● 2013年8月6日(火)森の中でワイルドなバンケットそしてドロナワの不夜城

◆Guten Morgen! 午前5時起床.曇り空.気温は17度と高め.雷鳴とともに雨が降ってきた.今朝もいつもどおり,午前7時に朝食をすませてから,会場のロストック大学に向かう.午前の午前10時の気温は23度.明け方の雨は止んで,今は晴れたり曇ったり.ときどき風が吹けば涼しいが,昨日よりも湿度が高いような.

◆Hennig XXXII は続くよどこまでも —— 今朝は生物地理学のシンポジウム〈Biogeography, Phylogeny, Conservation〉:

◆ランチタイムは Fellow meeting を別室にて.終わったのは午後2時近かった.夏日の午後は晴れ間と曇りが交互に通り過ぎていく.気温25度の夏日.再びスライド作成戦場の最前線に戻る.クレペリナー通りはいつもの賑わい.このあたり一帯は,いわゆる不夜城ではけっしてなく,平日でも毎日賑やかなのが健全といえば健全.

◆森の中のバンケット —— 午後4時過ぎ,ロストック市内を縦横無尽に走りまわる路面電車(Straßenbahn)に乗って郊外の森の中にある動物園駅(Zoo)で下車.市街地のすぐ近くにこんな豊かな森があるとは驚きだ.広大な動物園(Zoo Rostock)の敷地のいたるところに,檻や柵をできるだけ設けずに野生生物を “そのまま” 観察できるような工夫が凝らされている.

バンケット会場は森を抜けた一角にある新館オープンされた〈Darwineum〉という展示館.霊長類の観察サイトとともに生物進化の展示が常設されている.そこの食堂が会場だった.午後5時から開始ということだったが,一時間経っても二時間経ってもスタートの気配がない.ワルい人たちはかってに Rostocker Pils の大瓶を開けてはラッパ飲みし始めている.毎度のことなのでしかたがない.午後7時を過ぎてやっと “公式開会” とあいなった.しかし,とくに集まるでもなく,知り合い同士がわいわい飲み続けているだけ.

午後8時になってやっと毎年恒例の Steve Farris による Student Award の発表,そして シンガポールの Rudolf Meier によるバンケット・スピーチが始まった.しかし,公式イベントはこれだけで,あとはまたそれぞれが飲み続けるというあまり “体系的” ではない.ワタクシは切羽詰まった状況にあるので,午後9時すぎにおいとまして,ホテルに戻った.バンケットの翌日朝イチなんて最悪の番だと思う…….

◆さて,ここからが修羅場.午後10時過ぎにホテル帰還後はひたすらスライドづくりに勤しむ.日が変わっても終わる気配はまるでない.明日は朝イチの講演なので,逃げ場はまったくない.これは客観的に見てかなり厳しい状況だ. “良い研究者” はこういうええかげんなことをしてはならないという反面教師のようなことを真夜中に続けている.でも,やるしかない.

—— けっきょく午前6時半までスライドを30枚近くつくり続けてやっと完了.トーク時間は20分なので,分量的には問題ないと思う.あとは高座の “イメージング” をすれば何とかいけるだろう.何とかしよう.

◆本日の総歩数=17372歩



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