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日録2013年10月 


31 oktober 2013(木)※神無月は都内出撃で幕引き

◆午前5時起床.気温9.0度.外はまだ真っ暗だ.夜明け前は寒くなってきたな.

◆[欹耳袋]第61回日本生態学会大会公式サイト —— 次期大会は2014年3月14日(金)〜18日(火)@広島国際会議場.お,広島市内か./〈ANTz〉– 3D data visualization software for the mind.

◆定例都内出撃の朝 —— 午前7時半,つくば駅.一点の曇りもない快晴.今朝の最低気温は8.0度だった.いまは気温10.3度.午前9時,新宿駅.都内もパーフェクトな快晴.午前9時の気温は16.2度.午前10時,玉川大学.気温18.1度.北風は涼しく,日差しは暖かい.今日の講義は距離法三昧.毎年使い続けている講義スライドはときどきアップデートしないと賞味期限をすぎてしまう.毎回使うスライドほどうっかり古くなっていることがある.来週と再来週は休講.教務の調整により12月7日(土)の補講は13:00〜16:50(5〜8限)@5号館B110教室と確定した.午後1時,玉川学園前駅に戻ってきた.正午の気温21.3度.風もなくすっきり暖かい.

◆[欹耳袋]日本の科学を考える「研究者と雑用」(2013年10月29日)※「あきらかに他のプロの方(たとえば事務の方)が行うべき業務を研究者が行っているという例」– あるある./47NEWS「研究者任期10年に延長へ 自民党調査会、現状5年」(2013年10月31日).5年が10年に延長されるのは短期的には朗報,しかし,その先はいったい…….

◆いつものように経堂で途中下車.北口すずらん通り入り口近くのラーメン屋〈ささりんどう〉へ.カウンターだけの狭い店.いつもは行列ができているが,ランチタイムを外したのですぐ入れた.看板メニューの「鶏ポタらあめん(全部乗せ)」を注文.イタリアンのような真っ白なポタージュスープにれんこん麺.トマトオイルが広がる.竹園〈ベンベラ〉のトマトラーメンに慣れているので,驚くよりも,親近感が湧いてくる.麺を食べつくしたら,残ったポタージュスープに白ご飯を投入して即席リゾットに早変わり.カレーパウダーで調味するととても美味だった.

◆池ノ上で下車.駒場東大前駅のすぐ隣にもかかわらず,池ノ上駅で降りるのは生まれて初めて.穏やかな昼下りのひとときを〈Café Mardi〉のフランス焙煎の珈琲とともに.メールチェックしたら,クイーンズランド大学から早田文蔵の多次元ネットワークに関する問い合わせあり.天台宗華厳経の教義〈インドラの網〉が「動的分類学」の思想に与えた影響を英語で説明する力量はワタクシにはないぞ.午後3時過ぎ,さて,そろそろ駒場に出撃するかな.京王井の頭線沿いに一駅だけ歩けばいいわけだし.

◆午後4時前,駒場着.薄曇りのキャンパスは夕方近くの静けさに包まれている.本日の講義は実験計画法です.人生をムダにしない実験のプランニングのあり方について物語ります.東大も来週は休講とする.補講日は来年1月30日(木).時限と教室は変更なし.午後6時,講義終了.夕暮れの駒場キャンパスを “魔女” たちが闊歩していた.渋谷駅は “魔女” だらけだった.

◆午後8時,つくば帰還.朝から12時間の巡業勤務がやっと終わった.大清水公園の茂みにどうやらハクビシンが住みついているようだ.

◆本日の総歩数=13063歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=94.8kg(−0.4kg)/ 30.4%(−0.3%)


30 oktober 2013(水)※ぽかぽか暖かい秋の日差し

◆午前4時半過ぎ起床.米とぎとカレーの火入れ.気温13.3度.まだ曇っている? 夜中まで雨が降っていたようだが,朝の観音台はからっと秋晴れの青空が広がっている.午前8時の気温は15.9度と高め.北風が涼しいので居室の窓を全開に.削岩機タイムまではまだ時間があるので.朝の貴重な静けさはグスタフ・レオンハルトの〈平均律〉とともに.

◆[欹耳袋]ここ数年とくに気になるが,統計学のパソコン実習で Windows PC をうまく操作できない学生が目立つ.フォルダー探索とかファイル編集などごく基本的な操作なのにまごつくケースに遭遇する.Rによる統計解析「以前」のPC操作でつまづいているようだ.いままでは履修要件として「基本的なパソコン操作ができること」と指定しなかったが,今後はそれを学生側に求めないといけないかもしれない.

大学入学後に「パソコン実習」の授業ってきっとどこでもある.それでも,日常生活ではスマホと超合体しているので,PC操作技術があまり身につかない(あるいは身につける必要がない)ということか.確かに,学生にとってはパソコンよりはスマホの方が手馴れているのだろう.となると,生物統計学の実習も,今みたいにパソコンではなく,スマホやタブレットでやるようにするのがいいのかも.かといって,「たーみなる」の UNIX とか「こんそーる」の DOS の “原始世界” を強制的に体験させるとか,受講生がいなくなるだろうし.

先入観として,「センセイよりも学生の方が “ぱそこん” に詳しい」ものと思い込んでいたが,最近の学生を見ていると必ずしもそうではないようだ.

◆[蒐書日誌]内堀弘『石神井書林日録』(2001年10月30日刊行,晶文社,東京,238 pp., ISBN:4794965087)福岡市六本松の葦書房から届いた.月の輪書林本は持っているのに,石神井書林本は買い忘れていた.

◆[欹耳袋]日本経済新聞「「あなたにしかできない仕事」はない」(2013年10月29日)※日常の業務として「あなたにしかできない仕事」はなかったとしても,舞台や雑誌の上に立ったとき「あなたにしかできない芸事」はあるね.研究者は後者.だから余人もって代えがたし./phonon without characters(2013年10月30日)※「(目上の)研究者に質問されたときには、学会や懇親会の会場で礼を述べ、後日、メールや書簡で礼状を述べるのがしかるべきマナー」.自分の知らない学会には,自分の知らない “文化” があり,自分の知らない “法律” があり,自分の知らない “規範” がある.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 三週間分の質問に答えるコーナーの始まり:

  • #TodaiStat これまでの質問カードをずっと放置してしまった…….すまんすまん. posted at 09:42:37
  • #TodaiStat 【質問】「統計学は最強の学問ではないと講義で言われましたが,対症療法としては最善ではないですか?」/【回答】データに基づく推論の技法が統計学(というかデータ解析)の根幹です.あえて “最強” と呼ぶ必要はありません.それなしには生きていけないということ. posted at 09:46:32
  • #TodaiStat 【質問】「群間のちがい>群内のちがいの話がイミフでした」/【回答】直感的な「差」の判定をするとき,群内のばらつきよりも群間のちがいが大きければ「差がある」という説明はより強い説得力をもつということです.後述する分散分析でいう「F値」の認知的ルーツ. posted at 09:48:50
  • #TodaiStat 【質問】「人間が直感的統計センスをもつという論文は興味深い」/【回答】つ Cosmides & Tooby 1996. Are humans good intuitive statisticians after all? Cognition 58: 1-73 posted at 09:51:19
  • #TodaiStat 【回答】(承前)Cosmides & Tooby 論文は下記からダウンロード可能 ow.ly/qiYxI [pdf] posted at 09:53:22
  • #TodaiStat 【質問】「私はRの授業を別にもうひとつ受講しているのですが,めっちゃおもしろいです」/【回答】農学部の岩田センセの講義かな? ぜひRを身につけて来年本郷に攻め入ってください. posted at 09:55:23

—— 以上が10月10日分.

  • #TodaiStat 【質問】「ヒストグラムの山が複数ある場合は箱ひげ図は不都合ではないか?」/【回答】複数の山があればダメですね.データの可視化方法としての箱ひげ図にはもちろん限界があります. posted at 10:03:31
  • #TodaiStat 【質問】「箱ひげ図のひげが箱の長さの1.5倍なのは適当でしょうか?」/【回答】はい,適当です. posted at 10:04:41
  • #TodaiStat 【回答】(承前)ジョン・テューキーの「箱ひげ図」に関する総説記事:McGill, Tukey & Larsen 1978. Variations of Box Plots. ow.ly/qiZv2 [pdf] posted at 10:06:51
  • #TodaiStat 【質問】「箱ひげ図がお菓子の “シベリア” に見えてしかたがありません」/【回答】駒場近くでシベリアが買えるお店ってあったかなぁ. posted at 10:10:15
  • #TodaiStat 【質問】「John W. Tukey は女装が似合うとおもいます」/【回答】…… posted at 10:11:02
  • #TodaiStat 【質問】「統計学って食っていける学問なのか,それとも他学問のサブなのか?」/【回答】ほれ,統計学の “なかのひと” ,ちゃんと答えてあげてぇ(汗). posted at 10:12:20
  • #TodaiStat 【質問】「データセットを正規分布で近似できるという仮定もまた直感的な思いつきではないのか?」/【回答】現実世界と数学のイデア界とのすり合わせがうまくいくかどうかは確かに大きな問題.カール・ピアソンはその力仕事をやり続けたのでしょう. posted at 10:17:57
  • #TodaiStat 【質問】「Rを習得するのに効果的な方法はありますか?」/【回答】論よりランです.ワタクシはRとRコマンダーから始めることをお勧めします.参考書は「統計学へのお誘い本リスト」からよりどりみどり. posted at 10:21:32
  • #TodaiStat 【質問】「Rと Excel のちがいについて気になります」/【回答】Rは統計解析ツール,Excel はデータ集計ツールですから,もともと用途が別ですね. posted at 10:22:55
  • #TodaiStat 【回答】(承前)統計分析に Excel を用いてはならない点については,たとえば:Okumura's Blog「Excel使うな」 ow.ly/qj0Bf をごらんください.Excel で集計したデータはそのままRへインポートするべし. posted at 10:25:35

—— 以上が10月17日分.ここで,所内領域会議 10:30〜11:15 が入る.今日は削岩機音量が比較的おとなしいような.

  • #TodaiStat 続いて,先週の講義の質問票からいくつか. posted at 11:15:56
  • #TodaiStat 【質問】「確率分布マンダラがすごい」/【回答】つ Lawrence M. Leemis: Univariate Distribution Relationships ow.ly/qj3yi のクリッカブル・チャートをご堪能ください. posted at 11:17:43
  • #TodaiStat 【質問】「確率分布から分散パラメーターを計算するとき,自由度はなぜ不要?」/【回答】母集団に関する分散パラメーターは偏差平方の期待値として計算できます.自由度は母集団ではなく抽出されたデータに関する概念. posted at 11:20:11
  • #TodaiStat 【質問】「偏差平方和を定義したとき,なぜ絶対値ではなく,平方値を用いるのでしょう?」/【回答】偏差絶対値和を用いるときは “基準値” は標本平均ではなくメディアンを使う必要があります.一方,偏差平方和を用いるときは標本平均が一択でベストです. posted at 11:24:10
  • #TodaiStat 【回答】(承前)偏差絶対値和と偏差平方和はどの “中央値” をばらつきの基準として用いるかによって決まります.つ 「 偏差平方和・偏差絶対値和・シュタイナー問題」 ow.ly/qj45L posted at 11:25:58
  • #TodaiStat 【質問】「平方和を自由度で割った方がデータ数で割るよりも真値に近い理由がわからない」/【回答】平方和÷自由度の期待値が母分散に等しくなるという定理があります: ow.ly/qj4gH posted at 11:29:17
  • #TodaiStat 【質問】「もう少し速く進めていただいても大丈夫かと」/【回答】よしっ! posted at 11:30:51
  • #TodaiStat 【質問】「中心極限定理がおもしろかった」/【回答】中心極限定理は厳密にはサンプルサイズが無限大になったときに成立する定理です.しかし,データ解析の現場からいえば,サンプル数がある程度大きければどんどん正規分布に “討伐“ されていくようすが印象的です. posted at 11:46:12
  • #TodaIStat 【回答】(承前)中心極限定理による無慈悲な討伐については先週の講義でRを用いたデモでお見せしました.その再現を RPubs に公開しましたのでごらんください: ow.ly/qj5xJ posted at 11:49:12

—— 以上が10月24日分.

◆[欹耳袋]R→Rcmdr→RStudio→Rpubs のスムーズな連携プレーで,あっという間に計算結果が html 化されてネット公開されることに驚いた.こんなにラクにRの解析結果がウェブ公開できるのなら,演習問題の解答などを例示するときに十分に使えそうだ.

◆秋の日差しがさんさんと降り注ぐ観音台.正午の気温は20.3度と暖かく,絶好の徘徊日和.歩き読み本:高宮利行『本の世界はへんな世界』(2012年11月27日刊行,雄松堂出版,東京,4 color plates + vi + 269 pp., 本体価格2,800円, ISBN:978-4-8419-0618-9 → 目次版元ページ)読了.濃密な古書と古書コレクターの世界が広がっていた.

◆午後の┣┣" 撃ち —— ひさしぶりに,メール添付で邪悪な「winmail.dat」が着弾したので,すかさず TNEF's Enough で速攻解毒した.

◆午後5時,さくっと帰宅.アメッシュを見るとつくばあたりは雨雲がかかっているようにみえるが,竹園あたりはまったく降っていない.北風強し.カレー最終ステージのお世話をしているうちに,雨音がしていきなり土砂降りが降りだした.

◆本日の総歩数=12522歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=95.2kg(+0.3kg)/ 30.7%(−0.2%)


29 oktober 2013(火)※曇り空から雨がぽつぽつと

◆午前4時半起床.気温8.6度.米とぎとカレーの火入れ.早朝は朝日が差していたが,いまは曇り空が広がる観音台.午前8時の気温は12.5度と低いわけではないが,うすら寒い空模様.削岩機が轟く前の工事現場のざわめきが反響する農環研.幕開きはもうすぐだ.午前9時過ぎ,灰色の雲間から雨がぽつりぽつりと降ってきた.いまのところ削岩機がお休みのようなので,静かな BGM を流せる:〈kuniko plays reich〉.

◆[蒐書日誌]D・アームストロング[秋葉剛史訳]『現代普遍論争入門』(2013年10月刊行,春秋社[現代哲学への招待],東京,ISBN:978-4-393-32337-3 → 版元ページ).買わない理由がどこにも見つからないんですけど.彼の形而上学本は書棚の奥深くに潜んでいる:David M. Armstrong『Nominalism and Realism: Universals and Scientific Realism, Volume I』(1978年刊行,Cambridge University Press, Cambridge, xvi+149 pp., ISBN:0-521-28033-8 [pbk])|『A Theory of Universals: Universals and Scientific Realism, Volume II』1978年刊行,Cambridge University Press, Cambridge, viii+190 pp., ISBN:0-521-28032-x [pbk]).久しぶりに開いてみたら1987年に購入したとのロットリング署名あり.無職ODでぶらぶらしていた頃に買ったようだ.当時はいったい何を考えていたのだろうか.「科学的実在論」というタイトルに惹かれたのか.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 来月の┣┣" 撃ちリストの更新.研修また研修でひと月を駆け抜けることになりそうだ.そして,下旬から師走にかけては毎週金曜のみ農環研に実在するノマド生活が続く./先日の三田での〈文献学の世界〉講義のお礼状とともに,受講生からのコメントが送られてきた.学部学生だと,たとえ三田キャンパスに毎日通っていても,あの鉄壁図書館の貴重書室に出入りする機会はほとんどないことを知った.

◆[蒐書日誌]氏家幹人『かたき討ち:復讐の作法』(2013年10月8日刊行,草思社[草思社文庫・う11],東京,315 pp., ISBN:978-4-7942-2003-5 → 版元ページ).こりゃ,「倍返し」どころじゃないな…….

◆ときおり小雨がそぼ降る観音台.正午の気温は15.7度だった.小脇に傘をはさんで歩き読みする:高宮利行『本の世界はへんな世界』(2012年11月27日刊行,雄松堂出版,東京,4 color plates + vi + 269 pp., 本体価格2,800円, ISBN:978-4-8419-0618-9 → 目次版元ページ)の後半部分.テディ・ベアの名称は狩猟ファンだったセオドア・ルーズベルト大統領にちなんで名づけられたとのこと(p. 153).

◆[蒐書日誌]青木重幸『兵隊を持ったアブラムシ』(2013年10月刊行,丸善出版,東京,ISBN:978-4-621-08792-3 → 版元ページ).青木重幸の自伝でもあり伝説ともなった本書が復刻されるのはよろこばしい.Cf: 丸善出版ニュース「「兵隊を持ったアブラムシ」<どうぶつ社復刻>社会生物学論争に一石を投じた兵隊アブラムシの発見記。2013年10月発売」(2013年10月17日).

◆午後の┣┣" 撃ち —— サンパウロの共同研究者にメール./別府湯けむり巡業に関する問い合わせメールを大分県庁に送信.晩秋から初冬にかけてはほぼ毎週九州に通うことになる.

◆[欹耳袋]東京大学福武ホール「【お知らせ】「UTalkのつくりかた」が公開されました」(2013年10月29日)|〈UTalkのつくりかた〉からマニュアルがダウンロードできる.一度 UTalk に出演させてもらったことがあるので,メイキングの備忘メモ.

◆午後5時前に帰宅.ポトフ変身カレー,最後のステージ.

◆本日の総歩数=10977歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=94.9kg(−0.6kg)/ 30.9%(−0.1%)


28 oktober 2013(月)※神も仏もない十月最後の週

◆午前5時前起床.気温6.1度って寒すぎますな.まだ外は真っ暗.午前5時過ぎ,朝焼け.気温は5.8度.さらに下がっている.厨房では前夜のおでん土鍋がふつふつと…….午前6時,真っ赤な朝日が昇ってきた.今朝の最低気温は5.1度.今季最低更新かな.

◆[欹耳袋]東京大学東洋文化研究所「第2回定例研究会「『新しい野の学問』とはなにか?―研究者と社会とのつながり方―」(菅 豊 教授)のご案内」2013年11月14日(木)14:00-16:00,東京大学東洋文化研究所3階大会議室.

◆午前8時の観音台は今朝もすっきり快晴.気温は10.4度で,北風がいささか涼しすぎるかも(半袖の過失).今月最後の週が始まってしまった.午前9時前,農環研耐震工事 “削岩機” タイム開始だ(orz).数日ぶりに農環研に実在しているが,これはちょっと限度を越えているので,パーソナルな解決法を考えてみよう.

◆午前の┣┣" 撃ち —— カレンダーを早々とめくって気分はもう11月だ.荒んでいるぞ./来週の分子系統ワークショップの配布資料を事務局に送信./玉川大学の休講・補講届の教務に提出/これまた来月開催の数理統計研修について,受講生にインストールしてきてもらうR関連ソフトウェア一式のリストをチェックして,農研機構の事務局に連絡した.

◆秋晴れの昼休みは正午の気温が18.2度で,絶好の徘徊日和.国道沿いのフウノキは葉が色づき始めている.柿の実や柑橘類がたわわに実る観音台周辺の集落は秋本番.農環研に戻ってくれば,またもや削岩機の轟音が反響している.歩き読み本:高宮利行『本の世界はへんな世界』(2012年11月27日刊行,雄松堂出版,東京,4 color plates + vi + 269 pp., 本体価格2,800円, ISBN:978-4-8419-0618-9 → 目次版元ページ)の続き.書誌学者たちのおもひでぽろぽろ.

◆午後の┣┣" 撃ち —— つくばでの分子系統ワークショップのときは駒場もお休みだった.二号館に休講届出メール./南大沢の成績報告提出.┣┣" がみるみる減っていく./11月の不在届一式提出.来月の農環研実在率は「10実在日/全労働日」=「10/20」=0.5 だから,勤務態度良好./来月の「生物統計学」休講日 11月7日(木)の補講日は,来年1月30日(木)五限.同じ522教室で確定./12月の日向師走巡業の「宿」がすべて確定した.

◆削岩機の大音響がステレオで響き渡る研究所で,滞留する┣┣" どもをちぎっては投げ,丸めては叩きだす.内外が騒がしいと,つい煽られて作業は捗るが,やることなすことが粗雑になりがち.いささか心が荒んでいる気がする.この削岩機の音量に真正面から対抗するためには,マーラーの交響曲3番しかない.それでダメだったら,千人の交響曲の登場だ.

◆[蒐書日誌]背徳の真珠 —— 山田篤美『真珠の世界史:富と野望の五千年』(2013年8月25日刊行,中央公論新社[中公新書・2229],東京,4 color plates + x +309 pp., ISBN:978-4-12-102229-5 → 目次版元ページ).同じ著者による前著:山田篤美『黄金郷(エルドラド)伝説:スペインとイギリスの探険帝国主義』(2008年9月25日刊行, 中央公論新社[中公新書1964], x+282 pp., 本体価格940円, ISBN:978-4-12-101964-6 → 書評目次版元ページ)がとてもおもしろかったので,今回の新刊にも期待できるだろう.真珠もまた富の象徴なので,内容的にも関連があるにちがいない.

◆夕焼けグラデーションを背景に浮かび上がる宵の明星を眺めつつ,ポトフ変身カレーを仕込んでいたら,もうこんな時間になってしまった.今夜は分厚いポークソテーを焼くんだー.

◆本日の総歩数=10478歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=95.5kg(0.0kg)/ 31.0%(+0.6%)


27 oktober 2013(日)※台風一過のすっきり秋晴れ

◆午前7時前起床.台風一過の雲ひとつない秋晴れの空.きりきり冷えて気温は9.1度.午前11時の気温は18.1度まで上がってきた.しかし,乾いた北風が吹き抜けて,体感的にはとても寒い.午後は散歩がてら洞峰公園の〈モルゲン〉で食パンをゲットしてこよう.

◆[欹耳袋]R関連記事 —— 〈Intro to R〉YouTube でのR解説動画./あられやこんこん「Rで直交表を使った実験を組む:DoE.baseパッケージ」(2013年10月15日)※DoE パッケージはワタクシ的にはまだよく使っていない./Slideshare「Rで実験計画法 前編」|「Rで実験計画法 後編」.

◆すっきり秋晴れの青空が広がる昼下りは,気温こそ20.0度まで上がったが,涼しい北風が爽快この上なし.竹園の〈本橋ワイン食堂〉にてサンデーブランチのBLT+Aサンドイッチをば.よき昼下りなり.その後,洞峰公園まで往復し,〈モルゲン〉と〈シーゲル〉を制覇してきた.残念ながら食パンはもう売り切れだったので,代わりにモルト食パンをゲット.

◆[欹耳袋]データえっせい「若者にかかる圧力」(2013年10月27日)/朝日新聞デジタル「(私の視点)スポーツと暴力 生徒は何も言えない 工藤風音」(2013年10月26日).

◆[欹耳袋]Togetter -「メソ研 in 秋田」※正式名称は「外国語教育メディア学会関西支部メソドロジー研究部会第二回研究大会」とのこと(覚えきれへんな).

◆秋の夕暮れグラデーションなう.すとんと日が落ちていく.今夜もきりきりと冷え込んできた.鈴鹿の〈作〉25BY 純米原酒「Prototype-H」無濾過槽場直汲みの一升瓶を開栓.微炭酸の辛口な味わいがすばらしい.しかし,アルコール度数は18度もあって,これまた必殺系.そして,うすら寒い夜には,やっぱりおでん.

◆本日の総歩数=7338歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=95.5kg(+0.6kg)/ 30.4%(+0.4%)


26 oktober 2013(土)※台風最接近それなりの風雨

◆午前7時過ぎにのろのろ起床.雨はまだ降り続いている.気温14.9度.フランシスコ君はまだ関東の南海上をジョギングしているのか.台風らしい風はぜんぜん吹いていないので,ごくふつうの秋雨.ただ,気温が夜中からどんどん下がっていて,午前9時に13.1度と冷え冷えしている.カフェオレ歓迎.

◆[欹耳袋]昨日,竹尾見本帖のトーク会場で得たダイレクト情報によると,ヒソカに翻訳成就が期待されている例のアノ巨大本はやはりアノ出版社から出るとなかのひとから聞いた.ただし,天王台の尻を叩かないとブツは完成しないらしい.そりゃそーだ.天王台はしっかり翻訳を進めてね.

◆[蒐書日誌]降りしきる雨の週末は積み上がった本の整理から —— マイク・モラスキー『呑めば、都:居酒屋の東京』(2012年10月25日刊行,筑摩書房,東京,347 pp., ISBN:978-4-480-86418-5 → 版元ページ)※先日,三田の飲み屋で「これはおもしろいです!」と勧められた一冊./パット・バー[小野崎晶裕訳]『イザベラ・バード:旅に生きた英国婦人』(2013年10月10日刊行,講談社[講談社学術文庫],419 pp., ISBN:978-4-06-292200-5 → 版元ページ)※文庫初訳のバード伝記.高崎往復の車中本として読み始めたばかり.

◆[欹耳袋]NHK NewsWeb「絶滅危惧の猫 15年間飼育」(2013年10月24日)※「絶滅危惧の猫」では何のことかわからない.「ツシマヤマネコ」と明記すればいいのにね.

◆午後になって雨は上がり,西の空が明るくなってきた.これで台風一過かな.午後3時の気温は12.5度まで下がり,晩秋の雰囲気.イーアスとコストコ周辺は渋滞しまくり.

◆[蒐書日誌]近刊情報 —— Michael Heads『Biogeography of Australasia: A Molecular Analysis』(2014年刊行予定,Cambridge University Press, Cambridge, ISBN:9781107041028) 2014 (forthcoming).Michael Heads は植物体系学(汎生物地理学)分野で independent scientist として研究活動を続けている数少ないひとり.おそろしく productive で,しかもパーマネントなポストを今ももっていない(はず).日本人でも「独立系研究者」として活動している数名を知っている.どういうキャリアを蓄積しているのか,気になっている.

◆ハロウィン姿の子どもたちが駆け回る夕暮れ.気温はさらに下がってきた.午後7時の気温は10.4度まで下がっている.今夜のポトフは玉ねぎ・キャベツ・人参など野菜いろいろと香味野菜はセロリと太ネギ.ダシのもととしてにんにくオリーヴ油で焼き目をつけた牛すね肉のかたまりを放り込んだ.あとは時間が勝手に調理してくれる.

ポトフに合わせて,南会津の蔵元・花泉酒造の〈ロ万〉の「しもふりろまん」生原酒を開栓.微炭酸ながらかなり甘口.果実のフレーバーが漂ってまるでデザートワインみたいな感じ.しかもアルコール度数はしっかり18度もあるので,撃沈必至だ.でもって,空っぽになりました.

◆本日の総歩数=2847歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=94.9kg(0.0kg)/ 30.0%(−0.3%)


25 oktober 2013(金)※高崎瞬間往復と神保町高座

◆午前4時半起床.雨.気温16.7度.今日は朝から忙しいぞ.メインは今夜のお座敷:竹尾見本帖本店〈系統樹の森〉スペシャルトーク「生命の樹から系統樹へ/系統樹の森を逍遥して想うこと」出演:杉浦康平・三中信宏・杉山久仁彦.すでに満員御礼だがが,会場から誰かがリアルタイムでツイートしてくれるにちがいない.そのトークショーのスライドをどこかで手直ししないといけないのだが,日中は高崎往復という臨時ミッションが入ってしまった.

◆高崎瞬間往復移動 —— 臨時上州ミッション出撃.高崎との間を新幹線で往復俊速移動する.午前10時,上野駅.MAXときフル2階建て車輌に乗った.都内は雨が降り続いている.気温17.9度.かなり蒸し暑い.今日は高崎のどこでランチするかというきわめて重大な問題が浮上してきた.午前11時,高崎到着.久しぶりに上越新幹線に乗ったが,たった40分そこそこで上野から行けるというのは近くなったものだ.駅からタクシーで目的地へ.

上州ミッションはさくっと完了.ミッションそのものは書類征伐だけなのに,平日に群馬まで来ないと終わらないのがやっかいなところ.撤収は霧雨の中.傘が役に立たない霧雨が降り続く高崎市内を歩き回って,しずくが垂れるほど湿っぽくなってしまった.カツ丼の〈栄寿亭〉は定休日,〈もりや食堂〉は激混み,そして〈一二三食堂〉は元あった場所から消滅してしまったようだ.ということで,ランチ抜きのまま,速攻で高崎駅に向かう.

後で調べたら,〈一二三食堂〉は通りを一本中に入った場所に移っていたのか.こりゃ残念.縁がなかったと思って次回まわしにする.こういう心境のときのランチは人の道を外すことがある.

◆雨の神保町にて —— 午後2時,神保町.気温20度前後の都内は霧雨がじとじと降っていて不快指数が高い.ランチ抜きのまま高崎から東京に戻ってきたが,夕方から神保町でお座敷があるので,しっかりエネルギー補給をしておかないといけない.というわけで,スマトラカレー〈共栄堂〉に直行だ.いつもなら,ささやかにポークカレーを注文するのだが,今日は大舞台が待っているので,ちょいとはりこんでタンカレーを.ついでにライス大盛り,カレーソース大盛りの大盤振る舞い.しかも今月からは名物の「焼きリンゴ」が出される.もちろん,デザートとして注文するしかないではないか.

その後,〈カラコルム〉にてグアテマラで珈琲充.あと一時間で高座スライドを仕上げるぞ.

◆[蒐書日誌]木原均『一粒舎主人寫眞譜』(1985年4月刊行,木原生物学研究所,横浜,256 pp.)という本があるのか.木原均が1986年に逝去するまで十年あまりにわたって,麻布学園理事長だったことを知る.今夜のトークでは,木原均とか中尾佐助も話題に登場するのだ.

◆ 夕暮れの竹尾見本帖にて —— 午後4時,神田錦町の竹尾見本帖へ.すでに展示ルームはトーク用にセッティングされていた.スライドのテストとスペシャルトークの打ち合わせがすんで,あとは開場の午後6時までゆっくり一休み.これから風雨が強まるとかマジで勘弁してほしいんだけど.

午後6時半,定刻通りスペシャルトーク「生命の樹から系統樹へ/系統樹の森を逍遥して想うこと」スタート.出演予定の杉浦康平さんは体調不良により欠席.ワタクシと杉山久仁彦さんで進めることになった.最初の紹介ののちワタクシのトークが半時間.続いて,杉山久仁彦さん代読による杉浦さんからのコメント.最後に杉山さんのトークが半時間,そして,最後の質疑タイム.終わったのは午後8時ちょい過ぎだった:

  • [神田錦町]竹尾見本帖のワタクシのトークはただいま終わりました.ふー.次は杉山久仁彦さんのトークが続く. posted at 19:03:12
  • [神田錦町]質疑が終わってまた聞き役に. posted at 19:32:07
  • [神田錦町]系統樹曼荼羅に載らなかった系統樹についての補足. posted at 19:40:05
  • [蒐書日誌]杉浦康平・松岡正剛『ヴィジュアルコミュニケーション:世界のグラフィックデザイン1』(1977年,講談社)発注だん. posted at 19:42:21
  • [神田錦町]グラフィックデザイン用語ががんがん飛び交っている. posted at 19:43:20
  • [神田錦町]かつての tree of life のヴィジュアルな衝撃力の大きさは計り知れない. posted at 19:44:36
  • [神田錦町]系統樹ハンター軍団? posted at 19:54:11
  • [神田錦町]おびただしい系統樹の群れ. posted at 19:55:50
  • [神田錦町]巨大な雨雲が西から押し寄せてきた. posted at 20:00:51
  • [神田錦町]次から次へと新しい系統樹が湧き出てくる. posted at 20:01:34
  • [神田錦町]家系図構築ソフトウェア〈MacFamilyTree〉 www.syniumsoftware.com/macfamilytree/ posted at 20:03:35
  • [神田錦町]スペシャルトークおしまいっ. posted at 20:07:34
  • [神田錦町]トーク会場撤収ちう. posted at 20:20:27

◆会場撤収後,小川町近くの九州豊前うどん〈武膳〉にて晩ご飯.豊前うどんは水沢うどんみたいなのどごしだった.つくばに帰り着いたのは午後11時半.雨足がそれなりに強まっているのは台風のせいか.今日は一生分のデザイン業界関係者と名刺交換したかもしれない.

◆本日の総歩数=15100歩. 朝◯|昼△|夜×. 計測値(前回比)=94.9kg(+0.9kg)/ 30.3%(−0.5%)


24 oktober 2013(木)※秋雨前線とともに都内出撃

◆午前5時前起床.気温14.3度.北風.うすら寒い夜明け前.Mac OS X 10.9 にアップグレードしたい慾が湧いているけど,出先の講義や実習で用いる「準公用機」の場合,急いでアップグレードしてシアワセになれたためしが過去にないので,放置しておく.OSのアップグレードは「実害」がない純私用機でシーズンオフにやるのがベスト.走りながら更新するのは無謀.ワタクシの場合,統計解析や系統解析のソフトウェアがOS更新で動かなくなるととてもとても困るので,慎重にならざるを得ない.

◆[欹耳袋]Togetter -「【科研費】象の卵事件」.そりゃあ,事務だってさぞやびっくりしただろう.

◆定例都内出撃 —— 午前7時半,つくば駅.気温14.1度.曇り空.いつもどおり,午前10時前に玉川大学に到着.薄曇り.気温16.7度.湿っぽい涼しさ.講師控室にてちくちく準備する.本日の分子進化系統学の講義は,距離法による系統推定法についての解説.前回やった配列間の「距離」概念について復習しながら,MEGA の実習をまじえて,UPGMA法と近隣結合法(NJ法)を導入する.午後1時,玉川学園前駅に戻る.気温15.3度.降りしきる霧雨.空気全体が濡れているので,傘をさしてもあまり役に立たない.それでも,のろのろ台風フランシスコ君のおかげで,濡れても霧雨ですんだのは幸い.

◆[蒐書日誌]車中読書本:内堀弘『古本の時間』(2013年9月10日刊行,晶文社,東京,269 pp., ISBN:978-4-7949-6911-8 → 版元ページ ).読了.まさに「蒐書日誌」だ. “牧歌的” ということばが “風花” のようにひらひら舞っていた./中野雅至『公務員バッシングの研究:Sacrifice〈生け贄〉としての官』(2013年7月25日刊行,明石書店,東京,ISBN:9784750338477 → 版元ページ).600ページ超もあるらしい.

◆経堂にて途中下車.いつもの〈はるばるてい〉でチャーシューワンタン麺を注文.鶏と豚の二種類のチャーシューとともに,中身がぎっしり詰まったワンタンがごろごろ入っている.熱々のワンタンをあわてて食べたら舌を火傷してしまった.ワンタンを焦って食べてはいけない.名誉の負傷.すずらん通りの〈いまあじゅ〉でアイスコーヒーによる治療に専念する.

午後3時半,駒場東大前.霧雨が降り続く駒場キャンパスは傘の花が開く.今日の生物統計学の講義は,確率変数と確率分布を中心に,位置パラメーターと分散パラメーターおよびそれらの推定に関する解説をする.

◆来月は二週連続で玉川大学を休講することになるので,その補講日を届出なければならない.受講生の希望は12月7日(土)の3〜6限(4時間!).

◆[欹耳袋]箱ひげ図諸態 —— Robert McGill, John W. Tukey, Wayne A. Larsen. 1978. Variations of Box Plots. The American Statistician, Vol. 32, No. 1. (1978), pp. 12-16. [pdf]/Hadley Wickham and Lisa Stryjewski 2011. 40 years of boxplots. [pdf]

◆午後8時,つくば帰還.舌の火傷が痛くて熱々の雑炊がうまく食べられない.食後のみかんも舌にしみる……(痛).明日のお座敷に影響がないことを祈ろう.

◆本日の総歩数=11436歩. 朝◯|昼△|夜△. 計測値(前回比)=94.3kg(0.0kg)/ 30.8%(−0.1%)


23 oktober 2013(水)※秋色深まる本郷で教員会議

◆午前5時前起床.曇り半分,晴れ半分の夜明け前.気温は15.0度.北風.竹尾見本帖〈系統樹の森〉展示に付随して10月25日(金)に開催されるスペシャルトーク「生命の樹から系統樹へ/系統樹の森を逍遥して想うこと」のスライドを放流した.当日は空模様だけが気がかりだ.

◆[系統樹思考]本日の反響:北の考古学「系統樹の世界」(2013年10月16日)※「祖印の系統図」って何だろう?/読書メーター「系統樹思考の世界」(2013年10月22日)※文献リストはまだウェブ公開してなかったっけ.あらら.ということで,「さらに知りたい人のための極私的文献リスト」を公開.

◆[分類思考]本日の残響:ブクログ「『分類思考の世界』のレビュー」(2013年10月21日)

◆午前10時過ぎ,つくば駅.曇り空.気温17.0度.湿度が高め.今日は本郷で新任教員歓迎昼食会ののち専攻教員会議.正午前,曇りときどき晴れ間がのぞく農学部キャンパス.都内の気温は20度手前の穏やかな日和.往路は千代田線の千駄木で下車し,根津神社を通ってきた.S坂に何十年も建っていた廃屋洋館がついに取り壊されることになったようだ.地震研脇の銀杏並木は,頭上から真っ黄色に色づいたぎんなんがぽろぽろと落ちてくる.あまり拾われていないようで実にもったいない.午後1時前,歓迎昼食会が終わって一休み.今日の仕出しは湯島〈半之助〉の板前弁当.かなり美味かった.少し休憩してから,専攻教員会議が始まる.午後3時半,専攻教員会議終了.いつの間にか雲が厚くなってきた.気温18.7度.雨が降り出さないうちにつくば直帰だ.

◆[自然を名づける]本日の打音:なにも思いつかないの記「キャロル・キサク・ヨーン 『自然を名づける』 NTT出版2013」(2013年10月21日)

◆[欹耳袋]毎日新聞「消える書店:ネットに負け相次ぎ閉店 地域中核店も」(2013年10月23日)」※「書店の本棚で思わぬ拾い物を見つけるという読書家の楽しみも、ネット通販の「お薦め」機能が提供するようになっている」— 確かに.でも,今日,千駄木の往来堂書店の “ウォール” をひとまわり眺めていて,ネット書店にはないおもしろい発見がリアル書店にあることも同時に実感している.

◆今夜は冷凍ごはんを一掃処分するため,絶賛オムライスづくりに励むのだ.

◆本日の総歩数=9023歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=94.3kg(−0.3kg)/ 30.9%(+0.4%)


22 oktober 2013(火)※群発台風が迫る前の静寂日

◆午前5時前起床.曇っているみたい.気温16.3度.北東の風.雲の隙間から朝日がさんさん.フランシスコ君が関東に来るのはさらに遅くて日曜か.レキマーちゃんはヘアピンで東に去るみたいね.曇り空の観音台は午前8時の気温が16.9度.冷え込みはまったくない.だから今日も半袖.朝イチの BGM はバッハのカンタータ195〈光は正しき人のためにさし出で〉.

◆[欹耳袋]〈バイオスタティスティクス〉— 生物統計学|Rによる生物データの解析とグラフの作成.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 午前中は集中講義の成績評価に追い回された.

◆[欹耳袋]大学入試制度改変関連 —— 毎日jp「大学入試改革:「教育変える突破口に」 下村博文文科相に聞く」(2013年10月21日)※「大学には相当負担になるが」という問いに対して,「大変だと思うが、大学自らが変わるのを待っていても仕方がない。大学が「象牙の塔」になっていて、社会で真に必要とされている人材は何なのか、真剣に考えていない」と答える大臣.|読売新聞「センター試験廃止へ…2段階「達成度テスト」に」(2013年10月22日)※「高校生の負担になり、現場が混乱する」前に,「教員の負担になり、現場が混乱する」だろうな.|KOYASUamBLOG2「2段階大学入試への懸念」(2013年10月22日)※「これを誰が行うのか」— 大学の時間と人力はタダで使いたい放題と考えられているんでしょう.

◆曇り空のやや蒸し暑い昼休みは観音台をぐるりとひとまわり.正午の気温は18.6度.湿った北東風が吹き込むのは秋雨の予兆か.歩き読み本:高宮利行『本の世界はへんな世界』(2012年11月27日刊行,雄松堂出版,東京,4 color plates + vi + 269 pp., 本体価格2,800円, ISBN:978-4-8419-0618-9 → 目次版元ページ)の続き.大学のことを「象牙の塔」と呼ぶのは,厨川白村の著書『象牙の塔を出て』(1920)に由来するとのこと(p. 102).

◆[欹耳袋]Hennig XXXII: Picture Gallery – Can you identify who's who?

◆午後の┣┣" 撃ち —— 午後イチの BGM はバッハのカンタータ14〈神われらとともになかりせば〉.独奏トランペットがばりばり鳴りまくる./先月の集中講義二校分の成績報告が終わった.

◆[欹耳袋]「二体問題」の解決なるか? —— 日本経済新聞「若手研究者夫婦、同居して研究を 文科省が支援制度」(2013年10月22日)※「夫が東京のA大学から北海道のB大学に転勤する場合、国がB大学に妻の雇用経費や研究費などを支給する」— 実現するとはとても思えない.研究者の「二体問題」の解決策としてはイマイチかな.リアリティがぜんぜん感じられないけど,きわめて運よくこの条件を満たす研究者カップルがどこかにいれば,きっと朗報だとは思う./北海道大学女性研究者支援室「北大赴任者の研究者パートナーのためのキャリア継続支援若手研究者カップルの同居支援)」※この支援策はいつごろの話?

追記 —— 記事の出典:〈平成26年度文部科学省概算要求等の発表資料一覧(平成25年8月)〉に含まれる「09-4 平成26年度 概算要求の概要4」[pdf] の p. 7「若手研究者夫婦の同居支援(新規)」.

◆[蒐書日誌]菅野瑞治也『実録 ドイツで決闘した日本人』(2013年10月22日刊行,集英社[集英社新書ノンフィクション・0711N],東京,249 pp., ISBN:978-4-08-720711-8 → 版元ページ)|書評「『実録 ドイツで決闘した日本人』 - 高貴なる野蛮」(2013年10月21日).十年ほど前に読んだ文化人類学者フランツ・ボアズの伝記:Douglas Cole『Franz Boas: The Early Years, 1858-1906』(1999年刊行,Douglas & McIntyre, Vancouver,ISBN:1-55054-746-1 [hbk] → 書評・目次)によると,学生時代をドイツで過ごしたボアズは「決闘(デュエル)」で顔がスカーフェイスになってしまったとのこと.彼の肖像写真はすべて “修正” されているらしい.

◆[欹耳袋]奥村晴彦「「ネ申 Excel」問題」(2013年7月12日)[slide: pdf] | [paper: pdf] ※罫線文書だけではなく,データ・リテラシーからもダメ出し.

◆明日からは連日の「外仕事」になる.台風の動きがのろいおかげで,たとえ大雨にはなっても,暴風に巻き込まれる心配はなさそうだ.

◆本日の総歩数=10160歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=94.6kg(−0.4kg)/ 30.5%(+0.4%)


21 oktober 2013(月)※早朝濃霧のち秋晴れ週明け

◆午前5時前起床.晴れ.朝焼け直前の薄明.気温12.9度.今朝のフランシスコ君はごきげん,そして生まれたばかりのレキマーちゃんは俊速.不穏な南海上で,のろのろなフランシスコ君と俊速レキマーちゃんが “台風超合体” しそう.午前5時半,いきなり濃霧が立ち込めてきた.瞬間芸のように遠くまで真っ白に.霧筑波.霧は晴れても霧雨が降り続く観音台は朝日がまだ届かない.午前8時の気温は15.1度.朝イチの BGM は J. S. Bach のカンタータ 188〈われ固く信ず〉.

◆[欹耳袋]麻生武「“良い”論文というものは査読つき学会誌に掲載されるものなのだろうか?」心の諸問題論叢,4(1): 62-65 (2009) ※「査読なしの論文の価値をも認めておく必要がある」.いわく:「大会発表論文や紀要はいわば日本の学問という森に生息する粘菌である。粘菌が滅びるときには森も滅びる。玉石混淆の実に雑多な粘菌の森に支えられてこそ教心研・心研・発心研などの審査者のいるジャーナルが存在しうるのである.紀要の世界の多様性そしてその豊かさが蔭で日本の心理学を支えていると言ってもよいだろう。紀要の中には、日本の心理学の多様性・未熟な面白さ・生まれ出ようとする生命力が、粘菌のように魔訶不思議な形で存在している」(p. 64)

◆午前の┣┣" 撃ち —— あ,また瞬間停電かー.うわ,この “削岩機” の轟音はたまらんなあ……(所内限定ネタ).たとえ停電や騒音にじゃまされようが,心頭滅却あるのみ(違).それにしても,この耐震工事が延々と続くかと思うと…….次の BGM はバッハのカンタータ156〈私はすでに片足を墓にかけています〉しかない.耐震工事の削岩機が左右ステレオで響き渡るので,窓はピッタリ閉めきる.

◆[蒐書日誌]10年ぶりに文庫化復刊 —— シルヴィア・ナサー[塩川優訳]『ビューティフル・マインド:天才数学者の絶望と奇跡』(2013年11月近刊,新潮社[新潮文庫・シ-38-6],東京,ISBN:978-4-10-218441-7 → 版元ページ).10年前に出た初版の書評と目次:シルヴィア・ナサー[塩川優訳]『ビューティフル・マインド:天才数学者の絶望と奇跡』(2002年3月15日訳,新潮社,東京,595 pp.,本体価格2,600円,ISBN:4-10-541501-8 → 書評・目次版元ページ).ラッセル・クロウが主演した映画〈ビューティフル・マインド〉の原作.映画ではとても “マッチョ” な数学者だったが,全編にわたって統合失調症の幻覚と現実がまじり合う.

◆[欹耳袋]発声練習「台風の接近にともなう休講判断基準例」(2013年10月21日)/ Togetter -「台風26号に伴う休講情報の発表状況」※次なる二連台風のために./BT2design「系統樹の森 展」(2013年10月21日)/もふもふテロ画像:Ritemail | The Most Fluffy Bunny in the World | 15 October 2013.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 昼休みの終了とともに,削岩機の衝撃音アゲイン.あわてて窓を閉めきる昼下り.密閉居室に流れるバッハのカンタータ 171〈神よ、汝の誉れはその御名のごとく〉.いくつかの┣┣" 撃ちをすませ,気分的にやっと一休み.BGM はバッハのカンタータ149〈人は喜びて勝利の歌を歌う〉.

◆[蒐書日誌]Gary Burton 自叙伝 —— Gary Burton『Learning to Listen: The Jazz Journey of Gary Burton』(2013年8月刊行,Berklee Press, Boston, x+384+32 color plates, ISBN:978-0-87639-140-2 [pbk] → 版元ページ著者サイト).幼少のみぎりから “四本マレット” とは恐れ入るしかない.

◆[欹耳袋]DNA barcoding —— 京都大学プレスリリース「あらゆる生物の名前をDNAに基づいて特定する「DNAバーコーディング」の理論的枠組みを確立」(2013年10月21日).元論文は:Tanabe AS, Toju H (2013) Two New Computational Methods for Universal DNA Barcoding: A Benchmark Using Barcode Sequences of Bacteria, Archaea, Animals, Fungi, and Land Plants. PLoS ONE 8(10): e76910. doi:10.1371/journal.pone.0076910.参考になる記事:マイナビニュース「京大、あらゆる生物の名前をDNAに基づき特定する技術の理論的枠組みを確立」/参考にならない記事:日刊工業新聞「京大、DNAをDB化-微生物・食品検査で活用」.

◆本日の総歩数=4389歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=95.0kg(+0.4kg)/ 30.1%(0.0%)


20 oktober 2013(日)※雨の日曜はテントでランチ

◆午前5時半起床.気温15.7度の薄ら寒い曇り空.台風27号ががが….

◆[欹耳袋]Togetter -「ニッポンの研究力を考えるシンポジウム 第1回 テーマニッポンの研究力を考える-未来のために今、研究費をどう使うか-

◆朝から降り続いた雨はしだいに土砂降りの様相.気温も13〜14度台という凍える寒さで,外をウロウロするには冬支度が必要だったかもしれない.正午前,つくばセンター広場の〈西瓜糖〉にて雨中のランチ.降りしきる雨が滴り落ちるテントの中で,〈ぴよカフェ〉さん提供のランチをいただく.天然きのことチキンのグラタン,メカジキのカツレツ,そしてズコットのデザート.外は傘も役に立たないほどの本降りだったが,テントの中はイタリアワインと屋久島焼酎の別世界.

◆[欹耳袋]日本呼吸器学会誌編集委員会からのお知らせ「学会会員および日本呼吸器学会誌への投稿者にお願い」(2013年10月)※「査読は論文の書き方を指導する場所ではありません」— 『これ論』読め.

◆夜になってまた雨が降りだした.14度台の寒さがずっと続いている.今夜の肴は鳥の手羽先を大根と茹で卵とともに醤油味ベースで煮込んだもの.〈神亀〉の純米吟醸「ひこ孫」の燗酒とともに.

【鳥の手羽先煮込みレシピ】1) 手羽先10本を熱湯で湯通しし,フライパンで焦げ目をつける.2)大根1/2本を半月切りにして,下茹でする.3) 卵5個を茹で殻をむく.4) 鍋に出汁1リットル,濃口醤油大さじ6・味醂大さじ3・酒大さじ3・砂糖大さじ3を煮立てる.5) 手羽先・大根・茹で卵,そして生姜3片と粒黒胡椒10個を上の鍋に投入し,いったん沸騰させたあとは中火で煮込む.6) 大根が柔らかくなったら火を止めて味を含ませる.

◆本日の総歩数=1080歩. 朝◯|昼△|夜◯. 計測値(前回比)=94.6kg(−0.2kg)/ 30.1%(−0.1%)


19 oktober 2013(土)※天王台のお座敷と打ち上げ

◆午前6時起床.空いっぱいに広がる薄雲の隙間から差し込む朝日がまぶしい.気温13.2度.北東風が冷たい.北上中の “猛烈” な台風27号が不気味すぎる.連日プチ外出が続く来週後半の予定がどうなることやら

◆[欹耳袋]〈大トマソン展〉.2013年11月1日(金)〜11月13日(水)@新宿眼科画廊.路上観察の夢はまだ続く./chie tanaka blog「『系統樹の森』展」(2013年10月18日)※ご来場いただきありがたや〜/Biology Letters | 50 Years on: the legacy of William Donald Hamilton | December 23, 2013; 9 (6) http://ow.ly/pXRH2 ウィリアム・ハミルトン特集号./ダーウィン切手リスト:Darwin Online — Darwin Stamps※北朝鮮からもダーウィン記念切手が出ているのに,日本からは出てないぞ.

◆曇り空の天王台にて —— 正午過ぎ,筑波大学到着.筑波大学アメリカ文学会例会会場に早々と到着したのだが,まだ会場設営の真っ最中で,ロジ担の学生さんたちが荷物搬入に出かけてしまった.ということで,総合研究棟Aにてぼっち.来る途中,天久保〈ブロートツァイト〉に立ち寄ったら,ショーケースがほとんどすべてすっからかんになっていて,すごすご退散.つくばのメジャーなパン屋はできれば朝イチで,遅くとも午前中に行かないと買うものがなくなってしまうというおそるべき土地柄.

◆[欹耳袋]Basic Statistics Calculator.手入力したデータに対して,基礎統計量を計算するとともに,ヒストグラム・箱ひげ図・正規性検定・Q-Qプロットを描画する.統計教育用に使えるかも.各自が入力すれば,データのふるまいがどのように「可視化」されるかが体験できるから./LaTeX2HTML5: Author interactive math equations and diagrams online using LaTeX and PSTricks. これは MathJax のツール.

◆筑波アメリカ文学会・10月例会のようす ——

  • [つくば]筑波アメリカ文学会のはずなのに……,あれれ背徳の香りが背後から.あれれれ. ow.ly/i/3t60x posted at 12:47:22
  • [つくば](承前)あれれ,テイスティングが始まってるん. ow.ly/i/3t66s posted at 12:54:59
  • [つくば](承前)午後1時からちゃんと〈筑波大学アメリカ文学会〉 ow.ly/pWSFc も始まってまっせー. ow.ly/i/3t6dl posted at 13:04:57
  • ありまくり RT @mattsu: 天王台に背徳あり、、ですか。。RT @leeswijzer: [つくば]筑波アメリカ文学会のはずなのに……,あれれ背徳の香りが背後から.あれれれ. ow.ly/i/3t60x posted at 13:13:18
  • [欹耳袋]気象学のルーツは中国の『周髀算経』. posted at 13:26:53
  • [欹耳袋]高層気象台は1920年に旧筑波郡小野川村舘野に最初に建設された. posted at 13:51:55
  • @ken_no_ji 気象研の上口賢治さんが「気象学の変遷と知の枠組みへの影響」というタイトルで,気象学の歴史と波及についてトークされています. ow.ly/pYcRS posted at 13:57:01
  • [欹耳袋]気象学が提示する知の枠組みとは,決定論的な将来予測はできないというカオス的自然観だ.(上口談) posted at 14:02:56
  • @ken_no_ji タイトルの表層に惑わされてはいけませんぞ.あ,よく冷えた白ワインが運ばれてきたなう. posted at 14:05:25
  • [欹耳袋]台風27号は来週やっぱり日本にお越しになるらしい. posted at 14:07:18
  • [欹耳袋]次のトークは森芳樹さんの「時と定めとことばと―David Foster Wallaceの『論理』と『未来』」. posted at 14:28:24
  • [つくば]よく冷えたロゼが登場. ow.ly/i/3t7dU posted at 14:37:10

—— ということで,ワタクシに順番がまわってきたときには,ひととおりワインを “試飲” し終わっていたわけでして:三中信宏「生命のメタファーと系譜のメトニミー:進化するオブジェクトを描く」

◆午後6時過ぎからの懇親会は場所を移し,Q’t の〈青山がらり〉にて日本酒飲みまくり.昼下りの背徳ワインに続いて,夕刻からの日本酒というのはかなり破壊力が大きいな…….

◆本日の総歩数=3830歩. 朝◯|昼−|夜×. 計測値(前回比)=94.8kg(−0.2kg)/ 30.2%(−0.3%)


18 oktober 2013(金)※ツクツクボウシ鳴く観音台

◆午前5時起床.気温9.9度.冷え込む朝は布団と一心同体.今朝の最低気温は9.9度だった.明け方は晴れていたが,しだいに雲が広がってきた観音台.午前8時の気温は14.7度.涼しいので今日も半袖出勤.

◆[欹耳袋]悲喜こもごも —— むしブロ「博士のゆくえ:学振に振られても生きる」(2013年10月18日)/砂漠のリアルムシキング「お祝いの嵐にありがとう」(2013年10月18日).※「来年4月までは引き続き無収入のため、引っ越し費用が心配です」— 給料が出るまでそのままモーリタニアにいるとか./何十年も前の話.当時の日本育英会の特別研究員に応募しようとしたら,指導教官に「出すだけムダです」と一言のもとに却下された記憶がある.確かに,農学部では見回してももらっている人がまったく見当たらなかった.あの頃は無給丸腰のオーバードクターがいたるところにいた.いまでいう「ポスドク」枠がないも同然だったのだが,あるところにはあったのだろうか.学位を取ったら数年間は「無給」というのが,基本的認識として広まっていた時代.アカデミアの「社会構造」が今とはまったく異なっていたということだ.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 次年度公費購入海外雑誌に関する復活折衝.折衝とはいえ,購読中止予定誌リストからの救済順序を領域で打ち合わせるというだけのことだが./つくば分子系統ワークショップ関連の事務アナウンスを忘れていたことが発覚.すぐさま対応いたします.

◆[欹耳袋]油断も隙もない —— 公費購入本は基本的に「所属機関物品」として登録され,「消耗品」扱いにしてくれないからとても困る.以前は科研費購入分の書籍は消耗品扱いだったのに,ある年から突如として備品扱いになってしまった.だから,常備本は私費購入が鉄則.農環研のお金で買ったわけでもないのに研究所の蔵書登録をするのはおかしいでしょうと抗議したことがあった.ライブラリアン的には「蔵書管理」のための単なる登録措置だと考えているフシがあった.購入図書に関するこういうごたごたが過去に繰り返されたので,いまではすべての書籍と雑誌は私費購入でまかなっている.これで,他人の口出しはいっさいなくなったかと思いきや,私蔵本に対しても図書登録しませんかという申し出がかつてあった.大笑い.自分の研究リソースは自分で防衛するしかない.所外的にも所内的にも.

◆秋晴れ昼休み徘徊.所内の自販機ではホット缶飲料が売られ始めたのに,構内の林からはツクツクボウシの鳴き声が.10月なかばを過ぎて蝉の声を聞くとは思わなかった.午後1時の気温は19.0度.心地よい日差しと涼しい東風.歩き読み本:高宮利行『本の世界はへんな世界』(2012年11月27日刊行,雄松堂出版,東京,4 color plates + vi + 269 pp., 本体価格2,800円, ISBN:978-4-8419-0618-9 → 目次版元ページ).※第2章「書物史」に,中世の書物には「これを盗む者あらば縛り首にしてやるぞ」(p. 46)との呪文が書きつけられていたそうな.ワタクシも自分の管理下の本には,「これを蔵書登録する者あらば子々孫々にいたるまで取り憑いてやる」と書きつけておこう.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 返信受領.今年のつくば分子系統ワークショップ初日の懇親会には,進化学会の前会長も次々期会長も来るぞ来るぞ来るぞ.

◆[欹耳袋]科研費申請をしない理由 —— 日本学術振興会科学研究費助成事業コラム〈私と科研費〉No.57(2013年10月):岸本美緒「私と科研費の淡いご縁」.「科研費に応募しないことは、財政節約の見地からいって、推奨されこそすれ、非難される謂れはないはずである」— もっともな主張だが,ひとつ問題があるとしたら,科研費応募数が少ない研究分野は予算枠配分(細目分類)で不利な扱いを受けるかもしれないという点.たとえ自分で応募しないとしても,周囲に働きかけて応募するようエンカレッジするくらいの心構えは必要なのだろう.それがまわりまわって自分の専門分野の存続にとってプラスになるはず.

◆深夜の┣┣" 撃ち —— 明日の天王台お座敷〈筑波大学アメリカ文学会・10月例会〉のスライドとハンドアウトがやっと完成.事務局にコピー配布依頼してから寝る.

◆本日の総歩数=10527歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=95.0kg(+0.1kg)/ 30.5%(+0.5%)


17 oktober 2013(木)※台風一過の都内巡業ふたつ

◆午前4時半起床.冷え込む夜明け前.気温は8.1度まですでに下がっている.起き抜けの豆カレーのお世話と米とぎ.鮮やかな朝焼けグラデーション.さらに強力な台風27号が北上しているらしい.フランシスコちゃん,来ないでね…….ふと思い立ってコクヨの針なしステープラー〈ハリナックス〉卓上型を買ってみる.

◆秋晴れ出撃の朝 —— 午前7時半,つくば駅.秋晴れの今朝はきりきり冷え込んで,最低気温7.7度.午前7時の気温は10.6度.それでも半袖のワタクシはTX車内でかなり浮いている.午前9時前,新宿駅.小田急快速急行に乗ったところ.都内の午前8時の気温は17.0度.気持ちよい秋晴れの空が広がる.いつもより半時間も早いぞ.午前9時半過ぎ,玉川大学着.すっきり青空,きりっと涼風.講師室にて実習準備をば.格闘したのだが,MEGA_win on MikuInstaller は挙動不審でけっきょく使えないみたい.本日の講義は系統推定作業鳥瞰の後半.

◆[蒐書日誌]Frederick Burkhardt et al. (ed.)『The Correspondence of Charles Darwin, Volume 20: 1872』(2013年7月刊行,Cambridge University Press[Series: The Correspondence of Charles Darwin], Cambridge,xlii+862 pp.,ISBN:978-1-107-03844-8 [hbk] → 版元ページDCPページ).チャールズ・ダーウィン書簡集の最新刊.一年一冊の刊行ペースがなお堅持されている.

◆[欹耳袋]第29回国際生物学賞記念シンポジウム.2013年11月21日(木)〜22日(金)@九州大学伊都キャンパス&馬出キャンパス.今年度受賞者 Joseph Felsenstein 教授を囲むイベント.

◆神保町にて撃沈 —— 講義後,てくてく玉川学園前駅へ.空気は冷たいが日差しはまだ強い.都内の気温は正午過ぎにやっと20度超.湿度も低いし快適やねえ.今日は経堂での途中下車なしで,そのまま新御茶ノ水へ.竹尾見本帖の〈系統樹の森〉展示会場を一周りしてきた.平日の午後にもかかわらず,お客さんがいてよかったー.

いい気になって,靖国通りに面した真っ赤な看板が目立つ小川町の〈バリ男〉に飛び込んだのが運の尽き.ノーマルな「味玉らーめん」を注文したのになかなか完食できない.豚骨醤油系の濃厚スープ.もちろん背脂たっぷり.もやしも富士山のように盛り上がる.何よりも割り箸のように太くて黒くてしかも歯ごたえのある硬茹で麺300グラムが特徴.こういう “体育会系” なラーメン屋に入ったのはひさしぶりだった.ここで息絶えているようでは,〈二郎〉なんて行けるはずがない.

◆夕刻の駒場キャンパスにて —— 毎週木曜は一日が長すぎる.午後4時前,駒場東大前着.人気のないキャンパス.まだ講義中なのか.今日の講義は「データ視覚化」をテーマとして,目で見る統計学の権威ジョン・テューキー先生に語っていただきます.午後8時過ぎ,つくば帰還.今日も12時間動きまわった.

◆夜のつくばは急速に冷え込んできた.明日の明け方も寒くなるようだ.

◆本日の総歩数=12717歩. 朝◯|昼△|夜△. 計測値(前回比)=94.9kg(−0.2kg)/ 30.0%(+0.2%)


16 oktober 2013(水)※暴風雨の朝は身動きとれず

◆台風まっただ中 —— 午前4時過ぎ,夜明け前の真っ暗なベランダに叩きつける雨音とごうごうと吹きつける暴風で目が覚めた.気温17度台,北東風.風速は瞬間的に20メートル.関東の南からすでに暴風圏に飲み込まれつつある.とても色鮮やかなアメッシュ.すでに台風26号の暴風圏に入っていることは明白だった.風に強いはずのTXさえ運行中止に追い込む台風26号の猛威にひれ伏すのみ.

◆[蒐書日誌]松田隆美(編)『書物の来歴、読者の役割』(2013年9月30日刊行,慶應義塾大学出版会[平成24年度極東証券寄付講座〈文献学の世界〉],東京,1 color plate+vi+193+69+2 pp.,本体価格3,000円, ISBN:978-4-7664-2091-3 → 目次版元ページ).先日の三田での講義のときに本書の “非売品バージョン” を松田さんからいただいた.この〈文献学の世界〉シリーズの次巻にワタクシも寄稿することになる.本書は寄附講座報告書として出版されたもので,一般販売は念頭にないとのこと.講義後,三田の南校舎内〈社中交歡 萬來舍〉で「市販は何部刷られたんですか?」と訊いたところ,「400部です」と松田さんは答えた.もちろん,販売直後にすべて売り切れたらしく,現在は入手不能とのこと.しかも増刷予定なし.なんともったいない.

◆俊速台風は駆け抜けて —— 午前7時,空はだんだん明るくなってきた.雨は峠を越えたようだ.一時間ほど前は瞬間風速30メートルだったが,今はそれほどでもない.あとは強風が止むのを待つのみ.午前9時,台風一過.青空が戻ってきたので出勤しませう.午前10時の重役出勤.青空が見える観音台は早朝の暴風で吹きちぎられた青葉が路傍を緑色に染めていた.周囲の田畑は養魚池のように水浸し.西風はまだ強いが,徐々に回復していくだろう.とりあえず午前二時間の年休手続きをしないと.その後,また曇り始めた.吹返しの西風が居室の窓をゆすっている.

◆蒸し暑い昼休み —— 薄曇りの観音台は湿っぽい西風が吹き荒れている.いたるところ水浸しの路面にちぎれ落ちた葉も枝も柿もいっしょくたに店開き.気温は23度台の生暖かさ.嵐の後の歩き読み:由良君美『みみずく古本市』(2013年1月10日刊行,筑摩書房[ちくま文庫・ゆ-4-2],東京,403 pp., 本体価格1,100円, ISBN:978-4-480-43023-6 → 版元ページ)の前半読了.1970〜80年代の書評集成.ときどきイラガのような “責め” が混じって痛い痛い.

◆太陽がまぶしすぎる昼下り.引き出しを占拠していた古い書類やハガキ類を整理していたら,五年前の給与明細書が銀色の紙魚とともに出てきた.驚くべきことに,額面も支払額も今の方が安かったりする.昇給分よりも強制引き下げ分の方が大きかったわけね.現状再認識.

◆[欹耳袋]Mac OS X 版 MEGA のフォントが新バージョンではあまりに可読性が低すぎて,講義に差し支えるので,Windows 版 MEGA を MacBook Air で使おうとたくらんでいる.Mac OS X で Windows ソフトウェアを動かすときは今まで Darwine しか知らなかったけど,MikuInstaller ってのもあったのか:歯車喫茶店技術備忘録支店「Mac OS XでWindowsのソフトウェアを実行する方法「Mikuinstaller」」(2013年5月11日).MikuInstaller のもとで試用したかぎりでは,ときどき落ちることはあっても,Windows MEGA on MBA はとくに問題なさそう.これで,ノートPCを2台持ち歩く難行苦行から解放されるかな.

◆夕焼けとともにさくっと撤収後,厨房にてお豆のカレーの仕込み.ポトフの残り野菜を使いまわすのでラクなことこの上なし.気温がするする低下してきた.

◆本日の総歩数=11548歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=95.1kg(−0.6kg)/ 29.8%(0.0%)


15 oktober 2013(火)※台風接近前の不穏な空模様

◆午前5時前起床.気温15.8度.風なし.台風26号がじわじわと関東に接近している.台風の予兆である灰色の曇り空が広がる観音台は涼しい北風が吹いている.午前8時の気温は16.9度.虫の音も聞こえず.ひっそりと台風26号の接近を待ち続ける.午後から雨が降り出すとの予報.

◆[自然を名づける]本日の打音:shorebird 進化心理学中心の書評など「書評「自然を名づける」」(2013年10月14日)※訳本カバージャケットの意匠はヘッケルの原図のコラージュです.Kunstformen der Natur の Tafel 99「ハチドリ」図版をもとに鈴木成一デザイン室のお世話になりました.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 農環研全館が瞬間停電のため,LAN がなかなか復旧しないので,即座に e-mobile を起動./先日から断片みたいな幽霊メールがずっと受信箱に取り憑いていたのだが,いまメーラー側でサーバー掃除したらきれいになくなってスッキリした.よしよし./来年のイヤープランナーを先日オアゾ丸善で買った.かつてのシステム手帳が “退化” した結果,いまでは屏風型一枚のイヤープランナーに一年分の┣┣" を記入する習慣が身に付いた.まずは年度末までの┣┣" 撃ちリストを転載する.

◆[欹耳袋]NHK NewsWeb「関東で10年に1度の台風」(2013年10月15日).

◆雨雲が南から這い上がって,雨がしとしと降りはじめた.いよいよか.明日の休講・休校アナウンスがそろそろ出るのかな.まだかな.雲行き怪しい午前中の BGM はBCJ演奏のバッハのカンタータをエンドレスで.雨が降りだした昼休みは Kuniko の〈Cantus〉.Arvo Pärt にはさまれて Steve Reich と Hywel Davies.午後,雨足がだんだん強まってきた.

◆[蒐書日誌]ポール・クドゥナリス[千葉喜久枝訳]『死の帝国:写真図説・奇想の納骨堂』(2013年10月1日刊行,創元社,東京,224 pp., ISBN:978-4-422-14385-9 → 版元ページ).骸骨が大挙してご来室.Arvo Pärt を聴きながらガイコツたちを眺める昼休み.Memento mori とか Vita brevis とか.

◆午後の┣┣" 撃ち —— とある紹介状を某所へ送るお仕事/とある原稿にコメントを付けて返すお仕事(前半).雨は本降りだけど,まだ風が強まらないうちにサクッと帰ることにしよう./暴風圏に入りそうな明朝については,朝,暴風雨警報が出ていれば出勤しないという緊急動議を自分会議に提出し,議決されれば出勤しないことになった.これで万事問題なし.帰りがけ,「明日の出勤はムリしなくていい」と領域長が伝えに来たので,出勤しない予定.農林団地筑波事務所内の農林生協売店も朝の定刻営業開始はしないとの事務連絡あり.

先日,たがみ酒店にやっと〈庭のうぐいす〉純米吟醸「あきあがり」が入荷していたので,迷わず一升瓶をゲット.台風26号が迫り来る今宵開栓.をを,確かにラベル色と同じ,バナナのフレーバーが馥郁と漂うではないか.この「あきあがり」にはじっくりふつふつ煮込んだポトフを.冷たい雨が降り続く夜は鍋ものと冷酒をどうぞ.

◆[欹耳袋]むしブロ「やっぱり日本のアカデミアの将来は明るいかも」(2013年10月15日)※京大白眉プロジェクトと東海大学出版会に「いいね!」を複数回.

◆台風が刻一刻と迫り来るこんな不穏な夜に届いたばかりの『死の帝国:写真図説・奇想の納骨堂』を一図版ずつ舐めるように眺めている.ホネまたホネ.おまけに,創元社の特設サイト がとびきり “あの世” 的で,現世からオサラバしたくなる.想定読者として「心の平安を願う方」とか「死を免れ得ないすべての方」って……(怖いよ〜).ふつう,ここまで書かへんやろ.

◆午後8時の気温は16.7度.冷たい雨がざあざあ降り続いている.風はまだ序の口.しかし,茨城県全域には大雨洪水警報がすでに発令されている.台風26号は暴風圏とともに関東直撃コースをたどって北上している.

◆本日の総歩数=2657歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=95.7kg(−0.1kg)/ 29.8%(−0.4%)


14 oktober 2013(月)※秋晴れ体育の日は歩き廻る

◆午前5時起床.気温9.0度と冷え込みまくり.朝焼けグラデーションのち真っ赤な日の出.今朝は冷え込みがきびしく,最低気温は8.7度まで下がった.その後,朝日とともに気温は上向いてきた.毎年,「体育の日」は晴れの特異日.今年もその例外ではなかった.

◆[欹耳袋]奨学金今昔物語 —— Togetter -「過去とは全く違う奨学金の今と未来を考える(10/12シンポまとめ)」.大学の学費とか奨学金の「今昔」について考えるには,まず自分の場合を振り返ることから.文部科学省「国立大学と私立大学の授業料等の推移」を見ながら事実確認をすると,ワタクシが大学に入った1976年は学費が年96,000円(月8000円).前年は年36,000円(月3000円),さらに前年は年12,000円(月1000円)だった.国立大学の学費が倍々に上昇するもっとも初期のころの話.

当時の日本育英会奨学金(無利子)は修士までは収入制限に引っかかってアウトだったが,博士課程からはもらえた(月額11万円ほど).1980年代はまだ大学や国立研究所に勤務すれば返還免除の措置が取られた.しかし,ワタクシの場合は “オーバードクター” が5年あまり続いたので,返還免除猶予期間が過ぎてしまい,借りた奨学金は無利子で全額返済することになってしまった.まさに「天国と地獄」.返還猶予年限内に “免除職” に就職できれば全額免除,ワタクシのようにちょっとでも過ぎてしまうと,たとえその後同じ “免除職” に付いたとしても全額返済.

つまり,旧日本育英会の奨学金は給付完了後の「年数」によって「給付/貸与」のタイプが分かれる制度だった.同じ “免除職” なのにODの年数がちがうだけで「全額免除」と「全額返済」の運命がはっきり別れてしまうのは理不尽なことだった.それでも,昨今のように“免除職” そのものがほとんどなくなってしまうのもまた大問題.奨学金は単に個人に対する私的投資ではなく,もっと公共性をもつ性格があるだろうから, “免除職” は復活させるべき.

奨学金の総額は大学院だけでも数百万円に達するので,返済するのは負担になる.返済完了まで20年弱かかった.ただし,ワタクシたちの世代は1980年代の「バブル景気」のど真ん中に大学院〜OD時代を過ごしたので,たとえ奨学金がなくてもPDになれない無職ODでも “何とかなった” という私的体験が良くも悪くも「世の中感覚」を方向付けている.その時代遅れの「世の中感覚」で現状を考えようとすればズレまくるのは当然の結末.

参考:奨学金の会|祭りの後の祭り「奨学金残酷物語」(2012年4月27日)※どうみても “奨学” というイメージからは程遠い「ローン返済問題」.

◆快適な秋晴れの昼下り.気温は22度前後.乾いた東風が吹きわたる.てくてく歩いて松代で断髪してから,洞峰公園を一周り.〈モルゲン〉にて売り切れる前の食パン二斤をゲット.さらに竹園のたがみ酒店にて〈庭のうぐいす〉純米吟醸「あきあがり」一升瓶を発見.ほくほく帰宅.三連休なのに生物統計学のレポートがひとつまたひとつと着弾する.

◆[欹耳袋]NY Times | Why Are There Still So Few Women in Science? | 3 October 2013.※「女性科学者はなぜ少ないのか」.リプライが1006件もあるのかー.

◆すとんと暗くなる秋の夕暮れ.関東直撃コースを突き進んでいる台風26号が気になる.

◆本日の総歩数=14301歩. 朝◯|昼−|夜△. 計測値(前回比)=95.8kg(+0.1kg)/ 30.2%(+0.5%)


13 oktober 2013(日)※連休中日は上州ミッション

◆午前4時半起床.昨夜の雷雨ののち急に寒くなり,丑三つ時には10.9度にまで下がった.今は12度台.北の風.涼しさ満点.朝焼けグラデーションなう.寒い明け方らしい色づき方.

◆日帰り上州ミッション —— 早朝6時につくばを出たのに,関越の事故渋滞がひどかったせいで,新座料金所からもうのろのろ.脱力的道路事情に負けないよう,午前7時に三芳パーキングエリアにて〈まい泉〉の強力ヒレかつ丼を投入した.パワー全開で渋滞低速道路をのろのろといつまでも走り続け,藤岡インターを降りたのは出発してから4時間半後のことだった.観音山の観音様が強い日差しに真っ白に輝いていた.午後3時過ぎ,上州ミッション終了.よく晴れた榛名山麓は最高気温が夏日ラインにも達しない涼しさ.高崎経大通りの〈しゃくなげ〉でマーレトマト生パスタを食べた.

—— 午後7時前,つくば帰還.上りの高速道がどこもかしこも混んでいたので,北関東道の桜川筑西インターでおりて,下の道をひた走る.所要時間は二時間半.これがベストのコースかも.

◆[欹耳袋]大学入試改革案どたばた —— 毎日jp「国公立大入試:2次の学力試験廃止 人物評価重視に」(2013年10月11日)※下村文科相いわく「学力一辺倒の一発勝負、1点差勝負の試験を変える時だ」「学力一辺倒の一発勝負、1点差勝負の試験を変える時だ」「暗記・記憶中心の入試を2回も課す必要はない」— あー,藁人形をつくりたいわけね.はいはい.そんな補助金なんかいらない.反対にもっと学力つけないとダメ.「人物」なんかどうでもいいから,ちゃんと「学力」の身に付いた学生の方がいいな.大学入試は一発勝負の「最尤法」の精神でいいよ.「AIC」的に「平均してそこそこいい線いく学生」ばっかり取ったら集団内変異がなくなるでしょ.

関連記事いろいろ —— 産経新聞「大学入試改革 2次は面接と論文重視 負担増に反論、曲折も」(2013年10月12日)※「東京大学の入試をやり直したら合格者の3分の1が入れ替わるだろう」— 偶然入ってしまったというのも一発勝負のおもしろさ./J-CASTニュース「「面接苦手な人は大学に入れなくなる」 国公立大学入試の「人物重視」に猛反発」(2013年10月11日).

◆連休中日は関東平野を走り続けた一日だった.

◆本日の総歩数=2983歩. 朝△|昼△|夜△. 計測値(前回比)=未計測/ 未計測


12 oktober 2013(土)※都の西北のワセダは真夏日

◆午前6時,よろよろ起床.夜明け前は涼しかったが,朝日とともに気温急上昇.しかも台風26号が今週末の関東にまた来るらしい.そういえば,一昨日の玉川学園キャンパスではアブラゼミが鳴いていたし,昨日の農環研構内の林ではツクツクボウシが.蝉も間違える異常な暑さ.

◆[欹耳袋]昨夜,三田で飲んだくれていたうちにバッタ博士が栄えある “白眉助教” になっていたとは:砂漠のリアルムシキング「少年の頃からの夢、叶いました。」(2013年10月12日)|京都大学白眉センター「平成25年度公募情報:採用者の内定について

◆真夏のワセダの森へ —— 午前9時前,つくば駅.夏のような日差しがぎらぎらとまぶしい.気温は午前8時にすでに25.2度と昨日よりもハイペースで上がっている.これから早稲田大学の統計学質保証委員会会議に向かう.KOの翌日はワセダ.午前10時,早稲田大学到着.気温28.0度.あっつ〜.統計教育質保証委員会にて会議に参加.お昼前に散会.午後1時の都内の気温は31.3度と昨日を大きく上回る真夏日の暑さになった(これが本日の最高気温だった): YOMIURI ONLINE「東京都心31・3度、観測史上最も遅い真夏日」(2013年10月12日).ホンマ,たまったもんやないな.こんな不快な天候だと徘徊する気力も失せるので,さくっとつくば直帰.

◆[欹耳袋]第25回慶應義塾図書館貴重書展示会〈『百科全書』 情報の玉手箱をひもとく~ドニ・ディドロ生誕300年記念~〉.丸の内オアゾの丸善4階特設コーナーにて開催中.立ち寄って一周りしてきた.見ごたえあり.もちろん展示目録ゲット:鷲見洋一・小嶋竜寿(監修)『『百科全書』 情報の玉手箱をひもとく~ドニ・ディドロ生誕300年記念~』(2013年10月刊行,慶應義塾図書館[第25回慶應義塾図書館貴重書展示会目録],東京,viii+92 pp.).

◆昼間の30度超の真夏日がウソのように,日暮れとともに涼しい北東風が吹き抜けている.午後5時の気温23.7度.今宵は今季初のおでんが予定されている.午後6時過ぎ,季節外れの夕立が雷鳴とともに.ベランダを打つ雨音がカンカンと鋭い(でも雹ではない).茨城県南部だけがピンポイントで真っ赤な雷雲が湧き上がったようだ.真夏の頃のスコールそのもの.季節の歯車がズレている.雷雲が通りすぎて気温が急降下中.

◆[欹耳袋]椅子の系統樹:archief voor stambomen -「ハンス・ウェグナーの椅子展」/MdN Design Interactive「東京都/紙とインフォグラフィックス 系統樹の森 ―系統樹を介して樹と人間と知識(エピステーメー)の諸相を鑑賞する」.

◆本日の総歩数=9507歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=95.7kg(+0.7kg)/ 29.7%(−1.0%)


11 oktober 2013(金)※三田の鉄壁図書館を再攻撃

◆午前5時前起床.厨房の後片付けと米とぎ.気温20.3度.曇り空.涼しい東風.雨上がりの観音台は風もなくむしむししている.気温は21.0度.本日の農環研実在時間はこれから二時間のみ.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 首都大学東京と横浜国大から生物統計学のレポートが届き始めた./その他の微小┣┣" どもを征伐して,メール受信箱から┣┣" がいなくなった.しかし,別のところに隠れていることはちゃんとわかっている.

◆三田の鉄壁図書館に再トライ —— 午前10時の都内は27度台というありえへん蒸し暑さらしいので.正午過ぎ,つくば駅.正午の気温28.7度.真っ青な夏の空が広がるセンター広場を抜けてきた.これから三田の鉄壁図書館を攻撃すべく出陣する.「粗相のない格好をしていけ」という内外の圧力をものともせず,いつもの服装で出かけようとしている.午後2時前,慶應義塾大学三田キャンパス到着.都内は正午過ぎに29.9度まで気温が上がり,真夏日になるのは間違いないだろう.暑すぎてどうしようもありませんという諦観が三田キャンパス内に漂っている.南館のエントランスでまごまごしていたら,受付のとても美しいお嬢さんが,花が開くような笑顔で応対してくれた.南館の講師控室に忍び込み休息.午後2時,めでたく最高気温30.2度の真夏日ライン突破!

無敵のガードを誇る鉄壁図書館に歩み入るのは三年ぶりか.三田メディアセンター5F研修室にて,極東証券寄付講座〈文献学の世界:世界を収める/読み解く1冊の本〉のスポット講義:三中信宏「生物・言語・写本:系統推定論の歴史とその普遍性について」.受講に来たのは文学部の学部生が10人ほど.文献系図学の歴史と方法論をざっと説明して,生物系統学とのパラレルな関係について説明した.

講義の最後に,難攻不落の貴重書室に学生連れで移動して,アタナシウス・キルヒャーの大著:Athanasius Kircher『Oedipus Aegyptiacus』(1652 - 1654年刊行,Ex Typographia Vitalis Mascardi, Romae → 情報)を四冊ずらりと並べてもらった.目的は第二巻に載っている「カバラの樹(Speculum Cabalae Mysticae)」と「セフィロトの樹(Systema Sephiroticum)」.三年前に本書を閲覧したときは,後半二冊を見る時間がなかったが,エジプトの古代オベリスクに刻まれた象形文字の解読から始まって,日本語を含む表意文字の総説まで論議が展開されていることを知った.貴重書室の鉄壁ガードはいささかの緩みもなく,許可される持ち込み物はメモ用紙のみ.ワタクシが事前に確認したノンブルを記入した紙片をポケットからだそうとしたら,周囲を取り囲むように座っていたライブラリアン4名が瞬時に “狙撃体制” に入ったとあとで指摘された.貴重書を身を挺して守るべく,要人警護SPとか特殊警護SWATのような訓練を受けてきたにちがいないと確信したしだい.幸い命を落とすこともなく,午後4時半に鉄壁図書館をあとにする.

◆今回の連続講座の元締めである文学部の松田隆美さんたちとともに,南校舎の〈社中交歡 萬來舍〉というカフェスペースにてしばし一休み.麦の飲み物をちょいと.今回の講義はゆくゆく単行本にする予定なので,その原稿を用意しなければならない.さりげなく┣┣" が一頭誕生した瞬間だ.

◆三田の背徳の夜 —— 夕暮れの三田界隈を縫うように歩いて,まずは酒遊〈亭久五〉へ.ずらりと並ぶ一升瓶の隊列が実にすばらしい.かなり呑んだはずなのに,意外にリーズナブル.人気店なのも当然だろう.その後,さらに場所を変えて,JR田町駅前飲み屋街の地下にある〈串一徹〉へ.ホッピーと串焼きというディープな世界が奥深く広がっていた.つくばに帰り着いたのは日が変わる直前.今週は連日のお座敷続きだったが,これでお役目はほとんどすべて果たしたことになる.

◆[自然を名づける]本日の打音:海の底には何がある?「クジラは魚である」(2013年10月9日)※「分類はヒトの心の中にあるものだから、生物にしか興味のない人にはこの本の面白さはわからないんじゃないのかな、と思う」

◆本日の総歩数=10074歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)=95.0kg(+0.8kg)/ 30.7%(+0.7%)


10 oktober 2013(木)※秋葉原の朝は蒸し暑すぎる

◆清く正しい朝を迎えたワタクシの辞書に「うう……」はない.都内は最低気温が23.0度,湿度90%近くという途方もなく蒸し暑い朝.今日は町田と駒場のお座敷ふたつ.

◆[欹耳袋]青木淳一『博物学の時間:大自然に学ぶサイエンス』(2013年9月5日刊行,東京大学出版会,東京,x+197+4 pp., 本体価格2,800円,ISBN:978-4-13-063338-3 → 目次版元ページ)の8-2節「標本と文献は国家の財産」には,「一人の研究者が関与する分野の論文を集めるだけでも膨大な時間と費用を要する」(p. 185)と書かれている.著者はこれらのまとまった文献セットは「公的な財産として広く利用されるよう,大学や博物館で保管される方が望ましい」(p. 185)と言う.

しかし,現状では,研究者の個人蔵書を引き取ってくれる公的機関(大学・博物館・研究機関)はほとんどないと聞く.多くの場合,処分された蔵書は散逸してしまう.運がよければ古書店業界に流通するが,場合によっては廃棄されてしまう.たとえ,運よく公的機関に個人蔵書が引き取られることになっても,部外者はもちろんなかのひとにさえ利用しづらい “死蔵状態” になったのでは蔵書の意味がなくなってしまう(図書資産ではあっても).

研究機関での公費購入雑誌が取りやめになって,研究室単位あるいは個人単位での「ライブラリーづくり」に依存する問題点は,その研究室が組織改編などでなくなったとき,あるいは研究者個人が異動や退職でいなくなったとき,遺されたライブラリーが散逸してしまうリスクが高いこと.

◆午前9時,新宿駅.小田原行き快速急行に乗る.都内の気温は午前9時には26.3度まで上がっている.昨日並みの夏日になりそう.車窓は夏の日差しが降り注ぎ,車内は夏の装いが目立つ.午前10時,玉川大学到着.この蒸し暑さで駅からキャンパスまでの上り坂がちとつらい.気温は26.9度,湿度は79%まで上がってきた.先週は大学校舎の全館空調が切られていたが,今日は再び稼働している.玉川大学,エライ! 今日の講義は,前半が系統推定論の概論.休憩後は MEGA を使った実習.分子系統推定の全手順を最初から最後までブラウズしようとしたが,データ入力アラインメントまでで時間切れ.しだいに灰色の雲が広がってきた.午後1時の気温は27.6度.蒸し暑さはなお続く.

◆いつもどおり,経堂でランチして一休みしたのち,午後3時過ぎ,駒場到着.ほぼ8ヶ月ぶりの講師室.五限までまだ時間があるので,さらに一休み.曇り空,気温26.7度.東風.生物統計学講義.今日は初回だったので,全体ガイダンスと統計学概論のはじめの部分.午後5時半に終了.外はもう真っ暗だ.

◆午後8時過ぎ,つくば帰還.都内はどこもかしこも蒸し暑かったが,つくばは気温21度台で,涼しい東風が吹き抜けて快適そのもの.窓全開放で部屋を冷却する.

◆本日の総歩数=10014歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=未測定 / 未測定


9 oktober 2013(水)※神田の系統樹の森に立入る

◆午前5時前起床.気温21.8度.南風が涼しい.曇りところどころ晴れ.真っ赤に燃え立つ朝焼け.朝の観音台.上空は秋の表情でも,低空は灰色のちぎれ雲が強い南風に吹き飛ばされていく.日本海を北上している台風24号の影響だろう.午前8時の気温は23.7度と夏日ラインは目の前.落ち葉を吹き散らす南風がざわめく朝は Carl P. E. Bach のチェロ協奏曲が BGM.鈴木秀美&BCJ.

◆[欹耳袋]はてな匿名ダイアリー「杜子春 - と、ある生物系教授の捏造編 - 」(2013年10月9日)/山陽新聞WebNews「寄島のアッケシソウ大量枯死 ガの食害原因」(2013年10月8日)※「坂巻准教授によると、ジャガイモを食べる害虫・ジャガイモキバガの仲間で体長6、7ミリ」/東大出版会の社屋が本郷から駒場に移転するとは大事件(→ 通知). ぜんぜん知らなかったー.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 分子系統ワークショップ受講者が一名足りないという連絡.あらら,ワタクシのミスでした.ということで,一名追加.しっかり勉強してねー.

◆風速10メートルを越える南風が吹いている.台風24号はすでに温帯低気圧になったようだが,遠く南海上には新たな熱帯低気圧がふたつ産声をあげた.夏日ラインをさくっと越えた観音台にふさわしい BGM はブルックナー交響曲8番だ.もちろんパイプオルガン編曲で.Lionel Rogg 演奏.終楽章の重低音が吹き込む風にこすれ合うブラインドのきしみにかき消される.

◆〈系統樹の森:系統樹を介して樹と人間と知識の諸相を鑑賞する〉本日オープン —— 午後1時,つくば駅.気温28.3度.南からの熱風が湿気をどんどん運んでくる.風速は瞬間的に20メートル.風台風の遺産.では,神保町へ出撃.午後2時半,秋葉原.気温は28.8度まで上がり,夏空が広がる.湿っぽい南風が吹き抜ける駅前.では,神保町を偵察してから,錦町へ.

竹尾見本帖の〈系統樹の森〉展示会場を一周り.紙のことなら紙屋へ行くしかない.一階の「紙ショップ」はかなり広いフロアが紙だらけ.〈系統樹の森〉展示は二階のフロアにて.天井から系統樹がずらりとぶらさがっている.さすが,紙のプロと印刷のプロがコラボするとクォリティ高い.今回の企画展示には,竹尾の紙を用いて美麗な特殊印刷の技術をPRするという面もある.会場の一角には使用された紙と印刷方法の解説コーナーあり.まだ時間があったので,夕暮れ間近の喫茶店〈カラコルム〉にて一休み.すずらん通りを一周りして,午後6時からは竹尾見本帖にてオープニングパーティ.それまでは控室にて待機する.都内は南からのビル風がものすごい.

この隙間時間に竹尾の冊子〈Papers〉の取材あり.このインタビューは『系統樹曼荼羅』の共著者である杉山さんが対応してくれる.ワタクシはいないふりをする.

  • [神保町](承前)杉浦康平+松岡正剛『ヴィジュアルコミュニケーション』(1976,講談社)がルーツか. posted at 17:44:10
  • [神保町](承前)「テクスト」に対する「図版」の地位の復権. posted at 17:45:16
  • [神保町](承前)Edward R. Tufte の『Beautiful Evidence』が登場した.古い図像の “レタッチ” は実は創造的であるという点が重要. posted at 17:50:51
  • [神保町](承前)紙のおおもとは樹である(杉浦康平). posted at 17:51:54
  • [神保町](承前)今回の印刷実験は「コールドフォイル印刷」をできるだけ薄い紙に印刷すること.印刷業界ではかつてない成果とのこと. posted at 17:53:41
  • [神保町](承前)杉浦康平さん,登場. posted at 17:55:55
  • [神保町](承前)印刷ワザの数々が奥深い. posted at 18:01:53
  • [神保町](承前)若いデザイナーは最先端の印刷技術をもって「紙」に挑戦してほしい,とのこと. posted at 18:08:24

◆インタビューが終わり,午後6時過ぎから〈系統樹の森〉展示会場にてオープニングパーティ.製紙業界関係者とデザイナーさんが数十名勢ぞろい.杉浦さん,竹尾の社長さん,杉山さんの挨拶や乾杯が続く.竹尾はウォーターフロントに広大な倉庫を持っていて,紙の注文に即応できる体制をつくっているとのこと.たくさんの名刺交換ありまくり.手前右でオーラを放っているのが杉浦康平さん.午後8時過ぎから,二次会.学士会館の中華料理〈紅楼夢〉にて.1970年代の昔話いろいろ.松岡正剛・秋山邦晴・高橋アキ・武満徹・日高敏隆などの名前が飛び交う.当時の人脈ネットワークがうかがえる.

◆午後11時,ホテル帰還.明日は朝から夕方までお座敷が二連続.夏のような天気が続くらしい.

◆本日の総歩数=9207歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)=94.2kg(−0.5kg)/ 30.0%(−0.3%)


8 oktober 2013(火)※真夏日すれすれの蒸し暑さ

◆午前5時前起床.濃霧.気温19.5度.夜明け前の霧筑波.夜明けの霧がまだ晴れない観音台は湿っぽい空気が淀んでいる.午前8時の気温は21.2度.今日も夏日ラインを越えて蒸し暑くなるという予報なので夏の装いで登場.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 明日から始まる竹尾見本帖〈系統樹の森〉展示の直前準備でばたばたしている.神田錦町の会場はもちろんばたばた.遠く離れたつくばもなんやかんやとばたばた.印刷された系統樹展示プレート計55枚はいま会場配置されている最中だろう.それとは別に,会場展示する古い系統樹本を展示ケースのサイズを勘案して2点選んだ.

  • Ernest Hatch Wilkins『The Trees of the Genealogia Deorum of Boccaccio』(1923年刊行,The Caxton Club, Chicago, xii + 29pp. with 24 plates → 目次)※14世紀の作家ジョバンニ・ボッカチオによるギリシャ・ローマ神話の神々の系譜.米国シカゴに本拠地を置く愛書家の集まり〈カクストン・クラブ〉が限定160部だけつくった復刻本.使われた紙はイタリア屈指の製紙会社ファブリアーノで手漉きされた.
  • Max Fürbringer『Untersuchungen zur Morphologie und Systematik der Vögel, zugleich ein Beitrag zur Anatomie der Stütz- und Bewegungsorgane. I & II』(1888年刊行,Verlag von T. J. Van Holkema,Amsterdam / Verlag von Gustav Fischer, Jena,L + S. 1-834 / S. 835-1751 + 30 Tafeln → 紹介上巻目次下巻目次)※ドイツの著名な鳥類学者マックス・ヒュルブリンガーによる鳥類体系学のモノグラフ.1800ページにも及ぶテキスト部分の他に,アムステルダムのトレスリング社で刷られた彩色石版画30葉が付けられている.この鳥類系統樹は三次元的な構図で描かれている.

とりあえず,直前宣伝を諸方面に打ったところ.

◆正午前の気温が29.2度って真夏日すぐそこ.洞峰公園〈モルゲン〉に食パン電話注文だん.最近は予約しないと買えなくなってきたモルゲンの食パン.つくばにこれだけたくさんパン屋があってもなお売り切れるのは実力だから.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 今年のつくば分子進化ワークショップの受講者選抜作業完了.例年よりも応募者が少なくて,2.5倍ほどの倍率だった.ついでに,ワークショップでの使用ソフトウェアを各講師に問い合わせ.電農館PC実習室のパソコンは,去年まではXPだったが,今年はすべてWindows 7に更新されたとのこと.

◆[欹耳袋]Stephen M. Stigler 2013. The True Title of Bayes's Essay. Statistical Science, 28(3): 283-288.

◆[蒐書日誌]ご恵贈ありがとうございます:青木淳一『博物学の時間:大自然に学ぶサイエンス』(2013年9月5日刊行,東京大学出版会,東京,x+197+4 pp., 本体価格2,800円,ISBN:978-4-13-063338-3 → 版元ページ).カバージャケットはもちろん「ササラダニ曼荼羅」! 

第8章第4節「分類学者の最期」に書かれていること:「分類学者はある年齢に達して老い先短くなったら,研究をストップし,まずいままでに記載したタイプ標本に納入すべき博物館の登録番号をつけ,なるべく早い時期に博物館か大学に納める」(p. 190)/「家族の多くは,残念ながら当人の研究やコレクションに無関心である場合が多く,生前に寄贈場所を指定して頼んでおかないと,ゴミのように処分されかねない」(p. 190).遺言みたいなエンディング.

—— 日本語書名は『博物学の時間』だが,英語書名は『A Return to Natural History』となっている.英語の『博物学への回帰』の方が訴求力があると思う.

◆本日の最高気温は,午後2時過ぎの29.5度.室温は28.5度.これから西日の殺人光線が差し込む時間帯だから,早々に撤収した方が身のためかも.西日の猛攻を受け,室温は29度を越えた.真夏日ラインに達したらあっさり白旗を振って,即時撤収しよう.ジョスリン・ゴドウィン『キルヒャーの世界図鑑:よみがえる普遍の夢』(1986年)やフランセス・イェイツ『ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス教の伝統』(2010年)やアタナシウス・キルヒャー『普遍音樂:調和と不調和の大いなる術』(2013年)など工作舎本が目の前にずらり.今日はもう終わったな.夕方,駐車場で空を見上げたら,秋らしい筋雲だった.台風24号は関東に影響なく,あさっての方向に突き進むようだ.

◆明日の午後半日は年休にしたから,神保町に早々と出撃するん.

◆本日の総歩数=2805歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=94.7kg(−0.2kg)/ 30.3%(−0.2%)


7 oktober 2013(月)※季節はずれの夏日の昼下り

◆午前5時前起床.気温20.4度.冷え込みなし.曇り空の観音台は朝から湿度が高め.午前8時の気温は21.1度.今日は夏日ラインを越えるとの予報だったので,もちろん半袖.というか,この秋はまだ一度も長袖の番がまわってこない.

◆[欹耳袋]日本学術会議若手アカデミー委員会若手研究者ネットワーク分科会「【緊急アンケート】改正労働契約法に関する若手研究者アンケート 集計結果報告」(2013年10月3日)

◆午前の┣┣" 撃ち —— 今週から始まる東大理学部「生物統計学」の講義内容と半年分の配布資料を〈租界R〉で全部公開しました./〈統計学へのお誘い本リスト・7-October-2013 版〉を公開しました./そういえば,十数年前のつくばでの数理統計研修で,開講前の講義室を暗くして,四隅で香木を焚きしめ,スティーヴ・ライヒの Drumming を BGM に流したことがあった.あとで受講生から「憑依しそうですからやめてください」と懇願された.センセイは 教 室 で は 何やったっていいんだけどさ.

◆青空に夏の雲が浮かぶ午後は26.6度まで気温が上がった.居室の窓はもちろん全開放,扇風機がぶんぶん回っている.

◆[欹耳袋]サイエンス誌科学コミュニケーション特集号 —— Science / AAAS | Special Issue | Communication in Science: Pressures and Predators | 04 October 2013.この特集に掲載された記事:John Bohannon | Who's Afraid of Peer Review? | Science 4 October 2013: Vol. 342 no. 6154 pp. 60-65. DOI: 10.1126/science.342.6154.60 が論議を呼んでいる:

  • バイオ系研究室PC管理担当のメモ「オープンアクセス誌の玉石混淆ぶりが明るみに」(2013年10月5日)※「科学の中身をろくに見ないでアクセプトし、高い掲載料を投稿者に要求するなんてまったくひどい話だし、こんな物が放置されて生き残ってしまうのも腹立たしい」
  • bjoern.brembs.net | Science Magazine rejects data, publishes anecdote | 4 October 2013.※「it should come as no surprise that Science Magazine publishes a news story on an ill-conducted sting operation, an anecdote without proper controls」— “おとり捜査” とは言い得て妙.
  • 殺シ屋鬼司令「オープンアクセスのことは嫌いにならないでください!」(2013年10月5日)※「研究者でも、ScienceとかNatureの、「論文以外」の記事って読んだことある人って凄く少なかったりするのだろうか」.確かにそうかも.とくに,ひとつひとつの論文のみをダウンロードしていると,それ以外にどんな記事が載っているかを知る機会はきっとないだろう.
  • ScienceNewsLine「ピアレビューなんて怖くない、嘘の論文を学術専門誌に投稿するとどうなるのか?」(2013年10月6日)※「オープンアクセスの学術専門誌の場合、ピアレビューを謳っている場合においても、むしろリジェクトされる方が珍しいとも述べている」

John Bohannon 記事のポイントは,内容的に明らかに瑕疵のあるええかげんな論文をわざと OA ジャーナル304誌に投稿したところ,半数を越える157誌が受理してしまったという “投稿実験” の報告だった.OA ジャーナルの査読体制と品質管理が甘すぎると結論されている.

「オープンアクセス雑誌の編集委員を引き受けたが,ぜんぜん投稿がない」とか「ジャーナルがまったく出版されていないみたい」という話は身近でも聞く.以前も情報クリップしたが:leeswijzer「Predatory academic open-access journal の脅威」(2013年4月12日),素性のアヤシい(しかも投稿料をふんだくるだけの) “predatory journal” はたくさんある.

Predatory academic OA journal については昨年の Nature にも警告記事が出ていた:Nature News | Predatory publishers are corrupting open access | Nature 489 | 179 | 13 September 2012 | doi:10.1038/489179a.この手の性悪ジャーナルのリストもつくられ,年々急速に増えていることがわかる:Scholarly Open Access: Critical analysis of scholarly open-access publishing

—— John Bohannonの「投稿実験」は,明らかにかの「The Sokal Affair」の模倣だよねー.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 10月11日(金)午後の慶應義塾大学文学部〈文献学の世界:世界を収める/読み解く1冊の本〉での講義「生物・言語・写本:系統推定論の歴史とその普遍性について」のハンドアウト一式を送信完了./死神とか洗脳とか言っているスキを狙って,筑波事務所から分子系統ワークショップの “出家者” をぬかりなく選抜せよとの御下命あり.今年もそういう季節になったか./東京農大昆研から毎年恒例OB会のアナウンスあり.11月2日(土)〜3日(日)に開催される農大収穫祭(厚木)に合わせて,2日(土)夜にOB会を決行するとのこと.参加の返事を送ったが,帰れなくなりそうな気配ががが.

◆夕暮れタイム.糸のように細い三日月が夕焼け西空に浮かんでいる.斜め上には宵の明星.台風24号は9日(水)夜から10日(木)朝にかけて関東再接近かな.水曜の夜は都内泊だ.

◆本日の総歩数=2574歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=94.9kg(+0.4kg)/ 30.5%(+0.2%)


6 oktober 2013(日)※秋めくつくいちは雨上がり

◆午前6時起床.雨上がりの曇り空.気温18.3度.北の風.台風23号が猪突猛進して中国大陸に去っていったが,続く台風24号が大きくUターンして今週後半に来襲しそうな感じ.連日イベントがあるのに困ったことだ.

◆[欹耳袋]農環研次年度購入雑誌に関する二次調査アンケートを返信完了.Wiley の一括購読を中止することになった.残された予算枠での “復活折衝” がこれから始まるが,かなり多くの進化学・体系学・系統学・統計学・生物地理学関連のジャーナルにアクセスできなくなりそう.購入雑誌の所内選定基準が所内での利用実績(ダウンロード数)あるいは引用数によって大きく左右されるので,所内的なマイナーな研究分野の場合どうしても購入希望が「かき消されてしまう」傾向はしかたがない.とりあえず,ぜひとも “復活” してほしい雑誌だけコメントを返したが.

初回アンケート時の研究員の「声」をざっと読むと,雑誌購読費の削減への対抗策はそれぞれ苦労してやりくり算段しているようすがうかがえる.研究所経費がなければ,研究室経費,それもダメなら私費購入も.この流れはしだいに強まってきた.研究所としての公共的ライブラリー構築のあり方などという話はとうの昔にどこかに消え去り,いかにして個々の研究者がひとりひとりこの逆境を生き延びられるかというサバイバルに焦点が絞られてきた.

—— ワタクシの場合は,雑誌も書籍もかなり前からすべて「私費購入」しているので,個人的な研究環境はいまのところ保全されている.

◆正午の気温21.7度.曇り空.やや蒸し暑い.中央公園の〈つくいち〉にちょいと顔出し.いつもより店の数が少ないかな. 〈スガヤコーヒー〉にてかぼちゃのクートゥ(マイルドなカレー)をいただきました.

◆薄曇りで湿っぽい昼下がり:田中美穂(編)『胞子文学名作選』(2013年9月23日刊行,港の人,鎌倉,358 pp., 本体価格2,600円,ISBN:978-4-89629-266-4 → 版元ページ)読了.胞子が胞子が〜,黴〜,苔〜.さ,みなさん,全身粉っぽくなりませう.ワタクシ的には,空想空間的な小川洋子「原稿零枚日記(抄)」の「苔料理専門店」が気になってしかたがない.ミズゴケの食前酒,ムクムクゴケの蒸し物,ウマスギゴケの天ぷら,そしてマルダイゴケの石焼.『胞子文学名作選』を読み終わったとたん,西の空から夕陽が差し込んできた./Togetter -「『 胞子文学名作選 』 のまとめ」.ひょっとして飯沢耕太郎(編)『きのこ文学名作選』(201011月刊行,港の人,鎌倉,本体価格2,600円,ISBN:978-4-89629-230-5 → 版元ページ)を買いそびれたのは一生の不覚だったりするのだろーか(震え声).

◆[欹耳袋]コモンポストムービー「ここまで速く叩けるの!?凄まじいスピードで木琴を叩くスピード木琴演奏がスゴイ!!」(2013年5月20日)※シロフォンならでは.マリンバではこの音色は出せない.

◆[蒐書日誌]とても古い本に系統樹が —— Carl Eduard von Eichwald 1829. Zoologia specialis quam expositus animalibus tum vivis. ※MCZ Ernst Mayr Library.本書で Eichwald が描いた「動物の生命の樹」は先立つ Pallas の本に発想を得たらしい:Peter Simon Pallas 1766. Elenchus zoophytorum.

◆涼しい風が吹き抜ける夜は安眠保証.今週はイベントと高座がいくつも折り重なっている.

◆本日の総歩数=2358歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=94.5kg(0.0kg)/ 30.3%(+0.1%)


5 oktober 2013(土)※冷たい秋雨に濡れる金木犀

◆午前5時前起床.気温16.5度.冷たい雨がしとしと降り続いている.午前6時の時の鐘とともに,遠くから段雷の轟音がずしんずしんと響きわたる早朝.いつまでも段雷が響きわたるなあと思ったら,今日は〈第82回土浦全国花火競技大会〉が開催されるんだった.雨降っててもやるぞーという意思表示か.その後も雨は降ったりやんだり.

◆[蒐書日誌]三上修『スズメ:つかず・はなれず・二千年』(2013年10月4日刊行,岩波書店[岩波科学ライブラリー〈生きもの〉・213],東京,ISBN:978-4-00-029613-7 → 版元ページ)※サブタイトルがええな./約13年前の書評を改訂公開した:チャールズ・シンガー著[西村顯治訳]『生物学の歴史』(1999年10月1日刊行,時空出版,東京,本体価格15,000円,xii+513pp., ISBN:4-88267-026-7).

◆[欹耳袋]日本経済新聞「雇用特区の対象者、弁護士などに限定 解雇規制を見直し」(2013年10月4日)※「修士号・博士号や弁護士・公認会計士といった資格を持つ人だけに適用」「専門的な能力を持ち職場を選びやすい人材に対象を絞る」— しかし,「修士・博士」は “資格” といっても国家試験があるわけじゃなし.同じ「士」が付いているからといって,弁護士や公認会計士と十把一絡げにされても困る.

◆正午の気温19.3度.雨降ってないみたいだし,珈琲豆の買い出しに出かける.〈コーヒーファクトリー〉にてカプチーノとともに田中美穂(編)『胞子文学名作選』(2013年9月23日刊行,港の人,鎌倉,358 pp., 本体価格2,600円,ISBN:978-4-89629-266-4 → 版元ページ)を読み進む.雨を吸った胞子本はしっとりと湿って黴が生えそうなとてもいい感じ.

霧雨に濡れながら洞峰公園往復.〈モルゲン〉はいつもの食パンが売り切れだったので,モルト食パンとチーズアモーレを代わりにゲット.遊歩道は金木犀の香りが漂い,そこかしこにどんぐりが転がっていた.秋本番.午後2時の気温は19.2度と昨日と同じく20度に達しない.

◆[欹耳袋]「字」いろいろ —— カレントアウェアネス・ポータル「国立国語研究所の所蔵する『古今文字讃』のデジタル画像が試験公開」(2013年10月4日)|古今文字讃閲覧システム./Togetter -「鳥海さんによる「京都の文字」」/RocketNews24「「々」 ← これなんて入力して変換してる?」(2012年1月11日)※「どう」と入力→「々」「〃」「ゝ」「ゞ」変換OKだったのか.(「佐々木」と入力しては「佐」と「木」を消していたワタクシ)

◆この雨の中を土浦方面からは断続的にときどき花火が打ち上がる音が響いてくる.雨夜の午後6時,土浦花火大会がいよいよ始まった.天気がよければ窓から見えるのだが,今年はぜんぜんダメ.尺玉が打ち上がる轟音だけは地響きとともに伝わってくる.

◆本日の総歩数=8448歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=94.5kg(−0.1kg)/ 30.2%(−0.3%)


4 oktober 2013(金)※観音台に冷たい秋雨が降る

◆午前5時起床.気温15.7度.冷たい雨が降り続く.北東風が吹き抜ける夜明け前.昨夜は MacBook Air がバッテリー切れで成仏してしまったので,しかたなく DELL のノートパソコンでごそごそしている.慣れない Win XP でストレスフル.先日来,自宅の立駐の調子が悪かったが,今朝はかなり苦労した.これまたストレスフル.管理会社に電話してとりあえず対応を依頼した.ときおり雨が降る観音台は気温は15.0度と昨夜から下がり続けている.肌寒いけれどもまだ半袖で大丈夫かなというぎりぎりライン.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 来週から始まる〈系統樹の森〉展示の解説文の校閲がとても厳しいとのこと.竹尾,おそるべし.

◆[蒐書日誌]穴だらけ本が着便!:田中美穂(編)『胞子文学名作選』(2013年9月23日刊行,港の人,鎌倉,358 pp., 本体価格2,600円,ISBN:978-4-89629-266-4 → 版元ページ).穴ぼこだらけ,向こう側が透ける紙,「ああ.そこに私の屍を」,黴が黴が〜.版元ページによると,通常版の他に「『胞子文学名作選』苔バージョン/限定300部」もあるらしい.「苔ばーじょん」って…….

◆[欹耳袋]毎日jp「さまよう入試」連載記事 —— 「さまよう入試:/2 私大の半数、学力試験なし 形だけの儀式に」(2013年10月1日)※「学力が厳しい生徒にはAOや推薦を勧めている」/「さまよう入試:/3 絶対評価、信用できず 「AO」甘い評定」(2013年10月2日)※「絶対評価は生徒個人の達成度で判定するため「みんな5」もあり得る」/「さまよう入試:/4 「到達度テスト」の導入 省内縦割りの壁」(2013年10月3日)※「テスト結果は大まかに段階別の「到達度」という指標で提示。試験教科・科目も見直し、複数回受験を可能にするという」—出題は誰が?/「さまよう入試:/5止 問題「初出」暗黙のルール 公平性からの脱却」(2013年10月4日)※「作問担当教員の心理的負担を減らすため」「主観的論点も含めた入試に踏み切ってほしい」

◆午後の┣┣" 撃ち —— 兼業申請の手続き不備.フレックス変更+年休届+兼業願の三点セットを耳を揃えて再提出完了.窓の外は曇り空.午後の最高気温は17度台の涼しさだった.再提出した書類に不備があって,間髪入れず速攻で差し戻し.訂正して再提出.事務書類は何回も往復しないとケリがつかない.それでも完全にはならない.

◆[蒐書日誌]通崎睦美『木琴デイズ:平岡養一「天衣無縫の音楽人生」』(2013年9月9日刊行,講談社,東京,342 pp., ISBN:978-4-06-218592-9 → 書評目次版元ページ|著者プログ〈通崎好み製作所〉)書評の書き足し:アメリカの「木琴黄金時代」(19世紀後半から20世紀前半)について,本書の第2章「木琴王国アメリカ」(pp. 45-62)で詳しく述べられている.〈ディーガン〉社の数々の名機もこの時代につくられて演奏されたとのこと.輝かしい1920年代が過ぎ,クラシックの木琴から現代曲のマリンバへの移行,あるいはヴォードヴィルの木琴からジャズのヴィブラフォンへの移行とともに,木琴の黄金時代が終焉を迎えることになる.

さらに,第10章「木琴からマリンバへ」(pp. 233-252)では,日本の歴史的事情を振り返る.戦前は本書の主人公である平岡養一や彼のライバル・朝吹英一ら名だたる木琴奏者が活躍した日本は,1950年以降,しだいにマリンバが勢力を持つようになり,1962年に力関係が逆転したと著者は言う.

ワタクシが京都・藤森の聖母幼稚園でマリンバ教室に通い出したのは,5歳のときからだったから1963年のことだった.ピアノ教室とヴァイオリン教室とともにマリンバ教室が開設されていた.祇園会館での発表会でも足段に乗ってマリンバを叩いた記憶がかすかにある.その後,小学校に入ってから YAMAHA 400C のマリンバが自宅に届いたとき(1969年),搬入業者が「この400Cは京都で三台目の納入です」と言っていた.あのときにはすでに木琴ではなくマリンバの時代だったのだろう.

〈ディーガン〉社の上記アーカイヴを見ると,朝吹英一の愛器「Artist Special 264」はC-Cの4オクターヴ,そして平岡養一が使った木琴「Artist Special 266」はF-Cの4.5オクターヴあった.さらに大きな5オクターヴ(C-C)の木琴「Artist Special 268」もディーガンはつくっていたようだ.現在の木琴よりも単に音域が広いだけなく,巨大でかつ重かったらしい.これは木琴のもつイメージを塗り替えてしまう.いずれも1920年〜30年代の木琴黄金時代の最盛期の楽器で今となってはアンティークとしてでなければ入手不能だろう.

—— 難があるとしたら,文献リストはちゃんとあるのに,人名索引と事項索引がないのが玉に瑕かな.

◆[欹耳袋]しんぶん赤旗「全国の国立大教授ら「賃金支払いを」/減額は不当 各地で裁判」(2013年10月4日)※「法人化で疲弊しているうえに、賃金カットでは、モチベーションはあがらない」

◆夕暮れ撤収.帰りしなに研究学園のケーズデンキで MacBook Air の MagSafe Power Adapter を買ってきて,やっと充電できるようになった.Win XP とはしばし縁切りできる.昨日は真夏日の暑さだったのに,今日は一転して肌寒い空模様.夕餉には〈神亀〉「純米吟醸ひこ孫」のぬる燗と湯豆腐をば.

◆本日の総歩数=3904歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=94.6kg(−0.8kg)/ 29.9%(+0.1%)


3 oktober 2013(木)※町田のお座敷への定例出撃

◆午前3時半起床.気温18.3度.西風が涼しい.午前5時,東の空を見やれば,鮮やかな朝焼け.

◆[蒐書日誌]「分類学と系統学について知るための参考文献リスト」(Version 2-October-2013)を〈結界〈T〉の一里塚 —— 彷徨する系統樹思考者のために〉で公開しました [pdf].新刊数冊と日本語の入門書を追加.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「東大23位、アジア最高位維持 英誌世界大学ランキング」(2013年10月3日)|Times Higher Education | World University Rankings 2013-2014: London outruns UK regions | 2 October 2013.

◆定例町田出撃の朝 —— 午前7時半,つくば駅.今朝は曇って蒸し暑い.今朝はダイヤ遅延なくスムーズに新宿駅到着.通勤ラッシュの名残の混雑.都内は午前8時の時点で24.9度と夏日ライン直前.今日は夏の服装で大正解.小田急で新百合ヶ丘にて各停に乗り換え.まぶしい青空と夏の日差しと北風.気温は25.8度.MacBook Air と DELL Inspiron mini を2台持ち歩くとさすがに重い.玉川大学の坂を上って,あっつ〜.

空調の入らない講師控室にて,本日配布するソフトウェアとドキュメント一式の用意を完了.午前11時から講義開始.MEGA のインストールは問題なし.ところが,PhyloWidget がぜんぜんダメ.このソフトウェアは系統樹の “ことば” を理解するのにとても効果的な教育用ツールなのだが,とにかく気難しくて,JAVA が入ってないの,このブラウザーじゃダメとか文句を言いまくる.去年は大丈夫でも,今年はダメということもある.全員の持参PCにインストールすることは断念した.午後1時に講義終了.正午前に28.5度まで上がって蒸し暑いことこの上なし.

いつものように経堂駅で途中下車.〈はるばるてい〉にてギリシャ帰りのマスターから「千円札プロジェクト」の実技講習を受けた.注文した香麺はほったらかし(笑).たった2時間の講義のために往復6時間という通勤時間は一日仕事を意味する.来週からは駒場での夕方のお座敷も始まる.午後3時,秋葉原.お昼すぎに28.8度まで上がった都内の気温はなかなか下がらない.午後4時前,つくば帰還.晴天.吹き抜ける東風が涼しいのはシアワセ.

◆[蒐書日誌]生物学史の通史本 —— そういえば,最近出版された生物学史(通史)本はまったく思い当たらない.進化学とか体系学のような個々の生物学分野ごとの歴史本なら多々あるのだが.1970年代なら,たとえば中村禎里『生物学の歴史』とかガーランド・アレン『20世紀の生命科学』みたいな典型的な通史がある.比較的新しいところでは,ジョン・A・ムーア[青戸偕爾訳]『知のツールとしての科学:バイオサイエンスの基礎はいかにして築かれたか(上・下)』(2003年1月15日刊行,学会出版センター,ISBN:4-7622-3007-3 [上巻] / ISBN:4-7622-3008-1 [下巻] → 書評目次)とかチャールズ・シンガー著[西村顯治訳]『生物学の歴史』(1999年10月1日刊行,時空出版,東京,本体価格15,000円,xii+513pp., ISBN:4-88267-026-7 → 書評)を読んだことはある.いろいろ考えてみたが,Ernst Mayr『The Growth of Biological Thought: Diversity, Evolution, and Inheritance』(1982年刊行,Harvard University Press, Cambridge, xiv+974 pp., ISBN:0-674-36445-7 → 版元ページ)が(比較的)最近刊行された生物学全般にわたる通史本としては今でもベストチョイスかもしれない.

◆巡業高座にいつも持ち歩いていた MacBook Air の電源コードが断線してしまった.代替品をすぐに買わないといけないのだが,互換モノはぜんぜんダメみたいね.かといって,純正品だったら安心かと言えば,「Apple 45W MagSafe 電源アダプタ for MacBook Air」は方々でフルボッコのタコ殴り状態だったのか(知らなんだ)→ Macストアレビュー.ワタクシもコードが根本で断線した.しかし,文句を書いてもバッテリーはかまわずどんどん減っていく…….

—— そうこうするうちに,MacBook Air のバッテリー残量が真っ赤に…….バッテリー切れにより,今夜は早々に離脱とあいなった.

◆本日の総歩数=9451歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=95.4kg(−0.4kg)/ 29.8%(+0.6%)


2 oktober 2013(水)※台風通過で雨また雨が続く

◆午前4時半起床.雨また雨.気温21.2度.台風22号接近.雨足が強くなってきた.生暖かい雨が降り続く観音台は朝から蒸し暑い.午前8時の気温は21.4度.台風は関東近海を北上している.

◆[欹耳袋]〈青空+BinB〉 —— カレントアウェアネス・ポータル「“青空文庫を縦書きで読む” 「青空+BinB」が公開」※ボイジャーが公開した「縦書き」読書サイト → 〈青空+BinB:青空文庫を縦書きで読む〉.ちらちら覗いた感じではけっこう読みやすいかも.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 最後の二頭の分割┣┣" を征伐し,これにて〈系統樹の森〉展示に出展する55枚の図版すべてのキャプションは完成した./主催の竹尾から展示初日のパーティに関する事務連絡あり.二次会が予定されているとのこと.こりゃ都内泊を覚悟しないとダメかも./所内領域会議(10:30〜11:30).年末までは本館耐震工事で90デシベルの騒音が響きわたるらしい./農環研の次年度購入ジャーナルの件. Springer のみ残して Wiley を購読停止にするとしても,財政逼迫の根本問題がぜんぜん変わっていないから,単なる「延命措置」にすぎない.オモテ稼業の統計学関係雑誌もウラ稼業の進化系統学関係雑誌もほとんどすべて削減されてしまうもんねー.交付金は定率削減され,大手の雑誌購読料が年々上昇する状況が続けば,その結末は誰にでも想像できる.

◆[蒐書日誌]通崎睦美『木琴デイズ:平岡養一「天衣無縫の音楽人生」』(2013年9月9日刊行,講談社,東京,342 pp., ISBN:978-4-06-218592-9 → 目次版元ページ|著者プログ〈通崎好み製作所〉).読了.おもしろすぎてどうしようもない.同業者だからこそ読み取れる内容がある.

アメリカの “木琴デイズ” を築いた栄光の木琴メーカー〈ディーガン〉.ホンデュラス産樹齢千年のローズウッドを買い占めて木琴をつくるなんて,(いろんな意味で)現在ではありえへん.ディーガン製の廃版シロフォンなら,あの〈トゥーランドット〉の「バス・シロフォン」パートの低音域まで十分カバーできることを知った.プッチーニは同時代のディーガンの製品を知っていたということか.すでになくなってしまったこの会社の「歴史的名品」の情報はすでにアーカイヴされている.

—— 京都エッセイ本とか着物本なんかいいから,著者は日米の「木琴史」をもっともっと解明してほしい.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 昼休みのUPOVがらみ統計コンサルタント業務終了./今月の不在申請書類(出張・兼業・年休・フレックス変更)を耳を揃えて提出した.今月の農環研不在率は「8不在日/22労働日=36%」なのでそこそこ優良./午前の所内領域会議でも説明を受けたが,MAFFIN が Gmail や Yahoo など外部リソースに対して “鎖国” した背景はかなり揺るぎないものらしく,今後ユーザーからクレームがあっても変更しないとのこと.了解.こちらは各自で適当に生きるすべを探すから./微小┣┣" どもがまとわりつく昼下がり./明日の玉川大学お座敷のしたくがやっと終わった.

◆[欹耳袋]NHK NewsWeb「働く女性の3割「3歳まで家で育児を」」(2013年9月30日)※お金or時間をかけてアウトソーシングしないと両立はムリでしょ.何でもかんでも全部(ひとりで)やりこなすことはできないので,対価を支払ってでも確保すべき一線はあると思う./マーシュ「6500年前の言語が音声化。」(2013年9月30日)→ MailOnline 元記事./『数理科学・2013年10月号』特集〈分類する《数理科学》:なぜ分けて考えるのか〉— それはヒトの “さが” なんですよ.

◆台風由来の雨雲はすでに通り過ぎ,西から晴れ間が広がってきた.そろそろ撤収タイム.台風一過の夕焼けから即座に夕暮れへ.蒸し暑い空気が淀んでいて,不快指数がとても高い.

今宵は久留米・山口酒造場の〈庭のうぐいす〉特別純米「ひやおろし」の一升瓶を開栓.一夏を越した旨味あり.アテは行者にんにく醤油で下味をつけた和風ローストビーフとナポリタン,そして野菜サラダ.季節はひやおろしの花盛り.

◆[蒐書日誌]椎名雄『祭魚洞 渋沢敬三:5315日の記録』(2013年8月25日刊行,遊人工房,本体価格2,000円,ISBN:978-4-903434-61-2 → 版元ページ)|渋沢敬三アーカイブ記事「【新刊紹介】 写真集『祭魚洞渋沢敬三 : 5315日の記録』(撮と文 椎名雄)」(2013年10月2日).

◆明日は町田のお座敷だ.天気予報によるとすっきり秋晴れにはならないらしい.

◆本日の総歩数=2536歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=95.8kg(+0.6kg)/ 29.2%(−0.8%)


1 oktober 2013(火)※本降りの雨に濡れる神無月

◆午前5時前起床.気温19.7度.今日から神無月.今月最初の米とぎ夜明け前.雨が降り続く明け方.台風23号は日本直撃コース? その前に関東をかすめる台風22号に気をつけよう.しだいに雨足が強まって,本降りというか土砂降りに.雷まで轟く始末.

◆夜明け前の┣┣" 撃ち —— カレンダーをめくる.今月は遠出の機会はまったくない.竹尾見本帖〈系統樹の森〉展示が10月9日(水)から開始.その準備に連日追われている.今日もその分割┣┣" の放流を続ける予定./京都との遠距離往復の間にメールボックスに「至急」という文字が飛び跳ねていた.未決メールを一網打尽.とにかく消し去ること./メーリングリスト月例アナウンス送信.

◆[自然を名づける]本日の打音:日本経済新聞書評 — 長野敬「分類学の変遷をたどる:ヨーン『自然を名づける なぜ生物分類では直感と科学が衝突するのか』」(2013年9月29日).近いうちにオンライン公開されるだろう.※公開されました→記事

◆[欹耳袋]MAFFIN の「鎖国」について —— MAFFIN のウェブ閲覧制約が厳しくなったので,今日からは農環研でも e-mobile を多用することになりそうだ.MAFFIN 内から Gmail につなぐことは不可能であることを確認.MAFFIN から Gmail につないだときの警告文:「あなたのアクセスしたウェブページは、研究・業務上アクセスする場合に、カテゴリとして問題があると判断されました」ですって! Google Group もアウト.農水省MAFFINは10月1日をもって「鎖国」しました,ということか.ワタクシの場合,メイン機がノートパソコンだし,常時 e-mobile を持ち歩くので実害はいっさいない.だから,笑い話として晒しているが,ほんとうにどうするんだろーか.MAFFIN からの自立をはかることは重要かもしれない.沈黙は罪深きことなり.

◆[蒐書日誌]読書の秋.着便本が新たに積み上がってきた —— モリー・バーンバウム[ニキ リンコ訳]『アノスミア:わたしが嗅覚を失ってからとり戻すまでの物語』(2013年9月20日刊行,勁草書房,東京,iv+338 pp., ISBN:978-4-326-75051-1 → 版元ページ).ご恵贈感謝/斉藤雅樹『続・大分の極上名湯』(2012年10月25日刊行,おおいたインフォーメーションハウス[九州十色],大分,127 pp., ISBN:978-4-9902574-1).前著:斉藤雅樹『大分の極上名湯』(2003年10月刊行,おおいたインフォーメーションハウス[九州十色],大分,127 pp., ISBN:499017691X)に続く第二弾.初冬にまたまた別府に行くので湯けむりガイドブックとして.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 本降りの雨がざあざあ降り続く観音台はいたるところ水浸しになっている.午前8時の気温は19.0度.さて,今月の┣┣" が雁首揃えて並んでいる./MAFFIN は真っ黒な暗雲が垂れ込めているが,空は雨雲が通りすぎて青空が見えてきた./今日から配属になる新人さんが辞令をもって来られたので,しばしお話をする.べいづな統計使い(魔法使い)の若手研究者なので,ゆくゆくは統計研修の講師としてホグワーツ統計魔術学校の教壇に立っていただこう./お昼前,また小雨がしとしと降りだした観音台.

◆[蒐書日誌]まだまだ積み上がるぞ —— パスカル・メルシエ[浅井晶子訳]『リスボンへの夜行列車』(2012年3月25日刊行,早川書房,東京,486 pp., ISBN:978-4-15-209281-6 → 版元ページ).本書を原作とする映画〈Nighttrain to Lisbon〉も機会があったら見てみたいものだ./清水玲奈『世界で最も美しい書店』(2013年2月27日刊行,エクスナレッジ,東京,223 pp., 本体価格3,800円,ISBN:9784767815183 → 版元ページ).前著の「本屋本」二冊:清水玲奈・大原ケイ『世界の夢の本屋さん』(2011年7月2日刊行,エクスナレッジ,東京,215 pp., 本体価格3,800円,ISBN:9784767811475 → 版元ページ)|清水玲奈『世界の夢の本屋さん2』(2012年7月17日刊行,エクスナレッジ,東京,223 pp., 本体価格3,800円,ISBN:9784767814032 → 版元ページ)に続く第三弾.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「のんびりごとごと、ドイツローカル線の旅」(2013年9月30日)※わ,モリーだ.Cf.: Tagebuch in Rostock「ロストック街歩き,バート・ドーベランでモリーに乗る」(2013年8月3日)

◆午後の┣┣" 撃ち —— 昼休みも続く┣┣" 撃ち.一頭撃っては自分のため,もう一頭撃っては自分のため.午後3時,朝から乱射し続けた分割┣┣" は残すところあと十頭まで減ってくれた.もうちょいだ.午後5時前,分割┣┣" はすべて撃ち果たした.これにて撤収.

◆夜,長野の小布施ワイナリーがごく少量だけつくっている〈ソガ・ペール・エ・フィス〉の純米吟醸「ニュメロ・アン(協会一号酵母)」を開栓.〈ソガ・ペール・エ・フィス〉の協会一号〜五号酵母はどれも希少価値があって楽しめる.店にあるときに買い占めないとダメ.今夜の一号はすっきり微炭酸,日本酒というよりはドイツワインに近いフレーバーがあった.アテは味噌漬け牛肉のロースト.心地よい秋の夜長は呑むしかないな.ニュメロ・アン(「1」)の他に,ニュメロ・トロワ(「3」)が冷蔵庫に眠っていて,そのうち機を見て開栓しよう.久留米〈庭のうぐいす〉特別純米ひやおろしの一升瓶もあるけど,それは明日開栓するぞー.

◆うぬぬ,まだ┣┣" があと二頭隠れていたことが判明.皆殺しにしてやるん〜♫•*¨*•.¸¸♪

◆本日の総歩数=3233歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=95.2kg(+0.3kg)/ 30.1%(−0.2%)


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