【書名】カントとカモノハシ(下)
【著者】ウンベルト・エーコ
【監訳】和田忠彦
【訳者】柱本元彦・橋本勝雄・中山エツコ・土肥秀行
【刊行】2003年07月29日
【出版】岩波書店,東京
【頁数】x+280+46 pp.
【価格】3,200円(本体価格)
【ISBN】4-00-022431-X
【原書】Umberto Eco (1997)
    Kant e L'Ornitorinco. R.C.S. Libri S.p.A., Milano.
【備考】上巻はこちら



【目次】
4. カモノハシ― 辞書と百科事典のあいだで 1
 4・1 山montagne と〈山〉MONTAGNE 1
 4・2 ファイルとディレクトリ 8
 4・3 野生のカテゴリー化 12
 4・4 消去不可能な性質 17
 4・5 カモノハシのほんとうの話 26
  4・5・1 "Watermole" あるいは "duckbilled platypus" 26
  4・5・2 乳首のない乳房 30
  4・5・3 失われた卵を求めて 33
 4・6 契約交渉 36
  4・6・1 八十年の交渉 36
  4・6・2 イエルムスレウ対パース 40
  4・6・3 無定形の〈連続〉はどこにあるのか 44
  4・6・4 ヴァンヴィル 48
 4・7 契約と意味 66
  4・7・1 言葉の意味とテクストの意義 68
  4・7・2 意味とテクスト 74

5. 契約としての指示に関する覚え書き 91
 すべてのネコを指示できるか 92
 ウマを指示する 98
 サルキアポーネの真実の物語 104
 閉じた箱は存在するか 106
 「電子メール」としての〈神の精神〉 114
 〈神の精神〉から共同体の意図へ 118
 「勘違い」と交渉 122
 ジキル医師とハイド兄弟の奇怪な事件 125
 ジョーンズのほうが狂っているのか 132
 ナンシーは何を望んでいるのか 135
 誰が五月五日に死んだのか 140
 不可能な対象 142
 ヴァーサ号の同一性 147
 エイハブのもう一方の脚 152
 イッヒ・リーベ・ディッヒ 160

6. 類像性と低類像 179
 6・1 類像性論争 180
 6・2 非常識な議論ではなかった 183
 6・3 六〇年代の事情 184
 6・4 行き止まりの道 187
 6・5 類似と相似性 189
 6・6 輪郭 194
 6・7 代理刺激 200
 6・8 本題に戻ろう 206
 6・9 土星を見る、描く 207
 6・10 補装具 211
 6・11 ふたたび鏡について 213
 6・12 鏡の連鎖とテレビ 223
 6・13 絵画を再考する 229
 6・14 識別 235
 6・15 アルファ方式とベータ方式、そして破局点? 238
 6・16 知覚の類似から概念の相似性へ 244
 6・17 自転車に乗ったメキシコ人 251
 6・18 家庭地獄の肖像 253

監訳者あとがき 271
引用参照文献 [15-46]
人名索引 [1-14]