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日録2018年9月 


18 september 2018(火)※かくして日常への復帰

◆午前5時半に起床.すぐ厨房仕事でじたばた.連休明けの観音台は晴れ.午前8時の気温は23.2度.空気が乾いているので心地よし.もう終了したかと思った全館空調が稼働してびっくり.さて,平日労働への社会復帰へ.

◆[欹耳袋]19世紀なかばにイギリスのハーペンデンに開設されたロザムステッド農業試験場の創始者ジョン・ベネット・ローズは肥料会社を経営する実業家で,ドイツの分析化学者ユストゥス・フォン・リービッヒの影響を受け,土壌肥料試験を長期間にわたって行なった.20世紀初頭のロザムステッドでの長期試験のデータ解析にはもっぱら最小二乗法が用いられてきたが,サンプルサイズが小さくしかも体系的な誤差が生じやすい農業試験にふさわしい手法では必ずしもなかった.1919年に統計部が新設され,最初に赴任したロナルド・A・フィッシャーがロザムステッドの卓袱台をひっくり返した.「実験計画法」と「分散分析」はロザムステッドでの農業試験用にフィッシャーが “テイラー・メイド” で構築したツールだった.

◆好天の昼休みはショートコース徘徊.正午の気温は26.6度.南風.雲があちこちに散らばっていて日差しは通ったり遮られたり.茂みにぶら下がるアケビはまだ緑色だが,地面を見ればホットケーキみたいな直径20センチのキノコが生えていた.“キノコフィリア” ではないので名前はわからない.

◆[蒐書日誌]吉田元『醤油』(2018年3月15日刊行,法政大学出版局[ものと人間の文化史・180],東京, 2 color plates + iv + 269 pp., 本体価格2,600円, ISBN:978-4-588-21801-9 → 目次版元ページ)※ベッドサイド本として少しずつ読んでいる.日本酒の歴史には関心があったが,醤油や味噌についてはこれまで注意を払わなかった.本書の前半4章は日本での醤油醸造の歴史がたどられている.第1〜4章まで読了.

◆最初の第1章「調味料の誕生」(pp. 1-35)では,発酵調味料としての “醤【ひしお】” の総論から始まり,日本を含む東アジア文化圏での魚醤・草醤・肉醤・穀醤のタイプ分けが解説される.日本で現在まで残っているものは秋田の “しょっつる” や石川の “いしり” などごく少数の魚醤を除けば,他はすべて穀醤すなわち醤油だそうだ.本章の後半は醤油の醸造工程の説明に当てられている.日本酒醸造だと “醪” と表記されるが,醤油醸造では読みは同じでも “諸味” と書かれる.両者の違いは以下の通りだ:

「日本酒醪との大きなちがいは,醤油の諸味には一六%程度の食塩が含まれていることで,そのため好塩性の微生物しか増殖できない.したがって防腐の点では,日本酒よりもずっと有利といえる」(pp. 27-28)

つまり,かつての日本酒醸造にありがちだった “腐造” のリスクが醤油醸造にはなかったということだ.

続く第2章「古代日本の調味料」(pp. 37-47)と第3章「室町・戦国時代の調味料」(pp. 49-75)では,現存する醤油醸造に関する古文書などをふまえ,かつての日本ではどのようにして醤油(に類する発酵調味料)が造られてきたのかを推測する.第3章では醤油・味噌・納豆を含む大豆発酵食品の系統図が描かれている(p. 58).この図では,「大豆が原料」&「麹菌の使用」という共有派生形質に束ねられた大豆発酵調味料の単系統群の中に醤油が含まれている.

第4章「江戸時代の醤油」(pp. 77-113)では,江戸時代以降の日本各地での醤油醸造業の盛衰を論じる.現在も続く醤油名産地とその蔵元は江戸時代にルーツをもっていた.関西では京都・湯浅(和歌山)・小豆島・龍野・大野(石川)が,関東では野田・銚子・土浦が醤油醸造のさかんな土地だったとのこと.土浦の醤油メーカーと言えば本書にも記されている〈柴沼醤油醸造〉が現存する唯一の蔵元だ.近隣のスーパーにもここの主力商品である〈紫峰〉が置かれている.

江戸時代まで下ると,さすがにいろいろな文献資料が残されているようで,醤油の醸造製法に関しても工程の詳細がわかるとのこと.醸造の手順が記録されていれば,“祖先醤油” を実際に復元することが可能になる.第4章の最後では「下り醤油」すなわち上方から東国に下ってきた醤油の復元された事例を紹介している(pp. 107-111).その伝統的方法で仕込まれた醤油は,現在の官能食味試験の基準では,塩分が強すぎて「塩味が立つ」(p. 111)とマイナス評価を受けるとのこと.

◆秋茄子の季節真っ只中なので,夕餉の食卓には太い白茄子をソテーして金山寺味噌を乗っけてみた.厚手のフライパンにサラダ油を引き,二つ割りにした白茄子を半時間かけてじっくり蒸し焼きにする.最後に金山寺味噌をトッピングし,白胡麻をあしらってできあがり.

◆雨夜になった.日中は夏日や真夏日になっても夜になれば十分すぎるほど涼しくなる.

◇本日の総歩数=9,423歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 86.00kg(+0.80kg) / 28.7%(−0.4%)


17 september 2018(月)※連休最終日のじたばた

◆午前6時半起床.晴れ.朝日がまぶしい.気温は19.9度.三連休の最終日は青空.すでに夏日ライン超えの26.0度.しかし,今のところは蒸し暑くないし,吹き抜ける北東風が涼しいので許す.今日は “敬労の日”なのでふつーに仕事するん.したがって,朝餉も平日のふつーの一皿.

◆[欹耳袋]Y!ニュース「九大箱崎キャンパス放火・自殺事件~「貧困」という切り口から見えてくるもの(みわよしこ)」(2018年9月17日)/Y!ニュース「九大「オーバードクター」の死にみる「夢のソフトランディング」の重要性(榎木英介)」(2018年9月17日).

◆[蒐書日誌]『東京昼酒場100』(2018年10月10日発行,ぴあ[ぴあMOOK],東京, 100 pp., 本体価格880円, ISBN: 978-4-8356-3482-1 → 版元ページ)※「昼呑み」— なんて甘美なことば.

◆正午前に気温30.1度.真夏日ライン超え.いくら湿度が低いからといって,調子に乗ってはいけません.空調オン.敬労の日の┣┣" 撃ち成果として,今週から始まる南大沢恒例統計高座の資料類一式を送信した.

◆残暑が戻ってきた午後はつくばセンター広場へ.今日が最終日の〈プレミアムビールとうまいもの祭り2018〉を一周りしてきた.自宅に缶ビールが山積しているので〈つくばハム〉の「山賊焼き」だけを片手に帰還.まだ日も高いというのにプチ背徳な夕方を迎えようとしている.

◆[欹耳袋]出版本の書影のウェブ使用については,10年ほど前に各出版社にこんな許可申請を出したこともあるが,最近はもっとゆるくなっているようだ:三中信宏「「書影」の著作権について」(2009年3月1日).

◆西から忍び寄る雲が夕暮れの雨を降らせている.午後6時の気温は24.4度.これでちょっとは涼しくなるかな.

◆明日からは日常が戻ってくる.社会復帰への道は遠い.

◇本日の総歩数=2,037歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.20kg(+0.10kg) / 29.1%(−0.2%)


16 september 2018(日)※残暑が戻って蒸し暑い

◆午前6時半のっそり起床.外は晴れ.気温20.1度.連休中日は朝からよく晴れている.日差しが降り注ぐ朝は洗濯日和.午前8時の気温は23.0度.今日は夏日になるとの予報.朝餉はひさしぶりの卵かけご飯.またしても旅館の食卓みたいになってしまった.

◆[欹耳袋]Qiita「Rを用いた多次元立方体の描画」(2018年9月15日).

◆午前のうちはそれなりに涼しかったが,雲が広がってきた午後は湿っぽい南風のせいで蒸し暑くなってしまった.午後2時の気温は26.5度と夏日.こんな空模様なのに天久保あたりまで純粋往復徘徊をしてしまったのは判断の誤りだった.

◆[欹耳袋]西日本新聞「九大箱崎キャンパス火災 元院生の男性 放火し自殺か 身元判明、福岡東署」(2018年9月16日)※「困窮、研究の場も無く 「経済破綻に直面」知人に訴え 非常勤職失い複数のバイト」「労働と研究の両立が困難で、思いあまったのかもしれない」.

◆いまワタクシ的に大流行の兆しがある「鯖サンド」.一昼夜マリネした生鯖の半身をじっくりローストして,松野木〈トレイル・ベーカリー〉の大きなリュスティック(直径15cm×標高5cm)に挟むという暴挙.おやつ時のむしやしないのつもりが,フライング気味の晩ごはんになってしまったという顛末.Ça va très bien!

◆三連休に入ってからというもの,連日連夜,食べ物の写真ばかり載せているではないかというご批判はいっさい受けつけません(キリッ).

◆明日はけっこうじたばたしないと心安らかな連休明けを迎えることができない(またか).

◇本日の総歩数=7,947歩. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 85.10kg(−1.0kg) / 29.3%(−0.2%)


15 september 2018(土)※三連休初日の太鼓叩き

◆午前5時半起床.曇り.気温20.1度.その後,雨空に戻る.午前7時の気温は20.5度.湿っぽい北風が涼しい.雨がしとしと降り続いている.

◆[欹耳袋]朝日新聞・好書好日「<大学から社会へ2018>学術書を読む――『専門』を超えた知を育む」(2018年9月14日)※2018年2月〈築地本マルシェ〉での大学出版部協会主催の三中信宏×三浦衛×鈴木哲也鼎談「学術書を読む ——「専門」を超えた知を育む」の記事.

◆三連休初日の朝餉はどこぞの旅館の食卓風景になってしまった.主役は蒸し器で蒸したにんじんとインカのめざめのポテトサラダ.茹でるよりも水っぽくならないのがいい.はっきり言って朝から食べ過ぎかも.

◆連休初日なのに冷たい雨が降り続く午前.日頃の行ないが良いおかげで,新鮮この上ない静岡産の生鯖を一尾500円でゲット.その場で三枚おろしにしてもらった.さらに,日頃の行ないが良いおかげで,その名も〈ekmek〉のフォカッチャもゲット.生鯖はオリーヴオイルで即マリネした.

今日のランチはトルコ名物の「鯖サンド」.生鯖をオリーヴオイルで焼いて,レタス・トマト・玉ねぎとともに春日〈ekmek〉のごま風味フォカッチャにはさみ,最後にレモンをたっぷり滴るほどしぼるだけの簡単なレシピだ.

【食材(2個分)】生鯖(半身2枚)・フォカッチャ(2個)・レタス(2枚)・トマト(大1/2個)・玉ねぎ(1/2個)・レモン(1/2個)【調味料】エキストラヴァージンオリーヴオイル(大さじ2)・ローレル(2枚).

  1. 生鯖はバットに入れて,オリーヴオイルとローレルとともにマリネする.小骨が気になるようならとげ抜きで除去する.
  2. フライパンを中火で熱し,1 の生鯖の両面を焦げ目がつくように焼く.
  3. レタスは適当大きさにちぎり,トマトはスライス,玉ねぎは薄切りにして水にさらす.
  4. フォカッチャを横に切り,3 の野菜類を並べ,2 の鯖を上乗せする.
  5. 串切りしたレモンを鯖にたっぷりしぼりかけ,熱いうちにはさんでわしわし食べる.

直径10cmのフォカッチャの前後に焼き鯖が大きくはみ出してしまったが,鯖 激うま〜.思い起こせば,ワタクシが初めてトルコの鯖サンドを食べたのは4年前のこと,羽田空港第2ターミナルでたまたま立ち寄った〈Mrs Istanbul〉だった(→証拠ツイート).

—— レシピ:クックパッド「パンからはみ出る鯖サンド」|het dagelijkse keukenleven「パンからはみ出る鯖サンド」.

◆夕暮れつくば.雨雲はもう消え去り,晴れ間が広がっている.午後6時過ぎに出撃.今夜は松戸の〈森のホール21〉にて松戸シティフィルハーモニー管弦楽団のエキストラ練習初日.本番の第40回定期演奏会は来週日曜なのであまり時間がない.出番はサブのコダーイ〈ハーリ・ヤーノシュ組曲〉.ドカンとイッパツやってきた.つくばに帰り着いたのは午後11時前だった.

◆[蒐書日誌]読了本 —— 青木正美『文藝春秋作家原稿流出始末記』(2018年8月25日刊行,本の雑誌社,東京, 220 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-86011-417-6 → 版元ページ)※最初の1/3は「文藝春秋作家原稿流出始末記」.文藝春秋社から大量に流出した “首なし” 原稿の顛末.要するに事務方が勝手に廃棄処分したということか.中間の「古書流通史」は古書業界の解雇エッセイ.最後の「「鶴次郎・稲子・中野重治」考」は肉筆からたどれるかつての文壇の一秘話.そして,肉筆原稿も文壇もすべてなくなった現在.青木正美の函入り自伝・伝記は手元に数冊あるが,まだまともに読んだことないな.

◆連休は続くよどこまでも.

◇本日の総歩数=9,497歩. 朝◯|昼◯|夜−. 計測値(前回比)= 86.10kg(−0.85kg) / 29.5%(+0.8%)


14 september 2018(金)※古い紙資料でゲホゲホ

◆午前5時過ぎ起床.雨.気温20.5度.朝の観音台.雨上がりのはっきりしない曇り空.午前8時の気温は21.5度.湿度が高いせいでぜんぜん爽快ではない.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 朝から書庫に籠って第二次大戦直後の古い圃場試験の統計分析資料を漁っている.奥野忠一とか奥野智恵子というワタクシのいるユニットの遠い遠い “直接祖先” の方々の名前がそこかしこに.第二次大戦直後の紙資料なのでホコリがすごいのなんのって.

◆[欹耳袋]F. Lemoine et al. | Renewing Felsenstein's phylogenetic bootstrap in the era of big data | 18 April 2018 | Nature 556: 452–456 (2018). 参考:bioRxiv | Boosting Felsenstein Phylogenetic Bootstrap

◆空高く雲がたなびく夕暮れ.今日も穏やかな一日だったが, “古文書” の解読と紙芝居づくりで一日が終わってしまった.

◇本日の総歩数=3,877歩. 朝◯|昼△|夜◯. 計測値(前回比)= 86.95kg(+0.25kg) / 28.7%(−0.4%)


13 september 2018(木)※厨房仕事と紙芝居作り

◆午前5時過ぎ起床.雲は多めながら晴れ.厨房にて朝餉のしたくを終えて一休み.午前6時の気温は17.8度.北風が涼しい.雲間からまだらに青空がのぞく観音台.午前8時の気温は21.3度.さわやかな秋晴れの朝.

◆募集〆切まであと1週間です!—— 第214回農林交流センターワークショップ〈分子系統樹推定法:理論と応用〉【日程】2018年10月24日(水)〜26日(金)【場所】農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター(つくば市)【〆切】2018年9月20日(木)【定員】30名.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 日本心理学会仙台大会の紙芝居をつくり始めている.まずは資料探索.人物写真がつくりあげる先入観は無意識のうちに忍び込むので要注意.Ronald A. Fisher といえばいつも牛乳ビンの底みたいな丸眼鏡をかけた晩年の写真しかみていなかったが,はたちそこそこの頃はもっとシュッとした顔立ちで驚いている.こーいう感じでロザムステッド農業試験場を歩いていたのか.

◆薄曇りの昼休みはショートコース徘徊.気温25.7度と夏日ライン超え,湿気も高く,やや蒸し暑かった.歩き読み本:青木正美『文藝春秋作家原稿流出始末記』(2018年8月25日刊行,本の雑誌社,東京, 220 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-86011-417-6 → 版元ページ)の前半「文藝春秋作家原稿流出始末記」を読了.肉筆原稿も文壇もなくなった現在.

◆[蒐書日誌]「文系 vs. 理系」分類から見た科学の過去・現在・未来 —— 隠岐さや香『文系と理系はなぜ分かれたのか』(2018年8月24日刊行,星海社[星海社新書・137],東京, 253 pp., 本体価格980円, ISBN:978-4-06-512384-3 → 版元ページ)※身の回りの日常会話でふだん交わされるような「文系」対「理系」の区別は,もともと分類が大好きな日本人にとっては,ほとんど “血液型人間学” のように広く深く染みわたっている.本書は,この空気のように当たり前で,それゆえ意識されることのない「文理」の分類に科学史と科学技術社会論の観点から切り込んでいく.

第1章「文系と理系はいつどのように分かれたか?—— 欧米諸国の場合」は,欧米における文系/理系の学問分類の起源を中世までたどり,もともとは単一だった学問技芸の世界がどのように分化していったかを振り返る.自然科学と工学が比較的早く分化したのに対し,人文社会科学はもっと後代になって分かれたという指摘は興味深い.いわゆる理系の分野が錬金術や自然魔術の後継としてより早い時代に自立していったことは納得できる.それに対して,もっと古い時代からあったはずの法学や哲学が近代的な分野として独立するようになるまでには錯綜した経緯があると著者は言う.経済学を含む社会科学にいたっては18世紀後半になってやっと近代化の胎動が始まったそうだ.19世紀になるとさまざまな思想家が「学問分類体系」を提唱することになるが,本章の後半では,文系と理系の学問分野が時代によっても国によっても微妙に異なる分類のされ方を経てきたと述べられている.

第1章の末尾(pp. 73-75)には,本書全体にとって大きな意味がある指摘がなされている.西洋科学のたどった歴史を見ると,文理の分類は必ずしも明確になされてきたわけではないと結論した上で,著者は次のように述べる:

「確かに、「人文社会」「理工医」の二つに分ける区別は絶対ではない。しかし、諸学は一つとも言えない。そこには少なくとも、二つの違う立場が存在するのではないか、と思うからです。」(p. 73)

では,著者の言う「二つの違う立場」とは何か.

「一つは「神の似姿である人間を世界の中心とみなす自然観」から距離を取るという方向性です。それは、人間の五感や感情からなるべく距離を置き、器具や数字、万人が共有できる形式的な論理を使うことで可能になりました。文字通り、「客観的に」物事を捉えようとしたわけです。その結果、たとえば地球は宇宙の中心ではないし、人間は他の動物に対して特別な存在でもないという自然観につながりました。」(p. 74)

「もう一つは、神(と王)を中心とする世界秩序から離れ、人間中心の世界秩序を追い求める方向性です。すなわち、天上の権威に判断の根拠を求めるのではなく、人間の基準でものごとの善し悪しを捉え、人間の力で主体的に状況を変えようとするのです。その結果、たとえば、この世の身分秩序を「神が定めたもの」と受け入れるのではなく、対等な人間同士が社会の中でどう振る舞うべきかをさぐったり、人間にとっての価値や意味を考えたりするための諸分野がうまれました。」(p. 74)

「すなわち、前者にとって、「人間」はバイアスの源ですが、後者にとって「人間」は価値の源泉であるわけです。」(p. 74)

この二つの立場のちがいが文理の区別に大まかに対応していると著者はみなしている:

「断言はできませんが、どちらかといえば、前者は理工系、後者は人文社会系に特徴的な態度といえるでしょう。もちろん、経済学の幾つかの学派や、医学のように、どちらともいえない分野もあります。」(p. 75)

主体としての人間を突き放すかそれとも引き寄せるかという正反対のベクトルが,二つの異なる学問群を規定しているという著者の見解はとても興味深いし,納得できる.

続く第2章「日本の近代化と文系・理系」は,日本の歴史における学問の歴史と文理の区別について論じているが,主として江戸時代以降の近世から現代に連なる科学研究の制度論・組織論を中心に書かれている.第3章「産業界と文系・理系」,現代社会に占める科学の位置と地位,そして文系/理系の別が学問的あるいは職業的なキャリア形成に及ぼす影響を考察する.さらに第4章「ジェンダーと文系・理系」では男女のジェンダー論を踏まえて,科学との関わり方がジェンダーによってどのように異なるのかを論じる.これら三つの章は読む人が読めばおもしろいかもしれない.

最後の第5章「研究の「学際化」と文系・理系」は,ふたたび本論に戻り,第1章の問題提起を受けてさらに議論が展開されている.この章では,いままさに進行している科学の分野を超えた「学際化」を取り上げ,文理全体を含む既存の科学分野の “境界” は今後どのように変遷するのかを議論する.著者の提示する科学の「多元論」と「一元論」はここで示しておく必要があるだろう.

「ひょっとしたら私たちが「自然科学」と捉えているものすら,実は全く統一性のない,バラバラのものではないか,単に歴史的な偶然により一つのカテゴリーにまとめられているだけではないか,という疑いです.これを「自然科学の多元論」と呼びましょう」(p. 214)

「同時に面白いのは,仮に「自然科学は多元的」であるとしたら,人文社会科学との差は一層縮まるのではないかとの主張も成り立つことです.すなわち,逆説的にも,「自然科学の多元論」は,「文系・理系もふくめ,バラバラの諸学がゆるくつながって一つである」とする「科学の(ゆるい)一元論」と相性がよいのです.この問題は今でもはっきりとは答えが出ていません.」(p. 215)

著者がここで提示する「自然科学の多元論」と「科学全体の一元論」は視点のフォーカスの深さによって整合性があるとワタクシは考える.しかし,それ以上に重要な点は,もし著者の指摘する点が説得力をもつとしたら,ある科学を区切る “壁” もまた実質的に存在しなくなり,複数の学問分野にまたがって共有された問題を共通の統一的視点でアプローチするという自由な道が拓けるだろう.科学が多元的かそれとも一元的かという以前に,個々の科学を区切る “仕切り” そのものが消えていくという考え方だ.

けれども,著者は科学間の “学際化” という名の融合に全面的に与しているわけではない.むしろ,そのスローガンが内包する先入観や政治性に言及しつつ,異なる前提をもつ複数の研究分野が共存することに意味があると主張する.

「私たちはバイアスのかかったやり方でしか世の中を見ることはできませんが,諸分野の方法というのは,地域や文化を超えて人々が選び取ってきた,いわば,体系性のあるバイアスです.体系的なやり方で,違う風景を見て,それを継ぎ合わせる.または違う主張を行いながらも,それを多声音楽のように不協和音を込みで重ね合わせていく.そのことにこそ,様々な分野が存在する本当の意義があるのではないでしょうか」(pp. 233-234)

もし著者の言うように “みんなちがって,みんないい” のであれば,ある(バイアスのある)体系を批判的に検討する余地はどのようにすれば確保できるのかという問題が浮上するだろう.本章の最後の部分では,社会生物学を例に取り,伝統的な人文社会科学の人間観への “生物学的” な批判について言及がある.この問題意識はのちの人間進化生物学にも継承されていることを私たちは知っている.多様な学問分野があっていいのであれば,分野間の相互協力のみならず科学的な(「政治的な」ではなく)相互批判も担保される必要があるだろう.

本書全体として,著者の基本スタンスは,性急な結論を急ぐわけではなく,一方的な見解だけを押し付けることもなく,さまざまな情報ソースを踏まえた,よくも悪くも “両論併記” の立場を堅持しているようだ(各章末に付されている出典リストは多岐にわたる).だから,誰にもわかりやすい白黒がはっきりした結論を期待した読者はきっと肩透かしを食わされるにちがいない.

本書は読者の耳目を集めるにちがいない書名に惑わされてはいけないタイプの本である.ワタクシが読み取ったかぎりでは,もう少し著者なりの主張を強く出してもよかったのではないかと思うが,どうもその点ではガードが硬いような気がした.本書を契機としてさらなる論議が展開されることを期待する.

かつての金森修だったら,こういうテーマに関してはもっともっと強く自説を押し出してきただろうなとふと遠い眼差しになってしまった.

—— 以上は本録にも転載した:三中信宏「「文系 vs. 理系」分類から見た科学の過去・現在・未来」(2018年9月13日).

◆夜風が涼しい今宵は「ぶりカマのアクアパッツァ」をつくってみた.下準備にやや手間がかかったが,いつもの白身魚よりはいいダシが出てよかったかもしれない.何よりもぶりカマはフトコロに優しいし.

【食材】ぶりカマ(大2個)※他の食材と調味料は以前クックパッドに書いたレシピ「いさきのアクアパッツァ」と同じ.ぶりカマは流水でよく洗って血合いを取り,塩を振って15分後に水分をよく拭き取る.続くレシピはクックパッドの上記記事と同じ.

“お水” はポルトガル北部の微発泡白ワイン〈Bolhas Dos Lobos – Vinho Verde Branco 2016〉のボトルが転がった.食欲の秋の到来である.

◇本日の総歩数=8,430歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 86.70kg(−0.15kg) / 29.1%(+0.2%)


12 september 2018(水)※ひんやり秋めく観音台

◆午前5時半起床.晴れ.気温はさらに下がって15.0度.北風が涼しいというか寒いというか.観音台はこおろぎの合唱が静かに響いている.秋晴れと秋風.今朝の最低気温は14.7度まで下がった.

◆[蒐書日誌]高田郁『花だより(みをつくし料理帖・特別巻)』(2018年9月8日刊行,角川春樹事務所[時代小説文庫・た 19-20],東京, 本体価格600円, ISBN:978-4-75844197-1 → 版元ページ)※全巻セット:高田郁『みをつくし料理帖(全11巻[完結記念ケース入りセット])』(2014年8月9日刊行,角川春樹事務所,東京, 本体価格6,628円, ISBN:978-4-7584-3844-5 [set] → 版元ページ)が出たのが四年前のことだった.後日譚をまとめた本巻をもってこの物語はほんとうの意味で完結することになる./増田隆一(編)『日本の食肉類:生態系の頂点に立つ哺乳類』(2018年8月15日刊行,東京大学出版会,東京, vi+304 pp., 本体価格4,900円, ISBN978-4-13-060237-2 → 版元ページ)※ご恵贈ありがとうございます.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 不在中に堆積した雑用┣┣" どもを蹴散らすうちにお昼になってしまった.

◆曇り空の昼休み.正午の気温は22.5度.涼しい北東風に吹かれて牧園方面へロングコース徘徊だん.〈パン・ド・メグモリ〉が定休日だったので,〈ダヴィッド・パン〉にてショーウィンドウのものをほとんどかっさらってきた.湿度が高いからか往復してくるとけっこうな蒸し暑さ.パンの紙袋をぶら下げての歩き読み:古川緑波『ロッパ食談 完全版』(2014年9月20日刊行,河出書房新社[河出文庫・ふ9-1],東京,276 pp., ISBN:978-4-309-41315-0 → 版元ページ).戦前の箱根・宮ノ下〈富士屋ホテル〉でメニュー全品を完食したという武勇伝.いくら何でもそれは食い過ぎでしょ(他人の食欲をどうこう言えませんが).

◆午後の┣┣" 撃ち —— 来年夏のサッポロの宿がほぼ半額になった(飛び石のように乗り換えた).これからもっと安くなるかな.

◆本日の最高気温は24.0度と夏日にも達しなかった.明日も秋めく涼しさだそうでシアワセになれそう.

◇本日の総歩数=10,193歩. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 86.85kg(−0.15kg) / 28.9%(+0.4%)


11 september 2018(火)※秋風に吹かれ西郷どん

◆午前5時半起床.雲間から青空.昨日の雨で空気が入れ替わったようで,北東風が吹く今朝は気温18.8度と秋本番の涼しさになった.

◆段取りよく買い物をすませ,午前10時にはつくば駅に立っていた.しだいに青空が広がり,日差しはそれなりに暑いが,湿度が低いせいか,昨日までの蒸し風呂のような不快感はない.午前10時の気温は22.8度.今日も都内出撃,後楽園で野暮用をすませたあとは,長居せずに速攻で姿を消し,昨日に続いて上野の森アゲインの予定.

◆お昼前,まずは連日の中央大学後楽園キャンパスへ.都内は曇り空.午前11時の気温は22.7度.湿度はまだ高いが,昨日よりは過ごしやすい.正午から統計関連学会連合大会会場にて計量生物学会学会理事会に出席するというお仕事.午後1時,後楽園をあとにして上野へ.中央大学後楽園キャンパスとTXつくばの途中に上野があるというのは絶好の地の利だ.曇り空の昼下がり,気温は夏日にも届かない22〜23度台だが,湿度がいささか高いせいか,上野公園内を徘徊しているとそれなりに蒸し暑い.

◆上野の森美術館〈世界を変えた書物〉展の二日目は,昨日見きれなかった本たちを制覇してきた.ニュートン『光学』,コペルニクス『星界の報告』,レントゲンの指輪X線写真,蒸留法絵図などなど.すばらしいすばらしい.お土産はちょいと奮発して,ロバート・フック『ミクログラフィア』の風呂敷(京都〈岡重〉製),ニコラス・コペルニクス『天球の回転について』トートバッグ,そしてタブロイド版の展示解説(全二冊).今日のところはこれくらいにしておいた.

◆続くは国立科学博物館の特別展〈昆虫〉へと転戦する.本の館から虫の館へ.人多いな.評判を呼んでいる「Gの部屋」はGにしては美麗種がそろっていたが,それでも「G,ムリムリ……」と目を背けて足早に通り過ぎる観客は少なくなかった.ワタクシ的には開長たった3mmの小蛾をちゃんと展翅する技量に感服した(そこか).

◆秋風が吹く今宵の夕餉は盛岡の〈AKABU〉純米吟醸を抜栓.いま評判の衣笠丼の具をアテにしながら杯(コップ)を重ねる.食欲の秋がやってきた.

◆午後9時には気温19度台に.夜風がかなり寒いかも.ようやく秋がやってくる.

◇本日の総歩数=10,056歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 87.00kg(−0.35kg) / 28.5%(+0.4%)


10 september 2018(月)※春日から上野の極楽へ

◆午前6時前起床.曇り.気温22.7度.午前8時の気温は23.4度.吹き抜ける東風が涼しいのう.

◆[欹耳袋]猫とボクシングと私「【音論】Dedicated to Muhammad Ali」(2016年6月8日) ※コメント欄に「この2つ、どちらも「パイルドライバー」と言われておりますが、三中信宏著『プロレス技の系統と分岐』によれば、両者は全くの別系統」— そんなもん書いたことないぞ! それとも,いかにもそーいう記事を書きそうな人と社会的認知されているのだろーか.

◆午前10時,つくば駅なう.曇ったり晴れたりしながらも夏日ライン超えの25.4度.湿度が高いのでぜんぜん快適ではない.今日は振替休日だが,某学会関連の委員会という野暮用あり.お昼前,中央大学理工学部(後楽園キャンパス)着.都内は晴れ.気温はもう30.6度に達していて,湿度71%と不快指数高し.小雨が降り出すあいにくの空模様.統計関連学会連合大会がここで開催されているのだが,ワタクシの本務はそれではなくってですね.日本計量生物学会編集委員会は小一時間で終わったので,さくっと撤収.長居は無用である.

◆本日の大収穫 —— 上野の森美術館での〈世界を変えた書物〉展金沢工業大学(KIT)が所蔵する数々の稀覯本が展示されている.館内撮影自由.これで入館無料ってありえへんでしょ.最初のアリストテレスのギリシャ語写本はポルピュリオスの『イサゴーゲー』に関する論考だった.セビリアの聖イシドルスの『語源論』,ニュートン『プリンキピア・マテマティカ』,デカルト『哲学原理』,アルブレヒト・デューラー『人体比率論』.もちろんダーウィンの『種の起源』初版本やメンデルの『雑種植物の研究』のブルノ博物学会紀要もある.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「布施英利さんと歩く藤田嗣治展 丸メガネ越しに見た虚実」(2018年9月7日)※確かに,この「全体的類似度」の高さはタダゴトではない.意図的な “収斂” の産物か.この展示も上野か.

◆果てしない本の園をあとにして,見渡すかぎり果てしない蓮の園を眺める午後.

◆[欹耳袋]Togetter -「世界を変えた書物展をより楽しむために。」 /intojapan「稀覯本を集めた展覧会「世界を変えた書物」展のグッズがスゴい!」(2018年9月10日)※確かにエントランス奥のグッズコーナー(→紹介ページ)は品揃えがハンパなかった.もう一回見に行く強力な動機づけになる.

—— やはり会期中にもう一回は行かないと!(それは明日)

◆ワタクシのクックパッド記事「ひとり飯の衣笠丼」がここ数日ものすごく読まれているんだけど,9月6日に放映された〈秘密のケンミンSHOW〉の「全国絶品どんぶり祭り」が原因だったようだ.卵でとじた「衣笠丼」と卵なしの「きつね丼」とは “別種” なのでよろしく.過去を掘り返したら,四年前にワタクシはこんなツイートをしていたし,さらに14年前までさかのぼると,ワタクシの2004年2月25日の日録にも「きつね丼」「衣笠丼」「桃山丼」「木の葉丼」の同物異名と異物同名について書いているな.

◆明日の午後はまた上野をウロウロすることになりそう.

◇本日の総歩数=10,868歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 87.35kg(+050kg) / 28.1%(−0.5%)


9 september 2018(日)※秋めく立川モノレール

◆午前5時半起床.晴れ.最寄りの八王子の気温は21.8度.昨日はとてつもなく蒸し暑い一日だったが,雨雲が通り過ぎた今朝は爽やかであってほしい(ムリか).

◆[系統樹思考][分類思考]今日トレ by Tarzan「愛書家が選ぶ今月の6冊 「鈴木一誌さん」ハンサムなデザインとは? 後編」(2018年9月9日).

◆[欹耳袋]これはスゴイ!:[TWILAB] 「鳥が怒りでブチ切れるの、初めて見ました…」(2018年8月21日)※このオウムくらい怒鳴り続けたらさぞかしスッキリするだろうなあ(しないか).

◆午前10時前,人気のない統数研着.日差しが強い.都内の気温はすでに30.0度の真夏日ラインに達し,八王子でも25.3度の夏日になっている.生物学基礎論研究会の二日目が間もなく始まる.すっかり失念していたゲラ索引項目ピックアップをこっそり内職している.小一時間で索引項目拾い上げ作業終了.ハイライトマークしたpdfをメール添付で送ったのだが,ちゃんと届いたかなあ?

◆[蒐書日誌]隠岐さや香『文系と理系はなぜ分かれたのか』(2018年8月24日刊行,星海社[星海社新書・137],東京, 253 pp., 本体価格980円, ISBN:978-4-06-512384-3 → 目次版元ページ)※第1章「文系と理系はいつどのように分かれたか?—— 欧米諸国の場合」(pp. 15-78)の末尾(pp. 73-75)に書かれていることは,とても興味深く,また本書全体にとっても大きな意味がある部分だとワタクシは思うので抜書きしておいた:

「確かに、「人文社会」「理工医」の二つに分ける区別は絶対ではない。しかし、諸学は一つとも言えない。そこには少なくとも、二つの違う立場が存在するのではないか、と思うからです。」(p. 73)

「思い出して欲しいのですが、この章ではかなりページを割いて、自然科学と人文社会科学の諸分野が、それぞれの固有の対象を見つけて、宗教や王権から自律していく経緯を描きました。そして、その自律には、主に二つの異なる方向性がみられます。」(pp. 73-74)

「一つは「神の似姿である人間を世界の中心とみなす自然観」から距離を取るという方向性です。それは、人間の五感や感情からなるべく距離を置き、器具や数字、万人が共有できる形式的な論理を使うことで可能になりました。文字通り、「客観的に」物事を捉えようとしたわけです。その結果、たとえば地球は宇宙の中心ではないし、人間は他の動物に対して特別な存在でもないという自然観につながりました。」(p. 74)

「もう一つは、神(と王)を中心とする世界秩序から離れ、人間中心の世界秩序を追い求める方向性です。すなわち、天上の権威に判断の根拠を求めるのではなく、人間の基準でものごとの善し悪しを捉え、人間の力で主体的に状況を変えようとするのです。その結果、たとえば、この世の身分秩序を「神が定めたもの」と受け入れるのではなく、対等な人間同士が社会の中でどう振る舞うべきかをさぐったり、人間にとっての価値や意味を考えたりするための諸分野がうまれました。」(p. 74)

「すなわち、前者にとって、「人間」はバイアスの源ですが、後者にとって「人間」は価値 の源泉であるわけです。」(p. 74)

「断言はできませんが、どちらかといえば、前者は理工系、後者は人文社会系に特徴的な 態度といえるでしょう。もちろん、経済学の幾つかの学派や、医学のように、どちらとも いえない分野もあります。」(p. 75)

「いずれにせよ、両者は共に何らかの権威から自律することで近代的な学問となったので すが、別の方向を向いています。そこには、完全には融合しきれない、違いが残り続ける のではないでしょうか。」(p. 75)

◆遅めの昼休み.今日のランチはJR立川駅ビルのサンドイッチ〈メルヘン〉エキュート立川店で朝に買ってきた.陳列されていたいろんなフルーツサンドには目もくれず,ずっしり重い「たまごサンド」をセレクト.京都の〈志津屋〉や東京の〈つきぢ松露〉など,この手のたまごサンドはお気に入り.

◆午後6時過ぎ,夕暮れのつくばに帰還.夜になっても蒸し暑い.

◆午後11時, NHK教育TV〈クラシック音楽館〉のサイモン・ラトル最後のベルリン・フィル演奏会「マーラー交響曲6番」全曲聴いてしまってこの時間.備忘メモ)木管楽器のベルアップはすべて映されていたようだ./ホルンのベルアップで朝顔がほとんど天井を向いていた./第4楽章のハンマーがひな壇のど真ん中で叩かれるたびに,すぐ後ろの客席の女の子が飛び上がっていた./第一ティンパニー奏者のゼーガースはとても理性的だったが,第二ティンパニーが第4楽章の低音Esを思いっきりひっぱたいていた.ワタクシの経験上あそこの箇所はひっぱたくしかない.痛快だった./そういえば,前半のラトル紹介で出てきたのは〈春の祭典〉〈ブルックナー交響曲8番〉そして〈グレの歌〉エンディングという豪華な大曲揃いだった.参考:YouTube にアップされていた:〈Rattle · Berliner Philharmoniker Mahler: Symphony No. 6〉.

◆明日と明後日は振替休日だが,学会の理事会などなどでまた都内に駆り出されることになっている.

◇本日の総歩数=7,288歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


8 september 2018(土)※立川お座敷は雨夜の宴

◆午前5時半起床.晴れ.気温26.2度.ひさしぶりの熱帯夜が明けた.台風22号(マンクット)がじわりじわりと接近中.

◆午前8時前,つくば駅.晴れ.湿った南風が強め.午前7時の気温は28.1度.では,立川のお座敷へ.南流山で武蔵野線へ乗り換え.残暑がまとわりつく.グルっと回って西国分寺へ.立川にて多摩都市モノレールへ乗り換え.高松駅からてくてく歩く.秋風は爽やかだが日差しが暑すぎる.午前10時前,統計数理研究所着.第12回生物学基礎論研究会スタート.予想通りサッポロ近郊在住の世話人氏は立川にたどり着けなかったようだ.一方,道東の女満別空港からは飛行機がちゃんと飛んだとのこと.

◆[欹耳袋]本日のお座敷:第12回生物学基礎論研究会.2018年9月8日(土)〜9日(日)@統計数理研究所(立川).今日の夕方(16:00〜17:00)に:三中信宏「生物体系学の系譜をたどる道のり:科学史・科学哲学・数学のはざまで」という噺をさせていただきます.

◆昼休み〜 しかし,ワタクシは夕方の高座の紙芝居づくりに余念がない.〈たいめいけん〉の卵サンドをもそもそ食べながら,紙芝居をドロナワ仕上げ.今日はこれでパァッとやりましょーか.

◆【はてな引越日録】 —— 本日の進捗

  • 2018年9月7日(金)21:00〜9月8日(土)6:00 — 2010年3月分〜2006年4月分の計「1,919項目」の移行完了.ここまでの累計で「5,299項目」が引越した.
  • 2018年9月8日(土)6:00〜8:00 — 2006年4月〜2005年6月分の計「534項目」の移行完了.ここまでの累計で「5,833項目」が引越した.もうすぐ終わりだ.
  • 2018年9月8日(土)8:00〜10:00 — 2005年6月〜5月分の計「84項目」の移行完了.ここまでの累計で「5,917項目」が引越した.
  • 2018年9月8日(土)10:00〜11:00 — 2005年5月〜4月分の計「69項目」の移行完了.ここまでの累計で「5,986項目」が引越した.
  • 2018年9月8日(土)11:00〜11:30 — 2005年4月〜1月分の計「274項目」の移行完了.これで全過去ログの累計「6,260項目」がすべて引越完了.まる三日間かかりました.
  • 過去ログ移行が完了したので,続いて「はてなブックマーク」の移行完了.
  • 最後に,旧はてなダイアリー記事の「リダイレクト」設定完了.
  • 新・本録への「リダイレクト」が有効になったので,旧・本録〈leeswijzer: boeken annex van dagboek〉 http://d.hatena.ne.jp/leeswijzer/ は不可視化されました.
  • 今回の引越の記録は,記事「「はてなダイアリー」から「はてなブログ」へ(引越のお知らせ)」にアーカイヴしました.これから “引越し” を予定されている方々のご参考になれば幸いです.

—— 長丁場の引越しだったが,ようやく大団円を迎えた.拍手また拍手.

◆初日の特別講演をつつがなくお勤めし,ワタクシのお仕事はこれにて完了.統数研の外に出ると蒸し暑さがまとわりつく.夕暮れの昭和記念公園は曇り空.立川駅に着いたら雨がぽつぽつ降り出した.まずは駅南側の宿にチェックインしてから,駅北側の〈ととや〉にて懇親会.午後8時にさくっとお開き.南側の暗闇ゾーンを縫うように歩いて秋あがりの “お水” をいただき,最後の〆は地下の〈chichica〉のカレーで.本降りの雨に濡れつつホテルに帰還.蒸し暑く長い一日だった.

◇本日の総歩数=10,900歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 86.85kg(−0.25kg) / 28.6%(−0.3%)


7 september 2018(金)※週末高座準備ドロナワ

◆午前5時半起床.雨上がり.気温22.5度.観音台.曇りところどころ晴れ間ときどき小雨というとらえどころのない空模様の朝.気温は26.5度.外の不快指数は高いが,今日も全館空調が稼働していて居室の中は居心地よし.

◆午前の┣┣" 撃ち —— ユリイカ特集〈図鑑の世界〉のゲラのチェック終了./今年2月に〈築地本マルシェ〉にて大学出版部協会が開催した鼎談:三中信宏×三浦衛×鈴木哲也「学術書を読む ——「専門」を超えた知を育む」の記事が,朝日新聞〈好書好日〉サイトに掲載されるとのことで,その記事原稿をチェック終了.

◆【はてな引越日録】2018年9月6日(木)18:00〜7日(金)6:00 — 進捗なし.画面表示はずーっと下記のまま固まっている:

インポートが進行中です。しばらくお待ちください。
なお、この画面を閉じてもインポートは進行します。
ただいまインポートが集中しており、記事の件数によっては完了するまでに数日以上かかる場合があります。

「数日以上」! まあ急ぐこともないのでずーーーっと見守ることにしよう(ヒマ人).別件だが,はてなブログの「はてな記法」は「マークダウン」もOKなんだ.

◆午後の┣┣" 撃ち —— ユリイカ特集〈図鑑の世界〉の川上和人さんとの対談原稿チェック終了.

◆【はてな引越日録】 —— 本日の進捗:

  • 2018年9月7日(金)6:00〜9:00 — 2014年12月〜2011年9月分の計「1,308項目」の移行完了.ここまでの累計で「2,714項目」が引越した.ちゃんと仕事してるんだ!
  • 2018年9月7日(金)9:00〜15:00 — 2011年9月〜2010年3月分の計「666項目」の移行完了.ここまでの累計で「3,380項目」が引越した.
  • 2018年9月7日(金)15:00〜21:00 — まったく進捗なし.

◆[欹耳袋]東洋経済オンライン「世界レベルで「大学が崩壊している」根本原因:研究機関は本来、天才を「飼っておく」場所だ」(2018年9月7日).

◆夕暮れ時,強い南風にあおられて帰宅.さて,明日からの立川お座敷の旅支度をしないと.紙芝居も早くつくらないと(またかー).

◇本日の総歩数=3,620歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 87.10kg(+0.50kg) / 28.9%(−0.2%)


6 september 2018(木)※はてなの引越し大作戦

◆午前5時半起床.晴れ.気温21.3度.青空の広がる観音台.午前9時の気温は28.2度.今日も真夏日になるだろう.

◆「はてなダイアリー」から「はてなブログ」へ(引越のお知らせ) —— ワタクシの旧はてなダイアリー本録〈leeswijzer: boeken annex van dagboek〉は本日をもって新はてなブログ本録〈leeswijzer: een nieuwe leeszaal van dagboek〉に引っ越しました.今後ともよろしくよろしく.ただし,いまはてなのサイト移行希望者が殺到しているようで,すべての項目の移行完了までには数日かかるかもしれないとのはてな運営サイドからの連絡がありました.2018年9月6日午前6時の時点で2015年以降の過去ログ1,406項目は移行完了しましたが,それ以前の約10年分の引っ越しはまだこれからのようです.気長に待ちましょう.

◆今日の昼休みは農環研分会定期大会(弁当付き)だった.

◆[蒐書日誌]書痴たちの楽園 —— 山本貴光『投壜通信』(2018年9月7日刊行,本の雑誌社,東京, 446 pp., 本体価格2,300円, ISBN:978-4-86011-418-3 → 目次版元ページ)※ご恵贈ありがとうございました.全編が “蒐書日誌” /青木正美『文藝春秋作家原稿流出始末記』(2018年8月25日刊行,本の雑誌社,東京, 220 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-86011-417-6 → 版元ページ)※いわゆるひとつの古書業界 “internal history” /南陀楼綾繁『蒐める人:情熱と執着のゆくえ』(2018年8月20日刊行,皓星社,東京, 261 pp., 本体価格1,600円, ISBN:978-4-7744-0658-9 → 版元ページ)※ああ,コレクターたち.

◆「はてなダイアリー」から「はてなブログ」への丸ごと引越しは午前6時からの12時間でまったく進捗していない.よほど混雑しているのだろーか.ガマン比べみたいなものかも.

◆夕暮れのむしやしないには松江〈彩雲堂〉の琥珀糖を.さすがにこれを一棹たいらげる勇気はワタクシにはない.

◇本日の総歩数=2,007歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 86.60kg(−0.20kg) / 29.1%(+0.2%)


5 september 2018(水)※台風去って真夏日再来

◆午前5時過ぎ,地震で目覚める.外は雨.気温22.3度.南風の吹き返しがまだ強い.台風一過の観音台は雨上がりの曇り空から青空へと移行真っ最中.夜明け前に盛大な風雨の祭典があったらしく,引きちぎられた枝葉がそこかしこに散らばっている.午前8時の気温は24.5度.今日は真夏日になるとの予報.全館空調はすでに稼働している.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 再校ゲラを小野川郵便局のポストに投函.

◆[蒐書日誌]隠岐さや香『文系と理系はなぜ分かれたのか』(2018年8月24日刊行,星海社[星海社新書・137],東京, 253 pp., 本体価格980円, ISBN:978-4-06-512384-3 → 目次版元ページ)※amazonではなくhontoから届いた.読むしかないっしょ.参考:Togetter -「文系と理系はなぜ分かれたのか」.

◆夏空が戻ってきた昼休み.正午の気温は31.0度とまたまた真夏日の再来.帰ってきたツクツクボウシの合唱を聴きながらショートコース徘徊.落枝落葉に転ばないよう気をつけて歩き読み:隠岐さや香『文系と理系はなぜ分かれたのか』の第1章「文系と理系はいつどのように分かれたか?—— 欧米諸国の場合」を読了.学問の “分類” は歴史とお国柄を反映して複雑に絡み合う.

◆[蒐書日誌]阿子島香・溝口孝司(監修)『ムカシのミライ』(2018年10月刊行予定,勁草書房,東京, 本体価格2,700円, ISBN:978-4-326-24849-0 → 版元ページ)※版元ページが開設された.本書は一昨年に開催された下記イベントを踏まえた論文集:〈ムカシのミライ:プロセス考古学×ポストプロセス考古学〉【日時】2016年6月5日(日)11:00~14:30【場所】一ツ橋・学術総合センター特別会議室(千代田区一橋)【演者】阿子島香・溝口孝司・中尾央.

◆「はてなダイアリー」から「はてなブログ」へ(引越作業開始) —— 先月末にアナウンスされた:はてなダイアリー日記「2019年春「はてなダイアリー」終了のお知らせと「はてなブログ」への移行のお願い」(2018年8月30日)をふまえて,ワタクシもはてなダイアリーからの卒業を決意した.とりあえず,はてなダイアリーで十年余り続けてきた本録 leeswijzer を新しいはてなブログに移行する作業を開始した.まずは新アカウントを取得し,非公開モードで丸ごと引っ越しをスタートしたのは午後6時のことだった.

◆[蒐書日誌]一般社団法人高崎観光協会『絶やすな!絶品町グルメ 高崎絶メシリスト』(2018年7月刊行,一般社団法人高崎観光協会,高崎, 201 pp., 本体価格1,389円, ISBN:978-4-938526-54-2 → 版元ページ)※高崎から本日着便.かの〈高崎絶メシリスト〉の書籍化.真正グンマー必携の一冊.高崎ど真ん中の〈一二三食堂〉も絶滅危惧?(まさか).榛名山中腹の〈魚籠屋〉が endangered なのはわからないでもない.ワタクシ個人的には八千代町の高高前にかつてあった「栗まん屋」をぜひとも復活してほしいな.どなたかヨロシク.

◆「はてな」の引っ越し作業はぜんぜん埒が明かない.旧 leeswijzer には2005年1月の開設以来6,200あまりの項目が堆積しているので仕方がないかもしれない.けっきょく,一晩そのまま放置して頑張らせることにしたが,さてさてどうなることやら.ちょっとは進捗してもらわないとね.

◇本日の総歩数=7,726歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 86.80kg(−0.05kg) / 28.9%(−0.1%)


4 september 2018(火)※風雨の中のふくろう亭

◆午前5時半起床.曇り.気温22.8度.東風が涼しい.台風の予兆はまだない.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 『ムカシのミライ』再校ゲラのチェック完了.台風襲来を迎え撃つ新先斗町に向けて返送する.

◆昼休みには青空がちょっと見えたが,午後は曇り空.南風5メートルでそれなりに台風っぽくなってきた.気温は31.3度まで上がっている.午後は半日年休にしたので,すっかりフリーダム.

◆午前4時過ぎ,つくば駅.台風の南風がどんどん強まってきた.午前4時の気温は28.6度.この蒸し暑いなか,ワタクシは何を好き好んで夜の湯島に出かけるのだろーか.

午後6時半,湯島の〈ふくろう亭〉へ吸い込まれる.南からの強風の夜,都内の路線はところどころ遅延しているようだが,日頃の行いのおかげで,TXは平常運行.午後11時過ぎにつくば帰還.水っぽい南風がごうごうと吹いていた.

◇本日の総歩数=7,728歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 86.85kg(+0.60kg) / 29.0%(−0.2%)


3 september 2018(月)※パッとしない空模様で

◆午前5時過ぎ起床.曇り.気温21.6度.朝餉は〈末廣〉の鯖寿司.寺町二条の余韻.曇り空の観音台は雨がときおりぽつぽつ.午前8時の気温は22.3度.西風が湿っぽく涼しい.さすがに今日は全館空調はなさそうな気配.

◆[欹耳袋]毎日新聞「粗悪学術誌 論文投稿、日本5000本超 業績水増しか」(2018年9月3日)※「特定の研究者が繰り返し投稿するケースが目立った。30回以上投稿した研究者もおり、意図的に選んだ可能性が高い」「研究者が業績の水増しに使っている恐れがある」.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 【天王台関連】先月 manaba から成績登録したのだが,本日あらためて「紙(要ハンコ)」で提出せよとの御下命あり.泣く子と天王台には勝てぬ.

◆午前10時を過ぎて,ようやくミンミンゼミが大儀そうに独唱開始.昼休み,もうすぐ雨雲がかかりそうな気配なので今日の徘徊は中止することに.

◆[欹耳袋]近代建築の楽しみ「大学セミナーハウスの壮大な実験」(2016年10月10日)※今年の師走にはこの大学セミナーハウスで2018年度(第50回)種生物学シンポジウムが開催されるので,ほぼ15年ぶりに行く機会がある.ここでかつて開催されていた進化生物学・春の学校とかもう昔話になってしまった.

◆兇悪台風21号はまたしても近畿地方を直撃するとの予報.関東もそのあおりで明日は午後から風雨が強まるらしい.

◇本日の総歩数=4,658歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 86.35kg(+0.65kg) / 29.2%(0.0%)


2 september 2018(日)※京都ミッション即帰還

◆午前6時過ぎのっそり起床.晴れ.気温22.6度.午前7時きっかりに朝食へ.日曜なのに意外なほど空いていたのだが,祇園祭が終わり,時代祭が始まるまでの京都はシーズンオフなのか.

◆出先の┣┣" 撃ち —— 〈ユリイカ〉編集部からの要請により原稿改訂:図版枚数を「6枚」から「4枚」に減らした/引用文を削り,本文字数は「9,984字」→「8,018字」に/文献リストは「5,050字」→「3,336字」に短縮.本件はこれでおしまいかな.

◆[欹耳袋]archyworld | Luigi Luca Cavalli Sforza died, pioneer of population genetics – Biotech | 1 September 2018※その昔,東大の総合研究資料館でカヴァリ=スフォルツァ教授の講演を聞いたことがあった.

◆[蒐書日誌]ジョージ・クブラー[中谷礼仁・田中伸幸訳|加藤哲弘翻訳協力]『時のかたち:事物の歴史について』(2018年8月20日刊行,鹿島出版会[SD選書・270],東京, 251+xi pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-306-05270-3 → 目次版元トップページ)読了.キーワードである「シークエンス」と「シリーズ」は体系学的にはそれぞれ「祖先子孫系列」と「単系統群」かな.

京都ミッションをつつがなく粗相なくやり遂げ,やっと本務をまっとうできた.洛中は朝こそやや涼しかったが,お昼前には31.3度まで上がり,錦市場はその高人口密度でめっちゃ暑かった.昼下がりに寺町二条の〈末廣〉へ.箱寿司をいただいてから,お土産に鯖寿司を一本用意してもらった.その後,JR京都駅へ.〈SUVACO〉が大改修中.伊勢丹地下にて新幹線持込み禁制品と化しつつある「551」をゲットし,さらにたかがお饅頭を買うために〈阿闍梨餅〉の長い列に並ぶという最終ミッションも完遂した.

◆午後2時半の新幹線に乗ったら,斜め前の席の女の子が大阪〈RIKURO〉の「焼きたてチーズケーキ」(直径15cm×高さ10cmのホール)を割り箸で豪快に崩しながらわしわし食べている.これほどワイルドな食の風景を目撃するのはひさしぶりだ.すでに内角200度くらいまで食い尽くされている.ナゴヤを過ぎても,その女の子はさらに元気よく食べ進んでいたが,残るはあと1/4だけというところで,隣席のお母さんから緊急の “教育的指導” があったようで,その介入により残念ながら「焼きたてチーズケーキ」は箱に格納されてしまったのだった.完食間近だったのにとても残念である.

◆静岡県に入るとときどき盛大な雨がのぞみ号を洗浄した.午後6時過ぎ,つくば帰還,雨上がりの秋めくつくばセンターはアオマツムシの大合唱が響いていた.今日の最高気温は夏日ラインにも届かない24.7度だったようだ.真夏日だった京都とは大違い.

◇本日の総歩数=10,614歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


1 september 2018(土)※そうだ 京都 行こう

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温22.5度.湿度やや高し.月初めの定例お仕事はメーリングリストへの月例アナウンス配信.

◆[蒐書日誌]ダニエル・C・デネット[木島泰三訳]『心の進化を解明する:バクテリアからバッハへ』(2018年7月18日刊行,青土社,東京, 2 color plates + 712 + 34 pp., 本体価格4,200円, ISBN:978-4-7917-7075-5 → 目次版元ページ)の書評を日本経済新聞に書いた:評者・三中信宏「人間が文化をつくれた理由」(2018年9月1日)※「ダーウィン空間」を行ったり来たりする物語.

◆午前8時,つくば駅.雨.気温23.6度.高湿度の蒸し暑さ.午前10時,東京駅.都内の気温は28.8度.しかし,湿度が76%もあるので,人だらけのグランスタは蒸し暑すぎる.とりあえず,お目当ての〈つきぢ松露〉の「松露サンド」をゲットしたので,新幹線に乗り込む.

◆[蒐書日誌]オリヴァー・サックス[大田直子訳]『意識の川をゆく:脳神経科医が探る「心」の起源』(2018年8月15日刊行,早川書房,東京, 238 pp., 本体価格2,100円, ISBN:978-4-15-209784-2 → 版元ページ)※オリヴァー・サックスと言えば「脳」や「心」をテーマにした本や作品が連想されるが,ワタクシ的にはもっとマニアックな “シダ・ハンター” としての紀行文:オリヴァー・サックス[林雅代訳]『オアハカ日誌:メキシコに広がるシダの楽園』(2004年2月29日刊行,早川書房[ナショナル・ジオグラフィック・ディレクションズ],東京, ISBN:4-15-208547-9)が強く印象に刻まれている.

◆本日の進捗 ——

  • [静岡あたり]累計15,091字で車中脱稿なう.図版は6枚.メール添付で青土社〈ユリイカ〉編集部に送信だん. posted at 11:22:48
  • [静岡あたり]そういえば某『標準図鑑(全4巻)』のことはたったいま送信した〈図鑑の世界〉特集寄稿原稿にも書いたなあ. posted at 11:26:12

◆正午過ぎ,京都着.曇りときどき小雨が降っている.午後1時の気温は26.8度でも湿度が高すぎてやはり蒸し暑い.特製ハムサンドの名店でもある〈イノダコーヒ本店〉へ直行.土曜なので行列が伸びているかと思ったら,待つことなく本館ロビーに案内された.旧館はもちろん満員なのは予想通り.とにかくハムが美味すぎる.午後3時,定宿チェックイン.睡魔が来りて笛を吹く.午後5時過ぎ,薄暗くなってきた.そろそろ再出撃の時間だ.激混みな錦市場をくぐり抜け,寺町通の繁華街の一角にある〈市場小路 寺町本店〉にてお肉をたっぷりと.当然の報いのうう…….

◆明日の京都ミッションが本務なので,日が変わってすぐ寝るん〜♫•*¨*•.¸¸♪

◇本日の総歩数=11,788歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 85.70kg(−0.85kg) / 29.2%(+0.3%)


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