場には大勢の聴衆が待っていた.大ホールは大きなウツワだったが,客席はほぼ埋まったようだ.指定では最前列だったが,チェロ軍団が“壁”になってしまって,さすがに何も見えなかったので,サブのブラームス〈悲歌〉が終わったあとの休憩時間に二階席に移動することにした.その後,ゆっくりとした〈復活〉が90分あって,午後4時前に演奏会はお開き.〈復活〉の Orgel はやっぱりパイプオルガンにかぎるなぁと実感した今日の演奏会だった.久しぶりにナマの演奏会に来れたので満足.今日の都内は春霞の青空で最高気温は14.5度まで上がった.つくばへの帰路,千代田線やや遅延したが,それでも午後6時前にはもうつくばに帰りついてしまった.
—— 六本木に向かう途中,新橋駅でたまたまキク母に遭遇して立ち話.ついにキクは(キク父とともに)コマバの学部長室に居を構えるまでに出世したらしい.
◆今日は都内で悪質な花粉をたっぷり浴びたせいか,夜になって目も鼻もかなり苦しい状態に陥ってしまった.起きているのがつらいな.
◆本日の総歩数=5358歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼−|夜△.計測値(前回比)=93.1kg(+0.5kg)/29.5%(+0.4%)
◆午前5時前に起床.気温マイナス4.0度とは,真冬に逆戻りしたような本格的な放射冷却.そろそろ朝焼けグラデーションが始まる時刻だ.dagblad 最新刊のトップラインは『100ページの文章術』(共立出版)とナショジオ・インドネシア版の記事.早朝の取手ピストン往復ののち,天久保〈ブロートツァイト〉にて朝食用のパンをゲット.左の緑色のはほうれん草とフェタチーズのパン,右の赤っぽいのはピッツァシュネーゲルブロート.昨日からくるくる巻きに憑かれているらしい.
◆今朝の最低気温はマイナス4.2度ときびしく冷え込んだが,しだいに日射しが暖かくなってきた.乾燥した快晴の青空が広がる.やや霞がかっているのは空気が「春」に入れ替わりつつあるからか,それとも本格的な花粉の祭典の予兆か.
◆昼下がりの筑波大学にて —— 正午の気温は+8.6度.北西風3メートル.午後は筑波大学にて,プレ戦略イニシアティブ〈知識のコズモロジー〉主催のセミナー「知識のコズモロジー:デザインの多義性を中心として」に参加した.今日と明日の二日間にわたって筑波大学総合研究棟A(ゼミ室111)が会場となる.神戸大学の塚原東吾さんと久しぶりに再会した.2008年11月の神戸での ISHPSSB Off-year Workshop 以来だ.
—— 明日もシンポジウムはあるのだが,ワタクシは別件の予定があるので欠席させてもらう.
◆午後5時過ぎに筑波大から撤収.夕闇に沈むキャンパスを徒歩でとぼとぼと歩いて竹園まで帰ってきた.ぜんぜん寒くなかった.
◆[欹耳袋]「手書き主義」は死になさい;「罫線書式」も逝ってよし —— Togetter - 「履歴書って、手書きじゃないと駄目なのですか…。」.「手書き主義」と「罫線書式」は頑強な事務文化.学生だけが“被害者”ではない.教員採用で手書き履歴書を出させる大学もあるのだから./Ami Express「履歴書とエントリーシート」(2011年3月5日).確かにこんなムダはありえないと思う.
◆明日は六本木で“復活”だっ!
◆本日の総歩数=12461歩[うち「しっかり歩数」4258歩/42分].全コース×|×.朝○|昼×|夜△.計測値(前回比)=92.6kg(−0.1kg)/29.1%(0.0%)
◆いつも通り午前4時半過ぎに起床.気温はマイナス0.1度.西風4メートルの強風に凍える.今朝の dagblad のトップ記事は筑波大学学位授与式とコバネガの異所的種分化(なんちゅう取り合わせかっ).午前6時前,朝焼けグラデーション.マイナス0.7度までさらに冷え込み,池は凍りつき,露地には霜柱が立った.今朝は牧園の〈ダヴィッド・パン〉 にてランチを調達した.バジル・サンドとフロマージュそしてオリーヴ. ついでに特製のカヌレも.一個60円で幸せになれる! 四つあれば四倍のシアワセ.朝イチに行かないと売り切れる.今日中に某連載原稿┣┣" 一頭を追い詰める予定.
◆午前の┣┣" 撃ち —— やや雲がかかってきたかな.大事なメールを諸方面に発信だん.状況がうまく進んでくれればいいのだが.一方は,西方から東北へ異動することがつい最近決まったようだ.おめでとうございます.さて,他方が問題だ.そうこうするうちに,いろいろと新たな情報が入ってきて,一挙に事態が動きそうな気配のランチタイム.さて,dpのバジル・サンドをいただきましょう!/こっそり Dropbox のアカウントをつくってしまった昼休み.ついでに,SugarSync も.開設したとたん,巨大な┣┣" どもが次々に投げ込まれてきた(汗).
◆[蒐書日誌]ついに出たっ! —— 酒井聡樹『100ページの文章術:わかりやすい文章の書き方のすべてがここに』(2011年3月15日刊行,共立出版,東京,viii+101 pp.,本体価格1,000円,ISBN:978-4-320-00585-3 → 目次|近刊情報|著者ページ).献本ありがとうございます.書名通り本文はぴったり「100ページ」だった.
◆[進化思考]本日の余響:blue_blue's blog「『進化思考の世界 人は森羅万象をどう体系化するか』(三中信宏/NHK出版)」(2011年3月5日)
◆[蒐書日誌]中谷礼仁『 セヴェラルネス+(プラス):事物連鎖と都市・建築・人間』(2011年3月近刊,鹿島出版会,東京,ISBN:9784306045521 → 版元ページ).初版は:中谷礼仁『セヴェラルネス:事物連鎖と人間』(2005年1月25日刊行, 鹿島出版会,東京, ISBN:4-306-04460-2 → 目次|書評).今回の新版では,「先行形態論」の章が追加されたとのこと.
◆午後の┣┣" 撃ち —— 北風の吹く晴れた昼下がり,忘れないうちに「農林水産研究情報総合センター利用報告」をオンラインですませた.
◆今日は終日とても北風が強い「冬の日」だった.夕焼けが鮮やかなのは予想通り.午後5時すぎに撤収して,夕餉のしたくなう.今夜は生活クラブから届いた豚肉を使って生姜焼きをメインにした献立にする.「ど」の残りも呑んでしまわないと.午後6時の気温は+3.9度,北西の風3メートル.
◆本日の総歩数=2755歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=92.7kg(−0.7kg)/29.1%(+0.1%)
◆午前4時半起床.気温+0.1度.氷点下すれすれの寒い夜明け前.午前6時前,今朝はキリっと冷え込んでいるので,朝焼けグラデーションの色合いがとても鮮やかだった.気温−0.1度,風速4メートル.北西風が強くてまともに寒い.この寒の戻りで,冬晴れ快晴の農環研構内はりっぱな霜柱が立った(霜柱ではなく霜板かもしれない).冷たい北風が吹き付けて気温は+1.4度.BGMは久しぶりにブルックナー6番(アイヒホルン&リンツ).今日は北風が強いせいか,朝から花粉の症状がひどいなあ.
◆朝イチの┣┣" 撃ち —— 昨日届いたばかりのプリンター(EPSON LP-S7100)のLAN設定を完了.居室内のすべてのPCからつながるようにした.先代のプリンター(EPSON LP-9500C)のマザーボードが死んで以来かなり長らく不便だった「紙」印刷がやっとまともにできるようになった.
◆[蒐書日誌]ブルース・M・フード[小松淳子訳]『スーパーセンス:ヒトは生まれつき超科学的な心を持っている』(2011年2月20日刊行,インターシフト/合同出版,東京,408 pp., ISBN:978-4-772-69522-0 → 目次|版元ページ).ヒトの「心理的本質主義」を論じたこういう新刊が出たとは知らなかった.原書:Bruce M. Hood『SuperSense: Why We Believe in the Unbelievable』 (2009年刊行,HarperOne, New York, ISBN:9780061452642 → 著者ブログ) .さらに認知心理学的な本のようだ.この手の「脳」や「心」の本は煽るような売り方をされがちなんだろうか.なんというか,「超科学」って翻訳タイトルこそ大きな「×」ではないかと思う.翻訳本のタイトルで損をしているが,原書はなかなか評判がよさそう.ついでにゲットしておこう.
◆回遊┣┣" との格闘 —— 昨日提出してこれで追い払ったと思い込んでいた兼業申請書類┣┣" が,さらに大きくなっていま返品されてきた.もう一回書き直して昼前に再提出完了.まだ三回目だから序の口だが,ワタクシの場合,事務書類┣┣" は繰り返し“回遊”する習性がある.別件の原稿┣┣" を追う昼下がり.外は相変わらず風速7メートルの北西風が吹いて,窓から見える木々の梢が大きく揺れている.午後2時の気温は+6.2度.今日は寒いねぇ.朝,三度目の正直!と提出した兼業申請書類┣┣" がまたしても“回遊”して戻ってきた.さて,四度目の再提出と参りましょうかねー(ふ…).午後4時過ぎ,四度目の正直で兼業申請書類┣┣" たち計4頭を先ほど放流した.もう母川回帰しなくっていいからねー.つつがなく下階フロアに居続けてねー.ばいばい〜.※今日の勤務時間は┣┣" のピンポンで暮れようとしている.
◆[欹耳袋]〈Evolution 2011〉17 - 21 June 2011, Norman, Oklahoma, USA.機会があれば参加してみたいなあ.WHS のワルい面々は「〈Evolution〉meeting はアメリカ人ばっかりでつまんないぞ」と言っていたけど./〈FigShare〉→ カレントアウェアネス・ポータル記事:「科学データのオープンな共有を目指す“FigShare”ベータ版が公開される」(2011年3月3日)/東京大学の学内無線LAN〈utroam〉:「全学共通無線LANサービス(utroam)について」※登録不要というのが魅力的.ただし,教育用計算機システムのユーザーであることが前提.
◆午後5時に撤収.気温は+4.8度だが,北西風が8メートルとは強風だなあ.上空には刷毛で掃いたようなすじ雲が流れ,筑波山方向にはレンズ状の雲が浮かぶ.春先ではなく筑波颪が吹きすさぶ季節によく見られる夕暮れの表情だった.
◆[欹耳袋]コバネガの異所的種分化に関する最新論文:Yume Imada, Atsushi Kawakita, and Makoto Kato (2011), Allopatric distribution and diversification without niche shift in a bryophyte-feeding basal moth lineage (Lepidoptera: Micropterigidae). Proceedings of the Royal Society, B, 2 March 2011, doi: 10.1098/rspb.2011.0134 → abstract | pdf. |参考記事:Nature News: Moths diversify without changing diet. 2 March 2011, doi:10.1038/news.2011.130.
◆本日の dagbladのトップ記事は「┣┣" 学の現在」だった.昨日は┣┣" 学のつぶやきが多かったからなあ.それにしても「┣┣"」が今なおグーグル不可視であり続けているというのは驚きだ.ツイッター界(含twilog)ではちゃんと検索できるというのに.
◆夜になって気温が急降下中.午後10時,すでに+1.8度だけど,未明は氷点下になるだろうな.
◆本日の総歩数=3044歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=93.5kg(+0.1kg)/29.0%(+0.5%)
◆午前4時半過ぎ起床.昨日からだらだらと降っていた雨はやっと上がったようだ.今の気温は+3.6度.湿度が高くて寒さが滲み込む夜明け前.午前6時半,気温は+4.1度.曇り空だが北から空が明るくなってきた.しかし,風がないせいで,湿った肌寒い空気がよどんでいる.┣┣" 放牧場を見渡すと,去年から丹誠込めて育てあげたみごとな個体ばかり残っている…….ひさしぶりに青空が広がっている.北風は吹いていないようだ.
◆朝イチで運びこまれる物理的大┣┣" 一頭 —— 先月発注したエプソンの新しいプリンター(EPSON LP-S7100)がさっそく届いたのはいいが,いつもながらプリンターの梱包はどうしてこんなに巨大なんだろう…….箱だけでなく中身も十分に重くて巨大なのだが,箱が大きすぎて一時的に置く場所を確保するのに苦労する.さくさくと設置して息絶えている古いのを処分するにかぎるな.
◆[欹耳袋]系統樹可視化 —— いま書いている〈系統樹ウェブ曼荼羅〉の次回(第5回)記事:「高次元の系統樹をいかにして描くか」では,系統樹視覚化の現代的ツール(たとえば Walrus のような)のルーツを探る.データ視覚化ツールとしての系統樹はおもしろい研究対象だと思う./iPhyloの関連記事ふたつ:1) 「Live demo of zooming a large tree」(28 February 2011);2) 「Zooming a large tree, now with thumbnails」(1 March 2011).※系統樹ビューワーは方々で求められている.
◆穏やかな昼休みは農環研の周囲をひとまわりしてきた.青空のところどころに雲が浮かぶようすは「冬」が遠のいたことを実感させる.気温は10.4度.南風がゆっくりと吹き抜けていた.茂みからはキジの鳴き声も.土の香りがほんのり漂うのは前日に雨が降ったせいだろう.遠景の筑波山がとても近くにくっきりと見えた.
今日の歩き読みのお供は:クリストファー・チャブリス , ダニエル・シモンズ[木村博江訳]『錯覚の科学』(2011年2月10日刊行,文藝春秋,東京,374 pp.,本体価格1,571円,ISBN:978-4-16-373670-9 → 目次|版元ページ|特設ページ|原書公式サイト).最初の二章を読了.ヒトは「見たいもの[だけ]を見てしまう」というこまった生き物であることが,数々の実例を通して述べられている.まるでレゴのように事実を積み重ねて語らせるスタイルの本.原書のタイトルでもある「見えないゴリラ」の動画が YouTube で公開されている:「selective attention test」.
◆[欹耳袋]〈RStudio〉.Rのためのシェルみたいなものかな.とりあえずインストールしてみたところ,Mac 用はうまく動くのだが,Win用は日本語が文字化けする.
◆午後2時から来年度のワークショップ開催に関して,筑波事務所研究交流課とのミーティングがあり.開催宣伝と受講生応募のためのツイッター・アカウントを取得するように強く強く勧めた.午後3時,気温は10.7度と高いが,北風が4メートルあって体感気温は急速低下中.
◆[蒐書日誌]本日着便! —— 奥村忠誠『野生動物管理のための分布拡大要因の把握』(2010年12月刊行,東京大学大学院農学生命科学研究科博士論文,vi+174 pp.).日本全土のメッシュデータに基づく野生動物の分布拡大パターンの変動とその統計解析に基づく要因分析.※製本された学位論文の判型が大きすぎて本棚に立てられない…….
◆今日はみごとな夕焼けだった.雨の翌日で空気が澄みきっていたからだろう.プリンターの設定を始めたら収拾がつかなくなってしまった.残りの作業は明日回しか.午後6時半に撤収.予報通り気温が下がってきた.
◆[欹耳袋]神保町〈カラコルム〉紹介記事:Business Advance「取材の舞台裏」(2011年2月9日)※久しぶりに行ってみるかなぁ.
◆本日の総歩数=8295歩[うち「しっかり歩数」4906歩/53分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=93.4kg(+0.1kg)/28.5%(−0.7%)
◆午前5時前起床.気温は+3.0度.昨日は雪が降ってしまったが,今日も雨模様らしい.本日もつくば実在,┣┣" 撃ち三昧の弥生の始まり.午前8時,霧雨のそぼ降る朝は気温+3.0度と肌寒い.ギドン・クレメル(Vn)の〈バッハ無伴奏〉のBGMとともに.
◆[欹耳袋]paper.li を利用して,試しに「自分新聞」を発行してみた:〈leeswijzers dagblad〉※自分のツイッター・アカウントのみを含むリストを作成しておけば,まちがいなく自分専用の新聞が自動的に日刊で発行される.ラクかも〜.
◆モーニング┣┣" 撃ち —— メーリングリストの月例アナウンス完了./次年度の兼業申請4件完了./MacPro がUSBメモリーを認識しなくなった(orz).※USBを交換して解決.この MacPro,ときどきトチ狂うのはなぜだろう.先々代のG3はマザーボードが逝去したし,先代のG4はコンデンサーが破水した.Macの「物持ち」がよすぎるのかも./今月の┣┣" 撃ちリストとカレンダー記入完了. —— ギドン・クレメルが背後で熱血の Ciaccona を弾き続けている.
◆昼休みの┣┣" 撃ち —— 今月の出張届をすべて提出完了./兼業申請もすべて提出ずみ.※外は薄曇りで,気温は+6.9度.歩いてみたい気もするが「花粉の祭典」が心配で,引きこもりが続く…….
◆[欹耳袋]本日公開!:三中信宏〈系統樹ウェブ曼荼羅〉第4回連載:「分類体系は系統樹の時空的断面である」 ※系統樹を「切る」とどう見えるか?/広告〜:「進化と文化とこころ」公開高座・第2回ワークショップ〈文化系統学への招待〉3月24日(木)12:30〜18:00@京都大学稲盛財団記念館3F大会議室.ワタクシ「噺役」でございます〜/今週末のイベント —— 〈知識のコズモロジー〉3月セミナー「知識のコズモロジー:デザインの多義性を中心として」2011年3月5日(土)〜6日(日)@筑波大学総合研究棟A(ゼミ室111).行くかな./「Togetter - 科学哲学ート」 —— 科学論とかSTSのはざまで,「科学哲学」という言葉そのものが変質しつつあるのだろう.
◆┣┣" 撃ちそこない —— またやっちまったい.提出したはずの兼業申請書類が旧バージョンのままだったことが判明し,┣┣" がそっくり返品されてきた.書き直して明日また再提出ということになる.事務書類が一度で通過したことがなく,こうやって二度三度とピンポンされてしまう.この時間浪費は無視できない.返品┣┣" は以前よりも行動が横柄で,傍若無人…….
◆[蒐書日誌]構造主義生物学っ —— Gary Webster and Brian Goodwin『Form and Transformation: Generative and Relational Principles in Biology』(2011年3月近刊,Cambridge University Press, Cambridge, xiv+287pp., ISBN:978-0-521-20743-0 [pbk]).「構造主義生物学」の総括書として,1996年にこのWebster & Goodwin本のhbk版:Gary Webster and Brian Goodwin『Form and Transformation: Generative and Relational Principles in Biology』(1996年刊行,Cambridge University Press, Cambridge, xiv+287pp., ISBN:0-521-35451-X [hbk] → 情報|目次)が出たときは,肩透かしなほど反響がなかったように記憶しているが,15年経った今になってpbk版が出るのは,それなりに読者層を確保してきたということだろうか.
◆[欹耳袋]〈MEGA 5〉の正式版(Win / Mac)が1月末にリリースされていたとは知らなかった:「MEGA 5 - Full Release Now Available!」.今年の分子系統進化学の講義は去年よりラクになるかも
◆夕方の┣┣" 撃ち —— 頼まれ仕事の分子系統樹計算.PAUP* と MEGA5 の間を行ったり来たり.とりあえず中間報告を返信した.
◆午後5時前に農環研を撤収.すでに冷たい雨が降り始めていた.今日の夕餉の食卓は久しぶりに〈ホワイト餃子〉が並んだ.この餃子に対抗できるのはもちろん白瀑の純米にごり生〈ど〉しかない.〈ホワイト餃子〉と〈ど〉のリングサイドでの対決を観戦する.開栓したばかりの〈ど〉はことのほかぶくぶくと元気よく炭酸ガスの泡が湧き出ていた.今夜はビールの出番はまったくなかった.餃子には活性にごり酒でキマリ.
メインは,余った冷やご飯で,卵とちりめんじゃこと白ネギだけの定番〈岩塩チャーハン〉をば.極度にシンプルにして実にワイルドな三点セットの夕餉となった.
—— 夜が更けてもしとしと雨はなかなか止まない.気温は+4度台を推移している.先日のように雪に変わらないところが「春雨」らしい.それでも,しみ込む寒さには勝てず,デロンギのオイルヒーターの出番となった.
◆本日の総歩数=3052歩[うち「しっかり歩数」0歩/0分].全コース×|×.朝○|昼○|夜△.計測値(前回比)=93.3kg(−0.1kg)/29.2%(0.0%)