● 2016年10月3日（月）地球の裏側への旅の途中にテキサス肉食帝国で最終練習

◆正午前につくばセンターを出発した成田空港行きのバスは圏央道経由でひた走り，たった1時間で到着してしまった．ほぼ3年ぶりの海外出張だが，便利になったものだ．南下するにつれて雨は本降りになってきた．成田空港第1ターミナルの気温は27度超．かなり蒸し暑い．ユナイテッド航空のカウンターにてさっさとチェックイン．20.3kgの重量級スーツケースを預けたので身軽になって徘徊真っ最中．なんでこんなに詰め込んでしまったんだろうか．

◆とりあえず，保安検査所を突破し，出国審査をだまくらかしてゲートまで到達したところ．フライトまで逮捕されないようにじっとしている．今回利用するのは United Airlines．Houston 経由で Buenos Aires へ．Houston まで 10:05 かかり，トランジットの7時間をはさんで，さらに Buenos Aires まで 12:05 かかる．計30時間．地球のウラ側にたどり着くまでには時間が湯水のように消費される．

◆約11時間のフライトののち，Houston の「ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港」（IAH）に現地時間では午後3時過ぎに到着．とりあえず中継地点までたどりついたのでよかった．前半の長旅からやっと解放された．休む間もなく入国審査やトランジットの手荷物検査の行列に飲み込まれた．中南米へのUAハブ空港だからかスペイン語率高し．忘れないうちに備忘メモ：IAHでの入国審査はまず「アメリカ市民」か「ESTA入国者」で二分割，後者はさらに「VISA入国」か「非VISA入国」かで二分割されている．入国審査は完全機械化されていて，とてもラクだった．空港によって厳しさに有意差があるのだろうが，IAH は審査機械が十数台ずらりと並んでいて，パスポート写真と指紋画像だけ撮られてすぐに解放されるので，とてもスムーズに列が消化されていた．もうひとつ，IAH にはフリー WI-fI が「ない」という事前情報だったが，まったくそんなことはなかった．「Free Airport WIFI」が空港内のどこでもつながるのでこれまたとても快適．ただし，「テキサス英語」はぜんぜんわからない．

◆ワタクシ個人的な問題がひとつあるとしたら，Buenos Aires 行きのフライトまでの6時間あまりをどう過ごすか．講演スライドをせっせとつくりなさいとの “天の声” が聞こえる．UA の “とても上質な” 機内食のおかげでしばらくは何も食べる気にならない．

◆ここは大きな空港なのでターミナル間を電気自動車が頻繁に走っていて，空港内をうろうろ探検しているとときどき轢かれそうになる．おお，これがパパ・ブッシュか．在任中に清廉潔白な政治家であり続けると，空港や空母にその名が付くということ．ヒューストンは初めてなので，〈Real Food〉のバーベキューだの〈Pappadeaux〉のシーフードだのといろいろ目移りしているけど，一方でいったい誰がどーいう状況で買うんだろうかというこういうおそろしい食べ物もあった．最初は「りんご飴」かと思ったら実は「チョコりんご」だった．

◆IAH のなかでも「Cエリア」は　とりわけ美味しい店がそろっているらしい．そのCエリアでもとくに人気があるという〈Real Food〉の Texas BBQ Plate．豚スペアリブが300グラム（写真では見えないがスペアリブは上下二段になっている），チョリソー極太ソーセージが100グラムあったかな．確信犯的な「飯テロ」である．日本でこれだけの分量の肉を食べる機会はほとんどないのだが，何となく完食できてしまうのは脂が少ないせいか．〈Real Food〉のスペアリブもほとんど脂がなかった．いずれにしても「1ポンド（≒450グラム）」のお肉がちゃんと食べられるかどうかはとても重要な基準で，ブラジルやアルゼンチンに行くときはそれを心がけている．今回はヒューストンで “予行演習” できてよかった．ありがとう，〈Real Food〉！　和牛の肉を「1ポンド」食べてるようでは，フトコロも体調も悪くなるかもしれないし．

◆ヒューストンに到着してからずっと歩いて食べてツイートしているんだけど，ブエノス・アイレス行きのフライトまであと2時間もある．とりあえず MacBook を充電しよう．午後8時，やっとブエノス・アイレスへのゲートが開かれる時刻になった．また10時間あまりのフライトだ．しかも満席じゃないか．

◆本日の総歩数＝8,052歩