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日録2016年8月 


31 augustus 2016(水)※秋めく月末残務処理日

◆午前5時過ぎ起床.昨夜は虫の音がよく響いた.夜が明けてすっきり青空.気温17.8度と秋めく涼しい朝.湿度も低く快適至極.ひさしぶりに窓を全開にして安眠できた.日中は真夏日になっても,もう蝉の季節ではない.雲一つない青空の観音台は明け方17度台まで下がった気温を埋め合わせるように早くも夏日ラインに達している.予報では今日は余裕で真夏日になるらしい.しかし,空気がよく乾いているので許す.

◆[欹耳袋]【受講生募集開始】第202回農林交流センターワークショップ〈分子系統樹推定法:理論と応用〉2016年10月26日(水)〜28日(金)@農林水産省農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター,つくば市観音台 ※ぜひどーぞ!

◆[蒐書日誌]ご恵贈ありがとうございました:森元良太・田中泉吏『生物学の哲学入門』(2016年8月30日刊行,勁草書房,東京, iv+222 pp., 本体価格2,400円, ISBN:978-4-326-10254-9 → 版元ページ)※こ,このカバージャケットはいったい……と気になる人は手に取ろうね.章タイトル:「序章 生物学の哲学への誘い」「第1章 ダーウィン進化論から進化の総合説へ」「第2章 集団的思考と進化論的世界観」「第3章 利他性」「第4章 大進化」「第5章 発生」「第6章 種」と登場すべき要点はきちんと押さえられている.来月,慶應・日吉キャンパスで開催される〈第10回 生物学基礎論研究会〉に行けばきっとサインがもらえるにちがいない.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 秋の恒例となった農林交流センター分子系統ワークショップの募集開始となったので,各メーリングリストに宣伝を打つ./ここのところ方々から「マイナンバー送れ」攻撃を受けている.しかも,「A4紙にコピーしろ」とか「切り取って貼れ」とか「ついでに番号を自著せよ」とかありとあらゆる “勤務時間削り取り作戦” をしかけてくるのでどう応戦したらいいものか./来週の情報機構統計セミナーの事務連絡あれこれ.事前にR三点セットのインストールを依頼している.さすがに “ご不幸” の降臨はないものと思いたい./宮崎からの巡業依頼メールあり.さて,そろそろ年内後半の日程的 “空きニッチ” がほとんどなくなってきた.あとは所内の小課題成績検討会を “敵前逃亡” するという奥の手があるが,おそらく事前に察知され “軍法会議” にかけられて一巻の終わりだろう.

◆[蒐書日誌]統計数理研究所『統計数理 64巻2号, 2016』の特集〈生態学における統計モデリング〉→ポータルサイト.全論文pdfがダウンロードできる.

◆昼休みは農環研分会の定期大会.新旧の分会執行委員が入れ替わる日.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 来月の不在申請一式を提出.近距離出張がたった4件.出勤簿にハンコを押しただけでケムリのように消え去る兼業が4件.観音台実在率=12実在日/20勤務日=60%とまあまあ良好な勤務状況が期待される./来月の兼業の件で事務とお話.相手先から俸給の出る兼業勤務の場合,「いったん出勤簿にハンコを押して」(←ココ重要)から出先に向かうようにとのこと.裁量労働であればこれで八方丸くおさまる.したがって,ワタクシは朝5時に出勤簿押印してから南大沢に出撃するのだ(´・_・`) ハンコを押さないと兼業時間分だけ給料から差っ引かれることになる.これは裁量労働じゃなかった旧農環研時代はデフォルトで,兼業すればするほど本務地の給料は目減りしていた.今年度も職務専念義務を外せばハンコ不要らしいけど,やっぱり本給は減るとのこと.がんじがらめ的な制度になっている.

◆[蒐書日誌]先日の進化学会大会往復車中読書本:杉田衛保『究極の日本酒:マリアージュで楽しむ純米無濾過生原酒16本』(2016年5月25日刊行,花伝社,東京, 164 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-7634-0778-8 → 目次版元ページ)※著者のモットーは「純米無濾過生原酒」と「日本酒と料理のマリアージュ」— 読むしかない.目次:「第1章 酒造りの神髄――純米無濾過生原酒」「第2章 日本酒の不思議」「第3章 日本酒の燗と熟成の世界」「第4章 日本酒と料理のマリアージュ」「第5章 純米無濾過生原酒のおいしい蔵」「第6章 日本酒とともに歩んだ人生」「第7章 日本酒の未来」.『究極の日本酒』で取り上げられている蔵元は高田馬場〈真菜板〉で実際に供されているものばかり.各日本酒の銘柄に合う肉料理やチーズ料理がカラー写真で載っていて,行ったことがない読者でもマリアージュに惹きこまれる.

◆[欹耳袋] Yahoo!ニュース「顔面腫瘍で絶滅危機のタスマニアデビル、この20年で急速に進化か」(2016年8月31日)※元論文:元論文: Epstein, B. et al. Rapid evolutionary response to a transmissible cancer in Tasmanian devils. Nature Communications, 7:12684 doi: 10.1038/ncomms12684 (2016).

◆よく晴れた今日の日中は最高気温が31.1度まで上がったものの,日が落ちればするすると気温が下がる.もうフルパワーの “夏” の日々は戻ってこない.爽快な秋空を待ち望みつつ今月は幕を閉じる.

◇本日の総歩数=3967歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 91.7kg(−0.3kg) / 28.6%(+0.9%)


30 augustus 2016(火)※通り過ぎる獅子岩台風

◆午前5時起床.風雨.夜中から風が吹き荒れてきた.台風接近中.気温25.4度.蒸し暑い観音台は雨が降ったり止んだりしている.風もなく空はもう明るくなってきたので台風は離れつつあるのだろう.午前8時の気温は24.4度.

◆[欹耳袋]morphometrics.jp | Multi-scale Plant Phenomics | 3 September 2016, U-Tokyo.

◆午前の┣┣" 撃ち —— ユニット長会議 10:00〜11:00.所内雑誌『インベントリー』の刊行継続についての話し合い.新規原稿┣┣" が一頭おぶさってきたという悲劇的結末./AA のフライト料金が大幅に上がってしまったとのことで,急遽 UA に変更.ヒューストン経由か.

◆本番が2週間後に迫ってきたので,昼休みに必死にグラズノフ〈四季〉の譜読みをしているのだが,このとりとめなく美しい旋律の連続はいったいどこから暗譜すればいいものやら途方に暮れている.こんな曲,アタマから覚えないとトライアングルはできませんて.

◆[蒐書日誌]早田文蔵の初伝記 —— 吳永華『早田文藏──臺灣植物大命名時代』(2016年8月刊行,國立臺灣大學出版中心[臺灣研究先行者叢書: 3],臺北,456 pp., 460元, ISBN:978-986-350-170-1 → 版元ページ)※台湾総督府在籍時に台湾の植物相に関する先駆的研究をした植物学者・早田文蔵の初の伝記が台北で出版された.同じ著者による関連書としては:呉永華『被遺忘的日籍臺灣動物學者』(1995年1月30日刊行,晨星出版社[台灣歷史館・1],臺中, 320 pp., ISBN:957-583-501-8 → 目次)および呉永華『被遺忘的日籍臺灣植物學者』(1997年6月30日刊行,晨星出版社,臺中, ISBN:957-583-570-0)が過去に出版されている.この新刊はもう買うしかないので,速攻で臺灣最大手のオンライン書店〈博客來〉にアカウントを新規開設して発注完了.こういうアクションはためらうことなく進めるのが最善だが,〈博客來〉サイトには英語のインストラクションがないも同然なのでハードルはかなり高い.しかし,使われている字が簡体字ではなく繁体字なので,漢字の旧字体を知っていればほとんどそのまま読める日本人には案外ラクかもしれない.〈博客來〉アカウントをつくるときに参考になった記事:RocketNews24「【保存版】台湾版Amazonとも呼ばれるショッピングサイト「博客来(ボーカーライ)」で買い物してみた / メリットと注意点」(2014年2月8日).

◆午後の┣┣" 撃ち —— 来月の情報機構での統計研修の配布資料ならびにR実習教材をメール送信.

◆台風がヨコを通り過ぎた割には蒸し暑い暖気は残らず,西空が夕焼けに染まる頃には夏日ラインを下回った.

◇本日の総歩数=3296歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.0kg(−0.3kg) / 27.7%(−1.8%)


29 augustus 2016(月)※お肉の日をお肉で寿ぐ

◆午前5時半起床.雨.気温23.7度.今日は進化学会大会の振替休日ということで,フリーダムな観音台出没.朝のうちは曇ったり晴れたりときどき小雨という主義主張のない空模様だったが,お昼前に性根を入れ替えて残暑の夏空を引き寄せてしまった.午前11時の気温は27.4度とけっこうな暑さになってきた.

◆[欹耳袋] つくば駅のMOGに入っている〈やまや〉が来月9月11日をもって閉店とのこと.これまた悲報である.

◆昼の┣┣" 撃ち —— 石橋商店街で徹底的に迎撃したいので豊中に来なさいという某文学部長様からの矢文が届いた./ほぼ同時に,なろのなかのひとから「世のため人のため,オキナワに飛んで統計学を教えてきなさい」という依頼あり.糸満市というところに派遣されるらしい.沖縄そばはたっぷり食べられるでしょうか./グッドタイミングでオキナワから人身御供がつくばにやってくるそうな.研究学園前で迎撃するよりも,もっと “奥地” で成仏させてあげるのが礼儀だろうか./毎年,秋になると楽しいことがいろいろありすぎて,観音台に実在しているヒマがなかなかない.

◆今日の「肉の日」を寿ぐのは鶏手羽元の親子煮込み.手羽元15本はフライパンで焦げ目をつける.煮抜き5個とともに圧力鍋へ.日本酒150cc,みりん50cc,濃口醤油大さじ5,蜂蜜大さじ1を投入して高圧20分間調理で完成.

◆夜の┣┣" 撃ち —— 世界のいろんな国に行くことはあっても,アメリカはかすりもしないことが多かったせいで,ESTAがあっさり “賞味期限切れ” になっていたので再申請だん.以前よりも訊かれる項目が増えた気がする./以前のサンパウロ往復はパリ経由のエールフランス便という “ほぼ世界一周” の長旅だった.今回のブエノスアイレス往復は穏当にJFK経由のAA便にする予定./秋の観光シーズンまっただ中の京都はホテルがぜんぜん取れまへん.まったくもうどうしようもない.どうしようもなく高いか,はてしなく安いかの両極端しか選択肢がない.とりあえず大阪中心部にホテルを確保した.

◇本日の総歩数=5885歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.3kg(+0.2kg) / 29.5%(+0.4%)


28 augustus 2016(日)※お祭り気分の燗酒三昧

◆午前6時起床.曇り.気温20.1度.最低気温は19度台まで下がり,秋の到来を感じる.午前8時になっても気温は21度台.あの残暑の日々はどこに去ったのか.窓を全開にしていると北東風が涼しすぎる.しかし,関東から東北にかけては,明日以降この寒気の流入と気まぐれ迷走 “獅子岩” クンとの一騎打ちでタイヘンなことになりそう.下界では〈まつりつくば2016〉二日目の準備がすでに始まっていて,いろんな音が混じって届く.土浦学園線がパレード封鎖されないうちに車で脱出しないと.

◆五日ぶりの観音台はツクツクボウシの天下だった.しばらく留守にしていたが,大物の┣┣" が暴れることもなく,静かな日曜の朝の時間が流れている.外は曇り空,午前9時の気温は22.5度.

◆[蒐書日誌]島泰三『ヒト―異端のサルの1億年』(2016年8月25日刊行,中央公論新社[中公新書・2390],東京, xvi+290 pp., 本体価格920円, ISBN:978-4-12-102390-2 → 目次版元ページ)※ご恵贈ありがとうございました./国立天文台(編)『環境年表 平成27-28年』(2015年12月30日刊行, 丸善出版,東京, x+498 pp., 本体価格2,800円, ISBN:ISBN978-4-621-08994-1 → 版元ページ)※新版へのコメントはすでに送った./杉田衛保『究極の日本酒:マリアージュで楽しむ純米無濾過原酒16本』(2016年5月25日刊行,花伝社,東京, 164 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-7634-0778-8 → 目次版元ページ)※これはサインをいただいた.

◆今宵は竹園でのお祭りを横目に松代にて〈季より in La Stalla〉を堪能した.ごちそうさまでした.〈季より〉マスター渾身の「そばがき」から始まったコースは,両店のオードブルとワインそして燗酒がつぎつぎに供された.燗酒メニューは〈日置桜〉の25BY「山滴る」,〈竹鶴〉,〈生酛のどぶ〉,〈日置桜〉鍛造造り,同「夜桜」.〈La Stalla〉のオードブル.ワインにも燗酒にも合う.〈季より〉の身欠き鰊.一週間かかったらしい.手羽元シチリア風煮込み.最後は〈季より〉の水挽き蕎麦.極細の快感.

◆今年も〈まつりつくば2016〉のエンディングとともにつくばの夏が去っていく.

◇本日の総歩数=8037歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 92.1kg(−0.1kg) / 29.1%(+1.0%)


27 augustus 2016(土)※小雨降る大岡山の夜宴

◆午前5時過ぎ起床.雲の隙間から朝日がまぶしい.気温25.0度.北風やや強し.ライオンロック君は関東直撃コースだ.今日の大岡山は傘を持ち歩かないとヤバそう.

◆進化学会大会が始まってからというもの,なんだか「つくば〜大岡山」間の移動をおっくうに感じたり,残暑の蒸し暑さと必殺直射日光に負けたりと,あまりよくない兆候が頻発し,どうしたことかと思っていた.ところが,昨夜の寝入りばな,どこからともなく「肉不足だよん」という天の声が聞こえ,そーかそーだったのかと寝ながら膝を打ったしだい.確かに,よく呑んではいたけど,肝心のお肉がぜんぜん足りてなかった.

◆[欹耳袋]グレゴール・メンデル関連資料が Biodiversity Heritage Library から公開 —— online.muni.cz | Mendelovy spisy budou v digitalizované podobě přístupné na webu | 24 August 2016.

◆小雨がぽつぽつ降る大岡山駅前.気温は23度台で,昨日よりも格段にしのぎやすくありがたい.ライオンロック君は茨城〜福島あたりに上陸しそうな気配.雨が本降りになってきた.ポスター会場へ.今日は高校生のポスター50件以上が新規に掲示され,人口密度はとても高くなり,同時に平均年齢は有意に低下した(はず).総会会場に移動.総会前に高校生ポスター表彰式.総会会場を埋め尽くす高校生たち.平均年齢18歳未満.高校生パワーは実に圧倒的である.続いて今年度の日本進化学会賞総会.受賞講演の長谷部光泰さんのトーク. “戦わない植物分類学者” の勝利.

◆午後7時前から懇親会.午後8時過ぎに退出.雨上がり.午後10時過ぎ,つくば帰還.大岡山での “お祭り”  を終えて帰ってきたら,〈まつりつくば2016〉の初日の熱気が気温20.9度の涼風に空冷されていた.いままた小雨がパラパラと.

◆明日は安息日.

◇本日の総歩数=9542歩. 朝◯|昼△|夜△. 計測値(前回比)= 92.2kg(−0.2kg) / 28.1%(+0.1%)


26 augustus 2016(金)※今日も大岡山に登って

◆午前6時には起きたけど,あまり使いもんにならん状態が続いている.昨日も十分すぎるほど暑かったが,予報では今日もめっちゃ暑そうで,今日もまたわざわざ遠方の大岡山に登りに行くのかと思うと…….(´・_・`)

◆高輪のアウェイなお座敷の日以来,ずっとプッチーニ〈ラ・ボエーム〉第3幕の “演歌” が脳内でエンドレスに流れ続けていて困っている.ミミ,かわいそう.マルチェッロ,いい奴すぎる.そして,ロドルフォは10回くらい繰り返し死んでほしい.全部お前が悪い.映画版〈ラ・ボエーム〉はとてもよくできている.第3幕を全部見てしもたがな.

◆[欹耳袋]ggtree: an R package for visualization and annotation of phylogenetic trees with their covariates and other associated data. Merthods in Ecology and Evolution. Accepted manuscript online: 16 August 2016, DOI: 10.1111/2041-210X.12628.

◆午後の都内は気温32.8度まで上がり,逃げ場のない蒸し暑さと容赦のない日差しに責め立てられる.ポスター会場を一周りしてとっとと退散するのがいいかもしれない.

—— というわけで,とっとと帰路につき,とっても健全な時間帯につくば直帰した.

◆夜は,次回のエキストラ出演曲であるグラズノフ〈四季〉を YouTube しながら総譜を勉強する.くるくる変奏曲が変わってめまぐるしいことはなはだしい.もう一曲のチャイコフスキー〈白鳥の湖〉はこれまで何度もやってるのでまあ大丈夫だろう.と思ったら,組曲に加えて「フィナーレ(No. 29)」もやるわけね.テンポが速い指揮だとシンバルはきっと成仏するぞ(チャイ4並みに “筋トレ” するか).

◇本日の総歩数=8172歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.4kg(+0.9kg) / 28.0%(−0.6%)


25 augustus 2016(木)※大岡山の進化学会大会

◆午前5時半起床.晴れ.気温23.6度.午前9時前,大岡山着.つくばからだと2時間もかかってしまった.今日も晴れて蒸し暑い.『分節幻想』の電話帳ゲラを見た.進化学会大会初日の午前は評議員会 9:00〜12:00.車中読書本:杉田衛保『究極の日本酒:マリアージュで楽しむ純米無濾過原酒16本』(2016年5月25日刊行,花伝社,東京, 164 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-7634-0778-8 → 版元ページ).

◆[系統樹思考]本日の反響:An At a NOA「系統樹思考の世界」(2016年8月23日)

◆[分類思考]本日の残響:An At a NOA「分類思考の世界」(2016年8月18日)

◆お昼休み.都内の気温はすでに32.7度.昨日のような雷雲はまだ発生していないが,日差しが強すぎてくらくらする.そろそろ講演が始まるので見に行かないと.

◆[欹耳袋]Sho Kuroda's Website「研究関連」※「学問,科学」「研究の手続き」「文献リスト」「統計学関連」「研究者のキャリア」「大学/教育」.

◆アフターシックスの背徳 —— まずは〈開運〉ひやづめ純米山田錦から.霧島地鶏の煮物には〈風の森〉笊籬採り秋津穂65%.続いて〈悦凱陣〉赤磐雄町・純米の燗冷まし.ゴルゴンゾーラのハーブオムレツとともに.〈秋鹿〉へのへのもへじのお燗にはカマンベールのフライが合う.最後は〈宗玄〉純米山田錦の無濾過生原酒.

◆当然の報いの「うう……」とともにつくばによろよろ帰り着いたのは午後11時過ぎだった.連日連夜こんなことばっかりしている.

◇本日の総歩数=11549歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 91.5kg(+0.2kg) / 28.6%(+0.7%)


24 augustus 2016(水)※目黒から大岡山登山へ

◆午前6時起床.曇り.盛大にうう…….こんなヴェン図(オイラー図)みたいな台風予報円は初めて見るなあ.残響の朝はフレッシュ・フルーツにかぎる.目黒駅前の果実園〈リーベル〉にてフルーツサンドとパパイヤジュース.やっと復活の兆しが見えてきた.

◆[欹耳袋] Yahoo!ニュース「バグパイプ内の菌で男性死亡? 管楽器奏者に警鐘」(2015年8月24日)※ぐるぐる巻きの管楽器は要注意.元論文:Bagpipe lung; a new type of interstitial lung disease? Thorax doi:10.1136/thoraxjnl-2016-208751

◆ワタクシの「統計学経験」を思い起こしてみる —— 駒場の一般教養科目で「統計学」を受講したとき,どういうことだか Mood, Graybill, & Boes の Introduction to the Theory of Statistics が教科書指定された.もちろん,英語の統計本だし,動機づけも乏しかったので,よくわからないまま講義が終わり,この教科書(アジア版の粗悪ペーパーバック)だけが手元に残された.

その後,農学部の生物測定学教室に進み,学部の輪読会で偶然にもその本を通読し演習問題を全制覇する機会を得たのは幸いだった.その頃の生測の大学院セミナーでは Kendall & Stuart の The Advanced Theory of Statistics の臙脂本を必死で読んでいた.ちょっとだけ覗いてみたが,まだこの “クルアーン” に取り組む意欲はなかった.当時の東大農学部の「生物測定学」講義は斎尾乾ニ郎教授がめいっぱい数理統計学をしていた.演習は教育用計算システムを使っていたが,大学院に入ってもあまり身を入れて統計学の勉強はしなかった記憶がある.

農水省に入省して,自分で統計学を教える立場になってから初めて新たな世界が拓けたことは確かだ.つくばでの数理統計研修での四半世紀に及ぶ講義や実習の経験が,かつては考えもしなかった自分で統計学の本を書くことにつながったのだろうと思う.タイミングよく「R」様が降臨したことも幸いだった.

統計学を勉強する動機づけを大学のカリキュラムの中にうまく組み込むのはなかなか難しい.教養課程では動機づけが希薄すぎる.卒業研究が始まる少し前くらいにしっかり “洗脳” してあげるのがシアワセへの近道かも.逆にあとになりすぎると,いったん “初期化” する必要があってめんどうだ.

◆午前9時前,やっと「うう……」の残響がフェイドアウトしたので,いったんホテルに戻ろう.昨日のアウェイ日録をアップだん.ホテルの窓から見上げる隙間の空は曇ったままだが,今日も午後は雷雨になるかもしれないとのこと.大岡山の “山登り” の最中に降られたらたまったもんじゃない.

◆午後2時,大岡山着.雷鳴ときどき小雨.蒸し暑さマックス.都内は正午過ぎに31.2度まで上がった気温が午後2時には27.5度と変化が大きい.待ち時間が長いので一時退避.午後4時過ぎ,蔵前会館手島精一記念会議室にて執行委員会 16:30〜18:00.その後,懇親会.午後11時過ぎにつくば帰還.連日連夜のうう…….

◇本日の総歩数=10926歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測


23 augustus 2016(火)※アウェイな高輪お座敷

◆午前5時起床.気温25.0度の蒸し暑い台風一過の朝.いちおう晴れてはいる.米とぎ.雲が広がる観音台は台風が通り過ぎた清々しさとは無縁の蒸し暑い朝.午前8時の気温はすでに27度を超えている.今日は午後から都内に出撃し,アウェイのお座敷でのお務めが予定されている.台風が通り過ぎた今朝の通勤路はまだ吹き飛ばされた枝葉で散らかっていたが,車の通行に支障のある箇所はほとんどないようだった.

◆[欹耳袋]アントニオ・シニョレッロ:テノールリサイタル〈イタリアから愛と光の歌声を♪〉【日時】2016年8月23日(火)19:00開演【場所】高輪区民ホール※僭越ながらワタクシが司会を務めさせていただきます.アウェイすぎるなあ.

  • [つくば]第2章の図版を2枚追加だん. posted at 06:06:16

◆午後1時過ぎ,つくば駅なう.BiVi の温度計は31.9度を指している.蒸し暑さマックスの昼下がり,仕事の支度をして都内出撃.午後3時前,白金高輪着.

◆アウェイなお座敷である高輪区民ホールの楽屋入り.アウェイすぎるなあ.ステージではピアノの奏でる旋律が.独唱者はまだ現れない.オーケストラのステリハとはぜんぜんちがって何かしら時間的にも精神的にも余裕があるような.ワタクシは演奏するわけではないのでとてもゆったり.午後5時,やっと独唱者が到着したようだ.ステリハを見に行ったが,いやいや,声が通るなんてもんやないな.ホールいっぱいにみっしりと声が詰め込まれる感じ.たいしたもんです.テノール歌手の大音声は控室の壁をも “中性子線” のように自由に通り抜けることを知った.

◆午後6時半開場.午後7時開演,第一部が終わり心臓がばくばくするなあ(不整脈かー).15分の休憩後,第二部が始まる.オペラの歌曲の連続.午後8時半,第二部が終わった.ふう〜.残るは最後のカーテンコールでのあいさつのみ.大過なくアウェイなお務めが終われたのは幸いだった.

◆午後9時過ぎにホールを退出.駅前の割烹〈秀吉〉で大宴会の呑みまくり.気がついたら日が変わっていた.タクシーで目黒駅前のホテルにチェックイン.都内に潜伏場所を確保しておいてよかった.

◆今日のお座敷はあまりにアウェイすぎたので,ワタクシとしては実にめずらしくイタリア歌曲の歌詞とイタリア・オペラのストーリーについての「事前予習」と「イメージ・トレーニング」をしっかりこなしてしまった.高座に上がるときは『役者論語』の精神に則るべし.

◇本日の総歩数=12763歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 91.3kg(−0.6kg) /27.9%(−1.8%)


22 augustus 2016(月)※台風直撃の波乱週明け

◆午前5時過ぎ起床.曇り.気温26.0度の熱帯夜が明けた.朝日がのぞく.ありゃ,台風はどうなった? と予報を見たら,これからが本番か.それにしても,実にみごとな “渦巻き” である.大粒の雨が降り始めた観音台.風はまだないが,これからひたすらクレッシェンドなのだろう.気温26.2度.熱帯温室のような蒸し暑さがただごとではない.朝イチの BGM は明日のお座敷のための予習の一環として Antonio Signorello & Atsuko Nieda の〈Pausa〉.

◆[欹耳袋]InDesign でオブジェクトをグループ化したのち「拡大・縮小」操作で「境界線ボックスが設定できません」というエラーが出たときは,オブジェクトをパーツ分解して同操作をすると成功する.パーツのいずれかの境界線ボックスが設定できないとグループ化した全体がダメみたい —— ということで,昨夜の図版作成がやっと成功した.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 頼まれレヴュー仕事一件./雨足がだんだん強まってきた.真っ赤な雨雲が波状攻撃要注意./そして,お決まりの原稿書き.

  • [つくば]第2章139字だん. posted at 09:56:06
  • [つくば]第2章362字だん. posted at 10:42:23
  • [つくば]第2章634字だん. posted at 12:11:03
  • [つくば]第2章338字だん. posted at 12:32:46

◆お昼前,風雨ともにいよいよ強まってきた.雨降りまくり,風吹きまくり.茨城県は全域が大雨警報と暴風警報が発令されている.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 昼下がり,風雨が弱まったと思ったら台風の目に入っているらしい.茨城県全域がいま “ぐるぐる巻き” の真ん中に入っている./台風の目の中で原稿書き.

  • [つくば]第2章1,439字だん. posted at 13:28:39
  • [つくば]第2章444字だん. posted at 13:48:39
  • [つくば]第2章599字だん. posted at 14:24:11
  • [つくば]第2章1,220字だん.第2章は計21,205字で終了なう. posted at 15:38:01

◆その後,再び風雨が強まってきた.居室の窓にかかる風圧がただごとではない.午後4時,いますぐ撤収すべきかどうか難しい判断を迫られている.午後4時半に観音台を撤収.方々の道路に引きちぎられた太枝小枝が散乱しているので要注意.台風の目が通り過ぎ,また風雨が強まってきた.ベランダの “惨状” はどこから手を付けていいものやら.

◆原稿書きの中間集計 —— プロローグ(8,917字)+第1章(15,825字)+第2章(21,205字)=45,947字=114.9枚/400字.9月14日からの9日間に書いたので,12.8枚/日となる.「整数倍の威力」は書き出せばはっきりわかる.明日からは第3章だ.

◆午後6時過ぎ,やっと風雨がおさまったようだ.西の空の地平線近くが夕焼けに染まっていた.明日のアウェイなお座敷の準備をしないといけないが,台風一過でからりと晴れ上がるわけではないとの予報.傘をもって高輪に行かないといけないのか.

◇本日の総歩数=3723歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 91.9kg(+0.2kg) / 29.7%(+1.5%)


21 augustus 2016(日)※台風直前の真夏日拉麺

◆午前6時前起床.ひさしぶりに朝日を拝む.気温23.4度.

◆[欹耳袋]数年ぶりに〈小田中直樹〈たまに〉仙台ドタバタ記〉を読んだ.書く人に幸あれ.

◆早朝からの┣┣" 撃ち ——

  • [つくば]第2章714字だん. posted at 08:52:59
  • [つくば]第2章523字だん. posted at 09:36:07
  • [つくば]第2章770字だん. posted at 09:44:06
  • [つくば]第2章1,120字だん. posted at 10:09:02
  • [つくば]第2章924字だん. posted at 11:25:07
  • [つくば]第2章570字だん. posted at 12:18:54
  • [つくば]第2章166字だん. posted at 12:32:48

◆[欹耳袋]Randy Schwartz 2012. George F. Estabrook (1942-2011): A Tall Figure in Biomathematics. The Right Angle, 19(8): 8-12. Researchgate.形質整合性分析法開発者の伝記記事.G. F. Estabrook は数学者としての教育を受け,1960年代の有限数学やコンピューター科学を学んだ.生物体系学にグラフ理論や順序理論を適用した学問的素地の背景を知った.彼は故・井上健さんの留学時の先生でもあった.

◆台風接近中とはとても思えない夏空が広がっている.気温32.3度とうだるような残暑の午後,つくばの北条までラーメンを食べに行くという食欲の奴隷に.誰もが知っている〈名無しラーメン〉にて塩ラーメンと水餃子をば.北条からの帰り道,一ヶ月前にオープンしたばかりという来福酒造のショップ〈北条蔵〉に立ち寄った.広い店内は〈来福〉の全銘柄がずらりと並んでいる.すばらしい.

◆夕方からの┣┣" 撃ち ——

  • [つくば]第2章1,209字だん. posted at 17:09:40
  • [つくば]第2章193字だん.図版1枚作図ちう. posted at 17:16:41

◆新規図版作成にだいぶ手こずってしまったが,曼荼羅のような鳥瞰図を描くのはとてもたのしい.こまごまとディテールを書き込むのは砂曼荼羅を描く修行僧と同じ(と推測する)心理状況なのかもしれない./第2章はまだ書き終えていないが,とりあえず8月14日(日)から今日までの進捗状況:プロローグ(8,917字)+第1章(15,825字)+第2章途中(14,331字)=39,073字(=97.7枚/400字).一週間で百枚なのでこのまま外挿すれば来月末までには終わる.「このまま外挿すれば」という文言の “棒読み度” がわかる人はナカマである.

◆今日は西の空を夕焼けが真っ赤に染めたが,台風は本当にやってくるんだろうか.

◇本日の総歩数=668歩. 朝◯|昼△|夜△. 計測値(前回比)= 91.7kg(+0.1kg) / 28.2%(−0.7%)


20 augustus 2016(土)※スコールが降る土曜日

◆午前5時起床.曇り.気温24.7度.今朝も猛烈に蒸し暑い.雨がベランダを打ちつける午前6時.関東のはるか南方海上で,台風9号・10号・熱低d の三者が入り乱れていてもうタイヘンなことになっているらしい.本降りの雨が降り続く.雨また雨の土曜日.来週の火曜あたりに関東上陸となると,今から対処を考えておかないと.午前7時の気温は25.1度.断続的に叩きつけるスコール,晴れ間はサウナのような蒸し暑さ,気温はもうすぐ真夏日ライン.ここはどこの東南アジアですか.あ,つくばですかそうですか.

◆大角豆のカフェ〈メモリーズ〉が本日をもって営業終了とのことでランチに飛んでいった.青空サウナ残暑ときどきスコールという落ち着かない空模様だったが,多くのお客さんで賑わっていた.9月1日からは別の経営者に引き継がれ,〈キッチン・ナヴェ〉という新店舗として再スタートするとのこと.

◆夕方近くなってやっと空模様が落ち着いてきたようだ.まだ雨雲が点々とあるようなので,降ったり止んだりするかもしれないが.

◆夜の┣┣" 撃ち —— 書いてますってば:

  • [つくば]第2章797字だん. posted at 22:46:53
  • [つくば]第2章989字だん. posted at 23:45:24

◆台風対応のため都内にホテルを確保した.まったくもう.

◇本日の総歩数=2381歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 91.6kg(−0.4kg)/28.9%(−0.7%)


19 augustus 2016(金)※南方海上は台風の巣窟

◆午前5時起床.曇り.気温24.4度の蒸し暑い朝.曇り空のすき間に青空がのぞく観音台.気温はすでに26.0度.今日も蒸し暑い一日になりそうだ.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「記述式、大学が採点へ センター後継新テスト 国語で検討」(2016年8月19日)※採点締切は先送りできても,投入される時間と人力は減らないだろうし,時期的に卒論や学位論文の審査と重なってしまうのでは.

◆午前の┣┣" 撃ち —— ひさしぶりに原稿書き以外の┣┣" と遊んでいる./秋の海外逃亡予定書の提出準備./問い合わせ・依頼メールへの対応.ついでに来月の┣┣" 撃ちカレンダー更新./本郷へ開講日・休講日の連絡と確認.来月から始まるAセメスター「生物統計学」講義のお座敷は「理学部2号館148号室」です.ワタクシもついさっき初めて知りました.受講予定者はPC持参をお忘れなく./来週から大岡山で開催される進化学会大会.総会資料ファイル担当部分を事務局に送信./┣┣" 箱がかなり空いてきたと思ったら,空きニッチを埋める大きめ新規┣┣" さまが降臨.日本の学術出版に貢献するのもまたお仕事のうち.

◆ひさしぶりの書類書きでややお疲れの昼休みはショスタコーヴィチ交響曲10番で活を入れる.

◆午後の┣┣" 撃ち —— アーサー・O・ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』は,アタマを抱える前に,原書から自分で訳出した方がはるかに精神衛生上よいことを昨日しっかり学んだ.訳本とともに原書を手元に置くというのは,重複してムダという意見もあるだろうけど,いざというときにための “掛け捨て保険” だと思えばいい.訳文がエクセレントであればいいんだけど,何らかの “翻訳事故” に遭遇したとき最後に頼れるのは原書だけでしょ.英語にかぎらず,フランス語でもドイツ語でもイタリア語であっても,原書が手の届くところにあるというのは “命綱” だとワタクシは思うよ.

◆ショスタコーヴィチ交響曲10番が終わった.次の選曲はとても大事.何も考えずに11番に進むと,ど~~~んと暗鬱になるので,ここは迷わず(当局から糾弾されようが)軽やかに交響曲9番を選ぶしかない.

◆[欹耳袋]毎日新聞「脊椎動物の肺:起源は原始的な肺 魚の「浮袋」進化でなく」(2016年8月18日)」※「英科学誌に発表した」じゃわかんないってば!(怒)— 元論文:Norifumi Tatsumi, Ritsuko Kobayashi, Tohru Yano, Masatsugu Noda, Koji Fujimura, Norihiro Okada & Masataka Okabe. Molecular developmental mechanism in polypterid fish provides insight into the origin of vertebrate lungs. Scientific Reports 6, Article number: 30580 (2016), doi:10.1038/srep30580.

◆交響曲9番が風のように駆け抜けていった.で,次はどうするか.6番がよさそう.ショスタコーヴィチ交響曲6番はノリがよくていいなあ.この続きにふさわしいのは涅槃の15番か.

◆蒸し暑い一日が終わった.〈ゆきの美人〉純米吟醸・活性にごり生酒をシュポンと開栓し,レアに焼き上げたローストビーフのイタリアン・パセリ巻き.朝取りコーンを混ぜたオムライスがくるんと巻けてとてもシアワセな夜.草食動物のようにイタリアン・パセリをもりもり食べた.そういえば,東大オケの打族後輩に宴会のパセリの “最終処分場” がいたなあ.

◆新しい台風が発生して関東を狙っているとの予報だが,もうそれどころではなく関東南方は台風ふたつ(9号と10号)そして熱低「d」が入り乱れて大騒ぎ状態になっている.

◇本日の総歩数=5404歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.0kg(+0.5kg)/29.6%(−0.6%)


18 augustus 2016(木)※熱帯夜の翌日に夕立ち

◆午前5時半起床.曇り.気温25.9度.えらい蒸し暑い朝.今朝の最低気温は25.7度までしか下がらず,ひさびさの熱帯夜だった.曇り空の観音台.水蒸気たっぷりの空気を絞った小雨がフロントガラスに降りかかる.午前8時の気温は26.7度.

◆午前の┣┣" 撃ち —— Princeton University Digital Library の奥の方をごそごそ探しまわっている.果てしなくてもうどうしようもなかったが,やっと目的のブツに到達できた.彩色写本のフォリオの表(r)・裏(v)まできっちり指定しないと画像に到達できないって必殺の検索システムではなかろうか.

  • [つくば]第2章293字だん. posted at 09:20:01
  • [つくば]第2章219字だん. posted at 11:53:43

◆[蒐書日誌]「手ぶらでは返しまへんで」オーラが充満する神保町はコワい —— 橘宗吾『学術書の編集者』(2016年7月30日刊行,慶應義塾大学出版会,東京, xii+198+7 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-7664-2352-5 → 目次版元ページ)※書いたり読んだりする立場なので,気になっていた本./モリー・グプティル・マニング[松尾恭子訳]『戦地の図書館:海を越えた一億四千万冊』(2016年5月31日刊行,東京創元社,東京, 257 + lix pp., 本体価格2,500円, ISBN:978-4-488-00384-5 → 目次版元ページ)※こういう本はまたいで通ってはいけない./村上紀史郎『絶滅鳥ドードーを追い求めた男:空飛ぶ侯爵、蜂須賀正氏 1903-53』(2016年8月10日刊行,藤原書店,東京, 8 color plates + 350 pp., 本体価格3,600円, ISBN:978-4-86578-081-9 → 目次版元ページ)※日本生物地理学会創設者なのでやはりまたいではならぬ.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 空が黒くなってきたと思ったら雷鳴とともにスコールがざあざあと降りだした.全館空調が止まってしまって死む.午後3時過ぎには雷は遠のいたが雨がざんざん降り続いている.

  • [つくば]第2章956字だん.落雷による瞬間停電なう. posted at 14:48:42
  • [つくば]第2章1,424字だん. posted at 16:01:03

◆午後4時過ぎ,空が明るくなって蝉時雨アゲイン.しかし,しとしと雨が降り続く.今日は終日湿度が高い日だった.

◇本日の総歩数=2547歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 91.5kg(−0.4kg)/30.2%(+1.1%)


17 augustus 2016(水)※台風一過で猛暑の日中

◆午前4時半起床.雨.真夜中にものすごく降ったようだ.台風7号はいま茨城県沖を北上している.午前8時の観音台は台風一過の青空.上空の雲のさざなみまでくっきり見える.地上を見回せばそこかしこに真夜中の強風に引きちぎられた落枝落葉が散乱している.気温はすでに26.7度.このまま蒸し暑さが亢進して,猛暑日になるとの予報.

◆[欹耳袋]Colorless Green Ideas「オンラインで無料で読める統計書プラス32冊」(2016年8月15日)./Togetter -「ざしきわらし(童子)伝承はLevy小体病だった?民俗学史料への病跡学的分析の試み(原著論文)の要約」.

◆午前の┣┣" 撃ち —— すなわち原稿書き.

  • [つくば]第1章798字だん. posted at 09:32:45
  • [つくば]第1章313字だん. posted at 09:38:36
  • [つくば]第1章2,319字だん. posted at 11:19:19
  • [つくば]第1章2,427字だん. posted at 11:21:37
  • [つくば]第1章2,412字だん. posted at 11:32:01
  • [つくば]第1章2,454字だん. posted at 11:37:23
  • [つくば]第1章4,076字だん.第1章は計16,025字でおしまい. posted at 12:03:42

◆午前のうちにもう34.0度まで上がってるから,午後はきっと猛暑日になるんだろうな.昼休みはチャイコフスキー〈白鳥の湖〉の総譜とパート譜のチェック.何年もやったことなくても,かつてはさんざん演奏経験があるので,さすがにほぼ暗譜しているなあ(よしよし).で,問題はグラズノフの〈四季〉でして,こちらは徹底的に総譜の暗譜とYouTubeかな.グラズノフの〈四季〉は終曲の「秋:バッカナール」以外ぜんぜん印象に残らないのはなぜだろう.あー,もうひとつの頼まれ仕事で,イタリア・オペラの予習をしないといけない.たった一週間で予習できるんか.マジで.

◆午後の┣┣" 撃ち —— すなわち原稿書き.

  • [つくば]第2章875字だん. posted at 15:12:08
  • [つくば]第2章294字だん. posted at 15:30:32

◆午後4時過ぎ,どうやら猛暑日ラインは超えなさそうな感じ.それでも十分に暑いんだけど.今日は書き疲れたのでそろそろアガリにしようかな.

◇本日の総歩数=3246歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 91.9kg(−0.4kg)/29.1%(+0.5%)


16 augustus 2016(火)※台風が蒸し暑さを運び

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温22.8度.雲が多めの観音台.気温はすでに夏日ラインを超えて27.0度.やや蒸し暑いが,ミンミンゼミとツクツクボウシが混じりあう蝉時雨はすでに晩夏の音響風景.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 誰も立ち止まってはならぬ.

  • [つくば]目次微修正だん.「はじめに」→「プロローグ」と変更.事例追加. posted at 10:11:07
  • [つくば]プロローグ533字だん. posted at 11:25:40
  • [つくば]プロローグ802字だん. posted at 11:53:20

◆ふと外を見たら雨が降りだしている.台風7号が接近してきたようだ.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 誰もあくびをしてはならぬ.

  • [つくば]プロローグ2,346字だん. posted at 14:22:21
  • [つくば]プロローグ1,247字だん. posted at 15:23:15
  • [つくば]プロローグ計9,072字だん. posted at 15:59:20

◆蒸し風呂のような夕暮れの空からスコールが.いきなり降ったり止んだりするのはやめてほしい.雨風が強まる夜は〈秋鹿〉27BY純米吟醸無濾過生原酒「大辛口」を開栓.アテは鯖味噌,湯葉刺,そしてたっぷり夏野菜サラダ.ゴルゴンゾーラが意外に合うんですよ,これが.

◆うっかり昨日の日録をアップしていなかった.次回の定期演奏会用にグラズノフ〈四季〉とチャイコフスキー〈白鳥の湖〉の総譜を IMSLP からダウンロード.白鳥湖は大丈夫として,グラズノフはやったことないし長いしようわからん.

◆小さいながらも台風は台風らしく風雨がさらに強まってきた.風前の灯のつくば.

◇本日の総歩数=4615歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.3kg(−0.2kg)/28.6%(+0.1%)


15 augustus 2016(月)※残暑の神保町で酒の池

◆午前5時過ぎ起床.曇り.気温23.3度.五日ぶりの観音台は薄曇り.気温は25.5度と夏日ラインを超えてやや蒸し暑い.今日は世間的にはまたぜお盆休みなのか,道路はガラ空き,農林団地もひっそりしていた.ワタクシも出勤簿的には「夏季休暇」なので,午前中だけひっそりと実在し,午後はこっそり撤収する予定.朝イチの BGM はアルノンクール指揮のガーシュイン歌劇〈ポーギーとベス〉の「サマータイム」.

◆[欹耳袋]The 1-hour workday. Science 12 Aug 2016, 353: 718 ※原稿は毎日1時間きちんきちんと書くべし.

  • [つくば]「はじめに」326字だん. posted at 09:10:30
  • [つくば]「はじめに」167字だん. posted at 09:25:00
  • [つくば]「はじめに」843字だん. posted at 10:05:51
  • [つくば]「はじめに」143字だん. posted at 10:14:17

◆神保町出撃の夕方 —— 午後からのお出かけには傘の持参が必須のようだ.午後3時半,つくば駅.お昼すぎにちょこっと真夏日ラインを越えたが,今は28度台の蒸し暑い曇り空.いつ雨が降りだしてもフシギではない.これから神保町出撃.都内もまだお盆休み中でがらがらだった.ひさしぶりだったので,古書店・新刊書店をうろうろする.午後6時半からすずらん通りの〈上海庭〉にて呑み会.あれからもう十年が過ぎてしまった.乗客密度の低いTXに乗り,午後10時前につくば帰還.ヘルシーな夜.

◇本日の総歩数=9214歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 92.5kg(+0.1kg)/28.5%(−0.3%)


14 augustus 2016(日)※引きこもり新たな執筆

◆午前5時過ぎ起床.長旅の疲れがまだ取り憑いている.気温21.8度と涼しめの夜明け.真っ赤な朝日が大清水公園のねぷた倉庫を染めていたが,すぐ雲に隠れてしまった.

◆[蒐書日誌]目次案 —— 三中信宏『統計思考の世界:曼荼羅で読み解くデータ解析の基礎[仮題]』(2016年刊行予定,技術評論社,東京 → 経緯)の目次案を公開した.一冊でどーんと出すのか,それとも二分冊になるのかは未定.付随する「R実習本」のアイデアが♨で浮かんだ.

◆[欹耳袋]メンデル vs. フィッシャー —— Togetter -「メンデル批判論争について」※Ronald A. Fisher は論敵に対して尋常ではない “叩き方” をするので,彼の言い分を「相対化」することあるいは「割り引く」ことの重要性はもっと周知されてもいいかもしれない.

◆[蒐書日誌]Allan Franklin, A. W. F. Edwards, Daniel Fairbanks, Daniel Hartl, and Teddy Seidenfeld 『Ending the Mendel-Fisher Controversy』(2008年刊行,The University of Pittsburgh Press, Pittsburgh, ISBN:9780822943198 [hbk] / ISBN:9780822959861 [pbk] → 版元ページ | Digital Edition [open access])※メンデルの遺伝実験は不正?— 論争に決着を.

◆今日は一歩も外に出ないうちにひぐらしが鳴く夕方になってしまった.昨日も今日もそれほど暴力的な暑さではなかったのは夏が過ぎゆく兆しということだろうか.

◆お盆の┣┣" 撃ち —— 技術評論社本が終わったので,次は春秋社本へ舞台を移す.

  • [つくば]文献リストはとりあえず約50項目から始まる.4,123字だん. posted at 18:22:49
  • [つくば]「はじめに」811字だん. posted at 19:06:06
  • [つくば]「はじめに」260字だん. posted at 22:07:34
  • [つくば]「はじめに」1,511字だん. posted at 22:48:47

◇本日の総歩数=0歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.4kg(+1.9kg)/28.8%(−1.1%)


13 augustus 2016(土)※真夏日の信州から帰還

◆午前5時過ぎ起床.湯の町の夜が明ける.気温19.6度.朝風呂から帰って来たところ.湯上がりには冷水と野沢菜である.おとといまでの日録を更新して朝の外湯めぐりへ.まずは〈大湯〉.朝早くからひっきりなしに湯浴み客が出入りしていた.野沢温泉の外湯はどこも午前5時にはオープンしているとのこと.続いて,坂を降りたところにある〈河原湯〉へ.最後は〈熊の手洗湯〉.源泉が熱いせいでどの外湯も「熱湯」と「ぬる湯」のふたつの湯船が用意されていた.

◆[蒐書日誌]平野富雄『源泉湯宿』(2014年11月20日刊行,日本源泉湯宿を守る会,144 pp.)※新穂高温泉〈槍見館〉でゲットした冊子.

◆午前10時に野沢温泉を出発.下界に降りるとともに気温はぐんぐん上昇し,小布施に着いたときには軽く真夏日ラインを超えていた.この炎天下にもかかわらず大勢の観光客で混雑.行列して予約券をもらわないと食べられないモンブランなんぞには目もくれず,もっと実質的なものを食べる主義を遵守して,〈小布施堂・傘風楼〉にてイタリアンをいただく.注文したのは「小布施ナスとバジルのピザ」.ナスがごろごろ乗っかっていた.

◆午後5時,ひぐらしが鳴くつくばに帰還.昨夜立ち寄ったビアバー〈里武士〉の母体である〈AJB Co.〉が醸造している「スコッチエール」瓶詰めをおみやげに買ってきたので開栓.ボディのあるエールに紅玉りんご果汁を添加して二次発酵させたもの.リンゴとコリアンダーのフレーバー.アルコール度数8%.濃くて甘いとてもキケンなビール.

◆さすがにまったく使い物にならないので寝るしかない.

◇本日の総歩数=4492歩. 朝◯|昼△|夜△. 計測値(前回比)= 未計測/未計測


12 augustus 2016(金)※夕暮れ麻釜が沸き立つ

◆午前4時過ぎに目が覚める.夜明け前の薄明り.穂高の稜線はまだシルエットしか見えない.上高地帝国ホテルはまだ寝静まっている.ホテルの窓を開ければ山の冷気が流れ込んできた.やっと明るくなってきた.林間から熊鈴の音が聞こえている.早起きのハイカーたちはもう歩き始めているようだ.

◆朝ごはん前に大正池との往復,さらに梓川の河畔をたどる往復コース.昨日からさんざん歩き倒している.早朝の大正池に映る “逆さ焼岳” と梓川河畔のウェストン碑というお定まりの道.朝日が遮られている午前6時から7時台がいちぱん気持よく歩ける時間帯かもしれない.

◆お昼前までホテルでうだうだと時間を過ごし,シャトルバスで上高地から沢渡大橋へ.標高1,500mから降りてくるとじんじん暑さが伝わってくる.

◆[蒐書日誌]David M. Williams, Michael Schmitt, and Quentin D. Wheeler (eds.)『The Future of Phylogenetic Systematics: The Legacy of Willi Hennig』(2016年6月刊行, Cambridge University Press[The Systematics Association Special Volume Series: 86], Cambridge, xvi+488 pp., US$155.00 / £99.99, ISBN:978-1-107-11764-8 [hbk] → 目次情報版元ページ「英文の論文集に寄稿する」).原稿書きで追われていたがやっと読み始める時間ができた.Norman I. Platnick の序文「Foreword. Willi Hennig and systematics: a personal view」(pp. xi-xvi)と編者3名(David M. Williams, Michael Schmitt, and Quentin D. Wheeler)による序章「Introduction」(pp. 1-9)は,Willi Hennig の系統体系学の理論が現在の生物体系学の “学問的風景” をどのように変えたかを振り返っている.続く第1章:Willi E. R. Xylander「Mission impossible: the childhood and youth of Willi Hennig」(pp. 10-20)と第2章:Michael Schmitt「Willi Hennig: a shy man behind a scientific revolution」(pp. 21-30)は Willi Hennig が育った家庭環境と学校生活,そして研究者としてのキャリアをどのように積み上げたかをたどっている.Hennig は鉄道保線員の父と字が読めない精神的に不安定な母の家庭に生まれ,幼少の頃からかなり貧困だったとのこと.いくつかの幸運が重なって学業を続けられたらしい.

◆信州湯けむり旅の三日目は長野道を北上する.飯山を越えて野沢温泉へ.長野県を縦断する長距離移動だった.今日も長野県内(の下界)は最高気温が30度近くまで上がった.

◆温泉街の中心にある旅館〈さかや〉にチェックイン.夕方のゆるりとした時間が流れている.熱い温泉に浸かると涼しく感じる.夕暮れの温泉街を散策.まずは野沢温泉の源泉である〈麻釜〉.立ち上がる湯気の下,100度近い熱湯がこんこんと湧き出している.地元の人だけが調理に利用していて温泉卵がざるで茹でられていた.温泉街の中心部にある共同浴場〈大湯〉.ライトアップされて見上げるばかりの立派な構え.今宵は大湯の近くにある地ビールバー〈里武士〉にて麦酒三昧.

◆明日はやっとつくばへの帰路.

◇本日の総歩数=18163歩. 朝△|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 未計測/未計測


11 augustus 2016(木)※山の日の上高地を歩く

◆午前4時半起床.朝イチで「槍見の湯」と「まんてんの湯」のふたつの混浴露天風呂をまわる.朝焼けに染まる東の空を槍ヶ岳の稜線が切り取っている.ひんやり涼しい夜明け前,今日は山の日.貸切露天風呂〈播隆の湯〉に朝日が差し込む.湯上がりのラムネの悦楽.午前10時にチェックアウト.さらに高みを目指してロープウェーにて標高2100mの新穂高口へ.何とかとケムリは高いところに登りたがる.気温は15度.さすがに涼しい.今日は雲もなく,穂高・焼岳はもちろん加賀の白山まで見渡せた.

◆山を降りて再び安房トンネルをくぐり,沢渡駐車場に車を置く.今日は何十年ぶりかで上高地へ.山の日のイベントが挙行された上高地バスセンター広場ではやんごとなきVIPがヘリコプターで乗り付けたため,沿道に警官の列はできるは,上高地への道路は一時閉鎖されるはと非常事態だった.午後になってやっと静かになった.

◆チェックインした〈上高地帝国ホテル〉も御休息場所となったせいで上を下へのたいへんなことになったそうな.荷物を預けてから歩き始める.河童橋あたりは大混雑.明神遊歩道をたどって明神池から明神橋の2時間コースを完歩.二万歩を超えてしまったので足が疲れてしまった.暮れなずむ穂高の山々の稜線をホテルのベランダから眺めている.日中は夏日ライン超の最高気温だったが,夕暮れて涼風が吹きこむようになった.そんな夜は白桃とコンソメジュレの冷製スープをいただくと少しだけ元気になったり.

◆[欹耳袋]大学ジャーナルonline「心理学の研究不正に向き合う 京都大学教授らが雑誌特集号出版」(2016年8月10日).

◆信州湯けむり旅は明日も続くのだった.

◇本日の総歩数=20483歩. 朝△|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 未計測/未計測


10 augustus 2016(水)※高くて涼しい温泉地へ

◆午前5時前起床.雲が点々と広がる夜明けの空.気温は25.2度と熱帯夜の蒸し暑さ.

◆[欹耳袋]昨日脱稿した本の件,自戒かたがた,経緯を記録しておこう.もともと本書『統計思考の世界』は2011年に企画案が技術評論社からもちこまれた.もう6年も前のことだった.タイミングよく旧農環研ウェブ高座 〈農業環境のための統計学〉が始まった.この毎月の連載講座はまる一年続き,毎回10枚/400字の分量だったので,2013年8月の連載終了時には計120枚分の原稿が蓄積されていた.これを元手にして書けば楽勝だと安心したのが運の尽き.【教訓】「過去に書いた分量はこれから書く分量とは無関係である」.

ところが,2014年2月から羊土社の連載〈統計の落とし穴と蜘蛛の糸〉が始まり,一年間の連載後即座に単行本化の作業になだれ込んだ.この時点で技術評論社本のことは脳裏から消し飛んでいた.【教訓】「同テーマ本を並行して抱え込んではならぬ」.

こうして2015年も暮れていった.技術評論社の担当編集者からはときどき加圧メールが届いていたのだが放置状態が続いてしまった2016年の年度末.ついに「立案から6年が経過したので本出版企画の見直しを求められています」との最終通告が届く.【教訓】「担当編集者を追い込んではならぬ」.

この時点では過去の遺産の120枚を4章に組み直した原稿があるだけだった.しかし幸いなことにワタクシはこの「苦境」の脱し方を知っていた:「How to Write a Lot:ひとつの実践」.ワタクシのつぶやきに「〜字だん」という自己加圧ツイートが増えていったのは5月のGW後からのこと.「塵も積もれば山となる」— これを実感できている人は少なくないだろう.たとえば毎日10ツイート分(1,400字)をつぶやきではなく原稿に当てるとする.十日で14,000字,一ヶ月で42,000字つまり400字詰にして100枚も書ける.三ヶ月続ければ新書1冊分だ.この「整数倍の威力」はやってみれば誰にでも実感できる.毎日少しずつでも書き続ければきっとシアワセになれる.もちろん,もっとたくさん書き続ければもっと早くシアワセになれる(かもしれない).

そんなわけで,『統計思考の世界』の第5〜14章の500枚はほぼ3ヶ月で書き上げたことになる.もっと早くスタートしていれば,こんなに追い込まれることはなかったにちがいないと反省しつつワタクシは夏休みに入るのであった.

◆山の高みへの旅路 —— 午前9時過ぎ,つくばを出発.うろうろして堺古河インターから圏央道に入る.意外に混んでいるなと思ったら,鶴ヶ島ジャンクションからの関越道下りが大渋滞.藤岡から上信越道に入りやっと渋滞から開放された.横川サービスエリアにて温かい「峠の釜めし」をいただく.JRから高速道に移ってもやはり横川駅時代の「駅弁」のまま.さらに長野道を南下して,松本インターで下の道へ.山を目指して安房トンネルをくぐり,平湯温泉へ右折.どんどん走り続け.午後4時過ぎに目的地の新穂高温泉〈槍見館〉へ.400kmを7時間でぶっ飛ばしてきた.西穂高連峰を見上げるロケーション.さすが涼しいのぉ.こんな山奥でも Y-mobile はちゃんとつながったりしてよろしい.さて槍見の湯へ.川縁の混浴露天風呂からは槍ヶ岳が遠くにくっきりと望める.山間の涼気に吹かれて湯上がりのコーヒー牛乳.極楽である.夕餉は飛騨牛が舞い踊る.夜の露天風呂は漆黒の闇に渓流のせせらぎだけが聞こえる.ひんやりした夜風.一風呂浴びて本館の石段を上がってきたら,屋根下の縁側に一枚板の机と椅子が設えられていた.こんな夜,誰がここに座り,誰が教えに来るのだろうか.

◇本日の総歩数=3536歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 90.5kg(−0.2kg)/ 29.9%(−0.2%)


9 augustus 2016(火)※猛暑日┣┣" 撃ち成就

◆午前5時過ぎ起床.雲が多めの朝.気温23.7度.午前8時の観音台.いきなり真夏日ライン超えの30.2度.台風5号は東にそれていくようだが,熱風が吹き込んで今日は猛暑日になるとの予報.外出キケン.朝イチの BGM は Steve Reich の〈Drumming〉でさらに熱くなる.

◆第4コーナーの┣┣" 撃ち —— 来月はじめの単発お座敷の兼業申請提出.なろ様配下になってからまたまた書式が変わって大あわて./しかし,そんな細かいことよりも今日は仕留めるべき大物がいる.

  • [つくば]第14章641字だん. posted at 08:59:30
  • [つくば]第14章476字だん. posted at 09:13:18
  • [つくば]第14章1,290字だん. posted at 09:41:22
  • [つくば]第14章647字だん. posted at 09:56:42
  • [つくば]第14章文献リスト971字だん.以上で第14章は計24,926字で終了.あとはエピローグを残すのみ. posted at 10:46:58
  • [つくば]エピローグ2,008字だん.外は35.1度の猛暑日だ. posted at 12:28:41
  • [つくば]エピローグ3,367字だん.これでエピローグ計5,427字おしまい. posted at 13:53:11
  • [つくば]あとの残務は謝辞と文献リストのとりまとめだけなので,本体部分の執筆はすべて終わったことになる.拍手拍手. posted at 13:54:27

◆[蒐書日誌]三中信宏『統計思考の世界:曼荼羅で読み解くデータ解析の基礎[仮題]』(2016年刊行予定,技術評論社)は本日めでたく脱稿した.本文と文献リストの文字数はテキストファイルで499,767バイト≒624枚/400字,図版は計147枚.これホンマに出るんですか?(笑) 前著『みなか先生』本はゆったり歩いて実験計画法までハイキングしたが,今回予定している統計本はさらにその先の一般化線形モデル,モデル選択論,リサンプリング統計学,ベイズ統計学,多変量解析,統計グラフィクスまでカバーするワタクシにとっての「講義録」である.

◆せっかく大仕事が終わったと思ったら間髪入れずに長州からワルダクミ一件の決行が確定したとの矢文あり.そうですか,また書くんですか,そうですか.本日の最高気温は午後3時の36.0度.都内は37.7度.たまりまへんなあ.帰宅後,旅支度をする.

◇本日の総歩数=4904歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 90.7kg(−0.3kg)/ 30.1%(+0.5%)


8 augustus 2016(月)※夏台風接近ねじり鉢巻

◆午前4時半起床.気温25.3度の熱帯夜.ミンミンゼミとヒグラシの鳴き声が交錯する夜明け前の朝焼けグラデーション.午前5時,やっと気温が24.2度まで下がってきた.雲がやや多めなのは台風5号の遠い影響か? 午前6時,明け方の雲は晴れ,気温もするする低下していま23.0度とすっきり爽やか.湿度も低くてすごしやすい.青空が半分,曇り空が半分の観音台.気温はすでに夏日ラインを超えている.週末ずっと密封されていた居室は室温が31度.とりあえず窓を全開放して熱気を掃き出す.そうこうするうちに全館空調が稼働してやっとしのげるようになった.

◆第202回農林交流センターワークショップ〈分子系統樹推定法:理論と応用〉【日程】2016年10月26日(水)〜28日(金)【場所】農林水産省農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センター(電農館)※受講生募集は今月下旬に開始です.詳細はのちほど.

◆午前の┣┣" 撃ち —— かつて読んだはずの論文コピーがどうしても見つからない.古い “ボタ山” を掘り返しても出土せず.こういうときは外部複写依頼をもう一度依頼するのが結果的にベストなのであとでそうする.時間をかけるくらいだったらお金をかけよう./この暑いさなか,ワルモノからとあるワルダクミに手を染めよというワルいお誘いあり./ほぼ同方角からワルいお誘いもう一件./てっきり三田でやるのかと思ったら遠くの日吉か.でもさらに彼方の矢上だったら不参加決定だったにちがいない.

◆一瞬だけ,雨雲が通過したようだ.

  • [つくば]第14章446字だん. posted at 06:12:03
  • [つくば]第14章463字だん. posted at 09:35:34
  • [つくば]第14章843字だん. posted at 10:31:18
  • [つくば]第14章646字だん. posted at 10:51:19
  • [つくば]第14章830字だん. posted at 13:49:11
  • [つくば]第14章713字だん. posted at 14:24:48
  • [つくば]第14章433字だん. posted at 14:55:51
  • [つくば]第14章632字だん. posted at 21:45:52
  • [つくば]第14章652字だん. posted at 22:30:57
  • [つくば]第14章1,025字だん. posted at 22:59:51

◆書きまくって疲れたので,寝るん〜♫•*¨*•.¸¸♪

◇本日の総歩数=6507歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 91.0kg(−0.6kg)/ 29.6%(+1.2%)


7 augustus 2016(日)※立秋でも真夏の真只中

◆午前5時起床.晴れ.昇る朝日がまぶしすぎる.気温24.7度.今日は〈つくいち〉と〈友朋堂書店一箱古本市〉のダブルイベントの日.暦の上では立秋でも夏の真っ盛り.段雷が鳴り響く午前6時には早くも25.0度と夏日ラインを超えた.

午前9時,朝イチでまずは〈つくいち〉へ.くらくらする日差しと蝉の大合唱のなか.まだ人出は少なかったが,今日は午前中だけの出店とのことで,さくっと買い物,さくっと撤収.

そうこうするうちに真夏日ラインを超えたので,あわてて〈友朋堂書店一箱古本市〉へ再出撃.ひさしぶりに吾妻店の駐車場が満車になっていた.開店直後に行ったが,すでに店内はすれ違うのも難儀するほどの混雑だった.ぐるりとまわって数冊をゲットした.

◆[蒐書日誌]〈友朋堂書店一箱古本市〉での収穫 —— 甲斐扶佐義『京都猫町さがし』(2000年11月25日刊行,中央公論新社[中公文庫・Pか11],東京,174 pp., ISBN:4-12-203746-8)※200円./甲斐扶佐義 『ツー・ショット』(1997年8月25日刊行,光村推古書院,京都, ISBN:4-8381-0210-0)※この2冊は焼けてしまった京都〈ほんやら洞〉店主の写真集.200円./三橋順子『女装と日本人』(2008年9月20日刊行,講談社[講談社現代新書1960],東京, 373 pp., ISBN:978-4-06-287960-6 → 版元ページ).200円./加藤昌男『ザ・黒板:黒板の基礎知識から活用のワザ、電子黒板まで』(2015年8月20日刊行,学事出版,東京, 175 pp., ISBN:978-4-7619-2153-8 → 版元ページ)※黒板術のこんな本があるんだ.300円./カミーユ・サン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」総譜, Durand.いきなり場違いな本だったが,たった500円で買えたのは幸い.

◆蒸し暑い週末の午後,研究学園エリアに近づくとたいていの場合ろくなことはない.

◆熱帯夜の┣┣" 撃ち —— そろそろゴールが見えてきたかな.

  • [つくば]第14章1,012字だん. posted at 18:46:02
  • [つくば]第14章717字だん. posted at 19:20:31
  • [つくば]第14章876字だん. posted at 21:49:14
  • [つくば]第14章877字だん. posted at 22:44:30

◇本日の総歩数=10505歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 91.6kg(−0.1kg)/ 28.4%(−1.1%)


6 augustus 2016(土)※真夏日の週末うろうろ

◆午前5時前起床.ちょうど日の出.気温23.4度.とりあえず,昨日の日録を更新した.一日の始まりの儀式.真夏の蒸し暑さに負けないための朝ごはんは小野崎の〈cox〉にて.ごちそうさまでした.

◆[欹耳袋]東大新聞オンライン「東大女子は入れないサークルや東大美女図鑑 ジェンダー論が専門の東大教授はどう見る」(2016年8月5日)※「ジェンダー観の多様性が圧倒的に足りない」「日本社会の多様性を反映していない特殊な空間」.

◆真夏日なのにうろうろ出歩く.気温32.2度の観音台は容赦のない日差しと蝉の大合唱の直撃を浴びている.空調なしの館内にとどまるのはガマン大会なので,必要最小限の用事をすませて即撤収しないと.いろいろ雑用.居室はすでに気温30度を超えていてそろそろ限度なので長居は無用.朝から方々まわって,やや疲れ気味.本日の再校気温は33.8度と昨日並みに高かった.強烈な陽光をカーテンでさえぎり,安定の引きこもりだ.

◆[欹耳袋]出版・読書メモランダム「出版状況クロニクル99(2016年7月1日~7月31日)」(2016年8月1日)※創文社の解散について:「12.学術出版社の創文社が2020年をめどに会社を解散すると公表。新刊発行は来年3月までとされる。」「これは人文書出版社に静かな波紋として、大きく拡がっていく気がする。」「盤石の学術出版社と見なされてきた」「その創文社でさえも売上の回復が見こめず、解散に向かうとすれば、日本でもはや大学出版局を除いて、学術出版は不可能だと考えるしかない」.もう一つは新思索社の破産について:「13.これも人文書の新思索社が破産。負債総額は5000万円。小泉孝一社長が亡くなり、事業を断念したことで、取締役が破産申し立てに至ったとされる」— こちらの方はややフクザツな事情が背後にありそうで.

◆夜の┣┣" 撃ち —— ふう…….

  • [つくば]第14章319字だん. posted at 20:47:01
  • [つくば]第14章書き直し476字だん.章の出だしがいちばんたいへんなわけでして. posted at 22:51:09

◇本日の総歩数=4459歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 91.7kg(+0.1kg)/ 29.5%(+0.3%)


5 augustus 2016(金)※あれこれじたばたする

◆午前4時半起床.晴れ.気温24.2度.ヒグラシの鳴く朝焼け.朝から蝉の大合唱が響きわたる観音台.午前8時の気温は27.9度.蒸し暑い.

◆[欹耳袋]NHK NewsWeb「人工知能 病名突き止め患者の命救う 国内初か」(2016年8月4日)※「2000万件もの医学論文を学習した人工知能」— 次は系統推定に特化したAIをよろしく.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 書いてしやまん:

  • [つくば]第13章358字だん. posted at 05:48:57
  • [つくば]第13章539字だん. posted at 06:15:00
  • [つくば]第1〜7章の図版作成だん. posted at 10:04:23
  • [つくば]第13章720字だん. posted at 10:53:03

◆『BDA3』という本の背を見て「アンタ,『EDA』に喧嘩売ってんのか」とつぶやくお昼前.John Maynard Keynes とか Richard von Mises が暗がりを徘徊する居室.邪悪なるものが取り憑いたか.

◆[欹耳袋]〈近代書物流通マップβ版〉— 国内の書籍流通を可視化するツール.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 欲しがりません書くまでは:

  • [つくば]第13章2,520字だん. posted at 13:49:31
  • [つくば]第13章627字だん.第13章は計15,611字でおしまい.どーしてベイズ統計学に原稿用紙40枚も書かなきゃならないのさ. posted at 14:03:56

◆[欹耳袋]べいづ様参拝 —— Thomas Bayes and Richard Price 1763. An Essay towards Solving a Problem in the Doctrine of Chances. By the Late Rev. Mr. Bayes, F. R. S. Communicated by Mr. Price, in a Letter to John Canton, A. M. F. R. S. Philosophical Transactions of the Royal Society of London, 53: 370-418. doi: 10.1098/rstl.1763.0053 pdf

◆午後3時過ぎに本日の最高気温34.0度.今日は夕立ちもなさそうだし,このまま熱帯夜に突入するのだろーか.とすると,しかるべき夕餉の迎撃態勢を整えておかないと.というわけで,今宵は奈良・美吉野醸造の〈花巴〉山廃純米大吟醸「Splash」を開栓.ぶくぶく〜.しかし,これくらいの “炭酸ガス圧” だったら「噴出事故」はありえへんな.〆はきつね丼.はっぴー.

◇本日の総歩数=6204歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 91.6kg(−0.2kg)/ 29.2%(+0.1%)


4 augustus 2016(木)※安定した真夏日が戻る

◆午前5時前起床.真っ赤な日の出.気温23.0度.今日も暑い一日になりそう.ひさしぶりに朝から真夏の日差しが照りつける観音台.気温はすでに28.5度と早くもパワー全開状態.

◆[欹耳袋]Academist Journal「サイエンスカフェ「なぜ世界にはいろいろな言語があるのだろうか?-言語の遺伝子を探る」を開催しました」(2016年8月3日) / WIRED.jp 「たったひとりのことば──絶滅する言語と失われゆく「世界」」 .

◆午前の┣┣" 撃ち —— ユニット内の意見とりまとめと報告./そして,原稿を書きまくる.

  • [つくば]第13章1,276字だん. posted at 10:19:48
  • [つくば]第13章633字だん. posted at 11:04:18
  • [つくば]第13章1,869字だん. posted at 13:17:36

◆[欹耳袋]Olivier Tenaillon et al. Tempo and mode of genome evolution in a 50,000-generation experiment. Nature 1 Aug 2016 doi:10.1038/nature18959

◆午後の┣┣" 撃ち —— 臨時のユニット長会議 13:30〜15:00.また┣┣" が増えるんかいっ.

◆[欹耳袋] NHK クローズアップ現代+「「死ね!バカ!」これが指導? ~広がる“ブラック部活”~」(2016年8月1日)※中高の吹奏楽部は「運動部」であって「文化部」ではないことは周知のことと思っていたが.先日,大学オーケストラ活動についてのインタヴューを受けたとき,ワタクシ自身の過去のオケ活動を振り返ってみたが,東京大学音楽部管弦楽団は確かに “体育会系” だった.木管楽器では「精神注入」が伝統だったし,コンバス打族は大型トラックの楽器搬送でのロープワーク習得が必須だったし.今の東大には昔からの体育会系・東大オケのほかに,サークル系?オーケストラが三つもあって,選択の幅が広がっていることは確か.私立高校でも吹奏楽で有名なところは文化部ではなく運動部と同列のトレーニングをしていると聞く.吹奏楽や管弦楽というイメージと活動実態がかけ離れていることもある.体力がなければそして訓練しなければ音楽はできない — これは基本認識.

◆午後3時前に観音台を雨雲が通過したようで(ぜんぜん気付かなかったが),けっこうな短時間雨量だったようだ.午後の最高気温は32.2度だったが,通り雨のせいで蒸し暑さの兇悪度がいちだんと増している.夏本番ですなあ.

◆夜の┣┣" 撃ち ——

  • [つくば]第13章1,011字だん. posted at 22:10:25

◇本日の総歩数=4800歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 91.8kg(0.0kg)/ 29.1%(−0.7%)


3 augustus 2016(水)※落ち着きのない空模様

◆午前4時半起床.気温23.8度の蒸し暑い夜明け前.ヒグラシのひそやかな鳴き声に混じって曇り空から雨粒の落ちる音が聞こえてきた.曇り空の観音台.明け方の雨は上がったものの湿気がただごとではない.気温は25.4度.今日も落ち着きのない空模様との予報.

◆[蒐書日誌]Gustavo Corral Guillé『El nuevo esquema expositivo del museo de historia natural de Londres, 1968-1981. Una perspectiva histórica』(2015年刊行, Universitat Autònoma de Barcelona, 414 pp., ISBN:9788449052682 → 版元ページ)※ロンドン自然史博物館の展示方針をめぐる歴史的経緯を考察した学位論文.バルセロナ大学から公開されている.幸いなことにカタルーニャ語ではなくふつうのスペイン語ね.

◆午前の┣┣" 撃ち —— さ,気分よく原稿を書こう.

  • [つくば]第13章868字だん. posted at 11:09:21
  • [つくば]第13章1,136字だん.これは文献リスト. posted at 12:47:54

◆[欹耳袋]神戸新聞NEXT「中学吹奏楽部の管楽器担当 3人に1人が顎関節症 兵庫医大」(2015年2月4日)※吹奏楽部が「体育会系」の文化部であることはもう共通認識だろうし,運動部並みの対策が必要でしょう.

◆午後の┣┣" 撃ち —— ワタクシの辞書に「休息」はない.

  • [つくば]第13章1,415字だん. posted at 14:25:16
  • [つくば]第13章689字だん. posted at 14:50:48
  • [つくば]第13章1,129字だん. posted at 16:44:02

◆午後,兇相の黒雲が上空にかかってきたが雨はまだ降っていない.しかし遠雷が轟いている.ヤバいか.アメダス的には猛然とスコールが降ったみたいだが,観音台はけっきょくぜんぜん降らなかった.いまはさんさんと西日が差してまぶしく暑い.午後5時過ぎ,雨上がりの帰宅.榎戸より南側は乾いていたが,松代あたりから北側は水たまりが点々と残っていた.

◆夜になっても蒸し暑さがじっとり淀んでいる.今宵は〈風の森〉27BY純米・笊籬採り・山田錦.アテは鮭味醂漬けとだし巻き,そして万願寺とうがらしをさっと炒めて鰹節和え.うっかりアタリに遭遇してしまいカプサイシン攻撃で虫の息に.

◇本日の総歩数=2605歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 91.8kg(+0.1kg)/ 29.8%(+0.2%)


2 augustus 2016(火)※雨のち曇り時々晴れて

◆午前5時過ぎ起床.曇り.気温24.0度.いきなり雨が降りだしてスコールになる午前6時前.しかし,一時降り続いて雨は上がり,空が明るくなってきた.今日もこういう落ち着きのない天気になるとの予報.雨上がりの観音台は蒸し暑い曇り空.農林団地構内のいたるところに水たまりができていた.気温はすでに25.4度の夏日ライン超え.

◆[欹耳袋]朝から激震! —— NHK NewsWeb「セブン&アイ 西武2店を今年度中にも閉鎖へ」(2016年8月2日)※「業績が低迷している大阪府にある「西武八尾店」と茨城県にある「西武筑波店」を今年度中にも閉鎖する方針を固めました」— 筑波西武がなくなるということは,その中の〈リブロ〉もまた閉店になるわけ.つくばの中心部で唯一残っていたリアル書店が消え去る.

◆午前の┣┣" 撃ち —— Thomson Reuters のウェブセミナーのセットアップだん.とりあえず向こうの音声はよく聞こえている.MacBook の内蔵マイクも設定確認したので大丈夫だろう.Thomson Reuters のウェブセミナー11:00〜11:45.Web of Science と BIOSIS とのちがいについて勉強した.

◆[欹耳袋]衆議院議員 河野太郎公式サイト>ごまめの歯ぎしり「霞が関の業務見直し 旅費編」(2016年8月1日)※「旅費を百円安くするために時給千円の職員が莫大な時間をかけてチェックしている」— あるある感が強すぎる.

◆[蒐書日誌]David M. Williams, Michael Schmitt, and Quentin D. Wheeler (eds.)『The Future of Phylogenetic Systematics: The Legacy of Willi Hennig』(2016年6月刊行, Cambridge University Press[The Systematics Association Special Volume Series: 86], Cambridge, xvi+488 pp., US$155.00 / £99.99, ISBN:978-1-107-11764-8 [hbk] → 目次版元ページ「英文の論文集に寄稿する」)※論文集『系統体系学の未来:ヴィリ・ヘニックの遺産』が刊行され,首を長くして着便を待っていたハードカバー版がやっとつくばに届いた.自分の担当章を書いている最中はそれだけでもう手一杯だったので,他の執筆者たちのこと気にかける余裕はほとんどなかったが,500ページ超もある厚くて重い論文集を手にしてやっと全体をゆっくり眺めることができた.

本書は,2013年11月にロンドンの the Linnean Society で開催された Hennig 生誕百周年記念シンポジウム〈Willi Hennig (1913 - 1976): His Life, Legacy and the Future of Phylogenetic Systematics〉(プログラム [pdf])を踏まえた論文集である.

Willi Hennig の生物体系学の理論を継承する分岐学(cladistics)は1960年代から20年あまり続いた体系学論争の火付け役のひとつだった.1990年代以降に分子系統学が急速に広まったのちも,系統推定論としての最節約法として分岐学的方法は存続した.のちに最尤法やベイズ法の発展に貢献することになるある世代以上のシニア研究者たちの出自がほかならない “クレイディスト” である例は少なくない.

本論文集の興味深い点は,Hennig と分岐学の知的系譜が各国でどのように異なっていたかが述べられている点である(Michael Schmitt, Willi Xylander, Gareth Nelson, Ole Seberg, Pascal Tassy, Rainer Willmann の各章).Hennig の母国ドイツはもちろん,その直接的洗礼を受けた北欧4カ国,ある時差を経て Hennig 理論が輸入されたフランス,そして体系学論争の中心となる英語圏のそれぞれで分岐学がどのように “分岐” して変容し,受容あるいは排除されていったかは国ごとに異なっていた.

これだけさまざまな考え方が共存している以上,ひとつの学派としての分岐学のまとまりは現在ではもう「ない」と言うべきなのかもしれない.1980年に創立された The Willi Hennig Society (WHS) はもちろん Hennig の継承を目指してつくられた学会だが,本論文集の中核となる編者あるいは著者たちの何人かは意図的に “off-WHS” で活動している.そのような分岐学派の現状も本論文集の行間からは読み取れる.構築者たちがまだ存命なので,科学史研究の対象としてはまだ十分に “乾き上がって” はいないかもしれないが,単なるうわさ話に堕しない証言を体系的に集めておくべき最後の時期かもしれない.

分岐学派を含む生物体系学コミュニティーの科学社会学とは別に,残りの章の多くは分岐学の理論と概念体系について議論している.生物体系学の科学史や科学哲学について十分に議論できる場は現在ではかなりかぎられてきたように感じる.しかし,「別軸としての科学哲学(a.k.a. #ParsimonyGate)」に書いたように,科学史や科学哲学の観点から考える姿勢はいざというときに必要になることは明らかだろう.その点で,本論文集はとても貴重な議論の場を提供している.

まだ通読したわけではないので,以上はざっと流し読みした範囲での印象にすぎない.ワタクシが書いた章(pp. 410-430)では,一般化パターン分岐学の立場から系統ダイアグラムのグラフ理論が生物体系学だけでなく他の歴史科学にもまったく同等に適用できるという点について歴史的に考察した.こんなことを書くのは “クレイディスト” のなかでも “極北” だろうと勝手に思い込んでいたら,同じような立場で書いていた著者がほかに二人もいて(Charissa Varma, Stéphan Prin)何だかうれしくなってしまった.こういうリクツを毛嫌いするいまの日本の体系学コミュニティーの寒々しい “アウェイ感” からはちょっと期待できない “ホーム感” かな.

2010年以降,ここ数年の間に分岐学のたどってきた歴史を振り返る論文集や本が何冊も出版されている:Williams and Knapp (2010), Schmitt (2013), Hamilton (2014), Rieppel (2016).そのコレクションに新たなる1冊が付け加わった.ハードカバー版だと£100(約15,000円)もするのでけっして安い論文集ではないが(著者割引はありますが),分岐学派がたどってきた歴史といま置かれている現状そして将来への可能性について考える上でまたとない素材を提供してくれるだろう.

◇本日の総歩数=3005歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 91.7kg(−0.3kg)/ 29.6%(+0.9%)


1 augustus 2016(月)※月始めの降臨いろいろ

◆午前5時過ぎ起床.カンカン照りの8月初日.気温24.5度.メーリングリストへの月例アナウンス送信.曇りときどき小雨ところにより青空がのぞくという昨日同様の反証不能な空模様の観音台.気温は26.7度.朝から蒸し暑い.

◆[蒐書日誌]ご恵贈本ありがとうございます:山本貴光『「百学連環」を読む』(2016年8月20日刊行,三省堂,東京, 526 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-385-36522-0 → 目次版元ページ)※西周の『百学連環』を読む本.重い重い500ページ超!

◆午前の┣┣" 撃ち —— ごまめ┣┣" 一頭をひねる./昨日の夏休み公開は農研機構本部の食と農の科学館に約3000名,のうかんけん会場には2000余名の来場者があったとの事務連絡なう.そういえば,ワタクシは本日はその振替休日のはずだった(今や遅し)./ごまめ┣┣" さらに数頭をひねりつぶす.

◆お昼前にはもう真夏日ラインを超え,青空には夏雲が元気よく湧き上がっている.ちょっと外に出ただけで「こらアカンわ」と即引きこもり生活へ直帰.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 先週の特論欠席者へのレポート課題出題.

◆[蒐書日誌]心理学はどこへ向かっていくのだろーか —— つい先日,電子公開された心理学評論・第59巻1号(2016年7月刊行,心理学評論刊行会[心理学評論・第59巻1号],京都, ISSN:0386-1058)の “紙版” がつくばに着便.今号の特集:友永雅己・三浦麻子・針生悦子(編)〈心理学の再現可能性:我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか〉はオープンアクセスなので統計分析がらみの “白昼の闇” に関心のある向きはぜひどーぞ.目次とアブストラクトと本文へのリンクはワタクシの本録からもたどれます.

◆西日の兇悪光線に真横から直撃される時刻になった.今日はほんとうは公認の代休日なので長居は無用.さくっと撤収してもまったく問題なし.

◇本日の総歩数=4170歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.0kg(−0.3kg)/ 28.7%(+0.2%)


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