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日録2013年6月 


30 juni 2013(日)※月末の日曜は来月の跳躍板

◆午前5時半起床.曇り.気温19.2度.東風.今日は曇り空ながら東風が気持ちよい日だ.正午前に夏日ラインを越えたが不快指数はかなり低い.空気が乾いているせいだろう.

◆[欹耳袋]生物学基礎論研究会・第7回研究会,2013年9月7日(土)〜8日(日)@総合研究大学院大学・葉山キャンパス → アナウンス.日程と場所的にはばっちりだが,さてどーするか.

◆昼下がりのじたばた —— 実習用 Windpws XP PC をひさしぶりに立ち上げたら,予想通り「絶賛更新祭り」の真っ最中.晴れ間ののぞく好天の昼下がり,満を持して MacBook Air のRを ver 2.15.3 から最新版の ver 3.0.1 にアップグレード.すんなり成功するはずもなく…….とくに Rcmdr まわりでは CRAN に入っていない必須パッケージをあちこち探しまわってダウンロードする不運に引きずり回されること小一時間.「パッケージがなんちゃら」とか「名前空間がなんちゃら」というダメ出しにもめげることなく,やっと使えるようになった.

R のメジャーアップグレードは毎度毎度ひやひやする.Windows XP だとそういう “ひやひや感” はぜんぜんないのに,Mac OS X だけいつも不安.とくに,メジャーバージョンアップの場合,R本体が正常に動いても,パッケージが対応できているかはケースバイケースでばらばら.ひとつひとつ動作確認をする必要がある.たとえば,Rcmdr の Tukey HSD 検定だと,パッケージ「abind」と「survival」が R-3.0.0 以前のビルドだから「ダメ」というエラーが出る.バッケージ側のバージョンアップを待つしかないかな.

—— Rの更新は実害の少ない “シーズンオフ” にゆっくりやらないといけない.今まで何度も痛い目に遭ってきたのに,今回もまたやらかしてしまった.

◆[欹耳袋]公開 —— 三中信宏:農環研ウェブ高座 「農業環境のための統計学」 第11回 「正規分布帝国とその臣下たち」.今回は「確率分布曼荼羅」を中心に話を展開した.

◆ここのところ雨らしい雨もなく,梅雨の中休みが続いている.夕暮れ時,吾妻まで買い物に,中央公園の池の向こうに夕日が沈んでいった.今宵は Chinay Red の大瓶を開栓.ビールでありながら,コルク栓をシュポんと抜く楽しみ.勢いで,ヤマザキマリ『テルマエ・ロマエ』(全6巻)を読了.

◆[欹耳袋]Fortin J-M, Currie DJ (2013) Big Science vs. Little Science: How Scientific Impact Scales with Funding. PLoS ONE 8(6): e65263 doi:10.1371/journal.pone.0065263.いわく:“Impact per dollar was therefore lower for large grant-holders.”「資金対成果」比で測ればきっとこうなるよね./TreeThinkers | Evolution 2013: The Good, the Better, and the Future | 27 June 2013.ユタで開催された〈Evolution 2013〉についての David M. Hillis の感想.

◆明日からは泊まりがけで水戸のお座敷に向かう.同じ茨城県内にありながら,県北の水戸に行く機会はほとんどない.プチ旅支度をすませる.

◆本日の総歩数=5802歩. 朝○|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=92.7kg(−0.5kg) / 29.7%(+0.4%)


29 juni 2013(土)※新宿初台にてマリアに会う

◆午前5時半起床.曇り空.気温18.6度.東風が涼しい.大清水公園から竹刀を振る子どもたちの元気な声が聞こえてくる.今日はカピオで剣道大会がある? 午前8時の気温は21.0度,東風が涼しい.

◆[欹耳袋]仁義なき戦いの勃発か —— 総務省「国家公務員のソーシャルメディアの私的利用に当たっての留意点」(2013年6月28日)および別添資料 [pdf] ※事前に用意してあったのかな.国家公務員対象の「国家公務員のソーシャルメディアの私的利用に当たっての留意点」が,今後,独法職員にどのように “降臨” してくるかが個人的には興味深いところ.まあ,当面は様子見だなあ.「ツイートすることに異議がある」vs.「ツイートすることに意義がある」の果てしなき戦い.

◆[蒐書日誌]〈渋沢敬三アーカイブ〉にて『渋沢敬三著作集』(全5巻)のオンライン公開が始まった./プレジデント・オンライン:前野ウルド浩太郎「故郷危うし!日本唯一のバッタ小説を読む(バッタ博士の「今週のひと工夫」第2回)」(2013年6月29日).西村寿行『蒼茫の大地、滅ぶ』が復刻されるのか!

◆[欹耳袋]国立国会図書館「オンライン資料収集制度(eデポ)」※「平成25年7月1日から、改正国立国会図書館法に基づき、私人が出版したオンライン資料を収集・保存します」とのこと.うわあ,こっちの方がはるかに影響力が大きいかもしれないな.pdf などの資料を個人がオンライン公開したら 即“納入義務” が生じるから.

◆今日はフリーに生きよう —— 正午過ぎ,つくば駅.今日は都内にて自由に生きる.都内は正午前に27.4度まで気温上昇.午後2時,初台着.東京オペラシティ.夏空が広がる都内は気温28.5度.暑いけどべたべたしていないので許す.

◆ブエノスアイレスへ出国 —— 午後3時前,コンサートホール入場時点ですでにロビーはごった返していた.満員御礼チケット完売らしい.聴衆の平均年齢が高めなのは納得できるが,タンゴ音楽関係者もずいぶん多かったらしい.それにしても,このステージ・セッティングはすごいなあ.演奏者は歌手を含めても10人あまりなのだが,各種打楽器がステージの右半分を占有している.バイオリンとビオラはスタンディング,独唱者三人は最後列に並ぶ.ほぼステージいっぱいの楽器配置.

アストル・ピアソラ〈ブエノスアイレスのマリア〉[コンサート形式]

2013年6月29日(土)15:00〜17:00@東京オペラシティ → 公演情報
演奏者:小松亮太(バンドネオン)・アメリータ・バルタール(歌)・レオナルド・グラナドス(歌)・ギジェルモ・フェルナンデス(語り)&Tokyo Tango Dectet[黒田亜樹(ピアノ)・田中伸司(ベース)・近藤久美子/谷本仰(ヴァイオリン)・吉田有紀子(ヴィオラ)・松本卓以(チェロ)・井上信平(フルート)・鬼怒無月(ギター)・佐竹尚史/真崎佳代子(パーカッション)]

あっという間に二時間半のタンゴ・オペリータの熱演が終わり,タケミツ・メモリアルの三階席まで埋め尽くしたオーディエンスは総立ちのオベーション.

◆ブエノスアイレスから帰国 —— 東京オペラシティの “ブエノスアイレス” からやっと “帰国” して,時差ボケから回復途上.おそるべきタンゴ・オペリータのおそるべき生演奏だった.これは感激ツイートが湧き出ても当然だろう.アストル・ピアソラ〈ブエノスアイレスのマリア〉は今回初来日したアメリータ・バルタール=マリア役の初演CD(1968)をはじめとして,すでに五つのCDを聞いたがやっぱり初演のキャスティングがもっともよかった.

今回そのバルタールが初来日するというので,今回の東京オペラシティ公演を楽しみにしていた.独唱者三人が傑出していたのはもちろん,演奏のソリストたちの卓越した技術は身震いするほどだった.ワタクシは最前列から八列目のS席に座ったので,独唱者と演奏者の二時間に及ぶ生演奏を至近距離から満喫できた.昨年からほぼ一年間 “予習” してきたので,スペイン語のセリフはだいたい頭に入っていたけれど,生演奏のリアルさはその場にいないと共有できない.〈ブエノスアイレスのマリア〉@東京オペラシティ,すごいすごいすごい! 八月下旬のライヴCDの発売が今から心待ち.

この〈ブエノスアイレスのマリア〉はワタクシの『系統樹曼荼羅』のテーマ音楽である.本書冒頭で引用したマリアと夢見る雀のポルテーニョの掛け合いは,ある観念の胚胎・転生・復活をテーマとする本書にぴったりの歌詞だった.このタンゴ・オペリータのストーリー全体を知っている読者はその意味がきっとわかるにちがいない.

—— 今夜は心地よく眠れる.

◆本日の総歩数=9247歩. 朝○|昼−|夜×. 計測値(前回比)=93.2kg(−0.4kg) / 29.3%(−0.1%)


28 juni 2013(金)※経堂出撃から観音台転戦

◆午前5時前起床.雲が多い.気温17.4度と涼しい朝.午前7時半,つくば駅.定例経堂出撃の朝.曇り空が広がる.気温18.9度.東風が吹いて涼しいように感じるが,実は蒸し暑い.この夏に刊行される予定の翻訳本のタイトル案をNTT出版に送信.

◆[系統樹思考]三中信宏『系統樹思考の世界:すべてはツリーとともに』(講談社現代新書,本体価格650円)は,本日6月28日,eBook で販売開始.こちらで(も)どーぞ.あ,ワタクシはまだ買ってないけど,「紙」バージョンよりは百円あまり安い.

◆ハートフル農大通り —— 遅延なく午前9時過ぎに新宿駅.都内も曇り空.午前9時の気温は22.0度,湿度は74%.やや蒸し暑い.午前10時前,農大キャンパス.むしむし.ヨーン翻訳本のタイトル案が安定平衡点に収束する気配が濃厚になってきたとのメール届く.つつがなく講義終了.本日は多重比較に関する説明ののち,第一回課題レポートを出題した.最後は変量間の共変動のイメージング.レポート締切をお忘れなく>受講生のみなさん.

◆[欹耳袋]最果タヒ ノ 森山森子「「なんの役に立つんですか?」の暴力性」(2010年4月14日)|「だれが科学を支えるべきか。」(2010年4月19日).いちばん好きなことはコッソリやりましょう.お金がほしいとか,人手がほしいとか,スペースがほしいとか言わないで./Lablogue「インパクト・ファクターを越えて」(2013年6月3日).サンフランシスコ研究評価宣言(San Francisco DORA)の運動が広まっている./ブラック企業大賞〈ノミネート企業発表!!&ウェブ投票もスタートします!〉(2013年6月27日).東北大学も候補か…….

◆午後2時半,さくっとつくば直帰,その足で観音台へ直行.むこう半月はほとんど農環研に実在しないので,すきま時間に潜入するしかない.所内でしかできない諸事を征伐.つくばもいい天気だったようで,午後2時過ぎに夏日ラインを突破していた.研究室のいまのBGMは届いたばかりの小曽根真・Gary Burton の新アルバム〈Time Thread〉 UCCJ2112.おそろしくいいできだと思う.すばらしい.

[蒐書日誌]経堂情報ブック —— 『経堂Walker』(2013年5月17日発行,角川マガジンズ[ウォーカームック・351],東京,100 pp., ISBN:978-4-04-31211-1).をを,あんなところにこんなお店があったのか!

◆夕方の┣┣" 撃ち —— 進化学会つくば大会の演題登録は7月5日まで延長されたが,早期参加登録は今日までなので要注意.しかし,進化学会の早期参加登録と演題登録はどうやって「分離」すればいいのだろうか…….「発表するする」と手を挙げて「要旨書く書く」と書いとけばいい??? ごちゃごちゃ悩む前に参加登録に演題・要旨を付けて今日中に送ればいいわけね.ハイハイ./今夜公開される農環研ウェブ高座の所内チェックをやっとすませた.よしよし.今回は大きい図が多い./横浜国大〈統計道場〉の成績登録書類一式が届いた.気が早いことだ.集中講義は夏休み後の9月なのに./もう遠くに回遊していったものとばかり思って油断していた『行動生物学辞典』.さらに追加項目を四つも書けというオニのような要請メールが届いた.オニですか,そーですか./午後5時前,さて,そろそろ撤収タイム.今日のワタクシは農環研に実在しないことになっているので,ここにうろうろしていてはならぬ.

◆[欹耳袋]読売オンライン「都道府県初、「日本酒で乾杯」する条例定めた県」(2013年6月27日).「県は、日本酒による乾杯とその普及促進に積極的に取り組むよう努める」- 佐賀県,すばらしい!〈鍋島〉か,はたまた〈七田〉か./NHK NewsWeb「浅草六区に「凌雲閣」一部再現」(2013年6月27日).浅草十二階がふたたび!

◆深夜の┣┣" 撃ち —— 進化学会つくば大会の早期参加登録と演題・要旨登録をすませた.要旨「500字以内」という制限は半角でカウントするわけね.いずれにしても,これで肩の荷が一つ降りた.

◆本日の総歩数=10752歩. 朝○|昼−|夜△. 計測値(前回比)=93.6kg(−0.4kg) / 29.4%(−0.4%)


27 juni 2013(木)※夏日と青空の本郷にて高座

◆午前5時前起床.雨上がりの曇り空.雲のすき間からのぞく朝日がまぶしい.気温は18.3度.北風が心地良し.トロあじを焼く簡単な厨房お仕事なう.空がだんだん明るくなってきた.ひさしぶりに朝から青空が広がる観音台.今朝の最低気温は17.8度,午前8時の気温は21.2度.乾いた空気がすがすがしい.農環研に三時間だけ実在し,その後は本郷に出撃する.

◆[欹耳袋]Austria-Forum | Michael Mitterauer: Historische Verwandtschaftsforschung (von Wolf Helga Maria) | 4 Mai 2013.買わないと!/XXVII International Biometric Conference, 6-11 July 2014, Firenze. Call for papers のメール着弾.来年はイタリアに行ってみるかー./スタジオジブリ〈風立ちぬ〉公式サイト.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 岩波『科学』の特集に寄稿する修正原稿と図版キャプションを編集部に送信だん.南方熊楠と早田文蔵は密教マンダラ世界観でつながっているという話題.ウンベルト・エーコの「弱い思考=迷宮」論との関連性にも言及./一頭目の┣┣" を放流したので,二頭目に小┣┣" 群の征伐に向かう.来月の “不在ごめんね申請” をまとめて10件提出だん.この事務書類エクセル地獄が原稿を書くよりもはるかにたいへんだったりする.出勤簿にハンコを押すべき日は,来月前半は3日,後半は8日.合わせて10日以上も農環研に実在するのは優秀すぎる.

◆[欹耳袋]東日本大震災での書棚崩落でずっと行方不明になっていた早田文蔵の論文コピー(1921)が堆積物の下から自ら名乗り出てくれた.ありがたやありがたや:早田文蔵 1921. 臺灣植物圖譜・臺灣植物誌料(第拾巻),臺灣總督府民政部殖産局,pp. 75-234.連作論文の一つ目は:Bunzo Hayata 1921a. An interpretation of Goethe's Blatt in his “Metamorphose der Pflanzen”, as an explanation of the principle of natural classification. Pp. 75-95 with 1 color plate.二つ目は:Bunzo Hayata 1921b. The natural classification of plants according to the Dynamic System. Pp. 97-234.

◆観音台を撤収.真っ青な夏空.からりと夏の日差しが照りつける.農林団地を通り抜けたとき,木々の梢からセミの初鳴きが聞こえたような気がした.午前11時過ぎ,つくば駅.昨日までとは打って変わった空模様.都内はすでに夏日ラインを突破しているらしい.正午過ぎ,弥生キャンパス.正午前の都内の気温は26.0度まで上がった.三号館の隠れ部屋にてひと休みしてから,二回目の生圏システム「保全生態学特論」の集中講義に出向く.

◆[欹耳袋]外来語と NHK —— 朝日新聞デジタル「NHK「外国語多すぎて苦痛」 岐阜の男性が提訴」(2013年6月26日).「視聴者の大部分において容易に理解できる日本語が使われるべきだ」との訴状.もうひとつ:The Huffington Post「NHK、外来語がわからないとの理由で提訴される」(2013年6月26日).この提訴の反響は海外のマスコミにも伝播:The Guardian | Japan's public broadcaster sued over use of English words | 27 June 2013 ならびに BBC News | Japan's NHK sued over use of English words | 27 June 2013 「telebi / lajio / dejitar / ...」と書くのか.

◆午後6時半,つくば着.鮮やかな夕焼けだが,雲の表情は昼間ほど夏らしくなくなった.午後6時の気温は22.0度.東風が涼しい.夜のお仕事:三中信宏・農環研ウェブ高座〈農業環境のための統計学〉第11回連載「正規分布帝国とその臣下たち」の修正原稿送付.公開は明日6月28日夜に早まった.

◆本日の総歩数=8403歩. 朝○|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=94.0kg(+0.4kg) / 29.8%(+0.7%)


26 juni 2013(水)※梅雨本番のざあざあ降りに

◆午前5時前起床.曇り.気温20.4度.遠景がもやで霞む夜明け.今にも雨が降り出しそうな曇り空の観音台.午前7時の気温は21.6度.予報通り,巨大な雨雲が接近していて,すでに山梨から神奈川にかけてはすっぽり覆われている.つくばも降り始めるのは時間の問題か.午前10時,小雨が降りだした.関東地方も雨雲に飲みこまれつつある.

◆午前の┣┣" 撃ち —— _φ(・・★今日も原稿をしっかり書きます!★/日本進化学会つくば大会 の参加登録を忘れてはならぬ(事前登録は6月28日まで)./約一ヶ月後につくばに漂着する某大┣┣" をお迎えするしたくを始める.いかなる粗相もあってはならぬ.

◆[欹耳袋]Facebook - Dr.前野ウルド浩太郎 <バッタ博士>. ついに登場!/日本学術会議公開シンポジウム〈昆虫分類学の新たな挑戦〉2013年7月20日(土)13:00〜17:45@九州大学箱崎旧工学部本館大講義室.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 昼過ぎ,ますます雨足が強くなり,ざあざあと本降りの雨が降り続く.午後3時,やっと書き上げた:三中信宏・農環研ウェブ高座〈農業環境のための統計学〉第11回連載「正規分布帝国とその臣下たち」.4300字(図8枚).公開は7月1日の予定.

◆[欹耳袋]確率分布曼荼羅(続) —— archief voor stambomen: Lawrence M. Leemis〈Univariate Distribution Relationships〉.有名な確率分布曼荼羅論文:Lawrence M. Leemis and Jacquelyn T. McQueston 2008. Univariate Distribution Relationships. The American Statistician, Vol. 62, No. 1, pp. 45-53, February 2008
DOI:10.1198/000313008X270448 → pdf に関わる情報は以前に拾い集めた(→「「Univariate Distribution Relationships」- 確率分布曼荼羅」).しかし,本家本元の Lawrence M. Leemis がみずから確率分布曼荼羅のウェブ版を公開していたとは今日まで知らなかった(うかつ).元論文のチャート(確率分布曼荼羅)にクリッカブルマップとしてのインターフェースを付けている.ポインターを置くだけで,曼荼羅の構造が浮かび上がるように設計されており,さらにクリックすると,該当する確率分布の詳細がリンクされている.これはとても教育的でしかもおもしろい.すばらしい.

◆午後5時,雨に叩かれる観音台を撤収したものの竹園も雨がざんざん降り.「納豆キムチ炒飯」だとわらわらヒットするのに,「納豆キムチ辣油炒飯」だとまったくヒットしないのは不条理だ.夜になって雨よりも風が強まってきた.神保町から南方熊楠エッセイの初校ゲラが届いた.図版のキャプションを付けて返送しないと.8月号の特集なので時間があまりない.

◆本日の総歩数=4465歩. 朝○|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=93.6kg(−0.3kg) / 29.1%(−0.1%)


25 juni 2013(火)※曇り空の夜明けは決戦の時

◆午前4時半起床.今日もまた薄雲のカーテンの向こうから日の出.気温は19.6度.ほぼ無風.青空ところどころ夏の雲が浮かぶ観音台は午前8時の気温が23.9度とほどよい暖かさ.いまのところ湿気がないので心地よい.

◆[系統樹思考]本日の反響:AZのバインダー「系統樹思考の世界 (講談社現代新書)」(2013年6月24日).「変わった本である」- その通り!

◆午前の┣┣" 撃ち —— _φ(..) . .. . . .. .. . . /ここ何ヶ月も Win PC を立ち上げていないんだが,来月はじめの集中講義で実習用に使わざるを得ない状況に追い込まれている.お久しぶりに起動すると「絶賛更新祭り」が延々と続くんだろうな.ちなみに Win XP.いきなりその場で立ち上げると「アップグレード嵐」が襲来するので,使う前日の夜中に勝手にやらせておくのが精神衛生上よろしい.

◆[欹耳袋]戸田山和久「私が読んだ「ちくま新書」・「哲学的思考」をやめる技術」.「〜とは何か?」という本質主義的設問を立ててはならないという教訓はワタクシの通奏低音./みんぱく特別展〈渋沢敬三記念事業 屋根裏部屋の博物館 Attic Museum〉国立民族学博物館特別展示館,2013年9月19日(木)~12月3日(火).

◆よく晴れたお昼前,気温は早くも夏日ラインを越えて26.3度まで上がってきた.関東の西の方から雷雲がやってきそうな気配だが,昼休みはひさしぶりに農林団地徘徊しようかと思い立ったのに,ゲラの束が大魔神のごとく降臨し,おとなしく引きこもることになった.これから本になる初校ゲラを手にして,やっとゴールが見えてきた感じ.原稿を書いている最中は足元しか見ていなかったし.

◆[欹耳袋]教壇に立つみなさんは「講義ノート」を事前に用意しているのですか?(マジな話).いままで「講義ノート」って一度もつくったことがないワタクシ.教師用の講義ノートは “講義づくり” のための「足場」あるいは「梯子」のようなものなんだろう.過去の悪事歴を確認したところ,最初に大学の教壇に立ったのは,今から25年前,熊谷の立正大学教養部で生物学を教えていた時.当時はプリントを配って大教室でOHPプレゼンをしていた.当時はほぼ専業の予備校講師だったので,講義ノートを “読む” とかありえへん.よくよく考えてみれば,最初から「いまの講義スタイル」ができあがっていたのかもしれない.ワタクシは教員免許をもっていないので(多くの大学教員もそうだろう),教壇での立ち居振る舞いは「現場叩き上げ」になってしまう.ただ,教壇で講義ノートを物理的に「読む」ことは確かにありえないが,ワタクシだって「講義ノート」をつくる代わりに,事前に講義ごとの起承転結の「イメージづくり」はいつもしている.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 午後3時過ぎ,岩波書店編集部に原稿を送った:三中信宏「南方曼荼羅:世界を体系化するある思惟の図像的背景」(約4000字)./先週末,統計学の質問が初めての方から届いた.2MBもある論文ファイル添付,質問が “答えようがない” ものだったので,「ごめんなさい,ワタクシにはお答えできないです」と返事した.わからないことはわからないとさくっと返答することもまた┣┣" を滞留させないコツ./┣┣" メール箱からっぽ(一瞬だけ).

◆原稿を書きまくっていたら,知らないうちに千葉の雷雲が茨城県南部に襲来しそうな気配.早く撤収せよとのお告げか.まもなく雨が降り始めた.しかし,雨雲はたちまち消えて,いまは青空が広がっている.すでに撤収完了.もう一件の原稿仕事が加圧中.

◆本日の総歩数=3308歩. 朝○|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=93.9kg(+0.6kg) / 29.2%(−0.5%)


24 juni 2013(月)※梅雨空〜夏日〜ペンギンへ

◆午前4時半起床.曇り.気温19.1度.ゲーム理論の夜明け前.Tit-For-Tat.竹園は梅雨本来のざあざあ降りだったが,観音台は小降り.午前8時の気温は19.0度.雨雲は去りつつあるようだ.でも,つくば市にはいま大雨洪水警報が発令されている.午前9時前,全館空調の “試験運転” 開始.

◆[欹耳袋]日本経済新聞「“酒豪”どこに多い? 「全国酒豪マップ」の謎」(2010年7月2日).ワタクシは父方が能登半島,母方が丸亀なので,下戸ラインからみごとに外れている./日本経済新聞「ニホンウナギ、国際機関も「絶滅危惧種」検討 7月に議論 」(2013年6月24日)

◆午前の┣┣" 撃ち —— ┣┣" 撃ちがらみの連絡がすべて来月がらみになってきたので,カレンダーを早々と7月にめくった.向こう二週間分の高座ハンドアウトとレポート課題などなどを用意し終えてほっこりしていたら,ヨーン本の翻訳初校ゲラ400ページ分がドカンと着弾.神保町の原稿をすぐ仕上げないと磔にされるんですけど…….

◆[欹耳袋]MSN産経ニュース「新書ブーム余波 教養書の仕切り直し? 「選書」相次ぐ創刊 岩波も」(2013年6月24日) —— 「選書創刊が相次いでいるのは、新書戦争で崩壊した教養書の仕切り直し」.新書を何冊か出した書き手の立場から言えば,「新書」として書いたのではなく,出版媒体の形式がたまたま「新書」だったというだけのこと.400字詰めで400枚以上,文献リストと索引をつけるお作法を守っている.産経の記事には「手軽な雑学本と、難解な学術本の間」と書かれていた.しかし,新書は “分散” がとても大きい印刷媒体になったので,「新書とは」という論議は生産的ではない.少なくともワタクシの新書は「手軽」でもなければ「雑学」でもない(はず). “流動食” だと思ってやってきた読者は手痛い目に遭う運命が待っている.

ばらつきの大きな新書という媒体形式のマイナス面はいろいろ挙げられるだろうけど価格的なコストパフォーマンスはもっと高く評価していいのではないか.たとえばワタクシの『系統樹思考の世界』とか『分類思考の世界』を大学出版会からハードカバー版で出したら3,000円は軽く越えるだろう.新書では図版やグラフなど “パラテクスト” の扱いがどうしてもイマイチなのは価格を考えればしかたないかもしれない.

今後増えてくるだろう選書は,価格に関しては新書と専門書の中間,中身については,あんまり “軽い” のはどの出版社も選書にはしないだろうから,平均はやや上昇,分散は有意に小さくなるとふんでいる.

◆午後の┣┣" 撃ち —— ヨーン本の訳本タイトルをどうするかという大問題が浮上.『自然を名づける』ではイマイチか./┣┣" 分裂増殖中…….

◆[欹耳袋]生きもの二題 —— 朝日新聞デジタル「ヒョウ柄の大型ナメクジ、日本上陸 農作物被害に懸念」(2013年6月24日).体長15センチにもなる「マダラコウラナメクジ」が茨城県南部を這いまわっているらしい./「平成25年度・東大構内カラスハザードマップ」[pdf].農学部の “ドーバー海峡” あたりでカラスにつつかれると逃げ場がないな.むかしむかしそのむかし,弥生キャンパスに住んでいた野良鶏はその強烈な「飛び蹴り」で被害者が続出したけれど.農学部正門前の信号をわたる有名な野良鶏だった.

◆[系統樹曼荼羅]本日の集音:けんさく。「地理の重要さ」(2013年6月18日).「歴史を少し遡れば、知識というものは、絵画的なもので蓄えられ伝えられて来た」「世界についての我々の知識を整理して、図示しようとするのが地理学」.Cartography はきわめて重要な “可視化科学” のひとつ.マップは基本ツール.

◆夏の夜はペンギン —— 今夜は京丹後にある木下酒造〈玉川〉の純米吟譲無濾過生原酒「Ice Breaker」を開栓.冷酒のままだと,いつもの玉川らしい「ガツン!」としたインパクトあり.オンザロックにすると最初のフレーバーがそのまま冷たく流れこんでくる感じで,エンドレスに呑める.夏にはオンザロックの日本酒を.日が暮れて涼しい東風が吹き抜ける夜はしっかりお肉を焼きましょう.生活クラブの豚肉は厚く切ってソテーにすると美味.

◆[欹耳袋]高崎市内鞘町にあった名曲茶房〈あすなろ〉が今月復活し,記念イベントが開催されるとのこと:群馬県立土屋文明記念文学館第81回企画展「名曲茶房あすなろと崔華國」.2013年7月13日~9月16日.

◆本日の総歩数=3033歩. 朝○|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=93.3kg(−0.6kg) / 29.7%(0.0%)


23 juni 2013(日)※さわやかな夏日のサンデー

◆午前4時半起床.晴れ.気温16.9度.きりっと涼気が漂う夜明け.今日はひさしぶりに日の出を拝めた.午前5時,いきなり濃霧が立ち込め,あたりは真っ白に.午前6時,一瞬の霧はすでに晴れ,一ノ矢八坂神社の時の鐘が響きわたる.

◆[欹耳袋]他人事ではない —— 毎日jp「過労死:自死の大学教員遺族、根絶目指し法整備求める」(2013年6月22日) —— 記事いわく:「2年以内の研究室閉鎖を大学から一方的に告げられ」そして「大学の教員で労災が認められるのは極めてまれ」と.背景の事情がよくわからないが,博士院生を指導しつつ長期プロジェクトを抱えていたことから考えると任期なしパーマネント職だったのだろう.研究室お取り潰しというのは “任期切れ” とは別格の,東北大工学部独自の人事慣習による事態だった可能性はある.そして,研究科レベルでの “組織再編” があったとしたら,生首を切らずにスクラップアンドビルドはありえる.

ただし,大学・研究科ごとの “人事慣習” は多様なので推測しきれないところもある.東北大の場合はどうだったのか.たとえば,東大医学部では教授選に敗れたら “伝統にしたがって” 敗者は大学を去る.独法研究所の組織改編はもっと大規模で,研究室が整理統合されたり,研究科が別の独法にもっていかれたりなどという事態は当たり前.メジャーな研究分野は不動だからいいけど,マイナーな研究分野はそれを見越して独立栄養型研究者に “進化” せざるを得ない.

◆[蒐書日誌]筑摩書房新刊文庫から —— 山口昌男[今福龍太編]『山口昌男コレクション』(2013年6月10日刊行,筑摩書房[ちくま学芸文庫],東京,671 pp., ISBN:978-4-480-09559-6 → 版元ページ)/高橋輝次(編著)『増補版 誤植読本』(2013年6月10日刊行,筑摩書房[ちくま文庫],東京,671 pp., ISBN:978-4-480-43067-0 → 版元ページ).

◆午前9時半,アルスホール着,これから自治会の臨時総会.外は夏の空.午前11時過ぎ,マンション自治会の臨時総会が終わったので,センター広場を徘徊して帰宅.ええ日和ですな.正午過ぎに25.3度まで上がったつくばだが,乾いた東風が涼しく,蒸し暑さとは無縁の昼下がり.一瞬だけ観音台に潜入して,必要アイテムを奪取したのち即撤収.いまカレンダーを確認したら,月末から来月中旬まではほぼ週イチしか農環研に実在しないことが判明.水無月なのに今年はまだ水無月を食べていない.やはり新幹線代をかけても水無月を買いに帰らないといけない.宵山なのに洛中のホテルがまだ確保できるのは景気が良くないからか.

◆[欹耳袋]復興庁・記者会見発表資料(2013年6月21日).「復興庁職員の情報発信に関する規定」 [pdf] ※「勤務時間中の公務外の情報発信は、短時間であっても許されないこと」.追随するのはどの省かなあ(うひー).

◆本日の総歩数=3796歩. 朝○|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=93.9kg(+0.9kg) / 29.7%(+0.6%)


22 juni 2013(土)※濃霧の夜明け,雷雨の午後

◆午前5時前起床.雨は上がり,濃霧の朝.気温は16.9度ととても涼しい.今朝のようにひんやりしていると梅雨時でも「ま,許してやろう」と思うが,真綿を喉に押し込まれるような蒸し暑さだと「子々孫々にわたって呪いあれ」と呻いてしまう.午前7時,濃霧がだんだん晴れてきて,昇る朝日がその向こう側に.朝餉の用意をいたしませう.午前8時過ぎ,霧はすっかり晴れ,夏日が降り注ぐ.空気が乾いているせいで気持ちよし.梅雨時にはめずらしい好日.午前8時の気温は19.7度.北寄りの風.

◆[蒐書日誌]ソーア・ハンソン[黒沢令子訳]『羽:進化が生みだした自然の奇跡』(2013年5月30日刊行,白楊社,東京,350 pp., ISBN:978-4-8269-0169-7 → 版元ページ)./佐藤克文・森阪匡通『サボり上手な動物たち:海の中から新発見!』(2013年2月6日刊行,岩波書店[岩波科学ライプラリー201],東京,315 pp., ISBN:978-4-00-029601-4 → 版元ページ).

◆[欹耳袋]“罵倒系”書評の傾向と対策 —— 本の書き手であるワタクシにとって「書評頻度分布」の平均と分散こそ第一義的に重要であり,個々の書評はその背景のもとで初めて意味をもつ.書評頻度分布の全体的特性が “罵倒系” だったなら,よほどひどい本を書いてしまったと反省して出家するしかない.一方,特定の罵倒系書評が書評頻度分布の全体的特性からはずれた “outlier” な場合は安心して無視できる.鳥のさえずりあるいは虫の鳴き声とみなせばいい.

今回,拙著『進化思考の世界』に対する典型的な“罵倒系”書評をアップした匿名「i」氏がアマゾンに投稿した他の書評群を見ると「今西錦司」や「構造主義生物学」あたりにシンパシーを感じているようだ.ああ,そういうことですか.匿名「i」氏の「書評事前分布」がこのように明らかになった以上,ワタクシの本に対する罵倒系書評が投稿される事後確率はかなり高いのも当然のことだ.納得しそして安心した.オンライン匿名書評だからといって勝手なことを書けば,逆に自らが「評価対象」になるのは必定.刺のような言葉のひとつひとつがぐさぐさ刺さるほどワタクシは繊細にはできていない.そういう書評者は逆に書き手によって冷厳に評価されることになる.

幸いなことにこの書評者はワタクシの本は「もはや読む気力がない」そうなので,今後はこの手の罵倒系書評を目にすることもないにちがいない.善哉善哉.記名書評よりも匿名書評の方が書評頻度分布の「分散」値は有意に大きいだろうとワタクシは感じている.だからこそ,書き手としては書評頻度分布をつくり,各書評者の傾向性に関する事前分布を踏まえて個々の書評を解釈するのがシアワセな執筆人生を送るコツだろう.

—— Cf: leeswijzer「 “書評頻度分布” はココロの安らぎを保証する」(2013年5月26日).

◆雷雨の昼下がり —— 今日のランチは土浦の真鍋にある和食〈つじ山〉へ.文化財に指定されている古民家を改装した店.真鍋の古い集落の真ん中にあり,重厚な茅葺屋根が印象的.丘陵の裾野にあって井戸が掘られている.ちょいと傾いだ塀もまた風情あり.軒先を見上げれば重厚な茅葺屋根が印象的.和室にしつらえられたテーブル席から望める庭園には柘榴のオレンジ色の花が咲き,池には何種類もの蜻蛉が飛来して,さながらビオトープ.もみじ御膳をいただきました.店を出たときはとてもよく晴れていたが,午後になって筑波山の北あたりに雷雲が発生.南下してくるんだろうかとつぶやく間もなく,雷鳴と驟雨が襲来.しかし,小一時間で雷雲の本体は通過したらしく,雨は小降りに,空は明るくなってきた.湿った北風が吹き抜ける.午後1時に今日の最高気温25.4度まで上がったが,雷雨とともにするする下がり,午後3時には20.6度まで5度も急降下した.しかし,雨は止んでも雷鳴はまだ響きわたっている.午後4時過ぎ,またしても雷雨の襲来.今日は真夏のような空模様だった.

◆[欹耳袋]バッタ博士,プレジデント誌オンライン版連載開始! —— 砂漠のリアルムシキング「無収入者が最もやってはいけないこと」(2013年6月21日).連載初日は今日:前野ウルド浩太郎「33歳、無収入、職場はアフリカ:バッタ博士の「今週のひと工夫」第1回」プレジデント・オンライン(2013年6月22日).

◆午後6時,西を見れば輝く夕日,東を見れば大きな虹,そして空を見上げればまだ雨が降り続いている.絶妙な組み合わせ.

◆本日の総歩数=684歩. 朝○|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=93.0kg(−0.3kg) / 29.1%(+0.4%)


21 juni 2013(金)※夏至の神保町にて昼ビール

◆午前5時前起床.気温20.1度.曇り空.ここのところ日の出をぜんぜん拝んでいない.午前8時前,つくば駅.定例経堂出撃の朝.新宿駅で乗り換え.曇り空の都内.午前9時の気温は23.3度,湿度81%とかなり蒸し暑い.九州西の台風4号は「台風」から「温帯低気圧」に変わったらしい.だかといって油断するなったって. 以前の「爆弾低気圧」でも同じような問題が浮上していたが,一連なりの“連続体” を離散化した責任はいったいだr (ry

◆[欹耳袋]山形浩生 の「経済のトリセツ」「ヴィッカーズ『p値とは何か』:本はいいけど、著者名が表紙/背表紙/奥付に書いてないってひどすぎ。」(2013年6月21日).翻訳は(できれば)ひとりでやりぬきましょう.分担翻訳がラクなのは「パーツ」づくりだけだと確かにラクだから.それらのパーツから全体を組み上げる大域的最適化の手間を考えたら,最初から(できれば)ひとりでやりましょうね,ということ.

◆経堂到着.夏至夏至,とぼとぼ,夏至夏至,とぼとぼ@ハートフル農大通り.空気じっとりの曇り空.午前10時半,講義室.本日の講義は統計モデルの「選択基準」に関する話です.尤度とAICについて解説し,これまで登場した実験計画法の数値例をモデル選択論の観点から再検討します.正午,講義終了.今日も講義室は蒸し暑かったなあ.

◆講師控え室にて涼む.再来月のドイツ出張のフライト案が事務から飛んできた.ひとつはヘルシンキ経由,もうひとつは(悪名高き)フランクフルト経由.ちょっと考えてからフランクフルト経由をあえて選んだ.「トラになれ」とのヒミツ司令が飛んできたのだが,サッポロで┣┣" を追っかけている日と重なってしまうので,ショスタコーヴィチ交響曲5番のシンバル担当を泣く泣くあきらめる.

◆神保町にて背徳昼ビール —— 午後2時,神保町の地上に出て温かい雨に濡れる.岩波書店にて打合せをば.数年ほど塩漬けになっていた出版企画を再起動しましょうという話.久保師の統計本の売れ行きがとてもいいので,ぜひその勢いをつないでいけるよう,原稿をなにとぞよろしくとのこと(汗).大┣┣" が aufgehen してしまった以上,これはもう喫茶店〈さぼうる〉の珈琲程度ですむわけはなく,ビヤホール〈ランチョン〉になだれ込むしかない.Wenn das Bier eingeht, geht der Mund auf. みなさん,ごめんなさいごめんなさい.まずはレーベンブロイ生から.続いてアサヒ黒生.アテは〈ランチョン〉名物の「ビーフパイ」.さっくりパイ生地に包まれたビーフシチュー.うますぎてもうどうしようもない.昼ビールの背徳は蜜の味.Cf: 「ビアホールの神田神保町「ランチョン」」.

◆[欹耳袋]話題になりまくり —— Togetter -「東大、秋入試見送り、4学期制を検討?」/NHK NewsWeb「文科相「秋入学の環境整備 積極的に」」(2013年6月21日)/朝日新聞デジタル「変われるか東大 改革目指し、教養学部の若手教員ら分析」(2013年6月21日).

◆小雨が降り続き,湿気に包まれる都内を逃れつくば直帰.午後5時前,つくば着.帰ってきたらこっちはもっと雨足が強くなってきた.ネルー値がマイナス1になってしまった原稿を今日中に書かねばならぬのだが.

◆本日の総歩数=11053歩. 朝○|昼△|夜△. 計測値(前回比)=93.3kg(−0.6kg) / 28.7%(−0.3%)


20 juni 2013(木)※今日も本郷で濡れ濡れ高座

◆午前5時前起床.雨.気温19.8度.ドイツから講演要旨受領メールが届いた.とりあえず手ブラでいかずにすむ.午前10時過ぎ,雨降る観音台に瞬間的に実在.しかし,気づかれないうちにさっと撤収するのがポイント.

◆[欹耳袋]研究者人生双六 —— 農水省の旧国研時代は「研究者人生双六」の構図がはるかにシンプルだったように思います.公務員試験か選考採用で就職できればある程度の年代まで所内で頑張って,その後は大学に教官として転出するかあるいは管理職として霞が関や技会の相手をして暮らすかのいずれか.研究者の出入りを人事的に妨げる「国研の壁」は高かったし,そのことがあまり深く考えなくても,まわりと同じようにやっていけばそこそこの研究者人生を歩むことができるだろうという楽観主義にもつながっていたのでしょう.

独法研究所となったいまはもうぜんぜん研究環境がちがうし,大学の公募情報なんか所内メールでどんどん流されるし,プロジェクトを抱えつつ定年を迎えるというケースもあります.その一方で,ワタクシのように所内の “森” に潜んでいる少数派もいるわけでして.大学教員や企業研究者が多様であるのと同じくらい独法研究者もまた多様であるという至極当然な結論で.そして,ここが昔とは大きく変わった点でもある.「霞が関往復きっぷ」ありましたねぇ.農水の場合,旧国研時代は全国どこに転勤になるかわからなかったというのも今ではもう昔話.

研究者の「個人主義」が張り巡らされると,その裏側で研究組織としての「教育効果」が薄らいでいきます.大きなプロジェクトが走っている間はいいですが,マイナーな研究分野はそれが期待できないという欠点が鮮明になってしまいます.以前は「のりしろ」があったので,若手研究者が入ってきたら独法研究所のなかで育てる余裕がありました.昨今は最初から研究ができるマンパワーを採用しますから,教育どころではないですね.マイナー分野の研究者は「独立栄養型」でなければ生き残れません.

ワタクシの場合,農環研の所内では「ひとりで勝手にやってる研究員」という人事的評価が定着している.むしろ,マイナー分野の場合,ひとりで勝手にやれないような研究員は独法研究所ではそもそも生き残れなかったということなのだろう.この淘汰圧はかなりきびしい.

◆今日も本郷出撃 —— 午前11時,つくば駅.気温21.2度.弱い南風.小雨がしとしとセンター広場.正午過ぎ,弥生キャンパス.小雨降る弥生坂をあがってくると蒸し暑さにくるまれる.正午の都内の気温は23.1度.しかし湿度が80%もあって不快指数が高すぎる.半時間ほど休憩してから講義室へ.〈京樽〉茶巾鮨の正しい食べ方ははいかにすべきか.「トッピングの海老を食べてからかんぴょうの紐をほどいて箸で割ってしずしず食べる(京都スタイル)」vs.「そのまま丸ごと一口で食べてしまう(野獣系)」.午後1時前に農学部一号館地下に潜る.

午後1時からは弥生の農学部1号館第4講義室にて隔年開催の集中講義「保全生態学特論」というエイリアスの「生物体系学特論」初回講義.分類と系統の噺をして午後4時半に終了.小雨が降り続く弥生キャンパスをあとにして帰路,北千住駅前の〈大升酒場〉が閉店してしまったことを知り衝撃を受ける.

◆吹き出し注意 —— 今日は夏日ラインにも届かない最高気温で「梅雨寒」らしいが,高湿度のこの季節に寒いことはありえへん.蒸し暑いかくそ暑いしか形容詞は必要ないはず.いずれにしても疲弊したので今宵は炭酸を注入することに決定.松代に新しくできた〈アミーチ〉二号店からテイクアウトした生しらすとモッツァレラのピザに,加賀・山代温泉の蔵元松浦酒造の〈獅子の里〉純米吟醸活性にごり酒「鮮」を合わせる. 八反錦を60%精米し,〈獺祭〉ほど削らない.アルコール度数は13度とワイン並みに低い.そして,ぷちぷち弾ける炭酸の風味はスパークリングワインそのもの.

◆[蒐書日誌]チャールズ・R・ダーウィン[荒俣宏訳]『新訳 ビーグル号航海記(上)』(2013年6月近刊,平凡社,東京,本体価格2,300円,ISBN:978-4-582-54138-0 → 版元ページ).全2巻構成らしい.

◆明日も都内出撃だ.定例経堂高座.梅雨がなお降り続くとの予報.台風4号の心配はとりあえずしなくてもよさそう.

◆本日の総歩数=7857歩. 朝○|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=93.9kg(−1.0kg) / 29.0%(+0.9%)


19 juni 2013(水)※南風が吹き本郷をなぎ倒す

◆午前4時半過ぎ起床.降り続く雨で遠景が白くぼやけている.気温は21.8度.東風.午前8時,まだ竹園にいる.雨は小止み.空が明るくなってきた.午前8時の気温は25.5度と早くも夏日ラインを突破.生暖かい南風が吹きつけて,不快指数はうなぎのぼり.

◆[欹耳袋]読売オンライン「東大、秋入学見送り…4学期制に、留学しやすく」(2013年6月19日).年4学期制だと成績評価など教務の作業量が現行の二倍になるということか.「2学期制では科目ごとに週1回15週学ぶのに比べ、4学期制では1科目を週2回8週で履修する。全体の授業時間数は変わらず」.読売さん,単純計算を間違えてはいけない.「8週×2>15週」.現行でさえ「15回講義」の縛りが厳しいのに,さらに1日増えるとは.今日の専攻教員会議でも話題になるのだろうけど,「週2回8週」という短期決戦型時間割だと,調査出張などで “穴” が開いた時の影響が現在よりも大きくなって,補講がやりにくくならないか.従来の四ヶ月分を二ヶ月に “折り畳めば” 成績評価作業は変わらないか.ただ,高密度になっただけ負荷は高まりそう.この新制度はきっと非常勤講師にも適用されるだろう.となると,週二回も本務地から出講できるかどうかという現実的問題は出てくるだろう.あるいは二時間連続でやるという「準集中講義」みたいな形式もありか./東京大学「東京大学の秋季入学構想をめぐる報道と東京大学における学部教育の総合的改革について [その他] (広報室)」(2013年6月19日).そーか,「秋入学導入」をあきらめたわけではないのか.

◆本郷出撃 —— お昼前,曇り空からぽつぽつと生暖かい雨粒が落ちてくる.大きな雨雲は去り蒸し暑さだけが置き去りにされたお昼時.午後は本郷で専攻教員会議.キーワードは「クォーター制」? 午後1時前,根津着.曇り空の蒸し暑い本郷は南風に煽られて,弥生キャンパスは大枝小枝がいたるところに落下し,自転車や標識はことごとくなぎ倒されていた.専攻教員会議に行くまでの数分間は隠れ部屋にてひと休み.クォーター制の話はその他の議題に紛れてさらっと通りすぎてしまった. “雲の上” での号令が下々に届くにはまだ時間がかかるのだろう.午後3時過ぎ,専攻教員会議終了.午後3時の都内の気温は南風10メートル.お昼過ぎは瞬間的に20メートルだったようだ.そりゃ,弥生キャンパスのあらゆるものがなぎ倒されるわなあ.では,さくっと撤収しよう.明日もまたここに来るし.

◆[欹耳袋]データえっせい「幼子がいる男性の家事・育児時間の都道府県比較」(2013年6月17日).「近畿圏が薄い色に染まっているのが気がかりです」.家庭科男女共修を進めてきたはずの京都もアカンがな…….

◆[蒐書日誌]Bradley Efron『Large-Scale Inference: Empirical Bayes Methods for Estimation, Testing, and Prediction』(2010年刊行,Cambridge University Press[Institute of Mathematical Statistics Monographs: No. 1], Cambridge, ISBN:9780521192491[hbk] / ISBN:9781107619678 [pbk] → 版元ページ).つい最近,サイエンス誌に総説論文が載った:Bradley Efron | Bayes' Theorem in the 21st Century | Science 7 June 2013 | 340: 1177-1178 abstract

◆[欹耳袋]武蔵野日記「公立大学准教授の初年度の年俸」(2013年6月15日).独法研究所の「研究職員俸給表」も同じで,最初のスタートラインが低すぎるので,とんとんと昇格しなければ潤わないようなシステムになっている.ところが,昨今のように天変地異的な「減給措置」が隕石のように降ってくると,昇格してもちっとも潤わないという夢も希望もない事態になってしまう.かつての全農林では「昇格問題」がダントツの最重要案件だった.いまや人事案件を左右するパワーは全農林にはないので,実年齢に対する地位の「頻度分布」の歪みはかなり進行しているようだ.モチベーションを削ぐようなことをすると長年にわたって全員に対する悪影響がある.

国立大よりは国研の方が給料がいいとかつて入省時に言われたことがある.農林省のメンツにかけて文部省よりも安い給料は出さないのだ,と.その分,国研から大学に出るときの “足抜け” の厳しさはものすごかった.昔話だが,ワタクシが入省してすぐのころ,とある所内飲み会で上司に当たる部長から「ミナカくん,先日ある大学からキミの “割愛願” が届いたので即断ったから,うん」という経験あり(汗).割愛などで異動する場合はキャリアが切れないようにうまく接続するという話を聞いたことがあるが,正面突破でキャリアをぶった切って大学に異動したという某学会長もいる.

◆今夜は新ジャガと新タマネギをふんだんに放り込んだ肉じゃが(Home edition)をしこんだ.オプションとして味付きゆで卵も添えられます.夜になってふたたび雨が降りだした.

◆本日の総歩数=7887歩. 朝○|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=94.9kg(+0.2kg) / 28.1%(−0.5%)


18 juni 2013(火)※さなぶりは食べるのが務め

◆午前5時前起床.ふたたび曇り空で日の出が見えない.気温22.0度.湿った朝は鯖を焼く.今日から梅雨空が戻り,週末までジメッとするらしい.雲間からときおり朝日が差し込む観音台.午前8時の気温は24.8度まで上がっている.今日も蒸し暑くなるにちがいない.水無月の湿り気が生暖かくからみつく自然の風を心ゆくまで満喫できる観音台…….でも,来週月曜から全館空調の “試運転” が始まるとの所内アナウンスが流れた.一方,フィリピン沖に発生した台風4号は今週末に日本縦断コースか?(困ったなー)

◆[欹耳袋]学者だけじゃなく “公務員” もカスミを喰って生きなさい —— NHK NewsWeb「国家公務員の改正給与法が成立」(2013年6月17日).そのうち独法職員にもさらなる賃下げの波が押し寄せる.ワタクシたちの世代には「直撃弾」.いまのところ「55歳以下」の “若手” には関係のない法改正なんだろうけど,いずれ時間の問題で関係してくるだろう.とくに,長期にわたる「モチベーション低下」という点では影響はさらに甚大かもしれない.口に出して文句は言わないだけのこと.

◆湿っぽい午前の┣┣" 撃ち —— プリンターの出力制御ができなくなって,タテのはずがヨコで印刷される.壮大な紙のムダ(orz).いくら賃下げがモチベーションを損なったからったって,いきなりプリンターが怠業するかー./そんなこんなで手間取ったが,東大農学部生圏システムの集中講義「保全生態学特論(後半)」のハンドアウト(三回分)をつくった.木曜の初回講義時にまとめてどーんと配布する./金曜の農大の三点セットはすでにできている.その金曜の午後は神保町の岩波書店に召喚されることになった.別件の原稿は前日が締め切りなのであたふたしている.

◆カスミではなく米の飯を喰うのも仕事のうち —— 今日のお昼休みは業務棟で農環研主催の〈さなぶり〉がある.しっかり食べることは職員の業務である.そして,しっかり食べた.残念ながらビールはない…….

◆真夏日すれすれ午後の┣┣" 撃ち —— 遅れていた講演要旨をやっとドイツに送信して一息ついたところ.サンパウロの “共犯者” にもアブストラクトを送信.これでちょっとだけ肩が軽くなった./8月のお盆過ぎに予定されているミッドタウン d-labo でのお座敷:三中信宏「ヴィジュアルなサイエンス:分類と系統を視覚化する」のフライヤー案が送られてきた.近日中に参加者募集開始(かな?)./今年11月の数理統計研修テキストを半年前のいま早くも用意してしまった.毎年続けている講義なので,過去の “資産” のうちそのまま理由できる教材が多々ある.参考書リストのみ最新のものにアップデート.どんな講義でもそうだが,初年度がいちばんたいへん.年が重なるごとにどんどんラクになっていく.講義の内容や順序,ペースなどの “事前情報” が蓄積されていくからだろう.Flat prior なほどどきどきする.

◆あ,油断していたらアメッシュが真っ赤に! 迫る雨雲に追い立てられるように観音台を撤収したものの,土砂降り@竹園.洗濯物を抱え込み退避措置,気温は27.0度もあって蒸し暑いことこの上なし.

◆蒸し暑い夜はこれしかない.奈良・油長酒造〈風の森〉の「夏の夜空」を開栓.秋津穂純米無濾過.アルザス・ワインのようななで肩の細身ボトル.スマートな微炭酸がのどごし涼やか.500ml瓶なのであっという間に空っぽに.

◆[蒐書日誌]大学に入って最初に買った洋書.Theodore D. Sargent『Legion of Night: The Underwing Moths』(1976年刊行,University of Massachusetts Press)という Catocala 本だった.いま調べてみたらこの蛾本は CD-ROM 本としてパワーアップして復刻されていた:Joe Kunkel - Enhanced version of T. D. Sargent's Legion of Night.『夜の軍団』と銘打たれたこの本は,シタバガ(カトカラ属)の線画イラストと添えられたキャプションが文学的で,とても印象に残る本だった.

◆明日からは連日の都内出撃が続く.梅雨空に台風の余波が上塗りされそうで気が滅入る.

◆本日の総歩数=5613歩. 朝○|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=94.7kg(+0.2kg) / 28.6%(+0.1%)


17 juni 2013(月)※あいまいな空模様の週明け

◆午前5時前起床.日の出.ここ数日間のじめじめした空模様を吹き払う乾いた空気と青空.気温は19.2度.早朝は朝日がまぶしかったが,いまは雲が広がってきた観音台.午前8時の気温は22.1度.昨日ほどではないが空気が湿っている.昨日の日録を更新.朝からヴィラ=ロボスがいっぱい.

◆[欹耳袋]タコ殴りのフルボッコ —— 白眉センター&CAPE共催セミナー:「文化系統学・文化進化研究の現在―『文化系統学への招待』合評会」2013年7月28日(日)午後@京都大学.合評会とは著者が “タコ殴り” される会らしい……./須藤靖・伊勢田哲治『科学を語るとはどういうことか:科学者、哲学者にモノ申す』(2013年6月30日刊行,河出書房新社[河出ブックス・057],東京,301 pp., ISBN:978-4-309-62457-0 → 版元ページ)を1/3読了.伊勢田センセがときどきフルボッコに “タコ殴り” されていて同情する.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 秋のワルダクミの日程がほぼ確定したとの連絡あり.とても喜ばしい.期間は一ヶ月半./気が早いことに「夏季休暇予定簿」なる書類が回覧されてきた.毎年,夏季休暇は「集中講義日」のエイリアスだったりするので,ぜんぜん夢が広がらない.今年の「夏季休暇」は横浜中華街に潜伏して常盤台に出撃することがすでに確定している./やっかいな案件ほど,瞬時にレスポンスすること.ずっと塩漬けだったアノ企画の “塩抜き” が始まってしまったか…….

◆[蒐書日誌]ISBSA論文集二冊 —— 先週末のシンポジウム会場にてやっと実物を手にした:Pete E. Lestrel (ed.)『Biological Shape Analysis: Proceedings of the 1st International Symposium, 3-6 June 2009, Tsukuba, Japan』(2011年6月刊行,World Scientific Publ., New Jersey, xviii+305 pp., ISBN:978-981-4355-23-0 [hbk] → 版元ページ)/Pete E. Lestrel (ed.)『Biological Shape Analysis: Proceedings of the 2nd International Symposium, 7-9 September 2011, Naha, Okinawa, Japan』(2013年8月刊行,World Scientific Publ., New Jersey, xvi+215 pp., ISBN:978-981-4518-40-6 [hbk] → 版元ページ).

◆午後の┣┣" 撃ち —— 8月はじめののドイツ出張(Hennig XXXII)の申請書をいま書いている.ロストックは,ハンブルクから鉄路2時間,ベルリンから鉄路3時間,コペンハーゲンからバスで4時間かかるという.アルヘンティーナやブラジルに比べればはるかにマシだが,いったいどこの地の果てで学会をするのだろう.行き先が遠かったり辺鄙だったりする海外出張の場合,滞在先のホテル確保もさることながら,往復の「足」をどうするかの方がはるかに重要問題.とりあえず海外出張申請は提出したので,あとはこっちで何とかすればすむだろう.

ワタクシの行き先は:ペーター・エンダーライン『ペーターのドイツ鉄道旅行案内:ライン川と七つの街道を行く』(2012年5月18日刊行,平凡社[平凡社新書642],東京,カラー口絵8+234 pp., ISBN:978-4-582-85642-2 → 版元ページ)のオビと口絵に載っている街.あ,バート・ドーベランの〈モリー〉に乗りに行くのがお仕事なわけではけっしてなく…….

とりあえず,ロストックの「宿」はネットで確保(バルト海につながる波止場に面しているようだ).日本にいながらにして,ネットでお手軽に海外のホテルが確保できたりするのはコワいといえばコワいんだけど(トラブったときとか).以前,ブエノスアイレス空港の国内線カウンターで,「あんたのエージェンシーはまだ送金してないみたいだけど……」とか言われて,小一時間セニョーラやセニョリータが入れ替わり立ち替わりごそごそするような目には遭遇したことはある.そうこうするうちに,ドイツのホテルから「予約完了したよ」とのドイツ語のメッセージが届いて一安心.「Wir wünschen Ihnen eine gute Anreise!」 はい,行きまーす(再来月).さて,アブストラクトを書かないと(おいっ).

◆晴れ間ののぞく午後の気温は27.3度まで上がった.毎年恒例の空調メンテ作業が始まったのだが,なんだか放置状態のまま時間がむなしく過ぎている.農環研 “珍菌” 高座?は午後3時から五階中会議室にて.

◆蒸し暑い夜はカレー粉をまぶすべし.夜風が涼しいのがせめてもの救い.

◆本日の総歩数=2895歩. 朝○|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=94.5kg(+0.3kg) / 28.5%(+0.3%)


16 juni 2013(日)※雨のちやっと青空の弥生坂

◆午前5時過ぎ起床.本降りの雨.気温20.7度.午前8時の気温は21.6度.雨は降り続いている.そろそろ本郷出撃のしたく〜(遅いっ)

◆[欹耳袋]毎日jp「千葉ニュータウン:「奇跡の原っぱ」消滅危機 キツネ/トンボ…絶滅危惧27種 40年ぶり宅地造成で」(2013年6月16日).ん,最後の方に知ったお名前が.

◆[蒐書日誌]結核誌 —— Alexander Medcalf, Henrice Altink, Monica Saavedra and Sanjoy Bhattacharya (eds.)『Tuberculosis: A Short History
Alexander Medcalf, Henrice Altink, Monica Saavedra and Sanjoy Bhattacharya (eds.)
(2013年刊行,Orient Blackswan Private Limited, Hyderabad, xv+45 pp., ISBN:978-81-250-5172-5 → ダウンロードサイトpdf [6.9MB: open access]).The Centre for Global Health Histories, The University of York の「Outreach Materials」として刊行された結核史の冊子.英語とポルトガル語の二ヶ国語併記.上記ダウンロードサイトから pdf で入手できる.結核はひとつの「疾病」にとどまらず,「文化」をつくってしまったところがすごいな.

10年ほど前,結核誌本を立て続けに読んだことがある:福田眞人『結核という文化:病の比較文化史』(2001年11月25日刊行,中央公論新社[中公新書1615],東京,vi+269 pp., ISBN:4-12-101615-7 → 書評・目次)/福田眞人『結核の文化史:近代日本における病のイメージ』(1995年2月15日刊行,名古屋大学出版会,名古屋,iv+398+31 pp.,ISBN:4-8158-0246-7 → 書評・目次版元ページ).

◆ぽつぽつと雨が降り続いている.昨日よりも気温は低めだが,不快指数はあいかわらず高い.午前の歯列矯正学へのフーリエ解析の応用を聴いて,ランチタイムなう.日曜なので,本郷通りだとランチ難民になる可能性あり.東大農学部前の〈朝日堂ベーカリー〉がゴールデンウィーク前に店をたたんでしまった. 本郷通り沿いはここのところ「老舗」の閉店が目立つ.本郷で飢えたら根津に下れ.谷根千の他の店は日曜だから〈根の津〉や〈根津のたいやき〉は長い行列が伸びている.千駄木の〈結構人ミルクホール〉にてチャーシュータマゴサンド(ダブル).

  • #isbsa3 Won Moon et al. Utilizing Novel 3D Surface Mapping Technology to Evaluate Craniofacial Morphology. 歯列矯正学(orthodontics)は形態測定学の “故郷” . posted at 12:50:24
  • #isbsa3 Reena Khullara et al. Study of the Mandible in 3-D: Its Utility for Clinical Comparisons. posted at 14:03:21
  • #isbsa3 歯列矯正学わーるど. posted at 14:06:35
  • #isbsa3 Surface evolver ow.ly/m4CbC [Wikipedia] を用いて大顎の形状比較.標識点の Procrustes fitting. posted at 14:19:51
  • #isbsa3 Pete Lestrel et al. A Quantitative Analysis of Whole Body Outlines: Fourier Descriptors. posted at 14:28:21
  • #isbsa3 Somatology by W. H. Sheldon in 1940's. posted at 14:29:40
  • #isbsa3 Body perception - Body physique = body image = Gestalt(?) posted at 14:34:58
  • #isbsa3 Body outline -> Elliptic Fourier Analysis. posted at 14:38:19
  • #isbsa3 Katleen Daniels et al. Robust generalized superimposition methods: a comparison using 3D facial images. posted at 15:02:56
  • #isbsa3 Weighting methods for superimposition: Scaled mixtures by Mechelke et al. 2010 / Outlier process Claes et al. 2012. posted at 15:10:23
  • #isbsa3 Robust superimposition method (nieuw) : Weighted least squares with separate variance distributions for each landmarks. posted at 15:11:52
  • #isbsa3 Weights = Variance of specific landmark and Belief factor (belief to be inlier). posted at 15:13:37
  • #isbsa3 P. Clares et al. A PLS Regression Framework for Spatially-dense Geometric Morphometrics to Analyze effects on Shape. posted at 16:01:15
  • #isbsa3 (cont'd) and Shape Characteristics: Applied to the Study of Genomic Ancestry and Sex on Facial Morphology. posted at 16:01:51
  • #isbsa3 Spatially-dense landmarks including semi- and pseudo-landmarks. posted at 16:05:43
  • #isbsa3 PLSA = Partial Least Squares Regression: Y=MX; X:Sex and genomic ancestry, Y: shape, M: regression coefficients. posted at 16:14:05
  • #isbsa3 データよりもモデル・パラメーターが多いので,PLSR を用いる. posted at 16:15:08
  • #isbsa3 Anderson, M. J. and Legendre, P. 1999. Journal of Statistical Computation and Simulation 62: 271-303. posted at 16:19:35
  • #isbsa3 Title - An empirical comparison of permutation methods for tests of partial regression coefficients in a linear mode. posted at 16:19:56
  • #isbsa3 DNA-based facial analysis. YouTube に載ってる日本語の動画. posted at 16:32:36
  • #isbsa3 DNA Mystery - Japanese TV Documentary [YouTube] posted at 16:37:10
  • #isbsa3 Closing remark by Pete Lestrel. posted at 16:39:02

◆午後7時前,つくば帰還.連日の都内出撃は疲れる.午後になって雨が上がり都内は晴れ間が広がってきた.でも,まだ不快指数が高すぎるので,ガス入り水を飲んで涼む夕暮れ.今夜は炭酸と縁が切れないにちがいない.

◆本日の総歩数=8237歩. 朝○|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=94.2kg(+0.4kg) / 28.2%(−0.6%)


15 juni 2013(土)※弥生キャンパスは湿度過多

◆午前7時に目が覚めたものの,前夜のご乱行が祟ってゾンビ状態.午前9時の気温がすでに夏日ライン越えの25.7度.気温以上に湿度が高く,しかも南風がゆるゆる吹いているので,体感的にはもっと蒸し暑い.都内は気温27.1度.湿度は73%.はいはい.遅れ馳せながら,これから本郷出撃.

◆[欹耳袋]朝日新聞デジタル「大学、5年でクビ? 非常勤講師、雇い止めの動き」(2013年6月15日).非常勤講師担当科目を常勤教員が肩代わりという傾向がイッキに拡大するのか.ワタクシのような「本務をもつ兼業非常勤」だって,契約年度は一年間まるまるだから,労働契約法の「五年上限」という制約とは無関係ではない(かもしれない).おそらく多くの大学で非常勤講師を探すときは,個人的なツテを頼りにせざるを得ないのが現状でしょう.もっと組織的に「非常勤講師データベース」をつくって適切な人材配置がスムーズにできるようにすればいいはず.雇い止めなどの緊急事態に備えて.労働契約法がどうであれ,その科目を担当する “人材” は限られているはずなので(非常勤講師はもともと「余人をもって代え難い」から呼ばれる),人材データベース化して担当科目とか教歴とか口コミを蓄積すれば役に立つはず.非常勤講師に特化した人材派遣システムということね./データえっせい「専攻別にみた大学教員の構成変化」(2012年9月25日).大学教員の構成比を見ると,2010年時点で,非常勤講師が占める割合は五割近くに達している.

◆今日もまた蒸し蒸し本郷 —— お昼過ぎ,弥生キャンパス到着.東南アジアのような水蒸気たっぷりの空の表情.都内の気温は29.9度まで上がり,もうすぐ真夏日ラインに到達.湿度は60%台.蒸し暑すぎる.農学部三号館の隠れ部屋で湿気から逃れてひっそりと休んでいたが,そろそろ弥生講堂アネックスに出撃する時間かな.あのあたり,藪蚊がぶんぶん飛んでいて,ときどき会場にも迷い込んでくるようだ.来るときはもくもく雲が空を覆っていたのに,今は日差しが戻ってかなり暑そう.ほんとうにこれから雨になるのだろうか.午後のセッションが始まる.

  • #isbsa3 A. Prieto-Márquez S. H. Joshi: Riemannian Analysis of Elastic Curves in Pelvic Skeletal Elements of the ‘Duck-Billed’ Dinosaurs. posted at 14:04:20
  • #isbsa3 Converting "beta" boundary to shape function. Boundaries are mapped onto shape space. Kendall shape space? posted at 14:12:20
  • #isbsa3 Polar coordinate of boundary curves NOT of landmarks. posted at 14:15:40
  • #isbsa3 輪郭曲線の極座標分割をそのままケンドール形状空間に持ち込んでいる. posted at 14:19:01
  • #isbsa3 Tangent linear subspace での boundary の MDS を実行.実例は恐竜の恥骨部分. posted at 14:21:44
  • #isbsa3 質疑タイム:え,geometric morphometrics を知らなかったって?(@_@) posted at 14:29:54
  • #isbsa3 Pete Lestrel's question: Why not use the whole boundary but parts of it ? posted at 14:34:09
  • #isbsa3 S. Kawabe et al. Enigmatic Affinity in the Brain Morphology Between Plotopterids and Penguins: ... posted at 14:36:12
  • #isbsa3 (cont'd) A new Approach based on a Fourier-Wavelet Model. posted at 14:36:29
  • #isbsa3 Bird brain shape: 3D-landmarks -> Procrustes fitting -> PCA & CVA. posted at 14:46:17
  • #isbsa3 Norman MacLeod et al. Geometric Morphometric Approaches to Acoustic Signal Analysis in Mammalian Biology. posted at 15:25:05
  • #isbsa3 Bat echolocation. ソノグラムとスペクトログラムの「形状」の幾何学的形態測定学. posted at 15:41:53
  • #isbsa3 Surface-based morphometrics. 二枚貝の表面から3Dデータ点をサンプルする. posted at 15:48:44
  • #isbsa3 Eigensurface analysis によるスペクトログラムの解析. posted at 15:53:52
  • #isbsa3 N MacLeod 2008 Eigensurface analysis: A new semiandmark-based method for analyzing and modeling 3D shape data ow.ly/m3IyJ posted at 15:57:27
  • #isbsa3 Natural History Museum, London - Search for "Eigensurface": ow.ly/m3IQq posted at 16:04:05
  • #isbsa3 現在の幾何学的形態測定学は標識点・輪郭・表面・色彩まで射程に入っている. posted at 16:06:36
  • #isbsa3 Daisuke Koyabu et al. Hearing in the Dark: Ecomorphological Patterns of Middle Ear Ossicles in Fossorial Mammals. posted at 16:13:35
  • #isbsa3 Wei Guo & Seishi Ninomiya. A Preliminary Study on Paddy Rice Segmentation from Time Series of Field Images with Complex Backgrounds. posted at 16:31:59
  • #isbsa3 The end of the second day sessions. Now we have banquet tonight in Hongou. posted at 17:02:33

◆今日のセッションが終了し,曇り空の本郷通り沿いの古書店をのぞき歩きく.ひさしぶりに〈ヴァリエテ本六〉が店開きしていた.さらに赤門前を通り過ぎ,バンケット会場の〈本郷三丁目キッチンバル〉へ.夕暮れが近づいてきた.午後8時でさくっと終了.今日は健全につくば直帰.午後9時半につくばセンターに上がったときはぽつぽつ雨が降り始めていた.雨が本降りになる前に帰れてよかった.午前10時の気温は23.1度もある.蒸し蒸しして除湿が必要な夜.

◆[欹耳袋]NHK NewsWeb「過労死や過労自殺の電話相談」(2013年6月15日).「40代の男性の遺族から「研究職で残業が多く、いつも疲れ切っていた。亡くなる数日前には頭が痛いと訴え、脳卒中で亡くなった」という相談」.他人事ではないな.

◆明日も本郷通い.

◆本日の総歩数=7069歩. 朝−|昼◯|夜×. 計測値(前回比)=93.8kg(−1.1kg) / 28.8%(−0.4%)


14 juni 2013(金)※じとじと経堂むしむし本郷

◆午前5時前起床.曇り.気温20.2度.北東風がすーすーと.そのうち雨がぽつぽつと.先日までのかんかん照りから一転して,いかにも梅雨らしい天気になった.

◆[蒐書日誌]工作舎の来月近刊:アタナシウス・キルヒャー『普遍音楽:調和と不調和の大いなる術』(→ 特設ページ紹介ページ) はやっぱりさくっと買うしかないんでしょーね.はいはい.てっきり48,000円かと思ったらなんと4,800円(安い!). “無慈悲” な価格を付けることがある工作舎にしてはエライ! 秋に慶應文学部(三田)で〈文献学の世界〉の講義をするときは,かの鉄壁図書館の貴重書庫から17世紀の羊皮紙本:キルヒャー『エジプトのオイディプス』を借り出そうと画策している.

◆定例経堂出撃日 —— 雨はすぐやんだものの,湿度が高すぎてTXの満員電車がヤバすぎた.都内のダイヤはいたるところで遅延している.空がだんだん明るくなってきた.さっきJR中央線快速の車内天気予報で流れていた文言は「東京は午後から止み間が広がってくるでしょう」と.「晴れ間」ではなく「止み間」という表現があるのか.経堂からの農大通り往路は霧雨がさらさら降り続き,歩くには不向き.午前9時の気温は22.1度だが,湿度が93%もあって,不快指数はとても高い.午前10時前,農大キャンパスも湿気でむんむんしている.講師控え室にてひと休み.今日の講義は,多要因の実験計画法の続きを数値データを見せながら説明.その後,スプリット・プロット法とストリップ・プロット法による実験計画の話が続き,アタッカで線形統計モデルへ.統計モデルがもつふたつの問題(モデル選択とパラメーター最適化)について解説した.来週はモデルモデルモデル…….今日は教室もむしむしとしてあまりいい条件ではなかった.控え室でひと休みしながら日録更新.そろそろ本郷・弥生キャンパスに転戦しよう.

◆[欹耳袋]富士通「ScanSnap SV600」.本を “切らずに” 自炊できるなら考えてもいいかなあ.見開きの「背」の部分の歪みも補正してくれるようだし./ワイリー・サイエンスカフェ「<記事紹介> 英国生態学会の論文誌で、投稿時に「Twitter用アブストラクト」の提出が必須に|ソーシャルメディアを使った読者獲得の試み」(2013年6月7日).

◆蒸し蒸し本郷に藪蚊が飛ぶ —— 午後2時前,東大農学部弥生講堂アネックスに到着.今日から三日間の開催:ISBSA-3: Third International Symposium on Biological Shape Analysis

  • [欹耳袋]ISBSA-3: Third International Symposium on Biological Shape Analysis ow.ly/m1puT のハッシュタグは #isbsa3 にしましょ. posted at 14:31:33
  • #isbsa3 Pete Lestrel's plenary talk on boundary morphometrics. Fourier descriptor, Fourier-Wavelet method, etc. posted at 14:34:33
  • #isbsa3 「数学的に表現できないものは科学とはいえない」(レオナルド・ダ・ヴィンチ). posted at 14:55:03
  • #isbsa3 Form = size + shape + surface + orientation + ... posted at 15:02:56
  • #isbsa3 conventional metrical approach (CMA) / Elliptic Fourier Functions (EFF) / continuous Wavelet transform (CWT) - a comparison. posted at 15:08:19
  • #isbsa3 Wavelet allows for localization. Localized feastures can now be objectively derived using CWT. posted at 15:13:19
  • #isbsa3 Pete Lestrel et al. Anthropological Sciences 112: 3-28 2004. posted at 15:14:46
  • #isbsa3 Pete Lestrel et al. J. Comp. Hum. Biol. 61:287ff 2010 posted at 15:15:54
  • #isbsa3 Fourier method = Global / Wavelet = Local. posted at 15:17:04
  • #isbsa3 Abdur Kadir's talk: Leaf identification using polar Fourier transform and linear Bayes normal classifier. posted at 15:24:50
  • #isbsa3 J. Y. Clark et al. Image Processing and Artificial Neural Networks for Automated Plant Species Identification from Leaf Outlines. posted at 15:56:38
  • #isbsa3 Kew のプロジェクト.Computer-aided key for botanical identification. ハーバリウムデータをどう利用するか. posted at 15:58:19
  • #isbsa3 Morphidas Project www.computing.surrey.ac.uk/morphidas/ posted at 15:59:16
  • #isbsa3 Tilia 属の標本(Kew)をスキャン.しかし,重なったり傷があったり欠けていたり……. posted at 16:06:53
  • #isbsa3 Deformable template method using evolutionary computation. 不完全な葉形データから的確に判別するため. posted at 16:09:38
  • #isbsa3 使用している形質は距離や面積あるいは計数形質ほとんど. posted at 16:14:35
  • #isbsa3 Multilayer Perception (MLP) : input -> hidden -> output layer. posted at 16:17:53
  • #isbsa3 このニューラルネットを用いて同定システムをつくる.データの無作為分割→90%が教師データ+10%がテストデータ. posted at 16:22:33

◆[蒐書日誌]東海大学出版会から新刊二冊 —— 奥谷喬司(編著)『日本のタコ学』(2013年6月5日刊行,東海大学出版会,秦野,ISBN:978-4-486-01941-1 → 版元ページ).そーか,タコか./山本義郎・鳥越規央『統計学序論』(2013年6月5日刊行,東海大学出版会,秦野,ISBN:978-4-486-01977-0 → 版元ページ).

◆この週末はつくばから本郷に通う日々.

◆本日の総歩数=14274歩. 朝○|昼−|夜×. 計測値(前回比)=94.9kg(+0.6kg) / 29.2%(−0.2%)


13 juni 2013(木)※山羊さんが雨雲を背負って

◆午前5時前起床.雨音で目が覚める.気温20.0度.北東風が吹きつける.南海上の “山羊さん” は熱帯低気圧に変身してしまったようだ.しかし,今朝の空模様は昨日よりも台風っぽい.霧雨がさらさら降り続く観音台は,すべてのものがカビそうな湿気に包まれている.しかし,居室を密閉したままだと健康によくなさそうなので,窓を全開にして,扇風機をぶんまわす.午前8時の気温は20.4度.明け方とほとんど変わりがなく,恒温器の中にいるみたい.アマゾンから届いていたCDはコレ:Heitor Villa-Lobos「アマゾナス」「熱帯林の夜明け」「侵食:アマゾンの水源」「創世」.ナクソス,すばらしい!

◆[蒐書日誌]ご恵贈大感謝! —— 須藤靖・伊勢田哲治『科学を語るとはどういうことか:科学者、哲学者にモノ申す』(2013年6月30日刊行,河出書房新社[河出ブックス・057],東京,301 pp., ISBN:978-4-309-62457-0 → 版元ページ).書影いうもんはたいてい「オビ抜き」で撮られることが多いけど,この本は「オビ付き」やないとおもろないっ.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 快調に小┣┣" どもを征伐:連携講座への大学院受験生について/農環研ウェブ高座の出版のスケジュール/エコロジカル・セイフティー学特論の日程調整./星薬科大学学長秘書と銘打たれた講演要旨執筆依頼メールが着弾.書く書く書く./つくばは午前10時の気温が21.4度.北東風が涼しいが,関西は猛暑なのか.臨時の京都ミッションを週明けに予定しているのだが,蒸し暑かったら鱧と水茄子を食べてさくっと帰ってこよう./生き物文化誌学会第11回大会の講演要旨(2,300字余り)を星薬科大学学長室に送信.あらかじめ短縮版アブスト(800字)があったので,あとは “肥満” させるだけ.らくらく.

◆[欹耳袋]日本の科学を考える「文科省お役人からの回答」(2013年6月12日).「ガチ議論企画その1:「文科省お役人への質問大募集」」に対する回答./はじめダイアリー「子どもを産むことについて」(2013年6月7日).コメント欄は読まなくてもいい.

◆午後1時の気温は21.5度.安定した曇り空.湿度は高いが許容範囲./東北大学大学院理学研究科・理学部「【お知らせ】クマの目撃情報について」(2013年6月13日).青葉山が “クマ牧場” みたいに…….

◆午後の┣┣" 撃ち —— 来週から始まる東大農学部生圏システム「保全生態学特論」と来月の水戸での茨城大学理学部「系統分類学特講」の二つの集中講義のハンドアウトを作成終了.茨城大の方は「系統分類学特別演習」が続くが,使用ソフトウェアなどは後でまた連絡しよう.ついでに,来月末の連携大学院集中講義のハンドアウトもできてしまったことになる.よしよし.力仕事はいっぺんにすませるに限る./昨日の本郷での大学院入試ガイダンスで知ったのだが,農業土木学会は数年前に「農業農村工学会」と改称され,農業機械学会はこの4月に「農業食料工学会」と改称されたとのこと.学会名やジャーナル名の変遷の “背後” にある要因が気になるところ.

◆午後5時前,観音台撤収.高密度の霧雨が降っていて,油断すると濡れネズミになる.午後5時の気温は20.6度.今日の最高気温は正午前の22.1度だった.気温は低いがべたべたして不快指数の高い一日だった./京田辺「37.5度」って…….週明けの京都ミッションは中止決定.

◆今夜は,氷温室できりきり冷やしておいた鈴鹿の〈作〉24BY純米原酒「Prototype-G」無濾過槽場直汲みをシュポンと開栓.かなりの辛口.微炭酸が心地よすぎてもう.アテはトリッパとパルミジャーノ・レッジャーノ.午後8時,雷鳴.涼しいけどアヤシい空模様.明日も雨が降り続くらしい.

◆[欹耳袋]御茶ノ水 “樹液” 情報 —— 飲めるお店を地図にプロットするのは,クヌギの樹液の位置を確認するようなもの:ひとつは〈えまるしぇソラシティ店〉.もうひとつ探索しなければならない店は,ピーロート・ジャパンの新店舗〈ワールドワインバー・ワテラス御茶ノ水店〉.朝8時から営業です.朝8時朝8時朝8時! 朝からあのブルーボトルを.

◆明日は定例経堂出撃日.午後は本郷で形態測定学国際会議.ざあざあ降ってほしくない気分.

◆本日の総歩数=3435歩. 朝○|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=94.3kg(−0.2kg) / 29.4%(−0.2%)


12 juni 2013(水)※弥生の紫陽花は雨に濡れて

◆午前5時前起床.雨がしとしと.気温は18.5度.雨足がだんだん強くなってきた竹園.台風の影響だろう.気温は19度台,北東風が肌寒い.今日は午後から本郷にて会議と大学院入学ガイダンス.雨がざんざか降らないことを祈るのみ.空がだんだん明るくなってきた@竹園.

◆[欹耳袋]矢野環さん,やるなあ.AKB総選挙の第一〜三位まで予測的中か:【予測】日本経済新聞「指原莉乃1位か AKB総選挙を前年データから予測」(2013年6月6日).「過去を体系化し未来を見通す」,キャッチフレーズ!/【結果】日経デジタルマーケティング「1位指原~3位渡辺は的中も、選抜16人予想が1人ハズレた訳──データで予測するAKB総選挙「反省会」」(2013年6月10日).

◆午前の┣┣" 撃ち —— 共訳者に翻訳原稿送付./d-laboにセミナー要旨などフライヤー素材を送信./午後の本郷での専攻研究会議と大学院入試ガイダンスのスライドはこれでもう大丈夫だろう.

◆[欹耳袋]蛾蛾蛾 - National Moth Week, 20-28 July 2013: A Global Celebration of Moths and Biodiversity.

◆雨の本郷出撃 —— 昼過ぎ,つくば駅.センター広場は曇り空.雨はいまは降っていない.正午の気温は20.7度.湿った北東の風.気温に惑わされないように.不快指数は十分に高い.TXはエアコンが強めにかかっている.午後1時半,東大弥生キャンパス.植え込みの紫陽花が咲き始めていた.雨はぽつぽつ.つくばよりも台風の雰囲気が濃いが,蒸し暑いのがよろしくない.都内の気温は22度にも達していないのに,湿度が90%ってありえへんなあ.不快指数高すぎ.空は明るいが霧雨が降り続いている.

まずは午後2時からの専攻研究会議に臨む.農水独法で言えば成績検討会+設計検討会のミニチュア版のような会議.一時間後に後半戦が始まるまで,三号館の隠れ部屋でごそごそする.

後半戦は午後4時からの大学院入試ガイダンス.ワタクシの役目は研究室紹介.その後は事務的説明なう.午後6時,やっと終了.雨は止んでも湿気がどうしようもない.

◆午後7時過ぎ,つくば帰還.夕闇を湿った北東風が吹き抜けて,いたるところがべたべたしている.湿気でフローリングの床がしっとり,木の文机もしっとり,ペーパーバックの表紙は反り返ってロールイカ状態.ウンベルト・エーコも,ほれこの通り.

◆[欹耳袋]ある “盗作” 疑惑 —— REAL-JAPAN:栗原裕一郎「盗作事件史から考える佐野眞一の盗作疑惑事件」(2013年6月8日) .リアルで詳細なレポート.Cf: 栗原裕一郎『〈盗作〉の文学史:市場・メディア・著作権』(2008年6月30日刊行, 新曜社, 492 pp., 本体価格3,800円, ISBN:978-4-7885-1109-5 → 目次版元ページ著者ブログ).

◆明日はつくばで原稿書きの一日.タイムリミットの「45日前」が迫ってきたので,ドイツ出張の手続きも始めないと.

◆本日の総歩数=6177歩. 朝○|昼−|夜△. 計測値(前回比)=94.5kg(+0.5kg) / 29.6%(0.0%)


11 juni 2013(火)※台風が梅雨前線を押し上げ

◆午前4時半起床.曇りところどころ晴れ.気温18.5度.雲間から差し込む朝日がまぶしい.しかし,台風3号「山羊さん」はなんとなく関東を目指してないか.雨なう@竹園.朝から蒸し暑い観音台は雲間からときおりぽつぽつ雨が降っている.午前7時の気温は21.1度.関東に向かってのろのろ歩いている山羊さん台風は今後どうなることやら.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 午前10時から一時間あまり,領域長とのキャリアデザインに関する個別面談.研究者にとって “キャリアデザイン” とは世代によって大きく意味がちがうよねという話をしてきた.研究者の “キャリアパス” の既定路線は,独法研究所の場合,実際には「論文書きました」「昇格しました」「管理職になりました」「アガリ」という舗装された一本道だけではないはずだということ.

しかし,舗装された本道をはずれたとき,研究者が選べる選択肢として,いったいどういう脇道・抜け道・けもの道があるのかは表立っては明言されないし,もちろんリスキーであることも確か.こんな「道」もあるよと後進に示すことが,ある程度以上の年代の研究者が演じるべきロールモデルだろう.管理職であろうが非管理職であろうが,その点では同じ.

逆に,上の世代がみんなそろって舗装された一本道を進むだけだとしたら,これはかなり窮屈な研究者キャリアデザインを背中が物語っていることになってしまう.とくに,情報とか統計で農水省系の独法研究所に入ってきたケースを見渡すと,研究者としてのキャリア自体をなかなかうまく築けない事例が少なくないようだ.マイナーな研究分野ではありがちなことで,独立栄養型の研究者になれるかどうかが生死の分かれ目になる.

—— 面談の最後に,「ま,みなかさんはもともと外れているから」と,非公認性を公認されてしまったが,それは褒め言葉ととっておこう.

◆曇り空が広がる観音台は雨が降ることもなくただ蒸し暑いのみ.全館空調はまだ先の話なので,とりあえず扇風機をぶん回している.お昼前の気温は22.3度.不快指数高し.

◆[欹耳袋]日本版NIHという大王の降臨 —— NHK NewsWeb「日本版NIHに7学会が声明」(2013年6月10日).トップダウンの原資をボトムアップから掠め取るという方針がやばすぎる.一は大きく開花しても,その陰で百が息絶える./大隅典子の仙台通信「「基礎研究」とは? 」(2013年6月11日).研究テーマとして得体のしれない有象無象の多様性を残しておくことに価値を認めるかどうか.研究テーマの「分散」を狭めることは研究的多様性の保全という点からヤバすぎるだろうというのが,今回の「日本版NIH」に対する諸学会の緊急声明の理由だろう.究極的には「パトロン頼み」なのかな……./産経ニュース「官僚は戦々恐々、日本版NIH創設で3省の独法統廃合 勝ち組は内閣府」(2013年5月20日).やっぱり “独立栄養型” の研究者になるしかないって.

◆午後の┣┣" 撃ち —— キャロル・キサク・ヨーン『自然を名づける:なぜ生物分類では本能と科学が衝突するのか[仮]』の脚注(第8〜12章)の翻訳を終え,NTT出版に送信だん.これで力仕事はマジ全部終わったことになる.しかし,翻訳原稿をすべて提出したら,折り返し,出版までの今後のスケジュール(解説入稿,初校ゲラ,二校ゲラなどなど)がバババっと送られてきて卒倒する.一┣┣" が去って五┣┣" が攻めこんできたようなもの.こーやって,いつまでもいつまでも原稿に追っかけられるのか(ぼそ).

◆午後5時前,撤収.雨足は徐々に強まってきている気配あり.午後5時の気温は21.4度.湿った南風がやや強い.それでも朝干した洗濯物が十分乾いていたので,台風接近とはいえまだ序の口なのだろう.

◆本日の総歩数=2949歩. 朝○|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=94.0kg(−0.4kg) / 29.6%(+0.3%)


10 juni 2013(月)※曇り空の週明けは翻訳成就

◆午前5時前起床.曇り.遠景が白く霞んでいる.気温19.7度.湿っぽい北東風.朝日が雲間にのぞく午前6時.時の鐘が鳴り響く@竹園.吹きこむ東風が涼しい.今日中に最終章の翻訳にケリをつけましょう.蒸し暑い曇り空の観音台.午前8時にはもう21.7度まで上がっている.とりあえず居室の窓を全開.週末の淀んだ空気を入れ替えるなう.

◆[蒐書日誌]文一総合出版〈種生物学シリーズ〉フェア —— 種生物学会「【連絡】全国大学生協書籍部で「種生物学シリーズ」一斉フェア」.Cf: “決断科学者” wのアジ文「種生物学会和文誌フェア」.

◆午前の┣┣" 撃ち —— _φ(。。) .. . ... . . ... . ..

◆[欹耳袋]セルジュ・アリミ[上原秀一訳]「英語を世界の統一言語にしてはならない」.英語を「統一言語」とみなすのはいいけど,「均一言語」と見なさない方がいいでしょうね.変異を含むいろんな “英語” が世界中で話される状態.非英語圏での国際会議に参加すると,いやおうなく “統一言語” としての英語の頻度分布がとても大きな「分散」をもっていることを実感させられる.ポイントは「それではいけない」ではなく,「これでいいのだ」という認識.ある言語を lingua franca として用いるのであれば,それこそ「言語連続体=Rassenkreis」のような変異幅を容認する必要があると思う.語ってかわいそうな言語だね.なまじっか “世界共通語” とかおだてられて,世界中で好き放題にいじられて,どんどん変異が蓄積されていくばかり.しかし,繰り返すが,「これでいいのだ」! その意味では lingua franca がフランス語ではなくって実はよかったんじゃない.

◆午後の┣┣" 撃ち —— キャロル・キサク・ヨーン『自然を名づける:なぜ生物分類では本能と科学が衝突するのか[仮]』の最終章である第12章「科学の向こう側にあるもの」(pp. 286-299)の翻訳作業が終わった.NTT出版に原稿送信.本文はこれにてすべておしまい.あとは脚注部分の翻訳を残すのみ.あ,訳者解説文も必要か.

◆[欹耳袋]大隅典子の仙台通信「7学会緊急声明」(2013年6月10日).日本版NIH案に関する危惧への緊急対応.生物科学連合経由で進化学会や分類学会連合にも呼びかけがあった.トップダウンの原資をボトムアップから掠め取るという方針がやばすぎる.一は大きく開花しても,その陰で百が息絶える.

◆今日は気温の割りには蒸し暑かったので,石川の蔵元〈福光屋〉の日本酒カクテル「酒炭酸・old」を開栓.ま,チェイサー代わりの清涼飲料水ですな.個人的な好みとしては,古酒を使ったこの「old」よりも,シンプルな「clear」の方が好ましい.

◆本日の総歩数=2029歩. 朝○|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=94.4kg(+0.5kg) / 29.3%(−0.1%)


9 juni 2013(日)※つくいちの日は陽光眩しい

◆午前5時起床.夏空から朝日がさんさん.気温14.0度.からっとした空気.しかし,南海上では台風3号が発生し,今朝の予想進路図を見ると西日本に接近しそうな気配.今日は Carl Nielsen の誕生日だから,交響曲通し聴きをしなければならぬ.

◆[欹耳袋] “グローバル” もういいって —— 読売オンライン「グローバル人材、もう無理…高校・大学の半数超」(2013年6月8日).「内向き志向や語学力への自信のなさ」- どの口がそれを言う.この口かあっ,この口かあっ!/日本経済新聞「女性名から「子」が消えたワケ? 明美が分岐点」(2013年6月8日).詳細な記事.ワタクシの母親のファーストネームが四半世紀にわたって「第一位」を独占した人気名だったことを知る./朝日新聞デジタル「運動会につむじ風 児童6人けが 茨城」(2013年6月9日).昨夜のニュースで流された動画はとても印象的だった.つむじ風(塵旋風)と竜巻とは “別種” とのこと.

◆今日は月イチの〈つくいち〉の日.午前8時の気温は早くも22.3度まで上がっている.からっと夏空.初夏の日差しがまぶしいつくば中央公園.エキスポセンターのプラネタリウム・ドームが反射光でまぶしい.いつもなら開店と同時にどの店にも行列ができるのだが,今日はさすがに暑すぎるのか,意外に混んでいなかった.ナチュカフェの「冷たいラタトゥイユと自家製ベーコン,温泉たまごのトッピング」は冷やしたコーンポタージュとともに.スガヤコーヒーの「夏やさいのサンバル」はうまい・辛い・暑いの悦楽.日差しがとても強いので日陰をたどりつつ店をまわってきた.昼前なのに売り切れている店はまだなかったようだ.

◆[欹耳袋]菌類おそるべし —— Togetter -「菌学会大会2013」.キーワードは「珍菌賞表彰式・エニグマトマイセス・南方熊楠デスマスク」.受賞者エピソード集:Togetter -「珍菌賞外伝~相良先生伝説~」 /甲斐〈春鶯囀〉から「純米酒 春鶯囀×もやしもん 6月9日発売予定!」.今日発売開始か〜.

◆午後はひたすら翻訳作業あるのみ._φ(。.) . ... . .. ..... ..

◆初夏の日差しが眩しかった今日は滋賀・東近江にある喜多酒造の〈喜楽長〉「蔵元隠し酒」大吟醸おり生酒を開栓.限定品.炭酸ガスは入っていないが,アルコール度数は20度近くある.これはもう必殺というしかない.〈喜楽長〉は滋賀の蔵元ではメジャーな方だし,〈不老泉〉ほどエキセントリック(褒め言葉)なところはないと油断していたのだが,この「隠し酒」はかなり破壊力が高い.こういう濃厚なにごり酒にはカルビの焼肉しかないよね.辛口のキムチにも負けない.しかし,たくさん飲み過ぎると沈没するので要注意.

◆夜も引き続き翻訳あるのみ._φ(.。) .. .. . .. ..... . ... . ..

◆本日の総歩数=2603歩. 朝○|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=93.9kg(−0.3kg) / 29.4%(+0.1%)


8 juni 2013(土)※やっとのお湿りもつかの間

◆午前5時前起床.曇り.見下ろす下界が濡れているので,夜中に雨が降ったらしい.気温16.8度.北寄りのひんやりした風.昨夜は〈庭のうぐいす・なつがこい〉と〈繁桝・雄町特別純米〉が空っぽになって,ややうう…….午前6時の段雷が方々から鳴り響く.何のイベントがあるんでしょ? 雲のすき間から青空がだんだん広がってきた.梅雨入りどころか空梅雨という言葉が実感をもってきた土曜の朝.

◆[欹耳袋]ふるほん文庫やさんの失踪 —— 毎日新聞「古書店:社長失踪40万冊倉庫に放置 貸手JA困惑 広島」(2013年6月8日).あの「ふるほん文庫やさん」の末路がこんなことになっていたとは.「ふるほん文庫やさん」からは以前在庫カタログを送ってもらった時期もあった.古書店主が大量の在庫を残したままいなくなってしまう話は以前にも聞いたことがある: leeswijzer「「ウェルドン&ウェズリー古書店」後日譚」.イギリスの Wheldon & Wesley 書店といえば164年の長きにわたって自然史関係の古書を手広く商っていた古書店で,Leon Croizat の汎生物地理学本はすべてこの書店から入手できた.2004年廃業.後日譚は哀愁が漂う.この古書店の場合は,家庭内のもめごとが閉店・失踪の原因だった.「ふるほん文庫やさん」はどういう事情があったのだろうか.

◆午前は書類書きあるのみ.シンプルな土曜のお昼はシンプルに「目玉焼きごはん」を.今日は健全にも “一つ目” に抑制した.

◆[欹耳袋]大阪市立自然史博物館〈友の会読書サークルBooks」〉.自然史関係の本の紹介と書評のためのサイト.こういうサイトがあるとはまったく知らなかった.拙著も二冊紹介されている:「系統樹思考の世界」ならびに「分類思考の世界」./〈BioNames〉は 〈PhyloTA〉とドッキングしたようだ.

◆[蒐書日誌]d-labo 講演記録集 —— 『d-labo 夢をかたちに夢に日付を:001-100』(2011年9月30日刊行,スルガ銀行,東京,223 pp.[非売品])|『d-labo 夢をかたちに夢に日付を:101-200』(2012年10月31日刊行,スルガ銀行,東京,223 pp.[非売品]).東京ミッドタウンにあるスルガ銀行〈d-labo〉の刊行物.週に二回のペースで開催されているという d-labo 講演会の記録集.第一集では2007年5月24日から2010年1月26日までの百回分が収録されている.続く第二集では2010年1月28日から2011年9月29日までの百回分が収録されている.

◆朝からの大仕事がやっと終わった.今日の最高気温は午後3時過ぎの26.5度.湿度は午後になって高まってきた.夏の空が広がる.もう夕方になってしまったが,これから諸方面への徘徊に出発する.観音台に瞬時実在したのち,〈Coffee Factory〉にて珈琲豆の買い出し.真っ赤な夕陽が沈みゆく.さて,肉を焼くしたくをしよう.いつ焼くの? 今でしょ! 「切った,焼いた,喰った」- カタマリ肉の快楽はこれに尽きる.

◆[欹耳袋]hellog~英語史ブログ「#1502. 波状理論ならぬ種子拡散理論」(2013年6月7日).電信柱の陰から覗いてみると,言語学者は生物学者と同じ「道」をちゃんと見つけてたどっている.逆もまた真なり.ちょいと「壁」の向こうを見ればもっとコラボできるのに,なかなかそうはいかないのが “文理の壁” かも.

◆今日はへろへろなので,もう使いもんになりまへんな.寝しなに,ユリイカ〈山口昌男〉特集を読み進んでいたら,池内紀の寄稿「ヘンな一日」が “山口昌男・徳永康元・飛田新地” の三題噺みたいでとてもおもしろかった.自分語りに付き合わされて飽きたアナタ,いかがですか?

◆本日の総歩数=3955歩. 朝○|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=94.2kg(+0.4kg) / 29.3%(+0.5%)


7 juni 2013(金)※陽光降り注ぐミッドタウン

◆午前5時前起床.曇り空.気温18.6度.雨雲接近中.今日は午前が世田谷での農大高座,午後が〈東京ミッドタウン〉でのミーティングだが,行き方がわからない…….

◆[欹耳袋]Laughing Squid「Japanese Teens Fight Each Other With Tuba Guns in New Photo Meme」.チューバは「凶器」,打族は「災厄」.

◆定例経堂出撃 —— 午前7時半,つくば駅.雲間からぽつりぽつりと雨粒が落ち始めた.気温19.8度.蒸し暑く,不快指数高し.梅ヶ丘通過.RStudio で高座デモのしたくの真っ最中.小田急は車内冷房がかなり強い.乗客密度が下がれば下がるほど気になる.午前10時前,農大キャンパス到着.午前9時の都内の気温は21.4度だったが,湿度が70%もあって,蒸し暑いことこの上なし.イヤな季節の到来だ.本日の講義は乱塊法の続き.完全無作為化法と乱塊法のリクツを視覚化するRのスクリプトを見せたあとで,多要因を含む実験計画法と要因間の交互作用について説明する予定.

◆東京ミッドタウン初見参 —— 午後1時前,千代田線乃木坂駅を降りて地上へ.数分歩けばもう〈東京ミッドタウン〉だ.蒸し暑い.夏のような青空が高層ビル群の窓に写り込んでいる.もちろん初めてのお上りさん.〈ヒルズ〉も〈サカス〉も〈ミッドタウン〉もまったく来る動機づけがない.

とりあえず,テイクアウトの〈Baker Bounce〉のハンバーガーをばくばく喰って,ジンジャーエールのLサイズをごくごく飲んでいる.午後2時前,定刻なので,そろそろミッドタウン・タワーに登攀して,ワルい打合せをしてくる.

六本木の下界を見下ろすスルガ銀行〈d-labo〉での高座の打合せ.実にええロケーションですなあ.今日の話し合いでは晩夏のお座敷(夜)となる予定.オーディエンスは数十名の規模.

◆[欹耳袋]日本経済新聞「大学入試、30年ぶり大改革 複数回テスト検討」(2013年6月7日).だからあ,入試は最尤法イッパツ勝負にしよーよ.入試制度をいじって大学入学者集団の「分散」を徹底的に管理(=最小化)しようとするのは根本的にまちがっていないか.「ばらつき」はあえて残した方がいいはず.受験生の “学力” をいくら正確に測ったってしかたないでしょ./日本経済新聞「早起きは本当に徳か 15日間4時起床でわかったこと」(2013年6月1日).フレックスタイムを生きると決めた時点で selfish な人生を選んだということ.

◆午後4時前,つくば帰還.気温は都内と変わらないが,東風が吹き抜けるだけ体感的にはしのぎやすい.天気予報は大はずれで,真っ青な初夏の空が広がっている.さて,翻訳┣┣" の追っかけを再開しよう.

◆[欹耳袋]鶏と鳥 —— 朝日新聞デジタル「チキン南蛮、とり天負かす? 宮崎の鶏肉消費、全国一に」(2013年6月6日).大分県内での「とり天 vs. 鶏唐揚げ」の熾烈な内部抗争の影響はないのか? 宮崎の地頭鶏炭火焼とチキン南蛮,大分のとり天と鶏唐揚げはいずれも美味すぎて死む.もっと “かしわ” を!/日本鳥類保護連盟「ヒナを拾わないで!」および巣立ちビナ問題研究会

◆本日の総歩数=11866歩. 朝○|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=93.8kg(+0.2kg) / 28.8%(+0.2%)


6 juni 2013(木)※翻訳作業が大詰めを迎える

◆午前5時前起床.晴れ.気温16.3度.薄曇りの観音台は昨日よりも湿度が高い.稲荷川側道が昨日のうちに補修されたおかげで,エントランスの凸凹はほとんどなくなったが,法律上「道」ではない奥の方はワイルドなまま放置.午前8時の気温は21.7度.南風.

◆[欹耳袋]日本経済新聞から記事ふたつ —— 「センター試験廃止へ 文科省、複数回の新テスト検討 」(2013年6月6日).で,毎回,大学の教員が試験業務を切り回すわけ? 大学入試は「ベイズ事前情報」とか「赤池情報量基準」みたいなセコいことしないで,「最尤法」イッパツ勝負でいいと思うけど.尤度が最強.それが誰にとってもグローバルな最適解.大学に入ってからは自分で生き抜け(息抜いたらアカン).Cf: 産経ニュース「センター試験廃止も 教育再生実行会議、「到達度テスト」導入議論を開始」(2013年6月6日)/「ネットが学歴偏重を助長 企業、応募増で効率重視 」(2013年6月6日).因果推論が正確ではなくて,ネットで就活エントリーシートはすぐ出せる→大企業に死亡者がわらわらと大量集中→選考作業がどうしようもなくなってしかたなく “学歴フィルター” 作動(イマココ)ということでしょう.

◆午前の┣┣" 撃ち —— _φ(..) .. .... . . .... .. . ...

◆[欹耳袋]実験計画法で「平均平方(mean square)」って書いてある箇所は一括変換して「分散(variance)」と書いても問題ないはず.みごとなシノニムなので,オッカムの剃刀を振り回したくなる./Cladistics 誌最新号に「E quindi uscimmo a riveder le stelle」というタイトルのレターが巻頭にあって怖かった.ダンテの『神曲』って燃え尽きたり吹き飛ばされたりというイメージが先行する./ウィキペディア項目「徳田御稔」が突如としてコンテンツが増えている!

◆午後の┣┣" 撃ち —— _φ(。。) .... . . .... .. . ... . .

◆[欹耳袋]Business Insider | 22 Maps That Show How Americans Speak English Totally Differently From Each Other.米語の国内変異大.

◆夏の日本酒たちが北白川からいっぺんに着弾した夜 —— 奈良〈風の森〉純米・秋津穂「夏の夜空」,伏見〈蒼空〉雄町特別純米・無濾過生原酒,京丹後〈玉川〉 純米吟醸・無濾過生原酒「Ice Breaker」,さらにオモテに出していない「隠し酒」もあり.しかし,実際に開栓したのは久留米〈庭のうぐいす〉特別純米「なつがこい」.きりりと冷やして酸味を立てれば,新ジャガとソーセージの炒めものとばっちり合う.自宅の冷蔵庫に一升瓶を詰め込むのはよろしくないので,週末に研究室へ搬入することにしよう.居室の冷蔵庫にはすでに “先客” が氷温室におられるのだが.

◆[欹耳袋]Facebook〈東京大学音楽部管弦楽団 サマーコンサート2013 茨城公演〉.2013年8月10日(土)13:30開場/14:00開演@ノバホール.曲目:三石精一指揮,真夏の夜の夢/火の鳥/ブラームス交響曲第4番.

◆ずるずると引きずっている翻訳の件,一両日中には最後の第12章もケリをつけたいところ.

◆本日の総歩数=4596歩. 朝○|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=93.6kg(−0.5kg) / 28.6%(−0.2%)


5 juni 2013(水)※梅雨なし梅雨は真夏の擬態

◆午前4時半起床.朝霧の向こうから日の出.気温15.8度.東風.朝から手乗りオオミズアオ.このうえなく愛らしい大蛾.こんな高い気温でもオオミズアオにとっては低温すぎるらしく,体温が下がって飛ぶに飛べない状態だった.雲が広がる観音台は昨日よりも空気が湿っている.午前8時の気温は20.4度.不快指数が高くなってきた.

◆[欹耳袋]この6月1日に開店したという松代の〈トラットリア アミーチ〉の二号店〈ピッツェリア アミーチ〉は国道408号松代五丁目交差点近くにある(らしい).今日帰りがけに場所を確認しよう.

◆午前の┣┣" 撃ち —— ISBSA-3, 14-17 June 2013, UTokyo のプログラムが参加予定者に配信された.そのうち大会サイトでも公開されるだろう./午前11時過ぎからの所内領域会議だん.7月27日(土)の農環研一般公開(夏の陣)はサプライズがいろいろ.夏祭りの季節ですな.うんうん.

◆[欹耳袋] hellog~英語史ブログ「#1500. 方言連続体」(2013年6月5日).生物学で言う Artenkreis / Rassenkreis の話ね.系統地理学のテーマ.追補:hellog~英語史ブログ「#1501. 方言連続体か方言地域か」(2013年6月6日)/日本経済新聞「塩辛い温泉、海水が元か 京大研究チームが発表」(2013年6月3日)→ 京大プレスリリース:Subducting oceanic plates carry seawater-like saline fluids underneath island arcs | 28 May 2013,元論文 PNAS./カレントアウェアネス・ポータル「シアトル公共図書館、本を使ったドミノ倒しの世界記録達成」(2013年6月5日).重そうなハードカバー本がばばばばと倒れていく動画.

◆[蒐書日誌]ご恵贈感謝:アリス・ロバーツ[野中香方子訳]『人類20万年:遙かなる旅路』(2013年5月15日刊行,文藝春秋,東京,16 color plates + 501 +32 pp., 本体価格1,900円,ISBN:978-4-16-376240-1 → 版元ページ特設ページ).2013年6月〜7月にかけて,本書に基づく番組がNHK Eテレで放送される:地球ドラマチック〈「人類 遥かなる旅路Ⅰ~アフリカから世界へ~」〉.全3回シリーズ.

◆午後の┣┣" 撃ち —— _φ(..) .. .  .. . . .. . ...

◆[欹耳袋]これは蛍光ピンクというよりは「明太子色」かと(汗) —— AFP-BBNews「雨の夜に大量出没、蛍光ピンクの巨大ナメクジ 豪」(2013年5月29日)|Mather Nature Network「Giant, hot-pink slugs found in Australia」(2013年5月31日).「ピンクの象」は飲めばうまいけど,「ピンクのナメクジ」はごかんべん…….

◆午後の最高気温は28.4度,午後4時を過ぎても26.2度.扇風機をぶんぶんまわしても居室は暑すぎる.西日もまぶしいので今日はこれにて撤収しましょ.

◆[欹耳袋]いま訳している本に,ヒヨコの雌雄判別に関して「世界に冠たる分類能力を誇る」と絶賛されている日本の「初生雛鑑別師」の話が出てくる.ついでに調べてみたら,国家資格であるこの初生雛鑑別師の養成所は二年前に閉鎖されていたことを知った.公益社団法人畜産技術協会附属「初生雛鑑別師養成所」.いまはいったいどのようにして初生雛鑑別師の養成をしているのか気になるところ.初生雛鑑別師の養成とは「分類学者・虎の穴」なり.かなりシビアどころか,国家資格取得は至難みたいね.

◆午後11時過ぎ,キャロル・キサク・ヨーン『自然を名づける:なぜ生物分類では本能と科学が衝突するのか[仮]』の第11章「奇妙な立ち位置」(pp. 271-285)翻訳終了.NTT出版の担当編集者に原稿ファイルを送信した.

◆本日の総歩数=2160歩. 朝○|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=94.1kg(−0.5kg) / 28.8%(−0.4%)


4 juni 2013(火)※青空から降るのは日光のみ

◆午前4時過ぎ起床.日の出.気温13.9度.北東風.初夏らしい強い日差しが朝から降り注ぐ観音台は午前8時の気温がすでに19.1度.昨日は “名ばかり夏日” だったが,今日は夏日ラインを軽やかに越えるだろう.

◆午前の┣┣" 撃ち ——事務から「住宅調査A票」をすぐ出せとの電話あり(失念していた)→所内ガルーンから “ネ申エクセル書式” をダウンロード→マクロが MacBook Air でコンパイルエラー→マクロをオフすると記入できない→(時間浪費)→事務に泣きつく→担当「代わりに記入してあげる」とは.失われた時間を返してください.エクセル乱発事務文化に鉄槌を.

◆[蒐書日誌]音楽リズムの幾何学:“よい” リズムの条件とは何か? —— Godfried T. Toussaint『The Geometry of Musical Rhythm: What Makes a “Good” Rhythm Good?』(2013年1月刊行,The CRC Press, Boca Raton, xviii+347 pp., ISBN: 978-1-4665-1202-3 [pbk] → 目次版元ページ).音楽の「リズム」をどのように可視化・体系化するかが本書の中心テーマ.本書では伝統音楽の打楽器リズムを例に挙げながら,リズム・パターンのグラフ化と分類の方法を議論する.系統推定については後半に簡単に触れられているだけ(距離法に基づく SplitsTree).

しかし,前に:archief voor stambomen -「音楽リズムの系統推定」にも書いたように,本書の著者は音楽リズムの距離と形質状態に基づく系統推定の論文:Godfried T. Toussaint, Luke Matthews, Malcolm Campbell, and Naor Brown 2012. Measuring musical rhythm similarity: Transformation versus feature-based methods. Journal of Interdisciplinary Music Studies, volume 6, issue 1, art. #12060102, pp. 23-53, spring 2012 → journal website | paper pdf [open access] をすでに発表している.この論文ではリズムの系統推定にあたって,距離法(「feature-based method」)としてはユークリッド距離とマンハッタン距離を,一方,形質状態行列については MrBayes を用いたベイズ系統推定(「transformation method」)を行なっている.結論として,音楽学における系統推定では,距離法ではなくベイズ法がすぐれていると主張する.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 昼休みに北白川に三升発注.夏には夏の日本酒のお愉しみ〜. /Senri Ethnological Studies のスタイルシートが届いた.これまたひとつの “加圧” ではあるが,今日はもうひとつの “加圧” を何とかしないとバクハツしそう./というわけで,午後は翻訳作業のみ.とてもシンプルな昼下がり.

◆[欹耳袋]Blog vs. Media 時評「大学に止めを刺す恐れ大、教育再生会議提言」(2013年6月3日).コメント欄が伸びている./“レース” に出場する研究者の「評価基準」が査読論文であるかぎりエンドレス.査読論文の “ほか” にも研究者の生き方があることを「身をもって」示すのは “テニュア” な人びとの重要な役割だろう.それをロールモデルととられるか反面教師ととられるかはわからないけど.

◆今日はネ申エクセル書類に引き回されて,昼休み徘徊なしのまま夕刻を迎えている.日中の最高気温は正午過ぎの27.3度.午後は乾いた風が居室に吹き込んで心地よかったが,西日がまともに差し込んでめっちゃ強かった.午後4時半にさくっと撤収.

◆[欹耳袋]Willi Hennig Society の early registration 締切が一ヶ月延長された.Gonzaro Giribet 会長から「Rostock よいとこ〜一度はおいで〜」とのお誘いメールが配信.registration はもうすんでるので,あとは abstract をでっちあげるだけの簡単なお仕事.海外の学会で食を心ゆくまで堪能したのはパトラス@ギリシャ,おそろしく遠かったのはトゥクマン@アルゼンチン,とにかく暑かったのはニューオーリンズ@USA,公用パスポートを盗まれたのはブダペスト@ハンガリー.意外になごんだのはオアハカ@メキシコ.今回もドイツ北辺まではるばる旅をすることになる.

◆本日の総歩数=2594歩. 朝○|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)=94.6kg(−0.2kg) / 29.2%(−0.1%)


3 juni 2013(月)※冷え込む夜明けは秋めいて

◆午前4時過ぎ起床.今まさに日の出の瞬間.空の底が深くて青い秋のような空.最低気温は10.8度まで下がり,梅雨時らしからぬ冷え込み方. “秋の空” が広がる観音台.午前7時の気温は14.8度とすっきり乾いた空気に包まれている.今週は「原稿ウィーク」.もう逃げられない.

◆[欹耳袋]翻訳苦界 —— The cape of an island「翻訳者「25年前に頼まれた翻訳オワタ\(^o^)/」出版社「え」」(2010年8月23日).ワタクシは翻訳を25年とか33年とか長期間 “飼い殺し” にした経験はまだない./The cape of an island「雄山「学者どもに翻訳をやらせるなっ!!」中川「ははっ」」(2010年8月26日).そう申されましても…….

◆本日の┣┣" 撃ち —— 週明け早々の小┣┣" 撃ち.飯坂温泉出張の「立替払伺」を出したら,それは実は不要で「立替払願」を代わりに出せとのこと.以前は,事前に「伺」を出し,事後に「願」を提出して初めて給付されたのだが,先ごろ「伺」が不要になったのにまだ間違え続けている.すんませんすんません./共同発表者からポスター図版のレジェンドをよろしくとの連絡.さっそく送った.

◆梅雨とは無縁のからっとした青空高くすじ雲が流れている.しかし,昨日とはちがって暖かい南風が吹いて,正午の気温は23.1度まで上がった.週明け徘徊.南方熊楠[中沢新一編]『南方マンダラ』(1991年6月4日刊行,河出書房新社[《南方熊楠コレクション・I 》河出文庫・み2-1],東京,2 plates + 392 pp., ISBN:978-4-309-47206-5 → 版元ページ)読了.

◆[蒐書日誌]見わたすかぎり小蛾ワールド —— 那須義次・広渡俊哉・岸田泰則(編)『日本産蛾類標準図鑑 IV』(2013年6月11日刊行,学研教育出版,東京,552 pp., 本体価格25,000円, ISBN:978-4-05-405110-2 → 目次版元ページ).既刊3冊よりも大幅に厚い550ページ.ミクロレピ編は第3巻( III )とこの第4巻ですべてカバーされている.既刊のマクロレピ編2巻( I II )と合わせて蛾類標準図鑑は全4巻完結した.

◆[欹耳袋]科学政策ニュースクリップ「ひっそりと公開されていた改正労働契約法への懸念の答え」(2013年6月3日)/Togetter -「国立動物園を考える会 第二回シンポジウムに関するtweetまとめ」/SYNODOS - 科学史家・隠岐さや香氏インタビュー「文系? それとも理系? いや真ん中系。 ―― 「科学史」とは何か」(2013年6月3日).

◆今日の日中は夏日ライン越えの25.5度まで最高気温が上がり,南風が吹き込んでそれなりに初夏らしい陽気だった.午後5時,帰宅.をを,いきなり重要情報が北白川から着弾.これは急がないとタイヘンだ.売り切れてしまう〜.ばたばたと発注.和歌山の「鉄砲隊≪爆発にごり≫」はやっぱり「発送不可」.揺するとバクハツするらしい(お前はニトログリセリンかっ).大阪〈秋鹿〉の23BY「霙もよう」もこれまた発送不可.ワタクシがほしいものはどれもこれもバクハツ仕様…….

◆本日の総歩数=10077歩. 朝○|昼◯|夜△. 計測値(前回比)=94.8kg(−0.2kg) / 29.3%(+0.2%)


2 juni 2013(日)※梅雨空ならぬ秋の空みたい

◆午前5時起床.今朝は曇り空.気温15.3度,北東の風.夜明けの “山口昌男” を.そうだ水無月を食べに帰らないと.夜明けは曇っていたが,いまは朝日が差し込んでいる.天気は下り坂じゃなかったっけ.

◆[蒐書日誌]「山口昌男山脈」 —— 『ユリイカ・2013年6月号』 (2013年6月発行,青土社[vol. 45, no. 6],東京,ISBN:978-4-7917-0255-8 → 版元ページ) の特集「山口昌男:道化・王権・敗者」を読んでいる.わらわらとたくさん人名が出てきておもしろいけど,よくつかみ切れない “人物” という感じ.青土社らしく細かいフォントが目に不健康(それが青土社).完食するまでにはまだ時間がかかりそう.

◆[欹耳袋]The Huffington Post - 前野ウルド浩太郎「ハリネズミのジレンマに物申す」(2013年5月30日) ow.ly/lBJVV ※なんとバッタ博士がハリネズミと遊んでいる!/朝日新聞デジタル「砂漠の国から泉のカフェ ニジェール人、茨城にオープン」(2013年6月2日).このお店〈cafe d'agadez〉は牛久市南にあるらしい./京都府亀岡市〈きく屋〉.なんと〈秋鹿〉専売店!

◆今月と来月の┣┣” 撃ちカレンダー記入.しだいに加圧が亢進していく予定.かちかちと刻んでいかないと登攀成就できないな.

◆[欹耳袋]NHK NewsWeb「考古学協会 所蔵資料の保存施設を公募」(2013年6月2日) —— 海外機関での保管という案に対しては「「蔵書は文化財に等しく、国家的な損失だ」という声」ったって,保管が先決でしょ.タイプ標本の国外保管だって「文化財に等しく、国家的な損失だ」という点ではおんなじことでしょ.でも背に腹は代えられないし.

◆今日の最高気温は午後2時過ぎの19.7度どまり.乾いた北東風が吹きつけて涼しすぎる.昼下がり,てくてく歩いて小野崎の〈Shingoster LIVING〉へ.遅めのサンデーブランチをすませ,外を見上げれば梅雨空ではなくまるで秋の空.梅雨入り宣言させておいてからフェイントをかけているようなもの.今日も予報では雨になるはずが,一滴も降らず.とてもフシギな夕暮れ間近の空の表情.天国への階段か,ヤコブの梯子か,はたまたライトセーバーか.気温はどんどん下がっている.明朝も冷え込みそう.「蒸し暑い」という言葉はこのところまったく出番がない.

◆カレーライスと日本酒 —— 「カレーに合う日本酒」で検索すると, “最適解” がいくつもありそうでワクワクする.なかなか難問なのかもしれない.香辛料が効いているのでヒネリが入る.いつもの活性にごり酒で正面突破という手もあるのだが.今夜の答えは福岡・八女の〈繁桝〉雄町・特別純米生々でしたー.しっかりした受け皿がある味わいで,日本的なカレーライスだったらこのタイプでOKかなー.もっと辛くなったら難易度が上がるだろうけど.あるいは,タンドーリチキンとかサモサが攻めてきたらどーするかという問題もオープンのまま.

◆[蒐書日誌]筑摩書房6月近刊リストからめぼしいものを —— 高橋輝次『増補版・誤植読本』. 『誤植読本』とか『誤訳迷訳欠陥翻訳』とか心臓に悪すぎる./山口昌男[今福龍太編] 『山口昌男コレクション』.をを,一番弟子がやるしかない./内井惣七『論理的思考のレッスン』.センセ,これでしたか./張競『中華料理の文化史』.最近,料理本の「文庫化」がとても多い気がする.

◆本日の総歩数=3723歩. 朝△|昼◯|夜◯. 計測値(前回比)=95.0kg(−0.5kg) / 29.1%(−0.2%)


1 juni 2013(土)※初夏の表参道でスパイラル

◆一昨日は日本酒に溺れ,昨夜はビールとシングルモルトに溺れという爛れた先月末を乗り越え,今朝は午前7時前起床.連日連夜の背徳生活と別れを告げ,健康的な週末は北寄りの乾いた風が心地よい.明け方の最低気温は11.3度まで下がったが,今は19度台.入梅はしたものの,不快指数は低いまま.よしよし.

◆[欹耳袋]本日公開 - 三中信宏:農環研ウェブ高座 〈農業環境のための統計学〉第10回 「確率変数と確率分布:確率分布曼荼羅をたどる」.カール・ピアソンを勝手に使いまわすという悪行.ひょっとして本連載で「数式」が登場したのは今回が初めてかもしれない.誌名の「Philosophical Transactions of the Royal Society of London」は「ロンドン王立協会理学紀要」と訳すのが一般的ですよね? つまり「Philosophical=理学」ということ.

◆月始めの┣┣" 撃ち —— メーリングリストの月例アナウンスを流したので,月始めの定例┣┣" はこれにて征伐./昨日と一昨日の背徳日録をアップして,やっと一息つけるお昼前./さて,これから表参道へ出撃するぞ〜

◆[欹耳袋]諸子百家 —— 「フィロソファールズとあらば,哲学者などといわずに,諸子というて可なり.また,サイエンチィストも,理学者とか科学者とかいえど,中には得手勝手な無用のものも多し,必ずしも理を論じ科を分かつにもあらず.これは百家と訳すべし」(南方熊楠)

◆初夏の表参道にて —— 午後1時半,千代田線表参道駅で地上に出る.まぶしい日差しにくらくら.待ち合わせ場所の〈スパイラルカフェ〉にて一仕事.小┣┣" 数頭を蹴散らす.午後2時から,秋に予定されているワルダクミの打合せをしたのち,青山学院大学に侵入.高層ビル17号館のとある部屋にて午後3時からの会議に備える.議長のセンセイからおそるべき大┣┣" が降臨しそうだとの話を聞いて震え上がる.大┣┣" の降臨は破滅への道.オレたちに “のりしろ” はもうない.全体会議ののち,第3回統計教育質保証委員会は午後4時から分科会スタート.「参照基準」に関する各分野からの素案を説明.改訂は7月いっぱいの予定で.大┣┣" はどうやら降臨が確実だが,衝突せずにヨコをかすめてくれるにちがいない(そうに決まっている).午後5時,会議終了後,ワルいところに寄り道することなくそそくさとつくば直帰.青学オケが先週ニールセン〈不滅〉をやったことを学内ポスターで知った.

—— 午後7時前,つくば帰還.雲が広がる夕暮れの空.涼しい北東風が吹き込んで,午後6時の気温は16.3度まで下がってきた.今夜も冷え込むのだろうか.

◆〈Hennig XXXII〉の registration 完了.会場であるロシュトック大学の大会ロゴがいかにも「ドイツ的」でスゴイことになっている!  アブストラクト,早く書かないとー.

◆本日の総歩数=7763歩. 朝○|昼−|夜△. 計測値(前回比)=95.5kg(+0.5kg) / 29.3%(−0.3%)


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[sinds 19 april 2007]