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日録2023年12月


31 december 2023(日)※料理しながら年が暮れ

◆午前9時のろのろ起床。大晦日の朝は小雨。気温8.0度。東南東の風。

◆午前の┣┣" 撃ち —— 大晦日の〈みなか食堂〉厨房は大忙し。ローストビーフ用の牛肉はすでに室内放置中。半日置いて内部温度が室温になるまで待ってからオーブンにお招きする。前夜から浸水させた黒豆はすでに火を見せている。超弱火でこれから6時間炊く予定。手羽元と蓮根の炊いたんは色と味が深まってきた。

◆午後の┣┣" 撃ち —— 午後2時の気温は13.0度。大晦日にしては日差しが暖かすぎる。黒豆は炊いては冷ますを繰り返すが、火からおろしてベランダに放置してもなかなか冷めない。合い間に鰤の照り焼きの準備をしている。

◆夕刻の┣┣" 撃ち —— 毎年の恒例行事ながら、大晦日にローストビーフを焼くときは緊張が走る。150度の温度設定にして20分の火入れで、細い方は内部温度が45度のレアに焼き上がった。理想的な仕上がり。これくらいのレアだと、いくらでも食べられる。


◆みなみなさま、よいお年をお迎えくださいませ。

◇本日の総歩数=2,570歩. 朝◯|昼◯|夜✕. 計測値(前回比)= 86.00kg(−0.20kg) / 29.6%(+0.3%)

30 december 2023(土)※慌ただしい歳末の厨房

◆この師走は “地方巡業” を三つもこなし、とりわけ今週は連日連夜の酒池肉林だったので、今朝は午前9時前まで爆睡してしまった。ツイートするヒマもなく、〈みなか食堂〉店主は年末の料理番として走り回っている。新品のガスレンジの使い始めは鶏手羽元。


◆明日の大晦日は雨が降るとの予報なので、よく晴れた今日のうちに干せるものはすべて干す。夜明け前の最低気温は氷点下0.8度だったが、正午には13.0度まで上がってきた。正月用の黒豆の前準備。黒豆200gと同量のグラニュー糖を鉄フライパンに入れ、1Lの水に浸して戸外で24時間浸水する。


◆昨日、長い列にじっと並んで〈マルゲンミート〉で買うてきたローストビーフ用の赤身肉。同じ600gでもカタマリの形状がぜんぜんちがうので、きっちり “緊縛” して丸く整形しないといけない。元のお肉の形状を見ながら縛り方を変えないといけないのは緊縛のお作法。とくに平べったい方はそのままだと中心部まですぐ火が通ってしまうので。塩胡椒した牛肉の “緊縛後” を見ると、平べったい方は多少は丸くなって厚みがましたが、まだ差が大きい。別々にローストするのが安全策かもしれない。



いずれのお肉もその他の調味料や香辛料などとともに冷蔵庫で一晩寝かせる。今回は一本は洋風に、もう一本は和風に調味した。予熱したオーブンに “お輿入れ” するのは明日大晦日の夕方になる。

◆〈みなか食堂〉新調ガスレンジの使い初めは「鶏手羽元と蓮根の炊いたん」。琉球泡盛と紹興酒をベースに黒砂糖と中国醤油を投入し、高圧設定の圧力釜でイッキに炊き上げる。最後に半熟卵を投入すればできあがり。アテがこれなら “お水” は〈宗玄〉純米雄町・無濾過生原酒で。


◆明日も〈みなか食堂〉厨房は大忙し。

◇本日の総歩数=1,292歩. 朝◯|昼−|夜△. 計測値(前回比)= 86.20kg(−0.95kg) / 29.3%(−0.7%)

29 december 2023(金)※年の瀬ガスレンジ工事

◆午前8時過ぎのろのろ起床。晴れ。今の気温は0.3度。明け方は氷点下2.7度まで下がったようだが、爆睡中でよう知らん。西北西の風。昨夜は充実のディナーだったので、まだおなかが空いてません。

◆午前の┣┣" 撃ち —— 予定よりも早く年の瀬のガスレンジ交換工事が始まった。


◆午後の┣┣" 撃ち —— 並木〈マルゲンミート〉大渋滞中。店内に入れるまで一時間待ちとの警備員の話。

◆とてもめでたいことに新しいガスレンジの設置工事が完了した。うれしさのあまり、待ち行列が長く伸びていた〈マルゲンミート〉でローストビーフ用の赤身肉をD万も買い込んでしまった。

◆明日からは厨房作業がいきなり激化する。

◇本日の総歩数=2,468歩. 朝◯|昼△|夜−. 計測値(前回比)= 87.15kg(+0.75kg) / 30.0%(−0.7%)

28 december 2023(木)※お肉がお肉を呼ぶ夜更

◆午前5時半起床。曇り。気温は氷点下2.5度まで下がっている。やはり京都よりは寒い。西北西の風。

◆今宵は松代の〈ラ・スタッラ〉にて羊さんをたらふくいただく。


まずは前菜6種:まずは、ヒラメのマスカルポーネソース。アルザスの「Orange in Alsace」はきれいなオレンジ色。知床のホッキ貝とオクレムキタケのソテー。地場ものの蓮根のローストにしらすとカラスミをトッピング。 鹿島産のメカジキにピスタチオ、松の実、レーズン、山羊チーズを巻き込んだ一皿。スクナカボチャのローストにリコッタをトッピング。長野は上田の赤ワインはカベルネ・ソーヴィニヨン。そして、紫タマネギのタルト。ここまでが前菜。








梅山豚のスープで仕込んだリゾットにトリュフをトッピング。そして、半乾燥トマトのパスタ。



メインは生後ひと月の子羊のロースとスペアリブ。食った食ったぁ。


最後の最後はパンドーロのドルチェ。そしてワルい食後酒たち。



◆夜更の土浦学園線をゆらゆら歩いて帰るのは挙動不審者かも。

◇本日の総歩数=5,740歩. 朝◯|昼−|夜✕. 計測値(前回比)= 86.40kg(+0.85kg) / 30.7%(−0.3%)

27 december 2023(水)※曇り空の京都から帰還

◆午前7時半のろのろ起床。雲が広がっている。気温5.1度。暖かな朝。北北東の微風。今日も京大人文研へ。


◆午前の┣┣" 撃ち —— 京都大学白眉センター〈Text Mining for History〉 10:00〜12:00@京都大学人文科学研究所。テキストデータの解析は R でやればいいでしょう。

◆今回のお仕事はこれにておしまい。人文研から出町柳へ。雲が広がる鴨川の空。

◆三時のむしやしないは志津屋の「元祖ビーフカツサンド」。前菜の「たまごサンド」はとっくに食べ終わった。午後7時過ぎにつくば帰還。〈さか井〉のおみやげ鯖寿司が晩ごはんに。


◆また来年の如月に入洛する予定。

◇本日の総歩数=11,402歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測

26 december 2023(火)※眉が白くなる御白州へ

◆午前6時前のろのろ起床。晴れ。気温0.8度。北東の微風。昨日は鯖責めと肉責めの一日だったので、今朝はこの上なくヘルシーな朝ごはんを。


◆ひさしぶりの京都大学。


◆本日の┣┣" 撃ち —— 京都大学白眉センター〈科学の物語、物語の科学──科学の生きる時間軸をさかのぼる学際研究──〉進捗会議 10:00〜16:00@京都大学人文科学研究所。刊行は来年の秋くらいになるらしいが、原稿の加筆修正は来年2月までに。


◆夕刻、灯光舎と打合せ、のち百万遍〈きゅんとや〉にて懇親会。めでたく午前様。


—— うう……

◇本日の総歩数=11,470歩. 朝◯|昼◯|夜✕. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測

25 december 2023(月)※鯖寿司とビステッカと

◆午前5時起床。晴れ。気温は氷点下3.2度。西南西の風。

◆西へ西へ —— 午前8時半、つくば駅。今朝の最低気温は氷点下4.3度まで冷えこんだ。旅支度が整ったので、これから西に向かいます。どうぞよろしく>関係者諸氏。

◆昼下がり、京都着。好天にそびえ立つ京都タワー。


◆宿にスーツケースを預けて錦市場へ。外国人観光客だらけ。寿司店〈さか井〉にて鯖寿司を平らげ、さらにお土産の鯖寿司も予約した。鯖また鯖。


◆[蒐書日誌]「読書アンケート」の件、みすず書房からの依頼状が誤って nodai @厚木に送られていたとのこと。どうもお手数をおかけいたしました。年明け早々、書評原稿をお送りいたしますです、はい。厚木にワタクシは実在しませんので、送付物は自宅宛によろしくです。

◆夜、〈Il Canto del Maggio〉へ。肉食の洛中の夜。大皿からはみ出すビステッカ。


◆今夜はおとなしく宿に帰還し、明日に備える。

◇本日の総歩数=12,777歩. 朝◯|昼△|夜✕. 計測値(前回比)= 85.55kg(+0.75kg) / 31.0%(+0.5%)

24 december 2023(日)※旅支度するX'masイブ

◆午前8時過ぎのろのろ起床。惰眠をむさぼるクリスマス・イヴ。曇り空。明け方の最低気温は氷点下3.2度。気温は同0.6度。寒い寒い。

◆ランチは小野崎〈cox〉にて。吊るし柿。


◆【ローカルニュース】お昼過ぎからすでに「コートダジュール(Xmasケーキ)渋滞」が始まっているが、夕刻になってさらに渋滞が激化しているだろう。一方、土浦学園線では「KFC(チキン)渋滞」も同時発生しているもよう。巻き込まれないようご注意を。

◆[蒐書日誌]内田百閒『東京焼盡』(1955年4月20日刊行,大日本雄辯會講談社,東京, 261 pp. → 目次)を読み終わってしまったので、途切れなくアタッカで続く:内田百閒『百鬼園戰後日記(上卷)』(1982年3月,小澤書店)を寝読みし始める。小澤書店のクロス装幀はさわり心地とても良し。

◆みどりの〈ビストロ・カドー〉にてメリークリスマス!




◆明日からは洛中潜入。

◇本日の総歩数=1,878歩. 朝◯|昼◯|夜✕. 計測値(前回比)= 84.80kg(+0.10kg) / 30.5%(+0.6%)

23 december 2023(土)※本読み耽る週末ライフ

◆午前5時過ぎ起床。晴れ。気温は氷点下3.0度。西から微風。放射冷却の真っ最中。その結果、今朝の最低気温は氷点下4.0度となった。冬眠あるのみ。

◆毎年クリスマスが近づくと、ワタクシのクックパッドのレシピ「骨付きもも肉のローストチキン」のアクセス数がそれはもう見事なほど激増する(→右図)。時系列解析の例題にしたいほどの周期的現象だ。

ワタクシ的には、鶏ももではなく、丸鶏のローストチキンの方が好みなのだが、同じくクックパッド「ローストチキン(2017冬バージョン)」のアクセス数を見るかぎり、総数的には明らかに少ない。それでも周期性は明白だ。

—— しかし、先日〈みなか食堂〉のガスレンジが成仏してしまい、新品との交換工事は年の瀬も押し詰まった日に確定したので、残念ながらクリスマス向けローストチキンを仕込むことができなくなった。

◆午後の┣┣" 撃ち —— 来年のカレンダーに予定を書き込む。新年度4月以降の予定がまだぜんぜん立ちませんな。いきなり┣┣" が乱入しそうな気配がする、というか terra incognita な┣┣" 放牧場に移り住むというか。

◆[蒐書日誌]年内最後の書評依頼本 —— 金子信博『ミミズの農業改革』(2023年12月1日刊行、みすず書房、東京, 4 color plates + iv + 204+xii pp., 本体価格3,000円, ISBN:978-4-622-09640-5 → 版元ページ)※今年は毎年恒例の『月刊みすず』の書評アンケート依頼もないし、静かに年を越せるかと思ったのだが、最後の最後に “みみず” が来たぁ〜

◆日中の最高気温は9.9度。昨日に続いて今日も10度に達しなかった。寒すぎる。

◆[蒐書日誌]小俣ラポー日登美『殉教の日本:近世ヨーロッパにおける宣教のレトリック』(2023年2月28日刊行,名古屋大学出版会,名古屋, 404+188 pp., 本体価格8,800円, ISBN:978-4-8158-1119-8 → 目次版元ページ)※喘ぎつつもなんとか登攀完了。これで百万遍交差点で “磔刑” に処せられる心配はとりあえずなくなったか。

日本での殉教者の運命を描いた「絵」(第4章)と「劇」(第5章)以上に、「聖遺物」(第3章)が生々しくてとても惹かれる。命を落とした殉教者たちの衣服はもとより、遺体の破片まで “聖遺物” として必死で拾い集めようとするキリシタンたちのふるまいは、日本の為政者たちにとってはさぞや畏怖の眼差しを向けるしかなかったのではないだろうか。かの〈九相図〉の仏教的な世界観とは相容れないような。

—— 120ページもある「注」が未読のまま残っているが、ま、ちょっとそれは今しばらくのご猶予を……。

◇本日の総歩数=426歩. 朝◯|昼△|夜△. 計測値(前回比)= 84.70kg(−0.35kg) / 29.9%(−0.5%)

22 december 2023(金)※今年の冬至は寒すぎる

◆午前5時起床。晴れ。気温は氷点下1.3度。さすが冬至の未明らしい冷え込み方。西風。/今朝の最低気温は氷点下3.3度まで下がった。これはもう冬服を用意しないと(おいっ)。

◆〈コーヒー・ファクトリー〉にて年末年始の珈琲豆を確保し、一休み。


◆今日の最高気温は9.3度。日が暮れてさらに冷え込んできた。〈みなか食堂〉の冬至の夕餉は、かぼちゃではなく、ひさしぶりの熱々ミネストローネをご用意いたしました。


◆来週の年末上京┣┣" 撃ちに向けて本やら原稿を読みまくらないと。

◇本日の総歩数=1,007歩. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 85.05kg(−0.30kg) / 30.4%(+0.5%)

21 december 2023(木)※引きこもって本を読む

◆午前5時前起床。晴れ。気温0.3度。西風。今朝の最低気温は氷点下1.7度。冬眠したい。

◆[蒐書日誌]内田百閒『東京焼盡』(1955年4月20日刊行,大日本雄辯會講談社,東京, 261 pp.)の詳細目次

◆青空が広がる冬晴れの昼下がり。気温は12度台とまあまあの寒さだが、湿度が30%とからからに乾いていて、繊細なワタクシは喉がいがらっぽい。昼餉は昨夜のすき焼きの残りを卵でとじて「他人丼」にした。もちろん牛肉ね。


◆真っ赤な夕日がストンと落ちていく。今日のむしやしないは中津・殿畑双葉堂の「けんちん」。本葛に木耳・豆・栗が入る一風変わった蒸し羊羹。お気に入りの大分土産。


◆明日は冬至。今日よりもさらに冷え込むとの予報。

◇本日の総歩数=495歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.35kg(+0.50kg) / 29.9%(−0.7%)

20 december 2023(水)※厨房修繕に立ち会う日

◆午前5時過ぎ起床。曇りのち青空。気温1.9度。西南西の微風。


◆[欹耳袋]シロフォンとツィンバロンの類縁関係 —— かつての木琴(シロフォン)の音板は、現在の “ピアノ鍵盤” 型の「ヨコ配列」ではなく、ハンガリーのツィンバロンに似た「タテ配列」だった:

  1. TempoSenzaTempo | Xylophon Kinder part 1 | 9 September 2017
  2. TempoSenzaTempo | Xylophon Kinder part 2 | 13 October 2017

この「タテ型シロフォン」のマレットの形状と持ち方はツィンバロンそっくりで、何かしら歴史的な系統関係があったことをうかがわせる。ブダペストの音楽史博物館(Museum of Music History, Budapest)の下記の記述によると、シロフォンが16世紀以来「木製ツィンバロン」と呼ばれていたのは音板(弦)の配列が両者で同じだからとのこと:

The earliest reference to the xylophone in Europe comes from 1511. The xylophone having wooden bars arranged in a trapezoid form is called wooden cimbalom in Hungarian speaking regions, because the bars are arranged according to the scale division of the cimbalom, or hammered dulcimer. It was also called straw fiddle or straw music in the 19th century after the German Strohfiedel which refers to the fact that the bars of the xylophone linked by ropes were placed on straw or reed rolls. It is also called by the name straw fiddle by Mór Jókai in his novel entitled “Weekdays” (1846).( Xilophone (Wooden cimbalom)

タテ型シロフォンの演奏動画を見るかぎり、演奏者が奥の方の高音域音板を叩くの相当にむずかしそう。大柄なヨーロッパ人にしかムリかも。Cf: YouTube: Bena Havlu - Paganini Capriccio XXIV, Xylophone Solo | 5 December 2013.

—— 両楽器の由来と類縁関係についてはくわしく調べればおもしろいことがわかるかもしれない。

◆夕方のささやかな林檎のむしやしない。


◆明日も冬らしい寒さが続くとの予報。例年だとそろそろ静電気が飛ぶ季節になる。

◇本日の総歩数=2,922歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 84.85kg(−0.40kg) / 30.6%(+0.1%)

19 december 2023(火)※寒風に吹かれ洗車する

◆午前5時過ぎ起床。曇り。気温0.7度。南西の微風。

◆午前の┣┣" 撃ち —— 雲の隙間から “青空” がやっと見えました。どうぞよろしく。アカウント取得まで半年待たされると聞いていたのですが、幸いにしてたった一ヶ月で “青空” を見上げることができました。

◆昼下がりの洗車修行。ひたすらゴミをかき出す。いったい何を後生大事に詰め込んで走っていたのだろうか。

◆午後の┣┣" 撃ち —— 来週の京都お忍び旅行の “足” を確保した。仕事納め直前期間なので、新幹線はまだ空いているのかも。

◆寒風に吹かれて風邪を引いたみたいな体調。

◇本日の総歩数=899歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.25kg(−0.05kg) / 30.5%(+0.2%)

18 december 2023(月)※┣┣" と取っ組み合い

◆午前5時前起床。晴れ。気温3.0度とまっとうな冷え込み。西北西の風。今朝の最低気温は2.4度とそれなりに冬らしくなってきた。朝餉は残りご飯のオムライス。師走はじめは巡業でじたばたしていたので気にならなかったが、今年も残すところ半月を切っている。今週中には厨房のガスレンジ交換工事が終わってほしいが、さてさてどうなることやら。


◆午前の┣┣" 撃ち —— 背後ににじり寄っていた〆切様の “妖気” を感知しつつ、〆切を過ぎた原稿を四国にメール送信完了。よろしくお願いいたしまする〜

◆ワタクシたちは、類別された “タイプ” としてではなく、ばらばらの “トークン” としての個人を生きているので、赤の他人を「ロール・モデル」とするのはおのずと限界がある。要するに、あまり真に受けるなということ。他人は他人、自分は自分。

◆午後の┣┣" 撃ち —— うわ、ちょっとタイヘンなセレモニーへの臨席依頼が。ネクタイ締めなアカンか。いずれにしても、このたびはまことにおめでとうございます(年明けまで秘匿案件なり)。万難・万┣┣" を排して参加させていただきます。

◆[蒐書日誌]内田百閒『東京焼盡』(1955年4月20日刊行,大日本雄辯會講談社,東京, 261 pp.)の再読終わり。大戦末期になってくるともう何が何やらわからなくなってくる。連日の空襲警報、酒・煙草はもちろんのこと、配給米も滞り、罐詰泥棒の嫌疑まで降りかかる。百鬼園先生にとっては苦労の日々が続く。

日常生活の窮乏はとどまることを知らない:「巣鴨の囚人の方が御馳走を食べてゐると云ふ事を初めはたとえの様に云ってゐたが、いつの間にかそれが本當になり當然となり當り前の話になつてしまつた」(第54章, p. 240)。

世間の相互監視の目も日に日に厳しくなる。白っぽい夏服は米軍戦闘機の標的になるから着るなというお達しを無視して、百閒は夏服を着る。 “他人の目” への気兼ねすることが「どれ丈日本人を意氣地無しにしたか解らない」(第53章, p. 236)と書く。

そして迎える敗戦の日。詔勅を聴きながら「熱涙滂沱として止まず。どう云ふ涙かと云ふ事を自分で考える事が出來ない」(第56章, p. 249)と言いつつも、「新らしい日本の芽が新らしく出て來るに違ひない」(同, p. 254)と早くも “戦後” を見据える。『東京焼盡』はここで終わる。

◆師走らしい冷え込みの夜は、熱々のおでんと金沢土産の〈宗玄〉純米吟醸・山田錦・無濾過生原酒。今宵は燗酒ではなくひさしぶりに冷酒で。


◆午後10時の時点で気温がもう氷点下0.3度まで下がっている。明朝はいったい……。

◇本日の総歩数=1,631歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.30kg(−0.05kg) / 30.3%(0.0%)

17 december 2023(日)※〆切様がにじり寄って

◆午前7時半のろのろ起床。晴れ。気温10.1度。西北西の風。今日は吹き付ける北西風がことのほか冷たい。暖かかった昨日とはおおちがい。

◆週末の┣┣" 撃ち —— 〆切様がにじり寄ってくるが、まだぜんぜん文章が書けない。困った……

◆[蒐書日誌]をを、やっと出ましたか —— 伊藤潤・林亮太・松井実『進化思考批判集: デザインと進化学の観点から』(2023年12月16日公開、産業デザイン研究所出版局、東京, 368 pp., ISBN:978-4-9912988-2-0 → pdf版ダウンロード先[open access])※出版が間に合ってよかったですね。今夜が最終回の〈下剋上球児〉の代打逆転劇を連想しました。おめでとうございます。Ashes ! Cf: イトウジュン「『進化思考批判集』PDF版「まえがき」」(2023年12月15日)。

◇本日の総歩数=1,576歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.35kg(+0.20kg) / 30.3%(−0.5%)

16 december 2023(土)※季節はずれの暖かさに

◆午前7時半ゆるゆる起床。雨は小止みになり、今は曇り空。気温10.4度。北西の風。

◆[蒐書日誌]内田百閒『東京焼盡』(1955年4月20日刊行,大日本雄辯會講談社,東京, 261 pp.)の寝読みはまだ続いている —— 1945年3月下旬以降は、米軍に陥落したばかりの硫黄島から襲来するB29やP51の編隊による本土空襲の記録ががぜん増えてくる。東京だけでなく日本各地が空襲被災していると百閒は記している。

百閒ですら “生活者の日常” と “戦時下の非日常” がしだいに切り分けられなくなってくる。一方では、「急に頭の上で爆弾の落下音を聞いた。……土手の向うの四谷のつい近くから黒けむりが立ち騰った。實に恐ろしい物凄い景色であった。……何だか解らぬが、いろんな物が飛び散ってゐた様であって、人の腕や首もあったかも知れない」(第28章, p. 87)と酸鼻きわまりない光景を記した直後に、嘱託先の日本郵船で砂糖をもらい、値上げ前の切手をあわてて買って、配給の焼酎に舌鼓を打つ。この落差。

疎開もせず東京に居続けた百閒にも危機は迫る。4月の空襲では自宅近くに焼夷弾が落ち、延焼を防ぐため「火はたき」で火の粉を払ったと書く(第31章, p. 103)。四谷の雙葉女學校はこのとき全焼したが、火勢に舞い上がった庇が「道もせに散る花びらの風情」(同 p. 104)などと詠む余裕がまだある。しかし、5月25日夜の大空襲で百閒一家は焼け出されることになる。空襲警報の発令後まもなく、「焼夷弾が身近かに落ち出した。B29の大きな姿が土手の向う、四谷牛込の方からこちらへ今迄嘗て見たこともない低空で飛んでくる」(第38章, p. 142)という事態にたちいたる。

「機體や翼の裏側が下で燃えている町の燄の色をうつし赤く染まつて、ゐもりの腹の様である。もういけないと思ひながら見守ってゐるこちらの眞上にかぶさって來て頭の上を飛びすぎる」(同上)と戦火から逃げ惑いながらも実によく観察している。自宅が燃え落ちて、三畳一間の仮小屋暮らしになっても、「満更惡い氣持でもない」(第39章, p.153)と強気な百閒。「外に行く所もないし、かうして坐って見ると落ち着いた氣持がする、この小屋が氣に入ったから安住したい」(同 p.154)—— ひょっとしてこの人はとんでもないオプティミストなのか。

◆午後になって日差しが戻り気温はぐんぐん上昇。午後2時過ぎには19.4度とシャツ1枚で十分なほどの暖かさになった。


◆夜更けにおもむろに昆布出汁をひく〈みなか食堂〉店主。

◇本日の総歩数=3,102歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.15kg(−0.95kg) / 30.8%(+0.4%)

15 december 2023(金)※冷たい雨降る特別な日

◆午前5時半起床。雨。気温7.8度。北西の風。陽光が届かない冷え冷えとした日。

◆[蒐書日誌]新たないただきもの——服部英二・中島隆博・矢崎勝彦(編)『公共する経営:みんなの幸せがわたしの幸せ——京都フォーラム三十周年記念誌』(2023年11月3日刊行、京都フォーラム、大阪、viii+443 pp.[非売品])※以前、この京都フォーラムが主催する第70回復幸実学協働学習会で:三中信宏「系統樹曼荼羅:複雑な世界を読み取る視座」(2015年6月13日(土)9:30〜16:30@大阪駅前第三ビル24階・樹福書院会議室)という高座を務める機会があった。

◆今夜はカピオでの〈特別な一日〉イベントへ。予想通り来場者の平均年齢が(とても)高かった。


◇本日の総歩数=1,478歩. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 86.10kg(+0.40kg) / 30.4%(+0.4%)

14 december 2023(木)※師走でも新刊の山が

◆午前5時過ぎ起床。晴れ。気温は0.7度とひさしぶりの冷え込み。北北東の風。

◆午前の┣┣" 撃ち —— 某闖入┣┣" のお相手。とりあえず素材をひとつ送って様子見。残りはあとまわし。/お昼前、ひさしぶりになろに潜入し、先日出た『計量生物学』の別刷りをもらってきた。

◆青空の昼下がり。早朝の最低気温は0.2度まで冷え込んだが、午後は14.3度まで上がって、日なたは暖かい。観音台まで来たのだから、ランチはこれまたひさしぶりに〈コワタイ〉にてタイ風おかゆ「カオトム ข้าวต้ม」を。あいかわらず行列のできるお店だ。


◆[蒐書日誌]先月末からの不在中に、いただきものの新刊たちが堆積していた ——

  1. ピーター・ゴドフリー=スミス[塩﨑香織訳]『メタゾアの心身問題:動物の生活と心の誕生』(2023年12月15日刊行、みすず書房、東京, x+291+lx pp., 本体価格3,700円, ISBN:978-4-622-09662-7 → 版元ページ)※前著:ピーター・ゴドフリー=スミス[夏目大訳]『タコの心身問題:頭足類から考える意識の起源』(2018年11月刊行、みすず書房、東京, 本体価格3,000円, ISBN:978-4-622-08757-1 → 版元ページ)に続く第二弾。タコよりもメタゾアの方が高次分類群。
  2. 前川淳『空想の補助線:幾何学、折り紙、ときどき宇宙』(2023年12月1日刊行、みすず書房、東京, vi+185+iv pp., 本体価格2,700円, ISBN: 978-4-622-09661-0 → 版元ページ)※「パスタの幾何学」が取り上げられていて何気にうれしい。
  3. 山本貴光『文学のエコロジー』(2023年11月21日刊行、講談社、東京, 439 pp., 本体価格2,500円, ISBN:978-4-06-533645-8 → 版元ページ
  4. エリック・ラウガ[石本健太訳]『流体力学超入門』(2023年12月12日刊行,岩波書店[岩波科学ライブラリー・323],東京, vi+155 pp., 本体価格1,700円, ISBN:978-4-00-029723-3 → 版元ページ
  5. 鈴木勇一郎『国鉄史』(2023年12月7日刊行,講談社[講談社選書メチエ・792],東京, 272 pp., 本体価格1,850円, ISBN:978-4-06-534196-4 → 版元ページ)※ “鉄分” の多いアナタの必読書。

—— 以上5冊、ご恵贈ありがとうございました。

◆夕焼け小焼けで腹が減り……


◆明日は雨が降って寒くなるらしい。

◇本日の総歩数=937歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 85.70kg(−0.50kg) / 30.0%(+0.1%)

13 december 2023(水)※些か中途半端な寒さ

◆午前5時過ぎ起床。晴れ。気温7.5度、北東の風。昨日よりはやや寒いかな。

◆[蒐書日誌]内田百閒『東京焼盡』(1955年4月20日刊行,大日本雄辯會講談社,東京, 261 pp.)※ふと思い立って読み返している。第二次世界大戦末期(1944年11月1日から1945年8月21日まで)の東京が米軍空襲で燃えていくようすを克明にしかも淡々と記録した80年前の “日記” は、今の時代にはかえってリアルに感じられる。

『東京焼盡』の日記としての価値は、たとえば米軍機が飛来した際に「警戒警報」と「空襲警報」が発令された時刻が記録されていることだ。日中はもちろん真夜中でもおかまいなしに警報が鳴り響き、その都度、百閒夫妻は服を着替えて防空壕に逃げ込む日々が綴られる。

こんなくだりがある:「數年前の每晚の御馳走を書きとめた御膳日記を出して見た。昭和十一年の書き始め也。今日の御飯にも困る今から見れば誠に隔世の感あり」(1945年3月7日、p. 70)。戦火が激しくなり米や合成酒の配給にも事欠く時代であっても、かつての “食” の思い出は消えない。

B29などの大編隊が東京のあちこちに焼夷弾を落とし、地上からの高射砲での応戦、爆撃による火災の広がりを目撃し、また焼け出された被災者のうわさも百閒は耳にする。しかし、日々窮乏する生活をどのようにしのぐのかという “生活者” の視点がいつもどこかにある。 —— 東京大空襲の2ヶ月前のことだ。

1945年3月10日の東京大空襲について、百閒は自ら経験した関東大震災との比較をしている:「空は晴れてゐたけれど風強く、火事はますます大きくなった。大正十二年の大地震の大火の時に出来た入道雲のような煙のかたまりが今夜も現はれた」(p. 71)——これって “火災旋風” のことか?

どんな状況にあっても「日記」を長く記し続けることは、動機としては極私的かもしれないが、残された記録は情報源として利他的な意義もあるだろう。長く続けたから意義が生まれるのであって、意義があるから長続きしたわけではない。

◆「濡れて行く旅人の後より霽るる野路のむらさめ」。

◇本日の総歩数=535歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 86.20kg(−0.5kg) / 29.9%(+0.9%)

12 december 2023(火)※本降りの雨に濡れて

◆午前5時前起床。冷え冷えする雨。気温9.8度。北東の微風。

◆午前の┣┣" 撃ち —— 本詰め段ボール箱の屋内大移動。屋内とはいえきついきつい……

◆雨のち晴れ間、しかしまた曇り空。日中の最高気温は15.4度だった。

◆午後の┣┣" 撃ち —— 大きな闖入┣┣" が飛び込んできた。来週までに仕留めないと。

◆この半月というもの、旅から旅への統計巡業続きで〈みなか食堂〉は臨時休業を余儀なくされていた。しかも厨房のガスレンジは不自由なまま(近日中に新品と交換しないと)。今宵はひさしぶりに牛丼とけんちん汁をご用意しました。いずれも味のベースは昆布鰹出汁と酒田の〈麓井〉生酛純米。ついでに熱燗でキマリ!


◆明日は明日の風が吹く(知らんけど)。

◇本日の総歩数=2,808歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 86.70kg(−0.25kg) / 29.0%(+0.9%)

11 december 2023(月)※風に舞う燃え尽きた灰

◆午前5時起床。曇り。気温7.2度。西北西の風。すでに “灰” なので風が吹けばさらさら舞い散る。

◇本日の総歩数=927歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 86.95kg(+0.85kg) / 28.1%(−0.8%)

10 december 2023(日)※松戸の森で太鼓を叩く

◆午前6時過ぎ起床。晴れ。最低気温2.5度。西北西の風。この冷え込みからどうやって予想最高気温19度まで上がるのか? 本番の日。朝餉はずっしりスペイン風オムレツを。


◆本日のお座敷 —— 松戸シティフィルハーモニー管弦楽団第33回松戸市民コンサート@松戸・森のホール21(大ホール)。午前10時過ぎにホール到着。ステリハは、ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」序曲/チャイコフスキー:イタリア奇想曲/ロッシーニ:スターバト・マーテルの曲順通り。


◆正午前、オケや合唱団のみなさんはまだステリハ中なれど、オリ番のワタクシは腹が空いたのでとっとと早弁してしまった。チャイコフスキー〈イタリア奇想曲〉は体力勝負なので。

◆午後2時の外気温は19.6度。あまりに暖かすぎる。ホール開場(14:00)までまだ時間があるのでしっかり個人練習。この大太鼓のパッセージを一本バチで乗り切るのは筋力勝負。何回も叩いていると乳酸が蓄積して本番でナミダを見る。チャイコフスキーはオニ。


◆手に汗握る、とちごて、手にバチ握る出番がつつがなく?終わり、懇親会前の夕刻むしやしない(Koji Cafe)。甘いもんが押し寄せるシアワセよ。


◆幹事よりも早く懇親会場に乗り込むエキストラ。

◆午後11時前につくば帰還。今日は夜が更けても寒くない。

◇本日の総歩数=8,204歩. 朝◯|昼◯|夜✕. 計測値(前回比)= 86.10kg(−0.80kg) / 28.9%(−0.2%)

9 december 2023(土)※冬の眠りは暁を覚えず

◆惰眠をむさぼる土曜の朝のろのろ起床。。午前8時過ぎ気温5.5度。西北西の風。

◆[蒐書日誌]昨日の北陸新幹線車中本としてさくっと読了:加藤政洋・〈味覚地図〉研究会『京都食堂探究:「麺類・丼物」文化の美味なる世界』(2023年11月10日刊行,筑摩書房[ちくま文庫・か-87-1], 東京,214 pp., 本体価格800円, ISBN:978-4-480-43920-8 → 目次版元ページ)。本書を読むと、とりわけ麺類料理(うどん・蕎麦・中華そば)の成立と変遷が複雑に絡み合っていることがわかる(「しっぽく」コワい……)。店と料理人と料理自体の移り変わりを “系統樹” として描くことはできないだろうか。そういう “食文化系統樹” にはとても関心がある。

◆午後の最高気温は17.0度。師走であることを忘れさせる暖かさ。蟹がまだ隠れていたので、早めの夕餉にした。〈舟楽〉の蟹の棒鮨。ささやかなシアワセ。


◆夕暮れ。松戸に出撃。午後7時に新八柱駅を出る。松戸の森のホール21(小ホール)にて明日の定期演奏会のGP。午後10時過ぎにつくば帰還。明日本番。


◇本日の総歩数=10,109歩. 朝◯|昼△|夜◯. 計測値(前回比)= 86.90kg(+0.45kg) / 29.1%(−0.5%)

8 december 2023(金)※〈蟹とともに去りぬ〉

◆午前5時半起床。曇り。気温9.5度。南南東の風。ややうう……

◆昨日で石川県農林総合研究センター主催〈統計研修〉がはねたので、今日は朝から〈近江町市場〉をしっかり “巡検” する余裕がありまくる。香箱蟹が服にひっかかってきたので丁重にお連れした。


◆帰路の駅前〈金丸酒店〉で「宗玄」の生酒が呼ぶ声が聞こえたので、これまた丁重につくばに発送した。〈ホテル金沢〉をゆるゆるチェックアウトして金沢駅へ。〈百番街あんと〉をうろうろしていたら、「かぶら寿司」がたむろしていたので、これも何かの縁と思い、レジにお連れした。金沢土産はこれで最後かなぁ。

◆[蒐書日誌]飯野亮一『晩酌の誕生』(2023年11月10日刊行,筑摩書房[ちくま学芸文庫・イ-54-4], 東京,375 pp., 本体価格1,300円, ISBN:978-4-480-51216-1 → 目次版元ページ)を金沢滞在中に読了。室内照明の時代的変遷とともに、夜の生活が明るく長くなり、 “晩酌” という食文化もしだいに変わっていった著者の主張は納得できる。「晩酌=寝酒」から「晩酌≠寝酒」への移行。

『晩酌の誕生』の読みどころは、江戸時代の晩酌文化を論じた:第7章「江戸で花開いた晩酌文化」/第8章「晩酌の習慣が広まる」/第9章「多彩な晩酌の肴」/第10章「長くなった夜の生活時間」。計200ページにも及ぶこれらの章では江戸時代のさまざまな刊本から図版が引用され、眺めているだけで楽しい。

夜間照明と生活空間の質との関わりについては:乾正雄『夜は暗くてはいけないか:暗さの文化論』(1998年5月25日刊行,朝日新聞社[朝日選書600],東京,vi+235pp., 本体価格1,300円,ISBN:4-02-259700-3 → 書評目次)という本にくわしく書かれている。その本では晩酌というテーマには言及がなかったので、本書『晩酌の誕生』は相補的な内容ともいえよう。

◆金沢からつくばに帰り着いたのは午後4時過ぎ。今宵の夕餉は近江町市場〈舟楽〉本店の「香箱蟹ちらし」とかぶら寿司。いちめんの蟹また蟹。


◇本日の総歩数=10,723歩. 朝△|昼−|夜◯. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測

7 december 2023(木)※打ち上がって金沢駅前

◆午前5時半起床。本降りの雨。気温12.4度。南西の強風。

◆統計研修最終日 —— 雨上がりの農業試験場。明け方の真っ赤な雨雲は去ったようだ。最終日の今日も9:30スタート。

  • [金沢]乱塊法解説。 posted at 10:03:31
  • [金沢]乱塊法のR実習。 posted at 11:09:53
  • [金沢]風が吹き荒れている。 posted at 11:18:39

◆強風吹き荒ぶ試験場の昼休み。気温は11.8度、風速12m。 最終日も白米食味試験。


  • [金沢]昼休みも統計コンサルティングを。 posted at 12:51:44
  • [金沢]モデル選択論の解説。 posted at 13:56:52
  • [金沢]モデル選択論実習終わり。休憩後は質疑とコンサルティングの時間。 posted at 14:47:38
  • [金沢]研修日程終了! みなさん、おつかれさまでした posted at 16:28:58

◆統計研修がはねた今宵は金沢駅前の〈駅前馳走酒場よいよい 金沢〉にて打ち上げ懇親会。みなさま、どうもお世話になりました。また来年。


—— 懇親会終了後はワルさをすることもなくホテルにて爆睡。

◇本日の総歩数=7,568歩. 朝△|昼◯|夜✕. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測

6 december 2023(水)※いろいろなフシアワセ

◆午前5時半起床。晴れ。気温4.9度。南南東の風。

◆統計研修二日目 ——

  • [金沢]今日も試験場なう。9:30スタートです。 posted at 09:13:20
  • [金沢]確率分布の総論から正規分布の各論へ。 posted at 10:07:51
  • [金沢]正規分布の解説と実習。実験計画法前座噺。昼休み。 posted at 11:53:10

◆正午の気温15.5度。晴れて暖かすぎる。今日もお昼は白米食味試験なり。

  • [金沢]電波飢餓で Webex がブツブツ切れる午後。 posted at 14:10:35
  • [金沢]完全無作為化法の解説終わり。休憩後はR実習。 posted at 14:46:24
  • [金沢]今日は多重比較まででおしまい。また明日。 posted at 16:55:39

◆今宵は近江町近くの武蔵町〈座いっく〉にてささやかに香箱蟹から。 “お水” は〈遊穂〉純米吟醸。香箱蟹はサイズは小さいながら、ぎっしり詰まっていて食べでがあった。


◆〈宗玄〉純米山田錦には加賀のソウルフード「かぶら寿司」を。


◆明日は最終日。予定よりも遅れているので講義内容を調整しないと。

◇本日の総歩数=8,984歩. 朝△|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測

5 december 2023(火)※JR七尾線に初乗車する

◆午前5時過ぎ起床。曇り。気温3.8度。南南東の風。さやかでヘルシーな朝ごはん。このビジネスホテルを選んだのは正解だった。いくらの小鉢に金箔がトッピングされていたのはさすが金沢。

◆午前8時過ぎのJR七尾線に乗る。こっちの線路は初乗車。とはいえ、二つ目の森本駅で下車。送迎で試験場に向かう。北陸やなあ。

  • [金沢]石川県農林総合研究センター試験場なう。統計研修の設定中。 posted at 09:01:04
  • [金沢]Webex トラブっています…… posted at 09:22:52
  • [金沢]統計学概論。いま休憩。 posted at 10:07:43
  • [金沢]「datasets がありません」というフシアワセが大量発生。なんでやねん…… posted at 10:53:19
  • [金沢]都道府県の場合、ネットに自由に繋げないのが元凶であることはわかっているのだが…… posted at 10:58:11
  • [金沢]R 64-bit 版はフシアワセ、32-bit 版はシアワセになれることがわかった。その理由は知らんけど。 posted at 11:00:43
  • [金沢]フシアワセいろいろな午前中。午後はデータ可視化の実習です。 posted at 11:55:49

◆白米食味試験の昼下がり。対照群はコシヒカリ。


  • [金沢]三次元散布図が描けないフシアワセ(rglが入ってない?)、マークダウンからの出力ができないフシアワセ(文字コードutf-8の問題?)etc. posted at 13:56:16
  • [金沢]Webex の「共有」が頻繁にオチるのを何とかしてほしい。 posted at 15:13:05
  • [金沢]本日の統計研修は無事(ではなく)終了。RStudio のフシアワセも散発した。最後はシアワセになれたのだが……。 posted at 16:25:46

◆帰りも森本駅からJR七尾線に乗る。

◆ホテルで荷物を置いてから駅前の〈大酉茶屋〉へ。 “お水” は〈菊姫〉オンリー。金沢おでんには「先一杯」、ほたて真丈には「生生酒」、むかご揚げには「にごり」熱燗。




◆最後は純米吟醸「東籬」。店のおすすめで、アテは烏賊の塩辛黒づくり。


◆明日も研修は続くのだった。

◇本日の総歩数=5,797歩. 朝△|昼◯|夜✕. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測

4 december 2023(月)※またまた巡業の旅路へ

◆午前4時過ぎ起床。晴れ。気温0.5度。南南西の微風。旅支度。

◆次なる旅立ちの朝のむしやしないは大分土産の〈ジャズ羊羹クラシック〉。これは新たな名物。


◆正午前、何年ぶりかで北陸新幹線〈はくたか〉に乗り、午後2時過ぎに終着の金沢駅に到着。金沢に来たのはほぼ20年ぶりのことだろうか。かつて金沢大学理学部生物学科での〈系統分析に関する闇の講習会, 第2幕〉が1995年2月のこと、プライベートな〈蟹蟹ツアー〉が1998年のことで、それ以降はないので、実に25年ぶりの金沢来訪。駅前の風景がガラッと変わっていて、ワタクシの記憶とぜんぜん合致しない。


◆駅前の〈ホテル金沢〉にチェックインして、すぐ近江町市場へ直行。地下の〈チャンピオン・カレー近江町店〉で「Lカツカレー」の「Mサイズ」を完食した(ようわからんメニュー……)。駅前の〈かなまる酒店〉に誘引され、しばし在庫の巡検をする


◆今日はやんちゃせず、ホテルでおとなしくホネ休めを。明日から始まる石川県農林総合研究センターの統計研修はハイブリッド開催になるのだが、マイナー極まりない Webex を用いるとのことで、最新のアプリをダウンロードしたり、設定を変更したりてんやわんやの研修前夜。

◇本日の総歩数=9,286歩. 朝◯|昼△|夜◯. 計測値(前回比)= 86.45kg(+0.40kg)/ 29.6%(−1.3%)

3 december 2023(日)※ひたすら惰眠を貪る朝

◆午前5時前にいったん目が覚めてごそごそした。しかし、あまりに寒いので二度寝を決め込み、次に目が覚めたのが午前8時というていたらく。外は快晴、最低気温は氷点下1.1度だった。

◆早朝の┣┣" 撃ち —— 昨日までの大分の統計研修で、一般化線形モデル(GLM)のもとでの多重比較の方法について質問を受けたので、忘れないうちにメール返信した。multcomp パッケージの glht() 関数を使えばきっと大丈夫でしょう。

◆[蒐書日誌]奥村隆(編)『戦後日本の社会意識論:ある社会学的想像力の系譜』(2023年11月20日刊行、有斐閣、東京, xiv+384 pp., 本体価格3,600円, ISBN:978-4-641-17490-0 → 版元ページ)※2段組400ページ。ご恵贈まことにありがとうございました。

◆おやつ時の健全なるむしやしない。


◆夕暮れ┣┣" 撃ち —— 白眉 zoom ミーティング 17:30〜18:00。

◆旅支度の夜。

◇本日の総歩数=1,491歩/80回. 朝◯|昼−|夜△. 計測値(前回比)= 86.05kg(−0.15kg) / 30.9%(+1.9%)

2 december 2023(土)※氷点下の寒さの朝寝坊

◆昨夜は午前様だったので、今朝は午前7時半のろのろ起床。晴れ。気温は氷点下1.0度。しばらくいないうちに氷点下の季節が始まっていた。

◆新しい総説記事の出版です —— 三中信宏・岩田洋佳・伊達康博・曹巍・Harshana Habaragamuwa・桂樹哲雄・小林暁雄・山中武彦・櫻井玄 2023. 農学における生物統計学:農業データ解析のルーツから見ていく現代の農学と統計学[日本計量生物学会40周年記念論文]。計量生物学 44(1): 55-82. この総説記事は近いうちに J-Stage の「計量生物学」サイトからオンライン公開されるでしょう。

◆[蒐書日誌]NPO法人ハットウ・オンパク(監修)『別府八湯温泉本(2023〜2024年版)』(2023年11月25日刊行,おおいたインフォーメーションハウス,大分,本体価格600円)※今年も別府に到着してすぐ買いました。

◆今日は寒かったのでうろうろ外出せず、おとなしくしていた。

◇本日の総歩数=2,291歩. 朝−|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 86.20kg(+1.05kg) / 29.0%(−1.1%)

1 december 2023(金)※寒風吹く大分研修貫徹

◆午前6時起床。師走の初日は曇り空。気温は6度台。


◆草履をつっかけて〈山田別荘〉から至近の共同湯〈春日温泉〉へ。朝イチの熱いお湯を独占する。湯筒を開けっ放しにすると激アツ源泉が流れ込んでタイヘンなことになるので要注意。



◆大分統計研修最終日 ——

  • [大分]県庁なう。統計研修最終日。大分城下は曇りところどころ晴れ。海風が冷たい。 posted at 09:13:49
  • [大分]最尤法とAIC——モデル選択論の解説。 posted at 10:16:30
  • [大分]モデル選択論のRStudio演習。 posted at 10:49:23
  • [大分]一般化線形モデル(ポアソン回帰)のデモ。 posted at 11:45:36
  • [大分]多変量解析の解説とRcmdr演習。 posted at 13:57:23
  • [大分]質疑とコンサルティングの時間。 posted at 14:14:30
  • [大分]統計研修全日程終了! posted at 15:36:40

◆JR大分駅前にて空港高速バス待ち中。曇りときどき小雨。気温8.9度の寒さ。午後6時前に大分空港着。

◆大分空港にて —— 今日の晩ご飯は佐伯の「幻の赤しそ寿司」。鯵を開いて酢飯を詰め、赤紫蘇を巻いたお寿司。ご飯がぎっしり詰まった鯵4尾を完食すればけっこうな食べ応えがあった。


◆[蒐書日誌]三中信宏:[書評]「人間社会の将来を生態学的に見据える——絶妙な生態システムを存続させるために」——宮下直『ソバとシジミチョウ:人—自然—生物の多様なつながり』(2023年9月30日刊行、工作舎、東京, viii+244 pp., 本体価格2,600円, ISBN:978-4-87502-557-3 → 目次版元ページ).週刊読書人2023年12月1日号[4面]掲載(→サイト)。

◆午後8時過ぎに大分空港を離陸し、午後9時半に羽田空港着陸。午前零時過ぎにつくば帰還。遠かったなあ。来年の研修日程もすでに確定している。また♨だ、いや研修だ。

◇本日の総歩数=9,795歩. 朝△|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 未計測 / 未計測