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日録2015年7月 


31 juli 2015(金)※猛暑の湯の街長州謀議

◆午前6時前起床.うう…….前夜の宴の報いである.午前9時の岡山の気温はすでに30.8度に達している.午前9時半,岡山駅からのぞみ3号に乗車.雄町から獺祭への旅路が始まる.10:38 に新山口着.あっつー.湯田温泉に移動し,長州謀議の会場へ.畳張りのお座敷にテーブルがセッティングされていた.外気温は35.0度の猛暑日に突入.

◆昼下がりの外気温はなんと36.8度まで上がっている.マジですか(汗).長州謀議は午後1時半からスタート.進化学会での文化進化ワークショップ講演内容の検討を中心に.

◆[欹耳袋]Manifold learning という非線形次元縮減法が幾何学的形態測定学に使えるかもしれない.元論文:Adrian Peter and Anand Rangarajan 2009. Information geometry for landmark shape analysis: Unifying shape representation and deformation. IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence, 31(2): 337-350 abstract.ケンドール形状空間を接平面に次元縮減するのではなく,低次元の非線形リーマン多様体に射影するということか

◆午後5時,長州謀議終了.気温はまだ35.4度もある.その前にホテルにチェックイン.湯田温泉の温泉街には,かつて景気が良かったころはきっと繁盛したにちがいない巨大旅館が林立している.現在はところどころ廃墟化していて,福島・飯坂温泉とか熱海,あるいは伊香保と同じようなコースを歩んでいるようだ.リニューアルされた一角には足湯が設けられたり,シンボルの白狐がいたりする.種田山頭火とか中原中也の句碑もまた滅びの香りが.夕方になってもサウナのような蒸し暑い熱気が湯の街に淀む.熱中症にならないように,しっかり “お水” を飲むことにしよう.打ち上げは〈磯くら〉にて.獺祭・五橋・貴・山猿・長陽福娘・雁木と次々制覇して,最後はカネナカの燗酒をば.

◆当然のうう…….しかし,明日はつくばに帰るだけのカンタンなお仕事だ.

◆本日の総歩数=8322歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)=未計測/未計測


30 juli 2015(木)※備前で雄町しています

◆午前5時前起床.日の出.気温23.8度.夜明けの原稿書き.500字程度のアブストラクトを書くはずが,参考文献だけですでに14に達し,2000字を超えている.

◆[欹耳袋]毎日新聞「<京都大>吉田寮「募集停止を」 自治会に通知、寮生反発」(2015年7月29日)※「吉田寮のホームページによると、寮は今年秋も寮生を募集する」.Cf: 吉田寮公式サイト

◆備前に雄町しに行く —— 午前8時,つくば駅.朝からムシムシするセンター広場を通り過ぎ,地下へ逃げ込む.気温はすでに29.5度.西へ西への鉄路大移動の始まり.午前10時前,東京駅.都内も蒸し暑い.曇りときどき小雨,ところどころ晴れ間.気温は30.1度まで上がっている.のぞみ105号がいま発車した.およそ3時間の鉄道旅行.京都近く.新幹線車内で4500字ほど書いたのはいいけれど,これって「要旨」と言えるのかという根本的疑念がむくむく.雨がざあざあ降ってるねぇ.しかし,今日はここで降りてはならぬ.もっと西へ.新幹線車中から長すぎる講演要旨を北海道に送信.【悲報】岡山33.7度.もう帰りたいが,つくばも暑いな.

◆[蒐書日誌]青土社『現代思想・2015年9月号』特集〈絶滅〉.この原稿をいままさにねじり鉢巻で書いている(大汗).Cf: honto ※車中読書の校條剛『作家という病』(2015年7月20日刊行,講談社[講談社現代新書・2323],東京,320 pp., ISBN:978-4-06-288323-8 → 版元ページ)を読み進むと,井上ひさしを始めとして数々の「遅筆の名人」が登場する.しかし,ワタクシとしては「Write a lot」を掲げて書き続けるしかない.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「デモに参加すると就職に不利? 「人生詰む」飛び交う」(2015年7月30日)※「あるべきではないが、あり得ないともいえない」vs「デモが就職に不利なんて、いつの時代の話ですか」.今は昔,しんぶん赤旗(2000年7月11日号: 9)にリンダ・リア編『失われた森:レイチェル・カーソン遺稿集』の書評記事を書いたとき,編集部からわざわざ電話があって,「国家公務員だと日本共産党の新聞に記事を載せたら何かとご迷惑がかかるのでは?」と.「『前進』とか『解放』に寄稿したのならともかく,『赤旗』はふつーの新聞ですから何の影響もありませんよ」と笑い飛ばしたのだが,当時でもそういうことを気にする編集者・寄稿者がまだいたのかもしれない.

◆[欹耳袋]Robert J. O’Hara 1988. Homage to Clio, or, toward an historical philosophy for evolutionary biology. Systematic Zoology, 37: 142-155. html

◆午後1時過ぎ,何十年かぶりにJR岡山駅に降り立った.岡山大学なう.暑くて死む〜.タクシーで岡山大学へ.文学部の結界に足を踏み入れた.最高気温35.3度の猛暑日となった岡山.4時間あまりの備前密議ののち,蒸し暑い夕暮れの駅前通りの脇に入って〈さかばやし〉ののれんをくぐる.岡山の日本酒銘柄がズラリと並ぶ.脱水症にならないようにしっかり “お水” の摂取.〈酒一筋〉生雄町とか〈おお岡大〉純米吟醸とか,備前雄町・赤磐雄町を中心にしっかり雄町しました.

◆当然の報いの うう……

◆本日の総歩数=7635歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 93.3kg(−0.2kg) / 29.0%(+0.6%)


29 juli 2015(水)※論文読んでから旅支度

◆午前4時過ぎ起床.ヒグラシが鳴く夜明け前.気温24.2度.まずは米とぎ.薄曇りの観音台は蒸し暑い.午前8時の気温28.0度.今月は今日が最後の出勤日.

◆[欹耳袋]Togetter -「「卓越研究員」制度を語る」 ./日本経済新聞〔社説・春秋〕「大学を衰弱させる「文系廃止」通知の非」(2015年7月29日)

◆午前の┣┣" 撃ち —— 来月の不在届一式を提出./今日から公開配布される Windows 10 のニュースで思い出したが,先月はじめの奈良 “風の森” 巡業以来2ヶ月ほど VAIO をまったく立ち上げていないな.「更新の祭典」がコワいけど,9月になるまで VAIO を使う予定はまったくない./新規┣┣" さんから電話あり.来月はじめにつくばに来るとのこと.「想定読者層をどこに置くかにもよりますが,お送りいただいた企画案を読むかぎり「新味」がないですね.このコンテンツと類似する本はこれまでも何冊も出ています.再検討が必要だと感じました」— と軽く返信メール.

◆[蒐書日誌]校條剛『作家という病』(2015年7月20日刊行,講談社[講談社現代新書・2323],東京,320 pp., ISBN:978-4-06-288323-8 → 版元ページ)※物故した作家たちの生前のエピソードいろいろ.ワタクシは小説はぜんぜん読まないが,こういう本はとても楽しい./梯久美子『〔カラー版〕廃線紀行 —— もうひとつの鉄道旅』(2015年7月25日刊行,中央公論新社[中公新書・2331],東京,xii+206 pp., ISBN:978-4-12-102331-5 → 版元ページ)※かつてのカラー廃線本:宮脇俊三(編)『鉄道廃線跡を歩く(全10巻)』(JTBキャンブックス)を思い出してしまった.

◆[欹耳袋]毎日新聞「京都市:文化庁移転、政府に要望へ 具体的場所も示し」(2015年7月28日)※「東京一極集中是正に向け、国が政府関係機関の地方移転」— ついでに,ちょっとだけ留守にしたはった某御方を御所に “移転” とかない? 「地方移転」のイメージとはずいぶんちがうけど.

◆午後の┣┣" 撃ち —— ひたすら論文読みとはめずらしい./あいまに締切リマインダー着弾.ひー.

◆[欹耳袋]Joyce C. Havstad, Leandro C. S. Assis and Olivier Rieppel 2015. The semaphorontic view of homology. Journal of Experimental Zoology Part B: Molecular and Developmental Evolution, Article first published online: 14 JUL 2015. DOI: 10.1002/jez.b.22634 html | pdf [open access]

◆[蒐書日誌]Catherine Kendig (ed.) 『Natural Kinds and Classification in Scientific Practice』(2015年11月刊行予定,Pickering & Chatto[Series: History and Philosophy of Biology], London, ISBN:978-1-84893-540-2).ジョン・ロック[大槻春彦訳]『人間知性論(全4冊)』(1974,岩波文庫)がお隠れになってしまった.自然種(natural kinds)が濫用される現世に嫌気が差してしまったか.

◆帰ったら旅支度だ.明日は朝から西方浄土?へ移動する.祭りずしときびだんごと水蜜桃を食べるんだ.

◆本日の総歩数=2543歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.5kg(0.0kg) / 28.4%(−0.9%)


28 juli 2015(火)※あさりの山盛り連根屋

◆午前5時半起床.めずらしく曇り空.気温24.6度.曇り空の観音台は薄暗い.いつも聞こえるミンミンゼミの大音声の代わりに,ニイニイゼミの発声練習.茂みの奥のバンダからはヒグラシの裏声.気温25.4度.埼玉方面から兇悪な雨雲が接近してきた.しかし,降りそうで降らない.

◆[欹耳袋]〈ISISフェスタ~15周年の本楼夜学~〉2015年8月22日(土)〜9月9日(水)@編集工学研究所(世田谷区赤堤)※山本貴光「知のゲームを編集する夜学」/森山智子「着物のまにまに~時空センスの編集術」/三中信宏「鎖と樹と網を編集する夜学」/春風亭一之輔「本楼落語 夏の一」/九天玄氣組「九州の音なひ 本楼編」以上.ワタクシの高座:三中信宏「鎖と樹と網を編集する夜学」2015年8月29日(土)19:30〜22:00 |動画配信 [YouTube].

◆午前の┣┣" 撃ち —— 所議報告&領域会議 10:30〜11:00./第8回連載色校チェック&返信.

◆[みなか先生]オーツの日常生活「三中信宏(2015.6)『みなか先生と一緒に 統計学の王国を歩いてみよう』羊土社」(2015年7月27日)※書評ありがとうございます.末尾に:「巻末には、参考文献もきちんと示してあり、この先を学ぶために推薦の図書が列記してあります。(とはいえ、「次の本」はこの本と比べるとずいぶん難しそうですが。)」— 確かに,日本語に限定すると「統計の本」はどれもこれもハードルが高いかもしれない.

◆[分類思考]geopolitical critique「分類思考の世界」(2015年7月24日)※My book doesn't like you...

◆朝のうちは曇っていたが,午後になってふつーの夏空に戻ってしまった.気温は31.6度とふつーに暑くなっている.今日は長年研究室に勤めていたパートさんの送別会ランチということで牛久の〈連根屋〉にてパアッと「ピリ辛あさり丼」を完食.前菜のおそばと野菜豆腐サラダですでにけっこうな分量.丼の上にそびえ立つ「あさりの山」を食べ尽くさないとごはんに到達できない.お店の人の話では「あさり丼」を完食達成率は低いらしい.やったぜ!達成感.

◆[蒐書日誌]もりきよし原編/日本図書館協会分類委員会改訂『日本十進分類法・新訂10版(全2冊)』(2014年12月25日刊行,日本図書館協会,東京, 473 + 327 pp., 本体価格6,500円, ISBN:978-4-8204-1413-1 [set] → 版元ページ)※先日,茗荷谷のTRCでいただいた “ライブラリアン原器” .巻1は『本表・補助表編』,巻2は『相関索引・使用法編』.ずっしり重い函入りハードカバー./ロバート・マーティン[森内薫訳]『愛が実を結ぶとき:女と男と新たな命の進化生物学』(2015年7月24日刊行,岩波書店,東京,xiv+331+18 pp., 本体価格3,000円, ISBN:978-4-00-006315-9 → 版元ページ)※ご恵贈ありがとうございます.

◆[欹耳袋]Togetter -「日本語は特殊な言語か?」 /思索の海「日本語特殊論絡みで少しだけ」(2015年7月27日).

◆夕暮れてやっと真夏日ラインを下回った.明後日からの山陽道巡業の「足」を確保.暑い盛りの旅は余裕と快楽が必要である.

◆本日の総歩数=5815歩. 朝◯|昼△|夜△. 計測値(前回比)= 93.5kg(−0.5kg) / 29.3%(0.0%)


27 juli 2015(月)※採点の祭典が大団円へ

◆午前4時半起床.夜明け前.気温24.0度.猛暑の週末が明けたものの,観音台の居室にこもるなごりの熱気はなかなか消え去らず,いま31.0度.全館空調がまだ稼働しないので,ぼーっとしている.今日もカンカン照りの猛暑日になるとの予報.ぼーっ.午前8時半,全館空調稼働オン.

◆[欹耳袋]日本経済新聞「「卓越研究員」16年度から導入 文科省、終身雇用を保証」(2015年7月27日)※「卓越研究員」と同じくらい「托鉢研究員」ということばが流行しないかな.かたや卓越研究員,かたや托鉢研究員.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 計250頭あまりの┣┣" たちをタグ付けしてから湾内の生け簀に放流.マーラー交響曲5番の葬送の旋律とともに,┣┣" たちの成仏を見送る./続く BGM はマーラー交響曲6番〈悲劇的〉.気分はもう悲劇的.この曲が終ったら,お昼休みに入れる.

◆[欹耳袋]学生さんたちの提出レポートを時系列的にチェックすると,いたるところに〈棒の手紙〉 or〈チュブリラ本〉的な状況が繰り返し出現して,毎年のことながらたいへん興味深い.ワタクシ的には,コピペの “写本系統推定” をするのが毎年の「採点の祭典」における楽しみになっていて(おいっ),「ああ,学生さんたちもタイヘンなんだなあ」と思いつつ,ひとつまたひとつとレポート┣┣" を征伐している.コピペにおける “単系統群” の検出はそれを支持する “共有派生形質” がどれくらい正確に保存されているかによる.締切日までにまだ時間的余裕がある場合は,さまざまな手練手管でその “共有派生形質” を隠そうとするものだが,締切直前になるとその余裕すらない.コピペ・レポートを提出する学生さんは「何とかコッソリ乗り切れる」と思っているのかもしれないが,そういうレポートを毎年何百本も観察しているうちにワタクシたち教員側にはそれなりの “識別眼” が “進化” してくるものだ(因果な仕事である).

◆午後の┣┣" 撃ち —— 250┣┣" を追いやったスキを突かれて,背後から巨大┣┣" が覆いかぶさってきた.おんぶ┣┣" の脅威.来る┣┣" は拒まず.さっそく Dropbox に新規フォルダーを作成し,┣┣" 撃ち開始.景気づけの BGM はマーラー交響曲7番〈夜の歌〉.目次改訂案を Dropbox へ.

◆午後の最高気温は34.2度.その熱気のまま日没へなだれ込む.夏野菜のラタトゥイユの冷製パスタには秋田〈ゆきの美人〉純米吟醸「しぼりたて夏吟醸」を.この銘柄にしてはめずらしく微炭酸の効いたフルーティさ.日本酒度は+9.

◆もう8月のカレンダーにしてもOKかな.今週末は山陽道大移動の旅だ.

◆本日の総歩数=3032歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 94.0kg(+0.1kg) / 29.3%(+0.5%)


26 juli 2015(日)※猛暑日はビールで冷却

◆午前5時半起床.朝日がぎらぎら.ミンミンゼミの合唱.気温24.4度.

◆[欹耳袋]会田誠「東京都現代美術館の「子供展」における会田家の作品撤去問題について」(2015年7月25日)

◆日曜の┣┣" 撃ち —— mi 最新版 mi3.0.0b10 ダウンロード./では,おもむろにレポート┣┣" 放牧場(うごめく150頭)に向かおう./まずは100┣┣" を征伐.実験計画法における「フィッシローの3原則」なるものが提唱されたとレポートに書かれていた!(orz)/さて,昼下がりの┣┣" 撃ちの前に一休み.

◆午後1時前の気温は34.2度と,昨日よりも大幅に高い.猛暑日になるのは確実だろう.午後3時からノバホールでの辻井伸行ピアノリサイタル.終ってから外に出たらもう夕方.今日の最高気温は34.8度まで上がった.センター広場はまだカンカン照りの猛暑が続いている.そこら中に呑んべの集団が.もう少し涼しくなったら,再出撃だ.その前に┣┣" 残り50頭を征伐.ふう〜.採点の祭典はクライマックスである.

◆つくばセンター広場の〈つくばクラフトビアフェスト〉は本日が最終日.日中は猛暑日寸前まで気温が上がり,その熱気が日没後も続く.エンディングの盛り上がり.湯水のように Ʊ”-ʓ が飛び交う. ワタクシが最後に呑んだのはアメリカンな AleSmith Speedway Stout.アルコール度数は12%もあった.

◆本日の総歩数=2983歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)=93.9kg(28.8kg) / 28.8%(−0.3%)


25 juli 2015(土)※猛暑の夏休み一般公開

◆午前5時過ぎ起床.気温23.1度.今日もよく晴れそう.最終的に150頭ものレポート┣┣" が Gmail 受信箱の中で蚕のようにうごめいている.勝手に繭を吐かないように.昨日の兇悪雷雨がそこかしこに爪痕を残している観音台は,朝から湿気満点の蒸し暑さが淀んでいる.午前8時の気温は28.0度.今日は農環研の〈夏休み公開〉に動員され,流しそうめんを担当する.

◆[欹耳袋]昨日は定例農大講義の最終日だった..農大の場合,去年までは100人規模の選択科目(三年生)をひとつだけ担当したが,今年はその講義がPC実習になり,TAなしの状況ではかなり厳しかった.さらに今年は150人相手の必修科目(一年生)が新規に増えたせいで,負担が大幅に増えた.大学の非常勤講義はたとえ時給が同じでも,小さなセミナー室で10数人だけ相手にするのと,大講義室で数百人の受講生を集めるのでは,後始末の成績処理の手間がぜんぜんちがう.受講者数によって非常勤講義の時給に係数をかけるなり,上乗せするなりしないと不公平だよねぇ.現状だと,教務作業は無給のサービス残業だから.農大での学部生相手の講義はこれまでもう8年も続いたから,そろそろ潮時ではあるのだが,さて,この非常勤講義の後釜を誰が引き受けるのかなあ.支払われる給料額や降ってくる作業量を上回る “付加価値” (たとえば教歴とか)が期待できるのなら,動機づけはあり得るかもしれないが.

◆午前11時,さて,そろそろ流しそうめん会場に出撃する時間だ.炎天下に多くの来場者が並んでいる.午後1時半,流しそうめん業務終了.気温32.7度まで上がったカンカン照りの昼下がり.やっとランチ休憩.残るは後片付けのみ.午後2時半,流しそうめんの撤収作業.午後の最高気温は34.6度だった.

◆[欹耳袋]毎日新聞「Listening:<論点>岐路に立つ、国立大文系」(2015年7月24日)※「全体主義国家への危機 佐和隆光」「競争原理「ひずみ」懸念 岸本忠三」「社会の変化に対応、必要 吉田大輔」.

◆夕暮れになるというのに30度超の蒸し暑さが続いている.デイズタウンでは今夜の盆踊り太鼓が鳴り響き,センター広場は今宵も Ʊ”-ʓ の祭典である.どちらに行くべきかは論をまたない.午後7時前,つくばセンター広場では昨日から始まった〈つくばクラフトビアフェスト〉が全開だ.今日みたいな猛暑日にはƱ”-ʓをがんがん呑むしかない.Ʊ”-ʓ がうますぎてどうしようもない.

◆本日の総歩数=8101歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 93.7kg(−0.3kg) / 29.1%(−0.6%)


24 juli 2015(金)※経堂最終出撃兇悪雷雨

◆午前5時過ぎ起床.朝日がぎらぎら.気温23.9度.夜中のうちに #NodaiStat レポートが山のように届いていた.おつかれさん.「実験データー解析概論」ならびに「生物統計学」のレポート締切は本日7月24日(金)23:59:59 です.お忘れなく>受講生のみなさん.

◆定例都内出撃ファイナル —— 午前7時半,つくば駅.朝日がさんさん,蒸し暑すぎる.TX車中から日本進化学会の執行部会と評議員会への参加返信.午前9時,新宿駅.真夏の都内は午前8時前に早くも30.3度の真夏日ラインを突破している.どこもかしこも蒸し暑い.都内の午前9時前の気温は31.4度.小田急線車中にいてもレポートがどんどん飛んでくる.経堂からの農大通りの往復もまた “修行” .午前10時,真夏日の農大キャンパス.あっつー.気温32.2度.

  • #NodaiStat 「実験データー解析概論」今季最後の今日は,生物の分類と進化についてお話しし,統計学とデータ可視化がどのように関係してきたかについて講義します. posted at 09:57:17
  • #NodaiStat 「実験データー解析概論」ならびに「生物統計学」レポートで本日10:00までに到着したものについてはすべて受領返信メールを返しています.ご確認を. posted at 10:01:22
  • #NodaiStat コンピューター演習室5が涼しくなってきました.避暑にどーぞ. posted at 10:07:07
  • #NodaiStat 最後の講義は分類と系統についてでした.一学期どうもお疲れさまでした.おあとがよろしいようで. posted at 12:08:09
  • #NodaiStat 講義中にオニのようにレポートが着弾していた……. posted at 12:10:33

◆昼休み.気温は32.9度.空調の効いたコンピューター演習室から出るのは勇気がいる(のでまだぐずぐずしている).

  • #NodaiStat 本日の「生物統計学」は先週の続きで,分子進化モデルに基づく分子系統樹推定についてです. posted at 12:50:46
  • #NodaiStat 「生物統計学」ファイナル講義は,最尤法に基づく分子系統推定の原理とデモでした.みなさんどうもお疲れ様でした. posted at 14:26:59

◆昼下がり,世田谷がとんでもない雷雲が襲来し,応援団の大太鼓のように直撃弾がドカンドカンと落ちる.これじゃあ,とても経堂にたどり着けないので,講師控室にてしばし雨宿り.半時間ほどして,兇悪雷雲が去ったようなので,この機を逃さず経堂へ移動.蒸し暑さは格別で,経堂駅前の珈琲館に逃げこむ.雨はいまは小止みだが,次の雨雲が接近しているようだ.同じ時間帯,茨城県もタイヘンなことになっていたようだ.Gmail の受信箱に82頭ものレポート┣┣" の軍団がのたうっていて実に壮観である.お昼すぎの33.9度の最高気温は,雷雨とともに下がったように見えたが,それでも27.4度,湿度95%という不快指数マックス状態.これから茗荷谷の図書館流通センターを襲撃することになっているのだが,雷雨に叩かれるのはぜひとも避けたい.午後4時前,まもなく世田谷にまた雨雲がかかりそうなので,そろそろ移動開始だ.午後5時前,茗荷谷着.まだ時間があるので,サンマルクカフェにて一休み.レポート┣┣" が100頭を越えた.午後5時半,筑波大学大塚キャンパス手前の図書館流通センター(TRC)の大きなビルに吸い込まれ,打合せを小一時間ほど.

◆茨城県下の広域停電の影響で,TXがめずらしく遅延していた.午後8時前につくば着.センター広場では〈つくばクラフトビアフェスト〉が盛大にオーブンしていたが,それを横目によろよろと帰還.今日はたいへん疲れました.験直しの夕餉は奈良・大倉本家の〈金鼓〉の必殺銘柄「濁酒」を飲み干すのだ.開栓の儀式が一苦労.炭酸ガスが米の粒とともに吹き上がるのを抑えこみ,それでもスキマからぶくぶくと.しかし,ぶわあっとバクハツしようが関係なく呑むしかない.「呑むごはん」かはたまた「食べるお酒」か. 「濁酒」に拍手.

◆夜遅くなってもレポート┣┣" はやってくる:

◆明日は農環研の〈夏休み公開〉なので,朝から夕方まで動員される.

◆本日の総歩数=14339歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 94.0kg(+0.7kg) / 29.7%(+0.9%)


23 juli 2015(木)※大暑に降る雨は少しだけ

◆午前5時前起床.曇り.気温26.1度の蒸し蒸しする朝.あらら,地面が濡れているから,雨なんだ.いまの予想進路だと台風12号はつくばには来ないようだ.雨が降ったり止んだりの観音台は朝から蒸し暑すぎる.午前8時の気温は25.7度.全館空調稼働前の居室は30.0度.

◆大暑の┣┣" 撃ち —— 雨雲の接近とともに,大量の提出レポートが火山弾のように次々に着弾している.明日の締切間際までさまざまなことが起きるにちがいない./こないだまで高校生だったぴよぴよの新入生が書くレポートと,酸いも甘いも噛み分けた?三年生が書くレポートでは文章の “期待値(格)” にちがいがあるなぁ./お昼前の時間帯にレポートがまったく着弾しないのは,学生さんはみなさんマジメに講義に出てるからか.

◆昼休みになったらレポート着弾が再開した.しかし,もっとドスドスと着弾するはずの課題レポートたちがぜんぜん降ってこないので,ワタクシは読書タイムに逃避する./午後になって晴れ間が広がり,気温は31.0度まで上がっている.これまで長らく登攀できなかった屹立本をやっと読み進めることができたが先はまだ長い./明日の経堂最終講義の準備はとりあえず終った(ことにしよう).

◆午後5時前,気まぐれに降り注ぐレポートたちをかいくぐって帰宅.ヒグラシの合唱が反響する蒸し暑い大暑の夕暮れは満を持してオリオン Ʊ”-ʓ の出番である.

◆本日の総歩数=2541歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.3kg(0.0kg) / 28.8%(−0.4%)


22 juli 2015(水)※霞ヶ浦に何かが刺さる

◆午前5時前起床.気温24.7度.朝早くからカンカン照り.朝から雲ひとつない青空が広がる観音台は夏の日差しが降り注ぐ.午前8時の気温は29.2度.朝イチの BGM はショスタコーヴィチ交響曲9番から.軽快にグロテスク,よろめく変調,なかなかよろし.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 「実験データー解析概論」ならびに「生物統計学」のレポートが昼も夜も絶え間なく降り積もっています.締切は今週金曜日.届いたレポートにはすべて受領メールを返信していますのでご確認を./とあるレポートに「F値の増加により忘却域に入り帰無仮説を忘却して対立仮説になる」と書かれていて, “忘却域” — そのブリリアントな造語がすばらしすぎる.そーか,仮説は “忘却” すればいいのか.「心頭滅却すれば火もまた涼し」という格言が脳内を駆け巡っている./身の回りでシズカに “忘却域” に入りつつある┣┣" たちを横目に,BGM はショスタコーヴィチ交響曲10番へと突入する.陰鬱で長い楽章は先がぜんぜん見えなくてリアルだよねぇ.

◆[蒐書日誌]読了 —— 保城広至『歴史から理論を創造する方法:社会科学と歴史学を統合する』(2015年3月20日刊行,勁草書房, 東京, viii+184 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-326-30240-6 → 目次版元ページ)※全体として良書.進化学や系統学に関心がある読者なら,本書に述べられている主張がそれぞれのホームグラウンドで長らく論じられてきた論議内容とシンクロして響き合うことをすぐ理解するだろう.たとえば,過去半世紀の進化生物学はまさに個性記述的(idiographisch)な「系統発生パターン」の経験的探究と法則定立的(nomothetisch)な「進化プロセス」の理論的構築とのせめぎあいとともに進んできた.

推論様式としての「アブダクション」を擁護する著者のスタンスには共感するのだが,比較的トラッドな文脈(C. S. Peirce とか K. R. Popper とか)に足場を置いた議論が続く.証拠が仮説に対してもつ意味はかつての確証主義/反証主義の文脈ともっと新しい1990年代以降のアブダクションの文脈では異なっているだろう.ベイジアン確証理論についても論じるべき点があったはずだ.その意味では,よりアップデートされた土俵での方法論論議が可能だったのではないだろうか.

また,ところどころに配置されている「ショート解説」では,統計学の概念や手法についての説明がなされている.テクニカルな話題をこういう形式で読者にわかりやすく解説するというやり方はとてもよいのだが,本文の流れにとって必ずしも必須とはいえない話題も含まれているようだ.たとえば,pp. 14-15にある「ショート解説0-3 中心極限定理」は確かにパラメトリック統計理論では重要な定理だが,歴史研究の多様性を論じる本文内容にはいささかふさわしくないだろう.とくに,「統計法則(中心極限定理)に従えば,研究蓄積が多くなればなるほど,正規分布に近づくと想定してもよいだろう」(p. 13)という一文はまちがい.母集団からの無作為標本の「平均値」が標本サイズの増大とともに正規分布に近づくというのが中心極限定理であり,母集団そのものが正規分布に近づくわけではない.

◆昼下がりの霞ヶ浦に “何か” が刺さっているぞ.

◆いさましい10番の終楽章が終わり,陰鬱きわまりないショスタコーヴィチ交響曲11番〈1905年〉のとりわけ暗い第1楽章「宮廷前広場」に忍び込む.続いて,ショスタコーヴィチ交響曲12番〈1917年〉へ.12番は5番の二番煎じのような気がする.残るは三途の川をわたってあの世へ旅立つ最後の3つの交響曲だが,真夏日の昼下がりのために取っておこう.

◆[欹耳袋]Science Careers | Balancing career and family | 14 July 2015 ※研究者カップルが直面する「二体問題」の体験談いろいろ.

◆気温32度を越えた昼下がりの BGM はショスタコーヴィチ交響曲13番〈バービー・ヤール〉から.〈バービー・ヤール〉をバス独唱で送り出し,次は14番〈死者の歌〉である.14番〈死者の歌〉とともにみんなあの世に旅立ち,今日最後の BGM であるショスタコーヴィチ交響曲15番が涅槃で出迎える.ショスタコーヴィチ交響曲15番が「カタカタ……」と Totentanz を踊りながらフェイドアウトし,あとには vanitas が残るのみ.さて,今日もそろそろ撤収の準備を始めよう.

◆本日の総歩数=4046歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.3kg(−0.2kg) / 29.2%(−0.4%)


21 juli 2015(火)※三連休が過ぎた喪失感

◆午前5時過ぎ起床.薄雲の向こうに朝日.気温23.7度.朝から強い日差しが照りつける観音台は早くも25.0度の夏日ラインを余裕でクリア.今日は猛暑日の予報が出ている.そして,連休の間ずっと密閉されていた居室は気温31度の酷暑空間と化している.ガマン修行の週明けである.しかし,梅雨明けしたので,大手を振って農環研的「正装」=半袖+短パン+サンダルで出勤した.三連休明けの BGM としてヒリヤード・アンサンブルの Perotin 作品集はイマイチ似合わなかった.やっぱりショスタコーヴィチ交響曲全集の通し聴きするしかないか.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 午前11時前,集団化した┣┣" どもと小一時間格闘して,やっと一休み.外気温はすでに30.7度になっているが,全館空調中の居室は28.5度まで下がってきた.もっと下がって〜.BGM はショスタコーヴィチ交響曲3番〈メーデー〉.とんがってるなぁ.バスドラムが応援団の大太鼓のようにドカドカ叩きまくっていてとても気持ちよさそう.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「安保法案に抗議声明 益川氏ら学者150人が会見」(2015年7月20日)— 安全保障関連法案に反対する学者の会による声明.

◆気温32度超のお昼休みは徘徊なしの引きこもり,BGM はショスタコーヴィチ交響曲5番が鳴り響いている.〈革命〉といえばかつてスヴェトラーノフが腕を組んで嬉々として指揮をしていた映像を思い出す.

◆[蒐書日誌]Jared P. Lander[高柳慎一・牧山幸史・簑田高志訳|Tokyo.R 協力]『みんなのR:データ分析と統計解析の新しい教科書』(2015年6月22日刊行,マイナビ,東京,447 pp., 本体価格3,800円, ISBN:978-4-8399-5521-2 → 版元ページ).やっと着便.カバージャケットのパフィンたちがかわいすぎる(そこかいっ!).パフィンをすりすりしていれば,中身を読まなくっても身に付くんですかねぇ.

◆午後2時過ぎ,外気温は34度直前.ショスタコーヴィチ交響曲6番フィナーレから7番〈レニングラード〉冒頭への「距離感」を何とかしてほしい.〈レニングラード〉は,人間の主題が登場する冒頭楽章よりも,第3楽章の方が息苦しい.必殺の西日が真横から居室に差し込む時刻に,これまた必殺の陰鬱さをもつショスタコーヴィチ交響曲8番のアダージョが鳴り響く.

◆[欹耳袋]台湾の植物体系学・植物地理学の基本文献が電子化公開されている:國立台灣大學植物標本館 2012. 台灣植物資訊整合查詢系統(Plants of TAIWAN)→ website.ワタクシ的には,かの早田文蔵『臺灣植物圖譜』がまるごと電子化公開されているのが興味を惹いた:早田文藏『臺灣植物圖譜』(十卷).ただし,p. 88 に載っている「高次元ネットワーク」は天地が逆になっている.

◆午後5時前,全館空調フル稼働にもかかわらず,室温が29度を下回らない灼熱の地,それはつくば.そろそろ撤収タイムだ.夜になっても気温はぜんぜん下がらない.連日続く蒸し暑い夜には,冷たい “お水” にさらに氷をひとかけら浮かべると一時の清涼と安眠がやってくる.

◆最近のメモ&ノート書きにはもっぱら Faber-Castell のスクール万年筆〈Scribolino〉を愛用している(インクはロイヤルブルー).子ども向けの万年筆だが,軸・ペン先ともに太く,とても書きやすい.かなり使い込んできたのでそろそろ後継ぎが必要だが,太軸・太ペン先・安価・丈夫という条件を満たす万年筆はなかなかない.とりあえず,五年ほど放置していた Rotring Core(廃版)のペン先を入浴させ現役復帰. Rotring は太さXLのペン先が快適.インクは真っ黒の ArtPen Ink の一択.Rotring の安定感は捨てがたし.Fabar-Castell も Rotring も気に入った商品があったら即買いしないと後悔する.本体だけでなくインクカートリッジの供給と互換性にも注意が必要.

◆明日も淡々と┣┣" 撃ちが続くのだ.

◆本日の総歩数=3099歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.5kg(+0.2kg) / 29.6%(+1.3%)


20 juli 2015(月)※もう一日ゆるりお休み

◆午前5時前起床.雲間から朝日.気温25.1度の蒸し暑い朝.いったん熱帯低気圧に格下げされたのに,ふたたび台風に返り咲いた12号に声援を送ってやりたいワタクシ.だからといって,大喜びで関東に接近しないでね(汗).このコースだと7月24日(金)の農大講義最終日も影響ありそうだし,翌7月25日(土)の農環研夏休み一般公開日がかなりヤバい.さらに,いまから期待が高まりまくる〈つくばクラフトビアフェスト〉7月24日(金)〜26日(日)にビールならぬ水が差されるかもしれない.

◆[欹耳袋]別府〈混浴温泉世界〉♨♨♨ 今年も師走の別府湯煙巡業の出張日程がすでに確定している.

◆[蒐書日誌]つくばに実在しなかった先週,着便本が静かに降り積もっていた —— 先日,往来堂書店でゲットした:森まゆみ『「谷根千」地図で時間旅行』(2015年7月30日刊行,晶文社,東京, 237 pp., 本体価格1,800円, ISBN:978-4-7949-6885-2 → 目次版元ページ)※本書の “糸かがり” の綴じ方は,以前読んだ:京都大学学際融合教育研究推進センター『異分野融合、実践と思想のあいだ。』(2015年3月31日刊行,京都大学学際融合教育研究推進センター,京都,119 pp., 非売品 → 書評目次情報)とまったく同じだ.偶然の一致? それとも,最近はこういう装幀が流行してるのだろうか?

◆[欹耳袋]NHK NewsWeb「動物よけの電気柵で感電 重体の2人死亡」(2015年7月19日)&続報「電気柵 何らかの理由で電線切れ感電か」(2015年7月20日)※フィールド調査での不慮の感電事故といえば,12年前の信州大学・井上健さんのサハリン調査での感電死を思い出す:加藤雅啓 2003「井上健博士ご逝去のお知らせ」日本植物分類学会ニュースレター, no.11: 2 [pdf].

◆真夏日の昼下がりは熱気が渦巻いている.今日のランチはシンプルにカレーライス.半熟卵を割ったとたん,黄身があえなく “重力崩壊” してしまったのだった.

◆せっかくの連休最終日だし,堆積本もたくさんあるので,ゆるゆる寝読みを決め込む.まずは:木村衣有子『のんべえ春秋(1〜4)』計280ページ読了.エッセイ風ミニ酒場小説あり,お酒本の書評もあり.しかし,徳利やぐい呑,グラスなど酒器をめぐる紀行と文章(インタヴューとカラー写真)がとても魅力的.真っ昼間からお酒の本を読むのは休日ならでは背徳.続いて,やねせんおしょくじ編集部『やねせんおしょくじ(1と3)』をさくっと読了.知らないお店がどんどんできている.続いて,丸山宗利『きらめく甲虫 』(2015年7月10日刊行,幻冬舎,東京,79 pp., 本体価格1,300円, ISBN:978-4-344-02786-2 → 版元ページ)読了.とにかくカタゾウムシ軍団がすごい.ネクイハムシにもれなくポップが付きまくっている.一度読んだだけではもったいないので,いつもいる場所に常置しておこう.

◆今日の最高気温は午後3時過ぎの32.2度.梅雨明けしてから情け容赦なく猛暑が攻めこんでくる.真夏日の熱気が渦巻くつくばセンターを一周りしただけで限界.

◆[蒐書日誌]新書と文庫本も積み上がっている —— 施光恒『英語化は愚民化:日本の国力が地に落ちる』(2015年7月22日刊行,集英社[集英社新書・0795A], 東京, 254 pp., ISBN:978-4-08-720795-8 → 目次版元ページ)※英語の言語多様化と “種分化” については触れられていないような./土屋敦『男のハンバーグ道』(2015年6月8日刊行,日本経済新聞出版社[日経プレミアシリーズ・276], 東京, 238 pp., ISBN:978-4-532-26276-1 → 版元ページ)※厨房の中でひたすら研究するのだ./前田豊『玉の井という街があった』(2015年7月10日刊行,筑摩書房[ちくま文庫],東京, 268 pp., ISBN:978-4-480-43281-0 → 版元ページ)※旧遊郭の街は記録しないと何も残らない./ランスロット・ホグベン[寿岳文章・林達夫・平田寛・南博訳]『洞窟絵画から連載漫画へ:人間コミュニケーションの万華鏡』(1979年12月17日刊行[2015年7月8日第5刷],岩波書店[岩波文庫・青430-1], 東京, 312 pp., ISBN:4-00-334301-8 → 版元ページ)※一括重版された一冊.

◆何一つ有意義なことをせずにすんだ三連休最後の夕餉は,泉橋酒造の正しい “お水” 「とんぼラベル7号」26BY槽場直詰め無濾過生原酒・山廃純米・神力の残りを氷で冷やしてぐいと呑み,紙のように薄いとんかつをかじるという理想的なエンディングを迎えている.シアワセな夕餉の風景の締めはカレーライス.

◆女満別空港へのフライト確保,ついでに網走のホテルも確保.それにしても遠いなぁ…….

◆明日からは “平日” がまた始まってしまう.今週は木曜まで観音台にちゃんと実在するのだ.そして,金曜は農大でのファイナル高座.

◆本日の総歩数=2529歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.3kg(+0.1kg) / 28.3%(−0.8%)


19 juli 2015(日)※梅雨明け猛暑日の試練

◆午前5時過ぎ起床.気温22.5度.朝からカンカン照り.まだ梅雨明けはしていないはずだが,こんな空模様では先が思いやられる.朝早くから発声練習しているミンミンゼミがとても耳障り.しかし,傍若無人に大勢で「わしわしわしわし〜」と街宣するクマゼミがいないという点は関東地方のとてもいいところ.マジで「クマゼミ,滅びろ」と大声で呟きたくなる.

◆[欹耳袋]講義中の「私語」の傾向と対策 —— 非常勤講師として方々の大学に通う経験を積むと,大学ごとの「受講文化」のちがいが感じ取れるようになる.講義中に私語が絶えないとき,教員がまず考えるのは「自分の講義がつまらないからか」と自らを責めることだろう.しかし,教員と講義内容と受講生の「マッチング」の問題はそれだけではきっと説明できない.「大学 講義 私語 なくす」というキーワードで検索してみると,方々の大学の先生たちが長年にわたって講義中の「私語」との格闘を繰り広げてきたことが垣間見える.みなさん,苦労しているんだなぁと共感を覚えることしきり.

たとえば,ワタクシが毎週講義している東京農業大学の公式掲示板〈おしゃべり広場〉には「授業中の私語がうるさい」という長いスレッドがある.いずれもワタクシが講義中に実際に経験したことばかりだ.

探してみると,こういう論考もヒットした:渡邊芳之 1999「講義における出席確認と出席の維持~出席確認なしでも学生が出席する講義とは~」北海道医療大学看護福祉学部紀要, No.6: 59-68.ワタクシの場合,質問票を兼ねた出席カードを毎回の講義時に集めるようにしていたのだが,そろそろ再考する必要があるかもねぇ.講義用のハッシュタグはすでにあるから,質問などはそちらへどーぞと誘導してもいいわけだし.

また,こういう記事もあった:TTC代表 アカデミックトレーナー兼ソーシャルメディアディレクター 田中研之輔 @ 法政大学市ヶ谷 キャリアデザイン学部・大学院「大学教育2.0の構築にむけて―大人数講義が抱える問題点」.ワタクシの場合も100〜150人という大教室講義を経験しているので,ここに指摘されている諸点は他人事ではない.

—— 講義中の私語への対策について,ワタクシの知人である東京農大理事は「私語があればそのつど注意する」と言っていた.ワタクシの場合,それをやると自分で自分の噺に途中で水を差してしまうような気がして,なかなかできない.

◆[蒐書日誌]きらめく本 —— 丸山宗利『きらめく甲虫 』(2015年7月10日刊行,幻冬舎,東京,79 pp., 本体価格1,300円, ISBN:978-4-344-02786-2 → 版元ページ)※おお,実に美しいではないか! 眼福眼福.手書きのポップも新鮮だ.

◆梅雨明け宣言 —— NHK NewsWeb「関東甲信が梅雨明け 平年より2日早く」(2015年7月19日)※朝からカンカン照りで気温は31度まで上がっている.あららら,関東甲信は早々と梅雨明けですかそうですか.午後は観音台へ.すぐ近くで正午の段雷が轟く.正午前の気温は32.9度.居室もそろそろ30度を超えそうだ.秋の〈第17回図書館総合展フォーラム〉での講演依頼を引き受けるメールを返信したので,ぐずぐずしないで撤収だ.午後の気温マックスは34.4度.梅雨明けとともに無慈悲にも真夏日ラインに接近するのか.午後6時の段雷が鳴り響く.三連休なのでイベントがいろいろ開催されるのだろう.

◆[欹耳袋]NHK NewsWeb「人文社会科学系学部がある国立大8割が再編検討」(2015年7月19日)※「国立大学の人文社会科学系が大きく変わろうとしていることが浮き彫り」.

◆[蒐書日誌]千駄木〈往来堂書店〉にてゲットしたブックレットたち —— 木村衣有子『のんべえ春秋』(2012年5月1日発行,木村半次郎商店,東京, 72 pp., 本体価格1,000円 → 版元ページ)|『のんべえ春秋2』(2013年2月10日発行,木村半次郎商店,東京, 72 pp., 本体価格800円 → 版元ページ)|『のんべえ春秋3』(2013年10月25日発行,木村半次郎商店,東京, 72 pp., 本体価格800円 → 版元ページ)|(2014年11月15日発行,木村半次郎商店,東京, 80 pp., 本体価格800円 → 版元ページ).※〈木村衣有子 覚え書き〉 — けっきょく最新号(4号)までまとめ買いした.手のひらサイズのブックレット.こういう本がちゃんと置かれているリアル書店はほとんどない.ついでに:やねせんおしょくじ編集部『やねせんおしょくじ・1』(2011年7月1日発行,やねせんおしょくじ編集部,東京,34 pp., 本体価格500円 → 谷根千おしょくじ)|『やねせんおしょくじ・3』(2012年7月20日発行,やねせんおしょくじ編集部,東京,34 pp., 本体価格500円 → 谷根千おしょくじ).

◆明日も休みかと思うとシアワセ感が倍増.

◆本日の総歩数=3702歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.2kg(−0.4kg) / 29.1%(0.0%)


18 juli 2015(土)※真夏日に吹き返す南風

◆午前5時半起床.吹き返しの南風がまだ吹き荒れている.気温26.0度の熱帯夜が明けて,雲間から朝日が差してきた.ミンミンゼミ初鳴き@竹園.この一週間は火曜日を除いて連日の都内出撃が続き,毎度毎度の蒸し暑さと台風の煽りに祟られた.来週からはシアワセな日々が続きますように.

◆蒸し暑い昼下がりに立ち寄った〈Coffee Factory〉にてスパークリングコーヒーを味わうシアワセ.その後は三日ぶりの観音台へ.曇りところどころ晴れ,ときおり生暖かい雨粒がぼたぼた落ちてくる空模様.気温は29.5度と連日の不快指数マックス状態.しばしごそごそしている.あらら,西から巨大な雨雲が接近してきた.居室の温度はいま29.5度.昼下がりのガマン大会ということで.一昨日の本郷お座敷の集計作業が終ったので,即座に撤収だ.こんな暑い部屋にはもういられない.

◆正午過ぎに真夏日ライン超えの30.3度に達し,蒸し暑さははてしなく続く.曇り空から小雨がぱらついては止むの繰り返し.夕餉の食材を買い出しに行って,もう外には出ないぞと固く決心.

◆[欹耳袋]霜月にパシフィコ横浜で開催されるあるイベントでの高座を依頼されたのだが,ちょうどタイミング悪く駒場の生物統計学講義日(5限)なんだよなぁ.ところが,ジョルダンで所要時間を調べたら,あれあれたった45分で移動できるじゃないか(渋谷駅で迷子にならなければの話だが……).これだったら引き受けても問題はなさそうだ.

◆今宵の厨房では圧力鍋が大活躍し,鶏手羽元の煮込みがあっというまに仕上がった.サイドメニューは枝豆・冷奴・葉生姜など,どう見ても飲み屋メニューそのもの.主役の “お水” は先日開栓した〈天吹〉の「夏色大吟醸」をオンザロックで.いかにも夏の夜の食卓ですなあ.鶏手羽元煮込みのレシピは一週間前のをやや改良したバージョン:

  1. 鶏手羽元15本にまんべんなく焦げ目をつける.
  2. 煮抜き5個をゆでる.
  3. 皮付き新じゃがいもを5つ水洗いして,生のまま金串でぶすぶすと穴を開ける.
  4. 圧力鍋を熱して鶏手羽元・じゃがいも・煮抜きを入れ,日本酒150ccとみりん50ccを注いで煮立てる.
  5. 濃口醤油大さじ3ときび砂糖大さじ2を加え,圧力鍋を密閉し中火で20分.

前回よりもやや甘みを強くしてみたら, “お水” のアテとしてちょうどいい味になった.

◆明日は連休中日だが猛暑攻撃が予報されている.うろうろ外出しても焦げるだけなので,ひっそり過ごすのが良策.

◆本日の総歩数=3103歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.6kg(+0.4kg) / 29.1%(0.0%)


17 juli 2015(金)※台風に煽られ都内出撃

◆午前5時前起床.夜中は南風がごうごうと吹き荒れたが,今は穏やかに晴れている.関西はのろのろ台風のせいでたいへんな空模様になっているようだが,つくばは雲間から差し込む朝日がまぶしすぎる.気温23.4度.もう雨は降らないのか? 予報では,今は朝日がさんさんと降り注ぐ夏空でも,これから台風11号が進むにつれて,雨雲が襲来するとのこと.前日の日録を公開してはじめて新しい一日が始まる.

◆[欹耳袋] 古生物学者 David M. Raup の訃報 —— The New York Times | David M. Raup, Who Transformed Field of Paleontology, Dies at 82 | 15 July 2015 もうひとつ Why Evolution Is True | David M. Raup, 1933-2015 | 16 July 2015 ※理論形態学と『古生物学の基礎』! Cf: Chicago Sun-Times | David Raup, influential University of Chicago paleontologist, dead at 82 | 14 July 2015.

◆定例都内出撃の朝 —— 午前7時過ぎ,つくば駅.定例都内出撃の朝は雲が広がってきた.気温26.8度.蒸し蒸しして不快指数は昨日と同じくらい高過ぎる.いちおう傘はもってきたけど,しばらくは雨が降りそうに思えない.午前9時前,新宿駅.都内は蒸し暑い曇り空.気温は26.9度.中央線は高尾以西が運転見合わせ.そのせいか,上り方向の中央線・総武線はめちゃ混雑.新宿駅構内では階段規制していた.予報では,これから世田谷区を雨雲が通過するようだ.経堂着.今週末は駅前農大通り商店街の〈経堂祭り〉が開催される.そのお祭り提灯が小雨に濡れている.スコールに濡れる農大キャンパスは蒸し暑さマックス.

  • #NodaiStat 本日の「実験データー解析概論」は多変量解析と計算統計学(リサンプリング統計手法)について講義します. posted at 09:53:53
  • #NodaiStat この時期,農大学内のパソコンはとても混み合っているとのこと.レポート作成に用いるときは,自宅のPCにRを新規インストールした方がいいかも.まずはR本体をCRAN cran.r-project.org からインストール. posted at 10:32:59
  • #NodaiStat 続)租界 cse.niaes.affrc.go.jp/minaka/R/R-top… から「Rcmdr_packages」zipファイルをダウンロードし,展開したのちRにインストールすれば,Rコマンダーが使用可能になります. posted at 10:34:47
  • #NodaiStat 本日の「実験データー解析概論」は多変量解析の解説とクラスター分析および主成分分析の実習でした. posted at 12:04:26

◆雨上がりの蒸し暑い昼休み.気温は27.4度.一瞬たりとも戸外にいたくない.

  • #NodaiStat 本日の「生物統計学」は統計学と分子系統学との関係について講義します. posted at 12:50:24
  • #NodaiStat 本日の「生物統計学」は分子系統推定の原理と方法について最節約法を中心にして話しました. posted at 14:32:05

◆講義終了.青空が戻った外は吹き返しの南風が荒れている.その熱風にあおられて農大通りを経堂までてくてく歩くしかない.今日の最高気温は午後3時の30.4度だった.結局,傘は必要なかったような.午後5時前,つくば帰還.もう干からびて死むかも…….起死回生の Ʊ”-ʓ が必修科目である.

◆そんなわけで,夕暮れてからつくばセンターに再出撃.筑波西武6階の老舗ビアレストラン〈Elbe〉にて領域の暑気払いへ.最初はホテルオークラの屋外ビアガーデンを予定していたが,台風が心配だったので屋内のこの店に変更された.〈Elbe〉はめまぐるしく店舗が入れ替わるこのエリアで,筑波西武がオープンして以来ずっと不動の地位を確立している.とはいえ,ワタクシがここに来たのは数年ぶりのこと.あまりに近すぎてかえって機会がなかったので,直前の変更は歓迎だ.蒸し暑い南風が吹きつける外で飲むよりも,涼しい屋内の方がいいだろう.まずは樽生のドイツビールをひと通り.Bitburger, Erdinger mit feiner Hefe(Weißbier), そして黒い Dunkel も.チーズフォンデュに,ソーセージ盛り合わせ,そしてこの店の定番メニューであるアイスバインが次々に運ばれてきた.うん,麦酒で溺死寸前だ.

◆この一週間は火曜日を除いて連日の都内出撃が続き,毎度毎度の蒸し暑さと台風の煽りに祟られた.来週からはシアワセな日々が続きますように.

◆本日の総歩数=13808歩. 朝◯|昼−|夜×. 計測値(前回比)= 93.2kg(0.0kg) / 29.1%(−0.2%)


16 juli 2015(木)※蒸し風呂の本郷お座敷

◆午前5時前起床.本降りの雨.気温24.1度.台風11号が四国にのろのろと迫っている.関東地方には直接の影響はないようだが,南から大量の湿った熱気が運ばれていることが一目瞭然.こりゃたまらんな.

◆雨が降ろうが槍が振ろうが本郷出撃 —— 午前8時半,つくば駅.早朝はざあざあ降っていた雨は今は小止み.気温は25.6度でも,湿度で高すぎて不快指数マックス.今日は本郷で集中講義:生物・環境工学専攻「エコロジカル・セイフティー学特論II」.TX通勤途中,八潮あたりで土砂降りになったが,乗り換えの北千住では空が明るくなって薄日さえ差していた.

◆雨上がりの弥生キャンパスは猛烈な蒸し暑さにすでに息絶え絶え.農学部7号館セミナー室にて,午前10時から集中講義の開始.受講生は10人弱.午前中は統計学概論から始まって,データ可視化・箱ひげ図・統計学的アブダクションまで話をした.ゆったりお昼休み.雨は降ったり止んだり.気温は26〜27度だが,湿度90%台で,べとべとして不快きわまりない.午後は1時半から再開.確率分布を中心にパラメトリック統計学の世界へ,そして実験計画法(完全無作為化法と乱塊法)について解説したところで終了.時間的にはちょうどいい分量だった.

◆講義後は蒸し風呂のような本郷台地を降りてサウナのような不忍通りへ(救いがないぞ).南から湿った熱風が吹く.今日は〈芋甚〉のひんやり宇治金時でやっと蘇生した.

◆明日は定例都内出撃日.台風の影響がありませんように.

◆本日の総歩数=10103歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=93.2kg(0.0kg) / 29.3%(−1.5%)


15 juli 2015(水)※うだる暑さにはかき氷

◆午前4時半過ぎ起床.雲間から朝日がのぞく.気温25.2度の熱帯夜.夏空の観音台は朝から蒸し暑い.梅雨前線がどこかに隠れてしまったので,乾ききった稲荷川側道はもうもうと土煙が舞う.午前8時の気温は28.4度.今日は一瞬だけ(ネット鎖国中の)農環研に実在し,すぐトンズラすることになっている.新しい “お水” を2本いただいたので,もう “ガサ入れ” の心配がなくなった冷蔵庫に感謝しつつ低温安置.

◆真夏の本郷へ —— 午前11時前,つくば駅.むしむし.気温31.0度まで上がってきた.では,本郷へ.午後から専攻教員会議に出席する.正午過ぎ,弥生キャンパス.真夏日の昼下がり,根津神社の空はパーフェクトな青空にクリアな雲が刻まれていた.正午の都内の気温は31.5度.午前のうちに33.2度まで上がっているので,午後が憂鬱.専攻教員会議まであと半時間の休息タイム.

◆[欹耳袋]Journal of the History of Biology から4論文 ——

  1. Joeri Witteveen 2015. Suppressing Synonymy with a Homonym: The Emergence of the Nomenclatural Type Concept in Nineteenth Century Natural History. Journal of the History of Biology, DOI:10.1007/s10739-015-9410-y abstract | pdf [open access] ※生物分類学上の「タイプ」概念の歴史.Farber 1976 再考.
  2. Giuditta Parolini 2015. The Emergence of Modern Statistics in Agricultural Science: Analysis of Variance, Experimental Design and the Reshaping of Research at Rothamsted Experimental Station, 1919–1933. Journal of the History of Biology, 48(2): 301-335. DOI:10.1007/s10739-014-9394-z abstract ※イギリスのロザムステッド農業試験場において Ronald A. Fisher は実験計画法と分散分析をどのように開発したか.
  3. Daniel J. Nicholson and Richard Gawne 2014. Rethinking Woodger’s Legacy in the Philosophy of Biology. Journal of the History of Biology, 47(2): 243-292. DOI:10.1007/s10739-013-9364-x abstract ※Joseph Henry Woodger の公理論的生物学を再考する.
  4. Edna Suárez-Díaz 2014. The Long and Winding Road of Molecular Data in Phylogenetic Analysis. Journal of the History of Biology, 47(3): 443-478. DOI:10.1007/s10739-013-9373-9 abstract ※分子系統学の歴史

◆午後1時から専攻教員会議.来年のS1タームだけ教員会議の曜日が金曜に変更されるとの重大情報.午後3時半終了.気温は31.8度.息絶えないうちにつくばに戻らないといけない.焼けつく日差しの弥生キャンパスを脱出し,根津駅近くの不忍通り沿いにある〈秋田屋〉にて「白玉あずきかき氷」を.今シーズン初のかき氷.シルクのように繊細な氷片がすばらしい.美味・涼味そして甘露なり.

◆今日7月15日は,空を見上げればこんなにパーフェクト・ブルーの夏空なのに,地上はまさに「白昼の暗黒」に包まれてしまい,ワタクシのサイトも真っ黒になってしまいました.

◆明日はまた本郷へ.朝から夕方まで集中講義.予報では台風11号による雨が本降りになるとのこと.

◆本日の総歩数=11372歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.2kg(+0.4kg) / 30.8%(+0.7%)


14 juli 2015(火)※所内ガサ入れじたばた

◆午前5時前起床.日の出.気温26.0度.今年初の熱帯夜.朝から蒸し暑い熱気がよどむ観音台.午前8時前には早くも30.1度と真夏日ラインを超えている.「なか」はまだネット鎖国状態なので,いつものように「そと」で仕事をする.

◆[欹耳袋]良記事なのですぐ読むべし:デイリーポータルZ「進化の順番で寿司を食べる」(2015年7月14日)※「我々の進化15億年の歴史を寿司で振り返ろう」— 進化寿司,実にすばらしい! 「全生物食えばわかる進化」というのはおもしろい企画になるかもしれない.やはりここは “得体のしれない海産無脊椎動物” をネタにして寿司を握っていただく冒険性も必要だろう.「アオイソメにぎり」とか「ゴカイにぎり」とか,活きのいいウミウシが乗っかった軍艦巻きとか(うう……).

◆午前の┣┣" 撃ち —— とにかくいますぐやるべきことは午前中に決行される “ガサ入れ” へのじたばた対応である.まぁ,ホンマに “ガサ入れ” とか “ネット鎖国” とかいろいろありすぎて,落ち着いて仕事ができないなあ./その前に朝イチのコンサルタント業務ひとつ./居室 “ガサ入れ” までまだ時間がありそうなので,ちくちくと┣┣" 撃ちしている.書評原稿一件の revision./午前10時半から “ガサ入れ” 開始.しかし,ほのぼのとした雰囲気で終った.未発見の劇毒物などは幸い奥から転がり出てこなかった. “ガサ入れ” 時に「所内の “エチルアルコール類” はすべて集中管理したい」と某コーディネーターが口走ったのはあくまでも個人的願望の表出とみなしてスルーした./連載原稿チェックひとつ.淡々と流れる日常時間が戻ってきた.外気温は32.8度と昨日よりも高くなっている.

◆[欹耳袋]PR Times「コンセプトは泊まれる本屋。不動産のセレクトショップR-STOREがサポーズデザインで、池袋に外国人観光客向けホステルを9月開業。」(2015年7月10日)/Ant Maps:アリの生物地理マップ.

◆午後の┣┣" 撃ち —— メーリングリストでの販促大作戦が始まった.この機会を逃さないでね〜.期限はたった2週間./午後4時,全館空調がフルパワーで稼働しているにもかかわらず,居室の気温はもうすぐ28度を超えそう.そろそろ撤収のしたくをしないと.

◆南からの蒸し暑い熱風が吹き荒れる夕暮れ時,午後7時の気温はまだ27.9度もある.今夜もまた熱帯夜だろうか.いい “お水” を飲んで元気を付けないと.梅雨明けのような真夏日がこんなに続くようでは,それなりの覚悟をもった対処が必要になる.今宵は佐賀の〈天吹〉の最終兵器「夏色大吟醸」を最前線に投入した. 〈天吹〉の「夏色大吟醸」に対抗できるアテは元気いっぱいの夏野菜である.ひさしぶりに茄子・甘長・パプリカ・スーパーフルーツトマトの冷製煮浸しを調理した.夏は酸味の効いた日本酒と出汁をしっかり含んだ野菜の煮浸ししかない.勝利は我にあり.

夏野菜の冷製煮浸しのレシピ:

  1. ナス3個を縦割り4分割して水にさらす.
  2. 甘長3本を斜に3分割し,種を取る.
  3. スーパーフルーツトマトはヘタを取る.
  4. パブリカはトースターで黒焦げになるまでしっかり焼いて,熱いうちに皮をむく.
  5. ナスと甘長はさくっと素揚げにする.
  6. 煮干し&昆布出汁400ccを用意し,みりん120ccと薄口醤油60ccを投入して煮立てる.
  7. ナスとトマトを煮てその後で甘長とパブリカを投入して火を止める.
  8. 冷蔵庫でしっかり冷やす.

◆明日は本郷にて専攻教員会議だ.真夏日は避けられそうにないが,台風の影響がまだ届かないことだけが幸い.

◆本日の総歩数=5121歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.8kg(−0.6kg) / 30.1%(+0.5%)


13 juli 2015(月)※猛暑日の臨時都内出撃

◆午前5時前起床.日の出.気温22.2度の蒸し暑い朝.台風に吹き飛ばされないうちに白羽の矢を再度発射.つくばの「中」では,Adobe Flash Player のせいで「外」とのネットワークがいろいろ遮断されていて,とてもたいへんそう.

◆[分類思考]本日の残響:Taku Sakaushi : Diary「分類とは」(2015年7月12日)

◆臨時都内出撃の朝 —— 午前10時前,つくば駅.すでに真夏日寸前の暑さ.灼熱の都内は午前11時前に33.6度まで気温が上がっている.猛暑日ですかそうですか.あっつー.白羽の矢への返事は残りお一人になった.正午前,炎天の農大キャンパス着.気温は34.2度になった.これはちょっともう帰りたい気分だけど,帰り道も暑そうなので,とりあえず仕事するん.木漏れ日がまぶしすぎる.遠隔操作により,Adobe Flash Player に関する緊急調査レポートを観音台に送信.

  • #NodaiStat 本日の「生物統計学」補講(3限@243講義室)は生物の分類と系統をテーマに,生物情報の可視化の歴史とバイオインフォマティクスの源流について話をします. posted at 12:04:53
  • #NodaiStat 講義室なう. posted at 12:56:05
  • #NodaiStat 「生物統計学」補講だん.金曜は分子系統学と統計学について話します. posted at 14:34:54

◆炎暑の帰り道,暑すぎてことばもなくつくば直帰.秋の分子系統ワークショップは当初の予定通り,すべての講師陣が確定した.午後5時過ぎ,つくば帰還.南風が運んできた熱気と蒸し暑さがセンター広場に渦巻いていた.呑んで喰うことしかアタマにないというけだもん状態.夜は青森・西田酒造店〈外ヶ濱〉の発泡日本酒「Micro Bubble」をシュポンと開栓.白麹仕込みの甘さと炭酸ガスのしゅわしゅわ感.かの〈新政〉の「亜麻猫スパークリング」をもっと軽くした感じ.しかしアルコール度数はしっかり14度あるので,そのパンチ力はバカにならない.「Micro Bubble」のほかに「Nano Bubble」という銘柄もあるらしい.アテは豚ヒレ肉のソテー.あっさり塩コショウを振ってから,サクッと焼くだけのシンプルな一皿.脂身がほとんどないので,たくさん食べてもそれほど胃もたれしない.サイドメニューのジャーマンポテトの方がはるかに重かったりする.

◆明日は研究室の “ガサ入れ” があるので,朝からじたばた “隠匿処置” しないといけない.

◆本日の総歩数=11038歩. 朝◯|昼−|夜×. 計測値(前回比)= 93.4kg(+0.6kg) / 29.6%(−0.6%)


12 juli 2015(日)※真夏日の夜の至福背徳

◆午前5時半のそり起床.薄雲の向こうにぎらつく朝日.気温20.8度.昨日の最高気温は32.1度だったが,今日はもっと暑くなるってマジですか.

◆[欹耳袋]今年秋につくばで開催される第196回農林交流センターワークショップ〈分子系統学の理論と実習〉2015年10月28日(水)~10月30日(金)のカリキュラムが決まりつつある.NGS分子系統学キターッ.MEGA 7 お披露目とか.ん,お返事まだのそこのアナタ,返信よろ.

◆どこの国立大学でも「毎日出勤して出勤簿にハンコを押す」というタテマエは昔も今も変わりがないはず.「毎日ハンコを押すか」あるいは「誰がハンコを押すか」については “ゆらぎ” があるだろうけど.たとえば,ちょっと古いけど〈井上逸兵のひとりごと(慶応に来てから)〉の「2003年9月1日」には「国立大学は他のお役所と同様(だと思う)ハンコ社会だが、教員も毎日出勤簿に押印することになっているのだ。もっとも、だいたいの教員は専任の場合、何ヶ月かに一度まとめて押すか、僕もそうだったが、担当の事務官にハンコを預けてしまって押してもらう。ところが、毎日きまじめにハンコを押す先生もいらっしゃる。」とある.国研にいるワタクシの場合,「出勤簿に毎朝ハンコを押印することに対して給料が支払われている」という刷り込みをされているので,毎朝欠かさずハンコを押し続けてもう四半世紀になる.

念のため調べてみたら,人事院規則「給与簿等の取扱いについて」にこう書かれていた:「第2 出勤簿」「2 出勤簿には、職員(一般職の任期付研究員の採用、給与及び勤務時間の特例に関する法律(平成9年法律第65号)第8条の規定の適用を受ける職員を除く。)が定時までに出勤したことを証するために押印等を行い」.要するに,出勤簿には毎日ハンコを押しましょうというオチでした.

◆夏空が広がる正午,軽やかに31.1度の真夏日ラインを越え,さらに上昇中.昨日以上に暑くなりそうな気配がありまくり.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「(プロメテウスの罠)チョウを追う:4 「被災地のため」原点」(2015年7月12日)※今日の記事はちと盛り上がりに欠けるな.

◆真夏日昼下がりの┣┣" 撃ち —— 午後は研究室の “ガサ入れ” 対応作業をしようと思っていたけど,気温32.6度じゃ外出しない方が安全みたい./今度の専攻教員会議の配布資料が pdf ファイルで届いた.計355ページ.ま,こんなもんでしょ./書評原稿ひとつ.今日の最高気温は32.7度.

◆[蒐書日誌]真夏日の読了本:ダグラス・J・エムレン(文)/デイヴィッド・J・タス(イラスト)[山田美明訳]『動物たちの武器:闘いは進化する』(2015年6月23日刊行,エクスナレッジ,東京,16 color plates + 326 pp., 本体価格1,750円, ISBN:978-4-7678-2028-6 → 版元ページ)※動物から人類まで “軍拡競争” 諸相.軍事ネタ満載.

◆つくば某所で “お水” をたくさん呑んだ今宵の記録:

  1. Champagne: Jacques Lassaigne - Rose de Montgueux - Extra Brut - NV
  2. Rhone: Domaine Yves Cuilleron Syrah Sybel Rosé 2013
  3. Champagne: Domaine Vilmart Grand Cellier d'Or Brut 2007
  4. Bourgogne: Corton-Charlemagne Domaine Laleure-Piot 2002
  5. Bourgogne: Vosne-Romanée premier cru Clos des Réas Domaine Michel Gros - AOC 2009

—— 人生の至福である.

◆至福の翌日はつらい日常へ復帰し,またまた臨時都内出撃の日.

◆本日の総歩数=1053歩. 朝△|昼−|夜×. 計測値(前回比)= 92.8kg(−0.4kg) / 30.2%(+0.1%)


11 juli 2015(土)※真夏日週末の孤独作業

◆午前6時前,のろり起床.明るい薄曇り.気温20.2度.今日は暑くなるらしい.

◆[欹耳袋]Daily Life「演繹と帰納についてのノート」(2015年7月9日)※「「前提が正しければ結論も常に正しい」という新しい演繹の定義」「サモンが採用した帰納的推論の定義はこの問題をスマートに解決」.ちょうど今めんどーくさい長大な論文を読んでいるところなので,グッドタイミングな記事である./〈日本版ナショナル・モス・ウィーク〉2015年7月18日(土)〜26日(日)./朝日新聞デジタル「(プロメテウスの罠)チョウを追う:3 意義認めた上で批判」(2015年7月11日)※今回は八木孝司さんと昆虫DNA研究会が登場.毎回新しい人が出ている.

◆[蒐書日誌]日比嘉高『いま、大学で何が起こっているのか』(2015年5月29日刊行,ひつじ書房, 東京, viii+151 pp., 本体価格1,500円, ISBN:978-4-89476-769-0 → 目次版元ページ)※ブログ〈|日比嘉高研究室〉からスピンオフした単行本.

◆午後は観音台へ.真夏日の昼下がり,気温は30.8度まで上がっている.土曜なので全館空調がもちろんオフの研究室にて,来週の “ガサ入れ” 対応に負われている.ゆすればバクハツしそうな液体,アヤシゲに濁った液体,厳重に梱包されているいわくありげな液体たちをどう隠そうか.ごそごそしているうちに,空調オフの研究室は居住性が悪化してきたので撤収.とりあえずワルい “お水” たちはそのまま冷蔵安置してきた.どこかに隠匿しないといけないので明日また行かないとダメっぽい.机の引出しとか段ボール箱もチェックされるとのことで,ゴソゴソ片付けていると,2002年のギリシャ出張の写真アルバムが転がり出てきた.デルポイのアポロン神殿の写真とか,パトラスの港の風景とか.もう10年以上前のことか.月日が経つのは速すぎる.

◆[欹耳袋]印刷博物館〈ヴァチカン教皇庁図書館展II〉は明日が最終日とのこと.ワタクシは13年前の前回展示〈ヴァチカン教皇庁図書館展〉を見に行って感銘を受けたことを覚えている.とりわけ,羊皮紙を使った図録がすばらしかった.今回の〈ヴァチカン教皇庁図書館展II〉でも同様の図録が用意されているようなので,そのうち機会を見つけてゲットしたい.日録を検索してみたら,最後に印刷博物館に行ったのは2008年2月のことだった.ご無沙汰しまくりだ.

◆北北西に進路を取れ —— 台風11号が接近してきた.来週は連日の都内出撃なので,休講や遅延になったらたいへん困るんですけど…….とくに16日(木)とか17日(金)とか.

◆本日の総歩数=1710歩. 朝◯|昼−|夜△. 計測値(前回比)=93.2kg(−0.4kg) / 30.1%(−0.4%)


10 juli 2015(金)※夏日の経堂で虫の息に

◆午前5時過ぎ起床.曇り.気温18.2度.午前7時半,つくば駅.定例都内出撃の朝は蒸し暑い曇り空.昨日発射した白羽の矢への返信がひとつまたひとつ.都内は実にめずらしく朝日が差している.午前10時,陽光を浴びる農大キャンパス着.蒸し暑くて不快指数が高すぎる.

◆[欹耳袋]NHK NewsWeb「新国立競技場 「国民負担増やさない努力を」」(2015年7月10日)※「文部科学省などに国民負担につながらない形で財源を確保するよう求めました」— 確かアノ予算を丸ごと横流しすr...(ぐぇ

  • #NodaiStat 本日の「実験データー解析概論」は変量間の共変動に関連する共分散と相関係数について説明し,多変量解析への道を拓きます.そしてレポート課題を出題します.ついでに農大の講義アンケートを実施します. posted at 10:09:32
  • #NodaiStat 学期末の講義アンケートは去年まではネット経由で実施していたのだが,回収率がきわめて◆◆(伏せ字)だったらしく,今年から大量の “紙” を配布することになったようです.確実に提出してください. posted at 10:27:23
  • #NodaiStat 講義アンケート実施ちう. posted at 12:00:05
  • #NodaiStat データファイルが読めないというトラブルあり,さっそく対応処置いたします. posted at 12:10:35
  • #NodaiStat 今日の「実験データー解析概論」は変量間共変動についての講義実習でした.来週は多変量解析について. posted at 12:32:32

◆正午前には28.6度まで上がり,ひさしく忘れていた「夏」が戻ってきた.夏日がさんさんと降り注ぐ農大キャンパスは “光合成” に励む学生多し.

◆[欹耳袋]Lilacの妊娠・出産・育児ノート「アメリカの病児保育事情-子供が病気の時、共働き夫婦はどうするの」(2015年7月10日)※「事前に仕込んでおけば、休みやすい環境を自分で作れるかも」— 根回しがたいせつ.

  • #NodaiStat 本日の「生物統計学」はリサンプリング統計手法について解説します.それと,レポート課題の配布,最後に農大の講義アンケートを実施します. posted at 12:49:32
  • #NodaiStat 本日の「生物統計学」は計算機統計学とくにリサンプリング統計手法について解説とデモをしました. posted at 14:49:48
  • #NodaiStat 来週の「生物統計学」補講は「7月13日(月)3限243教室」です. posted at 14:50:31

◆今日の都内は夏日ラインを軽々とクリアして,最高気温28.9度まで上がった.ひさしぶりにバテバテになり,元気になる “お水” を東京駅グランスタでゲットしてつくば帰路につく.午後5時過ぎ,つくば帰還.今日の暑さにくらくらして,今夜はもう使いものにならないこと確定.ぐでぐでしてもだいじょーぶ.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「(プロメテウスの罠)チョウを追う:2 過熱するネット投稿」(2015年7月10日)※今回は近藤滋さんが登場か.

◆昼間磨り減った分は夕餉で埋め合わせる.今宵は鶏手羽元を圧力鍋で煮てみた.レシピはとても簡単.フライパンを熱して油を引き,鶏手羽元15本にまんべんなく焦げ目をつける.別鍋で煮抜き3個を茹で,皮付き新じゃがいもを5つ用意する.圧力鍋を熱して鶏手羽元・じゃがいも・煮抜きを入れ,日本酒100ccとみりん50ccを注いで煮立てる.その後,濃口醤油20ccと水100ccを注いで圧力鍋を密閉し中火にする.調理時間は蓋がからから動き始めてから半時間弱.仕上がりは上々.手羽元は骨と肉がほろりと外れ,じゃがいもと煮抜きもやわらかく煮上がった.手羽元の煮込みはいつもは厚手鍋で調理していたが,それに比べてはるかに短時間でいいできだったので,これからもこのレシピを使うことにしよう.夏日の夜の “お水” は,グランスタでゲットしてきた八戸の〈陸奥八仙〉試験醸造酒「Prototype 2015」を開栓.アルコール度数13度のうすにごり純米発砲酒.暑い夏向きのライトな “炭酸飲料” ということで.これで昼間の埋め合わせは十分だ.

◆明日は居室の大掃除をしないといけない.来週の “ガサ入れ” の前に.

◆本日の総歩数=12335歩. 朝◯|昼−|夜△. 計測値(前回比)=93.6kg(+0.7kg) / 30.5%(+0.8%)


9 juli 2015(木)※台風が来る前の静けさ

◆午前5時前起床.気温18.4度.曇り.梅雨寒の観音台は午前8時の気温が18.7度.灰色の曇り空からときどき雨粒が落ちてくる.湿った北東風が涼しい.居室の窓を全開放して換気.

◆[みなか先生]読者書評ひとついただきました!:統計学の王国を歩いてみよう〜情報の海と推論の山を越える翼をアナタに!※鵜飼さん,どうもご無沙汰しています.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 方々から「老眼なんだからムリするな」と言われ,朝イチで A5→A4 拡大コピー.さすがに可読性が有意にアップ.しかし,字が大きく読みやすくなったからといって,内容がするすると理解できるようになったわけではない./白羽の矢,作成の真っ最中.そして,昼休みに白羽の矢を方々に一斉発射.飛んできたら迅速ご対応よろしくよろしく.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「(プロメテウスの罠)チョウを追う:1 批判から始まった」(2015年7月9日)※をを,いきなりクマムシ博士 @horikawad が主役級だ.

◆[系統樹大全]Taku Sakaushi : Diary「インフォグラフィクスのオリジン」(2015年7月7日) ※「およそ昨今沢山購入したインフォグラフィクスの実例のオリジンはほとんどここにあるように思う」— ( ´ ▽ ` )ノ

◆午後の┣┣" 撃ち —— 午後になっても気温は20.9度どまり.梅雨の中休みは涼しい北東風が吹き込んで,朝からずっと窓全開のまま.今月は遠出がほとんどないかわりに,都内出撃が頻繁すぎる.明日から来週の金曜までは平日ほとんど都内に実在して┣┣" 征伐に従事する./先日のハッシュタグ「#AICxTest」関連のワタクシのツイートは,今もリツイートされているようなので,別館に束ねました:Inleiding tot de R-statistiek「統計学の昔と今( #AICxTest )」.

◆[蒐書日誌]梅雨寒の昼下がり,新着本たちが静かに積み重なっていく —— 日本生態学会(編)[巌佐庸・舘田英典担当編集委員]『集団生物学』(2015年7月10日刊行,共立出版[シリーズ〈現代の生態学〉・1], 東京, xiv+389 pp., 本体価格3,600円, ISBN:978-4-320-05744-9 → 版元ページ)※ご恵贈どうもありがとうございます./宮下直・西廣淳(編)『保全生態学の挑戦:空間と時間のとらえ方』(2015年6月5日刊行,東京大学出版会,東京, xii+240 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-13-060228-0 → 版元ページ)※これまたいただきもの.感謝感謝./野村哲也『〔カラー版〕イースター島を行く:モアイの謎と未踏の聖地』(2015年6月25日刊行, 中央公論新社[中公新書・2327], 東京, x+178 pp., 本体価格1,000円, ISBN:978-4-12-102327-8 → 版元ページ)※めくってもめくってもモアイ像がそろい踏み./保城広至『歴史から理論を創造する方法:社会科学と歴史学を統合する』(2015年3月20日刊行,勁草書房, 東京, viii+184 pp., 本体価格2,000円, ISBN:978-4-326-30240-6 → 目次版元ページ)※歴史の科学哲学とかアブダクションとか説明の論理とか統計学的思考とか.

  • #NodaiStat ここのところ質問へのレスポンスがおろそかになっていてたいへん申しわけありません.先日の「実験データー解析概論」補講でひとつ答えるべき質問がありました. posted at 15:55:33
  • #NodaiStat 【質問】「新しいモデル選択理論と昔からの実験計画法が同じデータに対して適用できるとしたら,いったい私たちはどうしたらいいのでしょう? 最尤法? それともAICに鞍替えする?」 posted at 16:00:57
  • #NodaiStat 【回答】統計データ解析の「道具箱」の中身が増えてきたことは喜んでいいでしょう.昔は正規分布を仮定する理論しかなかったので,それにあてはめられるようにムリをしてきたわけです.計算ツールだって貧弱だったし. posted at 16:04:05
  • #NodaiStat 【回答】続)同じデータセットに対して,トラッドな分散分析をするときと,AICベースのモデル選択をするときでは,目的がそもそもちがうので,どちらがいい悪いと判定することはもともとできないわけです. posted at 16:11:53
  • #NodaiStat 【回答】続)もちろん,正規分布を仮定する線形モデルは融通がきかないので,現実のデータによっては不便なことがあります.そういう場合でも現在だったら(今回の講義では触れませんでしたが)一般化線形モデルを用いてモデル選択にもちこむことができます. posted at 16:15:18
  • #NodaiStat 【回答】続)その意味で,道具箱の中身は少ないよりも多い方がいいわけ. posted at 16:15:54
  • @leeswijzer つ Inleiding tot de R-statistiek「統計学の昔と今( #AICxTest )」 ow.ly/PmYAJ posted at 16:16:26

◆夕方になり,また雨足が強まってきた.今日の日中の最高気温は20.9度どまりの梅雨寒まっただ中.白羽の矢の返事がひとつまたひとつと返ってくる.いまのところすべて肯定的.「MEGA 7」ということばが南大沢方面から聞こえてきた.

◆夜はきわめて背徳な晩ごはんの写真.アテは並木〈マルゲンミート〉のメンチカツにポテトコロッケにマグロフライ.泡泡の標葉にごりにピッタリ.ぼろかすに責められてもまったく反論できまへん.あーうまかった(やけのやんぱち).夜になって気温はさらに降下中.18度ラインを切りそう.

◆明日は定例都内出撃日である.予報ではひさしぶりに晴れるとのことだが,その代わり気温がぐんと上がりそう.

◆本日の総歩数=2607歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=92.9kg(+0.1kg) / 29.7%(+0.2%)


8 juli 2015(水)※つかの間の雨上がりに

◆午前5時前起床.雲間から朝日が見える.ひさしぶりに雨のない朝.気温20.0度.北東の風.青空が広がり,朝日がまぶしい.しかし,予報ではこれからどんどん下り坂を転げ落ちて,午後には雨が降り出すとのこと.気温20.9度.蒸し暑い.ときどき薄日が差す観音台はじっとり湿った空気が淀んでいる.午前8時の気温は22.9度.この季節の気候を表現する形容詞は「暑い」か「蒸し暑い」あるいは「クソ暑い」の三択しかない.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 10:30〜11:00 所議報告&領域会議.来週予定されている “研究室ガサ入れ” にいかに対処するか.飲んだらアブナイ “液体” とか,他人に害毒を垂れ流すキケンな本とか./蒸し暑い昼休み.曇り空からときおり生暖かい雨粒が落ちてくる./なかなか読み進めない本が目の前にある.この著者の過去の本もそうだった.

◆[欹耳袋]茨城新聞「茨城大が新学名 里山のムモンホソアシナガバチ — インディカ→クロッセア 大子採取タイプ標本」(2015年7月8日)※「茨城大」&「ハチ」で登場するべき人がちゃんと登場している.

◆午後の┣┣" 撃ち —— とある雑誌論文を外部複写依頼したところ,A4サイズの判型をA5サイズに縮小した「紙」コピーが届いた.さすがにこのフォントサイズでこういうめんどーくさい内容の論文を読み進むのは修行というしかない(しかも110ページもある大論文).やせ我慢せずに拡大コピーしよう.

◆[系統樹大全]ジュンク堂書店ロフト名古屋店にて『THE BOOK OF TREES』ブックフェアが開催されているとのこと(→ 情報).ナゴヤかぁ〜(遠い……).

◆夕方になって雨は本降りになってきた.

◆本日の総歩数=3594歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.8kg(−0.3kg) / 28.5%(−2.0%)


7 juli 2015(火)※雨の七夕臨時都内出撃

◆今朝は5時半にのろのろ起床.曇り空.気温18.6度,湿った北の風が涼しい.今日から〈ひまわり8号〉の画像が公開された

◆[系統樹曼荼羅]オスカーのブログ「三中信宏『系統樹曼荼羅』」(2015年7月6日) http://ow.ly/PgxXb

◆雨中の臨時都内出撃 —— 午前10時前,つくば駅.雲間から小雨がぽつぽつ降りだした.気温20.9度.やや蒸し暑い.午前11時,新宿駅.通勤時間帯を過ぎているので,そこはかとなく落ち着いた小田急プラットフォーム.経堂祭りの提灯が並ぶ農大通りは小雨に濡れている.ここのところ,経堂に来るたびに雨が降る.蒸し暑い.正午前,農大キャンパス着.

  • #NodaiStat 本日の「実験データー解析概論」補講は3限342教室で開講します.内容は尤度とAICを中心にしたモデル選択論の解説とデモンストレーションです. posted at 12:03:59
  • #NodaiStat ごめんなさい.「生物統計学」補講は来週13日(月)13:00@243教室です.先日間違えたかも.すまんすまん. posted at 13:00:23
  • #NodaiStat 本日の「実験データー解析概論」補講は,モデル選択論について解説しました. posted at 15:01:51

◆ときどきぽつぽつ雨が降る農大通りを上がって経堂へ.不快指数が高すぎる.経堂祭りの提灯が雨に濡れている.

◆[欹耳袋]Aaron M. Olsen and Mark W. Westneat 2015. StereoMorph: an R package for the collection of 3D landmarks and curves using a stereo camera set-up. Methods in Ecology and Evolution, 6(3): 351–356, March 2015. DOI: 10.1111/2041-210X.12326. abstract.

◆七夕なので七夕らしいものを呑んだり食べたりしないといけない.今宵はガツンとローストビーフを焼いた.オージー・ビーフのもも肉600グラム塊.脂もスジもない上質にして安価な牛肉を岩塩・黒胡椒・熟成黒味噌・赤ワイン・どぶろくで和風に下味をつけ,150度で35分のロースト.ミディアムレアに焼きあがり.ローストしても熟成黒味噌の味がしっかりついていて,ごはんのおかずになる.今宵の “お水” は神奈川は海老名の泉橋酒造が醸す「とんぼラベル7号」の26BY槽場直詰め無濾過生原酒・山廃純米・神力.アルコール度数は19度もある.ガツンとしたローストビーフをアテに,ガツンとした “お水” をいただきつつ,最後はきつね丼でしめるというパーフェクトな夕餉.

◆[欹耳袋]先月開催された国公労連第32回国立試験研究機関全国交流集会のアンケート集計が昨日組合経由で配布された.どこの国研も研究環境は悪化しつつあるとの声多し./中日新聞「金大、「世界卓越型」を選択 交付金枠組み 人文系廃止は否定的」(2015年7月7日)※「例えば哲学や宗教、倫理学といった学問は、国立大から消えると日本から消えることになりかねない。学問の多様性は維持しなければ」./日本経済新聞「国立大 文科省通知の波紋(下) 改革、自らの責任で:石弘光・一橋大元学長」(2015年6月29日)

◆明日は観音台に実在する.

◆本日の総歩数=11758歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)= 93.1kg(0.0kg) / 30.5%(−0.4%)


6 juli 2015(月)※週明け水浸しの観音台

◆午前5時前起床.雨.気温18.9度.連日連夜の雨で週明けの観音台はそこらじゅうが水浸し.気温は19.6度.しかし,「梅雨寒」ということばに油断していると,蒸し暑さにやられるので要注意.朝イチの BGM はシギスヴァルト・クイケンのバッハ〈無伴奏バイオリン〉.

◆[欹耳袋]ひさしぶりの Yosemite 人柱レポート:10.10.4 にして以来,マウスカーソルがいきなり “不可視化” することがときどき発生.単に見えないだけで, “ステルス” なカーソルが動いていることは事実.しばらくすると “可視化” に復帰するので実害はあまりない.ときともなしに “不可視化” しますね.予測不能です.すぐに “可視化” するのが救い./もうひとつは,Firefox の “残像” が残ること.これまたウィンドウを開閉しているうちに消えるので実害はない.Yosemite のせいか,それとも Firefox 側のせいか.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 朝からこまごまと.まずは今月の┣┣" 撃ちリスト更新から./いったんオンになった全館空調がオフ.気温20度未満だから当然のことか./所内某送別会の店が予定通り確定した.同時に,提出課題作成2件.印刷は明日まわし.外は雨が降り続いている.

◆[蒐書日誌]昨夜の「筆順」ツイートで思い出したこの本:松本仁志『筆順のはなし』(2012年11月10日刊行,中央公論新社[中公新書ラクレ・435],東京,270 pp., ISBN:978-4-12-150435-7 → 書評目次版元ページ)を読めば,筆順の “悩み” からアナタもきっと解放される.ギリシャ文字・ラテン文字・漢字を含めて,筆順の「正しさ」にこだわるとロクなことはない.ワタクシたちは “カリグラフィー(書道)” の世界に生きているわけではないので.日常生活での手書き文字の「正しい筆順」はどこにもない.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 出張が決まった時点で「宿」を即(とりあえず)確保しないとタイヘンなことになる.そういう現状になってしまった./毎年恒例の東大農学部「エコロジカル・セイフティー学特論」が来週に迫ってきたので,そろそろ用意しなければならない.昨年の「特論 I」では,統計モデルの基礎とモデル選択論から出発して一般化線形モデルまで進み,さらにベイズ統計学から多変量解析まで講義した.今年の「特論 II」では,基礎に戻って統計学概論と確率分布論,そしてパラメトリック統計学と線形統計モデル,そのあと実験計画法と多重比較まで話す予定./東大駒場の秋ターム(A01+A02)に開講する「生物統計学」の講義シラバスを UT-mate に入力.今年から講義時間が「105分」に伸びたので,5限が終わったら腹ペコ状態のまま駒場キャンパスから放り出されることになる.

◆[欹耳袋]日本酒呑みの必読記事:JBpress「日本酒、熟成の温故知新(前篇):パスツールより300年早かった「酒に火入れ」の技」(2012年5月18日)&JBpress「日本酒、熟成の温故知新(後篇):先端科学が変えていく酒づくりの定説」(2012年5月25日)※日本酒のメタボローム解析って慶應先端生命研がやってたのか./朝日新聞デジタル「品薄続く「獺祭」、増産へ 12階建ての蔵を新設」(2015年6月20日)※機会化された四季醸造はさらに拡大しているのか.

◆夕方になっても雨いっこうに止まず.今年は典型的な “陰性” の梅雨.明日の臨時都内出撃日も雨だったら困るなあ.

◆本日の総歩数=2901歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.1kg(+0.2kg) / 30.5%(+0.5%)


5 juli 2015(日)※雨降る中をつくいちへ

◆午前4時過ぎ起床.雨は降り続いている.気温19.3度.梅雨前線は動く気配なし.遠い南の海上に台風が三つも並ぶのは壮観だねぇ.日本には来ないでね.お願いね.

◆[欹耳袋]乾いた雑巾をいったいどこまでしぼり続けるつもりなのだろうか —— 新潟大学職員組合新聞:新大職組新聞【速報版】2014年度22号(2015年6月10日)〈新潟大学教員の悲痛な「声」〉[pdf]|新大職組新聞【速報版】2014年度25号(2015年7月3日)〈新潟大学教員の悲痛な「声」No.2〉など [pdf] ./日比嘉高研究室「「国立大学振興議員連盟」について少し情報が集まりました」(2015年7月3日)※「政府と大学双方の合作の産物として、手に手を携え、市場主義に最適化した「稼ぐ組織」への道を突き進む。「知」の拠点ならぬ、「銭」の拠点。そうならないことを祈るばかりです」.

◆朝イチで雨の中を〈つくいち〉会場の中央公園ひとまわり.まずはジャムを買って,〈ナチュカフェ〉でキッシュをゲットして,〈ポステン〉で豆カレーを注文して帰還なう.雨の降り方はたいしたことないが,公園全体がほぼ湿地状態なので,サンダルか防水靴でないときびしい.

◆[蒐書日誌]Panmixia(昆虫分類学会若手懇談会会報)最新号 no.18がやっと届いた.特集〈分類学の過去・現在・未来〉, pp. 1-27 は本特集は,2013年9月15日(日)に北海道大学農学部(札幌)で開催された日本昆虫学会第73回大会での昆虫分類学若手懇談会企画シンポジウム〈分類学の過去・現在・未来〉による.目次は以下のとおり:

  • まえがきにかえて(三田敏治)p. 1
  • 昆虫分類学若手懇談会:40年にわたる歴史から見えてくる展望(三中信宏)pp. 2-8
  • 分類学研究の新しい可能性としての情報技術と情報学(神保宇嗣)pp. 9-17
  • ゲノム配列を利用した網羅的系統解析とこれからの分類学(戸田正憲)pp. 18-24
  • 野外調査の愉しみと大切さ(丸山宗利)pp. 25-26
  • 編集後記 p. 27

◆[欹耳袋]ムッシュKの日々の便り「ガリア書房閉店」(2015年4月4日)※「ネット販売の隆盛やネット上でも文献データの公開、大学研究費予算の大幅な削減、フランス学習者研究者の減少など複合的な要因が重なり、ガリア書房も遂に幕を下ろす時が参りました」ということらしい.そして,「ただ一フランス文学の研究者としては、今後、必要な書誌情報をどうやって手に入れればよいのか、途方に暮れている」.Cf: 百萬遍〈ガリア書房〉ホームページ.今出川通りに面しているあの書店だよねえ.

◆雨上がりの昼下がりは観音台.国道408号から農林団地に入るT字交差点は「布袋池」という正式名称があり,もともとは「フタイイケ(Futai-ike)」と信号標識に記されていたが,さっき見たら「ホテイイケ(Hotei-ike)」と上書きされていた.読みが変更されたのか.

◆[欹耳袋]国立国語研究所の英文略称が「NINJAL」であることを初めて知った.とりわけ「時空間変異研究分野」とか,いかにも水遁の術・土遁の術など忍術の奥義を極めそうな勢い(客員のセンセに知り合いがいる).

◆雨上がりの夜は鈴木酒造店〈磐城壽〉活性純米吟醸「標葉にごり・しろうま」を開栓. 900ml瓶に720ml詰められている.ガス抜き栓.ぶくぶく泡が吹く濃厚な「飲むごはん」.この活性にごり酒のアテは青椒肉絲と麻婆豆腐とシュウマイを用意した.蔵元の鈴木酒造店はもともと福島の浪江町にあったが,東日本大震災後,山形県長井市に移転し酒造りを続けているとのこと.「標葉(しねは)」というめずらしい固有名詞に遭遇したのはこれが二度目だ.

◆[欹耳袋]ギリシャ文字の書き順 —— ワタクシがかつて驚倒した「ギリシャ文字書き順動画サイト」はこちら:Filoglossia.小文字もさることながら,大文字の書き順にビックリする.ほかにこんなサイトもある:〈ギリシャ文字の筆順〉.書き順にばらつきがある.昔も今もギリシャは一筋縄ではいかないな.

◆本日の総歩数=5482歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.9kg(+0.2kg) / 30.0%(+0.4%)


4 juli 2015(土)※一日中蒸し暑い梅雨空

◆午前5時前起床.雨.気温21.1度.遠景が白く霞んでいる.水蒸気たっぷり.午前8時,小雨の向こうから段雷が響きわたる.低層雲に反響してやまびこがリフレイン.

◆[欹耳袋]バイオの杜「京大病院の元准教授を収賄罪で起訴「准教授としてふさわしい物を持ちたかった」」(2015年7月3日)※「丸井容疑者は「海外出張が多くなり、准教授としてふさわしい物を持ちたかった」と供述している」— 医学系は国内学会でさえ厳格な “ドレスコード” や “業界風習” があるようなので,逮捕されたこの准教授もそういう “文化的規範” にいつの間にかしばられてしまったんだろう.確かに,アウェイの学会大会を渡り歩くと「中」にいるだけではけっして気づかない “学会文化” の有意差を痛感することがある.

しかし,ワタクシがここでむしろ気になるのは,そんな金持ちみたいな格好で外国の街を歩きまわったら犯罪遭遇リスクが高まるぞという点だ.国際会議など海外出張で見かける日本人参加者のほとんどは,それなりに「ちゃんとした」身なりをしていて,スーツ(もちろんネクタイも)とかジャケットを着ているようだ.しかし,渡航先によっては犯罪に遭うリスクが高まるので,ワタクシは服装は気をつけるようにしている.

ワタクシの場合,行き先の季節にもよるが,基本は「Tシャツ・裸足・サンダル」というのが海外に出かけるときのデフォルトの服装.国際線で身体検査されるときもラクだし,長時間のフライトで足がむくんでも靴とはちがってちゃんと履ける.何よりも,渡航先で「金を持っていそうだ」とワルいみなさんに付け狙われないのがとてもよろしい.現地の新聞を買い,スーパーの袋をぶら下げて歩けばなおベター.

海外での目立たないふつうの身なりとは,日本的にはかなり「だらしない」格好と思ってまちがいない.かつてブダペストの国際会議会場で盗難事故に遭った手痛い経験があるので,学会会場でも “だらしない格好” を心がけるようにしている.発表するときももちろんそのままの風体だ(まちがってもスーツとかネクタイとかは禁物).日本だったら恥ずかしいくらいの服装が最適.

ワタクシが参加する進化学会とかは日本の学会の中では「ひどい身なり」の学会参加者が多いが,世界的には「もっとひどい身なり」が当たり前の学会もある.オープニングトークする大会長のTシャツが破れて腹が見えていたりとか,裸足でロビーを徘徊するビッグネームがいたり — すべて Hennig Society Meeting でワタクシが見聞したこと.

世界各地の国際会議などに参加した経験では,日本人参加者は平均的に身なりがよすぎる.アレで街に出たら即アウトだろうと他人事ながら心配でしかたがない.海外の学会などに参加するとき,周囲の参加者たちがどんな服装でうろうろしているかを見回すくらいの心の余裕があった方が,本務もきっと首尾よく成就するだろうと思う.スーツ&ネクタイは記念講演者とか受賞者だけで十分でしょう.

—— 以上の主張は,ワタクシの極私的な体験と信条に基づく行動規範なので万人受けするとは思わない.ワタクシはそのような経験を積んできたというだけのことだ.

◆朝のうちに〈モルゲン〉で食パンをゲットして,観音台へ.雨上がりの蒸し暑い曇り空.気温は23.9度.誰もいない居室でごそごそする.┣┣" 一頭を征伐したので,そろそろ撤収しようかな.もう一頭撃つかな.

◆[欹耳袋]マンハッタンでの Hennig XXXIV は昨日で終わった. “なかのひと” からの連絡で,来年の Hennig XXXV は10月にブエノス・アイレスで開催されるらしい.地球のウラ側なのでぜひ参加したいものだ.中南米には過去4回行ったが,それらがすべて Hennig Society の年会というのは特異な経験かもしれない(それとも,中南米で大会を開催する学会の方が特異なのか).来年もし行くとなると5年ぶりの南米旅だ.中南米を街歩きするときの格好は極度の “ふだん着” を心がけないとまじヤバい.

◆午後になって,またもや雨がぽつぽつ降りだした.夕方,雨中に響きわたる段雷数発.

◆今日は終日じとじとと雨が降り続いた.生暖かく蒸し暑い夜は,奈良は天理から届いたどぶろく:増田酒造〈神韻〉活性純米酒 無濾過生原酒「WT[ホワイト]26BY Version: S を開栓.細身の500ml瓶に400mlが詰められている.この濃厚さはまさに「飲むごはん」.日本酒度-15だが,スッキリした甘さ.いつもの「親が多めの親子丼」が登場.トッピングのかしわを肴にどぶろくをいただき,最後につゆが染み込んだごはんでしめる.ごはんをお供にごはんを食べる夜.

◆[欹耳袋]日本経済新聞「若手研究者 描けぬ未来図:増える「任期付き」雇用安定せず 「定年制に移行」理研が検討 」(2015年7月3日)※「日本は新卒の一律採用と年功序列の風土が残り」— ここがいつまでたっても変わらない./東京新聞「奨学金受け取れたはずなのに… 茨城大が推薦ミス」(2015年7月4日)※「選考ソフトの設定を変えず、そのまま「低い」順に、成績による大学院生のリストを作ってしまったのがミスの原因」— 要するにエクセルですか? こと大学院生の奨学金選考に関する事案なので,笑ってすませない.

◆梅雨前線が関東南岸に停滞しているせいで,ずっと雨が降り続くとの予報.明日の〈つくいち〉も雨の中なんだろうか.

◆本日の総歩数=1813歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 92.7kg(−0.7kg) / 29.6%(−1.2%)


3 juli 2015(金)※ずぶぬれ定例都内出撃

◆午前5時前起床.雨.気温20.4度.

◆[自然を名づける]本日の打音:日々の破片「最大600個の法則」(2015年7月1日)

◆土砂降りの定例都内出撃 —— 午前7時半,つくば駅.定例都内出撃の今朝は本降りの雨.気温21.3度.かなり蒸し暑い.午前9時前,新宿駅.雨ざあざあ.小田急線は急病人対応でややダイヤ遅延.ひょっとして今が雨のピークだったりするのかな.などと悠長なことを言っている状況にないことは経堂を降りたら一目瞭然だった.土砂降りの商店街は川のように雨水が流れ,農大キャンパスまでてくてく歩いている間にずぶ濡れになってしまった.気温21.5度.空調の効いているコンピューター演習室にてすべてを店開きして乾燥.

  • #NodaiStat 本日の「実験データー解析概論」は二要因乱塊法について解説します.その後,分割区法(split-plot)へ. posted at 10:21:46
  • Banquet now? twitter.com/willihennig/st… posted at 10:33:21
  • #NodaiStat 本日の講義は二要因乱塊法(分割区法・細分区法まで)の実習に続いて,線形モデル概論を解説しました.モデル選択論については来週火曜の補講で説明します. posted at 12:10:22

◆短い昼休み.雨がざあざあ降っている.都内は水浸し.

◆[欹耳袋]d-labo「集めること1,000冊以上!図鑑コレクターが語る、魅惑の世界 ~調べるを超えた、楽しみ方とは?~」(2015年6月12日)※千葉県立中央博物館・斎木健一さん.

  • #NodaiStat 本日の「生物統計学」は,多変量解析の続きから始まります.後半,時間があれば計算機統計学へ突入. posted at 12:48:28
  • #NodaiStat 今日の「生物統計学」は多変量解析について解説とデモをしました. posted at 14:48:25

◆講義が終わり,まだぽつぽつ雨が降る農大通りを経堂まで.せっかく防水靴を履いてきたのに,中に雨が入ってしまってかえって災難.足元が気持ち悪いので,このままつくば直帰だ.途中,東京駅地下グランスタに山田錦純米吟醸槽場直汲みの真っ赤な “とんぼ” が飛んでいたので即捕捉だん. “やご” とか “とんぼ” は見つけたら即買い.都内の雨はとりあえずあがったようで,空が明るくなってきた.それにしても今日はひさしぶりのざんざん降りで,エラい災難.しかし,夜になればまた雨雲が襲来するとの予報.TX車内から進化学会東京大会への参加登録をすませた.午後5時前,つくば帰還.雨は降ったり止んだり.

◆[欹耳袋]ピカレスクな方々 —— 白楽ロックビルのバイオ政治学「社会心理学:ディーデリク・スターペル(Diederik Stapel)(オランダ)」(2015年6月25日)※データ捏造や論文不正した元研究者でも生きる道はあるということか.渦中のスターペルさんのスゴイところは「なぜ私は過ちを犯したか」を告白本として出版しているところ.この記事には「統計的に心理学分野に事件は多く、増加傾向にある。早急に、有効な手を打つべきだろう」と書かれていたが,データ分析の「光と影」か./LITERA「百田尚樹は『ナイトスクープ』時代から杜撰でテキトーだった…プロデューサーが証言!」(2015年7月1日)※松本修『全国アホ・バカ分布考:はるかなる言葉の旅路』(1993年8月5日刊行,太田出版,ISBN: 4-87233-116-8)はもちろん見えるところに置いている.

◆夜になっても雨は降り続いている.そこら中の紙類が湿気を吸ってごわごわしてきたので,除湿オン.明日も同じような空模様らしい.梅雨本番.

◆本日の総歩数=12056歩. 朝◯|昼−|夜△. 計測値(前回比)= 93.4kg(−0.1kg) / 30.8%(+1.4%)


2 juli 2015(木)※研究室はバクハツだっ

◆午前5時前起床.曇り.気温19.5度.曇り空の観音台はじめじめしている.気温は22.0度.朝イチの BGM はプッチーニ〈ジャンニ・スキッキ〉.ラウレッタはマリア・カラス:「私のお父さん」.

◆[みなか先生]Dr.プリティラヴ-愛妻に恋する博士の日常-「一昨日届いた本」(2015年6月13日).

◆予報だと曇りのはずだったが,いつの間にか雨が降りだしたようだ.

◆研究室はバクハツだ! —— 奈良の八百万の神さまから,差し入れの白濁した瓶入り “劇毒物” がクール宅急便で4本も着便した.奈良の蔵元の3本:1) 大倉本家〈金鼓〉伝承水酛仕込み「濁酒」; 2) 千代酒造〈篠峯〉どぶろく; 3) 増田酒造〈神韻〉活性純米酒 無濾過生原酒「WT[ホワイト]」.そして,東日本大震災で福島から山形に移転して酒造りを続けている蔵元のも:福島[山形]鈴木酒造店〈磐城壽〉活性純米吟醸「標葉にごり・しろうま」.どうもありがとうございます.目減りしているようにみえるのはバクハツ系なので,最初から少なく瓶詰めしたとのこと.勤務中にコッソリ隠れ飲みしたわけではありません(キッパリ).どの四合瓶も活性にごり酒で,即バクハツする気満々なので,さっそく急速冷蔵へ.

◆ときおり霧吹きのような細かい雨が降る昼休み.気温は22.6度.湿度が高いのでまったく快適ではない.いつもの周辺徘徊は中止にして,郵便局で用事をすませ,近くの酒屋を歩きまわる.

◆[欹耳袋]モデル選択と仮説検定は対立するのか? —— 蛍光ペンの交差点[別館]「p値とAIC(赤池情報量基準)の関係について」(2015年6月30日)※以前,駒場の「生物統計学」を受講していた学生さんから読んでほしいと連絡があった記事.くぼ師の「みどり本」が頻繁に引用されている.これは関係者諸氏に周知しないといけないかも.

元記事を書いた学生さんへはすでに下記のような返事を書いた:


東京大学・****さん

三中信宏です.ご無沙汰しています.

お書きになった記事を読ませていただきました.

Fisher の有意性検定,あるいは Neyman-Pearson の仮説検定の枠組みは,一世紀前のパラメトリック統計学の思考様式(強い意味での確証あるいは反証の要請)を引きずっています.これは当時の Rudolf Carnap の確証理論(帰納主義)とそれに対決する Karl Popper の反証理論(反証主義)の対立図式とも響き合っています.要するに,データに基づいて「真」あるいは「偽」を決める action を起こすことができるという確信ですね.

一方,AIC に代表されるモデル選択論の現在の流れは,データにはそんな強い力はないとみなしているようです.データにできることはたかだか仮説どうしの相対的なよしあしの判定であるという見方です.

統計学はすでに一世紀を越える歴史があり,その過程ではさまざまな手法がさまざまな背景仮定をともなって提唱されてきました.次代のちがいのある統計手法や技法を同時代的に “比較” することは実はそもそもまちがっているのではないかと私は考えます.

したがって,かつての仮説検定の枠組みはかつてのパラメトリック統計学が依拠していた科学哲学の世界ではそれなりに意味があったわけで,実験計画法や多重比較法のような分野ではその命脈が保たれています.一方で,現代のモデル選択論はゆるい非演繹的推論(すなわちアブダクション)を実行するための手段を提供していて,その恩恵を現在の統計ユーザーは受けているわけです.

ワタクシの答えは「そもそも比較できない手法間の優劣を論じてもしかたがないだろう」ということですね.

元記事につきましては,私のツイッター @leeswijzer からハッシュタグ #AICxTest をつけて関連する意見や情報を流すことにします.参照していただければ幸いです.

とりいそぎ,ご返事のみにて.

とりあえず,以上のような返信メールを出したんだけど,はてさて,どんなレスポンスが返ってくるのだろうか.

仮説検定とモデル選択は,10年前の生態学会大阪大会自由集会〈デ-タ解析で出会う統計的問題 — 検定かモデル選択か〉の中心テーマだった.そのときの講演要旨とプレゼン資料が公開されている(→ KuboWeb).統計学者あるいは統計ユーザーは,統計手法の背後に厳然としてある科学史の系譜と科学哲学の変遷を知っておかないと手痛い目に遭うだろうと思う.日本の統計学の本はそういう “文系” 的な記述がほとんどないもんね.日本では「統計学は数学だ」という誤解が広まっているから,数式とコンピューターのあまりにもまぶしい「光」でかえって見えなくなってしまった「影」があることが忘れられている.

◆午後の┣┣" 撃ち —— とある農水ネットワークが「gooブログ」と「exciteブログ」へのアクセスをいきなり禁止したんだけど,また何か “ヤバい事故” でもあったのか? ワタクシ的には実害がまったくないので気にしてはいないけど./農環研夏休み公開のための保健所検便キットを受け取る.

◆[欹耳袋]BioMedサーカス.com「研究者を目指す大学生・大学院生が知っておくべき「40歳になって実感すること」」(2015年6月30日)※「気力と体力が減退」「自分の時間がなくなる」「まだ先が長い」— ホンマ,たいへんですわ.

◆明日はまたまた定例都内出撃日である.しかも今月は補講のための臨時都内出撃が2回もある.雨に降られて農大通りを往復するというのはキツイ修行である.

◆本日の総歩数=3307歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.5kg(−0.1kg) / 29.4%(0.0%)


1 juli 2015(水)※一年の真ん中は梅雨寒

◆午前5時起床.雨.気温19.2度.まずは月始めのメーリングリスト月例アナウンスを送信し,続いて,Mac OS X 10.10.4 アップデート作業.昨夜からの雨雨降れ降れで観音台はもちろん水浸し.気温は19.6度.湿気たっぷりなので,みだりに窓を開放することもできない.朝イチの BGM はバッハ〈マタイ受難曲〉.演奏はバッハ・コレギウム・ジャパン.

◆[欹耳袋]日比嘉高研究室 「ある地方国立大の理事クラスの方からのメール(教員養成・人文社会系廃止削減問題)」(2015年7月1日)※「国立大の人文社会学系学部は、経済基盤の弱いところから順次、縮小廃止に向かうと思います」./ワイリー・サイエンスカフェ「<記事紹介> 非英語圏の論文著者が不利な扱いを受けず、公平に競争できるようにするには? 研究者による提案 (EMBO Reports)」(2015年6月24日).

◆午前の┣┣" 撃ち —— 今日はいつもより 一 秒 だ け 長いからたくさん仕事ができるにちがいない(と思いたい)./今月末の岡山(祭り寿司)〜山口(獺祭&♨)出張伺を提出./HennigXXXIV — Hennig Society Meeting がいまマンハッタンで開催されているが今回はパス.もっと “僻地” でやってくれたら行ったのに(笑)./梅雨寒だからといっていきなり全館空調を停止しないでね>のうかんけん./今月は所内一斉 “ガサ入れ” が予定されているので,居室の机の引出しとか冷蔵庫にアヤシイ物品を隠し持ってはいけません>なかのひと.今回のような “ガサ入れ” はふつうはないが,あってはならないモノが農林団地のどこかの研究所で見つかったりしたときには,横並びで一斉点検ということになる.冷蔵庫に隠匿されている一升瓶とか一升瓶とか一升瓶とか四合瓶とか四合瓶とか四合瓶とかはタイヘンよろしくないらしい(どうしよう).

◆今日の昼休みは雨の中をじたばたしてしまった.しとしと降り続く雨の中をあちこち駆けまわって,やっと落ち着いた.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 月末の農環研〈夏休み公開〉は今年も「流しそうめん」部隊の一員として勤労することになった.雨降る日にも本は届く.

◆[蒐書日誌]ご恵贈感謝:ジョーダン・エレンバーグ[松浦俊輔訳]『データを正しく見るための数学的思考:数学の言葉で世界を見る』(2015年7月6日刊行,日経BP社,東京, 700 pp., 本体価格3,400円, ISBN:978-4-8222-8539-5 → 版元ページ)※700ページもあるん./W. E. Clason『Elsevier's Dictionary of Wild and Cultivated Plants in Latin, English, French, Spanish, Italian, Dutch and German』(1989年刊行, Elsevier Scientific Publishers, Amsterdam, vi+1016 pp., ISBN:0-444-42977-8 [hbk]).野生植物と作物の7カ国語辞書.先日の湯島ヒミツ飲み会でいただきました.あらゆる本の中で辞書は別格なので,見境なく蒐めなければならない(と自分に言い聞かせている).ネパール語・アフリカーンス語・ハイチ・クレオール語・カタロニア語とか「そんなもんいつ使う?」的なマイナー言語辞書もそこにあることに意義がある.

◆梅雨本番の七月初日.水無月はもう過ぎてしまったので,これからは西瓜のシーズンだ.Keith Jarrett トリオの The Cure を聴きながら西瓜を食べつくすティータイム.

◆今宵は厚さ6センチに焼き上げたスペイン風オムレツに,残り物のラタトゥイユを煮詰めたソースをてんこ盛りにしてみた. “お水” は昨夜開栓した〈風の森〉26BY「ALPHA-type 1」の微炭酸ね.もう最強.学生時代から実に40年も使い続けているオムレツパンが今宵も大活躍.オムレツパンで厚いトルティージャを焼くときは,「ハーフ貼り合わせ」法だと絶対に失敗しない.まずはじめに,半量の材料(卵・じゃがいも・玉ねぎ)を焼いて皿に取り出す.残量をパンに流し込み,取り出した半分で「蓋」をして貼り合わせる.5〜6センチ厚なららくらく焼ける.今回は,先週末に仕込んだラタトゥイユの残りが最後の御奉公をしてくれた.煮詰めて水分を飛ばし,塩胡椒と生活クラブのトマトケチャップで調味するだけの簡単レシピ.

◆下界からは雄叫びとか咆哮とか響いてこない.静かな夜は早めに寝るん〜♫•*¨*•.¸¸♪

◆本日の総歩数=4055歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)= 93.6kg(−0.1kg) / 29.4%(−0.8%)


--- het eind van dagboek ---