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日録2016年12月 


31 december 2016(土)※肉を焼き豆を炊く晦日

◆大晦日の朝は午前6時過ぎ起床.気温は氷点下1.4度.さっそく鶏がらスープと黒豆を炊く準備開始.大晦日恒例の厨房作業は黒豆を炊くことだ.午前11時,鉄製の厚手フライパンで弱火にかけてもう1時間ほど経ったが,炊きあがりは午後6時の予定.8時間炊いて,氷点下の戸外で一晩冷やしてやっと完成の予定.

◆【黒豆 version 2017】 ——

  1. 用意するもの:黒豆250グラム・グラニュー糖250グラム・日本酒小さじ2・薄口醤油50cc・水1.3リットル.
  2. 黒豆250グラムを鉄の厚手のフライパンに入れ,水1.3リットルを注ぐ.砂糖250グラムとともに12時間じっくり吸水させる.
  3. 日本酒小さじ2と薄口醤油50ccを加えて沸騰させる.いったん火を止めアクをすくってから,戸外で放置して十分に冷めるのを待つ.余分な煮汁は別容器に取り分け,黒豆が完全に浸るくらいの液量にする.
  4. ところどころ金串で穴を開けたアルミホイルの落し蓋をしてから,再び火入れ.沸騰したらごく弱火にして,約6時間ふつふつ炊き続ける.水気が少なくなってきたら取り分けた煮汁を足し続け,炊いている間は黒豆が煮汁から露出しないように注意する.
  5. 加熱と冷却を何度か繰り返して黒豆に味が染み込んだら,火からおろして,フライパンに入れたまま戸外に一晩放置する.

→クックパッド「お正月用の黒豆を炊く」.

◆日差しが暖かな昼下がり,黒豆は炊きあがりまでまだ道半ば.緊縛された牛肉ブロックはすでに常温に戻っているようだ.夕日の観音台.さすがに大晦日に出没する人はほとんどいないようで,人気のなさマックスである.保冷庫から正月用の “試薬” を取りに来たのだが,ちょっとだけ仕事もするん.帰ったらローストビーフを焼くというもうひとつの重大ミッションが待っている.

◆[欹耳袋]D M de Vienne | Lifemap: Exploring the Entire Tree of Life Cf: PLOS Biology doi 10.1371/journal.pbio.2001624 22 Dec 2016 ※先行する〈OneZoom〉みたいな tree visualizer かな.

◆今宵は地元の銘酒〈郷乃譽〉純米大吟醸生酒「花薫光」無濾過生々を抜栓.おお……おお…….かぐわしい果物のような吟醸香が漂う大晦日.2016年もカウントダウンだ.除夜の鐘が遠くから聞こえている.ご〜ん.

◆二年参りならぬ年越しの原稿書きである ——

  • [つくば]第4章299字だん. posted at 23:42:47
  • [つくば]第4章317字だん. posted at 23:56:15
  • [つくば]第4章327字だん. posted at 00:47:12
  • [つくば]第4章379字だん. posted at 01:16:23

—— まったくもう来年が思いやられる.

◇本日の総歩数=2,206歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 92.1kg(−0.1kg) / 29.1%(−1.9%)


30 december 2016(金)※歳末の買い出しは修行

◆午前5時半起床.気温は氷点下2.4度.今年ももう終わりなので,過去10年間の┣┣" 撃ち戦歴を年度ごとに整理して公開した(→ 三中信宏の過去の活動履歴). こういう活動履歴は取捨選択することなく「すべて記録しつくす」ことに意義があるとワタクシは信じている.書きつけられないものは例外なく忘却の淵に沈んでいくから.

◆[欹耳袋]わがまま科学者「日本の大学や研究機関の人事を斬る(下書き)」(2016年12月29日).

◆牛スネ肉ビール煮込みの第二のお務め —— 先日つくった「牛スネ肉のチョコレート風味ベルギービール煮込み」(レシピ → het dagelijkse keukenlevenクックパッド)がまだ残っていた.すでに肉は崩れ果てて “筋繊維” と化しているが,それでもスープはまだたっぷりある.このままムダにするのはもったいないので,根菜類をゆっくり煮込んでみたらバッチリ相性がよかった.

  1. 大根1/2本を皮を剥いて厚さ3センチの半月に切り面取りする.
  2. 小かぶ3個を皮むきして縦に二つ割りにする.
  3. にんじん1本は皮を剥いて厚さ1センチの輪切りにして面取りする.
  4. 1 の大根と 2 の小かぶをたっぷりの米のとぎ汁で下茹でする.
  5. 残り物の牛スネ肉ビール煮込みを加熱し,沸騰したら弱火にする.
  6. 大根・小かぶ・にんじんを 5 のスープに沈め,弱火のまま柔らかくなるまで2時間ほど煮込む.
  7. 付け合せはつぶしたじゃがいもとパスタ.緑色野菜を適宜トッピングして食卓へ.

じっくり煮込むと根菜の中までスープが染み込みとても美味.たとえ肉本体がなくなっても,その “余韻” で野菜がうまくなる.

◆並木の〈マルゲンミート〉は客の列が店内でとぐろを巻き,店外まではみだしていた.かなり長く待ってやっとローストビーフ用の牛もも肉塊をゲット.午後はさらに混雑するとのこと.歳末の買い出しは体力勝負.

◆午後3時過ぎ,夕日に染まる観音台へ.全館空調の切れた陋屋のサッシ窓から冷たいすきま風が吹き込んでくる.暗くなるまでしばし原稿書きの時間を過ごす.

  • [つくば]第4章295字だん. posted at 17:59:24
  • [つくば]第4章328字だん. posted at 18:24:38
  • [つくば]第4章296字だん. posted at 18:32:11
  • [つくば]第4章442字だん.そろそろ撤収しよう. posted at 19:02:20

◆夜,黒豆の吸水開始.一晩待って明日火入れする.炊きあがって食卓に並ぶのは元旦の予定.三日がかりは毎年のこと.続いて,ローストビーフの緊縛と下味つけの作業.戸外はすでに氷点下3.3度まで冷え込んでいる.明日の大晦日はことのほか起きるのがつらいかも.

◇本日の総歩数=3,245歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.2kg(−0.1kg) / 31.0%(+2.2%)


29 december 2016(木)※日立の海を眺めに行く

◆午前7時のろのろ起床.すっきり冬晴れ.気温は氷点下2.8度とひさしぶりにきりっと冷え込んでいる.

◆[欹耳袋]大学ジャーナルOnline「データサイエンス教育拠点、文部科学省が6校を選定」(2016年12月28日) |文部科学省「数理及びデータサイエンス教育の強化に関する懇談会」.

◆今日のランチはJR日立駅前の〈三春〉にて浪の音を聞きながら笹巻きごはん.笹巻きごはんの中身はもち米の中にポークときのこなどが巻き込まれている.せいろで熱々に蒸し上げる.こんな寒い年の瀬なのに日立駅ナカの〈SEA BiRDS CAFE〉は意外なほど混んでいた.

◆[欹耳袋]〈旅手帖 beppu オンライン〉※紙版の『旅手帖 beppu』は今でも重宝している.

◆日立から直帰して夕焼けに染まる観音台へ.午後4時の気温は6.7度.今日は冬らしい乾いた寒気だった.昨夜の地震の影響はほとんどなく,書棚から本が数冊落下したくらいですんだのは幸い.ちょいと仕事するん〜♫•*¨*•.¸¸♪ 年末年始の人気のない研究所はとても仕事が捗る.わいわい群れていいことはワタクシの場合ほとんどない.ふだんでも「時間をずらす」あるいは「空間をずらす」ことで他者との接触を断つことはやろうと思えば誰にでもできるはず.

  • [つくば]第4章720字だん. posted at 17:41:23
  • [つくば]第4章552字だん. posted at 18:10:39

◆第4章がやっと10,000字を超えたので,今日はこのへんで撤収しよう.

◇本日の総歩数=3,212歩. 朝◯|昼△|夜△. 計測値(前回比)= 92.3kg(−0.4kg) / 28.8%(−2.4%)


28 december 2016(水)※仕事納めとは名ばかり

◆午前5時半起床.雨はもう上がっているようだ.昨夜遅くに開始した Time Capsule へのバックアップが7時間経ってもまだ終わっていなかった.200GBもあるとこんな進捗か(午前7時にやっと終了).外はキリッと冬晴れ.午前6時の気温は3.4度と冷え込みなし.冷たく乾いた北風が吹きつける観音台は午前8時の気温4.4度.年内の仕事がぜんぜん納まらなくても仕事納めの日.いつもの通勤路がいつもより空いていたのはみなさんちゃんと納まっているからか(orz).今年の出勤簿へのハンコ押しも今日が最後だ.しかし,今年度から裁量労働になったので,出勤簿にハンコが押されているからといってワタクシが “実在” しているわけではない.もちろん,ハンコが押されていない日はフリーダムである.すばらしい.

◆[欹耳袋]産経ニュース「東京五輪おもてなし 温泉マーク変更が一転存続へ 国際規格取得の韓国「日本の方がわかりやすい」」(2016年12月28日)※「「まさか群馬と大分のライバルが力を合わせることになるとは」と温泉関係者自身も驚く」— 油屋熊八の勝利というしかない.

◆とめどない┣┣" 撃ち —— なろ様から同ユニットの研究員の “内線電話番号” について問い合わせがあった.しかし電話なんかしたことないし,メール検索しても電話番号が載っていないので,「わからないんですけど」ということで返事だん.ユニット長でも知らんもんは知らん.内線・外線ひっくるめて職場の「電話連絡」はそろそろ引退していただくのがみんなのシアワセにつながると思う./南大沢に来年度の講義シラバス送信./┣┣" 箱の大掃除.用済みになった引き出しをすっからかんにしてせいせいした./またまたなろ様から電話があり「〜さんの電話番号,やっぱりわかりませんか?」と訊いてきたので,「私たちは日頃の業務で電話をいっさい使いませんので,たとえ同室であっても番号はわかりません」ときっぱり返答した.“私たち” と勝手に一般化してよかったのかどうかわからないけど.だからぁ,電話かけるヒマがあったら,本人にメールすればいいのに./今年最後の所議報告&領域会議 10:00〜10:40 が終わった.

◆[系統樹思考]毎日1冊、こちょ!の書評ブログ「我々のビジネスは系統図のどこに存在するか?~『 系統樹思考の世界』三中信宏氏(2006)」(2016年12月26日).

◆書いてます書いてます(進捗報告) ——

  • [つくば]第4章305字だん. posted at 14:52:54
  • [つくば]第4章445字だん. posted at 15:37:34
  • [つくば]第4章258字だん. posted at 16:34:20
  • [つくば]第4章372字だん. posted at 18:25:55
  • [つくば]第4章412字だん. posted at 20:12:24
  • [つくば]第4章233字だん. posted at 21:04:35
  • [つくば]第4章568字だん. posted at 22:32:00

◆夜9時40過ぎに大きめの地震.北茨城で震度6弱.よう揺れるなあ.明日からは “年末年始” という名のお仕事日が始まる.

◇本日の総歩数=3,196歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.7kg(+0.4kg) / 31.2%(+6.7%)


27 december 2016(火)※めずらしく雨が降る日

◆午前5時過ぎ起床.気温4.9度.米とぎ.薄曇りの観音台.午前8時の気温は6.2度.西から雨雲が接近し,ほどなく雨が降り出した.

◆[蒐書日誌]歳末の文庫と新書たち —— 吉田元『江戸の酒:つくる・売る・味わう』(2016年12月16日刊行,岩波書店[岩波現代文庫・学術356],東京, viii+257 pp., 本体価格1,080円, ISBN:978-4-00-600356-2 → 目次版元ページ)/濱田耕作『通論考古学』(2016年12月16日刊行,岩波書店[岩波文庫・青N120-1],東京, 302 pp., 本体価格840円, ISBN:978-4-00-381201-3 → 版元ページ)/石川理夫『本物の名湯ベスト100』(2016年12月20日刊行,講談社[現代新書・2404],東京, viii color plates + 237 pp., ISBN:978-4-06-288404-4 → 版元ページ)/小原嘉明『入門!進化生物学:ダーウィンからDNAが拓く新世界へ』(2016年12月25日刊行,中央公論新社[中公新書・2414],東京, x+271 pp., ISBN:978-4-12-102414-5 → 版元ページ)※ご恵贈感謝いたします.

◆[欹耳袋]@Qiita「【数学】固有値・固有ベクトルとは何かを可視化してみる」(2015年5月28日)/干からびたウェット教授の独習でアール R「ggplot2で線形変換の写像をプロットするプログラム」(2016年7月2日)|「ggplot2で線形変換の写像をプロットするプログラム〜その2〜」(2016年7月4日)

◆書いてます書いてます ——

  • [つくば]第4章197字だん. posted at 12:28:27
  • [つくば]第4章206字だん. posted at 12:40:45
  • [つくば]第4章364字だん. posted at 13:28:52
  • [つくば]第4章160字だん. posted at 13:39:54
  • [つくば]第4章420字だん. posted at 14:03:13

◆[欹耳袋]開運なんでも探偵団・お宝データ「C・ダーウィンの「種の起源」初版本」(2016年12月27日放送) ※国立遺伝学研究所の蔵書.評価額7,500,000円!

◆夜になってまた雨が.スッキリしないのは空だけではないのだが.

◇本日の総歩数=3,753歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.6kg(−0.3kg) / 24.5%(−6.2%)


26 december 2016(月)※年の瀬の暇なし月曜日

◆午前6時過ぎのろのろ起床.気温氷点下0.8度.観音台は雨上がりの曇り空.午前8時の気温は0.9度と真冬らしい寒さ.

◆[欹耳袋]毎日新聞「純米大吟醸・獺祭 虫が混入で9312本を自主回収」(2016年12月26日)※「獺祭 3割9分」か! 虫入っててもいいからちょうだいな(おいっ

◆年末最後の週は席が温まるヒマもなくあちこち飛び回り,気がつけばもう午後になってしまった.せっかく席に着いたと思ったら事務から連絡あり.奈良から要冷蔵の “試薬” が段ボール箱でふたつも届いているので,とりあえず事務の冷蔵庫で保管しているとのこと.確かに要冷蔵の正月用 “試薬” たちの到着である.ご配慮ありがとう>事務室.

◆[蒐書日誌]京極夏彦『書楼弔堂 炎昼』(2016年11月30日刊行,集英社,東京, 514pp., 本体価格1,900円, ISBN:978-4-08-771018-2 → 版元ページ).次はこれだ.

◆牛スネ肉のチョコレート風味ベルギービール煮込み —— 寒い冬場はやっぱり熱々の煮込みものをつくりたくなる.そんな季節に牛スネ肉のビール煮込み.今回は甘いベルギービールを使ってみたら,これが大アタリの美味さだった.

  1. 牛スネ肉塊1kgを50gサイズに切り分け,たっぷり塩胡椒して,厚手のフライパンでしっかり焦げ目をつける.
  2. 圧力鍋に無塩バター100グラムを溶かし,玉葱(中5個)の薄切りをきつね色になるまで炒める.1 の肉を入れてからめる.
  3. ビール小瓶3本(約1リットル)を注いで沸騰させる.※今回はベルギーの Brouwerij Van Honsebrouck〈Barista Chocolate Quad〉の330ml小瓶×3を使用した.
  4. 中火の高圧設定にして圧力弁が回り始めてから20分煮込む.その後,火を止めて自然減圧(20分ほどかかる).
  5. ジャガイモ人数分を皮むきして5mm厚にスライスし,電子レンジで10分加熱してつぶす.
  6. シチュー皿に 5 のジャガイモを敷いて,その上に肉を盛りつけ,ソースをたっぷりかける.茹でたプロッコリーをトッピングすると彩りよし.

肉のビール煮込みはどんなビールを使うかによって仕上がりが大きく違ってくる.今回初めて使った〈Barista Chocolate Quad〉はローストされた麦芽を使って甘い香りのチョコレート風味を出していて,苦味の少ない甘さと11%というアルコール度数の高さがビール煮込みにはちょうどよかったようで,とてもいい仕上がりになった.チョコレート風味ビールで牛肉を煮込むというのはいささか覚悟が必要かもしれないが,国産ビールのようにホップが効きすぎたビールだと煮込みには不向きだ.

—— het dagelijkse keukenleven「牛スネ肉のチョコレート風味ベルギービール煮込み」|クックパッド「牛スネ肉のチョコレート風味ビール煮込み」.

◆年の瀬の “借金取り” に怯える日々が始まる.

◇本日の総歩数=6,124歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.9kg(+1.0kg) / 30.7%(+0.4%)


25 december 2016(日)※クリスマスに鐘の本番

◆午前5時半起床.気温0.8度.筋雲が流れる冬晴れの寒い朝.午前8時の気温は0.8度とほとんど上がっていない.では,“カネタタキ” の本番へ.

◆松戸にて今年最後の舞台 —— 本番当日は午前9時半に森のホール21着.本日のお仕事は三角形と鐘を叩きまくること.本番が始まるまで “筋力トレーニング” を続けないと.チャイコフスキーはいつでもどこでも肉体労働(for 打族)ということで,ステリハ終了後もうお腹が空いたんですけど.

昨夜の前日ステリハでは鐘をがんがん叩いたら,前列のトランペット族から「難聴になりそうです」「防音反射板がほしいです」と懇願された.今日のリハでは大人しくしていたら「体調悪いんですか?」と.大砲専用大太鼓も本番では炸裂するとのことなので,よしっ,わかった!

◆午後1時前に開場,午後1時半開演.チャイコフスキー〈大序曲1812年〉は前プロなのでさっそく舞台へ.本番が終わり,真っ白に燃え尽きた.午後6時から新松戸駅前にて懇親会.午後10時につくば帰還.気温0.4度.さっぶ〜

◇本日の総歩数=12,035歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 91.9kg(−0.9kg) / 30.3%(+13.9%)


24 december 2016(土)※イヴに鐘を叩きに行く

◆午前6時半のろのろ起床.気温2.8度.すっきり冬晴れ.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「ストラディバリウス、音色の秘密は防虫処理? 木片分析」(2016年12月23日)※「当時の材木業者がカビや害虫を防ぐため下処理したとみられる。化学物質が木材の繊維の結合を強め、木材の強度が増している」.元論文:Chemical distinctions between Stradivari’s maple and modern tonewood. PNAS doi: 10.1073/pnas.1611253114 html

◆[欹耳袋]松戸シティフィルハーモニー管弦楽団〈第28回松戸市民コンサート〉【日時】2016年12月25日(日)13:30開演【場所】松戸市〈森のホール21〉大ホール【曲目】チャイコフスキー大序曲「1812年」/ベートーヴェン「ミサ・ソレムニス」.

◆冷たい北西風の吹く中を筑波西武まで買い物に.食品売り場はローストチキンやフライドチキンのコーナーを中心に行列ができる混雑ぶりだった.今日の夕方は市内各所で「鶏さん渋滞」やら「ケーキ渋滞」が発生するにちがいない.

◆先日焼いたローストチキン(→レシピ)はウォーミングアップで,今日のクリスマス・イヴに焼くローストチキンが本番である.すでに昨夜から丸鶏の下準備は始まっている.今日の丸鶏は並木の〈マルゲンミート〉に注文しておいたもので重さは2.8kg.詰め物はエリンギの代わりにブラウンマッシュルームにした.まずは250度で35分間のローストから始まり,続いて150度60分間の低温ローストへ.クリスマス・イヴの夕陽が沈むころやっと焼き上がり.ローストチキンに合わせた “お水” は Luigi Bosca Finca Los Nobles 2012 の Malbec Verdot(→情報)を.

◆午後6時過ぎ,つくば駅.クリスマスの鶏さんをさんざんいただいたあとに鐘の練習である.年の瀬はとっても忙しいのだ.午後7時過ぎ,新八柱駅.森のホール21の大ホールではすでにベートーヴェンの〈ミサ・ソレムニス〉のステリハが始まっている.午後8時半,松戸で “カネタタキ” に変身してリハーサル.つくば帰還は午後10時半.

◆明日が本番.もうすぐ氷点下になりそうなのでぬくぬく寝るん〜♫•*¨*•.¸¸♪

◇本日の総歩数=9,232歩. 朝◯|昼△|夜△. 計測値(前回比)= 92.8kg(−0.4kg) / 16.4%(−14.6%)


23 december 2016(金)※落ち着きのない空模様

◆午前5時過ぎ起床.雨上がりの雲が点々と.北西の風.午前6時の気温は12.1度とまだ高い.年末年始の┣┣" 撃ちリスト更新.外はよく晴れてきたけど,気温は高めに推移している.午前8時の時点で11.5度.

◆午前10時半過ぎ,つくば駅.青空が広がり,日差しが降り注ぐ.午前10時の気温は15.0度.まず本郷を襲撃した後,弾薬を補填してから厚木に転戦するという祝日ミッション開始.正午前に本郷〈ルオー〉着.青空が広がる本郷通りは快適だが気温は17度もあってコートはまったく不要.午後の自然史学会連合総会まで時間があるので一休み.

◆午後1時,東大総合研究博物館ミューズホール.何だか「知った顔」率が高いぞ.自然史学会連合総会はたった1時間ほどで終わってしまった.外に出たらとてもあやしい雲行き.青空が覗いているのに大粒の雨がぱらぱら降ってきたりと目まぐるしく落ち着きのない空模様.気温は17度台を行ったり来たり,いつもの “弾薬庫” が休日でお休みだったので,東京駅の〈はせがわ酒店〉にてゲット.

◆[蒐書日誌]Michael Ohl『Die Kunst der Benennung』(2015年刊行, Matthes & Seitz, Berlin, 318 pp., ISBN:978-3-95757-089-5 [hbk] → 目次版元ページ)の第4章「Typen und die Materialität der Namen」(pp. 113-144)読了.ずいぶん間が空いてしまった.著者は「なぜヒト Homo sapiens には “タイプ標本” がないのか?」という問題に光を当てる.Holotype に準じるタイプ標本を記載しようとした古生物学者 E. D. Cope のエピソードをまじえつつ,著者は「タイプ標本は typical ではない」と強調する.生物集団のもつ変異性 — 著者は正規分布(いやドイツだからちゃんと “Gauß Verteilung” と書いている!)まで言及する — を考えればタイプ標本の “タイプ” とは単なる Namensträger としての意味しかない.しかし,だからこそ重要なのだと言う.つまり,タイプ標本が果たすべき役割は,安定性をもたらし,混沌の中に秩序を見出し,連続性の中での参照となることであると著者は指摘する(p. 141).リンネ本人を Homo sapiens の Lectotype とするという主張があることを初めて知った(p. 142).

◆午後5時前,本厚木着.東京農大厚木キャンパスの昆研イベントである年末研究発表会に遅れて参加.夕暮れの農大キャンパスはアヤシイ雲が夕焼けに染まっていた.発表会場の後ろからこっそり入ったら,「ミツオミジカオフタバコカゲロウ」という舌を噛みそうな虫の発表が始まっていた.今年の昆研発表会は午前10時から午後5時まで31件の演題がずらりと並ぶ.卒研生を除いてなおこの規模.発表会のあとは恒例の大忘年会.OBも含めて70名くらいいたかも.一研究室で国立だったら学科並み.来年はもっと多くの志望者が来そうとのこと.そろそろ “昆虫学科” の創設か.今回は栃木の〈仙禽〉初槽直汲み中取りうすにごりと三重の〈作〉中取り「恵乃智」をお供えした.

◆午後8時前に農大を出て,午後10時半につくば帰還.気温9.6度.北風が冷たい.

◇本日の総歩数=13,271歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 93.2kg(−0.1kg) / 30.2%(+10.5%)


22 december 2016(木)※南風に乗った生暖かさ

◆午前5時過ぎ起床.気温6.2度.夜明け前の米とぎ.五日ぶりの観音台は夜半からの雨の名残りで水たまりがそこかしこに残っている.午前8時の気温は6.6度.日中は暖気が南から這い上がってくるとのことで最高気温20度という予報.南九州とぜんぜん変わりがない.しばし┣┣" 撃ちに専念する.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 留守中に堆積していた┣┣" 山を切り崩し,なんちゃらe-ラーニングとか,あれあれメーリングリストの開設作業とか,年明け〆切の事務連絡とか,ちぎっては投げ続けてやっと一息ついた.

◆今年最後の本郷高座 —— 昼下がりのつくば駅.小雨が降ったり止んだりしている.正午には気温15.6度まで上がってきた.コートはまったく不要.やはり湿っぽい本郷へ.今日の生物統計学は多変量解析の演習としてクラスター分析と主成分分析について説明した.今日の都内は午後5時前の19.5度と蒸し暑い一日だった.午後5時半,つくば帰還.夕暮れとともに湿った南風がさらに強まってきた.午後6時の気温は18.9度.この湿っぽさとむしむし感は師走のものではない.

◆夜になっても最高気温が更新され,いま20度近い生暖かさ.例年なら季節柄ピッタリなはずの熱々の鶏雑炊をつくってみた.原材料は先日のローストチキンの鶏がら一羽分.圧力鍋でしっかり煮出して雑穀ごはんを投入する.

  1. ローストチキンの残りの鶏がら一羽分を,にんじん1/2本,ニンニク5片,セロリ1束と圧力鍋に入れて,水2リットルとともに沸騰させる.
  2. 圧で30分加圧し,火を止めて自然減圧する.
  3. 土鍋に鶏がらスープを適量移し,ご飯を投入してふつふつと煮込む.
  4. 熱々のうちに食卓へ.トッピングの青ものはご自由に.

ローストチキンの調味がまだ残っているので塩胡椒する必要なし.鶏がらとはいえけっこう “お肉” が残っていて食べでがある.しかも高圧加熱しているので,ほとんどのホネはそのまま食べられる.まさにムダなく一羽まるごと食べることになる(鶏さん,ありがとう).トッピングの青ものはコリアンダーの若葉(ああ,カメムシ……).意外にエスニックな感じがあってよろし.鶏雑炊がアツアツなので食卓での “冷却剤” として〈手取川〉純米にごり酒「白壽」をシュポンと抜栓.元気のいい活性にごり酒だ.

ローストチキンは食べ終わったあともいろいろ “御奉公” してくれるすぐれもの.鶏雑炊だけでなく,鶏がらスープで煮込んだ親子丼もいい味を出してくれる.

◆明日は自然史学会連合総会に出て,その足で厚木の丘の上へ.

◇本日の総歩数=8,578歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.3kg(+0.7kg) / 19.7%(−10.6%)


21 december 2016(水)※妙見温泉発冬至大移動

◆午前4時半起床.気温は11度台.鹿児島市内のいまの気温はなんと16.1度もある.春ですかそうですか.内湯へゴー.午前7時,一通り♨周りしてきた.雲がやや多めの天気.妙見大橋から天降川の上流を望む.視野に入る旅館はすべて滞在したことがある.そろそろ朝ごはんの時間だ.

◆[欹耳袋]衆議院議員 河野太郎公式サイト・ごまめの歯ぎしり「ほら研究者の皆様へ」(2016年12月20日)※「「科研費」で購入した図書や備品を、研究者が異動するときに持っていけないケースがあるという話をいただいていますが、文科省からはそれは絶対におかしいと回答をもらっています」.

◆朝食後,またまたお風呂をひとまわり.別棟〈山水館〉には〈竹の湯〉と〈きず湯〉がある.〈竹の湯〉はけっこう熱い黄土色っぽい湯がどばどばかけ流し.〈竹の湯〉のすぐ隣りは超有名な〈きず湯〉.加温なしの35度.これまた湯船奥から源泉が注ぎ込まれている.湯の花の量がハンパない.本館奥の内湯〈梅の湯〉はまた別の泉源から引かれている.露天風呂もあって入りまくれる.敷地の広さは妙見温泉の中では格別だ.

◆暖かすぎる冬至の大移動 —— 午前10時過ぎ,鹿児島本線国分駅にて特急〈きりしま〉を待つ.鹿児島市の今の気温は18.3度.空気がぬるすぎてどうしようもない.正午過ぎ,南宮崎駅にて乗り換え.都城から清武にかけては雨が降っていたが,すでに上がっている.毎回この乗り換えのたびに豪華特急〈ななつ星〉とすれちがう.今日は駅員さんたちがサンタクロースの格好でお見送りしていた.

◆[蒐書日誌]京極夏彦を読む温泉旅館の朝 —— 京極夏彦『書楼弔堂 破暁』(2013年11月30日刊行,集英社,東京, 500pp., 本体価格1,900円, ISBN:978-4-08-771540-8 → 版元ページ)読了.明治時代半ばが舞台.知った名前の実在人物(月岡芳年・泉鏡花・井上圓了・岡田以蔵・巌谷小波)が各話ごとに登場していて(最終章は別として)とても興味深い.

冒頭章「探書壱:臨終」(pp. 7-88)から抜き書き:

  • 「知見が欲しいのであれば,借りて読もうが立ち読みしようが同じことです.一読理解しさえすれば,それで済みます.でも,本はいんふぉるめーしょんではないのですよ」(p. 35)
  • 「言葉は普く呪文.文字が記された紙は呪符.凡ての本は,移ろい行く過去を封じ込めた,呪物でございます」(p. 38)
  • 「書き記してあるいんふぉるめーしょんにだけ価値があると思うなら,本など要りはしないのです.何方か詳しくご存じの方に話を聞けば,それで済んでしまう話でございましょう.墓は石塊,その下にあるのは骨片.そんなものに意味も価値もございますまい.石塊や骨片に何かを見出すのは,墓に参る人なのでございます.本も同じです.本は内容に価値があるのではなく,読むと云う行いに因って,読む人の中に何かが立ち上がる —— そちらの方に価値があるのでございます」(p. 40)
  • 「本から立ち上がる現世は,この,真実の現世ではございません.その人だけの現世でございますよ.だから人は,自分だけのもう一つの世界をば,懐に入れたくなる」(p. 41)
  • 「人には,そうしたことがある.理屈では間違いと解っていると云うのに,如何しても塗り替えられぬ認識と云うのはあるものなのでございます」(p. 71)
  • 「幽霊は居りませんが,居らずとも見えるものなのでございます.」(p. 73)

◆宮崎空港は蒸し暑すぎる.午後1時,保安検査場から搭乗ゲートへ移動.また雨が降り出した.すっかり忘れていた原稿┣┣" が太陽の塔から宮崎に届いた(ガクゼン).午後4時前に羽田着.曇り空.タイミングよくつくばセンター行きのバスに乗れたが,首都高がものすごく混んでいたせいか,2時間あまりかかってやっとたどり着いた.

◆これで年内の地方巡業はすべて終わりだ.今年も残すところあと10日しかないっ.

◇本日の総歩数=5,521歩. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


20 december 2016(火)※佐土原はぽかぽか陽気

◆午前5時過ぎ起床.曇り空.気温は11.1度.今日は雨になるとの予報.

◆[欹耳袋]NHK NewsWeb「宮崎 川南町の養鶏場で鳥インフルエンザ陽性反応」(2016年12月19日)※宮崎農試は昨日からこの件で初動対応に追われている.

◆午前9時,佐土原.小雨降る降る.川南町の鳥インフルエンザ “発生現場” への人員配置がすでに始まっているとのこと.動員されて統計研修に来れなくなることも.

  • [佐土原]2変量正規分布の実習だん. posted at 10:23:02
  • [佐土原]多変量解析の解説と実習だん.白米食味試験のお時間である. posted at 11:53:25

◆天気予報はみごとに裏切られ,晴れ間の広がる暖かい昼休み.気温は17.3度まで上がってきた.ぜんぜん冬を感じさせない日和.午後2時過ぎには最高気温20.3度に達し,季節外れの春のような陽気になった.

◆午後の質疑討論と個別コンサルティング業務を終え,午後3時過ぎに今回の佐土原高座は全日程を完了した.

◆[欹耳袋]R Commander で Excel の大きなサイズのスプレッドシートをインポートする際に「reached getOption("max.print") -- 64 行を無視しました ] 」というエラーメッセージが出て,途中で読み込みをやめてしまうフシアワセが降臨.しかし,
 old.op <- options(max.print=999999)
と入力するとフシアワセは即時退散した.RStudio でインポートするとこういうエラーは出ないんだけど.

◆午後3時半,JR佐土原駅.駅前にはすでに新年の門松が飾られていた.これから南への鉄路旅が始まる.

◆[欹耳袋]ある医療系大学長のつぼやき「衆議院議員河野太郎氏への公開討論記事修正版:研究関係のデータの読み方について」(2016年12月20日).

◆宮崎駅で特急〈きりしま〉に乗り換える.なんと車内冷房が.都城を過ぎ,霧島連峰を染めて夕陽が沈んでいく.霧島神宮あたりでもう夕闇になった.国分駅からタクシーで天降川をたどる.今日の宿は妙見温泉〈おりはし旅館〉だ.

この旅館は一年ほど営業していなかったが,おかみさんの話では完全リニューアルして営業再開したとのこと.本館は昔ながらのたたずまいで,雰囲気とてもよし.看板の「きず湯」は35度の源泉が湯の花たっぷりでかけ流し.ついつい長湯してしまう.飲んでみると金気と土気に混じって炭酸の風味がした.

これまで泊まったことがある妙見温泉の旅館のうち〈妙見田中会館〉と〈薩摩隼人妙見ホテル〉はよく似た重炭酸土類泉,〈田島本館〉はまた別のクォリティ.そして,ここ〈おりはし旅館〉は炭酸水素塩泉.妙見温泉は旅館ごとにお湯に個性があってリピーターになる価値ありまくり.

鹿児島に入れば郷に従う.晩ごはんの “お水” は地元〈国分酒造〉の芋焼酎「蔓無源氏」のお湯割りと「安田」のオンザロックをいただいた.

◆真暗闇の中,天降川の川音だけが聞こえる静けさ.今夜,本館に泊まっているのはワタクシだけですかそうですか.

◇本日の総歩数=4,021歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


19 december 2016(月)※宮崎の朝は冷や汁から

◆午前5時起床.気温5.6度.意外に冷え込む夜明け前.日向灘から朝日が昇ってきた.朝の食卓にはもちろん冷や汁と白水舎の冷たい牛乳を.午前8時,そろそろ佐土原へ出撃する時刻だ.今朝の最低気温は5.1度.日中はほんとうに20度近くまで最高気温が上がるのだろうか.

  • [佐土原]なう.底冷えする大きな研修棟. posted at 08:59:38
  • [佐土原]PC接続など事前準備だん. posted at 09:11:12
  • [佐土原]実験計画法演習だん.二要因乱塊法と三要因完全無作為化法. posted at 10:39:17
  • [佐土原]モデル選択論の解説と実習前半だん. posted at 12:15:17

◆正午前に気温は17.5度まで上がってきた.日なただと長袖はちと暑いかも.新米食味試験の昼休みなう.白飯をたくさん食べるのもお仕事のひとつ.そうこうするうちに午後のお座敷が始まる.

  • [佐土原]モデル選択論 posted at 13:49:22
  • [佐土原]演習なう. posted at 13:49:49
  • [佐土原]午後2時の気温18.0度.あっつ〜 posted at 14:38:15
  • [佐土原]一般化線形モデルの解説と実習だん. posted at 15:56:46

◆午後4時過ぎに佐土原を出て,午後5時前にホテル帰還.宮崎市は最高気温18.1度のぽかぽか陽気だった.今日は九州全域が季節外れの暖かさになったとのこと

◆今宵は〈あんばい〉にてゆっくり過ごす.〈黒龍・石田屋〉を少し賞味させてもらって.佐土原茄子は焼くと美味.県外にはいっさい出荷されないのでここにこないと食べられない.カサゴの煮付けには三重の〈半蔵〉特別純米酒・神の穂.地頭鶏のたたき.県内で鳥インフルエンザが突如発生してしまってもうたいへん.小布施ワイナリーの〈ソガ・ペール・エ・フィス〉の Numero Six .6号酵母の味わい.

◆[蒐書日誌]温泉達人会(編著)『温泉達人会・Volume 10 - 2016』(2016年12月20日発行,温泉達人会事務局/栞文庫,東京,128pp., 本体価格1,000円,ISBN:978-4-9906360-6-7 → 温泉達人会ホームページ)※創刊10周年記念号の特集は〈創立20周年記念企画・温泉達人海温泉番付〉.

◆明日も佐土原でのお座敷が続く.

◇本日の総歩数=8,885歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


18 december 2016(日)※今年最後の師走巡業へ

◆午前4時半にいったん起きてごそごそしてから二度寝.目が覚めたらもう朝日がさんさんと.今朝の最低気温は氷点下2.0度.旅支度の朝.

◆[欹耳袋]読売新聞「妖怪の博物館建設へ…研究家から資料3千点」(2016年12月14日)|広島県三次市「平成28年度三次市職員採用資格試験【事務職・技師(土木・建築)・学芸員(民俗)】」>「学芸員(民俗)・専門分野:妖怪学(民俗学・歴史学等)」※いいねいいね~.「広島県三次市」→「稲生物怪録」→「妖怪博物館開設予定」→「妖怪学学芸員募集ちう」とは実にすばらしい直球勝負やんか.

◆午前10時前,つくば駅.冬晴れ.空気は乾いているが日差しが暖かい.今年最後の巡業旅が始まる.昼下がりの羽田空港第2ターミナル.雲が点々と浮かぶ都内は気温12.9度と上がってきた.空港内ではコートは不要.

  • [羽田空港]第4章218字だん. posted at 11:56:53
  • [羽田空港]第4章388字だん. posted at 12:05:44
  • [羽田空港]第4章219字だん.では保安検査場へ. posted at 12:21:28

◆午後3時すぎに宮崎ブーゲンビリア空港に着陸.気温は16.3度.あたたかすぎる.特急〈にちりん〉でJR宮崎駅に移動し,駅前のホテルにチェックイン.長旅のあとでほっこりしたところに原稿┣┣" が一頭飛び込んできた.

◆今宵は〈幸加園〉江平本店にて宮崎牛に盛大に幅寄せされ,もうぎゅうぎゅう詰めですん.宮崎牛スジ煮込み・塩上ハラミ・上骨付きカルビ・特上厚切りロース肉.てげうめっちゃが〜.鶏の夜に続いて牛の夜.じゃあ明日の夜はいったい何だ?

◆[蒐書日誌]倉谷滋『新版 動物進化形態学』(2017年1月刊行予定,東京大学出版会[Natural History Series],東京, 本体価格12,200円, ISBN:978-4-13-060198-6 → 版元ページ)※10年以上前に出た:倉谷滋『動物進化形態学』(2004年1月8日刊行,東京大学出版会[Natural History Series],東京, viii+611 pp., 本体価格7,200円ISBN:4-13-060183-0 → 書評・目次版元ページ)の増補改訂版.

◆明日からの二日間は佐土原でのお座敷を務める.師走らしくない暖かさになるとの予報.マジで20度になったら半袖プリーズ.

◇本日の総歩数=9,212歩. 朝◯|昼−|夜×. 計測値(前回比)= 92.6kg(−0.2kg) / 29.3%(−0.2%)


17 december 2016(土)※試しに鶏を焼いてみる

◆午前5時半起床.気温は氷点下1.3度.午前6時過ぎ,朝焼けグラデーションなう.今朝の最低気温は氷点下3.7度だった.

◆[欹耳袋]〈大英自然史博物館展〉@国立科学博物館,2017年3月18日(土)~6月11日(日).ぜひ行かないと.

◆週末の小石川界隈 —— お昼前につくば駅から都内出撃.昼下がりの都内は日差しが暖かい.正午の都内の気温は11.5度.中央大学後楽園キャンパスへ.今日は計量生物学会の新旧理事会のため,見晴らしがよすぎる2号館最上階に昇る.すぐ近くの後楽園遊園地から遠くはスカイツリーまで一望できる気持ちよさ.中央大学ブランドのミネラルウォーターが配られた.13:00〜15:00まで拘束される.つくば直帰.夕焼けから日没までが早すぎて.

◆年の瀬は鶏さんの火炙り受難が続く.今宵は “試し焼き” ということで2kgの丸鶏が生贄になった.鶏さんのサイズは2kgほどだが,ポテトやガーリックやキノコが中にみっしり詰め込まれているので完成時の重量はもっと重い. ロースト・チキンは自宅で焼くに限る.今回のロースト・チキンのレシピは以下の通り:

  1. 丸鶏(2kg程度のサイズ)は一晩かけて解凍し,塩をたっぷり揉みこんで,ローズマリーとローレルとともに半日間ほど常温安置する.
  2. ジャガイモ大2個(皮を剥いて5ミリにスライス),エリンギ3個はサイコロ切り,ニンニク5片は縦割り.
  3. フライパンにオリーヴオイルを大さじ1を熱し,薄切りにしたニンニク1片を投入して弱火でじっくり香りづけする(黒焦げにしてはならぬ).その後,ジャガイモとニンニクをきつね色になるまで炒め,いったん皿に取り出す.
  4. 余った油でエリンギを炒め,3 のジャガイモとニンニクを戻して塩胡椒とローズマリーとセージで調味する.
  5. 4 の炒めた詰め物野菜の粗熱が取れたら 1 の丸鶏の腹の中にぎゅうぎゅう詰めして,開口部は楊枝で留める.前肢・後肢ともタコ糸で緊縛する.
  6. オーブンを250度に設定.5 の丸鶏にオリーヴオイルを刷毛でたっぷり塗ってオーブンへ.焼き時間は30分.
  7. いったんオーブンから出して,たまったオリーヴオイルをまわしかけ,今度は150度の温度設定で60分焼く.
  8. 焼きあがったら粗熱を取ってから食卓へ.

ロースト・チキンは外で買わずに自分で焼こう.丸鶏一羽は冒険かもしれないが,ちゃんと常温に戻しておけば,生焼けにならずに失敗しない.食べ終わったホネは圧力鍋で煮込めばチキンスープに大変身してシチューにリゾットにとさらに楽しめる.今宵の“お水” はブエノス・アイレス土産で持ち帰ってきた一本,大産地 Mendoza のワイナリー Bodega Catena ZapataDomingo Vicente Catena Malbec 2011.ああ,アルヘンティーナ!

—— het dagelijkse keukenleven「自家製ロースト・チキンにマルベックのワイン」| クックパッド「自家製ロースト・チキンを焼く!」.

◆明日は今年最後の宮崎巡業.彼の地でも地頭鶏につつかれる.

◇本日の総歩数=7,937歩. 朝◯|昼−|夜×. 計測値(前回比)= 92.8kg(−0.1kg) / 29.5%(+1.1%)


16 december 2016(金)※今年も残りはあと半月

◆午前6時前起床.気温氷点下1.1度.冬晴れ観音台は午前8時になっても氷点0.0度.空気がからからに乾ききっていて静電気がびしびし飛ぶ.今日は終日居室引きこもりの予定.朝イチの BGM はバッハの〈クリスマス・オラトリオ〉.鈴木雅明/BCJ.

◆[欹耳袋]衆議院議員河野太郎公式サイト・ ごまめの歯ぎしり「まだまだもっと研究者の皆様へ」(2016年12月15日) ※「ほとんどの大学のローカルルールは会計検査院的には不要なものであり、会計検査院としては求めていない」.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 午前中はじたばた走り回って年の瀬┣┣" どもを追い回した./昨夜の呑み会で聞いた話.なろ様配下に組み込まれた某 “外様” 研究所では弊社以上に「きーーーーっ!」となっている研究員がたくさん生み出されているらしいい.さもありなん.

◆青空が広がる昼休みは北風に吹かれつつロングコース徘徊.空気も大地も乾ききっている.歩き読み本:甲斐扶佐義[編著]『追憶のほんやら洞』(2016年4月19日刊行,風媒社,名古屋,300 pp., 本体価格1,800円,ISBN:978-4-8331-3171-1 → 版元ページ)の続き.

◆お茶の時間になった.一週間後に迫ってきた大砲をぶっ放す演奏会の総譜をお勉強ちう.それにしても,これだけ「f」が電信柱みたいにずらりと並ぶと,一瞬「印刷ズレてるんちゃうか?」と目をこするほど.しかも Dover の総譜によれば,エンディングでは大砲を延々とぶっ放し続ける譜面になっていて,このままやったら死人が出まっせ.自衛隊が〈大序曲1812年〉でホンモノの大砲をぶっ放した観閲式動画は YouTube で見られるけど,野外演奏でしかも吹奏楽バージョンなのでイマイチ迫力に欠ける.105ミリ砲の火花を見たい向きは楽しめるかもしれないが.オーケストラ版の〈大序曲1812年〉で定評あるのは半世紀前(1958)のアンタル・ドラティ&ミネアポリス交響楽団の録音(11' 45'' 以降).この大砲と鐘をLPで聴いたらきっと “針飛び” するんじゃないか.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「管楽器にカビ生息、台所の排水口以上 最多はテューバ」(2016年12月15日)※「ユーフォニウム(10台)は調査部位1平方センチあたり、平均で7487個」「楽器内は住宅の水回りに匹敵する数値だった」.

◆明日はローストチキンの下準備と都内ピストン往復.夕方からは厨房作業が待っている.

◇本日の総歩数=13,924歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.9kg(−0.4kg) / 28.4%(−0.7%)


15 december 2016(木)※本郷通りを寒風が吹く

◆午前5時過ぎ起床.気温は4度台でも北風が冷たすぎる.午前9時になっても寒いままの観音台を北風が吹き抜ける.デシケーターの中みたいな水気のなさ.今日もまた午前中だけ実在し,午後は雲隠れして本郷へ.

◆[欹耳袋]R-psychologist による統計概念の可視化いろいろ —— いずれも統計基礎概念の教育ツールとして役立つだろう.

  1. Understanding and Interpreting Correlations - an Interactive Visualization」※相関係数の可視化.相関係数を変化させたときの共通分散をオイラー図で示す.
  2. Interpreting Cohen's d effect size - an interactive visualization」※効果量(Cohen's d)の可視化.d の大小による確率密度関数の被覆度や検定に必要なサンプルサイズの変化を示す.
  3. Understanding Statistical Power and Significance Testing - an interactive visualization」※統計的検定の検出力,type-I error, type-II error, サンプルサイズ,効果量(Cohen's d)の関係の可視化.
  4. Interpreting Confidence Intervals - an interactive visualization」※信頼区間の可視化.

◆午後1時前,つくば駅.正午の気温9.0度.センター広場で北風の直撃を受ける.今日はことのほか寒い.真っ昼間から燗酒プリーズだ.午後2時,本郷.北風が冷たすぎる赤門あたり.今日の「生物統計学」は多変量確率分布と多変量解析の野望について話をした.今年最後となる来週はクラスター分析と主成分分析を中心に,多変量解析法の実習をする.

◆夕暮れの〈ルオー〉にてウインナーコーヒー充.

  • [本郷]第4章256字だん. posted at 18:04:44
  • [本郷]第4章219字だん. posted at 18:13:32
  • [本郷]第4章368字だん. posted at 18:33:03

◆午後7時から本郷三丁目の〈た喜ち〉にて生物地理学会事務局の忘年会.午後9時に解散したあとつくばへ.連日の午前様すれすれ.

◇本日の総歩数=10,193歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 93.3kg(+1.3kg) / 29.1%(−2.2%)


14 december 2016(水)※日が沈むドーバー海峡

◆午前5時半起床.雨.気温8.7度.小雨が残る観音台は北風の吹き出しとともに気温が下がってきた.午前9時前には7.2度.今日はほんの少しここに実在して,すばやく本郷に出奔する予定.

◆[欹耳袋]東京大学出版会「第7回東京大学南原繁記念出版賞決定(速報)」(2016年12月12日)※受賞論文は石川学『ジョルジュ・バタイユにおける行動の論理と文学』と濱田武志『漢語系諸語と系統樹:「粤(えつ)語」からの視点』の二点.

◆午前11時半,つくば駅.まだときどき小雨が降りかかる.午後1時前,弥生キャンパス.都内は雨上がりの曇り空.正午の気温は8.7度.午後1時過ぎから専攻教員会議.今日の配布資料は た っ た 408ページだ.UT-mate から UTAS へのシステム移行は来年早々とのこと.午後3時中休み.教員会議はまだまだ続く.午後5時前,外がもう暗くなり始めた頃やっと専攻教員会議終了.今日は〈陽山道・上野本店〉にて午後7時から専攻忘年会だが,夜の上野に出撃する前に “準備運動” しておかないと.

◆日が変わる寸前につくば帰還.忘年会シーズン真っ只中である.

◇本日の総歩数=15,170歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 92.0kg(−0.1kg) / 30.8%(0.0%)


13 december 2016(火)※昼休み徘徊ひさしぶり

◆午前5時起床.気温2.5度.米とぐ夜明け前.午前8時の気温は3.3度.雲はあるもののまだ青空が勝っている観音台.今日は原稿を書く日.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 昨日に続いて隣室にて電源コンセント取替作業が始まった.図面上の配線図と実際の配線とが異なっているらしく,隣室だからと油断しているといきなりパソコンの電源がオチて何時間かの文書作成がおじゃんになるという事故が昨日もあった.なかのひとは気をつけるように.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「クワガタの大あご、大きさの謎解明 遺伝子の働きが関与」(2016年12月13日)※「エピゲノムのスイッチ役「ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)」が、大あごの大きさを決定する遺伝子を制御している」.元論文:Takane Ozawa et al. 2016. Histone deacetylases control module-specific phenotypic plasticity in beetle weapons. PNAS doi: 10.1073/pnas.1615688114 html

◆薄曇りの昼休みは実に5ヶ月ぶりのロングコース徘徊.気温13.2度.一面に枯れ果てたひこばえの田んぼ.歩き読み本:甲斐扶佐義[編著]『追憶のほんやら洞』(2016年4月19日刊行,風媒社,名古屋,300 pp., 本体価格1,800円,ISBN:978-4-8331-3171-1 → 版元ページ).〈ほんやら洞〉に通ったひとたちのエッセイや回想.文章と写真がとてもいいバランス.

◆午後の┣┣" 撃ち —— なろ様の研究成果管理システムは「入力」しただけではダメで,ちゃんと「提出」しないと出したことにならないそうだ.はい,31件をたったいま「提出」しましたよん./タテマエ的には Researchmap と連携するはずだが,現時点ではいちいち入力するしかない.Researchmap の登録形式についてなろ様がいろいろ(口うるさく)言ってたのはこういう研究成果登録を自動化するためじゃなかったっけ?/研究成果管理システムから┣┣" 数頭が回遊してきたので即座に追い払った.

◆ローカルルールの “淘汰圧” と “中立進化” —— 職場ごとのローカルルールは会計検査というきわめて強い “淘汰圧” がかかると同時に,予期せずふいに “中立進化” することもある.しかし,小規模の有限集団ではたいして意味のない “突然変異” が偶然にもそのまま “固定” されてしまうことがあるので,“なかのひと” にとってはおおごとだ.ある年のこと科研費の「消耗品」として購入した本に農林水産省蔵書印が押されていた.それまではなかったことなので,「農水省の金で買ったわけでもないのにおかしいのでは?」と訊いたら,担当者いわく「登録しただけです」と.しかし,登録すれば異動に際してもっていけないでしょ.その後,担当者が変わりこのローカルルールの中立的な “突然変異” は消滅した.勝手に蔵書登録されてしまった件の科研費購入本に関しては,ためらうことなく農水省蔵書印の上からワタクシの私蔵印を押してあげて現在に至っている.意味のないローカルルールよりも一貫したマイルールを優先させるのが “天動説” な研究者の生き方の基本である.

◆寒い冬の夜に熱々のジャガイモ料理はとてもおいしい.大きなメイクイーンがあったので皮を剥いて二つ割りにして水に晒し,電子レンジで固茹でに.厚手の鉄フライパンを弱火にかけて無塩バターをひとかけ投入.ジャガイモを両面こんがり揚げ焼きにして,黒胡椒と岩塩をひと振り.最後にバジル入りガーリックバターで香り付けしてできあがり.さあどーぞ.ただし,バターが焦げると風味がなくなるので要注意.厚手のフライパンを弱火で時間をかけて熱する.ジャガイモを揚げ焼きするときも焦がさないように十分に時間をかける.できあがるまで一時間くらいかかるかも.寒い冬の夜に熱々のジャガイモ料理はとてもおいしい.合わせるのはやや濃い目のビールかな.それとも炭酸しゅわしゅわ日本酒の活性にごり酒ヌーボーかな.

◆夜,予報通り雨が降り出した.

◇本日の総歩数=10,366歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.1kg(−0.1kg) / 30.8%(−0.1%)


12 december 2016(月)※遠出しない週の始まり

◆午前6時前のろのろ起床.気温は氷点下0.9度.思ったほど冷え込んでいない.きりきり冷え込む観音台は今朝も冬晴れ.最低気温は氷点下3.9度と夜明けの放射冷却が厳しかった.朝イチの BGM はバッハ〈ヨハネ受難曲〉.演奏はシギスヴァルト・クイケン/ラ・プティット・バンド.

◆[欹耳袋]日比嘉高研究室「キュレーションサイトの問題は、リサーチャーすべてが直面している問題じゃないのか」(2016年12月12日)※「「一次資料」を尊重すること」「手間暇かけた仕事をちゃんと評価しよう」.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 先々月に査読したある研究成果が選考を通過したと委員会から連絡あり.手間のかかるレフリーだったが,こういうところで “影の貢献” をするのも期待される仕事のひとつだろう.もう一つの書籍原稿の査読レポートも先週末に返送したので年の瀬の肩の荷は少しだけ軽くなった.出版社からの依頼で書籍原稿の査読や翻訳予定本の事前評価をすることがたまにある.原著論文とは別の意味で大きな┣┣" だが(作業量も多いし),オモテにはならない仕事であることは確か.そういう “縁の下” の仕事が年々増えてくる.

◆[欹耳袋]おんせん県Uターン促進ムービー「ゆけ!シンフロ部」[YouTube] ※やるなぁ,大分.Cf: 〈日本一のおんせん県おおいた〉にはメイキング動画もある.

◆[蒐書日誌]科学と魔術と音楽と —— ピーター・ペジック[竹田円訳]『近代科学の形成と音楽』(2016年12月15日刊行,NTT出版,東京, viii+478 pp., 本体価格5,000円, ISBN:978-4-7571-6065-1 → 目次版元ページ)※ご恵贈感謝.音楽と近代科学の関わりの歴史.そういえば,以前買ったこの本はまだ最後まで読み終えていなかったな:アタナシウス・キルヒャー[菊池賞訳]『普遍音楽:調和と不調和の大いなる術』(2013年7月10日刊行,工作舎,東京, 446 pp., 本体価格4,800円, ISBN:978-4-87502-450-7 → 目次版元ページ特設ページ紹介ページ).この機会に科学と魔術と音楽の歴史を総ざらいするか.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 昼下がり,居室の電源プラグ取替工事がいきなり始まってしまったので,隣室に緊急避難./さっきまで,なろ様の「研究成果登録システム」と格闘してきた.とりあえず10項目あまり喰わせてきたけど大丈夫かなあ./今年度の研究業績登録31件をやっと全部すませたので,また少しだけ肩の荷が軽くなった.

◆[欹耳袋]衆議院議員 河野太郎公式サイト・ ごまめの歯ぎしり「まだまだ研究者の皆様へ」(2016年12月11日)※挙げられている複数項目が農研機構事務にもそのままあてはまる.神戸大学の悲惨すぎるローカルルールを見て,五年前のブラジル出張の顛末(→ 日録2011年8月24日)を思い出した.あのときは学会参加費に昼食代がこみになっていたので,旧・農環研の会計事後処理がことのほかめんどうだった.学会参加費にランチやバンケット費用がこみになっている場合はその分を差っ引いて立て替え払い請求をせよとの事務連絡があった.バンケットは別料金だったが,ランチはこみだったのでタイヘンなことに.まずは地球のウラ側の学会事務局に「あのシュハスコ・ランチっておいくら?」という問い合わせを.ほどなく返事をもらってこれにて一件落着と事務に転送したところ,「ブラジル・へアルではなく円に換算せよ」との御下命.しかも日ごとに変わる為替レートにしたがって昼食代を円計算せよと.またまた Banco Brasil サイトから過去の為替レート変遷を検索するはめに.(罰ゲームですかそうですか)しかも,この顛末にはオチがあって,数日後,「学会昼食代は定額を参加費請求額から差し引くことになりました」と会計からしれっと連絡.だったら最初っからそうしてよぉ〜 失われた時間を返してぇ〜 —— 以上,どこの大学や研究機関にもあるある話のひとつとして追加.

◆今日は落ち着かない一日だった.

◇本日の総歩数=3,643歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.2kg(−0.2kg) / 30.9%(+0.3%)


11 december 2016(日)※冬本番の冷え込み厳し

◆午前6時過ぎ起床.朝焼けグラデーション.今朝の最低気温は氷点下2.1度とやや冷え込んでいる.乾ききった冬晴れの青空が今日も広がっている.

◆[蒐書日誌]トーマス・クーン[中山茂訳]『科学革命の構造』(1971年3月5日刊行[1993年10月5日第25刷],みすず書房,東京, xii+278 pp., ISBN:4-622-01667-2 → 版元ページ)※今朝,ゴミ出しに行ったら他の雑本と一緒に縛られて捨てられていたので回収.どこぞの医大の検収印が押されている(ほかしてええのん?).ほとんど読まれた形跡がない美本.ワタクシの世代の自然科学分野の研究者にとって,“科学哲学” は今の世代よりももっと身近な学問分野だったので,1970年代以降に立て続けに翻訳されたクーンやポパーやファイアーアーベントの著作群は日本人の手になる科学哲学書とともに本棚に並んでいた.ワタクシの研究分野ではポパーは “毛語録” と同じくつねに持ち歩かなければならない本だったが,個人的にはやや鬱屈したイムレ・ラカトシュの方が好きだったかも.のちに,ラカトシュがファイアーアーベントの友だちであることを知り,ファイアーアーベントの『Against Method』とペアーになるはずの『For Method』をラカトシュが書く前に彼が亡くなったのは残念だった.さすがに最近はポパー『科学的発見の論理』をひもとく機会はめっきり少なくなってしまったが,それでも書き込みしまくりの蔵書はワタクシの “森” の目立つ棚を専有している.そういえば,クーンの『科学革命の構造』は〈統一科学運動叢書〉の一冊だったことをいま思い出した.

◆[欹耳袋]閉館に反対する学生の会「12/6 安冨歩先生による説明会記録」(2016年12月11日) ※「総合図書館閉館問題に関する説明会」記録 —「全体的に、ちゃんと真面目に考えているのだろうか、という印象である」.東大図書館の「閉館問題」は東大の学内問題にはとどまらず,他大学・他機関からの図書の相互貸借(ILL)ができなくなるという点で学外問題でもあるということ.

◆今日は最高気温がかろうじて10度ラインを超える寒い一日だった.夕焼けグラデーションからすとんと日没.気温は早くも6.7度まで下がってきた.近場をうろうろしなかったのは正解だった.夜になって気温は急降下し,すでに0度台.今宵は豚もも肉とベーコンのポトフをひさしぶりに仕込んでみた.根菜類たっぷりの洋風おでん.ポトフのレシピは以下の通り:

  1. 豚ももブロック700g塊を50gサイズに,ベーコン塊300gを30gサイズにそれぞれ切り分ける.
  2. 圧力鍋に,1 と根菜類(玉ねぎ3個・にんじん2本※すべて丸ごと),香味野菜類(セロリ茎),そして黒胡椒10粒,粒カルダモン2粒,ローリエ3枚,そしてブーケガルニーのパック1袋を投入,水2リットルを入れて沸騰させる.
  3. 浮いてくるアクをすくってから,蓋をして30分加圧する.
  4. 火を止めて自然減圧してから,別の深鍋に移し,皮付きジャガイモ(丸ごと5個),小カブ(3個を4分割くし切り)そしてセロリ葉を岩塩小さじ2ともに投入して沸騰させてアクをすくう.
  5. 白ワイン200ccと水100ccを追加し,弱火にして1時間煮てから,キャベツ中1/2個(丸ごと)を投入してさらに1時間煮続ける.
  6. キャベツがやわらかくなったら,ブロッコリーとプチトマトは小さいざるに入れて鍋の中に浸して加温(煮すぎないように).
  7. 最後にフランクフルトを投入し,皮が破裂しないようにことこと温める.
  8. 深皿に具材をきれいに盛りつけて,スープもたっぷりとかける.塩胡椒と粒マスタードは各自お好みでどーぞ.

ポトフに合わせる “お水” は海老名・泉橋酒造の〈いづみ橋〉27BY純米原酒「恵・赤ラベル」を選んでみた.アルコール度数は19度もあってやや色づいている.これくらいはしっかりしたボディがあると肉料理にちょうど合う.

—— ポトフのレシピ→het dagelijkse keukenleven「豚もも肉のポトフに〈いづみ橋〉の赤ラベル」|クックパッド「豚もも肉とベーコンのポトフ」.

◆またまた氷点下の夜になった.

◇本日の総歩数=6,485歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.4kg(−0.7kg) / 30.6%(+2.3%)


10 december 2016(土)※北風に吹かれて観音台

◆午前6時前起床.気温3.1度.朝焼けグラデーションが始まっている.最低気温は1.3度だった.冷たい北風が朝から吹きわたる.

◆[欹耳袋] @JBpress:矢原徹一「独創性のおじさん~元同僚として見た大隅博士の素顔」(2016年12月9日)※「基礎研究は実は役に立つのだということを繰り返し説明しなければならない状況が、私たちには息苦しい」.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 先月から抱え込んでいたとある大きな査読作業がやっと終わった.返送梱包してあとは投函するだけ.

◆[欹耳袋]琥珀恐竜化石の羽毛 — National Geographic | First Dinosaur Tail Found Preserved in Amber | 8 December 2016.元論文:A Feathered Dinosaur Tail with Primitive Plumage Trapped in Mid-Cretaceous Amber. Current Biology, doi 10.1016/j.cub.2016.10.008. Full text.

◆[蒐書日誌]アレックス・ラインハート[西原史暁訳]『ダメな統計学:悲惨なほど完全なる手引書』(2017年1月刊行予定,勁草書房,東京, 本体価格2,200円, ISBN:978-4-326-50433-6 → 版元ページ).すでに訳者サイト〈Colorless Green Ideas〉で公開されたpdf版あり:「『ダメな統計学』冊子PDFの公開」(2014年12月28日).そして,原書の紹介記事:「科学における「ダメな統計学」を説明した本」(2015年4月4日).

◆北風が吹きすさぶ午後は〈モルゲン〉で食パン,〈コーヒーファクトリー〉で珈琲豆をそれぞれゲットしてから観音台へ.“ぼっち仕事” していたのだが,ふと気がつけばとっくに日は没し,陋屋居室のサッシ窓の隙間から冷たい北風が吹き込んできたので撤収.今日は日中の最高気温も11.9度どまりだったが,夕方にかけて気温は急速低下.午後5時の外気温は7.1度.午後8時の気温は2.7度まで下がってきた.こういう寒い夜は暖かい自宅で〈えがわ〉の水羊かんを.

◆午後10時前には氷点ちょうど.日が変わらないうちに氷点下になりそうな感じ.寝床を冬装備しないと.

◇本日の総歩数=3,365歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.1kg(+0.7kg) / 28.3%(−1.3%)


9 december 2016(金)※怒濤の会議と宴会の夜

◆午前5時半起床.気温3.1度.朝の観音台は乾ききった快晴の青空が広がっている.早朝の最低気温は1.0度とたいして冷え込まず.散るべき木々の葉はほとんど散ってしまい,クラスター分析みたいな “樹形図” が農林団地の方々に立ち尽くしている.今日は午後から所内の中課題成績検討会だが,立て続けの “朝令暮改” の連続ワザをかけられてもう十分に疲弊してしまった所内関係者たちもまた呆然と立ち尽くしている.

◆[蒐書日誌]松居竜五『南方熊楠:複眼の学問構想』(2016年12月下旬刊行予定,慶應義塾大学出版会,東京, 本体価格4,500円, ISBN:978-4-7664-2362-4 → 版元ページ)※年の瀬に出る予定の分厚い伝記.600ページ超とは!

◆午前の┣┣" 撃ち —— すったもんだの末,午後の中課題成績検討会に向けてのドロナワじたばた作業はやっと山場を超えたようだ.新たな説明スライドづくり,内容チェックと事前打ち合わせでもうお昼休みだ.昼下がりの窓の外は暖かい日差しに満ちているようだが,囚われの身としてはただ呆然と眺めるしかない.

◆[蒐書日誌]ブツ着弾なう! —— ポール・J・シルヴィア[高橋さきの訳]『できる研究者の論文作成メソッド:書き上げるための実践ポイント』(2016年12月12日刊行,講談社サイエンティフィク,東京,xii+258 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-06-155627-0 → 目次)※前著:ポール・J・シルヴィア[高橋さきの訳]『できる研究者の論文生産術:どうすれば「たくさん」書けるのか』(2015年4月7日刊行,講談社サイエンティフィク,東京, xii+178 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-06-153153-6 → 版元ページ|原書書評:書評篇実践篇投稿篇共著篇)の続編.たくさん書いた文章をいかにして磨き上げて表舞台に出すか,そのための心がけと大小取り混ぜてのワザについて具体例とともに述べられている.ワタクシのやや自虐ネタ気味の「推薦の言葉:日本語版刊行にあたって — せっかく書くなら、こう書こうよ! アナタもきっと幸せになれる本」(pp. iv-v).

◆午後の┣┣" 撃ち —— 中課題検討会議 13:00〜17:15.この一ヶ月ほどは度重なる “朝令暮改” と “土石流” のような文書作成要求の繰り返しだった.来年からはぜひ悔い改めてもらいたい.今夜はもう盛大に打ち上がるしかないっ! ということで,夜はつくばセンターでの領域忘年会だ.よく呑んだかもしれない.年の瀬の忘年会シーズンの開幕だ.

◇本日の総歩数=6,788歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 92.4kg(−0.5kg) / 29.6%(+9.1%)


8 december 2016(木)※冬の日差しの本郷赤門

◆午前5時過ぎ起床.気温は0.7度.寒い寒い.朝焼けグラデーション.最低気温は氷点下0.8度まで下がった.さすがはつくばである.数日ぶりの観音台は乾燥した冷え込み.午前8時の気温は2.5度.朝早くは静かだが,そのうちまた成績検討会┣┣" が騒ぎ出すにちがいない.

◆[蒐書日誌]ほんとうはコワい『〆切本』 —— 左右社編集部『〆切本』(2016年9月20日刊行,左右社,東京, 366 pp., 本体価格2,300円, ISBN:978-4-86528-153-8 → 版元ページ)※別府で♨に浸かりながら読み進んだ.わが身を振り返ればけっして笑えない笑えない.カバーや本体にびっしり書き込まれた「苦悩の言葉たち」が耳なし芳一の呪文みたいで(怖).

◆成績検討会┣┣" に取り憑かれる前に観音台をさくっと撤収.午後1時にTXに逃げ込み都内出撃.数年ぶりで真砂坂上の〈アカデミア・ミュージック〉で総譜探索.午後2時過ぎに2号館へ.本日の生物統計学講義は一般化線形モデル.つくば直帰で午後6時過ぎに帰り着く.夜は土鍋であたたかいきのこ汁をつくった.

◆[みなか先生]lionusの日記(続)「みなか先生といっしょに統計学の王国を歩いてみよう 情報の海と推論の山を越える翼をアナタに!」(2016年12月8日)

◆明日は所内の中課題成績検討会.鬼が出るか蛇が出るか.

◇本日の総歩数=8,752歩. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 92.9kg(+0.4kg) / 20.5%(−9.7%)


7 december 2016(水)※別府湾の風に吹かれて

◆午前4時半起床.気温4.1度.大分に来て初めての冷え込む夜明け前.最低気温は2.5度と茨城並みに寒かった.外湯めぐりは中止して,内湯に2度入り,午前8時半にチェックアウト.午前9時過ぎに大分県庁着.よく晴れて海風強し.本日は統計研修最終日.

  • [大分]モデル選択論の解説と演習だん. posted at 11:21:47
  • [大分]GLMだん. posted at 11:52:20

◆今日のランチは県庁横の〈ほとじま〉にて「まぐろ天ぷら定食(かぼすソース)」を.ほどよく理性的な量だった.天気がよく,気温も高くなってきたので,お昼休みに大分城址公園を一周り.お堀ではカワセミの青い金属光沢が空を切った.県庁脇に立つ〈西洋音楽発祥記念碑〉.16世紀なかばにフランシスコ・ザビエルが大分に来日し,西洋音楽が渡来した記念碑だそうな.平野真敏『幻の楽器ヴィオラ・アルタ物語』(2013年1月22日刊行,集英社[集英社新書0674N],東京,189 pp., ISBN:978-4-08-720674-6 → 書評版元ページ著者サイト)によれば(pp. 62 ff.),この碑の弦楽器は「リラ・ダ・ブラッチョ」というヴィオラの祖先型楽器らしい.そして,午後の高座へ.

  • [大分]多変量解析だん.あとは質疑討論タイムを残すのみ. posted at 13:50:51
  • [大分]質疑討論だん.これにて全研修日程終了.みなさん,おつでした. posted at 15:09:11

◆大分県庁をあとにして,午後4時にJR大分駅前から早々と空港バスに乗り込んだのに,JALが機体整備の関係でフライトが半時間ほど遅延するとのこと.空港での自由時間が長いので,旅先本:宮正樹『新たな魚類大系統:遺伝子で解き明かす魚類3万種の由来と現在』(2016年10月31日刊行,慶應義塾大学出版会[遺伝子から探る生物進化・4],東京, 4 color plates + xiv + 216 pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-7664-2298-6 → 目次版元ページ)の書評記事を書いた.

本書はワタクシが予想した以上に “自伝的” な内容だった.魚類学者は一日にしてならず.生い立ちを語る第1章「系統学事始め」から第2章「研究の世界との出合い」を読むと,著者が幼い頃から筋金入りの “魚屋” だったことを知る.大学院に進学したのち,分岐学との出会いから分子系統学への転身にいたるサクセス・ストーリーは続く第3章「深海性オニハダカ属魚類の研究へ」と第4章「新たなミトコンドリアゲノム全長配列決定法 ―― ロングPCRの応用」に詳しく述べられている.多くの研究者たちとの交流とともにタイムリーな “運” をつかむことができた著者が記す研究史は,生物体系学のトレンドの変遷に裏打ちされた科学史的記述でもある.

とりわけ圧巻なのは,第5章「魚類大系統解明へ向けた基盤形成」で概観される魚類大系統のミトゲノムによる “大改訂” である.図5.4(p. 80)に示された半世紀前の魚類系統樹をターゲットとする著者らの研究チームは続く巨大な表5.1(pp. 80-81)に列挙された数々の研究成果の連射により(まさに絨毯爆撃!),かつての魚類進化の全体像は書き換えられた.競争関係にある他の魚類学者たちとの研究レース,投稿論文に対する手厳しいレフリー・コメント,そして研究資金獲得をめぐるオモテとウラ — 昨今の大規模ブロジェクト型の科学研究を進めていく上でのさまざまな苦労が行間からにじみ出る.魚類学者にかぎらず,他分野の研究者にとっても参考になるにちがいない.

本書の中核となる長大な第6章「条鰭類の大系統解明 ―― 全体像を4つに分けて示す」と第7章「スズキ類の大系統 ―― 混沌から見えてきたもの」は著者らのグループが解明してきた魚類の系統関係を分類群ごとに解説している.新分類群「ペラジア」の提唱,深海魚クジラウオの “大変身” ,そしてウナギの深海起源など,メディアでも広く報道されたトピックスについては第8章「新天地を求める魚たち、新天地に連れて行かれる魚たち」で解説されている.最終章である第9章「魚の過去から現在・未来へ」では,著者がいまもっとも関心をもっている「環境DNA」という新たな研究領域について語られる.

全体としてストーリー性(物語性)が重視されているようで,個々の研究についての詳細は引用されている著者グループのおびただしい原著論文をたどるしかない.ひとつ注文したい点があるとしたら,図のキャプションはもう少しくわしく書いてもよかったのではないだろうか.

本書に描き出されているのは魚類進化をめぐるひとりの研究者がたどってきた “道” である.論文などではうかがい知ることができない著者のまわりの研究業界の “事情” を垣間見ることができたのはよかった.ワタクシも著者と同世代であり,これまで交差する機会が少なくなかったせいか,本書で2回も登場させてもらった(ありがたやありがたや).

本書の読後感を味覚で表現するとしたら,重厚なボルドーワインではなく,風味あふれるアルザスワインかな.シュークルートと自家製バゲットとともによろしくお願いします,宮正樹シェフ殿!

—— 以上の内容は本録でも公開した.

◆書評をアップしたので,保安検査場を通り,搭乗ゲートあたりでうろうろしている.大分空港の到着フロアには今年になって「足湯」が新規開設されていた.さすがは「おんせん県」を標榜するだけのことはある.『別府八湯温泉本』最新刊にも掲載されていた.午後9時に羽田空港着.つくば帰還は午後11時過ぎ.気温3.6度.さすがに関東らしい冷え込み方だ.明日はいきなり平日モード復帰.

◇本日の総歩数=14,599歩. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


6 december 2016(火)※北浜通りの鴨吸いの夜

◆午前5時前起床.気温14.6度ととても暖かい.夜半から北西風が強まってきた.まだ夜明け前だが,気温は14.2度もある.〈山田別荘〉の内湯は別府の典型的スタイルである半地下式.階段を降りると湯船があって,源泉がこんこんとかけ流されている.明礬温泉鶴寿泉みたいな熱湯修行系の激アツ湯とは正反対の包み込まれるような泉質.快適快適.夜は長いぞ.では,朝イチの外湯巡りへ.午前6時半から入れる近くの〈春日温泉〉へ.解錠に来た町内会長さんとしばしお話.ここは地元町内会が管理する共同湯なので,外から入湯するときは100円払う.観音像の下から源泉が湯船へ注がれる.けっこうな熱さ.それでも冬場はまだましで,夏になるとタイヘンな修行になるらしい.

◆午前9時過ぎ,やや遅延した日豊本線.大分県庁着.よく晴れて気温は12.7度とまだ高め.しかし,北風が強くて体感的には寒い.今日も夕方までお座敷仕事が続く.

  • [大分]実験計画法(完全無作為化法)の前半まで説明だん. posted at 10:32:09
  • [大分]完全無作為化法まで説明だん.お昼休みなう. posted at 11:55:03

◆[欹耳袋]BioMedサーカス.com「学術論文の査読システムが崩壊の危機に瀕している」(2016年11月29日)※「論文査読を科学的・客観的に行える能力を持った研究者は、職位が上位であり非常に多忙です。そのような人は、余程の理由がない限りは論文査読を受けないことが一般的となってきています」「査読者も編集委員同様に無償のボランティアであるということが挙げられます。そのため査読者は他にもっと重要な仕事(研究者は大抵はいつも忙しい)があれば、そちらを優先します」「自分が査読する論文に対しては出来るだけ厳しいコメントをして(さらに査読プロセスを長引かせ)相手の研究を妨害してやろうという研究者が珍しくなくなってきました。そして、非常に残念ですが、ずる賢く出世していっている研究者は、自分をナイスに見せたまま他人の投稿論文に一見正当なケチをつける技術が高いです」.

◆正午の気温12.9度.日差しはあるものの別府湾から吹きつける風が冷たい.県庁ウラの中華料理〈新華園〉にて一年ぶりの「焼豚玉子飯(大)」これで600円.大分は物価が安いのか,そして大食い文化があるのか.たくさん食べたので午後の研修はさぞや力が入るにちがいない.

  • [大分]一要因乱塊法だん. posted at 14:12:46
  • [大分]実験計画法の解説とモデル論のイントロまで話して本日の講義だん. posted at 16:05:39

◆別府最後の夜は北浜通りの老舗〈チョロ松〉へ.関アジたたき→カンパチ琉球→若鶏唐揚げ→鴨吸い(そば入り)という王道を独走した.関アジや関サバは歯ごたえからしてちがう.大分で “お水” といえば〈鷹来屋〉一択だ.〈チョロ松〉のオススメは「若鶏の唐揚げ」.唐揚げとはいっても衣は紙のように薄く,ほとんど “素揚げ” に近い.厨房を覗き見ると,大鍋で丸ごと一羽を揚げて,包丁でホネごとバツンバツンと切り分けるという豪快さ.そして,看板メニューは「鴨吸い(そば入り)」.鴨の肉やらホネやら臓物がたくさん入って,ぐつぐつ煮えたぎっている.野菜の具はごぼうに青ねぎと香りづけの柚子ひとかけ.そこにチャンポン麺が入る.最後のシメはこれにかぎる.午後6時過ぎの開店時はワタクシひとりだったが,あっという間に満席になった.別府は外国人率がもともと高いが,〈チョロ松〉では外国人留学生がいつもアルバイトに入っている.

◆明日は大分県庁での仕事の最終日.終わったらその足で空港に移動する.

◇本日の総歩数=11,292歩. 朝◯|昼△|夜×. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


5 december 2016(月)※明礬温泉から県庁出勤

◆午前5時過ぎ起床.気温9.3度.夜明けはまだ遠い.では,朝イチの♨へ.朝イチの内湯は細かい湯の花が漂い,湯船の水面には皮膜ができていた.一晩中掛け流されていたからだろう.もうすぐ夜明けだが,雲がかかっているようで,別府湾に照り返される日の出は今朝は拝めないかもしれない.明礬大橋の大アーチの向こうに朝焼けが広がってきた.午前7時に宿の近くの外湯〈鶴寿泉〉へ.朝イチはマジ熱湯なので,ほんの数秒だけも全身入湯できれば御の字だ.あっつ〜.

◆温泉から県庁へ —— 午前8時過ぎ,宿をチェックアウトして,路線バスでJR別府駅西口へ.8:51発の日豊本線で別府湾を回り込み大分駅へ.午前9時すぎ,大分県庁新館OAプラザ着.府内町は青空が広がる.寒さはぜんぜん感じない.午前9時半から統計研修スタート.

  • [大分]統計学概論ちう.大分県の場合,PC実習室のパソコンを用いるので,個別のフシアワセは出現しない(はず).フシアワセになるときは全員が “地獄蒸し” になる. posted at 10:31:44
  • [大分]午前中はデータ可視化とR三点セットの動作確認.大きなフシアワセが降臨することもなく,ランチタイムとあいなった. posted at 11:52:52

◆ぽかぽかと暖かいお昼休み.毎年のことながら,大分県庁に来たときのランチといえば必ず一度は〈こつこつ庵〉へ.今日は「とり天定食」を注文したけど,たった650円でいったい何グラムの鶏肉が供されているのか(200グラムくらい?).こんなにコスパがよければ満席なのも当然か.

  • [大分]では,そろそろ午後の講義に. posted at 12:58:51
  • [大分]分散の不偏推定についての RStudio シミュレーション. posted at 14:06:49
  • [大分]確率分布総論から正規分布の各論へ. posted at 15:16:06
  • [大分]R+RStudio+Rcmdr の連携作業について説明,最後に統計ガイドブックの紹介をすませ,本日の研修は終了なう. posted at 16:07:32

◆大分県庁での統計研修初日を終え,JR大分駅に向かう夕刻.県庁近くの府内町〈田崎洋酒店〉に立ち寄って,他ではほとんど見ない「角打ちワインバー」を体験した.グラス一杯たった200円! その後,JR日豊本線で別府湾をぐるりとまわって,別府北浜の定宿〈山田別荘〉へチェックイン.

◆夜の別府タウンへ出撃 —— 別府北浜といえば,狭いエリアにたくさんのお店が密集しているので,ナイトライフはとても効率的だ.しかし,週明けは定休日にしていることが多く,昨日の月曜は店探しに意外に苦労した.けっきょく,八坂通りの〈はじめ寿司〉へ.ご主人がとても話し好きな人なので,ついつい長居してしまう.一年前にこの店に来たときたまたま臨席だったお客さんと偶然にもまた同席.どちらも一年ぶりなのでこんな事象が生じる確率の低さは実に実に驚くべきものがある.ずいぶんと話が弾んだ.この店は新鮮な魚介類はもちろんだが,土瓶蒸しがとても美味だった.最後に穴子の一本寿司をいただいた.蒸していない関西風が歯ごたえがあってとても美味.暖かい北浜の夜は静かに更けてゆく.

◆別府から県庁に出勤する日々は明日も続くのだ.

◇本日の総歩数=10,884歩. 朝◯|昼△|夜×. 計測値(前回比)= 未計測/ 未計測


4 december 2016(日)※別府で油屋熊八と再会

◆午前5時過ぎ起床.気温6.6度.旅行前に Parallels Desktop の Win 10 更新チェック.旅先で盛大な「更新の祭典」が始まったら目も当てられないので,事前確認は必須.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「国立大入試、記述2種類必須に 国語基本に20年度から」(2016年12月4日)※「国立大の全受験生に対し、国語を基本に80字以内の短文形式と、より字数が多い形式の計2種類の記述式問題を課す方針案」.

◆別府湯けむり巡業へ —— 午前8時半,つくば駅.気温7.4度.薄曇り.冷え込みなし.では,西方移動のスタート.午前10時半,羽田空港第一ターミナル.日差したっぷりの都内はすでに気温14.8度と暖かくなり,空港内もなんだか蒸し暑い.早めに卵かけご飯をいただいて,保安検査場を通過.すでに搭乗ゲートで待機するという万全さ.あとはちょっと乗るだけで♨へ,ちゃうお仕事先へ.

◆いささか蒸し暑い東京を離れて空路で一時間半.午後2時前,雨模様の国東半島・大分空港にたどり着いた.大分空港から別府湾をぐるりとバスで回っていたときは本降りの雨だったが,別府観光港から北浜バスセンターに来たら雨は上がり,終着のJR別府駅では青空がのぞくほどに天気は回復してきた.別府駅前にて,油屋熊八像と一年ぶりの再会.像の台座にはこう書かれている:「山は富士 海は瀬戸内 湯は別府」.明日の夜からはここ別府北浜が出撃基地となる.

◆[欹耳袋]室屋安孝 2016. 漢訳『方便心論』の金剛寺本と興聖寺本をめぐって〔附追記〕. 日本古写経研究所研究紀要, 1: 13 - 34 (英文要旨あり)→ nii [pdf: open access] ※仏教写本の外群比較による系統解析.さっそくダウンロードした.

◆しばし別府駅前をうろうろしてから,今宵の宿である明礬温泉〈岡本屋旅館〉にチェックイン.鉄輪から明礬にかけてはいたるところで源泉の噴気が吹き上がり,別府温泉パワーが全開.明礬大橋のアーチの向こう側かーにはいつもなら別府湾が見えるはずだが,今日は雲が垂れ込めている.岡本屋旅館のまっ白な硫黄泉を湛えた大露天風呂が広がっている.小雨に濡れつつ開放感を満喫.しかし,お湯の新この鮮さからいえば,内湯の方がはるかにパワフルな気がする.

◆夕方になって,また雲がかかり小雨が降り出した.風呂あがりだとやや暑い.日が暮れないうちに温泉街を一回りしてくるか.それにしても,露天風呂だろうが温泉街の湯の花小屋だろうが側溝だろうが空き地だろうが,もうおかまいなしにいたるところで日本最強温泉パワーが吹き出しまくり.これも一年ぶりの風景.

◆急坂の上にある岡本屋旅館の喫茶コーナー&売店にて地獄蒸し茹で卵をもぐもぐしながら,別府駅の本屋で買った最新刊:ハットウ・オンパク監修『別府八湯温泉本2016~2017年版』(2016年9月25日刊行,おおいたインフォーメーションハウス,大分,本体価格500円)をぱらぱら読む.別府に来てこの『温泉本』をもたないヤツはもぐりだ!夜になっても気温は13度台という暖かさ.〈岡本屋旅館〉に泊まったら晩ごはんのデザートは地獄蒸しプリンと決まっている.

◆明日は明礬温泉から大分県庁に出勤する.かの九鬼周造が祇園のお茶屋から京大に出勤したようなものだ.

◇本日の総歩数=8,103歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.5kg(−0.5kg) / 30.2%(+0.4%)


3 december 2016(土)※またしても旅支度の夜

◆午前5時過ぎ起床.気温は1.1度まで下がっている.師走┣┣" 撃ちリストの更新.これで年末までの撃ち忘れはもうないだろう.安心安心.メモする者は救われる.

◆[自然を名づける]lionusの日記(続)「自然を名づける―なぜ生物分類では直感と科学が衝突するのか」(2016年12月2日)※「本書の「環世界センス」とは,「官能」の指すところとかなりかぶるところがあるのではないかと思いました。」/読書メーター・Kumo「自然を名づける―なぜ生物分類では直感と科学が衝突するのか」(2016年10月23日).

◆午前10時半,〈モルゲン〉で食パンを調達し,観音台へ.外は気温が17度近くまで上がっていて徘徊には気持ちよさそうな日和だが,そんなことは言っていられないのでずっと研究室に引きこもる.午後5時過ぎ,外がもう真っ暗になってしまったから観音台から撤収だぁ.なんという土曜日.

◆国内巡業はもう “日常の一コマ” となっているので,旅支度といってもほとんど無意識のうちに準備完了.日常生活の視野の中にいつも旅行カバンがあって,旅するためのミニマム装備はいつもそこに入っているという “フーテンの寅” 状態.明日は一年ぶりに油屋熊八に会いに行く.

◇本日の総歩数=2,347歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.0kg(−0.5kg) / 29.8%(+2.5%)


2 december 2016(金)※北風吹いて朝から格闘

◆午前5時過ぎ起床.気温8.9度.米とぎ.冬晴れの観音台は朝から冷たく乾いた北風が吹きつけ,気温10.8度よりも体感的にはもっと寒い.今日はめずらしくまる一日観音台に実在する.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 本郷での「生物統計学」補講日が確定:1) 2017年1月19日(木)4限:ベイズ統計学; 2) 2017年1月19日(木)5限:ベイジアンMCMC; 3) 2017年1月26日(木)4限:Rを用いた分子系統推定./午前10時半から緊急の小課題検討ミーティングで所長室へ.小課題成績検討という┣┣" が “シン・ゴジラ” と化し,観音台はもうぺんぺん草も生えない地と成り果てている.お昼前に中座して別件の用事へ.

◆よく晴れたお昼休みは別件で走り回り,不在中に届いていたILL本をがさがさとコピーしてやっと一息つけたのは午後2時をまわったころ.机の上に積み上がった着便本たちを眺めることができる.

◆[蒐書日誌]倉谷滋『分節幻想:動物のボディプランの起源をめぐる科学思想史』(2016年11月20日刊行,工作舎,東京, 862 pp., 本体価格9,000円, ISBN:978-4-87502-47801 → 目次)※はい,かの Stephen J. Gould『個体発生と系統発生』(やはり工作舎!)を即座に連想してしまうもうひとつの “The Book” です.ご恵贈まことにありがとうございました.厚い(熱い)です.重い(思い)です./Nick Hopwood『Haeckel's Embryos: Images, Evolution, and Fraud』(2015年刊行, The University of Chicago Press, Chicago, viii+388 pp., ISBN:978-0-226-04694-5 [hbk] → 目次版元ページ)※ヘッケルの個体発生図をめぐる捏造疑惑の論争史./並松信久『農の科学史:イギリス 「所領知」 の革新と制度化』(2016年11月30日刊行,名古屋大学出版会,名古屋, viii+366+104 pp., 本体価格6,400円, ISBN:978-4-8158-0853-2 → 目次版元ページ)※また名大出版会かっ.農学史本って初めて手にする.後半の第12章「農学と研究機関」ではロザムステッド農試も登場する.

甲斐扶佐義[編著]『追憶のほんやら洞』(2016年4月19日刊行,風媒社,名古屋,300 pp., 本体価格1,800円,ISBN:978-4-8331-3171-1 → 版元ページ)※前著:甲斐扶佐義『ほんやら洞日乗』(2015年4月1日刊行,風媒社,名古屋,657 pp., 本体価格2,000円,ISBN:978-4-8331-3167-4 → 版元ページ)に続く,いまは亡き〈ほんやら洞〉に関わりのある人たちの寄稿集./佐藤彰一『贖罪のヨーロッパ:中世修道院の祈りと書物』(2016年11月25日刊行,中央公論新社[中公新書2409],東京, 4 color plates + xii + 286 pp., ISBN:978-4-12-102409-1 → 版元ページ)※ご恵贈ありがとうございます.中世の修道院での写本製作とその伝承についてくわしく書かれていてありがたい./I. C. Lerman『Les bases de la classification automatique』(1970年刊行,Gauthier-Villars [Collection «Programmation»], Paris, XIV+117pp. → 目次)※数理分類学の古典のひとつ.原本を京都大学数理解析研究所からILLでお借りした.感謝感謝.

◆淡い夕焼けグラデーションに染まる西空に糸のような三日月と宵の明星.師走らしくすとんと日没.夕餉は洋食風ワンディッシュ.〈新政〉27BY「生成【エクリュ】」生酛純米別誂中取り・あきた酒こまちを抜栓.白ワインの微炭酸が感じとれる.振り回された一日の終りのささやかなシアワセ.→ het dagelijkse keukenleven「洋食ワンディッシュに〈新政〉の「エクリュ」を」— レシピは不要でしょう.

◇本日の総歩数=4,433歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.5kg(+0.1kg) / 27.3%(−2.4%)


1 december 2016(木)※雨上がりの本郷お座敷

◆午前6時前起床.雨.気温6.2度.細かい雨が降り続く観音台.六日ぶりに出勤簿にハンコを押した.午前8時の気温は6.8度.今日は午前中だけ農環研に実在し,午後は本郷にワープする.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 南九州逃走中に “シン・ゴジラ” と化した小課題報告書作成の件.じたばたしつつもそのまま “上層部” に上がっていくとのこと.しかし,このままで終わるわけがないとの下々の予想.

◆お昼過ぎ,つくば駅.朝方の雨はもうすっかり上がり,青空が広がってきた.正午の気温は12.2度.日差しが暖かい.各メーリングリストへの月例アナウンスを配信し,これから本郷へ出撃.午後2時,本郷着.午後の都内は気温がさらに上がり,いま14.0度.雨上がりの本郷通りはところどころに水たまりが残っていた.2号館に潜入し,早々と講義準備を始める.本日はモデル選択論について解説と実習.来年1月の補講日は2017年1月19日(木)4〜5限と1月26日(木)4限と決まった.教務に届け出て,これで確定.

◆お座敷がはけた夕暮れ,本郷キャンパスの仄暗い横丁を抜け,この界隈でヒソカに注目されている廚菓子〈くろぎ〉にておぜんざいをいただくシアワセなひととき.こういう甘味処が大学構内にあるとは東大もなかなか懐が深いな.

◆さて,湯島に出撃だ.夜は長いぞ —— ということで,午後11時にへろへろつくば帰還.

◇本日の総歩数=11,222歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 93.4kg(+1.3kg) / 29.7%(+17.9%)


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