◆午前6時半起床.曇り.気温17度.やや肌寒い.こんな市街地でもときどき小鳥が飛んできてさえずっている.もちろん初めて耳にするツイートばかり.ブエノス・アイレスの週間天気予報(→ AccuWeather)を見ると,晴れれば最高気温は20度超になるようだ.最低気温は10度を下回る日もあるそうな.日々の服装が悩ましい.
◆[欹耳袋]東洋経済オンライン「学生結婚で3児の親に!ある理系夫婦の選択:東大出身カップルが愛情と敬意を注ぐもの」(2016年10月4日).
◆センテナリオ公園の池のほとりで —— 午前8時過ぎにホテルを出る.今朝は曇りときどき小雨.エスタド・デ・イスラエル通り(Ave. Estado de Israel)をてくてく下っていくと,そのままアンヘル・ガジャルド通り(Ave. Angel Gallardo)につながる.左手に見える大きな公園がセンテナリオ公園(Parque Centenario)だ.真ん中の池を中心とする円形の公園でどことなくつくばの松見公園みたいな趣.太極拳ならぬ集団朝運動中のグループがいた.
◆[欹耳袋]京都新聞「昆虫標本3万点、琵琶博に 滋賀の男性「ファーブル越えたい」」(2016年10月5日)※宮田彬さんの標本が寄贈されたとのこと.彼の『蛾類生態便覧』なんてもう手に入らないんだろうなあ.「宮田さんは08年から、これまでの研究をまとめた「九重昆虫記」を執筆し、9巻まで発行している。出版社の廃業で止まっているが、「全10巻だったファーブル昆虫記を超えたい」と続巻の出版を目指している」— そうだったのか.
◆今回の本務である Hennig XXXV が開催されるアルゼンチン自然史博物館(MACN: Museo Argentino de Ciencias Naturales “Bernardino Rivadavia” )はこの公園にある.MACN は今年創立200周年.ポスドクまで含めると研究スタッフは200名に達するらしい.今日も朝から恐竜を見にきた地元の小学生や幼稚園児たちの博物館見学ツアーがあったようで,オーディトリアムとなりの恐竜展示ホールに音程の高い歓声が響いている.このバックヤードには膨大な恐竜のコレクションがあるらしい.さすが南アメリカ.Cf: Discover the Dinosaurs of Argentina.
◆まずは参加登録.知り合いちらほら.Hennig XXXV 参加者はざっと見渡すかぎり100名あまりかな.会場のオーディトリアムは人口密度高し.最初のシンポジウムは Amniota phylogeny.今回もグローバル・データのレンタルWi-fiルーターを持ってきた.たいていの空港では電波の強いフリーWi-fiが使えるが,ホテルによっては無線Wi-fiの電波が細いこともあり,学会会場もダメなことが多いので,念のためレンタルすることにしている.しかし,電波が届くということは┣┣" もやってくるということだ.地球の反対側にまで飛び込んでくる┣┣" どもは防ぎようがなく,学会中にこまごま対応してしまうワタクシ.
◆[欹耳袋]ZDNet Japan「アップル、「macOS Sierra」の自動ダウンロード配信を開始」(2016年10月4日)※「macOS Sierraの自動ダウンロードを無作為にユーザーに提供していく予定だ」.
◆学会に出れば腹が減る.Hennig Society のワルい人々がランチに出撃する昼下がり.本日のランチは初日ランチは MACN 近くのレストラン〈Los Chanchitos〉へ.ブエノス・アイレス版食べログ(のようなサイト)では高評価なお店.ヒューストンで “事前練習” してきた成果があったようで,かの有名な牛肉の tira de asado(牛バラ肉のアサド)のプレートが目の前にどんと出てきても驚倒することはなかった.これで400〜500グラムくらいかな.ご当地ではごくふつーの量だそうだ.塩胡椒は控えめに調味されている.もちろん,日本の肉に比べて脂身は格段に少ないんだけど,それだけではなく,塩胡椒の味付けが少なめな点もたくさん食べられる理由なのだろう. “主食” が濃厚な味だときっと食べ続けられないにちがいない.赤身肉そのものを味わうにはいい調理のしかただが,脂身の多い和牛でも大丈夫だろうか.
◆向かいの Jim Carpenter のところに見るからにおそろしげな一品が運ばれてきた.牛肉500グラムのカツレツ milanesa.直径20センチのボードからはみ出るビフカツが見えないほどフライドポテトが山盛りに.全員が即座に写真を撮りまくる.食べろ食べろと Jim が言うので分けてもらった.asado もそうだが,この milanesa も牛肉の味を損なわないように塩胡椒は少なめ.巨大なサイズの割りにはたくさん食べられそうな気がした.これまた巨大なチキンソテーをすでに平らげた Jyrki Muona も「これならもっと食べられるぞ」と言っていた.
◆ちょうど昼下がりの時間帯だったせいか〈Los Chanchitos〉はほぼ満席だった.周囲を見回してもみんなかなりの肉を平らげていた.肉の食べ方のスタイルが日本とは根本的にちがうようだ.ワタクシ的には, “主食” のお肉よりも,むしろ付け合せのフライドポテト(papas fritas)に手を出すと “負ける” という確信がある(この量はただごとではない).いずれにしても,肉々しいがとても充実したランチだった(そりゃそうだろ).お肉が大好きなそこのアナタはすぐにアルゼンチンに行けば心の底から(腹の底から?)満足できるにちがいない.
◆初日が終わり,明日の講演スライドづくりをしないと(まだなのか?まだなのよ).
◆本日の総歩数=15,042歩