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日録2016年10月 


31 oktober 2016(月)※糸満初日〜栄町市場へ

◆午前5時半起床.外はまだ真っ暗.気温24.0度.午前6時のつくばの気温が7.5度なのに,同時刻の那覇では24.2度と今日も夏日になる気満々.これはもう「なっは〜 (●'◡'●)ノ♥」と一声上げて,今日からの統計お座敷の直前準備をするしかない.旅先でコワいのは高座の真っ最中に Windows 10 が強制的に「更新の祭典」に突入すること.昨夜から Parallels Desktop を一晩中立ち上げていたので,現時点では「最新の状態です」表示が出ている.しかし,相手が相手だから油断してはならない.もちろん Windows 10 だけでなく,MS Office の突発的な「更新の祭典」も油断がならない.

◆午前6時を過ぎてやっと外が明るくなってきた.ホテルの窓から見上げる空は “夏” である.糸満統計お座敷用の配布ファイル類一式を USB メモリーに格納.午前9時,ロビーにて迎車を待つ.那覇に来てからというもの,TPO をわきまえた “正しい服装” をしている自信がある.

◆車に乗って半時間ほどで,糸満の丘の上にある赤い屋根の沖縄県農業研究センターに着いた.屋根にはシーサーがいた.見渡すかぎりどこまでも試験場の敷地.東京ディズニーランドくらいあるらしい.那覇の気温はすでに26.9度.しかし,先週の真夏日に比べたら「涼しい」とのこと.しかし,試験センターの事務室は扇風機がぶん回っている.試験場事務室の “制服” がかりゆしのようだ.ワタクシは確かに TPO をわきまえた服装であることをさらに強く確信した.さとうきび圃場にはハブがいるらしい.裏口にハブ捕獲器が立てかけられていた.

◆今回のお座敷:沖縄実地研究指導実施計画〈統計処理を用いた研究計画・分析指導〉,2016年10月31日(月)〜11月2日(水)@沖縄県農業研究センター(糸満市).

  • [糸満]試験場の中会議室が講義会場.パソコンの接続だん. posted at 10:05:53
  • [糸満]高座のスタートは10:30から.しばし待つべし. posted at 10:14:37
  • [糸満]受講生集結ちう. posted at 10:25:32
  • [糸満]もうすぐ始まります. posted at 10:29:40
  • [糸満]スタートなう. posted at 10:32:14

◆午前の高座でははさまざまなフシアワセが降臨して,じたぱたした.お昼は南浜公園近くの〈南部そば〉へ.〈南部そば〉はてびちそばがデフォルトらしい.てびちそば美味.ワタクシはおとなしく二本入りにしたが,特大は三本入り.

  • [糸満]正規分布まで解説・実習したところで,本日の高座だん.大小取り混ぜてフシアワセが降臨した. posted at 16:28:34

◆糸満お座敷初日の夜は小禄の〈能登の海〉で歓迎会を開いていただいた.「北谷長老」なる濃い目の泡盛をオンザロックでしこたま呑み,では明日も頑張りましょうということで,午後9時にはお開きになった.健康的なナイトライフはここでおしまいかと思いきや,背後から忍び寄る影あり.「父がいつもお世話になっているそうで」との声にふりむけばそこにモリヤさんが.気がつけばモリヤさんたちとともにタクシーに乗っていて,あらあらと降ろされたのは栄町市場のど真ん中.そこらじゅうで呑みまくりの異界.毛細血管みたいな横丁が果てしなく伸びていた.〈東大〉はお休みだったが,〈でんすけ商店〉にて角打ちからスタート.続いて〈べんり屋〉でさらに呑み,〈ソリアーノ〉でヒューガルデンをあおる.最後に〈ボトルネック〉で沖縄そばを食べた頃にはほとんど記憶なし.初日に五次会までハマるとは想定外の外.ホテル帰還とともに撃沈.栄町スゴイ.未履修の〈東大〉については「ハラグチさんを呼ばないと」という(アクマの)ささやきがあった.

◆初日の夜から大バクハツって感じ.

◇本日の総歩数=6,274歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


30 oktober 2016(日)※那覇では半袖サンダル

◆午前5時半起床.曇り.気温10.0度.忘れ物のピックアップのため冷え冷え観音台へ.午前8時の気温10.3度.一方,今の那覇は24.9度もある.日本は広すぎる.

◆[欹耳袋]Togetter -「現代の台所道具のルーツはどこ?一万年分の変遷を記した図がとても分かりやすいと話題に」./朝日新聞デジタル「潜入!マンガ 太陽の塔|カルチャー」(2016年10月28日).

◆初冬から真夏への空旅 —— 午前11時前,つくば駅.気温は11.5度といっこうに上がらない.那覇はすでに27.2度まで気温上昇.浜松町にて東京モノレール乗り換え.都内も曇り空.見回すと冬向きの重装備の乗客多し.モノレール車内でフリー WI-FI が使えるとは知らなんだ.正午過ぎ,羽田空港第一ターミナルに到着.さっそくチェックインを終えて身軽になった.

◆JAL を使う機会がめったにないので,第一ターミナルに来たらお昼ごはんは〈赤坂うまや・うちのたまご直売所〉の「たまごかけごはん」を選ぶ.シンプル・イズ・ベスト.第一ターミナルでは待ち時間をつぶす喫茶店がどこも混んでいたが,出発ロビー北ウィング端っこの〈Cafe Bene〉は比較的空いていた.そういえば,前もここに来たことを思い出したのでメモクリップ.保安検査場を突破して搭乗ゲートで待機していたら,沖縄から降りてきた乗客の「半袖率」がハンパなく高かった.16:15に羽田空港を離陸.シーズンオフのせいか,那覇行きの JAL はガラ空きだった.那覇空港に着陸したのは午後7時前だった.関東地方ではとっくに過ぎ去ったはずの蒸し暑さに再会する.地元のみなさんは半袖かりゆし&裸足にサンダル姿がとても多い.ワタクシも郷に入っては郷に従おうではないか.旭橋のホテルにチェックイン.今日は長距離移動でいささかお疲れなので,晩ごはんはホテル近くの〈ぱやお〉泉崎店へ.地元度高し.

◆夏の名残りの湿っぽく蒸し暑い空気が漂う那覇の夜.オリオンビール樽生とともに軽く旬のお刺身をいただく.そして,「うりずん」12年のオンザロックでジーマミー豆腐とてびちを賞味する.夜はまだ長い.一昨年,琉球大学農学部に拉致されて以来,ひさしぶりの国際通りをひとまわり巡回.夜になっても人出が多いのはいつもどおりだ.今宵のエンディングは国際通りからちょっと入ったところにある宮古そば〈どらえもん〉にてソーキそばをいただく.

—— これにて初日の “必修科目” はすべて優秀な成績で履修できたはず(自己採点).

◆明日からは糸満にある沖縄県農業研究センターにて三日間の統計お座敷を務める.

◇本日の総歩数=12,643歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 92.2kg(−0.6kg) / 30.8%(+1.7%)


29 oktober 2016(土)※隙間の土曜日に旅支度

◆午前6時起床.雨雲は消え去り青空が広がる.気温は12.2度.昨日の雨で空気中の塵芥が洗い流され,朝から底の深い秋晴れが鮮やか,きめ細かい雲が空高く浮かぶ.午前7時の気温は12.3度.ひんやり爽やか.

◆[蒐書日誌]斎藤成也『歴誌主義宣言』(2016年2月20日刊行,ウェッジ, 東京, 207 pp., ISBN:978-4-86310-160-9 → 版元ページ)※著者が分子系統ワークショップ講師としてつくばに来られたときにいただいた.ご恵贈ありがとうございます./藤本昌代・河口充勇『産業集積地の継続と革新:京都伏見酒造業への社会学的接近』(2010年4月15日刊行,文眞堂,東京, vi+222 pp., ISBN:978-4-8309-4675-2 → 版元ページ)※先日,天理の登酒店で名刺交換した河口充勇さんの著書.帝塚山大学の日本酒クラブの学生さんたちを引率して来店されていた.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 秋晴れ観音台へ.分子系統ワークショップの後片付け残務のため./パスワード変更でリジェクトを喰らい続けたなろ様「ストレスチェックテスト」はパスワードをめっちゃ長くしたら関門を通過できた.テスト結果はどうでもいいので見ていない.

◆[欹耳袋]macOS Sierra 人柱レポート:R パッケージの保存場所の件(続).先ほどパッケージ更新したら「/var/folders/……/T//Rtmp7XNt5i/downloaded_packages」に保存された.先日レポートしたように,この場所を「フォルダの移動」でコピペしても移動できないので二段階移動が必要と書いた.いま確認したところ,ダブルスラッシュ「//」をシングルスラッシュ「/」に書き換えれば移動できることが判明.つまり「/var/……//……」→「/var/……/……」とする./そういえば,Sierra になってからバックアップ(Time Machine)がまったくダメになっている.「バックアップ準備中」から先に進まない.これは多くのユーザーに降臨しているフシアワセなのでとくに気にならないけど.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 明日からの沖縄興行に向けてのしたく.

◆[欹耳袋]THE PAGE「国立大学で若手研究者が減少、「40代でも先見えないのが普通」の声」(2016年10月27日)|「国立大学で若手研究者が減少、研究機関は「民間への就職の流れが必要」」(2016年10月28日).

◆午後になって雲が広がってきて,夕刻には兇相の黒雲に変わり始めた.今日の最高気温は昼下りの21.2度.しかし,風が強くて体感気温はもっと低い.

◇本日の総歩数=4,172歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.8kg(+0.7kg) / 29.1%(−0.8%)


28 oktober 2016(金)※電農館千秋楽の雨の宴

◆午前5時半起床.曇り.気温8.5度.冷え冷えする曇り空の観音台は午前8時の気温12.6度.季節外れの夏が戻ってきた昨日や一昨日から一転して秋らしくなった.今日は分子系統ワークショップの最終日.その前にやや大きめの┣┣" を印刷し,署名捺印の上,厳封.これで一仕事終わったので電農館へゴー.

◆[欹耳袋]〈第57回神田古本まつり〉【会期】 2016年10月28日(金)~ 11月6日(日)※神保町に立ち寄る時間はないなあ.

◆分子系統ワークショップ(最終日) —— 曇り空から小雨がぽつぽつ降り始めた.電農館では分子系統ワークショップ最終日の最初の講義である川北篤さん「分子系統樹に基づく共進化の分析」が午前9時から.続いて,田辺晶史さん「分子系統学演習 - データセットの作成から仮説検定まで」講義・実習資料一式は “五次元” にて公開.

◆冷たい小雨が降り続く昼休みはのうかんけんに戻って小┣┣" どもを蹴散らす.正午の気温は11.6度.昨日の同時刻よりも10度も低い.午後1時前,ふたたび電農館へ出撃.本降りの雨に濡れまくり.最終日午後の系統推定プログラミング特訓は延々と続く.外は薄暗く不穏な雨空.そろそろ夕暮れが近づいてきた.午後4時の質疑タイム.午後5時前に分子系統ワークショップ全日程が終了した.後片付けと会場撤収.あとはもう盛大に打ち上がるしかないっ.

◆[蒐書日誌]ポール・J・シルヴィア[高橋さきの訳]『できる研究者の論文作成メソッド:書き上げるための実践ポイント』(2016年12月刊行予定,講談社サイエンティフィク,東京,ISBN: 978-4061556270 → アマゾン予約開始)※前著:ポール・J・シルヴィア[高橋さきの訳]『できる研究者の論文生産術:どうすれば「たくさん」書けるのか』(2015年4月7日刊行,講談社サイエンティフィク,東京, xii+178 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-06-153153-6 → 版元ページ|原書書評:書評篇実践篇投稿篇共著篇)と同じく,本書にも:三中信宏「せっかく書くなら、こう書こうよ! アナタもきっと幸せになれる本」という “檄文” を寄稿しました.

◆三日間の分子系統ワークショップが終わり,打ち上がる夜.本降りの雨が降りしきる夕闇のなか,苅間の〈笠真〉新店舗に初めて入る.看板もない畑の中の店.ドアを開けるといきなり霧筑波〈知可良〉桐箱のお出迎え.前菜の馬牛蒡,馬肉ソーセージ,馬刺し,そしてメインの桜鍋と「馬づくし」だった.馬すぎる.もちろん,さんざん “お水” をいただいた.午後11時過ぎに雨の中を徒歩で帰宅.

◆明日の土曜は隙間の “凪日” .しかし,オキナワへ飛ぶ旅支度をしないといけない.

◇本日の総歩数=13,866歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 92.1kg(+0.1kg) / 29.9%(+0.2%)


27 oktober 2016(木)※今日も朝から電農館へ

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温14.3度.昨夜の懇親会ではかなり呑んだ.宿泊棟での二次会はいったいどうなったことやら.今朝はつくバス出勤.すっきり快晴の青空が広がる観音台は,午前8時にすでに気温17.7度.昨日と同じく半袖だが,湿度が低い分だけすっきりした空気.朝イチの小┣┣" 撃ちは年末調整書類の提出.そして電農館に移動.分子系統ワークショップの二日目は前夜の酒池◯林を引きずりつつ間もなく始まる.

◆分子系統ワークショップ(中日) —— とある査読レポート2,500字を書いていたら,井上潤さんの講義が終わってしまった.講義資料などなどは彼のサイトの「系統解析リンク集」へ./続く北野誉さんの「系統ネットワークの理論と応用」講義→講義資料

◆昼休み.風は乾いて爽やかだが,気温はすでに20.8度まで上がってきた.合間の┣┣" 撃ちで農林団地内を東奔西走している.

◆午後イチで岩崎渉さんが花道から登場し,「分子系統学とバイオインフォマティクス」講義が2時間.続いて,講師は腕っ節が強そうな伊藤剛さんの「ゲノム情報の探索と配列のアラインメント」の “虎の穴”.地獄のアラインメント鍛錬が終わったのは午後5時だった.

◆気温が急降下してきた今宵はひさしぶりに牛スネ肉のボルシチをつくった.圧力鍋さえあれば一時間もあればできあがり.

  1. 牛スネ肉500グラムを50グラム大にカットして塩胡椒する.
  2. 玉ねぎ大2個は櫛形4分割,にんじんは皮を向いて大きく乱切り,パプリカも種を取って乱切り.キャベツは大ぶりにざくざく切る.
  3. 圧力鍋に 1 と 2 の食材を全部入れ,水1.5リットルとローレル3枚,赤ワイン50ccを入れて煮立てる.浮かんできたアクをすくったら蓋をする.
  4. 圧力弁が回り始めたら中火にして25分間高圧で煮込む.時間が来たら火を止めて自然減圧する.
  5. 厚手の深鍋に移し,缶詰トマト250グラムを加えて加熱.しばらく弱火で煮込めばできあがり.

ビーツが入らないので「ボルシチ」と言ってしまうと詐称かもしれないが,ありあわせの野菜で意外に手早くできる.付け合せはマッシュポテトとバゲット.グリーンサラダにはざく切りのイチジクを加えて塩胡椒とエキストラヴァージンのオリーヴオイルで. “お水” は琥珀ヱビス.

—— het dagelijkse keukenleven「ボルシチみたいなシチューと麦酒」|クックパッド「牛スネ肉のボルシチ」.

◆明日はワークショップ最終日.日々是決戦.

◇本日の総歩数=10,827歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.0kg(−0.2kg) / 29.7%(−0.3%)


26 oktober 2016(水)※季節外れの夏日と暑さ

◆午前5時起床.気温13.1度.雨はもう上がっている.今年のイチョウ並木の色づき具合はよくない.

◆[蒐書日誌] ポール・.J・シルヴィア[高橋さきの訳]『できる研究者の論文作成メソッド:書き上げるための実践ポイント』(2016年12月刊行予定,講談社サイエンティフィク,東京,ISBN: 978-4061556270 → アマゾン予約開始)※前著:ポール・J・シルヴィア[高橋さきの訳]『できる研究者の論文生産術:どうすれば「たくさん」書けるのか』(2015年4月7日刊行,講談社サイエンティフィク,東京, xii+178 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-06-153153-6 → 版元ページ|原書書評:書評篇実践篇投稿篇共著篇)と同じく,本書にも:三中信宏「せっかく書くなら、こう書こうよ! アナタもきっと幸せになれる本」という “檄文” を寄稿しました./田村浩一郎さんの MEGA 実習テキスト:

◆分子系統ワークショップ(初日) —— 午前8時過ぎ,台車に本を積み上げて電農館へ.まずは図書コーナー開設作業.早朝に macOS Sierra をアップデートしたとたん Wi-fi ルーターが認識されなくなるという特大フシアワセが降臨し,午前いっぱいは “沈黙” するしかなかった.分子系統ワークショップの高座(生物体系学概論と系統推定論入門)は無事お務めした.

◆気温22.7度のぽかぽか陽気の昼休み.Wi-fi ルーター接続復旧した.よかったー.斎藤成也さんが登場して,すでにスタンバっている.

◆午後の高座 —— 斎藤成也さんの熱血講義が終わり,今日の最後は田村浩一郎さんの MEGA 7 実習.MEGA7 のセールスポイント:1) 64-bit版Windows対応(2GBメモリー).10,000 OTU でML計算可能.2) Gene Duplication Wizard実装(遺伝子重複/種分化自動判定).3) Timetree Wizard(分岐年代推定)./田村浩一郎さんの MEGA 実習テキストはこちら

◆[欹耳袋]macOS Sierra 人柱レポート:先月,mi でのブラウザー表示がおかしいとつぶやいた.しかし,いま確認したら正常に表示されるようになったことをご報告.ちゃんと「file:///Users/〜」と指定されている.どうして治ったのかはぜんぜんわからない.

◆今日の最高気温は午後3時すぎの25.4度.この季節に夏日ラインを超えるとは.電農館PC室は終日冷房が稼働している.夕暮れになろうというのになかなか涼しくならない.懇親会会場の冷蔵庫にはすでにバクダンが3本搬入されている.

◆午後5時過ぎ,初日が終わり,懇親会会場へ.午後6時から開始.オードブルがずらり,寺田本家〈香取〉純米自然酒80・生酛自然仕込みは一升瓶のままやかんにドボンと浸けて燗酒に.〈風の森〉と〈濁酒〉もどんどん “蒸発” していった.初日からもうハイテンション.午後8時にお開き.宿泊棟組は二次会へ.ワタクシはつくバスで帰宅.かなりうう…….

◇本日の総歩数=9,572歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 92.2kg(+0.4kg) / 30.0%(+0.2%)


25 oktober 2016(火)※初冬の冷え込み観音台

◆午前5時起床.気温5.4度と寒い明け方.ワルいお誘いDMを大わしに送信,そして米とぎ.最低気温は4.6度まで下がった.五日ぶりに来た観音台は秋がさらに深まっていた.街路樹のフウノキもやや色づき始め,農林団地は落ち葉が舞う季節になっていた.今朝の最低気温は4.6度.北風が冷たい.歌劇〈トゥーランドット〉を BGM に,居室の窓を全開にする.

◆[蒐書日誌]ご恵贈ありがとうございます:宮正樹『新たな魚類大系統:遺伝子で解き明かす魚類3万種の由来と現在』(2016年10月31日刊行,慶應義塾大学出版会[遺伝子から探る生物進化・4],東京, 4 color plates + xiv + 216 pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-7664-2298-6 → 版元ページ)※大阪からつくばに帰ってきたら届いていた最新刊.まだぱらぱら見ているだけだが,ある「研究者人生行路」の記録としてきっとおもしろいと思う.ちょうどいいタイミングで明日から分子系統ワークショップが始まるので図書コーナーに並べよう.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 明日からスタートする第202回農林交流センターワークショップ〈分子系統樹推定法:理論と応用〉の講師陣に,初日の懇親会に出す予定の日本酒銘柄リストを付けてリマインダー送信./細々とした┣┣" どもが少しずつワタクシの時間を削りながらも視界から消えていく快感./つくばはこんなに寒いのに,沖縄は夏日とか真夏日とか.さて,ワタクシはいったいどんな服装で彼の地に出撃すればいいんだろうか.

◆昼休み,北白川と天理からバクダンが大量に観音台に着弾し狂喜.着弾リスト:

  1. 油長酒造(奈良)「風の森」28BY秋津穂50%・純米大吟醸しぼり華・無濾過無加水生酒
  2. 油長酒造(奈良)「風の森」28BY秋津穂60%・純米しぼり華・無濾過無加水生酒
  3. 油長酒造(奈良)「風の森」28BY山田錦60%・純米吟醸しぼり華・無濾過無加水生酒
  4. 油長酒造(奈良)「風の森」28BY露葉風70%・純米大吟醸しぼり華・無濾過無加水生酒
  5. 大倉本家(奈良)「金鼓」27BY水酛仕込み濁酒・生
  6. 寺田本家(千葉)「香取」28BY純米自然酒80%・生酛自然仕込み
  7. 千代酒造(奈良)「篠峯」27BY愛山45%・純米大吟醸・無濾過生原酒
  8. 上原酒造(滋賀)「不老泉」26BY滋賀渡船55%・山廃純米吟醸無濾過生原酒
  9. 久保本家(奈良)「睡龍」21BY生酛
  10. 久保本家(奈良)「睡龍」15BY古酒

このうち「風の森」28BY秋津穂純米大吟醸,「金鼓」27BY水酛仕込み濁酒,そして「香取」28BY純米自然酒は明日の懇親会で空瓶になる運命にある.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 明日の分子系統ワークショップ初日の紙芝居づくり./今月末が期限のなろ様御下命「ストレスチェックを実施いたします。【農業環境変動研究センター】」をせっかく受けてやろうとしたら,しょっぱなのパスワード変更でどんな新しいパスワードを入れても,「そんな強度の低いパスワードでは受け付けません」とリジェクトされること数回.気がつけばものすごくストレスが高まっていることに気づいた.「パスワードを変更できませんでした。新しいパスワードとして指定された値は、パスワードの長さ、複雑さ、または履歴に関する要件を満たしていません。」ってストレス溜まるわなあ.ひょっとして,これって「ストレスチェックテスト」ではなく,「ストレス耐久テスト」なんでしょうか? 百回くらいパスワードを入力させてやっと先に進めるとか.いずれにしても,アホらしいのでこれ以上続けるのやめた.

◆午後になって雲が広がり,ぽつぽつと雨が降ったり止んだりしていたが,日没後は本降りに.今日の最高気温は19.7度だったが,今は13.4度まで下がり,冷え冷えとしている.外が寒ければ夕餉にはやはり温かいものを用意しないと.雨降る夜はおでんに燗酒.今宵は〈まんさくの花〉純米吟醸一度火入れ原酒・亀ラベルを熱燗で.

◆[系統樹思考]本日の反響:ブクログ|ikさんのレビュー「系統樹思考の世界 (講談社現代新書)」(2016年10月23日).

◆明日から三日間は分子系統ワークショップ主催者として電農館に詰める日々が続く.

◇本日の総歩数=5,052歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 91.8kg(+1.1kg) / 29.8%(−0.1%)


24 oktober 2016(月)※蓬莱の豚まんと帰路に

◆午前8時半のろのろ起床.ホテルの窓から見上げると,今日の大阪は雲一つない青空が広がっている.朝イチは「うう……」だったが,┣┣" 軍団に揺り起こされ,あさってから始まる分子系統ワークショップの直前の段取りなど観音台と打ち合わせ.そして,配布資料のpdfを発射するとか,沖縄統計研修の事務連絡メールとか,いろいろと.

◆昨日はけっこうな蒸し暑さだったが,今日はどんなもんだろう.気温はすでに19.9度なので,いちおう半袖の心づもりなのだが.いろいろ┣┣" 撃ちして正午前にチェックアウト.新大阪駅に早く着いたので〈タリーズ〉にて一休み.〈マクド〉はちょっと…….気温は21.2度.やはり半袖で正解だった.向こうの席の女子軍団が「ええ〜っ,ホンマぁ.めっちゃうれしいぃぃぃ」と音域1オクターヴの幅でフォルテ合唱.大阪やわぁ.

◆駅内にいくつもある〈551蓬莱〉で豚まんとシュウマイを買って新幹線へ.車中では,昼酒バンザイとはほど遠く,とある査読作業で新大阪から東京までの3時間が費やされた.午後6時前,つくば帰還なう.午後6時の気温11.1度と上方よりも格段に涼しい.ああ疲れたぁ.

◇本日の総歩数=7,482歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


23 oktober 2016(日)※太陽の塔を遠くに望み

◆午前6時起床.曇り.気温17.5度.曇り空かと思ったら意外にも青空が広がっている.今日の大阪地方は雨が降るとの予報じゃなかったっけ.午前7時の気温は18.3度.さて長袖を着るか半袖で押し通すか.昨日くらいの気温だったら,ワタクシ的には半袖OK.ところが,大阪のみなさんは早々と冬みたいな出で立ちで,長袖はもちろんコートとかダウンとか.かなりぷかぷか浮いた.むしろ問題なのは,今日のお座敷が設けられている関西哲学会の “学会ドレスコード不文律” かも.おそらくスーツ・ネクタイ率はかなり高いんじゃないかと予想しているが,そんなことでは “天動説” なワタクシを動かすことはムリです(キリッ).

◆[欹耳袋]この結末がすごい! —— Togetter -「科研費のWord罫線問題に河野太郎議員が反応してくださった話」※事務文書書式の “魑魅魍魎” どもがわらわらと.あるあるすぎて.でもって,その結末は:河野太郎「科研費の申請書の罫線は次回申請から廃止することに決まりました。」となった.マジですか,ウソはなしよ./発声練習「河野太郎議員の科研費及び競争的資金に関する改善要請(2016/10/21 23:00ぐらい)」(2016年10月21日).

◆お昼前,本日の高座紙芝居の作成編集やっと終了.27MB→7.4MB にサイズ縮小した pdf ファイル完成.ちょっと手こずったが,今日の午後の噺はこれで何とか乗り切れるだろう:関西哲学会大会ワークショップ〈「種」とは何か:生物学の哲学の現場から論じる〉,2016年10月23日(日)15:20〜17:20@大阪大学吹田キャンパス・人間科学部本館第51講義室(A会場).

◆お昼過ぎにホテルを出て,またしてもお肉に誘引された後,珈琲充.予報では雨なのに,曇りところどころ青空が広がっている.いちおう長袖を選び,ワタクシ的には “礼を尽くしている” と納得する.ちゃんと靴も履いてるし.大阪モノレールの万博記念公園駅にて彩都線に乗り換え.そびえ立つ太陽の塔をぐるりと回り込んで阪大病院前にて下車.めっちゃ蒸し暑いやん.大阪大学吹田キャンパスはまさしくつくばと同じ人工都市のにおいがした.坂を下って人間科学部へ.本館は微妙な角度で曲がっていて,なんだかいろいろ捻くれそうで.この不安定感は九大伊都キャンパスの比社文のアレとそっくりだ.吹田キャンパスでのお座敷は関西哲学会ワークショップ.ワタクシの高座:三中信宏「ヒトは「種」とともに生き続ける:なぜ種問題はいつまでも解けないのか?」.もう一人の演者は神戸大学の大塚淳さん「現代生物学における「種」と普遍」.

◆[欹耳袋]xiangze's sparse blog「stanとRでベイズ統計モデリングをいただきました。」(2016年10月23日)

◆ワークショップ後,大塚さんに連れられて梅田・かっぱ横丁の〈初かすみ酒房・梅田店〉へ.ここは奈良の久保本家酒造の直営店で,看板商品の〈初かすみ〉はもちろん〈睡龍〉や〈生酛のどぶ〉も飲める.すばらしいと感動しつつうぐうぐ呑んでいたら写真を撮るのを忘れてしまった.ひとり二次会は天満駅前の前田酒店へ.〈風の森〉オンリーの角打ち.看板そのものが最節約化され,店名も不明なら,何を出す店かもわからへんようになっていた.それでものんべは誘引されてくる.大阪やなあ.

◇本日の総歩数=13,953歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


22 oktober 2016(土)※大阪京都奈良三都物語

◆午前5時前起床.一仕事が終わるとぐっすり安眠できる(いつも安眠しているというツッコミは聞こえません).

◆[蒐書日誌]ミネルヴァ書房の叢書〈ニッポン再発見〉に注目:石井英俊『マンホール:意匠があらわす日本の文化と歴史』(2015年9月刊行,ミネルヴァ書房[シリーズ〈ニッポン再発見〉1],東京, 本体価格1,800円, ISBN:9784623074471 → 版元ページ)|町田忍『銭湯:「浮世の垢」も落とす庶民の社交場』(2016年6月刊行,ミネルヴァ書房[シリーズ〈ニッポン再発見〉2],東京, 本体価格1,800円, ISBN:9784623077052 → 版元ページ)|津川康雄『タワー:ランドマークから紐解く地域文化』(2016年8月刊行,ミネルヴァ書房[シリーズ〈ニッポン再発見〉3],東京, 本体価格2,000円, ISBN:9784623077878 → 版元ページ)|屎尿・下水研究会(編著)『トイレ:排泄の空間から見る日本の文化と歴史』(2016年10月刊行予定,ミネルヴァ書房[シリーズ〈ニッポン再発見〉4],東京, 本体価格1,800円, ISBN:9784623078387 → 版元ページ).

◆京都ミッション —— エアポケットのごとく空いた午前中は,こういうときでないと行く機会がない京都へ.淀屋橋から快速特急で出町柳まで一直線.曇り空の洛中は〈時代祭〉でさぞや混雑していただろうが,そういう “俗世” とは無縁のワタクシは,一路百万遍を目指す.気温は16度台.涼しいようで歩けば暑い.まずは北白川の〈ワールドコーヒーショップ本店〉にて一休み.心の準備を整えてから “お水” の聖地〈にしむら酒店〉にて一升瓶を6本セレクション.つくばへの宅配を依頼する.やっぱり現物を見ながら選びたいので足を運ぶのがベスト.北白川までくれば元田中の〈キッチンごりら〉に詣でるのは今回の巡礼経路に当然組み込まれている.住宅街の中のお店はお昼前だというのにほぼ満席だった.今日はホネ付きローストポークがおすすめだったが,やはり牛肉でしょう.ということで,牛赤身ランプステーキ200グラムをいただく.ああ,おいしいわぁ.京都ミッションはこれにて完遂.さあ,次なるミッションへ移動だ.

◆奈良ミッション —— ときおり小雨がぱらつく午後の天理駅前に降り立つ.近鉄天理線が終着の天理駅に近づくに連れて,いたるところに天理教会の建物が見える.さすがは天理だ.その名に嘘偽りなし.駅前では天理教徒の若者が辻説法していた.さすがは天理教の “聖地” である.しかし,ワタクシはもうひとつの “聖地” である〈登酒店〉へ一直線.おそるべき日本酒のストックである.店主のお話をうかがいつつ,さまざまな試飲をさせてもらいつつ,奈良の地酒ブームを牽引したこのお店の勢いを実感する.〈登酒店〉の陳列棚はタダゴトではない.「風の森」コーナーなら〈風の森〉だけが並び,〈花巴〉〈三諸杉〉〈酔龍〉など奈良の地元の蔵ごとにコーナーが設けられている.バックヤードにはさらに膨大なストックがあるとのこと. “お水” の “聖地” である.

◆[欹耳袋]slideshare | 安田洋祐「研究とメディア活動を両立するための3つのコツ」※「1. 研究時間を作る」「2. 研究グセをつける」「3. 満足感・達成感を下げる」— なるほど.

◆そして大阪の夜 —— 小雨がそぼ降る夜の堺筋本町.京都〜奈良と長距離移動したので,夜くらい静かに燗酒の極楽に沈み込んでも許されるにちがいない.この店は “お水” ではなく “お湯” がデフォルト.まずは〈日置桜〉26BY生酛強力から.〈玉櫻〉生酛純米山田錦70にごりの飛び切り燗.〈小笹屋竹鶴〉大和雄町純米原酒.宿根雄町ではなく大和雄町を勧められた.いま人気が出つつある千葉の寺田本家〈香取〉純米自然酒90.ほとんど磨いていない自然のまま.まったく磨かない発芽玄米酒「むすひ」もあったが,ご主人に「ぜんぜん別次元のお酒です」と言われて二の足を踏んでしまった.最後は〈奥鹿〉生酛山田錦.大阪は心地よいな.

◆明日は二つ目のお座敷である.ふたたび大阪モノレールに乗って今度は太陽の塔を遠巻きに望むことになる.

◇本日の総歩数=18,505歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


21 oktober 2016(金)※待兼山にて待ちかねて

◆午前4時過ぎ起床.米とぎ.気温はすでに10.0度まで下がっているので,きっと一桁台の最低気温になるだろう.すっきり秋晴れの青空が広がる.今朝の最低気温は9.3度,午前7時には13.3度と気温的には前日と大差がないが,昨日や一昨日のような “夏” の気配は微塵もなし.吹き抜ける北東風が心地よし.

◆上方への旅路 —— 午前9時,つくば駅なう.青空と涼風.気温は16度台ですがすがしい.こういう日和は少数派の “半袖族”にとって満足度高し.今日はこれからに西方に出撃する.まずは待兼山のお城” を攻め落とし,その後,夜陰に乗じて石橋商店街にてゲリラ作戦に服務することになっている.今回の出撃には大┣┣" 一頭に首輪をつけて連れ歩くことになった.けっこう重い.

◆東京駅.駅ナカで移転した〈はせがわ酒店グランスタ店〉の新店舗の場所を確認してから,珈琲充.都内の今の気温は18.4度だが,閉じた駅構内はおそらく20度を超えているだろう.行き交う乗客の半袖率は意外なほど高い.

◆新幹線は11:30発ののぞみ29号.平日のお昼前はさすがに空いている.隣席の女性がおもむろに岩手の本醸造〈あさ開き〉の2合瓶を開栓してちびちび飲み始めている.うらやましすぎて言葉もない.白昼の日本酒テロ.ああっ,さきイカまで用意しているっ.なんと準備のいいこと.これは確信犯とみた.ワタクシも帰りの新幹線ではぜひかくありたいもの.日本酒一瓶を空っぽにしたおねえさんは京都で軽やかに降りていった.

◆午後2時過ぎ,新大阪駅で下車したとたん,周囲のスマホが緊急地震メールでいっせいに鳴り出した.ホームの掲示板がゆらゆら揺れた程度ですんだけど,新幹線は新大阪〜博多間で全線運転見合わせ.停電が発生しているらしい.間一髪いうのはこのことやな.まずは淀屋橋の宿にチェックインだん.御堂筋線のエスカレーターでみんな右並びしよる.大阪やなあ.〈551蓬莱〉のお店がどこにでもある.ああ,大阪やわぁ.阪急宝塚線と大阪モノレールはどちらもダイヤ遅延.待兼山にたどり着けるかが次の課題.御堂筋線も遅延しているみたいなので,早めに出発した方がよさそう.

◆[欹耳袋]Keynote Session: Dr. Edward Tufte - The Future of Data Analysis (Channel 9) ※「動いて話すタフティ先生」を初めて見たぞ.

◆御堂筋線で梅田まで出て,阪急宝塚線で蛍池まで.さらに大阪モノレールでとなりの柴原駅にて下車.ここが大阪大学豊中キャンパスの裏の入口.実は大阪大学は行くのは今回が初めて.豊中キャンパスも吹田キャンパスも一度も行ったことなし.学会とか会議とかこれまでまったく機会がなかった.草の生い茂る柴原門から入構.満開の金木犀の香り漂う柴原通りなる奥の細道をたどる.モダンな建物もあれば,見慣れた国立大学らしい建物もある.まずは文学部の研究科長室へ.東大オケ卒業後,実に32年間にわたって一度もお会いしていないにもかかわらず,金水敏文学研究科長はまったくお変わりなかった.アノままである.

◆午後5時半から2階会議室にてトーク:Dean’s Selection〜文理融合トークイベント〜:三中信宏「分けると繋げる:分類と系統のダイアグラム世界を眺める」,2016年10月21日(金)17:30〜19:00.どれくらい聴衆が集まるのかわからなかったが,けっきょく開始時には30名を超えていたとのこと.一時間あまり噺をして,質疑応答.午後7時にお座敷ははけた.

◆トーク終了後,夕暮れの待兼山を下山して石橋阪大下〈風の盆〉にて盛大なる迎撃を受ける.きときとのお魚の “馳走攻め” と〈立山〉の “お水責め”.午後10時過ぎ,よろよろとホテル帰還.これでやっと一つ目のお座敷務めが終わった.

◆[蒐書日誌]ハンス=イェルク・ウター[加藤耕義訳/小澤俊夫日本語版監修]『国際昔話話型カタログ:分類と文献目録』(2016年8月刊行,小澤昔ばなし研究所,東京,2,288pp., 本体価格18,000円, ISBN:978-4-902875-76-8 → 版元ページリーフレット [pdf])※なろ様がこういう本にポンと「18,000円」出してくれたら見直してやるぞ.

◆明日から関西哲学会が大阪大学吹田キャンパスで始まる.転戦である.

◇本日の総歩数=13,292歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 90.7kg(−0.4kg) / 29.9%(+0.3%)


20 oktober 2016(木)※今日は本郷またも夏日

◆午前3時前起床.気温17.8度.米とぎの真夜中.青空が広がる観音台は朝から暖かい.午前8時には19.6度,予報では今日の最高気温は夏日ラインを軽々とクリアするとのこと.昨日は長袖を着て失敗したので,今日は半袖アロハの出番アゲイン.午前中だけ観音台に実在し,午後は都内に出奔する.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「JAXA・防災科研経費、2000万円の無駄指摘 会計検査院」(2016年10月14日)※「論文を閲覧するデータベースの契約」「年間購読を続けながらも閲覧がゼロ」「年間購読をやめれば」— 雑誌も切り捨てか.この論理だとロングテールの端っこのジャーナルからどんどん切り落とされていくにちがいない.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 今週末の関西哲学会の高座紙芝居(70枚)がお昼前にしあがった./大地がズシンとゆれた.即撤収だ.

◆[欹耳袋]macOS Sierra 人柱レポート:Sierra に変身してからずっと困っていたことのひとつは R パッケージ更新時のファイル格納場所に到達できなくなってしまったことだった.たとえば,パッケージ更新すると格納場所は

/var/folders/……/T//RtmpkMGJJt/downloaded_packages

と表示される.El Capitan まではフォルダーの「移動」メニュー>「フォルダーへ移動」で,この行き先を入力すれば移動できた.ところが macOS Sierra だと,この操作では目的のファイル格納場所へは到達できない.試行錯誤してみると,のダブルスラッシュ「//」前までなら移動できると判明.つまり,第一段階として

/var/folders/……/T

へ移動.いったん,このキャッシュ領域の中に入ったら,第二段階として,同じく「移動」>「フォルダーへ移動」で「//」以降の

RtmpkMGJJt/downloaded_packages

をコピペすれば目的場所まで到達できることもわかった.要するに「//」が “障害物” だったということ.ダイレクトには到達できず,“二段階移動” するしかないのは手間が増えてしまったな.

◆午後1時,つくば駅.季節外れの残暑と夏の日差し.気温はすでに25.1度まで上がっている.午後2時,本郷着.早々と2号館に潜入し,基地設営.都内の気温27.6度.夏である.本日の講義は確率分布曼荼羅から始まり,正規分布のネ申パワーの洗礼,そして実験計画法のイントロまで解説.次回(11月10日)は実験計画法の本論へ.外はもう薄暗くなってきた.即撤収だ.

◆[欹耳袋]"ボディプラン" を "ボブディラン" とうっかり錯視してしまう人たちがあまりに多すぎる.過去ツイートをたぐってみると,この “錯視” はボブ・ディランのノーベル文学賞受賞の「前」からあったみたい.

◆さあ,旅支度だ.今度は国内だから気楽だ.

◇本日の総歩数=6695歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 91.1kg(+0.1kg) / 29.6%(+0.2%)


19 oktober 2016(水)※夏日の弥生へ出撃する

◆午前4時過ぎ起床.気温18.8度.【教訓】「あとで」メモするのはダメ.「いまここで」メモすること.朝焼けグラデーション.

◆[欹耳袋]京都大学・学生総合支援センター「留年について」※「たとえ不完全でも、たとえ中途半端でも、たとえみっともなくても、とにかく今、行動することが大事です。それを避けて、早々と諦め、未来のいつか行動するための美しい計画を立てるというパターンに陥っていませんか」— 染み込む.ワタクシたちが大学にいた頃は “留年” は日常茶飯事?な人生ルートだった.当時は世の中の景気がとてもよかったし,国立大学の学費が今と比較してアホほど安かったので,足踏みしてもたいして “ロス” も “リスク” もなかった時代だったからだろう.

◆午前の┣┣" 撃ち —— さりげなく新規┣┣" が一頭向こうの方から接近してきた.まだ逃げられるか.ムリか./新年度になってから,依頼出張の引き受け方の “お作法” もちがっていることを最近知った.さすがはなろ様,ぬかりがない(棒読み).

◆[蒐書日誌]倉谷滋『分節幻想:動物のボディプランの起源をめぐる科学思想史』(2016年11月刊行予定,工作舎,東京, 本体価格9,000円, ISBN:9784875024781 → 版元ページ[近刊リスト]amazon)※密林ページ 誰か早く登攀して〜.東京大学出版会の『動物進化形態学』の改訂版が同調して出ることは聞かなかったことにしよう.そうしよう.

◆夏日の都内へ —— 午前10時半,つくば駅.これから都内出撃.曇り空.気温20.6度.湿度が高い.長袖を選んだのは選択ミスだった.正午前,根津.都内は曇り空.都内の正午の気温は22.9度.かなり蒸し暑いせいか街行く人の半袖率は意外に高い.根津神社のイチョウは色づく気配もない緑色.〈芋甚〉が昭和焼きを売り始めていたのでさっそくゲット.粒あんの快楽. すぐ近くの不忍通り沿い〈根津のたいやき〉はあまりに有名過ぎて今日も待ち客の列が伸びていたが,ワタクシ的には〈芋甚〉の昭和焼きは評価がとても高い.

◆[蒐書日誌]岩波データサイエンス刊行委員会(編)『岩波データサイエンス・Vol. 4』(2016年10月14日刊行,岩波書店[岩波データサイエンス(第I期)],東京, 160 pp., 本体価格1,389円, ISBN:978-4-00-029854-4 → 版元ページコンパニオンサイト)※正しく着弾いたしました〜ご恵贈感謝./チャールズ・ダーウィン[長谷川眞理子訳]『人間の由来(下)』(2016年10月11日刊行,講談社[講談社学術文庫・2371],東京,506 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-06-292371-2 → 目次版元ページ)※先月出た上巻:チャールズ・ダーウィン[長谷川眞理子訳]『人間の由来(上)』(2016年9月9日刊行,講談社[講談社学術文庫・2370],東京,528 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-06-292370-5 → 目次版元ページ)に続く後半の巻.ちゃんと2巻におさまった.計千ページ超.

◆昼下がりの弥生キャンパスへ.午後1時から始まった専攻教員会議は午後4時過ぎにやっと終了.まもるもめる(汗).続いて,専攻ウェブサイト委員会.終わったのは午後6時前.今日は長引いたな.つくば直帰.

◆[分類思考]本日の残響:本から見たセカイ「『一流の人は、本のどこに線を引いているのか』感想!1行の線と良著から広がる新たな世界!」(2016年10月18日)※この本の付録に『分類思考の世界』が「どの分野の本を集中的に読むのか?という問いに答えてくれそうな1冊」挙げられているらしい.そんな “役に立つ” 本ではゼッタイないと著者のワタクシはここで断言するぞ.アノ本はあらゆる意味でビジネスマンには役に立ちません.そーいう動機で手に取ったらヤケドしまっせ.

◆今週末10月22日(土)洛中は〈時代祭〉当日なので,そこを横切るのは要注意しまくりということですな.

◇本日の総歩数=7,874歩. 朝◯|昼−|夜△. 計測値(前回比)= 91.0kg(+0.2kg) / 29.8%(+0.2%)


18 oktober 2016(火)※また暑さがぶり返して

◆午前5時過ぎ起床.またまた雨.気温17.3度.雨上がりの観音台は湿った空気がまだ淀んでいる.居室からは霧がかかった遠景が広がる.午前8時の気温は18.2度.今日は夏日ラインに達するかもとの予報.もちろん半袖出勤で快適.のうかんけんはこの季節でも半袖 or 短パン or サンダルという “なちゅらる” な研究員多し.

◆丸ごとキャベツカレーの後日譚:断続的に火を入れたカレーは夜を越すごとに熟成していく.最初期のまん丸なキャベツのかたちはすでにあとかたもなくなり,その植物繊維と甘みだけが名残りをとどめる.イタリアンパセリのオムレツをトッピングしてみた.クックパッド「丸ごとキャベツカレー」はレシピ公開して2日目でほぼ4,000アクセスと急上昇.みなさん,キャベツをたくさん食べましょう.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 課題進捗状況報告を提出.

◆[欹耳袋]〈R日本語ドキュメントパッチ〉にある「datasets-manual.pdf」はR の組み込みデータのパッケージ datasets のマニュアルの日本語訳.ほかにもいろいろ.

◆さっきまで雨が降っていたと思ったら,青空が広がり日光がさんさんと差すお昼前.朝からフシギな空模様.

◆[欹耳袋]産経ニュース「阪大教授が答案紛失 授業の出欠表も」(2016年10月18日)※「大学は、個人情報を含む資料を学外に持ち出す場合、事前に届け出るよう規則で定めている。教授は手続きを怠っていた」— 非常勤講師はどーしましょ.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 阪大・豊中キャンパスでぶいぶいいわすための紙芝居150枚.阪大・吹田キャンパスではまだぶいぶいいわす段階ではない(すみません)が,紙芝居の素材を90枚あまりずらっと並べたところで撤収だ.

◆[欹耳袋]新共通テストは無理筋 —— 毎日新聞「新共通テスト:「記述式」大学が採点、1月実施のまま」(2016年10月18日)※「3月の2次試験の合格発表までに採点すればよく、時間の余裕が生まれ出題の幅も広がる」— 大学教員側の「時間の余裕」はなくなる,と./大学ジャーナルオンライン「新大学入試の採点方法に私大連合会が反対の意見書」(2016年10月18日)※「大学側が記述式問題を採点する時期が個別入試の準備や後期定期試験の採点と重なるとして物理的困難を伴うと反対」—確かに.

◆今日の最高気温は午後2時の25.5度.こうもあっさりと夏日ラインを越えてくれると半袖をしまうわけにはいかない.

◇本日の総歩数=3104歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 90.8kg(−0.8kg) / 29.6%(0.0%)


17 oktober 2016(月)※雨の週明け高座の支度

◆午前5時過ぎ起床.雨.気温15.9度.ひさしぶりの雨に濡れる観音台.今日は雨の週明けのせいか,どこの通勤路も混雑していた.午前8時の気温は15.8度と日が変わってからほとんど変化なし.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 居室の一角を掃除しただけで午前中がつぶれそう.過去の堆積書類どもが変成岩化していた.すべて廃棄処分へ.しかし,分別してふんじばる作業はあとまわし.

◆冷たい雨がしとしと降り続く昼休み.気温は午後になっても16度台.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 上方連続高座の紙芝居をつくる.ひとつは:Dean’s Selection〜文理融合トークイベント〜:三中信宏「分けると繋げる:分類と系統のダイアグラム世界を眺める」,2016年10月21日(金)17:30〜19:00@大阪大学豊中キャンパス・文法経済学本館2階大会議室.もうひとつは:関西哲学会大会ワークショップ〈「種」とは何か:生物学の哲学の現場から論じる〉:三中信宏「ヒトは「種」とともに生き続ける:なぜ種問題はいつまでも解けないのか?」,2016年10月23日(日)15:20〜17:20@大阪大学大学院人間科学研究科人間科学部本館第51講義室(A会場)(吹田キャンパス)→ プログラム [pdf]|講演要旨 [pdf]| 地図

◆[蒐書日誌]Ian L. Dryden and Kanti V. Mardia『Statistical Shape Analysis with Applications in R, Second Edition.』(2016年7月刊行,Cambridge University Press, Cambridge, ISBN:978-0-470-69962-1 → 版元ページ)※初版:Ian L. Dryden and Kanti V. Mardia『Statistical Shape Analysis』0-471-95816-6 → 目次)が出たのは1998年だったので,ほぼ20年ぶりの改訂になる.頁数だけ見ても350pp.から500pp.へと大幅増補しているようだ.初版を読んだかぎり,前半の線形空間の章はまあいいんだけど,後半の非線形空間上の複素確率分布あたりから,急速にオーバーハング化してどんどん “滑落” するスリル感が満点だった記憶がある.また,初版では R パッケージ〈shapes〉はオモテに出なかったが,第2版でやっと舞台に上がるようになったようだ.こわごわ発注.

◆夕方になって,終日降り続いた雨はやっと止み.西日が差し込んできた.

◇本日の総歩数=5,616歩. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)=91.6 kg(−0.5kg) / 29.6%(+1.1%)


16 oktober 2016(日)※キャベツ受難の秋晴れ

◆午前4時前にごそごそ起床.気温は8.8度まで下がっている.もうかれこれ1時間ほど今週末の高座スライドにかかりきり.二度寝して午前6時前に再起床.気温は7.9度まで下がり,ひんやり寒い.朝焼けが残る青空,高層に薄雲が流れる.厨房は早朝から本格稼働.豚と鶏のホネを圧力鍋に放りこんで高圧でスープ抽出の真っ最中.圧力栓がしゅらしゅらとリズミカルに回っている.

◆[欹耳袋]数学者ラマヌジャンの伝記映画〈奇跡がくれた数式〉は日本では10月22日から公開される.ワタクシはエクアドル沖のガラパゴス諸島の上空あたりでこの映画を見た.どことなく〈ビューティフル・マインド〉を連想する数学者の世界.ラマヌジャンのケンブリッジ大学での研究生活もさることながら,母国インドでのしっかり考証された彼の生い立ちは見もの.彼はイギリスにさえ渡らなければ結核という “germ” に侵されることもなかったのではないか.ラマヌジャンをケンブリッジに呼び寄せた数学者ハーディ(Godfrey Harold Hardy)を演じた役者さんは丸眼鏡が印象に残ったが,実物のハーディにもそういう写真がある.あ,このハーディは集団遺伝学の「ハーディ-ワインベルクの法則」を発見したあのハーディね.

◆心地よい青空と爽やかな東風の昼下がり.最高気温は23.3度まで上がった.みんなが昼酒をエンジョイしているつくばセンターをふらふらし,筑波西武のリブロにて『DS4』のブツを手にした.直帰で厨房へ.

◆「丸ごとキャベツカレー」のレシピ —— キャベツ丸ごとひとつを切らずにそのままカレーにしてしまうという暴挙! キャベツが甘いのでやや辛めに仕上げる.

  1. 圧力鍋に水1.5リットルを入れ,鶏手羽元と豚スペアリブの骨を各10本ずつを投入し,高圧で30分加熱したのち自然減圧する.これでスープのできあがり.
  2. 玉ねぎ2個・にんにく1玉・しょうが1個は薄切りにする.
  3. 2 の玉ねぎ・にんにく・しょうがをサラダ油50ccを入れた厚手の深鍋で炒める.最初は強め,きつね色になってからは中火.一時間ほど炒めると水分が飛んで焦げやすくなるので火加減に注意する.
  4. スパイス類はすり鉢でつぶし,カレー粉を加える.3 混ぜてしっかり炒め,缶詰トマトを加える.これでカレールーのできあがり.
  5. キャベツは芯の部分をくりぬいて水洗いする.
  6. 4 のカレールーを 1 のスープで伸ばし,赤ワイン200ccを入れて加熱.5 のキャベツを丸ごと投入し,沸騰したら中火にする.
  7. 最初のスープの量が少ないようでも,キャベツからどんどん水分が出るので,心配しなくてよい.2時間ほど煮込むと,キャベツは自重でしだいに沈み込んでいく.
  8. さらに1時間ほど煮込み続けると,水蒸気圧でキャベツが “赤色巨星” のように大きく膨張する.このときキャベツの内部は「蒸し煮」状態なのでみだりにつついて破いたりせず,弱火のままそっとそのまま見守る.
  9. キャベツの膨らみが収縮し始めたら, “ブラックホール” にならないように,すかさずカレー鍋の中でざくざくカットする.あとは弱火にかけたままにする.
  10. 残りものの冷凍カレーがあれば添加し,無糖ヨーグルト100グラムを混ぜて調味する.

肉なしの野菜カレーなので,横手の〈阿櫻〉純米スパークリングをマリアージュしてみた.やや軽めな味わいながら,アルコール度数16度の正しい活性にごり酒.煮込んだキャベツの甘味にはこういう辛口の発泡日本酒が似合うと思う.これが牛肉や豚肉のカレーだったら,〈神亀〉の活性にごり酒とか〈生酛のどぶ〉の炭酸割りとか,もっと重装備の “迎撃” が必要だろう.

—— het dagelijkse keukenleven「丸ごとキャベツカレーと〈阿櫻〉スパークリング」|クックパッド「丸ごとキャベツカレー」.

◇本日の総歩数=4091歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.1kg(+0.5kg) / 28.5%(−0.5%)


15 oktober 2016(土)※週末は初冬の冷え込み

◆午前4時過ぎ起床.気温7.3度.今季最低を更新する冷え込み.朝焼けグラデーション劇場が開幕.気温は6.4度まで下がってきた.フライングな初冬の朝は雲一つない青空が広がる.今朝の最低気温は6.0度まで下がった.空気が乾いて冷たい.

◆[蒐書日誌]Juan J. Morrone 『Sistemática, biogeografía, evolución: los patrones de la biodiversidad en timpo-espacio』(2001年刊行,Coordinación de Servicios Editoriales, Faculdad de Ciencis, Universidad Nacional Autónoma de México, Ciudad Universitaria, x+124pp., ISBN:968-36-8600-1)※電子公開されていた:http://www.libros.unam.mx/digital/V9/35.pdf

◆早朝は最低気温6.0度まで冷え込んだのに,秋の日差しが降り注ぐ昼下がりの今は21.9度というポカポカ陽気.長袖を着込んだのは判断ミスだったか.今日のランチは菜園テーブル〈Roji〉にて.お野菜もたくさん食べればお腹いっぱい.

◆[蒐書日誌]Willi Hennig[Horstapeter H. G. J. Ulbrich 訳/Oswaldo Reig 監修]『Elementos de una sistemática filogenética』(1968年刊行,Editorial Universitaria de Buenos Aires[Manuales de EUDEBA / Biologia], Buenos Aires, viii+353 pp. → 目次)※ブエノス・アイレスから帰ってきたら,タイミングよくこの古書があとから追いかけてきた.Willi Hennig が第二次世界大戦敗戦直後のドイツで1950年に出版した系統体系学の古典:Willi Hennig『Grundzüge einer Theorie der phylogenetischen Systematik』(1950年刊行,Deutscher Zentralverlag, Berlin, vi+370pp.)は,著者自身によって改訂が進められ,1960年には改訂原稿が完成していた.このドイツ語改訂稿の英訳本が当時の英語圏の分岐学派の拠り所となった:Willi Hennig[D. Dwight Davis and Rainer Zangerl 訳]『Phylogenetic Systematics』(1966年刊行,University of Illinois Press, Urbana, viii+263 pp.)だ.しかし,この英訳には Hennig はまったく関われないまま出版されてしまったので,必ずしも “いい訳” とはいえないという指摘もある.

一方,その同じドイツ語改訂稿は,英訳とは別に,スペイン語にも翻訳されていたことはほとんど知られていない.1961年にブエノス・アイレスに届いたドイツ語改訂稿を踏まえ,アルゼンチンの進化学者 Osvaldo Reig(1929-92)の監修のもとに,Horstpeter H. G. J. Ulbrich が行なったスペイン語訳が『Elementos de una sistemática filogenética』だ.このスペイン語の翻訳作業にあたっては Hennig は関われたようで,Hennig による短い著者序文が付けられている.

翻訳を通じてある学説・学派の影響が言語圏をまたいで広がっていった好例が Hennig の英訳本だった.では,このスペイン語訳本がはたしてどれほどの学問的影響を及ぼしたのか.Hennig の伝記的記述をいくつか見た範囲ではスペイン語訳の存在に言及すらされていないのでほとんど情報がない.今でも中南米スペイン語圏の分岐学の教科書にはこのスペイン語訳が引用文献として載っていることもあるが,どれくらいのサーキュレーションがあったのかはよくわからない.CiNii Books で検索したかぎりでは,このスペイン語訳本は日本のどこの公的機関にも所蔵されていないようなので,日本では実際に手に取った人はほとんどいないだろう.つくばに届いた古書も造本がやや崩壊気味のペーパーバックだが,こういう “物件” は「ここにあることに意義がある」のだとワタクシは思う.

元のドイツ語改訂稿それ自体は,Hennig の死後,子息である分子生物学者 Wolfgang Hennig の編集のもとに出版された:Willi Hennig[Wolfgang Hennig 編]『Phylogenetische Systematik』(1982年刊行,Verlag Paul Parey[Pareys Studientexte: Nr. 34], Berlin und Hamburg, 246 pp., ISBN:3-489-60934-4).なお,英訳本『Phylogenetic Systematics』からの日本語への “重訳” は,九州大学教養部(当時)にいた三枝豊平さんが1981年春に完成させていた(その和訳原稿一式のコピーはワタクシの手元にある).しかし,残念なことに彼の日本語訳稿が出版されることはなかった.

◆日が暮れて,つくばセンターの背徳の夜〈第三回 食と酒 東北祭り〉をひとまわり.

◇本日の総歩数=2,774歩. 朝◯|昼△|夜△. 計測値(前回比)= 91.6kg(−0.5kg) / 29.9%(+1.6%)


14 oktober 2016(金)※ちぎって投げて丸める

◆午前5時起床.気温10.6度.冷え込み強し.薄曇りところどころ青空がのぞく観音台.今朝の最低気温は10.1度,午前8時の今は13.9度.いちおう半袖出勤したんだけど,気温が二桁だと許容範囲.

◆[欹耳袋]BIGLOBEニュース「<書籍消毒機>導入の図書館が増加 「安心」「気にしすぎ」」(2016年10月12日)※「誰が触ったか分からない本は借りられない」— そんなに “清潔” が大好きなら全身滅菌しなはれ.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 2017年の蛇腹イヤープランナーを昨日ゲットしたので,来年の┣┣" どもが居場所を見つけて大喜びしている./とりあえず┣┣" 津波の第一波は乗り越えた.今月の不在申請一式を提出.上旬の海外逃亡のせいもあり,10月は不在率がきわめて高く,のうかんけん実在率は5実在日÷19労働日=26%にすぎない./堆積していた事務書類┣┣" を一匹また一匹と退治しているうちに午前が消費されてしまう予感.

◆[欹耳袋]KAI-YOU.net 「校閲ボーイが観た『地味にスゴイ!校閲ガール』レビューの記事一覧」(2016年10月13日)※第0回〜第2回まで.

◆午後の┣┣" 撃ち —— そういえば,昨日の「生物統計学」実習で,RStudio の文字コードの recoding をしても文字化けが解消できないというフシアワセが発生した.それもある部分は読めるのに他の部分は文字化けするという邪気が漂っていた.アレっていったい何だったんだろう.

◆[蒐書日誌]┣┣" だけでなく,新刊本も積み重なる読書の秋 —— グレン・パケット[理論物理学刊行会企画]『科学論文の英語用法百科・第2編:冠詞用法』(2016年10月20日刊行,京都大学学術出版会[科学論文の英語用法百科(全5巻)],京都, vi+318 pp., 2,600円, ISBN:978-4-8140-0048-7 → 版元ページ)※今から12年前に,本シリーズの第1編『よく誤用される単語と表現』(2004年8月刊行, ISBN:978-4-8769-8629-3 → 版元ページ)が出たときに全巻一括購入予約したことをすっかり忘れていた.それにしても,このペースだと全巻完結するのはいったいいつのことなんだろうか……./カルロ・ギンズブルグ[上村忠男編訳]『ミクロストリアと世界史:歴史家の仕事について』(2016年9月20日刊行,みすず書房,東京, vi+290 pp., 本体価格4,200円, ISBN:978-4-622-08545-4 → 目次版元ページ)※これはもう買うしかないわけでして./イタイ・ヤナイ,マルティン・レルヒャー[野中香方子訳]『遺伝子の社会』(2016年10月19日刊行,NTT出版,東京,vi+285 pp., 本体価格2,800円, ISBN:978-4-7571-6069-9 → 目次版元ページ)/宇沢弘文『新装版 好きになる数学入門:5 関数をしらべる — 微分法』(2015年9月18日刊行,岩波書店[新装版 好きになる数学入門・5],x+215 pp., 本体価格2,600円, ISBN:978-4-00-029845-2 → 版元ページ)※あとで聞いたら「誤爆」で届いたらしい.でも,これまた縁だし.

◆今日の午後の最高気温は18.7度止まり.午後9時過ぎの今は9.4度.こう寒くなってくると暖かい夕餉が好ましいので,夕暮れの厨房にこもって鶏手羽元の親子煮込み(馬鈴薯付き)をしこむ.

  1. 厚手のフライパンを強火で熱し,サラダ油大さじ2を引いて,鶏手羽元20本(約1kg)にしっかり焦げ目を付ける.
  2. 卵5個を茹で,殻をむく.
  3. ジャガイモ中5個を皮付きのまま 1 の残り油で炒める.
  4. 圧力鍋に 1 の鶏手羽元,2 の茹で卵, 3 のジャガイモを投入,日本酒200cc,みりん60cc,濃口醤油大さじ3,きび砂糖小さじ2,そして鷹の爪1本を入れて煮立たせる.
  5. 高圧設定で圧力鍋の蓋をして,圧力弁が動き始めたら火を弱め中火で15分.その後,火を止めて自然減圧する.

手羽元の煮込みが脂の乗ったやや甘めの醤油味なので,“お水” は横手の〈まんさくの花〉純米吟醸一度火入れ原酒・亀ラベルをマリアージュ.ほのかな吟醸香と心地よい酸味がグッド.冷蔵庫で一晩置くとさらに味が染み込んでごはんのおかずにピッタリ.

—— het dagelijkse keukenleven 「鶏手羽元の親子煮込みには〈まんさくの花〉亀ラベル」|クックパッド「鶏手羽元の親子煮込み」.

◆夜が更けるにつれて気温がどんどん下がってきた.

◇本日の総歩数=5,596歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.1kg(−0.5kg) / 28.3%(−0.2%)


13 oktober 2016(木)※二週間ぶりに本郷高座

◆午前5時過ぎ起床.灰色の曇り空.一晩中,北風の音がしていた.気温14.4度.こりゃ寒そう.

◆[欹耳袋]「パン袋クリップ」の多様性研究は日々進められている —— HORG「Patulastoma palpatophoides」※原記載論文:Karen Andrews 2016. Field Notes on the Occlupanids of Santa Cruz County, California [pdf]./日本でも “新種” 誕生か:Yahoo!ニュース「「青森県の形のパンの袋どめ」を自作した大学生が話題に(THE PAGE)」(2016年2月28日).

◆午前の┣┣" 撃ち —— アルゼンチン復命書の服務内容を大幅に増補するよう求められたので,文字数にして2.5倍に水増し.ついでに,今後のための申し入れをした:「上記の復命内容は大会プログラムをそのまま要約しただけのものです.出張者にあえてことこまかに書かせることにいったいどんな意義があるのか私には理解できません.単に,研究者の時間を奪っているだけだろうと推察します.こういった手続き上の煩瑣化はひとつひとつはたいしたことがなくても,積み重なれば大きな研究資源の損失につながるでしょう.風潮としての悪しき「手続き合理性」に対しては「実質的形骸化」で対抗するというのがわれわれ研究者の取るべき唯一の道であると考えています.私の場合は,ほとんど何も考えずに服務内容を書きましたので,できましたら何も考えずに読み飛ばしていただくのがよろしいかと思います」.

◆[欹耳袋]News i - TBSの動画ニュースサイト「ペット墓地にハチ公像登場 米・ニュージャージー州」(2016年10月10日).

◆おお,今日 “出題” されたんだ.どんな「宿題」か気になって夜も寝られないそこのアナタ,福岡天神に今年6月にオープンした〈Rethink Books〉 へ直行しようね.

◆午前10時,つくば駅.曇り空.気温15.1度.都内出撃.正午前に〈ルオー〉にてまずはセイロン風カレーでランチ.その後,約2時間ほど形態測定コンサルティング.午後2時過ぎに曇り空の懐徳門をくぐって理学部2号館へ.「生物統計学」講義までまだ時間があるので,ゆったりセッティング.今日はとても涼しい.本日の講義は,データ可視化(2D, 3D),箱ひげ図,パラメトリック統計学,分散概念導出,自由度バンザイでした.次回は正規分布帝国のお話です.では,また来週.

◆[欹耳袋]Togetter -「私家版メモ RcommanderとRStudioのあいだ」.

◇本日の総歩数=8,797歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.6kg(+0.5kg) / 28.5%(+2.9%)


12 oktober 2016(水)※いきなり日常に逆戻り

◆午前3時過ぎ起床.真夜中にごそごそと動き出す.気温11.0度.ブエノス・アイレスよりは高めだな.午前4時,12日ぶりの観音台なう.漆黒の闇.10度台の気温は半袖だとややつらい.ブエノス・アイレスでもそうつぶやいた気がする.居室には┣┣" が静かに降り積もっていた.明け方の朝焼けの空の表情は刻々と変わる.最低気温は9.9度と一桁台にまで下がった.

◆[欹耳袋]Togetter -「東京ズーネット[公式] マグロの先祖は深海魚 バケツ一杯の水ですむ魚類を判別 宮正樹さんの講義」.ついでに近刊情報:宮正樹『新たな魚類大系統:遺伝子で解き明かす魚類3万種の由来と現在』(2016年10月下旬刊行予定,慶應義塾大学出版会[遺伝子から探る生物進化・4],東京, 本体価格2,400円, ISBN:978-4-7664-2298-6 → 版元ページ)著者から聞いたところでは半自伝的著作らしい.

◆今日の二度目の出勤はつくバスで.PASMO が使えてよかったのだが,農林団地中央で下車するときに「お客さん,チャージ金額が足りませんよ」と運転手さんに指摘されてシュン…….ごめんなさい,けっきょく160円で乗車してしまった(バス内ではチャージ不能).ごめんごめん.いろんなところでトラブルを “引き寄せる” 磁力がワタクシにはあるにちがいない.What's next?

◆午前の┣┣" 撃ち —— 堆積していた┣┣" どもを切り崩していたらあっという間にお昼休みになってしまった./アルゼンチン出張の復命書提出./こういうときにかぎって,MS Office の「更新の祭典」が乱入して腹が立つ.

◆[蒐書日誌]Juan J. Morrone and Tania Escalante『Introducción a la biogeografía』(2016年4月刊行,Universidad Nacional Autónoma de México, Ciudad Universitaria, 315 pp., ISBN:978-607-02-7885-3 [pbk] → 目次)※ブエノス・アイレスの Hennig XXXV 会場の受付で展示即売されていた新刊をゲット./Richard Richards『Biological Classification: A Philosophical Introduction』(2016年9月刊行,Cambridge University Press[Series: Cambridge Introductions to Philosophy and Biology], Cambridge, x+302 pp., ISBN:978-1-107-06537-6 [hbk] / ISBN:978-1-107-68784-4 [pbk] → 目次)※生物分類学の哲学入門./本川雅治(編)『日本のネズミ:多様性と進化』(2016年10月5日刊行,東京大学出版会,東京,viii+242 pp., 本体価格4,200円, ISBN:978-4-13-060231-0 → 版元ページ)※ご恵贈感謝.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 所内引越しのお手伝いをしてきた.「紙の本」を大量にもつのは “罪深きこと” なり.どーするよ>誰に言うてるん?

◆[蒐書日誌]カール・ジンマー,ダグラス.J・エムレン[更科功監修/石川牧子訳]『進化の教科書・第1巻』(2016年11月刊行予定,講談社[講談社ブルーバックス],東京,ISBN:978-4-06-257990-2 → 版元ドットコム)※原書:Carl Zimmer and Douglas Emlen『Evolution: Making Sense of Life』(2012年8月刊行, Roberts and Company, Greenwood Village, ISBN:9781936221172 [hbk] / ISBN:9781936221363 [pbk] → Excerpt|)にはふんだんにカラー写真が使われている.この重厚長大な本をブルーバックスの判型に収めるとなるといったい何巻本になるのだろうか.

◆今日が締切の首都大学東京「生命科学特論」のレポートが次々に届くのでひとつひとつ受領るを返信.

◇本日の総歩数=11,891歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.1kg(+1.1kg) / 25.6%(−5.1%)


11 oktober 2016(火)※地球をぐるり半周して

◆〈ブエノス・アイレス航海日誌〉から復帰 —— 午後4時につくばセンター着.気温17.2度.冷たい北東風が吹き抜ける.一週間あまりいないうちにすっかり秋めいて涼しくなっていた.帰宅してすぐにスーツケースを開けて中身を整理しまくる.

◆今回の南米出張は行きも帰りも時差ボケになっているヒマがないほどの長距離移動だったからか,とりあえず今のところは睡魔も降臨せず大丈夫みたい.

◇本日の総歩数=4,500歩.


3 oktober 2016(月)〜 11 oktober 2016(火)


   ブエノス・アイレスのマリアを探して
     → Hennig XXXV: Diario de a bordo en Buenos Aires, Argentina (2016)


3 oktober 2016(月)※南半球への旅立ちの朝

◆午前5時過ぎ起床.曇り.気温20.8度.スーツケースのパッキングはほぼ完了.

◆[系統樹大全]ごきげん手帖「資格試験終了。いざ読書の旅へ!」(2016年10月2日)※読書の秋に手にとっていただけるのはありがたきことなり.

◆macOS Sierra 人柱レポート:そういえば,おとといバックアップ途中の「9.58GB/14GB」で息絶えた居室の生贄Macは,昨日再バックアップを試みたが,今度は残り数10MBというゴール直前でまた “途中棄権” しやがった.意外なところに落とし穴があるもんだ.帰国後に再々トライする予定.

◆アルゼンチン・ペソという通貨のビミョーな立ち位置.アルゼンチン本国に入らないと他の通貨からの両替はできないとのこと.そして,公定レートと闇レートの併存.また,米ドルからペソへの換金はできても,逆の換金はできないらしい.それ “藩札” ですか./とりあえずスーツケースのパッキングは終わったが,講演スライド作成はぜんぜん終わってない(汗).

◆午前11時過ぎ,重いスーツケースを転がしてつくばセンターへ.成田空港行きのバスを待つ.小雨がぽつぽつ,気温23.1度.けっこう蒸し暑い.スーツケース重い.でも,〈サザコーヒー〉にて将軍カフェラテを飲む余裕がある.正午前,定刻通りバスがやってきた.

—— ここから先のことどもは〈ブエノス・アイレス航海日誌〉へ.

◇本日の総歩数=4,759歩(成田空港まで). 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 91.0kg(−0.4kg) / 30.7%(+1.0%)


2 oktober 2016(日)※前日のじたばた旅支度

◆午前5時半起床.曇り.気温17.6度.まずは米とぎ.朝イチの観音台.雲間から青空がのぞくのに小雨がぱらついている.気温は18度台.今日は何度か観音台を往復することになるだろう.

◆[欹耳袋]産経ニュース「お金を払っただけであなたの論文も学会に採用? でたらめな論文でも審査が通る…大学准教授が警鐘鳴らす「ハゲタカ学会」とは」(2016年9月30日)

◆じたばたの┣┣" 撃ち —— 絵明け方の “反証不能” な空模様からやっと “検証可能” な青空が広がってきた午前.気温はすでに20度を超えている.やっと「Ʊ”-ʓ 日和」になったが今はそれどころではない.先月の勤務状況報告書を事務に提出したところでいったん撤収./今年のクリスマスに「鐘を乱打せよ」とのヒミツ指令が下った.となりでは「大砲をぶっ放す」らしい.さすが大序曲である.

◆macOS Sierra 人柱レポート:昨日の午後1時に始まった Time Capsule バックアップは今朝の未明3:33にやっと完了していた.たった45GBなのに14時間あまりかかった.初回だからか.居室の生贄Macは9.58GB/14GBで逝去していた.

◆午後,気温はすでに27.0度に達していて,まことに Ʊ”-ʓ 日和であるが,喧騒のつくばセンターを横目に観音台アゲイン.夕刻,〈つくばクラフトビアフェスト〉が閉幕する直前,最後の最後にやっと一杯だけありついた.

◆せわしない旅立ち前日.肝心の講演スライドにもまだ手が付かない.まったくもう困ったもんだ.

◇本日の総歩数=5,702歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 91.4kg(+0.5kg) / 28.7%(+1.2%)


1 oktober 2016(土)※静かに寿ぐ日本酒の日

◆午前4時半起床,雨が降っているようだ.気温18.3度.月例アナウンスを各メーリングリストに送信.

◆[欹耳袋]重要事項を広報します:今日は〈日本酒の日〉です.|農林水産省 maff 顔本「【日本酒の日】」※のうすいしょうも(たまには)ええこと言うやん.

◆正午を過ぎても気温は20度に達しない涼しさ.昼下がり,諸般の事情で観音台へ.なんでもう直前までこんなにじたばたしてるんだか(毎度毎度のことだが).

◆午後6時,〈土浦全国花火競技大会〉開始.桜川方面から花火の打ち上がる音がぼんぼん轟いてくるが,この空模様ではぜんぜん見えやしない.

◆今日は〈日本酒の日〉なので,日本酒を寿ぐ夕餉を用意した.居室の氷温室にずっと秘蔵されていた〈秋鹿〉の「奥鹿」23BY生酛無濾過生原酒・山田錦60%精米を抜栓.まずは抜栓の儀として冷酒で.その後,飛び切り燗の燗冷まし.アテは辛口のチキンカレー.これがバッチリの相性.

  1. 鶏むね肉600グラムは大きめに切り分け,カレー粉小さじ1を振ってからヨーグルト大さじ3と塩麹大さじ2で下味をつける.
  2. 玉ねぎ大2個を薄切り,土ショウガ1片・ニンニク1球はみじん切りにする.
  3. 深鍋にサラダ油大さじ5を熱して,2 をきつね色になるまで1時間ほど炒める.
  4. つぶした香辛料類を 3 に入れさらに炒める.
  5. 缶詰トマト1缶(250グラム)を 4 に少しずつ混ぜてルーをのばしていく.顆粒鶏ガラスーブの素大さじ1を溶かした水1リットルを注ぐ.
  6. 1 の鶏肉を生のまま 5 に投入し,いったん沸騰させ,その後は中火にする.
  7. 下茹でした根菜(にんじんなど)を投入する.あれば冷凍の残り物カレーソースも投入する.
  8. 中火のまま煮込み,塩胡椒とヨーグルトで調味して完成.

「奥鹿」は古酒なので,冷やだとまだ味と香りが “開花” しない.いったん飛び切り燗にして活性化,その後やや燗冷ましにしてやっと “花開く” .鷹の爪が隠れたカレーにはこういう日本酒のしっかりした酸味とゆるがないボディがないと勝負にならない.

—— het dagelijkse keukenleven「辛口チキンカレーには〈秋鹿〉の「奥鹿」燗冷ましを」|クックパッド「「日本酒の日」の辛口チキンカレー」.海外逃亡前に何やってんだろうねぇ>ワタクシ.

◆湿っぽい空気に乗って金木犀の香りが漂う週末.とある翻訳書への寄稿文を編集部に送信.前著と同じく “アジビラ” になってしまったな.これで立つ鳥跡を濁さずとなったかどうか(┣┣" はまだいるけど).いずれにしても,明日は直前じたばた旅支度をしないと週明け早々の海外逃亡に間に合わない.

◇本日の総歩数=5,960歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 90.9kg(−0.1kg) / 27.5%(−2.7%)


--- het eind van dagboek ---