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日録2021年12月


31 december 2021(金)※料理と本読みの大晦日

◆午前7時起床.大晦日も晴れ.気温は氷点下1.4度.南南西の微風.黒豆の火入れ開始.いったん沸騰させてから火を止めてアク取り.ベランダで急冷中.まだまだ先は長い.冷めたのち黒豆の火入れをふたたび.余分な煮汁を取り分けてから,いったん沸騰させる.その後,超弱火にして延々と正午まで炊き続けることになる.

◆大晦日のもうひとつの厨房任務はローストビーフ.下味を付けて一晩冷蔵庫に寝かせた肉塊は今朝から室温で放置中.夕方には適正な内部温度になっているだろう.大きな肉塊をローストするときの鉄則は「常温に戻す」ことに尽きる.冷たいままだと “生焼け” になってしまうので.

◆アルミホイルの落し蓋をしてふつふつと炊き続けている黒豆は,いったん火を止めて,戸外冷却中.炊いて冷やしてを繰り返して味を染み込ませる.

◆大晦日の昼下がりは暖かかった昨日とは一転して寒さが身にしみる.加熱と冷却を何度か繰り返した黒豆は炊きあがり,鉄のフライパンに入ったまま,戸外で冷たい北西風に吹きさらされている.—— 一件落着.次のローストビーフだ.緊縛されたお肉が夕日の厨房からワタクシを呼んでいる.

◆寒波が押し寄せる大晦日の夕焼けはことのほか鮮やかに燃える.今年の黒豆はこのように完成しました.もう一晩,氷点下の戸外に放置して味をよく染み込ませてから,元旦の〈みなか食堂〉のおせちに仲間入りします.

◆今年のローストビーフは600g×2を150度設定のオーブンで30分ローストした.アルミホイルでくるんでから寒風吹くベランダで空冷.同じロースト設定条件でも肉塊の形状によって内部温度はばらつく.細身の内モモの方は意外にも58度まで上がった.切り口の焼き加減としてはミディアムだろう.

◆[蒐書日誌]新年が来る前に,最近届いた新刊のリストをば ——

  1. 井口淳子『送別の餃子:中国・都市と農村肖像画』(2021年10月30日刊行,灯光舎,京都, xii+210 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-909992-01-7 → 版元ドットコム)※入手するのにちょいと手こずったが,読み始めるととても心に染み込む本.年末年始の寝読み本にぴったり.
  2. 奥野克巳『絡まり合う生命:人間を超えた人類学』(2022年1月8日刊行,亜紀書房,東京, 370 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-7505-1724-7 → 目次版元ページ)※これは書評本. “マルチスピーシーズ民族誌” なる新語が目につくようになった.
  3. 土谷尚嗣『クオリアはどこからくるのか?:統合情報理論のその先へ』(2021年12月16日刊行,岩波書店[岩波科学ライブラリー・308],東京, x+136+5 pp., 本体価格1,400円, ISBN:978-4-00-029708-0 → 版元ページ)※ご恵贈ありがとうございます.
  4. 浅川満彦『野生動物の法獣医学:もの言わぬ死体の叫び』(2021年12月31日刊行,地人書館,東京, 254 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-8052-0957-8 → 版元ページ)※これまたいただきもの.感謝いたします.
  5. 斎藤成也『人類はできそこないである:失敗の進化史』(2021年12月17日刊行,SBクリエイティブ[SB新書・565],東京, 226 pp., 本体価格900円, ISBN:978-4-8156-0311-3 → 版元ページ)※お送りいただき感謝いたします.

—— 以上をもって,今年の蒐書日誌はおしまいとなる.来年もまた良き本に出会えることを期待しよう.

◆年内最後の進捗 ——

  • #進化理論の構造 第1章の第4節の残り(pp. 104-137)を読了.年内に第1章「進化理論の構造を定義し改訂する」を登攀完了できたことは幸いである. posted at 22:46:42

◇本日の総歩数=446歩|0回. 朝△|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.40kg (−0.20kg) / 30.5% (−0.3%)

30 december 2021(木)※厨房から離れられない

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温は氷点下3.9度.寒すぎる.まずはローストチキンのホネを冷凍庫から出して,圧力鍋に水2Lとともに放り込む.高圧設定で20分間炊き上げ中.これは〈みなか食堂〉朝餉の鶏雑炊になる.減圧した圧力鍋から土鍋にホネの破片とスープを移し,グツグツ煮込んでから,玄米ひやご飯を投入する.かなり濃厚な鶏白湯スープなので,フェンネル葉のみじん切りをひとつかみ投入して味を整えた.これで,年の瀬の鶏雑炊のできあがり.ローストチキンの最後の御奉公を心ゆくまで味わう朝の食卓.

◆昼下がり.黒豆の浸水開始.同量の白砂糖とともに鉄製フライパンに入れ,冷水1Lを注いで明朝まで放置する.

◆先日は鶏さんを緊縛したばかりなのに,今日は牛さんを緊縛するお仕事.内モモとランプ(各600g)をしっかり塩胡椒してからきっちり緊縛する.その後,ワイン・みりん・味噌・酒粕・醤油・にんにく・唐辛子などをベースに下味を付けて,一晩冷蔵する.ローストは大晦日の夕方になる.

◇本日の総歩数=2,547歩|30回. 朝△|昼−|夜◯. 計測値(前回比)= 85.60kg (−0.10kg) / 30.8% (0.0%)

29 december 2021(水)※年の瀬のささやか祝杯

◆午前7時半のろのろ起床.晴れ.気温は氷点下1.9度.西風.

◆[蒐書日誌]昨夜のゲンロンカフェ「人文的大賞2021」イベント〈【生放送】斎藤哲也×山本貴光×吉川浩満「『人文的、あまりに人文的』な、2021年人文書めった斬り!――五反田に集まれ! 帰ってきた人文忘年会!#ゲンロン211228 〉で1000冊あまりの候補本の中から,『読む・打つ・書く』が著作部門の大賞に選ばれました.また,著者部門の大賞は『言語学バーリトゥード』の川添愛さんです.この2冊とも東京大学出版会創立70周年記念出版というところが偶然すぎる.まことにありがたいことです.まずは祝杯の準備を.

◆氷点近くまで冷え込んできた今宵の〈みなか食堂〉はパーソナルな祝宴の貸し切りです.〈金鼓〉の「濁酒」は瓶底近くになるともはや “液体” とは呼べませんね.これはもう “飲む” のではなく,スプーンですくって “食べる” のがベターでしょ.

◇本日の総歩数=5,036歩|30回. 朝◯|昼△|夜◯. 計測値(前回比)= 85.70kg (−0.45kg) / 30.8% (+0.3%)

28 december 2021(火)※納まらないが仕事納め

◆午前7時半のろのろ起床.晴れ.今朝の最低気温は氷点下6.4度.南南西の風.今日は仕事納めだが,納めないままとっくに年休になっている.

◆フレンチトーストを焼くたびに,これは「ごはん」なのか,それとも「スイーツ」なのかと悩んだ挙げ句にたくさん食べてしまう.

◆新春からのお座敷がひとつまたひとつと決まってきた ——

  1. 統計数理研究所・共同利用研究集会〈生態データ統計モデルの包括的推進:個体群・群集・行動——生物統計と数理生物:似ているようで異なる生物へのアプローチ〉2022年1月7日(金)〜8日(土)@統計数理研究所(立川&オンライン)※三中信宏「統計学と数学と科学哲学:データと論理の行間を読む」
  2. 代官山蔦屋書店 T-SITE『世界を一枚の紙の上に』刊行記念【オンライン配信(ZOOM)】大田暁雄×三中信宏×中野豪雄トークイベント「《世界の視覚化》への誘い」 2022年1月22日(土)19:00~20:30※Zoomウェビナー.
  3. 第69回日本生態学会大会福岡,2022年3月14日(月)〜19日(土)自由集会 W05 Room E〈道具としての「形態測定学」:生物の美しさの定量的設計法〉2022年3月17日(木)16:30-18:00 ※コメンテーター:三中信宏「美の形態測定学:アルブレヒト・デューラーから感性工学への道のり」

◆明日からの歳末お肉争奪戦に巻き込まれないよう,朝のうちに並木の〈マルゲンミート〉に出撃し,ローストビーフ用の赤身肉(内モモとランプ芯それぞれ600g)を確保してきた.すでに揚げ物コーナーは閉鎖され,駐車場には警備員も配置されていて, “臨戦態勢” はしっかり整っていた.午後1時の気温8.0度.北風が吹きすさぶ観音台に遊びに来た.今月の出勤月次報告をなろに提出したので公的な残務はすべてなくなった.あとは原稿だけ.

◆[蒐書日誌]夜遅く,月刊みすず「読書アンケート」特集の書評原稿をやっとメール送信した.去年も仕事納めの夜に原稿送信したが,今年も同じになってしまった.よろしくお願いいたしますです.

◇本日の総歩数=3,863歩|20回. 朝◯|昼△|夜◯. 計測値(前回比)= 86.15kg (+0.45kg) / 30.5% (−0.8%)

27 december 2021(月)※平日でも気分は年の瀬

◆午前7時半のろのろ起床.気温は氷点下6.5度まで下がり,強烈に冷え込んでいる.南西の風.今日は平日ではあるがすでに年末休業に入っている.仕事が納まっているわけではぜんぜんない.

◆午前10時を過ぎても気温は3.1度という凍える寒さ.年内の原稿仕事がひとつ残ってはいるのだが,ローストチキンの “第二幕” への舞台準備に意外に時間がかかる.

◆[蒐書日誌]ティム・インゴルド[柴田崇・野中哲士・佐古仁志・原島大輔・青山慶・柳澤田実訳]『生きていること:動く、知る、記述する』(2021年11月10日刊行,左右社,東京, 571+xxx pp., 本体価格4,500円, ISBN:978-4-86528-037-1 → 目次版元ページ)の修正書評ゲラを確認して責了.年明け早々に新聞掲載確定.

◆クリスマスのローストチキンがまだだいぶ残ったので,お肉だけ剥ぎ取って,ありあわせの冷凍タイカレーソースで煮込んだら,ソースが変に甘すぎて “カプサイシン欠乏症” で暴れているところ.カレーソースづくりは手を抜いてはならぬ.

◆Edward O. Wilson の訃報が届く —— 1970年代後半の生態学者・進化学者たちは,束の厚さが5センチもある “のし餅” のごときウィルソンの鈍器本『社会生物学』原書を持ち歩いていた日々を覚えているはずだ.

◇本日の総歩数=2,608歩|20回. 朝△|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.70kg (−0.30kg) / 31.3% (+0.6%)

26 december 2021(日)※寒風上州日帰り往復日

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.昨夜は小雪がちらついたとの情報があったが,今朝の最低気温は氷点下2.2度まで下がっている.西風が冷たい.

◆上州往路はどこもまったく渋滞なく高速道計150kmを150分で駆け抜けた.今日の最高気温は5.1度.上州のからっ風がことのほか身に沁みた.ランチは観音山裏のレストラン〈いしだ〉にてクリスマス風に.

◆帰路は新座料金所から外環にかけてやや混んでいたが,さほど遅延なく,つくば帰還なう.午後7時の気温は0.7度とまた氷点下の冷え込みになるのだろうか.

◇本日の総歩数=3,182歩|20回. 朝◯|昼△|夜△. 計測値(前回比)= 86.00kg (−0.40kg) / 30.7% (0.0%)

25 december 2021(土)※ローストチキン狂騒曲

◆午前7時のろのろ起床.雨.気温4.9度とぬるい朝.西南西の風.雨雲は晴れつつある.クリスマスを迎えた〈みなか食堂〉の朝餉は,昨夜の濃厚ブイヤベースの残りをそのままリゾットに転用しました.とくに何も手を加えなくても,ごはんを投入すればもうできあがり.鱈のホネも海老の殻の残骸も一片のムダなくすべて喰い尽くしました.メリー・クリスマス!

◆クリスマスの昼下がり.〈英雄の生涯〉を聴いて闘争エネルギーをしっかり注入してから,朝のうちに冷蔵庫から出しておいた2kgの鶏さんと対峙する.まずは塩と香辛料(刻んだローズマリーとセージの生葉)をしっかり揉み込むところから作業開始.先は長いのだ.ローストチキンの詰め物は毎年変わる.今年はじゃがいもとマッシュルーム,そして丸ごとにんにくにした.あらかじめオリーブオイルで炒め,軽く塩胡椒.粗熱が取れたらローズマリーとセージを混ぜて和える.詰めるものが冷めたら,鶏さんのお腹にぎゅうぎゅう詰めにする.最後の “縫合” は爪楊枝で両側の皮を横串に通して,180度ひねり,楊枝の先端を皮に引っ掛けるだけ.これを数カ所やれば,焼いているうちにお腹が開くことはない.その後,タコ糸で全体をしっかり緊縛する.背中側も緩みが出ないようにしっかり “緊縛” すること.良識ある社会人は,この縛り方を見て,かの〈亀甲縛り〉を即座に連想したりしてはならぬ.最後に蝋燭を垂らし……,いやいやEVオリーブオイルを塗って焼きに入るまでそのまま常温放置する.

—— 以上,聖なる日の緊縛作業でした.あとは焼くだけ.

◆朝は雨,昼間は日差しが戻ってきたが,夕暮れになってまた雲が広がってきた.ときおり冷たいしずくが降りかかる.さて,そろそろ厨房で最後のミッションに取り掛からないと.

◆本日のローストチキンの完成形.250度で予熱したオーブンでまずは背側を40分ローストし,続いて温度設定を150度に下げて腹側を70分ローストした.詰めもの込みで計2.5kgもあるので,ばくばく食べてもまだ残る残る.デザートの東京會舘マロンシャンテリー用の “別腹” はどこ? どこなの?

◆[蒐書日誌]季刊『大学出版』第128号(2021年12月1日発行)[pdf] ※特集〈アカデミアの多様なかたち〉—— 知的営為という船に乗る──独学の自由とその先に広がるもの(読書猿)/身体性のアカデミア(吉澤剛)/ゲンロンはアカデミズムを目指さない(上田洋子)他.

◆明日は今年最後の常習ミッションを完全遂行する.

◇本日の総歩数=2,924歩|40回. 朝◯|昼−|夜×. 計測値(前回比)= 86.40kg (−0.70kg) / 30.7% (−0.2%)

24 december 2021(金)※クリスマスにうろこ雲

◆午前5時半起床.晴れ.気温1.8度.西北西の微風.そして,残響する うう…….重役出勤の昼下がり。空を見上げればさざなみが広がっていた。

◆午後の┣┣" 撃ち —— 阿見から来月の講義日程が送られてきた.1月11日(火)が休日扱いであることを失念して,「統計学入門」高座を入れてしまったので,教務に連絡して,日程修正の依頼.折返し返信があり,非常勤講師は休講しなくてよいとのことで一件落着.

◆#一期一会の読書術 『読書とは何か』のオビ案がいくつか送られてきた.最初は面陳されることを考えると,やっぱりこの配色がいいかなあ./いまちょっと気になって,ワタクシの本録を網羅検索したところ,「河出新書」は過去に一冊も買ったことがないというおそるべき事実が発覚してしまった.まったく買ったこともない新書から自分の本を出すというのは思い切りがいいというか何というか.

◆クリスマスイブ恒例の「コートダジュールX’masケーキ渋滞」やら「土浦学園線KFCチキン渋滞」を横目に,今宵の〈みなか食堂〉はムール貝のブイヤベースをご用意しました.大量の海老の頭とタラのあらを圧力鍋で煮つぶしてスープを取りました.だからムール貝はほんのちょい役で,主役はスープです.毎年クリスマスイブが近づくと,ワタクシのクックパッド「ローストチキン」レシピのアクセス数が激増します.しかし,今年は諸般の事情により,明日ローストチキンを焼くことになります.

◇本日の総歩数=4,564歩|0回. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 87.10kg (+0.35kg) / 30.9% (−0.2%)

23 december 2021(木)※鶏さん抱えてワイン沼

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温は氷点下1.5度.西北西の風.朝焼けグラデーション.

◆[蒐書日誌]年明けに刊行される新刊の目次を公開します:三中信宏『読書とは何か —— 知を捕らえる15の技術』(2022年1月30日刊行,河出書房新社[河出新書・046],東京, 292 pp., 本体価格880円, ISBN:978-4-309-63147-9 → 目次版元ページ)※本書はよくある「ブックガイド」ではありません. “本の山” の登攀技術と意思決定に関するきわめて私的な本です.

◆[欹耳袋]NHK News Web「ノーベル賞の本庶さんには内緒で…25年前の“裏実験”」(2021年12月20日)※本庶佑→近藤滋→足立晴彦という研究者系譜. “太閤検地” を免れた “隠し田” の効用がよくわかる.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 冬晴れの観音台に遊びに来た.午前9時の気温5.8度.西北西の風.月刊みすずの恒例「読書アンケート」の原稿〆切が今日だったことに気づく.あらあらあらら./暗号化添付ファイルがメールで送られてきて,「パスワードは前にお送りした名簿と同じです」と書かれていた.過去メールを掘り起こして該当パスワードを探す手間をかける気はさらさらないので,「毎回送っていただかないと読みません」ととてもスマートに進言した.

◆日差しが降り注ぐ昼休み.並木の〈マルゲンミート〉に買い出し.ローストチキン用に丸鶏を確保するだけのはずが,チーズ棚からシャウルス A.O.P. が「食べ頃だから連れていけぇ〜,レジに持っていけぇ〜」と連呼していた.かなり熟成が進んでいて “芯” がなさそうだけどお連れすることに.

◆背徳の東新井にて —— ドライなオールド・ヴェルモットから始まった宴は,インゲン豆とカラスミ,レンズ豆とコテキーノという濃いめの前菜とサッソカルロの白を経て,トリッパへ.メインは猪ロースのアッローストでノックアウトされ,最後はグラッパとパネトーネで成仏したのだった.

—— 当然の報いの うう……

◇本日の総歩数=5,600歩|40回. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 86.75kg (+0.10kg) / 31.1% (+0.2%)

22 december 2021(水)※冬至でもゲラ読み格闘

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温は0.1度.南南東の微風.冬至の朝の観音台は冬晴れ.午前8時の気温は4.9度とたいした冷え込みではない.年内の出勤タイムカード打刻は本日にておしまい.年明けまで連日のフリータイムだ.

◆本日の┣┣" 撃ちの顛末と大団円 ——

  • #一期一会の読書術 最後の確認ゲラのチェック真っ最中.この期に及んでなお “蟲” がぱらぱらと見つかるのはこの世の定めと観念するしかない.「駿台予備校」はあくまでも通称で,正しくは「駿台予備学校」と書かねばならぬとか(そんなん知らんがな). posted at 13:49:53
  • #一期一会の読書術 ゲラの最終確認作業だん.校了.あとは河出新書編集部にお任せいたしますです.よろしく〜 posted at 14:52:22
  • #一期一会の読書術 三中信宏『読書とは何か —— 知を捕らえる15の技術』(2022年1月30日刊行予定,河出新書・046 www.kawade.co.jp/np/isbn/978430… )は無事「責了」となりました.ノンブルもフィックスされたので,後ほど目次を公開します. posted at 20:44:37

◆ “蟲捕り” の合間に探書のお手伝い.画家アルブレヒト・デューラーの岩波文庫本がすでに版元品切れで都内の古書店をまわっても見つからないとのこと.前川誠郎訳の『ネーデルラント旅日記』と『自伝と書簡』なら目の前の棚にある.瞬殺で問題解決.書店の前に〈みなか図書館〉へどーぞ.

◆登攀の道遠し ——

◆冬至なのでかぼちゃの炊いたん.そして,柚子湯へ直行〜.

◇本日の総歩数=3,767歩|100回. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 86.65kg (+0.05kg) / 30.9% (−0.4%)

21 december 2021(火)※年内最後の阿見お座敷

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温は氷点下0.9度.西南西の風.今朝の最低気温は氷点下1.5度とやや緩んだ.朝日の観音台は空気が乾ききっている.午前8時の気温は2.1度.西風.今日は午前中だけ農林団地に実在し,午後は阿見に空間移動する.

◆いきなり読み始めるのが大事 ——

◆午後は茨大阿見キャンパスへ.年内最後の統計お座敷.

  • #統計学入門 年内最後の講義は確率分布概論まで進みました.年明けからは実験計画法になだれ込みます.『統計思考の世界』を眺めておいてください. posted at 15:54:47

◆夜,『読書とは何か』のゲラ最終チェックの┣┣" が乗り込んできた.明日中に対決しないといけない.

◇本日の総歩数=3,278歩|0回. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測

20 december 2021(月)※いつもの日常にもどる

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温は氷点下3.6度.西北西の風.週明けの観音台はまだ寒気の底でひっそりしている.今朝の最低気温は氷点下4.4度.午前8時を過ぎても氷点下0.5度と朝日の効き目はまだない.冷え切った陋屋居室は室温12度台で生存が危ぶまれる寒さ.とりあえず局所暖房オン.

◆念校に “蟲” が見つかってしまうというフシアワセな昼下がり.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 年休やら欠勤の届け出は “紙” でも必要だったか.すっかり忘れていた./この年末にどんどん年休を消化しているので,タイムカードに打刻するのは年内あと1回だけになってしまった.

◇本日の総歩数=2,907歩|100回. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 86.60kg (−0.15kg) / 31.3% (+0.5%)

19 december 2021(日)※天神平にて震え上がる

◆午前6時半起床.晴れ.谷川温泉の朝は氷点下6.3度まで冷え込んでいる.昨夜降り積もった雪もハンパなし.新雪を草履で踏みしめながら露天風呂を目指すのも,雪氷温泉科学を学ぶ者のきびしい修行である.さっぶ〜

◆今朝の最低気温はさらに下がって午前7時には氷点下8.3度.沼田市では氷点下12.2度.タダゴトではない冷え込みだ.軒先の氷柱が数十センチにまで成長している.

◆[欹耳袋]毎日新聞「温泉入浴で腸内細菌に変化 九州大、別府での研究を中間報告」(2021年12月16日)※「温泉に入ればみるみる本が読み進みます」とかいう薬効はないものか.

◆[蒐書日誌]温泉宿で寝読みしている本:井口淳子『送別の餃子:中国・都市と農村肖像画』(2021年10月30日刊行,灯光舎,京都, xii+210 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-909992-01-7 → 版元ドットコム)※オビの裏側にヒミツあり.

◆最低気温は氷点下8.5度.朝日とともに日なたは暖まってきたらしく,ひっきりなしに屋根からの落雪の轟音が響きわたる.さて,また♨に沈みましょうかねえ.うむ,極楽極楽.

◆ナントカと煙は高いところに登りたがる —— ここまで来たからにはてっぺんを制覇するしかない.雪降る天神平スキー場(標高1,300m)までロープウェイで運ばれ,コーヒーを飲んでそのまま降りてきた.

◆満月を見上げながらつくばに帰還したのは午後7時前.相変わらず乾いて寒い.水上とは寒さの質が違っている.

◇本日の総歩数=3,708歩|0回. 朝×|昼△|夜◯. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測

18 december 2021(土)※大雪に埋もれ水上紀行

◆午前6時起床.晴れ.気温0.7度.冷え込みはゆるいが,北西風が身を切る寒さ.平野部は青空でも,山の方では大雪警報が出ているらしい.

◆[蒐書日誌]ティム・インゴルド[柴田崇・野中哲士・佐古仁志・原島大輔・青山慶・柳澤田実訳]『生きていること:動く、知る、記述する』(2021年11月10日刊行,左右社,東京, 571+xxx pp., 本体価格4,500円, ISBN:978-4-86528-037-1 → 目次版元ページ)の書評ゲラを修正して編集部にメール送信.予想通り読み応えのある本.近いうちに新聞掲載される予定.

◆昼下がり,つくばを出発し,一路上州へ.午後4時過ぎ,なろ雪氷温泉科学研究拠点(仮)源泉調査センター着.寒波の襲来で雪また雪また雪.外の積雪は30センチくらいか.夕暮れ時の路面はすでに凍結している.川向こうの混浴露天風呂に突撃するには雪の壁を越えなければならない.

◆[欹耳袋]日本生態学会第69回全国大会・自由集会 W05 3月17日 16:30-18:00 Room E〈道具としての「形態測定学」:生物の美しさの定量的設計法〉※ワタクシはコメンテーターとして前座噺:三中信宏「美の形態測定学:アルブレヒト・デューラーから感性工学への道のり」を務めさせていただきます.ああ,西中洲がワタクシを呼んでいる〜

◆夜になってまた雪がしんしんと降ってきた.気温はすでに氷点下3度台.雪の壁を踏み分ければ,林の彼方の川沿いの混浴露天風呂のあかりが灯る.極楽極楽.

◇本日の総歩数=2,248歩|40回. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 86.75kg (+0.05kg) / 30.8% (+0.5%)

17 december 2021(金)※雷雲来たりて雹が降る

◆午前5時過ぎ起床.小雨.気温5.8度.西北西の風.観音台は本降りの雨で水浸しになっている.午前8時の気温は6.4度.北西の風.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 『読書とは何か —— 知を捕らえる15の技術』の念校とカバージャケット案が “落とし箱” に入っていた.この仕事もそろそろ終りが見えてきた.

◆午前中居座っていた雨雲は雲散霧消し,昼休みには青空が広がってきた.正午の気温は9.9度.北西の風が強まってきた.

◆夕方,雷雲が襲来し,いきなりの雷雨.師走とは思えない空模様.しかも,雨じゃなくて “雹” がカンカン降り注いでいる.何これ?

◆雷雲とともに雹が降っても夜のむしやしないは止まらない. いちご大福に栗餡とラム酒のゼリーが入っている.食欲は万物を制覇する.

◇本日の総歩数=3,705歩|100回. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 86.70kg (+0.15kg) / 30.3% (+0.1%)

16 december 2021(木)※〆切様は去っていった

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.最低気温は氷点下1.5度.午前8時の観音台も青空.気温は1.3度.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 〆切様と対面しながら書評原稿を書き上げて編集部にメール送信.インゴルドさんは手強い./某翻訳案件がまったく進捗していないので,そろそろ怒りの鉄槌が飛んでくることを覚悟しないと.その前に念校が着弾するかな.

◆[蒐書日誌]ご恵贈の新刊2冊 ——

  1. 林健太郎・柴田英昭・梅澤有[編著]『図説 窒素と環境の科学:人と自然のつながりと持続可能な窒素利用』(2021年12月1日刊行,朝倉書店,東京, vi+181 pp., 本体価格4,500円, ISBN:978-4-254-18057-2 → 版元ページ
  2. 羽場宏光『新元素ニホニウムはいかにして創られたか』(2021年12月15日刊行,東京化学同人,東京, 4 color plates + viii +161 +5 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-8079-0987-2 → 版元ページ)※ニホニウムが命名されてもう5年.

—— 以上,お送りいただきありがとうございました.

◆今年も残すところあと2週間となってしまったので,新年のカレンダーを記入し始めたら,もうタイヘンなことに.グールド本を読んでいるヒマがいったいどこに……

◆午後の┣┣" 撃ち —— うわ,きた!—— 年の瀬の眠りを覚ます工作舎,たった2千ページで夜も寝られず._・) 。oO (あそこから依頼が来るとは予想していたが,やっぱり来てしまった)/『応用数理』再々改訂原稿をお見送りした./南大沢遠隔高座の成績評定をメール送信.

◆日に日に寒さが増してきました.今宵の〈みなか食堂〉は今季最後の銀杏ごはんと豆乳汁です.〈ぎんなんぼうず〉の威力はたいしたものです.

◇本日の総歩数=3,401歩|100回. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 86.55kg (+0.15kg) / 30.2% (−0.5%)

15 december 2021(水)※霧筑波に霜が降る早朝

◆午前5時起床.気温は氷点下0.6度.西北西の風.朝の観音台は霧筑波に霜が降る.午前8時の気温はやっと0.2度まで上がってきた.氷雨の昨日は3〜4度という凍える寒さだったが,今日の日中は大幅に暖かくなるとの予報.

◆午前の┣┣" 撃ち —— ひたすら本を読むのだ.読書も仕事だ.

◆[蒐書日誌]ティム・インゴルド[柴田崇・野中哲士・佐古仁志・原島大輔・青山慶・柳澤田実訳]『生きていること:動く、知る、記述する』(2021年11月10日刊行,左右社,東京, 571+xxx pp., 本体価格4,500円, ISBN:978-4-86528-037-1 → 目次版元ページ)※やっと登攀完了.とても峻険な読書体験.さて,書評原稿を書かないと〜.〆切様はすでに背後に迫っている.

◆日中の最高気温は昨日よりも大幅に高い11.8度まで上がったが,夜になってまた冷え込んできた.明日の木曜は穏やかな天気だが,週末は寒波襲来との予報.

◆今宵の〈みなか食堂〉は「紫キャベツとダール豆のカレー」をご用意しました.寒さに負けないよう,赤唐辛子と青唐辛子を刻み込んだので,カプサイシン濃度はかなり高めです.冷たいラッシーとともにどうぞ.

◆書評原稿の書き上げは明日の午前中が勝負かな.

◇本日の総歩数=2,474歩|110回. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 86.40kg (−0.35kg) / 30.7% (+0.2%)

14 december 2021(火)※氷雨に濡れる阿見高座

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.最低気温は氷点下2.4度まで下がった.北北西の微風.朝の観音台は青空半分,曇天半分.今日の午後は雨かみぞれが降るとの予報だけどマジですか?

◆午前の┣┣" 撃ち —— 南大沢からの課題レポートのとりまとめ:

  • #観光統計解析 昨日が〆切の課題レポートについては受領メッセージをすべて返信しましたので,ご確認を.お疲れさまでした. posted at 09:09:38

◆午前11時前の気温は4.6度.小雨.あまりに寒すぎて,昼下がりに阿見にたどり着く気力が痩せ細る.午後1時,氷雨に濡れる茨大阿見キャンパス.気温は3度台にまで下がってきた.今のところはまだ雨だが,そろそろみぞれになるかな.

  • #統計学入門 202号室はすでにオープンしていますので,いつでもどーぞ.外は冷え込んでいますが,中は暖房パッチリです. posted at 13:54:03
  • #統計学入門 箱ひげ図と統計モデル入門. posted at 15:05:09
  • #統計学入門 RStudio の起動確認まで完了.トラブったらスラックへ. posted at 15:53:04

◆阿見からの帰路,やっと雨は上がって,夕日が眩しい.

◇本日の総歩数=6,055歩|0回. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 86.75kg (+0.10kg) / 30.5% (−0.3%)

13 december 2021(月)※北風吹きすさぶ週明け

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温4.2度.西北西の風.冷たい北西風が吹きつける観音台は午前8時の気温9.7度を大幅に下回る体感気温だ.陋屋居室にはすきま風が忍び入り,空気も乾ききっている.加湿器オン,足元暖房オン.冬のつくばで生き延びるすべ.

◆[蒐書日誌]カルロ・ギンズブルグ[上村忠男編訳]『恥のきずな:新しい文献学のために』(2022年1月刊行予定,みすず書房,東京, 本体価格5,800円, ISBN:978-4-622-09057-1 → 版元ページ)※版元ドットコムの目次情報によると,第4章として「家族的類似性と系統樹――二つの認知メタファー」が翻訳されていることが目を引く.この章のためだけにも買う必要があるだろう.元論文:Carlo Ginzburg 2004. Family resemblances and family trees: Two cognitive metaphors. Critical Inquiry, 30(3): 537-556 をワタクシはこれまで繰り返し引用してきた.

◆大田暁雄『世界を一枚の紙の上に —— 歴史を変えたダイアグラムと主題地図の誕生』(2021年12月20日刊行,オーム社,東京, 269 pp., 本体価格4,500円, ISBN:978-4-274-22785-1 → 版元ページ)の詳細目次

◆夜になっても北風は止まず,気温は1度台まで下がっている.今宵の〈みなか食堂〉はおでんと燗酒という直球勝負です.

◇本日の総歩数=2,900歩|100回. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 86.65kg (+0.15kg) / 30.8% (−0.5%)

12 december 2021(日)※北条の山並みも紅葉が

◆午前7時半のろのろ起床.晴れ.気温4.4度.南風.

◆[欹耳袋]Togetter -「豊崎由美氏「TikTokみたいな、そんな杜撰な紹介で本が売れたからってだからどうした」「書評書けるんですか?」~それへの反響」※息吸うように本読んで,ふーっと息を吐けば,それはすべて “書評” ということ.おあとがよろしいようで.

◆穏やかな日和の午後.北条から望む里山はもう人里近くまで紅葉が降りている.

◇本日の総歩数=2,408歩|100回. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 86.50kg (−0.65kg) / 31.3% (+0.5%)

11 december 2021(土)※やっと里にも紅の景色

◆午前様の夜が明けて,ひさしぶりのうう…….気温0.7度.西北西の風.

◆[蒐書日誌]対談記事が出ました:三中信宏・梅崎修 2021.〈人事のアカデミア〉体系学 —— 「分類」と「系統樹」を使って多様な世界を理解する.Works(リクルートワークス研究所), 通巻169号[27巻5号:2021.12〜2022.1]pp. 50-53.

◆昼下がりの観音台は静かで穏やかな青空が広がっている.わざわざ山まで行かなくても紅に染まる農林団地.やっと平地の紅葉も見頃になってきた.午後2時の気温は13.8度.西風.

◆昨夜はケダモンのように飲み食いしてしまったので,今宵の〈みなか食堂〉はおとなしくほうとうを煮込み,大倉本家〈金鼓〉R3水酛仕込み「濁酒」生をバクハツさせることもなく抜栓するという理性あふれる夕餉をご用意いたしました.

◇本日の総歩数=3,390歩|0回. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 87.15kg (+1.10kg) / 30.8% (0.0%)

10 december 2021(金)※ひっそりお忍び隅田川

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温3.5度.北西の風.薄曇りの観音台は北西風が冷たい.午前8時の気温は7.1度.

◆午前の┣┣" 撃ち —— なろの年の瀬 e-ラーニング受講とか,阿見のネットワーク手続きのためのログインとか,車検証やら保険証一式をコピーせよなどという指令が方々から飛んできて,気がつけばもう昼休みに突入している.

◆[蒐書日誌]大田暁雄『世界を一枚の紙の上に —— 歴史を変えたダイアグラムと主題地図の誕生』(2021年12月20日刊行,オーム社,東京, 269 pp., 本体価格4,500円, ISBN:978-4-274-22785-1 → 版元ページ)※カバージャケットをスキャンすると真っ黒くなってしまうが,写真だとフンボルトの植相遷移図がみごとな金色のコールドフォイル印刷で箔押しされている.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 細かい┣┣” どもを蹴散らしているうちに時間が削り取られていく.背徳への道は忍耐が敷き詰められていると考えることにしよう.

◆今夜は浅草橋の隅田川沿いにある〈Le Petit Garçon〉にてフレンチなパーティ.背徳の夜が呼んでいる.前菜からメインまでお肉責めの快楽だった.気がつけばもう午後10時半,こりゃタイヘンとTXに飛び乗って,つくば帰還は午前様.

◇本日の総歩数=7,277歩|40回. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 86.05kg (+0.05kg) / 30.8% (−0.1%)

9 december 2021(木)※阿見キャンパス初見参

◆午前5時過ぎ起床.曇り.気温9.4度.北風.昨日の長雨はやっと通り過ぎた.午前8時の観音台は青空がところどころ覗くまでに回復.北風やや強め.

◆今日から茨城大学農学部(阿見キャンパス)にて「統計学入門」のお座敷が始まる.興行期間は来年2月までの2ヶ月.週に2回出向くので, “準集中講義” のようなスタイルになる.昼休みに観音台を出発し,土浦野田線から国道125号を走って,半時間ほどで阿見に到着.近い割にはこれまであまり来たことのない大学だったが,来年度以降も定例講義を依頼されている.事務棟は厳重に “密封” されていて,入るのにも事務に電話をしなければならない.初回の手続きいろいろ.

◆阿見からの帰路は夕方の交通渋滞のため,荒川沖に抜ける別ルートをたどらざるを得ない.

◇本日の総歩数=3,936歩|20回. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 86.00kg (−0.05kg) / 30.9% (+0.4%)

8 december 2021(水)※氷雨に濡れてちらし鮨

◆午前5時過ぎ起床.本降りの雨が前夜から降り続いている.気温9.5度.北西の風.観音台も水浸し.

◆[蒐書日誌]雨は降る降る,本も降る降る.ご恵贈ありがとうございます——

  1. 松村一志『エビデンスの社会学:証言の消滅と真理の現在』(2021年11月30日刊行,青土社,東京, 357+36 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-7917-7432-6 → 版元ページ)※ “エビデンス” をめぐる科学と法学の論議と言われれば気になるにちがいない本.統計学史に関心のある読者はまたいで通ってはいけない本.
  2. 山内志朗『〈極限の思想〉ドゥルーズ:内在性の形而上学』(2021年12月7日刊行,講談社[講談社選書メチエ le livre],東京, 250 pp., 本体価格2,100円, ISBN:978-4-06-525057-0 → 版元ページ
  3. 曽田長人『スパルタを夢見た第三帝国:二〇世紀ドイツの人文主義』(2021年12月7日刊行,講談社[講談社選書メチエ・757],東京, 277 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-06-526541-3 → 版元ページ
  4. アマンダ・リトル[加藤真梨子訳]『サステナブル・フード革命:食の未来を変えるイノベーション』(2021年12月20日刊行,インターシフト,東京, 393 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-7726-9574-9 → 版元ページ
  5. 乾敏郎・阪口豊『自由エネルギー原理入門:知覚・行動・コミュニケーションの計算理論』(2021年11月16日刊行,岩波書店,東京, xii+149 pp., 本体価格3,000円, ISBN: 978-4-00-005473-7 → 版元ページ

◆本日の進捗 ——

  • #一期一会の読書術 冷たい雨が降り続く昼休み.榎戸の黒猫集会所から再校ゲラ一式を千駄ヶ谷に発送だん.ごれでゲラ修正など細々した作業はワタクシの手から離れることになる.さようなら〜 ブツができあがるのは来月半ばの予定. posted at 13:09:33

◆午後の┣┣" 撃ち ——

  • #統計学入門 明日から始まる茨大農学部「統計学入門」のスラック・チャンネルを開設しました.招待リンクを別ルートでお送りしますのでよろしく. posted at 14:34:19

◆夕方になっても冷たい雨は降り続く.午後の最高気温は9度台でこれでは “真冬のような” という形容がぴったりの寒さだろう.

◆冷え冷えした夜はまだ雨が止まない.宮崎市の銘店〈一心鮨光洋〉の「ちらし鮨」が何とつくばで手に入ったので,とびきりの新酒〈鍋島〉しぼりたて純米吟醸生原酒「New Moon」を抜栓した.今宵の〈みなか食堂〉店主はぜんぜん仕事をしていない.それにしても美味!

◇本日の総歩数=3,335歩|51回. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 86.05kg (−0.15kg) / 30.5% (−0.1%)

7 december 2021(火)※観音台は冬景色になり

◆午前5時過ぎ起床.曇りところどころ晴れ.気温7.5度と冷え込みなし.北西の風.今日の天気は下り坂との予報.夜は雨になるらしい.観音台も隙間だらけの木々を風が吹き抜けている.午前8時の気温は7.3度.

◆午前の┣┣" 撃ち —— むしやしないを目の前にぶらさげながら,過酷なゲラ読みをしまくるの図.

◆続けることに意義がある —— 先週の大分湯けむり統計巡業を終え,研修担当者からは引き続き来年度もまたよろしくお願いをとのこと.もちろん喜んでお引き受けする.九州の農業試験研究機関では,企画連絡室レベルでワタクシの “悪名” がささやかれているらしいので,県のお金が続くかぎりお座敷はこれからも続くだろう.なろがつくばでずっと続けてきた数理統計集合研修を2018年を最後にやめてしまってからもう3年が経つ.国の独法はともかく,都道府県の農林水産試験研究機関では,統計分析に関する質問をしようにも,相談相手が誰もいないことはまれではない.しかも,都道府県の場合,他の公務員と同列に,ほんの2〜3年周期で「研究→普及→行政」という人事サイクルがくるくる回るので,研究の場にいる間に統計分析の勉強をしないと,他ではやれる場がない.実際,各試験場にのみローカルに出現する特殊な “統計処理文化” が出現することがある.なろが数理統計研修を今後もやらないというのなら,レジスタンス工作員たちは各県に出撃して “統計思想教育” をした方がいいんじゃないですか.

こういう夜は雨が降り続いた方がいいのかもしれない.

◇本日の総歩数=3,227歩|100回. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 86.20kg(+0.45kg) / 30.6%(−0.1%)

6 december 2021(月)※降り積む┣┣" の干物

◆午前5時起床.曇り.気温5.0度.北西の風.一週間ぶりの観音台は散るべき葉がすべて散り果て,枝ばかりの木立が妙に明るく感じた.午前8時の気温は5.8度.西風.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 何日間も放置した┣┣” 放牧場では,すでに “干物” になった┣┣” どもがカサコソ舞っているので,箒で履き寄せては焚き火にくべてめらめらと……(ちゃうちゃう).

◆来月,代官山でダブルのイベントがあるのだが,ワタクシ「代官山」に過去に足を踏み入れた記憶がまったくないんですけど…….代官山教会は代官山の中に見つかったのに,代官山蔦屋書店は猿楽町にあるというカオス.渋谷,コワい……

◆午後の┣┣" 撃ち —— ┣┣” の干物はだいぶ減ったが,大きいナマの┣┣” が暴れているので,そちらが先か.

—— 明日も続くよ,ゲラ読みの道.

◆うすら寒い夜.〈みなか食堂〉は根菜の粕汁をご用意してお待ちしております.

◇本日の総歩数=2,911歩|100回. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 85.75kg(−0.05kg) / 30.7%(−0.4%)

5 december 2021(日)※アメとムチが同時着便

◆午前7時半のろのろ起床.晴れ.気温は氷点下0.9度.南西の風.氷点下2.8度の別府よりもだいぶ暖かい.まだ部分的に “灰” のままだが,背後から “ムチ” が飛んでくるので,早く復活しないと.

しかし, “ムチ” 打たれるだけでは動機づけが薄弱だ.幸いなことに,別府の小谷酒店から “アメ” がまとめて届いた.〈鍋島〉とともに,つくばでは手に入らないのに別府では手に入る〈香取〉とか,バクハツする〈金鼓〉の「濁酒」とか,これでやっと復活できるだろう.

◆[蒐書日誌]植松三十里『万事オーライ:別府温泉を日本一にした男』(2021年9月2日刊行,PHP研究所,東京, 380 pp., 本体価格1,900円, ISBN:978-4-569-84984-3 → 版元ページ)※別府に行くたびに他では見かけない本に出会うことがよくある.北浜のトキハ別府店に入っているリブロの大分コーナーでたまたま見つけた本書は,JR別府駅前でいつも “飛んで” いる油屋熊八の伝記小説だった.読了.あくまでも “小説” なのでレファレンス等はいっさい付けられていない.公私にわたって “アナザー渋沢栄一” みたいな人物だったのだろう.

◆明日からはいつもの生活に復帰する.

◇本日の総歩数=4,070歩|0回. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 85.80kg(−0.35kg) / 31.1%(+0.3%)

4 december 2021(土)※泥のように寝てしまう

◆午前8時半のっそり起床.昨夜は午後9時に羽田空港定刻着陸したが,つくばセンター行きのバスが全便運休で,モノレール→JR→TXという大仕事に.つくば着は午後11時半.泥のように寝て,灰のようにさらさらになっていたら,河出書房から校正ゲラの宅急便に叩き起こされ,現実に引き戻された.

◆大分県庁での研修は2007年から毎年開催されているので,今年でもう14年も続いていることになる.来年の実施も依頼されているので,お引き受けしようと思うが,最終日につくば直帰というのはそろそろきつくなってきたかも……(後泊入れて〜).

◆今日は終日まったく使いものにならなかったので,むしやしないを注入する.そしてまた寝る.

◇本日の総歩数=1,266歩|0回. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 86.15kg(−2.00kg) / 30.8%(−0.6%)

3 december 2021(金)※ケロリンと楽日三つ目

◆午前5時半起床.真っ暗.気温は氷点下1.0度.冷え込む夜明け前には朝湯のケロリン.今日は研修最終日.

◆〈山田別荘〉チェックアウト.来年また師走に来ます.午前9時半に大分県庁に定刻出勤.

  • [大分]今日も朝から統計研修.モデル選択論と分散分析の使い分けについて. posted at 10:04:22
  • [大分]GLMGLMGLM posted at 10:40:59
  • [大分]混合効果モデル沼ずぶずぶ……. posted at 11:38:50

◆暖かい昼休み。最終日のランチは県庁裏にある〈新華園〉の「焼豚玉子飯」。誰もが期待する “三つ目” をどーぞ!

  • [大分]多変量データの海ぶくぶく…… posted at 13:42:49
  • [大分]八幡の藪知らず.クラスター分析のデンドログラム知らず.「重心法」とかもういらんぞ.群平均法(UPGMA)一択でいいじゃん. posted at 14:24:13
  • [大分]主成分分析の解説と実習だん.講義はここまで.後は質疑応答とコンサルティング. posted at 14:44:15
  • [大分]質疑討論タイム終了.これにて今年のお座敷は終わりました. posted at 15:45:53

◆午後4時半の空港特急エアライナーで大分空港へ,途中,雨が本降りになってきた.高速をぶっ飛ばすノンストップ便なので,大分から別府の市街地の夜景を見下ろしながら走る.午後6時前に空港着.雨に濡れるエアポート.

◇本日の総歩数=11,659歩|0回. 朝◯|昼△|夜◯. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測

2 december 2021(木)※別府北浜湯めぐりの朝

◆午前5時半起床.外はまだ真っ暗.気温は氷点下3度のきびしい冷え込み.九州だから暖かいという先入観は大分に来るたびに打破される.

◆北浜の定宿は〈山田別荘〉.起きたらまずは朝イチの内湯へ.階段を降りた半地下にある伝統的スタイルの湯船.長湯してほんのり温まる.別府は概して激熱の♨が多いが,ここはうまく調節してくれている.

◆外が明るくなってきたので,近くの共同湯〈春日温泉〉へ突撃.ビジターは百円を払って入る.ここは敷地直下の熱湯源泉からダイレクトに注入され,ガマン大会のような熱さなので,すぐ茹で上がってしまい長く浸かってはいられない.別府に来るたびにここで茹で上がる.

◆〈山田別荘〉の朝餉は玄関横の洋館にて.窓の向こうには朝日を浴びる〈別府タワー〉がそびえ立つ.ここはとてもいいロケーション.8:40に出発すれば,8:52の大分方面行き日豊本線に乗れる近さ.今日は冷え込みはしているが,昨日のような風もなく,穏やかな別府湾を見ながら県庁出勤.

  • [大分]県庁なう.つくばでは考えられないまじめな出勤ぶりである. posted at 09:29:55
  • [大分]実験計画法しゃべりまくり. posted at 11:08:32

◆いい日和の昼休みは〈こつこつ庵〉にて「琉球丼」.タレを山葵とよく混ぜてから丼にざばっとかけてわしわし食べる.

  • [大分]午後は多重比較の沼へずぶずぶと. posted at 12:59:13
  • [大分]要因間交互作用のなんじゃもんじゃ. posted at 15:02:37
  • [大分]モデル選択論まで総ナメにして本日のお仕事だん. posted at 16:21:56

◆夕方から府内町で懇親会を開いていただき,夜の日豊本線で別府に帰る.明日は研修最終日.

◇本日の総歩数=10,511歩|0回. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測

1 december 2021(水)※別府湾をぐるりと回り

◆午前5時前起床.まずは〈柳屋〉の朝風呂へ.冷たい北風が一晩中吹き荒れて.鉄輪の坂道をいろんなものが飛ばされていた.前線通過前の昨日は雨にもかかわらず最高気温は20度だった.前線が通過して天気は一変.今朝の最低気温は4.3度.最高気温は8度だという.飲泉して温まるしかない.

◆鉄輪のお湯は塩気があってだし汁みたいなものなので,地獄蒸しには最適.昨夜はお向かいのスーパーで「地獄蒸しセット」を飼ってきて,自炊トライしてみた.20分も蒸し上げればもうできあがり.しかし,さすがにこれだけの野菜を食べ尽くせないので,同宿の自炊客にお分けした.

◆〈柳屋〉の今朝の地獄蒸しは初の蒸し寿司.これは美味.寺町二条〈末廣〉の蒸し寿司を思い出す.

◆どこもかしこも湯気が立つ鉄輪を後にして,JR別府駅へ.波の立つ別府湾をぐるりと回っておおいたに向かう.毎年の “通勤風景” だ.県庁のOAプラザに着いたのは9:20.9:30からさっそくスタート.今日から三日間の統計研修は,例年とは異なり,他研修とぶつかってらしく受講生は一桁台という少なさだ.

  • [大分]グラフ描きまくりの午前中.Rマークダウンによるレポート作成演習中. posted at 11:28:04

◆県庁から見渡す市街地と別府湾.今日のランチは〈ほとじま〉の「ひゅうが丼」.ごまだれの香ばしさ.

◆午後もめいっぱいの統計づくし ——

  • [大分]午後はパラメトリック統計学の解説と演習.RStudio 使いまくり. posted at 14:01:28
  • [大分]正規分布あれやこれや. posted at 14:55:49
  • [大分]実験計画法前史で今日はおしまい。 posted at 16:40:31

◆夕暮れの別府湾をぐるっと戻って別府へ帰還.定宿の〈山田別荘〉にチェックインしてから,駅前の〈大和田鮨〉へ.別府で関あじ・関さばとくればこのお店しかないでしょ.

◆明日も朝から夕方まで研修は続く.

◇本日の総歩数=9,440歩|0回. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測