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【書名】虫こぶハンドブック
【著者】薄葉重
【刊行】2003年6月20日
【出版】文一総合出版,東京
【頁数】82 pp.
【価格】1,200円(本体価格)
【ISBN】4-8299-2178-1
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【目次】
用語解説 6
 1.虫えい 7
 2.ゴール形成生物 8
 3.虫えいの形状とその表現 10
 4.虫えいの命名法 11

各論(126項目) 12

虫えいの観察・標本作製 75
虫えいの採集 75
幼虫の飼育 76
虫こぶ形成者名索引 78
虫こぶ名索引 80
参考文献 82

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【感想】
虫こぶ――昆虫や線虫あるいはカビや細菌が植物の葉や茎に侵入してつくらせる構造.グロテスクといえばグロテスク,でもブナハアカゲタマフシのように,文字どおり〈珠玉〉の虫こぶもある.一方で,ササウオフシのように水に落ちるとたちまち魚に変身したという民話があるほどなじみのある虫こぶもある.たとえていえば「粘菌図鑑」のような,身を引きつつ,指の間から眺めるというスタンスが期待される本だ.このコンパクトな本はフィールドガイドとして「虫こぶコレクター」(本当にいるのか?)にとっての必需品なのかもね.

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