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日録2013年8月 


31 augustus 2013(土)※台風は消えても猛暑の月末

◆午前5時前起床.気温25.8度.朝風呂.ゆるゆるの土曜日.今日も猛暑が続くとの天気予報.外出意欲が減退しまくる.

◆[欹耳袋]プレジデント・オンライン:前野ウルド浩太郎「砂漠のプレゼン特訓(バッタ博士の「今週のひと工夫」第10回)」(2013年8月31日).バッタ博士版 “プレゼン道” :「テレビのとおりにやるといちばんわかってもらいやすい」「1枚のスライドをTシャツにして自分が着たいかどうかを自らに問う」「ニコニコのプレゼンは自分の研究者としての人生賭けた」.

◆今月も今日で終わりなので,来月の┣┣" 撃ち予定を考えないといけない.まずは,第7回生物学基礎論研究会・生物学史分科会夏の学校でのトーク.このスライドはすぐに完成.続いて,日本昆虫学会第73回大会・昆虫分類学若手懇談会企画シンポジウム〈分類学の過去・現在・未来〉のトーク.こちらは,昆虫分類学若手懇談会ニュースの古〜いバックナンバー(電子化)を掘り起こして,ちゃんとしたくを始めないと.

◆[蒐書日誌]石田基広『とある弁当屋の統計技師(データサイエンティスト)―データ分析のはじめかた―』(2013年9月刊行予定,共立出版,東京,ISBN:978-4-320-11048-9 → 版元ページ).をを,この表紙! 『マンガでわかる統計学』を越える『ラノベでわかる統計学』か?

◆[欹耳袋]archief voor stambomen - 「竹尾見本帖展示〈系統樹の森:系統樹を介して樹と人間と知識の諸相を鑑賞する〉(2013年8月31日).宣伝することに意義がある.

◆夕暮れの曇り空からときどきゴロゴロと遠雷のような音が響いてくる.雷にしてはリズミカルなんだが,どこかでお祭りしてるのかと思ったら,今夜は水海道の花火大会らしい.たがみ酒店で昨年の冬に仕込まれた活性にごり酒があったのでゲット.笠間の蔵元・磯蔵酒造の「稲里初搾り」.アルコール度数は17度もあって,とても濃厚.効き目はバツグン.アテはシンプルに親子丼と湯葉豆腐.親子丼とはいっても,ご飯の上の「トッピング」をちょいちょいつまみながらお酒を飲み,ご飯が見えてきたらお酒はオシマイというとてもわかりやすい飲み方.残暑厳しきおり,シュワシュワした活性にごり酒の氷温庫ストックを切らしてはいけない.

◆師走の宮崎湯けむり統計巡業の「足」をゲット.さすがに三ヶ月以上前だとJALでもANAでも航空券が安いなあ.二週連続の巡業なのでまとめて買った.次は「宿」を確保しないといけないが,それには入念なる事前リサーチが必要.遠距離になる可能性が高いので.南九州の温泉情報を集める夜のひととき.夕方から強まってきた南風が夜になっても湿った暖気を運んでいる.午後10時の気温は28.4度.この分だと熱帯夜になりそうな気配が濃厚.

◆本日の総歩数=2657歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=96.3kg(+0.8kg) / 29.1%(+0.1%)


30 augustus 2013(金)※炎天下の学会まだまだ続く

◆午前5時前起床.気温25.6度.みごとな朝焼け.今日はきのうよりも暑くなり,猛暑日になるとの予報.外に出たくない気分.

◆[欹耳袋]椅子の系統樹 —— タブルーム「青山でハンス・J・ウェグナーの大規模個展が開催」(2013年8月28日).※椅子の「デザイン系統樹」がポスターになっている.展示ウェブサイト:spiral「ハンス・ウェグナーの椅子展」.会期:2013.09.27~10.14@スパイラルガーデン.

◆進化学会大会(三日目) —— 朝から日差しが強い.それでも午前9時前には会場に到着し,空調の効いた部屋に飛び込む.F会場にてDNAバーコーディングのシンポジウム.DNAバーコーディングが “事業化” されて,専門家でなくてもタグ付けができるようになるかどうかは組織と予算の問題.DNAバーコード化が進展したとしても体系学者がお払い箱になってしまうわけではない(彼らの “絶滅危惧” の主要因ではない).むしろ, “DNAバーコード” を看板に掲げて資金獲得を目指すという政治的役割は大きいかもしれない(この点で日本は出遅れている).ただし,首尾よくDNAバーコードが進捗したとしても,それを足場にして体系学の研究が進むかどうかは別問題.かつての “大いなる野望” は後退し,代わって既存の体系学の枠組みの中で,どのような現実的な役割を果たし得るか.体系学者の「道具箱」の中で収まるべき場所を模索している感じがした.

◆[欹耳袋]オシテオサレテ「観念の歴史の歴史 Grafton, "The History of Ideas"」(2013年8月27日).Anthony Grafton 2006. The History of Ideas: Precept and Practice, 1950–2000 and Beyond. Journal of the History of Ideas, 67(1): 1–32. pdf.Anthony Grafton は Journal of the History of Idea 誌の編集長なのか.

◆昼休み,気温は33.6度まで上がり,猛暑日ライン間近.午後1時過ぎにめでたく?35.0度の猛暑日になった.そろそろ “学会疲労” が出てくるころ.午後のセッションはB会場とC会場をうろうろする.

◆[欹耳袋]秋のワルダクミ —— 竹尾見本帖本店展示〈系統樹の森:系統樹を介して樹と人間と知識の諸相を鑑賞する〉 .企画構成:杉浦康平|図像監修+解説:三中信宏|図像構成+ディレクション:杉山久仁彦|主催:株式会社竹尾.開催期間:2013年10月9日(水)~11月22日(金),開催場所:竹尾見本帖本店2F(〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-18-3 → 地図).

「紙とインフォグラフィックス」を冠する今回の企画展示は,生命の樹と系統樹をめぐる観念史を振り返りつつ,情報とデータの可視化を目指す現代のインフォグラフィックスと「紙」を媒体とする最新の印刷技術がもたらす質感とイマジネーションの可能性を探る.展示会場では,古今東西のさまざまな系統樹を先端的技法を用いて印刷した作品とともに,チャールズ・ダーウィンやエルンスト・ヘッケルの原書を含む歴史的資料を展示する.

なお今回の展示に付随する企画のひとつとしてスペシャルトーク(予約制)が予定されている:「生命の樹から系統樹へ/系統樹の森を逍遥して想うこと」出演:杉浦康平・三中信宏・杉山久仁彦.2013年10月25日(金)18:30~20:00@竹尾見本帖本店2F(→ 事前申込).

◆夜は〈笠真〉にてひたすら馬を喰う.

◆本日の総歩数=3632歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)=95.5kg(+1.0kg) / 29.0%(−0.7%)


29 augustus 2013(木)※盛りだくさん学会ど真ん中

◆午前3時過ぎ起床.気温22.7度.北東風が吹き抜ける涼しい夜明け前(いや真夜中か).┣┣" との戦いに力尽きた方々に代わり,ワタクシは今日の講演スライドを完成させるという┣┣" に立ち向かう.午前5時,東の空から真っ赤な朝日が昇ってきた.しかし,朝日を浴びたからといって「灰」になるわけにはいかない.スライドづくりはなお続く.

◆[欹耳袋]AFPBB News「「リーダーは作られるものではなく生まれつくもの」、トゲウオ研究」(2013年8月28日).元論文:Shinnosuke Nakayama, Martin C. Stumpe, Andrea Manica and Rufus A. Johnstone | Experience overrides personality differences in the tendency to follow but not in the tendency to lead | Proc. R. Soc. B 22 October 2013 vol. 280 no. 1769 | doi: 10.1098/rspb.2013.1724 | Published 28 August 2013 | abstract. 発表された論文に関する報道記事が元論文へのレファレンス(著者名・論文名・雑誌名・URL)を明記しない「悪習」はそろそろ改めてほしい.

◆進化学会大会(二日目・午前) ——

  • #進化学会2013 プレナリー会場に早々と到着するも,ほとんど誰もいないんですけど.みんな,早起きしてちゃちゃっと駆けつけるべし. posted at 08:28:48
  • #進化学会2013 午前8時の気温25.2度.湿度が高いせいか爽快さはまるでなし.今日は耐え忍ぶ暑さになりそうなので, “進化学会的正装” がやはりオススメ. posted at 08:31:13
  • 〈あまちゃん〉と学会とどっちが大事か(愚問でっか?) RT @kikumaco: あまちゃんのせい “@leeswijzer: #進化学会2013 プレナリー会場に早々と到着するも,ほとんど誰もいないんですけど.みんな,早起きしてちゃちゃっと駆けつけるべし.” posted at 08:31:54
  • ううむ……. RT @goya9: つまり会場モニタであまちゃん流せば… RT @kikumaco: あまちゃんのせい “@leeswijzer: #進化学会2013 プレナリー会場に早々と到着するも,ほとんど誰もいないんですけど.みんな,早起きしてちゃちゃっと駆けつけるべし.” posted at 08:32:21
  • @a_iijimaa1 前夜飲み倒しても朝イチの学会には遅れないだけの「鉄の学会員気質」が要求される進化学会. #進化学会2013 posted at 08:35:54
  • #進化学会2013 そろそろ聴衆がプレナリー会場に集まり始めたぞ.〈あまちゃん〉に負けない進化学会! posted at 08:37:22
  • #進化学会2013 シンポジウム関係者を含めて,まだ20人そこそこしかいない.急げ! 学会しろ! posted at 08:49:12
  • @a_iijimaa1 ある意味「ケダモノ」集団かも. posted at 08:51:27
  • @kikumaco @goya9 午前8時から学会会場の大スクリーンに〈あまちゃん〉を流せば,みんな早く飛んでくると! #進化学会2013 posted at 08:57:34
  • #進化学会2013 学会大会運営にも影響?する〈あまちゃん〉の威力. posted at 08:58:34
  • なんと! RT @kikumaco: 5分前には全員集合 “@leeswijzer: @kikumaco @goya9 午前8時から学会会場の大スクリーンに〈あまちゃん〉を流せば,みんな早く飛んでくると! #進化学会2013” posted at 08:59:20
  • #進化学会2013 国際シンポジウム〈Bottleneck in evolution and development〉が始まりました. posted at 09:01:32

◆炎天下の昼休み,〈粉とクリーム〉で日替わりパスタランチをキク母とともにすませて,ふたたび会場に戻る.午後のお座敷なので早めにD会場に入って,直前のしたくに余念なし.

◆[欹耳袋]毎日新聞「生命科学分野:研究者の1割 不正の現場を目撃 学会調査」(2013年8月29日)/日本分子生物学会「第36回年会企画に関するアンケート集計結果報告」(2013年8月28日).

◆進化学会大会(二日目・午後) ——

—— 午後6時半から大学会館にて学会懇親会.午後8時半まで.今日は疲れたな.進化学会が終わったら,もう来月以降の秋のお座敷のことを考え始めないといけない.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「神々しい、感染がユニーク…「珍菌賞」若手研究者ら創設」(2013年8月28日)※「遊び心から生まれた企画だが、背景には、研究者としての危機感もある。すぐに役に立つ研究が重んじられ、基礎分野への研究費は先細る一方だ。」

◆明日も続く進化学会大会.

◆本日の総歩数=14257歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)=94.5kg(+0.5kg) / 29.7%(+0.7%)


28 augustus 2013(水)※熱闘!進化学会つくば大会

◆午前5時起床.晴れ.夜明け前の朝焼け.気温19.3度.猛威を振るった今年の夏もようやく舞台袖へと退く.

◆夜明けの┣┣" 撃ち —— 販促大作戦開始!:キャロル・キサク・ヨーン[三中信宏・野中香方子訳]『自然を名づける:なぜ生物分類では直感と科学が衝突するのか』(2013年9月3日刊行,NTT出版,東京,vi+391 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-7571-6056-9 → コンパニオンサイト目次版元ページ).献本先リストをNTT編集部に送信./Evernote上で編集しているとふいに消去されてしまって,精神衛生上よろしくないので,いつものエディター画面に復帰.Evernoteは「仕事場」ではなくあくまでも「保管場所」としてのみ意味がある.

◆[欹耳袋]返り討ち —— 朝日新聞デジタル「女性駅員、暴行容疑の男を背負い投げ 京急横浜駅」(2013年8月28日)※襲う側はその場で返り討ちされる(こともある)のだ./アップス!「強すぎワロタ…w スマホを盗まれそうになった女性の反撃が凄まじすぎる件」(2013年7月17日)※この「返り討ち」はマジ痛そう…….

◆進化学会大会(初日) —— 午前8時前には早くも25.2度になり,夏日ラインを越えた.昨日よりも格段に暑くなりそう.午前8時半,筑波大学.進化学会大会会場は続々と参加者が集まり始めている.まずは参加受付を.進化学会つくば大会のハッシュタグはさくっと「#進化学会2013」でいいかな.

  • #進化学会2013 ワタクシはいまシンポジウムS1〈Methods for molecular evolutionary studies in special reference to massive data〉(E会場)に実在ちう. posted at 09:12:42
  • #進化学会2013 MISHIMA Aligner ow.ly/okmFR MISHIMA2 はその改良版. posted at 09:40:13
  • #進化学会2013 MAFFT: a multiple sequence alignment ow.ly/oknTn posted at 09:58:28
  • #進化学会2013 Clustal Omega: Multiple Sequence Alignment ow.ly/okobu posted at 10:03:53
  • #進化学会2013 MAFFT-fast と Clustal Omega は massive sequence data に対して有効な手法(Katoh). posted at 10:06:31
  • #進化学会2013 Structural alignment. posted at 10:10:31
  • #進化学会2013 部屋のウツワの大きさに比べてスクリーンが小さいので,スライドに細かく書き込まれると後方からの可読性が低くなる.他の会場でもそう? posted at 10:12:55
  • もっと前に来い,と. RT @celmisia: A 会場のスクリーンも小さいですよ。RT @leeswijzer: #進化学会2013 部屋のウツワの大きさに比べてスクリーンが小さいので,スライドに細かく書き込まれると後方からの可読性が低くなる.他の会場でもそう? posted at 10:15:12
  • #進化学会2013 アラインメント手法は研究がどんどん進んでいるんだなあ. posted at 10:18:31
  • #進化学会2013 湿度こそ低いもののもうすぐ真夏日ラインを突破しそうな空模様.熱闘!進化学会はまだまだ続くのであった. posted at 11:52:38

◆[蒐書日誌]宮脇俊三取材ノート製作委員会(編)『鉄道紀行・宮脇俊三取材ノート』(2013年8月29日刊行,誠文堂新光社,東京,1 color plate + 175 pp., ISBN:978-4-416-31315-2 → 版元ページ).前に手にしたのは:宮脇俊三『「最長片道切符の旅」取材ノート』(2008年4月20日刊行,新潮社,318 pp.,本体価格1,500円,ISBN:978-4-10-333510-8 → 版元ページ)だった.この取材ノートのファクシミリが本書の後半に掲載されている.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 首都大学東京の生物統計学集中講義のハンドアウト事前配布といくつか確認.毎年のお座敷なので,事務的な変更点はほとんどない.受講予定者数も例年並みのようだ./そういえば,農環研分会定期大会が8月30日(金)の昼休みに開催される.もちろん,今週いっぱいは観音台によりつかない.委任状をいったいどーやって出せばいいのかという問題が浮上.

◆[欹耳袋]台風15号の予想進路.日本列島をみごとに “串刺し” ですなあ…….南西諸島をすり抜けて本州を “つくね刺し” か.

◆猛暑シーズンが終わったとはいえ,今日のつくばは残暑が厳しく,明け方は20度を下回っても,最高気温は31.8度まで上がった.学会会期中は連日こんな感じみたいなので,半袖+短パン+サンダルという “進化学会的正装” をオススメします.レスコード的には今年の進化学会学会賞受賞者のあのセンセの服装を参考にするのがいいかと.彼よりも形式張った服を着てくるのはマナー違反です(キリッ).明日は発表・総会・懇親会と盛りだくさんなので,がんばりましょー.ワタクシは今日は長ズボンだったので,「ドレスコード違反」を深く深く反省しています.明日は悔い改めて半ズボンにします.サンダルは Birkenstock で許してもらおう.明日の学会はコスプレ大会になるかも?(笑)

◆本日の総歩数=3255歩. 朝◯|昼△|夜△. 計測値(前回比)=94.0kg(−0.6kg) / 29.1%(−0.1%)


27 augustus 2013(火)※進化学会前哨戦は肌寒い朝

◆午前3時過ぎ起床.本降りの雨.気温19.5度.湿り気のある東風が吹き抜けて肌寒い.午前5時,雨は上がったみたいね.朝の観音台は秋空が広がる.気温は20.8度.空気が乾いているので爽快この上なし.今日は午前中は農環研に実在するが,午後は筑波大学にて進化学会評議員会.

◆[欹耳袋]〈アスタルテ書房〉右往左往 —— 京都・御幸町の〈アスタルテ書房〉がなくなってしまうとは!→ 情報.と思ったら,実はそうではなかったらしい→ daily-sumus「アスタルテ書房、健在なり」.そやったら「近々」とか書かへん方が…….

◆[蒐書日誌]小人閑居にして本屋に入る —— 友朋堂書店吾妻店にて:ウィリアム・モリス[川端康雄訳]『ユートピアだより』(2013年8月,岩波文庫 → 版元ページ).10年前の晶文社版とは関係ないのかな./内山完造『花甲録:日中友好の架け橋』(2011年3月,平凡社・東洋文庫807 → 版元ページ).以前読んだ:太田尚樹『伝説の日中文化サロン 上海・内山書店』(2008年9月16日刊行,平凡社[平凡社新書436],215 pp.,本体価格777円,ISBN:978-4-582-85436-7 → 目次版元ページ)の主人公の自伝.

◆[欹耳袋]Standing on the shoulders of giants「「柴田・松本版卒業論文について」写本」(2013年8月24日).この “写本系統” はおもしろいかも.ステマ描いて〜.このテクスト『柴田・松本版卒業論文について』の “祖本” は「1973/4年に東京大学文学部西洋史研究室」に発するとのこと.日本中の西洋史学研究者の資料をサンプリングして写本系統解析すればイッパツで真相が見えるかも.

◆進化学会前哨戦と内職いろいろ —— 午後2時前,炎天下をてくてく歩いて筑波大学総合研究A棟へ.午後2時から進化学会評議員会.総会資料の担当分の追加を書かねばならぬ.速攻で総会報告の加筆分は事務局にメール送信.横浜国大「統計道場」のタイムテーブルと配布資料を〈租界R〉で公開.

◆[欹耳袋]NAVERまとめ「女子が4割?イメージアップで農学系学部に注目が集まってる」(2013年8月26日).「平均値」だけでは実態はつかめないのだよ.「分散」と「分布」こそ重要.農学部は良くも悪くも「多様」なので,定型的イメージづくりは困難でしょう.あれもこれも,そんなことも,どんなことも,ぜーんぶノウガクブ!(\(^o^)/)

◆午後6時に進化学会評議員会が終わり,ひぐらしの鳴く夕闇の筑波大学をあとにして直帰.今日は往復よく歩いた.日中の最高気温は29.5度まで上がったが,からっとした暑さ.日が陰るととたんに風が涼しくなった.

◆明日は朝から大会が始まる.ワタクシの講演準備は……(誰も訊いてはならぬ).

◆本日の総歩数=13684歩. 朝◯|昼−|夜△. 計測値(前回比)=94.6kg(−0.1kg) / 29.3%(+0.3%)


26 augustus 2013(月)※秋めく朝は神妙なる人間犬

◆午前3時過ぎ起床.気温19.6度.秋がやって来た涼しい夜明け前.お祭りが終わった静寂の真っ暗闇からは虫の音しか聞こえない.今日は “人間犬” に変身する日.エンマコオロギの独唱が方々から聞こえるようになればもう秋だ.午前5時前の気温は18.9度まで下がった.昇る朝日が眩しい.今朝の最低気温は18.7度.午前7時には23.6度.日差しは強いが,吹く風は涼しい.

◆夜明けの┣┣" 撃ち —— コンパニオンサイト開設:キャロル・キサク・ヨーン[三中信宏・野中香方子訳]『自然を名づける:なぜ生物分類では直感と科学が衝突するのか』(2013年9月3日刊行,NTT出版,東京,vi+391 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-7571-6056-9 → 目次版元ページ).近日中に書店に並ぶでしょう.とても信頼できる情報筋によると,大手リアル書店では今日から店頭に並ぶとのこと.

◆[欹耳袋]d-labo トーク関連二件 —— 先日の d-labo トークの Ustream 動画(1時間58分)が公開されました:三中信宏「ヴィジュアルなサイエンス~ 分類と系統を視覚化する~」2013年8月20日(火).当日のレポートも近々公開されるだろう./shorebird 進化心理学中心の書評など「d-laboセミナー「ヴィジュアルなサイエンス」」(2013年8月25日).詳細なレポート,ありがとうございます.

◆ “人間犬”の一日 —— 午前7時過ぎ,筑波メディカルセンターへ.約二時間,神妙な “人間犬” としての義務を果たす.“人間犬” はお腹がとても空いている.しかし, “人間犬” の首輪はまだはずされていない.待ち時間がとても長いので,首輪を付けたまま松見公園の周囲をうろうろしていた.外はよく晴れて,秋らしい青空が広がっている. 正午前,最後の調教を受け,シュンとなる “人間犬” …….ま,とりあえずヒトに戻ろう.

◆[欹耳袋]サンドイッチ百態 —— @dailynewsagency 「世界のたまらなく美味しそうなサンドイッチ29選」(2013年8月24日).いったいどーやってかぶりつくのか不明なサンドイッチも.

  • 「6. 「チョリパン:Choripán」(南米)」はアルゼンチンで食べる機会が多かった.学会バンケットでチョリソー(ソーセージ)が出てきたとき,そのまま食べようとしたら,周囲の地元大学院生たちからいっせいに「パンにはさんで食べろ」との教育的指導が.彼らにとってはコスパのいいチョリパンは常用食らしい.日本にも代々木上原にチョリパン専門店〈ミ・チョリパン〉があるとのこと.
  • 「11. 「フィッシュ・ブレッチェン:Fischbrötchen」(ドイツ)」は,先日行った北ドイツではチェーン店〈Nord See〉などでファストフードとしてよく売られていた.生ニシンと生たまねぎをそのままドイツパンにはさんだだけのシンプルなサンドイッチ.
  • 「16. 「メット・ブレッチェン:Mettbrötchen」(ドイツ)」.ホントに「生の豚ひき肉」を挟むのか…….
  • 日本からも「13. 「かつサンド」(日本)」と「27. 「焼きそばパン」(日本)」がエントリーしているのは誰もが頷くセレクションだろう.

◆夕暮れ時.今日の最高気温は29.7度までがんばって上がったが,この時間帯になれば「秋」の勝ちはゆるぎない.今夜はヒトに戻った “ラマダン明け” のお祝いに,ワインを開栓しましょ.明日は進化学会つくば大会の前哨戦である評議員会がある.

◆闇夜の┣┣" 撃ち —— 進化学会つくば大会の講演要旨集をダウンロード.ワタクシの講演が大会二日目8月29日(木)の午後であることを初めて知った./先日の d-labo セミナーのレポート原稿が送られてきたので,チェックして返信./もう一件,秋のワルダクミの爆破予告文も文章チェックして地下作戦本部に返送.

◆夜遅く,雨が降りだした.

◆本日の総歩数=3269歩. 朝−|昼△|夜△. 計測値(前回比)=94.7kg(+0.2kg) / 29.0%(+0.2%)


25 augustus 2013(日)※まつりつくばは秋の気配が

◆午前5時前起床.雲の広がる明け方.朝焼けなう.気温は23.3度だが,空気がやや湿っている.そのうち雨が降りだした.しかし,昼前には上がって,空が明るくなってきたとたん,下界ではお祭りスイッチが入ったようで,よさこいソーランが大音量.曇りところどころ晴れ.午前11時の気温は23.6度と秋めく涼しさが続く.

◆[欹耳袋]報道いろいろ —— NHKスペシャル「シリーズ東日本大震災・亡き人との"再会"~被災地 三度目の夏に~」(2013年8月23日).「あったること」として語られる「現代民話」がここでも生まれつつある.9月8日に再放送されるとのこと./毎日新聞「ガ:札幌の市街地などで大量発生 駆除に四苦八苦 北海道」(2013年8月25日).「ガ(蛾)」という大雑把すぎる総称は不当差別につながるので,もっと適切な見出しをつけないと./朝日新聞デジタル「(三十路も宿題 夏休み)悪筆よ、さようなら」(2013年8月25日).ワタクシも悪筆至極&筆順任意だが,今まで半世紀生きてきて,ハンドライティングへの「淘汰圧」を感じたことは一度もない.これからもきっとないと思う.肉筆をきれいに書く修行は「書道」という万人必須な教養ではなく,「カリグラフィー」という文化的特殊技能とみなせばいい.

◆午後4時,ふたたび土浦学園線は封鎖され,〈まつりつくば〉のねぷたパレードはクライマックスへ.今日の最高気温は昼下がりの25.6度どまり.猛暑日近くまで暑くなった昨日からは想像できない涼しい一日だった.夕暮れとともに,パレードはさらにパワーアップ.蝦蟇蛙がなぎなたを振り回していた.

日が暮れて,午後7時の気温は21.9度まで下がり,北東から涼しい風が吹き抜ける.夏祭りではなく秋祭りの風情ありまくり.午後8時半,土浦学園線の最後のパレードは終わり,ねぷた軍団はいま大清水公園側道からねぷた小屋に向かって移動している.巨大な凱旋太鼓の低周波がズシンズシンと伝わってくる.

午後9時,今年の〈まつりつくば〉もすべておしまい.ねぷた小屋前に勢ぞろいするねぷた軍団の勇姿.下界はまだ雑踏でざわめいていたが,しだいにフェードアウトして,秋の虫たちの合唱が聞こえてきた.向こうの空には半欠けの黄色い月が上ってきた.

◆明日は年に一度の “人間犬” の日.完全変態に向けて心の準備をしないと.斎戒沐浴・六根清浄・禁欲懺悔.

◆本日の総歩数=0歩. 朝◯|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)=94.5kg(−0.3kg) / 28.8%(+0.5%)


24 augustus 2013(土)※祭りの夜明けは虫の音のみ

◆午前5時起床.ひさしぶりに窓を全開にして寝たら,夜風が快適だった.昨夜の雨雲は通り過ぎ,雲間から朝日が昇る.気温23.2度.セミの合唱はなりをひそめ,秋の虫の音しか聞こえない.

◆[欹耳袋]Togetter -「「ヴィジュアルなサイエンス~ 分類と系統を視覚化する~」まとめ」.散逸しないようにとりあえずまとめておいて,と.

◆今日と明日の二日間,つくばセンター一帯は〈まつりつくば〉でお祭り一色になる.自宅の周辺は先月からねぷた小屋が建てられ,昨日からは400あまりの露店が並び始めた.酷暑の昼間はまだ人出が少ないが,夕刻から夜にかけてパレードが始まる時間帯になれば,それこそ歩くのにも難儀するほどの混雑になるだろう.

◆[欹耳袋]統計数理研究所:故赤池弘次先生記念ウェブサイト〈赤池記念館〉./「赤池弘次(京都賞2006受賞者)からのメッセージ 」[YouTube]/山本貴光「「百学連環」を読む・第122回:記述的学問」(2013年8月23日)※「諸学の中でも「歴史(History)」と「博物誌(Natural History)」という学については、体系化しにくい」./tate-lab「大学時代にどうやって本を読む習慣を身につけたか?」(2013年8月22日).「1.まずは「良い本」のリストを探してみる/2.とりあえず図書館に足を運ぶ/3.人に話すようにする」.

◆早朝は雲が残っていたが,だんだん青空が広がってきた.日中は暑さが戻り,下界はお祭り気分がしだいに高揚してくる.午前10時の気温は29.0度.昨日よりも夏らしい空模様.お祭りの混雑が始まる前に買い出しに行く必要ありまくり.正午前,〈まつりつくば〉の屋台群がそろそろ営業を開始しているようだ.正午の気温32.4度.安定した真夏日が続く.午後3時から,土浦学園線を通行止めにして午後9時までパレード.南北の横断は「壁」ができてしまう.真下の大清水公園では,ねぷたパレード直前の「跳ね人」部隊がリハーサルしている.これから夜までずっと跳ね続けるらしい.ねぷたパレードに登場する巨大な和太鼓は直径3メートル,長さは5メートル.叩けば地響きがする.

◆[蒐書日誌]京極夏彦『数えずの井戸』(2013年6月25日刊行,中央公論新社[C★NOVELS BIBLIOTHEQUE],東京,780 pp., 本体価格1,300円,ISBN:978-4-12-501251-3 → 版元ページ特設ページ)全779ページを読了.そーか,この小説は「井戸」が主役だったのか.なあるほど:「禍々しき怪異井戸.|『そ,其の方⎯⎯』|何を見た.|柳.羊歯.苔.黴.泥.土.池.藻.蟲.|それらが混じり合い,溶け合って息づく魔所.|その中心の⎯⎯冥府の穴.」(p. 516).

◆夕暮れ時,少し涼しくなってきたので,お祭り気分を味わいに出撃.しかし,見物客でごった返して,歩くのもままならない.センター広場はサル山のように人で埋まっている.どの露店も長い行列が伸びていた.ここにいても飢えるだけなので,エキスポセンター方面に転戦する.ここまでくれば中心地よりもだいぶ空いている.ゆっくり呑んだり食べたりしたいなら(&パレード見物にこだわらないなら),エキスポセンター付近のお店でビールを片手にくつろぐというのがいいかも.〈フィンラガン〉の「スルガベイ・インペリアルIPA」はうまかった.雑技団のイベントとともに巨大怪鳥やら宙吊り美女が鳴り物入りで出現していた.

◆[蒐書日誌]織田作之助『夫婦善哉・正続,他十二篇』(2013年7月17日刊行,岩波書店[岩波文庫・31-185-2],東京,404 pp., 本体価格800円,ISBN:978-4-00-311852-8 → 版元ページ)の表題作「夫婦善哉」読了(京極本より薄い!).柳吉,ただのアカンタレやん.蝶子,たいしたもんやな.〈自由軒〉の玉子入りライスカレー,〈天牛書店〉,そして〈飛田新地〉.続いて「続・夫婦善哉」も読了.別府が舞台のこの続編の方がオチがはっきりしている.今夜からNHKで土曜ドラマ〈夫婦善哉〉が連続四週放映される.

◆まつりつくばは明日も熱く続く.

◆本日の総歩数=6283歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=94.8kg(+1.3kg) / 28.3%(−0.8%)


23 augustus 2013(金)※雲間から生暖かい雨が降る

◆午前5時起床.うう…….朝からどんよりした曇り空の観音台.北の方から雨雲が南下してきたようだ.午前10時の気温は28.2度.朝から居室引きこもりだが,外はきっと蒸し暑いにちがいない.前夜の背徳が祟って,ワタクシも朝からどんよりしていたが,やっと調子が戻ってきたようだ.再起動.

◆[欹耳袋]Translation:Übersetzung「『ドイツのシミュレーションでは福島の汚染水で太平洋は終り』という記事について」(2013年8月23日).出典をちゃんと確認しないとキケンという教訓.孫引きで煽られるのはもっとキケン.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 町田の大学から「労働契約法改正に伴う契約等について」という文書が届く.予想通り,非常勤講師については「通算して最長で5年以内の契約とします」という契約期間の上限が設定された.ということで,ワタクシが町田に行くのもあと「5年」かぎり.その後のことは知らん.世田谷の大学からは非常勤講師の契約期間に関する文書はまだ届いていない.本務地のあるワタクシにとっては契約年数の「上限」はきっと不要だろうし(転職を求めるならいざ知らず),年限後のリクルートをしなければならない大学側の雑用が増えるだけだと思う.

◆[蒐書日誌]第二次世界大戦中の「上海ゲットー」すなわち上海ユダヤ人居留区の記録DVDが二枚まとめて届いた:

  • Joan Grossman and Paul Rosdy 1998. Zuflucht in Shanghai: The Port of Last Resort
  • Dana Janklowicz-Mann and Amir Mann 2002. Shanghai Ghetto.

ふたつとも David M. Williams 2010. Numerical Taxonomy and the Port of Last Resort. The Systematist: Newsletter of the Systematics Association, (32): 11-12. pdf [open access] に紹介されていた.

◆午後も降りそうで降らない曇り空の観音台.つくば市を取り巻く周辺ではすでに雨が降っているようだ.気温は29.8度.極度に蒸し暑い.

◆[欹耳袋]日テレNEWS24「27歳院生を“オヤジ狩り”少年4人逮捕」(2013年8月22日) —— 闇が支配するつくばでも “おやじ狩り” あるいは “学生・院生・研究者狩り” がときどきニュースになる(最近は少ないが).集団で襲っても抵抗されないと思われているんだろう.おとなしそうにみえる研究員は格好の標的になってしまう.むしろキケンな存在であることをアピールする必要があるかもしれない.もう20年ほど前のことだが,今は某研究所の管理職になってしまった某氏は,観音台に徒歩通勤していたころ,深夜や明け方の護身用としてドスを持ち歩いていた(もちろん所持許可済).農水研究者を襲うと返り討ちされるよ.猛獣率高いし.きっと後悔するよ.

◆午後5時の気温は27.1度.生暖かい雨がいよいよ本降りになってきた.つくばセンターにはすでに巨大カブトムシも出現し,明日からの〈まつりつくば〉の準備終了の様相.雨の中を早くも場所取りブルーシートが広げられていた.今夜は一晩中ずっと雨が降り続くらしい.

◆本日の総歩数=4199歩. 朝−|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=未計測 / 未計測


22 augustus 2013(木)※神田神保町にて闇夜の背徳

◆午前4時起床.気温23.5度.北東風.やや涼しい夜明け前.昨夜はフルムーンを見ることができなかった.明け方は虫すだく秋ですなあ.午前5時,お米を研がねばならない時間になった.外は曇り空.曇り空が広がる観音台.午前8時の気温は25.1度と控えめ.涼しいといえばその通りだが,湿気があるのでごまかされてはいけない.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 宮崎県農試から統計高座の依頼あり.今年も南九州湯けむり巡業が実現できそう./来週から始まる進化学会つくば大会の「プログラム」が手持ちのすべてのブラウザで「非表示」になるのはどーしてだろう? ※Firefox / Safari / Chrome on Mac OS X で検証済み./総研大@葉山から脱出する京浜急行バス時刻表:汐入行き逗子行き./原稿って書けないときはぜんぜん書けない…….気の重い「ごめんなさいメール」はさくさく出すべし.

◆夕方からは都内へ —— 夕闇迫る神保町すずらん通りの一角にある四川料理〈川府〉へ.刀削麺と辛味の四川料理.紹興酒が何本も転がった.つくばに帰り着いたのは日が変わる直前だった.

◆本日の総歩数=8172歩. 朝◯|昼◯|夜×. 計測値(前回比)=93.9kg(+0.6kg) / 29.1%(0.0%)


21 augustus 2013(水)※際限なき販促作戦あるのみ

◆午前5時過ぎ起床.気温25.2度.めずらしく小雨がしとしと.曇り空の観音台.午前8時の気温は25.5度.日差しこそないが蒸し蒸し.朝イチの BGM は Gary Burton のヴァイヴ独奏で「Chega de Saudade」.キャロル・キサク・ヨーン『自然を名づける:なぜ生物分類では直感と科学が衝突するのか 』のテーマ音楽.

◆販促┣┣" 撃ちに終わりはない —— キャロル・キサク・ヨーン[三中信宏・野中香方子訳]『自然を名づける:なぜ生物分類では直感と科学が衝突するのか』(2013年9月3日刊行,NTT出版,東京,vi+391 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-7571-6056-9 → 目次版元ページ)の “ブツ” を手にしたからには,次の一手は無慈悲なる大販促作戦を全面展開しないといけない.まずは宣伝ミッションの第一弾をメーリングリストに発射.

◆忙しいランチタイムは必殺卵かけごはんにかぎる.

◆[欹耳袋]座右の銘いろいろ —— 極東ブログ「[書評]科学者の卵たちに贈る言葉――江上不二夫が伝えたかったこと(笠井献一)」(2013年8月21日).1:他人と戦わない,2:人真似でかまわない,3:伝統を大切にする,4:つまらない研究なんてない…….1970年代に学生生活を送った研究者ならば,白上謙一『生物学と方法:発生生物学とはなにか』(1972年刊行,河出書房新社,東京)の巻末付録「研究法雑則」(pp. 211-220)全106条をまたいで通るわけにはいかなかった.第106条:「学会に出席せよ.そこで諸君は新しい知見を学び,尊敬すべき多くの先輩,てごわいライバルをみつけるであろう」(p. 220).

◆夕方からときどき遠雷がごろごろ響いていたが,夜になって生暖かい雨が降りだした.湿気多すぎ.ときどき雷鳴が湿った夜の闇を低く轟き,稲妻が雲間を走る.

◆締切を過ぎてしまった連載原稿が重くのしかかっている.明日はそれにケリをつけてシアワセになりたい.

◆本日の総歩数=2909歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=92.9kg(−1.3kg) / 29.1%(−0.2%)


20 augustus 2013(火)※東京ミッドタウンから高座

◆午前5時前起床.気温26.7度という “正しい” 熱帯夜.日の出.空模様が不安定らしい.本日の都内出撃には傘が必需品なのか.

◆[欹耳袋]原稿締切に間に合わないときは締切前に「ごめん,遅れる」と待ち人に連絡すること.とにか 返事だけは俊速で対応すること.

◆[蒐書日誌]生成と系譜 —— Giorgi Maisuradze『Genese und Genealogie: Zur Bedeutung und Funktion des Ursprungs in der Ordnung der Genealogie』(2013年7月刊行,Kulturverlag Kadmos, Berlin, 222 pp., ISBN:978-3-86599-206-2 [pbk] → 目次版元ページ

◆東京ミッドタウンへ —— 午前10時,つくば駅.午前9時に早くも30.0度.きょうもきびしい猛暑になりそう.では,都内出撃〜.正午前,東京駅のグランスタをうろうろ.平日でも混んでるねー.とりあえず折り畳み傘をゲットしないとえらいことになりそう.そのあとで涼しい(←ここ重要)潜伏場所を確保するという昼下がりミッション.この日の都内の最高気温33.9度は午前10時過ぎだった.

午後6時,東京ミッドタウン・タワー7階の d-labo トーク会場に到着.まだ,セッティングは始まっていなかったが,さくさくと椅子を搬入.高層階から見下ろす東京ミッドタウンは見晴らしとてもよし.

セミナーが始まる前に,NTT出版の担当編集者からキャロル・キサク・ヨーン[三中信宏・野中香方子訳]『自然を名づける:なぜ生物分類では直感と科学が衝突するのか』(2013年9月3日刊行,NTT出版,東京,vi+391 pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-7571-6056-9 → 目次版元ページ)のできあがったばかりの見本刷を手渡される(書店に並ぶのは来週とのこと).技術評論社の担当編集者とともに刊行予定の “統計曼荼羅本” についての今後の打合せを別室にて.

そうこうするうちに会場にはオーディエンスが三々五々集まってきた.席がみるみる埋まっていく.今回のセミナーは事前申し込みで定員いっぱいのほぼ100名の応募があったとのこと.実際には当日欠席があるので二割ほど少ない人数になるらしい.ざっと見回した感じでは,この集団の平均年齢はかなり高いかもしれない.社会人あるいはそれをリタイアしてくらいの年代が割合としては高そうだ.オーディエンスの年齢分布を気にするのは,もってきた噺のネタの振り方に関わってくるから.世代によって認知度の異なるネタを噺に混ぜ込むやり方は相手によって変わる.

◆今宵のお座敷 —— 三中信宏「ヴィジュアルなサイエンス~ 分類と系統を視覚化する~」2013年8月20日(火)19:00~21:00.定時にスタート.いつもより新しいネタを追加してきたからか “魚信” はとてもよさそうだ.分類と系統の話からはじめて,体系学の歴史へとさかのぼる.しかし,話題の多くがなじみのない「昔」のことなので,聴衆の関心がしだいに散らばっていく.しかし,現代のネタになると,再びピンポイントで強い “引き” が感じられる.途中休憩をはさんで午後8時半までのトーク.その後も相次ぐ質問があり,終了したのは午後9時の定刻だった.時間配分としてはちょうどよかった.

—— 本日の d-labo トークのようすはハッシュタグ #dlabo で釣り上げることができる..

◆ウナギ・鰻・うなぎ —— 塚本勝巳・黒木真理『日本鰻検定:クイズで学ぶ,ウナギの教科書』(2013年7月22日刊行,財団法人養鰻振興基金のぼり会,東京,302 pp.,非売品).今日の d-labo セミナー会場でいただいた本.非売品というのは残念.ウナギのようにワタクシもぬるぬると生きていくのだ.

◆午後9時半に東京ミッドタウンをあとにして,さくっと帰路.背徳ナイトとは無縁の清らかな夜.流山おおたかの森あたりで驟雨がTXの窓を叩いたが,午後11時過ぎにつくば駅にたどり着いたらもう小雨になっていた.

◆本日の総歩数=8702歩. 朝◯|昼◯|夜−. 計測値(前回比)=94.2kg(+0.3kg) / 29.3%(−0.1%)


19 augustus 2013(月)※再起動して高座のしたくを

◆午前5時起床.気温23.7度.朝焼け.午前8時,気温29.6度.セミが騒がしい観音台.週末ずっと締め切られていた居室は室温32.0度.扇風機と除湿機をオン.全館空調稼働まであと15分のガマン.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 明日の東京ミッドタウン高座のスライドづくりに邁進する.

◆[欹耳袋]日本走破「日本一低い山リスト」.2010年時点のリストのようだ.仙台の「日和山」は東日本大震災の津波で “流失” した.日本最小の火山「笠山」(山口県萩市)は初めて知った./富田倫生『本の未来』(1997年,アスキー,東京 → 青空文庫[2013年8月16日公開]).著者が亡くなった日に公開された本.

◆午後の┣┣" 撃ち —— ワルダクミの準備に余念がない昼下がり.午後1時の外気温は33.5度なり./飛び入りの書評依頼を断ってしまった.きわめてまれなこと./今日の最高気温は35.2度.猛暑日ライン突破.夏眠が必須./午後4時半,東京ミッドタウン高座のスライド100枚作成編集完了.ハンドアウト原稿ファイルも事務局に送ったので,本日のお仕事はこれにて終了.

◆[欹耳袋]東京新聞「橋下氏を批判 出版中止 中島氏評論「権力への過剰忖度」」(2013年8月18日).ワタクシの近刊は 幸 い に し て 「特定の個人や団体の利益になる本も、不利益になる本も出さないことにしており」という社内基準に抵触しなかったわけね.

◆熱帯夜の┣┣" 撃ち —— 次なる巨大┣┣" 予告が神保町から届いた./もうすぐ募集が始まる分子系統ワークショップの事前アンケート用紙チェック完了./アノ本とソノ本の企画に関する弁明メールを返信./某ワルダクミの水面下作業は進んでいる.

◆[欹耳袋]プレジデント・オンライン:前野ウルド浩太郎「2人のウルド(前篇)――我ら共に闘う(バッタ博士の「今週のひと工夫」第8回)」(2013年8月17日).

◆明日は振替休日なので,観音台には実在せず,都内でごそごそ活動する.

◆本日の総歩数=3363歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=93.9kg(+0.4kg) / 29.4%(−0.1%)


18 augustus 2013(日)※下界は夏でも上空は秋の顔

◆午前5時起床.気温24.9度.下界ではミンミンゼミが鳴いていても,空はもう秋の表情.しかし,朝日とともに気温は急上昇.今日も残暑がきびしそうだ.昨日はついふらふらと外出してしまったが,今日は自制しておこう.

◆[欹耳袋]Phylogenetic Tools for Comparative Biology | New article describing new graphical methods: densityMap, contMap, and fancyTree(...,type="phenogram95") | 30 April2013. ここに言及されている論文が出版された:Liam J. Revell | Two new graphical methods for mapping trait evolution on phylogenies | Methods in Ecology and Evolution, Volume 4, Issue 8, pages 754–759, August 2013 | DOI: 10.1111/2041-210X.12066 | abstract.

本論文で提案された形質の祖先復元に関する新手法は R パッケージ〈phytools〉として公開されている.

◆正午前に33.3度まで気温が上がり,昨日よりも残暑がきびしい.今日も室内ひきこもりのまま紙魚に変身している.

◆[蒐書日誌]昨日ゲットした『古川ロッパ昭和日記』の書誌情報をまとめて ——

  1. 古川ロッパ[滝大作監修]『古川ロッパ昭和日記・戦前篇(昭和9年 — 昭和15年)』(1987年7月30日刊行,晶文社,東京,816 pp., 本体価格12,000円,ISBN:4-7949-3061-5)|付録『緑波写真館・1』(32 pp.)
  2. 古川ロッパ[滝大作監修]『古川ロッパ昭和日記・戦中篇(昭和16年 — 昭和20年)』(1987年12月8日刊行,晶文社,東京,906 pp., 本体価格12,000円,ISBN:4-7949-3062-3)|付録『緑波写真館・2』(32 pp.)
  3. 古川ロッパ[滝大作監修]『古川ロッパ昭和日記・戦後篇(昭和20年 — 昭和27年)』(1988年12月15日刊行,晶文社,東京,936 pp., 本体価格12,000円,ISBN:4-7949-3063-1)|付録『緑波写真館・3』(32 pp.)

戦前の古川ロッパといえば,舞台はいつも大入り満員,ときには “天覧” もあったというほどの大人気喜劇役者.絶頂期の昭和11年3月15日(日)の日記の一節:

「何という男としての幸運が僕の上に降りかゝってゐることであらうぞ.日本の東京,そのまん中の東洋一の大劇場を,満員にしてセンセーションを起してゐるのだ.死んでもいゝ.死んでも本望 —— 此の上何を望むべきか,という気持である.神も仏も守らせたまふ,幸な僕である」(戦前篇,p. 156)

それが,敗戦後は別人のように暗転してしまう.昭和25年11月1日(水)の日記にはこう書かれている:

「今日も亦,用なし.あせるな,何も今が今,何うなったというわけぢゃない.此のウスよごれた世の中,アプレゲールの阿呆どもは,俺を受け入れないのだ.無理はない,俺は上等すぎる.……あゝ俺は皆の目にも落ち目と映っているのか,哀れと見えるのか,何と! もういよいよかういう会へはかほ出さない方がいゝのだ.功成り名とげる迄は,もう出まい」(戦後篇,pp. 644-5)

古川ロッパ絶頂期の戦前「昭和日記」は栄華と美食の日々.一方,没落の戦後「昭和日記」は怨嗟と虚栄,ときに弱音,最期は結核へと果てしなく暗転していく.光あれば影ありということはアタマではわかっていても,「戦後篇」ですでに十分におなかいっぱい.続編の「晩年篇」を手にするのがコワいよーな…….

—— 古川ロッパにとって,人気の頂点にあった戦前は「日記に人生を記して」いたのが,戦後,落ちぶれてからは「日記が人生になった」とのこと.他人事ではないな…….

◆この週末はドロナワ仕事もせず,うらうらゆらゆらと過ごした.明日からは今月後半まで締切フラッグが立つ日々が続く.再起動しないと.

◆本日の総歩数=0歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=93.5kg(+0.5kg) / 29.5%(0.0%)


17 augustus 2013(土)※古川ロッパ日記を持ち帰り

◆午前4時半起床.気温24.4度.ちょっと涼しめの夜明け前.寝読みの京極夏彦.300ページまで読み進んだのに,まだ500ページも残っている.あ,数えてはいけないんだった.

今から15年前のことだが,オランダ出張の前日に初めて “痛く” なったことがあって,近くの整形外科に駆け込んだ.担当医は患部を一目見て「とりあえず消炎剤を注射しときますかー」とぶっとい注射を2本も突き立てた.痛かったけど痛くなくなった.猛暑+肉食+ビールの三拍子そろえば「結末」は明白.残暑の日々がまだまだ続きそうなので,痛くならないように節制しないとね.

◆[欹耳袋]〈岩波デジタルアーカイブス〉 —— 坂口謹一郎「酒学入門」,中谷宇吉郎「科学の本質とその限界」,中尾佐助「イモの文化とイネの文化」,水上勉「わが人生と文学」,日高敏隆「自然における視座の変換2つの場合―動物の行動」などなど.アンケート結果によって公開順を決めるとのこと.

◆残暑の日差しが照りつける午後は最高気温が33.9度まで上がった.空は秋の到来を思わせるすじ雲が流れる.春日の〈Sora Cafe〉でランチしてから,筑波西武6階の特設会場にて開催されている〈真夏の古本まつり〉を一周りしてきた.『出品目録』68 pp. 古書市は出品カタログもまた紙魚の愉しみのひとつ.

前から探していた『古川ロッパ昭和日記』(1987〜1988年刊行,晶文社)の三冊セット(戦前篇・戦中篇・戦後篇)が目黒の〈弘南堂書店〉から出品されていたので即ゲット.大きくてしかも重い函入り本.重量は計5kgもあったので,ぶら下げて歩くのもたいへんだった.

補巻「晩年篇」を含めた四冊セットだと古書価格的にとても高くなるが,三冊セットだとぐっと安くなってお得.ただし,あとで「晩年篇」だけ別に探さないといけない.

この『古川ロッパ昭和日記』は20年後にほぼ半額の「新装版」が出て,その第一巻はすでにもっているのだが,今回入手したオリジナル版とは印象がぜんぜんちがう.また,青空文庫では,他の作品とともに,すでにこの『昭和日記』の電子化が進行していて,年ごとに分割して公開が始まっている.ゆくゆくはすべて公開されるだろう.しかし,それは紙版とは意義が異なる.

オリジナル版は各巻ごとに「緑波写真館」という写真集が添付されている.これがとてもおもしろい.「喜劇王」と呼ばれた戦前から人気に陰りが出てきた戦後への歴史の視覚化.

◆[欹耳袋]ゴルゴ13のように論敵を狙撃しまくった Ronald A. Fisher 尊師はただただ仰ぎ見るしかないけど,晩年を過ごしたオーストラリアのアデレードで近所の子供を連れ歩いては遊んでいたという Ronald A. Fisher 爺さんもいい人生だと思う.

◆真っ赤な染まった西の空に夕陽がすとんと落ちて,蝉の声と虫の声が入り混じる夜の闇は夏から秋へ.今日は朝からゆるゆるした一日だった.

◆本日の総歩数=2901歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=93.0kg(−0.4kg) / 29.5%(+0.2%)


16 augustus 2013(金)※お盆の神保町はうだる暑さ

◆午前4時過ぎ起床.外はまだ暗い.気温24.5度.やや蒸し暑い夜明け前.今日も通勤路はガラ空き.午前8時の観音台は気温28.8度.ツクツクボウシの蝉しぐれ,バンダからはミンミンゼミ聞こえる.朝イチの BGM はヴィラ=ロボス交響曲第4番.

◆[欹耳袋]【満員御礼】d-labo トーク:三中信宏「ヴィジュアルなサイエンス~ 分類と系統を視覚化する~」2013年8月20日(火)19:00~21:00 @東京ミッドタウンは定員いっぱいになりました〜.当日のハンドアウトとか販促ビラの用意をしないと.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 夜明けの大┣┣" 攻略は第三ステージまで完了し,来週月曜の締切に怯えずに今年度の作戦はすべて遂行した.もうひとつの準大┣┣" も午前中にケリをつけよう./8月22日締切の準大┣┣" も仕留めた.これで今月の「採点の祭典」はすべて終了した./「採点の祭典」の疲れはいかにすれば癒やされるのか.

◆[蒐書日誌]折居彪二郎研究会『鳥獣採集家折居彪二郎採集日誌 〜鳥学・哺乳類学を支えた男〜』(2013年10月刊行予定,一耕社出版,苫小牧 → 版元ページ).ちょいと気になる本.書店販売はなく,直接注文するらしい.

◆秋の某ワルダクミに向けて —— 正午前,TXつくば駅.つくばは午前のうちに32度台の暑さになった.これから打合せのため神田へ移動中.都内も負けずに暑そうだ.午後1時,神田小川町着.地下鉄から地上に出る.都内はくらくらするほど日差しが強い.お盆のまっただ中なので道行く人こそ少ないものの,日なたを歩いている人は苦行僧のような表情をしている.打合せまでまだ時間があるので,とりあえず涼しいところで珈琲避難する.炎天下に出撃しないといけないが,いかにして小川町から錦町まで日陰をたどって移動できるか.

午後2時前,神田錦町の指定された場所に向かう.会議室にはすでに関係者が集結し,ほどなく “ドン” がご登場.お初にお目にかかるので,まずはご挨拶をば.秋の某ワルダクミのための素材はすでにテーブルいっぱいに店開きしている.今日の仕事は各アイテムの評価と順列組合せ,そしてカテゴリー化のコンセプトづくりだ.50枚余りのアイテムをワタクシを含めてメインの三人があれこれ動かしてブレイン・ストーミング.最初はカオスでも,しだいにパターンが見えてくる.

おおまかなカテゴリー化ができたので,あとは展示スペース内のアイテム配置などについての詰め.およそ一ヶ月半という長丁場のミッションになるので,実施までの日程調整と段取りについての話し合いをする.展示だけではなくトークショーもある.開催まで時間的にはそれほど余裕はないので,配布用の紙バクダンづくりは┣┣" 撃ちカレンダーに記入しておかないといけない.幸い,餅は餅屋,紙は紙屋なので,紙には不自由しないのはありがたい.

—— 本件のプレスリリースは一週間後とのこと.それまでは名無しの “某ワルダクミ” として粛々と作戦遂行する.

◆午後4時前,打合せ終了.外はあいかわらずうだるような暑さが続いていた.淡路町から丸ノ内線に乗ろうと早々と地下に避難したのが運の尽き,やたらと階段の昇降運動を強制されてへばってしまった.JR東京駅はUターン客でごった返していたが,電車はさほど混んでいない.今日の都内の最高気温は33.0度.猛暑日にも達しなかったが,じりじりと炙られるように熱く感じたのは,アスファルトからの輻射熱? いずれにしても,早くつくばに逃げ帰ろう.いや,しかし35.0度に達したつくばの方がもっと暑いか.何でもいいから帰るのだ.

◆[欹耳袋]ポシブル堂書店からのお知らせ「青空文庫の富田倫生さん 逝去」(2013年8月16日).なんとなんとなんと! 〈青空文庫〉よりも前に,ボイジャーの〈エキスパンドブック〉時代から知っていた./朝日新聞デジタル「富田倫生さん死去 「青空文庫」世話人」(2013年8月17日).

◆本日の総歩数=9503歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=93.4kg(+0.2kg) / 29.3%(+0.3%)


15 augustus 2013(木)※牛尾湯は夏バテ防止特効薬

◆午前5時前起床.気温23.1度としのぎやすい朝.夜明けが日に日に遅くなる.午前5時の気温は22.7度.ひさしぶりに「涼しい朝」という表現が使える.お盆を過ぎてゆるゆると晩夏らしくなってきた.朝から焼きとうもろこしをかじる! 午前8時,お盆休みで国道408号もガラ空き.気温27.6度.心なしかセミの合唱も音量が衰えている.

◆[欹耳袋]アンペルマン・ショップの日本公式サイトがあることを知った.わざわざベルリンまで行かなくても,ショップが渋谷と高輪にあるのか.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 巨大┣┣" 昨日に続いて第二ステージを遂行中.BGM はゲルギエフ/キーロフの〈春の祭典〉を大音量で.生贄ですって.〈春の祭典〉のやっかいなのは,何度も聞いているので,変拍子の拍をついつい数えてしまうところ.〈春の祭典〉に続いて〈法悦の詩〉.これまたやっかいなのはメロディーを口ずさんでしまうところ.お昼前,巨大┣┣" 撃ちの第二ステージだん.ちょっと一休みしましょ.昨日から取っ組み合いになっている巨大┣┣" 撃ちの第三ステージに突入する前に,背後に潜む次なる標的の準巨大┣┣" のようすを観察しに行く.お盆返上で「採点の祭典」は華やかに挙行されている.ところで,この「採点の祭典」のごほうびは何だろう?

◆正午の気温33.0度.今日のお昼は,ひさしぶりにつくば市下広岡にある韓国料理〈〉へ.最初の予定では真夏の定番料理「蔘鷄湯」を注文するつもりだったのだが,この季節には注文が多かったらしく,残念ながら品切れだった.その代わりに,牛テールスープを注文.しばらくして,ぐつぐつ沸き立った鍋が運ばれてきた.スープと言ってもほとんど熱湯状態.煮こまれたしっぽのホネにはお肉がたっぷり.スープも美味.前菜のキムチは,白菜とキュウリとゴーヤの三種類.

◆猛暑日ラインを越えた午後の┣┣" 撃ち —— 夕刻,準大┣┣" を追い詰めたところで,さくっと撤収だ.締切厳守の重要┣┣" たちなので,誰も粗相があってはならぬ.

◆今夜はひさしぶりに鯛のかぶと煮を仕込んだ.格別にめでたい日ではないけれど,たまたま鯛が安かったので.白身魚のあら炊きはすぐ仕上がるので助かる.お酒は石川〈手取川〉の吟醸生酒・あらばしり・おりがらみのスパークリング.ブルーボトルが涼しげ〜.やや甘めだったかも.

◆鯛のかぶと煮のレシピ:1) 鯛のあらは塩を振って,熱湯をかけて冷水で冷やす.2) こんにゃくはサイコロ切り,厚揚げも四角く切る.3) 平鍋に昆布だし4カップ・濃口醤油大さじ4・酒大さじ4・味醂大さじ3・砂糖大さじ4を煮立てる.4) 鯛のあらを並べて,山椒粒を数個投入して,強火のまま20分煮続ける.こんにゃくも同時に煮込む.水分が少なくなってきたらときどき煮汁をスプーンでまわしかける.5) 厚揚げはグリルで焦げ目を付け,皿に盛るときに煮汁をまわしかける.以上.

—— 添え物としてさらし生姜の千切り.そして,ウツワは備前の大皿なり(いささか大げさではあるが……).

◆本日の総歩数=3374歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=93.2kg(−0.1kg) / 29.0%(+0.1%)


14 augustus 2013(水)※特大級の大┣┣" 追い回し

◆午前5時前起床.気温23.4度.晴れ.午前6時の気温は23.5度.今朝は,昨日までのような蒸し暑さがなくて,やや過ごしやすいかも.ベランダの美生柑の幼樹でアゲハの幼虫が8匹も育っていて思案投げ首.通勤路は快適な空き具合.午前8時の気温はまだ27.7度と夏日ラインを越えたところ.ツクツクボウシが鳴く観音台はお盆休みの静けさが続く.今日は某大┣┣" 一頭のみを仕留める心づもり.

◆[蒐書日誌]系統体系学の現代史 —— Andrew Hamilton (ed.) 『The Evolution of Phylogenetic Systematics』(2013年12月刊行予定,University of California Press[Series: Species and Systematics], Berkeley, ISBN:978-0-520-27658-1 [hbk] → 版元ページ).昨年はじめに『Patterns in Nature: Historical and Conceptual Foundations of Phylogenetic Systematics』というタイトルで刊行予告されていた論文集.予想通りのこの叢書からやっと出ることになったか.

◆[欹耳袋]追悼記事ふたつ —— Zoosystematics and Evolution, Volume 88, Issue 1, March 2012 から:

  • Matthias Glaubrecht | In Memoriam: Jürgen Haffer, 1932–2010, and his contributions to zoology and the history of science (pages 5–12) abstract | pdf [open access]
  • Michael Schmitt | Memories of Ilse Jahn (1922–2010), the Grande Dame of the Central European historians of biology (pages 13–17) abstract | pdf [open access]

Jürgen Haffer は Ernst Mayr の伝記を2007年に出版した.Ilse Jahn はドイツの生物学史・生物学哲学者.いずれの追悼記事もインターネット上でダウンロードできる.

◆本日の┣┣" 撃ち —— 計500ページあまりの書類に目を通して,やっと第一ステージの┣┣" を攻略.続いて第二ステージへ進む.

◆[欹耳袋]「飛び出し坊や」関連 —— 京都新聞「飛び出し坊や大集合! 大津で企画展」(2013年8月13日)/コロカル「滋賀の通学路に必ずいる!「飛び出しぼうや」の激レア立体モデル登場」(2013年6月10日).「飛び出し坊や」についての過去記事:archief voor stambomen「「飛び出し坊や」の系統発生と地理的分布」(2013年4月20日).ロストックをはじめ旧東独の交差点信号機にかならず “いる” ,いまやグッズが大人気の「アンペルマン(Ampelmännchen)」も,機能的には「飛び出し坊や」みたいなものかもしれない.

◆今日の夕餉は自分会議で正統派チキンライスのオムライスと決定.炒めた鶏肉をたっぷり混ぜ込んで,生活クラブのケチャップで味付け,そして生協の新鮮卵でふんわりくるむのだ.

◆本日の総歩数=3623歩. 朝◯|昼−|夜◯. 計測値(前回比)=93.3kg(−0.5kg) / 28.9%(−0.1%)


13 augustus 2013(火)※お盆働きは身から出た錆か

◆午前4時半起床.気温24.9度.それなりに蒸し暑い夜明け前.朝の観音台はツクツクボウシの合唱から始まる.雲がやや多い午前8時の気温は28.0度.空気が湿っている.

◆[欹耳袋]【直前宣伝】d-labo トーク:三中信宏「ヴィジュアルなサイエンス~ 分類と系統を視覚化する~」2013年8月20日(火)19:00~21:00 @東京ミッドタウン※事前申込・参加無料.先ほど主催担当者に確認したところ,集客状況は「そろそろ定員に達する」感じらしい.ありがたやありがたや.この d-labo トークでは,最新刊:キャロル・キサク・ヨーン『自然を名づける:なぜ生物分類では直感と科学が衝突するのか』の見本刷をお見せします.

◆午前の┣┣" 撃ち —— ドイツの復命書(を何度も加筆修正して)提出.ついでに,今月の不在申請も出した.今月の農環研実在率はちょうど10/20=0.5と良好そのもの.

◆[蒐書日誌]細川亜衣『食記帖』(2013年8月8日刊行,リトルモア,東京,341+viii pp., 本体価格1,600円,ISBN:978-4-89815-366-6 → 版元ページ著者サイト).お料理レシピまたレシピ.こういう日録を書き綴りたいものだ.

◆今日も研究所は閑散としていて,お盆休みまっただ中を実感する.ワタクシは何十年も「お盆のお墓参り」なるものをしたことがないので,今年もお盆はふつうに仕事をする.両親の法事は先月すませたからもういいよね.18歳で地元を離れてから,お寺関係はもちろんのこと,親戚づきあいとか同窓生がらみのいっさいがっさいを断ってきたので,根無し草として好きなことをしてきた.bêtes noires はもういない.ワタクシの辞書に「帰省」という言葉はない.用事があるから行くだけ.

◆[蒐書日誌]来月出版 —— 高桑和巳(編)『成長:生命の教養学IX』(2013年9月20日刊行予定,慶應義塾大学出版会,東京,268 pp., 本体価格2,400円,ISBN:978-4-7664-2070-8 → 目次版元ページ).三中信宏「成長と進化思考」(pp. 223-250)を執筆しました.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 行動生物学辞典のゲラ返送./東大理学部の兼業申請提出./東大農学部の紫工会会報原稿を提出./大┣┣" 一頭が覆いかぶさってくる昼下がり.真夏日の外はセミの合唱.

◆[欹耳袋]醤油鯛の反響は続く —— イザ!「「醤油鯛」に魅せられて!? 図鑑を出版したユニークな昆虫学者【新・関西笑談】昆虫学者・沢田佳久さん(1)」(2013年8月12日)/Y!ニュース「リサイクルマーク付き“新種”発見 昆虫学者「ついに…」と驚く【新・関西笑談】昆虫学者・沢田佳久さん(2)」(2013年8月13日).

◆昨日までのような酷暑ではなかったが,それでも日中はうだるような暑さが続く.夕餉は〈新政〉の「六號スパークリング」を開栓.万願寺唐辛子を炙り,加茂茄子の田楽とともに.

◆[欹耳袋]系統樹の系統樹 —— Fisler M, Lecointre G (2013) Categorizing Ideas about Trees: A Tree of Trees. PLoS ONE 8(8): e68814. doi:10.1371/journal.pone.0068814「[W]e propose a hierarchical representation of the shared ideas about trees among authors: this produces a “tree of trees.” 」※こういう研究テーマはワタクシ的にはとてもおもしろい.

◆明日は大仕事をたったひとつこなす予定.責任重大.

◆本日の総歩数=3937歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=93.8kg(−0.4kg) / 29.0%(+0.3%)


12 augustus 2013(月)※十日ぶり観音台に実在する

◆午前5時前起床.曇り.気温24.9度.こう猛暑が続くと,水道水が「水」ではなく「湯」になってしまう.十日ぶりに観音台実在.猛暑の週末ずっと締めきっていた居室の室温32度.午前8時の外気温は29.3度.とりあえず全館空調がオンされるまではじっとガマンするしかない.海外から帰ってくると日本の “熱帯度” の高さが身に沁みる.あ,今週はお盆ウィークだから,研究所の駐車場が空いていたのか.人がいなけりゃBGMは大音量でもOK.ということで,ひさしぶりにマーラー三番.サロネン/ロスフィル.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 十日間の不在中に机周りに新┣┣" が積み上がっているかと思ったら,意外にも寄贈本の山ができているだけだった./ドイツ出張の後始末書類を提出.参加費の立替払い申請は銀行通帳のコピーが必要なのであとまわし.覚えていたら提出しよう(よく忘れる…).

◆[欹耳袋]Colorless Green Ideas「オンラインで無料で読める統計書22冊」(2013年8月11日).

◆[蒐書日誌]ベルリンの Prometheus Antiquariat から巨大(41×29×4 cm)な古書が届いていた.厳重に封してあるので,懸命に開封. 自分で注文した本なのに覚えていないとは.巨大な梱包を開封したら,この世界地図帳が出てきた:L. Visintin, Herbert Bayer und Wilhelm Goldmann『Goldmanns Grosser Weltatlas : die Umwelt des Menschen - Astronomie, Geologie, Geographie, Klimakunde, Wirtschaft, Bevölkerungskunde』(1955年刊行,Wilhelm Goldmann Verlag, München, 323 pp.).

◆朝から空調全開にしているのに,いまだに室温30度ラインを下回らない.エアコン吹き出し口の温度は23度なので,室温はもっと下がってもいいはずなのに.居室を密閉して “冷蔵庫” 化してみよう.ついでに除湿機もまわしてみるか.

◆[蒐書日誌]ご恵贈本が次々と —— 松森智彦『村落の文化系統学的研究:飛騨地方の明治初期物産誌『斐太後風土記』を対象に』(2013年2月15日刊行,同志社大学大学院文化情報学研究科文化情報学専攻博士論文 → JAIRO)/ウェンディ・ムーア[矢野真千子訳]『解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯』(2013年8月20日刊行, 河出書房新社[河出文庫],東京,488 pp., 本体価格1,200円,ISBN:978-4-309-46389-6 → 版元ページ書評(2007年初版))/秋道智彌『海に生きる:海人の民族学』(2013年7月25日刊行,東京大学出版会,東京,x+251+30 pp., 本体価格2,800円,ISBN:978-4-13-063337-6 → 版元ページ).

◆お昼休み.正午前の気温33.7度.くらくらする夏の日差しに喘ぎつつも,セミの大合唱のなかにツクツクボウシを聞き分けた.夏の終わりが忍び寄る.本日のランチはひさしぶりに〈おはん〉にて「鯖の押し寿司」限定2食(700円).

◆午後の┣┣" 撃ち —— 進化学会と計量生物学会の年会費と大会参加費の件は完了.遅くなってすまぬ./麹町の┣┣" 神さまから「向こう一週間以内にケリを付けよ」との御神託が下される.もう逃げられない.

◆[蒐書日誌]ヤコブの梯子と生命の樹の観念史 —— Marion L. Kuntz and Paul G. Kuntz (eds.)『Jacob's Ladder and the Tree of Life: Concepts of Hierarchy and the Great Chain of Being』(1987年刊行,Peter Lang[American University Studies - Series V: Philosophy: Volume 14 ], New York, x+434 pp., ISBN:0-8204-0233-8 [hbk] → 版元ページ※第2版).所収論文の一覧リストはこちら.西洋だけではなくインドまで含んでいるのか.

◆夕日が居室に差し込むようになり,さくっと撤収.まだ平日労働に順応できていないようだ.

◆本日の総歩数=4956歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=94.2kg(+0.2kg) / 28.7%(+0.4%)


11 augustus 2013(日)※今日も猛暑から緊急避難日

◆午前4時半起床.気温27.8度!ありえへん熱帯夜.水蒸気で遠景がもやもやしている.もわもわした蒸し暑さの向こうから真っ赤な朝日が昇ってきた.

◆早朝の┣┣" 撃ち —— 農大受講生のみなさん,第二回レポートは先ほど締め切りました.受領メールはすべて返信しましたので,ご確認を./事務局から送られてきた生物学基礎論研究会の宿泊表をいま確認して,そのメンツの濃さに恐れおののいている.9月7日の夜,総研大葉山キャンパスにバクダンを落としたら,日本から生物学哲学者はきれいにいなくなるな./お断り┣┣" 二頭処理.┣┣" は集中分布するという経験則./メール┣┣" 箱を空っぽにしてやった.

◆[欹耳袋]はてな匿名ダイアリー「低学歴と高学歴の世界の溝」(2013年8月9日) /常夏島日記「地方都市で、低学歴と高学歴の世界が交わるとき」(2013年8月9日)/blog.yuco.net「「階級を超える進学」の話で、特に大学の先生に考えてほしいこと。」(2013年8月10日)/練乳のあれこれ「低学歴と高学歴の世界の溝 in 関西ローカル」(2013年8月10日).幻の“世界の溝” が,語られるたびにどんどん実体化されていくようすがとても興味深い.世の中の「理」を説明する不可視の一般原理をこういうところに求めてそれで安心する? 心理的本質主義の発現だろう.社会的(文化的)な多様性を直線的順序に変換すると,確かに理解しやすいが,第一種過誤の格好の餌食になると思う.そして,ほんとうの bêtes noires が見えなくなってしまう. “世界の溝” は踏み越えればいい.

◆午前11時までに35.0度の猛暑日ラインに到達.十分すぎるほど暑かった昨日よりもさらにハイペースで上がりそうな気配.自宅引きこもり続行.

◆[欹耳袋]shorebird 進化心理学中心の書評など「書評「科学と証拠」」(2013年8月11日).エリオット・ソーバー[松王政浩訳]『科学と証拠:統計の哲学 入門』(2012年10月20日刊行,名古屋大学出版会,名古屋,x+244 pp., 本体価格4,600円,ISBN:978-4-8158-0712-2 → 情報版元ページ)の書評と紹介./The 4th International Symposium on Life Science in Toyama - Symbiosis and Sociality in Insects, 28 Nov 2013 @富山大学理学部

◆東風が強くなり雲行きがアヤシくなってきた.夕方,遠雷が鳴り響き,雨がぽつぽつ降りだした.

◆[蒐書日誌]Publickey「ピアソンの技術書は書店在庫限りとの見通し。ピアソン桐原社がピアソングループ離脱で(追記あり)」(2013年8月8日).ピアソン桐原が撤退したことにより,日本での最初のR本である中澤港『Rによる統計解析の基礎』(2003年)&『Rによる保健医療データ解析演習』(2007)も店頭から姿を消すことになる.Cf: 鵯記(2013年8月7日).

◆[欹耳袋]データえっせい「属性別の新卒ニート出現率」(2013年8月9日).「大学学部卒業生では5.5%ですが,修士課程修了生では6.2%,博士課程修了生では13.1%,8人に1人にもなります」./ビジネスジャーナル「ブラック企業大賞2013が発表、大賞:ワタミ、特別賞:東北大学、ベネッセも受賞」(2013年8月11日).

◆今日の最高気温は午後1時に36.8度まで上がったが,雷雲が通り過ぎた午後7時前には26.4度まで急降下した.蒸し暑いことには変わりないが,昨日よりはややマシかな.暑い夏はよく食べて夏バテしないようにする.寒い冬はよく食べて凍えないようにする.いい季節の春と秋は食欲が湧くのでよく食べる.今夜もよく食べることにしよう.〈玉川〉自然仕込完全発酵・山廃純米・無濾過生原酒を開栓.アルコール度数は21度.いいねいいね.

◆本日の総歩数=0歩. 朝◯|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=94.0kg(+0.6kg) / 28.3%(−0.1%)


10 augustus 2013(土)※帰国直後の猛暑にくらくら

◆午前4時半起床.気温25.5度の蒸し暑い熱帯夜の夜明け.昨夜は旅行の後片付けに追われた.今朝も早くから洗濯しまくる.ひさしぶりにご飯と焼き魚と納豆という “ニッポンの正しい朝食” だった.午前8時の気温はすでに30.8度と真夏日ラインを軽やかに突破している.予報では今日は40度近くまで上がって今夏最高気温になるとのこと.朝干したばかりのズボン類がたった三時間でからからに乾いている.うん,今日はたしかに絶好の洗濯日和だ〜(白目).

◆[欹耳袋]Quentin Wheeler 2009. Naming Nature | The Scientist Magazine® | 7 August 2009.ヨーン本の原書書評記事がひとつ増えた(→ リスト).

◆またしても┣┣" 撃ちの日々 —— そういえば,北ドイツ背徳日録を途中から放置してしまった.記憶が薄れないうちに書き上げないと./農大「実験データー解析概論」受講者のみなさん,昨夜までに到着した第二回レポートについてはすべて受領メールを返信しました.不着の受講生は確認のこと.なお,本日が締切日です.

◆[欹耳袋]互いに関連する三記事 —— 朝日新聞デジタル「やがて悲しき博士号 4割が就職難、採用枠増えず 文科省調査」(2013年8月8日).「非正規雇用の身分で働くなど安定した職に就いていない」- ポスドクも何もかもひとくくりですが……,/モナ・ショレ「フランス「下流インテリ」たちの現実」(ル・モンド・ディプロマティーク日本語・電子版2006年5月号)

◆猛暑の昼下がり,ノバホールにて開催された東大オケのサマコンに行ってきた.弦が上手ですねえ.Wie schön がパントマイム入り水戸黄門バージョンに進化して,エンターテイメント度ががぜんアップしていて驚いた.三石さん,基本線がぜんぜん変わりないなあ.

◆[欹耳袋]そういえば,ワタクシの某本のハングル訳を出したいとのオファーが届いたそうだ.実現したらたいへん嬉しいが,アノ本ははたして朝鮮半島で受け入れられるのだろうか.というか,想定読者層が気になるところ.そのへんの事情は「訳者あとがき」にきっと書かれるのだろう./岩波『科学』の南方熊楠特集の所収記事:三中信宏「南方曼陀羅:世界を体系化するある思惟の図像的背景」の pdf は来月以降に公開することになるだろう.

◆今日の最高気温は午後3時の36.7度だった.帰国直後にこの猛暑はきついなあ.

◆本日の総歩数=2599歩. 朝△|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=94.2kg(−0.5kg) / 28.4%(−0.8%)


9 augustus 2013(金)※成田空港で蒸し暑さに即死

◆午後3時,成田空港第一ターミナルの到着ロビーに立つ.外気温は33.1度.そして,致死的な湿度.もう一度ドイツに帰りたいと言ってもしかたがないので,できるだけ冷房の効いているロビーにとどまり,つくばセンターへのバスに駆け込めばいいだろうというのは浅はかだった.外気に触れた途端に即死…….

◆帰国直後の┣┣" 撃ち —— 農大「実験データー解析概論」受講者で,第二回レポートをすでに送ったみなさん,すまぬすまぬ.いま日本に帰国したばかりで,これから受領メールを返信します.すまぬすまぬ.

◆午後6時過ぎ,夕暮れのつくばセンター.一週間ぶりのつくばは熱帯だった.今日の最高気温は35.7度の猛暑日.夕方,つくばセンターに帰り着いて,あまりの蒸し暑さに日本に帰ってきたことを実感した.夜は〈天の戸〉の白麹仕込み・特別純米酒「Silky」の四合瓶が即座に空っぽになった.ドイツ滞在中にステージが上がったか.ワタクシの場合,時差ボケになったことはほとんどまったくなくて,行く先々の時間感覚に即座に順応してしまう.でも,今夜は日本酒迎撃を受けたので,あっさり爆睡してしまうだろうな.

—— 明日はとりあえず旅の後始末をして,午後は東大オケのサマコン@ノバホールに行く予定.

◆本日の総歩数=8779歩


2 augustus 2013(金)〜 9 augustus 2013(金)

   北ドイツの果てをうろうろする日々
     → Hennig XXXII: Tagebuch in Rostock, Deutschland, August 2013


2 augustus 2013(金)※ドイツ北辺への旅立ちの朝

◆午前4時前起床.気温21.0度.北東風が涼しい.さて,旅支度の最終チェック開始.続いて日録書き.曇り空が広がる夜明け前.成田空港行きバス乗車.午前6時につくばセンター発車.曇り空.風が涼しい.満席になるとの車内アナウンスあり.夏休みですなあ.ひたち野うしく.小雨がぱらぱら.バス乗客がさらに増えた.途中,小雨が降ったり止んだり,東の空から朝日が差したりまた曇ったりという安定しない空模様.水量の増えた利根川を渡る.

◆午前7時半,成田空港第一ターミナル到着.夏休みのせいか平日にもかかわらず,ルフトハンザのチェックインカウンターは激混み.しかし,そのおかげで席をアップグレードしてもらい,出国審査を終え,搭乗口近くのANAラウンジにて優雅な朝のひとときを過ごしている.搭乗まであと半時間を切った.

—— ここからあとの日録(ドイツ北辺放浪篇)は「Hennig XXXII: Tagebuch in Rostock, Deutschland, August 2013」へと続く.

◆計測値(前回比)=93.7kg(−0.5kg) / 29.2%(+0.7%)


1 augustus 2013(木)※じたばたする海外逃亡前日

◆午前5時前起床.雨上がりの曇り空.地面はまだ濡れている.気温23.5度.8月になってしまいましたな.BGMはヴィラ=ロボスのショーロス8番.独奏ピアノ2台+フルオーケストラ.ときどき大太鼓がドカドカ乱入してきて,演奏したらさぞや気持ちいいだろうな.世の中には「聴いて気持ちいい曲」と「演奏して気持ちいい曲」の二種類があると思う.

◆夜明けの┣┣" 撃ち —— メーリングリストの月始め月例アナウンス送信完了./ヨーン本の見本刷は8月20日頃にできあがるとのこと.東京ミッドタウンで弾ける日か.コンパニオンサイトの開設準備を始めよう.

◆[欹耳袋]公開 - 三中信宏:農環研ウェブ高座 「農業環境のための統計学」 第12回「パラメトリック統計学の世界を眺める」.一年間にわたる連載はこれにて終了.読者のみなさん,どうもありがとうございました.「五穀豊穣・六根清浄・統計涅槃」.おあとがよろしいようで.全12回(2012年8月〜2013年8月)の目次はこちら

◆午前の┣┣" 撃ち —— 飛んで火に入る夏の┣┣" ,一匹残らずつぶしてあげるからね./本日午後の半日年休届け提出.今年も残すところあと5ヶ月になったが,残年休があと32日もある.こんなにたくさん残しておくのは社会正義上よろしくないので,どこかで使わないと.ワタクシの場合,土日の仕事日が多いのだが,その振替日を兼業日に当てているので,年休をわざわざ動員する必要がないというのが実情.振替日を同一月内に使い切れないこともある./沖縄への事務連絡.出張旅費もだんだん厳しくなっていくということでして.すまぬすまぬ./明日からの海外逃亡の日程と潜伏先を方々にばらまく.明日は明日の風が吹くのだ./昆虫学会札幌大会プログラム最終版を見て.シンポジウム〈分類学の過去・現在・未来〉でのワタクシの出番と持ち時間を確認.

◆[蒐書日誌]Marion L. Kuntz and Paul G. Kuntz (eds.)『Jacob's Ladder and the Tree of Life: Concepts of Hierarchy and the Great Chain of Being』(1987年刊行,Peter Lang[American University Studies - Series V: Philosophy: Volume 14 ], New York, x+434 pp., ISBN:0-8204-0233-8 [hbk] → 版元ページ※第2版).Arthur O. Lovejoy を継承して.

◆跡を濁しまくりつつも,観音台をオサラバする時間がきた.

◆午後の┣┣" 撃ち(渋谷にて) —— 正午過ぎ,つくば駅.正午の気温は28.6度,不快指数はものすごく高い.海外逃亡直前の某じたばた案件を処理するため,これから渋谷の道玄坂を襲撃する.午後1時の都内の気温は30.5度.蒸し暑そうでもう帰りたい.午後2時,渋谷駅前の雑踏をかき分けて,道玄坂を登る.東急本店前の雑居ビルへ.速攻で道玄坂ミッションを完了.出国前日にジャーマン・レイル・パスを確保するなら〈欧州エキスプレス〉へ直行せよ.これで講演準備以外のすべての海外旅行のしたくは完了した.さ,とっととつくばへ帰るとしよう.

◆夜,荷物のパッキング作業.スーツケースの隅の方で,メキシコやアルゼンチンのペソとかブラジルのへアルとか日本の円が渾然一体となって,小銭の “群体” をつくっている.しかし,今回はユーロしか必要ないので,一掃処分だ.小一時間で詰め込んだ.これで何とかなるだろう.

—— 明日から来週いっぱいはドイツの北の端っこから「Morgen!」ということになる.

◆本日の総歩数=8313歩. 朝○|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=94.2kg(−0.5kg) / 28.5%(+0.2%)


--- het eind van dagboek ---


[sinds 19 april 2007]