● 2013年8月9日(金)方々でビールとヴルストの洗礼を浴びつつ日本帰国の途

◆フランクフルト発の成田行き全日空NH210機の乗客はほとんど日本人だった.往路フライトは隠しようもなく緊張感が漂うが,帰路は旅の終わりが見えているせいか,機内は穏やかな雰囲気に包まれる.

◆フランクフルトからの機中では,のちに数量分類学派を立ち上げた Robert R. Sokal 夫妻の前半生をたどった伝記本:Stefan Schomann『Letzte Zuflucht Schanghai: Die Liebesgeschichte von Robert Reuven Sokal und Julie Chenchu Yang』(2008年刊行, Wilhelm Heyne Verlag, München, 239 pp.+32 color plates, ISBN:978-3-453-15260-1 [hbk] / ISBN:978-3-453-64525-7 [pbk] / ISBN:978-3-641-03836-6 [ebook] → 情報版元ページ著者サイト)を読み進んだ.新しいヘニック伝と同様,この本にもプライベートな情報がいろいろ詰まっている.ソーカルもヘニックもドイツ人,マイヤーもドイツ人.生物体系学の “スピリッツ” はヨーロッパ大陸にルーツをもっていることを実感する.

◆来年のこと —— 次回の HennigXXXIII は北イタリアのトレントにある〈MuSe〉で開催されるとのこと.時期的には2014年の7月末あるいは8月半ばが予定されている.来年の夏休みはドロミテを見物に行こう.地の果てで開催される学会は魅惑的.日本から遠くはなれているほどベター.英語が通じなければなおベター.

◆午後2時半,約11時間のフライトののち,飛行機は成田空港への着陸態勢に入り,機首を下げ始めた.



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