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oude dagboeken

日録2017年10月 


31 oktober 2017(火)※気忙しい神無月の晦日

◆午前5時半起床.晴れ.気温5.7度.冷え込む夜明け前.朝焼け.秋色さらに深まる観音台.ここ数日の朝晩の冷え込みで,通勤路沿いのフウノキがだいぶ黄葉してきた.今朝の最低気温は5.2度だった.

◆[欹耳袋]第8回農業環境インベントリー研究会のオーガナイザー業務.テーマは〈統計モデリングとデータ解析の最前線:農業〜環境〜多様性をつなぐ〉.今の予定では【日時】2018年2月23日(金)13:00〜17:20【場所】つくば国際会議場〈エポカルつくば〉中ホール.演者はすでに確定している.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 常盤台から成績報告が届いてませんとの連絡あり.特定記録郵便の記録をごそごそ探しまわる.記憶ではなく記録こそイノチ.その後,無事に発見されたとの連絡あり.

◆[欹耳袋]bioRxiv | The Bio::Phylo libraries for phylogenetic data analysis, version 2.0

◆木枯らし一号が吹き荒れた昨日とは一転して,日差しがぽかぽかと暖かい昼休みになった.正午の気温は15.6度.落ち葉をさくさく踏みしめてロングコース徘徊だん.歩き読み本:吉田勝次『素晴らしき洞窟探検の世界』(2017年10月10日刊行,筑摩書房[ちくま新書・1282],東京, 8 color plates + 253 pp., ISBN:978-4-480-06997-9 → 目次版元ページ).三重の「霧穴」スゴイ.

◆本日のゲラ読み進捗 ——

  • [つくば]『統計思考の世界』第11講ゲラ読みだん.たまに数式が並ぶときには,非TeX世界ではこーいう真っ赤な “泥沼” がいたるところで出現する.
  • [つくば]『統計思考の世界』第12講ゲラ読みだん. posted at 10:52:09
  • [つくば]『統計思考の世界』第13講ゲラ読みだん.花もべいずも踏み越えて. posted at 11:39:09
  • [つくば]『統計思考の世界』最後の第14講ゲラ読みだん.以上,本文計541.59枚×400字でB5版208ページ.まだ初校ゲラをもらっていないプロローグ&エピローグ&文献リストは計77.91枚×400字.換算して計29.92ページ.目次とか索引を入れれば総計250ページくらいか. posted at 14:10:52

ゲラ一式を編集部に郵送して一段落.次は図版の修正をば.印刷したときの画質を考えるとpdfとかjpegではなく,画像圧縮していないtiffがベストとのこと.そりゃそうだ.

そういえば,昨年出たケンブリッジ大学出版局の本のときは,添付画像の画質のリクエストが何度もあった.けっきょく原本(紙)から再スキャンして高精細度の画像ファイルを送った.電子本とかぜんぜん話にならなくて,要するに「紙」の元本が手元にないとどうしようもない.

◆神無月最後の┣┣" 撃ちは『統計思考の世界』修正図版作成.すべてRStudioからのTIFFファイル出力.図版の修正が終わったからには,明日からは別件の原稿執筆ライフの再開だ.

◇本日の総歩数=14,702歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.80kg(+0.05kg) / 31.1%(+0.7%)


30 oktober 2017(月)※木枯らし一号が吹いて

◆午前5時半起床.晴れ.台風一過の夜明け前はシルエットがひときわ鮮やか.午前6時の気温は16.3度だが,吹き返しの北西風がごうごう吹いて寒い. つくバス出勤の朝.雲一つない晴天,吹きつける北西風.昨夜の風雨の名残りか,榎戸交差点はまだかなり冠水していた.午前8時の気温は17.4度.月末の週明けは短距離走.いま外で吹き荒れている北風は木枯らし1号らしい.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 来月の┣┣" 撃ちの段取りを再検討./いよいよ来週から始まる毎年恒例なろ様の数理統計研修 “洗脳本” が届いた.基礎編(267 pp.)と応用編(295 pp.)の二週間の出家修行が受講生を待ち構えている.ちゃんとPCにR三点セットをインストールしてからつくばに来るようにね.

◆北風が吹きつける昼休み.気温は朝から17度前後を行き来しているが,風速が10メートルもあると寒すぎる.ひっそりと引きこもるしかない.

◆[蒐書日誌]小人閑居して読書をなす.先週の不在中に積み上がっていた本たち —— 吉田勝次『素晴らしき洞窟探検の世界』(2017年10月10日刊行,筑摩書房[ちくま新書・1282],東京, 8 color plates + 253 pp., ISBN:978-4-480-06997-9 → 版元ページ)※ずいぶんひさしぶりに「カバージャケット裏芸」を見せてもらった.木枯らしが止んだら歩き読むことにしよう./キース・E・スタノヴィッチ[木島泰三訳]『現代世界における意思決定と合理性』(2017年11月3日刊行,太田出版,東京, 322 pp., 本体価格3,800円, ISBN:978-4-7783-1597-9 → 版元ページ)※ご恵贈ありがとうございます!/Juan J. Morrone 『Evolutionary Biogeography: An Integrative Approach with Case Studies』(2009年刊行, Columbia University Press, New York, xviii+301 pp., ISBN:978-0-231-14378-3 [hbk] → 版元ページ)※進化生物地理学の本.著者はUNAMの生物地理学者.WHSで何度かお会いしている.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 四国の某県庁からセキュリティの “ベルリンの壁” が超えられなくてRがインストールできないとの悲鳴が届く.

◆[蒐書日誌]密林から存在論が届く —— 倉田剛『現代存在論講義 I:ファンダメンタルズ』(2017年4月7日刊行, 新曜社,東京, xii+186 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-7885-1518-5 → 版元ページ)/倉田剛『現代存在論講義 II:物質的対象・種・虚構』(2017年10月20日刊行, 新曜社,東京, viii+179 pp., 本体価格2,200円, ISBN:978-4-7885-1544-4 → 版元ページ)※_・) 。oO (存在論,コワい……)

◆本日のゲラ読み進捗 ——

  • [つくば]『統計思考の世界』第9講ゲラ読みだん. posted at 15:15:21
  • [つくば]『統計思考の世界』第10講ゲラ読みだん. posted at 15:30:29

◆夕方になっても木枯らしは止まず.今日は朝焼けが鮮やかだったが,夕焼けも負けてはいない.気温はもう12度台まで下がってきた.明朝は放射冷却でぐっと冷え込むかも.

◇本日の総歩数=8,302歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.75kg(−0.2kg) / 30.4%(0.0%)


29 oktober 2017(日)※台風が駆け抜ける日曜

◆午前6時半起床.雨.気温13.9度.

◆午前の┣┣" 撃ち —— マンション理事会 9:00〜12:00.雨足さらに強し.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 昼下がりの観音台はすでに水浸し.午後3時過ぎ,土砂降りになってきたのであわてて撤収し,やはり土砂降りの竹園に帰還.いたるところで道路冠水箇所あり.

◆ここのところ魚を料理することが多くなってきたので,いよいよ本格的な「ウロコ取り」を買わねば,と思い立ち,某カスミとか某ベニマルとか某イオンとか某ロフトとか探しまわったんだけど ぜ ん ぜ ん なくってとぼとぼ帰ってきた.厨房用具がそろっていた筑波西武があればなぁと嘆息するしかない.

◆風雨の夜の┣┣" 撃ち —— 厚木に顔写真郵送./年末調整のこまごま書類作成だん(訂正印押しまくり)./来月の┣┣" 撃ちカレンダー更新./統計研修関連のフシアワセ対応数件(累積)./『統計思考の世界』初校ゲラ読み後半(第9講〜第14講)※月内には終わらせるん./師走の岡山巡業の宿を確保.返す刀で来年3月の札幌の宿とフライトも確保してしまったのはさすがに気が早すぎたかも.ワタクシが登壇する自由集会はきっと大丈夫だろうが,別の某バトルの会場では流れ弾に当たらないように,安全に隠れられる太い “電柱” を事前に用意しないといけない.

◆午後9時を過ぎて外が静かになってきた.台風は駆け抜けていったにちがいない.

◇本日の総歩数=2,542歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.95kg(−0.55kg) / 30.4%(+0.9%)


28 oktober 2017(土)※雨降る土曜の厨房にて

◆午前6時前起床.曇り.気温12.3度.前夜燃え尽きた真っ白な “灰” の上に雨が降りかかっては止む.

◆[欹耳袋]クエーサーの最節約法による「astrocladistics(天体分岐学)」の新論文:Didier Fraix-Burnet et al. 2017. Phylogenetic Analyses of Quasars and Galaxies. Frontiers in Astronomy and Space Sciences, 10 October 2017. http | pdf [open access].彗星に関する分岐分析の論文ならすでにある:A. Milani & P. Farinella 1994. The age of the Veritas asteroid family deduced by chaotic chronology. Nature, 370: 40–42. abstract.Cf: Robert J. O’Hara 1997. Population thinking and tree thinking in systematics. Zoologica Scripta, 26(4): 323–329. html

◆午後は近場をうろうろ買い出しに出て雨に濡れて帰ってきた.午後3時の気温は14.6度.

◆[欹耳袋]Concurring Opinions | Nothing so Lovely as a Tree | 21 October 2017. ※血縁樹(arbor consanguinitatis)の例.

◆冷たい雨が降り続く夜.午後8時の気温は13.3度.うすら寒い夜にはあたたかいものを用意するのは必然.新鮮な茨城県産チダイがスーパーに並んでいた.体長15センチのチダイが一尾60円足らずという安さだったので,土鍋にずらりと並べて鯛めしをつくった.レシピ:【食材】チダイ(4尾)・しめじ(適量)・米3合(白米2.5合+玄米0.5合)・昆布(10cm×10cm)・濃口醤油大さじ3・日本酒大さじ2・塩小さじ2/3

  1. チダイはうろこと内臓とエラを取って,塩を振り半時間おいたのち,グリルで両面を焼いて焦げ目を付ける.
  2. 米は研いでからざるに上げて半時間おく.
  3. 土鍋に水4カップと昆布そして調味料類をすべて入れ,2 の米を投入,さらにしめじを入れ,最後に 1 のチダイを並べる.
  4. 土鍋は強火にかけ,沸騰して吹きこぼれる前に中火にして5分,さらに弱火にして7分,そして火を止めてから10分蒸らす.
  5. 一尾はそのまま食べ,残りは骨をはずして身をご飯に混ぜ込む.小骨が多いので要注意.

チダイは小骨が多いのがやや難だが,小ぶりでもずらりと尾頭付きが並ぶのは壮観.ひさしぶりの王祿酒造〈渓〉28BY純米吟醸直汲みとともに.

◆台風22号は明日関東の南海上を駆け抜けるとの予報.

◇本日の総歩数=8,599歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.50kg(+0.70kg) / 29.5%(−1.6%)


27 oktober 2017(金)※興行千秋楽,夜の宴へ

◆午前6時過ぎのろのろ起床.晴れ.気温6.8度の寒い朝.最低気温は6.4度だった.うっかり〆切様を見逃してしまって “源泉かけ流し” になった┣┣" が舞い戻ってきた.今日の午前中の “内職” 決定(うう……).

◆秋空の電農館.気温はやっと10度を超えたところ.日中はさらに上がって20度を上回るとの予報.筑波事務所のイチョウ並木は誰にも拾われないままの銀杏がむなしく散らばっている.今なら取り放題.

◆[欹耳袋]昨夜,来月の数理統計研修に参加する研修生から,CRANミラーサイトからRcmdrをダウンロードしたいが「パッケージリストにRcmdrがない」という問い合わせがあった.いったいどういう状況なのか想像ができない.今日が最終日の分子系統ワークショップでは,PC実習室ですべて同一のPCを用いるので,個別のフシアワセは原理的に生じない(フシアワセがあるときは全員がフシアワセになる).一方,数理統計研修では研修生が各自PCを持ち込むので,フシアワセのかたちはそれぞれちがっている.Rのインストールができないというフシアワセの悲鳴はほかにも日本各地から届いている.県ごとの「ネット遮蔽壁」が異なっていて,https サイトにだけつながらないとか,意味不明の警告メッセージが出るとか,多種多様なフシアワセが個別に発生する.つくばに来てから「実はフシアワセです」と講義中に告白されてもどうしようもないので,事前に問題を解決するためにかなり詳細なインストールガイドを配布しているのだが,どれくらい自力で解決してくれるかが懸案事項.それらに対処するのも仕事のうちだが,ありとあらゆる場合が生じ得るのでもうタイヘン.

◆分子系統ワークショップ(最終日) ——

◆午前の “内職” —— Rインストールの件で,事務局と北陸の某県庁に連絡.

◆正午直前に農林団地を脱出し,常磐道の側道沿いに一路〈おはん〉へ.ひさしぶりにおまかせのちらし寿司を堪能した.

◆午後の “内職” —— 来月の紙芝居ふたつを事務局にメール送信./某書評原稿ひとつをメール送信.“内職” しまくり.

◆最後の山場へ ——

  • #ws207 午後イチは田辺晶史「分子進化の統計モデリングとモデル選択」.これから実習が夕方まで続く. posted at 13:02:46
  • #ws207 さらに続いて「最尤系統樹推定と系統樹の信頼性評価」なう. posted at 13:40:22
  • #ws207 さらに続いて「系統樹・系統仮説の可視化と系統仮説間の統計的比較」なう. posted at 14:24:02
  • #ws207 【事務連絡】Mac 電源キットの差し込み口(プラグ)が講師教卓に忘れ物です.後ほど事務局から確認の連絡があるはずです.講師陣の共通見解として,こんなポカミスをやらかすのは “三島の御大” にちがいないという結論に達したのですが,忘れてません? posted at 14:29:47
  • #ws207 ブーツストラップ値をどう解釈するか?[系統推定・悩みの相談室] posted at 14:56:54
  • #ws207 最後に「分子系統解析における様々な問題について」スタート. posted at 15:15:20
  • #ws207 悩みの相談室なう. posted at 15:42:48
  • #ws207 全日程だん.おつでした. posted at 16:05:16

◆[蒐書日誌]瑞丸のブログ「『スティーヴン・ジェイ・グールド 渡辺政隆・三中信宏訳 『ニワトリの歯』』」(2017年10月26日)※ハードカバー版の訳本が出たのが1988年のことだからもう30年が経つのかぁ.むかしむかしの翻訳業.

◆電農館を撤収し,いったん帰宅.午後6時過ぎに再出撃.今宵はさらにTXつくば駅に近くなった〈三浦飲食堂〉へ.金曜の夜,当然の「満席御礼」である.元〈珈琲のなかやま〉だった店舗には,ビールはもちろん,ワインの品揃えもとても豊富だった.ワタクシの定番はこの「パウエル・クワック(Pauwel Kwak)」という銘柄のベルギービール.フラスコ型の異形グラス.そして木枠には「アナタの健康のために(Op uw gezondheid)」とフラマン語で書かれている.さんざん呑んで店を出たのは午前零時寸前.真っ白に燃え尽きた夜.

◇本日の総歩数=7,240歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 92.80kg(+0.35kg) / 31.1%(0.0%)


26 oktober 2017(木)※すっきり秋晴れの青空

◆午前6時起床.すっきり青空.放射冷却のせいか,気温は6.8度と冷え込んでいる.つくバスで観音台へ.昨日とは打って変わってきりっと涼しい秋空が広がっている.今朝の最低気温は6.4度まで下がったが,日中は20度くらいになるとの予報.出勤簿にハンコを押して解放されてから電脳館へ.分子系統ワークショップの二日目.昨夜の宿泊施設では二次会で盛り上がったらしい.

◆分子系統ワークショップ(二日目) ——

◆昼休みはのうかんけんへ舞い戻る.正午の気温は18.3度.日差しがあたたかい.今日も┣┣" と着便本が積み重なっていた.

◆午後のワークショップ:

  • #ws207 電農館アゲイン.冷房オン. posted at 12:56:05
  • #ws207 午後イチは岩崎渉「分子系統学とバイオインフォマティクス」スタートなう. posted at 13:00:10
  • @windowmoon 遠距離移動おつかれさまです.明日よろしく〜 posted at 13:05:49
  • #ws207 岩崎センセの線形代数講義が続いている. posted at 13:51:20
  • #ws207 SonicParanoid iwasakilab.bs.s.u-tokyo.ac.jp/sonicparanoid/ 高速にオルソログを発見するツール. posted at 14:36:30
  • #ws207 Graph Splitting gs.bs.s.u-tokyo.ac.jp アラインメントせずに系統推定する. posted at 14:40:00
  • #ws207 本日最後の演目は沓掛展之「表現型の系統種間比較」です. posted at 15:06:46
  • #ws207 系統学的比較法(PCM)の手法としては,かつての独立対比法(IC)は今は使われなくなっている.その代わりに系統学的一般化最小二乗法(PGLS)が用いられるようになった. posted at 15:43:40
  • #ws207 PCMには分散共分散行列がとても大事. posted at 15:52:29
  • #ws207 Variable Brownian Motion モデルを実装する BayesTraits はコードが正しいかどうかやや不安.Rの diversitree が同等なパッケージ. posted at 16:17:05
  • #ws207 Ornstein-Uhlenbeck 過程( “rubber-band” )として進化的制約をもつ安定化淘汰モデルを立てる. posted at 16:20:39
  • #ws207 方向性淘汰を検出する方法:1. Phylogenetic Outlier Test; 2. Approximate Bayesian Computation; 3. Variable Rate/Slope Model. posted at 16:47:58
  • #ws207 Shedding light on the ‘dark side’ of phylogenetic comparative methods eprints.whiterose.ac.uk/107950/ posted at 16:55:18
  • #ws207 二日目だん. posted at 17:48:17

◆夜遅く白羽の矢を立て続けに放ったのだが,今日の明日でいったい何人 “動員” できるかな.

◇本日の総歩数=6,262歩. 朝◯|昼−|夜△. 計測値(前回比)= 92.45kg(−0.4kg) / 31.1%(−0.1%)


25 oktober 2017(水)※電農館興行は雨の初日

◆午前5時半過ぎ起床.曇り.気温10.8度.午前6時の時の鐘.小雨が降りだした.雨降る観音台.午前8時の気温は12.0度と肌寒い.まずはのうかんけんにて出勤簿にハンコを押して今日の “自由” を勝ち取り,電農館へ直行する.農林団地の観音台二丁目十字路の信号が両方向とも故障消灯しているので,運転にはくれぐれもご注意を.

◆分子系統ワークショップ(初日) —— 本日から始まるワークショップ〈分子系統樹推定法:理論と応用〉 のハッシュタグは #ws207 とします.

  • #ws207 雨に濡れる電農館.ぽつぽつと受講生が集まり始める. pic.twitter.com/hlk8JGLgnv posted at 08:57:37
  • #ws207 だいぶ集まってきたような. posted at 09:25:34
  • #ws207 ワタクシの露払い噺「生物体系学概論」はさくっと終わり,続いて斎藤成也さんの「進化ゲノム学と系統推定」なう. posted at 10:31:54
  • #ws207 Naruya Saitou 2018. Introduction to Evolutionary Genomics, Second Edition は来年夏には出版されるとのこと. posted at 10:33:07
  • #ws207 Coalescence = 「合祖」「帰祖」. posted at 10:45:23
  • #ws207 GENECONV www.math.wustl.edu/~sawyer/geneco… ※gene conversion の検出. posted at 11:04:54
  • #ws207 ヒトゲノムでは進化速度ほぼ一定.UPGMAぜんぜんおっけー(さいとう談) posted at 11:20:34
  • #ws207 完全二分岐から完全多分岐への多層球面(hypersphere). posted at 11:26:21
  • #ws207 塩基置換モデルのお花畑. posted at 11:40:22
  • #ws207 もっとも複雑なGTRモデルか,逆にJCさえ用いないp-distanceで押し通すか. posted at 11:41:48
  • #ws207 これは近縁な場合に限る. posted at 11:42:30
  • #ws207 距離法わーるど. posted at 11:49:45
  • #ws201 新しい距離法(1):Cliff finder.N-1 OTUs の距離をソート.隣接距離を並べてクリフ(崖)を発見して,クラスタリング. posted at 11:57:26
  • #ws201 新しい距離法(2):External Edge Elimination. 最短のmedian edgeを選択する. posted at 11:59:58
  • #ws201 新しい距離法(3):Swift Neighbor Joining. posted at 12:01:11

◆[蒐書日誌]斎藤成也『核DNA解析でたどる 日本人の源流』(2017年11月5日刊行,河出書房新社,東京, 215 pp., 本体価格1,400円, ISBN:978-4-309-25372-5 → 版元ページ)※著者ご恵贈の新刊.どうもありがとうございます.

◆雨上がりの昼休みはのうかんけんへ舞い戻る.┣┣" 2頭が積み上がっていたが,見えないふりをする.正午の気温は13.7度.熱燗がふさわしい昼下がり(しばし待て).

◆あいまの内職 —— ゲラのチェック一件.即返送./新規人事と後任人事がまじりあってさぁタイヘン./初稿ゲラ読みの続きを再開.

◆午後1時前,電農館ふたたび.

  • #ws207 午後の講義なう.伊藤剛さんの「ゲノム情報の探索と配列のアラインメント」.雨足がまた強まってきた. posted at 13:02:10
  • #ws207 アラインメントにそんなに細かくこだわっても効果がない(技芸的な「manually aligned」とか話にならん).そんなヒマがあったら配列をもっと多く!(いとう談) posted at 14:00:42
  • #ws207 njplot で表示可能な最大配列数は?(さいとう問)—わかりませんねぇ(いとう答)—MEGAの tree viewer ではどうか?(さいとう問)—次の講義のたむらさんに訊いて(いとう躱)—たむらさん未着なう. posted at 14:21:27
  • #ws207 PHYLIP の DNAML にはバグがあるんじゃない? 枝長がヘン(さいとう攻)—いまどき PHYLIP のユーザーっていないのでは……(いとう答) posted at 14:25:39
  • #ws207 数千〜数万本の配列で系統推定とか素人が手を出したら死ぬ(いとう談). posted at 14:29:15
  • #ws207 分子系統推定って主観的ですよ(いとう談)——をををを. posted at 14:34:17
  • #ws207 日本進化学会会長登場なう. posted at 14:55:15
  • #ws207 MEGA 7 では搭載メモリーしだいで配列数のリミットはないらしい(たむら談). posted at 14:56:42
  • #ws207 田村浩一郎「MEGA 7 による分子系統解析」スタートなう. posted at 15:00:12
  • #ws207 MEGA開発25周年のイベントを来年のSMBE(ヨコハマ)でやるらしい. posted at 15:01:16
  • #ws207 Felsenstein zone vs. Farris zone. posted at 15:12:13
  • #ws207 配列が長くなっても,アラインメントしても,系統推定法もパーフェクトとはいえない. posted at 15:15:41
  • #ws207 試行錯誤が大切!(たむら談) posted at 15:17:20
  • #ws207 MEGAはなめらかな試行錯誤のためのツールである. posted at 15:18:51
  • #ws207 今回のMEGA実習テキスト: evolgen.biol.se.tmu.ac.jp/171025.pdf [pdf] posted at 15:47:33
  • #ws207 系統推定は速けりゃいいってもんじゃない.RAxMLは確かに速いけど,ちゃんと樹形探索していないみたい(たむら談). posted at 16:51:01
  • #ws207 初期樹の影響がとても大きいので,系統推定のときにはいろいろ代えて実行する必要がある(たむら談). posted at 16:52:29
  • #ws207 〈MEGAとらのあな〉はただいま終了.みなさん,どうもお疲れさまでした. posted at 17:02:06
  • #ws207 さて! posted at 17:03:16

◆交流会を終えて,つくバス帰還.うう…….進化学会現会長は絶好調だったが,元会長はちゃんと都内までたどり着けるのだろーか.明日も続くよワークショップ.

◇本日の総歩数=9,594歩. 朝◯|昼−|夜×. 計測値(前回比)= 92.85kg(+0.25kg) / 31.2%(+0.2%)


24 oktober 2017(火)※興行前日どろなわ準備

◆午前5時半起床.曇りところどころ晴れ間.気温11.2度.曇り空の観音台.午前8時の気温は12.7度.天気は下り坂との予報.

◆[系統樹思考]痛快☆yoshma帝国「はじめての思考入門 その2」(2017年10月22日)※「「新書」という形態の悪しき部分が濃縮されたような本」「読んでいて、読み進める事の快楽が全く生じない稀有な本」—— よほど本書に嫌われたか.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 明日から始まる第207回農林交流センターワークショップ〈分子系統樹推定法:理論と応用〉の前日準備でじたばたしている.直前キャンセルの補欠連絡はなんとか間に合ったようだ.午後は本の搬入と懇親会用の “お水” の段取りなどなど./台風21号が去ってくれたのはよかったが,もう次の22号?が今週末に日本を狙っているとのこと./三日間のワークショップ期間中はコーディネーターとして貼り付くことになる.のうかんけんに外勤届を出そうかと思ったが,いちいち申請して決済を待つよりも,朝イチで出勤簿にハンコさえ押せばすむことなのでそれがもっともラクな選択肢.農林団地収容所では「ハンコがわれらを自由にする(Stempel macht frei)」ってこと.

◆曇り空の昼休みはロングコース徘徊.正午の気温は16.1度と日差しもなく涼しかった.歩き読み本:羽根田治『人を襲うクマ:遭遇事例とその生態』(2017年10月5日刊行,山と渓谷社,東京, 222 pp., 本体価格1,600円, ISBN:978-4-635-23007-0 → 版元ページ)読了.低山帯でも人里でも遭遇確率が高まって.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 某大学の人事書類が案の定やっかいなことになっている./原稿の被加圧とか./午後4時過ぎ,ワークショップ会場での展示図書およそ30冊をダンボール詰めして電脳館へ搬入.そのまま直帰.これでとりあえず準備は終わったか.

◆[欹耳袋]R-3.4.2 on mac OS High Sierra 人柱レポート:【症状】Rcmdrを起動したりパッケージをアップデートしようとするとフシアワセが来たりて笛を吹く;【対処】旧版R-3.3.3の「tcltk」のみをインストールするとシアワセになれた.

◆夜の┣┣" 撃ち —— Parallels Desktop の Windows 10 がまたまた更新の祭典を強行.アップデートがお仕事ですかそうですか./すっかり忘れた頃に Win 10 の更新の祭典が終わっていた.こんなんじゃあ仕事にならへんでしょ.いつも使ってないから知らんけど.

◆明日から農林団地に滞在されるワークショップ参加者のみなさんは,日中は暖かくても(PC実習室は暑いかも),朝晩は一桁台まで気温が下がりそうなのでご注意を.

◇本日の総歩数=11,438歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.60kg(+0.15kg) / 31.0%(0.0%)


23 oktober 2017(月)※台風一過の青空と西風

◆午前6時半ゆるゆる起床.台風が通過した夜中は風雨が強かったが,今は止んでいる.気温22.7度.南風.午前7時過ぎ,またまた激しい風雨が戻ってきた.雨足が南風に吹かれて波打っている.一時間前に静かだったのは「目」に入っていたせいかも.気温は午前6時の22.7度からイッキに下がって午前7時には17.0度に.

◆午前8時半,雨上がり.空が明るくなってきたので,そろそろ “重役出勤” しよう.吹き返しの西風に引きちぎられた木々の青葉や小枝を踏みしめて観音台.西の空はもう青空が見えている.台風一過の農林団地は館内の雨漏り(東日本大震災以来の放置箇所)を除けばほかに被害はなさそうだ.一時間前は16.1度まで気温が下がったが,午前9時には19.6度と乱高下.台風一過の朝イチ BGM はバッハ〈トリオ・ソナタ全集〉をマリー=クレール・アランのパイプオルガンで.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 白羽の矢を四本放った.台風の吹き返しに負けずに届きますように.

◆台風一過の昼休みはロングコース徘徊.正午の気温は21.4度.塵のない青空から日差しがさんさん.実験圃場の端っこで真っ赤に色づくカラスウリ.吹き返しの西風が瞬間的に20メートルもあり,向かい風の抵抗がハンパなし.農林団地周辺の集落では柿が鈴なりに.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 白羽の矢の標的諸氏からほぼ色よい返事あり.これでお務めの山場は越えたと見た.

◆夕焼けに染まる西の空.日中暴れまくった台風の吹き返しはやっと静かになった.農林団地はまだいたるところ水浸しだが,側溝から名も知らぬキノコがにょきっと.

◆先日の冬瓜がまだ半分残っていて,冷蔵庫の野菜室を大きな顔で占拠していたので,スペアリブとともに炊いてみた.ついでに半熟煮卵というサイドメニューも.台風一過の夜はすーすー涼しいので,鳥取・山根酒造場の〈日置桜〉27BY「山根醸」純米吟醸無濾過生原酒(山田錦)の飛び切り燗が登壇した.山根醸の完全発酵の辛口は〈玉川〉並みである.

◆風音もなく静かな夜は明日のために寝るしかない.

◇本日の総歩数=12,197歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.45kg(−0.15kg) / 31.0%(+0.2%)


22 oktober 2017(日)※風雨がしだいに強まり

◆午前5時半起床.もちろん雨.気温18.4度.台風21号ランは予想されたとおりの日本串刺しコースを進んでいる.明日の未明には関東地方は暴風雨圏に入ってしまうとのこと.午前8時の気温18.3度.北北東の風.雨とともに風も強まってきた.ベランダのモノたちがこれからの風雨で飛び散らないように退避.

◆[蒐書日誌]分節分類法と包摂分類法:隠喩・換喩・提喩の仕分けについて —— 瀬戸賢一『よくわかるメタファー:表現技法のしくみ』(2017年7月10日刊行,筑摩書房[ちくま学芸文庫・セ-6-1],東京, 321 pp., ISBN:978-4-480-09805-4 → 目次版元ページ)※文彩としての修辞法について多数の具体例を挙げながらわかりやすく書かれた本である.ワタクシ的には,体系化に関わる隠喩(メタファー)・換喩(メトニミー)・提喩(シネクドキ)の仕分けに関心があるので,それに焦点を絞って著者の見解をまとめる.

著者は,第2章「分けて分かる」において,ふたつの「分類法」を定義する.それは「分節分類法」と「包摂分類法」である:

    【分節分類法】
  • 「部分で分ける方法は,ふつう節で分けるので,分節分類法(partonomy)と呼ぼう.この分類法は,あくまで個物を対象とする.この点は,次の節で見る種類で分ける方法と区別する上で重要である.部分で分ける目的は,言うまでもなく,よく分かるためである.まるごと捉えるのがむずかしいとき,部分に分けて対象を小さくする.小さくすると扱いやすい.部分的にひとつずつ攻略できるからである」(p. 45)
  • 「こうして部分を理解し,その部分をすべて集めれば,ひとつの大きな全体になる.が,たんに部分を集めただけでは部分の集合にすぎない.全体には,ふつう部分に見られなかった機能や意味が加わる」(p. 47)
    【包摂分類法】
  • 「分けて分かるには,もうひとつ手段がある.種類で分ける方法である.部分で分ける方法は,大きな全体を小さな部分に切り分け,扱いやすく,理解しやすくする.これに対して,種類で分けるとは,同じく犬を例にとると,個物としてではなく類と捉えて,その種類を考える」(p. 47)
  • 「部分で分ける方法は〈切って分ける〉,種類で分ける方法は〈まとめて分ける〉.稚貝は明らかだろう.切り分け方式は,特定の個物に刻みを入れる.まとめ上げ方式は,ある対象がどの仲間に属し,どの仲間を引き連れてくるかを考える.部分で分ける方法を分節分類法と呼んだのに対して,種類で分ける方法は包摂分類法(taxonomy)と呼ぼう.「包摂」とは,「包み込む」ということである」(p. 48)

著者はこのふたつの「分類法」は並列的に同格であると主張する:

  • 「ふたつの分け方に優劣はない.ともによくわかるための大切な思考の経路である.分節分類法は個物を対象とする.この分け方=分かり方は,より広くは,世界を_地続き的_に理解する方法である.個物を中心にして,その内側は部分に分かれ,その部分はさらに小部分に分かれ,その部分がすべて地続き的につながって全体を構成する.他方,同じく個物を中心にして,個物は周りの世界(の個物)と地続き的につながっている.個物は,周りの世界《の一部》となる」(p. 50)
  • 「もうひとつの包摂分類法は,カテゴリーを対象とする.この分け方=分かり方は,類と種の関係で世界を_類型的_に理解する方法である.本来,世界のなかには個物が散らばった地続き的な関係しか存在しないはずである.そこに認識主体が登場して,ある観点から,バラバラな個物を類と種の関係でまとめる」(p. 51)

第7章「隣接の世界」では,上の「分節分類法」と「包摂分類法」がそれぞれ換喩(メトニミー)と提喩(シネクドキ)に対応すると種明かしされている:

  • 「メトニミーとは,(現実)世界の中で隣接関係にある(と思われる)ものとものの間で,一方から他方へ指示が横すべりする現象である」(p. 140)
  • 「メトニミーは,指示的には「隣接関係に基づく横すべり」,意味・機能的には「全体性」,認知的にはベーシックな「際立ち」(saliency),認識的には「直接的な関心の在りか」,コミュニケーション的には「経済性」を示すとまとめられる」(pp. 150-151)
  • 「「隣接関係」は,地続き的な関係である.地縁も血縁も地続き的な関係である.地続き的とし,同じひとつの場を共有すること.「場」は,共通な空間と時間をもつ.ひとつの空間の中でものとものとが隣接する.つまり,共存する.そこで出来事が起これば,ひとつの空間を貫いて一連の時間的な連続が生じる.空間的な「共存」と時間的な「連続」,これがメトニミーのおもな基盤である」(p. 151)
  • 「シネクドキとは,より大きなカテゴリー(類)とより小さなカテゴリー(種)との間の包摂関係(と見なせる関係)に基づく意味的伸縮現象である」(p. 155)
  • 「シネクドキがメトニミーと決定的に異なるのは,シネクドキがカテゴリーとカテゴリーの関係だという点である.メトニミーでは,その基盤が世界の中のものとものの隣接関係にある.メトニミーがもの(個物)をベースにするのに対して,シネクドキはカテゴリー(範疇)を相手にする」(p. 155)

つまり,“地続き” としての全体を部分に分ける分節分類法は隣接関係を仮定するメトニミーとして解釈できるのに対し,カテゴリー(範疇,類)の間の包摂関係に着目する包摂分類法はシネクドキと考えられる —— これが著者の主張の核心である.

ここまでの部分では隠喩(メタファー)への明示的な言及はないが,これら三者を比較すると次のようになる:

  • 「メタファーは,一言でいえば,未知を既知で表現する方法である.未知なものは,典型的には,抽象的でわかりにくく,既知のものは具象的でわかりやすい.わかりにくいものをわかりやすいものに見立てて理解するのがメタファーである」(p. 161)
  • 「これに対して,メトニミーは,隣接関係に基づいて世界を理解する方法である.世界を地続き的に理解する方法だと述べた.世界のなかの顕著なものに着目し,それを起点として目指す対象を指示する.そして,対象を指示しながら,同時に,起点のもの自身をも語る.他方,シネクドキは,類と種の包摂関係に基いてカテゴリー関係を理解する方法である.これは,類別的に諸事象を理解するということである.種から類を理解する.あるいは類から種を理解する.種をプロトタイプ(典型例)として類を把握する.あるいは類の一般概念から種の特殊概念を推し量る」(pp. 162-163)

著者の見解を見るかぎり,メタファーの位置づけがいささかあいまいで,よくわからないようにワタクシには感じられた.メタファーが抽象を具象によって “見立てる” ということは,ある種の “類似性” の認知を前提にしてはじめて可能になるだろう.一方,シネクドキはカテゴリーの存在を前提とするわけだが,そのカテゴリーそのものもまた “類似性” を仮定しなければ成立し得ないだろう.著者自身はメタファーとメトニミーとシネクドキは互いに独立しているとみなす:

  • 「メタファー・メトニミー・シネクドキは,理解の主要な三方式——認識の三角形——であり,私たちの主要な思考経路でもある.これらは,理解の方式や思考の経路が互いに異なる——メタファーは見立て,メトニミーは地続き,シネクドキは類別——が,いずれも効率よく物事を理解し,思考し,伝達する方法だという点で一致する」(p. 163)

結論となる終章「二五〇〇年比喩の旅」でもこの結論は繰り返されている:

  • 「シネクドキがカテゴリーをベースとする包摂関係に基づくとすれば,隣接関係に基づくメトニミーとも,類似関係に基づくメタファーとも明確に区別すべきである」(p. 297)

ワタクシ的には,メタファーとシネクドキはともに “類似性” を前提とする修辞法なのだからひとつにまとめてメタファーと呼べばいいのではないか.つまり,包摂分類法とは “類似性” を踏まえたメタファーによる分類にほかならないということだ.

体系学的に言えば,メトニミーは「全体-部分関係(whole-part relationship)」に基づく体系化,メタファーは「集合-成員関係(set-member relationship)」に基づく体系化となる.メタファーを細かく見れば,ある “類似度” による同値関係に基づく同値類(カテゴリー,類,クラス)の定義および生成された同値類間の階層関係(⊆)の構築というふたつの部分に分けられるだろう.本書の著者は,前者をメタファーと呼び,後者をシネクドキとみなしているようだが,両者をあえて分ける必要はないとワタクシは考える.

この結論はワタクシだけの独断ではない.たとえば,佐藤信夫『レトリック感覚』(1992年6月10日刊行,講談社[学術文庫1029],ISBN:4-06-159029-4)にはこんなくだりがある:

  • 「ともかく本質的に,提喩と隠喩は同系のことばのあやである.そしていずれも,語句の意味的な類似性にもとづく比喩であるという点が共通で,現実的な共存性にもとづく比喩である換喩とは対立するものだ言わなければならない.いつも提喩を換喩に近いものとして説明してきた古典レトリックの考え方を,私たちは修正しなければならぬであろう」(p. 201)

結論として:「分節分類法=メトニミー=系統樹思考」と「包摂分類法=メタファー=分類思考」という対置が可能になる.体系学的にはシネクドキという区分はもはや不要だろう.

—— 以上の書評は本録でも公開した:三中信宏「分節分類法と包摂分類法:隠喩・換喩・提喩の仕分けについて」(2017年10月20日).

◆そして,夜.緊急避難情報が出て,パトカーが走り回って,風雨より先に近場があわただしくなってきた.そのうち風がうなり始め,いよいよ暴風圏が迫ってきたようだ.

◆[蒐書日誌]嵐の中,果敢にも読了! —— 左右社編集部『〆切本2』(2017年10月30日刊行,左右社,東京, 386 pp., 本体価格2,300円, ISBN:978-4-86528-177-4 → 版元ページ)※かの「ネルー値」は出てくる,「白いワニ」は口を開ける,野坂昭如は逃げ回る—— これを名作と呼ばずして何とする.みんな,すぐ買って読むべし.

◇本日の総歩数=1,899歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.60kg(−0.8kg) / 30.8%(0.0%)


21 oktober 2017(土)※兇暴台風の予兆の長雨

◆午前7時ゆるゆる起床.雨.気温16.7度.

◆[蒐書日誌]筑摩書房から文庫本2冊 —— 瀬戸賢一『よくわかるメタファー:表現技法のしくみ』(2017年7月10日刊行,筑摩書房[ちくま学芸文庫・セ-6-1],東京, 321 pp., ISBN:978-4-480-09805-4 → 目次版元ページ)※隠喩・換喩・提喩の仕分けが興味深い(しかし同意はしない)./下川耿史『混浴と日本史』(2017年5月10日刊行,筑摩書房[ちくま文庫・し-16-4],東京, 254 pp., ISBN:978-4-480-43448-7 → 版元ページ)※同じちくま文庫のつげ義春『つげ義春の温泉』(2012年6月10日刊行,筑摩書房[ちくま文庫・つ-14-10],東京,222 pp., 本体価格780円, ISBN:978-4-480-42953-7 → 版元ページ)の文章と写真をつい連想してしまった.

◆雨降る観音台.午前11時の気温は17.6度.夕方までごそごそする.オモテのワルダクミの起案.白羽の矢はこれから.

◆[欹耳袋]Klaus Schliep et al. 2017| Intertwining phylogenetic trees and networks. Methods in Ecology and Evolution, 8(10): 1212–1220. html | pdf

◆夜になっても降り続く雨.明日はさらに風雨が強まるとの予報.

◇本日の総歩数=2,691歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.40kg(−0.1kg) / 30.8%(+18.7%)


20 oktober 2017(金)※今日も秋雨が降り続き

◆午前5時半起床.雨.気温11.4度.秋雨しとしと観音台.午前8時の気温は12.2度と涼しい朝.

◆[欹耳袋]宗教の系統樹 —— Simon. E. Davies | The Evolutionary Tree Of Religion.pdf (PDFy mirror) | archive.org

◆午前の┣┣" 撃ち —— なろ様から「ストレス・チェック・テスト」をウェブ受診せよとの御下命あり.そのテスト自体がストレスフルではないかという点はこっちに置いといて,さくさくと一連の質問に回答したら受診結果は「アナタにはストレスはありません」との御神託.なんちゅうかワタクシは日常的に “お花畑” に生きているんだろーなあ.

◆昼休みは某学会の法人化にともなう役員なんちゃらの手続きに必要な住民票ゲットのためひさしぶりに市役所へ.朝からの雨はやっと上がり,空は明るくなった.午前中は11度台だった気温も正午には16.1度と順調に上がってきた.

◆夕方からまた降り出した夜になっても降り続く.今宵は冬瓜と豚ばら肉の煮込みという新機軸を強調してみた.【食材】冬瓜1/2個・豚ばら肉800グラム・煮干しだし汁400cc・日本酒100cc・みりん40cc・濃口醤油40cc・砂糖大さじ3.

  • 種とわたを除いた冬瓜は,4cm大に切り分け,皮を厚め(5mm)にむいて面取りする.
  • 豚ばら肉は1cm厚に切り分け,中火のフライパンで焦げ目をつける.
  • 平鍋にだし汁と調味料類を入れて煮立てる.中火にして冬瓜と豚ばら肉を並べる.
  • 中火のまま煮汁が半量になるまで炊く.途中,均一に味が染み込むように食材を二度三度裏返す.
  • 炊き上がったら盛りつける.お好みで辛子を添えてもいい.

豚ばら肉の煮込みはやや甘めの味付けが合う.ゆっくり炊き続けて冬瓜がとろけるほどになればとても美味.今宵もうすら寒いので寺田本家〈香取〉純米自然酒90%古式生酛を熱燗で.

◆明日以降から週明けにかけて台風ランの直撃でエライことになるらしい.

◇本日の総歩数=5,919歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.5kg(+0.2kg) / 12.1%(−2.4%)


19 oktober 2017(木)※冬の寒さが身にしみて

◆午前5時半起床.雨.気温9.7度.観音台は本降りの雨.午前8時の気温は10.1度.日中も気温はほとんど上がらないらしい.それにしても,この時期に関東地方に台風を呼び寄せたのはいったいどこの誰?

◆午前の┣┣" 撃ち —— MSおふぃすの野郎がまたまた計1GBの「更新の祭典」をヤル気満々なんだけど,どーしてこれほど短期間に繰り返し大規模なアップデートをするんだろうか./年末調整関連書類一式が事務から届いた.もう年末だ,年末なんだぁ〜〜

◆[欹耳袋]Nature | News | Japanese research leaders warn about national science decline | 17 October 2017※「基礎研究は置き去りに」.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 来週の分子系統ワークショップの繰上げ参加の連絡とか,紙芝居の送付とか,いろいろすませる./ワークショップと台風ランちゃんがほぼと同時に関東にやってくるという偶然よ(笑い事ではない).台風が通り過ぎる25日は関東は「夏日」になるとの予報が出ている.となると,初日の懇親会では燗酒ではなく冷酒を用意しないとか.

◆先日つくった丸ごとキャベツカレーがまだある.仕込んで四日目ともなるとキャベツの原形はまったく消え失せ,色合いはだいぶ黒ずんでくる.それとともに最初の頃のあっさりした風味からだんだん味に深みが増す.もともと冷凍保存ソースには肉の “実物” はほとんどなく,スープにしかその “記憶” は残っていない.さらにもうちょっとコクがほしいときには,無糖ヨーグルトを投入するという手もあるが,酸味が好ましくないときには濃口醤油やもろみ味噌など和風の調味料をちょっと加えると意外に合うようだ.鷹の爪を追加すればお好みの “暑さ” に.

—— 念のため,今回の丸ごとキャベツカレーのレシピを残す:het dagelijkse keukenleven「寒い夜には丸ごとキャベツカレー」.

◇本日の総歩数=2,833歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.3kg(−0.4kg) / 14.5%(−8.1%)


18 oktober 2017(水)※神妙に人間犬の調教日

◆午前5時過ぎ起床.晴れ.気温8.5度は今季最低を更新.夜明け前の糸のように細い三日月を見上げつつ,観音台ピストン往復.とにかく万難を排して出勤簿にハンコを押すことがなろ城下町のオキテである.“今朝の最低気温は7.3度とさらに低かった.そのせいか,松代以南から農林団地にかけては朝霧が低く垂れ込めていた.

◆午前8時前には早くも “調教場” に出向き, “犬” に変身する.午前中はずっと “犬” だったので人間語でつぶやくことはまったくできなかった.

◆[蒐書日誌]ヤニス・クセナキス[野々村禎彦監訳/冨永星訳]『形式化された音楽』(2017年9月,筑摩書房,東京, 本体価格6,500円, ISBN:978-4-480-87393-4 → 版元ページ)※「マルコフ連鎖を用いた推計学的音楽」— 推測統計学?と思って,原書:Iannis Xenakis『Formalized Music: Thought and Mathematics in Composition, Revised Edition』(2001年刊行, Pendragon Press → pdf)を確認したら,「stochastic music」の訳語だった.

◆[欹耳袋]しんぶん赤旗「非常勤の講師3000人 東大が直接雇用に」(2017年10月17日)※これまで非常勤講師に対して、外部の有識者が学内で講演したときなどに支払う「謝金」を毎回渡すという扱い — ワタクシも関係する案件.

◆昼休み.秋晴れの松見公園は涼しい秋風が心地よい.午前11時の気温は17.6度.すきあらば陸上制覇を狙う狂暴で巨大な鯉軍団を観察しながら,公園のベンチでゆるゆるしている.昼休みだけはつかの間の人間に戻れたが,午後はまた “犬” になる宿命にある.わんわん.

◆午後もたっぷり3時間も “調教” されたのち,午後4時にやっと人間に戻ることを許された.昼間はせっかくよく晴れて最高気温は18.1度まで上がったのに,夕方のいまは雲が広がり気温がするする低下してきた.今宵は人間らしいあたたかい夕餉を用意したいところ.夜になって南の方から雨雲が這い上がってきた.明日はまた雨になるらしい.

◇本日の総歩数=4,516歩. 朝−|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.7kg(−0.2kg) / 22.6%(+1.3%)


17 oktober 2017(火)※ひさしぶりに陽光戻る

◆午前5時半起床.雨.気温11.6度.観音台は今朝も雨が降る.午前8時の気温は12.6度.ひんやり.

◆[蒐書日誌]『自然の体系』(初版) —— Carl von Linné『Systema Naturae, sive regna tria naturae systematice proposita per classes, ordines, genera, & species』(1735年刊行, Theodor Haak, Leiden → archive.org | pdf [94.7MB: open access])※実物を手にすることがきっとできないようなこういう稀覯本が電子化公開されているのはとてもありがたい.電子本に足を向けては寝られない.日本語訳あり:遠藤泰彦・高橋直樹・駒井智幸訳 (1994), 自然の体系(初版). Pp. 155-160 所収: 千葉県立中央博物館(編),リンネと博物学:自然誌科学の源流.平成6年度特別展図録).

◆午前の┣┣" 撃ち —— 今までいろいろな大学に人事書類(非常勤講師・客員教授など)を出した経験があるが,業績報告のなかで単行本の「判型」まで記入を要求されたことはこの某大学しかない.和書だったら「四六判」とか「A5判」とか「菊判」とか書かんと怒られるらしい.洋書にいたっては…….

◆雨上がりの昼下がり.数日ぶりに日差しが戻ってきたが,午後1時の気温は14.7度とまだ寒いまま.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 常盤台への成績評価報告書は特定記録郵便として郵送.南大沢はこれからレポートを見る見る.そして,南大沢への成績報告も完了.

◆「汝自身を知れ」.

◆[蒐書日誌]異教の神々の系譜(第2巻) —— Giovanni Boccaccio[Edited and translated by Jon Solomon]『Genealogy of the Pagan Gods, Volume 2(Books VI–X)』(2017年7月刊行, Harvard University Press[The I Tatti Renaissance Library 81], Cambridge, vi+705 pp., ISBN:9780674975590 [hbk] → 版元ページ)※第1巻:Giovanni Boccaccio[Edited and translated by Jon Solomon]『Genealogy of the Pagan Gods, Volume 1(Books I–V)』(2011年5月刊行, Harvard University Press[The I Tatti Renaissance Library 46], Cambridge, xviii+887 pp., ISBN:978-0-674-05710-4 [hbk] → 版元ページ)と同じく,この巻にも図はない.最後の第3巻を待つしかないか.いったいいつ出るのか知らないが.

◆今日の夕方は西の空から晴れてきた.さくさくと事前投票をすませに BiVi へ.明日はめずらしく晴れるらしい.

◇本日の総歩数=5,298歩. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)= 93.9kg(+0.2kg) / 21.3%(+0.1%)


16 oktober 2017(月)※雨の月曜は初冬の寒気

◆午前5時半起床.雨.気温12.1度.雨降る観音台.午前8時の気温は12.2度と初冬の寒さ.

◆[欹耳袋]バッタ博士,やるやん!— 公益財団法人農学会「平成29年度(第16回)日本農学進歩賞受賞者が決定しました。」/井頭昌彦 2014「学者達のプレゼンのなにが「ダメ」なのか?」日本科学哲学会ニュースレター,no. 50, pp. 1-5, [pdf]

◆本日の┣┣" 撃ち —— 別件原稿4,037字を〆切当日に編集部へメール送信./一┣┣" 去って,一┣┣" 来たる.アノ大学のアノ人事書類づくりはタイヘンなんだな,これが.

◆[蒐書日誌]読了 —— 紀田順一郎『蔵書一代:なぜ蔵書は増え、そして散逸するのか』(2017年7月14日刊行,松籟社,京都, 206 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-87984-357-9 → 目次版元ページ)※「序章:〈永訣の朝〉」と続く「第I章:文化的変容と個人蔵書の受難」は著者の個人蔵書がたどった道.他人事ならず.「第II章:日本人の蔵書志向」は,日本の公設図書館と個人蔵書そして古書業界との関わりを論じる一般論.

  • 「一口にいえば,こうした書物へのリスペクト(尊敬の念,愛着の心)が,高度成長にともなう経済効率の高いマルチメディア……の影響により,無限に喪失しつつある」(p. 98).
  • 「蔵書史の上から指摘すべきは,“蔵書マインド(精神,気質,心)”の著しい低下という,大きな歴史的変化である」(p. 99)— この辺の箇所で,著者がよくない “精神論” に落とし込もうという姿勢が見られ,イマイチ首肯しかねる.
  • 「書物に即して知識を得たいという読書マインドと,書物を大切にし,手元に置きたいという愛書マインドとが人生の一定期間内に醸成され,はじめて書物を守り,空白があれば埋めていくというような蔵書マインドが形成されるのではないだろうか」(p. 99)— もっと実質的な理由を出さないと.

「第III章:蔵書を守った人々」— 近代の蔵書家列伝.江戸川乱歩はすごいなあ.そして,最終章「第IV章:蔵書維持の困難性」は考えるべき点が多々ある.日本の公設図書館の不備を補う役割を担った個人蔵書は,今の社会・経済状況のもとでは,いずれ散逸してしまうのはほとんど不可避の宿命であると著者は悲観的に結論する.ワタクシ的にはそれはそれでいいんじゃないかと思うが.個人蔵書はしょせんは “利己的” な活動にすぎないのだから,むりやり “利他的(=公益的)” な理由づけをしてもしかたがないということだ.一時的に形をなした個人蔵書が一代限りで散逸しても,回り回ってまた後代の別の個人蔵書にきっと入るだろうから,あまり気にする必要はないとワタクシは考える.いったん散逸しても,必要だと思い立った人がまた一から蒐書し直せばいい.ほんの30〜40年の時間とそれなりの手間とお金をかければ,まとまった蒐書はできるだろうから.

ワタクシがいま書いている本でも雑誌論文などと並んで古今いろいろな「本」を引用・参照しているが,文献リストをつくりながら「ああ,この本は日本だときっとワタクシしかもってないよなぁ」とつぶやくことが少なくない.でも,文献は手元になければないでそれだけのことだから深く気にしてもしかたがない.

—— そんなわけで,本書は稀代の蔵書家の興味深い自伝であると同時に,個人蔵書を抱えこんでいる人にとっては必読の本かもしれない.ただし,一般論の部分は少なくともワタクシはあまり同意できなかった.

◆終日冷たい雨が降り続き,最高気温も13.4度どまりという季節はずれの寒さの一日だった.さすがに寒すぎるので,夕餉にはあたたかいメニューをということで,ひさしぶりの「丸ごとキャベツカレー」を仕込んだ.今回使った冷凍保存の残りものソースは牛スネ肉の黒ビール煮込み,ラタトゥイユ,ボルシチ,前回のカレーソースの四種類の組み合わせ.こういうつくり方だと,毎回 “再現不可能” な味になる. 丸ごとキャベツカレーの初日はこんな感じの盛りつけ.明日以降,日に日にまろやかになるはず.

◇本日の総歩数=2,439歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.7kg(+0.2kg) / 21.2%(−2.2%)


15 oktober 2017(日)※日曜午後の八重洲高座

◆午前5時半起床.曇り.気温14.4度.午前9時半,つくば駅.雨.気温15.4度.

◆雨降る京橋にて —— 午前11時にJR東京駅のグランリーフで雨宿り.数年ぶりの八重洲ブックセンターを一周りして,京橋の東京スクエアガーデンへ.京橋一帯はいつの間にこんなに再開発されたのだろう.五階の東京コンベンションホールにて午後の高座:関西学院大学手話言語研究センター講話会〈手話を使う唖者はいつからいたのか〉※登壇するのは末森明夫さんと三中信宏のふたり.正午から事前打合せ.手話同時通訳と手話要約筆記が各四名ずつ配置されるという大所帯.四年前の吹田みんぱくシンポジウムを思い出した.今日の参加者は約60名とのことで,定刻前にはすでにほとんど集まっていた.午後1時からスタート.音声言語と手話言語が同時並行で飛び交う場はひさしぶり.トークと対談が終わったのは午後4時半.しっかり噺をさせていただきました.

◆手話言語の “種分化” モデルとしては,隔離された小集団(=聾学校)での文化進化的新規性(=新しい手話言語)の変異が偶然的に固定されて周辺に伝播していくという説がどうやらよさそう.手話言語のクレオール化という末森さんの提案もあった.

◆雨降るセンター広場で最終日を迎えている〈食と酒 東北祭り〉を横目で通り過ぎ(残念),帰宅なう.都内もつくばも16度そこそこの薄ら寒さだった.

◇本日の総歩数=9,088歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.5kg(−0.2kg) / 23.4%(+8.9%)


14 oktober 2017(土)※雨降る観音台にて幽閉

◆午前6時起床.小雨.気温13.6度.観音台は朝から小雨が降り続く.午前8時の気温は13.6度.窓を開けるとひんやりした冷気が流れ込む.

◆[欹耳袋]直前宣伝:関西学院大学手話言語研究センター講話会〈手話を使う唖者はいつからいたのか〉【日時】2017年10月15日(日)13:00〜16:30【場所】東京コンベンションホール中会議室Ⅱ【演者】末森明夫・三中信宏 ※すでに60名あまりの参加予定.

◆本日の執筆進捗 —— 土曜というのに午前8時から午後5時まで自発的カンヅメされて大きな一山をやっと超えた.

  • [つくば]第3章5,962字だん.これにて第3章はおしまい.計133,335字(=315.7枚×400字). posted at 15:40:59
  • [つくば]プロローグから第3章までの合計は計700,255字=875.32枚×400字. posted at 15:44:12

◆しかし,大山のあとには小山が待ち受けている.

◇本日の総歩数=4,485歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.7kg(0.0kg) / 14.5%(−11.5%)


13 oktober 2017(金)※秋雨と寒気が南下して

◆午前5時半起床.曇り.気温15.5度.観音台はしとしと雨が降り続く.午前8時の気温は下がり続けて14.0度.昨日は半袖アロハ,今日は長袖で出勤.雨は終日降り続くとの予報だが,南大沢からの五月雨レポート着弾は雨上がりみたい.常盤台からもぽつりぽつりと.

◆[欹耳袋]ITmedia NEWS「図書館で文庫本貸さないで」文芸春秋社長が訴え 「文庫は借りずに買ってください!」(2017年10月12日)※全国図書館大会東京大会第21分科会〈出版と図書館〉:テーマ「公共図書館の役割と蔵書、出版文化維持のために」報告原稿 [pdf]※.報告者:持谷寿夫(日本書籍出版協会図書館委員会委員長)・根本彰(慶應義塾大学文学部教授)・松井清人(株式会社文藝春秋社長)・岡本厚(株式会社岩波書店社長).

◆本日の執筆進捗 ——

  • [つくば]第3章4,275字だん.もうちょい. posted at 18:03:08
  • [つくば]第3章1,327字だん.今日はここまで. posted at 23:16:31

◆[欹耳袋]かつてのニュースグループ sci.bio.systematics がアーカイヴされていた:「Does classification matter (much)?」1996年12月23日の Joseph Felsenstein の発言.「分類なんかどうでもいい学派(the It-Doesn't-Matter-Very-Much school)」の初出.

◆今日はずっと雨が降りまくり.明日も雨の予報だが,どうせ引きこもるので空模様はぜんぜん関係ない.

◇本日の総歩数=4,526歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.7kg(−0.5kg) / 26.0%(+0.2%)


12 oktober 2017(木)※予報通りの夏日になる

◆午前5時半起床.曇り.気温18.3度.曇り空の観音台.気温は18.7度.空気が湿っぽくてよくない.何か長調の BGM が必要だ.よし,まずはショスタコーヴィチ交響曲の9番から.

◆[蒐書日誌]またまた積み上がる本たち —— 羽根田治『人を襲うクマ:遭遇事例とその生態』(2017年10月5日刊行,山と渓谷社,東京, 222 pp., 本体価格1,600円, ISBN:978-4-635-23007-0 → 版元ページ)※リアルにコワい本だが,日常的に観音台には危険なクマは出没しないので(アブナイ研究者はいる),クマのリアルさへの想像力がまだ働かない./涌井良幸・涌井貞美『ビジュアル高校数学大全』(2017年10月9日刊行,技術評論社,東京, 383 pp., 本体価格2,980円, ISBN:978-4-7741-9226-0 → 版元ページ)※昨日,担当編集者氏からいただいた新刊.仕事柄,つい高校ではどこまで統計学が教えられているかチェック.「数B」だと推測統計学やってるじゃん! 「ご夫妻で共著本をたくさん書かれているなあ」とずっと思い込んでいたが,担当編集者から「ご兄弟です」と真相を明かされ,人を名前で判断してはならぬという教訓を得たしだい./ヤマザキマリ,とり・みき『プリニウス・VI』(2017年10月15日刊行,新潮社[バンチコミックス45プレミアム],東京,ISBN:978-4-10-772016-0 → 版元ページ特設サイト)※読む読む./鷲津浩子『文色と理方:知識の枠組み』(2017年9月28日刊行,南雲堂,東京, 272 pp., 本体価格3,800円, ISBN:978-4-523-29329-3)※ご恵贈ありがとうございます./柴谷篤弘・斎藤嘉文・法橋登(編)『生物学にとって構造主義とは何か:R・トム/J・ニーダム/F・ヴァレーラを含む国際討論の記録』(1991年9月25日刊行,吉岡書店,京都, x+297 pp., 本体価格7,500円, ISBN:4-8427-0238-X)※四半世紀前は7,500円という新刊価格だったが,いまやたった400円で売られていた.お,ペギオ君がいるっ.

◆昼休み.予報通り気温は上がり続け,すでに夏日ラインを超えた.よく晴れて日差しが暑そう.午後の最高気温は27.7度まで上がったが,夕方には雲が広がり,東風が強まってきた.午後5時の気温22.2度.

◆本日の執筆進捗 —— クマよりもコワい〆切様に襲われないようひたすら書き続けるしかない.

  • [つくば]第3章3,257字だん. posted at 22:03:22

◆#〆切本2 「ああ,いまも日本のどこかで〆切が誰かを追いかけている」「大人になっても,ありとあらゆる提出物に姿形を変えて,ヤツは迫ってきます」「もはや地球はかれらに侵略,征服されているのです」(p. 10)—— や〜め〜て〜

◇本日の総歩数=2,714歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 94.2kg(+0.1kg) / 25.8%(+3.6%)


11 oktober 2017(水)※〆切様が背後から迫る

◆午前5時半起床.曇りそして霧筑波.気温19.3度.曇り空の観音台.気温19.9度.湿度が高い.今日の午前中は『統計思考の世界』のゲラ読み一筋.しばらく放置してしまって申し訳ありまへん.

◆[蒐書日誌]一年ぶりの “ターミネーター2” が再来 —— 左右社編集部『〆切本2』(2017年10月30日刊行,左右社,東京, 386 pp., 本体価格2,300円, ISBN:978-4-86528-177-4 → 版元ページ)※とてもコワい本が届いた.一年前に出た:左右社編集部『〆切本』(2016年9月20日刊行,左右社,東京, 366 pp., 本体価格2,300円, ISBN:978-4-86528-153-8 → 書評版元ページ)の続編.書き手と編集者とのサイコな心理戦と暗闘.横溝正史本のようなぬるりとした恐怖が背後から迫り来る新手の “ホラー本” の再来だ.奥付を見るだけでもタダならぬ恐怖感に苛まれている.「〆切の刑」って(gkbr).左右社から本を出すのはやめた方が身のためかも.コワすぎて寝読みしたらうなされそうなので昼間読むことにしよう.そして,読み終わったら書棚の奥深くの見えないところに置くことにしよう.

◆午前の┣┣" 撃ち(必死のパッチ) ——

  • [つくば]第1章(pp. 1-8)ゲラ読みだん. posted at 09:02:55
  • [つくば]第2章(pp. 9-24)ゲラ読みだん. posted at 09:48:05
  • [つくば]第3章(pp. 25-34)ゲラ読みだん. posted at 10:25:31
  • [つくば]第4章(pp. 35-43)ゲラ読みだん. posted at 10:58:52
  • [つくば]第5章(pp. 44-52)ゲラ読みだん. posted at 11:21:24
  • [つくば]第6章(pp. 53-70)ゲラ読みだん. posted at 11:52:34
  • [つくば]第7章(pp. 71-82)ゲラ読みだん. posted at 12:34:15
  • [つくば]第8章(pp. 83-96)ゲラ読みだん. posted at 13:28:35

◆今朝の天気予報だと,昨日のような暑さになるとのことだったが,薄曇りのまま昼休みに突入し,涼しい東風のせいで朝よりもむしろ下がってきた.午後1時の気温は20.9度.担当編集者と待ち合わせて “年貢(の半分)” を納める昼下がりのつくば駅.半分 “納税” をすませ,残りは来月はじめということに.

◆午後の┣┣" 撃ち —— MS Office がまたもや1GB超の更新の祭典を始めやがった…….まったくもう想定外の災厄としか言いようがない.午後5時前,更新の祭典がやっと終わったので撤収.

◆天気予報が大外れしてひんやりした夜を迎えたので,今宵は燗酒に合うメニューになった.昨日から仕込んだブリ大根をメインにして,太いだし巻きと冷奴の岩塩オリーブオイルかけ.どうみても飲み屋メニューというしかない.鳥取・山根酒造場の〈日置桜〉26BY生酛玉榮の純米酒を飛び切り燗まで熱くすると生酛の酸味が踊りだす.最近はつくばでも入手できる〈日置桜〉.いい時代になったものだ.

◆[系統樹曼荼羅]オベリスク備忘録「岐阜県博物館の特別展「壬申の乱の時代」を見る / 三中信宏&杉山久仁彦『系統樹曼荼羅』」(2017年10月9日)※「系統樹の「いかがわしさ」であるが、そのひとつに「階層」の概念があるだろう」.

◆こうなったら明日も脇目も振らずに書きまくるしかない.ゲラ読みの続きはしばし横に押しのけて,まずはゴール直前の “第3章” からだ.

◇本日の総歩数=6,604歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 94.1kg(−0.2kg) / 22.2%(+3.1%)


10 oktober 2017(火)※週明け追われ追われて

◆午前5時半起床.晴れ.気温17.9度.MS Office 更新の祭典はいま華々しく挙行されている……(orz).薄曇りの観音台.通勤路と交差する連休明けの国道408号がぎっしり詰まっていたのはどこかで事故でもあったせいか? パトカーが何台も駆け抜けるせわしない朝.午前8時の気温は20.2度ときのうよりも高い.予報では真夏日とか言ってるのでもちろん半袖出勤.

◆[蒐書日誌]『生物地理学:進化の空間的次元』 —— Mario Zunino and Aldo Zunini『Biogeografía: La dimensión espacial de la evolucion』(2003年刊行, Fondo de Cultura Económica, Ciudad de México, xii+359 pp., ISBN:968-16-6721-2 → ResearchGate [pdf: open access])※イタリア語の原書:Mario Zunino and Aldo Zunini『Biogeografia: La dimensione spaziale dell'evoluzione』(1995年刊行[2004年第2版], Casa Editrice Ambrosiana, Milano, ISBN:9788808087072)からスペイン語に翻訳された.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 居室ではもう一台の MacBook Pro がオフィスの更新の祭典を挙行中.それにしても計3.5GBのアップデートって何よ.OSの総入れ替えみたいな./天王台に原稿チェック完了のメール./とあるTV取材の件はお断りのメール./某eRadへのアップが今日までとか言われてマジですか?/向こう一ヶ月の┣┣" 撃ちカレンダー更新.今日が〆切の案件がふたつも潜んでいたことが発覚してさあタイヘン./加圧されたり加圧されたり.

◆すでに夏日ラインを超えたので,本日の昼休み徘徊はなし.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 日本歴史言語学会2017年大会・公開シンポジウム〈言語系統論の過去と未来〉【日時】2017年12月9日(土)午後【場所】大阪学院大学(吹田)の講演要旨:三中信宏「言語と生物の系統推定を共通の土俵の上で論じる」を送信./今度の日曜日に東京で開催される関西学院大学手話言語研究センター講話会〈手話を使う唖者はいつからいたのか〉【日時】2017年10月15日(日)13:00〜16:30【場所】東京コンベンションホール中会議室Ⅱ の紙芝居送信.最近は予期しないアウェイな方面からお声がかかり.

◆【事務連絡】最終日の夜は「お馬さんコース( “お水” 付き)」でよろしいでしょうか? と予約を入れたら,あららら,この日は他の予約でいっぱいだそうで,別の隠れ家を急遽探します,ハイ./でもって,最終日の “宴” だけ参加したい勢がいま約2名……(増えるかも)/けっきょく,最終日の打ち上げは日本酒からビールに変更されました.浴びるように呑みましょう.

◆今日は大物の┣┣" どもを一掃処分して一日が終わってしまった.午後の最高気温は28.0度まで上がり,扇風機をぶんまわした.

◇本日の総歩数=5,243歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 94.3kg(−0.2kg) / 19.1%(−6.9%)


9 oktober 2017(月)※三連休最終日は夏日に

◆午前4時半起床.暗闇.気温14.6度.macOS High Sierra 人柱レポート:Finderがちょっとヘンな感じ — 1)ファイル名・修正日・サイズなどの表示セルの幅を変更しても,次回オープンしたときに保存されない;2)「別名で保存」しようとしても別ファイルに上書き保存できない.

◆[欹耳袋]窓学10周年記念〈窓学展―窓から見える世界―巡回展〉※青山スパイラルホールでの展示は今日が最終日.

◆穏やかな秋晴れの観音台.朝から気温は高めで,午前10時には22.9度.けっきょくこの三連休は自主的カンヅメである.

◆[蒐書日誌]樹形図の数え上げ問題 —— John W. Moon 『Counting Labelled Trees』(1970年刊行, Canadian Mathematical Congress[Canadian Mathematical Monographs, no. 1], x+113 pp. → pdf [open access])

◆観音台に自発的に幽閉される昼下がり.気温はすでに夏日ラインを超える25.3度.残暑が戻ってきたような.

◆本日の執筆進捗 ——

  • [つくば]第3章3,070字だん. posted at 13:28:57
  • [つくば]第3章2,197字だん. posted at 17:12:39

◆みなし三連休が暮れてゆく…….

◇本日の総歩数=4,668歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 94.5kg(−0.1kg) / 26.0%(+0.9%)


8 oktober 2017(日)※連休中日は執筆日和に

◆午前6時起床.晴れ.気温15.8度.蓬髪を切りそろえてから,秋晴れの観音台へ.朝からいい天気で,午前9時には気温はもう20.0度に達している.今日は暖かくなりそうだ.

◆[欹耳袋]macOS High Sierra 人柱レポート:ディスプレイの「輝度の自動調節」がデフォルトでオンになっているので,気になる向きはシステム環境設定でオフにすること.

◆[蒐書日誌]ヴルフ『歴史的植物地理学入門』(ロシア語) —— Евгений Владимирович ВульфВведение в историческую географию растений』(1932年刊行, Сельхозгиз, Москваpdf [open access])※ヴェゲナーの大陸移動説を植物地理学に取りこんだもっとも初期の文献のひとつ.ロシア語原本が電子化公開されていた.ところどころに英語の要約が挿入されている.英訳本は第二次世界大戦中にアメリカで出版された:Evgenii Vladimirovich Wulff[Elizabeth Brissenden 訳]『An Introduction to Historical Plant Geography』(1943年刊行, The Chronica Botanica Company, Waltham, xvi+223 pp. → archive.org).

◆本日の執筆進捗 ——

  • [つくば]第3章2,320字だん.夕焼けを見ながら撤収だ. posted at 17:22:54

◆三連休中日は終日とても良い天気だった.日中は24.3度まで頑張って上がったが,日が暮れれば力尽きてするすると下って涼しくなった.今宵は豚ヒレ肉のソテーが夕餉に登場.ロース肉の脂の味わいはないがササミのような軽やかさ.オリーブオイルでじっくり焼いたポテトとともに.奥の冷奴には〈ふじわら〉の「おいしい唐辛子」をトッピング.そして “お水” は寺田本家の〈香取〉純米自然酒90を常温で.

◇本日の総歩数=2,494歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 94.6kg(−0.2kg) / 25.1%(+0.2%)


7 oktober 2017(土)※音だけの土浦花火大会

◆午前7時過ぎのっそり起床.ずっと降り続いていた雨はやっと上がって曇り空.気温は17.3度.今宵の土浦花火大会は滞りなく挙行されるとのこと.

◆朝の┣┣" 撃ち —— さらなる “高み” を目指して macOS High Sierra 登攀成就./macOS High Sierra 人柱レポート:R三点セット(R + RStudio + Rcmdr)は問題なく起動.Parallels Desktop も起動.今のところフシアワセの降臨なし.

◆昼下がりの観音台.午前の曇り空から天気は回復し,青空と日差しが戻ってきた.午後1時の最高気温は22.0度.乾いた空気が清々しい.

◆[欹耳袋]はてな匿名ダイアリー「森博嗣の執筆スピード(2017現在) 」(2017年10月7日)※確かに〈じぶん書店「森博嗣堂浮遊書店〉の「店主の雑駁」を見ると驚倒するしかないな.ワタクシの場合,一日に4000字も書いたら,その日はもう使いものにならなくなる.しかし,そのペースを一月維持できれば4000字×30日=12万字だから,ふつうの本(文庫や新書)だったらほぼ一冊の分量になる.やはり「整数倍の威力」はスゴイな.

◆本日の執筆進捗 —— 残念ながらここ数日の累積字数である.

  • [つくば]第3章8,669字だん. posted at 15:41:53

◆午後6時,土浦方面からもう花火の打ち上がる音が響いてきた.ここ数年,竹園界隈はついたてのように高層マンションが立ち並び,土浦方面の見晴らしが悪くなってしまった.基本的には “音” を楽しむだけの花火大会.午後9時まで重低音が轟く.

◆[欹耳袋]歳末の岡山巡業 —— 昆虫学土曜セミナー:三中信宏「分類学と系統学の世界観:多様性はどのように可視化されてきたか」2017年12月22日(金)14:00〜17:00@ 岡山大学農学部1号館1階第一講義室.三日間に及ぶ集中講義の最終日に,さらに三時間ものロングセミナーをこなし,その後は泣く子も黙ると定評のある酒池肉林が待ち構えている — これはもう年末トライアスロンと覚悟するしかない.生きてつくばに帰り着けるだろうか.

◆明日も書きてしやまん.

◇本日の総歩数=2,490歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 94.8kg(−0.3kg) / 24.9%(−0.3%)


6 oktober 2017(金)※秋雨が降る夜は鯛めし

◆午前5時過ぎ起床.曇り.気温11.5度.曇り空の観音台.北風がやや冷たい.午前7時の気温は13.4度.そのうち雨が降り出して,予想最高気温が20度を下回るとのことなので,しかたなく長袖を.来週はまた晴れて夏日になるようで,また大喜びの半袖になる気満々.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 書いてます書いてます.

◆[欹耳袋]幻冬舎ルネッサンス新社「林健太郎氏:私は書き物が好きです。仕事とは別に、思うままに書きたい、と物語を書き始めました。」※『薫風のトゥーレ』(2017年8月,幻冬舎)の著者インタビュー.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 昼下がりの統計コンサルティング.西方から雨雲が急速に近づいて,予報通り雨が降り出した.

◆夕方から本降りの雨.趣もなくただざあざあと降り続く.日中は18.8度まで上がったが,午後6時の気温は14.4度と冷え冷え.さくさくと平坦な一日が過ぎ,とりたててめでたいことがあったわけではないが,うすら寒い雨夜なので,真鯛のおかしらが鎮座する鯛めしを土鍋で炊き上げた.鯛の他は舞茸としめじのみ.炊き込みご飯は秋にふさわしいメニュー.

◇本日の総歩数=5,006歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 95.1kg(−0.5kg) / 25.2%(+3.3%)


5 oktober 2017(木)※十六夜には新秋刀魚を

◆午前5時半起床.薄曇り.気温は10.6度まで下がっている.ひんやり.さすがに最低気温10.1度だと半袖は不向きか.薄曇りの観音台.午前8時の気温は14.6度.日中は20度を超えるだろうからとまたまた半袖出勤.

◆[欹耳袋]ニセ仙人山籠り(米本昌平のブログ)「E・ヘッケルの評価と位置づけ——生物世界の解釈革命」(2017年8月9日)※今は昔,駒場に入ってすぐのこと,何も事情を知らずに,城塚登先生の「社会思想史」の初回講義を覗きに行ったら,「ルカーチがぁ〜」と異次元の言葉を話されていて即退散した.「ルカーチが何を言ったか知らんが,こんな講義はつまらん〜!」と絶叫したら歴史に名を残しただろうか(違

◆午前の┣┣" 撃ち —— 歳末の岡山大学・土曜セミナーの演題と要旨をMYTKセンセへ送信.

◆お昼休みはロングコース徘徊.気温は20.1度とほどよい暖かさ.穏やかな秋空の底がことのほか深かった.下がり眉の文庫本10冊を休みなく読了したので,午後は書きまくるん.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 民族楽器の文化系統に関心があるという方から質問メールあり.とりあえず,金管楽器コルネットとフィンランドの弦楽器カンテレについては先行研究ありと返事した.

◆秋がいっそう深まるひんやりした夜は,熱々のおでん,焼きたての新秋刀魚,そして〈いづみ橋〉ひやおろし純米吟醸「秋とんぼ」楽風舞をのお燗.これはもうアカン夜になること必定の一直線コース.食欲の秋は背徳の秋.

◇本日の総歩数=11,088歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 95.6kg(+0.1kg) / 21.9%(−2.4%)


4 oktober 2017(水)※月はなくとも団子あり

◆午前5時半起床.曇り.気温17.9度.東風.観音台は曇り空.午前8時の気温は17.6度.そろそろ扇風機は御役御免かも.

◆昼休みの観音台は雲が多めの青空.正午の気温は18.1度.日差しは暖かいが,東風が涼しい.ロングコース徘徊.歩き読みは下がり眉.

◆中秋の名月が雲間に見えても見えなくても月見団子が食べられればよしとしよう.今宵は天然ブリのカマをいつものように岩塩とオリーヴオイルでロースト.豊穣の秋を寿ぐ〈天吹〉の純米大吟醸「金色」生詰を抜栓.ラベルが錦繍.今の気温は16.1度だがさらに下がるとの予報だ.

◇本日の総歩数=10,410歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 95.5kg(0.0kg) / 24.3%(+1.2%)


3 oktober 2017(火)※何気に追いまくられる

◆午前5時過ぎ起床.雨上がりの曇り空.気温は19.9度.雨上がりの観音台は湿っぽい曇り空.午前8時の気温は20.7度.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 常盤台統計道場のレポート課題を出題.

◆お昼休みはショートコース徘徊.圃場の林縁では藪蚊がまだ飛んでいる.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 原稿書きに向けてのココロの再起動を.

◆冷たい北風とともに雨が降り出す夜.日中は27度近くまで暑くなったが,午後8時の気温は20.1度.明日はもっと肌寒くなるとの予報.

◇本日の総歩数=6,860歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 95.5kg(−0.1kg) / 23.1%(+0.6%)


2 oktober 2017(月)※秋茄子のラタトゥイユ

◆午前5時半起床.晴れ.気温18.4度.薄雲が広がってきた観音台.午前8時の気温は19.5度.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 来月の数理統計研修の教材一式をなろ様天守閣に奉納.

◆午後の┣┣" 撃ち —— みんぱくの雑誌 Senri Ethnological Studies への投稿原稿の最終稿を送り出した.2013年2月に開催された国際シンポジウム〈樹について考える〉の論文集.来年早々に出るそうだが実に五年もかかった.

◆秋茄子とオクラのラタトゥイユ(夏の名残り) —— さすがに10月ともなれば,完熟トマトやパプリカなどの夏野菜はもう出回らなくなる.その代わり旬の秋茄子がいろいろ並ぶので,今宵はその秋茄子とオクラを使って秋めくラタトゥイユを仕込んだ.【食材】茄子(3本)・長茄子(3本)・白茄子(1本)・オクラ(10本)・玉ねぎ(大2個)・ズッキーニ(1本)・完熟トマト(大3個)・カットトマト缶詰(1缶300グラム)・オリーブオイル(大さじ5)・岩塩(適量)・レインボウペッパー(適量)・塩漬けケッパー(5粒):

  1. 玉ねぎは縦割りにして,厚さ1cmの半月切りにする.ズッキーニは厚さ1cmの輪切りに.
  2. 茄子は皮付きのまま厚さ1cmに輪切り,白茄子は皮をむいてから串切り,長茄子は皮付きで大ぶりに乱切り.
  3. トマトはざくざく乱切りにして,ボウルで缶詰トマトと混ぜる.
  4. シチュー鍋を強火で熱してオリーブオイルを大さじ2をひき,1・2・3の野菜を1/3ずつ敷き詰める.そのつどオリーブオイル大さじ1と岩塩とレインボウペッパーを.
  5. 沸騰したらケッパーを入れて弱火にし,厚さ5mmの輪切りにしたオクラを投入しふつふつ煮込む.
  6. 野菜類が煮崩れるほど柔らかくなったら塩胡椒で調味して完成.

いろんな茄子の色合い(紫・白・緑)を楽しむ一品.オクラのおかげでやや粘り気があるので,パンに乗っけるにはちょうどいい.かつてニューオーリンズで食べたスープ「ガンボ」を思い出す.〈つくいち〉でゲットした〈季節の酵母パン punch〉の黒オリーヴのパンがスライスされて食卓に登場.

—— レシピ:het dagelijkse keukenleven「秋茄子とオクラのラタトゥイユ(夏の名残り) 」|クックパッド「秋茄子とオクラのラタトゥイユ」.

◆夜,雨が降り出した.前線が通過したら北から寒気が流れ込むとの予報.

◇本日の総歩数=4,841歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 96.6kg(+1.6kg) / 22.5%(−1.1%)


1 oktober 2017(日)※日本酒の日に麦酒呑み

◆午前7時のろのろ起床.すっきり秋晴れ.今朝の最低気温は12.2度まで下がった.メーリングリストへの月例アナウンス配信は月初めのお仕事.今日は毎年恒例の〈日本酒の日〉にして〈つくばクラフトビアフェスト〉の最終日というめでたい日.

◆[欹耳袋]THE PAGE「他にもいる?オスとメスで生殖器が逆の虫 イグノーベル賞の吉澤氏に聞く」(2017年10月1日)※「私たちがやってきたことは分類学の積み重ね。」

◆昼下がりのセンター広場にて午後1時から6時間も呑み続けで,さすがにうう…… .しかし,「日本酒の日」にビールばっかり呑んだくれていたのではバチが当たるので,夜は静かに〈阿部勘〉の純米吟醸亀の尾を抜栓.神無き月に幸あれかし.

◆[蒐書日誌]紀田順一郎『蔵書一代:なぜ蔵書は増え、そして散逸するのか』(2017年7月14日刊行,松籟社,京都, 206 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-87984-357-9 → 版元ページ)※「個人蔵書の受難」「蔵書維持の困難性」「永訣の朝」— 読むのがとてもコワい本./川村伸秀『斎藤昌三:書痴の肖像』(2017年6月15日刊行,晶文社,東京, 8 color plates + 502 pp., 本体価格5,500円, ISBN:978‐4‐7949‐6964-4 → 版元ページ)/西川祐子『古都の占領:生活史からみる京都 1945‐1952』(2017年8月25日刊行,平凡社,東京, 4 color plates + 508 pp., 本体価格3,800円, ISBN: 978-4-582-45451-2 → 版元ページ)※「動線2」の南端に伸びる師団街道から第一軍道そして深草練兵場(現在の龍谷大学深草キャンパスあたり)はワタクシの生地.

◆明日からは清く正しい生活を.

◇本日の総歩数=9,337歩. 朝◯|昼×|夜×. 計測値(前回比)= 95.0kg(−0.4kg) / 23.6%(+ 1.5%)


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