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◆午前5時半起床.無洗米の米とぎは極楽.そして,朝焼けグラデーションなう.気温は氷点下2.4度まで下がっている.今日は冬晴れだろう.
◆[欹耳袋]日比嘉高研究室「「大学は役に立つのか」にマジレスしてみます 総論編」(2015年1月30日).
◆土曜の┣┣" 撃ち —— 河出書房新社のゲラの修正点確認の返信メール./採点の祭典がさりげなく開幕した.まずは,採点の祭典,一件.続いて,採点の祭典,もう一件.
◆[蒐書日誌]魚食と世界史 —— NHK 解説アーカイブス:視点・論点 — 越智敏之「世界史におけるタラとニシン」(2015年1月27日).昨日たまたまゲットした新書:越智敏之『魚で始まる世界史:ニシンとタラとヨーロッパ』(2014年6月13日刊行,平凡社[平凡社新書・740],東京, 237 pp., ISBN:978-4-582-85740-5 → 目次|版元ページ).ハンザ都市とオランダは確かに魚食文化だった.もう10年以上も前に読んだ:田口一夫『ニシンが築いた国オランダ:海の技術史を読む』(2002年1月18日刊行,成山堂,東京, viii+269+vii pp., ISBN:4-425-30211-7 → 書評|目次)はこれまたとてもおもしろい “ニシン世界史” 本だった.著者とは何度かメールのやり取りをした.
◆[欹耳袋]「灰色文献」は一期一会 —— 『キャプテン・クック探検航海と『バンクス花譜集』展』(2014年,Bunkamura ザ・ミュージアム, 東京,159 pp. → 目次)※博物館の展示図録は「灰色文献(gray literature)」なので,見つけたらその場でゲットするしかない.
「灰色文献」については,図書館情報学の雑誌に特集されていた:『情報の科学と技術』, vol. 62, no. 2, 2012年2月→ 目次|CiNii [pdf: open access].この特集の冒頭で池田貴儀「問題提起 : 灰色文献定義の再考」は「灰色文献は,一般の商業出版ルートでは入手が困難な文献である」と定義し,ネットでの全文公開が進んでいる現在でもアクセシビリティの点で未解決と言う.また,この特集に所収されている竹内比呂也「大学紀要というメディア : 限りなく透明に近いグレイ?」もおもしろい.「紀要が学会誌や専門誌に取って代わられることなく継続して刊行されている理由」って.
ワタクシ的には,かつては商業ベースに乗っていたが,現在ではすでにその流通から外れている「古書」は十分すぎるほど “灰色文献” 化している.電子化されていなくて,しかも現物が国内には所蔵されておらず,結果的にアクセスがほぼ不能な「古書」は山ほどある.
◆午後,竹園界隈を一周りしてきた.一月最後の週末は乾いた冬晴れ.しかし,今日は冷たい北風が強すぎる.夕焼けグラデーションなう.今日は筑波おろしが身にしみる一日だった.さて,厨房仕事の開始.手羽元1kg分が積み上がっている(今宵も呑み屋メニュー).
◆本日の総歩数=5137歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=90.6kg(+0.3kg)/ 30.6%(+0.7%)
◆午前5時前起床.雨のような雪のようなものが降っている.気温1.7度.みぞれが降りしきる観音台.午前8時の気温は1.5度.都内は雪になっているようだが,茨城県南部は雨〜みぞれの中間.武満徹全集視聴週間.今朝は第二巻〈器楽曲・合唱曲〉から.
◆午前の┣┣" 撃ち —— 昨年送った book chapter 原稿がオニのように真っ赤なコメントをべたべた添付されてロンドンから帰国した.満身創痍.長旅たいへんお疲れさまでした.しかも二週間で revise しろとの編者からの御下命あり.むむむ./昨夜のレポート提出は00:00:00 に締め切りました.なお,最終提出者のタイムスタンプは「Date: Thu, 29 Jan 2015 23:59:39」でした.受け取ったのは30日でしたが “消印有効” なので,このまま受領いたします.
◆午前9時前にはみぞれから牡丹雪に変わった.どさどさ降っている.重そう.ざんざか降っている.気温は1.3度.あとでワイパーをはね上げに行かないとまずいかな.
◆[蒐書日誌]宮竹貴久『生命の不思議に挑んだ科学者たち』(2015年1月5日刊行,山川出版社,東京,228 pp., ISBN:978-4-634-15070-6 → 版元ページ).ご恵贈感謝.自伝的なお話も随所にありまくり./『キャプテン・クック探検航海と『バンクス花譜集』展』(2014年,Bunkamura ザ・ミュージアム, 東京,159 pp. → 目次).昨日ゲットした.Bunkamura ザ・ミュージアムでいま開催されている〈キャプテン・クック探検航海と『バンクス花譜集』展〉の公式図録.こういう展示図録は一般には流通しない「灰色文献(Gray Literature)」なので,見つけたらその場で現物をゲットする意外に方策はない.
◆年度末までの出張伺一式を提出.依頼出張分については所内決済がすんだ後で提出予定./河出書房新社へのゲラ返信./駒場「生物統計学」授業評価アンケートを本郷に返送.来月の┣┣" 撃ちリスト更新./カレンダーをめくって気分はもう2月に.
◆お昼前,雪はすでに小止み状態.このまま雪や雨は上がるのかな?と思いきや,まだ雨みたいなのがしとしと降っている.正午の気温は1.2度.昼下がり,まだ小雨がさらさら降り続いているようだ.午後1時の気温は2.4度.
◆午後のその他┣┣" 撃ち —— 来年度も秋に「分子系統ワークショップ」を開催することになりそうです.交流センターに次年度実施申請.
◆氷雨が降り続く夕暮れ.午後5時の気温は2.0度.日中の最高気温は3.9度どまりだったので,終日かじかむ冷え込みとなった.今日はみぞれ→牡丹雪→氷雨と空から降ってくる “お水” の様態がめまぐるしく変わった一日だった.日中の最高気温は3.9度.芯から冷え冷えする寒さ.関東特有の乾燥した寒さは「痛み」を覚えるが,今日みたいな湿った寒さは「凍える」という表現がぴったりだろう.
◆今宵は完全に飲み屋メニュー.つきだしは豆腐のオリーヴオイルかけ.十分に水切りした木綿豆腐にレインボーペパーをグラインドして,岩塩をぱらぱら.そしてギリシャ特産コロネイキ種のスパイシーなオリーヴオイルをたらりたらりとまわしかけるだけで,お豆腐がかのフェタチーズに変身するフシギな瞬間.ギリシャご当地のサラダ(「サラタ」)には必ず食パンサイズのフェタがどーんとトッピングされていて,それを切り崩しながら岩塩とオリーヴオイルで各自が調味した.かつての記憶がまざまざとよみがえる.
◆しかし,お豆腐フェタだけでは肴としては物足りないので,ついでに肉豆腐もつくってしまう.味付き煮玉子が入る豪華バージョン.これさえあれば,飛び切り燗の〈玉川〉山廃純米がいくらでもいけてしまうという背徳ナイトを満喫できる.
◆本日の総歩数=3250歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=90.3kg(−0.1kg)/ 29.9%(−0.7%)
◆午前5時前起床.気温は氷点下5.5度と厳冬期に逆戻り.冬場の無洗米は極楽である.今朝は厳しい冷え込みで,おふとんからの “脱出” に苦労している人が全国的に多いにちがいない.
◆臨時都内出撃の日 —— 先週はインフルエンザに攻略されてしまったので,昨日はその償いの補講日.最近の大学は私立だろうと国立だろうと休みっぱなしの「振り逃げ」は許されず,必ず補講をしなければ大目玉を喰う.午前7時半,つくば駅.今朝の最低気温は氷点下6.0度だった.寒いはず.新学術領域に関係する年度末ミーティングの日程調整.これまでさまざまな研究者コミュニティーに関わってきたが,今回は「アウェイ中のアウェイ」で, “地の果て” に向かう心地がする.ワタクシの場合,居室の “森” だけがホームグラウンドで,それ以外はすべて「アウェイ」ではある.午前9時,新宿駅.今朝は都内も氷点下0.9度まで下がったらしい.午前9時の気温は2.9度.小田急乗り換え.鶴川通過.『系統樹大全』序章 p. 29 までゲラ読み完了.
◆午前10時,玉川大学着.正門前の “パルテノン神殿” はほぼ完成.噴水池もリニューアルされていた.試験期間中なのでキャンパスはそこはかとなく緊張と静寂が漂っている.乾燥した冬晴れ.空気が冷たい.今日の分子系統進化学は応用系統学の事例をいくつか示して,全体の統括.これにて今季の講義はすべておしまい.今日〆切のレポートをお忘れなく.次回来るのは半年後.
◆今年初の〈はるばるてい〉 —— 経堂にて途中下車.日差しは暖かいのに空気は冷たい.年末年始ずっと閉まっていた駅前の〈はるばるてい〉に突撃.もちろん香麺を注文.まわりの客がみんなお酒を呑んでる.午後2時前なんですけど.異空間.ワタクシもまわりに同調してハートランドでもいただけばよかったかも.
その後,下北沢経由で渋谷へ移動し,雑踏のなかを東急 Bunkamura ザ・ミュージアムでいま開催されている〈キャプテン・クック探検航海と『バンクス花譜集』展〉へ.大判美麗な植物図譜はとても見応えがある.図録をゲット.〈バンクス展〉は平日午後だったが,会場は意外に多くの人が見に来ていた.Bunkamura はお金がかかっているねぇ.隣接のオーチャード・ホールでは新日フィルのマーラー・ツィクルス(1〜3番)が始まっている.
◆車内読書 —— 加賀谷哲朗『驚嘆!セルフビルド建築 沢田マンションの冒険』(2015年1月10日刊行,筑摩書房[ちくま文庫・か-66-1],東京,本体価格1,100円, カラー口絵 4 + 302 pp., ISBN:978-4-480-43244-5 → 目次|版元ページ).間取り図を見るのは愉しいが,建築基準法もヘチマもないって感じ.
◆午後4時,都内を徘徊しているうちにオニのようにレポートが着弾していて悶死しているTX車中. 午後5時,つくば着.着弾したレポートについてはすべて受領返信.各自ご確認を.本日オープンした下界の〈ヨークタウンつくば竹園〉がごった返している.これからは帰宅経路をよく選ばないと渋滞で死むかもしれない.夜になってもしんしんと降り積もるレポート┣┣" たち.きょうが締め切りなのでラストスパート(してね).いつもなら「寝るん〜♫•*¨*•.¸¸♪ 」といえば幕が下りてくるのだが,レポート締め切りが「23:59:59」なので,もうちょい待つかなあ…….
◆河出書房新社から深夜のゲラ降臨.いろんなモノたちが次々に空から降ってくる.あ,またレポートがひとつ.┣┣" やゲラがしんしんと降り積もる翌日は関東地方は雪がしんしんと降り積もるとの予報.さてさて,どうやって出勤しましょーかねぇ.
◆本日の総歩数=15428歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=90.4kg(−0.2kg)/ 30.6%(+0.4%)
◆午前5時前起床.雨がぱらぱら降り続いている.気温1.7度.本日は臨時の都内出撃日(駒場ミッション).
◆[蒐書日誌]加賀谷哲朗『驚嘆!セルフビルド建築 沢田マンションの冒険』(2015年1月10日刊行,筑摩書房[ちくま文庫・か-66-1],東京,本体価格1,100円, カラー口絵 4 + 302 pp., ISBN:978-4-480-43244-5 → 目次|版元ページ).この “沢マン” のうわさは以前から聞いていたが,聞きしに勝る「セルフ・ビルド」ぶりがただごとではない.写真とても多し.
◆午前11時半,弥生キャンパス着.専攻修論発表会(午前の部)が終了.都内の正午の気温は8.3度,曇りときどき晴れ.北風が強くて寒い.
◆[欹耳袋] @antiplastics 「R - 線形モデル・GLMの動画」(2015年1月27日)※数式から静止画へという流れがさらに動画化への道を進む,統計学の概念や考え方はさらにわかりやすくなる.
◆午後2時,駒場着.曇りところどころ青空.補講期間中なので,講師控室はがらがら.本日の「生物統計学」補講は4限+5限という体力の限界への挑戦でございます.そうだ,今日は形態測定学をやろう.午後6時前,連続補講終了.みなさんどうもお疲れさまでした.年度末の講義アンケート実施.明日〆切のレポートをお忘れなく.駒場に来るのは今季はこれで最後だ.
◆今日は移動に次ぐ移動でゲラ読みどころではなかった.明日もまた臨時の都内出撃日(町田ミッション).
◆本日の総歩数=10026歩. 朝◯|昼−|夜◯. 計測値(前回比)=90.6kg(+0.3kg)/ 30.2%(−0.6%)
◆午前5時前起床.雨.気温7.0度.雨がしとしと降り続く観音台.気温は6.7度とかなりぬる目.雨雲はもうすぐ東に去っていくようだ.朝イチの BGM は武満徹〈オリオンとプレアデス〉から.
◆[欹耳袋]生物科学学会連合「生科連からの 〈重要なお願い〉:生物科学学会連合より行政 (国、地方)、企業、大学・研究機関、および研究者コミュニティーに対するお願い」(2015年1月26日)→ pdf.※ポスドク問題検討委員会.
◆午前の┣┣" 撃ち —— ゲラ読みはもの書きの宿命なり.
◆[欹耳袋]翻訳原稿の場合,最初の “初期値” 原稿で「完成度8〜9割」まで達成できていれば,その後はとてもラク.逆に “初期値” が低すぎるとイバラの道が待ち受けている(近寄ってはならぬ).
◆春めくぽかぽか陽気の観音台は正午の気温が12.3度.風もなく青空が広がっている.朝まで降り続いた雨の痕跡は名残りの水たまりのみ.ロングコースで昼休み徘徊.木下長宏『カラー版 ゴッホ〈自画像〉紀行』(2014年11月25日刊行,中央公論新社[中公新書・2292],東京, vi+216 pp., ISBN:978-4-12-102292-9 → 版元ページ)読了.午後1時の気温が14.7度.午後はもっと上がりそう.長袖はもはや不適切.
◆午後の┣┣" 撃ち —— 所内的微小┣┣" どもは消えた./蕎麦屋の出前みたいな返信メールを送ってしまってさぁタイヘン.追い込まれ推薦書をひとつ書き上げた./『系統樹大全』残りの初校ゲラが隙を突いて着弾.またゲラ読みの日々が.
◆[欹耳袋]Ben H. Warren et al. 2015. Islands as model systems in ecology and evolution: prospects fifty years after MacArthur-Wilson. Ecology Letters, Volume 18, Issue 2, pages 200–217, February 2015. DOI: 10.1111/ele.12398. abstract | full.
◆日中の最高気温は15.8度まで上がり,春そのものだったが,明日からはまた冬に逆戻りするとの予報.臨時都内出撃日なので服装に注意.
◆本日の総歩数=11385歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=90.3kg(+0.1kg)/ 30.8%(−0.1%)
◆午前5時半起床.気温5.0度.ぜんぜん寒くない.夜中に雨が降ったようで下界が濡れている.週明けの観音台は朝から灰色の曇り空が広がっている.午前8時の気温は5.7度.天気はさらに下り坂.今週からは小学館〈武満徹全集〉視聴週間のスタート.まずは「弦楽のためのレクイエム」から.瞬時にして,居室の空気がタケミツ色に染まる.
◆午前の┣┣" 撃ち —— 雨が降り出す前に,┣┣" が降り始めた.しかし,「┣┣" 雨」ということばは,倉嶋厚・原田稔(編著)『雨のことば辞典』(2014年6月10日刊行,講談社[講談社学術文庫・2239],東京,本体価格920円,266 pp., ISBN:978-4-06-292239-5 → 版元ページ)にはもちろん載っていない./┣┣" 雨が降る観音台:先週のインフル休講に伴う兼業日の年休日への変更手続き,補講に伴う新規兼業日の設定,年休届けの事後提出と,本郷への補講日の日程伺い,熊本への出張依頼書類一式の返送,箱崎へも同じような事務書類一式の用意.新学術領域の研究分担承諾書のなんちゃら.あー,タケミツの〈Arc〉がとても耳障りでノイジーで心地よい./┣┣" の第一波がやっと引いた.〈ノヴェンバー・ステップス〉は,きわめて和風な怪談モノのBGMを連想する.
◆雨になるとの予報とは裏腹に,晴れ間さえのぞく昼休みは早春の徘徊日和となった.正午の気温は10.0度.風もなく暖かい観音台をショートコースで一周り.歩き読み本:木下長宏『カラー版 ゴッホ〈自画像〉紀行』(2014年11月25日刊行,中央公論新社[中公新書・2292],東京, vi+216 pp., ISBN:978-4-12-102292-9 → 版元ページ)の第1章.
◆[欹耳袋]Togetter -「雑誌に登場したワーキングマザーの睡眠時間が4時間とか死ぬレベルだと話題に」※そういう “名誉男性” 的 “マッチョ女性” が長続きするわけがない.
◆午後の┣┣" 撃ち —— 昼下がりの居室に流れる〈ジティマルヤ〉./ワタクシの日録読者より「januari 2014」のままになっているとのご指摘あり.さっそく訂正しないと./朝から日程調整したり,事後処理の書類を書いたりで,もうこんな時間になってしまった./先週の生物統計学講義はドタキャンでどうもすみませんでした.その償いのため,1月28日(水)の4限目に予定されていた補講に引き続き5限目も高座に上がることにいたします.後ほど教務からアナウンスされます.
◆[欹耳袋]系統学的比較法について —— Paul H. Harvey and Mark D. Pagel[粕谷英一訳]『進化生物学における比較法』(1996年10月25日刊行,北海道大学図書刊行会,札幌,ISBN:4-8329-9641-X)が定番の教科書だが,いま確認したら版元ですでに「品切れ・重版未定」になっているようだ.年度が変わってすぐの研究会で種間比較に関する講義とデモをすることになっているのだが,『進化生物学における比較法』が現在は入手できないとすると,系統学的比較法の教材(日本語の解説)としては何がいいか.私の『生物系統学』(1997年,東京大学出版会)の第5章1節にも種間比較法の解説がある.
英語でよければいろいろな選択肢が増えるが,とりあえずはこの分野の最初の論文:Joseph Felsenstein 1985. Phylogenies and the comparative method. The American Naturalist, 125:1-15 pdf は必修だろう.また,Wikipedia の「phylogenetic comparative methods」も参考になる.
新年度のワタクシの比較法高座はこちら:日本雑草学会第54回大会〈若手の会・外来雑草問題研究会 合同研究会〉「系統関係を考慮した種間比較とは?」2015年4月17日(金)17:00〜19:30@秋田市にぎわい交流館AU → 詳細 [pdf].「系統関係に基づく種間関係の復元:系統学と生態学のはざまの30年」という噺をする.系統学的比較法(phylogenetic comparative methods)はかれこれ30年以上も議論されてきた分野なので,今でも “新規のお客様” をお迎えできるのはありがたい.
◆午後5時前,定時に撤収.研究室の “居住性” が閾値以下になったら即座に撤収する.ガマンしてそこに実在してあげる義理はない.夜中になってやっと雨が降るという予報.しかし,闇夜に降ってきたのはゲラという名の┣┣" 雨.明日からはまた原稿三昧の日々を送らないとまた締め切りに追われる binge-writer に堕してしまう.
◆本日の総歩数=10,460歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=90.2kg(+0.1kg)/ 30.9%(−0.5%)
◆午前6時前起床.気温は氷点下2.6度.夜明けがだんだん早くなってきたか.今朝の最低気温は氷点下4.2度だった.
◆[蒐書日誌]着弾なう!:羊土社『実験医学』2015年2月号発売.三中信宏〈統計の落とし穴と蜘蛛の糸〉第10回「実験計画はお早めに:完全無作為化法」pp. 510-513.
◆ゲラ読みサンデー:
◆[欹耳袋]Colorless Green Ideas「科学・医療記事の元となった研究を探す方法」(2015年1月24日)/日本労働弁護団「長時間労働野放し法に断固反対する声明 - 提言など」(2015年1月23日)
◆快復したと自分会議で認められたので二日ぶりに外出.気温は10度ちょい超え.空気は冷たいが,日差しは十分に暖かい.昼下がりの観音台は薄雲が広がってきた.4日ぶりの研究室は人気もなく冷え冷えとしている.幸い留守中の新規堆積┣┣" どもは皆無だった.
◆[欹耳袋]Anscombe's quartet について —— 元論文:F. J. Anscombe 1973. Graphs in Statistical Analysis. The American Statistician, 27(1): 17-21. pdf.データを見ないで計算することがいかに愚かしいかが痛いほどわかる古典的な事例.Wikipedia には数値データが乗っている.また,GeoGebra のアプレットでも体験できる.統計学の教材としてうまく使えそう.
◆夕暮れ前に観音台を撤収.昼間は日差しがあたたかくても,日が翳れば冬の勝ち.本日のサントリーホールでの東大オーケストラの第100回定期演奏会は〈ロザムンデ〉+〈未完成〉+〈マーラー5番〉&アンコール〈花の章〉はとてもすばらしい演奏だったようだ.善哉善哉.今宵は〈玉川〉の山廃純米無濾過生原酒をゆるりと燗酒にして.明日は雨になるらしい.
◆本日の総歩数=4096歩. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)=90.1kg(−0.1kg)/ 31.4%(−0.4%)
◆午前5時前起床.氷点下4.1度まで低下した.平熱.しかし,今日もまた病み上がりの禁則日で,じっとしていないといけない.青空が広がる窓の外はとてもいい日和なんだけど.
◆[蒐書日誌]小人閑居にして読書をなす —— 山本千代喜『酒の書物』(1955年12月10日刊行,龍星閣,熱海,553 pp.).粋人ならぬ酔人が罹る天罰 gout の戯画が載っている(p. 264).こんなのにちくちくされたんじゃ,そりゃ痛いはずだ.かつては,ポートワインを飲み過ぎると gout に罹ると思われていて,寒冷な北大西洋を船旅させると “足に優しくなる” と信じられていたらしい.美酒美食要注意.
◆[欹耳袋]TreeBASE の使い方メモ:論文サーチ(あるいは樹形サーチ)→NEXUS形式データファイル→PhyloWidget による樹形操作./ NeXML について:Rutger A. Vos et al. 2012. NeXML: Rich, Extensible, and Verifiable Representation of Comparative Data and Metadata. Systematic Biology 61 (4): 675-689. doi: 10.1093/sysbio/sys025.
◆小人閑居にして暗譜をする —— 病み上がりの時間つぶしにバーンスタイン〈キャンディード序曲〉の暗譜をする.本番は4ヶ月後だが,こんな超速音楽は暗譜が基本(見てたら落ちる).何十年か前にやったときのティンパニも暗譜したし,今回のシロフォンとグロッケンシュピールも当然すべて覚える.だいたい暗譜した.かつて一度やった曲だから,そうそう忘れはしない.
◆小人閑居にしてゲラを読む ——
◆インフルエンザ病臥からようやく脱却して,快復に向かっている.熱が引けば食欲が戻ってくるのは必定.今宵は極私的快気祝として「親も子も多めの親子丼」をつくった.もちろん “御祓水” は当然のこと.
今夜のアド街は「竹原」が舞台とのこと.わが家の〈竹鶴〉の生酛純米は昨夜すっからかんになってしまい在庫なし.純米にごりは弥生キャンパスの隠れ部屋で年越したまま放置されている.(´・_・`)
◆[欹耳袋]毎日新聞「有馬温泉:「怖い」「不気味」…路地裏にリアルな顔の看板」(2015年1月25日)※をを,これは滋賀県発祥の〈飛び出し坊や〉のヴァリエーションじゃないか.
◆明日もゲラ読みが粛々とはてしなく続くのだ.
◆本日の総歩数=0歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=90.3kg(−0.7kg)/ 31.8%(+0.2%)
◆午前5時前起床.雨.外気温は4.1度.ワタクシは37.1度.というわけで,本日は全日年休でごろごろする予定.本でも読むかー.
◆[欹耳袋]The New York Times | Even Elusive Animals Leave DNA, and Clues, Behind | 22 January 2015/Darwin was right: inbreeding depression on male fertility in the Darwin family | DOI: 10.1111/bij.12433.
◆午前のうちに雨雲は消え,ひさしぶりの青空と日差し.ほぼ平熱.しかし,うはうは外出するわけにはいかない.昼下がり,気温は13度を越えているが,筑波おろしが風速10メートルで寒すぎる.寝たり読んだりしている間に,ゲラが着弾していた.
◆病み上がりの┣┣" 撃ち —— 補講の日時設定とか.休んで “振り逃げ” は今の御時世ではありえない./この春に河出書房新社から出る予定の『Science Book Travel—世界を見晴らす100冊(仮)』のゲラ返信.ちょこちょこと短縮しました./マニュエル・リマ『系統樹大全』のゲラがどさっと落ちてきた(第1〜11章,pp. 48-197).「たくさん書く」段階に続いて「たくさんゲラ読み」する段階が待ち受ける./羊土社『実験医学』2015年3月号掲載予定の連載:三中信宏〈統計の落とし穴と蜘蛛の糸〉第11回「正規分布を踏まえたパラメトリック統計学の降臨」ゲラ返信.ネルー値はかろうじて「+1」をキープした.
◆ひさしぶりに夕焼けグラデーション.夜はおでんと “お水” を少しばかり.
◆本日の総歩数=0歩. 朝◯|昼−|夜◯. 計測値(前回比)=91.0kg(+0.1kg)/ 31.6%(+0.4%)
◆午前5時前起床.気温2.3度.氷雨が降り続いている.昨夜からの微熱がいっこうに下がらず,起床してすぐ37.6度 (´・_・`).定例都内出撃をやむなく中止し,医者へ直行.インフルエンザA型との診立て.イナビル吸入.37.7度.その後38度近くまで上がる.昨年のうちに予防接種をしていたからこの程度の熱ですんでいるらしいが.とにかく寝るしかない.
◆[蒐書日誌]病床ベッドの寝読み本 —— ピョートル・ワイリ,アレクサンドル・ゲニス[沼野充義・北川和美・守屋愛訳]『新装版・亡命ロシア料理』(2014年11月25日刊行,未知谷,東京,231 pp. + 8 plates, 本体価格2,000円, ISBN:978-4-89642-458-4 → 版元ページ).することもなくごろごろしているのも芸がないので,昨年から読みかけだった本書を読了.
“亡命” と枕詞が付くだけでこんなに深みが出るとは.日本人がよく耳にする「ピロシキ」「ボルシチ」「ペリメニ」などの背後に広がるロシア料理の世界を “亡命先” でつくろうとする.あるときは憧憬,あるときは屈折しつつ,なお自らの食のルーツからは逃れられない.「壺こそ伝統の守り手」と「キノコの形而上学」を読めば,ひょっとしてかつて食べたことがある「壷焼きキノコ」はロシア料理の真髄の一部分だったのかと妙に納得したり.キャベツのシチーとか川魚のウハーなどのスープは未体験ゾーンと知ったり.また,「メンチカツの名誉回復」や「なまけ者のためのペリメニ」を読めば食欲増進.「毎日がお祭り」に出てくる「プーシキン風ポテト」もダイレクトによさげ.料理名から中身や味が想像できたりできなかったりする安心感と不安感のミックス.
「ボルシチ」などに必ず添えられているサワークリームは “スメタナ” と呼ばれていることを初めて知った(「スメタナを勧めたな!」).チェコの音楽家スメタナと紛らわしいなと思ったら,キリル文字だと同一の綴り(「Сметана」)になってしまう.スメタナはロシア料理の “潤滑油” として不動の地位を占めているらしい:「とてもおいしくて有名なロシアのスープには,みんなスメタナが入っている.シチーにも.ソリャンカにも,塩漬けきゅうりの入ったラソーリニクにも,オクローシカにも,ヴォトヴィニヤにも」.ぜんぜん知らないロシア料理の世界が広がっていてわくわくする.
ワタクシ的につくってみたい料理は「アメリカとロシア,その最大の違いは?」に出てくる “甘酢っぱ料理” .ロシア黒パンを水で粥状にほぐしたものを,あらかじめヘットで煮込んだ牛肉に加えるという(かなり背徳度の高そうな)一品.白パンしかないアメリカにロシアが勝った瞬間.
—— 参照:Togetter -「『亡命ロシア料理』に寄せられた感想」
◆本日の総歩数=2572歩. 朝◯|昼−|夜◯. 計測値(前回比)=90.9kg(−0.4kg)/31.2 %(+0.3%)
◆午前4時過ぎ起動.今日は早いぞ.気温は氷点下3.0度まで下がっている.午前5時前,漆黒の観音台へ.暗黒の居室にて某予算残額処理の入力.ちゃちゃっとすませ某予算残額はほぼゼロとなった.午前5時半,観音台から撤収.長居は無用.夜明けのカフェオレまでしばし待て.その後,森林総研の南側まで一往復.寒々しい曇り空が広がるつくば市の南端エリア.
◆[欹耳袋]やっと“辞書” に載りましたなあ —— Weblio 【トド撃ち】 「(2)自分が実施するべき事柄を箇条書きした表である「ToDoリスト」(トゥドゥリスト)に書かれた事項をこなしていくことを指す俗な表現。「┣┣"撃ち」と表記されることが多い。2010年頃からTwitterなどでしばしば見られるようになったネットスラングの一種である」— ┣┣" のルーツと系譜についてはTogetter - 「傍観者による┣┣"の成長の記録」を見よ.
◆小雪舞う本郷通り —— 午前9時前,そろそろ,雨だか雪だか氷だか降っているらしい都内に出撃しよう.本郷ではどんな “水” が空から降っているんでしょう? 午前10時半,本郷通りを北上.小雨がかすかに降ったり止んだり.濡れる本郷通りにて博物館のYGさんと遭遇する.
その後,〈ルオー〉にてウィンナコーヒー充.午前10時の都内の気温はなんと1.8度.こりゃ雪になるんじゃないか.午前11時から,〈ルオー〉にてアカデミスト COO 氏による研究費のクラウド・ファンディングによる資金集めのシステムの説明を受ける.すでに @mokanishi さんの成功例があるように,まだあまり広まってはいないようだが,一般からの寄付による研究資金の調達というのはとても魅力ある方法だと感じた.
ランチはそのまま居座っていつものセイロン風カレーライス.そろそろ弥生キャンパスに出撃しよう.外は寒々しいので出たくはないのだが.午後1時前,小雪が舞う弥生キャンパス.正午の気温は2.8度.冷蔵庫の中のような寒さ.もうすぐ専攻教員会議が始まる.午後3時,専攻教員会議修了.外気温は2.3度.氷みたいに冷たい小雨が降り続いている.
地震研裏門からS坂を降りて根津の〈芋甚〉へ.昭和焼きを買ってからつくば直帰.午後5時前,つくば帰還.気温1.7度,都内と同じく,凍りつくような氷雨が降り続くセンター広場.冬眠したい.
◆[蒐書日誌]ずっと『系統樹大全:知の世界を可視化する一千年の試み(仮)』とアナウンスしてきたが,版元とのやりとりを通して,訳書の書名はマニュエル・リマ[三中信宏訳]『The Book of Trees — 系統樹大全:知の世界を可視化するインフォグラフィクス』(2015年3月刊行予定,ビー・エヌ・エヌ新社,東京 → 目次)で確定する気配が濃厚になってきた.
◆明日も雨が降り続くらしい.いちおう今季最後の定例都内出撃日.今年に入ってから出撃するたびに雨に見舞われているようだ.夜,微熱37.2度.
◆本日の総歩数=10262歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=91.3kg(−0.3kg)/ 30.9%(+0.2%)
◆午前4時半起床.気温1.2度.さ,お米をとぎませう.大寒の朝,最低気温は氷点下2.3度とたいしたことはなかった.日中はかすかに春の兆しが感じられる観音台も朝のうちは寒々としている.乾燥した冬晴れの空.BCJ〈バッハ・カンタータ視聴週間〉は vol. 51 から.
◆午前の┣┣" 撃ち —— 茶道流派の系統推定に関するコメントをメール返信./遅れている原稿一件につき,先方にお詫びメールを送信.お詫びメールとは自分に対する “加圧” にほかならない./その加圧が功を奏して,午前中に5,160字.これで某寄稿原稿はおしまい.
◆[蒐書日誌]G. G. Simpson『Principles of Animal Taxonomy』が復刻されていた件 —— George G. Simpson『Principles of Animal Taxonomy』(2012年1月復刻,Scientific Publishers, Jodhpur, India, ISBN:9788172337636 [hbk] → 版元ページ).George G. Simpson は練達の古生物学者にして,数学はできる,哲学もおっけー,しかも超変人という点で,進化的総合のアーキテクトのなかではめっちゃおもしろい.
Simpson は第二次世界大戦中は軍役に就いていて,退役してすぐに Bulletin AMNH (1945)の分類学の原理のモノグラフを出版:George G. Simpson『The principles of classification and a classification of mammals』(1945年刊行,Bulletin of the American Museum of Natural History, vol. 85, xvi+350 pp. pdf [open access]).
このモノグラフを踏まえてG. G. Simpson『Principles of Animal Taxonomy』(1961年刊行,Columbia University Press [Columbia Biological Series: XX], New York, xiv+247 pp.)を執筆した.白上謙一は逝去する直前にいい訳業を残してくれたと思う:G・G・シンプソン[白上謙一訳]『動物分類学の基礎』(1974年12月18日刊行,岩波書店,東京,x+272 pp.).
オンライン古書店 AbeBooks には『Principles of Animal Taxonomyがどーしてこんなにたくさん古書出品があるんだろうかとフシギに思ったら,数年前にインドでリプリントされていることを知った.
もう一冊,まったく同名の本が3月に刊行されるようだが,タイトル買いするほどではないかな.誰か “人柱” になって〜:Ashok Verma『Principles of Animal Taxonomy』(2015年3月刊行予定,Alpha Science International Ltd., Oxford, ISBN:978-1-84265-944-1[hbk] → 版元ページ).
◆今日の昼休み徘徊はロングコース.気温は10度を少し上回り北風は昨日よりも強め.乾いた青空が広がる観音台.歩き読み本:中野円佳『「育休世代」のジレンマ:女性活用はなぜ失敗するのか?』(2014年9月20日刊行,光文社[光文社新書・713], 東京, 349 pp., ISBN:978-4-334-03816-8 → 版元ページ)の続き.
◆午後の┣┣" 撃ち —— 明日の専攻教員会議資料が送られてきた.たった190ページしかない! 463ページもあった先月に比べたら実に6割減で,シアワセすぎる. 昨年から当専攻でも「紙」はほぼ駆逐され,事前に pdf で教員会議資料か配布されるようになった.ただ,細大漏らさず全部配られるので,とんでもないページ数になることがある(駆け抜けるように速読するような)./次々と接岸┣┣" たち:新学術領域の研究分担承諾書(去年出しましたが…)/箱崎から旅費関係書類一式(じゃまくさい)/TA評価調査依頼(めんどくさい)/いろいろ押し寄せるが,今日中にある予算項目の残額を何とかしないとタイヘン./羊土社『実験医学』2015年3月号掲載予定の連載:三中信宏〈統計の落とし穴と蜘蛛の糸〉第11回「正規分布を踏まえたパラメトリック統計学の降臨」ゲラが着弾.こういうのはさくさく対応したい.
◆BCJ〈バッハ・カンタータ視聴週間〉は,本日午後,最後の Vol. 55 を聞き終え,全巻読破ならぬ “聴破” を貫徹した.さて,次からは誰の作品にするか.小学館〈武満徹全集〉はいかがかという提案が自分会議で出されている.
◆大寒の夜ではあるが,冷え込みはそんなにきつくない.今夜は熱々のジャーマンポテトをつくりましょう.とある予算の残額処理を明日中に終わらせろと事務から強硬に通告されているにもかかわらず,何にもやらずに帰宅って,しかも明日の日中は観音台不在.さてどーしたものやら.とりあえず寝るか.
◆本日の総歩数=10771歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=91.6kg(+0.1kg)/ 30.7%(0.0%)
◆うっかり5時半起床.あわわ.気温は氷点下0.6度.今朝の最低気温は氷点下3.0度とほどほどの冷え込みだった.やっと氷点ちょうどまで上がってきた観音台は,霜と氷に凍てついている.BCJ〈バッハ・カンタータ視聴週間〉は第3週目に突入.朝イチの vol. 45 から始まるBGM.
◆[欹耳袋]WIRED「メモを取っても記憶は定着しない:研究結果」(2015年1月17日)※まったく問題なし.それでいいのだ.何かをメモするのは「これで忘れてもいい」ということ.メモしたのにしかも覚えておくというのはムダすぎて話にならない.ワタクシは,メモ代わりにどんどんツイートして,本人はきれいさっぱり忘れ,あとでツイログを見ながら大事なことを再び思い出すというツイッター生活.ツイッターで日々の備忘メモをつけるようになってから,日録書きがとてもラクになった.ツイログを見ながら一日の “悪行ツイート” をつなぎあわせれば,ハイできあがり.
◆午前の┣┣" 撃ち —— 昨夜遅くメールで質問された「変動係数(coefficient of variation)」の有意差検定の件.解析的なら A. T. McKay 1932 による \(\chi^2\) 近似法,数値的なら Sokal and Braumann 1980 かな.R で計算できるかどうか.
—— 以上をもって,マニュエル・リマ[三中信宏訳]『系統樹大全(仮)』(2015年3月刊行予定,ビー・エヌ・エヌ新社,東京 → 目次(案))の翻訳作業はすべて完了.最新ファイルを Dropbox にアップロードし,あとは今月下旬予定の初校ゲラの到着を待つのみ.
◆気温10度のお昼休みは北風こそやや冷たかったが徘徊するには適度な涼しさ.今日はショートコースを一周り.歩き読み本:中野円佳『「育休世代」のジレンマ:女性活用はなぜ失敗するのか?』(2014年9月20日刊行,光文社[光文社新書・713], 東京, 349 pp., ISBN:978-4-334-03816-8 → 版元ページ).これは良書.
◆午後の┣┣" 撃ち —— 燃え尽き “灰” 人状態から元のカタチをやや取り戻し始めたので,┣┣" 放牧場の見回り./方々の大学の次年度シラバス入力完了./珈琲充しながら,バッハのカンタータを聴きながら,清水玲奈『世界で最も美しい書店』(2013年2月27日刊行,エクスナレッジ,東京,223 pp., 本体価格3,800円,ISBN:9784767815183 → 版元ページ)をぱらぱらめくるのは至福のひととき.
◆翻訳の大仕事がとりあえず終わったので,今宵は奈良〈梅乃宿〉の純米吟醸「Unfiltered Sake」26BY袋しぼり無濾過生原酒を開栓.酸味がきりっと立ってフルーツの香りが漂う.試しの四合瓶だったが,このできだったら一升瓶をもう一本確保した方がいいかも.
◆[欹耳袋]Nature | The focus on bibliometrics makes papers less useful | 13 January 2015 doi:10.1038/517245a.ビブリオメトリクスの “宿痾” について.研究者の投稿方針にも影響する./Daily Life「ヒューウェルのオンライン著作」(2015年1月9日).確かに,同じ著作のはずなのに,版によってずいぶんちがいがある.
◆明日は追い込まれている所内会計処理.できれば触りたくないけど,かの会計システムに入らないと仕事ができない.
◆本日の総歩数=7847歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=91.5kg(+0.3kg)/ 30.7%(−0.2%)
◆午前6時半のろのろ起床.気温は氷点下1.2度.朝焼けグラデーション.
◆[欹耳袋]トド話二題 —— マイナビニュース「トド、アシカ、アザラシなどの違いがわからない時に使うチャートが話題に」(2015年1月16日)※この検索表にしたがえば「耳たぶがあってデカイ」のがリアル世界のトドということになる./YouTube「青森県平川市 新屋温泉(あらやおんせん)」※今世紀はじめに行ったことがある源泉掛け流しの温泉銭湯.心置きなくトドになれる.
◆サンデー┣┣" 撃ち —— 連載第3回記事の調整だん.編集部に現状でOKと連絡する.こういうかわいい┣┣" ならあしらいやすいのだが./訳者あとがきの文献リスト2072字.こちらはやや大物┣┣" .一両日中に征伐しないと.
◆[欹耳袋]Paul J. Silvia『How to Write a Lot: A Practical Guide to Productive Academic Writing』(2007年刊行,American Psychological Association , Washington DC, xii+149 pp., ISBN:978-1-59147-743-3 [pbk] → 実践篇|書評篇|目次|版元ページ)の第6章「Writing Journal Articles」の節「Coauthoring Journal Articles」(pp. 101-103)には,共著論文を進捗させる大技小技も紹介されている.共著論文の場合でも基本はひとりで書く.なぜなら「If your collaborator a binge writer, be skeptical of assurances about writing the paper quickly」(p. 102).共著者の筋が悪いとエライことになるから.「Enthusiasm isn't commitment」— ああ,身も蓋もない.応答が遅い共著者にはデッドラインを設けた上で, “ネルー値” が負になったら即「You're off the paper」(p. 103)とメールすると効果バツグンらしい.
◆今日のランチは上ノ室の〈Roji 菜園テーブル〉にて,本日の菜園プレート「若鶏のコンフィ」を.新鮮な野菜がてんこ盛りなので,意外にもお腹いっぱいになってしまう背徳の昼下がり.
◆その後,観音台へ.気温は9度台.西風が強くてぴりぴり寒い.ごそごそ探しものと調べもの.Henri Milne-Edwards 1844. Considérations sur quelques principes relatifs à la classification naturelle es animaux, et plus particulièrement sur la distribution méthodique des mammifères. Annales des sciences naturelles, series 3, 1: 65-99 with a folded plate 所収の有名な図版への直リンク(BHL さまさま).ついでに Konrad Lorenz 1941. Vergleichende Bewegungsstudien an Anatinen. Journal für Ornithologie, 89 (Sonderheft): 194-294 pdf [open access].こういう “発掘作業” を続けていると,時間がさらさらと流れ去っていく.午後4時半,とりあえず,訳者あとがきの図版が全部そろったので,冷えきった居室からとっとと撤収しよう.夕焼けグラデーション.筑波おろしが冷たすぎる.
◆夜になってさらに気温は下がり続け,午後9時にはあっさり氷点下となった.真冬はまだまだ続く.
◆本日の総歩数=1963歩. 朝◯|昼△|夜△. 計測値(前回比)=91.2kg(−0.1kg)/ 30.9%(+0.8%)
◆午前6時起床.気温2.9度.朝日が霧筑波を浮かび上がらせる.
◆[欹耳袋]東京大学音楽部管弦楽団・第100回記念定期演奏会.今日1月17日(土)の大阪公演はザ・シンフォニーホール.シューベルト〈未完成〉とマーラー交響曲5番.東京公演は1月25日(日)@サントリーホール.
◆土曜の┣┣" 撃ち —— 河出書房新社原稿の改訂ならびに著者プロフィールを送ったので,これで本件はおしまいかな.
◆[欹耳袋]Springer と Macmillan との大合併 —— Research Information | Springer merger with Macmillan announced | 15 Jan 2015.Springer からの発表と Macmillan からの発表.Springer Science+Business Media と Nature Publishing Group, Palgrave Macmillan そして Macmillan Education が “超合体” するということ.
◆お昼すぎ,〈コーヒー・ファクトリー〉にカプチーノ充.気温は12度台まで上がっているが,北風が強すぎてとても寒い.その後,観音台へ.居室にてしばしごそごそしてから帰宅.観音台は冷たい北西風にさらされ,竹園もまた乾いた北西風の風圧が.嗚呼,筑波おろしが 吹いている(詠嘆調).
◆[欹耳袋]くよくよ悩むな,もっと書け —— Paul J. Silvia『How to Write a Lot: A Practical Guide to Productive Academic Writing』(2007年刊行,American Psychological Association , Washington DC, xii+149 pp., ISBN:978-1-59147-743-3 [pbk] → 実践篇|書評篇|目次|版元ページ)の第6章「Writing Journal Articles」には,投稿論文がリジェクトされたときの研究者の心理について書かれている.
この章の「 “But What If They Reject My Paper?” 」(pp. 98-101)の節では,「達成動機づけ」の一般理論に言及しつつ,「達成成功」と「失敗回避」のふたつが当事者の行動に影響すると述べる.そして,研究者がジャーナルに論文を投稿するとき,「失敗回避」がとくに大きな心理的影響を及ぼすと指摘する.つまり,「投稿論文がリジェクトされたらどうしよう」とくよくよ悩む研究者の心理状態を指している.
著者はこの「失敗回避」という研究者なら誰もが経験する心理に対して,きわめて明快な回答を用意する:「くよくよしなさんな.アナタの投稿論文はどうせリジェクトされるだろうから」と.著者は,意思決定理論から言えば,不確定状況での意思決定には基準率(base rate)がもっとも合理的なよりどころになる.リジェクト率が80%のジャーナルに投稿したら,アクセプトの確率はたった20%しかない.だから,ハイランクなジャーナルほど「リジェクトされて当たり前」なんだから,くよくよ悩む方が意思決定論的にはそもそもおかしいだろうと著者は言う.どうせ高い確率でリジェクトされるんだから,失敗回避しようと思う方がムダ.
その上で,投稿してしまった論文についてあれこれ悩む時間があるんだったら,その時間を「もっとたくさん書く」のに使った方がはるかに有意義だろうと著者は持論を展開する.
たくさん書けば書くほどどんどんリジェクトされる — これは書くことに対する “所得税(salary tax)” なんだから気にするな.それよりも,「学科内でダントツでリジェクトされまくっている研究者」になれと著者は結論する.
—— こんなふうに「前向き」に論文を書き続けるよう,彼の国の研究者たちは吹き込まれているのか.
◆夜,マニュエル・リマ本の訳者あとがき原稿を書く準備を進める.明日からやっと書き始めだ.
◆本日の総歩数=4764歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=91.3kg(−0.4kg)/ 30.1%(0.0%)
◆午前4時半起床.気温0.7度.朝焼けグラデーションのち日の出.雨上がりの青空が広がる観音台は前夜の雨の名残りで水たまりやらぬかるみだらけ.早朝は一瞬だけ氷点下0.5度になったが,いまは1.4度.BCJ〈バッハ・カンタータ視聴週間〉はなお続く.今日は Vol. 40 から.
◆[欹耳袋]三中信宏「How to Write a Lot:ひとつの実践」(2015年1月16日)※昨日公開した書評「研究者がとにかく「たくさん書く」ための心得集」(2015年1月15日)の実践レポート.
◆午前の┣┣" 撃ち —— 来月の農大昆研の卒論発表会&追いコンは行けそうにない.ちょうど熊本で迎撃される日だし./第3回連載記事ゲラ読み.
—— これで原稿┣┣" 一頭4,562字を征伐.河出書房新社編集部に原稿をメール送信.
◆薄曇りの昼休みはロングコースの徘徊タイム.気温は10度を越え,凍える寒さだった昨日とは大違いの暖かさ.歩き読み本:山本貴光『文体の科学』(2014年11月25日刊行,新潮社,東京,294 pp., 本体価格1,900円,ISBN:978-4-10-336771-0 → 版元ページ)読了.対話・法律・科学・辞書・小説などジャンル別の文体論.「科学」ジャンルについては,英国の最古の科学雑誌 Philosophical Transactions の例など,興味深い事例がいくつも取り上げられていて,「科学の文体」をモノとしての “本” の中で理解することができる.また,牧野植物図鑑のような図版入りの文体についての言及もあり,関心をそそられた.かつて保育社から出ていた竹内吉蔵『原色日本昆虫図鑑』は分類群の名称が “漢字” でも併記されていたので,現行のカタカナ和名よりもはるかにリアルな語感を伴っていた.それを必死で書き写して覚えたのはワタクシが小学生だった頃.ああいう図鑑ジャンルの文体にも変遷がある.ワタクシ的には,『文体の科学』では,パラテクストとしての「図版」とテクストとしての「文体」の相互作用というか力関係の妙についてもっと語ってほしかった.
◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「京都の喫茶店「ほんやら洞」全焼 岡林信康さんら開店」(2015年1月16日)※かつてイノダコーヒ本店が焼けたときもえらいショックだった./AFPBB News「男性の性的奔放さ、女性の数が影響?」(2015年1月15日)→ 元論文 DOI: 10.1098/rsos.140402 Published 14 January 2015.
◆水戸の夜は雨に濡れ —— 夕方,常磐道を北へひた走り,水戸市内へ.目指すは中心街にある水戸芸術館.今夜は水戸室内管弦楽団・第92回定期演奏会を聴きに遠路はるばるやってきた.演目は,最初のサブ2曲が指揮なしのラヴェル〈クープランの墓〉とモーツァルト〈フルート協奏曲第1番〉フルート独奏:工藤重典.メインは小澤征爾指揮でベートーヴェン交響曲第8番.水戸芸術館ホールは初めて来たのだが,円形アリーナ形式で客席数は600席あまりという小ささ.当然のことながらこの日は満員御礼となった.
2階側方からステージを見下ろす席に陣取る.指揮者のないサブ曲の間も,ステージ後ろ側のドアがすこし開いていて,真っ赤なちゃんちゃんこ?みたいな服を着たマエストロが総譜を見ながらじっと聴いていたのが印象に残った.休憩後のメイン.世界のオザワが登場すると満席のホールからは万雷の拍手.出だしからエネルギッシュに快調なすべりだし.そして,「ああ,くたびれた〜♫•*¨*•.¸¸♪ 」と第1楽章が終わると同時に,「はぁ〜」と大きな息をついて直近のヴィオラ奏者からペットボトルの飲み物を渡されるマエストロ.全楽章を振り終えると,いたるところでスタンディングオベーション.とてもうまいオケだった.
午後9時過ぎ,ホールの外は思いがけず本降りの雨になっていた.常磐道をひたすら南下して,つくばに帰り着いたのは午後10時過ぎ.途中は降ったり止んだりしていたが,つくばはまったく雨の形跡がなかった.こんな夜遅くに背徳のとんこつラーメン(チャーシュー追加)を完食して,あとはもう寝るしかない.
◆本日の総歩数=13263歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=91.7kg(−0.6kg)/ 30.1%(0.0%)
◆午前5時起床.米とぎ.気温4.4度.雨雲はまだ到達していないようだ.午前7時半,つくば駅.雲間から朝日がのぞく定例都内出撃の朝.午前9時,新宿駅.都内は曇り空.気温6.9度.経堂通過.雨が降りだした.午前10時,玉川大学着.冷たい雨がしとしと降り続いている.今日はレポート課題の説明ののち,生物地理学への分子系統樹の適用について.
◆[欹耳袋]帯広畜産大学・大学教育センター・授業改善支援室「授業における板書・プレゼンテーションの留意点」(2003年5月)※「授業は学会発表ではありません。自分が伝えたいことの量よりも,学生が理解可能な量を優先してください」— ええこと書いてあるやん! 大教室だと「板書」がほとんど不可能なので,どうしてもプロジェクター頼みになりがち.Mac OS X だと GlassiePad というソフトで “擬似板書” できるが,Windows だとそういうツールがなくって困る.
◆午後1時半,経堂で途中下車.珈琲充.午後2時の都内の気温は4.4度と下がり続けている.本降りの冷たい雨.ハートフル農大通りが濡れまくりだ.箱崎に航空券領収書を送信.そして,955字だん.
◆[欹耳袋]きのう公開した書評:三中信宏「研究者がとにかく「たくさん書く」ための心得集」で紹介したスローガンとモットーは,ただ読み終えただけではなく,実際に自分の仕事にあてはめて,はじめてその威力がわかる.そこに書かれている「たくさん書くためのワザ」の数々をワタクシがずっと抱え込んでいたある翻訳作業に実際に適用してみたところ,マジでものすごく原稿仕事がはかどった.せっかくの執筆経験だったので,その経緯を備忘メモとして記しておく.
マニュエル・リマ[三中信宏訳]『系統樹大全:知の世界を可視化する一千年の試み[仮]』(2015年3月刊行予定,ビー・エヌ・エヌ新社,東京 → 目次|原書)の翻訳依頼を受けたのは,昨年9月30日のことだった.その後,10月半ばになって翻訳作業の段取りとおおまかな日程について打ち合わせをしたとき,本書は出版社側のつごうで年度内の翻訳刊行が必須であると聞いた.担当編集者が即座に「逆算スケジュール」を作成してくれたが,締め切りのある書き物ではよくあることだ.
その予定によると,11月末から12月末までの1ヶ月で本文の翻訳を完了し,年明けから流し込み開始との予定だった.しかし,例によって,11月から12月にかけてはワタクシの統計研修やら地方巡業などの所用がたびかさなり,とても翻訳する時間がなくってずるずる遅延するといういつもの調子に陥っていた.
そして,12月もなかばを過ぎたある日,担当編集者から「正直なところ、このペースですと3月発売もなかなか厳しくなってきている」との最終通告がメールで届いた.万事休すかと追い込まれたちょうどこの頃,今回書評した本:Paul J. Silvia『How to Write a Lot: A Practical Guide to Productive Academic Writing』(2007年刊行,American Psychological Association , Washington DC, xii+149 pp., ISBN:978-1-59147-743-3 [pbk] → 書評|目次|版元ページ)を読み進んでいた.グッドタイミングで「これ使えるかも」と思い立ったしだい.
即座にやったこと:
年末年始という特別な期間だったことが幸いして,【時間確保】【計画厳守】【弁解無用】の三つのスローガンが堅持できた.
【細分目標】については,各章をパラグラフごとあるいはキャプションごとに分割し,終わるたびに「〜字翻訳だん」とツイートして,タイムスタンプ付きの進捗メモ.これは【公開加圧】にもなり一石二鳥.最後の【拙速主義】については,翻訳という性格上,草稿段階での “初期値” がひどいと,訳し直しに匹敵する労力が必要なので,ほぼ完成状態(=外に出しても恥ずかしくないレベル)の “初期値” になるように心がけた.
そんなこんなで,スタートしてからほぼ3週間ですべての翻訳作業を完了した.これだけ短期間でやり終えたのは初めての経験.結果的に,当初の予定よりも前倒しで翻訳が終わってしまった.そして,今回の執筆経験を通じて,schedule-follower が最後には勝つことを確信した.binge-writer に明日はない.平常時にも同じような物書きスタイルが貫徹できれば,もうコワいものはきっとないだろう.
—— なお,本書の翻訳書は高橋さきの訳『できる研究者の文章生産術(仮題)』(2015年4月7日刊行予定,講談社サイエンティフィク)として出版されるとのこと.
◆[欹耳袋]Y!ニュース「単位パン、1万個が完売見通し 東大などで売り切れ続出、増産へ(withnews)」(2015年1月15日)※駒場でも売ってるのか.買って喰うか(ちょっと待て).
◆午後3時半,駒場着.雨はざあざあ降っている.駒場キャンパス正門はやや浸水.時計台下は水深10センチ弱.ワタクシは防水靴で正解だった.みんな長靴を履いて来るように.気温はさらに下がって4.1度.雨降る夕方は分類と系統の話をしましょ.べいづは気が滅入るので来週の MrBayes 登場までお待ちを.レポート課題はもう公開したし.やっぱり分類と系統の噺は愉しいな.午後8時,つくば帰還.都内から帰ってきても濡れまくり.いつまで降り続くのか.
◆明日は観音台実在日.ちょっといなかった間に┣┣" が降り積もっているようだ.
◆本日の総歩数=13691歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=92.3kg(0.0kg)/30.1 %(−0.3%)
◆午前5時過ぎ起床.気温は氷点下4.7度と寒すぎる.きりきり冷え込んだ早朝は氷点下5.4度まで下がった.乾ききった観音台は朝日がまぶしい.午後から天気が下り坂になるとの予報.バッハ〈カンタータ連続視聴ウィーク〉はまだ続いていて,今朝は BCJ の vol. 35 から始まる.
◆[欹耳袋]羊土社・実験医学online – 三中信宏〈統計の落とし穴と蜘蛛の糸〉連載第9回「秘宝:確率分布曼荼羅の発見!」『実験医学』2015年1月号に掲載された記事のオンライン版.この連載もあと3回で大団円.
◆午前の┣┣" 撃ち —— 細かい┣┣" たちが北風に吹き寄せられてはまた吹き散らされていく./お昼休みの観音台は北風もなく気温は9度台.体感的には十分ぽかぽか陽気.絶好の徘徊タイムのはずが,居室引きこもりで書評を仕上げた.
◆[蒐書日誌]研究者がとにかく「たくさん書く」ための心得集 —— Paul J. Silvia『How to Write a Lot: A Practical Guide to Productive Academic Writing』(2007年刊行,American Psychological Association , Washington DC, xii+149 pp., ISBN:978-1-59147-743-3 [pbk] → 目次|版元ページ).昨年暮れに読了していたが,やっと書評を書くことができた.こんな “binge writing” をするようでは著者に大目玉を喰らうにちがいない.
本書はアカデミック・ライティングのための “心の初期化” の指南書である.研究者や学生が「たくさん書く」ためにはどうすればいいかについて,心理学者である著者は具体的な実例を挙げつつその心理学的な根拠とともに論じている.本気で「書く気」のある研究者にとっては,けっしてまたいで通るわけにはいかない本.もの書きがいささか不調なそこのアナタ,この本をしっかり読んですぐ実践しましょう.
本書の内容は【時間確保】【計画厳守】【弁解無用】という三つのスローガン,そして【細分目標】【公開加圧】【拙速主義】という三つのモットーに凝縮できる.
本書が読者に繰り返し刷り込む,文章を「たくさん書く」ための心構えはとてもシンプルだ.それをあえてスローガン化するならば【時間確保】【計画厳守】【弁解無用】の三箇条に集約できる.書く時間をあらかじめ設定し,万難を排してそのスケジュールを死守する書き手を著者は「schedule-follower」と呼ぶ.たくさん書くためには schedule-follower であれ.確かにこのスローガンを守ることができる書き手はきっとシアワセになれる.ウソではない.
これに対して,日頃よく耳にする「もっと時間があったら書く」とか「機が熟してから書く」とか「もっと調べてから書く」という弁解は,単に自分が書かないことに対する見苦しい言い訳にすぎない.ヒソカに罪の意識に苛まれつつ,それでも書くことを先延ばしにしたあげく,締め切り間際まで追い込まれてからドロナワ夜なべ仕事で書きまくるスタイルを著者は嘲笑して “筋の悪い書き手” (binge writer)と呼ぶ.とても耳の痛いことばである.
以下,章を追って,内容紹介する.冒頭の第1章「Introduction」(pp. 3-9)では,本書が読者に伝えようとするエッセンスが書かれている.時間のない読者はここだけでも読むべし:
要するに,本書の目標は,文章を書くための抽象的な精神論ではなく,具体的な行動規範にあることがわかる.
続く第2章「Specious Barriers to Writing a Lot」(pp. 11-28)は,研究者の物書きを阻むさまざまな「見かけだけの障壁」について論を進める.かつて René Thom は「論文を書かない言い訳はいくらでもできる」とつぶやいたそうだが,本章ではそういう言い訳がひとつまたひとつと “除霊” されていく.第一の障壁である「もっと時間があれば」(pp. 11 ff.)という言い訳に対して著者は一刀両断する:
つまり,書くための時間は “見つける” のではなく,スケジュール的に “割り振る” という発想の転換を著者は明言する.ところが,多くの研究者はそのスケジューリングができないために,悪しき “binge writing” の苦界に沈んでいると指摘する:
悩めるアカデミアの “binge writers” に対して,著者は引導を渡す:
第二の障壁は「もっと準備しないと」(pp. 18 ff.)という言い訳である.これに対して,著者は準備が必要ならそのための時間を割り振ればすむ話で,書くための時間は書くことに集中すればいいだろうとこれまた一刀両断.“binge” の害毒は書くことにとどまらないと指摘する:
第三の障壁は「ないものねだり」(pp. 19 ff.)である.「いいパソコンがないから」とか「書斎がないから」とか,いくらでも「書かない理由」を挙げることはできる.もちろん,そういう手合は著者によって一撃で折伏されてしまう.
第四の障壁は「文章の神様がまだ降臨しないから」(pp. 23 ff.)という弁解である.著者はこの点に関しては明白な “無神論” の立場を表明する:
つまり,天上から “文章の神様” が降臨して,書き手にインスピレーションを与えるのを待ち続けるよりも,四の五の言わずに規則正しく書き続ける方がはるかに捗るということだ.身も蓋もないぞ.
こうして,【時間確保】【計画厳守】【弁解無用】という「たくさん書く」ためのスローガンを提示した著者は,続く章で,そのスローガンを貫徹するための数々の具体的方策を述べる.第3章「Motivational Tools」(pp. 29-47)では,書くための意欲や動機をいかにして保ち続けるかに目を向ける.著者が挙げる第一のポイントは目標設定である.しかし,単に最終ゴールを示すだけでは動機付けとしては弱いとみなす著者は,【細分目標】というアイデアを示す.たとえば,「論文を書く」という遠大な(したがって抽象的な)目標設定ではなく,「いまは1パラグラフ書く」とか「今日は200 words書く」というように具体的な【細分目標】を設定せよと言う(pp. 31-32).
【細分目標】が設定できたならば,次は進捗の把握である.つまり,【細分目標】がどれだけ進捗したかを毎日きちんとモニターせよと著者は主張する:
本章で述べられている,モニタリングはあくまでも書き手自身による進捗の把握にとどまっている.しかし,次の第4章「Starting Your Own Agraphia Group」(pp. 49-57)では,さらにもう一歩踏み出して,書き手だけではなく,書き手を含む社会的グループの中での【公開加圧】というアイデアを提唱している.著者は所属大学の中で「Agraphia Group」というインフォーマルな会を立ち上げ,どれだけ書けたかを相互に公開するという事例を紹介している.この【公開加圧】というやり方はワタクシも実践してみたが,驚くほど効果的である.「晒すだけダイエット」という方法が世に広まっているようだが,【公開加圧】とは要するに「晒すだけライティング」だと考えればよい.
次の第6章「A Brief Foray Into Style」(pp. 59-76)では,Writing a Lot から Writing Well へ話題が移る.しかし,ここでもまた重要なポイントが挙げられている:
書いた文章の改訂が必要ならば,そのための時間を別に “割り振る” のが筋だろうと著者は言う.つまり,文章を「たくさん書く」ためには【拙速主義】をモットーとせよ.
第6章「Writing Journal Articles」(pp. 77-107)は学術誌に論文を書くとき,そして第7章「Writing Books」(pp. 109-125)は単行本を書くときの各論.最後の第8章「“The Good Things Still to Be Written”」(pp. 127-132)で著者は言う:
本書全体を通じて, “文章の神様” はどこにもいないという(ある意味)身も蓋もない “無神論” がいたるところで展開されていて,悟りを開いた読者にとってはとても心地よいだろう.しっかりスケジューリングして,書くべき時にはとにかく書け,四の五の言うなということだ.
—— 丹下段平が矢吹丈を奮い立たせたように,schedule-follower である賢明な書き手は内なる自分にパワーを吹き込む:「書けぇ,書くんだ,ジョー!」.
◆午後の┣┣" 撃ち —— 要迅速対応┣┣" 一頭はかくして去っていったのだった./何やら曇ってきたから観音台から撤収だ.
◆明日は朝から雨になるらしい.しかし,定例都内出撃の日.
◆本日の総歩数=3518歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=92.3kg(+0.1kg)/ 30.4%(+0.8%)
◆午前5時起床・気温は氷点下3.9度とひさびさの冷え込み.今朝の最低気温は氷点下4.5度.午前8時になってもまだ氷点下1.7度ときびしく冷え込む観音台は空気も圃場も乾ききっている.連休明けの居室もまた寒いのなんのって.
◆[欹耳袋]YouTube「山田一雄 マーラー「巨人」最終部分」※昨日の昼飲み会で大受けした読響ライヴ.総立ちホルンがすべてを吹き飛ばし,鬼のごとき形相の指揮者にかぶって「やがて私の時代が来るだろう」とテロップ.「山田一雄」は白髪を振り乱して指揮台から落下しても指揮棒は離しませんでしたというくらいじゃないとダメなんだろう.タイタン第二ティンパニの “勇姿” を拝むのが主目的だったが,結果的に「ヤマカズすごい!」ということになった.
◆午前の┣┣" 撃ち —— 書評1件は連休中にカタをつけることができ, “正のネルー値” とともに┣┣" は去っていった.とりあえず他の “ネルー正値” ┣┣" どもを退治して光あふれる連休明けを満喫したい./またしても探しものの本が “樹海” の奥深く隠れてしまって出てこない./原稿を書いている人はみんなトモダチだ./とりあえず,原稿を書くのに必要な本は出土した.
◆昨年10月2日以来,実に3ヶ月ぶりの昼休み徘徊.今日はロングコース.気温は9.7度まで上がり,北風はやや冷たいものの,日差しが降り注ぐ.歩き読み本:山本貴光『文体の科学』(2014年11月25日刊行,新潮社,東京,294 pp., 本体価格1,900円,ISBN:978-4-10-336771-0 → 目次|版元ページ)※実におもしろい.
◆午後の┣┣" 撃ち —— 二校分のレポート課題作問終了.今週の講義時に配布./書評ゲラのチェック完了./新規打ち合わせの時間調整1件.
◆[欹耳袋]〈研究者のための英文校正比較〉 —— このサイトでは「英文校正会社比較の決定版。料金、サービス、校正の質などを徹底比較して紹介。」とのこと.
◆午後5時前,外はもう夕焼けグラデーションなのでそろそろ撤収しよう.今宵はブリのあら炊きとともに〈風の森〉の25BY秋津穂・純米しぼり華をしゅぽんと開栓.ほんの1ヶ月前には6本あった〈風の森〉の森もあと2本を残すのみ.森林を伐採しすぎてはいけません.
◆[蒐書日誌]青野太潮(訳)『新約聖書IV・パウロ書簡』(1996年8月27日刊行,岩波書店,東京,xiv+275+13 pp., ISBN:4-00-003929-6).茨木市の古書店からようやく着便.これでやっと新約聖書(全5巻)がコンプリートにそろったことになる.
◆明日も明後日も続く原稿┣┣" 撃ちの連鎖.
◆本日の総歩数=13067歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=92.2kg(+1.2kg)/ 29.6%(−0.3%)
◆午前6時過ぎのろのろ起床.朝焼けグラデーションなう.気温は1.2度と今朝も高め.夜明け前に自然史学会連合から出す本のゲラが届いていた.たった1ページだけなので,速攻で内容チェックして返信完了.
◆[欹耳袋]日比嘉高研究室「「大学改革」が見ていないものは何か」(2015年1月9日)|補遺として「「大学改革」を財政的発想から考えることの危うさ」(2015年1月10日).
◆[蒐書日誌]Ryuichi Matsuda『Morphology and Evolution of the Insect Abdomen with Special Reference to Developmental Patterns and Their Bearings upon Systematics』(1976年刊行,Pergamon Press [International Series in Pure and Applied Biology, Zoology Division, Vol. 56], New York, viii+534 pp., ISBN:0-080-18753-6 [hbk]).いまアマゾンのサイトを見るとたった「3,694円」でペーパーバック版が売られてるけど…….ハードカバー版は稀覯本とすでに化しているが,知らないうちにペーパーパック版が出ていたのか.というか Pergamon Press ってもう実在しない出版社じゃなかったっけ? と思ったら,現在はエルゼヴィアのインプリントのひとつなんだ.
◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「東大女子、勉強ばっかりじゃない 学生らが「美女図鑑」」(2015年1月11日).写真はこちら:朝日新聞デジタル&「美しく知的な東大女子たち」.楽しそうでええなあ.
◆成人の日は背徳飲み会.午後1時前,北風のつくばを出撃して一路流山へ.シペリウスの〈クレルヴォ交響曲〉を BGM に呑んできた.NHK 大河ドラマのテーマ音楽みたいだった.延々と飲み続け,午後9時過ぎにつくば帰還.明日から平常労働に復帰できるか.
◆[自然を名づける]本日の打音:yyzz2;虫撮記【虫画像・他】「ヨーン『自然を名づける』・馬渡峻輔『動物分類学の世界』」(2015年1月8日).
◆本日の総歩数=8339歩. 朝◯|昼×|夜×. 計測値(前回比)=91.0kg(−0.3kg)/ 29.9%(−1.3%)
◆午前6時すぎ起床.気温3.4度やや高め.遅い朝焼けグラデーションから日の出へ.
◆[欹耳袋]「農耕型研究者」vs「狩猟型研究者」という対置図式はずいぶん前からあるのだろうと予想していたのだが,ワタクシがたどれたもっとも古い文献は:山本俊一 1980「医学研究者の情報ニーズ」医学図書館 27 (1): 44-47, 1980 → pdf.図書館情報学の立場からの研究支援のあり方を論じた記事.こんなことが書かれている:
—— ワタクシ自身の研究者スタイルを振り返ってみると,「専業農耕型」や「専業狩猟型」ではなく,「兼業生活型」がもっともしっくりくる.
◆上野の森は大賑わい —— 午前10時半,上野着.上野公園は昨日以上に大混雑.ランチ難民のキケンが迫っている.科博へ直行.昨日に引き続き,第14回日本分類学会連合公開シンポジウム.今日は〈分類学と応用科学の接点:人間社会にとって必要不可欠な分類学〉というテーマ.
◆[自然を名づける]本日の打音:I'm Standing on the Shoulders of Giants.
—— 一連の読書メモ.どうもありがとうございます.
◆午後6時,つくば着.今日は終日いい天気で,寒気もたいしたことなく,上野公園は賑わっていた.帰りに東京駅八重洲地下街で,いったん閉店していた古書店〈R. S. Books〉が地下街の別の場所で再オープンしたのを確認できたのは朗報.とても狭くて密室っぽい店舗内はいい雰囲気だった.
◆明日は連休最終日.どこかに出かける仕事は何も入っていない.
◆本日の総歩数=11030歩. 朝◯|昼−|夜△. 計測値(前回比)=91.3kg(−0.2kg)/ 31.2%(−0.5%)
◆午前5時半起床.気温は氷点下3.1度まで下がっている.朝焼けグラデーション.今朝の最低気温は午前7時前の氷点下4.2度.昨日よりも1度以上下回っている.
こういう厳しい冷え込みの朝は必殺の背徳揚げ餅おろしでキマリ.熱量補給の 揚げ餅おろしは健康的な朝以外は禁物.昼や夜にみだりに食べると胃もたれするので.
◆[蒐書日誌]Tufte 四部作がやっとそろった —— Edward R. Tufte『Beautiful Evidence』(2006年刊行,Graphics Press, Cheshire, 213 pp., ISBN:0-9613921-7-7 [hbk] → 版元ページ)※Tufte 四部作のうち,この本だけまだ手元になかった./Edward R. Tufte『Visual and Statistical Thinking: Displays of Evidence for Making Decisions』(1997年刊行,Graphics Press, Cheshire, 31 pp., ISBN:978-0-9613921-3-0 [pbk] → 版元ページ)※このブックレットは:Edward R. Tufte『Visual Explanations: Images and Quantities, Evidence and Narrative』(1997年刊行,Graphics Press, Cheshire, 157 pp., ISBN:0-9613921-2-6 [hbk] → 版元ページ)の Chapter 2 のただの抜き刷り.原書をもっていれば買う必要はぜんぜんなかった(orz).
◆午前10時,国立科学博物館.これから日本分類学会連合総会が始まる.通用門から入って2階の講堂へ直行.乾燥した冬晴れの連休初日,上野公園は冬晴れで人出が多い.午前10時の都内の気温は8.5度.北風が冷たい.総会は午前10時半に始まり,正午前まで.
昼休み.科博のとなりの国立西洋美術館に立ち寄ってみたら,常設展示とともに〈ネーデルラントの寓意版画〉展が無料で入場できたので,思いがけない眼福をひとまわり.特別展示の〈フェルディナンド・ホドラー〉展ともども,展示会期はこの三連休まで.タイミングがよかった.
◆持続は力である —— うっかり書き忘れたが,昨日1月9日で,ワタクシの本録〈leeswijzer〉はブログ開設以来ちょうど10年が経った.本録開始の2005年1月9日の日録には次のように記している:
日録に散在する【本】の情報(新刊・古書を問わず)だけをピックアップして,“はてな”に置くことにしました.せっかく日録でメモしたのに,買わないまま記憶から消え去った本がどれほど多いことか.新刊・古書に関するきわめて selfish な備忘録として〈leeswijzer〉を公開します.この〈leeswijzer〉はもちろん〈日録〉とは姉妹群関係にあります(内容的には明らかに祖先子孫関係にあるのだが).とりあえず,今年の元旦からのコンテンツを置きました.※「leeswijzer(蘭)」とは「ブックマーク/読書目録」のこと.dagboek が「日録」なら,leeswijzer は「本録」.
極私的な書誌目録づくりの精神は10年が経過した今も変わっていない.ワタクシ的には個人用の書誌データベースとして本録は日々の活動にとって不可欠の存在になっている.個人的な関心ベクトルに沿ってずっと蒐書してきたので当然なのだが,本に関する調べ物をするときは真っ先に自分の本録を検索するのが “最適ヒット率” が高い.
何事も10年続ければ存在感をもってくる.中断せず続けることに意義がある.ひとつのことを長続きさせる「秘訣」は何か? それは「深く考えないこと」に尽きる.自分の「一部」として組み込んでしまえばOK.構えることなく自然体.最初の第一歩を踏み出したら,あとは “離陸” してから “水平飛行” するまでの期間だけ操縦に気をつける.その後はほっといても大丈夫.ワタクシの本録やこの日録はそうやって10年以上書き続けてきたし,EVOLVE や BIOMETRY メーリングリストだって気がつけば開設以来もう20年を越えている.
—— 【結論】意義があるから長続きするのではなく,長続きするから意義がある.
◆鮮やかな夕焼けグラデーションに宵の明星がきらりとワンポイント.午後5時の気温は7.1度.日が暮れてから身を切る北風がさらに冷たさを増してきた.
◆明日も朝から上野で第14回日本分類学会連合の公開シンポジウムに参加する.
◆本日の総歩数=10784歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=91.5kg(+0.3kg)/ 30.7%(−0.2%)
◆午前4時半すぎ起床.気温は氷点下2.3度まで下がっている.今朝は氷点下3.4度まで下がった.乾燥した冬晴れの観音台は微風.BCJによるバッハ・カンタータ週間の今朝は vol. 21 の BWV 65〈彼らみなシバより来らん〉から.
◆[蒐書日誌]Gareth James, Daniela Witten, Trevor Hastie and Robert Tibshirani『An Introduction to Statistical Learning with Applications in R』(2013年刊行,Springer-Verlag, Berlin, xiv+426 pp., ISBN:978-1-4614-7138-7 → 版元ページ|コンパニオンサイト|pdf [open access]).
◆午前の┣┣" 撃ち —— 統計査読コメント一件返信./PAUP* alpha test version が expire し,いよいよ「quasi-commercial version」が出るらしい./お昼前,とある打ち合わせ.とても大きい┣┣" が遠い向こうの彼方に出現した./いまの第4刷が残部200部を切ったので,うまくいけば第5刷になるかも,という連絡があった.善哉善哉.大学出版会は全般的に売り上げが落ちているらしい.みんな,本をどんどん買いましょう.それと,本を書くチャンスのある人はたくさん書きましょう.
◆冬型の気圧配置が強まって,大陸の高気圧から吹き出す北風がみごとなカルマン渦をつくっている画像がとても印象的:tenki.jp「冬型続き 渦状の雲 カルマン渦が出現」|NASA WorldView「2015 JAN 09」.九州から済州島にかけての渦巻きパターンに注目.
◆午後の┣┣" 撃ち —— 羊土社『実験医学』2015年3月号掲載予定の連載:三中信宏〈統計の落とし穴と蜘蛛の糸〉第11回「正規分布を踏まえたパラメトリック統計学が降臨する」の原稿をやっと編集部に送信.この連載もあと1回で大団円だ.連載終了後は単行本にする予定./原稿┣┣" 撃ちの直後は微小┣┣" の一斉掃射なぎ倒しがよろしい.年末年始にかけて原稿を書きまくっていたので,月間┣┣" 撃ちリストを早々と更新することにした.┣┣" 箱を見下ろしながら1頭ずつしらみつぶしにしていく快感.
◆午後6時の気温は6.7度と対して低くないのだが,強い北風が寒すぎてどうしようもない.体感気温が低すぎる.烏川の和田橋の上で榛名山からのからっ風に吹きさらされたかつての記憶を思い出す.
今宵は笠間の磯蔵酒造の赤ラベル〈稲里初搾り〉を開栓.とても元気のいい活性にごり酒.アテは年越しの冷凍ローストビーフを一日かけて解凍したもの.年末に大量にローストしたのを冷凍保存しておいた.厚みがある肉塊だったので,芯の部分はちょうどいいレアさ加減.さすがマルゲンミートのお肉はとてもクォリティが高いことを実感.
◆明日からの連休最初の2日間は上野の国立科学博物館で開催される第14回日本分類学会連合の総会と公開シンポジウムに参加する.
◆本日の総歩数=2910歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=91.2kg(+0.2kg)/ 30.9%(−0.2%)
◆午前5時過ぎ起床.気温1.5度.
◆[欹耳袋]今朝のNHKニュース:「ナチスの牛」の元記事:BBC News | 'Nazi' cattle: Farmer forced to cull part of herd | 6 January 2015 ※凶暴すぎる…….Cf: Aurochs / Heck cattle [Wikipedia]./朝日新聞デジタル「男だって悩んでる 両立はしたいけど… ジャーナルM」(2015年1月7日).
◆午前7時半,つくば駅.今年初の定例都内出撃の朝.午前9時すぎ,新宿駅.どの線も何となく遅延していて,出鼻をくじかれ感が漂う小田急の車内.午前9時の都内の気温は6.9度.朝日がまぶしい.新百合ヶ丘駅で乗り換え.さらに何となくだらだら遅延している.
午前10時,玉川大学着.大きな門松ペアが据えられた正門ゲートを通り(ここはキリスト教系の学園ではなかったか?),完成間近の “パルテノン神殿” を仰ぎ見て,大学8号館へ.冬晴れ快晴.キャンパス内は人口密度が低い.玉川学園は,いたるところに十字架が掲げてあるのだが,これは波多野精一の影響か.その一方で,キャンパス内には “松下村塾” のレプリカまであったりして,なにげに「無国籍化」している雰囲気が.今日の分子系統進化学の講義は前回までの系統推定法の比較とともに,系統推定論の現代史について解説.来週はレポート課題の出題だ.東大出版会にポップ返信.
◆[欹耳袋]Cambridge University | HMS Beagle sketchbooks added to Cambridge Digital Library | 5 January 2015.※ビーグル号航海スケッチ帳.
◆昼下がりの玉川学園前は日差しが暖かかったが,経堂で降りたら北風が冷たくなっていた.午後2時の都内の気温は10.6度.
◆[蒐書日誌]経堂コルティ・三省堂書店の古書コーナーにてゲット:庄司淺水『世界の古本屋』(1950年12月25日刊行,弘文堂[アテネ文庫・138],東京,79 pp.).たった80ページ足らずの文庫本.ペラペラだったのでうっかり見逃すところだった.
◆午後3時半,駒場.西日が暖かい.静かなキャンパス.今日の講義はベイズです.よろしく.
◆[欹耳袋]日本分類学会連合第14回公開シンポジウム【日時】2015年1月10日(土)〜11日【場所】国立科学博物館(上野)※ウラの通用門から入ると「無料」です.一般展示を見ない参加者は通用門へ.正面入口からだと入館料が必要.
◆午後8時,つくば帰還.ほへー(口から白いケムリが抜け出る).
◆本日の総歩数=13091歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=91.0kg(−0.1kg)/ 31.1%(−0.3%)
◆午前5時半起床.気温は3.4度と冷え込みゆるし.朝日が差す観音台は午前8時の気温が3.3度とたいして冷え込んではいないが,乾いた北風が吹きつけ体感的に寒すぎる.湿ってヌルかった昨日とは大ちがい.翻訳┣┣" 沼の後始末のためパオロ・ロッシ『普遍の鍵』やメアリー・カラザース『記憶術と書物』が “森” の奥から出現.
◆[蒐書日誌]朗報!いま翻訳進行中とのこと —— Paul J. Silvia『How to Write a Lot: A Practical Guide to Productive Academic Writing』(2007年刊行,American Psychological Association , Washington DC, xii+149 pp., ISBN:978-1-59147-743-3 [pbk] → 目次|版元ページ).訳者からのご連絡によると,本書は現在翻訳進行中で,予定では今年の4月に出版されるだろうとのこと.
◆午前の┣┣" 撃ち —— 翻訳┣┣" 沼の後始末がいちおうすんだので,次に行く./日本動物遺伝育種学会・在来家畜研究会 公開合同シンポジウム〈在来生物の研究に対する系統,進化,生物多様性〉【日時】2015年3月27日(金)13:00〜16:00【場所】宇都宮大学峰キャンパス※演題と要旨を送信.
◆[欹耳袋]受賞のこと —— 現代ビジネス「サントリー学芸賞受賞!通崎睦美『木琴デイス―平岡養一「天衣無縫の音楽人生」』捨て身の買い物」(2015年1月4日)/現代ビジネス「サントリー学芸賞受賞!互盛央・著『言語起源論の系譜』火星の言葉とカエルの言葉」(2014年12月30日).
◆午後の┣┣" 撃ち —— うっかり日録更新を忘れていた./ずっと “森” のなかを探しまわっていたラテン語辞書が目の前の書棚で寝ていたという顛末.あわてると目の前が見えなくなるという教訓./年越しの月刊みすず読書アンケート原稿は,依頼の2倍の「1,700字」も書いてしまったんですけど,まあいいか(おいっ).編集部に送信./連載3回目の原稿を編集部に送信.
◆[欹耳袋]働くこと —— 読売新聞「有給休暇取得、企業に責任…時期指定義務づけへ」(2015年1月7日)※「企業に対し、従業員がいつ有給休暇を取得するか時期を指定することを義務づけ、確実に取得させる」— 名ばかり有給休暇で仕事すると罰せられるとか?/Togetter -「部活動顧問への過重負担、あるいは肥大化した学校業務」 ※「要するに、業務に対して人員が圧倒的に足りていないのだ」.その解決には「業務を減らす」あるいは「教員が好きな仕事を選ぶ」しかない.
◆夕焼けグラデーションなう.そろそろ撤収だ.北風が冷たすぎる.
◆[欹耳袋]お金のこと —— 日本経済新聞「文科省、科研費見直し着手 分野の枠超え最適配分」(2015年1月7日)※「政府の産業競争力会議や総合科学技術・イノベーション会議などと連携」「イノベーションにつながるような研究をどう選ぶかが議題になりそうだ」— “フトコロ” はどんどん浅くなり, “のりしろ” はますます狭まっていく.大学や研究機関の space-filling treemap がどのように変容していくか.
◆明日は今年初の定例都内出撃日.残すところあと3回となった.そろそろ両大学とも課題レポートの出題のしたくをしないといけない.
◆本日の総歩数=4409歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=91.1kg(+0.1kg)/ 31.4%(+0.3%)
◆午前5時半起床.気温2.3度.朝から曇り空の観音台は,氷点下の冷え込みこそなかったが,気分的に冷え冷えとしている(居室は実質的にも冷え冷えとしている).午前8時の気温は2.9度.昨日の名ばかり仕事始めの日から「バッハ・コレギウム・ジャパン〈カンタータ連続視聴期間〉」と自分会議で勝手に命名し即日施行.
◆[欹耳袋]Nature | Programming tools: Adventures with R | 29 December 2014.
◆[蒐書日誌]柴﨑文一『アメリカ自然思想の源流:フロントカントリーとバックカントリー』(2014年10月10日刊行,明治大学出版会[明治大学リバティブックス],東京,カラー口絵 2 + viii + 286 + xxi pp., 本体価格3,000円,ISBN:978-4-906811-11-3 → 目次|版元ページ)※明治大学出版会の本は初めて手にした.大学出版会はヒソカに本を出すことが多いようだ.
◆今日も朝から翻訳┣┣" 沼を黙々と這い進む:
◆予報では天気は下り坂でしだいに雨になるということだったが,昼休みの観音台は日が差してきた.正午の気温は14.4度と徘徊するにはちょうどいい日和なのだが,今日もまた居室に引きこもって┣┣" 沼を匍匐前進している.強い南風のせいで午後の外気温は16.9度まで上がっているようだが,居室はまだそこはかとなくひんやりしたまま.午後,ふと気が付いたら,観音台は雨雨雨.今月の不在届一式提出.不在率は「14実在日/19全労働日=74%」と優良すぎる勤務ぶり.
◆雨降る午後の┣┣" 沼はさらに過酷な状況に:
◆雨上がりの夕方.午後5時を過ぎても気温は12.7度と昼間の南風が運んできた暖気が居残っている.まったく冬らしくないぬるさ.
◆生ぬるい闇夜の┣┣" 沼の深みへずぶずぶ:
—— 昨年の師走からやっと本格稼働したマニュエル・リマ[三中信宏訳]『系統樹大全:知の世界を可視化する一千年の試み[仮]』(2015年3月刊行予定,ビー・エヌ・エヌ新社,東京)の翻訳作業は,開始から年末年始もひたすら訳し続けて,ほぼ3週間ですべて完了ということになった.拍手拍手>ワタクシ. 翻訳出版は今年3月なので,これでやっと首がつながった感じがする.あとは「訳者あとがき」の原稿を用意すればおしまいだ.いま版元に確認したら,「訳者あとがき」は二週間ほど余裕があるらしい.とりあえず,真っ暗な翻訳┣┣" 沼から脱出してもいいわけね.
◆枕を高くして寝るん〜♫•*¨*•.¸¸♪
◆本日の総歩数=3463歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=91.0kg(−0.2kg)/ 31.1%(−0.4%)
◆午前5時半過ぎ起床.気温は氷点下4.0度.名ばかり仕事始めの夜明け前.名ばかり仕事始めの出勤日.氷点下4度台の寒気が観音台を覆っている.霜と氷と北風.農環研正面玄関には門松とともに「謹賀新年」の掲示が.
◆[欹耳袋]俺のソース「科学報道のダメ記事 of the year (2014)」(2015年1月3日) |「科学報道のダメ記事 of the year (2014)別館」(2015年1月3日).ワタクシ的にはこのブログそのものの開設趣旨におおいに賛同したい:俺のソース「このブログについて」(2013年9月15日).報道機関が「原著論文へのリンクを掲載」しないのは「様々な理由により当面は困難」な理由が何か知りたい.
新聞の科学記事に一次文献(原著論文)をたどる手がかりがないのは報道文化の悪しき慣習なのか.出典誌名がたとえば「スペインの専門誌」とか「ドイツの動物学誌」とか書かれていても何の情報も伝わらない.報道科学記事の元文献は見つけたらツイートするようにはしているが,一読者にそんな手間をかけさせるなよとつねづね文句をつぶやいている. “紙” の新聞だったら「字数節約」は逃げ口上としては有効だろうけど,ウェブだとリンクを張るだけなのでその言い訳は通用しないはず.「リンク張るのに手間がかかる」とは言わせまへんで.
海外の新聞記事だとふつうに一次文献へのリンクが張られているので,「賢明な読者を育てる社会の公器」という新聞の大義名分から言っても,元論文(読者が読む読まないは別にして)へのリンクを張るのは自然な流れではないんでしょうかね.
◆午前の┣┣" 沼を這い進む ——
—— 午前中の進捗は「計3,627字」.現時点で,マニュエル・リマ『系統樹大全:知の世界を可視化する一千年の試み[仮]』の翻訳進捗状況は pp. 13-198 まで完了.巻末の文献リストと索引を除けば,あとは「跋」「序文」「重要人物年表」の計9ページを残すのみ.
◆[欹耳袋]Francis Bacon 1605. The Advancement of Learning. Second Book: V(2) の「知識は樹」の節は,フランシス・ベーコン[服部英次郎・多田英次訳]1974『学問の進歩』岩波文庫, p. 152 に訳文が載っている.
◆[蒐書日誌]居室の “樹海” の奥から出土した『ケルズの書』はこれだった:バーナード・ミーハン[鶴岡真弓訳]『ケルズの書』(2002年4月10日刊行,創元社,大阪,102 pp., ISBN:4-422-23018-2).今月下旬に岩波から出る:バーナード・ミーハン[鶴岡真弓訳]『ケルズの書:ダブリン大学トリニティ・カレッジ図書館写本』(2015年1月下旬刊行予定,岩波書店,東京,本体価格7,200円,ISBN:978-4-00-008173-3 → 版元ページ)は著者・訳者・書名は同じでも別の本みたいね.
◆午後の┣┣" 沼の格闘 —— どういうわけだか:新訳聖書翻訳委員会『新約聖書 IV: パウロ書簡』(岩波書店)だけが手元にないことが判明してしまい,あわてて古書で即発注だん.旧約聖書全15巻とともに新約聖書全5巻も買ったはずだったのにウカツだった./Gustav Klimt の〈The Tree of Life〉を拡大鏡片手に凝視する昼下がり.確かに「鳥」は目視できたのだが,「蝶」がどこにも見当たらないぞ.確かに,クリムトの〈生命の樹〉としてよく引用されるこの部分には鳥さんしかいないんだけど.こっちの部分にはちゃんと蝶が乱舞している.
◆夕方,東の空低く巨大な黄色い満月が昇ってくるのを見ながら帰宅.そして満月の夜の┣┣" 沼にずぶずぶと ——
◆本日の翻訳進捗は「計6,445字」なり.翻訳┣┣" 沼を匍匐前進し続けて一日が終わってしまった.明日中には翻訳┣┣" 沼からの華麗なる脱却をはかりたい.
◆本日の総歩数=2764歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=91.2kg(+0.4kg)/ 31.5%(+0.9%)
◆午前7時前起床.雲が多め.気温は氷点下4.2度まで下がっている.お正月 おせちに飽きたら おぜんざい.京都的には「ぜんざい」目に分類されるけど,関東的には「しるこ」目の分類群に入り,下位分類群は「いなかしるこ」科かな.
◆[欹耳袋]Arthur Pewsey, Markus Neuhäuser, and Graeme D Ruxton『Circular Statistics in R』(2013年9月刊行,Oxford University Press, Oxford, ISBN:978-0-19-967113-7 [pbk] → コンパニオン・サイト|版元ページ).昨年刊行された方向統計学R本のコンパニオン・サイトが開設されていた.本書で用いられているRスクリプト,ワークスペース,そしてデータが公開されている.
◆ぬかるみははてしない……
◆[蒐書日誌]山本貴光『文体の科学』(2014年11月25日刊行,新潮社,東京,294 pp., 本体価格1,900円,ISBN:978-4-10-336771-0 → 目次|版元ページ)/ホルスト・ブレーデカンプ[原研二訳]『ライプニッツと造園革命:ヘレンハウゼン,ヴェルサイユと葉っぱの哲学』(2014年7月15日刊行,産業図書,東京,カラー口絵 8 + iv + 199 pp., 本体価格3,000円,ISBN:978-4-7828-0177-2 → 目次)※産業図書の図書目録サイトは異様に使いにくい.全体目録さえあればよいのに.邪悪な図書分類はしない方がいい.
◆昼下がり,午後1時の気温は8.2度.今年初の観音台は昨日よりも体感的には暖かいものの,いたるところに氷が張っていて,真冬であることを実感する.居室は年末年始のたった一週間で冷えきっている.しばしごそごそしてから撤収予定.ごそごそしたので観音台を撤収しよう.冷え冷えとした居室はいま気温11.0度.こら.シャレにならんで.
◆夕暮れてもぬかるみを這い続ける……
◆[蒐書日誌]バーナード・ミーハン[鶴岡真弓訳]『ケルズの書:ダブリン大学トリニティ・カレッジ図書館写本』(2015年1月下旬刊行予定,岩波書店,東京,本体価格7,200円,ISBN:978-4-00-008173-3 → 版元ページ)※別の『ケルズの書』はずいぶん前に買った記憶がある.研究室の “樹海” の奥にあるだろう.
◆本日最後のぬかるみ匍匐前進……
—— 本日の翻訳進捗は「計4,939字」なり.昨日と完全に同一字数とは奇なり.
◆明日は名ばかり仕事始めだが,昨年の仕事納めから年末年始とアタッカで仕事しているので,まったく実感が湧かない.
◆本日の総歩数=2631歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=未計測/未計測
◆午前6時半起床.朝日がまぶしい冬晴れの朝.真夜中には氷点下5.1度まで下がっていたようだが,今は氷点下1.2度.厨房では牛スネ肉のポトフがふつふつ.
◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「朝まで残業 「眠らない霞が関」の限界 」(2015年1月3日)※「フレックスタイム制度などを整備しても、ワークライフバランスが二の次になりがちな『霞が関の文化』が変わらないと、制度はうまく使われない」— 農環研もフレックスタイム制を利用している研究者は少数派だしねえ.
◆南米最南端 Punta Arenas からメールあり.そうですか,マゼラン海峡ですか,ティエラ・デル・フエゴですか.すごいなあ.
◆[欹耳袋]AFPBB News「オタマジャクシを産むカエル、インドネシアで世界初の発見」(2015年1月2日) http://ow.ly/GJ1rB ※「卵ではなくオタマジャクシを産む新種のカエル」は新発見だが,「胃の中で育てて口から子ガエルを産む」とかトンガリすぎだろ.この記事からは(例によって)リンクされていないが,元論文はこれ: Djoko T. Iskandar, Ben J. Evans, Jimmy A. McGuire | A Novel Reproductive Mode in Frogs: A New Species of Fanged Frog with Internal Fertilization and Birth of Tadpoles | Published: December 31, 2014 | DOI: 10.1371/journal.pone.0115884.
◆お正月 おせちに飽きたら 삼계탕 —— 午前11時の気温は5.6度と昨日よりも高いのだが,北風が風速10メートルと体感的には身を切る寒さ.空を吹きわたる風音もただごとではない.昨年クリスマスのローストチキンのホネを年越しの有効利用.年末年始と冷凍室をずっと占拠していたホネたちをにんじん・玉ねぎ・セロリ・ニンニクなど香味野菜たちとともに大鍋にぶちこんで半日かけて濃厚チキンスープに仕上げる.丸鶏には “隠れお肉” が意外にたくさん潜んでいるので,これだけでもう十分にサムゲタンがつくれる.調味もまったく不要.冷ご飯を投入してふつふつしてくればもうできあがり.
◆午後はエキスポセンター近辺をしばし寒風徘徊タイム.気温は8度くらいまで上がったが,北風が強すぎてどうしようもない.今夜はポトフを完成させ,中からの防寒対策が必要.確かグリューワインがもう一瓶あったはず.
◆お正月 おせちに飽きたら ポトフかな グリューワインで ほっかほか —— レシピは簡単.深鍋に水・牛スネ肉塊・にんじん・玉ねぎ・セロリを投入(野菜類はすべて丸ごと).いったん沸騰させて火を弱めてからアクをすくう.ブーケガルニーと岩塩そして粒黒胡椒を適宜投げ込んで,あとは超弱火で一昼夜加熱するだけでできあがる.食卓に運ぶ1時間前にキャベツの四分割を丸ごと投入.最後のフランクフルト・ソーセージは加熱しすぎて弾けないよう要注意.調味はほとんどしていないので,食卓で皿ごとに塩胡椒マスタードの調節をする.今宵の “お水” というか “お湯” はフランケン地方のグリューワイン.おでんと燗酒の洋風バージョン.
—— 本日の翻訳進捗は「計4,939字」となった.pp. 16-29 まで終了.明日も続く翻訳正月.
◆本日の総歩数=4210歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=90.8kg(+0.2kg)/ 30.6%(+0.2%)
◆午前6時半のろのろ起床.気温は氷点下0.8度とユルい冷え込み.外は青空.朝焼けグラデーションがまだ残っている.元日の日録を更新し,今年もまた日録書きの日々が始まった.2003年4月から書き始めたこの日録も今年4月で13年目になる.
◆正月の┣┣" 撃ち —— 正月早々,事典項目執筆┣┣" おひとりさまをお迎えする.ワタクシは過去に何度も事典・辞典づくりの “大波小波” を経験してきたが,日本の学協会はことあるごとに記念イベントとしての「事典づくり」という “箱モノ” がたいそうお好きなようだ.
◆やや曇りがちな正月二日目.初参りは近場の一ノ矢八坂神社へ.大晦日から元日にかけてはとんでもなく混雑するが,元日が過ぎれば静寂が戻ってくる.今日は朝から冬晴れで,乾いた西寄りの寒風が吹きつけ,午後になっても気温が5度にすら達しない.お正月 おせちに飽きたら やせうまへ.午後は原稿書き専念.序論の翻訳スタート.まずは手始めの500字ほど.まだ序の口.さらに941字翻訳.さらにさらに578字.まだまだ続くぞ.
◆[欹耳袋]Jean-Baptiste Piggin 2013. The Great Stemma: a Late Antique Diagrammatic Chronicle of Pre-Christian Time. Studia Patristica 62: 259–278 →画像.マニュエル・リマさんの本に載っていた最古の系図ダイアグラム./奥村彪生「日本列島雑煮文化圏図」 [pdf] ※お雑煮の系統地理学に関心のある向きは→ archief voor stambomen「お雑煮の系統地理学について」(2012年12月27日)あるいは「日本全国お雑煮文化圏地図」も.
◆日中の最高気温は6.7度.その後するする下がって午後10時前には氷点下3.1度.寒すぎて冬眠のしたくしたい.
◆本日の総歩数=1143歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=90.6kg(+0.4kg)/ 30.4%(−0.2%)
◆謹賀新年.今年もよろしくお願いいたします.笑う門には福来たる.
◆大晦日の夜遅く,謝辞と口絵キャプションの翻訳を終えたところが年越し.年明け直後の真夜中に早々とメーリングリスト月例アナウンス送信.大晦日の日録更新.マニュエル・リマさんに翻訳進捗報告など,ばたばたと年越し┣┣" 撃ち.元日は午前6時起床.気温1.1度.朝焼けグラデーション.冬晴れの元旦,初日の出を拝んで一年が始まった.
◆[蒐書日誌]今春出版予定のマニュエル・リマ[三中信宏訳]『系統樹大全:知の世界を可視化する一千年の試み[仮]』(2015年3月刊行予定,ビー・エヌ・エヌ新社,東京)の目次案を公開.師走になってようやく本格始動し始めた翻訳稼業.翻訳刊行時期がすでに決まっているので逃げ場はまったくない.書名はあくまでもワタクシが勝手に付けた仮題なので変更される可能性は大きい.目次についても各章のタイトルは変更されるかもしれない.いずれにしても年末年始の正月返上で連日訳しまくっている.
◆新春上州ピストン往復 —— 午前8時前につくばを出発し,関東平野縦断.正午前に高崎着.赤城山は真っ白に冠雪.榛名山はすっぴん,妙義山は雪雲?に隠れてよくわからない.午前11時の気温は2.8度というきびしい寒さとからっ風.本文の脚注・図版クレジット・文献リスト・索引の翻訳終了.図版クレジットについては誤記チェックのみ.文献リストについては邦訳文献の有無のチェックが必要.索引については先送り.残るは,跋・序文・序章・訳者あとがきのみ.
◆[欹耳袋]言語系統推定について論文メモクリップ —— 年が明けてようやく読み始めた互盛央『言語起源論の系譜』978-4-06-218975-0 → 目次|版元ページ)の冒頭「はじめに」で引用されている論文たち:
—— いくつかはすでに archief voor stambomen「オーストロネシア語の祖語復元」(2013年2月13日)に引用していた.
◆[欹耳袋]"Clustering illusion"="Poisson clumping" .錯視に関する心理学的概念と統計学的概念の橋渡し.こういう概念は分野の間隙に落ちていて見つけるたびに拾い上げるよう心がけている.ついでに,実際にはない「顔」が見えてしまう "Pareidolia effect" もメモクリップ.
◆午後5時前に高崎を出て,午後7時半につくば帰還.夕刻から猛烈に寒くなり,すでに氷点下2.6度まで下がっている.年始めから冬眠がふさわしい元日の夜.年明けから実にあわただしかった.マニュエル・リマさんと担当編集者から返信メールあり.昨年の師走はじめの時点で早くもスケジュール遅延で赤信号が点滅していたのだが,年末の巻き返しが功を奏して,何とか当初の予定に復帰できそうな気配が濃厚になってきた.正月三が日にできるだけ作業を進めて,週明けの仕事始めには “輝ける道” を踏みしめたいものだ.
◆本日の総歩数=10026歩. 朝◯|昼△|夜△. 計測値(前回比)=未計測/未計測