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日録2019年12月


31 december 2019(火)※今年の大晦日は暖かい

◆午前7時前起床.霧筑波.気温5.1度.南西風.昨夜のローストチキンのホネ一式を圧力鍋にかけ,第二の “鶏” 生である鶏雑炊への道を歩んでもらう.黒豆の炊き始め.ゴールは午後6時の予定.

◆青空の正午の気温は11.3度と昨日より6度も高い暖かさ.朝のうちに年内最後の “お水” の買い出しに行ったのだが,まだ早い時間帯だったせいか,研究学園エリアはたいした混雑ではなかった.午後からがタイヘンなことになるのかも.

◆[蒐書日誌]本年最後のお仕事として『月刊みすず』の「読書アンケート」原稿をメール送信.ワタクシが取り上げた5冊は:アルマン・マリー・ルロワ[森夏樹訳]『アリストテレス 生物学の創造[上・下]』(2019年9月,みすず書房)/郭怡青(文)・欣蒂小姐(絵)・侯季然(映像)[小島あつ子・黒木夏兒訳]『書店本事:台湾書店主43のストーリー』(2019年6月,サウザンブックス)/濱田武志『中国方言系統論:漢語系諸語の分岐と粤語の成立』(2019年7月,東京大学出版会)/スティーブ・ヒンディ[和田侑子訳]『クラフトビール革命:地域を変えたアメリカの小さな地ビール起業』(2015年7月,DU Books)/そして,J・ウォーリー・ヒギンズ『続 秘蔵カラー写真で味わう60年前の東京・日本』(2019年12月,光文社新書・1041).

—— 今年もおもしろい本をありがとうございました!>著者さま・出版社さま.

◆大晦日の午後はぽかぽか陽気で,最高気温は15.9度まで上がった.夕暮れになって北風が強まり,気温はぐんぐん降下中.炊き始めてちょうど6時間が経過したので,今年の黒豆はこれにてできあがり.今夜は一晩ベランダで冷気にさらして甘みを吸わせる.

◆昨夜火入れしたローストビーフは空冷ののちいったん冷凍保管した.今朝から常温解凍して夕刻にやっとスライスできた.ミディアムレアの焼き上がり.さんざん食べてもまだ食べ切れない.

◆静かな大晦日の夜が更ける.この一年が幕を下ろそうとしている.

◇本日の総歩数=3,816歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 85.15kg(−0.25kg) / 29.9%(−0.4%)


30 december 2019(月)※鶏さんと牛さんの世話

◆午前7時半のっそり起床.曇り.年賀状は書かず,大掃除もせず,買い出しはすませたので,心置きなくだらだら過ごす年の瀬.今日のお仕事は鶏さんと牛さんをこんがりローストするだけだが,夕方まで時間を駆けて常温に戻さないといけない.雨.気温は4度台.寒い寒い.

◆冷たい雨が降り続く午後は鶏さん受難の日.2kg大の鶏さんはお腹にじゃがいもやら茸を好き放題に詰め込まれ,がんじがらめに緊縛されたあげく,油まで垂らされるという倒錯の仕打ちを受け,夕方の火入れまで放置プレイ中.ローストチキンは250度設定のオーブンでまずは背側を30分焼入れ.間髪入れず,裏返して腹側を60分焼いているところ.腹側を150度で60分焼いて,ローストチキンはできあがり.

  レシピ → クックパッド「自家製ローストチキンを焼く!」.

◆鶏さん放置プレイの間に,牛さんのお世話.昨日から一晩じっくり日本酒・みりん・熟成味噌とおろしにんにくでしっかり和風の下味をつけた〈マルゲンミート〉牛もも肉1.1kg塊.これくらい巨大だとタコ糸で緊縛する必要はない.これから焼き目をつけてオーブンに投入する.ローストビーフは150度設定のオーブンで40分の焼き入れ.肉洋温度計ミートサーモで内部温度を測ったらちょうど50度だったのでミディアムレアの焼き上がり.冷ましてからいったん冷凍し,明日解凍してからスライスする.

  レシピ → クックパッド「新春を言祝ぐローストビーフ」.

◆夜遅く黒豆の吸水開始.炊き始めは12時間後の大晦日.年末は厨房にいる時間がとても長い.

◆今日は最高気温が6.1度というきびしい寒さだった.しかし,明日は一転して20度近くまで上がるとの予報.

◇本日の総歩数=1,275歩. 朝◯|昼−|夜△. 計測値(前回比)= 85.40kg(−0.35kg) / 30.3%(−0.4%)


29 december 2019(日)※厨房は大混雑の大多忙

◆午前6時半起床.晴れ.気温は氷点下4.0度まで下がっている.南風.丸鶏がこちんこちんでまだ解凍できていないので,まずは牛さんのお肉の前準備からか.年明け早々の1月6日が〆切の原稿がひとつあるが,鶏さんと牛さんを追いかけ回していて,今はそれどころではない.そして大晦日は黒豆を炊くという恒例行事が待っている.

◆[蒐書日誌]崔岱遠(文)・李楊樺(画)[川浩二訳]『中国くいしんぼう辞典』(2019年10月16日刊行,みすず書房,東京, xiv + 365 + VIII pp., 本体価格3,000円, ISBN:978-4-622-08827-1 → 版元ページ)やっと読了.どんな料理にも物語あり.まるで漢詩のようにさらさら流れるモノローグの心地よさ.

◆鶏さんやら牛さんやら大物のお世話をする前に,昨夜から昆布だしで炊いた大根さんの現状調査.一晩戸外に出してだし汁に浸したまま氷点下の冷え込みにさらした.もう一度温めてから食卓に登場する予定.

◆夕方,ローストビーフ(1.1kg)の前準備がやっと終わった.一晩冷蔵庫に寝かせて,明日ローストに入る.ローストビーフとローストチキンへの道のりは遠く険しい.すきま時間にさんまの筒煮と牛肉のしぐれ煮を.どう見ても食堂か呑み屋のメニューで,正月らしさを微塵も感じさせない.

◇本日の総歩数=3,173歩. 朝◯|昼−|夜△. 計測値(前回比)= 85.75kg(−0.15kg) / 30.7%(+0.5%)


28 december 2019(土)※年の瀬買い出し大作戦

◆午前7時過ぎのろのろ起床.晴れ.気温は氷点下1.4度のきびしい冷え込み.最低気温は氷点下3.0度まで下がった.

◆[欹耳袋]産経新聞「「お堅い」大学出版部が“変化球”の本、続々と」(2019年12月28日).

◆[蒐書日誌]年越しにならないよう,水揚げ新刊本の整理をしないと:

  • J・ウォーリー・ヒギンズ『続 秘蔵カラー写真で味わう60年前の東京・日本』(2019年12月30日刊行,光文社[光文社新書・1041],東京, 510 pp., 本体価格1,600円, ISBN:978-4-334-04450-3 → 版元ページ)※一年前に出た前著:J・ウォーリー・ヒギンズ『秘蔵カラー写真で味わう60年前の東京・日本』(2018年10月30日刊行,光文社[光文社新書・969],東京, 454 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-334-04375-9 → 版元ページ)の続編.正月寝読み本にぴったりの500ページもあるカラー写真新書.

  • 福永真弓『サケをつくる人びと:水産増殖と資源再生』(2019年12月5日刊行,東京大学出版会,東京, xxii+463+iv pp., 本体価格6,300円, ISBN:978-4-13-060322-5 → 版元ページ)※お送りいただき感謝です.鮭の養殖をめぐる500ページの大著.

◆朝から方々走り回って食材の買い出しに奮闘したらもうこんな時間に.今年は年末年始の休日が長いので,しっかり食料を備蓄しないと.遅めの昼餉は “最貧民のスパゲティ” をちゃちゃっと用意した.いわゆる “貧乏人のスパゲティ” をさらに上回る(下回る?)貧しさである.

◆[蒐書日誌]続いて,大手町漁港の水揚げ:

  • シェリル・ミサック[加藤隆文訳]『プラグマティズムの歩き方:21世紀のためのアメリカ哲学案内[上]』(2019年11月20日刊行,勁草書房[現代プラグマティズム叢書],東京, xxx+358 pp., 本体価格3,800円, ISBN:978-4-326-19978-5 → 版元ページ)※ルイ・メナンド『メタフィジカル・クラブ』が書棚でごそごそ揺れている.

  • シェリル・ミサック[加藤隆文訳]『プラグマティズムの歩き方:21世紀のためのアメリカ哲学案内[下]』(2019年11月20日刊行,勁草書房[現代プラグマティズム叢書],東京, xii+240+xli pp., 本体価格3,500円, ISBN:978-4-326-19979-2 → 版元ページ

  • R・ラウダーニ(編)[野口雅弘訳]『フランクフルト学派のナチ・ドイツ秘密レポート』(2019年12月16日刊行,みすず書房,東京, x+401+39 pp., 本体価格6,500円, ISBN:978-4-622-08857-8 → 版元ページ

  • ジョナサン・ドローリ(文)|ルシール・クレール(画)[三枝小夜子訳]『世界の樹木をめぐる80の物語』(2019年12月1日刊行,柏書房,東京, 239 pp., 本体価格3,400円, ISBN:978-4-7601-5190-5 → 版元ページ

  • 小林裕彦『温泉博士が教える最高の温泉:本物の源泉かけ流し厳選300』(2019年12月10日刊行,集英社,東京, 15 color plates + 302 pp., 本体価格1,600円, ISBN:978-4-08-786121-1 → 版元ページ

  • 立野正裕『紀行 辺境の旅人』(2019年11月20日刊行,彩流社,東京, 369 pp., 本体価格3,500円, ISBN:978-4-7791-2631-4 → 版元ページ

  • 竹下大学『日本の品種はすごい:うまい植物をめぐる物語』(2019年12月25日刊行,中央公論新社[中公新書・2572],東京, xii+282 pp., 本体価格900円, ISBN:978-4-12-102572-2 → 版元ページ)※大手町で釣り上げたら,それとは別にご恵贈いただいた.

◆冷蔵庫がすでに食材であふれかえっているので,ひとつまたひとつと使っていかないとどうしようもない.いちおう年の瀬お休みらしい夕餉をということで,〈マルゲンミート〉食材勢揃いのポトフ,ふろふき大根(生姜味噌),そしてひさしぶりの純米〈ど〉を抜栓した.

◇本日の総歩数=5,353歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 85.90kg(−0.25kg) / 30.2%(+0.7%)


27 december 2019(金)※雨雲は去って仕事納め

◆午前6時半のろのろ起床.雨.気温7.1度.北西風.仕事納めの観音台は車も人も少ない.昨夜から降り続いた雨は早朝には止んで,濡れた路面が照り返す朝日がまぶしいのなんのって.冷え込みはなく午前9時の気温は8.2度と高め.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 卓上カレンダーを2020年用にアップデート./来年秋の分子系統ワークショップ開催申込./来年の居場所確保書類を忘れずに提出./北風がだんだん強まってきた./某依頼案件,即決で引き受けていただき,ありがたやありがたや.

◆[蒐書日誌]神原正明『ヒエロニムス・ボス:奇想と驚異の図像学』(2019年11月20日刊行,勁草書房,東京, viii+558 pp., 本体価格9,500円, ISBN:978-4-326-80061-2 → 版元ページ)※先週の大手町で一本釣りしてきた “大物” は病み上がりのワタクシにはキケンすぎてまだ立ち向かえない.魑魅魍魎に憑依され,寓意の沼に引きずり込まれそう.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 仕事納めにふさわしく,朝からさくさくと歳末┣┣” 掃除をしているが,ここにきて新規┣┣” が湧くというフシアワセが.

◆[欹耳袋]Togetter -「学生がGoogle翻訳して持ってきた英文がちゃんとした英語になっていた話。Google翻訳の精度が最近急激に向上してるらしい」※ちゃんとした日本語が書ければ,ちゃんとした英語に翻訳してくれるというのはとても教訓的.

◆_・) 。oO (仕事納まらず)

◆夕方から秋葉原に出撃し,総武線高架下にて生物地理学会事務局の忘年会.サクッと終わってさっさと帰還.今年の忘年会はこれにてすべて終了.

◇本日の総歩数=8,038歩. 朝◯|昼○|夜×. 計測値(前回比)= 86.10kg(+0.30kg) / 29.5%(−0.6%)


26 december 2019(木)※濃密宴会の夜は更けて

◆午前5時半起床.曇り.気温2.7度.西風.曇り空の観音台は凍えるような冷え込み.午前8時の気温は3.7度.北東風.クリスマスが過ぎたので,今朝の BGM は一転して John Coltrane〈Ballads〉2枚組.朝からジャズ喫茶.

◆[欹耳袋]NHK NewsWeb「国立極地研の研究者 懲戒解雇処分 研究費など不正受給」(2019年12月25日)※「田邊助教は生態学を専門として南極観測隊に4回参加」「調査に対し田邊助教は不正を認め、「すぐに使える費用を確保しておきたかった」などと説明」.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 年の瀬の解約1件.電話でサクッとUQ WiMAX の Wi-Fi ルーターには5年間たいへんお世話になりました.

◆[欹耳袋]紀伊國屋書店「「紀伊國屋じんぶん大賞2020 読者と選ぶ人文書ベスト30」を発表」(2019年12月26日)※荒木優太『在野研究ビギナーズ』(3位),宮野真生子・磯野真穂『急に具合が悪くなる』(10位),アルマン・マリー・ルロワ『アリストテレス』(19位).

◆お席亭から新春お座敷の演目の連絡あり —— 南山大学考古・人類学セミナー「形ノ理:モノが語る物語」シンポジウム〈人工(遺)物の三次元計測と幾何学的形態測定の理論と実践〉2020年1月25日(土)13:00〜17:00@九州大学椎木講堂第一講義室(伊都キャンパス)※いと遠きキャンパスにて.玄界灘の海風が寒そう……

◆夜の再出撃.今宵は東新井の〈Gigi osteria〉にて濃密なるメンバーによる濃密な忘年会.まずはIPAで準備運動をしてから,ワインへ.前菜のサラミ,カラスミがたっぷりかかった目玉焼き,定番のトリッパ,そしてシェフが撃ってきた真鴨と雉のローストなど,そして湧き出る “お水” の数々.終わったのは午後10時と,まだまだ宵の口だったが,すでにもうリミットだったので,続きがなかったのは幸いだったかもしれない.

◆しかし,過酷な忘年会シーズンは明日もまだ続くのだった.

◇本日の総歩数=7,189歩. 朝◯|昼○|夜×. 計測値(前回比)= 85.80kg(−0.10kg) / 30.1%(−0.6%)


25 december 2019(水)※人並みにクリスマスを

◆クリスマスの朝は午前6時のろのろ起床.曇り.気温1.9度.南東風.クリスマスの観音台は曇り空.寒気が流れ込んでいる.午前9時の気温は3.8度.北西の風.そろそろ休みに入っているのか,人口密度が低め.朝イチの BGM はコダーイ〈ハンガリー詩篇〉から.

◆[欹耳袋]名倉昌巳・松本伸示 2019. 中学校新入生に「生物多様性」の理解と「進化思考」を促す理科授業開発:「身近な生物」の観察における「分類・系統樹」思考を導入した学習指導を事例として.理科教育学研究, 60 (2): 397-407 J-Stage | pdf [open access] ※分類思考と系統樹思考を生物学教育にどう取り入れていくのかを論じている.

◆続く BGM はヤナーチェク〈グラゴル・ミサ〉.うん,そこはかとない乱れ打ちがとっても異教的異教的.

◆[蒐書日誌]ロブ・デサール,イアン・タッターソル[ニキリンコ・三中信宏訳]『ビールの自然誌』(2020年1月25日刊行,勁草書房,東京, vi+273 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-326-75056-6 → 目次版元ページ)※あとは書影を公開すれば年内の事前宣伝は万全かな.来年2月1日(土)の本屋B&Bイベントのアナウンスが残っているか.

◆BGM の最後はヤナーチェク〈シンフォニェッタ〉.バス・トランペットが鳴り響く異教空間の極致.

◆夜は人並みにクリスマスを.クックパッド「骨付きもも肉のローストチキン」のアクセス数がさらに急増し,ベストテン入りしてしまった.鶏さんの “受難” に大きく貢献してしまったみたい.

◇本日の総歩数=5,087歩. 朝◯|昼○|夜×. 計測値(前回比)= 85.90kg(+0.55kg) / 30.7%(+0.3%)


24 december 2019(火)※イヴの夜にすき焼きを

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温は氷点下0.2度まで下がっている.西風.からっと冬晴れ.落ちるべき葉は散り果て,朝日が枝の隙間から差しこむ.午前8時の気温は2.3度.寒い寒い.今日の居室 BGM はやはり〈クリスマス・オラトリオ〉でいいんでしょうか.始まりが一日早いか.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 「年末年始の居場所を知らせよ」との御触書がまわってきた.「ずっと自宅」とだけ書いてそっと返信メールを打ち返す.

◆世間的には “クリスマス” なので鶏さん受難の季節到来.ここ数日のクックパッドのアクセス数はスゴイことになっている.やはり「丸鶏」よりも「骨付きもも」の方が人気があるのだろうか.

◆[欹耳袋]日本経済新聞「黒毛にしま模様、「シマウシ」に虫よけ効果 愛知県」(2019年12月23日)※「シマウマの模様に虫よけ効果があるという海外の論文をヒントに」して「研究チームは黒毛の牛に白いスプレーで幅4~5センチのしま模様をつけ」—— 牛さんもタイヘンだなあ.

◆午後の┣┣" 撃ち —— とある原稿を読んでコメントを北の方に投げ返す.今日のお仕事はここいらでオシマイだ.

◆今年のクリスマス・イブは,ローストチキンならぬすき焼きとビールというなんとも “和風” なことになってしまった.まだ体調がイマイチなので,性急に “病み上がり宣言” を引っ込めるわけにはいかない.

◇本日の総歩数=3,262歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 85.35kg(−0.30kg) / 30.4%(−0.4%)


23 december 2019(月)※年の瀬の病み上がり中

◆午前5時半起床.降り続く雨.寝すぎて節々が痛い.気温3.5度.北西の風.朝日の観音台.明け方の雨空から青空へと天気は急速回復.午前8時の気温は4.4度.北風が冷たい.

◆[蒐書日誌]『ビールの自然誌』のカバージャケットと表紙の図柄案が届いた.本づくりもそろそろゴールが見えてきたか./アマゾンでも予約販売開始.

◆今宵もふとんにくるまっている.

◇本日の総歩数=2,572歩. 朝◯|昼○|夜○. 計測値(前回比)= 85.65kg(−0.75kg) / 30.8%(+0.2%)


22 december 2019(日)※冷えこむ冬至は休養日

◆午前8時のろのろ起床.曇り.気温2.7度.北西風.病み中なのでごろごろする.

◆[欹耳袋]今年の5月に始まった:ほぼ日の学校〈ダーウィンの贈りもの I〉の全カリキュラムが先日大団円を迎え,記念にダーウィンの「I think」ツリーのトートバッグをいただいた.どうもありがとうございました.最終日にはダーウィン夫人のレシピに則ったお豆のスープが受講者に振る舞われたそうな.レシピ出典:Dusha Bateson and Weslie Janeway『Mrs. Charles Darwin's Recipe Book: Revived and Illustrated』 (2008年刊行,Glitterati, New York, 175+xvii pp., ISBN:978-0-9801557-3-0 [hbk] → 版元ページ特設ページ書評記事)の pp. 94-95.本書はエマ夫人のレシピに基づくダーウィン家の料理の復元を試みている.

◆ごろごろしたからといってすぐによくなるわけではない.午後もごろごろは続く.

◆[蒐書日誌]読売新聞「読書委員が選ぶ2019年の3冊:これを読まずには年は越せない」が本日紙面掲載された(公開は年末になるだろう).ワタクシの選んだ3冊は:

  • 奥山淳志『庭とエスキース』(2019年4月16日刊行,みすず書房,東京, 40 color plates + 286 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-622-08795-3 → 書評版元ページ

  • アンデシュ・リデル[北條文緒・小林祐子訳]『ナチ 本の略奪』(2019年7月16日刊行,国書刊行会,東京, 431 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-336-06321-2 → 書評目次版元ページ

  • ロン・リット・ウーン[枇谷玲子・中村冬美訳]『きのこのなぐさめ』(2019年8月19日刊行,みすず書房,東京, 311+vii pp., 本体価格3,400円, ISBN:978-4-622-08809-7 → 感想・目次版元ページ|「きのこが導く、魂の再生の物語」)

—— これら3冊はいずれも書評記事にはならなかったが,読後感想は別途公開している.

◆読売新聞の同じ12月22日号には,読書委員の近況を語る「読書委員この1年」というコラムがあって,ワタクシも寄稿した.読書委員を引き受けてちょうど1年という折り返し点.過日10日に大手町で読書委員会慰労会が開催されたが,土佐巡業で欠席したので,次のような代読メッセージを送った:leeswijzer「読売新聞読書委員会慰労会(代読メッセージ)」(2019年12月11日).

◆雨降る冬至の夜は柚子湯につかって寝るん〜♫•*¨*•.¸¸♪

◇本日の総歩数=0歩. 朝◯|昼○|夜○. 計測値(前回比)= 86.40kg(−1.65kg) / 30.6%(+0.4%)


21 december 2019(土)※夕闇に輝く銀座ぶらり

◆午前7時半のろのろ起床.本降りの雨.気温6.8度.北風.

◆[蒐書日誌]版元から近刊予告が出た:ロブ・デサール,イアン・タッターソル[ニキリンコ・三中信宏訳]『ビールの自然誌』(2020年1月25日刊行,勁草書房,東京, 本体価格2,200円, ISBN:978-4-326-75056-6 → 版元ページ)※販促イノチの日々が始まる〜 てってー的に売るぞ〜

◆午後は自然史学会連合総会に出席するため都内へ.西日暮里の日能研会議室にて総会(14:30〜16:00).終わってから所用で銀座をぶらぶらして帰る.

◆帰宅後,実にめずらしいことに37.8度の熱さだったので,何もせずにふとんにくるまる.

◇本日の総歩数=7,124歩. 朝◯|昼○|夜−. 計測値(前回比)= 88.05kg(+0.20kg) / 30.2%(−0.3%)


20 december 2019(金)※気の早い門松が立って

◆午前5時半起床.晴れ.気温5.0度.北西風.冬晴れの観音台は朝日がとてもまぶしい.午前8時の気温は6.7度.西風.いつもの年よりも先走って農環研の正面玄関両側には気が早いことにもう門松が置かれている.ここだけ気分はもう新年.

◆クリスマスが近づいてきたせいか,クックパッド「自家製ローストチキンを焼く!」レシピへのアクセスがここ数日で激増している.そういえば去年も一昨年もそうだった.オーブンがあるなら丸鶏をこんがりローストするのはとても簡単.食べ終わったホネもスープやリゾットに再利用できてとてもオトク.ローストチキンは毎年焼いているが,そのレシピはたえず “進化” している:クックパッド「ローストチキン(2017冬バージョン)」.今年は例年よりも遅くなり,年の瀬に鶏さんと牛さんをまとめてローストすることになる.

◆午前の┣┣" 撃ち —— ワタクシは来年度の冬学期に(つくばからはめっちゃ遠い)藤沢の日本大学生物資源科学部食品ビジネス学科にて〈プレゼンテーション入門〉というお座敷を半年間お務めすることになりました.高座での噺について勉強したいと思っているそちら方面のみなさま,なにとぞよろしくよろしく.シラバスなど細かい┣┣" どもが襲来するのはまだ先のことだろうと油断している.

◆青空の昼休み.正午の気温は14.8度と高め.日差しは強いが北風が心地よし.ロングコース徘徊だん.歩き読み本:茸本朗『野食ハンターの七転八倒日記』(2019年11月13日刊行,平凡社,東京, 247 pp., 本体価格1,400円, ISBN:978-4-582-63224-8 → 版元ページ)読了.書名の勇ましさとは裏腹に,著者はしごく冷静かつ慎重な用心深さをもって “野食” に挑戦している.命知らずの蛮勇とは対極的な内容だった.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 滞っていた質問メールへの回答をいくつか./原稿依頼と査読依頼メールも散発的にあり.

◆[蒐書日誌]柳沢英輔『ベトナムの大地にゴングが響く』(2019年11月1日刊行,灯光舎,京都, x+311+6 pp., 本体価格2,700円, ISBN:978-4-909992-00-0 → 目次版元ページ著者サイト)の小評原稿を大手町に送信.紙面掲載は年明け早々の1月12日(日)の予定.

◆夜,松代の〈ラ・スタッラ〉にて背徳の夜の始まり.前菜3種.玉ねぎのローストがうますぎる.パプリカの冷製スープは山形のロゼとともに.蒸しキャベツのパスタはスロベニアの白が合う.これは自分でもつくれそうかも.リゾットにはシチリアの白.メインはフィレンツェのキアニーナ牛のビステッカ・アッラ・フィオレンティーナ.もちろん,赤い〝お水〟を.デザートは四万騎農園の栗の渋皮煮タルトと30度の必殺〝お水〟.その後,〈ラ・スタッラ〉がとどめを刺しにきた.郡上八幡〈アルケミエ辰巳蒸留所〉の高度蒸留酒が立て続けに出てきて,もうタイヘンなことに.アブサン風味やハッカ風味のリキュールの迎撃を受ける.

◆午後11時過ぎに帰宅.うう……

◇本日の総歩数=14,025歩. 朝◯|昼○|夜×. 計測値(前回比)= 87.85kg(−0.85kg) / 30.5%(+0.1%)


19 december 2019(木)※北風が吹いて雨に濡れ

◆午前6時起床.曇り.気温8.3度.北東風.晴れところどころ曇り空の観音台は昨日よりもうすら寒い.午前8時の気温は8.5度.北東の風.朝イチの BGM は KUNIKO の Steve Reich 〈Drumming〉.単独演奏の多重録音による.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 今春ワタクシの『系統樹思考の世界』から入試問題を出題してくれた大阪の某大学から「ウェブ公開するのでよろしく〜」との著作権関連書類が送られてきた.どーもどーもと返送完了.自分の文章から入試問題に出題されるたびに記録するよう心がけている.『系統樹思考の世界』と『分類思考の世界』はどちらも特定章の特定節がことのほか入試出題度が高いようだ.入試作問者のみなさん,ご参考まで(笑).受験生のみなみなさま(中・高・大)におかれましては,ケッタイな文章でまことにもうしわけなく.著者であるワタクシ自身もそれらの入試問題を前にしたら,きっと正答率は低いのではないかと.【設問】「この箇所の著者の考えを述べよ」→【真実】「著者は何も考えてはいない」だったりするから.

◆昼休み.徘徊しようと外に出たら冷たい小雨が降っていたので,急遽ひきこもり.正午の気温は8.7度とかなり寒い.大手町からトロ箱が届いたので,さっそく鮮魚のチェック.今回は何だか某書房の新刊が多いねえ.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 今月始めからなろネットワークにずっとつながらなかった.これ幸いといろいろスルーしていたのだが,そうもいかなくなってネットワーク接続設定をいろいろいじくりまわした.けっきょく「DNSサーバー」の指定を解除したらみごとに復旧してしまい,魑魅魍魎どもがネット経由で続々と降臨してきてもうタイヘン./「アンケートやらんかいっ,ボケェ!」と慇懃にののしられたので,職場コンプライアンスなるアンケートに記入する昼下がり.アンケートやれやれ攻撃もまた圧迫的なハラs … あれ,またネットがつながr …./そういえば「農林団地 “私の番号” 完全取得推進」メールが先日頭上を飛び越えていった記憶があるが,なろ未読メール沼に飛び込む勇気はぜんぜんないので,気が付かなかったフリをしよう.

◆[蒐書日誌]平林克己(写真)|宮西建礼・岡田裕子(文)『京大吉田寮』(2019年12月6日刊行,草思社,東京, 79 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-7942-2425-5 → 版元ページ吉田寮記録プロジェクト)※おとといの大手町で網にかかった写真集.さくっと読了.これはもうヴィジュアル評候補にするしかない.なくなってしまった東大駒場寮とはちがって,ちゃんと寮生活が営まれている.ワタクシがかつて暮らした東大駒場寮の回想録:松本博文『東大駒場寮物語』(2015年12月10日刊行, 角川書店, 東京, 287pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-04-103277-0 → 書評目次版元ページ)を以前読んだけど,やっぱり関係者(旧寮生)の記憶の中にしか残っていないもんねえ.その点,今を生きている京大吉田寮とは大違い.

◆[欹耳袋]Qonversations インタビュー:太刀川英輔×三中信宏「系統樹思考の応用可能性」(2019年12月17日)※発想法としての系統樹思考をめぐる対話.

◆今日は冷え冷えとした一日だった.ふと気がつけば今年も残すところたったの二週間しかない.

◇本日の総歩数=4,481歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 88.70kg(+0.60kg) / 30.4%(−0.1%)


18 december 2019(水)※遠くが見えない霧筑波

◆午前5時半起床.霧.気温7.1度.北西風.濃霧に覆われる朝の観音台.昨夜から典型的な “霧筑波” がずっと続いている.午前8時の気温は7.9度と冷え込みはない.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 来年の大手町への “出港日” がすべて確定したので,┣┣” 撃ちカレンダーに転記./そういえば,地方巡業中にうずたかく積み上がった新刊本の整理をさくさく進めないといけないのだが,ちょっとまだそのステージには上がれないまま,今年も残すところあと二週間……

◆昼休み.正午の気温11.9度.曇り空のひんやり湿っぽい昼休みはショートコース徘徊.歩き読み本:茸本朗『野食ハンターの七転八倒日記』(2019年11月13日刊行,平凡社,東京, 247 pp., 本体価格1,400円, ISBN:978-4-582-63224-8 → 版元ページ)をさらに食い進む.ところどころアブナイ食体験談もあり.

◆[蒐書日誌]ついでだから堆積新刊本の整理をしておこう.

  • NPO法人ハットウ・オンパク(監修)『別府八湯温泉本2019〜2020年版』(2019年10月1日刊行,おおいたインフォーメーションハウス,大分,本体価格500円)※今年も忘れずJR大分駅の本屋で買い求めた別府八湯温泉道公式ガイドブック.
  • coco・日高トモキチ・玉川数『里山奇談:めぐりゆく物語』(2018年6月1日刊行,角川書店,東京, 222 pp., 1,400円, ISBN:978-4-04-106669-0 → 版元ページ)※前著:coco・日高トモキチ・玉川数『里山奇談』(2017年6月1日刊行,角川書店,東京, 203 pp., 1,400円, ISBN:978-4-04-105078-1 → 版元ページ)の続編.
  • coco・日高トモキチ・玉川数『里山奇談:あわいの歳時記』(2019年10月31日刊行,角川書店,東京, 194 pp., 1,400円, ISBN:978-4-04-108191-4 → 版元ページ)※『里山奇談』と『里山奇談:めぐりゆく物語』に続くシリーズ3冊目.
  • 藤井啓祐『驚異の量子コンピュータ:宇宙最強マシンへの挑戦』(2019年11月19日刊行,岩波書店[岩波科学ライブラリー・289],東京, xii+161 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-00-029689-2 → 版元ページ)※ご恵贈感謝.
  • 齋藤慈子・平石界・久世濃子(編)|長谷川眞理子(監修)『正解は一つじゃない:子育てする動物たち』(2019年10月31日刊行,東京大学出版会,東京, viii+337 pp., 本体価格2,600円, ISBN:978-4-13-063373-4 → 版元ページ)※いただきもの.
  • 猪熊壽・遠藤秀紀『イヌの動物学〔第2版〕』(2019年11月5日刊行,東京大学出版会[アニマルサイエンス・3],東京, iv+230 pp., 本体価格3,800円, ISBN:978-4-13-074023-4 → 版元ページ)※ご恵贈ありがとうございます.初版は2001年.
  • 羽山伸一『野生動物問題への挑戦』(2019年11月5日刊行,東京大学出版会,東京, iv+169 pp., 本体価格2,700円, ISBN:978-4-13-062226-4 → 版元ページ)※これまたご恵投本.
  • 倉谷滋『地球外生物学:SF映画に「進化」を読む』(2019年11月20日刊行,工作舎,東京, 237 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-87502-515-3 → 版元ページ)※この倉谷本新刊はいただきものだが,昨日の大手町でも網にかかったので,新読書委員の某有名病理学者氏に「センセ,これやりません?」と強めに推した.
  • スーザン・オーリアン[羽田詩津子訳]『炎の中の図書館:110万冊を焼いた大火』(2019年11月25日刊行,早川書房,東京, 382 pp., 本体価格2,600円, ISBN:978-4-15-209894-8 → 版元ページ)※これも大手町にて.
  • 川上和人著/中村利和写真『鳥の骨格標本図鑑』(2019年11月22日刊行,文一総合出版[BIRDER SPECIAL],東京, 167 pp., 本体価格2,800円, ISBN:978-4-8299-7509-1 → 版元ページ)※ “バード川上” がちょいワルになってる〜
  • 斎藤恭一『道具としての微分方程式 偏微分編:式をつくり、解いて、「使える」ようになる』(2019年11月20日刊行,講談社[ブルーバックス・B2118],東京, 253 pp., 本体価格1,200円, ISBN:978-4-06-517902-4 → 版元ページ
  • 見田宗介『超高層のバベル:見田宗介対話集』(2019年12月10日刊行,講談社[講談社選書メチエ・716],東京, 308 pp., 本体価格1,900円, ISBN:978-4-06-518126-3 → 版元ページ
  • 中村昇『西田幾多郎の哲学=絶対無の場所とは何か』(2019年12月10日刊行,講談社[講談社選書メチエ・717],東京, 360 pp., 本体価格2,150円, ISBN:978-4-06-518278-9 → 版元ページ
  • 金子邦彦『普遍生物学:物理に宿る生命,生命の紡ぐ物理』(2019年10月21日刊行,東京大学出版会,東京, xiv+305 pp., 本体価格3,600円, ISBN:978-4-13-062620-0 → 版元ページ)※前回の大手町漁港で釣り上げた新刊. “普遍” と唱えられると足がすくむワタクシ.
  • 井上智洋『MMT:現代貨幣理論とは何か』(2019年12月10日刊行,講談社[講談社選書メチエ・718],東京, 152 pp., 本体価格1,350円, ISBN:978-4-06-518204-8 → 版元ページ
  • 笠井献一『おしゃべりな糖:第三の生命暗号,糖鎖のはなし』(2019年12月5日刊行,岩波書店[岩波科学ライブラリー・290],東京, viii+118 pp., 本体価格1,200円, ISBN:978-4-00-029690-8 → 版元ページ
  • 更科功『若い読者に贈る美しい生物学講義:感動する生命のはなし』(2019年11月27日刊行,ダイヤモンド社,東京, 323 pp., 本体価格1,600円, ISBN:978-4-478-10830-7 → 版元ページ
  • エイドリアン・ウォールワーク[前平謙二・笠川梢訳]『ネイティブが教える 日本人研究者のための論文の書き方・アクセプト術』(2019年12月19日刊行,講談社,東京, xviii+493 pp., 本体価格3,800円, ISBN:978-4-06-512044-6 → 版元ページ)※とても分厚い論文ライティング教本.ご恵贈ありがとうございました.
  • 中村禎里『河童の日本史』(2019年11月10日刊行,筑摩書房[ちくま学芸文庫・ナ-22-2],東京, 461 pp., 本体価格1,600円, ISBN:978-4-480-09959-4 → 版元ページ)※1996年元本の文庫化.

—— 以上でおしまい.明日また大手町からさらなる水揚げが届くだろう.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 先月からの連続旅巡業の復命書をちゃんとつくってもらったのでとってもラクだった.

◇本日の総歩数=7,616歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 88.10kg(0.00kg) / 30.4%(−0.1%)


17 december 2019(火)※久しぶりに大手町漁港

◆午前6時起床.雨.気温5.9度.北西風.小雨に濡れる観音台.実に21日ぶりに出勤簿にハンコを押す.午前8時の気温は5.4度.西風.BGM は鈴木秀美のバッハ〈無伴奏チェロ組曲〉.全館暖房の稼働はもう始まっているのだが,頭だけ暖まって足元は寒いままなのでたいへんよろしくない.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 年明けまでの向こう一ヶ月分の┣┣" 撃ちカレンダー更新.年が暮れて,年が明ける./読売新聞・本よみうり堂恒例の〈読書委員が選ぶ 2019年の3冊〉のゲラ修正.ワタクシが選んだ未書評本3冊は:奥山淳志『庭とエスキース』(みすず書房),アンデシュ・リデル『ナチ 本の略奪』(国書刊行会),ロン・リット・ウーン『きのこのなぐさめ』(みすず書房).

◆お昼休み.なんてったって柿の葉寿司である.近鉄奈良駅前にある柿の葉すし本舗〈たなか〉.そういえば,生駒にある〈Zazie canelé〉のカヌレと柿のデザートが昨日のならまち〈粟〉で最後に出されたことをつぶやいていなかった.

◆午後の┣┣" 撃ち —— なろネットワークに繋がらなくなって以来,アンケート依頼だの復命書提出だのをすべて華麗にスルーしている.

◆ひさしぶりに大手町漁港にて地引網を引きにきた.今夜は少数精鋭かな.大きい本や厚い本も.読売新聞の読書委員会は二年目に入り,来年からまた「取る・読む・書く」の生活が始まる.読書委員も半数が入れ替わった.新刊本の〝せり〟がエンドレスに続いて,午後9時過ぎまで.その後,神保町のいつもの〈ブックハウスカフェ〉へ民族移動.奥のまた奥に新たな “隠れ部屋” がつい最近できたことを知った.

◆午前様寸前でつくば帰還.地上に上がれば一面の霧筑波.それほど寒さは感じない.

◇本日の総歩数=6,250歩. 朝◯|昼○|夜△. 計測値(前回比)= 88.10kg(−0.20kg) / 30.7%(0.0%)


16 december 2019(月)※鹿の王国はあをによし

◆午前6時半,銅鑼の音とともに目が覚める.ごわ〜ん.晴れ.気温1.1度.微風.昨夜はドロのように寝たが,2万歩も歩けば翌日になってもまだ完全復活とはいかない.まずは奈良漬と茶粥から始まる修行の週明け.みごとなる館内調度品の数々を眺めたのちチェックアウト.今度この “別天地” に来るのはいつのことだろうか.

◆スーツケース類は預けてしまって,まずは春日大社方面へてくてくと.青空が広がり日差しが強い.外国人観光客は団体を見かけるが,師走の奈良は人間よりも鹿の方が多いかもしれない.春日大社の本殿を一周りしてから,東大寺へ向かう.奈良公園はやはり広くて,あっという間に1万歩を突破.ここも外国人の観光客がたくさん.

◆鹿の王国をあとにして,ならまちへと下っていく.元興寺近くの〈粟〉にてランチ.お浄めの大和伝統野菜の籠盛りから始まり,奈良の地場野菜の総攻撃を一身に受ける昼下がり.気がつけばもう午後3時.急がないと帰りの新幹線に乗り遅れる.近鉄特急ビスタカーで京都へ直行.すべりこみでやっとのぞみに間に合った.

◆東京駅八重洲口から数年ぶりに乗った高速バスは午後8時すぎにつくばセンター着.けっきょく今日も2万歩だった.三週間に及ぶ巡業の日々がようやく終わったので,今夜はゆるりと寝ましょうかねえ.

◇本日の総歩数=19,522歩. 朝◯|昼△|夜○. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


15 december 2019(日)※師走の京都ミッション

◆午前5時半起床.晴れ.気温2.9度.西風.真っ暗.日の出まであと1時間もある.さて,ワタクシもプチ旅支度を.

◆お忍び京都ミッション —— 午前8時につくばを出発.東海道新幹線に乗る.をを、富士山.西への旅はなお続く.ひっそり入洛.こっそり悦楽.

◆ミッション後,今夜の幽閉場所に連行された.逃亡しようとしても兇悪な鹿軍団に阻まれる.ヒトよりも進化的にエライときっと思っているにちがいない鹿たち.しかも,街中いたるところでコワい大男たちが上から目線でにらみつける.幽閉先に戻れば,アインシュタインが一世紀前に演奏したというアップライトピアノが鎮座する.

◆ひさしぶりに2万歩も歩いてしまったので,足がぼーのようになってしまい,夜はもう使いものにならず.ゆっくり寝る以外の選択肢なし.

◇本日の総歩数=19,490歩. 朝◯|昼△|夜×. 計測値(前回比)= 88.30kg(+0.15kg) / 30.7%(+1.0%)


14 december 2019(土)※巡業が終わって安息日

◆午前5時半起床.晴れ.気温0.7度.南西風.昨夜,鯖寿司をきげんよく食べていたら,「索引チェックよろしく」とのささやきが…….大きい鯖寿司は巨大な念校を呼び込むのか.カプチーノの向こうに広がる日常風景.

◆一週間ぶりに人気のない観音台に潜入.暖房のない冷え冷えとした居室に郵便物類が静かに降り積もっていた.先週から室内無線LANが不調で,なろネットワークにぜんぜんつながらなくなったが,今日確認してもやっぱりダメだった.でも,このまま永遠につながらない方がきっとシアワセにちがいない./macOS Catalina 10.15.2 アップデート./憑依する索引┣┣” を折伏する昼下がり.

◆午後の調理実習.昨夜の土佐鯖寿司の残ったアタマに挑戦.ガスグリルには入りきらないので,オーブントースターでロースト.アルミホイルを敷いて,210度で5分,さらに250度で5分焼いた.確かに焼きおにぎりだ.鯖をほぐしながらご飯とともにいただく.塩加減・酢加減ばっちりで美味.

◆今宵は高知土産のカツオのたたきとふろふき大根が中心の夕餉.〝お水〟は〈仙禽〉クラシック無垢2019生酛.

◇本日の総歩数=3,684歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 88.15kg(+0.45kg) / 29.7%(−1.4%)


13 december 2019(金)※南国土佐を後にして〜

◆午前5時半起床.晴れ.気温4.1度.西風.お座敷があった昨日までは朝早くホテルを飛び出してR高知駅に向かっていたのだが,今日は宿でゆらりゆらりしている.

◆旅先の┣┣" 撃ち —— 某インタビュー記事原稿チェック./昨夜の迎撃では「来年は新酒が出る頃にまた」と囁かれたような記憶があるが,また連日連夜の「うう……」が運命づけられているのだろーか./ついでに来年の別府湯けむり巡業の日程がもう決まってしまった.

◆最後の朝の街歩き.油断ならない帯屋町エリア.またしても誘引力の強すぎるパワースポットの〈メフィストフェレス〉に引き込まれてしまった.しかし心地よい珈琲結界からいやいや抜け出て空港に向かわねばならない.13:35高知龍馬空港を離陸.

◆午後3時前,偏西風に煽られて,定刻よりも早く羽田空港第二ターミナル着いてしまった.つくば行きのバス待ちの間,メルセデスショップのテーブルで,千疋屋のフルーツジュースをいただくという,ムダにぜいたくな時間つぶしを.

◆午後6時,先月下旬から延々と三週間にも及ぶ統計巡業の旅を終え,やっとつくばに戻ってきた.夕暮れて5〜6度って関東はやっぱり寒いねえ.旅の後始末をしないと.

◆昨夜のぼくさん迎撃宴会で「土佐の鯖寿司は豪快ですよぉ.なんたって “鯖の姿寿司” ですからぁ」という一言が揮発せずに脳内メモリーに書き込まれていたので,空港で試しに買ってきた.包みを開けたら「うわぁ」.アタマをかち割ってご飯が詰め込まれ,尻尾の先まで丸ごと一尾だぁ.このアタマの部分はどうやって食べるのか.まさか “がんぎ小僧” みたいにかじるわけにはいかないだろうし.ワタクシが思い描いていた鯖寿司のイメージが崩れ去る.

◆明日はひさしぶりの安息日.とはいえ,明後日にはまたまた旅に出る.旅から旅へ.デラシネ生活.

◇本日の総歩数=6,329歩. 朝◯|昼◯|夜○. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


12 december 2019(木)※帯屋町千秋楽迎撃の夜

◆午前5時半起床.晴れ.気温5.9度.西風.やや うう…….後免駅に降り立つ.今朝もごめん.ごめんごめん.

  • [南国]統計研修最終日.posted at 09:19:57
  • [南国]Windows 環境では,複数の R を同時に起動できてしまうので,どの R がいま計算をしているのか,グラフを描いているのかがわからなくなっている受講生をときどき見かける.動かす R は常時ひとつだけにしましょう. posted at 09:24:04
  • [南国]一般化線形モデルだん. posted at 10:34:42
  • [南国]多変量解析の解説と実習だん. posted at 11:46:01

◆からっとした晴天だが,吹き下ろす山風が冷たい昼休み.今週末にある高知交響楽団定期演奏会のチラシをいただいた.所長さんがトランペット,企画課長さんがコンサートマスターとのこと.

  • [南国]主成分分析だん. posted at 13:29:41
  • [南国]質疑タイムとポアソン回帰の実習だん. posted at 14:41:07
  • [南国]外れ値検定法としてのスミルノフ-グラブル検定(Smirnov‐Grubbs test)が通ったあとはぺんぺん草も生えない(こともある). posted at 14:42:50
  • [南国]質疑&コンサルティングだん.以上で高知統計巡業はオシマイっ. posted at 15:47:09

◆後免駅から高知へいったん夕暮れ帰還し,千秋楽迎撃の夜に備える.帯屋町のけもの道をたどる夜.階段の上にある聖地.三日間の統計巡業が終わった今宵は〈ぼくさん〉にて華麗なる迎撃を受け,真っ白に燃え尽きたのだった.どうもありがとうございました.

◆明日はつくばに飛ぶだけの簡単なお仕事.

◇本日の総歩数=7,048歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


11 december 2019(水)※ごめんでごめんごめん

◆高知午前5時半起床.晴れ.うう…….気温6.1度.西風.後免駅にて今朝もごめん.ごめんごめん.

  • [南国]高知農試なう.薄曇り.ごめんごめん. posted at 09:01:51
  • [南国]高座準備だん.今日もフシアワセが訪れませんように. posted at 09:13:45
  • [南国]そろそろ二日目のスタート. posted at 09:25:45
  • [南国]完全無作為化法解説だん. posted at 10:29:50
  • [南国]『ビールの自然誌』念校が南国市に届きましたです. posted at 10:39:35

◆薄曇りの昼休み.気温15.1度.午後のしたく中.

  • [南国]乱塊法と要因実験だん. posted at 14:47:39
  • @HailiangMao 強い〜強い〜 posted at 14:48:51
  • [南国]モデル選択論まで噺をしたところで本日は終了. posted at 16:16:29

◆後免から一両ディーゼルに揺られて夕暮れの高知の街へ舞い戻る.またしてもワルい場所に誘引されて〈ひろめ市場〉へ.ここは探検するには広過ぎる.とりあえず〈やいろ亭〉でかつおの塩たたき,〈珍味堂〉にてはちきん鶏の砂肝と出汁巻きと茄子の炊いたん.続いて〈ぼくさん〉へ下見に.ワルい場所は尽きることなし.連日連夜のうう……

◆明日は最終日なので,這ってでもごめんに向かわないと,ごめんなさいしまくることになる.

◇本日の総歩数=8,507歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


10 december 2019(火)※献杯返杯のエンドレス

◆午前5時半起床.晴れ.気温5.7度.北西風.外は真っ暗.

◆[欹耳袋]講談社現代新書「「研究者のための現代新書新人賞」応募フォーム」※「講談社現代新書は、若手研究者に向けて「研究者のための現代新書新人賞」を開催することとなりました」「募集期間:2019年12月1日~2020年2月末日まで」.

◆朝食後,午前7時半にホテルを出てJR高知駅へ向かう.土佐のカツオはすでに陸上進出を果たし,歩道をゆうゆうと泳ぐまで進化している.朝のJR高知駅にて交通ICカードがまったく使えないことを知り,あわてて財布を出す.土佐山田行きはワンマン一両編成.隣りの薊野駅にて列車行き違いのため5分の停車.単線ディーゼルはひさしぶりかも.

◆後免駅で送迎車に乗り,高知県農業技術センターのお座敷へ.

  • [南国]高知県農業技術センターなう.プロジェクター設定OK.幸先よろし. posted at 08:55:44
  • [南国]南国市とはいえ山からの風が冷たいらしい. posted at 09:08:55
  • [南国]MacBook Pro くんはとても機嫌がよさげで,フシアワセとは無縁の朝.受講生のみなさんはそろそろ参集し始めている. posted at 09:15:55
  • [南国]所長さん,登場なう. posted at 09:23:41
  • [南国]所長あいさつなう. posted at 09:27:20
  • [南国]高知県農業技術センター主催〈統計データ解析の基礎と応用〉2019年12月10日(火)〜12日(木)9:30〜16:30@高知県農業技術センター(南国市)※かんばるでぇ. posted at 09:27:45
  • [南国]統計学概論だん.休憩後にR起動確認. posted at 10:16:06
  • [南国]Rコマンダーによるグラフ描画実習,ならびにスクリプト保存とマークダウンレポート作成について解説. posted at 11:24:44

◆ぽかぽか暖かい高知農試の昼休み.南国市の気温は15.5度.南風.お弁当をいただき,ロビーを見上げる.

  • [南国]今回の統計巡業は深刻なフシアワセがまだ一度も憑依しない.とてもとてもめずらしいことだ. posted at 12:59:15
  • [南国]では,午後の高座スタート. posted at 12:59:54
  • [南国]パラメトリック統計学のRStudio演習.まだフシアワセは来ない. posted at 14:08:28
  • [南国]確率分布概論と正規分布帝国について話した. posted at 14:56:19
  • [南国]実験計画法前史だん. posted at 15:47:15
  • [南国]初日はつつがなく終了。 posted at 16:33:54

◆南国から高知に帰還.夕暮れの帯屋町の空を埋め尽くすムクドリ軍団.一休みして,オフィシャルな “夜の迎撃” に出撃するまでに体力を回復しないといけない.今宵の大手町では読売新聞読書委員会の慰労会が開催されているのだが,高知巡業と真正面からバッティングしてしまったので,慰労会で代読してもらう下記のメッセージを事前に送った:

今日の読書委員会慰労会には万難を排して参加したかったのですが,折悪しく高知県農業技術センターでの統計研修講師というオモテの仕事が舞い込み,遠路はるばる四国への巡業のため欠席ということになってしまいました.読書委員のみなさんにはこの代読メッセージで失礼させていただきます.

読書委員初年度の感想は “駆け抜けた一年間” の一言に尽きます.ワタクシは書評を書く仕事をこれまで長く続けてきて,今はなきオンライン書店〈bk1〉のブックナビゲーターをはじめ,新聞や雑誌など各メディアへの書評寄稿経験は少なくないと自負していました.しかし,読売新聞読書委員会は “別格” でした.隔週開催の読書委員会で並べられる新刊の海を溺死せずに泳ぎきり,選んだ本を2週間後の次回読書委員会までに読んでセレクトし,〆切前に書評記事をちゃんと書き上げるというのはかなり厳しい “トライアスロン” 競技と言うしかありません.

しかも,どういうわけだか,わたくしのもとには重量級の分厚い本が引き寄せられる傾向が強く,読書力を強烈に鍛え上げられたようにも感じます.同時に,書評委員各氏の “目利き” ぶりには学ぶところがとても多く,研ぎ澄まされた選書眼がピックアップした新刊本の委員コメントを聴くだけでも毎回の読書委員会に欠かさず出席した甲斐がありました.

読書委員としての任期を終えられるみなさんはたいへんお疲れさまでした.追いまくられる読書競技からの解放を心よりお祝いいたします.また,来期も読書委員をされるみなさん,引き続きよろしくお願いいたします.途中棄権することなく最後まで走り続けましょう.最後に,読売新聞文化部の読書委員会担当のみなさんにも深くお礼いたします.

この慰労会が開かれているちょうど同じ時間帯に,ワタクシは南国土佐の懇親会で皿鉢料理の大皿を制覇しているところでしょう.大手町のみなさんも存分に宴の夜を楽しんでください.

◆午後7時,帯屋町〈潮亭〉にて懇親会.土佐伝統の「献杯・返杯」スタイルを知る.続いて〈土佐酒バル〉で CEL-24 迎撃を受けた.〈亀泉〉だけが CEL-24 酵母を使っているわけではないという新知見.

◆当然の報いのうう……

◇本日の総歩数=10,440歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


9 december 2019(月)※飛んで飛んで土佐巡業

◆午前5時半起床.晴れ.気温は氷点下1.2度.北北西の風.

◆[蒐書日誌]読売新聞の小評が公開されました:三中信宏「在野研究ビギナーズ 勝手にはじめる研究生活…荒木優太編著」(2019年12月1日)※書評本:荒木優太(編著)『在野研究ビギナーズ:勝手にはじめる研究生活』(2019年9月1日刊行,明石書店,東京, 286 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-7503-4885-8 → 目次版元ページ).

◆午前8時,つくば駅.日差しのない朝は気温3.0度の寒々しさ.今年最後の統計巡業は〈酔鯨〉の故郷へ.午前10時,羽田空港第一ターミナル着.都内は青空が広がってきた.スーツケースはすでに放り込んできたので,身軽にフリーダム.ターミナルはもうクリスマスがいっぱい.11時半に羽田を離陸し,午後1時に高知龍馬空港着.青空が広がっている.空港バスの「北はりまや橋」バス停で下車.とりあえず映画セットのようなはりまや橋にて出張証拠写真を撮る.

◆ホテルにチェックインしたのち,帯屋町アーケード街の〈土佐茶カフェ〉にて,師走にほかほかの蒸し寿司をいただく.蒸し寿司といえば京都・寺町二条の〈末廣〉でしか食べたことなかったので,ちょっとした驚き.食後は日替わりの土佐茶を.

◆午後の最高気温は16.2度.高知橋から眺める風景も南国っぽい(宮崎みたい).いかにも南国らしく,南風が吹き込んでぜんぜん寒くない.まもなく夕暮れなので,ホテルの周辺をじっくりフィールド調査してきた.ホスピタリティあふれる街らしく,いたるところに「無料案内所」があった.

◆では,夜のフィールド調査へ.アーケード街の端っこにあるのんべどもの聖地〈ひろめ市場〉なる未開拓フィールドから探索開始.店も人も多くて,昼間っから呑める.ものすごい熱気と呑みっぷり.さすがは土佐.独り呑みの客も少なからずいる.

まずは〈やいろ亭〉の「かつおの塩たたき」からくわしく調査する. “お水” は〈久礼〉吟醸無濾過.続いては四万十川産の「青さのり天」.途中,見知らぬSEさんと呑むことになり,さらに瓶が増えていく.こういう一人飲みどうしの邂逅の偶然はおもしろい.ここは平日は午前9時,日曜はなんと朝7時から店開きしているらしい.おそるべきフリーダムだ.

◆しかし,ワタクシは仕事に来たのであって呑みに来たわけではない.だから,今宵は健康的にさっさと寝るん〜♫•*¨*•.¸¸♪

◇本日の総歩数=11,118歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 87.70g(−0.10kg) / 31.1%(+0.8%)


8 december 2019(日)※またしても巡業支度を

◆午前6時前起床.晴れ.気温は氷点下1.3度ときびしい冷え込み.昨夜の残りのミネストローネに火を入れる.ヒマなので午前中から観音台へ遊びに.みすず書房から毎年恒例の「読書アンケート」の寄稿依頼が届いていた. “年の瀬” 感が高まる高まる.

◆別格だった昨日の寒さに比べれば,最高気温が12.0度まで上がった今日の日中は暖かいといえるのか.しかし,農環研の居室は暖房も何もなく,冷え冷えとした独房と成り果てていた.

◆日曜の┣┣" 撃ち —— 会計チームから大分湯けむり出張関連書類を即刻出せとのことで,当該書類を印刷しようと思ったら,プリンターが「定着ユニット交換せよ」といきなり難癖を付けてきた.強行突破ボタンを押し,とにかく印刷させたら,一面の文字化けで抵抗してきた.pdf にもかかわらず文字化けするとは.フォント埋め込みくらいちゃんとやってよねーとぶちぶち文句を垂れながら,「画像として印刷」オプション設定で,障害レースを完遂し,ハンコを押して時間外ボックスに投函.ひとつひとつの事務作業が “紙やすり” のように手持ちの時間を削り取っていく.

◆[欹耳袋]年明けのお座敷の準備がもう始まっている —— 南山大学考古・人類学セミナー「形ノ理:モノが語る物語」シンポジウム〈人工(遺)物の三次元計測と幾何学的形態測定の理論と実践〉2020年1月25日(土)13:00〜17:00@九州大学椎木講堂第一講義室(伊都キャンパス).ワタクシはこんな噺をいたします:三中信宏(農研機構農環研)「形状可視化ツールとしての幾何学的形態測定学:二次元から三次元へ」.幾何学的形態測定学が自明に〝視覚的〟な形態的特徴(二次元あるいは三次元)のいかなる側面をどのように〝可視化〟しようとしたのか.

◆日曜の┣┣" 撃ち(続) —— いと遠きキャンパスに年明けに出没するための「宿」と「足」を確保.中洲や天神あたりは宿代がさらにまた高くなっているような./なんだか知らないけど,不在していた間になろネットワークにぜんぜんつながらなくなってしまった.そんなわけでメーリングリスト登録作業はすべて12月17日(火)以降に延期しますね〜.ごめんね〜.

◆[蒐書日誌]汲めども尽きぬビールのかけ流し —— Patrick E. McGovern『Ancient Brews: Rediscovered and Re-created』『Ancient Brews: Rediscovered and Re-created』(2017年刊行, W. W. Norton, New York, xxxiv+291 pp., ISBN:978-0-393-25380-1 [hbk] → 目次版元ページ著者サイト)※巡業の先々で少しずつ読み進んでいる.おっそろしく現代的な分析機器を駆使して,古代遺跡に残存するエクストリームな発酵飲料の痕跡を探し求める./スティーブ・ヒンディ[和田侑子訳]『クラフトビール革命:地域を変えたアメリカの小さな地ビール起業』(2015年7月20日刊行, DU Books,東京, 4 color plates + 469 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-907583-54-5 → 目次版元ページ)でゲット.アメリカの “クラフトビール運動” についての実録本.解説は海外でも有名な〈常陸野ネストビール〉を出している木内酒造の社長さん.

◆それはそれとして,明日からの旅支度が先決だ.

◇本日の総歩数=4,458歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 87.80kg(−0.15kg) / 30.3%(+0.5%)


7 december 2019(土)※大雪寒波で凍える寸前

◆昨夜遅く帰宅し,ドロのようにぐっすり寝て,大雪の朝は午前7時半のろのろ起床.曇り.気温3.8度.北西風.冷たい小雨が降り続く洞峰公園は人気もなくひっそり静まり返っていた.午前10時の気温は4.5度.これくらい寒けりゃ筑波山に雪が降ったとしてもぜんぜんフシギではない.

◆[蒐書日誌]先行予約開始〜:ロブ・デサール,イアン・タッターソル[ニキリンコ・三中信宏訳]『ビールの自然誌』2020年1月22日刊行予定,勁草書房,東京, 本体価格2,200円, ISBN:978-4-326-75056-6 → 7net | e-hon

◆正午の気温は朝よりもさらに下がって3.4度.冷たい雨がしとしと降り続いている.これは染み入る寒さだ.

◆日中はずっと3〜4度台の真冬並みのきびしい冷え込みだったので,今宵は凍えないように熱々のミネストローネをつくった.

「具だくさんのミネストローネ」【食材】じゃがいも(2個)・玉ねぎ(2個)・にんじん(1/2本)・セロリ茎(1本)・キャベツ(1/4個)・完熟トマト(大3個)・缶詰トマト(400g)・ベーコン塊(200g)・にんにく(2片)・EVオリーヴオイル(大さじ3)・イタリアンパセリ(適量)・パルメザンチーズ(適量)【調味料】塩漬けケッパー(10粒)・ローリエ(3枚)・岩塩(適量)・ブイヨン(適量).

  • じゃがいも・にんじん・玉ねぎ・キャベツ・セロリ・ベーコンはすべて1cmの角切りにする.
  • 深鍋にオリーヴオイルを入れ,みじん切りのにんにくを投入して超弱火で加熱する.
  • にんにくがきつね色になったら,1 の食材をすべて投入し,中火で炒める.
  • 1cm角切りにしたトマトを缶詰トマトを 3 に入れ,水1リットルを加えて沸騰させる.
  • 弱火にしてから,ケッパーとブイヨンとローリエを投入し,ことこと煮込む.
  • 岩塩で調味してできあがり.スープ皿によそってから,パルメザンチーズをふりかけ,イタリアンパセリを散らす.

ショートパスタのフジッリを茹でて付け合せとした.ついでに笠間・長嶺陶房の黒っぽいお皿が手に入ったので,スペイン風オムレツを乗せてみた.そして,“お水” は〈京都丹波ワイン〉のにごり白ワイン「てぐみ petit」を抜栓.酸化防止剤無添加で瓶内二次発酵.軽やかな炭酸ガス感とにごりの甘酸っぱさがとてもよろし.

レシピ → het dagelijkse keukenleven「具だくさんのミネストローネ」|クックパッド「具だくさんのミネストローネ」.

◆明日は今日に比べればちょっとは気温が高くなるとの予報.

◇本日の総歩数=5,232歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 87.95kg(−0.05kg) / 29.8%(+0.1%)


6 december 2019(金)※大分巡業の楽日を迎え

◆午前5時半起床.曇り.気温3.2度.天罰のうう…….しかし,夜が明けても無慈悲な地獄蒸し刑の執行は続くのだ.

  • [大分]県庁なう.今日がお座敷最終日.大分市内は曇り空.風が冷たい. posted at 09:31:03
  • [大分]分散分析演習だん.続いて一般化線形モデルへ. posted at 10:32:31
  • [大分]一般化線形モデルだん. posted at 11:16:39
  • [大分]多変量解析概論とクラスター分析実習だん. posted at 11:48:44

◆地獄での刑期を終え,はれて〈ほとじま〉の「ひゅうが定食」を味わう昼休み.ごま風味のタレがうますぎて,冷たい寒風もなんのその.

  • [大分]主成分分析だん.残るは質疑討論と個別コンサルティング. posted at 13:28:29
  • [大分]質疑討論タイムなう. posted at 14:36:51
  • [大分]大分巡業大団円なう! posted at 15:15:16

◆三日間の大分巡業を終え,スーツケースを転がして,JR大分駅前のバス乗り場へ.高速直行バスに1時間乗ればもう空港だ.午後7時,羽田へ向かう日航機の搭乗を待つ.大分はどこでもお寿司がうまいねぇ.

◆午後9時過ぎ,羽田空港第一ターミナルに降り立った.しかし,羽田には帰ってきたものの,つくばセンター行きのリムジンバスが10時過ぎまでないので,つくねんとベンチにすわりこんでいる.

◇本日の総歩数=11,022歩. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


5 december 2019(木)※氷点下の明け方は長湯

◆午前4時半起床.気温は氷点下1.4度.無風.昨日よりもさらに冷え込んでいる.夜明け前の内湯で長湯を決め込む.

◆[欹耳袋]先日の熊本での大いなるフシアワセ「MacBook Pro がプロジェクターにつながらない」問題をふりかえる.【症状】MacBook Pro 2017 | macOS Catalina 10.15.1 が VGA および HDMI のいずれのケーブルを介しても EPSON プロジェクターにつながらなかった.PC送信信号が相手側に認識されず.両ケーブルがいずれも10メートルの長さだったので,短いケーブルにしてみたが,やっぱりつながらない.他の(古め)の Mac だとつながるみたいなので,やはりMacBook Pro 側の問題だったのかもしれない.

MacBook Pro がプロジェクターに接続できないフシアワセ体験はこれまで何度もあるが,HDMI はダメでも VGA だと大丈夫だった.今回はその場でできるすべての選択肢がダメだった.もちろん,Windows PC は問題なくつながるので,しかたなく慣れない Win 10 を使っての高座をすることになった.

ワタクシと同様のフシアワセ体験談は探せばぞろぞろ出てくる ——

PC からのシグナルを増幅する「HDMI リピーター」という信号増幅機があることは初めて知った.ひょっとしたら役に立つかもしれないが,どうなんだろう.いずれにしても,HDMI まわりのあらゆる組合せの “相性” が問題になるらしいので,すべてに事前対処するのはもうムリかもしれない.

いつどこで今回のようなフシアワセに遭遇するかわからない.要は「たとえ自分のPCが使えなくてもお座敷のお務めが果たせる」こと.そのための最低ライン防衛策は,解説資料と実習教材のファイル類一式は事前に相手方にすべて送る.そして,予備PC(MacでもWinでもOK)1台を先方に用意してもらう.これくらいかな.さらに言えば,ベストの環境でなくてもちゃんと高座に上がれる覚悟も必要か.

大分では県庁OA室の統一規格 Windows PC を使うので,上記のようなフシアワセが発生するはずがないのはせめてもの幸い.

◆午前9時過ぎ,大分県庁OAプラザ着.市内は曇り空.今日はお座敷二日目.

  • [大分]実験計画法なう. posted at 10:25:01
  • [大分]県のPC環境は年々 “ベルリンの壁” が強化されている.昨日シャットダウンしたらすべてのRが削除されてしまったので,また再インストールしなければならない. posted at 10:26:24
  • [大分]完全無作為化法の論理と計算の解説だん. posted at 11:14:17
  • [大分]Rコマンダーの分散分析演習だん. posted at 11:50:19

◆昼休み.外は海風が冷たい.今日は〈こつこつ庵〉へ.とり天を喰わずにはすまされない土地柄.辛子もたっぷり付けて.外装は全然変わっていないが,内部がずいぶん改装されて厨房と客席の配置が入れ替わっていた.

  • [大分]そろそろ午後のお座敷だ. posted at 12:58:36
  • [大分]多重比較だん. posted at 13:50:46
  • [大分]乱塊法だん. posted at 15:02:02
  • [大分]モデル選択論まで話したところで本日は終了. posted at 16:13:26

◆夕暮れの別府湾をぐるりと回って別府駅へ.タクシーで鉄輪へ向かう.

◆北浜で放埒の限りを尽くした天罰が下り,鉄輪の地獄に送り込まれることになった.〈柳屋〉にて釜茹で,地獄蒸し,そして飲泉の刑を受ける.今夜は客はワタクシ一人だけとのことで,カウンター席で〈Otto e Sette Oita〉シェフとの対面お話しモード.師走の今の時期が一年中でもっとも客が少なくなる季節とのこと.しかし中盤からは忘年会ラッシュになるそうだ.小鹿田焼のお皿にはパスタが合う.豊後牛の極刑.赤い “お水” やグラッパを飲まされる刑罰.ひさしぶりにヘロヘロに.うう…….

◆明日は大分巡業最終日だ.駆け抜けなければ.

◇本日の総歩数=8,381歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


4 december 2019(水)※別府から大分県庁出勤

◆午前5時半起床.晴れ.南風.別府北浜の朝は気温0.3度とほぼ氷温のきびしい冷え込み.同じ九州でも先週の熊本とはおおちがい.大分巡業定宿の〈山田別荘〉はまだ寝静まっている.こんなに寒けりゃ暖まるしかないので,内湯に直行.

山田別荘は別府伝統の半地下に湯船があり,敷地から自噴する源泉が24時間注ぎ込んでいる.別府はときに釜茹でされるような熱湯温泉に遭遇するが,ここは長湯ができる適温.しかもいつも一人風呂が満喫できる.

泉質は「ナトリウム–マグネシウム炭酸水素塩泉」なので,旧分類でいう重曹泉(ナトリウム炭酸水素塩泉)と重炭酸土類泉(マグネシウム炭酸水素塩泉)の中間になる.湯船の縁にとげとげの析出物があるのはそのせいか.

◆下駄をからんころん鳴らせて山田別荘から至近の春日温泉へ.地元で運営する共同浴場なので100円払って入湯する.ここもまた朝イチは独り占め.奥の観音様の真下が泉源なので,新鮮この上ない熱い重曹泉が楽しめる.文字通りの源泉かけ流し共同湯がいたるところにあるのが別府の強み.

◆午前8時にゆっくり朝食をすませてから出発.JRで別府から大分までは,別府湾をグルっとまわってたった14分しかかからない.8:52別府発で9:06大分着.列車がやや遅延したので,駅前から県庁までタクシー.あっという間に県庁新館14FのOAプラザにたどり着いた.県庁上層階から見渡す市街地と別府湾の景色は格別だ.しかし,そんなことは言っている余裕はない.さっそくRのインストールをめぐるじたばたの始まりだ.

  • [大分]県庁なう.いきなり大分城の壁に阻まれてタイヘンなフシアワセが到来.やはり県のセキュリティの壁はさらに高くなっていた. posted at 10:09:34
  • [大分]おお,城壁に抜け穴あり.これでシアワセになれるぞ. posted at 10:28:56
  • [大分]とりあえず統計お座敷は概論とデータ可視化までおそるおそる進んでいる. posted at 11:27:03

◆今年もまたまた〈新華園〉の「焼き豚玉子飯(大盛り)」という儀式を粛々とこなした昼休み.県庁の自販機にやたら「かぼす系飲料」の銘柄が並んでいた(「かぼすと塩」「かぼすヨーグルト」etc…).「おんせん県」に続いて「かぼす県」を狙っているのだろーか.

  • [大分]午後の高座は分散概念とRStudioの動作確認.フシアワセは今のところない.開き直ればコワイものはなにもない. posted at 13:58:22
  • [大分]午後のパラメトリック統計学高座.ぜんぜんフシアワセが憑依しない.なぜだろう. posted at 15:09:41
  • [大分]フィッシャー先生に拝謁して,実験計画法のイントロへ.ここまでが初日のお座敷.あとは明日. posted at 16:03:13

◆またまた別府湾をグルっとまわって大分から別府への帰還.今宵は〈大和田鮨〉にてカワハギの生肝和えから始まる.関サバと関アジの盛り合わせ.おまかせにぎりはイクラが土石流.そして,万物にかぼすが降り注ぐのだった.

◇本日の総歩数=9,383歩. 朝◯|昼△|夜△. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


3 december 2019(火)※油屋熊八が跳んで別府

◆午前5時半起床.晴れ.気温8.4度.南西風.旅支度は完了.

◆午前8時過ぎ,つくば駅.昨日の風雨のせいでセンター広場は落ち葉のじゅうたんが広がる.先週に引き続き,またしても師走統計巡業への旅立ちの朝.午前10時半,羽田空港第一ターミナル.都内は穏やかな青空だ.今日はチェックインの混雑もなく,こうしてお茶ができるほど余裕がある.12:20に羽田空港を離陸.

◆午後2時過ぎ,偏西風に揺られて大分空港着.そして,空港シャトルバスで別府北浜へ一直線.今年もまたやってきました! 油屋熊八は今日も駅前で跳び続けている.♫•*¨*•.¸¸♪別府ぅ〜〜 別府ぅ〜〜 別府ぅ〜〜 ♫•*¨*•.¸¸♪

◆まずは別府の定宿にチェックインして,内湯に直行.ああ,湯ったり〜

◆[蒐書日誌]レファ協>レファレンス事例詳細「図書にふせんをつけると図書が傷むというがその根拠はあるか」(2019年3月15日)※図書をきれいに “保存” するためのさまざまな教訓はえてしてユーザー(読者)の便宜をぜんぜん考えていない.読者にとっての本は使い回すための資料のひとつにすぎないので,汚れたり壊れたり(場合によっては)なくなったりすることは想定内のこと.必要があればもう一冊買えばいい.

上の返答を読むかぎり,日本の公共図書館は所蔵本をすべて「閲覧禁止」かつ「貸出禁止」にしてしまえば,無傷のまま何十年も何世紀も安全に保管できるのではないかと思ってしまう.読む人がいなければ本は汚れないし傷まないし “不適切” な取り扱いもなくなるだろう.

ワタクシの場合,図書は基本すべて私費購入なので,盛大に “付箋紙” を貼り付けている.そうしないと研究資料として使い回せないし,そもそも読書すらできない.ただし,前々世紀の古書や旧共産圏の本は付箋紙の糊で活字面が剥がれることが確かにあるので要注意.いずれにしても,図書館関係者たちは自分では本を読まないんですかねぇ.

◆別府北浜の最初の夜は八坂レンガ通りの〈はじめ寿司〉へ.国東半島は姫島の一本釣り太刀魚の和え物から.大分では万物がカボスの洗礼を受けることになっている.続いて国東産の煮蛸.「鷹来屋」が空いたので「ちえ美人」へ.オススメのおつくりとにぎりを少しいただいて,スマートに店を出る.北浜で呑んだら,最後の〆は北浜通りの〈チョロ松〉の「そば入りかも吸い」しかないでしょう.鴨の肉やら臓物やらホネやらが土鍋でがんがん煮込まれて,最後に麺が追加される.これは名品.寒い季節ほどありがたみがわかる.

◆別府の多くのお店では立命館APUの留学生たちがバイトしている.今も〈チョロ松〉のカウンターの中で,「師走になったら,いきなりTVでクリスマス番組やりだすのは違和感があるのでぜひやめてほしい」とバイトさんたちがささやきあっている.「クリスマスが早すぎるって?」と訊いたら「そう」とのこと.キリスト教国的にはきっとそうなんだろうなあ.

◆宿に帰還.内湯にゆっくりつかったので,ぬくぬく寝るん〜♫•*¨*•.¸¸♪  明日からは大分県庁でのお座敷が3日連続だ.

◇本日の総歩数=9,377歩. 朝◯|昼−|夜×. 計測値(前回比)= 88.00kg(+0.05kg) / 29.9%(+0.6%)


2 december 2019(月)※冷たい雨が降り続く日

◆午前5時半起床.曇り.気温4.9度.西風.今日の天気は下り坂.午後から雨が強まるとの予報.師走最初の観音台は曇りときどき小雨が降るあいにくの空模様.午前8時の気温は6.9度.北西の微風.ひんやりと静まり返る農環研.

◆午前の┣┣" 撃ち —— うちの玄ちゃんが,なろ城下町から出奔し,はるばる南半球はロナルド・フィッシャー終焉の地へと長期のお遍路に出かけてしまった.帰ってくるまでは空き部屋の番人をすることになっている./意外なほどの土砂降りの中,榎戸の黒猫集会所に紙束を持ちこんで発送完了.明日の午前中には千年の都に届くそうです.これでずっと抱え込んでいたビール本案件はほぼオシマイかな.しかし,その背後には蔵前・本郷・駒場の3案件がずらりと整列している.

◆雨がますます強まる昼休み.雷鳴.冬の嵐か.

◆午後の┣┣" 撃ち —— Parallels Desktop が version 15 になった.巡業前にPC環境が大きく変わると,フシアワセが寄り付きやすいんだけど.

◆夜は,明日からの別府湯けむり巡業の旅支度をごそごそと.

◇本日の総歩数=5,310歩. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 87.95kg(0.00kg) / 29.3%(−0.5%)


1 december 2019(日)※師走初日ゲラ読み三昧

◆師走の初日は午前6時起床.雲が多い.気温1.7度.北風.メーリングリストへの月例アナウンス送信.

◆[蒐書日誌]読売新聞の小評が掲載されました:三中信宏「在野研究ビギナーズ 勝手にはじめる研究生活…荒木優太編著」(2019年12月1日)※書評本:荒木優太(編著)『在野研究ビギナーズ:勝手にはじめる研究生活』(2019年9月1日刊行,明石書店,東京, 286 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-7503-4885-8 → 目次版元ページ).ワタクシの書評では,「在野研究者/職業研究者」という大きな対比軸とともに,在野研究者カテゴリー内での「ビギナー/プロフェッショナル」という小さな対比軸を示しました.研究者は誰もがこの二つの軸が張る連続的な “研究者平面” のどこかに位置するということです.野心的にしてキケンな本.

◆お昼は芋饅頭を喰いに牛久まで.前菜も彩りよし.

◆今日は終日ゲラ読み三昧 ——

  • [つくば]『ビールの自然誌』第I部「穀物と酵母——太古以来の名コンビ」(第1〜4章)の索引項目ピックアップだん. posted at 10:53:55
  • [つくば]『ビールの自然誌』第II部「(ほぼ)当てはまるビール原論」(第5〜9章)の索引項目ピックアップだん. posted at 12:05:27
  • [つくば]『ビールの自然誌』第III部「快楽の科学」(第10〜13章)の索引項目ピックアップだん. posted at 17:09:55
  • [つくば]『ビールの自然誌』第IV部「ビール造りのフロンティア今昔」(第14〜16章)の索引項目ピックアップだん. posted at 18:24:29

—— かくして,『ビールの自然誌』再校ゲラは最後の文献解題まで含めて,本文チェックと索引項目ピックアップの作業が完了した.明日,黒猫さんに運んでもらう手はず.これでビール本の山場は越えたことになるかな.

◇本日の総歩数=1,355歩. 朝◯|昼△|夜◯. 計測値(前回比)= 87.95kg(−0.20kg) / 29.8%(+0.4%)


--- het eind van dagboek ---