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日録2019年8月


16 augustus 2019(金)※軽井沢からアメ横進撃

◆午前6時過ぎのろのろ起床.雨は小止み.気温26.1度,湿度95%の温室状態.台風はもう日本海に抜けたとのことだが,ときどきしとしと雨.午前8時の気温は26.5度.湿度93%.

◆[蒐書日誌]小林快次『恐竜まみれ:発掘現場は今日も命がけ』(2019年6月25日刊行,新潮社,東京, 4 color plates + 238 pp., 本体価格1,450円, ISBN:978-4-10-352591-2 → 目次版元ページ)読了.名だたる “恐竜ハンター” のフィールド日記.モンゴルの砂漠で,人跡未踏のカナダやアラスカで,そして北海道で,危険と隣り合わせの “恐竜狩り” は続く.

◆せっかくの夏季休暇なので,お盆の加圧から逃れて夏期休暇らしいことをしないと.まずは北陸新幹線で避暑地へ向かう.軽井沢駅は霧の中だった.しなの鉄道に乗り換えて一駅先の中軽井沢へ.今日は〈ホテルブレストンコート〉でランチを.木立の中に教会があったりする,イメージ通りの “軽井沢” なホテルの一角にレストラン〈ユカワタン〉がある.はい,至福のひとときのフルコース.鮎のテリーヌ,岩魚のロースト,鴨のステーキなどなど.

◆さすがは避暑地のシンボルらしく,外気温は25度前後.涼しかったので,帰りはてくてく歩いて中軽井沢駅に向かったが,標高が下がるとともに気温と湿度が上がって汗だくになってしまった.しなの鉄道の観光列車〈ろくもん〉にたった一駅だけ乗って軽井沢へ戻る.

◆ふたたび北陸新幹線に乗り込み,今度は上野に向かう.空調の行き届いた車中は快適だったが,アメ横の雑踏に放り込まれてまたもや汗だくに.高架下の〈たる松本店〉で次の進撃に向けての “初期化” を十分にすませた.

◆いよいよ中国延辺料理店〈故郷味〉に乗り込む.中国東北部(延辺地方)らしい食材と料理の数々がメニューに並ぶ.かつて池袋北チャイナタウンにあった延辺料理〈金王府〉みたいな「犬」のメニューこそないものの,羊やら豚(鼻から尻尾まですべての部位)やら他の中華料理店ではあまり見ないような品々がずらりと並ぶ.

この店は串焼きがメインのようで,「蚕の蛹の串焼き」というのを注文したら,「これどう見ても Bombyx mori ちゃうやろ」的な巨大な蛹の串焼きが運ばれてきた.あとで調べてみたら,確かにカイコではなく,ヤママユガ科の「サクサン(柞蚕)」であると判明.だから蛹のサイズが4センチもあったのか.やっぱりねぇ〜.サクサンは中華料理の食材としてよく用いられるとのこと.最後に,もち米の腸詰めを注文.これはとてもサクサンとはちがって,万人受けする美味な一皿だった.

◆午後9時に散会したものの,ずるずると居続けをしてしまい,午前さま直前につくば帰還.鯨飲馬食の報いのうう…….

◇本日の総歩数=12,742歩. 朝◯|昼△|夜×. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


15 augustus 2019(木)※台風の南風が吹き荒れ

◆午前6時前起床.曇ったり晴れたり.熱帯夜が明けても湿気がむんむんしている.午前7時の気温は28.0度,午前8時の気温は29.3度.湿度81%.東風がだんだん強くなってきたのは遠い台風10号の凶兆か.湿度は86%もあってまるで温室にいるような.

◆[蒐書日誌]読売新聞大評と章ごとの備忘メモを公開しました(2019年8月15日):坂野徹『〈島〉の科学者:パラオ熱帯生物研究所と帝国日本の南洋研究』(2019年6月,勁草書房)※敗戦の日に合わせて.

◆午後になって曇りときどき晴れの空模様.お昼前に33.1度まで上がった気温は今は31度ラインを推移している.ネイティヴグンマーのソウルフード〈オリタ〉の焼きまんじゅうのタレが強い南風に飛び散ってしまう.

◆[蒐書日誌]野本寛一『生きもの民俗誌』(2019年7月30日刊行,昭和堂,京都, xviii+666+xxiii pp., 本体価格6,500円, ISBN:978-4-8122-1823-5 → 目次版元ページ)※第I章の「熊」の節を読了.熊と人との関係は多重的.鹿よりも熊の方がより “神がかる” ように感じられるのはマタギ文化のせいか.最後にはプーさんやくまモンも登場する.次は「猪」の節へ.

◆午後4時の気温は31.3度.晴れ.台風の強風圏に入ったのだろうか.南東からの強い風が木々を揺さぶっている.夜,雷鳴.これから夜中にかけてざーっと降るとの予報.

◇本日の総歩数=1,924歩. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


14 augustus 2019(水)※お盆の上州ミッション

◆午前5時起床.晴れ.気温26.8度,湿度95%というありえない蒸し暑さ.今日は関東平野を横断する.午前7時半,出発.スコールの中,友部SAに駆け込むも,濡れねずみ.そして,驚異の「筑波山盛り」豚丼!

◆[蒐書日誌]お盆の時期に “恐竜本” を読みまくるというのはとても夏休みっぽくてオススメ.今年のお盆休み本は:小林快次『恐竜まみれ:発掘現場は今日も命がけ』(2019年6月25日刊行,新潮社,東京, 4 color plates + 238 pp., 本体価格1,450円, ISBN:978-4-10-352591-2 → 目次版元ページ)とスティーブ・ブルサッテ[黒川耕大訳/土屋健日本語版監修]『恐竜の世界史:負け犬が覇者となり、絶滅するまで』(2019年8月8日刊行,みすず書房,東京, VIII+323+xxxi pp., 本体価格3,500円, ISBN:978-4-622-08824-0 → 目次版元ページ).

◆友部を出て北関東道に入る.途中何度かいささか乱暴な “天然洗車機” に遭遇したが,午前10時半に高崎に無事到着.それにしても蒸し暑い.そして,不意を突くざあざあ降り.熱帯ですかここは.

◆トロピカルなスコールが降ったり止んだりの上州ランチは観音山裏のフレンチレストラン〈いしだ〉にて.山梨県産白桃の冷製スープ,信州サーモンのオイルコンフィ,愛媛県産真鯛のパン粉焼き,特選牛サーロインのローストビーフ,そしてデザートセット.うまいよぉ〜.確かに,〈いしだ〉は裏山の名店.

◆[蒐書日誌]残暑のいただきもの3冊.どうもありがとうございます:

  • サーシャ・バッチャーニ[伊東信宏訳]『月下の犯罪:一九四五年三月、レヒニッツで起きたユダヤ人虐殺、そして或るハンガリー貴族の秘史』(2019年8月8日刊行,講談社[講談社選書メチエ・707],東京, 294 pp., 本体価格1,850円, ISBN:978-4-06-516855-4 → 版元ページ)※ファーストネームがワタクシと同じ著者は東欧音楽の専門家.もう20年も前に,伊東信宏『バルトーク:民謡を「発見」した辺境の作曲家』(1997年7月刊行,中央公論新社[中公新書・1370],東京, vi+204 pp., ISBN:4121013700 → 版元ページ)をとても興味深く読んだ記憶がある.
  • 磯前順一『昭和・平成精神史:「終わらない戦後」と「幸せな日本人」』(2019年8月8日刊行,講談社[講談社選書メチエ・708],東京, 275 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-06-516948-3 → 版元ページ
  • 後藤新平研究会(編著)『後藤新平と五人の実業家:渋沢栄一・益田孝・安田善次郎・大倉喜八郎・浅野総一郎』(2019年7月31日刊行,藤原書店,東京, 236 pp., 本体価格2,500円, ISBN:978-4-86578-236-3 → 版元ページ

◆夕暮れになって,やっと上州お盆ミッションがつつがなく遂行された.わざわざ来た甲斐があったというものだ.夜,パウル・ザルトーリ『鐘の本』小評原稿の再度の修正.今宵も熱帯夜かな.

◇本日の総歩数=1,902歩. 朝◯|昼△|夜−. 計測値(前回比)= 85.75kg(−0.95kg) / 28.7%(+0.3%)


13 augustus 2019(火)※お盆の週はフリーダム

◆午前5時半起床.晴れ.気温25.6度.今日も蒸し暑そうで,外出する意欲がまったく湧かない.

◆[蒐書日誌]野本寛一『生きもの民俗誌』(2019年7月30日刊行,昭和堂,京都, xviii+666+xxiii pp., 本体価格6,500円, ISBN:978-4-8122-1823-5 → 目次版元ページ)※第I章の「鹿」の節をやっと読了.鹿の民俗と祭祀に関する情報量がハンパない.同時に近年の “異常繁殖” の異常さも具体的によくわかる.次は「熊」の節へ.これまた100ページもある.読了への道はなお遠い.

◆今日は振替休日で朝からフリーダム.ランチは北海道土産の十勝〈さらべつチーズ工房〉の「さらべつウォッシュ」と無花果を.コクのあるウォッシュタイプのチーズ. これはイタリアの〈タレッジョチーズ〉タイプとのことで,塩水で洗いながら熟成させるみたい.ワインで洗うタイプはもっと臭いまくるけど.

◆[蒐書日誌]読売新聞大評の鍵がはずれた:読売新聞大評が一般公開された:三中信宏「はるかなる南洋の島々 ——〈島〉の科学者…坂野徹著」(2019年8月4日掲載|2019年8月13日公開)※書評本は:坂野徹『〈島〉の科学者:パラオ熱帯生物研究所と帝国日本の南洋研究』(2019年6月20日刊行,勁草書房,東京, viii+356+30 pp., 本体価格4,700円, ISBN:978-4-326-10274-7 → 目次版元ページ).

◆残暑の午後はことのほか日差しが情け容赦なかった.午後2時の気温は32.1度.ヒマなので観音台に遊びに来たが,蒸し暑さが無慈悲すぎる.振替休日でワタクシは実在しないはずなのだが,共済組合員証の更新手続き早くだとか,サッポロ酒池肉林出張の復命書出せ出せとか,こまごました┣┣” どもが蠢いていたので,情け容赦なくことごとくなぎ払った.ついでに,2号館宛にUTAS成績修正の連絡メール送信.さらについでに,出張前から堆積していたメーリングリストの登録作業も終わらせた.

◆明日からはお盆の上州ミッションだ.ゆるゆる北上している台風10号の影響はいったいどうなるんだろうか.

◇本日の総歩数=2,041歩. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 86.70kg(−0.55kg) / 28.4%(+0.7%)


12 augustus 2019(月)※曇りのち雨のち青空に

◆午前5時半起床.曇り.気温24.6度.朝のうちに天久保との往復.行きはタクシーでも帰りはとぼとぼ歩く.歩けば蒸し暑い曇り空.

◆旬の無花果を割って皮ごと食べる昼下がり.気温は30度ラインを行き来しているが,不意の通り雨のせいで不快指数は単調増加している.

◆スコールののち青空が広がり,気温上昇.午後3時の気温は30.8度.厨房仕事の合間に,昨夜のローストビーフの切れっ端を有効利用し,文字通りの “まかない飯” を.なんとも不規則な食生活.最高気温は31.7度だった.

◆蒸し暑かったので夜は「冷やし豚しゃぶ」というめずらしいメニューにした.

◆明日は振替休日なので,フリーダムな日々はまだ続く.

◇本日の総歩数=7,308歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 87.25kg(+0.10kg) / 27.7%(+0.7%)


11 augustus 2019(日)※山の日なので山盛りに

◆午前5時半起床.晴れ.気温25.1度.酒池肉林が続いたサッポロでの所業を喰い改めて,連休の朝餉にはプレーンオムレツに自家製ビーフミートソースを添えてみた.

◆[蒐書日誌]本よみうり堂の恒例企画 —— 読書委員が選ぶ〈夏休みの1冊〉が本日紙面掲載されました.今年のお題は「語り合いたくなる本」.“夏”・“暑い”・“語り合う” の三題噺にふさわしい1冊として,ワタクシは大迫直志(編)『ジ温泉カタログ(九州編)』(2017年6月1日刊行,アンノウン・ジャパン,東京, 308 pp., 税込価格3,900円, ISBN:978-4-909172-00-6 → 版元ページ)を選んだ.

◆正午過ぎ,今の最高気温は29.6度とまだ真夏日ラインに達していない.しかし,午後はどうなるかわからないので,早めに買い出しをすませてきた.熟したいちじくがうまそうだったのでレジにお連れする.今宵の夕餉に食卓デビューする予定.「山の日」の昼下がりは山盛りにしないと.

◆午後の┣┣" 撃ち —— ザルトーリ『鐘の本』小評ゲラ修正.

◆[蒐書日誌]読売新聞「8月18日(日曜)朝刊で紹介する予定の本」※ワタクシの小評担当本は:パウル・ザルトーリ[吉田孝夫訳]『鐘の本:ヨーロッパの音と祈りの民俗誌』(2019年5月1日刊行,八坂書房,東京, 454+x pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-89694-261-3 → 目次版元ページ).残暑に鳴り響くドイツの鐘の音を楽しんでください.

◆酒池肉林がサッポロから憑いてきたみたいな夜.メインがローストビーフなので,お水は札幌土産のさっぽろ藤野ワイナリー 「セイベル・ナチュラル・スパークリング2017」.赤の辛口スパークリング.お肉にピッタリ.

◆[欹耳袋]yoshiko Yamanouchi|note「SNSの時代に本を書くということ・・・新書「ヒトラーの時代」に思う」(2019年7月31日)※ネットでの書評や感想は集積して「書評頻度分布」を構築する.そうすれば,構築された書評頻度分布の “両端” に位置するものは安心して無視できるから気に病まなくてすむ.

この件については10年くらい前から私見を何度か書いている:

  1. 匿名オンライン書評の読み方」(2010年2月9日)
  2. “書評頻度分布” はココロの安らぎを保証する」(2013年5月26日)
  3. “罵倒系”書評の傾向と対策」(2013年6月24日)

要するに,本の書き手にとって,頻度分布の両側 “3σ” 範囲外の書評は単なる「虫の鳴き声」であり,そういう書評者はただの「外れ値」なので,注意を向ける必要がそもそもないということ.これはシアワセな執筆ライフを送る上でたいせつな心得だとワタクシはみなしている.

◇本日の総歩数=1,067歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 87.15kg(+0.45kg) / 27.0%(−2.2%)


10 augustus 2019(土)※さよなら札幌また来て

◆午前6時過ぎよろよろ起床.雨上がりの曇り空.気温は17.8度.

◆[欹耳袋]論座「危機を迎えているレッドデーターブック改訂 - 長野剛」(2019年8月10日)※「国や自治体の絶滅危惧種の調査を支えたアマチュア愛好家がなぜ消えていったのか……」

◆さよならサッポロ,また来てすすきの.正午の気温は22.0度.湿度67%.立秋を実感する涼しさだが,なぜ地元のみなさんは,ちょっと涼しくなっただけで,いきなり長袖とかカーディガンを着用するんだろーか.それにしても,これから気温33.3度のつくばに飛ぶかと思うと…….

◆[蒐書日誌]野本寛一『生きもの民俗誌』(2019年7月30日刊行,昭和堂,京都, xviii+666+xxiii pp., 本体価格6,500円, ISBN:978-4-8122-1823-5 → 目次版元ページ)※とても重い本だが,サッポロの街を連れ歩いた.序章「天城山麓のムラから」を読んだだけでもう引き込まれている.生きものをめぐる精緻な indigenous system of knowledge がここにある.続く第I章「獣——ケモノ」の「鹿」の節(約100ページある)を読み進んでいる.鹿の “生き角” と “死に角” の使われ方の違い(漁業に用いられている),生き血の利用法(猪と鹿では血の使い方がちがう),鹿肉のさまざまな調理法など民俗動物学の話題が次から次へと湧き出している.

◆新千歳空港にてチェックイン&ゲート突破.さすが連休初日の空港は混雑している.JALの羽田行きフライトがやや遅延.午後5時過ぎ,羽田空港着陸.あっつ〜.羽田空港からつくば行きバスに乗れた.午後7時半につくばセンター到着.あっつ〜.

◇本日の総歩数=9,266歩. 朝◯|昼−|夜◯. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


9 augustus 2019(金)※雨降る学会最終日の夜

◆午前5時半起床.曇り.気温22.8度.南東風.また雨が降り出した.今日の午前は座長の┣┣” が一頭待ち構えている.雨が降ったり止んだりの北大キャンパス.気温は20.2度.湿度85%.空調がないとしっとり蒸し暑い.

◆午前の一般講演座長業務が終わったので,進化学会高校生ポスター発表を見てきた. “Moth愛” に満ち溢れたポスターがとりわけ印象深かった.その後,空調効きまくりの誰もいない巨大な空間でひとり涼む快適な昼下がり.外は晴れたり曇ったりを繰り返している.

◆午後3時から進化学会総会が始まる時間だ.おお,予想通りの “Moth愛” が高校生ポスターの最優秀賞に選ばれたか!

◆最終日の夜は,ワルイ人たちがつどって北23条の〈MASUYA MEET&CRAFT BEER〉にてお肉をたらふく喰う.解散後はタクシーで南下してすすきのの〈もろはく〉へ吸い込まれた.最後の夜はゆるりと.そして最後の最後は「梅津の生酛」のおり酒を燗酒にしてもらう.26BYの年季もの.精米歩合は80%とほとんど “飲むご飯” .しかも,アルコール度数は21.7度もあるので酵母が死んでしまうがな.色も真っ黄色やし.

◆静かにふけゆくサッポロの夜.今回の進化学会は連日のように長い会議があった.明日は空を飛ぶだけの簡単なお仕事.

◇本日の総歩数=9,088歩. 朝◯|昼−|夜×. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


8 augustus 2019(木)※Beers be ambitious!

◆午前5時半起床.曇り.気温24.2度.北西風.午前8時の気温は23.2度だが,湿度が93%もあって蒸し暑いことこの上なし.南北線の北18条駅を降りたら本降りの雨になっていた.早めに進化学会会場に着いたというのに,まだ誰もいないんですけど…….コメンテーターだけいてもしかたないっしょ! そうこうするうちにワルい人たちが集結してきた.

◆ちょっとした高座のお務めが終わった:日本進化学会第21回大会シンポジウム S07〈適応進化の永続性パラダイム3—競争は協調へ—〉のコメンテーター.今回の “噺役” はこれだけ.

◆お昼前にお座敷がはけてから,お席亭に誘われ,真っ赤なアルファロメオではるばる豊平のカレー店〈Dutch Oven〉まで運搬された.熟成カレーソースで有名とのこと.マルチョウのスープカレーを注文.熱々の鉄鍋と油膜と辛味で超満足.

◆朝から降り続いている雨は午後になっていよいよ本降りに.午後2時の気温は23.6度だが,湿度が高すぎて歩けばもちろん蒸し暑い.

◆火の国の合志から統計研修の依頼が届いた.今回は県ではなく,なろ九沖から.日程は11月下旬で詳細についてはこれからだが,ひさしぶりなので出向くことは確定でしょう.行ったら行ったで「夜の挨拶回り」が忙しくなりそう.

それにしても,毎年恒例の数理統計研修@つくばがなろ主催で開催されるはずなのに,なぜ九沖から別途依頼があったのかといぶかしく思って観音台に確認したところ驚愕の事実が発覚した.なろ天守閣の組織改編により研修担当部署そのものがなくなってしまい,今年度のなろ主催研修は実施されなくなったとのこと.なろ九沖や高知県から統計研修依頼があったのはそのせいかとやっと納得した.

来年度以降に統計研修が再開されるかどうかもあやしいらしい.毎年開催されていたこの研修は国研だけでなく都道府県の試験場からもニーズが高かったのにふざけたことをやらかしたものだ.いったん止めてしまったら再開するのはハードルがきっと高くなるだろう.これはもうビール呑むしかないな.

◆雨に濡れる夕暮れ時.気温は23.9度.今宵はこれから中島公園方面の地下にある “麦酒修行場” に拉致されることがすでに決まっている.連日連夜のビール修行.午後7時に始まった〈Beer Inn 麦酒停〉修行は延々と午後11時まで続き,10度超のパワフルな試練を連打されました.立秋の雨夜の呑んだくれ.当然の報いのうう……

◆小雨の中をタクシーでホテルに帰り着いたときにはもう日が変わっていた.うう……

◇本日の総歩数=6,736歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


7 augustus 2019(水)※クラーク先生にご挨拶

◆午前5時過ぎ起床.曇り.気温23.7度.北西風.macOS Mojave 10.14.6 追加アップデート.てくてく歩いて北大へ.

◆クラーク先生,おはようございます.本日も大志を抱きます.

◆まずは農学部へ向かう.天守閣への螺旋階段を見上げつつ,昨日と同じ中会議室にて,午前9時からの進化学会代議員会に望む.内容的には昨日の理事会とほぼ同じ.約1時間半で代議員会は終わった.

◆農学部から北に向かってさらにてくてく歩く.途中,北大工学部エリアにある大野池周辺をぶらぶら散策する.大学キャンパス内とは思えないゆったり感.蓮が咲き,トンボが群れ飛ぶ.さらに歩き続けてフロンティア応用科学研究棟へ.日本進化学会大会受付をすます.

◆午前11時の気温は27.2度だが,湿度69%でふつうに蒸し暑い.ほとんど誰もいない大講堂が今もっとも涼しく冷えているので,行き場のない大会参加者にとっては最適生存の地.

◆大会会場を後にして,南北線で移動.大通公園にてナイトセッション.ビールのタワーがいたるところに林立する夕暮れ時のシアワセな光景.進化学会大会参加者のみんな,弾けてるかいっ? 今宵はザ・プレミアム・モルツ〈香る〉エールに関する自然史研究をやらないと.

◆泡泡タイムに続いて “お水” の時間は大通西11の〈カモシヤ〉へ.〈丹沢山〉から始まって地元の〈上川大雪〉純米吟醸白麹へ.新鮮この上ない地場トマトの盛り合わせがとても美味だったので,冷やしトマトに合う日本酒は何?と訊いたら,即座に常滑の〈白老〉の直汲みを推された.

◆[欹耳袋]第222回農林交流センターワークショップ〈分子系統樹推定法:理論と応用〉の受講生募集は本日開始です.今年で12回目を迎えました.参加申込など詳細は上記リンクをごらんください.申込締切は「2019年9月19日(木)」ですのでご注意を.周囲にも周知をよろしく.

◆大志は抱かなかったが,酒瓶を抱いた一日だった.明日はワタクシのお座敷がある.

◇本日の総歩数=15,413歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


6 augustus 2019(火)※麦酒の楽園サッポロへ

◆午前5時起床.晴れ.気温25.6度.

◆サッポロへ —— 午前7時過ぎ,スーツケースをごろごろ転がしてつくば駅へ.旅立ちの朝.午前9時半,遅延なく羽田空港第1ターミナル着.チェックイン&保安検査場突破.午前9時の気温は33.3度.都内はもう十分すぎるほど蒸し暑い.サッポロが涼しいことを祈るのみ.

◆正午過ぎ,新千歳空港着陸.午後1時,札幌.真夏日.しかし気温は30.7度とかわいいもの.地下道伝いに大通公園方面へ.とりあえずホテルにチェックインした.うっかりお昼ごはんを食べそこねてしまった.この反動は大きいぞお.

◆ひさしぶりの北大構内.それにしても暑すぎる.本日の最高気温は32.7度.こんな真夏日じゃ,つくばとたいして違いがないではないか.今日のお仕事は進化学会の理事会のみ.

◆北大農学部の巨大な建物の “天守閣” に至る螺旋階段をよじ登る.こんなところに隠し部屋があるとは知らなんだ〜.さらに細い螺旋階段が最上階の塔頂部に続いている.いざというときには立てこもって戦うのだろーか.農学部の天守閣はかつてGHQが接収利用し,昭和天皇も使ったことがあるとのこと.また,農学部地下には「カレー暗渠」なるヒミツの通路が伸びているという伝説もあるそうな.ホクダイが無理難題を吹っかけてきたら農学部はいつでも武装蜂起できるにちがいない.午後3時から始まった理事会は午後6時近くまで延々と続いた.

◆せっかく遠くまで逃亡しても,原稿ゲラは “ターミネーター” のようにどこまでも追いかけてくる.読売新聞の「夏の一冊」書評ゲラをチェック&返信.〈ほぼ日学校〉のイラストは上出来だった.これでお願いします.

◆北大から南へ向かっててくてく歩く.夕暮れの大通公園はたいへんな賑わいである.それもそのはず,ここを会場として〈さっぽろ夏まつり〉が開催されている.なんと学会期間中ずーっとビアフェストだ! では,ワタクシも参加させていただいて,と.日中はうだるような真夏日でも日が暮れるとしのぎやすい.さすがはサッポロ.そしてパラダイス.学会参加者は滞在中にぜひこの快楽を体験していただきたい.

◆その後,すすきのの〈もろはく〉に移動して,さらなる “吸水” にいそしむ.〈いずみばし〉黒とんぼ生酛純米吟醸,〈天の戸〉純米大吟醸「夏田冬蔵」生酛美山錦※杜氏さんがつい先日亡くなったと聞いた,〈男山〉「今朝ノ酒」原酒,そして〈悦凱陣〉亀の尾11BYのぬる燗.最後に〈いきなりステーキ〉でリブロース400gを完食してホテル帰還.

◆明日から学会本番.しかし午前いっぱいは代議員会に拘束されることになっている.

◇本日の総歩数=15,358歩. 朝◯|昼−|夜×. 計測値(前回比)= 86.60kg(+0.8kg) / 29.2%(+0.8%)


5 augustus 2019(月)※飛ぶ鳥跡を濁しまくり

◆午前5時起床.晴れ.気温24.2度.週明け真夏の観音台.午前8時の気温は29.0度.週末はずっと “密封” されていた居室は開封直後は33度もあったが,全館空調のおかげでやっと29度台にまで下がってきた.でもまだまだぁ.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 秋の分子系統ワークショップの時間割など確定内容について事務局に連絡.あとは受講生募集の開始を待つばかり./来月の統計学会関連大会(滋賀)は遺伝学会大会(福井)と日程が重なっているので高座のある後者を優先.某学会の理事会はめでたく?欠席することになった.

◆[蒐書日誌]アンデシュ・リデル[北條文緒・小林祐子訳]『ナチ 本の略奪』(2019年7月16日刊行,国書刊行会,東京, 431 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-336-06321-2 → 目次版元ページ)の書評を公開した.

◆カンカン照りの正午の気温は33.3度と今日も情け容赦のない暑さが続き,徘徊は禁止.せめて写真だけでも涼しげなのをアップするのが良心だろう.観音台に生息する一升瓶ペンギンさんたち.「南極氷に浮かぶペンギンさん観察会」は今月末に観音台で盛大に挙行されることがすでに決まっている.

◆[蒐書日誌]たとえ真夏日でも猛暑日でも本をご恵贈いただくのはありがたいこと:

  • 橘玲『上級国民/下級国民』(2019年8月6日刊行,小学館[小学館新書・354],東京, 238 pp., 本体価格820円, ISBN:978-4-09-825354-8 → 版元ページ
  • 伊藤邦武『宇宙はなぜ哲学の問題になるのか』(2019年8月10日刊行,筑摩書房[ちくまプリマー新書・332],東京, 237 pp., 本体価格860円, ISBN:978-4-480-68356-4 → 版元ページ
  • スティーブ・ブルサッテ[黒川耕大訳/土屋健日本語版監修]『恐竜の世界史:負け犬が覇者となり、絶滅するまで』(2019年8月8日刊行,みすず書房,東京, VIII+323+xxxi pp., 本体価格3,500円, ISBN:978-4-622-08824-0 → 版元ページ)※この夏は恐竜本がものすごくたくさん出版されている.観音台も恐竜だらけだ.

◆午後の┣┣" 撃ち —— UTAS成績入力完了./本よみうり堂の毎年恒例「夏休みの一冊」のゲラ修正完了.

◆夜はペスカトーレを.サイドメニューに茹でた新ジャガにつくりたてのジェノベーゼソースを和えた. 六根清浄?の日々のおかげでジェノベーゼソースはきれいな色になる.

◆[蒐書日誌]読売新聞大評記事の “鍵” が外された:三中信宏「図像からみた知の根源 —— イメージ学の現在」(2019年7月28日)※坂本泰宏・田中純・竹峰義和(編)『イメージ学の現在:ヴァールブルクから神経系イメージ学へ』(2019年4月26日刊行,東京大学出版会,東京, iv+542+xv pp., 本体価格8,400円, ISBN:978-4-13-010140-0 → 目次版元ページ).

◆明日からはサッポロに出奔するぞ.夜の予定は詰まり始めたが,昼のことはほったらかし…….

◇本日の総歩数=4,894歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.80kg(+0.40kg) / 28.4%(−0.2%)


4 augustus 2019(日)※引きこもって本を読む

◆午前7時前のろのろ起床.最低気温27.0度の熱帯夜.日中はまた猛暑日になるのだろうな.

◆[蒐書日誌]読売新聞大評が紙面掲載されました:三中信宏「はるかなる南洋の島々 ——〈島〉の科学者…坂野徹著」(2019年8月4日)※書評本:坂野徹坂野徹 (2019年6月20日刊行,勁草書房,東京, viii+356+30 pp., 本体価格4,700円, ISBN:978-4-326-10274-7 → 目次版元ページ).例によって8日後に一般公開となる.今月は読売新聞書評が毎週掲載される予定.

◆[蒐書日誌]アンデシュ・リデル[北條文緒・小林祐子訳]『ナチ 本の略奪』(2019年7月16日刊行,国書刊行会,東京, 431 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-336-06321-2 → 目次版元ページ)※第11章「製紙工場は本の墓地」はもっと救いがない.ポーランドに対するナチの侵略が描かれているのだが,その基本方針は他のヨーロッパ占領国とはまったく異なっていた.

「西と東では戦略が根本的に違っていた.デンマーク人,ノルウェー人,オランダ人,ベルギー人,フランス人,イギリス人はアーリア民族で,それゆえいつの日か,国家社会主義ヨーロッパで兄弟となるべき人びとである.ナチは自らを世界じゅうのユダヤ人の有毒な影響から人びとを救出する解放者だとみなしていた.そして,「兄弟である国ぐに」に,ナチのイデオロギーが掲げる目標の正当性を説いて同調させるべく,その宣伝活動にかなりの資源を投じていた」(p. 242)

「東ヨーロッパにおける戦略は正反対だった.東ヨーロッパでは,何百万人ものユダヤ人が唯一の敵ではなく,その延長としてすべてのスラブ人も敵であった.したがって,未来のヨーロッパではポーランドという国にも,ポーランド人にも場所はない.略奪はこのような方針がただちに具体化された結果であり,ポーランド人からすべての高等文化,学問,文学,教育を奪うことを目的としていた」(pp. 242-243)

「ポーランドのユダヤ人とその文化に加えられた迫害はとりわけ過酷だった.戦前には300万人だった人口のうち1945年の生存者は10万人ほどであった」(p. 244)

「ナチの最終目的はスラブ文化の衰退と絶滅であった」(p. 254)ため,いっさいの躊躇はなかったということだ.読んでいる背後からシェーンベルク〈ワルシャワの生き残り〉の合唱「シェマ・イスロエル」が鳴り響く.それだけにはとどまらない.

「ヒトラーの目標はソ連の大都市すべてを更地にすることだった.アジア人にとっての「ヨーロッパへの通路」と彼がみなした文化都市レニングラード(サンクトペテルブルク)は破壊されねばならず,その全住民は餓死させるべきであった」(p. 254)

のちのレニングラード包囲戦を予期させる文章だ.先日の大手町で新刊: 大木毅『独ソ戦:絶滅戦争の惨禍』 (2019年7月19日刊行,岩波書店[岩波新書・新赤版1785],東京, ISBN:978-4-00-431785-2 → 版元ページ)が話題になったことを思い出す.ショスタコーヴィチの〈レニングラード〉交響曲が聞こえてくる.

◆今日も猛暑日となった昼下がり.気温35.6度.ランチは上並榎町の〈KETTLE〉にて,ハッシュドビーフとコーヒーゼリー.街ナカは今日も〈高崎まつり〉で交通規制が敷かれているので,問屋町からJR高崎東口方面に逃避するしかない.

◆[蒐書日誌]アンデシュ・リデル[北條文緒・小林祐子訳]『ナチ 本の略奪』の続き.第13章「ユダヤ人不在のユダヤ研究」に進む.ナチによるユダヤ人根絶という目的にユダヤ関連図書の略奪がどのような意義をもつかが論じられている:

「闘いの目的は物体的な根絶だけではなかった.それは記憶と歴史の支配をめぐる闘いでも あった.この点でローゼンベルクの計画は指導的役割を果たした.図書館や古文書館の資料の略奪は,記憶の管理のための闘いの中核へと及んだ.本の略奪が,たとえば美術品のようなものの略奪と異なるのはこの点である.美術もイデオロギーの表現たり得るが,その表現は象徴的である.美術品は国家と指導者の名誉となる勝利の証だった.美術もナチの理想や新しい人間像を反映し,それに承認を与える.だが具体的なイデオロギーは本や資料によって表現される.未来は,書かれた言葉という基盤に立ち,記憶や歴史を管理することによって築かれるのである」(pp. 294-295)

「記憶と歴史を管理し支配する」というナチの目的は,単にユダヤ関連文書を “焼き尽くす” だけでは達成されない.むしろ,ナチにとって必要な本や文献は積極的に略奪してまで確保しようとした.

「ナチはユダヤ人の絶滅をはかったが,彼らに関する記憶を消すことはしなかった.「ユダヤ人」を歴史的・象徴的敵として記憶に残す.[中略]このような理由で,ユダヤ文化の重要な記録,図書館の蔵書や文書は略奪されたが,破棄されることはなかった.それは千年戦争の歴史とドイツの究極の勝利を書くために必要な資料だった」(p. 295)

第2次世界大戦中の全国指導者ローゼンベルク特捜隊(ERR)による書物略奪の全貌については,ウェブサイト〈Cultural Plunder by the Einsatzstab Reichsleiter Rosenberg〉に詳細なレポートが公開されている.ローゼンベルクは戦後のニュルンベルク裁判で戦犯として絞首刑に処せられるまで一貫して自らの主義主張を変えなかった.そして,略奪された本の “帰還” への道のりはまだ遠い.

◆夕方,高崎を出発.関越道は40kmの事故渋滞,東北道も何やら事故渋滞だったので,すべてを回避する北関東道経由で200kmを爆走.笠間あたりで緊急地震速報アラームが鳴り響いたが,体感的には揺れはまったく感じなかった.午後8時過ぎにつくば帰還.連日の猛暑日に負けないように,遅めの夕餉は〈コワタイ〉にてカオソーイ(ข้าวซอย)を完食.身構えるほど “スコヴィル値” は高くなく,麺に埋もれているたくさんの鶏さんをいただいた.これは美味.リピートしないと.

◆明日は残務処理をチャチャッと仕上げるんだ.そして,サッポロへの旅支度をしないと.

◇本日の総歩数=2,423歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


3 augustus 2019(土)※猛暑の烏川花火大会へ

◆午前6時前起床.晴れ.気温24.5度.午前7時半に北に向かって出発.友部サービスエリアにて朝から名物の豚丼(大盛り)という暴挙. 常磐道下り方向は友部ジャンクションあたりで渋滞.みんなみんなひたちなか方面を目指しているらしい.対照的に北関東道はガラ空きだった.午前10時過ぎに上信越道の藤岡インターを出る.気温はぐんぐん打ち上がっている.今夜は花火も盛大に打ち上がるぞ.

◆[蒐書日誌]アンデシュ・リデル[北條文緒・小林祐子訳]『ナチ 本の略奪』(2019年7月16日刊行,国書刊行会,東京, 431 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-336-06321-2 → 目次版元ページ)※第6章「イスラエルの苦難の慰撫」では,ナチの親衛隊(SS)と全国指導者ローゼンベルク特捜隊(ERR)との間ではたがいに激しく競合しながらも建前上は “役割分担” があったことが記されている:

「ナチはふたつのレベルで戦争をしかけた.ひとつは自分たちの軍隊と敵の軍隊とを戦わせるという従来のやり方での戦争,もうひとつは敵対するイデオロギーとの戦争である.後者の戦いの場は戦場ではなく,失踪,テロ,拷問,殺害,国外追放という沈黙の戦争であり,前線で戦う兵士はゲシュタポ,親衛隊情報部を始めとするテロ組織だった.その戦いの目的は打ち負かすことではなく,粛清することだった」(p. 133)

「イデオロギー戦争の手段はテロばかりではなかった.それは思想,記憶,観念をめぐる闘争であり,ナチの世界観を擁護し正当化する戦いだった.この戦争では特捜隊は,いわばアカデミックな歩兵を動員した.組織の性格から言って,特捜隊は血腥い,残忍な行動に参加することはなく,それは親衛隊の仕事だった.特捜隊はそれが片付いた段階で登場した」(p. 133)

「ヒムラーは「諜報活動のために」有用な本や文書を,言い換えれば親衛隊情報部とゲシュタポが,国家の敵と戦う際に役に立つ資料を,一方ローゼンベルクはイデオロギー研究にとって価値のある資料を手に入れた」(p. 137)

◆高崎は正午前に35.0度の猛暑ラインに達した.こんな過酷な空模様だと豚丼なんかではまだ足りないな.もっと何か “決定的なもの” を食べないと勝てない気がするんだけどなあ.

◆逃げ場のない蒸し暑さを正面突破するにはカプサイシンが有効かもしれない.ということで,今日は中豊岡町〈四川〉に突撃だ.四川料理の “麻辣” で連日連夜の酷暑を生き延びよう.さすがに高麗人参酒に手を出すほどではないだろうが.

◆今日の高崎の最高気温は36.3度まで上がり,夏休み恒例の〈高崎まつり〉に湧く街ナカはさらに熱気が充満していた.午後5時を過ぎても猛暑日ラインを下回らない.夜の烏川打上げ花火大会までにはもう少ししのぎやすくなってもらいたい.

◆〈高崎まつり〉の烏川花火大会は午後7時半スタート.蒸し暑さも観客の多さもまさにまさに夏らしいイベントだった.二万発もの花火をたった一時間でぶっ放す潔さ.午後9時を過ぎても31.2度の真夏日ライン超えのトロピカルな夜.

◇本日の総歩数=3,890歩. 朝◯|昼◯|夜○. 計測値(前回比)= 85.40kg(−0.40kg) / 28.6%(+0.5%)


2 augustus 2019(金)※猛暑のオペラシティへ

◆午前5時起床.晴れ.気温26.1度.午前8時の気温は30.1度.もうどうぞ勝手に暑くなってくださいなと言うしかない観音台.

◆[蒐書日誌]坂野徹『〈島〉の科学者:パラオ熱帯生物研究所と帝国日本の南洋研究』(2019年6月20日刊行,勁草書房,東京, viii+356+30 pp., 本体価格4,700円, ISBN:978-4-326-10274-7 → 目次版元ページ)の読売新聞大評は掲載順の期日変更により,明後日8月4日(日)の紙面掲載となった.ふたつの世界大戦が日本の科学に残した刻印を南洋諸島に探し求めるこの新刊が,戦争がらみの記事がよく出る今月のうちに取り上げられたのはよかった.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 分子系統ワークショップの講義タイトルもほぼ確定したので,講師陣にメールでタイムテーブルを回覧.週明けにはフィックスして,事務局に連絡できるだろう./坂野徹『〈島〉の科学者』の書評ゲラ修正&大手町へ発射.

◆[欹耳袋]第222回農林交流センターワークショップ〈分子系統学の理論と実習〉【期日】2019年10月23日(水)〜25日(金)【場所】農林水産省農林水産技術会議事務局情報通信共同利用館(電農館)3階セミナー室(茨城県つくば市観音台)※講師陣とタイムテーブルが確定した.受講者募集は今月下旬から.

◆炎天の昼休み.気温はすでに34.3度まで上がり,猛暑日ラインが熱気の向こうに揺らめいている.もちろん「徘徊禁止令」発令中.

◆[蒐書日誌]先日の大手町漁港での水揚げがやっと整理できた:

  • 桑木野幸司『ルネサンス庭園の精神史:権力と知と美のメディア空間』(2019年8月15日刊行,白水社,東京, 6 color plates + 352+35 pp., 本体価格4,800円, ISBN:978-4-560-09711-3 → 版元ページ)※前著:桑木野幸司『記憶術全史:ムネモシュネの饗宴』(2018年12月10日刊行,講談社[講談社選書メチエ・689],東京, 348 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-06-514026-0 → 目次版元ページ)をワタクシが本よみうり堂で半年前に書評してしまったので,読売新聞では取り上げられませんが,どこかのメディアで書評よろしく.宮下志朗さんも絶賛していました.
  • 片山一道『ポリネシア海道記:不思議をめぐる人類学の旅』(2019年7月31日刊行,臨川書店,京都, 278 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-653-04386-7 → 版元ページ)※「南の島」というだけでもう誘引されまくり.
  • 中園成生『日本捕鯨史【概説】』(2019年7月30日刊行,古小烏舎,福岡, 222 pp., 本体価格1,900円, ISBN:978-4-910036-00-7 → 版元ドットコム)※日本の伝統的捕鯨についての本.
  • 野本寛一『生きもの民俗誌』(2019年7月30日刊行,昭和堂,京都, xviii+666+xxiii pp., 本体価格6,500円, ISBN:978-4-8122-1823-5 → 版元ページ)※日本の民俗動物学の大著.総頁数700ページ,鹿・熊・猪だけで300ページもある.こういう本はまちがいなくワタクシのところに漂着する.
  • テレサ・オニール[松尾恭子訳]『ヴィクトリアン・レディーのための秘密のガイド』(2019年7月31日刊行,東京創元社,東京, 322 pp., 本体価格3,800円, ISBN:978-4-488-00392-0 → 版元ページ)※こっそり読みましょうね.
  • 垣見一雅『からっぽがいい ネパールの山奥を歩き続けたリュック一つのNGO、OKバジ』(2019年7月15日刊行,サンパティック・カフェ,所沢, 95 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-434-26308-8 → 版元ページ)※タイトル通りの本.
  • 岡井路子『オリーブの贈り物』(2019年7月刊行,A&F Corporation,東京)※はい,オリーブの本ね.
  • 山形洋一『慕倣 みっしりずしり:長塚節と藤沢周平』(2019年7月31日刊行,未知谷,東京, 253 pp., 本体価格2,800円, ISBN:978-4-89642-582-6)※最後の一冊はこれ.長塚節と藤沢周平の作品の類似ぶりを調べ上げた新刊.長塚節は茨城県出身ということもあり何の気なく手にした(カバージャケットに誘引されたのかも).藤沢周平は読んだことないし,長塚節は『土』しか知らない.それよりも何よりも著者の「山形洋一」の方がワタクシにははるかに身近だったりする.かつてまだ右も左も分からない学部生だったころ,弥生キャンパスを歩いていて,この著者とすれちがった記憶がひさしぶりによみがえる.当時の東大農学部害虫学研究室はツワモノそろいで,その中でも「ヤマガタさんとオチアイさんは別格だ」と聞いていた.当時,彼らは大学院生だったのかそれともピュアな “オーバードクター” だったのか.そのヤマガタさんはJICAのつながりでグアテマラに行ってしまった.それ以来のことだ.応用昆虫学者とばかり思っていた山形洋一さんがいつの間にか長塚節の研究者として未知谷から何冊も著書を出しているとは大いなる驚きだった.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 読売新聞書評ゲラのピンポンは続く.アブナイ間違いが一箇所残っていた.アブナイアブナイ.

◆半日年休の午後.最高気温35.5度のつくばを脱出して都内へ.午後5時半,初台の東京オペラシティ到着.脱出先の都内も今日の最高気温は35.1度だった.逃げてきた甲斐がない.今宵は東大オーケストラのサマーコンサート.チャイコフスキー交響曲5番がメインのはずだが,そのあとの Wie schön がとんでもなく大がかりになっていたのに驚愕した.Wie schön の “系統発生” は調べる価値がありそう.

◆チャイ5を聴いたあとは当然ビフカツでしょ.秋葉原の〈勝牛〉で黄桜の「京都麦酒ケルシュ」を片手に牛カツを.つくばに帰り着いたのは午後11時だった.どこもかしこも猛暑日で逃げ場がなかった.

◆明日は朝から上州ミッション残務処理班の業務へ.

◇本日の総歩数=8,335歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.80kg(−0.05kg) / 28.1%(−0.2%)


1 augustus 2019(木)※夜明け前の蝉の大合唱

◆午前5時前起床.薄曇り.気温は25.3度.また熱帯夜だったか.真夏の観音台は容赦なし.午前8時前には早くも30.1度に達した.猛暑日ラインを超えるかどうかの勝負が始まっている.

◆[欹耳袋]eto|note「なぜTsukuba Mini Maker Faireか」(2019年7月31日)※ワタクシも関係者のひとりなので襟を正して読まないと.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 月例アナウンスを各メーリングリストに送信./追加の白羽の矢を2本放った.よろしくよろしく./おお,さっそくお引き受けの返事が.ありがとうございます.

◆[蒐書日誌]一昨日の大手町地引網の漁獲ブツが観音台に届いた.左端の2冊がとりわけ大物:桑木野幸司『ルネサンス庭園の精神史:権力と知と美のメディア空間』(2019年8月,白水社)と野本寛一『生きもの民俗誌』(2019年7月,昭和堂).

◆午後はあっさりと猛暑日ラインを超えてしまった.これはもうどうしようもないなあ…….

◆[蒐書日誌]松木貞夫『本屋一代記 : 京都西川誠光堂』(1986年11月10日刊行,筑摩書房,東京, iv+374 pp., ISBN:4-480-85346-4 → 版元ページ)を寝読み本として読了.京都から見た世相の移り変わり.京都大学周りの有名人たちがときどき登場する.この本はワタクシの書棚にすでに並んでいた.北大正門横にある古書店〈南洋堂書店〉の値札あり.いつ札幌で買ったのだろうか.

◆午後の┣┣" 撃ち —— ワルダクミ1件,よろしくお取り計らいくださいませませ.いと遠くても風の森でも牛のベロでもどこにでも参上いたします.

◆日が暮れた午後6時になっても気温は32.2度とぜんぜん下がらず,真綿をのどに詰め込まれるような蒸し暑さがべったりと淀んでいる.夜9時を過ぎてもに気温はまだ29度もある.しかも湿度が高すぎる.今夜も熱帯夜確定か.早々に夏バテしないよう,〈Roji菜園テーブル〉にて新鮮なお野菜とともにしっかりお肉をいただいた.

◆[欹耳袋]北海道新聞どうしん電子版「暑さにモーうんざり 人も犬も牛も困惑 連続熱帯夜、朝から真夏日」(2019年8月1日)※来週はサッポロで優雅で快適な「避暑地の夏」を過ごそうと思っていたんだけど,これじゃあダメっぽいかなあ…….

◆蒸し暑さとの戦いは明日も続くのだった.

◇本日の総歩数=5,020歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.85kg(+0.10kg) / 28.3%(−0.2%)


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