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日録2019年3月 


31 maart 2019(日)※年度末の後楽園お座敷

◆午前5時半起床.雨上がり.気温6.2度.必死のパッチで今日の後楽園お座敷の紙芝居がやっと完成した.いつもながらのドロナワ仕事だ.

◆[蒐書日誌]読売新聞小評出ました —— 三中信宏「第一印象の科学…アレクサンダー・トドロフ著」(2019年3月31日)/読売新聞>本よみうり堂「4月7日(日曜)朝刊で紹介する予定の本」(2019年3月31日)※ワタクシが次回担当する長評は:トニー・エンジェル[伊達淳訳]『フクロウの家』(2019年2月10日刊行,白水社,東京, 277+7 pp., 本体価格3,000円, ISBN:978-4-560-09675-8 → 目次版元ページ)です.

◆正午過ぎ,つくば駅なう。曇りときどき晴れ間あり。後楽園お座敷へ.午後2時前,春日着.みすず書房との打ち合わせののち,中央大学後楽園キャンパスへ.午後の都内は日差しが暖かすぎる.すでに14.7度か.もうすぐお座敷が.

◆『生物科学』70周年記念講演会〈生物科学の70年から日本の生物学を考える〉2019年3月31日(日)15:00〜16:30@中央大学(後楽園キャンパス)3号館3階3300教室.ハッシュタグは #生物科学 にしましょか.

  • #生物科学 開幕〜.『生物科学』編集長のあいさつから. posted at 15:01:00
  • #生物科学 最初のトーク:溝口元「戦後日本の生物学界・研究者と『生物科学』」. posted at 15:05:28
  • #生物科学 駒井卓「大東亜戦争と遺伝学」という講演. posted at 15:06:27
  • #生物科学 第二次世界大戦中の遺伝学研究と優生学との関係. posted at 15:07:39
  • #生物科学 戦後復興における生物学者の役割りについて議論する媒体が『生物科学』だった.「民主主義科学者協会(民科)」の「理論生物学研究会」が編集を担当した.1949年3月発行.当時の民科には一万人もの会員.戦前の唯物論研究会やプロレタリア科学研究所の残党もいた. posted at 15:14:10
  • #生物科学 占領軍民間情報教育局が創刊に対して祝辞を送った. posted at 15:14:40
  • #生物科学 『民科と私』(勁草書房)という本が出ている. posted at 15:15:28
  • #生物科学 1950年に民主主義科学者協会生物部会と改名. posted at 15:16:56
  • #生物科学 『生物科学』誌の目的は隣接科学・境界領域をも含む総合的な生物学を確立すること.ヤロビ農法(ルイセンコ遺伝学)への賛同も! 『生物学史研究』誌のルーツもここに. posted at 15:23:07
  • #生物科学 だんだんズレていく民科.1950年代,GHQとの対立.1955年以降は民科の財政危機.「地団研」も脱退する事態に.当時,阪大の学部学生だった巌佐耕三が『生物科学』誌を糾弾することも. posted at 15:27:01
  • #生物科学 その後,1960年代には民科「非会員」が『生物科学』の編集を担当することになった. posted at 15:27:46
  • #生物科学 まとめ:民科生物部会は科学と実践との関係においてルイセンコ学説とヤロビ農法は中心テーマだった. posted at 15:29:22
  • #生物科学 1980年代以降は和文誌や紀要が衰退し,出版文化そのものが変容していった. posted at 15:31:38
  • #生物科学 続いて:上田恵介「生物科学とは何だったのか:和文総説誌の存在意義」. posted at 15:33:09
  • #生物科学 おお,懐かしいお名前が次々と. posted at 15:37:30
  • #生物科学 岩波書店から農文協への移管のいきさつ. posted at 15:38:59
  • #生物科学 和文総説誌の重要性はこれからも無視すべきではないだろう. posted at 15:40:54
  • #生物科学 では,そろそろワタクシの出番だ:三中信宏「ナチュラルヒストリー書評誌として『生物科学』が果たした役割り」. posted at 15:48:26
  • #生物科学 噺おわった〜 posted at 16:04:32
  • #生物科学 質疑タイムなう. posted at 16:06:53
  • #生物科学 藤原宏子編集長の質問:「『生物科学』誌を再起動するにはどうすればいいでしょうか? 紙 or not-紙?」. posted at 16:18:29
  • #生物科学 上田恵介さんは “静かなるクーデター” を成功させた.これからの『生物科学』は誰が編集を担当していくのかによるのではないか.[キクマルの父] posted at 16:29:56

◆講演会ののち別室にて懇親会.サクッと終わって午後9時前あっさりすんなりとつくば帰還.明日は辞令交付と車検と他になにかあったか?

◇本日の総歩数=8,512歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 85.95kg(−0.40kg) / 28.8%(+0.8%).


30 maart 2019(土)※寒気居座るお花見週末

◆午前6時半むっくり起床.曇り.気温7.2度.

◆[欹耳袋]オンライン形態測定学サイト〈XYOM: Online Morphpmetrics〉.標識点(含:準標識点)と輪郭形状からの幾何学的形態測定学解析ができる.機械学習オプションもあり.世の中どんどん変遷していくなあ.そういえば,何年か前に〈RAxML〉スマホアプリの “フェイク画像” を見たことがあったが,けっしてありえないことではないかもしれない.

◆花曇りの空模様が続く昼下がり.今日は「きつね丼+温玉トッピング」のお昼ごはん.朝から一歩も外に出ていない.

◆来月末の華麗なる「10連休」中に高松と往復する.日本国内外できっと “民族大移動” が発生する期間なので,あらかじめ「宿」だけは早いうちに確保したのだが,「足」の方も行き帰りの新幹線指定席を確保なう.ガラケーから iPhone XS に “大進化” を遂げたおかげで,スマートEXがやっと使えるようになり,しかもモバイルSUICAも入っていてめっちゃラクやん.紙の切符もリアルICカードもまったく不要になった.タイムワープした浦島太郎はただただ驚くしかない.

◆引きこもってばかりいてはよろしくないので,洞峰公園までぶらぶらと.午後になっても気温は10度どまり.花冷えの洞峰池のあたりには人気なし.〈コーヒー・ファクトリー〉にてひと休みしたのち復路.はっきりいってとっても寒いんですけど.

◆花冷えの底だった昨日が最高気温7.0度だったから,今日の午後は頑張って9.3度まで上がってくれてありがとうと言いたいところだが,それでも十分すぎるほど冷え込んでいる.寒夜に凍えないために,今宵は「正しいカツ丼(卵引き)」をつくった.ロースカツ(80g)×2枚という “正しさ” だ.これくらいの分量を外の店で食べると,たいてい「コロモ負け」してしまって胃もたれするが,自宅だと「極薄コロモ」で揚げられるのでかえってヘルシー(?).いずれにしても今日はとっても「丼バイアス」がかかった食生活だ.

◆[欹耳袋] 沖縄タイムス+プラス「沖縄科学技術大学院大学 パワハラ被害58%  報復恐れ、通報は19%」(2019年3月30日)※「委員長に就任したエアド氏は「OISTはパワハラと権力乱用の文化を育んでおり、調査結果は幹部への告発。実態を知る者としては驚きではない」」.

◆雨降る夜が更け,明日の後楽園お座敷の紙芝居がやっと仕上がった.

◇本日の総歩数=9,606歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 86.35kg(−0.55kg) / 28.0%(+0.3%)


29 maart 2019(金)※花冷え桜並木は曇り空

◆午前6時起床.厨房でじたばたしているうちにもうこんな時間に.曇り.午前7時の気温5.0度.北東風が吹き込んでうすら寒い.

◆[蒐書日誌]『生物科学』最新号(=最終号)70(4), 2019年4月が届いた.これでもうオシマイなんだねぇ.『生物科学』の最後の最後は「p値」だ!—— 大久保祐作・會場健大 2019「p値とは何だったのか(Fisherの有意性検定とNeyman-Pearsonの仮説検定を超えるために)」生物科学, 70(4): 238-251.

でもって,最後のイベントはこれ —— 『生物科学』70周年記念講演会〈生物科学の70年から日本の生物学を考える〉2019年3月31日(日)15:00〜16:30@中央大学(後楽園キャンパス)3号館3階3300教室.16:30から同2号館3階3308教室にてパーティあり.

『生物科学』講演会でのトークは下記の通り:

  1. 溝口元「戦後日本の生物学界・研究者と『生物科学』」
  2. 上田恵介「生物科学とは何だったのか:和文総説誌の存在意義」
  3. 三中信宏「ナチュラルヒストリー書評誌として『生物科学』が果たした役割り」.

—— あー,後楽園高座の紙芝居はまだ影も形もないぞ.

◆[蒐書日誌]David Alan Grier『When Computers Were Human』(2005年刊行, Princeton University Press, Princeton, x+412 pp., ISBN:0-691-09157-9 [hbk] → 目次版元ページ)※「コンピューター」が “計算機” ではなく “計算人” を意味していた時代の話.前から気になっていた本.とくに “計算人” といえば「女性の知的職業」のひとつだったとのこと.

◆正午の気温は6.6度と昨日よりも7度も低い,真っ向勝負の花冷え.農林団地の桜並木は平均すれば五分咲きくらいか.寒空のもと,気の早い花見客が散策している.

◆[欹耳袋]生態学界神戸大会での自由集会W23〈道具としての形態測定学:共変動する形の解析法と実例〉の講演資料が公開されました → 形態測定学関連講演アーカイブス

◆本日の┣┣" 撃ち —— アレクサンダー・トドロフ『第一印象の科学:なぜヒトは顔に惑わされてしまうのか?』の書評原稿改訂ゲラが届いた.3月31日(日)に小評として掲載されます.

◆夜になり,書評ゲラ校正がピンポンのように目まぐるしく往復する.

◇本日の総歩数=4,246歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 86.90kg(+0.70kg) / 27.7%(−0.9%)


28 maart 2019(木)※あれこれと年度末行事

◆午前5時過ぎ起床.曇り.気温11.5度.曇り空の観音台.空気が湿っている.午前8時の気温は12.6度.朝イチの BGM は Miles Davis〈Porgy and Bess〉から.

◆午前の┣┣" 撃ち —— macOS Mojave が更新の祭典に突入したので,しばしの読書タイムだ.iOS のアップデートはその後で./小一時間ののち macOS Mojave 10.14.4 および iOS 12.2 への更新が終わった.macOS は2GBあまりが降臨したが,それはいつものこと.一方の iOS が800MBもダウンロードされるとは思わなかった.やっぱり,iPhone は “通話ができるパソコン” と考えるべきだ.

◆[蒐書日誌]手付かずのまま積み上がる新刊本の山を切り崩すお昼前 —— [蒐書日誌]パスカル・コサール[矢倉英隆訳]『これからの微生物学:マイクロバイオータからCRISPRへ』(2019年3月22日刊行,みすず書房,東京, iv+210+21 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-622-08767-0 → 版元ページ)/中西満貴典『レトリックと哲学:ケネス・バークからミシェル・フーコー』(2019年3月20日刊行,彩流社,東京, 260 + iii pp., 本体価格4,000円, ISBN:978-4-7791-2568-3 → 版元ページ /『西表島・紅露工房シンフォニー:自然共生型暮らし・文化再生の先行モデル』(2019年3月1日刊行,地湧社,東京,294 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-88503-254-7)/老屋顔〔辛永勝・楊朝景〕[小栗山智訳]『台湾名建築めぐり』(2019年3月20日刊行,X-Knowledge,東京, 191 pp., 本体価格1,600円, ISBN:978-4-7678-2605-9 → 版元ページ)※前回の読書委員会では X-Knowledge の新刊が何冊も並んだ./コリン・ソルター[世波貴子訳]『世界で一番美しい植物のミクロ図鑑』(2019年3月31日刊行,X-Knowledge,東京, 192 pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-7678-2535-9 → 版元ページ)※「世界で一番美しい〜」という枕詞が付く大判写真集はいくつかの出版社から出ている./エスター・ペレル[高月園子訳]『不倫と結婚』(2019年3月30日刊行,晶文社,東京, 358 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-7949-7081-7 → 版元ページ)/マイケル・ブランドー[夏目大訳]『純血種という病:商品化される犬とペット産業の暗い歴史』(2019年3月15日刊行,白楊社,東京, 365 pp., 本体価格2,600円, ISBN:978-4-8269-9061-5 → 版元ページ)/落合淳思『漢字の字形:甲骨文字から篆書、楷書へ』(2019年3月25日刊行,中央公論新社[中公新書・2534],東京, viii+207 pp., ISBN:978-4-12-102534-0 → 版元ページ)※漢字の系統樹だし.

—— 先週の大手町ピックアップ本のリストは以上.いくら読み進んでもぜんぜん減らない気がするんですけど.

◆[欹耳袋]NHKドキュメンタリー:事件の涙・選「そして、研究棟の一室で~九州大学 ある研究者の死~」(2019年3月26日再放送)※コメント欄が埋まっている.

◆新刊本の山の “切削作業” を終えた曇り空の昼休み.今日のお弁当は昨夜揚げたポテトコロッケを中心に.食後,昨年11月17日以来4ヶ月もサボっていた昼休み徘徊の再開を思い立ったその日に限って,冷たい小雨が降り出すという幸運いや不運に見舞われてしまい,たった数分間のお花見予行演習となってしまった.農林団地の桜並木はここ数日で開花が進んでいるので,今週末あたりはお花見渋滞(第一波)があるかもね.

◆年度末は送別会シーズン.今宵は近場の研究学園へ夕闇の出撃.iPhone のモバイルSUICAを初利用.こりゃラクすぎる.宴会開始まで時間があったので,駅前のうろうろ探索した.つくば駅からたった一駅のとなりだが,たいていは車で行き来するので,こういう機会でもなければ駅前を歩く機会がない.いやあ,飲み屋がこんなにたくさんあるとは意外な盲点.〈さかなや道場〉にて一次会が午後9時すぎまで.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「「人種」の概念、科学で使わないで 米で差別助長を懸念」(2019年3月27日)※アメリカ人類学会(AAA)が前世紀末に宣言したアンチ「人種」声明をもう一度読み直そう.参照先:American Anthropological Association | AAA Statement on Race からリンクされている四半世紀前に採択されたこのドキュメント: American Anthropological Association Statement on "Race" and Intelligence [pdf]

◆午後11時過ぎに帰還.近くてとてもラクだが,案の定のうう…….しかし,明日はまだ平日なので,ここで燃え尽きるわけにはいかない.

◇本日の総歩数=8,044歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 86.20kg(−0.20kg) / 28.6%(−0.6%)


27 maart 2019(水)※菜の花の祭典が終わり

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温5.7度.青空の観音台.午前8時の気温は11.4度.昨日の最高気温は15.9度だったが,今日は20度くらいまで上がるとの予報.西風がやや冷たいが今日はあえて半袖出勤を決行.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 東京大学大学院理学系研究科「生物統計学」講義は来週4月4日(木)4限が初回です.履修予定者のみなさんは,PCご持参の上,理学部2号館201号室へご参集ください.講義内容の詳細はワタクシのサイトに公開しました./ひさしぶりに Windows 10 on Parallels Desktop のホコリを払わないといけないなあ.まちがいなく「更新の祭典」が鳴り物入りで始まるだろうし.

◆[蒐書日誌]Rob DeSalle and Ian Tattersall『A Natural History of Beer』(2019年2月刊行, Yale University Press, New Haven, xii+242 pp., ISBN:978-0-300-23367-4 [hbk] → 目次版元ページ) ※次なる「発酵本」であるビールの進化と系統の新刊,やっと届いた.このビール本にはハイスループットシーケンシングとかバイオインフォマティクスの話題が載っている.著者が著者だから予想の範囲だが.そして,最節約ビール分岐図の系統推定と形質状態復元の章もさっそく確認.この新規┣┣" さまは着岸してすぐに水面下で動き出している.

◆午後の┣┣" 撃ち —— つくば駅前にて小一時間の打合せ.新規┣┣" がおぶさってきた./アレクサンダー・トドロフ『第一印象の科学:なぜヒトは顔に惑わされてしまうのか?』の読売新聞書評原稿ゲラ返送.

◆[蒐書日誌]勝廣光『写真でつづる アマミノクロウサギの暮らしぶり』(2019年3月1日刊行,南方新社,鹿児島, 108 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-86124-392-9 → 目次版元ページ)読了.本書の生態写真の数々はとても価値がある.本書では触れられていないが,アマミノクロウサギの “捕食者” であるノネコ防除の対策があまり進んでようでやや心配.五年前に書評した:ウィリアム・ソウルゼンバーグ[野中香方子訳]『ねずみに支配された島』(2014年6月15日刊行,文藝春秋社,東京,カラー口絵 iv + 302 pp., 本体価格1,800円,ISBN:978-4-16-390081-0 → 書評目次版元ページ)に報告されているバハ・カリフォルニアでのノネコ駆除(第7章)は仕掛け罠とライフル狙撃による “軍事作戦” が功を奏したとのこと.

◆「菜の花の祭典」が一段落した今宵の夕餉はミンチカツと新ジャガのコロッケを揚げたら街の洋食屋みたいな一皿になった.奥のふたつがミンチカツ,手前のふたつがコロッケ.

  1. ふつうにハンバーグをこねる.冷凍の場合は解凍してきちんと常温に戻しておく.
  2. 新ジャガ3個の皮をむいて5mm厚にスライスし,電子レンジで5分ほど加熱すると柔らかくなる.熱いうちによくつぶす.
  3. 新玉ねぎ1個をみじん切りにして,サラダ油大さじ1できつね色になる直前までよく炒める.岩塩とナツメグで調味する.
  4. 2 の新ジャガと 3 の新玉ねぎをしっかり混ぜて,胡椒を振り,コロッケらしい大きさに整形する.
  5. 1 のハンバーグと 4 のコロッケに小麦粉+生卵+パン粉で薄めに衣をつける.
  6. 揚げ物用の油を加熱し,まずは衣をつけたハンバーグをミンチカツに揚げ,続いてコロッケを揚げる.
  7. 揚げたての熱いうちに食卓へ.甘口の中濃ソースが合うだろう.

やっぱり揚げたてはおいしいなあ〜.自分で上げると衣を薄くできるので胃もたれしない.

◆[系統体系学の世界]備忘録「途中で読むのをやめた本。もしくは超斜め読みした本。」(2019年3月27日)※『系統体系学の世界』→「これは単純に難解だった。背景知識が足りないなか、書き方が不親切なためか、ひとつひつの概念がさっぱり。大文字で「系統体系学」と書かれているから、生物学における系統樹の考え方を知ることができるのかと思いきや学説史だった。」.よくあることだが,お口に召さなかったようだ.

◆年度末の時の流れはことのほか速い.明日は領域内で定年を迎える同僚たちの最終講義とパーティが予定されている.

◇本日の総歩数=5,775歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 86.40kg(−0.20kg) / 29.2%(+0.6%)


26 maart 2019(火)※読んで書く読んで書く

◆午前5時半起床.曇り.気温6.9度.曇り空の観音台.午前8時の気温は9.3度.空気がしっとりしているのは雨雲が近づいているせいか.

◆[みなか先生]本が好き!「これ読んでわからなければ諦めた方がいいかも」(2019年3月25日) ※ひさしぶりに書評が出た! 感謝また感謝.出版されてもう4年になろうとしているが,こうして取り上げられるのはありがたいことだ.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 来月の┣┣" 撃ち予定カレンダーがしだいに埋まっていく.年度超えの残務┣┣" 撲滅作戦完遂が至上命令./年度末加圧ベクトルが諸方向から作用して,先週の大手町着弾本たちの整理が追いつかない.

◆[蒐書日誌]勝廣光『写真でつづる アマミノクロウサギの暮らしぶり』(2019年3月1日刊行,南方新社,鹿児島, 108 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-86124-392-9 → 目次版元ページ)※これほどまとめてアマミノクロウサギのカラー写真を見たことはなかったかも.夜行性のウサギなので撮影にはさぞかし苦労があっただろう.本書はカラー写真集なので,参考書としては:山田文雄『ウサギ学:隠れることと逃げることの生物学』(2017年2月20日刊行,東京大学出版会,東京, x+275 pp., ISBN:978-4-13-060199-3 → 版元ページ)第5章「アマミノクロウサギ——日本の特別天然記念物」がきっと役に立つだろう.

◆赤ん坊の泣き声が響くのどかななろ城下町の昼休み.正午の気温は12.4度.曇り空が続く.農林団地では桜がやっと咲き始めたようだ.そして,ワタクシのお弁当には菜の花が咲く.のどかな春の昼下がり.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 所内防災訓練 13:30〜14:00./ほぼ日の学校〈ダーウィンの贈りもの〉講座の講師プロフィール文の修正とPR動画の確認.来月から募集開始ね.

◆[蒐書日誌]ブックバン「科学立国の危機…豊田長康著 東洋経済新報社[三中信宏]」(2019年3月26日)※本よみうり堂書評の転載.

◆食卓の “菜の花祭り” は今日も続く.今宵のお題は「菜の花パエリア」.基本レシピは「夏越の祓のパエリア」と同じだが,有頭海老の頭と鰹だしパックで濃いめのだし汁をとってサフランライスを炊き上げた.しかし,写真では菜の花とシーフードが十重二十重に折り重なってしまって,肝心のサフランライスが見えないではないか.

◆[蒐書日誌]クリス・チェインバーズ[大塚紳一郎訳]『心理学の7つの大罪:真の科学であるために私たちがすべきこと』(2019年4月近刊,みすず書房,東京, 本体価格4,400円, ISBN:978-4-622-08788-5 → 版元ページ)※これ,ひょっとして読まなアカン本ちゃう?

◆年度末のじたばたはなお続く.毎度毎度の繰り返し.

◇本日の総歩数= 5,171歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 86.60kg(−0.15kg) / 28.6%(−0.5%)


25 maart 2019(月)※年度末のあれやこれや

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温0.3度.まだ冷え込みが続く.春霞の観音台に年度末の喧騒の足音はまだ聞こえない.今朝の最低気温は氷点下0.4度だったが,その後は順調に上がり,午前8時の今は6.4度.北風がまだ冷たいが日中は暖かくなるとの予報.いちいちつぶやいていなかったが,このところの「花粉の祭典」の傍若無人ぶりには目も当てられない.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 年度内に仕留めなければならない事務┣┣" 少なからず.まずは,先日の神戸出張の復命書・領収書を提出./新年度からの共済組合員証カード更新./堆積していたメーリングリストへのアドレス登録作業.—— すべて年度内加圧が作用する┣┣" ども.

◆[蒐書日誌]ブツ着弾 —— 桐光学園中学校・高等学校編『高校生と考える21世紀の論点:桐光学園大学訪問授業』(2019年4月30日刊行,左右社,東京, 377 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-86528-229-0)※けっこう大きく厚い本.ワタクシの寄稿:三中信宏「分類と系統の世界観」(pp. 156-167)をまずチェック.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 電話がなるとあたふたするスマホ浦島太郎の悲哀.iPhone にかかってくる電話のベル音が MacBook Pro から鳴り響くのはなぜ?  連動してる? FaceTime を使えば iPhone ではなく MacBook Pro で “電話” できるとのこと.マジですか! 逆に連動解除すればあわてなくてすむらしい.即対処.

◆[欹耳袋]Togetter -「筑波大学 緑川先生 最終講義「HIMAGINE THE FUTURE~もうすぐ暇人~」まとめ」※お会いしたことは一度もないが,緑川信之『本を分類する』(1996年10月15日刊行,勁草書房,東京,viii+224pp., ISBN:4-326-00018-X → 目次)はワタクシの著書や論文で何度も引用した.図書分類学を超えてもっと一般的な “分類” について論じた本だった.ワタクシは2002年にこの本の書評を書いた.それ以外に図書分類についてワタクシが書いたり話したり主な履歴は以下の通り:

◆菜の花が店先にずらりとならぶ季節なので,どんな料理にも菜の花が “添付” されてしまう.今宵の夕餉は「菜の花と絹揚げと椎茸の炊いたん」をつくってみた.やや甘口にじっくり煮含めた絹揚げと椎茸.その煮汁で最後に下茹でした菜の花を温めて器に盛りつける.

【食材】絹揚げ(1丁)・生しいたけ(3枚)・菜の花(10本)【調味料】かつお昆布だし(300cc)・みりん(大さじ2)・日本酒(大さじ2)・薄口醤油(大さじ1)

  1. かつお節とだし昆布で濃いめのだしを取る.
  2. 菜の花は先端と根本に2分割し,硬めに色よく下茹でする.
  3. 絹揚げは三角形に切り分ける.しいたけは石づきをとって飾り包丁を入れる.
  4. かつお昆布だしに調味料をすべて投入し,3 の絹揚げとしいたけを入れて加熱する.
  5. 沸騰したら火を弱め,1 のだし昆布で落としぶたをして煮崩れないように20〜30分炊く.
  6. 炊きあがったら絹揚げとしいたけを深皿に盛りつける.
  7. 5 の煮汁に 2 の菜の花をさっとくぐらせて温め, 6 の皿に煮汁ごと添える.

醤油風味よりはむしろだしとみりんの風味が勝つように調味するといい.こういうアテがあれば,とうぜんそれにふさわしい “お水” を用意するのがお作法.御所・千代酒造〈篠峯〉の裏バージョン「ろくまる」純米吟醸・雄町の抜栓.

レシピ → het dagelijkse keukenleven「菜の花と絹揚げと椎茸の炊いたん」|クックパッド「菜の花と絹揚げと椎茸の炊いたん」.旬の菜の花はいろんな料理にフィットする.いつも常備菜としてつくっている鶏手羽元の煮込みに添えても春らしい鮮やかな緑色がとても写真映えする.Cf: het dagelijkse keukenleven「鶏手羽元の炊いたん(菜の花添え)」.煮抜きは限りなく温泉卵に近いレア度をもってよしとする.固茹でとか即 “逆さ磔” な.要注意.

◇本日の総歩数=3,325歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 86.75kg(+0.30kg) / 29.1%(0.0%)


24 maart 2019(日)※日差しが戻った日曜日

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温はなんとなんと氷点下2.6度まで下がっている.真冬だ真冬だ.熱燗だ鍋物だ.

◆[欹耳袋]またしても “P値問題” が —— GIGAZINE「「統計的有意」には弊害があるとして800人以上の科学者が反対を表明」(2019年3月22日) ※Nature 元記事「Scientists rise up against statistical significance」(2019年3月20日)を見た方が良さそう./朝日新聞デジタル「(耕論)政府統計、信じていい? 椿広計さん、井上恵理菜さん、川北稔さん」(2019年3月24日) ※川北稔「「統計学的には有意な数字」というのは、「他の観点からは、意味があるかどうかを考え直さなくてはいけない」というのが本来の意味」—— はい?

◆[蒐書日誌]読売新聞>本よみうり堂「3月31日(日曜)朝刊で紹介する予定の本」(2019年3月24日)※ワタクシの担当書評は:アレクサンダー・トドロフ[中里京子訳|作田由衣子監修]『第一印象の科学:なぜヒトは顔に惑わされてしまうのか?』(2019年1月16日刊行,みすず書房,東京, 本体価格3,800円, ISBN:978-4-622-08762-5 → 目次版元ページ)です.

◆[欹耳袋]B面の岩波新書「編集長を訪ねて 第5回 ちくま新書編集長 松田健さん」(2019年3月21日).

◆「お豆さんの炊いたん」も冷蔵三日目になると,あれほど大量に投入した昆布なんぞ影も形もなくなって,とろとろの粘り気と化してしまった.これくらい熟成が進めば,お豆さんをつゆごとご飯に全部かけてわしわし食べるというシアワセが向こうからやってくる.

◆今日は日差しがあるので,真冬並みだった昨日よりは暖かいかと思ったら,北風が吹きつけて体感気温は有意に変わらなかったような気がする.それでも,せっかくの日曜なのに引きこもってはよろしくないと反省し,夕方近くになって松見公園までゆらゆら往復徘徊してきた.意外に人が多かった.

◆明日からは年度末の微小┣┣" どもが待ち構えている.

◇本日の総歩数=4,973歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 86.45kg(−1.25kg) / 29.1%(+0.9%)


23 maart 2019(土)※真冬並みの花冷え週末

◆午前6時過ぎ起床.曇り.気温は下がり続けていま7.0度.寒いなあ.初夏の陽気だった昨日は夏日寸前の暑さだったが,今日は一転して花冷えに.午前9時を過ぎても5度台と言う肌寒さ.iPhone XS からの初ツイートしたりフェイスブックにな初投稿したりで,どんどんアカン人になっていくよーな.

◆[蒐書日誌]マリ=クレール・フレデリック[吉田春美訳]『発酵食の歴史』(2019年2月27日刊行,原書房,東京, 341 pp., 本体価格3,500円, ISBN:978-4-562-05633-0 → 版元ページ)読了.第三部「衰退と復活」がことのほかよく書けている.発酵は偉大なり.

◆正午前には気温4.9度とありえへん寒さのまま午後に突入.こんなに冷えるんだったら,また夕餉にはお鍋とか煮込みを用意しないといけない.

◆[蒐書日誌]花冷えならぬ花凍えの午後,吾妻の有朋堂書店にてつくば書林〈ふるさと文庫〉の半額販売をしていたので,ひさしぶりに店内を一回り探書してきた.この叢書は既刊500巻とのことだが,1970〜90年代の古い刊行なのですでに品切れのものも少なくなく,現在では300巻が入手可能らしい(→情報).目についた下記3冊をゲットした:西海一人『いばらきの銘酒地図』(1983年4月15日刊行,筑波書林[ふるさと文庫],土浦, ii+98 pp.)/更科公護『筑波山周辺の動植物の方言:動物編』(1981年3月15日刊行,筑波書林[ふるさと文庫],土浦, iv+1-58+xi pp.)/更科公護『筑波山周辺の動植物の方言:植物編』(1981年4月15日刊行,筑波書林[ふるさと文庫],土浦, ii+59-120+xi pp.)※巻末に著者紹介文パンフレット:赤城毅彦「更科さんの人となり」(4 pp.)がはさまれていた.

◆昨日の最高気温は24.2度だったのに,今日の午後は6度台までしか上がらず,初夏から真冬への華麗なる逆コースをたどった.季節はずれの凍死をしないように,今宵はほかほかの「菜の花ポトフ」を用意した.こんなに寒い夜はこれくらいの迎撃食をつくらないとね.念のため,水分補給用の “ぶどうの赤いお水” は Foncalieu Latoque Réserve 2016 を抜栓,アテは Fourme d'Ambert AOC を吾妻〈ピーターパン〉のフォカッチャとともに.

「菜の花ポトフ」 —— 【食材】牛すね肉(1kg)・ソーセージ(6本)・玉ねぎ(小3個)・にんじん(大1本)・じゃがいも(4個)・小かぶ(大1個)・菜の花(1把)・フルーツトマト(小2個)【調味料】岩塩(小さじ1)・白ワイン(100cc)【香辛料】黒胡椒(10粒)・カルダモン(3粒)・ケッパー(10粒)・ローリエ(3枚).

  1. 玉ねぎは皮をむいて縦割り,にんじんと小かぶは皮を向いてから大ぶりに乱切り,菜の花は硬めに下茹で,フルーツトマトは湯剥きする.
  2. 水2リットルを入れた圧力鍋に,牛肉と玉ねぎとにんじん,そして香辛料を投入して沸騰させる.
  3. 浮いてくるアクをすくってから,蓋をして高圧設定で圧力弁がまわり始めてから20分加熱し,その後は火を止めて自然減圧する.
  4. 別の深鍋に移し替え,ジャガイモ(皮むき丸ごと)と小かぶを岩塩とともに投入して沸騰させる.弱火にして白ワインを加え1時間ことこと煮る.
  5. 最後にソーセージを投入し,皮が破裂しないように温める.
  6. 食卓に出す直前に菜の花とフルーツトマトを鍋の中に浸して加温する.
  7. 深めの皿に盛りつけて,スープをたっぷりかける.

レシピ → het dagelijkse keukenleven「菜の花ポトフ」|クックパッド「菜の花ポトフ」.

◆明日は少しは暖かくなってくれるのだろうか.

◇本日の総歩数=6,189歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 87.70kg(−0.05kg) / 28.2%(−0.4%)


22 maart 2019(金)※初スマホ片手に湯島へ

◆午前5時過ぎ起床.曇り&霧.気温は11.1度.すでに気温が高すぎる.一昨日に続き今日もまた振替休日のフリーダムだ.

◆[欹耳袋]重ね描き日記(rmaruy_blogあらため)「読書メモ:科学哲学の源流をたどる(伊勢田哲治 著)」(2019年3月17日)※先日のゲンロンカフェ鼎談を踏まえた記事.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 先日の神戸での形態測定学自由集会(W23)公開用スライドを世話人にメール送信.近いうちに〈形態測定学関連講演アーカイブス〉で公開予定.

◆昼下がりの最高気温は24.2度と夏日ラインすれすれの暑さになった.すでに市内のあちこちで辛夷の真っ白い花が咲き始めている.もちろん半袖でうろうろ.午前中はドコモショップへ.2時間ほどかかったが,大昔のガラケーは最新のスマホへと “大進化” を遂げた.10年あまりも使いこんだ NTT docomo FOMA N-05B は,電話通話やメール送信には何の問題もなかったが,ハードウェア的な “老化” が看過できなくなってきた. “大進化” 後の機種は iPhone XS.長年のAppleユーザーなので何とか使えるだろうと楽観していたら,確かにほとんど支障なく “明治維新” から “ポスト平成” へのタイムワープが完了した.さすがアップル.要するにスマホは,「持ち歩ける電話」ではなく「持ち歩けるパソコン(通話付き)」と考えればいいわけね.

◆午後は日差しがさんさんと降り注ぐ観音台へ.観音台には大手町からの着便本がまたまた大量に着弾していた.前回の分もまだぜんぜん消化しきれていないんですけど…….

◆北風がしだいに冷たくなる夕刻,湯島の駅頭に立つ.今宵は打族知人たちとの宴.初スマホを片手に蕎麦屋の〈こんごう庵〉へ.新潟の銘酒〈鶴齢〉〈北雪〉〈〆張鶴〉を中心に正一合の升グラスで.最後は新潟名物の「へぎ蕎麦」で〆るみごとなエンディング.

◆今夜の呑み会は午後9時にはさくっと終わり,午後10時にはつくばに帰り着いていた.ヘルシーすぎる夜.

◆[蒐書日誌]岩崎信也『蕎麦屋の系図』(2011年7月20日刊行,光文社[光文社知恵の森文庫・tい9-1],東京, 275 pp., ISBN:978-4-334-78584-0 → 版元ページ)※今から16年前に出た:岩崎信也『蕎麦屋の系図』(2003年8月15日刊行,光文社[光文社新書・111],東京 ISBN:4-334-03211-7 → 書評)の文庫化.もとの新書を読んでいたことをすっかり忘れて,また買ってしまった.

◆今日は夏日寸前でも,明日は一転して10度以上寒くなるらしい.

◇本日の総歩数=8,023歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 87.75kg(+0.60kg) / 28.6%(+0.6%)


21 maart 2019(木)※暖かな休日に豆を炊く

◆午前6時前起床.曇り.気温12.6度.せっかくの休日だが,朝から雨がぽつぽつ降ったり止んだりするあいにくの空模様.昨夜から給水させたお豆さんは,昆布・蓮根・蒟蒻・人参・牛蒡とともにいま土鍋でふつふつと炊いているところ.お昼前には炊きあがるだろう. 北海道産の「紅しぼり(kidney bean)」と「白花豆(flower bean)」の二種類を使う.

◆[蒐書日誌]来月刊行予定の『高校生と考える21世紀の論点:桐光学園大学訪問授業』(2019年4月刊行予定,左右社,東京, 本体価格1,800円, ISBN:978-4-86528-229-0)の見本刷が出たとのこと,ワタクシもちょこっと登場する:三中信宏「分類と系統の世界観」(pp. 156-167).

◆午後になって南風がいよいよ強まり,瞬間風速で20メートルという立っているだけで煽られ,高層階のベランダはいろんなものが散乱する事態に.今日のランチは,南風に吹き寄せられて,ひさしぶりに金田の蕎麦屋〈いちい〉にて野菜かき揚げ蕎麦をば.

◆強い日差しと南風の暖気のせいで,午後の最高気温は22.0度と春を通り越して新緑の季節の陽気になった.朝から都合6時間あまりかかったが,やっとお豆さんが炊きあがった.

「二種類のお豆さんの炊いたん」 —— 【食材】乾燥豆300グラム(白花豆150グラム&紅しぼり150グラム)・にんじん(1本)・ごぼう(1本)・れんこん(1本)・こんにゃく(1/2丁)・昆布(10cm×40cm)【調味料】砂糖(大さじ3)・薄口醤油(大さじ2)・日本酒(大さじ1)・みりん(大さじ1).

  1. 土鍋に水1.5リットルを注ぎ,豆を投入して半日給水させる.その後,火にかけて煮立てったらアクを取る.
  2. にんじん・ごぼう・れんこん・こんにゃくはすべて5ミリ大のさいの目切りにする.昆布は1センチ角に刻む.
  3. れんこんとごぼうは酢水にさらす.こんにゃくは熱湯でアク抜きする.
  4. 1 の土鍋に 2 と 3 の食材と調味料を入れ,煮立ったら弱火にしてさらに炊く.
  5. 豆がやわらかくなったらできあがり.土鍋だと6時間ほどかかる.
  6. 炊きあがったら土鍋のまま冷まして味を染み込ませる.保管は容器に移して冷蔵庫で.

柔らかい白花豆と硬い紅しぼりという2種類の豆を混ぜたので炊合せの加減が要注意.白花豆はやや煮崩れていい感じ.今宵はお豆さんの炊いたんを〈睡龍〉21BY生酛生詰のぬる燗とともに.シアワセ至極のゆるゆる夕餉.

レシピ → クックパッド「二種類のお豆さんの炊いたん」|het dagelijkse keukenleven「二種類のお豆さんの炊いたん」.

◆明日はふたたび振替休日である.フリーダムな日々はなお続くのだ.

◇本日の総歩数=2,905歩. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 87.15kg(+0.05kg) / 28.0%(0.0%)


20 maart 2019(水)※今季初半袖でうろうろ

◆午前5時半起床.晴れ.気温5.2度.今日は振替休日のフリーダム.朝からのポカポカ陽気で,午前11時には早くも気温は18.3度.天気予報では最高気温は20度超らしいので,ここは決断の今年初「半袖出勤」という暴挙に出た.〈コーヒー・ファクトリー〉で珈琲豆をゲットしたのち,五日ぶりの観音台にて┣┣" 放牧場のようすを見る.

◆十年あまりの長期にわたって使い続けてきた携帯電話 NTT docomo FOMA N-05B とお別れして,スマートフォンに乗り換えることになった.ガラケーとはいえ,ぜんぜんトラブルなく丈夫で長持ちな機種だった.ありがとうありがとう.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 本郷から来期の「生物統計学」講義開始日の通知あり.なんと「4月4日(木)」にはもう始まってしまうとのこと.例年は4月5日スタートなのに.早すぎね? 2号館によると例の “GW10連休” 中は開講なし.そのため開講が前倒しされたのかな.いずれにしても2週間後からは本郷に通うことになる./大手町に書評原稿ひとつ送信.息吸うように本を読み,息吐くように書評する.

◆午後の最高気温は19.7度まで上がり,半袖でまったくぜんぜん問題なかった.長袖だったらさぞやぼやいているにちがいない.

◆[蒐書日誌]昨夜の大手町での “漁獲物” が届く前に,他からの届きものが机に積み上がっていた —— スチュアート・ケルズ[小松佳代子訳]『図書館巡礼:「限りなき知の館」への招待』(2019年3月25日刊行,早川書房,東京, 338 pp., 本体価格2,500円, ISBN:978-4-15-209849-8 → 版元ページ)※ご恵贈感謝.アルベルト・マングェル『図書館:愛書家の楽園』(白水社)やマシュー・バトルズ『図書館の興亡』(草思社)の図書館史本を思い出す. /中村滋『素数物語:アイディアの饗宴』(2019年3月13日刊行,岩波書店[岩波科学ライブラリー・283],東京, xxii+135 pp., 本体価格1,300円, ISBN:978-4-00-029683-0 → 版元ページ)※ご恵贈感謝です.素数定理までの数学史./粕谷俊雄『イルカ概論:日本近海産小型鯨類の生態と保全』(2019年2月15日刊行,東京大学出版会,東京, vi + 337 pp., 本体価格4,800円, ISBN:978-4-13-060238-9 → 版元ページ)※これまたご恵贈感謝です.

◆夜,突発的に "お豆さんの炊いたん" を仕込む意欲がみなぎってきた.さっそくお豆さんの吸水開始.半日で大丈夫なので,明朝には炊き始められる.

◇本日の総歩数=6,134歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 87.10kg(+1.6kg) / 28.0%(−1.2%)


19 maart 2019(火)※さんちかのフリーダム

◆雨降る朝.午前5時半に起床したにもかかわらず,不覚にも二度寝してしまい,午前8時を過ぎてのろのろ起床.連日連夜の “履修” のせいか.昨夜,三ノ宮でまじめに “受講” していたとき,隣席の受講生が甲南大学で開催されている巨大な日本化学会大会の参加者であると知った.生態学会大会とほぼ同日程.週明けからどこの “教室” も混んでいた理由の一端はそれだったか.

◆「さよならさんちか,また来てサヴォイ」 —— ホテルのチェックアウト後,三宮センター街へ.〈センタープラザ〉と〈さんプラザ〉の地下を探検する.地上部分のいささか古びた建物からは想像もできないほど,地下は蟻の巣のように細い路地が縦横に走り,ものすごい数の飲食店が店開きしていた.カウンターのみの狭い〈サヴォイ〉にてビーフカレーを.というか,ビーフカレー以外の選択肢がまったくないカレー店.にもかかわらず,お昼前には行列ができる.このエリアは次回もっとくわしく探索する必要がある.

◆午後1時,新神戸駅.曇りときどき小雨が降るあいにくの空模様.神戸を離れ,大手町の定例読書委員会に向かう.今回,三宮での “必修科目” ならびに “選択科目” はほぼ予定通り履修したが,必修の一科目のみ希望者が多すぎたため受講できなかった.次回の5月中旬に予定されている “夜の学校” では確実に単位を取りたい.

◆午後4時前に東京着.大手町の読売新聞読書委員会へ.新刊本がずらりと “アラインメント” されている真っ最中.午後5時から始まった読書委員会は午後9時に閉会.今日は神保町のアフターに参加するパワーがもう残っていなかったので,後ろ髪を引かれつつつくば直帰.

◆明日からは振替休日を詰め込んだので週末までずーーっとフリーダムな日々が続く.

◇本日の総歩数=10,147歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


18 maart 2019(月)※有馬のてっぽう水浴び

◆午前5時過ぎ起床.始発電車がごとごと走る音で目が覚める.晴れ.気温4.7度.日中は暖かくなりそうだ.今日は生態学会大会の公式イベントが目白押しだが,さて非会員のワタクシはいったいどうすればいいんでしょうか状態.

◆ここでふと気づいた.神戸や三田には行ったことがあるのに,ワタクシとしたことが有馬温泉に一度も足を運んだことがないではないか.これは緊急に浮上した “必修科目” にちがいない.

◆ということで,さくさく身支度して神戸市営地下鉄に飛び乗った.こういうときだけはとても身軽だ.

◆新神戸からの長いトンネルをくぐればそこはいきなり裏六甲の山里だ.終着の谷上駅からは神戸電鉄に乗り換えて有馬口駅へ,さらに神戸電鉄有馬線に乗り換えてたった一駅で有馬温泉駅に着いた.三宮からさほど時間はかかっていないが,遠いような近いような距離感.駅を出ると温泉街への上り坂が続いている.有名どころの大ホテルが林立する景色.

◆有馬の温泉街は,伊香保温泉のように,山腹の傾斜を利用してつくられているようだ.中心街にある共同湯の〈金の湯〉へ.確かに手ぬぐいが赤茶色に染まるのは鉄分が多いからだろう.それに比べれば,炭酸泉という〈銀の湯〉はふつうな感じだった.それにしても平日というのに観光客がとても多かった.お昼すぎにさくっと撤収.逆コースで三宮へ.

◆今宵もまた “夜の学校” でしっかり勉強した.鯨飲馬食ですな,こりゃ.

◇本日の総歩数=18,765歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


17 maart 2019(日)※三宮で燃え尽きる夜長

◆前夜の御乱行が祟り,午前7時過ぎによろよろ起床.うう…….でも,日曜の朝は余裕のよっちゃん.気温は6.4度.曇り.通り雨がぱらぱら降る不安定な空模様.雨上がりの中,三宮阪急西口商店街の毛細血管のごとき極細路地をたどってポートライナーへ.

◆[蒐書日誌]田付貞洋・佐藤宏明・足達太郎共編『アフリカ昆虫学:生物多様性とエスノサイエンス』(2019年3月25日刊行,海游舎,東京, xii+322 pp., 本体価格3,000円, ISBN:978-4-905930-65-5 → 版元ページ)※最新刊.生態学会神戸大会書籍展示ブースで割引販売中.寄稿者のひとりであるバッタ博士から故・八木繁美さんの “追悼本” 的な位置づけと聞いた.

◆午前中は体育館のようなポスター会場をくまなく制覇.高校生ポスター発表の件数がとても多い.なんと五千歩も歩いてしまったところで,ランチョンフォーラム〈英文書籍を出版しよう!〉に誘引された.グッドタイミング./大会会場に置かれていた『生物科学』誌バックナンバーは一冊残らず希望者にもらわれていったそうだ.

◆[蒐書日誌]尾園暁・川島逸郎・二橋亮『ヤゴハンドブック』(2019年4月13日刊行,文一総合出版[水生昆虫③],東京, 120 pp., 本体価格1,600円, ISBN:978-4-8299-8161-0 → 版元ページ)※これまた生態学会大会書籍展示コーナーにて割引販売されている.ヤゴってみんな “同種” に見えるんですけど.

◆そして,三宮阪急西口商店街の毛細血管のごとき極細路地をたどる夜がまた来た.まずは北野坂入り口から.そして,学会途中の日曜であることをよくよく鑑みて,最後の〆は三宮ガード下の端っこにある老舗ラーメン屋〈第一旭〉にて良識あふれる「B」ラーメンを冷静に注文した.カウンターには兇悪なニンニク油が鎮座し,客を悪の道に引きずりこもうとしていた.

◆スタートが早かったので,理性的な時間にホテル帰還とあいなった.

◇本日の総歩数=11,011歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


16 maart 2019(土)※泥縄のお座敷かけもち

◆午前6時過ぎ雷鳴に目が覚める.昨夜の “挨拶回り” でややうう…….夜明け前の神戸の空に兇相の雲がもくもく広がってきた.気温は6.5度.空はほどなく真っ暗になり,いきなり雷鳴が轟き,叩きつける土砂降りという荒々しさ.しかし,季節はずれのスコールは長続きせず,雷雲が去るとともにウソのような青空に戻った.六甲山の上の方は冠雪したとの複数の証言あり.午前8時の気温は4.9度.寒いやん.

◆朝からずっとホテル引きこもり.必死のパッチの紙芝居をふたつひねりだした.午後3時半にやっとポートライナーに乗り込んでポートアイランドへ突撃.晴れているのにときどき雨粒が降ってくるという気まぐれきわまりない空模様.ジャニーズ斥候ファンやら神戸女子大の華やかな袴姿の卒業生軍団をかき分けて,やっと生態学会大会会場の国際会議場へ.受付をすませ,これからお座敷ふたつが待ちかまえている.

  • #esj66 ワタクシの最初のお座敷は:自由集会W13〈ノンパラメトリック検定の過去・現在・未来~分布を仮定しないデータ解析〉@Room B,3月16日(土)17:00〜18:30 www.esj.ne.jp/meeting/abst/6… posted at 16:34:50
  • #esj66 ワタクシの一つ目の高座だん:三中信宏「レフュージとしてのノンパラメトリック統計手法——農林水産研究の現場で見聞きすること」.いまは粕谷英一師の講話ちう. posted at 17:35:00
  • #esj66 Herman Chernoff and I. Richard Savage 1958. Asymptotic Normality and Efficiency of Certain Nonparametric Test Statistics. Ann. Math. Statist., 29(4): 972-994. projecteuclid.org/euclid.aoms/11… posted at 17:42:11
  • #esj66 本日二つ目のお座敷へ速攻移動なう:自由集会W23〈道具としての形態測定学:共変動する形の解析法と実例〉@Room F, 3月16日(土)18:45〜20:15 www.esj.ne.jp/meeting/abst/6… posted at 18:41:35
  • #esj66 西村欣也さんトーク:Robert, P.; Escoufier, Y. (1976). "A Unifying Tool for Linear Multivariate Statistical Methods: The RV-Coefficient". Applied Statistics. 25 (3): 257–265 ※RV係数の初出. posted at 19:26:44
  • #esj66 ワタクシのトークだん:三中信宏「予測ではなくパターン解析を:分散共分散行列の特異値分解を例として」.時間との競争なう. posted at 20:13:33

◆今宵の北野坂での懇親会は “肉系ナイトチェアマン” のご尽力により,徹頭徹尾 “肉系” の宴席となった.大会スケジュール的にしかたがないこととはいえ,午後8時半過ぎにポートアイランドを出るというのはさすがにスタートが遅かったなあ.

◆肉系宴会が終わった時点ですでに午後11時を過ぎていた.健全な三宮ではこんな時間になるとめぼしいお店はどこもぱたぱたと閉店してしまう.困ったなあとひとりとぼとぼとネオン輝く “けもの道” を下ったところで幸いにも救いの手が差し伸べられた.さらに偶然にもときならぬ神戸日本酒ラバーズ両巨頭の対談とあいなった.充実しまくりの週末の夜.当然のうう……となり午前さま帰還.うう……

◇本日の総歩数=6,251歩. 朝◯|昼−|夜×. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


15 maart 2019(金)※一つ終わり一つ生まれ

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.夜明け前の厨房でじたばた.午前6時の気温は氷点下1.3度と寒すぎる.

◆午前10時前,つくば駅.晴れ.午前9時の気温は8.7度.しばしの西方遠出である.東京駅にて同じく新神戸に向かう職場の知り合いと遭遇する.午後3時過ぎ,新神戸から乗り換えて三宮着.この辺をウロウロするのは実に7年ぶりのことである.日差しあたたかトアロード.とりあえず宿にチェックイン.早々と “挨拶回り” の順番は決まっている.

◆夜の挨拶回りの記録 —— まずは〈飛良泉〉山廃純米無濾過生原酒「マル飛」協会77号酵母※すっぱ〜い.続いて〈飛良泉〉山廃純吟飛囀シリーズ「鵠(HAKUCHO)」※77号&白麹のダブル攻撃.すっぱ甘い.さらに川場村〈土田〉イニシャルズ「F」※乳酸菌による酸責めトドメ.〈東郷〉にごり燗でやっと社会復帰した神戸の夜.

◆明日の紙芝居はまだぜんぜん仕上がっていないというていたらく.

◇本日の総歩数=10,599歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 85.50kg(+0.15kg) / 27.2%(−1.4%)


14 maart 2019(木)※旅の直前日のじたばた

◆午前5時半起床.晴れ.気温1.6度と寒い夜明け前.今朝も粉っぽい青空の観音台.午前8時の気温は6.6度.西風がやや冷たい.Facebookが死んでいる.

◆午前の┣┣" 撃ち —— Nature Scientific Reports 誌はとても直截簡潔な編集方針であることを知った.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 神戸お座敷用の紙芝居(2高座)をひねり出す西日直射時刻.毎度毎度の直前じたばた.

◆そして,夜は旅支度だ.紙芝居はまだ表紙しかできていないというのはいつもの通り.

◇本日の総歩数=3,967歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.35kg(+0.20kg) / 28.6%(+1.0%)


13 maart 2019(水)※連日連夜の花粉包囲網

◆午前5時半起床.晴れ.厨房で走り回る.午前7時の気温は5.8度.本日も花粉の祭典は鼻やかなり.春霞の観音台は連日のように “粉” っぽい.午前8時の気温は10.1度.今日も春らしい陽気になるとの予報.

◆午前の┣┣" 撃ち —— まだ机の上に積み上がっている “本の山” を切り崩さないと……./切り崩しがやっと終わった…….

◆[蒐書日誌]ウンベルト・エーコ,ジャン=クロード・カリエール[工藤妙子訳]『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』(2010年12月30日刊行,CCCメディアハウス,東京, 469 pp., 本体価格2,800円, ISBN:978-4-484-10113-2 → 版元ページ)※十年前の本が今ごろ登場するという失態./古勝隆一『目録学の誕生:劉向が生んだ書物文化』(2019年2月28日刊行,臨川書店[京大人文研東方学叢書・6],京都, 252+xi pp., 本体価格3,000円, ISBN:978-4-653-04376-8 → 版元ページ)※古代中国の「書籍分類学」の本らしい.大手町の読書委員会で中国通の委員に「引き返すなら今のうちに」と言われたので手にした(天邪鬼)./小川利康『叛徒と隠士:周作人の一九二〇年代』(2019年2月20日刊行,平凡社,東京, 398 pp., 本体価格4,500円, ISBN: 978-4-582-48223-2 → 版元ページ)※『周作人読書雑記』(全5巻,平凡社東洋文庫)がやっとそろったと思ったら,間髪入れず伝記まで出すとは平凡社おそるべし. /メチエ新刊3冊ご恵贈ありがとうございます:國分功一郎・互盛央『いつもそばには本があった。』(2019年3月11日刊行,講談社[講談社選書メチエ・700],東京, 125 pp., 本体価格900円, ISBN:978-4-06-515012-2 → 版元ページ)/松本卓也『創造と狂気の歴史:プラトンからドゥルーズまで』(2019年3月11日刊行,講談社[講談社選書メチエ・696],東京, 381 pp., 本体価格2,150円, ISBN:978-4-06-515011-5 → 版元ページ)/齊藤了文『事故の哲学:ソーシャル・アクシデントと技術倫理』(2019年3月11日刊行,講談社[講談社選書メチエ・695],東京, 237 pp., 本体価格1,650円, ISBN:978-4-06-514524-1 → 版元ページ)/佐藤康宏『若冲伝』(2019年2月28日刊行,河出書房新社,東京, 4 color plates + 292 + iii pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-309-25617-7 → 版元ページ)※最新の伊藤若冲伝./吉原良一『【さぬきうどん】の真相を求めて —— 讃岐のうどん食文化に多角的に迫る』(2018年10月7日刊行,旭屋出版,東京,205 pp., 本体価格2,300円, ISBN:978-4-7511-1322-6 → 版元ページ)※讃岐うどん業界のプロによる讃岐うどん全書.

—— せっせと切り崩しているうちにもうお昼が近くなってきた.

◆午後の┣┣" 撃ち —— _φ(・・ 生態学会神戸大会「会場アクセス【重要なお知らせ】神戸ワールド記念ホールでの大型イベント開催のため、3/15(金)~3/17(日)のポートライナーや周辺店舗(コンビニエンスストア、飲食店)の大混雑が予想されます。」/Cf: チケットストリート「神戸ワールド記念ホール(神戸ポートアイランドホール)で開催される公演」※客が押し寄せる時間帯を知っておかないとね.

◆[欹耳袋]マガジン航:小林えみ「所感:2010年代の日本の商業出版における著者と編集者の協働について、営業担当者と書店との協働について」(2019年3月12日).

◆旅支度と高座準備ががぜん加圧を増してきた.今日の最高気温は18.2度.花粉もきたきた〜っ.

◇本日の総歩数=3,797歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.15kg(+0.40kg) / 27.6%(−0.3%)


12 maart 2019(火)※ひさしぶり観音台実在

◆午前5時半起床.晴れ.気温3.2度.春らしい霞んだ青空の観音台は花粉たっぷりの暖かい朝.午前8時の気温は9.0度.四日ぶりに終日のうかんけんに実在する.

◆[欹耳袋]勁草書房「『ムカシのミライ』特集フェア in ジュンク堂書店池袋本店」.

◆午前の┣┣" 撃ち —— ワタクシが観音台に根を生やして以来,長年にわたって書籍公費購入で(私費もあり)お世話になってきた〈アカデミア洋書〉が今月いっぱいで書籍取扱業務を休止するとのこと.たったいま社長さんが挨拶に来られた.

◆[欹耳袋]日本アニメに登場するロボットキャラクターの頭部形態に基づく最節約系統樹.外群はかの「學天則」だ!:Theropoda | La filogenesi dei Robot Giapponesi Classici (1970-1980) basata sulla morfologia cefalica| 7 March 2019.

◆[蒐書日誌]ワタクシが不在している間にまた “本の山” が高くなってしまった:マリ=クレール・フレデリック[吉田春美訳]『発酵食の歴史』(2019年2月27日刊行,原書房,東京, 341 pp., 本体価格3,500円, ISBN:978-4-562-05633-0 → 版元ページ)※読中本.発酵食づくりは宗教的行為であると書かれている.なるほど.杉玉を下げるとか大神神社とか松尾さまとかあるしね./フェルナンド・バエス[八重樫克彦・八重樫由貴子訳]『書物の破壊の世界史:シュメールの粘土板からデジタル時代まで』(2019年3月22日刊行,紀伊國屋書店,東京, 739 pp., 本体価格3,500円, ISBN:978-4-314-01166-2 → 版元ページ)※またしても着岸の700ページ超本.アルベルト・マングェルの “本の本” をすぐ連想してしまう./デイヴィッド・E・フィッシュマン[羽田詩津子訳]『ナチスから図書館を守った人たち:囚われの司書、詩人、学者の闘い』(2019年2月28日刊行,原書房,東京, 16 color plates + 312 + XXII pp., 本体価格2,500円, ISBN:978-4-562-05635-4 → 版元ページ)※また原書房かっ.リトアニアでの実話.

◆連日の花粉攻撃にひたすら耐える日々.

◇本日の総歩数=4,243歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 84.75kg(−0.60kg) / 27.9%(−0.4%)


11 maart 2019(月)※雨上り本郷から青山へ

◆午前5時半起床.ざあざあ降りの雨.気温11.0度.

◆午前9時,つくば駅.北風に流れる雨が冷たい.では,週明け早々の都内出撃へ.午前10時,本郷着.雨上がりの青空が広がる本郷通り.赤門となりの伊藤謝恩ホールで会場下見をした後に,本郷キャンパスを北上し,水たまりをよけながら弥生キャンパスへ移動.フードサイエンス棟会議室にて打合せ.“ドーバー海峡” からの景色よし.

◆午後は北青山へ.まるで遊園地のような〈ほぼ日〉オフィスにて新年度のダーウィン企画の打合せ.ワタクシの高座は “ほぼ日” 程確定とちごて,がっちり確定だん.よろしくお願いいたします.都内の午後の最高気温は17.8度まで上がり,暖かいというよりは暑いほど.銀座四丁目交差点は腕まくりやら半袖姿の通行人が行き交っていた.

◆都内出撃から帰還した夜はこの上なくヘルシーなフルーツトマト冷製パスタとともに,〈ヒトミワイナリー〉h3 Caribou 2018 白を抜栓.このにごり具合とプチプチ微発泡が至福.そして,お茶請けには〈仙太郎〉の「桜ぼた餅」を.幸福度極大.

◆明日はおとなしく観音台に実在する.

◇本日の総歩数= 歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= kg(kg) / %(%)


10 maart 2019(日)※塹壕にて対花粉防衛戦

◆午前6時起床.晴れ.気温2.2度.朝から花粉がふんがー.

◆[蒐書日誌]読売新聞書評が出た —— 三中信宏「人的資源の確保不可欠」:豊田長康『科学立国の危機:失速する日本の研究力』(2019年2月14日刊行,東洋経済新報社,東京, 536 pp., 本体価格2,600円, ISBN:978-4-492-22389-5 → 目次版元ページ).

◆今宵は鯖の食い過ぎ案件が爆誕.スーパーの鮮魚コーナーで生鯖がとてもうまそうだったので,レジにお連れした.生魚の土鍋炊き込みご飯は原理原則は同じだが,脂の多い青魚なので生姜の風味を効かせた.

鯖の土鍋炊き込み飯【食材】生鯖(二枚おろしを4枚)・白米(3合)・生姜(1個)・葱(適量)・胡麻(適量)【調味料】だし昆布(10cm×10cm)・濃口醤油(大さじ3)・日本酒(大さじ2)・塩漬けケッパー(5粒).

  1. 白米をといでざるにあげる.
  2. 生姜は皮をむいてみじん切り,葱は薄く小口切りにする.
  3. 鯖は流水で血合いを洗い,水気を拭いてから塩(分量外)を振ってしばらくおく.水気が出てきたら拭き取る.
  4. 3 の鯖を強火で焼き,皮に焦げ目が付いたら取り出して冷ます.
  5. 土鍋に昆布→調味料全部→白米→生姜の順に入れ,最後に 4 の鯖を並べる.
  6. 土鍋を強火で加熱し,沸騰したら中火5分,さらに弱火7分で炊き上げる.
  7. 火を止めて蓋を取り,葱と胡麻をトッピングし,蓋をして10分蒸らす.
  8. 骨をはずし,鯖をざっくり混ぜこめばできあがり.

生鯖は人によって好き嫌いがあるかもしれないが,今回のように生姜を使ったり,あるいは柑橘を絞ったり,紫蘇など香味野菜を添えたりするといいだろう.アテが青魚なのでここは鈴鹿の〈作 Impression Type M〉純米吟醸原酒無濾過直汲が降臨する.これはもうひれ伏すしかない旨さ.微炭酸のフルーティさが鯖とベストマッチ.〈作〉のボトルは写真撮影が難しいので瓶首のところを撮るしかなかった.

—— レシピ → het dagelijkse keukenleven「うますぎる鯖の土鍋炊き込み飯」|クックパッド「鯖の土鍋炊き込み飯」.

◆明日は雨の予想だが,都内をあちこち徘徊することになっている.

◇本日の総歩数=未計測. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 85.55kg(+0.40kg) / 27.7%(−0.6%)


9 maart 2019(土)※春のうららの駒場にて

◆午前6時起床.晴れ.夜明けの気温は氷点下2.5度.寒いのなんのって.

◆土曜朝イチのお仕事は〈モルゲン〉での食パン確保競争に勝ち抜くこと.今朝も無事に3斤ゲット.これで向こう数日間の朝ごはんは心配なし.

◆お昼前,つくば駅.穏やかな青空.午前11時の気温は10.7度.花粉とともに子ども連れの家族で賑わっているのは何やらイベントでもあるのだろうか.では,これから駒場へ一直線に出撃だ.

  • [駒場]嶋田正和教授定年退官特大講演会会場なう.百人以上参集するとのこと. posted at 13:40:47
  • [駒場]暖かく春めく駒場キャンパス.大御所の登壇はもうすぐか. posted at 13:48:19
  • [駒場]大講演会開幕なう. posted at 14:04:28
  • [駒場]受付で記念品として「嶋田ラボのすべて」というずっしり重いUSBメモリーをもらった.PCに差し込んだら世界が終わるような気がして,コワくて刺せない. posted at 14:07:08
  • [駒場]エンドレスかと思った嶋田センセイの最終講義もいよいよエンディング. posted at 16:01:49
  • [駒場]大宴会はまだ続いている. posted at 18:50:15

◆二次会は駒場から渋谷マークシティへ.午後9時半に途中退席.つくば直帰.

◇本日の総歩数=10,080歩. 朝◯|昼−|夜×. 計測値(前回比)= 85.15kg(−0.10kg) / 28.3%(−0.1%)


8 maart 2019(金)※本と花粉が降り積もる

◆午前5時半起床.晴れ.朝焼けグラデーション.気温は0.2度とひさしぶりに氷点近くまで下がっている.今朝の最低気温は氷点下0.7度だった.青空の観音台は北風が冷たい.午前8時の気温は5.0度.今日は「花粉の祭典」がひときわ華々しく鳴り物入りで挙行されているので,居室の窓はぴったり密閉したいが,隙間風だけはどうしようもない.東日本大震災で微妙にずれてしまって以来,建物のいたるところにひびと隙間あり.風が忍び込めば,当然のことながら花粉も侵入する.

◆[欹耳袋]香川県立ミュージアム:特別展〈自然に挑む:江戸の超(スーパー)グラフィック—高松松平家博物図譜〉のポスター(→ pdf)が公開された.新年度早々のお座敷の宣伝宣伝.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 年度末のお座敷の心の準備としたくを始めないと./正午前,とりあえずの目次案メモ書きを “落とし箱” に格納した.

◆[蒐書日誌]宮野公樹『学問からの手紙:時代に流されない思考』(2019年3月6日刊行,小学館[入門!ガクモン 人気大学教授の熱烈特別講義],東京, 215 pp., 本体価格1,400円, ISBN:978-4-09-388672-7 → 版元ページ)※「第1章 大学で学ぶということ」「第2章 学問の役割」「第3章 学者として生きる」.

◆明日は駒場でぱぁ〜っとね.

◇本日の総歩数=2,484歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.25kg(0.0kg) / 28.4%(+1.1%)


7 maart 2019(木)※観音台にまた雨が降る

◆午前5時半起床.昨夜から雨が降り続いている.気温9.5度.もちろん観音台も雨.午前8時の気温は8.2度.今日は雨が降り続く冷え冷えとした一日になるらしい.

◆[欹耳袋]パン袋クリップ(正式名称は「バッグ・クロージャー」)の日本製造元は埼玉県川口市にあるクイック・ロック・ジャパン株式会社のただ一社だけだ.パン袋クリップの世界的な多様性を探究している「国際パン袋クリップ研究会(HORG: Holotypic Occlupanid Research Group)」の記載と同定によれば,クイック・ロック・ジャパン株式会社製のパン袋クリップは “日本固有種” であって,その “学名” は「Diplacofelis wangi」とのこと.しかし,製造元が国内でただひとつというのは “有効集団サイズ” が小さすぎて絶滅リスクが高いなあ.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 加圧されるされる.仕返す仕返す./正午きっかりのセコム安否確認サービス訓練.

◆[蒐書日誌]ナガタユイ『卵とパンの組み立て方:卵サンドの探求と料理・デザートへの応用』(2019年2月14日刊行,誠文堂新光社,東京, 191 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-416-61840-0 → 版元ページ) ※卵イノチ本.おとといの大手町読書委員会で現物を見た.さらなる卵サンドの多様性を開拓すべく,ワタクシも精進しないと.

◆小雨の昼休み.〈VIRON〉のライ麦パン「トゥルト・ドゥ・セーグル」でつくったハム&エメンタールチーズのサンドイッチとともに,着便したての「卵サンド本」をめくるシアワセなひととき.

◆[欹耳袋]味覚ステーション「理系はレシピが読めない?~料理初心者(理系男子)がオススメレシピにツッコミすると~」(2016年8月2日):

理系男子「いやいや。そもそもレシピって、未経験者でも経験者と同様に料理できることを目的として作られてるんだよね? それなのに、経験者じゃないと理解できないのなら、適切なレシピとは言えない。それに、経験者ならそもそもレシピ見ないでしょ。じゃあ、誰のためのレシピなんだ、と言いたい」

【みなか回答】クックパッドのようなレシピ集は本人のための備忘メモであって,他人が読むためではない.ワタクシはクックパッドにすでに118件のレシピを公開しているが,他人のクックパッドレシピを参考にすることはまったくない.あくまでもワタクシ自身の調理メモとしてのみ “利己的” な利用価値があると考えている.もちろん,他人がワタクシのレシピを参考にしてくれるのは望外の喜びではあるが.

◆[蒐書日誌]いましがた大手町から着岸した新刊本たち.なんとなく「食べ物本」と「本の本」が多いように感じるのはきっと気のせいにちがいない.しかし,四の五の言う間も惜しんで,息するように読むのが先決だ.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 常盤台の統計道場は一年ずれて2020年度開講予定とのこと.てっきりクビになったかと思い,ヒソカに凹んでいたのだが,学内事情があったとのこと./豊田長康『科学立国の危機:失速する日本の研究力』(2019年2月14日刊行,東洋経済新報社,東京, 536 pp., 本体価格2,600円, ISBN:978-4-492-22389-5 → 目次版元ページ)の書評ゲラ修正完了.今週の日曜に掲載予定.

◆朝から晩までずっとしとしと雨が降り続いた.今夜の夕餉はひさしぶりのビーフストロガノフご飯(→ レシピ).牛肉・玉ねぎ・マッシュルームの三点セットさえあれば,あとは缶詰めドミグラスソースですぐできる.最後にサワークリームをたっぷりトッピング.

◇本日の総歩数=4,888歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.25kg(+0.25kg) / 27.3%(−1.1%)


6 maart 2019(水)※啓蟄なので┣┣" 覚醒

◆午前5時半起床.曇り.気温6.4度.曇り空の観音台.いつ雨が降り出してもフシギではない.午前8時の気温は8.1度.

◆[蒐書日誌]近刊予定の講演録『高校生と考える 21世紀の論点:桐光学園大学訪問授業』(2019年3月刊行予定,左右社,東京)に所収されるワタクシの章では,「国際パン袋クリップ研究会(HORG: Holotypic Occlupanid Research Group)」の許可を得て,最新のパン袋クリップ( “Occlupanid” )系統樹が掲載できることになった.パン袋クリップの世界的な形態多様性はまことにおそるべし.

◆午前の┣┣" 撃ち —— いくら啓蟄だからといって,ずっと寝ていた┣┣" どもまで起き出してきてもうタイヘン./その講演録ゲラはたったいま校了した./南大沢への非常勤出講関連書類一式を発射.元号がどうこうと書かれていた欄はすべて西暦表記にしましたのであしからず./〈ほぼ日学校〉打合せ調整.

◆[欹耳袋]生態学会神戸大会の危機?!——「ジャニーズWEST・全国ライブツアー2019 3/15(金) ~ 3/17(日)」@神戸ワールド記念ホール(神戸ポートアイランドホール)※昨今の学会大会は〈嵐〉や〈ジャニーズ〉や〈林檎〉で翻弄されることがホントに多くなった.ジャニーズWESTファンが押し寄せる16日とか17日はポーアイに近寄らない方がきっと身のため(違

◆午後の┣┣" 撃ち —— 昼休み返上で某ジャーナル電子公開のための事前チェック.J-Stage の中をゴソゴソ這い回る./某学会の評価シートを担当者にメール送信./引き続き某学会案件残務┣┣" 2頭を蹴散らした.

◆[蒐書日誌]スティーヴン・ホーキング[青木薫訳]『ビッグ・クエスチョン:〈人類の難問〉に答えよう』(2019年3月15日刊行,NHK出版,東京, 254 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-14-081773-5 → 版元ページ)※ご恵贈ありがとうございます.

◆夜はスズキのアクアパッツァと明太子パスタと泡泡な白ワイン.

◇本日の総歩数=3,090歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.00kg(−0.15kg) / 28.4%(+0.1%)


5 maart 2019(火)※花粉にまみれて大手町

◆午前5時過ぎ起床.曇り.気温4.0度.ひさしぶりの朝日と花粉が降り注ぐ観音台.前夜の雨の水たまりがまだ点々と残っている.BGM は〈Milestones of a Legend〉シリーズの The Modern Jazz Quartet 10枚組CDから.半世紀前の録音だがとてもいい音質.今朝の居室はジャズ喫茶と化している.その昔,つくばのノバホールに John Lewis トリオと Milt Jackson が来たとき,アイアイモールにあった蕎麦屋でふたりが蕎麦をたぐっていた情景を今でもときどき思い出すことがある.

◆[欹耳袋]香川県立ミュージアム:特別展〈自然に挑む:江戸の超(スーパー)グラフィック—高松松平家博物図譜〉【期間】2019年4月27日~2019年5月26日【場所】香川県立ミュージアム・特別展示室と常設展示室4・5(香川県高松市)※今年限りのスペシャル十連休をはさむ特別展示.今橋理子さんの講演と「松平頼恭と博物学大名のネットワーク」と不肖ワタクシも高座に上がらせていただきます.

◆午前の┣┣" 撃ち —— ひと仕事完了して発送./清水貴夫『ブルキナファソを喰う:アフリカ人類学者の西アフリカ「食」のガイド・ブック』(2019年2月1日刊行,あいり出版[地球のナラティブ],京都, 8 color plates + 282 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-86555-066-5 → 目次版元ページ)の書評原稿を書き上げる.

◆[蒐書日誌]根井雅弘『経済学者の勉強術:いかに読み、いかに書くか』(2019年1月30日刊行,人文書院,京都, 236 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-409-24123-3 → 版元ページ)※「第3章 文章を書く」と「第4章 書評の仕事について」に誘引された.

◆午後4時,丸の内.夜の大手町読書委員会に備えて〈VIRON〉にて燃料補給.しかし,それは前座のむしやしないに過ぎない.これが今日の晩ごはんはいつもの〈今半〉の仕出し弁当.よく食べてから,水揚げされたばかりの新刊の山を崩してはかき分ける.毎年2月と8月の “端境期” は新刊が不作とのことだが,今日も大漁だった.これすなわち,息を吸うように読み,吐くように書けということ.掲載予定についてはすでに3冊分の書評原稿が手元にあるので心安らか.

◆ひさしぶりの午前さま帰還とあいなった

◇本日の総歩数=8,098歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.15kg(+0.40kg) / 28.3%(−0.2%)


4 maart 2019(月)※春雨に濡れて読み続け

◆午前5時起床.雨.気温9.3度.雨がしとしと降り続く観音台.午前8時の気温は9.6度.

◆[蒐書日誌]読売新聞>本よみうり堂「3月10日(日曜)朝刊で紹介する予定の本」※今回のワタクシの書評担当本は豊田長康『科学立国の危機:失速する日本の研究力』(2019年2月14日刊行,東洋経済新報社,東京, 536 pp., 本体価格2,600円, ISBN:978-4-492-22389-5 → 目次版元ページ)です.データを「読む」には “眼力” が必要であると痛感する本.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 来月の┣┣" 撃ちカレンダー更新.先月が短かったので積み残された┣┣" 数頭が吠えている./常盤台からの統計質問1件対応.

◆[欹耳袋]読売新聞オンライン「聖地巡礼を通せんぼ?便利なIC乗車券のはずが…」(2019年3月1日)※二年前のGWに富士宮にある東京農大の新歓合宿に参加したとき,JR東日本とJR東海との “境界線” を超えたためにまったく同じ目に遭った.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 天王台統計コンサルティング.

◆午後は10度にも届かなかった.終日うすら寒くぜんぜん春めかない一日.夕餉には験直しの牡蠣てんこ盛り鍋を用意し,“お水” は郡山・仁井田本家の〈穏〉純米吟醸しぼりたて生を抜栓.最後は牡蠣雑炊で〆るという王道を進む.

◇本日の総歩数=3,449歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 84.75kg(−0.30kg) / 28.5%(+0.4%)


3 maart 2019(日)※雨に濡れるひなまつり

◆午前7時起床.曇り.気温5.0度.朝からうすら寒いことこの上なし.今日は天気は下り坂.しだいに雨になるとの予報.そういえば,昨夜の午後7時過ぎに和田橋北側から寒空の中を大きな打ち上げ花火が何発も上がっていたが,あれはいったい何のイベントだったのか?

◆[蒐書日誌]清水貴夫『ブルキナファソを喰う:アフリカ人類学者の西アフリカ「食」のガイド・ブック』(2019年2月1日刊行,あいり出版[地球のナラティブ],京都, 8 color plates + 282 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-86555-066-5 → 目次版元ページ)※はい,読了.想像もつかない西アフリカの現地料理の数々を著者がものすごい勢いで喰いまくっている.これはすごい.現地独自の食材とレシピによる(日本から見れば)ユニークな料理レポートはもちろん魅力的だが,その背後にあるブルキナファソ国内の部族の力関係と食文化の変容,西アフリカ近隣諸国(特にセネガル)の料理との比較と相互影響について論じられていて,文化人類学者としての視点が光る.大手町の読書委員会では「ブルキナファソってどこでしたっけ?」な空気が流れたが,読了してみて良書であることがわかった.巻末には著者がたびたび滞在したブルキナファソの首都ワガドゥグのレストラン・ガイドが載っている.まるで観光グルメガイドマップのようだ.誰か行ってみて〜

◆午前11時の気温は6.9度.冷え冷えとしたひなまつり.お昼前には小雨がぽつぽつ降り出した.ひなまつりのランチは和田町の〈The Sandwich Club〉にて「キューバ・サンド」.高崎駅からやや離れたロケーションにもかかわらず,お昼時は次から次へとうら若い女性客の列が伸びていた.

◆[蒐書日誌]続いては —— 橋本倫史『ドライブイン探訪』(2019年1月30日刊行,筑摩書房,東京, 317 pp., 本体価格1,700円, ISBN:978-4-480-81850-8 → 版元ページ特設ページ)を読中.群馬では藤岡の〈ドライブイン七興〉が本書にエントリーしている.全国的にもドライブインは絶滅危惧.安中の国道18号沿いにあった超有名なドライブイン〈越中屋食堂〉もすでになくなってしまった.

◆夕暮れ時の冷たい雨に濡れる観音山のお膝元,片岡町の鶏めし弁当専門店〈登利平〉の店先にデカデカと貼られていたポスターは〈登利平〉×映画〈翔んで埼玉〉のコラボとのこと.この自虐ぶりにグンマーの底力を見たぞ:「群馬県民にはそこらへんの鳥めしでも食わせておけ!」.〈翔んで埼玉〉コラボのご当地グルメポスター集まである.これはもう全国区としか言いようがない.

◆[欹耳袋]RStudio はとりわけ画面が細かいので,大きな講義室だと “視力検査” みたいに可読性が低くなる.ワタクシのR実習では,mac OS の Win 10 環境(Parallels Desktop)上で RStudio on Win を起動し,Mac のズームアップ昨日で画面拡大,必要に応じて ZoomIt on Win で下線やマークを手書きするというスタイルがここ数年定着している.もちろん ZoomIt にも画面拡大機能はあるのだが,定倍率でしか拡大できないので意外に不便.この点は mac OS のズーム拡大縮小機能に軍配が上がる.mac OS に画面描画機能が付くか,ZoomIt に可変ズーム機能が付けばとてもシアワセになれるだろう.

◆今日の午後はずっと5〜6度台の寒さだった.北関東を爆走してつくば帰還.こちらも同様に寒い.

◇本日の総歩数=4,255歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


2 maart 2019(土)※神出鬼没の高崎の夜へ

◆午前6時前起床.晴れ.気温3.5度.今朝は大きなオムライスがきれいに仕上がって幸先よろし.三月になって花粉の祭典はますます絶好調.この週末も春霞の好天で,朝から気温が高く,午前10時には10度を超えている.今日は臨時の都内出撃&北上鉄路プチ旅が予定されている.

◆[欹耳袋]国立国会図書館>歴史的音源>音源紹介:木琴奏者・通崎睦美「「木琴の時代」を聴く」(2019年2月27日)

◆午前11時,つくば駅.気温は11.7度.粉っぽいセンター広場を西風が吹き抜ける.正午過ぎに茗荷谷駅改札に立つ.その後,池袋に出て埼京線で大宮へ.さらに上越新幹線で高崎へと関東平野をひたすら北上.

◆[欹耳袋]講談社・現代ビジネス>宮川剛「東大から「内定取り消し」を受けた大学教授がどうしても伝えたいこと」(2019年3月1日)Cf: Togetter -「日本の大学で常勤の教育・研究職に着任されている方、着任されたことがある方に質問させてください。着任日までに正式な採用内定通知書の送付を受けましたでしょうか?」 —— この件,気になったので,いま居室の “古生代地層” を掘り返したら,あったあった.選考採用の「面接結果通知」という公式文書が採用予定日のひと月前に届き,「貴殿を当省の職員として採用することに内定しました」との文言あり.農林水産大臣官房秘書課長の印があり,文書番号も入っている.ということで,農水省の研究機関では正式な内定通知はあったという事例をひとつ報告する.もちろん「平成元年9月7日付」という大昔の事例ではあるが.話は変わるが,前世紀末に某大学からワタクシへの “割愛願” が農水省へ出されたことがあった(らしい).もちろん農林水産技術会議の “雲の上” の方であっさりリジェクトされたようで,後日のうかんけんの部長から呑み会のときにワタクシに伝えられた.まだ省庁間の “ベルリンの壁” が高かった頃の話.

◆夜の高崎,和田橋をわたった先の八千代町はもう暗闇の中.今宵はとんかつ〈秀膳〉にてヒレカツ定食をば.みごとな “丸太” の一本揚げ.昔から地元グンマーの絶大な人気を勝ち得ているとのこと.最初の予定では,あら町の〈栄寿亭〉の「C丼」を狙ったのだが,時間をちょいと外してしまい,店じまいされてしまった.残念ながら敗者復活戦は今回はないだろうな.〈秀膳〉の近くにあったお肉屋さん〈山幸〉が先月末で閉店したことを知り衝撃を受けている.つくばでいえば〈マルゲンミート〉と同格の名店だった.

◆三月とは言え,上州はまだ風が冷たい.真冬のからっ風に吹きさらされないだけまだましだが.

◇本日の総歩数=8,642歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.05kg(−0.65kg) / 28.1%(+0.3%)


1 maart 2019(金)※弥生三月は申告の祭典

◆午前5時起床.昨夜からの雨はまだ降り続いている.気温6.1度.まずは月例アナウンスを各メーリングリストに送信.小雨が降り続く観音台は朝からうすら寒い.午前8時の気温は6.4度と夜中からほとんど変化していない.

◆[欹耳袋]Togetter -「難関大学に入るなら進学校に通うのが必須条件→非進学校は勉強することをバカにする空気がある」※ワタクシの経験では,高校は人生にとってたいした意味はないので,行かなくてもまったく問題なしでしょう.こっちから見捨ててやればせいせいする.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 最新刊のビール博物学本発注.ハードカバーが40%ディスカウント中とは.アメリカからの送料を考えても日本の密林より安い.

◆[蒐書日誌]石田基広・石田和枝『とある弁当屋の統計技師・3 — 女子高生乱子によるベイズ統計学入門講座』(2019年2月28日刊行,共立出版[とある弁当屋の統計技師【データサイエンティスト】・3],東京, 182 pp., 本体価格1,300円, ISBN:9784320113459 → 版元ページ) ※ご恵贈ありがとうございます.既刊2冊はタテ書きだったが,今回の新刊はヨコ書きだ.この〈とある弁当屋の統計技師〉シリーズは毎回イラストレーターがちがうので,同じライトノベル風のストーリー展開でも巻ごとにずいぶん印象が異なる.

◆真昼の┣┣" 撃ち —— 申告がやっと確定したのでつくば市役所に一切合財を投げ込んで一件落着.毎年の恒例行事ながら,今年も半月がかりの大仕事になった.兼業先やら原稿料やらの源泉徴収票が50枚近くあったり,必要経費の領収証が何百枚もあったりでホントに大仕事.「確定申告はラクでした」ってホンマでっか?

◆[欹耳袋]伊勢田哲治「科学哲学日本語ブックガイド」(2019年3月1日) ※入門書〜一般科学哲学〜個別科学の哲学.

◆午後の┣┣" 撃ち —— とある原稿の再校ゲラを返信.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「川端康成、連載直前の弱音 「古都」初回6日前、舟橋聖一に手紙」(2019年3月1日)※「京都は不案内」「京都弁には御手あげ」「かえって京都の名所や祭りを絵巻のように登場させる優れた都市小説となった」—— まるで “観光ガイド小説” だったのはそのせいか.

◆難行苦行の確定申告が終わったので今夜はぱぁ〜っといきたいところだが現実はそうもいかない.

◇本日の総歩数=4,409歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.70kg(+0.25kg) / 27.8%(−0.7%)


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