【書名】カントとカモノハシ(上)
【著者】ウンベルト・エーコ
【監訳】和田忠彦
【訳者】柱本元彦・橋本勝雄・中山エツコ・土肥秀行
【刊行】2003年03月28日
【出版】岩波書店,東京
【頁数】x+331 pp.
【価格】3,200円(本体価格)
【ISBN】4-00-022430-1
【原書】Umberto Eco (1997)
    Kant e L'Ornitorinco. R.C.S. Libri S.p.A., Milano.
【備考】下巻はこちら



【目次】
序 1
1. エッセレ essere について 15
  1・1  記号論とは〈何か〉 20
  1・2  ある不自然な問題 24
  1・3  なぜ存在があるのか 27
  1・4  存在についていかに語るか 31
  1・5  アリストテレスの存在のアポリア 37
  1・6  存在 essere の二重化 41
  1・7  詩人たちの問い 48
  1・8  世界認識のモデル 53
  1・9  存在の可能な消失について 62
  1・10   存在の抵抗 72
  1・11  〈連続〉の意味 75
  1・12  肯定的な結論 79

2. カント,パース,カモノハシ 87
  2・1 マルコ・ポーロとユニコーン 87
  2・2 パースと黒インク 89
  2・3 カント,木,石,ウマ 99
  2・4 知覚判断 112
  2・5 図式 118
  2・6 そしてイヌは? 123
  2・7 カモノハシ 129
  2・8 パースの再読 142
   2・8・1 〈根底〉,「感覚質」,第一次類像性 144
   2・8・2 第一次類像性の下限 153
   2・8・3 知覚判断 160
  2・9 傾向線 171

3. 認知タイプと核内容 183
  3・1 カントから認知主義まで 183
  3・2 知覚と記号過程 185
  3・3 モンテスマとウマ 189
   3・3・1 認知タイプ(TC) 192
    3・3・1・1 トークンの識別 193
    3・3・1・2 名づけることと幸福な指示 194
    3・3・1・3 TCとブラック・ボックス 197
   3・3・2 TCと核内容(CN) 200
    3・3・2・1 同定のための指針 204
    3・3・2・2 発見のための指針 205
   3・3・3 モル内容(CM) 206
   3・3・4 CN,CM,概念 208
   3・3・5 指示 209
  3・4 記号過程の基本単位 210
   3・4・1 記号過程の基本単位と解釈 210
   3・4・2 カテゴリーについて 212
   3・4・3 記号過程の基本単位と言葉にすること 218
   3・4・4 〈感覚質〉と解釈 222
   3・4・5 TCと「図式」としてのイメージ 225
   3・4・6 「アフォーダンス」 232
  3・5 経験的ケースと文化的ケース 235
   3・5・1 大天使ガブリエルの物語 246
   3・5・2 TCとCN,共通の能力の区域として 252
  3・6 タイプとトークンへあるいはその逆の過程? 255
  3・7 TCの群島 260
   3・7・1 タイプ vs 基本カテゴリー 260
   3・7・2 ピンコの物語 265
   3・7・3 四本足のカキ 275
   3・7・4 TCとプロトタイプ 278
    3・7・4・1 ステロタイプとプロトタイプ 278
    3・7・4・2 プロトタイプに関するいくつかの誤解 280
    3・7・4・3 謎のジルバル 283
   3・7・5 その他のタイプ 286
   3・7・6 冬の夜ひとりの運転手が…… 288
   3・7・7 個体のための容貌タイプ 291
   3・7・8 形式的個体のTC 298
   3・7・9 SV2を識別する 301
   3・7・10 いくつかの開かれた問題 309
   3・7・11 公共のTCから芸術家のTCまで 312