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日録2013年4月 


30 april 2013(火)※連休にはさまれる雨の平日

◆午前5時前起床.今朝は曇り空.気温12.5度.曇り空の観音台を南からの強風が吹きわたる.午前8時の気温はすでに20.1度.風がなければきっと生暖かいにちがいない.農環研は本日とても静かである.午前10時,静かに雨が降り始めた.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 月末残務┣┣" 一掃処分スタート!/昨年度の個人業績結果通知書をいましがた手渡された.今回は「s」+「b」で総合評価は「S」.まあ「b」はいたしかたないよねぇ.所内にいないんだし./正午に脱稿:三中信宏・農環研ウェブ講座 「農業環境のための統計学」 第9回「統計モデルとは何か:既知から未知へ」.ポアソン・クランピングを実例に統計モデリングとアブダクションにおける人間の認知心理的問題についての話.明日公開予定.

◆[欹耳袋]日本経済新聞「ウナギ界の救世主? 「ビカーラ種」を食べてみた」(2013年4月30日).「現段階では養殖手法が確立されていない」というのがリスキー./蛸巻日誌 2nd「同僚が買った本がヤバい(校正的な意味で)」(2013年4月29日).あ,これは初校ゲラをそのまま出版したということですね,そーかそーか(棒読み)./opiniomics | A guide for the lonely bioinformatician | 23 April 2013.「pet bioinformatician」の悲哀と展望.

◆雨は止み曇り空の観音台は気温20.7度.昼休み徘徊にいったんは外に出たのだが,強い南風に巻き上げられた砂塵で途中撤収.歩き読む:結城浩『数学文章作法・基礎編』(2013年4月10日刊行,筑摩書房[ちくま学芸文庫・ユ-4-1],東京,193 pp., ISBN:978-4-480-09525-1 → 版元ページ)が砂だらけになってしまった.

◆午後の┣┣" 撃ち —— ひさしぶりに Amazon.de でお買い物した.最近のオンライン書店では,まともな出版社と “スパム出版社” が混ぜこぜになっていて,ターゲット本が “スパム本” かどうかを確認する手間がとってもじゃまくさい.とくにヘッケルとかゲーテとか昔の人の本がリスク高い./所内連絡:「軽装を実施しましょう! 職員の皆様へ.省エネルギー及び地球温暖化防止に資するため、当分の間、上着、ネクタイを着用しないなどの軽装に取り組みます。職員の皆様には、軽装実施にご理解いただき、ご協力願います」- すでに “超軽装” ですが,なにか./某委員就任の承諾書を返送.外は曇り空.湿度がやや高め.南風がまだやまない./1┣┣" 去ってまた1┣┣" .

◆[欹耳袋]archief voor stambomen -「〈太陽の塔〉内部の「生命の樹」が来年から常時公開」.読売オンライン「「太陽の塔」内部を来年度にも公開…生命の樹」(2013年4月30日).「塔内は巨大な空洞で、真っ赤な壁に囲まれ、赤、青、黄、緑に彩られた鋼管をつなぎ合わせた「生命の樹」には、根元から上に向かって単細胞生物や両生類、恐竜、人類に至る約300体(現存は85体)の模型がらせん状に並ぶ」.〈太陽の塔〉内部の「生命の樹」の構造,万博後ずっと未公開だった経緯などについては Wikipedia に詳しく書かれている.

◆曇り空の夕暮れ黄昏時.午後6時の気温は18.3度と高い.湿度も高めだが,まだこれから雨が降るのだろうか.朝のうち降ったけれども洗濯物は問題なく乾いていた.夕餉には石川〈手取川〉の純米吟醸石川門生原酒を開栓.甘味と深み.

◆[欹耳袋]Sean Lee and Toshikazu Hasegawa 2013. Evolution of the Ainu Language in Space and Time. PLoS ONE, 8(4): e62243./Taglibro de H「R: MICをためしてみる」.変量間の相関と関数関係に関する:Take a Risk: 林岳彦の研究メモ「"相関"の話&そのついでに"21世紀の相関(MIC)"の話(ややマニア向け)」(2013年4月26日)をRで計算してみるの巻.この図のいくつかは高座に使えそう.

◆本日の総歩数=7572歩. 朝○|昼○|夜△. 計測値(前回比)=94.5kg(−0.3kg) / 29.5%(0.0%)


29 april 2013(月)※月末原稿┣┣" 追いまくり

◆午前6時のろのろ起床.明け方の最低気温は3.8度まで下がり,今も6度台の肌寒さ.朝日がまぶしい.お米を研いで朝餉のしたく.

◆[蒐書日誌]Daniel Navarro『Learning Statistics with R: A Tutorial for Psychology Students and Other Beginners』(2013年刊行 → ポータルサイト版元ページ).上記ポータルサイトからpdfでダウンロードできる(全542 pp.).

◆[欹耳袋]宇治市役所つながりの知人からの問い合わせあり.宇治川流域でトビケラが異常発生し,流域の住民からの通報で至急対策を迫られているとのこと.いまのところライトトラップの設置で切り抜けているがそんなもんではぜんぜん歯が立たない.宇治川は上流に天ヶ瀬ダムがあるせいか,それとも流域汚染のせいか,昔からトビケラやカゲロウが大発生しては宇治橋商店街がよく被害を受けてきた.ML経由で情報が得られた.トビケラなど夜行性昆虫を誘引しないよう,街灯などの照明器具を紫外線がより少ないLED照明やナトリウム灯に交換すれば効果があるのではないかとのご教示.誘引性のある紫外線をカットするというのは確かに効き目あるかも.調べて見るほどにタダゴトではないことがわかってきた:

昨日今日のことではなく,半世紀以上も前から「トビケラ問題」は顕在化していた.

◆[蒐書日誌]笹原宏之『方言漢字』(2013年2月25日刊行,角川学芸出版[角川選書・520],東京,253 pp., ISBN:978-4-04-703520-1 → 目次|版元ページ).笹原「国字」本は必ず買うようにしている.日本各地で発生し続けるローカルな「地域漢字」と「地域読み」の本.漢字というオブジェクトの系統地理学を考える上で興味深い.まずは第5章「近畿の漢字から」を読み始める.「天橋立」を一字で表す漢字が登場する(p. 153).造字的には「辶」の上に「日」が3×3型正方行列で乗っかるというおそるべき漢字.しかし,ルーペで拡大すると「日」のみの 3×3 行列はどうやら “誤植” のようだ.GlyphWiki の字体と見比べると 3×3 行列の右下隅の第 (3,3) 成分だけ「巾」が正しい.編集者泣かせの国字.ルーペを持ち歩かないといけないようなら歩き読みには適さないかも.「スケトウダラ」の漢字(「魚」+「底」)は北大生が造語したと書いてあったぞ.北大生おそるべし.

◆本日は最高気温が22.8度,日差し十分,からっとした南風が吹き抜けて,外歩きにはもってこいのいい日和だった.しかし,一歩も外に出ずじまい.夜も原稿に追われる.

◆本日の総歩数=0歩. 朝○|昼○|夜△. 計測値(前回比)=94.8kg(+0.1kg) / 29.5%(−0.3%)


28 april 2013(日)※_φ(。.) .. .. . . .... . .. ...

◆午前6時前にのろのろ起床.まだ疲労感が残っているような.外はいい天気で,気温は10.3度.すっきり五月晴れ(フライング).昨日の強風はもう止んでいる.さて,朝餉の用意はどうしますかねぇ.

◆[欹耳袋]バッタ博士オンステージ!:「第4回ニコニコ学会βシンポジウム@ニコニコ超会議2[DAY1]」.バッタ博士のパワーに一同なぎ倒されたということか.ニコニコ超会議,コワすぎる./Colorless Green Histories「人文系の大学生の就職がつらいのは昔から」(2013年4月28日).いまの「文III」学生が文学部ではなく大挙して経済学部に行きたがる背景が読める.

◆[蒐書日誌]森岡実穂『オペラハウスから世界を見る』(2013年3月30日刊行,中央大学出版部[125ライブラリー・007],八王子,x+161 pp., 本体価格780円,ISBN:978-4-8057-2706-5 → 目次版元ページ).ご恵贈感謝.

◆連休中日の┣┣" 撃ち —— とりあえず受信┣┣" 箱は空っぽにしたのだが,┣┣" どもがいなくなったわけではない.

  • #NodaiStat ゴールデンウィークでふやけないうちに先週の講義コメントからピックアップ. posted at 12:15:08
  • #NodaiStat 【感想】「今まで数式を出すためにデータを取っているという意識だったので気づかなかったが,データがたまたま数式で表わされると考えるとそれはすごいこと」/【回答】データとその数式化(モデル化)は切り離した方がいいですね. posted at 12:17:13
  • #NodaiStat 【感想】「箱ひげ図の考えに感動した.計算という計算を行わないでここまで “見える” とは」/【回答】( ´ ▽ ` )ノ posted at 12:19:43
  • #NodaiStat 【感想】「われわれの学年はゆとり教育の影響か,箱ひげ図を習いませんでしたが,いまの中学生は習います.義務教育で教える必要があるのでしょうか?」/【回答】え,中学生で箱ひげ図?(初耳).可視化による「データを読む訓練」はやっておいた方がいいですね. posted at 12:22:14
  • #NodaiStat 【感想】「期待値の計算は高校のときにやったけど,期待値演算子についてもっとくわしく知りたい」※同様の感想いくつか./【回答】確率分布に関係する期待値の意味については連休明けの「分散」を説明するときに復習します. posted at 12:24:42
  • #NodaiStat 【質問】「箱ひげ図を描くとき,データ数が100だったら,四分位点は25番目と75番目のデータの値でいいのでしょうか?」/【回答】メディアン(中央値)や四分位点で該当%順位が整数にならない場合は隣接値からの線形補間をします. posted at 12:34:44
  • #NodaiStat 【感想】「Rがよくわからないです」/【回答】この講義では計算例やグラフ化のデモにRを用います.Rに関心があればたとえば「Rオンラインガイド」 ow.ly/kuCXW をごらんください. posted at 12:39:25
  • #NodaiStat 【感想】「授業中とても騒がしいので目に余る際は注意してください」/【回答】確かに! posted at 12:40:33
  • #NodaiStat 【感想】「宇宙怪人しまりすシリーズ,おもしろそうです!」/【回答】しまりすセンセイにそうお伝えししておきます! posted at 12:41:40
  • #NodaiStat 連休明けもパラメトリック統計学の話が続きます.ときどき「数式」がスライドに登場することがありますが, “毒抜き” はそのつど処置します.数式を見て “石” になるのではなく,その背後に潜む “統計学の野望” を読み取ってください. posted at 12:44:11

◆昼下がりの観音台.気温は21.1度,紫外線たっぷりの陽光が,田植えが始まった水田に反射してまぶしい.連休まっただ中の研究所は予想通りほとんど誰もいなくて静寂そのもの.いくつか仕事をすませてから帰る予定.午後5時帰宅.本日の農環研出勤リストはワタクシを含めてたった三人だった.うち一人は早朝短時間だけの滞在,ワタクシは一時間半ほどの滞在,残る某コーディネーターはワタクシよりも早く来てまだ帰らないという大罪.

◆[欹耳袋]ベルリンの地下鉄で「おにぎり」が売られているとは:RiCE UP organic onigiri – liebevoll zubereitete Bio-Onigiri aus Berlin, der ideale Reis-Snack für unterwegs. Vegan, mit Fisch, vegetarisch, mit Fleisch oder mit süßer Füllung. おにぎりキャラがゆるふわ系.「オーガニック」かつ「手づくり」が強調されているのが興味深い.

◆[蒐書日誌]須藤靖・伊勢田哲治『科学を語るとはどういうことか:科学者、哲学者にモノ申す』(2013年6月刊行予定,河出書房新社,東京,ISBN:978-4-309-62457-0 → 版元ページ).「哲学者の議論を「的外れ」と憤慨する科学者と、科学者の視野の狭さを精緻に指摘する哲学者による妥協なき徹底対論。価値観の異なる者同士が科学を捉え、語り合うためには何が必要か」と内容紹介されている.ちょっとわくわく,どきどきする.

◆さて,原稿┣┣" が元気よく跳ねまわっているんだが……(orz).

◆本日の総歩数=867歩. 朝○|昼−|夜△. 計測値(前回比)=94.7kg(+0.4kg) / 29.8%(+0.5%)


27 april 2013(土)※連休初日の上州ミッション

◆午前5時すぎ.晴れ.気温9.6度.起き抜けのプチ旅支度じたばた.

◆[欹耳袋]サッポロでの昆虫学会 versus 植物学会の一騎打ちをリングサイドで観戦すべく,昆虫学会第73回大会にあわせて昆虫分類学若手懇談会でお座敷をひとつ用意していただきました.若手の会の規約的にはとっくの昔に “若手” ではなくなっているのだが,だからこそ召喚され,サッポロで証人尋問されるとのこと.思い起こせば,昆虫学会大会に最後に参加したのは2003年の第63回大会(東京農大@厚木)だったから,かれこれもう10年もご無沙汰していることになる.

◆上州ミッション —— 常磐道から北関東道を二時間弱で走りぬけ,高崎についたのは午前8時前だった.からっと晴れ上がる連休初日.城南大橋をひとまたぎ,観音山は新緑に包まれていた.昼前に箕郷某所に向かう.榛名山を越える強い北風に煽られる山裾.業者を呼んで日帰りミッション作業に従事する昼下がり.片付けはほとんど終わった.

お昼ごはんは高崎市内の筑縄ハナミズキ通りにある蕎麦処〈つゆ下・梅の花〉にて二八蕎麦を.新潟のへぎ蕎麦の変形版.平打ち太めの黒っぽい田舎そば.五合(二人前)・七合(三人前)・一升(四人前)がある.ついでに,大エビ天ぷらと季節の野菜の天ぷら.タラの芽,うど,新玉ねぎのかきあげ,そしてこごみ.山の幸山の幸.もちろん,上州といえばこんにゃく.こんにゃくといえば味噌おでんの串をまたいで通り過ぎるわけにはいきません.〈梅の花〉はJR高崎駅東口に前はあった〈桑風庵〉の系列.今日の高崎は最高気温は昼過ぎに18.2度まで上がったが,妙義からの西風が吹きつけて体感的に寒かった.

◆[欹耳袋]こんどうしげるの生命科学の明日はどっちだ!?「番外編「原発事故でチョウに異常」という論文は、壮大な「釣り」ではないのか?」.ソーカル事件との対比.今回はマスコミ科学部全体が “Social Text” だったのか!/boingboing.net | What leeches and ligers can teach you about evolution | 24 April 2013. 蛭ががが./New York Times | François Jacob, Geneticist Who Pointed to How Traits Are Inherited, Dies at 92 | 25 April 2013. アンテナに引っかからなかった情報./データえっせい「ザ・フリーランス」(2013年4月25日).「フリーランス就業者は増えている」「伸び幅が大きいのは,記者・編集者,デザイナー,そして音楽家」「「我ここにあり」という旗揚げを早いうちから行う」.

◆復路も連休渋滞に巻き込まれることなく二時間弱で駆け戻って夕闇つくば.タテになっているとえらいので,ちょいとヨコになってみて,またタテになる.でもまたすぐヨコになる.今日は長距離移動で疲弊したので寝ましょ寝ましょ.

◆本日の総歩数=4863歩. 朝○|昼△|夜△. 計測値(前回比)=未計測 / 未計測


26 april 2013(金)※晴天の背後から雨雲が迫る

◆午前4時半すぎ起床.曇り.気温14.0度.秋のワルダクミの日程が決まったとの連絡あり.期間はなんと一ヶ月半もあるとのこと.わお.

◆[欹耳袋] 農環研「研究職員 (若手育成型任期付研究員) 募集要領」 —— 「募集ポストII」は「最新の数理統計手法に関する知識を有し、それらの手法や知見を農業環境に適用する研究の経験を有する者」だって! 応募締め切りは「6月18日(火曜日)」必着とのこと.

◆経堂出撃の朝 —— 午前8時前,つくば駅.曇り空.気温16.4度.南東の風が湿っている.午前9時すぎ,新宿駅.都内はよく晴れて,気温はすでに20.0度に達している.湿度が高くてやや蒸し暑いかも.小田急は車内冷房オン.青空が広がって日差しが降り注いでいるのだが,ほんとうに予報通り午後は雨が降るのだろうか.まあ,農大の行き帰りに濡れネズミにならなければよしとしよう.午前10時,農大着.初夏の陽気のキャンパス.気温21.2度.暑いぞ.10:40から講義開始.今日は,前回積み残しの「箱ひげ図」によるデータ視覚化から始まって,統計モデルの基本とパラメトリック統計学の導入まで説明した.統計おすすめ本リストも配布.正午に終了.おつかれさまでした.いい連休を.

◆[欹耳袋]かつて東大オケがコダーイ・ゾルタンの組曲〈ハーリ・ヤーノシュ〉を演奏したとき,チューブラーベルの最低音管(Low B 音)がふつうの楽器の音域では足りずに,工学部の打族団員が自作することになった.そのため,御徒町の金物屋に太い真鍮管を注文し,引取りに行ったのがワタクシ.長さ2メートルあまりの金色の真鍮パイプを肩に担いで,湯島から龍岡門に向かって練り歩いた.途中,東大に隣接する元富士署の前を通る.当時は正面両側に棍棒をもった警官が仁王立ちしていた(今はもういない).学生運動に対する自衛策だったのだろう.世が世なら,真鍮パイプを振り回して警察乱入という大立ち回りもあっただろう.もちろん,そのときにおとなしく第二食堂のオケ部室に “戦利品” をかつぎ込んだ.その後は工学部にいた能美さんが〈ハーリ・ヤーノシュ〉の音程に合わせて切ってくれた.だから,「ウィーンの音楽時計」のカリヨンは手製のチューブラーベル.その後,マーラー〈復活〉定演でも使った.というわけで,真鍮パイプと聞くと,血沸き肉踊るのだった.調達できない楽器は “自作” していた時代のこと.民族楽器のツィンバロンはさすがに自作できなかったので,47Percの硲文夫さんがピアノ代用演奏した.おしまい.

—— 【設問】 “長いもの” を振り回したくなる適応的意義は何だろうか?

◆講義後は経堂駅前まで戻り,またしても〈はるばるてい〉へ.南風に吹かれて竹がカラコロ響く店内のBGMはジャズ.いつもの香麺を注文.ランチ後そのまま直帰.けっきょく,日が照りつける青空で雨の気配がぜんぜんありませんなあ.気温は22度台の高さを保ったまま.でも,埼玉北部から栃木南部にかけて兇悪雷雲が発生しているみたい.あれが南下してくると茨城もイッキにヤバくなりそう.

◆午後4時前,つくば着.雨はぜんぜん降らない代わりに,風速10メートルの南風に煽られてベランダが “修羅場” と化していた.気温23.0度.西日が暑すぎる.複数の方角から「例の原稿の進捗は?」という “はてな” が示し合わせたように着弾する.「連休中には何とか……」という返信メールがしだいに “棒読み” 化しつつある件.大型連休前は┣┣" が接岸しやすい季節なんだろーか(ぼそ).

◆夕方,雲行きがアヤシくなってきて,北と西から雨雲が近づいているよーな.プランタと洗濯物はすでに退避完了.クレオの向こう側の西空が真っ赤な夕焼け.しかし,竹園あたりはぜんぜん降ってない.雨は降らずに気温が急降下.北風に変わって寒気が入ってきたか.午後4時には22度台だったのに,午後6時12.9度.午後8時近くになってやっと雨が降りだしたものの通り雨に終わる.気温11.6度からさらに下がる下がる.やや荒れ模様の夕餉は秋田の〈天の戸〉「美稲八〇無濾過純米生」.経堂のすずらん通りの酒屋に一升瓶があった.精米80%とはおそれいる.〈王祿〉よりも削っていない.その旨味とボディーの深みは “飲むごはん” といえるかも.

◆[欹耳袋]〈コイン精米機設置場所マップ〉- すばらしい! つくば市のコイン精米機の設置場所と地図もちゃんと載っている.

◆本日の総歩数=10791歩. 朝○|昼○|夜△. 計測値(前回比)=94.3kg(+0.1kg) / 29.3%(−0.2%)


25 april 2013(木)※初夏の日差しが戻ってきた

◆午前5時前起床.いつものようにお米を研いで一日のスタート.気温12.6度.昇る朝日がまぶしい.初夏の日差しの観音台は朝から陽気に包まれている.午前8時の気温は16.4度.ここのところ季節が逆転したような日が続いていたが,今日は夏日になるのかも.

◆[欹耳袋]UTaisaku-Web:東大シケプリデータベース. “シケプリ” を「つくる側」の学生にはきっと “シケプリ” は必要ないはず. “シケプリ” を「使う側」の学生はいじりがいがあるね(笑)./読売オンライン「丸善、落札した図書室業務「要員そろわず」辞退」(2013年4月25日)./関連して:Togetter - 「国立美術館の丸善の取引停止に関する影響ツイートまとめ」 .独法研究所の書籍購入にも影響が出てくるのかな(今のところアナウンスされていないけど).

◆午前の┣┣" 撃ち —— 原稿ががが…….翻訳ががが……

        すべての┣┣" がいなくなりますように:
           ∧_∧ 
           ( ´・‿ ・`)つ━☆・*。
           ⊂   ノ    ・゜+.
           しーJ   °。+ *´¨)
                   .· ´¸.·*´¨) ¸.·*¨)
                    (¸.·´ (¸.·'* ☆ ┣┣" 牧場

◆昼休み,外はぽかぽかといい天気なのだが,諸般の事情により本日の徘徊は自粛…….┣┣" 憑きの昼下がりは重苦しい…….本日の最高気温は21.9度まで上がり,絶好の徘徊日和だったのに…….

◆午後の┣┣" 撃ち —— 原稿ががが…….翻訳ががが……

◆[欹耳袋]理化学研究所プレスリリース「抱っこして歩くと赤ちゃんがリラックスする仕組みの一端を解明-経験則を科学的に証明、子育ての新たな指針に-」(2013年4月19日)./JAVA((NPO法人動物実験の廃止を求める会))「<アカムシの解剖実習>時習館高校、「解剖実習の廃止」を決定!!」(2013年4月19日).アホかいな(きっぱり)./第7回 産業競争力会議 配布資料7下村文部科学大臣提出資料 [pdf].「絶滅危惧学科」という言葉が登場している.

◆今日は日が高いうちに撤収するかー.ががが…….

◆開栓:石川・羽咋の御祖酒造の〈遊穂〉24BY山おろし純米無濾過生原酒・五百万石.すっきりした色合いではあっても,生酛造りらしい豊かな酸味が絶妙.この分厚い旨味に対抗するには厚みのあるハンバーグステーキがいいだろう.ケチャップソースをたっぷりかけて,パスタを付けあわせる.

◆[蒐書日誌]飛田良文『国立国語研究所「日本大語誌」構想の記録』(2012年12月刊行,港の人,鎌倉,1016 pp., 本体価格32,000円, ISBN:978-4-89629-257-2 → 版元ページ).参考記事:日本経済新聞「「幻の国語辞典構想」全容明らかに 記録集が完成 」(2013年4月23日).

◆本日の総歩数=2962歩. 朝○|昼○|夜△. 計測値(前回比)=94.2kg(+0.6kg) / 29.5%(−0.4%)


24 april 2013(水)※春雨スコールに濡れて本郷

◆午前5時前起床.曇り.気温10.6度.消防車のサイレンが響きわたる夜明け前.今日の天気は下り坂.昼前には雨が降り出すとの予報.本郷出撃日だが,足元の防水が必要か.

◆日録十周年 —— ワタクシの「日録の書庫」を見ると,日録を公開し始めたのはちょうど10年前の「2003年4月24日」だ.ということは,その前日4月23日に diary.html を書きだしたことになる.十年間よく続きました.最初に「「思い立ったが吉日」というのはウソですな.まさに「魔がさした」という表現がぴったし.ま,きっかけは何であれ,今日から自分のホームページをつくることにしました」と書いたように,あまり深く考えずに日録をつけはじめたようすがありあり.「継続こそ命」と看板を高く掲げてしまうとかえって長続きしないので,「気がついたら継続していた」ということ. “文字ライフログ” としての日録はすでにからだの一部になっている.最初期の diary.html は Adobe InDesign で整形したものを html 出力するというおそるべき手順でつくられていた.ダイレクトに html を編集し始めたのはずいぶんあとになってから.いまも diary.html の冒頭に残存する「」は開設当時をしのばせる “痕跡器官” みたい.あえて消さない.日録「29 april 2003(火)」には Ludwig Wittgenstein「How small a thought it takes to fill a whole life!(どんな些細なことでも一生を埋めるには十分である)」が登場する.この格言は「If you want to go down deep you do not need to travel far」と続く.Cf: Steve Reich - Proverb

◆雨の本郷出撃 —— 雨が降らないうちに本郷に出撃するかなと空を見上げれば,すでに雨雲に覆われているという悲運.そうこうするうちに,本降りの雨.つくば駅.吹き降りになってきた.南風が強くて傘が役に立たない.気温は17度台で暖かい.車内ゲラ読み.本郷到着.曇り空からときどき驟雨が降りかかる梅雨時のような空模様.文京区あたりはいま最強の雨雲の真下にあるわけね.雨に濡れて本郷通り.正門前〈ルオー〉にてまずはウィンナコーヒーで一息つく.

◆[欹耳袋]日本経済新聞電子版「国立大教員に年俸制 文科省改革案、海外大と大学院も」(2013年4月23日).かつてオーバードクターでうろうろしていたころ,京都の実家に帰るたびに両親から「生物学者はなあ天皇陛下かお殿様の仕事やしなあ」「お前も雲か霞を食べるんかなあ」「ほんまゴクツブシやなあ」と言われ続けたワタクシ.給料でも年俸でも「もらえるうちが花」なのは確かだが,仕事の環境がしだいに “アトス” や “メトセラ” のように世間から隔絶され,不可避的な “限界集落” 化が迫ってくるのが感じられる./「第7回 産業競争力会議 配布資料7下村文部科学大臣提出資料」(→ pdf).「スピード感を持った人材・システムのグローバル化」のくだりは “棒読み” するしかない.「絶滅危惧学科」という言葉が登場しているが,その対策は華麗にスルー.

◆ウィンナコーヒーとともに慶應義塾大学出版会から出る予定の『生命の教養学IX』の担当章チェックをすませる.高座のテープ起こし原稿なので,やはり重複がめだつ. “オッカムの剃刀” が大活躍.あとは図版関係もろもろ.ちょっと時間がかかるかもしれない.校閲部チェックもなかなかきびしいし…….さて,農環研ウェブ高座の原稿の続きを書かないといけないが,その前に腹ごしらえか.〈ルオー〉でランチといえば当然……セイロン風カレーライスにしようぜ! 原稿を書き始める前にセイロンカレーが運ばれてくるという幸運.背後の一団の会話:「大学の研究室ではスーツとネクタイがデフォルトです」「ネクタイを外すと教授に叱られました」.マジですか,それ,東大ですか,どこの学部・学科・研究室ですかっ?と訊きたい欲望がむらむらと.ランチタイムで店が混んできたので〈ルオー〉を撤収.

◆新緑の弥生キャンパスが雨に濡れて,充満する空気をしぼれば水が滴りそう.午後1時から専攻教員会議.ワタクシが関係するのは駒場進学ガイダンスの研究室紹介スライドの作成(5月9日までに提出),大学院入学ガイダンス:6月12日(水)16:00〜17:00,専攻研究会議:6月19日(水)16:00〜17:30.専攻教員会議に続いて専攻会議.大学院入試の件,英語版学位記の件,などなど.年度始めなので東大の頂上から始まって末端の学科にいたるまで議題が満載.こういう “校務” の種類と多さは独法研究所とは異質な世界を感じる.午後4時すぎにやっと解放された.

◆地震研のウラからS坂へ.つつじ祭にはまだ早い根津神社の鳥居をくぐって千駄木に入る.谷中〈マミーズ〉にて「チーズアップルパイ」を買う.そのまま千駄木から直帰.午後6時前につくば着.夕闇をしとどに濡らす雨また雨.今夜はお肉を食べて元気になろう.本日の夕餉:ローストビーフ丼を〈春鹿〉純米大吟醸「しろみき」とともに.なんてシンプル!

◆[欹耳袋]Gunosy「2013-04-22 - Dブレーンとのたわむれ」(2013年4月22日).「理研の一般公開.理論物理学研究者そのものを展示する、という試み」「うぉーすげぇ、わけ分からん数式書いて英語でしゃべって」.確かに,さまざまなサイエンティストたちを生かしたまま “生態展示” するというのは最高のアウトリーチにしてサイエンス・コミュニケーションの手かも(笑).「科学者の生態展示」って要するに “動物園” ってことか(ぼそ).

◆本日の総歩数=10190歩. 朝○|昼○|夜△. 計測値(前回比)=93.6kg(+0.2kg) / 29.9%(−0.3%)


23 april 2013(火)※原稿┣┣" 追いかけまわす

◆いつもより早く午前4時過ぎに起床.気温0.9度と昨日のようなきびしい冷え込み.ほんのり赤い朝焼け.今日もよく晴れそうだ.青空の観音台はきりっと引き締まる涼しい空気.居室の窓から見渡せば新緑.ゴールデンウィークを前にして水田への灌水が方々で本格的に始まった.茨城県南部は連休に田植えをする農家がほとんど.早朝の最低気温は0.5度と氷点下にはならなかった.午前8時の今は10.2度と急上昇.日中は昨日よりも暖かくなるとの予報.

夏至が近づくいまの季節は心配ないが,冬の季節の農環研は真夜中とか夜明け前とか時間外は全館が真っ暗で冷たくてしかも人気もないので,できるだけ景気のいい(人外が近寄ってこないような)BGM をがんがん流すようにしている.真昼間にのーかんけんの屋上で放歌高吟したりタイコを叩きまくったりしている分にはいいんだが,深夜の研究所の闇の奥からすすり泣くような歌声が聞こえてきたらコワいし,ジャンベの低周波が遠くから響いてきたらもう一目散で逃げるしかない.

◆午前の┣┣" 撃ち —— ドイツの文房具メーカー Schneider の Base-Up を愛用しているのだが,国内だとほとんど取り扱いがない.ふと思い立って通販でインクカートリッジを注文した.Base-Up 本体はすでに “廃番商品” になってしまったが,インクカートリッジだけはいまでも買える.さすがドイツ! 廃番の Base-Up とまだ販売されている姉妹品 Base-Ball はインクカートリッジは確かに互換だ.しかし Base-Up の既定インクカートリッジは「881」系であるのに対し,Base-Ball は「880」系で,書き味がちがうらしい.[追記]Schneider からの連絡で,Base-Ball のカートリッジは「Universal 852」のみになり(→ソース),Base-Up カートリッジはすべて廃番になるらしい(→ソース)./文房具のオンライン発注をしたり,何もないGW後の予定表を書いてみたりしつつ,農環研ウェブ講座・第9回「統計モデルとは何か:既知から未知へ」の原稿を書き進めている./慶應義塾大学出版会編集部に「遅れてごめんなさい」メールを発射.ごめんなさいごめんなさい.

◆薄曇りときどき晴れ間の昼休みはいつもの徘徊タイム.正午の気温は15.4度.弱い南風が竹薮を吹き抜ける穏やかな空模様.これから天気は下り坂になるとのことだが,日中はこのままもちそう.歩き読み本:仁科邦男『犬の伊勢参り』(2013年3月15日刊行,平凡社[平凡社新書・675],東京,255 pp., ISBN:978-4-582-85675-0 → 書評・目次版元ページ)読了.動物文学だけではなく民俗動物学と歴史学にまたがる良書.「犬のお伊勢参り」という “動物奇譚” をリクツの上で解明しようとする姿勢がいい.なぜ江戸時代に「犬のお伊勢参り」が生じたのか.第一のポイントは,当時は飼い犬でも野良犬でもない「里犬」という中間的カテゴリーが実在していた.「里犬」とは,特定個人の飼い犬ではなく,集落全体で “飼われて” いた犬のこと.第二のポイントは人間側の思い込み:「かつての町犬の中には親切そうな人がいれば,その人について行く犬がいた.……だれかが,この白犬は伊勢参りの犬ではないかと思った瞬間,ほんとうに伊勢参りが始まる」(pp. 250-251).

—— 結論:「犬の伊勢参りは人の心の生みだした産物でもあった」(p. 253).おみごと.

◆[欹耳袋]毎日jp「カブトムシ:祖先はメスにも角? 戦う必要なく退化か」(2013年4月23日).EMBO Reports 誌掲載の元論文はまだ公開されていないようだ./IRORIO「中世最古のお料理本発見!12世紀ヨーロッパでは地中海料理のようなものが食べられていた!?」(2013年04月19日).元記事は:Oldest European Medieval Cookbook Found. 

◆午後の┣┣" 撃ち —— とてもわくわくするワルダクミのお誘いがあった.これはワクワクする〜.自分でワクワクして,相手をワクワクさせる./無害なはずのサイト http://twitpic.com が「MAFFIN アクセス制限」にみごとに引っかかる件.最近は “オレンジページ” の出番が前よりも頻繁になった気がする.ワタクシが「ワルい場所」に立ち寄っているわけではなく, “校則” が厳しくなっただけだと思う.いまのところ実害はないからいいんですけどねー.差し障りがある場合の “回避策” はあるので.

◆本日の総歩数=10092歩. 朝○|昼○|夜△. 計測値(前回比)=93.4kg(−0.1kg) / 30.2%(−0.1%)


22 april 2013(月)※季節外れの氷点下の明け方

◆いつものように午前5時前起床.一点の曇りもない快晴.気温氷点下0.2度!(今朝の最低気温) 手がかじかんでお米がうまく研げない.日の出がまぶしい.すっきり青空の観音台.今朝の最低気温は氷点下0.2度.いまの気温も5.8度どまりの “冬” の朝.研究室の窓を全開にして,週末の湿った空気の総入れ替え.きりきりと乾いた冷気が流れこむ.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 日本生物地理学会会報の欠号が埋まり,これで創刊号(1929)から最新号(2012)までコンプリートにそろった.電子化作業スタート.全巻セットは今しがた「電子化工場」へと運搬されていった.しかし,その後,さらに一冊 missing であることが発覚し,学会事務局に郵送依頼.ジャーナルをコンプリートに揃えるのはなかなかたいへん./先週から引きずっている行動学辞典の項目リライト.「J. Maynard Smith」を「J. M. Smith」と略してはぜったいにいけませんよ(苦笑).「オッカムの剃刀」の項目説明が “節約” されすぎてよくわからないとのレフリーからの指摘あり.むむ.「オッカムの剃刀」と「ゴールドバーグのてこ」の一騎打ちか.非最節約的に書き続ける.けっきょく,ひさしぶりにゲラを真っ赤に染めて返送する結末になった.かつて550ページの本まるまる一冊をゲラの段階で真っ赤な “耳なし芳一” 状態にしたことがある.どSやな.

◆[欹耳袋]Togetter -「第30回R勉強会@東京 #TokyoR」./Togetter -「 西洋近現代史研究会日本西洋史学の未来 ――西洋史若手研究者問題検討ワーキンググループの活動から」./Togetter -「首相が育休を3年に延長することを経済団体トップに要請したことへの反響」 ./Togetter - 「応用哲学会ゆるきゃら問題」.

◆昼休みは絶好のお散歩日和.気温は15.4度まで上がり,北寄りの乾いた風が吹いて涼しい.こういう日はふらふら徘徊するしかない.畑ではキジの大声,茂みからはウグイスのさえずり,そして泥田からはカエルの合唱.今日の歩き読み本:仁科邦男『犬の伊勢参り』(2013年3月15日刊行,平凡社[平凡社新書・675],東京,255 pp., ISBN:978-4-582-85675-0 → 目次版元ページ)を第3章まで読了.これはおもしろい.どうして江戸時代の犬は “自発的” にお伊勢参りしたのか? そして,犬や牛や馬がお伊勢参りしたのに対し,猫だけが行かなかった理由はどこにあるのか? ほれ,もう読むしかないでしょ.ヒトと動物の “境目” がぼやけるような感じ.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 農大昆研新歓合宿,参加します!(日本酒,たくさんもっていきます〜)/日本計量生物学会飯坂温泉大会,参加申込完了〜!/今年もまた「人間犬」に変身する日が確定した.「人間犬」になる前 だけ は清く正しい食生活をしませう./今週の東京農大の高座用 “三点セット” は用意できた.先週の講義の感想からいくつか:

  • #NodaiStat 【感想】「統計で大切なのはデータを目に見えやすい形にすることですね」/【回答】データを手にしたら,まずはグラフに描いて「可視化」することです.データを見ないでいきなり計算したら死刑. posted at 16:34:53
  • #NodaiStat 【感想】「誰もが統計的センスをもっていると知って元気が出ました」/【回答】素朴統計学的な直感(統計センス)は生きる上で必要な資質だったということです.その直感が正しく作動するか誤作動してしまうかは状況しだい. posted at 16:37:50
  • #NodaiStat 【感想】「演繹や帰納って言葉は倫理や数学の授業で聞いたことがあるなー」/【回答】推論様式は高校だと論理学あるいは哲学のひとつのトピックなのかも.アブダクションは初耳でしょう. posted at 16:40:00
  • #NodaiStat 【質問】「第一種過誤と第二種過誤のちがいについてもういちど」/【回答】「ないものをある」とみなす間違いが「第一種過誤」で,逆に「あるものをない」とみなす間違いが「第二種過誤」. posted at 16:41:51

◆いつも通り夕方撤収.今日はクリアな夕暮れだった.夕餉には二本目の〈春鹿〉24BY純米大吟醸活性にごり酒「しろみき」を開栓.先日は四合瓶が速攻で空っぽになったが,今日は余裕ありまくり.アテは鶏手羽元のコーラ煮込み.

◆[欹耳袋]archief voor stambomen -「西洋ダンス音楽の系譜」 .〈The Evolution of Western Dance Music〉.ひと目見ればわかる情報グラフィクス的音楽系統樹.欲を言うならば,ヘヴィメタル音楽系譜サイト〈Map of Metal〉のような形式で “音” が出ればもっとよかったのに.

◆本日の総歩数=10196歩. 朝○|昼○|夜△. 計測値(前回比)=93.5kg(+0.1kg) / 30.3%(+0.2%)


21 april 2013(日)※真冬が居座る日曜日は徘徊

◆午前7時にのろのろ起床.枕の下を白川の水が流れる代わりに,窓の外は前夜からの雨がなお降り続いている.気温は5.0度.季節はずれもいいところ.寒すぎる.午前8時,気温4.8度.雨足強し.うちの “癒し” は冷蔵庫に三本ほど横たわっている.そして,研究所の冷蔵庫にはもっと大きな “癒し” が氷温室に横たわっている.

◆[欹耳袋]今年は Willi Hennig の生誕百周年で昨日4月20日が誕生日.Hennig Society 会長からメッセージが届いた./今年の種生物学会シンポジウムは,2013年11月29日(金)〜12月1日(日)の日程で,別府〈亀の井ホテル〉で開催されるとのこと.北浜のど真ん中,不老泉のすぐ隣り.温泉学会すばらしい.別府湯煙統計巡業に絡めるか.

◆そろそろ雨が上がりそうなので徘徊に出かけようかな.午前11時の気温は5.3度.服装に困るお昼前.正午の気温5.5度.細かい雨がさらさら降り続いている.徘徊出発するか決断できない.東京アメッシュを見るかぎり,すでに雨雲は通り過ぎているはずなんだけど.

◆[欹耳袋]食は人生 —— 〈東大駒場カフェマップ〉&〈東大本郷カフェマップ〉./復活! 〈ベトナムDiningミュン〉.いったん本郷から撤退したが,小石川で新装復活.鳥カレーも健在らしい.機会があったら行ってみたい./つくば市のカフェ・コーヒー屋18選+α - NAVER まとめ./1970年代なかばの話.東大駒場寮の食堂には A定(140円) / B定(180円) / 特定(230円)という3種類の定食があった(余った分については夜遅くに“残食〜”という寮内放送が流された.価格は半額だった).たいへん安い食費だったと思う.夜遅く,「残食の用意ができました」と寮内アナウンスが流れるたびに,地響きのように食堂に突進する寮生の足音が聞こえたのはもう昔語りでしかない.みんな金がなかった.

◆一念発起して出発.日が差さない筑波大キャンパスはしんしんと冷えきっててくてく歩いていてもかなり寒い.たどり着いた〈Sugaya Coffee〉では珈琲豆の注文とともに寒いのでアーモンド・ラテを.ほっこり.午後3時帰宅.やっと雨が上がって,空が明るくなってきた.西から晴れ間が広がってくる気配.しかし気温は7.5度.遅まきながら上がってきたとはいえ,真冬並みの寒さが続く.本日の歩き読みのお供は:吉井勇『東京・京都・大阪:よき日古き日』(2006年7月10日刊行,平凡社[平凡社ライブラリー・581],東京,259 pp., ISBN:4-582-76581-5 → 版元ページ)の続き.「京都」を読み終えてから,続く「大阪」へ.そして最初にもどって「東京」の部を読み進む.吉井勇が森鷗外の『ヰタ・セクスアリス』の原稿を飲み屋の棚に置き忘れてそのまま発見されなかったとしたら,あの作品は喪われてしまったということか(「原稿紛失」pp. 66-69).

◆[欹耳袋]Togetter - 若者が莫大な借金を抱えて社会人となる事態.ワタクシが初めて日本育英会(現・日本学生支援機構)の奨学金をもらい始めたのは修士を終えて博士に入ってからのこと.学部と修士のときは親の収入限度に引っかかって通らなかった.当時の奨学金は修了後に “免除職” に就職できれば返済不要だった.しかし,ワタクシの場合は,博士修了後に五年ほど “オーバードクター” の期間がはさまってしまったので,奨学金の返済が始まった.いったん返済が始まると,たとえ “免除職” にその後ついたとしても返済義務は続くというきまりだった.1980年代は「all or nothing」で,返還猶予期間中に “免除職” に就けるかどうかが運命の分かれ道.結局,数百万円の奨学金を完済したのは十数年後のことで,その時点で「やっと解放されたか」と胸をなでおろした記憶がある.旧・国研はもちろん “免除職” だったが,就職するまでの期間の長さによって返済義務の有無が “二値的” に振り分けられるというのは納得がいかなかったのは確か.しかし,「借金が返済できる」ような職にありつけたからよかったようなもの.日本の場合,昔も今も「奨学金」という名称はまやかしで,一皮剥けば「借金」とか「負債」というヨロイが隠れている.

◆午後5時,雲間から差し込む夕陽がまぶしい.今日の最高気温は午後5時過ぎの8.5度だった.夕暮れとともに再び気温は低下してきた.床暖オン! 午後8時のつくばの気温は5.4度.これはもう飲むしかない

◆本日の総歩数=9402歩. 朝○|昼−|夜△. 計測値(前回比)=93.4kg(−0.4kg) / 30.1%(+0.8%)


20 april 2013(土)※氷雨が降る寒の戻りの週末

◆午前6時のろのろ起床.冷え冷え曇り空.気温は6.7度.季節は逆戻り.取手あっしー稼業ののち,観音台なう.うすら寒い曇り空が低く広がる.今朝の最低気温は6.6度,午前9時になっても気温は7.9度までしか上がっていない.冬ですかそうですか.

◆[欹耳袋]「飛び出し坊や」versus「オジギビト」 —— archief voor stambomen -「飛び出し坊や」の系統発生と地理的分布.〈飛び出し小僧の研究-変わりつつあるその姿を求めて-〉.「飛び出し坊や」とは関西を中心に広く分布する交通安全標識キャラクター.京都にもあるとのことなのだが,ワタクシ自身はほとんど記憶にない.フシギに思って調べてみた.「とび太くん誕生秘話」によると,「とび太くん」こと「飛び出し坊や」の生誕地は滋賀県旧八日市市(現・東近江市)で,誕生年は昭和48年(1973年),そして生みの親は同市社会福祉協議会の依頼を受けた看板製作業・久田泰平氏とのこと.上記サイト〈飛び出し小僧の研究〉では,各地に残存する飛び出し坊やのコレクションを集めるとともに, “原型” からの変遷過程を推論している.この「飛び出し坊や」は,有名な〈オジギビト集会所〉に蒐集されている「オジギビト」たちと相通じ合うものがある.進化オブジェクトとしての飛び出し坊やはオジギビトに匹敵する!

◆お昼前に観音台を撤収.「たまごめし」は最強のごはんである.まっしろご飯に目玉焼き,醤油を垂らして,熱々をはふはふいただくのが “王道”.正午の気温が9.6度でフタケタに達しない寒さ.

◆[蒐書日誌]永井勇『統計のための線形代数:基本的な定理・性質から発展的なものまで』(2013年3月7日最終更新,pdf [open access] → 著者サイト).数理統計学に必要となる行列代数のまとめ.確かにこういうふうにコンパイルされていると役に立つ.

◆午後4時,冷たい雨が降ってきた.今年は寒暖の差が例年よりも大きすぎる.週明けまで寒気の底に沈むとの予報.夜,本降りの雨.午後6時の気温は6.4度と本日の最低気温を更新し続けている.こんなに寒いんじゃ,お肉を焼くしかないなあ.となると,お供は当然…….

◆[蒐書日誌]半分寝もって:吉井勇『東京・京都・大阪:よき日古き日』(2006年7月10日刊行,平凡社[平凡社ライブラリー・581],東京,259 pp., ISBN:4-582-76581-5 → 版元ページ)なんぞをめくるのは実にええもんですなあ.たとえば,この本に収められている「雑魚寝」というエッセイ(pp. 189-192).そう,「祇園の雑魚寝」のお話.裏山〜どころではなく,人生はかくあるべしとさえ思う.え,読んでみたいんか? ほな,どーぞ:吉井勇「雑魚寝」(青空文庫).ええやろ,この情景.至福至福.でも,こんなのを読んでしまうと,ぜんぜん寝られまへんがな…….

◆本日の総歩数=2968歩. 朝○|昼○|夜△. 計測値(前回比)=93.8kg(−0.4kg) / 29.3%(−0.3%)


19 april 2013(金)※雨降る明け方に寒気が南下

◆午前5時前起床.激しい雨.気温12.9度.つくばあたりだけピンポイントで降っているようだ.日が変わるときには18度近くあった気温が,午前5時の今は11.6度まで下がっている.雨雲の本体は南の方へ通り過ぎたようだ.

◆[欹耳袋]本日最終回! - ナショナルジオグラフィック日本版編集部・川端裕人〈研究室に行ってみた。〉:三中信宏・第5回 - 文系理系の壁を超えた新しい科学がやってくる! ※連載5回目(全5回)にして大団円?を迎える.バックナンバーの目次

◆経堂定例出撃の朝 —— 午前8時,つくば駅.どんよりした灰色の曇り空が広がるセンター広場.昨日までとはぜんぜんちがう空の表情.気温は9.9度まで下がってきた.午前9時すぎ,新宿駅.都内は曇り空がしだいに明るくなり,ときどき朝日が差し込む空模様.気温は13.0度と都内も下がり続けている.経堂駅.再び曇り空.農大通り沿いの〈とん久〉がつい先日閉店した.貼り紙によるとこの地で半世紀近く店を開いていたとのこと.ほかにも店の入れ替わりがいくつかある.本日の「実験データー解析概論」は統計学概論です.講義前に先週配布した〈統計曼荼羅〉をもう一度復習し,沈思黙考しつつ講義開始をお待ちくださいな.

◆講義後は経堂駅前の〈はるばるてい〉へ.ひさしぶりに「香麺」を注文.

◆[欹耳袋]archief voor stambomen -「ビデオ・ゲーム・コントローラー系統樹(Pop Chart Lab)」 .Pop Chart Lab から新しい系統樹がリリースされた:「The Evolution of Video Game Controllers」.Zoom-In で詳細を見ることができる.ワタクシはこの種のゲームとは無縁だが,関心のある向きはきっといるにちがいない.

◆午後3時,飯田橋にて密議.その後はつくば直帰.夕方になって北西の風が強まってきた.都内の気温は14.1度.とてもアヤシイ雲行き.午後5時,つくば着.肌寒い夕暮れの曇り空.午後6時の気温は11.0度.ちょいと寒いかも.

◆今夜は秋田〈天の戸〉の24BY美稲シュワトロ・スパークリング.アテは生活クラブの豚ヒレ肉の岩塩ソテー.お肉には活性にごり酒.もちろん空っぽ〜.

◆[欹耳袋]外見で “教授” を判断してはならぬ:〈Prof or Hobo? - Quiz〉.うちお一人は生物学哲学者であることをすでに知っていた(どう見てもただのヘンタイ…)./ほるもん - 植物ホルモン擬人化まとめ製作委員会による「キャラクター紹介」.

◆[蒐書日誌]石川雅之『もやしもん(12)』(2013年4月5日刊行,講談社[イヴニングKC456],ISBN:978-4-06-352456-7).この巻はいつになく “日本酒度” が濃厚である.

◆[欹耳袋]備忘メモ —— 陰陽思想の「A or not-A」的階層化は,三浦梅園の『玄語』に見られるような “樹形図的可視化” に継承されているようです.さらに深読みすれば,アリストテレス流の二分岐的な分類方法論とも共通点があります.階層をツリーによってヴィジュアライズするのは普遍的な傾向ですね.体系化の道筋はおそらく限られた選択肢の使い回しなのでしょう.おそらく認知的な human universal かどうかという議論が必要になるとは思いますが,Richard Dawkins や Noam Chomsky を動員する必要はないでしょうね.「体系化の精神」の認知的基盤がどのようなものかについて,分類学者や系統学者がマジで考えたことがなかったという歴史的経緯はあると思います.体系化のフォーマットが科学分類でも民俗分類でも共通する部分があったということです.folk taxonomist はそれを知っていたのですが,生物学者には浸透しませんでしたね.その点については:Scott Atran『Cognitive Foundations of Natural History: Towards an Anthropology of Science』(1990年刊行,Cambridge University Press, Cambridge, xii+360 pp., ISBN:0-521-43873-3 [hbk] / ISBN:0-521-43871-3 [pbk] → 目次版元ページ)が必読です.

◆本日の総歩数=12745歩. 朝○|昼○|夜△. 計測値(前回比)=94.2kg(0.0kg) / 29.6%(+0.5%)


18 april 2013(木)※再び原稿を書く日常に戻る

◆午前5時前起床.晴れ.東の空がほんのり朝焼け.午前4時の気温は14.0度.暖かく晴れわたる観音台.曇りがちだった昨日よりも青空が広がっている.今朝の最低気温は12.0度,午前8時の気温は16.5度.日中は20度超になるとの予報.今日も昼休みは徘徊日和だろう.

◆[欹耳袋]ますます快調! - ナショナルジオグラフィック日本版編集部・川端裕人〈研究室に行ってみた。〉:三中信宏・第4回 - 実証できない進化論ははたして科学なのか.連載4回目(全5回).

◆午前の┣┣" 撃ち —— 朝からゲラのリライト.

◆[蒐書日誌]系統樹の離散数学のモノグラフ —— Andreas Dress, Katharina T. Huber, Jacobus Koolen, Vincent Moulton, and Andreas Spillner『Basic Phylogenetic Combinatorics』(2012年刊行,Cambridge University Press, Cambridge, xii+264 pp., ISBN:978-0-521-76832-0 [hbk] / ISBN:978-1-139-21077-5 [eBook] → 目次版元ページ).本書は系統学の本ではなく離散数学の本なので要注意.10年前に出た:Charles Semple and Mike Steel『Phylogenetics』(2003年2月6日刊行,Oxford University Press[Oxford Lecture Series in Mathematics and Its Applications: 24], Oxford, xiv+239 pp., ISBN:0-19-850942-1 [hbk] → 目次版元ページ)は,タイトルにうっかり誘引され,速攻で息絶えた “生物学者” もいたと聞く.本書は生物学者にとってはさらに “読者死亡率” が高いと思われる.「系統学」の裾野は想像以上に広がっている.

—— すでに Leo van Iersel による詳しい書評が書かれている: Systematic Biology, 62(2):346–348, 2013 extract.関連して x-tree, n-tree, MUL-tree の概念系譜については要調査.

◆[欹耳袋]Take a Risk: 林岳彦の研究メモ「因果関係がないのに相関関係があらわれる4つのケースをまとめてみたよ(質問テンプレート付き)」(2013年4月18日).実例がどれもすばらしい(教育的)!/Researchmap「主張には賛同できても根拠がまずいという話」(2013年4月18日).J-CAST「年収100万円台も珍しくない 非常勤講師「使い捨て」の悲惨」への反論というか論旨補強措置.

◆昼休みは昨日よりも日差しがたっぷり.気温は午前中に21.1度まで上がったが,正午には18.3度まで下がる.東寄りの風.青空の昼休み徘徊はいつものコース.灌水の始まった田畑からカエルの合唱練習が聞こえてきた.歩き読み本:鷲田清一|写真:鈴木理策『京都の平熱:哲学者の都市案内』(2013年4月13日刊行,講談社[講談社学術文庫・2167],東京,275 pp., ISBN:978-4-06-292167-1 → 目次版元ページ)読了.森毅が小学生の女の子の会話「あんまりほんまのこと言うもんやないえ」(p. 197)に京都ならではの〈ゲニウス・ロキ〉(p. 198)を感じ取って驚愕するエピソード.「京女」にはぜったい勝てまへん.

かつて一度だけ父親に連れられて,ある日の夕暮れに裏寺町通のとある飲み屋に行ったことがある.河原町通と新京極通にはさまれた裏寺町通はその名が示すとおりの細い “裏道” だった.コの字型のカウンター席のみの形式の飲み屋は今ではなじんでしまったが,当時は初体験でいささか緊張していたかもしれない.父親は会社員時代からよく通っていたらしく,「これがうちの息子でして」と店の主人に紹介していたことを思い出す.その父も一昨年に他界した.夕闇のとばりが降りた裏寺町は,著者の言葉を借りれば,京都のあちこちに開いているという “穴” のひとつだった.逢魔が時にここを通ってはならぬ.

本書はいわゆる “観光ガイド本” ではまったくなく,現在の京都の地図に著者なりの私的な “古地図” を重ね合わせたようなスタイル.かつての京都に「確かにあった日々」をちゃんと書いているようだ.“私小説” 的な本なので,著者の体験と共有部分をもてるすなわち自分の過去を重ね合わせる読者にとっては没入できるだろう.一方,そういう共有体験をもたない読者は最初から排除されている.この本を読んで疎外感を味わった読者は単に “選ばれなかった” だけで気にすることはまったくない.その意味で読者を厳しく選ぶ本.本書そのものが良くも悪くも “京都的” だ.

—— まとめた感想文はこちら

◆[欹耳袋]シーラカンス・ゲノム計画 —— Chris T. Amemiya et al. | The African coelacanth genome provides insights into tetrapod evolution | Nature 496: 311-316, 18 April 2013. abstract | pdf [open access] | 日本語要約

◆午後の┣┣" 撃ち —— 来月の “温泉学会” の件.大会事務局から「座長お願いね」メールが着弾したので,リーズナブルな出張宿泊先(お大尽宿ではなく)をあらためて探索したところ,意外にも温泉街のど真ん中にとても安くて評判のいい宿が確保できた.これだったら会計にも問題なく説明がつく.温泉地はお高いホテルばっかり目立つが,よく探すと都会のビジネスホテルよりも安いくらいの(しかも一泊二食付きの)旅館がちゃんとあったりする.飯坂温泉,エライぞ! ということで,パルセいいざかで開催される計量生物学会年会は予定通り参加いたします.よほど巨大な学会でもないかぎり,「学会@温泉」というのはとても集客力がある企画だと思う.かつて,個体群生態学会が熱川温泉で年会だかシンポジウムやったよねー.

◆午後5時,夕暮れ撤収.今日は東風が強い一日だった.ベランダの鉢植えが風に煽られてへたっていたので処置.

◆本日の総歩数=10093歩. 朝○|昼○|夜△. 計測値(前回比)=94.2kg(+0.1kg) / 29.1%(−0.1%)


17 april 2013(水)※安息の日々はまだ見えない

◆午前5時前起床.今日は曇り空.気温は10.1度.薄曇りの観音台.今朝の最低気温は9.8度.午前8時の今は15.4度まですでに上がっている.予報では夏日続出とのことで,今日も半袖なう.花粉シーズンがいつの間にか通り過ぎ,花水木の季節が近づいてきた.朝からずっと曇り空の観音台は,午前10時の気温はすでに22.4度.これからきっと夏日にはなるだろうが,南風が全開の窓から吹き込むので体感的には涼しい.

◆[欹耳袋]性懲りもなく核酸! - ナショナルジオグラフィック日本版編集部・川端裕人〈研究室に行ってみた。〉:三中信宏・第3回 - ハヤブサがタカよりインコに近かったことが示すもの.※連載3回目(全5回).

◆午前の┣┣" 撃ち —— 淀んでいる┣┣" 沼に身を躍らせる./フレックスタイム制は一事業所の中では自由度が高まっても,複数の事業所を兼務する場合は,ぜんぜん “フレックス” ではないので,制度としては限界がある./先日 “リジェクト” を喰らった某辞典の項目を rewrite しないといけないのだが,とてもワルい企みが思い浮かんでわくわくしている.転んでもタダでは起きないのが,楽観主義者の人生観.その前に観音台徘徊タイムだ.

◆[欹耳袋]archief voor stambomen -「小唄の系統樹」.公益社団法人日本小唄連盟の公式ウェブサイトで公開されている「小唄の歴史」のページに,〈小唄歴史年表史〉という “系譜” が掲載されている(→ jpg画像).17世紀にルーツをもつ小唄の “系図” には長唄・義太夫・常磐津・清元など数々の祖先型や姉妹型とともに小唄が慶応年間に生じた経緯が描かれている.たいへん興味深い.

◆昼休みの観音台は曇り空のまま.気温は23.3度まで上がってきた.暖かな南風が吹き荒れ,実験圃場から砂塵が舞い上がる.荒れ果てた竹藪が強風にゆすられて,東南アジアの竹琴のような乾いた音を反響させていた.午後も強い南風が吹き荒れている.日差しがないので今日は夏日には達しないみたいね.午後イチの BGM はバッハ〈無伴奏バイオリン〉から.

◆[欹耳袋]読売オンライン「新種の山椒魚発見!280万年前から独自進化?」(2013年4月17日).「茨城県つくば市の筑波山周辺に生息するサンショウウオ」「ツクバハコネサンショウウオ」「関東地方でのサンショウウオの新種発見は82年ぶり」.出典ジャーナルはちゃんと明記してね./4月17日は「恐竜の日」 —— Charles Gallenkamp『Dragon Hunter: Roy Chapman Andrews and the Central Asiatic Expeditions』(2001年刊行,Viking, New York, xxiv+344 pp., ISBN:0-670-89093-6 [hbk]).Roy Chapman Andrews の伝記,ならびに彼が指揮した1920年代の中央アジア恐竜発掘調査の全貌.かれこれ十年ほど積ん読状態.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 再び淀んでいる┣┣" 沼に身を躍らせる./東京農大昆研からOB会ニュースが届いた.今年も来月に昆研新歓合宿が大菩薩峠で決行されるという.幸い日程的に問題なしなので,参加表明しておこう.大所帯なので貸切になるのもいつものこと./東大の「生物統計学」と東京農大「実験データー解析概論」では講義用のツイッター・ハッシュタグを常設してます.ツイッターなんか, “呼吸” と同じで,いちいち加点・減点するような行為ではない.あ,講義中に夜フクロウがディスプレイ画面を埋め尽くすような “ふぁぽ爆” はやめてねー.

◆[欹耳袋]今日の昼休みに歩き読んだ:鷲田清一『京都の平熱:哲学者の都市案内』(2013年4月13日刊行,講談社[講談社学術文庫2167],東京,275 pp., ISBN:978-4-06-292167-1 → 目次版元ページ)の後半部分.京都府知事を長年にわたって務めた蜷川虎三は「統計学者」だったと書かれていてビックリ.確かに敗戦前の蜷川は,京大経済学部で統計学を専攻し,『統計学概論』などの著作もある.そういうキャリアだったとはぜんぜん知らなかった.ワタクシは蜷川府政まっただ中の1970年代に京都の府立高校に在籍していたので,蜷川の「高校三原則」がもたらした “末世” の風景を実体験している.「十五の春は泣かせない」代わりに「十八の春で大泣き」し,「峠の向こうに春がある」代わりに「峠の向こうに崖がある」ことも知っていた.府立高校の普通科・商業科・家政科がすべて同一クラスに混ざり合っていたのも日常なら,早朝の国鉄の駅頭で数学の担当教師が『赤旗』を配るのも日常だった.当時の府立高校は「教える場」でもなければ「教わる場」でもなかったのだろう.ただひとつ幸いだったことは,そのような「場」を欠席し続けても誰も責めなかった点だった.ワタクシはたまにしか高校に行かなかったが,進級も卒業もさせてもらった.教えないけれども自由にさせてくれた点で,当時の府立高校はありがたい存在だった.ワタクシの場合は不登校気味だったので内申書は芳しくなかったが,大学入試にはそんなのは何の関係もなかったしね.

—— 鷲田清一のこの本はかつての京都に「確かにあった日々」をちゃんと書いているようだ.

◆本日の総歩数=10872歩. 朝○|昼○|夜×. 計測値(前回比)=94.1kg(−0.2kg) / 29.2%(−0.4%)


16 april 2013(火)※早々と半袖姿に大変身して

◆午前5時前起床.雲の多い夜明け前.気温はいま7.4度.昨日よりは冷え込んでいる.朝日がさんさん観音台.午前7時の気温は11.6度.今日は夏日になりそうなので,早々と半袖姿に大変身.午前9時からの所内RP設計検討会に使う高座用のスライドをまったく作っていなかったことに気づいて,たったいまじたばたとでっちあげた.

◆[欹耳袋]今日も大核酸! —— ナショナルジオグラフィック日本版編集部・川端裕人〈研究室に行ってみた。〉- 三中信宏・第2回:私たちはなぜ系統樹が好きなのか※連載2回目(全5回).

◆午前の┣┣" 撃ち —— RP設計検討会.今年一年の “抱負” を語る会.ついでに,生物地理学会ジャーナルの電子化に向けて第一歩を踏み出す.正午前にRP設計検討会が終わった.昼休みの前に日本生物地理学会会報を本の山から発掘してずらりと並べるという簡単なお仕事.調べたところ生物地理学会ジャーナルは唯一の欠号「Vol. 49, no. 1」を除いてコンプリートにそろった.よしよし.あとは農環研の “ヒミツ自炊機関” に依頼して,ことごとく電子化してもらう予定.

◆[欹耳袋]データえっせい「大学教員の職務時間の変化」(2013年4月16日).大学教員は平均労働者よりも千時間も長く働いているのに,研究時間は減る一方.実感として確かにその通り.ただし,個人差が大きいはずなので,平均だけではなく,分散も示してほしいところ.ヒストグラムを書いたなら,monomodal ではなく bimodal になると予想するけど. /朝日新聞デジタル「救急の受け入れ中止 神戸大病院、医師が集団離脱」(2013年4月16日).

◆雲が多いせいで日差しがなかった昼休み.気温は20度に達しなかったが,歩きまわるにはちょうどいい空模様かも.歩き読む本:鷲田清一『京都の平熱:哲学者の都市案内』(2013年4月13日刊行,講談社[講談社学術文庫2167],東京,275 pp., ISBN:978-4-06-292167-1 → 版元ページ).九鬼周造のエピソードがとてもおもしろい.こう書かれている:「京都帝国大学時代は祇園のお茶屋からタクシーで講義にでかけたこと,午後は芸姑や舞妓をつれて寺町をそぞろ歩いた」(p. 91).祇園から大学に通ったセンセイの話は昔から知っていたが「九鬼周造」がそのひとりだったとは知らなかった.九鬼周造,おそるべし.

◆[欹耳袋]日々研鑽あるのみ —— Togetter -「 #新人大学教員の心得 まとめ」./BioMed Central author academy.「本アカデミーでは、BioMed Central とエダンズが、科学論文の執筆と発表の基礎をご紹介します。」

◆午後の┣┣" 撃ち —— 生物地理学会ジャーナル電子化作業の打ち合わせ.とりあえず,創刊号からコンプリートにそろえばすぐにでも “自炊” に移れるとのこと.欠号の補填を学会事務局に依頼する.

◆夕方は早々に撤収.今日は所内での “スジ” を通したので疲れた.生協から豚ロース肉の塊が届いたので,ポークソテーをきっちり焼くことにする.厚さは3センチを堅持.厚手の鉄のフライパンでしっかり焼くとこの上なくうまい.池袋東武で奈良の〈春鹿〉の純米大吟醸活性にごり酒「しろみき」をゲットしておいたので,しゅぽんと開栓.上澄みはしっきり吟醸香が漂うが,下部に溜まった濃厚部分はぶくぶくと泡を吹く.まいうまいう.もちろん四合瓶はすっからかんになった.

◆[欹耳袋]ポスドクからいきなり教授になったケースは確かにほとんど聞かないな.四国地方でおひとりいらっしゃるけど.助手からいきなり教授というのは,ほれ,誰もが知っている箱崎のあのお方が輝かしい前例…….研究者の “サクセス・ストーリー” 事例をどれくらい励みにできるかは,研究者の基本資質である「根拠のない楽観主義」の程度を自己評価するのにとてもいいモノサシかもしれない.

◆本日の総歩数=7932歩. 朝○|昼○|夜△. 計測値(前回比)=94.3kg(−0.3kg) / 29.6%(+0.2%)


15 april 2013(月)※週明け観音台は若葉と陽光

◆午前5時前起床.今の気温は13.7度.暖かい朝.日の出なう.お米研いだ.青空が広がる観音台は昨夜の強風も止んでいい日和になった.午前8時の気温は15.3度と高め.昨日の都内は20.6度まで気温が上がったようだ(学会場に監禁されていたのでよく知らない).今週は金曜の経堂定例出撃まではずっとつくばに実在する.実にめずらしいことだ.朝イチの BGM はヴィラ=ロボスの〈ギターのための五つの前奏曲〉から.

◆[欹耳袋]ナショナルジオグラフィック日本版編集部・川端裕人〈研究室に行ってみた。〉:三中信宏・第1回 -「裏の仕事」は“系統樹ハンター”.今日から毎日連載される(全5回).

◆午前の┣┣" 撃ち —— 昨日の生物地理学会シンポジウム〈チェイン・ツリー・ネットワーク:生物体系学におけるデータ可視化と情報グラフィクス〉の講演メモ(ワタクシ以外)は日録にまとめた./とあるタンパク質の系統樹づくり./茨城大学の講義日程確定.

◆真昼の決闘 —— 正午の気温は17.5度.春霞の観音台は東風が心地よし.昼休みに筑波事務所にてとある “聴聞会” あり.開口一番「ストレートに申し上げますが次期委員長をお願いできないでしょうか?」との説得に対して,即座に「ムリ」とお答えした.全労働時間1800時間のうちおよそ700時間は本務地にいないのだから,それはできない相談ね.それどころか不在時間が800時間(=100日)を越えたら,筑波地本の組合費を再計算することになるらしい.地本委員長どころの話じゃないね.分会や地本の役員を引き受けるのにやぶさかではないけど,時間的にもうムリというわけ.

◆ “決闘” ののち,羽成公園をまわって農環研までぶらぶら歩き.歩き読む “京都本” :鷲田清一『京都の平熱:哲学者の都市案内』(2013年4月13日刊行,講談社[講談社学術文庫2167],東京,275 pp., ISBN:978-4-06-292167-1 → 版元ページ).何年ぶりかで「丸物(まるぶつ)」という言葉を目にした.なつかしいなあ.

◆[欹耳袋]科学政策ニュースクリップ「【ひとこと編集後記】 「海外の大学・研究機関における 教員・研究者の雇用形態に関する調査」」(2013年4月15日).言及されている:総合科学技術会議・有識者懇談会「平成24 年度科学技術戦略推進委託「海外の大学・研究機関における教員・研究者の雇用形態に関する調査」結果等について」での配布資料(pdf).

◆東京農大での「実験データー解析概論」の初回講義に関する学生からのコメントを整理:

  • #NodaiStat 先週の初回講義の感想をいくつか. posted at 16:18:53
  • #NodaiStat 【感想】「統計学は計算ばかりで難しいイメージをもっていたけど,今日のガイダンスを聞いて,絵でデータを読み取ることからならできるかもと思えました」/【回答】( ´ ▽ ` )ノ posted at 16:20:59
  • #NodaiStat 【感想】「データをきちんと見れるように頑張ります.Twitteer はやるべきでしょうか?」/【回答】ツイッターは廃人にならない程度にたしなんでください. posted at 16:22:25
  • #NodaiStat 【質問】「統計学と生物統計学は何がちがうのですか?」/【回答】「統計学」は三文字ですが,「生物統計学」は五文字です(キリッ).「何かちがう」と思えばいくらでもちがいは見つかりますよ.「何もちがわない」と思えば差は感じなくなります. posted at 16:25:52
  • #NodaiStat 【質問】「SVMなどの機械学習に興味があります.おすすめの書籍は?」/【回答】初回からサポートベクターマシンの質問が出るとは! 赤穂昭太郎『カーネル多変量解析:非線形データ解析の新しい展開』 ow.ly/k3TBl をどーぞ! posted at 16:28:45
  • #NodaiStat 【質問】「今日配布したプリントの一部がヒワイですね」/【回答】なんと! 次回の講義時にコッソリ教えてくださいっ. posted at 16:29:51
  • #NodaiStat 【質問】「図がカオスでぶっ飛んでるなーと思いました.おすすめのワインを教えて下さい」/【回答】講義もそのうちぶっ飛びます.農大生なら日本酒をしっかり飲みませう(教育的指導). posted at 16:31:33
  • #NodaiStat 【質問】「ご結婚はされていますか?」/【回答】ふふふ. posted at 16:32:11
  • #NodaiStat 【感想】「テンションかなり高いです(笑)」/【回答】まだ序の口です〜. posted at 16:33:04
  • #NodaiStat 【質問】「紹介された統計本はレポート課題の内容と関係しますか? それとも参考文献としてオススメということでしょうか?」/【回答】次回の講義で配布しますが「統計おすすめ本リスト」 ow.ly/k3U3p はあくまでもご参考まで. posted at 16:35:48
  • #NodaiStat 今年の受講生はなかなかええ感じやな. posted at 16:38:54

◆午後の┣┣" 撃ち —— 東京農大昆研の新歓合宿は5月18日(土)〜19日(日)に大菩薩峠の〈ペンションすずらん〉で開催されることになったとの情報./慶應義塾大学文学部での〈文献学の世界〉スポット講義の日程調整.冬学期のどこかで開講される.

◆夕陽が真横から居室に差し込む時刻になったので,そろそろ撤収しようかー.今日も佳き日であった.雲が多めの夕暮れタイム.東風がしだいに強まり,砂塵が巻き上がる.

◆[欹耳袋]三國連太郎逝去 —— 三國連太郎主演の映画〈飢餓海峡〉を池袋文芸座地下で見たのは,大学に入ってすぐのことだった.原作・水上勉,監督・内田吐夢ですでに十分すぎるほど濃密だった.モノクロの暗すぎるシーンの連続.左幸子が白く浮かび上がって……夢見そう(泣).

◆本日の総歩数=10175歩. 朝○|昼○|夜△. 計測値(前回比)=94.6kg(+0.4kg) / 29.4%(−0.2%)


14 april 2013(日)※生物地理学会大会での高座

◆午前6時に目が覚めたのだが,しばしごろごろしてしまう.午前10時半,立教大学アゲイン.晴れてとてもいい天気.気温は昨日よりも高め.キャンパス内は昨日とはちがって静寂そのもの.正門前のツリーの下で子どもたちが遊び回っている.今日は生物地理学会大会の二日目.午前10時半から一般講演が始まる.正午,午前の一般講演が終わってランチタイム.ワタクシはスライドをなおいじり続けている.きりがない.かつての「35mm スライド時代」だったら,早々と諦めがついたものを.午後1時から一般講演の続きが始まる.

◆午後3時から大会シンポジウム〈チェイン・ツリー・ネットワーク:生物体系学におけるデータ可視化と情報グラフィクス〉:

  • [池袋]もうすぐシンポジウムの始まり〜. posted at 14:55:07

  • [池袋]ワタクシの出番はおしまい:三中信宏分類と系統:多様性の視覚化と体系化のための図像の役割について」. posted at 15:45:20

  • [池袋]次は:杉山久仁彦ヴィジュアル言語としての系統樹のグラフィック・デザイン性」なう. posted at 15:46:06
  • [池袋]ハッシュタグ #biogeo2013 posted at 15:50:16
  • #biogeo2013 「視覚言語」はジェルジ・ケペシュが研究した. posted at 15:52:04
  • #biogeo2013 出原栄一『図の体系』(日科技連)の図像システム.昔読んだな. posted at 15:53:08
  • #biogeo2013 インフォグラフィクスのルーツは中世の「記憶術」にあり. posted at 15:54:43
  • #biogeo2013 コーネリアス・ゲマの本が視覚言語的には驚異的.Hiro Hirai への言及. posted at 15:56:36
  • #biogeo2013 ユークリッド原論の彩色本.バイアン(1847). posted at 15:57:21
  • #biogeo2013 ナポレオン軍のモスクワ進撃ダイアグラム.Edward Tufte の本で見た. posted at 15:58:08
  • #biogeo2013 出た! Otto Neurath のダイアグラム. posted at 15:58:38
  • #biogeo2013 日本は “文字” ばっかりで, “ダイアグラム” のデザインに対する関心をまったく払っていない. posted at 15:59:45
  • #biogeo2013 オレゴンの聖職者がかつて描いた巨大な年表ツリー.4.57メートルもある. posted at 16:03:24
  • #biogeo2013 最近の書籍を見渡すと掲載される図表がとても貧弱.日本人著者の図版表現がヘタすぎる.文字にはこだわっても,図版にはこだわりがなさすぎる. posted at 16:05:20
  • #biogeo2013 図版にこだわる態度. posted at 16:06:57
  • #biogeo2013 エルンスト・ヘッケルの図版は “進化” していた. posted at 16:07:28
  • #biogeo2013 図版をきれいにする作業はたいへん. posted at 16:10:57
  • #biogeo2013 〈ゼルダの伝説〉のモンスター系統樹はちょっとお粗末(ヴィジュアルに). posted at 16:12:09
  • #biogeo2013 水戸岡鋭治のJR九州車輌のデザイン系統樹. posted at 16:12:56
  • #biogeo2013 人生のはしごの画像.西洋にも東洋にも. posted at 16:13:55
  • #biogeo2013 文中に分岐図が潜む中世テキスト. posted at 16:14:26
  • #biogeo2013 circos.ca データ可視化サイト. posted at 16:15:23

  • #biogeo2013 次の講演は:菊澤律子歴史言語学における系統樹(とその他の)モデル」. posted at 16:25:34
  • #biogeo2013 比較言語学ではなく歴史言語学と呼ぶ. posted at 16:27:15
  • #biogeo2013 オーストロネシア語族のケーススタディー. posted at 16:27:37
  • #biogeo2013 全言語は7000ある(UNESCO)が,このオーストロネシア語族には1200もの言語が含まれる. posted at 16:29:18
  • #biogeo2013 言語系統樹は分岐的か.言語類型論を系統樹的に表すことはない. posted at 16:31:44
  • #biogeo2013 言語変化のプロセス:音の変化・語彙変化・語彙・語用論・携帯統語論(文法)・ジェスチャー. posted at 16:33:00
  • #biogeo2013 言語分岐図の模式的アニメーション. posted at 16:35:12
  • #biogeo2013 オーストロネシア語族の言語 synapomorphy リスト. posted at 16:39:28
  • #biogeo2013 音変化の比較方法(the comparative method)の説明. posted at 16:45:50
  • #biogeo2013 歴史言語学の系統樹は「不可侵の前提」であって,系統樹を描くために比較方法は使われてきた. posted at 16:49:45
  • #biogeo2013 言語学における系統樹モデルの問題点.ツリーで表せない状況. posted at 16:51:21
  • #biogeo2013 波状モデル(ヨハネス・シュミット). posted at 16:52:08
  • #biogeo2013 dialect linkage / continuum モデル. posted at 16:53:09
  • #biogeo2013 (承前)隣接間では意思疎通できるのに両端では意思疎通できない.言語鎖. posted at 16:53:58
  • #biogeo2013 historical glottometry: Francois & Kalyan2011. posted at 16:54:46
  • #biogeo2013 系統樹モデルの制約=科学的アプローチを可能にする.一方,拡散は表現できない.借用関係が無視.クレオール言語(交雑)が扱えない. posted at 16:57:10
  • #biogeo2013 祖語が「点」で表される.収斂の問題.巨視的プロセスと微視的プロセスのギャップ. posted at 16:58:18
  • #biogeo2013 言語サンプリングの系統推定への影響.Robert J. O'Hara のいう systematic generalization ということか. posted at 17:00:23
  • #biogeo2013 Willi Hennig の図は系統樹モデルと波状モデルの対比だと言語学者は見る. posted at 17:03:27
  • #biogeo2013 Max Fürbringer の三次元系統樹(1888)も同様の「言語学的解釈」がありえる. posted at 17:05:15
  • #biogeo2013 歴史言語学者はツリーを当然の前提とみなしていた. posted at 17:08:10

  • #biogeo2013 本シンポジウム最後の講演:岩崎渉バイオインフォマティクスからの系統樹可視化」. posted at 17:16:57
  • #biogeo2013 魚類ミトゲノムデータベース MitoFish ow.ly/k2Mka ※こんなのがあったのか! posted at 17:19:31
  • #biogeo2013 イワサキワタルのDNAが研究素材になってる! posted at 17:21:25
  • #biogeo2013 ツリーから有向無閉路グラフへ. posted at 17:22:16
  • #biogeo2013 データの視覚化の問題.ダイアグラムの読解が問題. posted at 17:23:39
  • #biogeo2013 ダイアグラムの不確定性をどうするか. posted at 17:24:08
  • #biogeo2013 NaviCluster ow.ly/k2Msd ※スケールの「粒度」のちがいによって最適化するツール. posted at 17:26:02
  • #biogeo2013 ネットワーク+ツリーによる最適化.ネットワークのクラスター化(モジュラー性)からツリーー導く. posted at 17:27:46
  • #biogeo2013 10万ノード程度なら数秒でできる. posted at 17:28:12
  • #biogeo2013 パン酵母の6000遺伝子に関する巨大ネットワークの例. posted at 17:29:54
  • #biogeo2013 Wheel Tree ow.ly/k2MCp によるデータ不確実性の可視化. posted at 17:32:10
  • #biogeo2013 multipolar consensus tree ow.ly/k2MI0 posted at 17:36:08
  • #biogeo2013 tree space ow.ly/k2MIR posted at 17:36:58
  • #biogeo2013 tree of trees とか系統ネットワークとか. posted at 17:38:00
  • #biogeo2013 Wheel tree の説明なう. posted at 17:38:36
  • #biogeo2013 直面している問題は巨大データの “雲” をどのように理解(知識・概念・ストーリーづくり)すればいいのか.従来の視覚化メディアに情報技術とデザインを加味する. posted at 17:45:29

  • #biogeo2013 総合討論なう. posted at 17:48:24
  • #biogeo2013 シンポジウムだん.これにて生物地理学会大会もおしまい. posted at 17:56:11

◆夕暮れの立教大学キャンパスを通り抜けて池袋駅へ.東武百貨店の日本酒コーナーを一回りしてからつくば直帰.午後8時前,つくば到着.センター広場を強い南風が吹き抜けていた.

◆本日の総歩数=7756歩. 朝−|昼○|夜×. 計測値(前回比)=未計測 / 未計測


13 april 2013(土)※若葉の立教大学キャンパス

◆午前6時起床.朝日がさんさん.今朝も冷え込みがきびしく,午前5時台に0.6度まで下がった.午前9時,つくば駅.快晴の乾いた青空が広がるつくばセンター.気温は8.8度と昨日の朝のような涼しさ.今日と明日は立教大学@池袋にて生物地理学会大会に参加.午前中は評議員会,午後はミニシンポジウム.

◆春めく立教大学キャンパス —— 午前10時半,立教大学キャンパス到着.例年なら桜吹雪だが,今年はもう葉桜に変わり,代わりに藤棚がほんのり紫色に染まり始めていた.立教大学キャンパスは学生が集まり始めている.サークルごとに “店開き” の支度が進んでいるようで,年度始めの新入生勧誘がもうすぐあちこちで始まるだろう.

午前11時から太刀川記念館の一室で生物地理学会評議委員会:日本生物地理学会の過去のバックナンバー(Bulletin of the Biogeographical Society of JapanBiogeographica)をすべて “電子化” するというプロジェクト.とくに戦前のものが貴重.Bulletin の全バックナンバーはワタクシの手元にあるからいいのだが,Biogeographica が問題.いまだに何巻何号まで出たのかが不明.ジャーナル電子化については近くの某氏に頼んでみるかー.来年の日本生物地理学会大会は2014年4月12日(土)〜13日(日)@立教大学にて.正午に評議員会終了.

◆[欹耳袋]Jacobus J. Boomsma | Nature's True Self | Science:340: 145-146 | 12 April 2013.Ullica Segerstrale『Nature’s Oracle: The Life and Work of W. D. Hamilton』(2013年2月刊行,Oxford University Press, Oxford, x+441 pp., ISBN:978-0-19-860727-4 [hbk] → 目次版元ページ)の書評記事.

◆午後は立教大学タッカーホールにて,生物地理学会ミニシンポジウムが午後3時から.夕方から懇親会.大塚駅前泊.

◆本日の総歩数=13210歩. 朝○|昼○|夜×. 計測値(前回比)=94.2kg(+0.2kg) / 29.6%(−0.2%)


12 april 2013(金)※経堂の農大通りを二度往復

◆午前5時前起床.晴れ.きりきり冷えこんだ今朝は気温が0.6度まで下がっている.放射冷却? 真冬みたい.日の出がくっきり.東大の日本武道館での入学式は毎年4月12日.ワタクシは入学式よりも前に東大オーケストラに “入団” して,春合宿まで参加してしまったので,入学式でのオケ奏楽『ニュールンベルクのマイスタージンガー』はもう知っていたし,入学式後の楽器搬出まで手伝った.遠い昔のこと.

◆[欹耳袋]大学の教員は教職の資格や教育の適性をもっているわけでは必ずしもなく,それこそ “OJT” で「お座敷経験」を積んでいくにちがいない. “おもしろい授業” をいつでも要求するのはムリだろう.学生は教師を育ててください.

◆まずは経堂へ出撃 —— 今日は東京農大(世田谷)での講義初日.配布物がいろいろあるので忘れ物をしないように要注意.午前8時前,TXつくば駅.氷点近くまで冷え込んだ余韻がまだ残っている.ひさしぶりの経堂出撃の朝は真っ青の快晴.午前9時すぎ,新宿駅.小田急に乗り換える.都内も晴天.今日は下北沢地下駅を初めて通った.一つ前の東北沢から地下に潜るのか.下北駅前のごちゃごちゃした町並みはもう見られない.経堂下車.南側のハートフル農大通りを下って,農大キャンパスへ.世田谷もええ天気ですな.新しい農大図書館はかなり建設が進んでいる.以前の図書館よりも大きくなることは確実.今年秋に完成予定.講師控え室にて一休み.

◆農大での「実験データー解析概論」 —— 毎年のことながら,初回は参集した学生で教室(431号室)がみっしり詰まる.初回講義は全体ガイダンス(シラバス説明・レポート課題・ウェブ支援など)が中心.時間が余ったので統計曼荼羅の “写経” など(ウソ). 初回なので早めにおしまい.120名分のハンドアウトを用意したが,それでも足りないくらいだった.履修登録が終わる来月までには100名以下まで減ると思うけど.昨年と同様にツイッターでの質疑応答をすると伝えたが,講義後に Facebook をつくればとの声あり.そういう手もあったか.

◆[欹耳袋]Third International Symposium on Biological Shape Analysis〈ISBSA-3〉,2013年6月14日(金)〜17日(月),東京大学農学部弥生講堂アネックス.

◆講義後,経堂駅へリターン.駅前の〈らかん茶屋〉へ.新筍と豆腐の揚げ出しのとお刺身の定食を注文する.いつもは駅の北側に出てしまうことが多いが、南側だとここのランチがイチオシ.今日は都内転戦がさらに続く.これから神保町で次なる仕事が待っている.午前1時すぎ,神保町到着.やや曇ってきたかな.〈さぼうる〉にて一休み.紫煙渦巻く穴蔵の底でピーナッツをつまみながら珈琲を飲むのはひさしぶりのことだ.古書店街を徘徊してはならぬ>ワタクシ.午後2時前,雑念と妄執を吹き払うために,そろそろ岩波書店へ行こう.神保町の岩波書店地下二階の座敷牢に一時間半幽閉されたのち,すずらん通りをしばし徘徊,その後,逆コースで再び経堂へ.

◆午後5時過ぎ,経堂アゲイン.チャイムが鳴り響く経堂コルティが夕日に染まる.背徳の夜はこれから.本日二度目のハートフル農大通り(往路)をてくてく歩こう.とても心地よき夕方である.午後6時から東京農大に隣接する農大グリーンアカデミーホールにて授業担当者教育懇親会(要するに飲み会).年に一度の学科教員との顔合わせな.午後7時半にさくっと終了.冷たい風に吹かれて駅までたどり着いた.初回から農大通りをに往復するとは.今日はおとなしくつくば直帰.午後10時前,つくば帰還.気温7.6度とは寒すぎる.

◆本日の総歩数=17850歩. 朝○|昼○|夜×. 計測値(前回比)=94.0kg(+0.4kg) / 29.8%(+0.5%)


11 april 2013(木)※晴れては曇りときどき雨も

◆午前5時前起床.夜中ずっと降り続いた雨はまだ残っている.夜明け前の曇り空.気温は4.4度.春を遠ざける冷え込み.雨上がり.青空が見えてきた.しかし,気温はさらに下がって3.8度. “冬” の再来.花冷え.晴れ間が広がってきた観音台は午前8時の気温が5.5度とひんやりしている.今日の┣┣" 撃ちは,週末の生物地理学会大会の高座準備から始まる.

◆[欹耳袋]直前宣伝いのち:第68回日本生物地理学会大会シンポジウム〈チェイン・ツリー・ネットワーク:体系学におけるデータ可視化と情報グラフィクス〉.2013年4月14日(日)15:00〜17:50@立教大学(池袋)・14号館D201号室.あ,当日会場での「販促」のことをコロッと忘れていた!

◆午前の┣┣" 撃ち —— 学会♨出張に行くかどうかという超重要案件.今日中に決定すること./「万が一、落下物らしき物を発見した場合には」って物騒なことになってきたな.小学生の頃,学校のグラウンドに墓石が “落下” していたことがあった.隣接する切通しから江戸時代らしき古い墓石が転がり落ちてきたとのことだった.京都とか宇治とか,掘れば必ず「何か」出てくる土地柄だったから./週末の高座スライドは何とか目処がつきそう.30分のトークでスライドは60枚ほど.分量としては適正.

◆気持よく晴れ上がった観音台は正午の気温が11.4度と低め.しかし,日差しがさんさんと降り注ぎ,無風に近いので寒さはまったく感じない.いつもの徘徊コースをひとまわり.鶯はさえずりが上手になってきたようだ.上野敏彦『闘う葡萄酒:都農ワイナリー伝説』(2013年1月23日刊行,平凡社,東京,4 color plates + 279 pp., 本体価格1,900円,ISBN:978-4-582-83604-2 → 版元ページ)読了.今年,また宮崎に行く機会があったら都農ワイナリーはターゲットのひとつになるだろう.

◆午後の┣┣" 撃ち —— スライド作りの続き.新規スライドを作り始めたらまたこれが時間喰いで……./三田の鉄壁図書館から召喚状が届いた.しかも,貴重書室に幽閉してくれるらしい. “アフリカの果て” へ再び行く機会が.行きます行きますと二つ返事を返してから日程をチェックしよう.

◆[欹耳袋]Predatory academic OA journal の脅威 —— Slashdot「急増する「偽学術誌」」(2013年4月13日).いわく:「偽学術誌と思われる出版物の一覧……このリストを作り始めた 2010 年には 20 誌程だったが、現在では 4000 誌以上にまで膨らんだ」.うわ.元記事:motherboard | Scientists Are Struggling to Wade Through the Bullshit of Fake Academic Publications /ワル雑誌一覧:Laica's MedLibLog | Jeffrey Beall’s List of Predatory, Open-Access Publishers, 2012 Edition

◆つくばの花粉シーズンも峠を越え,今日は朝から窓を全開にしていたのだが,肌寒い南風が吹き込んできたので密閉.雨雲がかかってきたようだなどとつぶやいているうちに,ほんとに雨がぽつぽつ降ってきた.通り雨だったようで,小一時間で元の青空に.日差しが戻ってきた午後3時.めまぐるしく変わり続ける空模様.真っ赤な夕陽が三井ビルの向こう側に沈んでいく.昨夜に引き続き,今夜も県内の蔵元・須藤本家の銘酒〈郷乃譽〉の24BY純米吟醸(黒吟)・あらばしり・無濾過生々.ワインボトルを模した真っ黒なボトルに真っ黒なラベル,そしてゴールドな印字.〈黒吟〉の名にふさわしい.霞のようにオリがからむ上品さは絶品この上なし.「黒吟」はあまり見かけないので,あったときに速攻で確保するしかない.

◆明日は,今年度初の経堂出撃.東京農大での講義の初回だ.いったい何人の学生が集まるのかぜんぜん予測できない.

◆本日の総歩数=12389歩. 朝○|昼○|夜△. 計測値(前回比)=93.6kg(0.0kg) / 29.3%(−0.3%)


10 april 2013(水)※千字の文も一字からの教訓

◆午前5時前起床.曇り空.今は気温9.6度.お米を研いで〜.薄曇りの観音台.午前8時の気温は12.4度.東寄りの風.今朝はドライブ感が必要なので,Piazzolla の〈Onda Nueve〉が BGM の最初.

◆午前の┣┣" 撃ち —— ナショジオ画像提供┣┣" をすべて征伐./兼業申請に関わるこまごまがやっと終わって,今年度も方々に出かけることができる.裁量労働制のない農環研なので,職務専念義務と兼業免除と有給休暇のバランスがとてもたいへんなのだが,人事にうまく設定してもらった.感謝感謝./所内領域会議 10:30〜11:30./農大の初回講義ハンドアウトに致命的エラーが見つかって対処に追われるなう.あわててつくると紙資源がムダになる.

◆[欹耳袋]SourceForge.JP Magazine「統計解析ツール「R」、8年半ぶりのメジャーバージョンアップ版「R 3.0.0」リリース」(2013年4月8日).こういうニュースに煽られて R-3.0.0 for Mac OS X をインストールすると “痛い目” に遭うので慎重を期すのみ.とりあえず,実害の少ない Windows PC への R-3.0.0 for Windows のインストールをしてみよう.

◆いつもの昼休み徘徊だん.正午の気温は15.3度.東風がやや冷たいが,歩きまわる分にはこれくらいがちょうどいい.農環研構内の一角に植わっているモクレンが赤紫色の花を開き始めた.本日の歩き読み本:上野敏彦『闘う葡萄酒:都農ワイナリー伝説』(2013年1月23日刊行,平凡社,東京,4 color plates + 279 pp., 本体価格1,900円,ISBN:978-4-582-83604-2 → 版元ページ).宮崎の地元名物「チキン南蛮」にも合うのかー.

◆[欹耳袋]Call for Nominations - The Rohlf Medal .そう,あの Rohlf です.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 所内RP設計検討会の資料づくりが終わった.ほへー./全農林筑波地本からは地本役員の “一本釣り” に関わる “話し合い” をしたいとの申し入れがあった.数年前なら時間的・精神的にやってやれないことはなかったのだが(仮定法過去完了),現在は物理的に不可能なのでそう申告するしかない.

◆今日はローストビーフを焼くことにしたので,お供には県内の結城にある蔵元〈武勇〉の純米にごり「活性諸白酒」を開栓.盛大に吹き上がる炭酸ガスをコントロールするのもまた楽しみのひとつ.もちろん,四合瓶は空っぽにしないといけない.活性にごり酒は飲み切るのが掟.

◆[蒐書日誌]Michael J. Crawley『The R Book, 2nd Edition』(2012年12月刊行,Wiley, Chichester, ISBN:978-0-470-97392-9 [hbk] → 版元ページ).注文しないと! 初版は:Michael J. Crawley『The R Book』(2007年6月刊行,John Wiley & Sons,Chichester, viii+942 pp.,US$ 110.00,ISBN:978-0-470-51024-7 [hbk] → 版元ページコンパニオンサイト[データファイル]).

◆夜遅くなって,冷たい雨が降りだした.

◆本日の総歩数=11359歩. 朝○|昼○|夜△. 計測値(前回比)=93.6kg(−0.3kg) / 29.6%(+0.2%)


9 april 2013(火)※日ごとに寒暖が入り乱れる

◆午前5時起床.気温は5.5度.ひんやり早朝.からりと晴れて朝日が上る.昨日も今日も入学式があるので,つくばセンターあたりが親子連れで華やいでいたのか.観音台は薄雲のベールが一枚かかっている.明け方の最低気温は3.8度まで下がった.午前8時の気温は9.7度.風が止んでいるので寒さはぜんぜん感じない.新年度なので “森” の入口ゲートを少し模様替えした. “森の中” はぜんぜん変わってません.

◆午前の┣┣" 撃ち —— さる企画書の査読レポートを書き終えて返信完了.肩が凝るな.

◆薄曇りの昼休みは18度の暖かさだった.いつもの観音台徘徊.葱畑の畝の間を大きなキジがけたたましく鳴き走り,薄日の差す空高く揚げ雲雀のさえずり.気の早い田んぼはすでに灌水が始まっていた.今日のお昼は〈おはん〉でぼっちランチ.限定五食のアジフライ定食をいただきました.アジフライ二枚にウスターソースを.アジフライはひさしぶりかも.

◆[欹耳袋]読売オンライン「若手研究者に研究・生活費を助成…ロッテ財団」(2013年4月9日).5年間で生活費を含めて「7,500万円」ってスゴくない? 年額1,500万円でしょ.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 今週から東京農大の講義「実験データー解析概論」が始まるので,講義サイトのリニューアル,初日のハンドアウトと出席カード,そして高座スライドとRデモの確認など.プリントアウトの失敗大杉…(orz).

◆今日は昼下がりに気温がぐんと上がり,最高気温は午後3時すぎの21.2度.夕方になっても南風がまだ強い.

◆本日の総歩数=11266歩. 朝○|昼○|夜△. 計測値(前回比)=93.9kg(−0.5kg) / 29.4%(+0.2%)


8 april 2013(月)※春の嵐は吹き返しの余韻が

◆午前5時前起床.晴天の夜明け前.気温は9.1度.西風強め.雲ひとつない青空の観音台は西風が吹き抜ける.近景も遠景もクリアに見えるのは週末の “春の嵐” で塵ひとつなくなったからだろう.午前8時の気温は11.9度.しかし,風が強いので体感気温はずっと低い.

◆[欹耳袋]Heitor Villa-Lobos: "Bachiana Brasileira nº 5" Antonio Martín Acevedo, cello / Marisa Gómez, guitar [YouTube] .通常はソプラノ独唱をチェロ軍団が伴奏するという形式だが,これはギターを伴奏にしてチェロが独奏するというめずらしい演奏.チェロは人声だ.

◆[蒐書日誌]伊勢田哲治・戸田山和久・調麻佐志・村上祐子(編)『科学技術をよく考える:クリティカルシンキング練習帳』(2013年4月15日刊行,名古屋大学出版会,名古屋,xiv+290 pp., 本体価格2,800円,ISBN:978-4-8158-0728-3 → サポートサイト版元ページ).本日着便.ご恵贈どうもありがとうございました.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 昨夜のうちに,とりあえず,ナショジオのインタビュー原稿チェックはすませておいた.しかし,まだ画像の有象無象が残っている(orz).リクエストのあった画像ファイルを探索するという単純なお仕事.

◆[欹耳袋] 系統樹思考を教えるハードルは分岐図の “解釈” にあり —— Brenda C. Phillips, Laura R. Novick, Kefyn M. Catley, and Daniel J. Funk 2012. Teaching Tree Thinking to College Students: It’s Not as Easy as You Think. Evolution: Education and Outreach, 5(4): 595-602, December 2012. [abstract] / [pdf : open access].「系統樹思考」を教えるのは実はタイヘンで,著者らの調査によれば,分岐図(cladogram)は間違い(単系統群のカウントと多分岐の解釈)を誘発しやすいという点で「cognitively opaque」であるとのこと.

彼らの指摘は,系統発生の視覚化ツールとしての「分岐図」が,伝統的に用いられてきた「系統樹」を抽象化した概念であることを考えれば十分に納得できる.通常の系統樹は離散数学でいう「X-tree」に相当するグラフ概念だが,分岐図はすべてのシングルトンを末端ノードにもつ「n-tree」.X-tree は認知的に “透明” だが,n-tree は “不透明” ということになるのかな.もうひとつ認知的な問題があるとしたら,ダイアグラムの「枝」の意味.系統樹の枝はOTU+HTU集合内の祖先子孫関係を意味するが,分岐図の枝はOTU集合の冪集合における包含関係の半順序関係を示す.祖先子孫関係の方がきっと認知的に理解しやすいだろう.分岐図と系統樹の「cognitive opaqueness」のちがいがどれくらいあるのかを調べるときっとおもしろいと思う.

—— Cf: 著者のひとり Laura R. Novick のウェブサイト〈Research on Evolutionary Diagrams〉.この研究グループは系統樹思考の「教育」に関連してアウトプットがほかにもいくつかあるようだ.

◆ “春の嵐” は通り過ぎたはずなのに,風速20メートルの西風が吹き荒れる観音台.農林団地の桜並木はみずみずしい葉桜,国道408号沿いのフウノキも若葉が萌え出ていた.午前11時の気温は15.7度.日差しがまぶしすぎる.昼休みは引きこもり.

◆[欹耳袋]The End of XP —— NHK NewsWeb「“XP”サポート終了で注意呼びかけ」(2013年4月7日).ワタクシの高座用XPマシンも何とかしないといけませんな.

◆午後の┣┣" 撃ち —— かつての農水省国研では,統計計算するのにお金持ちの研究員は「タイガー計算機」が使えたが,外部から来た統計研修生は朝から晩まで “手計算” と対数表のみでひたすら計算しまくっていたらしい.また,東大に大型計算機が入る前(1960年代)の工学部計数工学科では,研究上のデータ解析では,ひたすらタイガー計算機を回し続けたらしい(実話).そのタイガー計算機の実物あるいは写真がどこぞにないものか.タイガー計算機の実物は農環研でもかつて見たことがあったような.東大農学部の生物測定研にもなかったかな.とつぶやいたら,灯台下暗しで,農環研の来賓室にあるらしい.組合交渉のときしか入ったことがないのでほとんど記憶がない./そんなこんなでナショジオのインタビュー記事の本文修正と使用画像ファイルの件はおしまい.よろしくよろしく./┣┣" 飼育場を一時的に(あくまでも一時的にだけ)空っぽにするシアワセおやつタイム.

◆[欹耳袋]Togetter -「相関関係と因果関係をごっちゃにしないために」.この間違いをついつい犯してしまう “認知心理的” な背景要因を知りたいな.

◆本日の総歩数=4868歩. 朝○|昼○|夜△. 計測値(前回比)=94.4kg(−0.2kg) / 29.2%(+0.4%)


7 april 2013(日)※春の嵐で初夏の陽気が到来

◆午前6時起床. “春の嵐” は夜中のうちに通りすぎたようだ.気温は15.3度.真っ白な靄に包まれる竹園.水分たっぷり. 今回の“春の嵐” はまだ第一楽章が終わっただけで,いまの緩徐楽章を経て,その後フィナーレが続くらしい.夜中の風雨はかなり強かったようで,ベランダがまだ水浸しになっていた.午前7時,靄は晴れ,空も明るくなってきたのだが,油断するなとのこと.髪の毛が伸びすぎたのでさっぱりと切りたいんだけど身動き取れない.ときどき,雲間から朝日が差し始め,午前8時には陽光がさんさんと降り注ぐ.気温20.0度と暖かすぎる.南風が急に強まってきた.午前10時,よく晴れ上がり気温は22.1度.南風が吹き荒れている.ベランダがカオスにならないように再処置.午前11時,23.8度.再び瞬間風速20メートルの南風が吹き荒れる.砂塵嵐にならないのは前夜の雨のおかげだろう.お昼すぎにクレオまでお買い物.初夏のような日差しで,センター広場あたりは半袖姿の通行人がちらほら.雲の表情も夏空のよう.気温は23.8度まで上がってきた.南風強すぎる.

◆[欹耳袋]Adolf Naef 関連新着論文ふたつ ——

◆一日にして季節は変わる.昼下がり,南風はなお強く,桜の花が舞い散るどころか,枝ごとちぎれて路上に散乱している.吹き返しの南風は瞬間的に風速20メートル超で,ベランダのサンダルはもちろん, “春” そのものを含めて,あらゆるものを吹き飛ばしている.初夏のような日差しで,つくばセンター界隈は半袖姿の通行人がちらほら.雲の表情もまるで夏空のよう.気温は昼前に24.2度まで上がった.つくばセンターあたりのペデストリアンデッキは,新緑がまぶしくなった.午後になってきたの方角に黒い兇雲が湧き上がってきたが,雷雨が襲来するのだろうか.埼玉東部から茨城西部にかけて雷雲が発生しているらしい.遅めのランチは竹園〈ベンベラ〉にて「豚そぼろ旨味トマトラーメン」と「つるんこ水餃子」を.旨っ,美味っ.

◆[欹耳袋]こ,これはスゴイ!:ototoy「5万年におよぶ音楽の歴史を7分で見渡せる動画が登場」(2013年4月5日).怒涛のスピードでスペイン語が音楽史を描き出し,それとシンクロしてその時代の “音” が鳴り響く.

◆“春の嵐” を境目にしていっぺんに初夏が到来したようだ.午後3時ころ,西方から兇雲接近.「雨のカーテン」が波打っているのが見えるんですけど…….そうこうするうちに,雨がざあざあ降りだした.真夏によくある “夕立” みたいな驟雨.およそ一時間ほどで雨雲の中心は通り過ぎたようだ.遠雷の轟く夕方の空がざわめいている.東を見やれば虹の根元が残っている.その後もまたにわか雨.落ち着きのない空模様の一日だった.

◆本日の総歩数=4197歩. 朝○|昼○|夜△. 計測値(前回比)=94.6kg(+0.5kg) / 28.8%(−0.7%)


6 april 2013(土)※またもや春の嵐が迫り来る

◆午前6時起床.からっと晴天,昇る朝日がまぶしすぎる.気温は12.4度.東から微風.で,ほんとうにこれから “春の嵐” が襲来するのだろうか.朝から穏やかな空模様で,雨はその気配すらない.何も知らなければ「絶好の行楽日和」だ.それでも,しだいに雲が広がり,南風が強まってきた.午前8時の気温は17.9度.午前10時,気温はすでに20度を超え,南風が瞬間的に10メートル.曇りときどき晴れ.いまのところ空は明るい.

◆[蒐書日誌]昨日の車中読了本 —— 井出彰『書評紙と共に歩んだ五〇年』(2012年12月25日刊行,論創社[出版人に聞く・9],東京,viii+178 pp., 本体価格1,600円,ISBN:978-4-8460-1197-0).「図書新聞」の編集長が語る戦後日本の出版業界と書評業界の有為転変.インタビュアーは小田光雄.一方的なモノローグではなく,緊迫感のあるダイアローグ.日本の出版業と「書評メディア」の現状に切り込む.オススメ.1960年代の左翼系出版社の動向とそれを支えてきた個人の足跡が語られる.由良君美や山口昌男がほんのちょい役で登場したりする.「総会屋出版社」は初耳,『本の雑誌』に対する批判的視線が興味深い.本について論じる「書評」のけっして明るくない未来が述べられている:

  • 「いつの頃からか、新聞をはじめ、かなりの雑誌にも書評欄が設けられるようになった。たいていは五百字、六百字のものである。そして、これが書評だと思いこまれるようになってしまった。これらは書評ではなく紹介なのである。簡単に外観だけ、うわべを舐める程度に紹介するだけだ。これは、今日の日本文化の有り様と対応する。肝心の中身に分け入って論じられることはない。またそのスペースもない」(p. 168)
  • 「当時はオーバーにいえば、在野の人もアカデミズムの人間もみんながそれなりに身体を張り、わずか三、四枚の書評原稿に生活や思想をこめて書き、それが文体にみなぎっていた。」(p. 138)

全国紙の書評欄について:

  • 「まず最初にくるのは書評枚数の問題で、四百字二枚弱程度で、どのような本でも書評するというのは無理がある。『図書新聞』の場合、前は四枚だったけど、あるときから本によっては五枚から六枚にしている。それでないと独立した書評とはいえず、二、三枚では帯文か推薦文の延長にすぎない。」(p. 151)
  • 「全国紙は書評委員制にほぼ統一されてしまった。そうなってしまうと,著者と書評担当者の組み合わせの面白さは消えてしまうと断言してもいい。結局のところ、固定した仲間内で順番に書評を書いているわけだから、これは多くの人の目にふれる書評であり、開かれていなければならないにもかかわらず、きわめて閉鎖的なことを意味している。」(p. 152)
  • 「だからこの本に対してはあの人に書いてもらおうという書評紙的スタイルでやっているのは『東京新聞』だけになってしまった。」(p. 153)

日本における書評文化の現状について:

  • 「それにもっと実感するのは書評文化が成立していないということだね。」(p. 158)
  • 「読書好きの日本人といわれながらも、実は雑誌が主で、必ずしも書籍を意味しておらず、出版市場もそれに対応するもので、新刊の単行本の書評紙を支える読者層は確立されていなかったということになるのかな。」(p. 160)

確かに,去年,アビ・ヴァールブルク[伊藤博明・加藤哲弘・田中純(訳・解説)]『ムネモシュネ・アトラス』(2012年3月30日刊行,ありな書房[ヴァールブルク著作集・別巻1],東京,765 pp., 本体価格24,000円, ISBN:978-4-7566-1222-9 → 書評版元ドットコム)を書評(図書新聞2012年6月16日号)したときは2000字ほど書かせてもらった.2004年にもダーウィン関連本の書評を『図書新聞』に出したが,そのときも同じくらい書いた.

—— 「書評」そのものについてのワタクシ自身の考えは:三中信宏「書評ワールドの多様性とその保全について」(2011年5月5日)に書いた通り.

◆[欹耳袋]Nature Editorial | A record made to be broken | 3 April 2013.東北大学の研究不正問題と関連づけて./Chikirinの日記 for DU「 研究者・勝負師・芸術家」(2013年4月5日).

◆春の嵐が迫る昼下がりの┣┣" 撃ち —— 新年度になってメーリングリストのアドレス変更要請┣┣" が散発的に着弾する.ふと気がつけば「新規5頭」が受信箱でのたうっている.┣┣" ども一網打尽.だいぶ前から「不配連絡メール」は自動的にゴミ箱送りにしている.昔はひとつひとつ対応をしていたこともあったが,今ではもうムリ.投稿のたびに数百通の不配連絡メールが積み上がる./来週金曜から東京農大(世田谷)での生物統計学の講義が始まる.ハッシュタグ #NodaiStat を半年ぶりに再起動しないと.

◆[蒐書日誌]田中祐理子『科学と表象:「病原菌」の歴史』(2013年3月31日刊行,名古屋大学出版会,名古屋,本体価格5,400円,ISBN:978-4-8158-0727-6 → 版元ページ).「「では細菌もそのとき誕生したのか」 との問いに、どのように向き合うのか」- いや,細菌は昔から “あった” でしょ.

◆午後2時過ぎ,空が暗くなり,雨がぽつぽつ降ってきた.いよいよか.ベランダの防風措置完了.夕刻,南風にあおられて雨がベランダに侵入してきた.まだ本降りではないが,あの「来るぞ来るぞ」感が亢進している.本日の自宅在庫状況:茨城〈郷乃譽〉24BY純米吟醸(黒吟)あらばしり無濾過生々/島根〈王祿〉24BY超辛純米無濾過生春季限定出荷仕込み第4号/佐賀〈七田〉24BY純米おりがらみ無濾過生/広島〈竹鶴〉23BY純米にごり(常温).

◆晩ご飯は掘りたての筍と肉じゃがを食べよう.となると,〈七田〉かな.すっきり微炭酸の爽快さ.麹米は山田錦で,掛米はレイホウ.夜になって風雨はますます強まってきた.

◆本日の総歩数=0歩. 朝○|昼○|夜△. 計測値(前回比)=94.1kg(+0.2kg) / 29.5%(+0.1%)


5 april 2013(金)※三十年をさかのぼる八重洲

◆午前6時,よろよろ起床.うう…朝日がまぶしい.誰も飲み過ぎてはならぬ.観音台.午前8時の気温はすでに15.0度という暖かさ.昨日は最高気温が22.3度まで上がったが,この分だと今日もそれくらいになるのかな.朝イチの BGM は「Villa-Lobos を勝手に聴く会」の続き.Chôros no. 1 のギター独奏から始まる.Bachianas Brasileiras no. 9(ア・カペラ合唱版)は〈ブラジル風バッハ〉のなかでもっとも “バッハらしい” 作品かもしれない.no. 8 のオーケストラの表や裏で独楽鼠のように駆けまわるシロフォン.総譜を一度見てみたいものだ.

◆[欹耳袋]Zakzak「有名進学校、競争激化で“生徒リストラ”拡大 華々しい成果に潜む闇…」(2013年4月3日).高等学校に何一つ期待してはいけない.学校から得られるものは何もない.自学あるのみ./読売オンライン「学生7人逮捕の国立大、対策に「効果あるのか」」(2013年4月5日).「「だらしない身なりや態度で、学生をしつける資格のない教員も一部にいる。まずは教員が襟を正すべきだ」との声も上がる」.あはは.服を着てるだけマシと思わせないと.今回の件で山形大の「だらしない身なり」のセンセイたちに厳格なる “学内ドレスコード” が強制されたりした日には目も当てられない.

◆午前の┣┣" 撃ち —— ┣┣" 撃ちリストを絶讃更新中.「出入りが激しい」と書きたいところだが, “出” はなく “入” ばっかり…….その間にも新規原稿┣┣" 一頭ご到着.手厚くもてなさないと./天久保からのご恵贈感謝!:「かはくトランプ:系統広場の生き物たち」「日本藻学者年表(2012年版)」などなど./「日本の生物学者」名簿で隣り合っていたのが縁?になったのか,とある雑誌で予定されている “そのお方” の特集企画に関係することになりそう.

◆「Villa-Lobos を勝手に聴く会」はやっと幕が下りた.CD全7枚,通しで聴き続けて9時間:〈The Complete Choros & Bachianas Brasileiras〉.ヴィラ=ロボスさん,作曲家というよりは,どこぞのギャングの大親分みたいな感じだな.ヴィラ=ロボスのギター音楽に関するフロリダ州立大学音楽学部の学位論文が公開されている.

◆お昼休みの観音台は春ではなく初夏の日差し.午後1時の気温は19.4度まで上がっている.農林団地は桜吹雪なう.暖かな東風に乗って桜色の渦が巻く.

◆[欹耳袋]ウィスキーの王者 —— 朝日新聞デジタル「世界最高のウイスキー「完璧な均整」 鹿児島の本坊酒造」(2013年04月2日).Cf: 本坊酒造のウェブサイト.しかし,コンテスト全体の結果の方がおもしろいかも: World Whiskies Awards 2013 .シングルモルトの王者「Ardbeg Galileo」っておいしそう.

◆午後の┣┣" 撃ち —— とある審査案件にケリをつけて,立川に審査結果を発射だん.もう一つの審査は後回し(すでに “負のネルー値” が付いている).

◆[欹耳袋]MSN産経ニュース「東京・神田の「山の上ホテル」屋上から出火、物置の一部焼く けが人なし」(2013年4月5日).先日,すぐ近くの神田〈薮そば〉が焼けたが,本館に延焼しなくてよかった.とある大出版社は草津温泉にカンヅメにしてくれた.別の某大手出版社は「原稿が書けなければいつでも山中湖に隔離できます」と.しかし,山の上ホテルへのカンヅメの話はどこからもまだないな.しかし,そーいう夢のような「カンヅメ話」よりも,独房や地下牢での対面執筆とか,車中での対面執筆とか,もっと切迫した事例の方がはるかにはるかに多い.

◆背徳の八重洲ナイト —— 午後5時過ぎ,つくば駅.今日もまた都内背徳ナイトへ出撃.今夜は八重洲を攻めるん〜.東京駅の八重洲方面は数年ぶりに歩いたが,八重洲地下街の古書店が二つともなくなっていたことにショック.〈リカーズハセガワ本店〉で「Ardbeg Galileo」の現物をチェック.午後7時,八重洲ブックセンターの裏手にある中華料理店〈南天玉〉に入る.今夜はほぼ三十年ぶりに再会する東大オーケストラ同期会.参加者は9名.何年会わなくてもきちんと判別できるのは “Gestalt” が刷り込まれているからにちがいない.もちろん,集まった全員がすでに50代なかばなので,たどってきた人生はそれはそれは十人十色.「年齢」という要因は,たとえ潜在変数であったとしても,その波及効果は絶大だ.よく生きてきたなあ.午後9時すぎにお開き,つくばに帰り着いたのは午後11時.健康的な夜だった.

◆[欹耳袋] またしても “春の嵐”がやってくる —— tenki.jp 「嵐の備えはきょうのうちに」(2013年4月5日).「樹木が根こそぎ飛ばされ、走行中のトラックが横転するくらいの風が吹くおそれも」と言われても緊迫感がイマイチないのは “低気圧” だから.いくら「バクダン低気圧」と言われても,しょせんは “低気圧” だからと甘く見てしまう.はっきり「季節はずれの巨大台風」と言えばもっと緊迫感が伝わるだろう.名称はともかく,南からの暴風が吹きまくりそうなので,帰ったらベランダの防風対策をしっかりしておかないと.

◆本日の総歩数=16979歩. 朝○|昼○|夜×. 計測値(前回比)=93.9kg(0.0kg) / 29.4%(0.0%)


4 april 2013(木)※春の嵐の翌日は青空の本郷

◆午前5時前起床.昨日の “春の嵐” が通り過ぎ,今朝はすっきり晴天.午前5時の気温は5.3度まで下がり,ひさしぶりにひんやりしている.いまちょうど日の出が始まった.暖かな日差しが降り注ぐ観音台.午前8時の気温は14.4度と早朝の最低気温4.1度から急上昇している.空を見上げれば青空,散り始めた農林団地桜並木に呼応して,地面の桜色が濃くなっていく.

◆[欹耳袋]「文字錯視」の世界 —— 新井仁之の錯視科学館〈文字列傾斜錯視 作品集〉.「図形錯視」ならば,たとえば有名な〈北岡明佳の錯視のページ〉にたくさん錯視作品が公開されている.しかし,図形だけではなく文字にも錯視があるとは知らなかった! 漢字の横線が下に傾いたり上に傾いたり.おお,「化学同人」も傾いているぞ.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 今日は出張日なので出勤簿にハンコを押す必要がない.つまり,ワタクシは居室にいても “いないことになっている” ので,日常┣┣" を送り込まないように.静かに翻訳を進めるのみ.

◆Villa-Lobos を勝手に聴く会 —— 朝イチの BGM は,昨日の続きで,Heitor Villa-Lobos の Bachianas Brasileiras no. 5.Donna Brown のソプラノがとても艷やか.春らしい.続く no. 4 はピアノ独奏バージョン.フルオケ版とはぜんぜんちがって聞こえる.このピアノソロがあまりに錯綜していて,アタマの中を引っ掻き回された感じ.続く no. 6 は一転してフルートとファゴットの静謐なデュエット.すばらしい.続いて,Bachianas Brasileiras no. 1 のチェロ軍団なう.Bachianas Brasileiras no. 2.冒頭のサックスとトロンボーンがなまめかしすぎる.朝聴く曲ではないな.Bachianas Brasileiras no. 3 はピアノとフルオケ.第二楽章のファンタジアが美しい.ピアノとオケがフィナーレで荒れ狂う Bachianas Brasileiras no. 3 が終わり,続いて緩徐な no. 4 へ.Bachianas Brasileiras no. 4 やっぱり最後は荒れ狂った.ここまできたらどうせだから no. 7 に突入しよう.Bachianas Brasileiras no. 7 もフォルティッシモの残響を残して終わった.さて,今日の午前中の「Villa-Lobos を勝手に聴く会」はそろそろお開きだ.本郷に出撃するぞ.

◆温泉達人会(編著)『温泉達人会・Volume 06 - 2012』(2012年11月30日発行,温泉達人会事務局/栞文庫,東京,96pp., 本体価格700円,ISBN:978-4-9906360-1-2).井澤俊二の記事「青森(ちょこっと秋田)はしご湯めぐり」(pp. 59-70)を読んでいて,津軽・湯の沢温泉郷にあった三軒の旅館「秋元温泉」「なりや温泉」「でわの湯・湯の沢山荘」が全部廃業してしまったと知り,ガク然としている.温泉地が丸ごとひとつなくなってしまった.

◆[欹耳袋]〈裏 RjpWiki〉から三連発〜 —— 「なぜ統計学が最強なのか 2013/3/30(123)」その前フリがあった:〈裏 RjpWiki〉「中澤さんは温厚なコメントを付けているが」 /とりあえず「R-3.0.0バイナリー公開」情報は見なかったことにしよう.あ,Windows 版だからこっそりインストールして放置すればすむ話か.

◆青空が広がるつくばセンター.正午前の気温は20.2度と春らしい暖かさになった.正午過ぎTXに乗る.これから本郷へ.農学部の進学ガイダンス(学部と大学院)に出席する.弥生キャンパスに進学されるみなさん,自分だけの “生きる場所” を早く見つけましょう.TX車内は冷房.午後1時半,弥生キャンパス.都内は早くもお昼前に21.4度まで気温が上がっていたのか.日なたが暑かったのも当然だ.半袖シャツ姿の通行人もちらほら見かけた.午後2時から本日の用務であるそろそろ農学部進学ガイダンスの会場へ.例年通り専攻に分かれた個別ガイダンスなのでこじんまりしている.午後2時からまずは前半戦の大学院専攻ガイダンス.顔見世御挨拶みたいなもんなので,さくっと終了.もちろん,事務的なお話は続いて延々と続くのだが,教員はささっと退場.後半戦の学部進学生向け専修ガイダンスは午後4時前から始まる.オーディエンスはちがっても内容はさっきと同じ.これで今日のお勤めはおしまいかな.いやいや,午後5時半から安田講堂下の中央食堂にて農学部全体の歓迎パーティがあるぞ.

◆本日の総歩数=11404歩. 朝○|昼−|夜×. 計測値(前回比)=93.9kg(+0.3kg) / 29.4%(−0.2%)


3 april 2013(水)※春の嵐に桜花も散り果てる

◆午前5時前起床.風雨.西から巨大な雨雲が次々にやってくる.風雨が強まる観音台.本降りの雨が北東からの強風に煽られてカーテンのように波打っている.そこかしこの水たまりが桜色に染まってきた.午前8時の気温は13.3度.Lorenz Oken 著作集をゲットしないといけない.おお,これはお買い得!ポチッ.Dresden の古書店から折り返し発注受領の返信あり.「Vielen Dank für Ihre Bestellung」と書かれるとこちらの方が居住まいを正してしまう.午前9時過ぎ,横殴りの風雨.夜明け前にベランダの鉢植え類を退避させておいてよかった.

◆[欹耳袋]生きるすべ「朝日の社説氏の考え、ずいぶん違う」(2013年4月2日).「草の根の学問はずいぶん違うものなのですよ」「その草の根が日本では枯渇しつつあるのではないでしょうか」

◆午前の┣┣" 撃ち —— 前年度の個人業績評価の報告書がまだ完了にならない.事前に所内データベース登録→研究者が各自マニュアルで報告書転記→ライン経由で提出→修正事項が次々に発覚(イマココ).農環研はけっしてヒマではないはずだが……(ぼそ)./農環研5階エレベーター近くで雨漏り.足元注意.施設担当に連絡.すぐ対応してくれたのだが,雨漏り緊急処置にしてはとても大がかりになっている.建物の躯体そのものの裂け目づたいに雨漏りしているので,どうしようもないんだけど.

◆そんなこんなでもう午前中がオシマイになってしまった.┣┣" 箱は空っぽにしたのだが,外は吹き降りの荒天.窓ガラスを叩く雨滴.お昼休みの徘徊どころではない.自主的禁足令発令.お昼休みの BGM は Heitor Villa-Lobos の〈Chôros〉全曲.John Neschling / São Paulo Symphony Orchestra.正午過ぎには20メートル超の強風が吹き荒れる.予期しない “春の嵐” になってしまった.午後2時過ぎ,西の方からだんだん空が明るくなってきたようだが,雨はまだ降っている.強風はもう吹いていない.ギター独奏のための作品〈Chôros no. 1〉は名曲.午後3時,雨はやっと上がったみたいね.

◆[欹耳袋]農環研ウェブ高座 〈農業環境のための統計学〉の連載第7回までのアクセス集計が出た.第7回がスタート直後から飛ばしてる.連載開始からの累計で一万アクセスを越えている.ありがたやありがたや.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 強風に乗って突入してくる┣┣" を迎撃する午前中.外は台風のような風雨になってきた./来月の某学会大会が東北地方のとある温泉で開催される.これはもう行くしかないと固く固く決意しているのだが,問題点がひとつ浮上してきた.学会事務局が推奨している宿泊先が “純和風旅館” という問題だ.温泉地で純和風旅館なら言うことなしだと考えるのは「行楽」の場合だけ.純和風の温泉旅館は「一室複数客」がデフォルト.今回の場合「一室五名」宿泊ならば一泊朝食付きで約九千円で泊まれる.しかし,「一室一名」だと宿泊料は二万五千円超にはね上がる.同じ研究室メンバーで合宿気分ならそれもまたOKかもしれない.しかし,単独参加しようとすると困ったことになる.一室一名使用するにしても温泉旅館に泊まって宿泊料オーバーの領収証を事務に出しても,まちがいなく “差額自己負担” が宿命.ワタクシ的には “私的温泉データベース” を駆使して,近くの別の宿泊場所を確保しようかと画策している.こういうのもまた学会のお愉しみということで./とりあえず,いくつかの┣┣" は春の嵐とともに通り過ぎたようだ.

◆[蒐書日誌]ビル・ハミルトン伝が着便 —— Ullica Segerstrale『Nature’s Oracle: The Life and Work of W. D. Hamilton』(2013年2月刊行,Oxford University Press, Oxford, x+441 pp., ISBN:978-0-19-860727-4 [hbk] → 目次版元ページ).長らく待たれていた William D. Hamilton の伝記.ハードカバー版はどこの国でも「temporally unavailable」だったが,本国のイギリスだけはちゃんと在庫があってよかった.即発注.参考:shorebird - 進化心理学中心の書評など「書評「Nature’s Oracle」」(2013年3月22日).著者 Ullica Segerstrale は生物学史家で,数年前に社会生物学史の大著:ウリカ・セーゲルストローレ[垂水雄二訳]『社会生物学論争史:誰もが真理を擁護していた(全2巻)』(2005年2月23日刊行,みすず書房,東京,x, 1-351, 9 pp. / vi, 353-725, 51 pp.,ISBN:4-622-07131-2 / ISBN:4-622-07132-0 → 書評/版元ページ:上巻下巻)を過去に出している.

◆西から空が晴れてきた夕方,雲間からのぞく夕陽がまぶしい.昼間の “嵐” がウソのような青空.撤収.帰り道,cocolith のように一面に桜の花びらが貼りついた車とすれ違った.農林団地の桜並木のようすが気になるが,明日からはイッキに散るのだろう.ベランダの防風措置が功を奏して,自宅の風雨被害はまったくなし.

◆本日の総歩数=3450歩. 朝○|昼○|夜△. 計測値(前回比)=93.6kg(0.0kg) / 29.6%(−0.4%)


2 april 2013(火)※春雨しとしと濡れる観音台

◆午前5時過ぎ起床.下界が濡れているが,雨でも降ったかな.曇り空.気温は8.4度.冷たい雨がしとしと降り続いている.天気予報では今日はずっと降り続くとのこと.だし巻き焼いてます.観音台は本降りの雨.午前7時の気温は7.9度.染みこむ肌寒さ.農林団地の桜は濡れて散り始めている.お花見シーズンもエピローグが始まった.

◆[欹耳袋]生きるすべ「日本発の論文数の低下 追記しました」(2013年3月30日)./Nature Specials | The Future of Publishing | 28 March 2013.科学出版業界に関するこの特集,いくつかの記事はすでに読んでいた.

◆午前の┣┣" 撃ち —— 年度をまたいだこの数日間に,ずいぶん多くの知人から異動の連絡をもらった.それ以上にメーリングリストのアドレス変更依頼が多いのだが.年度始めはそういう季節./業績評価票と業績報告書の改訂版を提出したので,この件に関してはおしまい.契約職員の事業コードも提出した./今月分の出張伺・兼業願・年休届・フレックス変更などをすべて提出し終わったところでちょうどランチタイム突入./ワタクシも ResearchGate を開設しようかなあ.

◆雨の昼休み.外は雨が降り続いている.こんな天気じゃさすがに花見客もいないだろう.傘をさしつつ周辺徘徊を小一時間.雨降る農林団地は昼休みとはいえ人も少なく,桜だけが春雨に濡れていた.個人的な好みとしては,カビ臭い湿った書庫の一番奥の誰も近づかないにちがいない一角にぽつんとある机と椅子がこの上なく居心地良かった@東大農学部図書館.

◆午後の┣┣" 撃ち —— 常盤台から届いた人事書類をつくる.これまた通勤経路の申告様式がじゃまくさいことを要求するので,交通手段は「徒歩+TX+JR+バス」,運賃は「貴大学で調べてください」と書いて返信だん./確かに,未返信(未処理)メールが受信箱に溜まっているというのはウチ&ソト的によろしくない.最近は速攻で対応するように心がけている:「かんにん,ぜんぜん書けてへんっ」「すまん,ころっと忘れてたっ」「ひらにひらにご容赦を〜」とすぐ返事することっ.これで受信箱は常時 “からっぽ” にできる.精神衛生上とてもよろし.試してみなはれ〜.

◆[欹耳袋]「R-3.0.0」がいよいよリリースされるようだ.R Developer Page には「April 3: RELEASE (3.0.0)」と.明日じゃん!しかし,過去に数々の “痛い目” に遭っているワタクシとしては,うはうは「R-3.0.0」に乗り換えるわけにはいかない.当分の間,統計高座では十分に枯れ上がった「R-2.15.3」を使い続けることになるだろう.最新版のRを MacBook Air に積んでいっては,実習中に大汗をかいた経験が何度もある.新旧バージョンを併置できるWindows 版ならいいのだが,Mac版は旧バージョンを “上書き” してしまうので逃げ場がない.ただし,MacPorts を使うと Mac OS X でも新旧併置ができるらしい.未体験ゾーン.

◆午後5時前,しとしと雨の中を撤収する.夕餉には最強納豆炒飯をつくった.納豆と生卵を菜箸を握りしめて死ぬほどかき混ぜる(=角が立つまで泡立てる)のがレシピの秘訣.味付けは納豆のタレと黒胡椒,そして仕上がり直前の濃口醤油のひとまわしのみ.意外なほどねばねばしない.

◆[欹耳袋]今日のグーグル表紙画像は「Maria Sibylla Merian’s 366th birthday」 —— キム・トッド[屋代通子訳]『マリア・シビラ・メーリアン:17世紀、昆虫を求めて新大陸へ渡ったナチュラリスト』(2008年9月22日発行, みすず書房, viii+309+xxxvi pp., 本体価格3,200円, ISBN:978-4-622-07411-3 → 目次版元ページ).この本,目の前の書棚に並んでいるが,読了した記憶がない…….ひょっとして “放置本” かもしれない.最後まで読まないと.

◆夜になって雨脚が急に強まってきた.今日はまだ花が見られても,明日の予想は風速30メートルの北風らしい.農林団地の桜なんかイチコロやな. ひとたまりもなく散り果てた桜色の地面をじっと “お花見” するしかないかも.

◆本日の総歩数=11254歩. 朝○|昼○|夜△. 計測値(前回比)=93.6kg(−0.7kg) / 30.0%(0.0%)


1 april 2013(月)※喜べ,まだ四月じゃないぞ

◆午前6時のろのろ起床.朝日がまぶしい「うう……」状態.しかし,そういう自業自得とは何の関係もなく,春めく暖かな観音台は日差しが心地よし.午前8時の気温は8.7度と,昨日の “最高” 気温6.7度をすでに上回っている.北寄りの微風.農林団地の桜はまだ見頃だが,気の早い何本かはすでに葉桜に移行しつつある.季節は移る.人事も動く.

◆[欹耳袋]本日公開 —— 三中信宏・農環研ウェブ高座 「農業環境のための統計学」 第8回 「記述統計学と推測統計学:世界観のちがい」 .たとえ同じデータを見ていても,背景の世界観がちがっているという話.単なる “集計” とパラメーターの “推定” とは問題設定が根本的に別々である.

◆新年度はじめの午前の┣┣" 撃ち —— 新年度の┣┣" が┣┣" 首を揃えている.あわわ.でも,みんな喜べ,今日はまだ「3月32日」だ!/メーリングリストの月例アナウンス./先月末に出した兼業申請書類の対面修正作業./本郷から新年度の大学院便覧がドサっと届いた.常盤台からも.ということは,近日中に非常勤出講予定のすべての大学から同じように分厚い便覧たちがドサドサっと研究室に届くわけだ.避難勧告./『行動生物学辞典』のゲラが返ってきた.「よくわからないので書き直してください」って…….いわゆる reject っすか? 原著論文とはちがって書籍や市販雑誌への投稿は “好き放題” 書けると誤解している向きは深く懺悔して悔い改めるように.ワタクシの経験では担当編集者による reject や校閲部による major revision の要求は日常茶飯事である./新年度の月始めなので,今月分の出張伺・年休届・兼業願・フレックス変更などなどを提出しなければならない(棒読み)./新年度ということで,方々の研究所の異動ビラがばさばさ降ってくる.

◆[欹耳袋]榎木英介「労働契約法改正は朗報か」(2013年4月1日) /茨城新聞ニュース「猶予2年 学園都市公務員宿舎2500戸廃止」(2013年4月1日).

◆冬みたいな昨日からは想像できない暖かさ.正午過ぎの気温は14.3度まで上がり,南風が吹きわたる観音台.お昼休みの “プチ出家” を小一時間.

◆[欹耳袋]archief voor stambomen -「Pop Chart Lab のインフォグラフィクス集(系統樹・系統ネットワーク) 」.〈Pop Chart Lab〉は,ビートルズの作品,台所用品,野菜,コーヒーなどなどさまざまなオブジェクトのインフォグラフィクス(曼荼羅?)を製作販売しているサイト.見ているだけで楽しい.

◆エイプリルフールの午後の┣┣" 撃ち —— 著作権教育研究会から『分類思考の世界』が入試出題されたとの連絡あり.許可返信.大学入試問題(国語)として「出題者が作問したくなる箇所」は意外に限られているようだ.大学入試問題として作られた設問を原著者が正しく解けるとはまったくかぎらない.「傍線部に関して著者はどのように考えているか答えよ」なんて設問はサイアク.著者は何にも考えてないって(おいっ).入試の出典元と実際の入試問題は「別の作品」と考えていただいた方が著者としては気が休まる.真剣な受験生が受験会場でワタクシの文章をにらみつけているかと思うと,枕を高くして寝られない.ましてや,それが元兇で「落ちた」とか思われた日には極楽にもう行けない…….たかが数ページの大学入試問題で「著者の気持ち」なんかわかるはずがないし,そもそも「著者の気持ち」はその文章のどこにも書いてないかもしれないし,ひょっとしたらブログやツイッターに書いてあったりすることもあるだろう!(笑)

◆夕方,しだいに雲が厚くなってきた.東風が涼しい.暗くならないうちにさくっと撤収.新年度最初の夜は久留米の〈庭のうぐいす〉の「鶯印のどぶろく」を開栓.アルコール度数6%.お米のヨーグルトを飲んでいるようなもの.ま,ソフトドリンクですな.奈良の〈金鼓〉の「濁酒」と同じく “食べる日本酒” あるいは “飲むごはん” .伊豆熱川から届いた干物をアテに今夜もちょいと一杯.

◆[欹耳袋]ダーウィン-フッカー書簡のウェブ公開 —— Natural Selections | 5000 letter images go online | 27 March 2013.Darwin Correspondence Project の〈Darwin-Hooker letters〉でウェブ公開されるという.そのうち300通はこれまで公開されなかったものとのこと.関連記事:PopSci | 300 Previously Unpublished Darwin Letters To Be Posted Online | 27 March 2013.

◆本日の総歩数=12299歩. 朝○|昼○|夜○. 計測値(前回比)=94.3kg(+1.0kg) / 30.0%(+0.4%)


--- het eind van dagboek ---


[sinds 19 april 2007]