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日録2021年1月


31 januari 2021(日)※暖かかったらしい日曜

◆午前7時のろのろ起床.晴れ.今朝の最低気温は氷点下4.9度と立春が近いとはいえまだまだ寒い.遅めの朝ごはんは “肉度” が高かったが,たっぷりの青野菜たちに隠されている.

◆【Big Sur 人柱レポート】macOS 用の一太郎ビューワー〈xfyClient〉は2006年で開発停止ののちも,Catalina まではちゃんと起動していたが,Big Sur ではついに “お蔵入り” になってしまった.まあ,「一太郎」文書を目にすることもこの頃はなくなってきたし,実害はなさそう./ワタクシの場合,ランチャーとして〈aLaunch〉をずっと使い込んできたが,2014年以来アップデートが停止しているので,そろそろ後継アプリを探さないといけないかも.長く使い慣れたアプリが新 OS で使えなくなるというのは地味に影響が大きい.

◆今日は一歩も外に出なかった.昨日に比べて日差しが暖かったようだがよくわからない.夕餉は土鍋で炊く「臺式油飯」にトライしてみた.餅米をベースにして,焼豚・筍・鶉卵・銀杏・干し椎茸・栗・松の実などを具材に,肉桂・丁子・花椒・八角・コリアンダー・ネパール山椒などで香り付け.おでんとともに “お水” は〈シン・ツチダ〉.臺式油飯は初めてつくったが.八角の香りが漂うと,気分はもう臺灣.

◆[欹耳袋]大蔵出版「『上座部仏教における聖典論の研究』に関する声明」(2021年1月28日)※「学問の自由を守るべき研究者自身が、その学問の自由を脅かそうとしている事態に、弊社としては憂慮の念を禁じ得ません」——「さる先生」の所業がコワすぎるんですけど……

◆明日から2月.対外行事がほとんどないので,これは「せっせと原稿を書くべし」との天の声かも.

◇本日の総歩数=0歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 84.60kg(+0.10kg) / 28.8%(−0.5%)

30 januari 2021(土)※寒風に震え上がる週末

◆午前7時半のろのろ起床.快晴.気温は氷点下1.0度と冷え込んでいる.西風強し.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 某依頼原稿を書き始める.ワタクシの場合,とりあえず文献リストをつくって,来たるべき原稿の “土俵” をつくってあげると,空の上から “ヤル気” が降臨してくれるようだ.あとは,呼吸するように「〜字だん」の繰り返し.

◆[蒐書日誌]ふと思い立って:Harald Stümpke『Bau und Leben der Rhinogradentia』(1964年刊行, Gustav Fischer Verlag, Stuttgart) をオンライン発注した.『鼻行類』の日本語訳はいくらでも出回っているが,CiNii Books で国内の蔵書状況をチェックするかぎり,このドイツ語原書はどこの図書館にも所蔵されていないようだ.ドイツ語図書環境の現状かも.

◆天気はよいのだが,冷たい西風が吹きつけるので戸外に長くはいられない.午前11時の気温は6.2度.しかし風速が7メートルなので,体感的には氷点下の寒さ.

◆[欹耳袋]来し方と行く末と —— ワタクシが1990年代はじめに〈EVOLVE〉と〈BIOMETRY〉というふたつのメーリングリストを立ち上げたときは,筑波事務所の計算機センターの全面的援助を受けた.農水省としては学術系MLを立ち上げる最初の事例だと担当者の江口尚さんから伺った.これらのメーリングリストの設立経緯については10年あまり前に記事を書いている:

  1. 三中信宏「学術系メーリングリストのライフステージ:〈EVOLVE〉15年の軌跡から」(2008年7月12日|2010年3月3日)
  2. 三中信宏「【巻頭言】学術系インターネット:ML・ブログ・ツイッターの私的体験から」(2010年3月2日)生物科学, 61巻3号, p. 129

開設当初はなんやかんやといろいろあったが,リストオーナー的には,メーリングリストは今くらい “枯れ上がって”, “空気” のようにその存在を忘れさせてくれる方が気がラクだ.それにしても,EVOLVE と BIOMETRY はどちらももうすぐ開設30年になるので,ワタクシがなろに潜伏しているうちにアーカイヴ化について検討しないといけない.そういえば,先日,EVOLVE の過去アーカイヴを科学史的に分析してみたいという話を伺う機会があり,盛大にエンカレッジしておいた.

◆午後のむしやしないは〈ekmek〉の粒あんぱん.いきなり旧(不良)読書委員どものオンラインつながり.読売新聞はもっと理系の本を取り上げなアカンで,ホンマ.夜のむしやしないは小野崎〈cox〉のチョコケーキ.満足満足.巨大な “三尸” がいるのだろうか.

◇本日の総歩数=4,071歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 84.50kg(−0.40kg) / 29.3%(−0.5%)

29 januari 2021(金)※筑波颪に吹き流されて

◆午前5時前起床.曇り.気温1.0度.北西の風.今日は前日年休なのだ.

◆[欹耳袋]J-CASTニュース「コロナ「変異種」表記やめて 日本感染症学会がマスコミに要望「変異株と呼称すべき」」(2021年1月28日)※ここでもまた「種問題」が急浮上.

◆冷たい北風が吹きつける昼休み.今日は何となく全日年休になっているので,観音台にお弁当をもって遊びに来た.〈おぎのや〉の「峠の釜めし」はウツワが再利用できるのでありがたい.え,中身? いや,ぜんぜんたいしたものではないので,お目汚しにならないようフタをしたままで.

◇本日の総歩数=2,279歩. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 84.90kg(+0.15kg) / 29.8%(−0.6%)

28 januari 2021(木)※冷たい雨から牡丹雪に

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温0.9度.北風.日毎に寒暖が入れ替わる.午前8時の今は4.8度.北東風が冷たい.昨日の最高気温は15.6度まで上がったが,今日は大幅に下がるとの予報.

◆午前の┣┣" 撃ち —— iOS 14.4 と Xcode 12.4 をダウンロード完了.巨大なブツほど頻繁にアップデートされる.

◆[欹耳袋]とある書評記事の探索 —— George G. Simpson 1963. [Book Review] Harald Stümpke, Anatomie et biologie des Rhinogrades. Science, 140: 624–625. ずいぶんひさしぶりに農環研の地下書庫を徘徊してきた.誰もいない図書館はシアワセの園だ.古生物学者 George G. Simpson による Harald Stümpke の「鼻行類」本:Bau und Leben der Rhinogradentia のフランス語版の書評記事(1963)の “実在” を確認した.泣く子も黙る Science 誌であっても掲載がすぐに確認できないことがある.Simpson のこの書評は「Science, volume 140, issue 3567, 10 May 1963」に掲載されていることはすでに判明していた.しかし,Science 誌の当該号の電子アーカイヴをいくら検索しても「Simpson」の名前は目次にない.紙の実物を手に取ってその理由がやっとわかった.

この時代の Science 誌は署名書評記事であっても,目次には掲載されなかったようだ.そんなわけで,ジャーナル電子化の際に目次単位で “スライス” してしまうと,Simpson 書評もアーカイヴの闇に埋もれてしまったようだ.しかも,彼の書評記事だけフッターのノンブルが記されていない.最初はてっきり製本にともなう断裁作業でまちがってノンブル部分が裁ち落とされてしまったのだろうと推測したのだが,この書評の前後裏表のページはちゃんとノンブルが記されている.ということは,Simpson 書評だけ意図的にノンブルを付さなかったということだ.シンプソン先生,やらかしましたね.

「分類学のパロディー(Spoofs in Taxonomy)」と題された彼の書評記事は,いたるところ風刺と諧謔に満ちている.ご興味のある向きはぜひ覗いてみるとおもしろいだろう.ワタクシ的には,こういう電子化から漏れ落ちた “灰色っぽい” 記事が紙の「フィジカル・アンカー」として確認できたことはとても気分がよい.

なお,この Simpson 書評はカール・D・S・ゲーステ[今泉みね子訳]『シュトゥンプケ氏の鼻行類:分析と試論』(1989年10月10日刊行,思索社,東京, vi+151 pp., ISBN:4-7835-0167-X)に,図版を除外した上で,記事本文が所収されている(pp. 112-117).ただし,この日本語訳にはとんでもない誤訳が含まれている.訳文は「本書は染色体その他の新しい分類手段にはまったく触れていない」(p. 115)となっているが,これは翻訳の真っ赤なウソ.Simpson の原文には「本書には回転行列もなければ三次パラメーターの推定値もまったくない」(p. 625)と書かれていて, “染色体” への言及はまったくないからだ.ここでいう “回転行列” とはおそらく主成分分析の固有ベクトル行列を指しているのだろうし, “三次パラメーター” とは頻度分布の歪度(skewness)を表す三次モーメントを意味しているにちがいない.Simpson は同時代の生物学者たちの中では飛び抜けて統計学に詳しかったことを考えれば,その皮肉の威力 —— フランス語版に序文を寄せた P. -P. Grassé に対する —— はいやが上にも倍増する.

そういえば,鼻行類の思索社本:ハラルト・シュテュンプケ[日高敏隆・羽田節子訳]『鼻行類 : 新しく発見された哺乳類の構造と生活』(1987年4月刊行,思索社,東京)を今世紀に入ってからとんと見かけていない気がするが,いったいどこに逃亡したのだろう…….リプリントされた平凡社ライブラリー版:ハラルト・シュテュンプケ[日高敏隆・羽田節子訳]『鼻行類 : 新しく発見された哺乳類の構造と生活』(1999年5月15日刊行,平凡社[平凡社ライブラリー・289], 東京, 152 pp., ISBN:4-582-76289-1)は目の前にあるのに.

—— いずれにせよ,こういう “探書探索” は楽しいもんです.

◆図書館探検をしているうちに,いつの間にか冷たい雨が降り出したようだ.正午の気温は6.1度.北北東の風.そして,みぞれが降り出す昼下がり.正午前には6.4度まで上がった気温は急降下.午後3時には1.8度.みぞれではなく大きな牡丹雪が降りしきる.

◆積もるような雪にはならなかったが,湿気のある冷え込みはインパクトが強すぎる.みぞれに凍えた夜は凍死しないようチリコンカーン増強のポークビーンズを急遽しこんだ.念のため “お水” は〈花泉〉の強力なヤツを注入した.〆は水上土産の「生蕎麦パスタ」のタリアテッレを使って明太子・しめじ・芹の和風パスタに.フォークではなくお箸で.

◇本日の総歩数=4,318歩. 朝◯|昼△|夜◯. 計測値(前回比)= 84.75kg(+0.40kg) / 30.4%(+0.6%)

27 januari 2021(水)※雨上がりで暖かくなり

◆午前5時起床.雨に濡れる下界.気温6.3度と高め.西風.雨上がりの観音台は雲の切れ目から青空がのぞく.午前8時の気温は7.1度.冷え込みなし.湿気は十分.

◆[欹耳袋]読売新聞オンライン「確定申告の期間延長検討へ…会場混雑のおそれ、麻生財務相「3密の問題ある」 」(2021年1月25日)※毎年の恒例行事だが,申告会場で書類をつくり始めるとタイヘンなことになるので,あらかじめ全部仕上げて市役所に放り込むだけがベスト.

◆本や記事を書くとき,文献リストに洋書の翻訳書を入れるかどうか迷うことがある.たいていの場合は「見落としてないよ」という自己確認のため,原書とともに訳本も記載している.しかし,その翻訳書への言及が公共的に “善” ではないとワタクシが判断する場合はあえて記載しないことがある.ワタクシ自身のホームグラウンドの分野でも,何冊かについては日本語訳があることは知っていても,文献リストからは意図的に除外しているケースがいくつかある.その翻訳書を手に取った読者に邪悪なフシアワセが憑依することが明白である場合だ.翻訳書はリストに挙げればいいってもんではない.

◆【Big Sur 人柱レポート】Catalina から “ジャンプ” して数日になるが,ワタクシが zoom / R / InDesign / Parallels Desktop 界隈を歩き回ったかぎりでは,今のところ巨大なフシアワセはまだ出現していない.

◆先週の本屋B&Bオンラインイベント:網谷祐一×岡西政典×三中信宏「「種(しゅ)」に交われば明るくなる!~生物学者のタテマエとホンネに科学哲学者が迫る~」の zoom 録画を鑑賞する.

◆今日の日中は最高気温が15.6度まで上がり,今年初の春の陽気かも.しかし,明日はまた冷たい雨が降る冬が逆襲を仕掛けるとの予報だ.

◇本日の総歩数=3,787歩. 朝◯|昼△|夜◯. 計測値(前回比)= 84.35kg(−0.10kg) / 29.8%(+0.2%)

26 januari 2021(火)※花粉センサーの試運転

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温は氷点下1.1度.西北西の風.朝の観音台に穏やかな青空が広がっている.午前8時の気温は1.1度.遠景が霞んでいるのは春の到来をそこはかとなく感じさせる.それと同時に “ビルトイン花粉センサー” が試運転を開始した.

◆午前の加圧 —— 第3節647字.ここまで計6,511字./最後の第4節320字.ここまで計6,829字.図版がやや多いのでこれくらいの文字数でアガリにするかな./昨年末から加圧されていた原稿┣┣” 一頭を昼前に岸壁から見送った.今回の “ネルー値” は「+2」と実にまっとうだ.

◆[蒐書日誌]またしても新刊が積み上がっている ——

  1. Philip D. Cantino and Kevin de Queiroz『International Code of Phylogenetic Nomenclature (PhyloCode)』(2020年6月刊行, CRC Press, Boca Raton, xl+149 pp., ISBN:978-1-138-33282-9 [pbk] → 版元ページ)※序文40ページを読んだが,1990年の立ち上げ以来,ファイロコードがたどった “苦難の道” がしのばれる.先日の本屋B&Bでの夜噺でも言及したが,分類を系統に “従属” させようとするファイロコード派の野望は内外の抵抗にすり減ってきているような気がするんだけど.ワタクシが知っている1990年代初頭のファイロコード胎動期は既存のリンネ命名規約を置き換えようとする鼻息の荒さを感じた.そういえば,キャロル・ケスク・ユン[三中信宏・野中香方子訳]『自然を名づける:なぜ生物分類では直感と科学が衝突するのか』にも,ファイロコード派をめぐる抗争への言及があったな:「ファイロコードというプロジェクトは,ヘニックが主張した厳密な分岐学的な命名方法をすべての生物に当てはめようとする」(p. 321);「真の問題点はファイロコードが分類学者による命名法に根本的な変更を迫っただけではなく,環世界センスへの配慮がいっさいなかった点にある」(p. 322).
  2. 藤原辰史『農の原理の史的研究:「農学栄えて農業亡ぶ」再考』(2021年1月30日刊行,創元社[叢書パルマコン・03],東京, 357 pp., 本体価格3,600円, ISBN:978-4-422-20295-2 → 版元ページ)※「農学栄えて農業亡ぶ」と言われればおそるおそる手に取るしかないな.それにしても,ふじはらさん,最近ものすごくたくさん本を書いてません?
  3. ジェフリー・S・ローゼンタール[石田基広監修|柴田裕之訳]『それはあくまで偶然です:運と迷信の統計学』(2021年1月25日刊行,早川書房,東京, 461 pp., 本体価格2,300円, ISBN:978-4-15-209995-2 → 版元ページ)※これはあくまでいただきものです.どうもありがとうございました.
  4. 馬場悠男『「顔」の進化:あなたの顔はどこからきたのか』(2021年1月20日刊行,講談社[ブルーバックス・B-2159],東京, 270 pp., 本体価格1,000円, ISBN:978-4-06-522231-7 → 版元ページ)※これは書評依頼本.顔は大事.

—— とりあえず,新刊山のリストは以上.

◆『おかずのクッキング』2021年3月号所収の「ひき肉花椒すき焼き」にトライしてみた.牛挽き肉に四川料理によく使う花椒に加えてネパール山椒と黒胡椒を投入,そして岩塩を振ってよくこね,まさに “赤血球” のような小さな真っ赤な肉団子をずらりと並べる.これを割り下ですき焼きにする.

麻婆豆腐のようにじんじん辛い花椒には,南会津・花泉酒造の「花泉」純米無濾過生原酒・上げ桶直詰めを抜栓.この「花泉」はドカンと重い酒質で,しかもアルコール度数18度の微炭酸という,キケンきわまりない “お水” .このぴりぴり辛いすき焼きにはちょうどいい.

◆明日は雨になるとの予報.

◇本日の総歩数=3,161歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 84.45kg(+0.20kg) / 29.6%(−0.7%)

25 januari 2021(月)※寒気が去って加圧され

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温1.7度.北西の風.週明けの観音台に冬晴れが戻ってきた.午前8時の気温は2.6度.北西風が冷たい.

◆午前の加圧 —— 第1節620字.

◆昼下がりのデザートは神郡・桜井菓子店の名物「あんドーナツ」.

◆午後の加圧 —— 第2節1,064字.ここまで計3,341字.

◆どこもかしこも白菜だらけなので,今宵は「白菜と豚バラ肉のぎゅうぎゅう土鍋蒸し」をまたしてもつくることになった.白菜を大量に摂取するにはコレしかないかも.

◆夜の加圧 —— 第3節2,296字.ここまで計5,639字.明日中には書き上げられるかな.

◇本日の総歩数=3,709歩. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 84.25kg(+0.25kg) / 30.3%(−0.3%)

24 januari 2021(日)※冷たい雨は雪にならず

◆午前5時半にいったん起床.雨(not 雪).気温3.3度.ローストチキンの残りスープを土鍋に移して超弱火で再加熱スタート.二度寝.午前7時半にのろのろ起床.雨が降ったりやんだり.気温は2.4度とさらに下がってきた.北西の風.土鍋から鶏さんのホネを回収して,さらに煮込み続ける.鶏白湯スープのラーメン店みたいな香りが厨房に充満している.

◆筑波山では昨日から雪になっているらしい.ここ竹園界隈でも冷たい雨が降り続いている.早めの昼餉は「鶏雑炊」.朝から煮詰めたスープがとても濃厚なので,調味は岩塩のみ.ローストチキン→鶏スープ→鶏雑炊と,昨年のクリスマスから年越しで続いた〈鶏さんの祭典〉はいっさいのムダなく大団円を迎えた.ごちそうさまでした.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 目次やっと書けた.次,本文.

◆【Big Sur 人柱レポート】昨日来ぼちぼちと Big Sur を使い始めている.アイコンがどれもこれも “きんつば” みたいな丸四角形になったり,ファイル複製時の反応音が “銭湯の反響音” みたいだったりと,随所で細かな違和感を感じることがある.しかし,まだ大きなフシアワセには遭遇していない.

◆けっきょく雪の予報は肩すかしに終わってしまい,夕方になるにつれて空はだんだん明るくなってきた.原稿に向き合いながら,片手間にぶり大根を炊いている.近所のスーパーの今日の特売品は「ぶりしゃぶ」だった.その副産物のぶりのアラをありがたく使わせていただく.いささか多すぎたか.

◆一歩も外出しない日曜だった.夕餉は予定通りのぶり大根.そして “お水” は正月に現地調達してきた川場村・土田酒造の完全無添加醸造〈シン・ツチダ〉2019BYを抜栓して常温テイスティング.脂の乗ったぶりをもしっかり受け止める懐の深さとほのかな甘さ&酸味.食中酒向き.常温保存する.

◇本日の総歩数=0歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 84.00kg(−0.15kg) / 30.6%(+0.5%)

23 januari 2021(土)※ビッグサーへジャンプ

◆午前6時過ぎ起床.曇り.気温8.3度.北東風強し.昨年末のクリスマスに焼いたローストチキンのホネたちが年越しで冷凍庫の一画を占拠していた.今朝ふと思い立って圧力鍋で高圧30分間にわたって “覚醒” させたら絶品のスープに変身した.お肉はもちろん,肋骨や手羽の小骨はもちろん,頚椎・胸骨・大腿骨の太いホネまでぼりぼり食べられる.

◆【Big Sur 人柱レポート】真夜中のうちに “ジャンプ” 完了.macOS Big Sur 11.1 をインストールし,あわせて Xcode やら何やらのアップデートも終わった.果たして吉と出るか凶と出るか.Big Sur インストール時のトラブルはまったくなくて,あらあらあららと登攀できた.いま起動したかぎりでは zoom / R / Adobe InDesign / Parallels Desktop の動作は正常みたい.Parallels Desktop の Windows 10 はしばらく使っていなかったので,盛大なる「更新の祭典」が挙行真っ最中.今のところは安泰な “人柱” 生活を送っているが,「フシアワセは忘れた頃にやってくる」「フシアワセは細部に宿る」とも言う.油断禁物.

◆しとしと降り続く冷たい雨に濡れる夕闇.とりあえず文献リストができたので,依頼原稿がやっと書き始められそう.

◆この雨はいつ雪に変わるのか.今宵は牡蠣フライを主役に,典型的な洋食屋メニュー. “お水” は昨日の残りの発泡にごり白ワインをうぐうぐと.

◆【Big Sur 人柱レポート】R を起動すると「Warning: Expected min height of view〜」という警告文が出るようになった(→ 証拠画像).エラーではなく警告なので計算や描画には支障なし.この警告の原因はまだわからないみたい(→ 参考記事).なお,RStudio で R を起動すると,上のような警告メッセージは出てこない.

◆冷たい雨が降り続く夜.予報では雪になるとのことだが.

◇本日の総歩数=1,245歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 84.15kg(−0.50kg) / 30.1%(−0.5%)

22 januari 2021(金)※不滅なにごり白ワイン

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温は氷点下2.4度.西北西の風.今朝も冬晴れの観音台.最低気温は氷点下3.4度まで下がったが,午前8時の今は0.3度まで上がってきた.西風.

◆昨日の BGM は情熱の南米ヴィラ=ロボス三昧だったので,今日は精緻な北欧カール・ニールセン交響曲全集にしてみよう.ヘルベルト・ブロムシュテット指揮/サンフランシスコ交響楽団.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 今週前半に相次いだお座敷ががはけてほっと気が抜けているが,うかうかしていると,月末までの┣┣" どもが暴徒化するので用心しないと..

◆今宵の夕餉は「ホタテとブロッコリーのパスタ」を用意して,イクラをトッピングしてみた.メインがシーフードなので,それに合わせて “お水” は東近江〈ヒトミワイナリー〉の「h3 Caribou 2020 Lot1 白」をシュポン!と抜栓.

◆【Big Sur 人柱ノート】年度末の “遠隔お座敷” がほぼ終わったようなので,そろそろ覚悟を決めて macOS Big Sur へのジャンプ(=人身御供)を考えているのだが,「いや,今はまだ思いとどまった方がいい」という強いご意見があればよろしくよろしく.いちおう,最新状態のバックアップはタイムマシンに放り込んだので,諸方面から期待?されている「Big Sur」の覚悟を決めましょうかねー.ワタクシ的には zoom と R と Adobe InDesign がちゃんと動けばいいんですけどね.

—— 時間がかかるので,夜中のうちにバックグラウンドでやっておいてもらおう.

◇本日の総歩数=3,738歩. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 84.65kg(+0.90kg) / 30.6%(−0.2%)

21 januari 2021(木)※連日のお座敷がはけて

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温は氷点下4.4度.西北西の風.今朝の最低気温は氷点下5.5度.午前8時を過ぎても氷点下2.0度の冷え込み方.冬晴れの観音台は湿気がまるでないので,加湿器を動員する.日中は暖かくなるとの予報だが.

◆[欹耳袋]日刊スポーツ「マンU、色覚障害者の人々から苦情続出の理由」(2021年1月19日)※「これは黒に近いモスグリーンのような色で、色覚障害の人々にとってはリバプールの赤色ユニホームと区別がつきづらかったという」— ある色覚変異型にとっては識別できないだろうな.藤沢での〈プレゼンテーション入門〉高座では,スライド作成上のUD(ユニバーサルデザイン)とともにCUD(カラーユニバーサルデザイン)にも十分に配慮するよう,学部1年生に繰り返し叩き込んできた.自分が読めたり見えたりしても,他人が同じように読めたり見えたりするわけではないから.

◆エイトル・ヴィラ=ロボスな一日.朝8時に〈ショーロス〉開始.全12曲が終わったのは正午.午後は〈ブラジル風バッハ〉全9曲.ただいま完聴.ヴィラ=ロボスの作品はどれもこれも “メロディー過多” の “情緒洪水” なのでもう溺死寸前.一つだけ選べと言われたらギター独奏のショーロス1番か.

◆今宵はパプリカの和風肉詰め.昆布&かつおだしを濃い目にひいて,挽き肉をぎゅうぎゅうに詰めたパプリカをじっくり煮込む.迎撃するのはシュワシュワの活性にごり酒.レシピ → クックパッド「パプリカの和風肉詰め煮」.

◇本日の総歩数=3,474歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 83.70kg(−0.25kg) / 30.8%(+0.5%)

20 januari 2021(水)※夜のお座敷で種の噺を

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温は氷点下4.2度.西北西の風.寒い〜寒い〜 乾燥した冬晴れの観音台.今朝の最低気温は氷点下6.2度だった.今日は性根を入れ替えて農環研に夜まで実在する.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 今夜興行の本屋B&Bオンラインイベント:網谷祐一×岡西政典×三中信宏「「種(しゅ)」に交われば明るくなる!~生物学者のタテマエとホンネに科学哲学者が迫る~」の舞台設営あれやこれや.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 網谷祐一『種を語ること、定義すること:種問題の科学哲学』(2020年12月20日刊行,勁草書房,東京, viii+238+xv pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-326-10288-4 → 目次版元ページ)※今夜の本番直前に滑り込みで書評公開:三中信宏「肩透かしから学ぶ「種問題」の現在」(2021年1月20日).

◆夜のお座敷の前に腹ごしらえのTKG.そして午後7時から事前の打ち合わせ.午後7時半 zoom ウェビナー開場.午後8時からスタート.最終的に70名超の参加者があったとのことで,興行的には “大成功” だったようだ.みなさん,ありがとうございました.イベントは質疑を含めて午後10時半まで延々と続き,暗闇の農環研を出たのは午後11時過ぎだった.後日アーカイヴ公開予定.

◇本日の総歩数=4,311歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 83.95kg(−0.30kg) / 30.3%(−0.1%)

19 januari 2021(火)※藤沢通いも今日が最後

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温は1.2度と高め.西風強し.

◆午前10時,藤沢駅.最後の藤沢お座敷は好天に恵まれた.午前10時の気温は6.6度.北北東の風が強め.スタバで一休み.

◆藤沢駅前〝孤独のグルメ〟最終回は〈湘南魚つるHanare〉の「はなれ丼」.賽の目に刻んだ鮮魚に下味をつけて丼にしたもの.食べ進んだら温泉卵をトッピングして混ぜ混ぜするという悦楽が待っている.

◆昼下がりの日大湘南キャンパスに北風が吹く.さてさて,今日はいったい何人の対面受講があるだろうか.前回はとても少なかったが,今日の最終講義は50名ほど来てくれたようだった.zoomオンライン受講は25名ほど.ワタクシの〈プレゼンテーション入門〉高座はこれにて大団円.たった4ヶ月だったが,初めての分野の講義だったので,自分自身学ぶところが多々あった.

◆藤沢から直帰.北風の吹きつけるつくばセンターをとぼとぼ歩いて帰還.午後6時の気温はすでに2.9度まで下がっているが,体感気温は氷点下.明朝はうんと冷え込むんだろうな.

◇本日の総歩数=7,046歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 84.25kg(+0.35kg) / 30.4%(+0.2%)

18 januari 2021(月)※観音台から遠隔高座を

◆午前5時過ぎ起床.曇り.気温は氷点下3.2度とまたしても寒々しい.北北西の風.うすら寒い観音台を北風が吹き抜ける.午前8時の気温は1.4度.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 午後のお座敷のセッティング.

◆本日のオンライン高座 —— 南山大学「文化の歴史と進化」特別講演:三中信宏「生物進化と文化進化をつなぐ思考法としての分類と系統」,13:30〜15:00.60名あまりのオーディエンスを前にして,90分めいっぱいしゃべくりましたがな.

◆しかし,うかうかしてはいられない.明日は藤沢お座敷の最終回だ.

◇本日の総歩数=4,097歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 83.90kg(+0.20kg) / 30.2%(−0.4%)

17 januari 2021(日)※日毎に寒暖入り乱れて

◆午前7時過ぎのろのろ起床.曇り.気温3.4度.東北東の風.曇り空の日曜の朝は,暖かかった昨日とは一転,寒さの反撃が染み込んでくる.

◆朝餉はありあわせのきのこと三つ葉の和風パスタ.EVオリーヴオイル・にんにく・アンチョビに火を入れ,きのこは適当に投入する.続いて,三つ葉を「2把/皿」を目安に大量投入する.最初は茎,次いで葉の順で.調味はだし醤油がベースで,風味付けに発酵バターを最後に加える.皿に盛りつけてから金胡麻と鰹節をトッピング.

—— 厨房で料理をするとき,シンクに鍋釜など調理道具が積み上がるのが耐えられないので,料理と並行してどんどん洗い始めてしまう.だから,調理が終わって皿に盛りつけた時点で,シンクには汚れ物はまったくないのが日常.食器類はあとで食洗機に放り込む.

◆午後はずっと観音台の陋屋居室に引きこもってすきま風に震えつつ紙芝居をつくっていた.

◆夕餉は景気づけに〈仙禽〉の初槽あらばしりを抜栓.活性にごり酒とは記されていなかったが,直汲みの無濾過生原酒だったせいか,けっこうなパワーで栓が吹っ飛んだ.アテはキャベツ入りのメンチカツ.飲み屋かい,ここは.

◆[蒐書日誌]みすず書房から近刊2冊 —— マーティン・J・S・ラドウィック[菅谷暁訳]『デヴォン紀大論争:ジェントルマン的専門家間での科学知識の形成』(2021年2月刊行予定,みすず書房,東京, 本体価格18,000円, ISBN:978-4-622-08935-3 → 版元ページ)※地質学におけるある科学者コミュニティーの動態をたどった名著.大手町漁港に入ったらすぐ釣ったのになあ./渡辺政隆『科学で大切なことは本と映画で学んだ』(2021年2月刊行予定,みすず書房,東京, 本体価格3,300円, ISBN:978-4-622-08978-0 → 版元ページ)※をを,チェックチェック.

◆明日からは連日の “お座敷” のハシゴだ.対面だったり遠隔だったりのちがいはあるが.

◇本日の総歩数=2,702歩. 朝◯|昼○|夜○. 計測値(前回比)= 83.70kg(−0.05kg) / 30.6%(+0.7%)

16 januari 2021(土)※孤独カプサイシン修行

◆午前7時のろのろ起床.晴れ.気温3.6度と高め.北西の風.

◆国内外の出張が「ひとり」であることはもちろん,長年ずっと「ひとり旅」「ひとり飯」「ひとり呑み」を続けてきたので,今になって「ひとり」であることが “脚光” を浴びても何も言うことはないな.みんな「ひとり」で生きなアカンで.

◆〈コワタイ〉にてカプサイシン修行の昼下がり.カノムチン・ナムギャオは激辛! それにしても緊急事態宣言後は来店するお客さんが少ないな.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「研究室の段ボール開けてみたら…よみがえる昭和初期の森」(2021年1月16日)※「その由来を調べていくと、1926年に当時の農林省山林局が「国有天然林調査方法」という冊子を発行して調査を指示し、作成された資料類だとわかった」「見つかったのは山林局へ提出され、戦後になって森林総研の前身に当たる林業試験場へ引き渡されたもの。その頃の林試は東京都内にあり、78年の筑波研究学園都市への移転に伴って現在の場所へ運ばれたらしい。資料の一部は戦後間もないころの研究に利用されていたが、いつしか存在自体が忘れられていった」—— Cf: 新山馨・柴田銃江・黒川紘子・松井哲哉・大橋春香・佐藤保 2020. 昭和初期の国有天然林調査報告書の発見.森林総合研究所研究報告, 19(3): 275-324, October 2020 [pdf: open access].うちの研究室にも第二次世界大戦後から始まった農業試験研究への統計学普及に関する資料(農業試験地の設計計画,統計研修会資料など)がダンボールに入ったまま積み上がっているが,何とか整理すれば歴史的な資料価値はあるだろうな.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 居室での懸命の捜索活動の末,引き出しの奥深くから発見されたレーザーポインターたち.上から順に緑・青・赤の三色セット.かつては高座に上がるたびに三色のレーザー光がホールに交差したものだった.片手で同時に3本のポインターを操作する技はマリンバをやっていれば誰にでもできる.十年ぶりに単4乾電池を入れたら,ちゃんと発光してくれた.来週の〈プレゼンテーション入門〉最終高座で,「かつてはこんなレーザーポインターを壇上で使っていましたが,現在のプレゼンではまったく使わなくなりましたね」と学生たちに教えるため藤沢まで持参する.実際,今世紀に入ってからはレーザーポインターの出番はほぼなくなった.プレゼン機器としてはレガシーそのもの.

◇本日の総歩数=1,322歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 83.75kg(−0.30kg) / 29.9%(+0.3%)

15 januari 2021(金)※また一転して寒くなり

◆午前5時過ぎ起床.曇り.気温3.4度と高め.北北東の風.予報では,暖かかったという昨日と比べて格段に寒くなるとのこと.冷え冷えとした観音台に北風が吹いている.

◆午前の┣┣" 撃ち —— iDarwin 関連打ち合わせ.

◆[蒐書日誌]片岡一郎『活動写真弁史:映画に魂を吹き込む人びと』(2020年10月30日刊行,共和国,東京, 573 pp., 本体価格6,600円, ISBN: 978-4-907986-64-3 → 版元ドットコム)※昨年の師走からぼちぼち読み始めている.日本の歴史的な「幻燈文化」の系譜の末裔が現代のスライド・プレゼンテーションにも引き継がれている」という指摘(p. 29)にうなずく.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 来週の藤沢お座敷最終回で,「高座ではレーザーポインターは使うべからず」という噺をするのだが,そのレーザーポインターの実物が居室に見当たらない.そういえばここ十年ほど使った記憶がまったくないな…….ひょっとして廃棄処分にしたかも.

◆昨年から冷凍庫の一角を占拠してきたシーフード類を一掃すべく,今宵はひさしぶりにパエリアをつくった.パエリアパンの代わりに,40年あまり使い込んできた鉄のフライパンが今回も登場.黒豆を炊くのも,ハッシュドビーフも,そしてパエリアをつくるのもこれ一つで十分という万能ぶり.

◇本日の総歩数=3,921歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 84.05kg(−0.35kg) / 29.6%(−0.1%)

14 januari 2021(木)※寒波のあとの暖気到来

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温は氷点下2.4度.西北西の風.《昨夜の夢》:野外で春雨スープをつくっていたら,煮過ぎて春雨が全部溶けてしまい,呆然と立ち尽くしているところで目が覚めた.良い一日でありますように.

◆今朝の最低気温は氷点下3.4度まで下がったが,午後8時には0.3度と順調に上がってきた.予報では日中は春めく陽気になるとのこと. “花粉の季節” 到来の心がまえをしておかないと.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 来週月曜の南山大学「文化の歴史と進化」オンライン高座の準備をしないとしないと〜:三中信宏「生物進化と文化進化をつなぐ思考法としての分類と系統」2021年1月18日(月)13:30〜15:00./某書の目次改訂案とともに仮題も付けてみた.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 紙芝居(pdfで150枚)をナゴヤ宛のメールに貼り付けて送信だん.たかだか25MBくらいのサイズだから(きっと)大丈夫だろう./即座に,「そんな大きいもんを貼り付けるなぁ」とごっつう怒られたので,すごすごとファイル転送サービスに駆け込む.

◆夕餉は〈福ビール2021〉を.

◆夜の┣┣" 撃ち —— 先方の要望を受けて某書の目次案を再改訂する.

◇本日の総歩数=3,819歩. 朝◯|昼○|夜○. 計測値(前回比)= 84.40kg(+0.05kg) / 29.7%(−0.3%)

13 januari 2021(水)※霧筑波の朝は路面凍結

◆午前5時前起床.晴れ.気温は氷点下0.9度.西風.みるみるうちに霧筑波.早朝の禍々しい濃霧は朝日とともに消え去ろうとしている.最低気温は氷点下3.1度.通勤路はどこもかしこも凍結していて運転にはくれぐれも要注意.常磐道の側道には融雪剤が撒かれていた.

◆午前の┣┣" 撃ち —— とある大学に “三行半” を送りつける.金の切れ目は縁の切れ目だ.

◆[蒐書日誌]ここしばらく着便本を並べていなかった.まずはいただきものから ——

  1. M・R・オコナー[梅田智世訳]『WAYFIDING 道を見つける力:人類はナビゲーションで進化した』(2021年1月20日刊行,インターシフト,東京, 415 pp., 本体価格2,700円, ISBN:978-4-7726-9571-8 → 版元ページコンパニオンサイト文献リスト[pdf])※生得的なナビゲーションといえば,ハロルド・ギャティ[岩崎晋也訳](2019年9月10日刊行,みすず書房,東京, 2 color plates + iv + 279 pp., 本体価格3,600円 → 版元ページ)を前に読んだな.
  2. 宇根寛『地図づくりの現在形 :地球を測り、図を描く』(2021年1月8日刊行,講談社[講談社選書メチエ・741],東京, 251 pp., 本体価格1,700円, ISBN:978-4-06-522384-0 → 版元ページ)※最近「測地学」とか「地図作成」の新刊が多くないですか.
  3. 小林正弥『ポジティブ心理学:科学的メンタル・ウェルネス入門』(2021年1月10日刊行,講談社[講談社選書メチエ・742],東京, 301 pp., 本体価格1,900円, ISBN:978-4-06-522230-0 → 版元ページ)※ “シアワセ” を目指す心理学ってのがあるんだあ.

—— ご恵贈本は以上.どうもありがとうございました.続いて,年明けの着便本.

  1. メアリ・ノリス[有好宏文訳]『カンマの女王:「ニューヨーカー」校正係のここだけの話』(2021年1月10日刊行,柏書房,東京, 本体価格2,000円, ISBN: 978-4-7601-5259-9 → 版元ページ)※するする読了.「昆虫学的あら捜し屋」(p. 168)たるプロ校正者が遭遇してきたさまざまな事例がおもしろすぎる.それははたして “蟲” なのか.
  2. 山崎まゆみ『女将は見た:温泉旅館の表と裏』(2020年12月10日刊行,文藝春秋[文春文庫・や-74-1],東京, 221 pp., 本体価格650円, ISBN:978-4-16-791620-6 → 版元ページ)※さくっと読了.温泉旅館はとにかくサイコーである.
  3. Deborah G. Mayo『Statistical Inference as Severe Testing: How to Get Beyond the Statistics Wars』(2018年9月刊行,Cambridge University Press, Cambridge, xvi+486 pp., ISBN:978-1-107-05413-4 [hbk] → 版元ページ)※メイヨーさんの統計学本はどれも “破壊力” がありそうで. ハードカバー版をあえて買ったのはいざというときに投げr(やめなさい

—— 以上でリスト化完了.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 某出版社に目次案を放流する昼下がり.うまく進められればシアワセになれる.

◆冬野菜が安く出回っている.せっかく白菜がたっぷりあるので,この季節ならではの「白菜と豚バラ肉のぎゅうぎゅう蒸煮」を用意した.白菜と豚肉を重ねた “ミルフィーユ” を土鍋にぎゅうぎゅう詰めにして日本酒をふりかけ蒸し煮に.調味は黒胡椒と岩塩のみ.柚子をしぼってポン酢でどうぞ.レシピ→ het dagelijkse keukenleven「白菜と豚ばら肉のぎゅうぎゅう詰め土鍋蒸し」.

◆来週のオンラインお座敷 —— 本屋 B&B|網谷祐一×岡西政典×三中信宏「「種(しゅ)」に交われば明るくなる!~生物学者のタテマエとホンネに科学哲学者が迫る~」『種を語ること、定義すること』(勁草書房)刊行記念 2021年1月20日(水)20:00~22:00 Zoomウェビナー※挙行一週間前になったので宣伝イノチ.

◇本日の総歩数=3,806歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 84.35kg(+0.45kg) / 30.0%(0.0%)

12 januari 2021(火)※小雪が降りかかる藤沢

◆午前5時過ぎ起床.曇り.ときどき水気が空から降っているせいか下界は湿っている.気温は0.8度.西北西の風.

◆[蒐書日誌]読売新聞>本よみうり堂「読書委員が選ぶ「2020年の3冊」<上>」(2021年1月12日)※読売新聞での最後の書評お仕事.ワタクシのセレクションは:アーノルド・ゼイブル[菅野賢治訳]『カフェ・シェヘラザード』(2020年8月10日刊行,共和国[境界の文学],東京, 317 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-907986-72-8 → 版元ドットコム),オタ・パヴェル[菅寿美・中村和博訳]『ボヘミアの森と川 そして魚たちとぼく』(2020年4月20日刊行,未知谷,東京, 223 pp., 本体価格2,500円, ISBN:978-4-89642-602-1 → 版元ページ),そしてブルーノ・ドゥーセ[小宮輝之・山口杉朗監修|柴田里芽訳]『ジビエレシピ:プロのためのジビエ料理と狩猟鳥獣』(2020年9月25日刊行,グラフィック社,東京, 319 pp., 本体価格3,900円, ISBN:978-4-7661-3351-6 → 版元ページ)の3冊.いずれも未書評の新刊たち.

◆新年初の藤沢お座敷の日.幸い雪が降ることもなく藤沢駅にたどり着いた.午後の〈プレゼンテーション入門〉高座紙芝居と実習課題を Google Classroom にアップロード.今日も対面&オンライン同時双方向の授業です.手間ひまかけない主義なのでどんどんラクになっていく.火曜定例の藤沢版〝孤独のグルメ〟はいつもの〈湘南魚つるHanare〉にて「魚屋の海鮮気まぐれ丼」を.六会日大前駅.人気のない駅前ロータリーに小雪がちらちら舞っていた.

◆_・) 。oO (「金の切れ目が縁の切れ目」という格言を反芻している)

◆小雨降る藤沢からやはり小雨降るつくばに帰還.緊急事態宣言が出たせいか,リアル対面授業の出席者は前回の1/3ほど,その代わりzoom受講者は3倍くらいに激増していた.藤沢お座敷は残すところあと1回のみ.それをもってきれいさっぱりおさらばすることになる.長居は無用.

◇本日の総歩数=7,693歩. 朝◯|昼○|夜○. 計測値(前回比)= 83.90kg(−0.10kg) / 30.0%(−0.5%)

11 januari 2021(月)※連休なのに加圧されて

◆午前7時過ぎのろのろ起床.晴れ.気温は氷点下5.9度.北西の風.

◆曇り空の昼下がりは〈コワタイ〉でカオトムを.たいてい開店直後に即座に満席になるのに,今日はガラガラに空いていた.いつもなら店外まで伸びる待ち行列はまったくないので,今日が狙い目だぞ.

◆午後は暗くなるまで観音台の独房で紙芝居づくり.

◆連休最終日の今日は最低気温は氷点下7.8度だったが,あまり日が差さない日中の最高気温は4.9度止まりの寒さだった.そして明日は雪が降るとの予報.

◇本日の総歩数=1,687歩. 朝◯|昼○|夜○. 計測値(前回比)= 84.00kg(−0.75kg) / 30.5%(+0.1%)

10 januari 2021(日)※厳冬には食卓から防戦

◆午前5時半起床.晴れ.気温は氷点下7.5度.北西の風.連日のきびしい冷え込み.

◆午前9時を過ぎても氷点下1.4度.朝干したばかりの洗濯物が乾く間もなくカチンカチンに凍りついている.ここは北海道ですか.例年にない寒波が押し寄せているせいで,今朝の最低気温も昨日並みの氷点下8.0度まで下がった.近所のコンビニでは水道管凍結で直売コーヒーの販売を取りやめたらしい.

◆[欹耳袋]大橋靖雄 2020.【巻頭言】コロナ禍:学問としての計量生物学はどこに向かうか? 日本計量生物学会ニュースレター, no. 134: 1-2(2020年12月)pdf [open access] ※「明治時代の東大に招聘されたベルツ医師は,「日本人は西洋の科学技術成果だけを手軽にもぎとろうとする・・・果物を実らせるまでに,我々がまず種子をまき,若木が大きな樹になるまで大切に育て上げたのだということを忘れている」と正鵠を得た意見を残しています」「,機械学習・データサイエンス(無神論,いまのところ哲学不在)の攻勢の中で,認識論としての統計学の有りかた,意思決定支援としての統計学(得られたデータのコミュニケーション)を考えることが専門家に求められているのではないでしょうか」—— 大橋靖雄さんにザブトンを!

◆連休中日の観音台に出没している.もちろん全館空調はオフのままなので,居室の気温は10度そこそこ.懸命に部分床暖と個別ヒーターを駆使して居住性を上げるべく格闘するお昼前.

◆休日の┣┣" 撃ち —— 藤沢お座敷の次年度シラバス登録をすませた.

◆日中の最高気温は7度台まで上がったが,北風が冷たすぎて体感的には寒いままだった.日暮れてからはするすると気温低下.午後8時にはすでに氷点下3.2度とヤル気満々の寒気の攻めこみ.せめてもの抵抗として夕餉はボルシチ風のシチューを用意して,中から暖まることにした.

◇本日の総歩数=3,861歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測

9 januari 2021(土)※今季最強の寒波が襲来

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温はすでに氷点下7.5度まで下がっている.今季最低を更新するかな.西北西の風.午前7時の気温は氷点下7.7度.最低気温は氷点下8.2度と今季最低気温を軽やかに更新した.

◆寒すぎてどうしようもない.だからといって,朝から “お湯” や “お水” をいただくわけにはいかないし(分類学会連合オンライン総会があるもんで).けっきょく,尋常ではない冷え込みに打ち勝つために,三連休初日の朝餉は雪国っぽいきりたんぽミニ鍋を.

◆休日┣┣" 撃ち —— 分類学会連合オンライン総会 10:00〜11:00./藤沢お座敷は緊急事態宣言をものともせず,対面講義を突き進むとの事務連絡あり.またまた紙芝居をつくらないといけない.あー,次年度シラバスの入力〆切も迫ってきた.

◆日が暮れてまたしても氷点下の夜がやってきた.どこにいてもぞくぞく寒いので,今宵は酒粕中心のメニューを用意した.左側の汁ものは川場村の土田酒造で仕入れてきた〈誉国光〉の生酛 “黒粕” の粕汁(根菜いろいろ&むかご).右側のメインディッシュのポテトサラダには地元・来福酒造の〈来福〉 “白粕” を混ぜ込んだ.あとは玉ねぎフライとお肉を少々.

◆[欹耳袋]日本経済新聞「ポスドク11年、ついに見切り データサイエンスに活路」(2021年1月9日)※Cf: web岩波|リレー連載〈アカデミアを離れてみたら〉第1回「ポスドク街道11年の果てで進退窮ま……らなかった話」(2020年4月22日).酒井聡樹さんの「これ論日記」によく登場したマキノさんか.

◆例年,関東の冬は単に「寒い」だけでなく,極度に乾燥するのであちこちがひび割れを起こして「痛い」ことこの上ない.何やらクリームを塗りたくってしのいでいるが,そろそろ加湿器が必要ということか.それとも燗酒用のやかんを火にかけておけばいいのか.

◇本日の総歩数=2,838歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 84.75kg(−0.25kg) / 30.4%(−0.4%)

8 januari 2021(金)※温泉逃避から日常復帰

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温は氷点下2.0度.西北西の風.今年初めての出勤簿押印の儀.今朝の最低気温は氷点下3.9度とそれほどでもなかったが,観音台に吹きわたる乾いた西風が冷たすぎる.午前9時過ぎにやっと氷点を超えたものの,陋屋居室には冷たいすきま風が窓から忍び込む.オンドル付き研究室があればなあ……(夢見る目)

◆日常復帰のリハビリテーションとして,昨年末よりなろ様から繰り返しせっつかれていた「パワハラ eラーニング」を受講したり,日大の〈プレゼンテーション入門〉講義のアナウンスをしたり(来年度のシラバスを書かないと書かないと).

◆[蒐書日誌]網谷祐一『種を語ること、定義すること:種問題の科学哲学』(2020年12月20日刊行,勁草書房,東京, viii+238+xv pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-326-10288-4 → 版元ページ)※水上〜草津〜つくばと転戦した末に読了しましたー(事務連絡).自他共に許す “分類学者” はこーいう本をたまには読まないとね.

◇本日の総歩数=3,916歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 85.00kg(+0.40kg) / 30.8%(+0.5%)

7 januari 2021(木)※草津温泉の朝は七草粥

◆午前5時半起床.湯の街はまだ闇の中.曇り時々晴れ.今の気温はまだ氷点下7度と、つくば程度の冷え込み方だが,これからの気温低下が尋常ではなく,明朝からは氷点下10度を下回るとの予報.凍りつく前に脱出しないと.凍結しないためにはまずは朝風呂でしょ.大木をくり抜いたお一人様湯船がことのほか極楽すぎて,もう出られまへん〜

◆軒先から氷柱が垂れ下がる冷え込み.草津で味わう七草粥の朝餉.ゆっくりゆっくり温泉に沈んでからお昼前にチェックアウト.

◆強烈な上州空っ風に吹き飛ばされてつくば帰還.身を切るようなこの北風はただごとではない.寒すぎる〜

◆[欹耳袋]私が考えていること、考えても分からないこと。 「図書館で読んだ本3。」(2020年11月30日)※「私は曼荼羅という言葉が本の内容とそぐわないのではと思っている。著者の口癖なのだろうか?」—— 年来の口癖でーす.

◆後ろ髪を引かれつつ明日からは日常復帰.

◇本日の総歩数=5,550歩. 朝△|昼○|夜○. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測

6 januari 2021(水)※なろ源泉資源調査拠点

◆午前6時起床.晴れ.雪が降り積もる山間の湯の街に朝日はまだ届かない.午前6時の気温は氷点下0.9度.北北東の風.利根川源流を見下ろす露天風呂には寒風が吹き込んで,まさに寒中修行の早朝だ.午前9時半にチェックアウト.観閲経由で沼田ICへ.せっかく近くまで来たので,川場村の土田酒造へ立ち寄る.

◆その後は “日本ロマンティック街道” 経由で山越えして中之条へ.その後は長野原から草津へとたどった.

◆なろ源泉資源調査開発研究拠点(仮)にて —— 標高千メートルに小雪が舞う.今宵の宿〈奈良屋〉は湯畑のすぐ近くで,白旗源泉を引いている旅館のひとつ.湯守がきちんと手を入れているので,湯加減は申し分なし.極楽極楽.「御汲上の湯」の露天風呂に入っていたら,湯守さんが湯温のチェックに来た.訊いたところ,この宿では「平均42.0度」をはさんで「±0.5度」の範囲にばらつきが収まるように細かく温度制御しているとのことだった.

◆夕餉はもちろん “お水の研究” も怠りなし.群馬なんだし〈水芭蕉〉が登場するのは妥当なセレクションでしょ. 昨日に続いて,今日も “お湯” と “お水” の修行のおかげで爆睡できるぞ.

◇本日の総歩数=5,479歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測

5 januari 2021(火)※なろ温泉科学研究拠点

◆午前6時前起床.曇り.気温は氷点下2.3度.西風.しばらくいなくなります.探さないでください.

◆一路,上州へ —— 正午前に高崎に入る.ランチはひさしぶりの〈栄寿亭〉C丼.混雑する時間帯だったが,幸いなことに空席があった.「栄養が偏っている」とのきびしい指摘に事前反撃するために〈栄寿亭〉名物の「ポテトサラダ」を完食したことも付け加えておかないと.

〈栄寿亭〉の倒錯メニューのひとつに「カツ付きポテトサラダ(ライス付き)」なるものがある.上のポテトサラダにカツが一枚乗っていて,さらにライスが付く.それくらいだったらメニューの隣にあるカツライス(A, B, C)から選べよと言いたくなるが,それでは元も子もない.あくまでもポテトサラダが主役で,カツは脇役.そのカツをそっと支える黒衣がライスという配役だ.さすがは老舗洋食店,発想がちがうぞ.

◆さらに関越道を北上する.風景が急速に雪景色へと変わってきた.水上ICで降りて,水上の温泉街へ.目的地のホテルは見えているのになかなかたどり着けない.まるでカフカの『城』だ.カーナビを信用したらすれ違いもできない裏道に誘い込まれてしまい,けっきょくホテルの人に先導してもらってやっと〈水上館〉にたどり着いた.

◆なろ雪氷温泉科学研究拠点(仮)にて —— 温泉に来たからにはまじめに “お湯” の研究を遂行する夕暮れ.もちろん “お水” の研究も怠りなし.夕餉に登場する〈誉国光〉はひさしぶり.川場村の土田酒造にまた行かないと.

◆旅先にはたいてい何冊か本を持参するのだが,温泉に来ると “お湯” の調査に没頭して湯疲れすることが多く,そのせいでたいてい爆睡してしまう.今回も “お仕事本” をもってきたにもかかわらず,まったく読み進めることができずに熟睡への一直線.

◆明日はまた別の “拠点” に移動することになっている.

◇本日の総歩数=3,338歩. 朝◯|昼○|夜×. 計測値(前回比)= 84.60kg(−0.10kg) / 30.3%(−1.3%)

4 januari 2021(月)※まだまだ続く正月休み

◆午前5時過ぎ起床.薄曇り.気温は氷点下2.3度.西北西の風.

◆[蒐書日誌]塩川伸明『国家の解体:ペレストロイカとソ連の最期』(2021年2月刊行予定,東京大学出版会,東京, 2,426ページ, 本体価格38,000円, ISBN:978-4-13-036282-5 → 版元ページ)※元日の朝日新聞朝刊に載っていた “サンヤツ広告” によると,本書『国家の解体』は「東京大学出版会創立70周年記念出版」のひとつに位置づけられているとのこと.「計2,426ページ」&「本体価格38,000円」に卒倒する向きもあるようだが,3分冊なので概算すれば「13,000円/800ページ」→「6,500円/400ページ」だから,東大出版会の出す本としてはぜんぜん高くない,ごくふつうの価格設定でしょう.

◆世間的には今日から仕事始めではあるが,出勤簿上はワタクシの正月休みはまだまだ続く.それでも,某申請書類のマークダウンファイルを学会に送ったりするという中途半端さ.早めのランチは芹とトマトのペペロンチーノ.

◆査読レポートを編集部に送信.〆切は1月9日なので,かの “ネルー値” [pdf] はめでたく「+5」という余裕のよっちゃんで決着をつけたことになる.今夜はマクラを高くして寝られるぞ.査読はさっさと放流しよう.

◆カレンダー的には “平日” に戻ってしまったので,今宵の夕餉はローストビーフ丼を中心にして正月遺産の有効利活用を心がけた.厨房的に言えば,今年はムダなくシームレスに年末年始から日常へと移行できそうだ.

◇本日の総歩数=1,931歩. 朝◯|昼○|夜○. 計測値(前回比)= 84.70kg(+0.65kg) / 31.6%(+2.4%)

3 januari 2021(日)※背徳続きの正月三が日

◆午前7時過ぎのろのろ起床.晴れ.気温は氷点下5.9度.ほぼ無風.

◆お正月の「揚げ餅おろし」は必殺.食べすぎるとタイヘンなことになる.夕暮れ時の初むしやしないは運良く(悪く?)開店していた〈シーゲル〉のザッハトルテ.正月三が日はイケナイものが次から次へと押し寄せてくる.

◆いわゆる「研究者(researcher, Forscher/in)」は「研究に従事する者」という意味では中立的な言葉だから,われわれのような立場の研究労働者は全員がこのカテゴリーに含まれるとみていいだろう.とすると,一方の「学者(scholar, Wissenshaftler/in)」は別のカテゴリーだとするとその定義はどうする?

◆かたや揚げ餅おろしとザッハトルテの波状攻撃を果敢にも迎撃しながら,かたや年越し査読の残務┣┣” 撃ちを怠らない正月三が日最後の夜.

◇本日の総歩数=9,240歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 84.05kg(−0.20kg) / 29.2%(−1.3%)

2 januari 2021(土)※もうお節に飽きてきて

◆午前7時過ぎのろのろ起床.晴れ.気温は氷点下5.2度.北北西の風.年が明けてから例年並みの冷え込みが続いている.

◆[欹耳袋]Togetter -「『涼宮ハルヒの直観』読んでたら、「よくあるけど実際あんま見た事無い」代表格みたいな誤字見つけた」※他人事ではなく,こういう “蟲取り” は著者や編集者がゲラを血眼で探しても出版されるまで見つからないことがよくありましてな(うんうん).

◆黒豆炊いてお肉を焼いているばかりではちょっとなので,年越しの査読仕事でもしてみようと某投稿原稿を読み始めたら,過去論文を芋づるのように引きずり出さないと埒が明かないことが判明し,Researchgate やら arXiv を引っ掻き回している.せっかくの正月三が日がどんどん蒸発していく.

◆大晦日に仕込んだローストビーフがやっと落ち着いた味わいになってきた.いつものように下味は味噌・酒粕・再仕込醤油・味醂・大蒜・赤唐辛子・生酛日本酒をベースにした和風なので,マスタードよりはわさびの方が似合っているかもしれない.

◆おせち料理はすぐに飽きるものだが,たくさん残しても困ってしまう.今年は趣向を変えて「おせち残務処理混ぜご飯」にしてみた.お煮しめをはじめ具材になりそうなアイテムをことごとく賽の目に切り刻み,炊きたての白ごはんに混ぜてしまうという簡単至極.下味は十分なのでただ混ぜるだけ.

【食材】おせちの残り(たけのこ・れんこん・しいたけ・こんにゃく・きんぴらごぼう・油揚げ・かまぼこ)・柚子(1個)・三つ葉(1把)・白ごはん(適量):

  1. おせちの残り物はすべて賽の目に切り刻む.
  2. ご飯が炊きあがったら熱いうちに 1 をすべて投入しざっくり混ぜる.
  3. 柚子の実をしぼりかけ,皮はみじん切りにして混ぜこむ.
  4. ざく切りにした三つ葉を混ぜこんでできあがり.

おせちの味付けにもよるが,もし甘辛すぎるようなら,ご飯にちょっとだけ酢を効かせて,さっくり薄味に炊いたお揚げさんに詰めて,関西風の五目いなり寿司にするという選択肢もありそう.

レシピ → クックパッド「おせちの残りの混ぜごはん」|het dagelijkse keukenleven「おせちの残りの混ぜごはん」.

◇本日の総歩数=8,705歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 84.25kg(−0.10kg) / 30.5%(+1.5%)

1 januari 2021(金)※元旦初日の出黒豆お肉

◆午前6時半ゆるゆる起床.冬晴れ.最低気温は氷点下7.2度とひさびさの冷え込み.もうすぐ初日の出.あけましておめでとうございます.

◆一年の計は厨房にあり.笑う門には福来たる.みなみなさま,良き一年でありますように.三日がかりのお豆さん.今年の黒豆のできは上々.続いて,元日ローストビーフ入刀の儀.予想通りミディアムレアの仕上がり.空気に触れると切断面がどんどんレアっぽい色あいと質感になっていく.

◆おだやかな日和の元日の昼下がりはぶらぶら歩いて苅間の八坂神社へ初参り.夕餉には満を持してローストビーフが登場した.

◆[蒐書日誌]年末年始用の新刊を何冊も抱え込んできたが,『読む・打つ・書く』ならぬ「呑む・炊く・焼く」の繰り返しで,なかなか思ったようにはかどらない.年始めの本はこれ:メアリ・ノリス[有好宏文訳]『カンマの女王 :「ニューヨーカー」校正係のここだけの話』(2021年1月10日刊行,柏書房,東京, 本体価格2,000円, ISBN: 978-4-7601-5259-9 → 版元ページ)※校正と校閲をめぐる逸話集. “ウェブスター” と “OED” の鍔迫り合いとかのっけからおもしろい.

◇本日の総歩数=9,437歩. 朝△|昼○|夜△. 計測値(前回比)=未計測 / 未計測