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日録2016年4月 


30 april 2016(土)※大型連休怠惰生活全開

◆午前7時過ぎ怠惰な目覚め.完全に連休スイッチが入ってしまった.外は青空.気温は12.3度.昨日の最高気温は20度にも達しなかったが,今日も快適な陽気になるらしい.蒸し暑さとは無縁の今の季節を満喫しないと.

◆[欹耳袋]〈台灣產蝶蛾圖鑑〉 —— オンライン台湾蝶蛾図鑑.繁体字だから読める!/SlideShare「工学系研究者のための心理統計と実験計画法の基礎」/日本の科学と技術「沼 正作 博士 (1929-1992) :沼研の伝説的なエピソード」(2016年4月22日)※「伝説」はこっちに置いといて,「現実」の(他の)ことは誰が切り盛りしたんやろなあ.

◆〈Coffee Factory〉で珈琲豆を調達したのち,昼下がりの観音台へ.連休中の研究室にてひとりごそごそする.農林団地のみずみずしい新緑に初夏の陽光が降り注いでいる.現在の最高気温は21.0度.湿度が低いので居室の窓を全開にする./「GW中の攻撃に備えて一部機能を制限しています」— そーかそーか,メーリングリストの管理機能が停止しているのは,テポドンや短距離飛行体が落ちてきたときの減災措置ですか.そうですかそうですか./居室内の “発掘作業” をするも肝心のブツは見つからず,周辺的な発見がいろいろあってつい寄り道をしてしまった.

◆[欹耳袋]発言するたびに何かの問題を起こす人はもともと何かが問題なんだろう.

◇本日の総歩数=2386歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.4kg(+0.2kg)/ 31.1%(+0.2%)


29 april 2016(金)※連休初日は笠間の丘へ

◆午前5時半起床.晴れ.朝日がまぶしすぎる.気温11.3度.北風.大型連休ならぬ大型労働日.

◆[欹耳袋] “失敗” の履歴書 —— Johannes Haushofer | Cv of Failures pdf. 確かに飽くことなく「バットを振り続ける」必要は痛感する.振っても当たるとはかぎらないが,振らなければ当たらない.しかも,この「失敗履歴書」はオチが感動的である!

◆笠間へ —— サイトの補修工事が終わったので,午後はプチ漂泊の旅に出るとしよう.大型連休初日は朝からからっと晴れ上がった絶好の行楽日和.昼下がり,常磐道をひとっ走りして,今日から始まった笠間の〈陶炎祭〉へ.笠間芸術の森公園の会場はハイキング気分の家族連れのテントが並んでとても賑わっていた.陶炎祭には笠間の約二百軒の窯元が参加しているとのこと.ゴールデンウィークの同じ期間中に,益子でも〈春の陶器市〉が行われているようだ.

◆当たり前だけどどこもかしこも陶器に満ち満ちている.これまた当然だが,「これは!」というブツはけっこうなお値段.〈長嶺陶房〉にて深めのカレー皿をゲット,そして,お猪口もひとつゲット.白地に波打つ漣模様がこの陶房のトレードマーク.下敷きになっているのは一緒に買った「猪口袋」.どこでもお猪口を持ち歩ける.さて,このお猪口はどの “お水” でデビューさせてあげようか.

—— 連休初日から早くもくつろぎまくっている.

◆[欹耳袋]新政酒造・蔵元駄文 II「生酛について」(2016年4月29日)

◇本日の総歩数=8323歩. 朝◯|昼△|夜△. 計測値(前回比)= 93.2kg(+0.4kg)/ 30.9%(−0.6%)


28 april 2016(木)※大型連休前に雨が降る

◆午前5時前起床.強い北東風が吹きわたる音にまじって,ベランダを叩く雨音が大きい.気温12.6度.観音台も本降りの雨.東風がやや冷たいが今日も半袖出勤.気温12.7度.判断を誤ったかも…….

◆[蒐書日誌]『現代思想・2016年5月号[44巻10号]』(2016年5月1日発行,青土社,東京,本体価格1,300円, ISBN:978-4-7917-1321-9 → 版元ページ)※特集〈人類の起源と進化プレ:・ヒューマンへの想像力〉に寄稿した:三中信宏「文化系統と文化進化:継承のパターンからプロセスを推論する」(pp. 178-187).

◆午前の┣┣" 撃ち —— この夏に開催される進化学会第18回大会@東工大(大岡山)でのポスターが届いた.研究室の入り口に貼る./小課題ワーキンググループの第2回会議 11:00〜12:00.

◆しとしと降り続く雨.お昼休みは徘徊なく引きこもる.みすず書房サイトを徘徊中に:宮田昇『小尾俊人の戦後:みすず書房出発の頃』(2016年4月25日刊行,みすず書房,東京, 本体価格3,600円, ISBN:978-4-622-07945-3 → 版元ページ)の刊行を知り,買い物かごにお連れした.小尾俊人の本はすでに3冊も手元にあったりする.もう1冊は来月出版か:ジャン=マルク・ドルーアン[辻由美訳]『昆虫の哲学』(2016年5月刊行予定,みすず書房,東京, 本体価格3,600円, ISBN:978-4-622-07988-0).

◆[蒐書日誌]ご恵贈ありがとうございます:安達香織『縄紋土器の系統学:型式編年研究の方法論的検討と実践』 (2016年4月25日刊行,慶応義塾大学出版会,東京, vi+163 pp., 本体価格7,000円, ISBN:978-4-7664-2325-9 → 目次版元ページ)※近刊予告のときから書名に惹かれていた.送られてきて「わぁ,ラッキー」と謝辞を眺めたら,あららワタクシの名前が載ってるじゃん.あらためてメールボックスを掘り返したら,なんと2014年度の科学基礎論学会講演会@三田で名刺交換までしていたことが発覚.あわててお礼メールを送った.本書は,土器の型式学(typology)の編年を,生物体系学でいう相同形態形質の変換系列(transformation series)の推定にもとづいて理論化しようとする.生物進化学・系統学の多くの文献が参照されていて,考古学と進化学の並行性を強調する内容であるようだ.まだぱらぱらしている段階なので,読了したらあらためて書評を記したい.いま流行りの文化系統学や文化進化学とももちろん関係がありまくり.

◆雨降る午後の┣┣" 撃ち —— 今秋の数理統計研修カリキュラムの検討.基礎編はががっと入れ替えたりしようと画策している.さよならエクセル.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「科研費、挑戦的研究に積極助成 文科省が改革案」(2016年4月26日)※「区分を300ほどに減らす」「別々の委員が匿名で審査する方式を改め、委員が互いに意見を出し合い、他分野の視点を反映しやすい仕組み」.

◆夕方,しとしと雨がまだ止んでいないみたいだが,そろそろ撤収の時間だ.霧雨が降り続く夜が来た.今宵の選りすぐりの三本はいずれも奈良から:〈風の森〉27BY純米吟醸「雄町」笊籬採り・無濾過無加水,〈梅乃宿〉26BY純米吟醸・山廃番外編・おりがらみ生原酒,そして〈大倉〉15BY山廃純吟山田錦・秘蔵・瓶囲い熟成酒.〈風の森〉はまだ抜栓していない.〈梅乃宿〉はきっと空っぽになる.〈大倉〉の大古酒は黒いオリがふわふわして,それはもう別格の色づき方と味わいの深さ.

◆明日からは名ばかり大型連休が始まる.しかし,ワタクシには某巨大┣┣" 打倒という残務ミッションが科されている.

◇本日の総歩数=2953歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.8kg(−0.3kg)/ 31.5%(+0.7%)


27 april 2016(水)※観音台に鶯がさえずる

◆午前4時半起床.夜明け前の曇り空.気温14.7度.広がる雲の隙間から朝日が差し込む.ひさしぶりに牧園の〈david pain〉にてパンを買い込んでから観音台へ.午前8時の気温は16.8度.昨日のような夏日にはならないとの予報.朝イチは BCJ バッハ・カンタータ.

◆[欹耳袋]J-CASTニュース「大阪大学図書館の「悲しすぎる台所事情」 外国語学部なのに「中国語研究」「ロシア月報」など70冊購読中止」(2016年4月26日)※予算削減と価格高騰のダブルパンチで力尽きたところから順問題が顕在化.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 大型連休前にケリをつけられたがっている┣┣" どもが勢揃いしている./なろ様から再び書状が届き,システム様の不具合により,ウェブサイト公開許可を “却下” したので,再申請せよとの御下命あり.あの……「フリダシに戻る」ってやつですかそうですか(orz).もう “外” に引っ越ししてしまったから,別に “中” に義理立てする必要はないわなぁと思い始めている.それでも,ウェブ公開を再申請してあげたら,速攻で「公開承認」の返事が来たのはいいんだけど,肝心のウェブサイトがまだ「404 Not Found」のままで……(orz).こういうの,何とかならんもんでしょうかね?/首都大学東京の兼業申請書類提出./東大農学部学生の研修旅行の件.

◆正午の気温は18度台.薄曇り涼しい東風のおかげで,昨日よりも格段に快適なロングコース徘徊.うぐいすのさえずりが方々から聞こえてきた.歩き読み:山下賢二『ガケ書房の頃』(2016年4月1日刊行,夏葉社,東京, 287 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-904816-19-6 → 版元ホームページ)読了.2015年2月に〈ガケ書房〉を引き継いだ〈ホホホ座〉は機会を見つけて行ってみたい.次はこの勢いで:ホホホ座『わたしがカフェをはじめた日。』(2015年4月6日刊行,小学館,東京,88 pp., ISBN:978-4-09-388417-4 → 版元ページ)を読んでみよう.

◆[欹耳袋]ネイマン-ピアソン結界関連メモ —— 『心理学評論』第59巻第2号特集〈心理学の再現可能性〉はゴールデンウィーク明けにも早期公開が予定されている.この原稿執筆の過程で,今から5年も前の日録に「ネイマン-ピアソン(Neyman-Pearson)結界」関連の情報を束ねていたことがわかった.書いた本人がすっかり忘れても日録には永遠?に残るのだ.備忘のため下記に再録する.まずは2011年11月5日(土)日録から:


◆[蒐書日誌]ネイマン-ピアソン結界の暗黒を覗き込む車中 —— 本日の車内修行本: E. L. Lehmann『Testing Statistical Hypotheses』 (1959年刊行,John Wiley & Sons[Wiley Publications in Statistics], New York, xiv+349 pp.).この叢書はことのほかフォントが細かくて,新幹線の振動に乗って微細な添字が睡魔を呼び込みやすい.新幹線車中で「ごりごりの数理統計学本」を読んではならない.しかし,いったん「結界」に入ってしまったからには,もう逃げ出すことはできない…….まずは,ネイマン-ピアソン結界を守護している大論文の数々を列挙してみる:

  • Jerzy Neyman and Egon S. Pearson 1928a. On the Use and Interpretation of Certain Test Criteria for Purposes of Statistical Inference. Part I. Biometrika, 20A: 175-240 → Jstor
  • Jerzy Neyman and Egon S. Pearson 1928b. On the Use and Interpretation of Certain Test Criteria for Purposes of Statistical Inference. Part II. Biometrika, 20A: 263-94 → Jstor
  • Jerzy Neyman and Egon S. Pearson 1933a. On the Problem of the Most Efficient Test of Statistical Hypotheses. Philosophical Transactions of the the Royal Statistical Society, Series A, 231: 289-337 → Jstor | pdf
  • Jerzy Neyman and Egon S. Pearson 1933b. The Testing of Statistical Hypotheses in Relation to Probabilities a priori. Proceedings of the Cambridge Philosophical Society, 24: 492-510 → abstract
  • Jerzy Neyman and Egon S. Pearson 1936a. Contributions to the Theory of Testing Statistical Hypotheses. Statistical Research Memorandum, 1: 1-37
  • Jerzy Neyman and Egon S. Pearson 1936b. Sufficient Statistics and Uniformly Most Powerful Tests of Statistical Hypotheses. Statistical Research Memorandum, 1: 113-37

これじゃあ,ネイマン-ピアソン結界に入り込んだ初心者が一瞬にして「石」になってしまうのもムリはない.Lehmann 本はまるごと一冊,意思決定理論(decision theory)としてのネイマン-ピアソン結界の解説に当てている.そう,冒頭の第1章のタイトル「The General Decision Problem」が象徴しているように,ネイマン-ピアソン結界は「統計学は意思決定のための理論である」という前提のもとに築かれている.

The need for statistical analysis stems from the fact that the distribution of \( X \), and hence some aspect of the situation underlying the mathematical model, is not known. The consequence of such a lack of knowledge is uncertainty as to the best mode of behavior. To formalize this, suppose that a choice has to be made between a number of alternative actions. The observations, by providing information about the distribution from which they came, also provide guidance as to the best decision. The problem is to determine a rule which, for each set of values of the observations, specifies what decision should be taken. (p. 1: 下線みなか)

「最良の行動」あるいは「最善の決定」をするための手段が統計学であるとしつこいほど強調されている.興味深い点は,統計的な推論と意思決定が対置された上で,統計的推論を意思決定に取り込んでしまうという姿勢が明言されていることだ:

All the problems considered so far could be termed action problems. It was assumed in all of them that if \( \theta \) were known a unique correct decision would be available, that is, given any \( \theta \) there exists a unique \( d \) for which \( L(\theta,d)=0 \) [=loss]. However, not all statistical problems are so clear-cut. Frequently it is a question of providing a convenient summary of the data or indicating what information is available concerning the unknown parameter or distribution. This information will be used for guidance in various considerations but will not provide the sole basis for any specific decisions. In such cases the emphasis is on the inference rather than on the decision aspect of the problem, although formally it can still be considered a decision problem if the inferential statement itself is interpreted as the decision to be taken. (pp. 4-5: 下線みなか)

つまり,「意思決定」すなわち仮説検定に直結しない統計的な「推論」はあり得るだろうが,それもまた意思決定だとみなせばいいというかなり強圧的な見解である.通常の帰無仮説 vs. 対立仮説の二者択一的な「仮説検定(hypothesis testing)」を基本的な決定問題とするとき,その延長線上には複数の対立仮説を含む「多重決定(multiple-decision procedures)」の問題があり,さらにそのスペクトラムの果てにパラメーターの点推定(point estimation)という決定問題が位置すると著者はみなす(pp. 3-4).要するにすべては意思決定という枠組みの中で捉えられる.点推定ではない信頼集合(confidence set)の概念もまた本書では決定理論の中で展開されることになる.

—— パラメトリック統計学のこの天守閣をときどき見に行くと,新たな発見とともに彼我のギャップの大きさにくらくらすることがある.


 ◆続いて,翌日の2011年11月6日(日)日録へ:


◆[欹耳袋]昨日に続き,仮説検定に関連する総説論考をふたつメモクリップしておく:

  • Jeff Gill 1999. The Insignificance of Null Hypothesis Significance Testing. Political Research Quarterly, 52(3): 647-674 → Jstor | pdf
  • Douglas H. Johnson 1999 The Insignificance of Statistical Significance Testing. The Journal of Wildlife Management, 63(3): 763-772 → Jstor | html | pdf

このふたつは,政治学と野生生物管理というまったく畑違いのジャーナルであるにもかかわらず,論文タイトルが酷似している.しかも同年の出版だから,みごとな「収斂」と言うしかない〜.Johnson の総説はいたるところで引用されまくりだから有名だが,Gill の論考は古典的な「仮説検定」の世界観を知る上で便利だった.


◆さらに Togetter -「君が出した有意差に意味はあるのか」という5年前のツイート束まで発掘してしまった.芋づる式とはこういうときのためにある表現だ.なお,統計学者 Eric L. Lehman については次の記事も参照のこと:leeswijzer「Testing Statistical Hypotheses』の改訂版と姉妹本」(2011年11月9日).

—— 1930年代から80年も経過した現代の統計ユーザーが,いまなお無意識のうちに〈ネイマン-ピアソン結界〉の中で操られているという意味で.『犬神家の一族』の犬神弥兵衛による “死後遠隔操作” を思い出してしまった.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 紆余曲折の末に,ワタクシのなろの “中” でのウェブサイト痕跡 MINAKA Nobuhiros oude pagina が公開されることになった.しかし “外” の nieuwe pagina を見ていれば,あえて “中” の oude pagina を見に行く必要はないでしょう. これで当初の予定通り,次なる作戦へ進み,ミッション・コンプリート.たいへんありがたい申し出あり.ワタクシの旧サイト(niaes)のR関連ファイル等は向こう一年間の限定で,新サイト(naro)にURL自動転送処理してもらえるとのこと.個別の応相談ということで.ありがたやありがたや.とりあえず本件はすべて解決したようだ./再来月の東大研究会議の配布資料送信.

◆[欹耳袋]日経プレスリリース「東大、「働き方とライフスタイルの変化に関する全国調査」分析結果報告を発表」(2016年4月25日)※「中学生時点で獲得されていた、勤勉性、まじめさ、忍耐力などの非認知的特性が、将来の労働所得を上昇させ」.

◆今日の最高気温は正午前の19.5度どまりだった.夕方は涼しい東風が吹き抜けていた.明日は雨になるとの予報.

◇本日の総歩数=11180歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.1kg(−0.2kg)/ 30.8%(0.0%)


26 april 2016(火)※からっと夏日の観音台

◆午前5時過ぎ起床.日の出.気温10.7度.朝日がさんさん観音台.午前8時の気温はもう18.9度まで上がっている.日中は夏日になるとの予報.

◆[欹耳袋]茶の湯文化学会『茶の湯文化学・第25号』(2016年3月10日発行,茶の湯文化学会,京都, ISSN:1343-232X → 学会ページ)※本号に所収されている書評記事:矢野環「廣田吉崇著『お点前の研究―茶の湯44流派の比較と分析―』大隈書店」(pp. 78-82)を読む.今年3月に刊行された:廣田吉崇『お点前の研究:茶の湯44流派の比較と分析』(2015年3月30日刊行,大隅書店,大津, vi+216 pp., 本体価格4,000円, ISBN:978-4-905328-10-0 → 目次版元ページ)のとても詳細な書評だ.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 大型連休を軽やかに飛び越えて(スルーして),来月の┣┣" 撃ちカレンダーを更新./都内の某私立大学の今年度「国語」入試問題の一問にワタクシの『進化思考の世界』が出題されたとの事後連絡あり.同封されていた問題文を読んでみると,いつものことだけど出題者の苦労が伝わってくるのと同時に,ワタクシには解けそうにない設問もちらほらと.設問「ダーウィンの学説が従来の学説と比べてどこが新しいのかを,四十字以内で説明しなさい」— 四十字! 受験生のみなさん,ごめんなさいごめんなさい.それ,ムリだし.

◆初夏の陽気の昼休み.気温は23.9度まで上がっている. ロングコース徘徊だん.田んぼの灌水がすでに始まっていた.この地域は労働力が確保できるゴールデンウィークが田植え時期なので,その前の週に水を張るのが毎年の農事暦.本日の歩き読み本:山下賢二『ガケ書房の頃』(2016年4月1日刊行,夏葉社,東京, 287 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-904816-19-6 → 版元ホームページ)の続き.〈ガケ書房〉という名前の由来と実際のメイキングまでの時差がとても大きかったことを知った.

◆午後の┣┣" 撃ち —— なろ様にウェブサイト公開のお伺いを立てたのは4月15日のことだった(→ 日録).それからはや10日が過ぎ,こりゃ連休明けまで持ち越しかと思っていたら,午後になって「許してつかわす」とのメールが一通.中を見たら「本部で承認処理を行い」と.手続き的にはこれでもうOKらしく,懸念していた “誓約書” の提出は杞憂だった.事務手続きはつつがなく終わったはずなのだが,現時点では肝心のサイト http://cse.naro.affrc.go.jp/minaka/ がまだ「404 Not Found」のままで,なんだかなあ.どっちにしても,ワタクシはもう “外” に引っ越ししてしまったので,どうでもいいんだけど,という身も蓋もないオチでして.

◆[欹耳袋]自然科学系なら SAS,人文社会科学系なら SPSS が “有料” の統計ソフトウェアとしてずいぶん前から広く使われてきたと思う.しかし,経済的な理由から使うことをあきらめた研究室はきっと少なくないだろう.ワタクシのいる研究室もかつては自前でPC版の SAS を毎年レンタルしていた時代もあったが,一研究室で毎年20万円近くを払い続けるのはムリということで,かなり前に契約解除した.もちろん計算センターにはリモートで使える SAS はあったけどUIが絶悪でして.つくばで毎年開催している数理統計研修も以前は「SAS講習」がカリキュラムに組み込まれていた.しかし,国の研究機関ならばリモートで使えるが,都道府県の農業試験場では SAS が使えるところはほぼ皆無で,せっかく研修しても地元に戻れば使いものにならない.有料の統計ソフトウェアではそういう “経済格差” がどうしても生まれてしまうので,数理統計研修では2004年度から全面的に「R化」して現在に至っている.R の機能やUIが急速に改良され始めた頃だったことも,SASからRへの移行を強力に後押しした背景だった.

◆午後3時前,つくばはめでたく夏日ラインに達した.西日の直射攻撃がつらい季節の到来だ.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「「まるで詐欺」怒る選定校 「スーパーグローバル大学」構想」(2016年4月26日)※大学と文科省の双方がそれぞれ盛ったせいで,労働力を買い叩かれている現場が尻拭いをせざるを得ないということ.

◆加圧から解放されても,さらに高い山が目の前にそびえている.

◇本日の総歩数=8947歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.3kg(−0.6kg)/ 30.8%(−0.1%)


25 april 2016(月)※灰から蘇生する週明け

◆午前5時起床.曇り.気温12.7度.観音台は青空を雲がうっすら覆っている.午前8時の気温は15.5度.涼しくもなく暖かくもなく.週末の深夜 “黒ミサ” で淀んだ邪気を一掃すべく,居室の窓を全開に.

◆[蒐書日誌]新刊:岩波書店編集部(編)『科学者の目、科学の芽』(2016年4月22日刊行,岩波書店[岩波科学ライブラリー・248],東京, 182 pp., 本体価格1,600円, ISBN:978-4-00-029648-9 → 目次版元ページ)が届いた.ワタクシの寄稿:三中信宏「「路上観察学」的アンテナを張りめぐらす」(pp. 108-111)./これまた新刊の『科学哲学科学史研究・第10号』(2016年3月31日発行,京都大学文学部科学哲学科学史研究室 → ポータルサイト京大リポジトリ)が届いた.どうもありがとうございます.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 『心理学評論』再現可能性特集へのコメント原稿改訂とDropbox への投げ込み./週末からじたばたした原稿の中で「ゆーい差決戦主義」と書いたら,「出典を明示」という査読コメントが付いた.「みどり本」だけで十分だろうけど:久保拓弥 2003. 樹木・森林生態学「よく出る」誤用統計学の基本わざ.生物科学 54: 188-192 pdf をレフリーは挙げた.初出はこれ?

◆晴れときどき曇りの昼休み.正午の気温は20.0度.ショートコース徘徊だん.本日の歩き読み本:山下賢二『ガケ書房の頃』(2016年4月1日刊行,夏葉社,東京, 287 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-904816-19-6 → 版元ホームページ)をぼちぼち読み進む.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 裁量労働な職員が提出するという「勤務状況報告書」なるものを記入している. “裁量労働感” がまったく感じられないんですけど.ですけど.ですけど.

◆[欹耳袋]京都新聞「新大学入試「遅らせてもよい」 京大総長、未解決多いと指摘」(2016年4月25日)※「山極総長は「記述式の導入で問題作成や評価に相当時間がかかる。これまで以上に大学教員が時間を取られる」と指摘した」.

◆夜の┣┣" 撃ち —— 『心理学評論』特集号のゲラの最終チェック完了.あとはよろしく〜.心安らかに寝るん〜♫•*¨*•.¸¸♪

◇本日の総歩数=7631歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.9kg(+0.9kg)/ 30.9%(+0.2%)


24 april 2016(日)※白く燃え尽きる日曜日

◆午前1時起床.雨.最終ミッションの日.真夜中の観音台は雨足が強まってきた.研究所は誰もいない時こそパラダイスである.かつてワタクシが早朝出勤をしていた頃,当時の部長から「どうしてそんなに早く来るのか?」と訊かれ,「誰もいなしかし,そんな追憶に耽る時間はいまはどこにもない.外はざあざあ降り.逃げ場はもうない.

  • [つくば]14,615字なう.増えてるやん. posted at 02:45:28
  • [つくば]15069字なう.また増えた. posted at 03:44:47
  • [つくば]6,570字なう.だいぶ削ったぞ. posted at 05:50:21

◆午前6時,観音台が明るくなってきた.雨はまだ降り続いている.朝ごはんの調達のため一時外出.加圧される朝,誰もいない研究所にスティーヴ・ライヒの〈ドラミング〉が響きわたる.

  • [つくば]7,127字なう.ちょっと増えた. posted at 08:23:16
  • [つくば]7,874字なう. posted at 09:17:09
  • [つくば]9,250字なう. posted at 10:51:09
  • [つくば]10,352字なう.本文と文献リストはこれでおしまい.あとは和文要旨と英文要旨. posted at 11:51:30
  • [つくば]キーワード選んだなう. posted at 12:47:40
  • [つくば]和文要旨と英文要旨だん.12,047字なう.これで終わったかな. posted at 13:37:41
  • [つくば]あとは(いやだけど)Word に流し込んで文書整形して,そして……例の添付票だあっ. posted at 13:39:18
  • [つくば]Word 流し込みだん.20字×30行で文書整形したら全21ページ.文字数は計7851字となりました(半角文字=0.5字). posted at 14:15:55
  • [つくば]残務┣┣" は添付票のみ(こわ). posted at 14:16:52
  • [つくば]添付票だん! posted at 14:35:05
  • [つくば]あとは何でしょうかっ!(何でもやったるでえっ) posted at 14:35:43

◆昨夜からのじたばたミッションは,午後3時にようやくコンプリートとなった.メール送信した原稿と添付票は即座に Dropbox に反映されていた.昨夜から14時間ほど立てこもったのでそろそろ降伏しよう.とっとと帰宅して真っ白な「灰」になるしかない.

◆[欹耳袋]砂漠のリアルムシキング「春の御挨拶」(2016年4月24日)※をを,今月から大わしの JIRCAS に赴任ですか.目が覚めた〜

◆寝たり置きたり喰ったりの怠惰な夜.あとはのんべんだらりと過ごしてもお咎めなしだ.だらだらしよう.昨日から今日にかけての加圧執筆日録は早くもアップロード.ワタクシが爆睡していた短時間にたくさんのコメントが付いていた.すげぇ.

◇本日の総歩数=3269歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 未計測/ 未計測


23 april 2016(土)※追い込まれる加圧週末

◆午前5時半起床.うう…….米とぎ.気温12.6度.曇り空.お昼前,薄曇りの観音台へ.確信犯的 binge writer と化す週末.

  • [つくば]初期値10,981字なう.増減スタート. posted at 14:33:33
  • [つくば]12,539字なう.そろそろ減らし始める. posted at 15:56:18
  • [つくば]12,820字なう.なかなか減らないなあ. posted at 16:38:33

◆[欹耳袋]アデレード大学図書館のお世話になる:Sir Ronald Aylmer Fisher (1890-1962): Statistician and geneticist. Papers 1911-2005R. A. Fisher Digital Archive.フィッシャー師はここにあり./ネイマン-ピアソンはこっちだ:J. Neyman & E. S. Pearson 1933. On the Problem of the Most Efficient Tests of Statistical Hypotheses

◆夕方,いったん帰宅して再出撃の時を待つ.こんな binge writing をしているようでは話にならないんだけど.

◇本日の総歩数=2503歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.0kg(−1.0kg)/ 30.7%(+0.6%)


22 april 2016(金)※雨上がり新緑が鮮やか

◆午前5時半起床.雨上がりの曇天.もやがかかっている.気温13.0度.観音台はすっきり青空.昨夜の本降りの雨のおかげで,農林団地の新緑がますます鮮やかになってきた.午前9時の気温はすでに16度を超えた.半袖&サンダルの季節の到来.

◆[欹耳袋]Togetter -「小学生の頃、習っていないことを勉強していたら『実力差がついちゃうからしないでね』と先生に言われた→多くの人が同じ経験をしていた」※ “落ちこぼれ” を立てれば “浮きこぼれ” が立たず.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 昨日の引っ越し後始末の整地作業を進め,最低限だけ残してコンテンツのほぼすべてを撤去した.なろ様の公開許可がおりた時点で旧サイトは完全な更地にして晒す予定./ウェブサイト引っ越し日録をアップロード./ここまで追い込まれたらもう書くしかないではないか.

◆昨年11月以来なんと半年ぶりのロングコース徘徊だん.正午の気温18.8度.暖かい南風が吹き込む観音台は春から初夏へと季節が移っている.大型連休前には田んぼの灌水が始まるだろう.昼休みの歩き読み本:白水貴『奇妙な菌類:ミクロ世界の生存戦略』(2016年4月10日刊行,NHK出版[NHK出版新書・484],東京, 8 color plates + 218 pp., ISBN:978-4-14-088484-3 → 版元ページ)※珍菌本,読了しました.どの章もヘンな菌が勢揃いしていた.今夜は著者サインをいただくぞ.ヒノキ花粉はワタクシ的には無害なので,居室の窓を全開して空気の入れ替え.

◆午後の┣┣" 撃ち —— _φ(・・ .. . ... . ..... . . . . ... . . ./景気づけの BGM はマーラー8番だったが,何だかもう昇天してしまいそうですな./夕刻,Cambridge University Press 宛にゲラ返送.この件はやっと決着がついたようだ.出版は5月末あるいは6月始めとのこと./ということで,次なる┣┣" は加圧されまくりのアレしかない.

◆[欹耳袋]Rickyのラッパ部屋「マーラー5番を演奏できません」※「練習中のマーラーは現在、演奏できません。演奏者に技術的な問題が発生しているか、上がり症の設定を調整する必要があります」— あまりにもみごとすぎるオケ関係者限定ネタ.これがもしも「マーラー8番を演奏できません」というお題だったら,「Trp メニューから『high Es がちゃんと出る』オプションをオンにしてください」かな.「ステージの容量が足りません」というのもありかもしれない.

◆夜,西平塚の〈da Dada〉にてイタリア・ワインと〈竹鶴〉の燗酒とグラッパでぱあ〜っと.いささか景気づけが過ぎたかも.〈Romano Levi〉は至宝である.

◆この週末はもう必死のパッチで原稿を書くしかない.

◇本日の総歩数=12005歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 94.0kg(+1.2kg)/ 30.1%(−1.7%)


21 april 2016(木)※引っ越しの雨夜の宴会

◆午前6時起床.曇り.気温11.4度.曇り空の観音台は無風.午前7時の気温12.6度.稲荷川の菜の花がいま満開.昨日の「新緑日録」更新&アップデート.しかし,読者はワタクシひとりだけという孤独な日録書きの日々は続く.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 事態打開のため午前の隠密作業.とりあえずこれでいけそうな感じ.跡地は更地にしてしまうかな.Après moi le déluge./方々からの加圧が強まってきた.ヤバい./小さめの┣┣" どもの相手をしていたら,大きい┣┣" 2頭がアクビをしやがった.腹が立つ.

◆[蒐書日誌]岩波書店編集部(編)『科学者の目、科学の芽』(2016年4月22日刊行予定,岩波書店[岩波科学ライブラリー],東京, 本体価格1,600円, ISBN:978-4-00-029648-9 → 版元ページ)※見本刷が仕上がったとのアナウンスあり.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 昼下がり,予報通り雨が降りだした.午後は民族大移動の決行.春雨がしとしと降り続く夕方,すべてのファイルを転送した.これでよし.

◆【通知】ウェブサイト “転居” のご連絡 —— 今年度4月の農水独法の組織再編により,ワタクシが長年利用してきた農水省ウェブサイト(http://cse.niaes.affrc.go.jp/minaka/)が「非公開」となり,それに代わる新たなウェブサイト(http://cse.naro.affrc.go.jp/minaka/)の公開申請を4月15日付で農研機構本部に提出したのですが,その審査に も の す ご く 時間がかかることがどうやら確実です(コンテンツに関する内容審査とかユーザーの誓約書提出とかあるらしい).ワタクシのサイトの読者からは「日録が読めないよ」というクレームはもちろん,「統計分析の情報がほしいんですけど」というより切実な声が届いています.そんなわけで,これ以上「非公開状態」を長引かせるのは業務遂行の上で深刻な問題であると判断し,“外” に全面移転することにしました.昨日からその作業を開始し,本日夕方にすべてのコンテンツが移行完了となりましたので,ここにご連絡いたします.移転先の新しいサイトは下記の通りです:

MINAKA Nobuhiros nieuwe pagina

コンテンツを丸ごとそのまま引っ越したので,サイトの基本構成はすべて以前のままです.なお,新ウェブサイトの公開とともに,元サイト(MINAKA Nobuhiros oude pagina)からすべてのコンテンツを撤去し,廃墟となった証として上の「碑」を残すことにしています.

◆雨足が強まってきた夜は,筑波西武のドイツレストラン〈エルベ〉にて領域の顔合わせパーティ.ものすごく大量にビールを呑んでしまった.

◇本日の総歩数=5555歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 92.8kg(−0.4kg)/ 31.8%(+0.6%)


20 april 2016(水)※新緑萌える農学部構内

◆午前6時前起床.パーフェクトな青空.気温7.4度まで冷え込んでいる.昨日の日録を更新しアップロードだん.まことにすみませんが,ただ一人ワタクシしか読めない “クローズド日録” の日々は当分続く気配が濃厚.

◆午前10時過ぎ,つくば駅.晴れてはいるが昨日よりも涼しい.午後の専攻教員会議のため本郷出撃.お昼前に根津着.都内の気温は18.6度まで上がっている.みずみずしい新緑の根津神社は平日というのに観光客でとても賑わっていた.根津神社の〈つつじまつり〉はもう始まっていてつつじは満開らしい.そりゃ混雑するはずだ.

◆根津あたりでお昼ごはんを考えると意外に選択に迷う.めっちゃ有名になってしまったあのうどん屋とかそのうどん屋はもちろん長蛇の列が伸びていた.こういうときは上海家庭料理〈海上海〉がいい選択.根津神社から不忍通りを横切ってすぐのところにひっそりとあってワタクシ的にはオススメ.本日のAランチ「豚肉,玉子,野菜の炒めもの」はとても美味だった.しかし,ここも人気店なのですぐいっぱいになってしまう.

◆しばし根津徘徊ののち弥生キャンパスへ.つい数日前よりもさらに若葉が鮮やかになっていた.しかし新緑を愛でるような風雅な学生は今どきはいないなあ.午後1時から始まった専攻教員会議は議題が多く多くて.配布資料はたった269ページしかないけど.学科会議+専攻教員会議+専攻会議が終わったのが午後3時過ぎ,弥生講堂と中島ホールの来年の使用申込をすませて午後3時半,統計コンサルタント一件をこなして午後4時半,そしてつくば帰還.都内┣┣" 撃ちの一日だった.

◆[欹耳袋]はりねずみのもり「オムライス問題」(2016年4月20日) —— 深遠なる「オムライス問題」の緊急提起を受け,ワタクシの厨房作業手順を開示いたします.

  1. T-fal の15センチ径パンを熱して,サラダオイルとバター少々をひく.卵一個をボウルでかき混ぜパンに広げる.クレープ並みに大きく薄く広げるのがポイント.
  2. 炒めご飯(今宵はカレーピラフ)を中央部分に盛り上げる.
  3. パンの片側に全体をずらして,縁を利用しながら半円部分をくるんと巻く.
  4. パンを裏返してお皿の上にくるんと置く.丸くなるようにちょいちょいと整形すればできあがり.

—— 要は,ためらうことなくくるんくるん〜と巻けばいい.

◆明日はちゃんと出勤簿にハンコを押さないといけない日.

◇本日の総歩数=10611歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.2kg(0.0kg)/ 31.2%(+0.1%)


19 april 2016(火)※名ばかり振替日の悲哀

◆午前5時半起床.晴れ.すでに朝日が高い.気温9.6度.昨日の夕餉の主役である「ドライフルーツ巻き巻きローストポーク」の詳細な写真付きレシピを日録に書いてアップロードしたのだが,ワタクシのサイトは ま だ 公開停止中なので,まことに残念ながらワタクシしか読めない.日録は毎日欠かさず書き続けているが,公開できないんじゃどうしようもない.

◆[欹耳袋]日本科学史学会第63回年会のプログラムを眺めていたら,「東西の二つの数学文献における牛の数の問題」という一般講演があって,とてもハゲシク惹かれている.

◆午前の┣┣" 撃ち —— なろ様が無理難題をふっかけるので下々の研究員はひれ伏すのみ. オサラバする時が来たような.すでに書籍・統計学・系統学については “外” のサイトで情報提供しているし,その他の記事類も二つの “外” のサイトで公開しているので,あとは資料類と〈日録〉を “外” に引っ越しすればすべて完了か.こういう状況に直面したとき,「居続けてガンバロー」主義と「さっさと立ち去ろう」主義という二択ならば,ワタクシ的には後者がベストの選択だと思われる.ワタクシは立ち去ろう.

◆お昼前,春のうららの観音台.今日も振替休日なので,こんな時間に “自由出勤” してしまった.ひたすら暖かいお昼前.気温はすでに19度を超えている.MacBook 用「ケーブル束」をまとめて忘れてきたので,ただの “金属板” を前に呆然としている(困った〜).

◆午後の┣┣" 撃ち —— 小課題に関するワーキンググループ打ち合わせ 13:30〜14:30.よくわからないという現状がよくわかった./来年度の生物地理学会大会会場を確保する書類を書く./『現代思想』校了とのメールあり.善哉善哉.

◆[欹耳袋]人類応援ブログ「京大・吉田寮で寝ていたら右翼に襲撃された思い出」(2014年11月8日)※「そういった危険で不愉快な「謎の人間」無しに、エリートだけを作り出すことは不可能なのです。なぜなら、エリートとは、複合的な視野を持った自立した人間であるからです。清潔で均一で無個性な無菌室からは、エリートは決して生まれません」.

◆夕方,禍々しい兇雲が北から接近してきた.遠雷そして真っ黒な西の空に稲妻が一閃.そして夏の夕立みたいなスコールの襲来.雨音をBGMに厨房仕事.昨日の「ドライフルーツ巻き巻きローストポーク」の残りをスライスして,煮詰めたフルーツソースでちょいと味付けすれば,究極の「ローストポーク丼」に大変身.酸味と甘味が入り混じって食欲増進.今宵の “お湯” は〈生酛のどぶ〉一升瓶の底の濃厚な沈殿を飛び切り燗に.

◆明日は本郷出撃の日なのだ.

◇本日の総歩数=5330歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.2kg(−0.2kg)/ 31.1%(+0.7%)


18 april 2016(月)※週明け休日は夏日寸前

◆午前5時半起床.晴れ.気温15.4度.今日は振替休日なので,お弁当をもって観音台の農環研センターというところにハイキングに来た.昨日以上に暖かく,気温はすでに20.4度に達している.半袖が正解.もちろん扇風機も回っている.今日は出勤ではないので,たとえ所内で見かけても声をかけたりしないでね.それは幻影.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 昨日と一昨日の日録をアップロードした.しかし,ワタクシの新ウェブサイト http://cse.naro.affrc.go.jp/minaka/ はまだ「公開停止」のまま放置されているので,日録を読めるのはワタクシだけの特権?である.

◆[蒐書日誌]山下賢二『ガケ書房の頃』(2016年4月1日刊行,夏葉社,東京, 287 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-904816-19-6 → 版元ホームページ)※つい一年前まで京都の北白川にあった〈ガケ書房〉の話.何度も行ったことがあるので読むのが楽しみだ.千駄木〈往来堂書店〉ならきっとあるだろうと立ち寄ったら予想通り平積みされていた.さすがである.

◆外は気温がぐんぐん上がっている.最高気温は昼下がりの24.7度と夏日すれすれだった.しかし,都内は26.8度だったので負けている.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 職場へのセールス電話に対しては,いっさい応対することなく,このように「開線放置戦術」で対抗するのが効果的.一時間も “放置” してあげれば十分.「電話の向こうの相手は人間ではない」と心得て無慈悲に取り扱うこと.居室電話はすでに無用の長物から,仕事のじゃま者へとなりつつある.使用しないのであればそれに越したことはない.

◆夕方になっていつの間にか雨雲が忍び寄り,雨が降りだしていた.撤収,撤収〜.

◆今宵はひさしぶりに「ドライフルーツ巻き巻きローストポーク」をつくった.レシピは以下のとおり:

  1. 豚もも肉500g塊を室温にもどしてから,肉塊を厚さ2センチに展開する(肉の形状によって切り方を調整).このとき厚さにムラがないよう注意.展開した面に岩塩と黒胡椒をすりこむ.さらに苦味のある柑橘系マーマーレードを塗るとベター.
  2. 赤ワインに漬け込んだ干しぶどうと砕いたクルミとナッツ類を肉にはさみこむ.最後にたこ糸で中身がこぼれ落ちないようにぐるぐる巻きにしっかり緊縛する.
  3. 赤ワイン+醤油+味噌を適量混ぜて入れたビニール袋に緊縛した肉を移し,そのまま冷蔵庫で一晩寝かす.※今回は時間の関係で寝かさなかった.
  4. 室温にもどしてから.熱したフライパンで肉にしっかり焦げ目をつける.浸け汁はとっておく.
  5. くず野菜をオーブン皿に敷き詰め,180度で予熱.その後45分に時間設定し,肉を焼き始める(付け合わせの根菜類をいっしょに焼く).
  6. 焼けた肉はあら熱をとって冷ます.肉を取り出したあとのオーブン皿の肉汁と 4 の浸け汁を加えて煮詰めてソースとして卓上へ.お好みでマスタードなど.今回の付け合せは,クレソンとポテトのみ.

◆明日も優雅な振替休日のはずなのに,なぜかしら会議とか書類づくりとか優雅ではない┣┣" が覆いかぶさっている.

◇本日の総歩数=5987歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.4kg(+0.4kg)/ 30.4%(−0.2%)


17 april 2016(日)※春の嵐のさなかに高座

◆午前6時起床.曇り.気温17.6度.さぁ,今日もぱあ〜っとやりましょう.

◆午前9時すぎ,つくば駅.曇り空.気温18.7度.湿気のある南風が強まってきた.守谷あたりで雨が降りだした.午前10時前,根津で地上に上がると,春の嵐の南風に吹き飛ばされて大粒の雨が降りかかってきた.荒れ模様の天気.弥生キャンパスのフードサイエンス棟〈中島董一郎記念ホール〉着.気温はすでに19度台.梅雨時のような蒸し暑さ.今日は生物地理学会大会二日目.午前中から一般講演がはじまり,午後3時からはシンポジウム〈形態測定学と地理的分布:かたちの定量化と生物地理学・文化地理学への応用〉.正午に一般講演が終わって昼休み.中島ホールのガラス越しに見える外は風雨がますます強まっている.正午の気温は17.8度だが,風速は10メートルを超えている.春の嵐の本領発揮.午後1時前,大きな雨雲が接近し,台風みたいな吹き降りになってきた.新緑の木立が大きく揺さぶられ,横殴りの雨,風に引きちぎられた若葉や小枝が吹き飛ばされている.

  • [本郷]アンドンクラゲ,フクロクジュクラゲ,コモレビクラゲ etc. 癒されるわぁ. posted at 13:05:50
  • [本郷]ヒルアンドンクラゲまでいるのか,とよく見たらヒメアンドンクラゲだった. posted at 13:07:23
  • [欹耳袋]オオミズナギドリにおける種内体サイズの地理的変異の規則性(「ジェイムズの法則」):Journal of Biogeography DOI ow.ly/4mM3vq 10.1111/jbi.12654 posted at 13:59:08

◆午後3時に一般講演は終了し,引き続いてシンポジウム:

  • [本郷]大会シンポジウム〈形態測定学と地理的分布〉開始. posted at 15:20:53
  • [本郷]雨は止んだけど,南風が吹き荒れている.気温は22.3度まで上がってきた.ものすごく蒸し暑そう. posted at 15:26:36
  • [本郷]野下浩二さんトーク.巻き貝の計測研究は1838年まで遡れる.Philosophical Transactions. posted at 15:35:59
  • [本郷]2D→3D推定,3Dデータ取得を安価に行えるようになってきた. posted at 15:42:21
  • [本郷]R パッケージ Momocs. posted at 15:43:21
  • [本郷]イトトンボ交尾期の3D形態測定と祖先ゲニタリア復元. posted at 15:46:14
  • [本郷]QTL に代わる GWAS の説明(高橋). posted at 16:06:41
  • [本郷] “おれおれ分類” ,困るんです.(金田) posted at 17:07:27

◆午後5時半,定刻にシンポジウムは終了し,最後に短い総会.午後6時前に大会全日程が終わった.フードサイエンス棟の外は蒸し暑さが淀んでいた.都内の午後の最高気温は23.1度まで上がったとのこと.弥生キャンパスのいたるところに風雨にちぎれた若葉が路面にたたきつけられていて痛々しい.農学部正門前からタクシーで道灌山下へ移動.不忍通沿いの鰻屋〈稲毛屋〉にてシンポジウム演者のみなさんとぱあ〜っと呑みまくった.〈花陽浴〉〈風の森〉〈生酛のどぶ〉〈辨天娘〉と一通り制覇して,煮こごりから鰻重からいろいろと食べまくりで,鰻さん,ごめんねー.午後10時過ぎのつくば帰還.当然の報いの「うう……」.

◆明日と明後日は振替休日なのでフリーダム!(だといいな……)

◇本日の総歩数=8965歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 93.0kg(−0.2kg)/ 30.6%(−1.4%)


16 april 2016(土)※新緑の弥生キャンパス

◆午前5時半起床.曇り.まずは米とぎ.いまの気温8.5度.昨日の日録などなどアップロード.とはいえ,ウェブサイトの「公開停止」状態がまだ続いているので,ワタクシしか “見えない” んだけどね.

◆[欹耳袋]今日と明日の二日間,日本生物地理学会第71回年次大会が東大農学部で開催される.本日4月16日(土)は評議員会と市民シンポジウム.明日17日(日)は大会シンポジウム〈形態測定学と地理的分布:かたちの定量化と生物地理学・文化地理学への応用〉@東京大学農学部・中島董一郎記念ホール.

◆午前9時前,つくば駅なう.曇りときどき晴れ.いまの気温は11.4度.上着は不要.本郷出撃の朝.午前10時前,新緑の弥生キャンパス着.昨年までは長らく立教大学池袋キャンパスで大会を開いていたが,ホスト役の上田恵介さんが定年退職されたので,今年から場所を東大農学部に移すことになった.午前10時から評議員会.一時間ほどで終了.弥生講堂裏のそこはかとない廃墟感がよろしい.都内の気温は17度台.新緑の木立の中,ハチ公もうれしそうである.この日も記念撮影している人がおおぜい.明日のシンポジウム趣旨説明の紙芝居をつくるつくる.

◆午後5時過ぎ,学会初日が終わり,ファカルティハウスのレストラン〈アブルボア〉にて学会懇親会.ビールなど飲み放題.何事にせよ,一段落したらぱあ〜っと呑まねばならない.

◆学会は明日も続く.

◇本日の総歩数=16216歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 93.2kg(−0.1kg)/ 32.0%(+1.0%)


15 april 2016(金)※学会大会前のじたばた

◆午前5時半起床.晴れ.気温14.0度.青空が広がる観音台は強い北風が吹きつけている.気温は16.9度まで上がっているが体感的には涼しい.

◆[欹耳袋]エキサイトニュース「コケを食べる新種のアブ 京大の大学院生らが発見「生きた化石!」」(2016年4月14日)Cf: 京大プレスリリース.「シトネアブ」というのはいいネーミングだ.

◆午前の┣┣" 撃ち —— Microsoft Office for Mac 2016 の Word は書類を再オープンすると頼んでもいないのに「お帰りなさい」と三つ指をつく.コワい…….組織再編で文字通り上を下への大騒ぎをしているときに,こんな人外みたいなのの相手をしているヒマが検出不能.こんなつまらん追加機能のために何ギガにも肥大化したのかと思うとナミダするしかない.最近のおせっかいな車載ナビみたいに,そのうち「そんな文章だとリジェクトされますよ」とか「このパラグラフはイミフですよ」とか「私の言う通りに書けばいいんですよ」とか,際限なくエスカレートしかねない.コワすぎる.そういえば,Excel for Mac 2016 もスマートなんだけど,何だか “ふにゃふにゃ” したコジャレたアピアランスに腹が立つ.Microsoft には人を苛立たせる “何か” が取り憑いているのか.

◆[欹耳袋]思わぬ “旧悪” が CiNii でオープンアクセスに —— 三中信宏 1997「S3-1 実践プレゼンテーションテクニック : 講演はショータイム!(応動昆(自称)若手の会)(小集会)」日本応用動物昆虫学会大会講演要旨.pdf [open access].CiNii のはもう20年も前の高座の要旨だけだが,東大農学部2号館の小集会会場で当日配布した資料は別途公開している.配布資料の中で頻繁に引用している『役者論語』はいまだと岩波文庫しか入手できないかもしれないが,機会があれば東大出版会の元本をひもとくと「舞台を務めるとはどういうことか」が身にしみてよくわかる:守随憲治(編)『役者論語』(1954年11月10日刊行,東京大学出版会,vi+188 pp. → 目次情報)と守随憲治(編)『續 役者論語』(1973年4月10日刊行,東京大学出版会,6+127 pp. → 目次情報">情報).研究者にとって,学会など「公的な舞台」をいかに務め上げるかはとても大切なことで,すでに世の中には何冊ものガイドブック・指南書が公刊されている.何か勘違いして「TED的なもの」を目指す前に,かつての日本の役者たちがどんな修練が積んだかを知ろうね.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 兼業申請書類と検診申込表を提出し,東大農学部学生の研修旅行の手続きを開始し,新しい支給明細の問い合わせ,さらに昨年度末の残務出張旅費振込について問いただしたところでやっとお昼休み.外は日差しが降り注ぐとてもよい天気.気温19.0度だが,北風が音を立てて吹いている./農環研(センター)分会の次期職場委員だの選出委員だのをひねり出すお仕事./サブドメイン “なろ” の電子メールが利用可能になったと連絡あり(使わないけど)./そして,ついにワタクシの http://cse.niaes.affrc.go.jp/minaka/ が「404 Not Found」になってしまったぞ! さらば niaes !/さて,これからウェブサイト公開申請届出をしないといけないんだけど./EVOLVE とか TAXA とか BIOMETRY も一網打尽になってしまったか?と確認したら,管理下メーリングリストはまだ使えるみたい./申請完了.旧ウェブサイトが「404 Not Found」になったまま,新ウェブサイト移行の承認がまだおりない.宙ぶらりん.日頃の素行がワルすぎたか.週明けまで公開停止が続く気配.

◆明日と明後日は日本生物地理学会大会が東大農学部で開催される.大会シンポジウムのスライドをつくらなきゃなあ.

◇本日の総歩数=7016歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.3kg(+0.1kg)/ 31.0%(−0.9%)


14 april 2016(木)※ゲラ読みの多重債務者

◆午前5時半起床.雨,気温14.0度.曇りときどき小雨の観音台は朝から湿っぽい.午前8時の気温は13.5度.朝イチの BGM はメシアン〈世の終わりのための四重奏曲〉.

◆[欹耳袋]@WIRED.jp 「アップル「歴代製品」と「繁栄」をまとめたインフォグラフィック」(2016年4月11日).ソース:Pop Chart Lab | The Insanely Great History of Apple 3.0

◆午前の┣┣" 撃ち —— 小雨しとしと,ゲラもしとしと./日経サイエンス誌2016年6月号の書評ゲラ返信.今回の書評本:ピーター・ウォード,ジョゼフ・カーシュヴィンク[梶山あゆみ訳]『生物はなぜ誕生したのか:生命の起源と進化の最新科学』(2016年1月30日刊行,河出書房新社,東京, 440 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-309-25340-4 → 目次版元ページ)./裁量労働申請書提出.

◆[欹耳袋]〈書物復権2016:10社共同復刊XX〉— ジョージ・レイコフ『認知意味論』,カルロ・ギンズブルグ『歴史・レトリック・立証』,秋山邦晴『エリック・サティ覚え書』は手元にあるけど,由良君美『風狂 虎の巻』と島田虔次『中国の伝統思想』がちょいと気になる.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 東大理学部「生物統計学」の兼業申請手続き開始./『現代思想』編集部にゲラ返送だん.〆切わずか15分前の美技.いつものことながら『現代思想』ゲラのチェックは “視力検査” である.とりわけフォントサイズが小さい引用文献リストの “蟲捕り” はもうタイヘン.目が悪くなったら『現代思想』を読んだり寄稿したりするのはムリになるかもね.

◆[蒐書日誌]ブレント・バーリン,ポール・ケイ[日髙杏子訳]『基本の色彩語:普遍性と進化について』(2016年5月刊行予定,法政大学出版局[叢書ウニベルシタス 1041],東京, 本体価格3,500円, ISBN:978-4-588-01041-5 → 版元ページ)※うわわわ,忘れずに買わないと.色彩認知の通文化的普遍性を考察した本書(初版1969)のリプリント版がワタクシの手元にある:Brent Berlin and Paul Kay『Basic Color Terms: Their Universality and Evolution』(1969年刊行/1999年覆刻, CSLI Publications[The David Hume Series], Stanford, xvi+196 pp., ISBN:1-57586-162-3 [pbk]).

◆今宵も背徳. “お水” をうぐうぐ呑んでいると,地震で地面が揺れているのか,それとも自分がよろけているのかなんて単なる「相対的な問題」としか思えないんだけど.みなさん,シアワセな夜を — とつぶやいたのが午後9時7分のこと,その直後の午後9時26分に熊本で震度7の大きな地震が発生した.なんという偶然.

◇本日の総歩数=5548歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.2kg(+0.4kg)/ 31.9%(+0.1%)


13 april 2016(水)※曇天から小雨そぼ降る

◆午前5時半起床.曇り.気温10.6度.昨夜は午前1時に帰宅した.下北沢からみたつくばは遠かった.小雨そぼ降る観音台.午前8時の気温は11.0度.昨夜の疲労を引きずりつつ, BGM はヴィラ-ロボスの〈ブラジル風バッハ5番〉.ああ,染みこむわぁ.

◆[欹耳袋]29Lib 分館「文化進化論の概念と研究事例を紹介。難しい部分はノータッチ」(2016年4月8日)※メスーディ本の書評.メスーディ本はアマゾンでは速攻で「品切れ」になっているようだ.さすがは泣く子も黙る朝日書評だ.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 役職としての「ユニット長」は「Leader」という英語を当てることになったようだ.Leader はできるだけ姿を見せないようにしよう./午前10時から,日頃はできるだけ近づかないようにしている3階の企画管理部長室にて今年の数理統計研修実施に関する農研機構本部と農環研センターの作業分担を協議.内部研究所の事務担当職員が 大 幅 に(←ココ重要)削減され,ロジスティクス担当能力が 劇 的 に(←ココ重要)低下している.テクニカルなことはやるけど,力仕事はお願いね./昨年度のうちに成敗されているべきなのに,新年度にずれ込んでいる雑用があまりにも多い.

◆[蒐書日誌]白水貴『奇妙な菌類:ミクロ世界の生存戦略』(2016年4月10日刊行,NHK出版[NHK出版新書・484],東京, 8 color plates + 218 pp., ISBN:978-4-14-088484-3 → 版元ページ)※珍菌本キターッ.ご恵贈ありがとうございます./野家啓一『歴史を哲学する:七日間の集中講義』(2016年3月16日刊行,岩波書店[岩波現代文庫・学術342],東京, iv+234 pp., ISBN:978-4-00-600342-5 → 版元ページ)/NTTインターコミュニケーション・センター(編)『OS10 — アートとメディア・テクノロジーの展望:ICCオープン・スペース10年の記録』(2016年3月,ICC)/岡本亮輔『聖地巡礼:世界遺産からアニメの舞台まで』(2016年2月25日刊行,中央公論新社[中公新書・2306],東京, viii + 228 pp., ISBN:978-4-12-102306-3 → 版元ページ)/岡田温司『天使とは何か:キューピッド、キリスト、悪魔』(2016年3月25日刊行,中央公論新社[中公新書・2369],東京, 8 color plates + vi + 212 pp., ISBN:978-4-12-102369-8 → 版元ページ)※これら中公新書2冊は昨夜下北沢でのいただきもの.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 今月から裁量労働になってからというもの,振替休日取得の制約が「直後週内」とよりきびしくなってしまったので,今週末の学会直後に二日まとめて取ってしまった.まとめて五日間も農環研センターを空けることになるけど,まあいつもの “フリーダム” ということで勘弁してもらおう./年度計画の「小課題」へのひも付けという重要案件が浮上.しかし,浮上してもなかなか手がつかないというのが現状でして./「Adobe Creative Cloud の支払いがすんでまへんで」と督促状が届いたのだが,そんなもんワタクシに言われても困りまんがな.ということで,関連メールのハードコピーなど耳を揃えて検収センターに報告する.

◆[欹耳袋]AFPBB News「人間の一夫一婦制、理由は「真実の愛」でなく細菌」(2016年4月13日)※「一夫多妻制から社会的に強制された一夫一婦制に移行」.元論文: Chris T. Bauch and Richard McElreath 2016. Disease dynamics and costly punishment can foster socially imposed monogamy. Nature Communications, 7: 11219. doi:10.1038/ncomms11219. 12 April 2016. html [open access].

◆夜,奈良から “お水” の森が届きました! ありがとう,ありがとう.冷蔵庫に全部入りきらないというゼイタクな悩みは,とりあえず〈篠峯〉27BY純米・伊勢錦・無濾過生酒の一升瓶を攻略すればスペースが空いて解消されるかな.夜遅く,また雨が降りだした.

◇本日の総歩数=6005歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.8kg(−0.4kg)/ 31.8%(+0.6%)


12 april 2016(火)※下北沢のお座敷ナイト

◆午前5時半過ぎ起床.晴れ.朝日がまぶしい.しかし,気温は氷点下0.1度まで下がっている.花冷えにしては寒すぎる.今朝の最低気温は氷点下0.4度まで下がったが,午前8時現在で8度を超えてきた.農林さくら通りはあらかた散り果て,静寂が戻ってきたようだ.桜花の代わりに新緑が鮮やかになってきた.今日は午前中だけ観音台に実在する.

◆[欹耳袋]日本生物地理学会大会シンポジウム〈形態測定学と地理的分布:かたちの定量化と生物地理学・文化地理学への応用〉【期日】2016年4月17日(日) 15:00〜17:30【場所】東京大学農学部・中島董一郎記念ホール.

◆午前の┣┣" 撃ち —— Google 日本語入力がいきなり逝去していたので,新たにインストール./農環研センター図書室の新しい時間外入室カードは必要かと訊かれて,これまでまったく一度も使ったことがなかったので,「不要です」と回答した.仕事に必要な文献資料のほとんどすべてはワタクシの “森” にあるので.

◆[欹耳袋]Laura A. Hug et al. 2016. A new view of the tree of life. Nature Microbiology, 16048 (2016), doi:10.1038/nmicrobiol.2016.48 html | pdf [open access].

◆正午前に観音台を撤収.気温11.5度と昨日よりも6度も低いが,日差しは暖かい.都内出撃に向けての準備の真っ最中.午後1時,つくば駅から都内出撃.まずは新宿駅前のとても高いところで打ち合わせをした.高ければそれでいいのだ.その後,経堂へ移動.午後の最高気温は15.1度どまり.〈経堂コルティ〉のテラスを吹き抜ける南風が涼しいような肌寒いような.しばし珈琲充.去年までは春学期に東京農大の「生物統計学」の非常勤講義を担当していたので,毎週のハートフル農大通りを往復していた.今年からは御役御免となったので,経堂駅前を定例徘徊する機会がなくなってしまった.

◆[欹耳袋]今日の日本武道館での東大入学式でバーンスタインの〈キャンディード序曲〉が奏楽されたらしい.〈ニュールンベルクのマイスタージンガー〉と二曲立てだったらしい.三年前の動画「平成25年 入学式 キャンディード」が YouTube で公開されている.いいないいな.ワタクシも演奏したかった.

◆夕暮れて薄暗くなってきた頃合いを見計らって下北沢へ出撃.昔から下北沢とは縁がなく,まったく土地勘がない.駅前商店街の雑踏を通りぬけ横丁のビルの二階に今日のお座敷〈本屋B&B〉があった.この繁華街にこういう “異次元スペース” があるところがおもしろい.

◆〈Book and Beer〉という看板に偽りなし.ビールを飲みながら本が読める.今夜の対談相手である吉川さんをはじめ関係者が集まったので,隣のビルの〈TAG Café〉にてしばし打ち合わせ.今日の対談イベント:三中信宏・吉川浩満〈文化は進化論で本当に語れるのか?— アレックス・メスーディ『文化進化論』(NTT出版)刊行記念トークショー〉は30席の定数がほぼ満員御礼になったとのこと.出版関係の聴衆が多かったことを後で知った.

◆午後10時,B&Bでのイベントを終え,名刺交換とか突発サイン会などをこなした後,駅前のビアバー〈うしとら〉にて,栃木〈うしとらブルワリー〉のIPA をぐわーっと呑む.帰りの時間が気になる午後11時に小田急に飛び乗った.終電でつくばに帰り着くのだ.IPA ふらふら状態で『現代思想』のゲラを読む車中.焦点が定まらないのはきっと気のせいにちがいない.ひょっとしたらワタクシはB&Bでかなりの “放言” をしてしまったかもしれない(もう遅い).

—— そんなこんなで夜更けの都内を横切って,TX終電に間に合った.つくばに帰り着いたのは午前1時だった.

◇本日の総歩数=13192歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.2kg(0.0kg)/ 31.2%(−1.1%)


11 april 2016(月)※週明け早々加圧される

◆午前5時半起床.曇り.気温9.9度.曇りときどき小雨の観音台は昨日とは一転して肌寒い.午前8時の気温は9.7度.今日は読んで書く日.

◆[欹耳袋]最新情報によれば,明日の三中信宏・吉川浩満〈文化は進化論で本当に語れるのか?— アレックス・メスーディ『文化進化論』(NTT出版)刊行記念トークショー〉@本屋B&B(下北沢)は残席が少なくなってきたとのこと.昨夜のうちに紙芝居スライドができつつある.ということで,どなたはんもおこしやす〜.煽る煽る.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 今月下旬発売の『現代思想』2016年5月号・特集〈人類の起源と進化:プレ・ヒューマンへの想像力〉に寄稿した原稿の図版差替.今日中にゲラが届く予定./El Capitan で快適に使えっているエディター mi の最新バージョン 3.0.0b11 をダウンロード.

◆[欹耳袋]日本経済新聞「アマゾンに開示命令 中傷書評の投稿者情報巡り東京地裁」(2016年4月11日)/弁護士ドットコムニュース「アマゾン「中傷レビュー」投稿者の発信者情報開示を命じる判決、その手法とは?」(2016年4月11日)※匿名であろうがなかろうが,トンデモ書評は「書評頻度分布」の端っこの “外れ値” であることを確認したうえで「公開処刑」してやればいい.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 書評文1,439字を編集部に送信./一山越えて一息つきたいところだが,一┣┣" 去って,また一┣┣".┣┣" は空きにッチを嫌うようだ./ケンブリッジ大学出版局からのゲラが pdf で着弾した(21 pp. with 8 figures).英文校正記号の表までくっついてきた(当たり前だが,和文校正記号とはビミョーに違っているような).10日以内に編集者に返さないとアカンらしい.

◆夕暮れ間近.午後の最高気温は18.0度まで上がったが,冷たい北風が吹いて体感的にはぽかぽか陽気の昨日よりもうんと寒かった.新着┣┣" に首輪をつけて帰宅.今宵は〈風の森〉27BYしぼり華純米大吟醸・キヌヒカリを抜栓.ああ,シアワセの微炭酸よ.

◆明日は午後から都内に出撃し,新宿にて打ち合わせをすませた後,夜は下北沢のお座敷にて高座のお務めだ.

◇本日の総歩数=3130歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.2kg(−0.6kg)/ 32.3%(+1.0%)


10 april 2016(日)※観音台は桜が散る散る

◆午前7時前のろのろ起床.春眠暁を覚えず.薄曇りときどき晴れ間.気温9.2度.今日も暖かくなるとの予報.「花粉の祭典」のハイシーズンがようやく通り過ぎてくれたようでシアワセいっぱい.

◆[蒐書日誌]今朝の朝日新聞に柄谷行人の書評が載っていた:アレックス・メスーディ[野中香方子訳|竹澤正哲解説]『文化進化論:ダーウィン進化論は文化を説明できるか』(2016年2月15日刊行,NTT出版,東京, viii+404 pp., 本体価格3,400円, ISBN:978-4-7571-4330-2 → 版元ページ).はい,明後日の下北沢お座敷の直前宣伝(余席あり):三中信宏・吉川浩満〈文化は進化論で本当に語れるのか?— アレックス・メスーディ『文化進化論』(NTT出版)刊行記念トークショー〉2016年4月12日(火)20:00〜22:00@本屋B&B(下北沢).

◆過去写真庫を掘り返していたら,2009年11月に今は亡き高崎市鶴見町の喫茶店〈芭蕉〉に行ったときの写真が発掘された.〈芭蕉〉のカレーパンは,学校給食用の食パン一斤をまるごとオーブンで焼いて底を残してくりぬき,辛口チキンカレーを入れるスタイルだった.中身のパンはさいの目にカットしてカレーの中に浸す.水出しアイスコーヒーが絶妙な相性だった.食べつくしたら,カレーソースの染みこんだパンの耳に野菜サラダをはさんでわしわし食べつくすのが定番のスタイル.その後,店主が急な病気で亡くなり,2013年はじめに〈芭蕉〉は店を閉じてしまった.不幸の極みだった.

◆お昼前に観音台へ.桜吹雪の観音台は今日も花見客が絶えない.今の最高気温は22.8度と,昨日よりもさらに高い.花曇りの湿った暖気が南から流れ込んでいる.ちょいと農環研センターに立ち寄って,しばしごそごそする.午後4時撤収.お花見プチ渋滞はなお続いていた.

◇本日の総歩数=3650歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.8kg(+0.6kg)/ 31.3%(−0.4%)


9 april 2016(土)※桜がはらはら北条大池

◆午前6時起床.晴れ.朝日がさんさん.気温7.4度.

◆VAIO Pro を起動するのはひょっとしたら今年初めてかもしれない.MacBook に入れた Parallels Desktop 上で Windows 10 を使うようになってからというもの,VAIO Pro は文字通りの “若隠居” の身になってしまった.それでも,たまには立ち上げてやらないと拗ねるだろうと思って起動したら,例によって「更新の祭典」がここぞとばかりに始まってしまって,見ないふりして放置している.オランダの家庭のように,何も使わないキッチンをピカピカに磨き上げるようなものか.VAIO Pro は「更新の祭典」に続く「パックアップの祭典」の真っ最中である.外はよく晴れて吹き抜ける南風が心地よし.いまの気温はすでに19.5度.20度超えは確実だろう.「バックアップの祭典」だん.ものすごく時間がかかったな.当面使う予定のない “キッチン” の磨き上げがやっと終わった.

◆春爛漫.初夏の陽気の土曜日は最高気温が22.4度まで上がった,散りゆく桜を求めて北条大池から平沢官衙遺跡の界隈を徘徊.今年のお花見もそろそろ幕だ.北条大池から筑波山を望む.北条の里は山桜が点々と彩りを添えていた.桜並木の向こうには平沢官衙遺跡.今日のような暖かい日和だとごろごろするのは気分がいいだろう.見上げれば秋のように空が高かった.

◆[欹耳袋]つなぽんのブログ「研究に心を押しつぶされないための、新米研究者へのメッセージ」(2016年4月6日).

◆[蒐書日誌]ご恵贈感謝:ユージン・E・ハリス[水谷淳訳]『ゲノム革命:ヒト起源の真実』(2016年4月15日刊行,早川書房,東京, 355 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-15-209610-4 → 版元ページ)※分子系統樹がいっぱい./応用実在論論集 —— Katherine Munn and Barry Smith (eds.) 『Applied Ontology: An Introduction』(2008年刊行/2013年5月電子版刊行,ontos verlag, Heusenstam / Walter de Gruyter, ISBN:978-3-938793-98-5 → 版元ページ: Walter de Gruyter | pdf [open access]).

◆今宵はひさしぶりに定番のスペイン風オムレツを焼いた.玉子とジャガイモと玉ねぎさえあればつくれる.鉄の小さなオムレツパンで焼くレシピはもうすっかり台本ができあがっている:

  1. 玉子6個をボウルに割り入れてざっくりかき混ぜる.
  2. 玉ねぎ1/2個を薄切りにする.フライパンにオリーヴオイルをひいて,きつね色になるまで焦がさないように炒める.
  3. ジャガイモ中2個は皮をむいて乱切りにする.電子レンジでやや固めに熱を通し,2 のフライパンに投入.つぶしながら玉ねぎと炒め合わせる.お好みで塩コショウを.
  4. オムレツパンを加熱し,オリーヴオイルを適量垂らしてパン全体に伸ばす.1 の玉子半量を投入し固まらないうちに 3 のジャガイモ&玉ねぎの半量を混ぜ込む.生焼けの状態で裏返しに皿に取り出す.
  5. ふたたびオムレツパンにオリーヴオイルをひいて,玉子の残り半量を投入,4 と同じ要領でジャガイモ&玉ねぎの残り半量を投入し,すかさず皿に取り出した裏返しオムレツを重ねて木蓋を乗せて貼り合わせる.
  6. 弱火にして,ときどき上下を反転させながら,焦がさないように15〜20分焼けば中心部分までしっかり火が通ったスペイン風オムレツの完成.食卓でカットして生活クラブのケチャップとともに.

要するに,上半分と下半分を別々に焼いてから「貼り合わせる」というのが上のレシピのポイント.厚さ5〜6cmまでならうまく焼ける.このオムレツパン(直径およそ15cm)は,二十歳のときに渋谷の西武百貨店で買ったもの.大学の下宿時代からもう40年近く使い続けてきた “連れ合い” だが,今なお厨房で働き続けている.

[追記]本場ではこういうレシピのようだ:La tortilla de patatas perfecta.ジャガイモをフライドポテト(patata frita)にするあたりが,やや背徳度高し.

◆夜の静寂を破る珍走団の爆音とそれを追いかけるパトカーのサイレンが響きわたる土浦学園線の夜更け.

◇本日の総歩数=4967歩. 朝◯|昼△|夜△. 計測値(前回比)= 93.2kg(−0.1kg)/ 31.7%(−0.2%)


8 april 2016(金)※山を越えれば山が続く

◆午前5時半起床.濃霧.気温8.8度.明け方の霧筑波から春霞へ.予報に反して昨日は強風の春の嵐に見舞われなかったので,農林団地の桜並木はまだお花見が十分に楽しめそう.ただし,ところどころで桜吹雪の兆しが見えるので,この週末が限界かなあ.気温はすでに13.9度まで上がっている.

◆[蒐書日誌]岩波書店編集部(編)『科学者の目、科学の芽』(2016年4月22日刊行予定,岩波書店[岩波科学ライブラリー],東京, 本体価格1,600円, ISBN:978-4-00-029648-9 → 版元ページ)※岩波『科学』2014年6月号の特集〈科学エッセイの楽しみ〉の単行本化.もうすぐ書店に並びます.ということで,出版契約書(覚書)を神保町に返信.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 新年度になってからというもの,いろんな臨時(&緊急)┣┣" どもがいきなり空から降ってくることがとても多くなった.ココロの準備もへちまもない.岸壁に立って双眼鏡で遠くからの┣┣" の接近をゆっくり観察していた時代がなつかしい./新会計システムがまだ稼働していないので,旧書式で今月の出張伺を提出した./帯広と白山から「私の番号」を送れとの指令あり.xlsx は適当に「セル結合」して自由書式記入,docx は indd で作成した書類を画像貼り付けして送信.三中信宏研究所はフリーダムである./今後は「農研機構の〜〜です」と自己紹介されても,組織的にも空間的にもよりいっそう “限定性” がなくなってしまうなあ.どこに実在するのか,何をやっているのかがまったくわからないから.

◆[欹耳袋]〈京言葉〉 ※とくにこのサイトの「京都言葉と大阪言葉の違い」 あたりが参考になる.ワタクシ的には「「ました」のアクセント」は部分的に “大阪化” してるけど,「しました」については「●●○○」ではなく「●○○○」やな.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 13:30〜14:30,中課題に対するエフォート配分の打ち合わせ.ふぅ./長年使ってきた Microsoft Office 2011 for Mac をやっと 2016 for Mac にアップグレードした.しかし,たった「5年」のちがいなのに,このオニのようなファイルサイズの “肥大化” の納得できる理由を誰かに説明してもらいたい.Word だけでも「58.7MB」→「1.91GB」ってありえへん.アップグレードしたことでシアワセがやってくるのだろうか.今はまだ,やたらディスク空き容量が減ってしまったという実感しかない.

◆[蒐書日誌]東京農業大学『日本酒:東京農大コレクション — 世界を魅了する国酒たち』(2015年7月刊行,同友会,東京, 本体価格1,500円, ISBN:9784496051463 → 版元ページ)※自宅に届いた農大ニュースで初めて知った.

◆今日も農林さくら通りは花見客で多かったようだ.午後6時,初夏のような表情の空に夕焼けグラデーション.昼がだんだん長くなってきた.

◇本日の総歩数=8178歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.3kg(+0.3kg)/ 31.9%(+1.4%)


7 april 2016(木)※夜中の桜,春雨しとど

◆前夜から〆切との深夜格闘は延々と続いている.

  • [つくば]1524字だん.計4619字. posted at 01:01:51
  • [つくば]1371字だん.計5996字. posted at 02:07:25
  • [つくば]1661字だん.計7659字. posted at 02:58:49
  • [つくば]2663字だん.計12095字. posted at 03:59:55
  • [つくば]文献リストまで含めて計12899字だん.とりあえずこれで完成としよう. posted at 05:12:53

◆午前5時過ぎ,神保町に原稿┣┣" を放流したので,そろそろ撤収しよう.さすがにこの時間帯にお花見をしている人はほぼゼロだった.帰路,予報通りの雨の降り出し.しかし,そんなことより今は寝るしかない.次に目が覚めたのは午前10時を過ぎていた.雨すごいなあ.では,重役出勤だ.午前11時前,観音台なう.農林団地の桜並木を打つざあざあ降りの雨.しかし,風がまだないので桜吹雪とはなっていない.こんな日でも花見客は多い.午前10時の気温12.2度.さて,お仕事開始.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 放置原稿は自己増殖する.夜明け前には「12899字」だったのに,お昼前に見たら「14744字」と2000字も増えていた.善哉善哉.これで昨夜からの書きまくり作業にケリだ./最終原稿と図版一葉,そして転載許可手続きを神保町に放流.これでやっと一息つける.

◆昼休み.館内放送あり.上横場で人を刺した犯人が逃走中とのこと.職員は気をつけろって言ってるけど,風体のアヤシイわれわれ(勝手に複数形にするなって)がうろうろしていればそれだけで捜査の妨害になるのでは?

◆午後の┣┣" 撃ち —— ワタクシの真の所属先は「三中信宏研究所」だそうだ.フリーダム!/逢魔が時に降臨する Microsoft_Office_2016_Installer(1.47GB).「この操作には,コンピュータ上に 7.84GB の領域が必要です」— ひょえ〜

◆雨上がりの夕方.予報では強風が吹くとのことだったが,そんな気配はまるでない.

◇本日の総歩数=4093歩. 朝−|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.0kg(−0.7kg)/ 30.5%(−1.4%)


6 april 2016(水)※五里霧中の泥濘が続く

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.いまの最低気温は3.3度.ひさしぶりの冷え込み.春霞の観音台.早朝は3.1度まで冷え込んだが,午前9時に13.5度と急上昇.農林団地の桜並木は満開のいまが見頃.明日からは春の嵐になるとの予報だから,今年のお花見シーズンも今日が最後かも.

◆[欹耳袋]東洋大学経営学部FD講演会,2016年6月8日(水)14:30〜15:30:三中信宏「大学教員のための『役者論語』〜聴衆を寝かさない高座の奥義〜」,東洋大学白山キャンパス2号館16階スカイホール(文京区)※守随憲治(編)『役者論語(正・續)』はまちがいなく名著.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 初回の所議報告 10:00〜12:00.しっかり2時間もかかった.20人を超える大所帯の領域に大変身したので大きな会議室に集結.それにしても,あまりにも「何も決まっていない」ことにあきれるやら笑うやら.配分予算も研究課題もエフォートもすべて未確定なままの新法人./買ったはずなのにどこを探してもない,本録を検索しても出てこない.マボロシを見たのか.実は「買ってなかった」とか! マジっすか.オンライン古書店を検索してみたら2冊ヒットした.しかし,まったく同一の本なのに,片方はたった「US$3.11」,もう一方は「US$109.30」もする.もちろん安い方を即座に発注したんだけど,この価格差はいったい何なんだろう…….

◆[欹耳袋]iPod LOVE「同期メモアプリ「Simplenote」のWin版とLinux版が提供開始、Markdownでの文字入力にも対応」(2016年4月3日)→ Simplenote | DashNote

◆午後の┣┣" 撃ち —— 時間との闘いがすでに始まっている.

◆[欹耳袋]カワバタヒロトのブログ「蜂須賀正氏のドードー研究(博士論文)を北大図書館で閲覧させてもらった。」(2016年4月4日)./Togetter -「「商業誌」にして「学術誌」?——岩波『文学』休刊の報に寄せて

◆深夜の┣┣" 撃ち —— いったん帰宅してちょい仮眠.午後11時に観音台に再出撃.農林さくら通りはこんな夜遅くに夜桜見物の車が構内道路のあちこちに停車している.明日からの春の嵐で一巻の終わりになりそうなので,今夜が今年最後のお花見になるだろう.そして,ワタクシはこれから12時間一本勝負のスタートである.

  • [つくば]1503字だん.計3060字. posted at 23:55:08

◇本日の総歩数=5790歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.7kg(−0.2kg)/ 21.9%(+0.6%)


5 april 2016(火)※冷たい東風が吹く一日

◆午前5時半起床.雨.気温8.8度.曇りときどき小雨が混じる観音台は冷たい東風が吹きつける.午前8時の気温は9.9度.昨日の同時刻が16.5度だから大幅に低い.

◆[欹耳袋]三中信宏・吉川浩満〈文化は進化論で本当に語れるのか?— アレックス・メスーディ『文化進化論』(NTT出版)刊行記念トークショー〉2016年4月12日(火)20:00〜22:00@本屋B&B(下北沢)※当日の流れが決まった.

◆午前の┣┣" 撃ち —— あらら,年度末に旅から旅への風来坊をしていた隙に “人間犬” になる機会を逸してしまったか./今年の別府湯けむり出張日程は2016年12月5日(月)~7日(水)で確定.素早いなあ.

◆[欹耳袋]日本経済新聞「(風)大学教員に価値はある?」(2016年4月4日)※「教員による指導で学生の研究能力がどの程度向上しているか」「博士課程では教員の指導力が1標準偏差上がると、学生の有名科学誌の論文数は0.64本増えた」「1標準偏差上がると、学生の有名科学誌の論文数は0.64本増えた」— 指導力の標準偏差が1「も」上がったのに論文数が「0.64」しか増えなかったというのは,教育効果が要因として有効とは必ずしもいえないのではないの? そもそも「学生の研究成果を比較し、教員の指導力として数値化した」というのは妥当な数値化なのかという問題もありそう.「国が文系学部を見直す動きがある中で、経済学部についても検証が望まれるが、経済分野の教員指導力は「論文数の関係などで分析がなかなか難しい」(中嶋准教授)という」— 「論文数の関係など」ってw.そりゃそうだろうなぁ.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 今になってようやく R-3.2.4 をインストール.MacBook, MacBook Pro の OS X と Windows 10 の計4台分なのでそれはそれでタイヘン.

◆[欹耳袋]PhyloBotanist | The popularity of phylogenetic programs over the years | 1 April 2016. ※系統推定ソフトウェアの市場占有率調査結果.系統推定ツール市場は,複数の推定法(ML, Bayes, MP, etc.)が併存し続けているので,特定のツールが「独占化」することはこれからもないんだろうなあ./Biological Journal of the Linnean Society | Radiation and Extinction: Investigating Clade Dynamics in Deep Time. May 2016 [open access]./擬似反復論文:Stuart H. Hurlbert 1984. Pseudoreplication and the design of ecological field experiments. Ecological Monographs, 54(2): 187–211. pdf

◆うう,原稿が.うう…….

◇本日の総歩数=3338歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.9kg(−0.2kg)/ 31.3%(0.0%)


4 april 2016(月)※本郷は桜が満開だった

◆午前5時半起床.雨.気温14.3度.観音台はときおり雨がざあざあと降っているが,農林団地の桜を散らすほどではない.午前8時の気温は16.5度.湿度が高い日に不快指数という言葉をひさしぶりに思い出した.週明け最初の BGM は Gary Burton & Chick Corea〈クリスタル・サイレンス〉.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 向こう一ヶ月間の┣┣" 撃ちリスト更新.春雨はしとしと降り続いている.気温は20度に迫っている.蒸し暑い.

◆[欹耳袋]沖縄タイムス+プラス「文化財調査報告書未刊行なのに 印刷費2300万円支払う 那覇市」(2016年3月31日)※「専門員が調査を掛け持ちするなどして執筆が遅れるのは各市町村で共通する課題」— 要するに「書き手」と「書く時間」がなかったわけね.

◆新年度の本郷お勤め —— 正午過ぎ,つくば駅.午前中の雨雲は消え去り,お昼すぎからは日が差してきた.気温急上昇ちう.午後は20度を超えるのか.うっかり忘れていた本郷出撃.東大農学部の進学生ガイダンスで新・農環研センターの宣伝をしないといけない.午後1時半,弥生キャンパス着.都内の気温は20.6度.雨上がりの蒸し暑さ.農学部3号館の隠れ部屋で一休み.

◆午後2時,まずは大学院生相手の専攻ガイダンス.まったくもう滑り込みのウカツさでどうしようもない(>ワタクシ).つくば見学旅行の手配を忘れてはならぬ.ガイダンスの研究室紹介で「コクリツケンキュウカイハツホウジン ノウギョウ・ショクヒンサンギョウギジュツソウゴウケンキュウキコウ」って一息で言えなかったワタクシは肺活量が足りないのか.あとで始末書を書かないといけないのか.一時間後の学部生相手の専修ガイダンスでは敗者復活だ.しかしほんとうはもっと長く「ノウギョウカンキョウヘンドウケンキュウセンター カンキョウジョウホウキバンケンキュウリョウイキ トウケイモデルカイセキユニット」とかぎりなく “寿限無” 化する.すべて暗記する前にリタイア確定だ.午後4時前から学部専修ガイダンス.やっぱり “寿限無” をしくじってしまった(orz).

◆ガイダンスのあと,例年通り,夕方から生協中央食堂で農学部全体の歓迎パーティがあるのだが,験が悪いので曇り空の弥生キャンパスからさくっと撤収する.

◆[欹耳袋]Development Genes and Evolution 誌の2016年特集号〈Size and Shape〉※いくつかの論文はオープンアクセス.

◆今宵は験直しに〈生酛のどぶ〉の「どぶジンジャー(1:1割り)」を.うわ.良い子はみだりにこーいう呑み方をしてはいけません.良からぬ下心で連れに勧めてもいけません.タイヘンなことになります.〈生酛のどぶ〉はやはり正攻法の炭酸割り(1:1割り)が良き飲み手にはオススメかな.いずれにしても,今夜はもう使いものにならない.

◇本日の総歩数=10540歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 94.1kg(+0.1kg)/ 31.3%(−0.7%)


3 april 2016(日)※花曇り王禅寺への弔問

◆午前6時前起床.雨が降ったのか地上が濡れている.気温9.6度.

◆[欹耳袋]毎日新聞「訃報 — 野口力さん 86歳=東京音大名誉教授、ティンパニ奏者」(2016年4月3日)※昨日のうちに訃報を聞いていたので,さっそく黒服を引っ張りだすことになった.

曇りときどき小雨の降る朝,弔問のため新百合ヶ丘に向かう.TX沿線は雨が降っていたが,桜が見頃の都内は傘は不要だった.午前10時,新百合ヶ丘駅前に集う各大学の打族OB・OGたち,連れもって王禅寺へ.ここに来るのはいったい何年ぶりのことだろうか.かつてこのあたりの住宅地が分譲され始めたばかりの頃(1980年代はじめ)は,新百合ヶ丘の駅前は造成真っ最中で何もなかった.野口邸でさんざん呑んで真っ暗な夜道をたどると,彼方に新百合ヶ丘駅のあかりがぽつんと見えていた.

弔問の帰り道.新百合ヶ丘の道は桜が満開だった.黒服に帽子をかぶったアヤシイやべちゃんの後ろ姿の向こうには,毎年早春にのぐっちゃんを囲む大パーティが開かれていたレストラン〈La Campagna〉が.いまや繁華街となった新百合ヶ丘駅前でビールを飲みながらうどんを喰ってから帰路に.

つくばに帰り着いたのは午後2時過ぎ.曇り空.気温は17.6度と高めだが,強い南風のおかげで体感的には涼しい.しかし,ベランダのあれやこれやが風で吹き飛ばされている.

◆今宵は久保本家酒造〈生酛のどぶ〉25BY仕込み11号原酒が手に入ったので,さっそくゲロルシュタイナー割り.〈生酛のどぶ〉の1:1炭酸割りには辛口カレーライスがとても合うことを確認した.たとえて言うなら,どぶ+炭酸水は「ラッシー」みたいなニッチを占めている.さすがのどぶである.

◆明日からはまた平日労働日がずっと続く.今週はきわめてめずらしく観音台皆勤である.

◇本日の総歩数=7181歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 94.0kg(+0.3kg)/ 32.0%(+0.6%)


2 april 2016(土)※花冷えの週末の愉しみ

◆午前7時前のろのろ起床.花曇りの朝は気温8.7度の花冷え.やや「長」疲れか.メーリングリストもウェブサイトも前年度のまま変わりなく動いているようだが,いったいいつ移行手続きをすればいいんでしょ.

◆[蒐書日誌]先月は旅から旅への日々が続き,観音台で静かに堆積していた本たちのチェックがすっかり遅くなってしまった —— 松原國師『西洋古典学事典』(2010年6月10日刊行,京都大学学術出版会,京都, xxxiv+1675 pp., 本体価格28,000円, ISBN:978-4-87698-925-6 → 版元ページ)※巨大すぎて持ち歩けない.鎖をつけないといけないかも.巨岩のように大きく重い1700ページ.こんなのまで買ってくれてありがとう>旧・農環研. 年度末の憂き世にシアワセが降臨する./盛口満『自然を楽しむ:見る・描く・伝える』(2016年3月1日刊行,東京大学出版会,東京, xiv+270+8 pp., 本体価格2,700円, ISBN:978-4-13-063345-1 → 目次版元ページ)※ご恵贈ありがとうございます./ピーター・ウォード,ジョゼフ・カーシュヴィンク[梶山あゆみ訳]『生物はなぜ誕生したのか:生命の起源と進化の最新科学』(2016年1月30日刊行,河出書房新社,東京, 440 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-309-25340-4 → 目次版元ページ)※書評依頼本.

◆[欹耳袋]ある医療系大学長のつぼやき「応用物理学会にて「日本の大学の研究競争力はなぜ弱くなったのか?」」(2016年4月1日)./国立国会図書館リサーチ・ナビ「カタカナ表記の韓国人人名(レファレンス事例・ツール紹介):アジア情報室通報 14巻1号」(2016年4月1日)※韓国出身者氏名の表記と発音については手痛い目に遭ったことがある.

◆[蒐書日誌]まだまだ積み上がる本たち —— 上原善広『被差別のグルメ』(2015年10月20日刊行,新潮社[新潮新書・640],東京, 218 pp., ISBN: 978-4-10-610640-8 → 版元ページ)/阿川弘之『食味風々録』(2015年8月25日刊行,中央公論新社[中公文庫・あ-13-6],東京, 310 pp., ISBN:978-4-12-206156-9 → 版元ページ)/和田美代子[高橋俊成監修]『日本酒の科学:水・米・麹の伝統の技』(2015年9月20日刊行,講談社[ブルーバックス・B-1935],東京, 316 pp., ISBN:978-4-06-257935-3 → 版元ページ).

◆突然のことだが,明日は黒服を着て出かけることになった.

◇本日の総歩数=2201歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.7kg(−0.6kg)/ 31.4%(+0.5%)


1 april 2016(金)※新たな春の祭典の開幕

◆午前5時前起床.夜明け前の空が白んできた.気温11.1度.春霞の観音台は午前8時の気温は12.9度.五分咲きの桜並木が北東風に吹かれている.年度始めのせいか通勤路の混雑がハンパではなかった.朝イチの BGM は予定どおり〈春の祭典〉を.第一部「大地礼讃」の「春の兆しと乙女たちの踊り」や「春のロンド」はゆるゆる聴ける.新年度になって出勤簿の配置が変わってしまったせいで,出勤してきた「押印迷子」たちが1階ロビーをうろうろしている.新・農環研センターで裁量労働を選択した割合は75%超ときのう聞いた.ところで,農環研センターの新所長っていったい誰なの?(おいっ)

◆[欹耳袋]山陽新聞デジタル「縄文期は平穏? 暴力死亡率1%台 岡山大教授ら人骨調査から算出」(2016年3月30日)※元論文: Hisashi Nakao et al. 2016. Violence in the prehistoric period of Japan: the spatio-temporal pattern of skeletal evidence for violence in the Jomon period. Biology Letters Published 30 March 2016.DOI: 10.1098/rsbl.2016.0028 ./朝日新聞デジタル「縄文の暴力死亡率1.8% 「戦争は人間の本能でない」」(2016年3月31日)※「中尾助教は「戦争の発生は人間の本能によるものではなく、環境、文化、社会形態などの要因によって左右される」と説明している」— ぶいぶいいわしてるなぁ.

◆新年度の┣┣" 撃ち —— 午前10時に辞令交付.本日をもって旧・農業環境技術研究所は,国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構の内部研究所のひとつ〈農業環境変動研究センター〉となります.旧サイトもすぐに移行するでしょう./それにともない,ワタクシも「農業環境変動研究センター・環境情報基盤研究領域・統計モデル解析ユニット」に異動となります.もっとも,物理的な引っ越しをまったく伴わない,組織上の異動のみですが.ユニット構成メンバーはワタクシを含めて6名.最初は7名で “荒野の七人” になると思っていたのに,最後の最後でひとり減ってしまった./今のところはまだ旧サブドメイン cse.niaes.affrc が読めるけど,日が高くなればきっと読めなくなってしまうだろう.ワタクシがまずやるべき仕事は「研究データ交換システム」と「メーリングリスト」の移行手続きのふたつ.しかし,旧サブドメイン niaes がまだ生きているので,ネットワークサービスシステムでの移行手続きができない.ひょっとしてできるの?/タイミング悪くe-Rad の森で迷子になって,新所長の就任挨拶を聞きに行けまへんがな.

◆[蒐書日誌]共立出版から統計本新刊2冊 —— Marc Kéry,Michael Schaub[飯島勇人・伊東宏樹・深谷肇一・正木隆訳]『BUGSで学ぶ階層モデリング入門:個体群のベイズ解析』(2016年3月25日刊行,共立出版,東京, xxx+630 pp., 本体価格7,800円, ISBN:978-4-320-05780-7 → 目次版元ページ)※ “クジャクチョウ本” をご恵贈いただいた.ありがたやありがたや./Michael J.Crawley[野間口謙太郎・菊池泰樹訳]『統計学:Rを用いた入門書[改訂第2版]』(2016年4月10日刊行予定,共立出版,東京, 本体価格4,600円, ISBN:978-4-320-11154-7 → 版元ページ)※をををを,8年ぶりの改訂か.即ゲットしないと!

◆お昼を過ぎて北東風がしだいに強まってきた.昨日の最高気温は21.0度まで上がったが,今日は午前10時の16.5度どまり.午後になって急降下している.一面の曇り空だが雨はまだみたい.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 新法人になってやっと〈デスクネッツ〉のログイン名とパスワードをもらったが,まだぜんぜんわからずウロウロしている./とりあえず科研費の分担研究者へメール連絡して,午後の┣┣" 撃ちに向かう./さっそく「長」としてのお仕事が降ってきた.前途多難である./関鉄バスの「農業環境技術研究所前」バス停はそのまま残るんだろうねぇ.

◆裁量労働初日にもかかわらず,いつものように午後5時近くまで観音台に実在してしまった.こんなことでは,裁量労働制に申し訳が立たないので,ぐずぐずせずに撤収するん./帰りがけ,新・農環研センター入り口の「石の名札」がまだ “繭” にくるまれたままだった.あのまま次の独法再編まで “脱皮” しないつもりだろうか?/新年度には息絶えているはずの niaes サブドメインが現役ばりばりだし,新デスクネッツにバトンを渡したはずの旧ガルーンからもメールがいつも通り届くし,お仕事環境的には昨日までとほとんど何も変わらない.年度が変われば当面使えないはずのメーリングリストの管理作業なんかいつも通りできてるし./変わったことといえば,「長」のお仕事が上乗せされたことかな.

◆[欹耳袋]ご冥福を —— [MORPHMET] Richard Reyment (1926-2016)※ワタクシがホスト役になってレイメント夫妻が農林団地に一ヶ月間滞在したのは.今から20年も前の1997年5月〜6月にかけてのことだった.独法になる前の旧国研時代は,学術振興会が招聘した海外研究者を農水の国研がダイレクトに受け入れる手立てはなかった.静岡大の故・阿部勝己さんに依頼されてレイメント夫妻をつくばに受け入れるまでの事務手続きの煩雑さはそりゃもうたいへんなことだった.当時の農環研・企画調整部がさんざんアタマをひねった結果,「技術講習生」としてやっと受け入れられた.世界的にも著名な古生物学者にしてスウェーデン王立科学アカデミー会員(ノーベル賞授賞式には必ず参列)を一介の技術講習生として受け入れるとはどうしようもない.つくば滞在中は筑波事務所外国人宿泊施設から農環研に自転車通勤したレイメントさんは当時のワタクシの居室で仕事をされた.ご夫妻をいわき湯本温泉にお連れしたことも今となってはいい思い出だ.エヴァ夫人はすでに数年前に亡くなられている.ご冥福をお祈りしたい.

◆冷たい北東風が吹きつける夜.春は四月になっても一進一退を繰り返している.

◇本日の総歩数=8806歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 94.3kg(0.0kg)/ 30.9%(−0.3%)


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